JP5937158B2 - 安全センサ - Google Patents

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Description

本発明は、工場内や倉庫内で、装置の周囲に人や物品が接近したことを検知したり、車の前方に障害物が存在か否かを検出したりする安全センサに関するものである。
従来、レーザーによる距離検出センサを所定回転軸に沿って回転しつつ繰り返し測定することによって、走査平面内の各位方位の距離を測定するレーザーレンジファインダ(レーザースキャナともいう)が実用化されている。すなわち、レーザーレンジファインダとは、赤外線レーザーを発振してそれを目標物に照射し、その反射の度合いで目標物までの距離を一瞬で測定できる光学機器である。
また、予め記憶する所定の基準距離と最新の測定値とを比較して物体の進入を検出する安全センサが実用化されている。
例えば特許文献1に開示された監視エリア設定装置では、安全センサの基準距離を入力する方法について述べている。具体的には、監視エリア設定装置は、出射方向を異ならせて検出光を出射し、その反射光に基づいて予め指定された監視エリア内の侵入物を検知するエリア監視センサに対し、上記監視エリアを指定するためのエリア設定情報を生成する監視エリア設定装置において、周辺設備の配置図を保持する配置図記憶手段と、上記配置図上の寸法及び実寸法の対応関係を示すスケール情報を取得するスケール情報取得手段と、上記スケール情報に基づいて上記配置図のサイズを調整し、サイズ調整後の配置図を上記監視エリアの背景画像として表示する配置図表示手段と、上記エリア監視センサを示すシンボルを上記背景画像上に表示するセンサ位置表示手段と、操作入力に基づいて上記監視エリアを決定し、上記エリア設定情報を生成するエリア設定情報生成手段とを備えている。
また、特許文献2に開示された被測定物検出装置では、走査型距離センサの走査面内に平板又は円錐面ミラーを配置して、複数の平面内の物体を検知するセンサ構成となっている。具体的には、被測定物検出装置100は、図9に示すように、電磁波を周囲空間に走査して平面状の走査領域を形成し、走査領域内で反射して戻ってきた電磁波に基づいて走査領域内に存する被測定物を検出する被測定物検出装置本体101の周囲空間に、電磁波を反射して走査領域の形態を変更するミラー102を備えている。
その他、ライトカーテンと呼ばれる多数の投受光部を内蔵する2本の検出部を検出面の両端に対向させて設置する方式が採用されている。例えば、ライトカーテンは、扉のない出入り口における人や物の通過を光線によって検出する装置として使用される。
ところで、上述した種々の従来型安全センサのうち、ライトカーテンでは、面の上下又は左右に対となるセンサを設置する必要があり、装置周辺の空間に対して制約となる。
また、レーザーレンジファインダを使うタイプでは、壁面や床面毎に1機のレーザーレンジファインダを設置する必要があり、設備の周囲を囲む複数面に設置すると高価になってしまう。
これに対して、特許文献2に開示された被測定物検出装置100では、レーザーレンジファインダである被測定物検出装置本体101の1機とミラー102とを組み合わせて多面の範囲を検知するセンサとしている。このような構成を利用すると、市場で主に使われているライトカーテンと比べて、ミラー102により上空から検知するので、側面に干渉物がなく通行や搬入出経路を自由に設定できる装置とすることができるという利点がある。
特開2009−282641号公報(2009年12月3日公開) 特開2007−139648号公報(2007年6月7日公開)
しかし、従来の特許文献2に開示された被測定物検出装置100の構成では、ミラー102にて反射された光軸が扇形に広がるため、ミラー102から離れた位置では光軸の間隔が広がっていく。
安全センサは、所定範囲内の検知距離について、物体の進入がない状態である基準距離との比較を行って、進入物があることを検出するものであるが、特許文献2に開示された被測定物検出装置100では、扇形に広がった部分のうち、所望の多面柱よりも外に出る部分は検知が不要な領域となる。
しかしながら、特許文献2に開示された被測定物検出装置100では、この不要部分を判定及び登録するための手段が開示されていない。このため、不要部分を物体が通過した場合にも、進入検知が作動してしまうという問題点を有している。
具体的には、扇形の広がり角は、走査面においてミラー102がレーザーレンジファインダである被測定物検出装置本体101の視野に占める角度と等しい。この結果、例えば四角柱の検出領域を設定する場合、図10に示すように、ミラー202の広がり角は約90度、片側当たり約45度となる。
この結果、特許文献2に開示された被測定物検出装置100を、特許文献1に開示された監視エリア設定装置における、周辺設備の配置図を用いて検知範囲を設定する手段に適用することを考えた場合、適用が困難である。
すなわち、ミラーを用いる安全センサの構成においては、四角柱の検出領域を設定する場合、図11に示す展開図の周囲形状がレーザーレンジファインダ201にて観測される。このため、図面を重ねても設定すべき範囲が分かり難い。具体的には、図11に示すレーザーレンジファインダ201を囲む壁面領域から外部の投光領域A211〜A214を検知除外領域に設定する必要がある。しかし、図11示すように、センサ出力は、線LG1・LG2・LG3・LG4を結んだ略長方形領域として見えるため、除外したい投光領域A211〜A214の境界は、直接観測することができない。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、回転する走査型距離センサの周囲に反射面を配置した場合に、検知不要領域を排除して誤検出を回避し得る安全センサを提供することにある。
本発明の一態様における安全センサは、上記の課題を解決するために、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサを備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサにおいて、上記反射面又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材と、上記遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離に基づいて、上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離から検知不要領域を除外するように、上記基準距離を校正する校正手段とが設けられていることを特徴としている。
本発明の一態様によれば、回転する走査型距離センサの周囲に反射面を配置した場合に、検知不要領域を排除して誤検出を回避し得る安全センサを提供するという効果を奏する。
(a)は本発明の実施形態1における安全センサのレーザーレンジファインダから見た周囲形状を示す展開図であり、(b)はミラーにマスキングテープを貼ったときのレーザーレンジファインダから見た周囲形状を示す展開図である。 上記安全センサを備えた移載装置の構成を示す斜視図である。 上記安全センサの構成を示すブロック図である。 上記安全センサの基準距離の登録作業及び校正作業の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の実施形態2における移載装置の安全センサのレーザーレンジファインダから見た周囲形状を示す展開図である。 本発明の実施形態3における安全センサを備えた移載装置の構成を示す斜視図である。 上記安全センサのレーザーレンジファインダから見た周囲形状を示す展開図である。 本発明の実施形態4における安全センサを備えた自立移動台車の構成を示す側面図である。 従来の安全センサの構成を示す斜視図である。 従来の安全センサの変形例の構成を示す斜視図である。 上記従来の変形例の安全センサにおけるレーザーレンジファインダから見た周囲形状を示す展開図である。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1〜図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
