JP5936800B1 - 光通信システム及び光信号発生装置 - Google Patents

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Abstract

光通信システムの光信号発生装置(1)は、情報系列数(N)と制御信号(A)とを出力する制御信号管理部(11)と、タイミング信号(S)を出力するタイミング管理部(12)と、送信情報系列と制御信号とを時間的に多重して多重信号系列(E)を生成する信号多重部(13)と、多重信号系列をパルス信号系列(P)に変換するパルス変換部(14)と、パルス信号系列の値に対応する強度の送信信号系列(T)を送出する送信処理部(15)とを備える。制御信号(A)は、送信情報系列(X)の各々を区別可能な識別信号(H)を含み、タイミング信号(S)はパルス信号系列(P)の最小パルス幅を周期として値が変化する信号であって、タイミング信号(S)の値の変化が発生する時間位置は互いに異なる。

Description

本発明は、光信号によりデータの送受信を行う光通信システム、並びに、その構成要素である光信号発生装置に関するものである。
近年、LED(Light Emitting Diode)照明装置の照明光を用いてデータを送受信する光通信システムが注目されている。照明光を用いた光通信システムは、既設のインフラを利用して構築することができる。
照明光等の可視光を通信媒体として用いる光通信システムは、通信可能な範囲を明確に規定することができること及び無線電波の使用が制限されているエリアにおける通信が可能であること等の利点を持つ。このため、無線電波を用いる既存の無線通信システム及び赤外線を用いる既存の赤外線通信アプリケーションによる通信を補完する利用法以外の、新しい利用法が検討されている。可視光を用いる光通信システムの利用法としては、信号灯及びデジタルサイネージ等の屋外設備に使用されているLED光源を用いる利用法が考えられる。例えば、高速のデータ通信、車両運転の補助及び制御を行うためのポジショニングのためのデータ通信、及び、商業施設における利用客の動線情報の取得のためのデータ通信等のような新しい利用法が考えられる。
照明光を用いる通信方法の代表例として、1又は0(すなわち、1/0)のデータをパルス信号のON又はOFFに対応させ、このパルス信号のON又はOFFをLEDの明滅に変換して、光信号(変調光)を送出(送光)するものがある。この方法では、光信号受信装置は、受光素子を用いて光信号を検出し、光信号の明滅パターンからパルス信号を復元する。
図1は、照明光を用いる光通信システムの構成例を示す図である。図1に示される光通信システムでは、照明装置#1から送出された光信号は、複数の受信端末α、β、及びγによって受信される。図1に示される光通信システムは、通信エリア内で複数の受信端末α、β、及びγに共通のデータを配信する場合等に適用される。
図2は、照明光を用いる光通信システムの他の構成例を示す図である。図2に示される光通信システムでは、照明装置#1から送出された光信号は受信端末αによって受信され、照明装置#2から送出された光信号は受信端末βによって受信され、照明装置#3から送出された光信号は受信端末γによって受信される。図2に示される光通信システムは、複数の照明装置#1、#2、及び#3から、互いに異なるデータを、複数の受信端末α、β、及びγにそれぞれ配信する場合等に適用される。
一般に、照度確保のために設置される照明装置は、通信装置としての利用が想定されていない。図1に示される光通信システムでは、複数の受信端末α、β、及びγに配信されるデータは共通のデータであるため、送出された光信号の干渉は発生しない。しかし、図2に示される光通信システムでは、受信端末α、β、及びγは、最も近い照明装置#1、#2、又は#3から送出された所望の光信号だけでなく、近接する他の照明装置から送出された不要な光信号をも検出するおそれがある。言い換えれば、図2に示される光通信システムでは、受信端末α、β、及びγは、不要な光信号をも検出するので、所望の光信号を正確に検出することができないおそれがある。
この対策として、特許文献1は、送信装置が、所定数の情報ビット毎に逆離散フーリエ変換した信号列を生成し、この信号列を複数の発光素子の発光強度に対応させた光信号として送出し、受信装置が、送信装置から送出された光信号を複数の受光素子で受光し、受光された信号を離散フーリエ変換して、データを復元する光通信システムを提案している。特許文献1の光通信システムは、このような方法によって、所望の送信装置以外の他の送信装置から送出される不要な光信号による干渉を除去している。
特開2008−252444号公報(段落0006〜0008、図1)
しかしながら、離散フーリエ変換結果の利用には大きなダイナミックレンジを必要とすることが一般的であるため、特許文献1が提案する光通信システムを採用した場合には、送信装置における複数の発光素子の発光強度に大きな差異(揺らぎ)が発生する。このため、受信装置は、発光強度の弱い信号を正確に検出することができないおそれがある、及び、照度の揺らぎが生じるおそれがあるという課題が発生する。
そこで、本発明は、複数の送信信号系列による干渉の抑圧及び揺らぎの低減を図り、所望の情報系列の信号を正確に検出することができる光通信システム、並びに、前記光通信システムを構成する光信号発生装置を提供することを目的とする。
本発明の光通信システムは、光信号発生装置と光信号受信装置とを有する光通信システムであって、前記光信号発生装置は、N個(Nは2以上の整数)の送信情報系列の数を示す情報系列数と、前記N個の送信情報系列に対応するN個の制御信号とを出力する制御信号管理部と、互いに異なる時間位置を示すN個のタイミング信号を出力するタイミング管理部と、前記N個の送信情報系列と前記N個の制御信号との内の、互いに対応する送信情報系列と制御信号とを時間的に多重して、N個の多重信号系列を生成するN個の信号多重部と、前記N個の多重信号系列を、前記N個の多重信号系列に対応する前記N個のタイミング信号に基づく時間位置で値が変化するN個のパルス信号系列に変換するN個のパルス変換部と、前記N個のパルス信号系列の値に対応する強度のN個の送信信号系列を送出するN個の送信処理部と、を備え、前記光信号受信装置は、前記N個の送信信号系列の内のM個(Mは正の整数)の信号系列を受信信号系列として受信し、前記M個の受信信号系列の強度を振幅に変換して、M個の解析信号を生成するM個の受信処理部と、前記M個の解析信号から周期的に変化するM個の同期信号を生成するM個の制御信号検出部と、前記M個の同期信号の周期に基づいて、前記M個の解析信号から前記M個の受信情報系列を検出するM個の情報検出部と、を備え、前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の各々を区別可能な識別信号を含み、前記N個のタイミング信号は、前記N個のパルス信号系列の最小パルス幅を周期として値が変化する信号であって、前記N個のタイミング信号の値の変化が発生する時間位置は、互いに異なることを特徴とする。
