JP5938201B2 - 位置姿勢計測装置、その処理方法及びプログラム - Google Patents
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Description
前記物体の3次元形状モデルを保持するモデル保持手段と、
前記3次元形状モデルの座標系を基準として、前記物体の位置姿勢を示す複数のパラメータのうち、特定のパラメータを設定する特定パラメータ設定手段と、
前記3次元形状モデルの幾何特徴について、該幾何特徴の方向と、前記特定のパラメータを変化させたときの該幾何特徴の移動方向と、に基づいて、該特定のパラメータの算出時に与える影響を示す感度を算出する感度算出手段と、
前記3次元形状モデルの幾何特徴と前記物体の画像から検出された画像特徴とを対応付け、当該対応関係に基づいて前記複数のパラメータを算出することにより前記物体の位置姿勢を算出する位置姿勢算出手段と
を具備し、
前記位置姿勢算出手段は、
前記感度算出手段により算出された感度に基づいて前記特定のパラメータの算出時の前記3次元形状モデルの各幾何特徴の寄与度を設定して当該特定のパラメータを算出する
ことを特徴とする。
まず、実施形態1について説明する。実施形態1においては、特定の軸に対してほぼ回転対称であり、且つその軸回りの回転を決めるための特徴が少ない形状を有する物体の位置姿勢の計測(推定)を行なう場合について説明する。
位置姿勢計測装置10は、まず、モデル保持部11に保持された3次元形状モデルの各幾何特徴を取得する。より具体的には、特定パラメータ指定部12において、3次元形状モデルの各幾何特徴を入力する。
位置姿勢計測装置10は、特定パラメータ指定部12において、3次元形状モデルの各幾何特徴に基づいて、第2の位置姿勢パラメータを指定する。ここで、図4(a)には、本実施形態において対象とする物体の具体例とその座標系とが示される。本実施形態においては、図4(a)に示すように、物体が、特定軸に対してほぼ回転対称な形状を有することを前提とする。特定パラメータ指定部12においては、まず、この物体の回転対称性を定義する軸(以下、モデル中心軸と呼ぶ)を指定する。
位置姿勢計測装置10は、感度算出部13において、第2の位置姿勢パラメータを算出する際の各モデル線分(3次元形状モデルにおける各幾何特徴)の感度を算出する。具体的には、3次元形状モデル上の2つの3次元点ps、peとを結ぶ線分Lj(j=1,2,・・・,N)(N:モデル上の線分の数)の感度wjを次のように算出する。
ps’=Rφps (数1)
wj=1−|vec1・vec2| (数2)
位置姿勢計測装置10は、撮像部14において、計測対象物体の2次元画像を撮像し、第1の位置姿勢算出部16及び第2の位置姿勢算出部17に入力する。
位置姿勢計測装置10は、概略値入力部15において、位置姿勢計測装置10に対する物体の位置姿勢の概略値を入力する。本実施形態においては、計測対象物体から過去(例えば、直前)に計測された計測値を概略値として入力する。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、2次元画像の情報に基づいて、第1の位置姿勢を算出する。本実施形態においては、2次元画像上の画像特徴(エッジ)に3次元形状モデル中の線分の投影像を当てはまめるようにすることで第1の位置姿勢パラメータを算出し、それにより、第1の位置姿勢を算出する。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、初期化処理を行なう。この初期化処理では、例えば、図3のS105の処理で得られた計測対象物体の概略的な位置姿勢を示す概略値を入力する。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、S104の処理で入力された2次元画像上から画像特徴を検出し、当該画像特徴と、3次元形状モデルのモデル幾何特徴との対応付けを行なう。本実施形態では、画像特徴としてエッジを検出する。エッジは濃度勾配が極値となる点である。本実施形態においては、「T. Drummond and R. Cipolla, “Real-time visual tracking of complex structures," IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, vol.24, no.7, pp.932-946, 2002.」に開示された技術を用いてエッジの検出を行なう。このエッジ検出方法は、3次元形状モデル側から対応するエッジを探索する、トップダウン型の方法であるため、エッジの検出と対応付けとが一度に行なわれる。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、3次元形状モデルの線分上の制御点と2次元画像上のエッジとの対応関係に基づいて、計測対象物体の位置姿勢を算出するための係数行列・誤差ベクトルを算出する。
usinθ−vcosθ=d (数5)
と表せる。