本実施の形態の安全センサは、工場内や倉庫内で、装置としての例えば産業用ロボットの周囲に人や物品が接近したことを検知するものである。
本実施の形態の安全センサ10Aの構成について、図1(a)〜図3に基づいて説明する。図1の(a)は、本実施の形態における安全センサ10Aのレーザーレンジファインダ11から見た周囲形状を示す展開図である。図2は、本実施の形態の安全センサ10Aを備えた移載装置1Aの構成を示す斜視図である。図3は、本実施の形態の安全センサ10Aの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の安全センサ10Aは、図2に示すように、例えば倉庫内のセンサ搭載装置としての移載装置1Aに設けられている。
この移載装置1Aは、産業用アーム型ロボット2を備えている。産業用アーム型ロボット2は、投入されたワーク2aを所定のプログラムに基づいて図示しないパレットに積み替える作業を行うようになっている。
上記移載装置1Aには、安全センサ10Aが搭載されており、この安全センサ10Aは、移載装置1Aの周囲から、該移載装置1Aの進入検知範囲への物体進入を常時監視している。
上記進入検知範囲は、移載装置1Aの上面から見て長方形の領域であり、産業用アーム型ロボット2の動作範囲よりも外側に配置されている。そして、移載装置1Aの進入検知範囲への物体進入があったと安全センサ10Aが判断した場合には、該安全センサ10Aは、産業用アーム型ロボット2に対して即時に停止命令を出力するようになっている。尚、本実施の形態では、進入検知範囲は、移載装置1Aの上面から見て長方形の領域としているが、必ずしもこれに限らず、上面から見て例えば長方形以外の多角形であってもよい。ただし、進入検知範囲は、凹多角形のように凹部を有するものについては、検知面に隙間ができるため、検知できない。このため、多角形は凸状にてなっている必要がある。
上記安全センサ10Aは、図2に示すように、走査型距離センサとしてのレーザーレンジファインダ11と、反射面としてのミラー12と、梁13と、支柱14と、後述する制御部15とから構成されており、ミラー12にて規定される検知領域に対する物体の通過の有無を検知して、進入検知出力をオンとオフとに変化させるようになっている。
レーザーレンジファインダ11は、光学式の距離測定手段を回転軸周りに回転しながら回転軸と直交する走査平面内の周囲物体までの距離を測定する測定器である。このレーザーレンジファインダ11は制御部15に接続されており、レーザーレンジファインダ11の測定出力は該制御部15に入力されるようになっている。また、レーザーレンジファインダ11は、走査平面が略水平となるように、つまりレーザーの出射方向が水平となるように。支柱14の頂部に固定されている。
ミラー12は、本実施の形態では、4枚の辺ミラー12a〜12dにて構成されている。これら辺ミラー12a〜12dは、それぞれ細長い板状のミラーにてなっており、平面形状が例えば長方形の進入検知範囲の各辺に対応して設けられている。また、辺ミラー12a〜12dはレーザーレンジファインダ11の走査平面内に設けられており、それぞれの反射面が走査平面に対して外側が下がる向きに45度傾けて取り付けられている。この結果、レーザーレンジファインダ11から発した光は、水平方向に向かい、辺ミラー12a〜12dにて反射されて、それぞれ走査平面と直交する平面へと進行する。すなわち、レーザーレンジファインダ11の走査平面は略水平であるので、辺ミラー12a〜12dにて反射された光は略鉛直方向の面内へと進行する。ただし、注意すべき点として、図2に示すように、レーザーレンジファインダ11から個々の辺ミラー12a〜12dに対して垂直に入射した光L1は、個々の辺ミラー12a〜12dにて反射されて鉛直方向の面内であってかつレーザーレンジファインダ11の回転軸と平行な方向に進む。しかし、レーザーレンジファインダ11から個々の辺ミラー12a〜12dに対して垂直でない方向から入射した光L2・L3は、鉛直方向の面内ではあるが、レーザーレンジファインダ11の回転軸とは平行ではない方向に進む。
梁13は、金属製の棒状部材である。梁13・13は縦横2本の部材で十字状に構成されており、梁13・13の交差部はレーザーレンジファインダ11の頂部に固定されている。そして、縦横2本の梁13・13の各先端にそれぞれ上記辺ミラー12a〜12dが1枚ずつ取り付けられている。
支柱14は、地面に固定された金属製の柱である。
制御部15は、図示しないCPU及び該CPUにて動作する制御プログラムを有しており、本発明の校正手段としての機能を有している。制御部15は、図3に示すように、レーザーレンジファインダ11の測定と同じ周期毎にレーザーレンジファインダ11から検知距離データを取得して、進入判定を行う。そして。進入ありと判断した場合には進入検知出力をオンにする一方、進入がないと判断した場合には進入検知出力をオフにする。その後、該進入検知出力を産業用アーム型ロボット2に出力する。
具体的には、制御部15は、レーザーレンジファインダ11から出射される光線の方位毎に、基準距離を記憶している。ここで、基準距離とは、検知対象領域の距離、つまり床又は無視領域の手前までの短い方の距離をいう。尚、本明細書において、検知距離とは、レーザーレンジファインダ11から出射される光線の方位毎に走査して状態にて検知される距離をいう。
このため、ある角度についての検知距離結果が導光方向の基準距離と比較して短い方向があれば進入ありと判断する。一方、どの方向についても検知距離が基準距離よりも短くなければ進入なしと判断する。基準距離は、後述する検知領域の登録作業において算出され、記憶される。
上記制御部15には、表示部及び入力手段としての端末16が接続可能となっている。端末16は、一般的なパーソナルコンピュータ(PC)である。検知領域の基準距離の登録作業時には端末16を制御部15に接続して操作するようになっている。
次に、上記構成の安全センサ10Aについて、該安全センサ10Aから見える周囲形状及び判定方法について、図1の(a)に基づいて説明する。尚、図1の(a)における図2との対応関係において、図2に示す辺ミラー12aは、図1の(a)に示す長方形の右辺に該当し、検知領域A1側に対応する。また、図1の(a)に示す記号について、Aは領域を表し、Pは点を表し、Lは線(直線及び曲線)を表す。
図1の(a)に示すように、レーザーレンジファインダ11は、点P0の位置に存在している。安全センサ10Aの制御部15が行う計算では、点P0は常に座標系原点となる。
円L0は、レーザーレンジファインダ11の最大検出範囲を示す。円L0の中心は点P0である。安全センサ10Aとして利用するために、後述する検知領域A1〜A4は円L0の内部に収まっている必要がある。
光線L1・L2…は、レーザーレンジファインダ11から発せられる光線の軌跡を表す。レーザーレンジファインダ11は、光線L1・L2…の各軌道に沿って順次、測定光の発信と反射光の受信とを行うことによって、周囲各方向の距離を測定する。図1の(a)においては、光線L1と光線L2とを見分けるために間隔を広げて描いているが、実際には光線が一部重複する程度に隣接して発信される。
