JP5935617B2 - 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム - Google Patents

画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5935617B2
JP5935617B2 JP2012203451A JP2012203451A JP5935617B2 JP 5935617 B2 JP5935617 B2 JP 5935617B2 JP 2012203451 A JP2012203451 A JP 2012203451A JP 2012203451 A JP2012203451 A JP 2012203451A JP 5935617 B2 JP5935617 B2 JP 5935617B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving body
lost energy
movement vector
image processing
processing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012203451A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014059649A (ja
Inventor
直輝 富井
直輝 富井
浩一郎 梶谷
浩一郎 梶谷
丈嗣 内藤
丈嗣 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP2012203451A priority Critical patent/JP5935617B2/ja
Publication of JP2014059649A publication Critical patent/JP2014059649A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5935617B2 publication Critical patent/JP5935617B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Description

この発明は、列車や車両等の移動体の進入、停止、発車、通過等の状態を判定する技術に関する。
従来、鉄道会社は、列車の進入、停止、発車等の状態を検知し、その検知結果を出力するセンサ(動態センサ)を駅ホームに設置している。この動態センサには、例えば非特許文献1に示されたものがある。
動態センサは、検知結果を案内装置や、列車の運行案内表示板等に出力する。案内装置は、動態センサが出力した検知結果に基づき、駅ホームの乗降客に対する案内放送を行う。案内装置は、例えば、「〇番線に、列車が進入しています。白線まで、お下がりください。」という、乗降客に対する注意喚起を案内する。また、列車の運行案内表示板では、動態センサが出力した検知結果に基づき、列車の発着案内等にかかる表示の切り替えを行う。
このように、動態センサは、乗降客の安全確保や、乗降客に対するサービスを向上する目的で利用している。
http://www.kanno.co.jp/catalog/E001_D-Sensor/E001(D-Sensor).pdf
しかしながら、非特許文献1に示されている従来の動態センサは、処理する撮像画像に、非検知対象の移動体(駅ホームの乗降客等)が撮像されていると、この非検知対象について判定した状態を、列車の状態として出力することがある。
したがって、従来の動態センサは、状態を検知する列車等の移動体(検知対象の移動体)のみが撮像される位置に設置した撮像装置を用い、この撮像装置の撮像画像を処理画像として入力していた。このため、撮像装置の設置スペースの確保等が必要になる。また、撮像装置の設置スペースの確保にともなって、乗降客の通路を制限することもあり、結果的に乗降客に対するサービスを低下させることもあった。
さらに、上述した理由から、動態センサの処理画像を撮像する撮像装置と、駅ホームにおける乗降客の安全監視の撮像装置と、を1つの撮像装置で併用することができなかった。
この発明の目的は、進入、停止、発車、通過等の状態を判定する移動体以外の非対象移動体が撮像されている撮像画像であっても、移動体の状態判定が適正に行える技術を提供する。
この発明の画像処理装置は、上記課題を解決し、その目的を達するために以下のように構成している。
画像入力部には、撮像エリア内を通過する移動体の移動方向に対して、撮像方向を垂直でない方向に設置した撮像装置により、移動体の消失点が生じるアングルで撮像したフレーム画像が入力される。例えば、駅ホームにおける乗降客の安全監視の撮像装置は、このようなアングルで設置されているので、画像入力部にフレーム画像(撮像画像)を入力する撮像装置として利用できる。
消失点は、遠近感のある平面画像において、移動体が移動方向に集まる点である。撮像装置によるフレーム画像は、遠近感のある平面画像である。消失点は、撮像装置によるフレーム画像(画像入力部に入力されるフレーム画像)上に存在していてもよいし、存在していなくてもよい。
また、移動ベクトル検出部は、画像入力部に入力されたフレーム画像を処理し、時間的に連続するフレーム画像間において、撮像エリア内に定めた計測点における移動体の移動ベクトルを検出する。消失エネルギ算出部は、移動ベクトル検出部が検出した計測点の移動ベクトルについて、その計測点における消失点方向の成分に応じた消失エネルギを算出する。消失エネルギは、消失点方向における移動体の運動エネルギが大きくなるにつれて、大きくなる。言い換えれば、消失エネルギは、消失点方向における移動体の移動速度が速くなるにつれて大きくなる。