また、本発明の光信号発生装置は、N個(Nは2以上の整数)の送信情報系列の数を示す情報系列数と、前記N個の送信情報系列に対応するN個の制御信号とを出力する制御信号管理部と、互いに異なる時間位置を示すN個のタイミング信号を出力するタイミング管理部と、前記N個の送信情報系列と前記N個の制御信号との内の、互いに対応する送信情報系列と制御信号とを時間的に多重して、N個の多重信号系列を生成するN個の信号多重部と、前記N個の多重信号系列を、前記N個の多重信号系列に対応する前記N個のタイミング信号に基づく時間位置で値が変化するN個のパルス信号系列に変換するN個のパルス変換部と、前記N個のパルス信号系列の値に対応する強度のN個の送信信号系列を送出するN個の送信処理部と、を備え、前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の各々を区別可能な識別信号を含み、前記N個のタイミング信号は、前記N個のパルス信号系列の最小パルス幅を周期として値が変化する信号であって、前記N個のタイミング信号の値の変化が発生する時間位置は、互いに異なることを特徴とする。
本発明に係る光通信システムによれば、光信号発生装置において、複数の情報系列に対応する識別信号を含む制御信号が生成され、制御信号が多重された複数の情報系列をそれぞれ異なるタイミングで出力することが可能となる。したがって、光信号受信装置で識別信号を検出することで、所望の光変調信号の受信タイミングが同時に判明するため、安定した照度を維持しつつ、複数光源から発せられる光信号による干渉を抑圧し、所望の光信号のみを正確に検出することができる効果がある。
光信号発生装置において、識別信号が多重された情報系列のパルス変換に用いるスロット時間位置を情報系列数に応じて変化させるだけで、光信号受信装置で所望の光変調信号を一意に特定することが可能となるため、複数光源から発せられる光信号による干渉を抑圧するために必要な演算量を少なくすることができるという効果がある。
照明光を用いる光通信システムの構成例を示す図である。 照明光を用いる光通信システムの他の構成例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る光通信システムに含まれる光信号発生装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態1に係る光通信システムに含まれる光信号受信装置の構成例を示すブロック図である。 図3に示される光信号発生装置のタイミング管理部の動作例を示すタイミング図である。 図3に示される光信号発生装置のタイミング管理部の他の動作例を示すタイミング図である。 図3に示される光信号発生装置のタイミング管理部の更に他の動作例を示すタイミング図である。 図3に示される光信号発生装置の信号多重部の各々が生成する1フレームのデータの構成例を示す図である。 図3に示される光信号発生装置の信号多重部の各々が生成する1フレームのデータの他の構成例を示す図である。 図3に示される光信号発生装置の信号多重部の各々が生成する複数フレームのデータの構成例を示す図である。 図3に示される光信号発生装置の信号多重部の各々が生成する複数フレームのデータの他の構成例を示す図である。 図3に示される光信号発生装置のパルス変換部の各々の動作例を示すタイミング図である。 図4に示される光信号受信装置の制御信号検出部の動作例を示すタイミング図である。 図4に示される光信号受信装置の情報検出部の動作例を示すタイミング図である。 本発明の実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の他の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の更に他の動作例を示すタイミング図である。 本発明の実施の形態3に係る光信号発生装置の信号多重部の各々の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の他の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の更に他の動作例を示すタイミング図である。 実施の形態1から3に係る光信号発生装置の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。 実施の形態1から3に係る光信号受信装置の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。
以下に、本発明の実施の形態を説明する。実施の形態では、光信号を通信媒体としてデータの送受信を行う光通信システム、及びその構成要素である光信号発生装置及び光信号受信装置について説明する。なお、光信号としては、可視光を用いることができる。ただし、本発明は、可視光よりも長い波長の光信号又は可視光よりも短い波長の光信号にも適用可能である。光信号発生装置は、例えば、LED光源などの発光素子を有する照明装置である。光信号受信装置は、例えば、受光素子を有する情報端末装置である。ただし、光信号発生装置は、発光素子を有する装置であれば、照明装置以外の装置(例えば、信号灯、表示装置等)にも適用可能である。また、光信号受信装置は、受光素子を有する装置であれば、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット型情報端末、パーソナルコンピュータ、映像機器、音響機器、空調機器等のような各種電気機器に適用可能である。