領域A0は、ミラー12等によって構成される安全センサ10Aの天面部分の範囲であり、壁面を構成する検知領域が地面に描く軌跡で囲まれる内部領域A01の形状と一致する。レーザーレンジファインダ11から発せられる光線を示す線L1・L2…は領域A0の輪郭部にてミラー12等によって反射されて、地面に対して垂直方向に向かう。
線LG1・LG2・LG3・LG4は、レーザーレンジファインダ11から発せられる光線が地面に当たって反射する点を結んだ直線である。移載装置1Aの周囲に障害物等がない場合は、レーザーレンジファインダ11からは、線LG1・LG2・LG3・LG4までの距離が観測される。
検知領域A1・A2・A3・A4は、安全センサ10Aとして進入検知を行うべき壁面を構成する領域を表す。
検知不要領域A11・A12・A13・A14は、安全判定から除外する領域を表す。検知不要領域A11・A12・A13・A14は、それぞれ隣接する2つの検知領域から除外する領域にて構成される。具体的には、領域A11は、検知領域A1の反時計方向の端と、検知領域A2の時計方向の端との間の領域として構成される。検知不要領域A11・A12・A13・A14の形状は、例えばハッチングにて示す検知不要領域A11のように、異なる寸法の三角形を複合した形状である場合もあり、さらに、ハッチングにて示す検知不要領域A14のように三角形の一部が測定距離円L0にかかる場合もある。或いは、ハッチングにて示す検知不要領域A12・A13のように略正方形となる場合もある。安全センサ10Aにおける検知不要領域の定義に必要な情報は、各検知不要領域A11・A12・A13・A14のレーザーレンジファインダ11寄りの3点、つまり点P11〜P13・P21〜P23・P31〜P33・P41〜P43の位置である。
安全センサ10Aが適切に動作するためには、安全センサ10Aが検知領域A1・A2・A3・A4内に物体(に対応する距離の変化)を検知した時には検知出力を行い、検知不要領域A11・A12・A13・A14のみにおいて物体を検知した場合には検知出力を行わないように設定される必要がある。
そこで、本実施の形態の安全センサ10Aでは、上記領域A0、検知領域A1・A2・A3・A4、及び検知不要領域A11・A12・A13・A14を明確にするための校正作業を行うようになっている。
本実施の形態の安全センサ10Aにおける基準距離の登録作業及び校正作業の制御フローについて、図4に基づいて説明する。図4は、安全センサ10Aにおける基準距離の登録作業及び校正作業の制御フローを示すフローチャートである。尚、以下の説明では、「検知距離」とは、レーザーレンジファインダ11から出力された外周360度分の検知距離データ一式を指す。また、制御部15は予め記憶しているセンサ座標系に換算して、各直線や点の位置を記憶及び計算する。尚、センサ座標系は、図1の(a)と同様に、レーザーレンジファインダ11の走査面内に配置される2次元系において、レーザーレンジファインダ11の光軸中心を原点とし、レーザーレンジファインダ11の走査開始方位を0度方向かつx軸とする。上記0度方向かつx軸は、本実施の形態では、説明のために、図1の(a)の右方向と一致して構成される。しかし、0度方向は、移載装置1Aに対して特定の向きである必要はない。
まず、ユーザーは、端末16を制御部15に接続して、検知領域における基準距離の登録作業を行う。具体的には、登録アプリケーションを起動する。
検知領域における基準距離の登録においては、制御部15は、図4に示すように、まず、遮蔽部材無基準距離としての第1検知距離記憶として、ミラー12に遮蔽部材がない状態での検知距離を記憶する(S1)。具体的には、制御部15は、端末16から第1検知距離記憶のコマンドを受けた時点で、レーザーレンジファインダ11から取得した最新の検知距離を開放距離LR1として記憶する。
次に、制御部15は、遮蔽部材有基準距離としての第2検知距離記憶として、内部領域A01に等しい領域A0の検知距離を記憶する(S2)。具体的には、制御部15は、端末16から第2検知距離記憶のコマンドを受けた時点で、レーザーレンジファインダ11から取得した最新の検知距離を遮蔽距離LR2として記憶する。
この内部領域A01に等しい領域A0の検知距離を遮蔽距離LR2として記憶する方法について、図1の(b)に基づいて詳述する。図1の(b)は、ミラー12にマスキングテープを貼ったときのレーザーレンジファインダ11から見た周囲形状を示す展開図である。
まず、ユーザーは、ミラー12に弱粘着性の図示しないマスキングテープ等の遮蔽部材を貼る。マスキングテープは、再剥離可能な弱粘着の粘着テープにてなっている。
尚、遮蔽部材は、拡散反射性の表面性状を持つものであればよく、上述のように例えば紙製のマスキングテープが使用可能である。尚、本実施の形態では、ミラー12への遮蔽部材としてマスキングテープを使用したが、必ずしもこれに限らず、例えば、板をミラー12に当接することも可能である。
ユーザーは、この状態で、第2検知距離記憶を実行する。これにより、図1の(b)に示すように、制御部15は、領域A0のみの検知距離を遮蔽距離LR2として記憶する。
次に、制御部15は、内部領域A01の角を教示する(S3)。具体的には、端末16は記憶している遮蔽距離LR2を最新のセンサ出力と重畳して画面に表示して、ユーザーから角位置の入力を待つ。
これにより、端末16のモニタ画面にミラー12の輪郭形状が表示されるので、ユーザーは、ミラー12の角位置をポイント入力する。入力手段は、端末16の形態により、マウス、タッチパネル等のいずれでもよい。尚、ミラー12の角位置をポイント入力するときには、ユーザーは、点P12・P22・P32・P42を反時計回りの順に入力する。
これにより、端末16は、ポイント位置をセンサ座標系に換算して角座標として制御部15へと送信する。制御部15は、受信した角座標を順次記憶する。角座標は角の数分だけ入力、換算、記憶される。角座標は、反時計回り順に入力される。これにより、点P12・P22・P32・P42の座標が記憶される。
次に、制御部15は、検知不要領域A11・A12・A13・A14の算出を行う(S4)、すなわち、制御部15は、センサ座標系で直線の情報(起点及び方向)を記憶する機能を有している。制御部15は、2点の座標を基に、2点を通る直線の情報を生成する機能を有している。制御部15は、さらに、2本の直線の交点の有無と交点座標を算出する機能を有している。そして、制御部15は、天面範囲の各辺をなす直線LE12・LE23・LE34・LE41を以下の方法を用いて算出する。
具体的には、制御部15は、角P12・P22を結ぶ直線として直線LE12を算出し、角P22・P32を結ぶ直線として直線LE23を算出し、角P32・P42を結ぶ直線として直線LE34を算出し、角P42・P12を結ぶ直線として直線LE41を算出する。
続いて、制御部15は、センサ座標系で角P12を通り直線LE41と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEAを算出して記憶する。
同様に、制御部15は、
角P12を通り直線LE12と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEB、
角P22を通り直線LE12と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEC、
角P22を通り直線LE23と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LED、