状態判定部は、消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギに基づいて移動体の状態を判定する。すなわち、状態判定部は、移動体の進入、停止、発車、通過等の状態を、この移動体の消失点方向の運動エネルギ(移動速度)によって判定する。
例えば、状態判定部は、消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移に基づいて移動体の状態を判定する構成にすればよい。また、移動体の停止状態については、消失エネルギが低下していく時間的推移を適正に判断するために、消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移をフィルタリング処理で平滑化し、この平滑化した信号の時間的推移から判定すればよい。一方で、移動体の通過状態については、移動体が速度を保って通過することから、消失エネルギの時間的推移を必要としないので、消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移から判定すればよい。
また、状態判定部における移動体の判定精度を向上させるため、撮像エリア内に複数の計測点を定め、移動ベクトル検出部が各計測点について、それぞれ移動ベクトルを検出し、消失エネルギ算出部が、各計測点における移動ベクトルの消失点方向の成分に応じたエネルギの総和を消失エネルギとして算出する、構成とするのが好ましい。このようにすれば、消失エネルギの時間的推移をより正確に得ることができる。
また、消失エネルギ算出部は、計測点における消失方向の成分を、フレーム画像上における当該計測点の高さ、および消失点の高さに応じた補正係数で補正し、消失エネルギを算出する構成にすることで、移動体の消失点方向における消失エネルギの算出精度を一層向上できる。
この補正係数は、計測点が消失点に近づくにつれて、消失エネルギを大きくする係数であればよい。
また、この発明にかかる移動体の状態判定方法は、上述の移動ベクトル検出部、消失エネルギ算出部、および状態判定部の構成に相当する処理をコンピュータに実行させる発明である。
さらに、この発明にかかる移動体の状態判定プログラムは、コンピュータにインストールすることで、上述の移動ベクトル検出部、消失エネルギ算出部、および状態判定部の構成に相当する処理をコンピュータに実行させる発明である。
この発明によれば、進入、停止、発車、通過等の状態を判定する検知対象の移動体以外の移動体(非検知対象の移動体)が撮像されている画像であっても、検知対象の移動体の状態判定が適正に行える。
画像処理装置の主要部の構成を示すブロック図である。 撮像装置の撮像エリアを示す図である。 消失エネルギ算出処理にかかる動作を示すフローチャートである。 フレーム画像に設定されている計測点を説明する図である。 奥行き補正係数を説明する図である。 消失エネルギVEの変化を示す図である。 状態判定処理を示すフローチャートである。 消失エネルギVEを最小二乗法により平滑化したグラフである。 消失エネルギVEに基づく通過判定に用いる閾値を説明する図である。
以下、この発明の実施形態である画像処理装置について説明する。
図1は、画像処理装置の主要部の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、制御部2と、画像入力部3と、画像処理部4と、入出力部5と、を備えている。この画像処理装置1は、駅ホームにおける列車の進入、停止、発車、通過等の状態を判定する。この例では、この発明で言う移動体が列車である。この画像処理装置1は、ハードウェアとして上述の構成を有するパーソナルコンピュータ等の情報処理装置を利用することができる。ハードウェアとして利用する情報処理装置は、この発明で言う移動体の状態判定プログラムをインストールすることで、後述する処理(図3、および図7に示すフローチャートにかかる処理)を実行する。
制御部2は、画像処理装置1本体各部の動作を制御する。
画像入力部3は、撮像装置10で撮像したフレーム画像が入力される。この撮像装置10は、可視画像を撮像するビデオカメラであり、1秒間に30フレーム程度のフレーム画像を画像入力部3に入力する。
ここで撮像装置10の撮像エリアについて説明する。図2は、撮像装置の撮像エリアを示す図である。撮像装置10は、図2に示すように、駅ホームに設置され、撮像エリア内を進入、停止、発車、通過等の状態を判定する列車が通過する。撮像装置10は、撮像エリア内を通過する列車の移動方向に対して、撮像方向を垂直でない方向に設置している。したがって、撮像装置10のアングルは、列車の消失点が生じるアングルである。移動体の消失点とは、遠近感のある平面画像において、移動体が移動方向に集まる点である。撮像装置10で撮像したフレーム画像は、移動体である列車の移動方向に対して、遠近感のある平面画像である。
なお、撮像装置10は、図2に示すように、消失点が撮像したフレーム画像上に存在するアングルに設置されている必要はなく、消失点が撮像したフレーム画像外に存在するアングルであってもよい。ここでは、説明を分かりやすくするため、撮像装置10のアングルを、消失点が撮像したフレーム画像上に存在するアングルとして説明する。
