JP3029075U - 歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】機械的振動によるブラッシング効果だけしか得
られないため、歯若しくは歯茎の活性化や止血効果まで
をも期待することができず、また、長い時間、続けて使
用しなければ、ブラッシング効果は効き目がない。 【解決手段】ブラシ本体２の上端側に複数のブリッスル
束２ａ，２ａ…を備える。このブラシ本体２若しくはブ
リッスル束２ａ，２ａ…は、少なくともその表面にトル
マリン鉱石の微粉末２ａ1 ，２ａ1 …が混在されてお
り、斯かるブラシ本体２を歯若しくは歯茎に押し当てた
際に、トルマリン鉱石の微粉末２ａ1 ，２ａ1 …が直接
的に歯若しくは歯茎に接触するため、機械的振動による
マッサージ効果と共に、トルマリン鉱石から発生する微
弱電流が歯茎等を昇温するため、血行促進等の即効性あ
る活性効果が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、歯ブラシの改良に関し、更に詳しくは、機械的振動によるマッサー ジ効果のみならず、歯垢を素早く取り歯茎等の活性を促進できるトルマリン鉱石 入り歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、斯かる歯ブラシとしては、例えば、実開昭６０−１１２９２６号公報に 記載のものが従来例として周知である。この従来の歯ブラシは、図８に示すよう に、握持部１に内蔵された電動モータ３の回転力をブラシ本体２の揺動に変換す ると共に、各種のブラシ本体２を使用して、歯に付着した汚れの除去をなしうる ようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上述した実開昭６０−１１２９２６号公報に記載の歯ブラシに あっては、前記歯ブラシ本体２の機械的振動によるブラッシング効果だけしか得 られないため、歯若しくは歯茎の活性化や止血効果までをも期待することができ ず、また、長い時間、続けて使用しなければ、ブラッシング効果は効き目がない など即効性に乏しいものであった。

【０００４】 本考案は斯かる問題点に鑑みてなされたもので、機械的振動によるブラッシン グ効果のみならず、歯垢を素早く取り歯茎等の活性化並びに血行促進又は止血効 果を即効的に得ることができるトルマン鉱石入り歯ブラシを提供することを目的 とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本考案の要旨と する構成は、適宜形状の握柄部と、該握柄部の先端側に形成されたブラシ本体と 、該ブラシ本体に突出された複数のブリッスル束とを備えてなる歯ブラシにおい て、少なくとも前記ブラシ本体若しくはブリッスル束を、トルマリン鉱石若しく はその粉末を混在してなる合成樹脂材等の素材にて成形した歯ブラシに存する。

【０００６】 また、前記歯ブラシは、電動モータを内蔵した有底筒状の握持部と、該握持部 の先端に突出された駆動軸と、該駆動軸に装着されたブラシ本体と、該ブラシ本 体に突出され、かつ、少なくとも表面にトルマリン鉱石若しくはその粉末を混在 した複数のブリッスル束とを備えてなる電動歯ブラシが良い。

【０００７】 このように構成される本考案の歯ブラシは、少なくとも前記ブラシ本体若しく はブリッスル束を、トルマリン鉱石若しくはその粉末を混在してなる合成樹脂材 等の素材にて成形したことによって、ブラシ本体を歯若しくは歯茎に押し当てた 際、トルマリン鉱石の粉末が直接的に歯若しくは歯茎に接触し得ることとなる。

【０００８】 更に、前記歯ブラシに、電動モータを内蔵した有底筒状の握持部と、該握持部 の先端に突出された駆動軸と、該駆動軸に装着されたブラシ本体と、該フラシ本 体に突出され、かつ、少なくとも表面にトルマリン鉱石若しくはその粉末を混在 してなる複数のブリッスル束とを備えてなる電動歯ブラシを用いれば、前記電動 モータのスイッチを入れることにより、同電動モータの回転力が前記ブラシ本体 の振動に変換すべく連動して歯を磨き得ると共に、斯かるブラッシング効果と併 せて前記トルマリン鉱石の微粉末が歯若しくは歯茎に直接的に接触して歯茎等の 活性化、血行促進並びに止血効果が得られることとなる。

【０００９】

【考案の属する形態】

次に、本考案に係る歯ブラシを図面を参照しながら説明する。図中Ａは、本考 案に係る歯ブラシであり、この歯ブラシＡは、図１に示すように、有底筒状の握 持部１と、該握持部１の先端側に突設されたブラシ本体２とを備えている。