《1》実施の形態1
《1−1》実施の形態1の構成
図3は、本発明の実施の形態1に係る光通信システムに含まれる光信号発生装置1の構成例を示すブロック図である。また、図4は、実施の形態1に係る光通信システムに含まれる光信号受信装置2の構成例を示すブロック図である。光通信システムは、光信号発生装置1と光信号受信装置2とを有する。
光信号発生装置1は、制御信号管理部11と、タイミング管理部12と、N個の信号多重部13と、N個のパルス変換部14と、N個の送信処理部15とを備える。ここで、Nは2以上の整数である。制御信号管理部11は、N個(N種類)の送信情報系列X(1)〜X(N)の数を示す情報系列数Nと、N個の送信情報系列に対応するN個の制御信号A(1)〜(N)とを出力する。N個の送信情報系列X(1)〜X(N)は、例えば、1又は0で表現されるデジタル信号系列である。タイミング管理部12は、互いに異なる時間位置S〜S(後述の図5から図7に示される。)を示すN個のタイミング信号S(1)〜S(N)を出力する。N個の信号多重部13は、N個の送信情報系列X(1)〜X(N)とN個の制御信号A(1)〜A(N)との内の、互いに対応する送信情報系列X(k)と制御信号A(k)とを時間的に多重して、N個(N種類)の多重信号系列E(1)〜(N)を生成する。ここで、kは1≦k≦Nの整数である。N個のパルス変換部14は、N個の多重信号系列E(1)〜E(N)を、N個の多重信号系列E(1)〜E(N)に対応するN個のタイミング信号S(1)〜S(N)に基づく時間位置S〜Sで値が変化するN個のパルス信号系列P(1)〜(N)に変換する。N個の送信処理部15は、N個のパルス信号系列P(1)〜P(N)の値に対応する強度のN個の送信信号系列T(1)〜T(N)を送出する。N個の制御信号A(1)〜A(N)は、N個の送信情報系列X(1)〜X(N)の各々を区別可能な識別信号H(1)〜H(N)を含んでいる。また、N個のタイミング信号S(1)〜S(N)は、N個のパルス信号系列P(1)〜P(N)の最小パルス幅(後述の図12に示される)を周期として値が変化する信号であって、N個のタイミング信号S(1)〜S(N)の値の変化が発生する時間位置S〜Sは、互いに異なる。
光信号受信装置2は、M個の受信処理部21と、M個の制御信号検出部22と、M個の情報検出部23とを備える。ここで、Mは正の整数である。M個の受信処理部21は、N個の送信信号系列T(1)〜(N)の内のM個の信号系列を受信信号系列R(1)〜R(M)として受信し、M個の受信信号系列R(1)〜R(M)の強度を振幅に変換して、M個の解析信号L(1)〜L(M)を生成する。M個の制御信号検出部22は、M個の解析信号L(1)〜L(M)から周期的に変化するM個の同期信号Q(1)〜Q(M)を生成する。M個の情報検出部23は、M個の同期信号Q(1)〜Q(M)の周期に基づいて、M個の解析信号L(1)〜L(M)からM個の受信情報系列Y(1)〜Y(M)を検出する。以下の説明では、M=Nの場合を説明する。
このように、光信号発生装置1において、複数の送信情報系列X(1)〜X(k)に対応する識別信号を含む制御信号A(1)〜(k)が生成され、制御信号A(1)〜(k)が多重された複数の送信信号系列T(1)〜T(N)をそれぞれ異なるタイミングで出力することが可能となる。したがって、光信号受信装置2で識別信号を検出することで、所望の光変調信号の受信タイミングが同時に判明するため、光信号受信装置2は、光信号発生装置1のN個の送信処理部15の出力に対応した光信号による干渉を抑圧し、所望の光信号のみを正確に検出することができる。また、本発明が適用された光通信システムでは、特許文献1に示されるシステムのように、複数の発光素子の発光強度に大きな差異を持たせる必要がないので、光信号発生装置1の一部を照明装置で構成した場合であっても、安定した照度を維持することができる。
《1−2》実施の形態1の動作
《1−2−1》光信号発生装置1
図3に示される制御信号管理部11は、入力されるN種類の送信情報系列X(1)〜X(N)の数である情報系列数Nと、N種類の制御信号A(1)〜A(N)と、を出力する。N種類の制御信号A(1)〜A(N)は、送信情報系列X(1)〜X(N)を区別するための識別信号H(1)〜H(N)をそれぞれ含む。識別信号H(1)〜H(N)は、例えば、インデックス値であり、次式(1)のように定義することができる。
H(k)=k 式(1)
ここで、kは1≦k≦Nの整数である。
また、N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)に基づくN種類の送信信号系列T(1)〜T(N)を送信するための各照明装置が別個の独立した装置である場合には、識別信号H(1)〜H(N)は、それぞれの照明装置に対応するID(識別情報)とすることもできる。
N種類の制御信号A(1)〜A(N)は、N種類の識別信号H(1)〜H(N)の他に、N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)の開始時間位置を示すためのプリアンブル(Preamble)信号、及び、N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)の種類及び属性等を示すためのフレームタイプ信号を含むこともできる。
図3に示されるタイミング管理部12は、信号レートに対応する値、すなわち、後述するパルス信号の最小パルス幅(時間幅)(後述の図12に示される。)を保持する機能を有すると共に、この最小パルス幅を周期として値が変化するN種類のタイミング信号S(1)〜S(N)を出力する。ここで、N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)の各々の値の変化が発生する時間位置は、互いに異なる時間位置である。前述した最小パルス幅を情報系列数N以上の値で除した時間幅を、スロットの時間幅と言う。N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)は、前記スロットの境界に同期して値が変化する信号とすることが望ましい。スロットの時間幅は、例えば、後述する図5における時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅である。また、スロットの時間幅は、例えば、後述する図6おける、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅、時間位置SとSとの間の時間幅である。