なお、θは定数とする。また、d=u’sinθ−v’cosθ(定数)である。
但し、r=u0sinθ−v0cosθ(定数)である。
J1Δs=E1 (数9)
左辺のJ1が算出対象となる係数行列であり、右辺のE1が誤差ベクトルである。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、計測対象物体の位置姿勢の補正値Δsを求める。すなわち、行列J1の一般化逆行列(J1 T・J1)−1・J1 Tを用いて、「数9」を「数10」のように解く。
Δs=(J1 T・J1)−1・J1 TE1 (数10)
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、S204の処理で算出された補正値Δsを用いて、概略値を補正する。
s←s+Δs
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、収束しているか否かの判定を行なう。収束していれば、この処理は終了し、そうでなければ、再度、S203の処理に戻る。なお、収束しているか否かは、補正値Δsがほぼ0である場合や、誤差ベクトルの二乗和の補正前と補正後の差がほぼ0である場合に収束したと判定する。
図3の説明に戻る。S106の処理で算出された第1の位置姿勢に関して、第2の位置姿勢パラメータφを除き、正しい位置姿勢が算出されていることが期待される。そこで、位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢を概略位置姿勢(計測対象物体の位置姿勢を示す概略値)として、第2の位置姿勢パラメータφを算出する。このとき、第2の位置姿勢パラメータφの推定に影響し易い幾何特徴を利用することで、ロバスト且つ効率良く推定を行なう。
Xc=RΔRyXm+T (数11)
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、初期化処理を行なう。この初期化処理では、例えば、図3のS106の処理で得られた第1の位置姿勢を計測対象物体の概略的な位置姿勢を示す概略値として入力する。
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、S104の処理で入力された2次元画像上から画像特徴を検出し、当該画像特徴と、3次元形状モデルのモデル幾何特徴との対応付けを行なう。すなわち、図5のS202と同様の処理を行なう。なお、図5のS202の処理では、モデル線分を画像上に投影して得られる各制御点から、当該制御点を通り且つ投影された線分に直交する線分上で1次元のエッジ検出を行なっていた。これに対して、S302の処理では、第1の位置姿勢に関して、第2の位置姿勢パラメータφを除き、正しい位置姿勢が算出されていることが期待される。従って、第1の位置姿勢に基づいて、各制御点に対応する幾何特徴の存在しうる軌跡を算出したものをエッジ検出の探索範囲としても良い。具体的には、第1の位置姿勢を基準として第2の位置姿勢パラメータφのみ変化させた場合、各制御点の軌跡は、楕円軌跡上に乗る。そこで、その楕円軌跡上で画素値の濃度勾配の極値を探索することでエッジを検出する。
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、微小変化するパラメータをΔφのみに限定して、図5のS203と同様の処理を行なう。これにより、3次元形状モデル線分上の制御点と2次元画像上のエッジとの対応関係から、Δφに関する「数12」のような線形連立方程式を立てることができる。
J2Δφ=E2 (数13)
左辺のJ2が算出対象となる係数行列であり、右辺のE2が誤差ベクトルである。
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、図3のS103の処理で算出された第2の位置姿勢パラメータに対する各線分Ljの感度に基づき、各モデル幾何特徴のパラメータ算出への寄与度を重み付けする。モデル幾何特徴は、3次元形状モデル(の線分)の2次元画像上への投影像を、当該画像上で等間隔になるように分割した制御点とその方向により表される。従って、各制御点は、3次元形状モデルを構成する線分のいずれかの投影像である。そこで、3次元形状モデルの線分Ljの投影により生成された制御点には、そのモデル線分Ljと組にしておいたwjを重みとして利用する。ここで、各制御点の感度wjを用いて、「数14」のように重み行列Wを定義する。
WJ2Δφ=WE2 (数15)
位置姿勢計測装置10は、「数15」を「数16」のように解くことにより補正値Δφを求める。
Δφ=(J2 TWJ2)−1J2 TWE2 (数16)
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、S305の処理で算出された位置姿勢の補正値ΔRyにより、概略値Rを補正する。
R←RΔRy