【００１０】 前記握持部１は、図２に示すように、電動モータ３(図７参照)を内蔵した筒状 の握持部本体１ａと、該握持部本体１ａの下端開口を閉塞すべく連結されて中に 電池４を保持せしめる電池ケース１ｂとを備えている。

【００１１】 また、電池ケース１ｂは、周方向に回動されることにより接続端子１ｂ1 が変 位してオン、オフの切り換えとなる所謂回転式スイッチを構成している。

【００１２】 更に、前記握持部本体１ａの頂部には、着脱自在に装着された後述のカラー１ ｃを介して駆動軸５が突設されている。

【００１３】 この駆動軸５は、下端側が前記電動モータ３の回転軸３ａに連動し、上端側が ブラシ本体２に連結されるものであり、前記回転軸３ａに装着された偏心錘３ｂ （図７参照）の偏心作用により振幅運動（揺動）に変換された前記駆動モータ３ の回転力を前記ブラシ本体２に連動せしめるものである。

【００１４】 一方、前記ブラシ本体２には、トルマリン鉱石の微粉末（図示せず）が混在さ れた合成樹脂材から形成されており、図３に示すように、上端側に複数のブリッ スル束２ａ，２ａ…を備え、下端側に前記駆動軸５に結合するための連結部２ｂ を一体的に形成している。

【００１５】 前記ブリッスル束２ａ，２ａ…は、同ブリッスル束の内面若しくは図１(Ｂ)に 示すように、少なくともその毛先の表面にトルマリン鉱石の微粉末２ａ1 ，２ａ 1 …を固着するのが好ましい。蓋し、斯かるブリッスル束２ａ，２ａ…を歯若し くは歯茎に押し当てた際に、トルマリン鉱石の微粉末２ａ1 ，２ａ1 …が直接的 に歯若しくは歯茎に接触されるからである。

【００１６】 また、前記連結部２ｂは、下方が前記ブラシ本体２の下端面に解放すべく凹設 された嵌合孔６と、該嵌合孔６内に形成された取付孔７とを兼備している。

【００１７】 該取付孔７は、前記駆動軸５が圧接嵌合できるように整合されているものであ り、図４(Ｂ)に示すように、前記ブラシ本体２の内壁面から遊離すべく内設され た断面円状の隔壁８にて形成されている。

【００１８】 更に、この隔壁８には、該隔壁８を二等分するスリット８ａが同心方向に形成 されているものであり、該スリット８ａで分割された半弧状の隔壁片８ｂ，８ｂ の外周面には、それぞれ前記ブラシ本体２の内壁面と連接する突状片８ｃ，８ｃ を介在している。

【００１９】 また、この隔壁片８ｂ，８ｂの内周面には、図４(Ａ)(Ｂ)に示すように、前記 取付孔７内に向けて突出した係合片９，９が形成されており、同ブラシ本体２を 前記駆動軸５に取り付けた際に、同駆動軸５の先端小径部５ａ（図５参照）と圧 接嵌合して同ブラシ本体２の無意味な回動を阻止せしめるのである。

【００２０】 他方、前記駆動軸５を支持するカラー１ｃは、図６に示すように、上下方向に 連通した短円筒状を呈しており、その上端側に前記駆動軸５を嵌合保持せしめる 竪穴式の軸筒１ｃ1 を内設している。

【００２１】 また、このカラー１ｃの下端を構成するスカート部１ｃ2 の外周には、握持部 １ａの係合凹部（図示せず）と着脱自在に嵌合される係合突起１ｃ3 ，１ｃ3 が 突設されており、その下方側に環状のシールド部材１ｃ4 が装着されている。

【００２２】 尚、前記軸筒１ｃ1 の外周面には、カラー１ｃの内壁面と連接する四方配置の 翼片１ｃ5 ，１ｃ5 …が突設されており、該軸筒１ｃ1 の下端面に形成された軸 孔１ｃ6 を同心位置に保持すべく補強している（図６(ｃ)参照）。

【００２３】 このように構成される本考案の歯ブラシＡは、前記電池ケース１ｂをオン側に 回動させると、前記電動モータ３が作動して前記回転軸３ａが偏心錘３ｂの作用 で偏心運動をなし、斯かる偏心運動が前記駆動軸５に連動されて前記ブラシ本体 ２を振動させるものである。