N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)の各々の信号レートがfs[Hz]であり、パルス信号系列P(1)〜P(N)の最小パルス幅が1/fs[秒]である場合には、タイミング信号S(1)〜S(N)が発生する時間位置(立上り時間位置)S〜Sは、例えば、次式(2)のように定義することができる。
=(k−1)×(1/fs)/(N+n) 式(2)
ここで、kは1≦k≦Nの整数、nは0以上の整数、Nは情報系列数である。
図5は、図3に示される光信号発生装置1のタイミング管理部12の動作例を示すタイミング図である。図5は、N=4及びn=0の場合に、タイミング管理部12が、式(2)を用いて生成するタイミング信号S(1)〜S(4)の立上り時間位置S〜Sを示している。図5は、4種類の送信情報系列X(1)〜X(4)の要素であるデジタル信号1ビットが、1パルス幅(1/fs)となる場合の例を示している。
図6は、図3に示される光信号発生装置1のタイミング管理部12の他の動作例を示すタイミング図である。図6は、N=6及びn=2の場合に、タイミング管理部12が、式(2)を用いて生成するタイミング信号S(1)〜S(6)の立上り時間位置S〜Sを示している。図6は、6種類の送信情報系列X(1)〜X(6)の要素であるデジタル信号1ビットが、1パルス幅(1/fs)となる場合の例を示している。
N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)は、例えば、次式(3)のように定義することもできる。ただし、cの値としては、N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)の立上り時間位置S〜Sのそれぞれに対し、異なる値を設定可能である。
=(c−1)×(1/fs)/(N+n) 式(3)
ここで、c∈{1,2,…,N}であり、nは0以上の整数、Nは情報系列数である。
図7は、図3に示される光信号発生装置1のタイミング管理部12の更に他の動作例を示すタイミング図である。図7は、N=6及びn=2の場合に、タイミング管理部12が、式(3)を用いて生成するタイミング信号S(1)〜S(6)の立上り時間位置S〜Sを示している。図7は、6種類の送信情報系列X(1)〜X(6)の要素であるデジタル信号1ビットが、1パルス幅(1/fs)となる場合の例を示している。図5及び図6の場合には、kの値は1から順に1ずつ増加するので、kの値が小さいほど、タイミング信号の立上り時間位置は早い時間位置である(すなわち、立上り時間位置は、S,S,S,S,S,Sの順である)。これに対し、図7の場合には、式(3)のcの値を任意に変えることができるので、図7に示されるように、タイミング信号S(1)〜S(6)の立上り時間位置をS,S,S,S,S,Sの順にすることができる。
図3に示される信号多重部13は、k番目の送信情報系列X(k)に対応する制御信号A(k)を時間的に多重し、多重信号系列E(k)を出力する機能を有する。光信号発生装置1は、N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)に対し、同じ機能を有するN個の信号多重部13を備えている。
図8は、図3に示される光信号発生装置1の信号多重部13の各々が生成する1フレームのデータ(多重信号)の構成例を示す図である。図8に示されるように、信号多重部13は、送信情報系列X(k)と制御信号A(k)とが時間多重されたデータを生成する。図8において、制御信号A(k)は、プリアンブル(Preamble)と識別信号H(k)(ID)とから構成される。信号多重部13は、前述したように、時間多重によって生成された信号を、多重信号系列E(k)として出力することができる。
図9は、図3に示される光信号発生装置1の信号多重部13の各々が生成する1フレームのデータの他の構成例を示す図である。信号多重部13は、図8に示される方法で時間多重によって生成された信号に、送信情報系列X(k)に応じて生成されるエラーチェック用の信号(CRC:Cyclic Redundancy Code)を付加した信号を、多重信号系列E(k)として出力することもできる。図9は、信号多重部13が、CRCを送信情報系列X(k)の後部に時間多重した信号を多重信号系列E(k)として出力する場合の例を示している。
制御信号A(k)、送信情報系列X(k)、CRC(CRCは付加されない場合もある)で構成される多重信号系列E(k)を1フレーム単位と仮定する場合、信号多重部13は、各フレームの開始時間位置を制御する機能をも有する。例えば、信号多重部13は、図10に示されるように、隣接フレームが時間的に連続するように制御することができる。また、信号多重部13は、図11に示されるように、隣接フレームが時間軸上で間欠的に配置されるように制御することもできる。
図3に示されるパルス変換部14は、k番目のタイミング信号S(k)に基づいて多重信号系列E(k)をパルスに変換し、パルス信号系列P(k)を出力する機能を有する。光信号発生装置1は、N種類の多重信号系列E(1)〜E(N)に対し、同じ機能を有するN個のパルス変換部14を備えている。
図5から図7に示されるように、N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)は、立上り時間位置S〜Sが全て異なる性質がある。また、N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)の各々において、隣り合う立上り時間位置の間隔(すなわち、隣り合う2つの立上り時間位置Sの間隔)は、全て最小パルス幅に等しい。したがって、N種類のタイミング信号S(1)〜S(N)の立上り時間位置をパルス境界の時間位置とし、N種類の多重信号系列E(1)〜E(N)の値1又は0をパルスのON又はOFFに変換してパルス信号系列P(1)〜P(N)を生成すれば、パルス信号系列P(1)〜P(N)の立上り時間位置であるパルス境界の時間位置は、パルス信号系列P(1)〜P(N)の全てについて互いに異なる時間位置となる。