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、収束しているか否かの判定を行なう。収束していれば、この処理は終了し、そうでなければ、再度、S302の処理に戻る。なお、収束しているか否かは、補正値Δφがほぼ0である場合や、誤差ベクトルの二乗和の補正前と補正後の差がほぼ0である場合に収束したと判定する。
上述した実施形態1においては、特定の軸に対してほぼ回転対称な形状を有する物体の位置姿勢の計測(推定)を行なう場合について説明した。これに対して、変形実施形態1−1では、モデル座標系の特定軸への並進方向を決める特徴が少ない物体の位置姿勢を計測する場合について説明する。
位置姿勢計測装置10は、特定パラメータ指定部12及び感度算出部13において、3次元形状モデルの各幾何特徴を入力する。ここで、図10(a)は、本実施形態において対象とする物体の具体例とその座標系を示している。
位置姿勢計測装置10は、特定パラメータ指定部12において、第1の位置姿勢パラメータと、第2の位置姿勢パラメータとを指定する。本実施形態では、図10(a)に示すように、3次元形状モデルが、特定軸への並進方向を決める特徴の少ない形状であることを前提とする。このモデルに対して、モデルの並進方向を定義する軸(以後、モデル中心軸と呼ぶ)を決定する。モデル中心軸の設定は、例えば、ユーザからの入力により行なう。具体的には、図10(a)に示すような四角柱形状のモデルの場合、四角柱の相対する2つの面を結ぶモデルのエッジ線分上から2点a、bをモデル中心軸として保持する(図10(b))。但し、モデル中心軸の設定方法は、これに限られない。例えば、モデル面上の頂点から主軸位置と方向とを求め、これらにより表されるベクトルをモデル中心軸としても良い。その他、モデル上で連続する類似形状により推定が困難な並進成分を定義する軸を算出できるのであれば、いかなる方法であっても良い。
位置姿勢計測装置10は、感度算出部13において、第2の位置姿勢パラメータを算出する際の各モデル線分(3次元形状モデルにおける各幾何特徴)の感度を算出する。具体的には、モデル上の二つの3次元点ps、peとを結ぶ線分Lj(j=1,2,・・・,N)(N:モデル上の線分の数)の感度wjを次のように算出する。
ps’=ps+Ty (数17)
各幾何特徴の感度wjは、0〜1の間の値を持つ。位置姿勢計測装置10においては、この感度wjを各モデル線分Ljと組にして保持する。なお、S103の処理は、オフラインでの処理として予め行なっておいても良い。オフラインで事前に処理を行なうことで、位置姿勢算出時の処理を高速に行なうことができる。
ここで、S104の処理で算出された第1の位置姿勢は、特定の自由度に関するパラメータtyを除き、正しい位置姿勢が算出されていることが期待される。そのため、S107の処理では、位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢を概略値として、特定の自由度に関するパラメータtyのみに関する最適化を行ない、計測対象物体の位置姿勢を算出する。このとき、第2の位置姿勢パラメータtyの推定に影響し易い幾何特徴を利用することで、ロバスト且つ効率良く推定を行なう。
Xc=R(Xm+ΔT)+T (数19)
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、3次元形状モデルの幾何特徴と画像特徴との対応関係に基づいて、位置姿勢を算出するための係数行列・誤差ベクトルを算出する。本実施形態においても、「数12」のφをtyに置き換えた形で、上記同様の関係が成立する。この方程式を実施形態1と同様の方法で解き、パラメータを更新することで第2の位置姿勢を算出する。
上述した実施形態1においては、第2の位置姿勢パラメータの算出時に各幾何特徴を重み付けすることで、第2の位置姿勢パラメータの推定に影響し易い幾何特徴の寄与度を上げていた。これに対して、変形実施形態1−2では、各幾何特徴について求めた感度を所定の閾値によって判定し、パラメータの推定に大きく影響する幾何特徴のみを選択して利用する場合について説明する。
上述した実施形態1においては、実施形態1を説明した図3のS103における各幾何特徴の感度算出において、モデル座標系でモデル幾何特徴をφだけ回転させたときの微小変位ベクトルと、モデル線分の方向とに基づいて感度の算出を行なっていた。
上述した実施形態1においては、実施形態1を説明した図3のS103における各幾何特徴の感度算出において、モデル座標系でモデル幾何特徴をφだけ回転させたときの微小変位ベクトルと、モデル線分の方向とに基づいて感度の算出を行なった。
次に、実施形態2について説明する。上述した実施形態1においては、2次元画像を利用して計測対象物体の位置姿勢を計測(推定)する場合に説明した。これに対して、実施形態2においては、細長い四角柱のような形状(変形実施形態1−1参照)に、その長軸方向の位置成分を決定する特徴が少ない(図10参照)物体に対して距離画像を利用して位置姿勢の推定を行なう場合について説明する。例えば、細長い四角柱のような形状に、その長軸方向の位置成分を決定する特徴が少ない物体では、位置姿勢の6自由度成分を同時に位置姿勢を算出すると、3次元形状モデルの特定軸への並進方向のパラメータが正しく求まらない。