【００２４】 その際、前記ブラシ本体２若しくはブリッスル束２ａ，２ａ…の表面に混在さ れたトルマリン鉱石の微粉末２ａ1 ，２ａ1 …が、斯かるブラシ本体２を歯若し くは歯茎に押し当てた際に、直接的に歯若しくは歯茎に接触するため、機械的振 動によるマッサージ効果と共に、トルマリン鉱石から発生する微弱電流が歯茎等 を昇温するため、血行促進等の即効性ある活性効果が得られるのである。

【００２５】 換言すれば、トルマリン鉱石の電極が歯茎等に刺激を与えて、神経系統への微 弱電流が所謂パルス信号となって新陳代謝、特に、血液の循環を促進し、また、 トルマリン鉱石自体が大変強い遠赤外線発生能力を持っているため、常温よりも 高い体温に対して遠赤外線を発生し、これが歯茎等の表面から毛細血管を拡張さ せることと相俟って、歯茎全体に流れる血液循環量が増加する。

【００２６】 しかも、斯かる遠赤外線の昇温効果は、単に温かいというだけでなく、歯茎全 体の新陳代謝を促進し、細胞新生に必要な栄養素を血流によって末端まで運び、 代謝による老廃物を運び戻ってくるため、歯茎等の活性化が促されるのである。

【００２７】 次に、本考案に係る歯ブラシの一製造方法の第１工程について説明する。まず 、ブリッスルの成形素材に予めトルマリン鉱石の微粉末を混在する。ブリッスル の成形素材としては、例えば、ポリアミド樹脂系合成繊維等の耐水性、弾力性に 優れた適宜合成繊維を使用するものである。

【００２８】 次に、第２工程について説明する。第１工程で得た混在物を常套法にてフィラ メントに成形する。因に、成形されたフィラメントはスプール等に巻回しておく のが好ましい。

【００２９】 次に、第３工程について説明する。第２工程で得たフィラメントを適宜長さに 切断して複数本に集束し、ブリッスル束を形成する。ブリッスル束は、毛揃えさ れた後に、切断された状態の尖った毛先を丸くするための丸め加工又は毛先に球 状膨出部を設けるための球状加工などが施されることは云うまでもない。

【００３０】 次に、第４工程について説明する。第３工程で得られたブリッスル束をブラシ 本体の成形の際若しくはその後に植毛部へ一体的に固定する。例えば、ブリッス ル束の基部をブラシ本体と一体に射出成形で植設したり或いはブリッスル束の先 端を融着して植毛部へ植設しても良い。

【００３１】 このように構成される本考案の製造方法では、予めブリッスルの成形素材にト ルマリン鉱石の微粉末を混在しているため、ブリッスル全体に満遍なく同微粉末 が混在でき、しかも、ブリッスル束の基部をブラシ本体と一体に射出成形で植毛 固定すれば、後工程でブリッスル束の先端を融着する手間が省けるため、歯ブラ シの製造工程がより簡略化されるものである。

【００３２】 尚、本考案は、この製造方法に限定されることなく、以下の方法により製造し ても良い。まず、ブリッスルを成形する際、溶融状態のブリッスルに、トルマリ ン鉱石の微粉末を散布させる。

【００３３】 この溶融状態のブリッスルとは、例えば、毛揃えされた毛先に溶融温度（８０ 度以上）の熱を加えても得られるものであり、また、その毛先を加熱しながらト ルマリン鉱石の微粉末を固着させても良い。

【００３４】 次いで、然る後、全体を常温で乾燥せることにより、ブリッスルの表面にトル マリン鉱石が硬化接着するものである。

【００３５】 このように構成される本製造方法では、予めトルマリン鉱石の微粉末をブリッ スルの成形素材に入れる混在作業が省略でき、しかも、溶融状態のブリッスルに 同微粉末を散布させるだけで簡単にできるため、より簡単かつスピィーディーに 歯ブラシが製造できるのである。

【００３６】 尚、本考案の歯ブラシとその製造方法は、本実施例に限定されることなく、本 考案の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本考案はそれらの全て を包摂するものである。