角P32を通り直線LE23と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEE、
角P32を通り直線LE34と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEF、
角P42を通り直線LE34と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEG、
角P42を通り直線LE41と直交して原点から離れる方向に向かう半直線LEH、
をそれぞれ算出して、記憶する。つまり、半直線LEA〜LEHは、検知不要領域の各1辺を示す。
次に、制御部15は、測定方位毎の基準距離を算出する(S5)。すなわち、制御部15は、さらにセンサ座標系で2点間の距離を算出する機能を有している。そして、制御部15は、光線の方位毎の基準距離LN1・LN2・…を以下の方法によって算出する。
最初に、制御部15は、基準距離LN1・LN2・…の初期値として、S1にて取得した開放距離LR1の同方向の距離を代入する。具体的には、例えば、以下の疑似コードにて算出する。
for(光線Ln=L1,L2,L3,…)

for(半直線LEA,LEB,LEC,LED,LEE,LEF,LEG,
LEH)

if(Lnと交差する)

交点を算出
基準距離LNn=LRF(原点)から交点までの距離

}

この結果、基準距離LNnが決定される。
以上により、安全センサ10Aとして適切に基準距離が設定され、移載装置1Aが使用可能になる。
尚、このフローチャートにおいて、例えば、角の形状が凹形状である場合、又は角の順番が反時計回り順でない場合は、エラーとして前ステップに戻るようになっている。
尚、本実施の形態では、内部領域A01の角位置を、ユーザーのモニタ画面での目視により、手入力を行った。しかし、必ずしもこれに限らず、形状推定アルゴリズムによって、自動認識することも可能である。
このように、本実施の形態における安全センサ10Aには、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面としてのミラー12に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサとしてのレーザーレンジファインダ11を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する。そして、ミラー12又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材としてのマスキングテープと、マスキングテープを用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離としての第2検知距離記憶に基づいて、マスキングテープを用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離としての第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正する校正手段としての制御部15とが設けられている。
上記の構成によれば、安全センサ10Aは、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置されたミラー12に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定するレーザーレンジファインダ11を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する。
このような安全センサ10Aにおいては、レーザーレンジファインダ11からの出射光の光平面内においてミラー12に傾斜して入射される場合がある。このようなミラー12に傾斜して入射された光の反射光は、ミラー12の端部の外側に向けて反射される場合があり、そのような所への出射光によって、物体の侵入ありとして検出されても、本来、安全センサ10Aの目的とする検出範囲外での検出であり、誤検出となるものであり、検知不要領域A11・A12・A13・A14とすべき領域である。
そこで、本実施の形態では、このような検知不要領域A11・A12・A13・A14での検知を行わないように、ミラー12又は検知不要領域を遮蔽するマスキングテープと、マスキングテープを用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶に基づいて、マスキングテープを用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正する校正手段としての制御部15とが設けられている。
これにより、検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外することができるので、安全センサ10Aは誤検出を防止することができる。
したがって、回転するレーザーレンジファインダ11の周囲にミラー12を配置した場合に、検知不要領域A11・A12・A13・A14を排除して誤検出を回避し得る安全センサ10Aを提供することができる。
すなわち、本実施の形態の安全センサ10Aでは、レーザーレンジファインダ11の走査によって検知領域A1・A2・A3・A4が適切に設定され、複数面の進入検知において誤作動しない信頼性の高い安全センサ10Aが実現する。
このような、走査方式での安全センサ10Aは移載装置1Aの装置形状に基づいて校正されるため、入力が容易である。そして、従来の一面用の安全センサやライトカーテンに対しては、1個のセンサにて側面に遮蔽物のない複数検知面を構成できるため、安価かつ通行に便利な安全センサ10Aを実現することができる。
また、本実施の形態における安全センサ10Aでは、遮蔽部材は、ミラー12を遮蔽する反射面遮蔽部材としてのマスキングテープからなっており、制御部15は、ミラー12にマスキングテープを被せて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶に基づいて、ミラー12にマスキングテープを被せないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域を除外するように、基準距離を校正するとすることができる。
これにより、遮蔽部材は、ミラー12を遮蔽するマスキングテープからなっているので、ミラー12にマスキングテープを被せて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶は、平面においてミラー12の内部の領域を示すものとなる。一方、ミラー12にマスキングテープを被せないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶は、平面においてミラー12の内部の領域、ミラー12における検知必要領域、及びミラー12における検知不要領域A11・A12・A13・A14の全ての領域を含むものとなる。
したがって、ミラー12の内部の領域を示す第2検知距離記憶に基づいて、第1検知距離記憶からミラー12における検知不要領域A11・A12・A13・A14を求めることができ、検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外することができる。
また、遮蔽部材として、マスキングテープを用いてミラー12を遮蔽するだけであるので、検知不要領域A11・A12・A13・A14を容易に除外することができる。