位置姿勢計測装置10は、感度算出部13において、第2の位置姿勢パラメータを算出する際の各モデル幾何特徴の感度を算出する。具体的には、モデルを構成する面Sj(j=1,2,・・・,N)(N:モデル上の面の数)の感度wjを次のように算出する。なお、ここでは、各モデル面は、同一の法線を持つように区分されているものとする。
ps’=ps+Ty (数20)
wj=|vec1・vec2| (数21)
位置姿勢計測装置10は、撮像部14において、計測対象物体の距離画像を撮像する。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、距離画像の情報に基づいて物体の位置姿勢の計測を行なう。実施形態2においては、距離画像上の特徴である3次元点に3次元形状モデルの投影像を当てはめるようにして計測対象物体の位置姿勢を算出する。S106の処理における第1の位置姿勢の算出処理は、図5と同様であるため、その説明については省略する。ここでは、距離画像から変換して得られる3次元点と、推定される位置姿勢に基づいて画像上に投影される3次元形状モデルの面との距離の二乗和が最小になるように位置姿勢の最適化を行なう。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、S104の処理で入力された距離画像と3次元形状モデルとの対応付けを行なう。以下、距離画像とモデルとの対応付け処理について説明する。図11は、S202の処理における距離画像と3次元形状モデルとの対応付け処理の概要を示している。S202の処理では、「大石,中澤,池内,“インデックス画像を用いた複数距離画像の高速同時位置合せ”,vol.J89−D,no.3,pp.513−521,2006.」に開示された技術を用いて、物体の3次元形状モデル(ポリゴンモデル)を距離画像上に投影することによって対応付けを行なう。3次元形状モデルを距離画像上に投影する理由は、距離画像の各画素がポリゴンモデルのどのポリゴンに対応するかを決定するためである。距離画像と同サイズの画像バッファに対し、校正済みであるカメラの内部パラメータと計測対象物体の位置姿勢の概略値とを用いて、ポリゴンモデルを描画する。以下、ポリゴンモデルを描画した画像をポリゴン描画画像と呼ぶ。描画する際には、各ポリゴンに固有の色を割り当てて描画を行なう。ポリゴンの色はRGBの各色で表す。背景部分と区別するために、黒(R=0、G=0、B=0)以外の色を用いてポリゴンを描画する。これにより、距離画像の各画素に対応するポリゴンを、画像の色によって同定することができる。なお、ポリゴンの描画処理をGPU(Graphics Processing Unit)上で高速に行ない、描画された結果の画像を読み出しても良い。ポリゴンモデルを描画した後、ポリゴン描画画像の各画素の値を読み取る。黒以外の値が保存されている画素については、距離画像のその画素に保持されている3次元座標とポリゴン描画画像上の色に相当するポリゴンと対応付ける。
位置姿勢計測装置10は、第1の位置姿勢算出部16において、3次元形状モデルのポリゴンと距離画像から変換した3次元点との対応をもとに、位置姿勢を算出するための係数行列・誤差ベクトルを算出する。以下、距離画像の画素(3次元の点)と面との対応に基づく係数行列・誤差ベクトルの算出方法について説明する。
Xc=RXm+T (数22)
平面の座標変換については、例えば、金谷「形状CADと図形の数学」(共立出版)で詳しく説明がなされている。基準座標系における3次元座標の計測値が(x’,y’,z’)である点Pが3次元形状モデル中のある面Fと対応付けられているとする。面Fに点Pから下ろした垂線の足をQとする。点Qの基準座標系における3次元座標(x、y、z)は、計測対象物体の位置姿勢sによって変換されるものであり、ある位置姿勢sのときの3次元座標(x0,y0,z0)の近傍で1次のテイラー展開によって「数24」のように近似できる。
J1Δs=E1 (数27)
左辺のJ1が算出対象となる係数行列であり、右辺のE1が誤差ベクトルである。
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、微小変化するパラメータをΔtyのみに限定して、S302と同様の処理を行なう。これにより、モデル線分上の制御点と画像上のエッジとの対応から、Δtyに関する「数28」のような線形連立方程式を立てることができる。
J2Δty=E2 (数29)
左辺のJ2が算出対象となる係数行列であり、右辺のE2が誤差ベクトルである。
位置姿勢計測装置10は、第2の位置姿勢算出部17において、S103の処理で算出された第2の位置姿勢パラメータに対する各面Sjの感度に基づき、各モデル幾何特徴のパラメータ算出への寄与度を重み付けする。モデル幾何特徴は、画像上の各画素に投影されるモデル面上の点と、その面の法線により表される。つまり、各幾何特徴はモデルを構成する面のいずれかの投影像である。そこで、モデル面Sjの投影により生成されたモデル点には、そのモデル面Sjと組にしてあるwjを重みとして組にする。ここで、各制御点の重みを用いて「数30」のように重み行列Wを定義する。