図12は、図3に示される光信号発生装置1のパルス変換部14の各々の動作例を示すタイミング図である。図12に、N=3の場合におけるパルス変換の様子の例を示す。図12から理解できるように、パルス信号系列P(1)〜P(3)のパルス境界の時間位置は、互いに全て異なる位置になる。
図3において、送信処理部15では、k番目のパルス信号系列P(k)の値(0又は1)を強度に変換する機能を有する。光信号発生装置1は、N種類のパルス信号系列P(1)〜P(N)に対し、同じ機能を有するN個の送信処理部15を備えている。送信処理部15で生成された強度の情報は、発光素子の発光強度に対応させることができる。発光素子としては、例えば、LEDを光源とする照明灯を用いることができる。
《1−2−2》光信号受信装置2
図4に示されるように、光信号受信装置2は、M種類の受信信号系列R(1)〜R(M)を入力信号として受け取り、M種類の受信信号系列R(1)〜R(M)に所定の信号処理を行いM種類の復元信号系列(受信情報系列)Y(1)〜Y(M)を出力する。例えば、光信号発生装置1の送信処理部15と光信号受信装置2の受信処理部21とが1対1に対応するような光通信システムである場合は、N=Mとなる。以下においては、説明を簡素化するため、N=Mと仮定し、k番目の発光素子から送出された光信号を、k番目の受光素子で受光し信号処理を行う場合を説明する。すなわち、復元信号系列Y(k)が送信情報系列X(k)と一致させることが所望の信号処理動作となる。N≠Mの場合であっても、同じ信号処理を適用することができる。
図4に示される受信処理部21は、送信処理部15から送出された送信信号系列に対応した光信号の強度を検出し、これを振幅に変換して解析信号L(k)を出力する機能を有する。光信号受信装置2は、M個(M種類)の受信信号系列R(1)〜R(M)に対し、同じ機能を有するM個の受信処理部21を備えている。前述したように、解析信号L(k)には、送信信号系列T(k)の他に、送信信号系列T(k)以外の送信信号系列T(1)、T(2)、…、T(k−1)、T(k+1)、…、T(N)の成分も含まれている場合がある。
図4に示される制御信号検出部22は、情報系列に多重されている制御信号を解析信号L(k)から検出し、同期信号Q(k)を出力する機能を有する。光信号受信装置2は、M種類の解析信号L(1)〜L(M)に対し、同じ機能を有するM個の制御信号検出部22を備えている。制御信号検出部22は、情報系列数M、及び信号レートに対応する値、すなわち、パルス信号の最小パルス幅を保持する機能も有する。同期信号Q(k)は、理想的には送信信号系列T(k)に含まれる送信情報系列X(k)のパルス境界の時間位置に同期して周期的に立上る信号である。
図13は、図4に示される光信号受信装置2の制御信号検出部22の動作例を示すタイミング図である。M=N=3として、識別信号H(1)〜H(3)が、4ビットのプリアンブル“1111”及び式(1)に示されるIDで定義されている場合を仮定すると、k=1における解析信号L(1)は、図13に示されるように、表わされる。通常は、T(1)、T(2)、T(3)の各々に対し異なるゲインが重畳され、それらを加算した信号が解析信号L(1)として算出される。しかし、以下の説明では、説明を簡素化するため、全ての光信号に等しいゲインが重畳されていると仮定する。
制御信号検出部22は、情報系列数Nを保持しているので、制御信号検出部22では、前述した最小パルス幅を情報系列数Nで除した値をサンプリング時間間隔として制御信号の検出動作を行うことができる。図13は、式(2)を用いてN=3、n=1とした場合の例であり、前述したサンプリング時間間隔に対応するサンプリング点は信号qで表わされる。
信号qは、情報系列数Nの値に応じてN系統の検出系に分割される。図13は、N=3の例であるから、検出系q1、検出系q2、検出系q3の3系統に分割される。これら3系統の中から、所望の信号であるk=1に対応するサンプルタイミングを検出する。ただし、所望の信号に対応するIDは、光通信システムが保有するIDテーブルを参照することなどにより、予め特定されているものとする。
各検出系では、サンプリング点における解析信号L(1)の値の変化を監視する。例えば、検出系q1の場合、q1(1)のタイミングではL(1)が立下りとなっているため、立下り直前が1、立下り直後が0になったと推定する。同様に、q1(2)のタイミングではL(1)に変化がないため、値0が継続していると判断する。q1(1)〜q1(4)においてこのような判定を繰り返すと、IDが“0001”と検出される。
一方、検出系q2ではIDが“0010”となり、検出系q3ではIDが“0011”となる。したがって、検出系q1が、所望の信号であるk=1に対応するサンプルタイミングと判断することができるため、q1(1)を基点としてパルス境界の時間位置に同期して周期的に立上りとなる信号を、同期信号Q(1)として出力する。
図13に示されるように、識別信号H(1)〜H(3)にプリアンブルが含まれている場合は、前述した最小パルス幅をサンプリング時間間隔としてプリアンブルの検出動作を行い、プリアンブルを検出した時点で、前述した最小パルス幅を情報系列数Nで除した値をサンプリング時間間隔として制御信号の検出動作を行うことができる。
図4に示される情報検出部23は、k番目の同期信号Q(k)に基づいて、解析信号L(k)から復元信号系列Y(k)を検出する機能を有する。光信号受信装置2は、M種類の解析信号L(1)〜L(M)に対し、同じ機能を有するM個の情報検出部23を備えている。
図14は、図4に示される光信号受信装置2の情報検出部23の動作例を示すタイミング図である。図14に示される解析信号L(1)は、図12に示されるパルス信号系列P(1)〜P(3)を加算した信号である。制御信号検出部22において、所望の信号であるk=1に対応するサンプルタイミングが同期信号Q(1)として出力されるため、Q(1)が立上りとなるタイミングでL(1)の値の変化を監視する。
例えば、図14における時間位置q1(t)のタイミングでは、L(1)が立上る(変化する)ため、変化の直前が0、変化の直後が1になった(図14において「0→1」と表示する。)と判断する。ここで、tは正の整数である。