また、本実施の形態における安全センサ10Aでは、第2検知距離記憶及び第1検知距離記憶を同時に表示する表示部としての端末16と、端末16に表示された第2検知距離記憶及び第1検知距離記憶に基づいて、検知不要領域A11・A12・A13・A14の角位置を入力操作し得る入力手段としての端末16とが設けられている。
これにより、ユーザーは、端末16のモニタ画面を見ながら検知不要領域A11・A12・A13・A14の角位置を入力することができる。したがって、検知不要領域A11・A12・A13・A14を目視しながら該検知不要領域A11・A12・A13・A14を設定できるので、検知不要領域A11・A12・A13・A14を視覚的に設定することが可能となる。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変更が可能である。例えば、上記実施の形態では、マスキングテープはミラー12に貼られて該ミラー12を遮蔽するものである。しかし、特にこれに限定するものではなく、遮蔽部材によってミラー12表面を摺動するだけでもよいとすることも可能である。
すなわち、例えば、本実施の形態における安全センサ10Aは、遮蔽部材は、ミラー12の下辺、ミラー12の枠又はミラー12を摺動する拡散反射性又は再帰反射性を有する反射面摺動部材からなっており、制御部15は、反射面摺動部材によりミラー12の下辺、ミラー12の枠又はミラー12を摺動する期間内で走査面内の方位毎の距離の最小値を記憶しておき、この最小値を統合して得られた第2検知距離記憶に基づいて、反射面摺動部材によりミラー12の下辺、ミラー12の枠又はミラー12を摺動しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正するとすることができる。尚、反射面摺動部材は、例えば、白い布でもよい。また、摺動とは、換言すれば、ミラー12の下辺、ミラー12の枠又はミラー12をなぞることをいう。
これにより、ミラー12の内部の領域を示す第2検知距離記憶に基づいて、第1検知距離記憶からミラー12における検知不要領域A11・A12・A13・A14を求めることができ、検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外することができる。
また、遮蔽部材として、反射面摺動部材を用いてミラー12等を摺動するだけであるので、検知不要領域A11・A12・A13・A14を容易に除外することができる。
また、本実施の形態における安全センサ10Aの誤検出防止方法は、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置されたミラー12に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定するレーザーレンジファインダ11を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサ10Aの誤検出防止方法において、ミラー12又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離の最小値を統合して得られた第2検知距離記憶に基づいて、上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正する。
これにより、回転するレーザーレンジファインダ11の周囲に反射面を配置した場合に、検知不要領域A11・A12・A13・A14を排除して誤検出を回避し得る安全センサ10Aの誤検出防止方法を提供することができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1における移載装置1Aの安全センサ10Aでは、進入検知範囲は、移載装置1Aの上面から見て長方形の領域としていた。これに対して、本実施の形態における移載装置1Bの安全センサ10Bでは、進入検知範囲は、移載装置1Bの上面から見て凸状の五角形である点が異なっている。
本実施の形態における移載装置1Bの安全センサ10Bの構成について、図5に基づいて説明する。図5は、本実施の形態における移載装置1Bの安全センサ10Bにおけるレーザーレンジファインダ11から見た周囲形状を示す展開図である。
本実施の形態における移載装置1Bの安全センサ10Bにおけるレーザーレンジファインダ11から見た周囲形状つまり進入検知範囲は、図5に示すように、凸状の五角形からなっている。
このような進入検知範囲であっても、前記実施の形態1における移載装置1Aの安全センサ10Aと同様の登録手順により、検知領域が適切に設定され、複数面の進入検知において誤作動なく確実な安全センサ10Bを実現することが可能となる。
このように、本実施の形態における安全センサ10Bは、反射面としてのミラー12は、凸状多角形の各辺を構成するように、走査型距離センサとしてのレーザーレンジファインダ11の周囲に配設されている。
これにより、ミラー12が凸状多角形の各辺を構成するように、レーザーレンジファインダ11の周囲に配設されている場合に、検知不要領域A11・A12・A13・A14が発生するので、本実施の形態の効果を奏することができる。
〔実施の形態3〕
本発明のさらに他の実施の形態について図6及び図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1及び実施の形態2と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1及び実施の形態2の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1における移載装置1Aの安全センサ10Aでは、校正作業において、ミラー12を遮蔽部材にて遮蔽して実施した。これに対して、本実施の形態における移載装置1Cの安全センサ10Cでは、反射柱21を用いて校正作業を実施している点が異なっている。
本実施の形態における移載装置1Cの安全センサ10Cの構成について、図6及び図7に基づいて説明する。図6は、本実施の形態における移載装置1Cの安全センサ10Cの構成を示す斜視図である。図7は、上記安全センサ10Cのレーザーレンジファインダ11から見た周囲形状を示す展開図である。
本実施の形態における移載装置1Cの安全センサ10Cは、図6に示すように、ミラー12の一つの角部には、遮蔽部材としての反射柱21が垂下して設けられている。
この反射柱21は。細長い長方形板の一面に、再帰反射素材を貼ったものからなっており、長方形板の一端にはフックが設けられている。反射柱21の寸法は、例えば、短辺が約10cm、厚みが約1mmとなっていると共に、長辺がミラー12と地面との距離よりも少し短い長さとなっている。
上記構成の移載装置1Cの安全センサ10Cでは、登録作業においては、図6に示すように、ミラー12の角部に反射柱21を、フックを使って吊り下げる。この状態で、距離登録をする。このとき、ミラー12の角部の1つずつについて、反射柱21の取付けと距離登録とを行う。
反射柱21を取り付けた状態にて、レーザーレンジファインダ11からの距離を取得すると、図6に示すように、角部の1つ分に相当する検知不要領域が見えなくなった状態が観測される。
図6に示すように、検知不要領域A11・A12・A13・A14側の角部に反射柱21を付けた状態では、図7に示すように、検知不要領域A14部分が短縮されて観測される。ユーザーは、角部毎に反射柱21を取り付けて登録操作を実施する。
制御部15は、全ての距離登録の重ね合わせから、最少距離を採用して方位毎の基準距離LNnを決定する。
このように、本実施の形態の登録方式によれば、反射柱21には再帰反射素材が付されているので、上から斜めに浅い角度で入射した光線も再帰反射されてレーザーレンジファインダ11へと確実に戻る。この結果、確実に、基準距離を入力することができる。