【００３７】

【考案の効果】

本考案は上述のように構成され、少なくとも前記ブラシ本体若しくはブリッス ル束を、トルマリン鉱石若しくはその粉末を混在してなる合成樹脂材等の素材に て成形したことによって、ブラシ本体を歯若しくは歯茎に押し当てた際、トルマ リン鉱石の微粉末が直接的に歯若しくは歯茎に接触し得るため、斯かるトルマリ ン鉱石から発生する微弱電流が歯垢を素早く取り除き、歯茎に活力を生むため、 歯茎等の活性化が促され、患部を昇温し血行促進等、即効性に優れるといった効 果を奏するものである。

【００３８】 更に、前記歯ブラシに、電動モータを内蔵した有底筒状の握持部と、該握持部 の先端に突出された駆動軸と、該駆動軸に装着されたブラシ本体と、該フラシ本 体に突出され、かつ、少なくとも表面にトルマリン鉱石若しくはその粉末を混在 してなる複数のブリッスル束とを備えてなる電動歯ブラシを用いれば、前記電動 モータのスイッチを入れることにより、同電動モータの回転力が前記ブラシ本体 の振動に変換すべく連動して歯を磨き得ると共に、斯かるブラッシング効果と併 せて、前記トルマリン鉱石の微粉末が歯若しくは歯茎に直接的に接触して歯茎等 の活性化、血行促進並びに止血効果が得られ、歯周病等をも予防することができ るといった効果をも奏するものである。

【００３９】 このように、本考案の歯ブラシは、機械的振動によるマッサージ効果のみなら ず、歯垢を素早く取り歯若しくは歯茎の活性を促進し、歯槽膿漏や歯周病などを も予防することができるものであり、また、構成が単純であるため大量生産に適 し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本考案を実施することはそ の実益的価値が甚だ大なるものがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１(Ａ)は本考案に係る歯ブラシを示す斜視
図、図１(Ｂ)はブリッスル束の毛先表面にトルマリン鉱
石の微粉末を混在させた状態を示す説明図である。

【図２】同歯ブラシの一部分解正面図である。

【図３】図３(Ａ)は本実施例で使用するブラシ本体の一
部切欠側面図、図３(Ｂ)は同背面図、図３(Ｃ)は同端面
図である。

【図４】図４(Ａ)は同ブラシ本体の連結部を示す一部切
欠断面図、図４(Ｂ)は同端面図である。

【図５】同ブラシ本体の連結部と駆動軸との連結方向を
示す説明図である。

【図６】図６(Ａ)は本実施例で使用するカラーの平面
図、図６(Ｂ)は同正面図、図６(Ｃ)は同底面図、図６
(Ｄ)は図６(Ｂ)の縦断面図である。

【図７】本考案に係る歯ブラシの縦断面図である。

【図８】従来の電動歯ブラシを示す説明図である。

【符号の説明】

Ａ 電動ハブラシ １ 握持部 １ａ 握持部本体 １ｂ 電池ホルダー １ｃ カラー １ｃ1 軸筒 １ｃ2 スカート部 １ｃ3 係合突起 １ｃ4 シールド部材 １ｃ5 翼片 １ｃ6 軸孔 ２ ブラシ本体 ２ａ ブリッスル束 ２ａ1 トルマリン鉱石の微粉末 ２ｂ 連結部 ３ 電動モータ ４ 電池 ５ 駆動軸 ５ａ 先端小径部 ６ 嵌合孔 ７ 取付孔 ８ 隔壁 ８ａ スリット ８ｂ 隔壁片 ８ｃ 突状片 ９ 係合片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】適宜形状の握柄部と、該握柄部の先端側に
   形成されたブラシ本体と、該ブラシ本体に突出された複
   数のブリッスル束とを備えてなる歯ブラシにおいて、少
   なくとも前記ブラシ本体若しくはブリッスル束を、トル
   マリン鉱石若しくはその粉末を混在してなる合成樹脂材
   等の素材にて成形したことを特徴とする歯ブラシ。
2. 【請求項２】前記歯ブラシは、電動モータを内蔵した有
   底筒状の握持部と、該握持部の先端に突出された駆動軸
   と、該駆動軸に装着されたブラシ本体と、該フラシ本体
   に突出され、かつ、少なくとも表面にトルマリン鉱石若
   しくはその粉末を混在した複数のブリッスル束とを備え
   てなる電動歯ブラシであることを特徴とする請求項１に
   記載の歯ブラシ。