同様に、時間位置q1(t+1)のタイミングでは、L(1)に変化がないため、値1が継続している(図14において「1→1」と表示する。)と判断する。
同様に、時間位置q1(t+2)のタイミングでは、L(1)が立下がる(変化する)ため、変化の直前が1、変化の直後が0になった(図14において「1→0」と表示する。)と判断する。
同様に、時間位置q1(t+3)のタイミングでは、図14に示されるように「0→1」と表示される変化があり、時間位置q1(t+4)のタイミングでは、図14に示されるように「1→0」と表示される変化があり、時間位置q1(t+5)のタイミングでは、図14に示されるように「0→1」と表示される変化があり、時間位置q1(t+6)のタイミングでは、図14に示されるように「1→1」と表示されるように、変化がなく、時間位置q1(t+7)のタイミングでは、図14に示されるように「1→1」と表示されるように、変化がなく、時間位置q1(t+8)のタイミングでは、図14に示されるように「1→0」と表示される変化がある。
このような判定を繰り返すと、復元信号系列Y(1)が“110101110…”であることが検出される。これは、図12における多重信号系列E(1)と同一信号であるから、送信情報系列X(1)が正確に復元されていることとなる。
《1−3》実施の形態1の効果
実施の形態1の光通信システムを適用することで、光信号発生装置1において、複数の情報系列に対応する識別信号H(k)を含む制御信号A(k)が生成され、制御信号が多重された複数の情報系列T(k)をそれぞれ異なるタイミングで出力することが可能となる。したがって、光信号受信装置2で識別信号を検出することで、所望の光変調信号の受信タイミングが同時に判明するため、安定した照度を維持しつつ、複数光源から発せられる光信号による干渉を抑圧し、所望の光信号のみを正確に検出することが可能となる。
《2》実施の形態2
実施の形態2に係る光通信システムは、光信号発生装置のタイミング管理部の動作の一部が、実施の形態1に係る光通信システムのものと相違する。この点を除き、実施の形態2に係る光通信システムは、実施の形態1に係る光通信システムと同様である。したがって、実施の形態2の説明に際しては、図3及び図4をも参照する。
実施の形態2におけるタイミング管理部12では、N種類の情報系列のうち一部の信号レートが異なっている。この場合には、タイミング管理部12は、信号レートの違いに起因して、N種類の情報系列のうちの一部の系列のパルス信号の最小パルス幅が異なっている場合、最小パルス幅を全ての情報系列の中から選択し、この最小パルス幅を周期として値が変化するN種類のタイミング信号S(1)〜S(N)として出力する。ただし、S(1)〜S(N)の各々の値の変化が発生する時間位置は、全て互いに異なるタイミングである。タイミング信号S(1)〜S(N)は、前述した最小パルス幅を前記情報系列数以上の値で除した時間幅をスロットの時間幅とし、前記スロットの境界に同期して値が変化するよう構成することが望ましい。
k番目の情報系列に対応するパルス信号の最小パルス幅を1/fs[秒](fs[Hz]はk番目の情報系列の信号レート)とすると、タイミング信号S(1)〜S(N)は、例えば、式(4)のように定義することができる。
S(k)=(k−1)×(1/fs)/(N+n) 式(4)
ここで、kは1≦k≦Nの整数、nは0以上の整数、jは1以上の整数、fs≦fsである。
図15は、本発明の実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の動作例を示すタイミング図である。図15に、N=4、n=0として式(2)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(N)の出力を示す。図15は、送信情報系列X(1)〜X(N)の要素であるデジタル信号1ビットが1パルス幅となる場合の例である。
図16は、実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の他の動作例を示すタイミング図である。図16に、N=6、n=2として式(2)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(N)の出力を示す。図16は、送信情報系列X(1)〜X(N)の要素であるデジタル信号1ビットが1パルス幅となる場合の例である。
タイミング信号S(1)〜S(N)は、例えば、式(5)のように定義することもできる。ただし、cの値は、N種類のタイミング信号S(1)〜S(k)のそれぞれに対し異なる値を選択する。
S(k)=(c−1)×(1/fs)/(N+n) 式(5)
ここで、c∈{1,2,…,N}である。
図17は、実施の形態2に係る光信号発生装置のタイミング管理部の更に他の動作例を示すタイミング図である。図17に、N=6、n=2として式(3)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(N)の出力例を示す。図15及び図16の場合には、kの値は1から順に1ずつ増加するので、kの値が小さいほど、タイミング信号の立上り時間位置は早い時間位置である(すなわち、立上り時間位置は、S,S,S,S,S,Sの順である)。これに対し、図17の場合には、式(5)のcの値を任意に変えることができるので、図17に示されるように、タイミング信号S(1)〜S(6)の立上り時間位置をS,S,S,S,S,Sの順のように、自由に調整することができる。
実施の形態2の光通信システムを適用することで、光信号発生装置において、複数の情報系列に対応する識別信号を含む制御信号が生成され、情報系列の信号レートが異なっていても、制御信号が多重された複数の情報系列それぞれ異なるタイミングで出力することが可能となる。したがって、光信号受信装置で識別信号を検出することで、所望の光変調信号の受信タイミングが同時に判明するため、安定した照度を維持しつつ、複数光源から発せられる光信号による干渉を抑圧し、所望の光信号のみを正確に検出することが可能となる。
《3》実施の形態3
実施の形態3に係る光通信システムは、光信号発生装置の信号多重部の動作の一部が、実施の形態1に係る光通信システムのものと相違する。この点を除き、実施の形態3に係る光通信システムは、実施の形態1に係る光通信システムと同様である。したがって、実施の形態3の説明に際しては、図3及び図4をも参照する。