また、反射柱21の設置角度が上面から見てミラー12に対して変動(鉛直軸周りに回転)しても、再帰反射面の効果によって光線がレーザーレンジファインダ11へと確実に戻る。この結果、確実に基準距離を入力することができる。
さらに、ユーザーが、端末16にて角部の座標を指示する必要がないので、操作による誤差がなくなり、安定した登録精度を実現し易い。
このように、本実施の形態における安全センサ10Cでは、遮蔽部材は、拡散反射性又は再帰反射性の表面を有する板状部材としての反射柱21からなっており、制御部15は、反射柱21がミラー12の角部に吊り下げられた設置状態にて、走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶に基づいて、反射柱21を設置しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正する。
これにより、遮蔽部材は、拡散反射性又は再帰反射性の表面を持つ反射柱21からなっているので、レーザーレンジファインダ11からの出射光を確実に反射することができる。
また、反射柱21を設置するときには、該反射柱21をミラー12の角部に吊り下げて設置するとすることができるので、簡単な操作にて反射柱21を設置することが可能となる。
〔実施の形態4〕
本発明のさらに他の実施の形態について図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。尚、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1〜実施の形態3と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1〜実施の形態3の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1〜実施の形態3における安全センサ10A〜10Cでは、搭載装置としての移載装置1A〜1Cに搭載されていた。しかし、本実施の形態の安全センサ10Dは、図8に示すように、センサ搭載装置としての自立移動台車1Dに搭載されている点が異なっている。
本実施の形態における移載装置1Cの安全センサ10C及び自立移動台車1Dの構成について、図8に基づいて説明する。図8は、本実施の形態における安全センサ10Dを搭載した自立移動台車1Dの構成を示す側面図である。
本実施の形態の安全センサ10Dは、自立移動台車1Dに搭載されている。したがって、本実施の形態の安全センサ10Dは、自立移動台車1Dのバンパーの代わりとして、自立移動台車1Dの前方に障害物が存在するか否かを検出するものとなっている。
上記安全センサ10Dを搭載した自立移動台車1Dは、図8に示すように、荷台32に荷物を載せて自動走行する装置であり、上記荷台32の他、シャーシ31、駆動輪33、自在輪34を備えている。
本実施の形態の自立移動台車1Dは、路面の磁気テープ軌道を検出するガイドセンサ35を車体下部に備えている。このため、自立移動台車1Dが走行するときは、磁気テープ軌道に沿って所定のコース上を前進走行するようになっている。
また、自立移動台車1Dは、路面に設置された停止位置を検知するマークセンサ36を車体下部に備えている。このため、自立移動台車1Dが走行中にマークセンサ36が路面の停止マークを検知すると、自動走行を停止するようになっている。
そして、上記自立移動台車1Dは、障害物検出のためのレーザーレンジファインダ11及び導光板37を備えた安全センサ10Dを有している。
上記レーザーレンジファインダ11の基部は、シャーシ31に固定され、走査平面が水平にシャーシ31の上部に来るように配置されている。
導光板37は、レーザーレンジファインダ11の発する赤外線を導光する板状の光学部材であり、前記実施の形態1〜実施の形態3におけるミラー12の役割を果たしている。
導光板37は、例えばアクリル樹脂で構成されている。導光板37の中央部は、円形に開口されており、その中心にレーザーレンジファインダ11の光軸が来るように配置される。導光板37の外周は、車体外周形状に沿って、シャーシ31の外寸よりも約1cmずつ外側に張り出している。導光板37の外周は、側面から見て上側が水平面から45度弱にカットされており、内部が反射面37aとなっている。このため、レーザーレンジファインダ11が発した光線は、導光板37の内部を通って端部に届き、45度弱の反射面37aにて下方向に反射され、導光板37の下面から車体周辺へと出射される。尚、図8においては、光線を破線にて示している。
以上の構成により、自立移動台車1Dは、磁気テープ軌道に沿って所定コースを走り、所定の停止地点で停止する。そして、走行中に障害物が接近すると安全センサ10Dの制御部15がレーザーレンジファインダ11の出力から接近を検知し、自立移動台車1Dを停止させる。
制御部15は、障害物接近を判定するための基準値を、前記実施の形態1〜実施の形態3における安全センサ10A〜10Cと同様の手順によって算出する。
本実施の形態では、開放距離を取得するときの反射手段としてテープの代わりに白い布を用いて行うことができる。
すなわち、図4に示すS3の第2検知距離記憶において、制御部15はユーザーが白い布を導光板37の外周下面に当てながら自立移動台車1Dを1周する間、距離取得を連続して行い、各方向の最少距離を、遮蔽距離LR2として記憶する。他のステップについては図4に示すS1、S2、S4、S5と同じであるため省略する。
このように、本実施の形態の安全センサ10Dでは、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面としての導光板37の反射面37aに向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定するレーザーレンジファインダ11を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する。そして、検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材と、上記遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第2検知距離記憶に基づいて、上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた第1検知距離記憶から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正する制御部15とが設けられている。
これにより、回転するレーザーレンジファインダ11の周囲に導光板37の反射面37aを配置した場合に、検知不要領域A11・A12・A13・A14を排除して誤検出を回避し得る安全センサ10Dを提供することができる。
〔まとめ〕
本発明の態様1における安全センサ10A〜10Dは、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面(ミラー12)に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサ(レーザーレンジファインダ11)を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサ10A〜10Dにおいて、上記反射面(ミラー12)又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材(マスキングテープ、反射柱21)と、上記遮蔽部材(マスキングテープ、反射柱21)を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)に基づいて、上記遮蔽部材(マスキングテープ、反射柱21)を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、上記基準距離を校正する校正手段(制御部15)とが設けられていることを特徴としている。