WJ2Δty=WE2 (数31)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (10)
- 計測対象となる物体の位置姿勢を計測する位置姿勢計測装置であって、
前記物体の3次元形状モデルを保持するモデル保持手段と、
前記3次元形状モデルの座標系を基準として、前記物体の位置姿勢を示す複数のパラメータのうち、特定のパラメータを設定する特定パラメータ設定手段と、
前記3次元形状モデルの幾何特徴について、該幾何特徴の方向と、前記特定のパラメータを変化させたときの該幾何特徴の移動方向と、に基づいて、該特定のパラメータの算出時に与える影響を示す感度を算出する感度算出手段と、
前記3次元形状モデルの幾何特徴と前記物体の画像から検出された画像特徴とを対応付け、当該対応関係に基づいて前記複数のパラメータを算出することにより前記物体の位置姿勢を算出する位置姿勢算出手段と
を具備し、
前記位置姿勢算出手段は、
前記感度算出手段により算出された感度に基づいて前記特定のパラメータの算出時の前記3次元形状モデルの各幾何特徴の寄与度を設定して当該特定のパラメータを算出する
ことを特徴とする位置姿勢計測装置。 - 前記位置姿勢算出手段は、
前記感度算出手段により算出された感度に基づいて前記3次元形状モデルの各幾何特徴をそれぞれ重み付けし、当該重み付けされた幾何特徴と、前記物体の画像から検出された画像特徴と、の対応関係に基づいて、前記特定のパラメータを算出する
ことを特徴とする請求項1記載の位置姿勢計測装置。 - 前記位置姿勢算出手段は、
前記感度算出手段により算出された感度が所定の閾値を越えた幾何特徴と、前記物体の画像から検出された画像特徴と、の対応関係に基づいて、前記特定のパラメータを算出する
ことを特徴とする請求項1記載の位置姿勢計測装置。 - 前記3次元形状モデルの幾何特徴は、
前記3次元形状モデル上の線、面又は方向を持つ点である
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の位置姿勢計測装置。 - 前記画像は、2次元画像及び距離画像の少なくとも一方を含む
ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の位置姿勢計測装置。 - 前記物体は、
特定の軸に対して回転対称であり、且つその軸回りの回転を決めるための特徴を有し、
前記特定のパラメータは、前記軸回りの回転成分を示すパラメータである
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の位置姿勢計測装置。 - 前記物体は、
特定の軸への並進方向を決める特徴を有し、
前記特定のパラメータは、前記特定の軸への並進成分を示すパラメータである
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の位置姿勢計測装置。 - 前記位置姿勢算出手段は、前記3次元形状モデルの幾何特徴と前記物体の画像から検出された画像特徴とを対応付け、当該対応関係に基づいて前記複数のパラメータを算出することにより前記物体の位置姿勢を算出する第1の算出を行った後、該第1の算出により算出された前記物体の位置姿勢を初期値とし、前記感度算出手段により算出された感度に基づいて前記特定のパラメータ算出時の前記3次元形状モデルの各幾何特徴の寄与度を設定して当該特定のパラメータを算出する第2の算出を行う、ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の位置姿勢計測装置。
- 計測対象となる物体の位置姿勢を計測する位置姿勢計測装置の処理方法であって、
特定パラメータ設定手段が、前記物体の3次元形状モデルの座標系を基準として、前記物体の位置姿勢を示す複数のパラメータのうち、特定のパラメータを設定する工程と、
感度算出手段が、前記3次元形状モデルの幾何特徴について、該幾何特徴の方向と、前記特定のパラメータを変化させたときの該幾何特徴の移動方向と、に基づいて、該特定のパラメータの算出時に与える影響を示す感度を算出する工程と、
位置姿勢算出手段が、前記3次元形状モデルの幾何特徴と前記物体の画像から検出された画像特徴とを対応付け、当該対応関係に基づいて前記複数のパラメータを算出することにより前記物体の位置姿勢を算出する工程と
を含み、
前記位置姿勢算出手段は、
前記感度算出手段により算出された感度に基づいて前記特定のパラメータの算出時の前記3次元形状モデルの各幾何特徴の寄与度を設定して当該特定のパラメータを算出する
ことを特徴とする処理方法。 - 請求項9に記載された処理方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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