図18は、本発明の実施の形態3に係る光信号発生装置の信号多重部の各々の動作例を示すタイミング図である。図18には、実施の形態3における信号多重部13で行うことのできる変調の一例を示す。実施の形態3における信号多重部13は、k番目の送信情報系列X(k)を変調して変調信号を生成する機能を有し、当該変調信号に制御信号A(k)を時間的に多重して多重信号系列E(k)を出力する機能を有する。実施の形態3に係る光信号発生装置は、N種類の送信情報系列X(1)〜X(N)に対し、同じ機能を有する複数の信号多重部13を備えている。
図18に示されるように、信号多重部13では、送信情報系列X(k)に対し、その2倍のレートで変調を行い多重信号系列E(k)が生成される。ただし、図18は制御信号A(k)を含まない時間区間での例である。その際、X(k)=“00”のときはE(k)=“0111”、X(k)=“01”のときはE(k)=“1011”、X(k)=“10”のときはE(k)=“1101”、X(k)=“11”のときはE(k)=“1110”と変調する。変調結果が1又は0で表現されるものであれば、変調方法はこれに限るものではない。
k番目の送信情報系列X(k)に対応するパルス信号の最小パルス幅を1/fm[秒](fm[Hz]は多重信号の変調レート)とすると、タイミング信号S(1)〜S(N)は、例えば、式(6)のように定義することができる。
S(k)=(k−1)×(1/fm)/(N+n) 式(6)
ここで、kは1≦k≦Nの整数、nは0以上の整数である。
図19は、実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の動作例を示すタイミング図である。図19に、N=4、n=0として式(2)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(4)が出力される時間位置S〜Sを示す。図19は、送信情報系列X(1)〜X(N)の要素であるデジタル信号レートの2倍が多重信号レートとなる場合の例である。
図20は、実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の他の動作例を示すタイミング図である。図20に、N=6、n=2として式(6)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(N)の出力を示す。図20は、送信情報系列X(1)〜X(N)の要素であるデジタル信号レートの2倍が多重信号レートとなる場合の例である。
タイミング信号S(1)〜S(N)は、例えば、式(7)のように定義することもできる。ただし、cの値は、N種類のタイミング信号S(1)〜S(k)のそれぞれに対し異なる値を選択する。
S(k)=(c−1)×(1/fm)/(N+n) 式(7)
ここ、c∈{1,2,…,N}である。
図21は、実施の形態3に係る光信号発生装置のタイミング管理部の更に他の動作例を示すタイミング図である。図21に、N=6、n=2として式(3)を適用した場合のタイミング信号S(1)〜S(N)の出力例を示す。式(6)の場合は、kの値が近いほどタイミング信号の立上り時間位置が近いが、式(7)の場合は必ずしもそのようにはならないように調整することができる。
実施の形態3の光通信システムを適用することで、光信号発生装置において、複数の情報系列に対応する識別信号を含む制御信号が生成され、制御信号が多重された複数の変調信号をそれぞれ異なるタイミングで出力することが可能となる。したがって、光信号受信装置で識別信号を検出することで、所望の光変調信号の受信タイミングが同時に判明するため、安定した照度を維持しつつ、複数光源から発せられる光信号による干渉を抑圧し、所望の光信号のみを正確に検出することが可能となる。
《4》変形例1
図22は、上記実施の形態1から3に係る光信号発生装置1の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。図3に示される光信号発生装置1は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶装置としてのメモリ91と、メモリ91に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ92とを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。この場合には、図3における制御信号管理部11、タイミング管理部12、信号多重部13、パルス変換部14、及び送信処理部15の一部は、プログラムを実行するプロセッサ92によって実現することができる。
また、図23は、上記実施の形態1から3に係る光信号受信装置2の変形例の構成を示すハードウェア構成図である。図4に示される光信号受信装置2は、ソフトウェアとしてのプログラムを格納する記憶装置としてのメモリ93と、メモリ93に格納されたプログラムを実行する情報処理部としてのプロセッサ94とを用いて(例えば、コンピュータにより)実現することができる。この場合には、図4における受信処理部21の一部、制御信号検出部22、及び情報検出部23は、プログラムを実行するプロセッサ94によって実現することができる。
《5》変形例2
上記実施の形態1から3に係る光通信システムは、本発明が適用された光通信システムを例示したものであって、本発明は、これらの内容に限られるものではない。また、上記実施の形態1から3において説明した光信号発生装置及び光信号受信装置は、本発明が適用された光信号発生装置及び光信号受信装置を例示したものであって、本発明は、これらの内容に限られるものではない。
1 光信号発生装置、 2 光信号受信装置、 11 制御信号管理部、 12 タイミング管理部、 13 信号多重部、 14 パルス変換部、 15 送信処理部、 21 受信処理部、 22 制御信号検出部、 23 情報検出部、 X(k) 送信情報系列、 N 情報系列数、 E(k) 多重信号、 A(k) 制御信号、 S(k) タイミング信号、 S タイミング信号に基づく時間位置、 P(k) パルス信号系列、 T(k) 送信信号系列、 R(k) 受信信号系列、 L(k) 解析信号、 Q(K) 同期信号、 Y(k) 情報系列。