本発明では、検知不要領域での検知を行わないように、反射面又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材と、上記遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離に基づいて、上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離から検知不要領域を除外するように、上記基準距離を校正する校正手段とが設けられている。
これにより、検知不要領域を除外することができるので、安全センサは誤検出を防止することができる。
したがって、回転する走査型距離センサの周囲に反射面を配置した場合に、検知不要領域を排除して誤検出を回避し得る安全センサを提供することができる。
本発明の態様2における安全センサ10A・10Bは、態様1における安全センサにおいて、前記遮蔽部材は、前記反射面(ミラー12)を遮蔽する反射面遮蔽部材(マスキングテープ)からなっており、前記校正手段(制御部15)は、上記反射面(ミラー12)に反射面遮蔽部材(マスキングテープ)を被せて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)に基づいて、上記反射面(ミラー12)に反射面遮蔽部材(マスキングテープ)を被せないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、前記基準距離を校正するとすることができる。
これにより、遮蔽部材は、反射面を遮蔽する反射面遮蔽部材からなっているので、反射面に反射面遮蔽部材を被せて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離は、平面において反射面の内部の領域を示すものとなる。一方、反射面に反射面遮蔽部材を被せないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離は、平面において反射面の内部の領域、反射面における検知必要領域、及び反射面における検知不要領域の全ての領域を含むものとなる。
したがって、反射面の内部の領域を示す遮蔽部材有基準距離に基づいて、遮蔽部材無基準距離から反射面における検知不要領域を求めることができ、検知不要領域を除外することができる。
また、遮蔽部材として、反射面遮蔽部材を用いて反射面を遮蔽するだけであるので、検知不要領域を容易に除外することができる。
本発明の態様3における安全センサ10A・10Bは、態様1における安全センサにおいて、前記遮蔽部材は、前記反射面(ミラー12)の下辺、反射面(ミラー12)の枠又は反射面(ミラー12)を摺動する拡散反射性又は再帰反射性を有する反射面摺動部材からなっており、前記校正手段(制御部15)は、上記反射面摺動部材により反射面(ミラー12)の下辺、反射面(ミラー12)の枠又は反射面(ミラー12)を摺動しながら走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)に基づいて、上記反射面摺動部材により反射面(ミラー12)の下辺、反射面(ミラー12)の枠又は反射面(ミラー12)を摺動しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、前記基準距離を校正するとすることができる。
これにより、反射面摺動部材にて反射面の下辺、反射面の枠又は反射面を摺動して走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離は、平面において反射面の内部の領域を示すものとなる。
一方、反射面摺動部材により反射面の下辺、反射面の枠又は反射面を摺動しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離は、平面において反射面の内部の領域、反射面における検知必要領域、及び反射面における検知不要領域の全ての領域を含むものとなる。
したがって、反射面の内部の領域を示す遮蔽部材有基準距離に基づいて、遮蔽部材無基準距離から反射面における検知不要領域を求めることができ、検知不要領域を除外することができる。
また、遮蔽部材として、反射面摺動部材を用いて反射面等を摺動するだけであるので、検知不要領域を容易に除外することができる。
本発明の態様4における安全センサ10A・10Bは、態様1、2又は3における安全センサにおいて、前記遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)及び遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)を同時に表示する表示部(端末16)と、上記表示部(端末16)に表示された遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)及び遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)に基づいて、前記検知不要領域A11・A12・A13・A14の角位置を入力操作し得る入力手段(端末16)とが設けられているとすることができる。
これにより、ユーザーは、モニタ画面を見ながら検知不要領域の角位置を入力することができる。したがって、検知不要領域を目視しながら該検知不要領域を設定できるので、検知不要領域を視覚的に設定することが可能となる。
本発明の態様5における安全センサ10Cは、態様3における安全センサにおいて、前記遮蔽部材は、拡散反射性又は再帰反射性の表面を有して検知不要領域を遮蔽する板状部材(反射柱21)からなっており、前記校正手段(制御部15)は、上記板状部材(反射柱21)が前記反射面(ミラー12)の角部に吊り下げられた設置状態にて、走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)に基づいて、上記板状部材(反射柱21)を設置しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、前記基準距離を校正するとすることができる。
これにより、遮蔽部材は、拡散反射性又は再帰反射性の表面を持つ板状部材からなっているので、走査型距離センサからの出射光を確実に遮蔽することができる。
また、遮蔽部材を設置するときには、該遮蔽部材を反射面の角部に吊り下げて設置するとすることができるので、簡単な操作にて遮蔽部材を設置することが可能となる。
本発明の態様6における安全センサ10Cは、態様5における安全センサにおいて、前記遮蔽部材(反射柱21)は、前記反射面(ミラー12)の全ての角部に対して順次吊り下げて設置されるとすることが可能である。
これにより、全ての検知不要領域を容易に削除することが可能となる。
本発明の態様7における安全センサ10A〜10Dは、態様1〜6のいずれか1における安全センサにおいて、前記反射面(ミラー12・導光板37の反射面37a)は、凸状多角形の各辺を構成するように、前記走査型距離センサ(レーザーレンジファインダ11)の周囲に配設されているとすることができる。
これにより、反射面が凸状多角形の各辺を構成するように、走査型距離センサの周囲に配設されている場合に、検知不要領域が発生するので、本発明の効果を奏することができる。
本発明の態様8における安全センサ10Aの誤検出防止方法は、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面(ミラー12)に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサ(レーザーレンジファインダ11)を備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサの誤検出防止方法において、上記反射面(ミラー12)又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材(マスキングテープ)を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離(第2検知距離記憶)に基づいて、上記遮蔽部材(マスキングテープ)を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離(第1検知距離記憶)から検知不要領域A11・A12・A13・A14を除外するように、基準距離を校正することを特徴としている。
これにより、回転する走査型距離センサの周囲に反射面を配置した場合に、検知不要領域を排除して誤検出を回避し得る安全センサの誤検出防止方法を提供することができる。
尚、本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された反射面に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサを用いて、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサに適用可能である。具体的には、工場内や倉庫内で、装置の周囲に人や物品が接近したことを検知したり、車の前方に障害物が存在か否かを検出したりする安全センサに適用が可能である。
1A〜1C 移載装置
1D 自立移動台車
2 産業用アーム型ロボット
2a ワーク
10A〜10D 安全センサ
11 レーザーレンジファインダ(走査型距離センサ)
12 ミラー(反射面)
12a〜12d 辺ミラー(反射面)
14 支柱
15 制御部(校正手段)
16 端末(表示部、入力手段)
21 反射柱(遮蔽部材)
31 シャーシ
32 荷台
33 駆動輪
34 自在輪
35 ガイドセンサ
36 マークセンサ
37 導光板
37a 反射面
A0 天面範囲
A01 内部領域
A1〜A4 検知領域
A11〜A14 検知不要領域
L1・L2 光線

Claims (6)

  1. 回転軸に沿って回転しながら周囲に配置された凸状多角形からなる反射面に向けて光を出射して走査面内の方位毎の距離を測定する走査型距離センサを備え、基準距離と検知距離との違いにより走査面における物体の侵入を検出する安全センサにおいて、
    上記反射面又は検知不要領域を遮蔽する遮蔽部材と、
    上記遮蔽部材が反射面を遮蔽する場合には、
    上記遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離に基づいて該反射面の内部領域を算出し
    上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離、上記内部領域、及び上記内部領域の角位置に基づいて、上記角位置を通り、上記凸状多角形からなる反射面の各辺に対して垂直に地面に向かう半直線を算出し、
    上記半直線に基づき検知不要領域を算出し、
    上記遮蔽部材無基準距離から上記検知不要領域を除外するように、上記基準距離を校正する一方、
    上記遮蔽部材が検知不要領域を遮蔽する場合には、
    上記遮蔽部材を用いて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離が、上記遮蔽部材を用いないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離に対して、短縮して観測された領域を、検知不要領域として算出し、
    上記遮蔽部材無基準距離から上記検知不要領域を除外するように、上記基準距離を校正する校正手段とが設けられていることを特徴とする安全センサ。
  2. 前記遮蔽部材は、前記反射面を遮蔽する反射面遮蔽部材からなっており、
    前記校正手段は、上記反射面に反射面遮蔽部材を被せて走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離に基づいて該反射面の内部領域を算出し
    上記反射面に反射面遮蔽部材を被せないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離、上記内部領域、及び上記内部領域の角位置に基づいて、上記角位置を通り、上記凸状多角形からなる反射面の各辺に対して垂直に地面に向かう半直線を算出し、
    上記半直線に基づき検知不要領域を算出し、
    上記遮蔽部材無基準距離から上記検知不要領域を除外するように、前記基準距離を校正することを特徴とする請求項1記載の安全センサ。
  3. 前記遮蔽部材は、前記反射面の下辺、反射面の枠又は反射面を摺動する拡散反射性又は再帰反射性を有する反射面摺動部材からなっており、
    前記校正手段は、上記反射面摺動部材により反射面の下辺、反射面の枠又は反射面を摺動しながら走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離に基づいて該反射面の内部領域を算出し
    上記反射面摺動部材を除いた状態で走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離、上記内部領域、及び上記内部領域の角位置に基づいて、上記角位置を通り、上記凸状多角形からなる反射面の各辺に対して垂直に地面に向かう半直線を算出し、
    上記半直線に基づき検知不要領域を算出し、
    上記遮蔽部材無基準距離から上記検知不要領域を除外するように、前記基準距離を校正することを特徴とする請求項1記載の安全センサ。
  4. 前記遮蔽部材有基準距離を示す前記反射面の輪郭形状、及び前記遮蔽部材無基準距離を示す、前記走査型距離センサから見た周辺形状の展開図をモニタ画面に同時に重複して表示する表示部と、
    上記表示部に表示された遮蔽部材有基準距離及び遮蔽部材無基準距離に基づいて、前記検知不要領域の角位置を入力操作し得る入力手段とが設けられていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の安全センサ。
  5. 前記遮蔽部材は、拡散反射性又は再帰反射性の表面を有して検知不要領域を遮蔽する板状部材からなっており、
    前記校正手段は、上記板状部材が前記反射面の角部に吊り下げられた設置状態にて、走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材有基準距離が、上記板状部材を設置しないで走査面内の方位毎の距離を測定して得られた遮蔽部材無基準距離に対して、短縮して観測された領域を、検知不要領域として算出し、
    上記遮蔽部材無基準距離から上記検知不要領域を除外するように、前記基準距離を校正することを特徴とする請求項1記載の安全センサ。
  6. 前記遮蔽部材は、前記反射面の全ての角部に対して順次吊り下げて設置されることを特徴とする請求項5記載の安全センサ。
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