Claims (12)

  1. 光信号発生装置と光信号受信装置とを有する光通信システムであって、
    前記光信号発生装置は、
    N個(Nは2以上の整数)の送信情報系列の数を示す情報系列数と、前記N個の送信情報系列に対応するN個の制御信号とを出力する制御信号管理部と、
    互いに異なる時間位置を示すN個のタイミング信号を出力するタイミング管理部と、
    前記N個の送信情報系列と前記N個の制御信号との内の、互いに対応する送信情報系列と制御信号とを時間的に多重して、N個の多重信号系列を生成するN個の信号多重部と、
    前記N個の多重信号系列を、前記N個の多重信号系列に対応する前記N個のタイミング信号に基づく時間位置で値が変化するN個のパルス信号系列に変換するN個のパルス変換部と、
    前記N個のパルス信号系列の値に対応する強度のN個の送信信号系列を送出するN個の送信処理部と、を備え、
    前記光信号受信装置は、
    前記N個の送信信号系列の内のM個(Mは正の整数)の信号系列を受信信号系列として受信し、前記M個の受信信号系列の強度を振幅に変換して、M個の解析信号を生成するM個の受信処理部と、
    前記M個の解析信号から周期的に変化するM個の同期信号を生成するM個の制御信号検出部と、
    前記M個の同期信号の周期に基づいて、前記M個の解析信号から前記M個の受信情報系列を検出するM個の情報検出部と、を備え、
    前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の各々を区別可能な識別信号を含み、
    前記N個のタイミング信号は、前記N個のパルス信号系列の最小パルス幅を周期として値が変化する信号であって、前記N個のタイミング信号の値の変化が発生する時間位置は、互いに異なる
    ことを特徴とする光通信システム。
  2. 前記N個のタイミング信号の各々は、前記最小パルス幅を前記情報系列数以上の値(N+n)で除した時間幅をスロットの時間幅とし、前記スロットの境界に同期して値が変化する信号であることを特徴とする請求項1に記載の光通信システム。
  3. 前記M個の制御信号検出部は、前記M個の解析信号の値の変化の符号に基づいて前記M個の同期信号を生成し、
    前記M個の情報検出部は、前記M個の同期信号と前記M個の解析信号の値の変化の符号に基づいて前記M個の受信情報系列を生成する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光通信システム。
  4. 前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の開始時間位置を示すプリアンブル信号を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光通信システム。
  5. 前記N個の信号多重部は、
    前記N個の送信情報系列を変調してN個の変調信号を生成し、
    前記N個の制御信号を前記N個の変調信号に時間的にそれぞれ多重して前記N個の多重信号系列を生成する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光通信システム。
  6. 前記送信信号系列の数であるNと前記受信信号系列の数であるMとが等しいことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光通信システム。
  7. 前記N個の送信処理部の各々は発光素子を有し、
    前記発光素子は、照明灯であること
    を特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の光通信システム。
  8. N個(Nは2以上の整数)の送信情報系列の数を示す情報系列数と、前記N個の送信情報系列に対応するN個の制御信号とを出力する制御信号管理部と、
    互いに異なる時間位置を示すN個のタイミング信号を出力するタイミング管理部と、
    前記N個の送信情報系列と前記N個の制御信号との内の、互いに対応する送信情報系列と制御信号とを時間的に多重して、N個の多重信号系列を生成するN個の信号多重部と、
    前記N個の多重信号系列を、前記N個の多重信号系列に対応する前記N個のタイミング信号に基づく時間位置で値が変化するN個のパルス信号系列に変換するN個のパルス変換部と、
    前記N個のパルス信号系列の値に対応する強度のN個の送信信号系列を送出するN個の送信処理部と、を備え、
    前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の各々を区別可能な識別信号を含み、
    前記N個のタイミング信号は、前記N個のパルス信号系列の最小パルス幅を周期として値が変化する信号であって、前記N個のタイミング信号の値の変化が発生する時間位置は、互いに異なる
    ことを特徴とする光信号発生装置。
  9. 前記N個のタイミング信号の各々は、前記最小パルス幅を前記情報系列数以上の値で除した時間幅をスロットの時間幅とし、前記スロットの境界に同期して値が変化する信号であることを特徴とする請求項8に記載の光信号発生装置。
  10. 前記N個の制御信号は、前記N個の送信情報系列の開始時間位置を示すプリアンブル信号を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の光信号発生装置。
  11. 前記N個の信号多重部は、
    前記N個の送信情報系列を変調してN個の変調信号を生成し、
    前記N個の制御信号を前記N個の変調信号に時間的にそれぞれ多重して前記N個の多重信号系列を生成する
    ことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の光信号発生装置。
  12. 前記N個の送信処理部の各々は発光素子を有し、
    前記発光素子は、照明灯であること
    を特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の光信号発生装置。
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