一般的な駅では、駅ホームにおける乗降客の安全監視のために設置している監視用の撮像装置が上述したアングルで設置されている。したがって、画像入力部3に入力するフレーム画像は、この監視用の撮像装置で撮像したフレーム画像としてもよい。このようにすれば、この例にかかる画像処理装置1にフレーム画像を入力する撮像装置10を特別に用意する必要がない。
画像処理部4は、画像入力部3に入力されたフレーム画像を処理し、このフレーム画像に撮像されている列車の状態(進入、停止、発車、通過等)を判定する。この状態を判定する処理の詳細については、後述する。
なお、画像処理部4は、画像入力部3に入力されたフレーム画像を全て処理してもよいし、2フレーム毎や、3フレーム毎等、全てのフレーム画像を処理しない構成であってもよい。
入出力部5は、図示していない上位装置との間におけるデータの入出力を制御する。入出力部5は、画像処理部4における列車の状態判定の判定結果を上位装置(不図示)に通知する。
なお、上位装置は、画像処理装置1における列車の状態の判定結果に基づき、例えば、「〇番線に、列車が進入しています。白線まで、お下がりください。」という、乗降客に対する注意喚起を案内する案内装置であってもよいし、運行案内表示板における列車の運行案内表示を制御する表示装置であってもよい。また、これらの装置に対して、画像処理装置1の判定結果を通知する、駅サーバ等の装置であってもよい。また、画像処理装置1は、列車の状態の判定結果を1つの上位装置に通知する構成に限らず、複数の上位装置にパラに通知する構成であってもよい。
以下、この画像処理装置1の動作について説明する。この画像処理装置1は、以下に示す消失エネルギ算出処理、および状態判定処理を並行して行う。
図3は、この画像処理装置の消失エネルギ算出処理にかかる動作を示すフローチャートである。画像処理装置1は、処理対象のフレーム画像が画像入力部3に入力されると(s1)、このフレーム画像に対して、各計測点における移動ベクトルを検出する(s2)。画像処理装置1は、上述したように、画像入力部3に入力されたフレーム画像を全て処理対象にしてもよいし、2フレーム毎や、3フレーム毎等に処理対象にしてもよい。
画像処理装置1は、画像入力部3に入力されるフレーム画像に対して、図4に示すように、計測点を複数設定している。計測点P1〜Pn(以下、任意の計測点をPmと示す。)は、フレーム画像上の位置に設定した点であり、撮像されている移動体に対して設定した点ではない。また、計測点P1〜Pnは、駅ホームに進入してきた列車が撮像される位置に設定しており、列車が撮像されることがない位置に設定していない。
画像処理部4は、計測点P1〜Pn毎に、前回の処理対象であったフレーム画像において、その計測点Pmに撮像されていた画像が、今回の処理対象であるフレーム画像において撮像されている位置を検出する。この位置の検出は、前回の処理対象であったフレーム画像と、今回の処理対象であるフレーム画像と、を用いたパターンマッチング等で行える。画像処理部4は、各計測点P1〜Pnについて、その計測点Pmから、上述した処理で検出した位置に達するベクトルを、この計測点Pmの移動ベクトルfm(f1〜fn)として検出する。
なお、上記の説明から明らかなように、フレーム画像上に移動体である列車が撮像されていない場合や、撮像されている列車が停止している場合、各計測点P1〜Pnの移動ベクトルf1〜fnは、ほぼ0になる。また、一部の計測点において乗降客等の非検知対象の移動体が撮像されても、残りのほとんどの計測点では、非検知対象の移動体が撮像されないので、移動ベクトルがほぼ0になる。したがって、後述する処理で算出される消失エネルギが非常に小さい値をとるので、非検知対象の移動体の状態を列車の状態として判定し、出力することはない。詳細については、後述する。
画像処理部4は、各計測点P1〜Pnについて各点消失エネルギVEm(VE1〜VEn)を算出する(s3)。各点消失エネルギVEmは、s2で検出した移動ベクトルfmの消失点方向の成分に応じたエネルギであり、以下のようにして算出する。
計測点Pm毎に、消失点方向のベクトルは異なる。画像処理部4は、図示していないメモリに、各計測点Pmの消失点方向の単位ベクトルam(a1〜an)を記憶している。
また、撮像装置10が撮像したフレーム画像は、遠近感のある平面画像であることから、画像処理部4は、各計測点P1〜Pnにおける奥行き補正係数αm(α1〜αn)を記憶している。この奥行き補正係数αmは、各計測点Pmの移動ベクトルfmの大きさ(結果的に、s3で算出する各点消失エネルギVEmの大きさ)を、その計測点Pmと、消失点と、の距離に応じて補正する係数である。
この例では、奥行き補正係数αm(α1〜αn)は、図5に示すように、フレーム画像全体の高さH、消失点の高さYv、および、計測点Pmの高さY(Pm)に基づき、
αm=(H−Yv)/(Y(Pm)−Yv)
と定義している。
s3では、上述した、計測点Pm毎に、s2で検出したその計測点Pmにおける移動ベクトルfm、その計測点Pmにおける消失点方向の単位ベクトルam、およびその計測点に対する奥行き補正係数αmに基づき、各点消失エネルギVEmを、
VEm=|(αm)×fm・am|
(fm・amは、移動ベクトルfmと、消失点方向の単位ベクトルamと、の内積を示す。)
により算出する。
さらに、画像処理部4は、s3で算出した各計測点P1〜Pnの各点消失エネルギVE1〜VEnの総和を、消失エネルギVEとして算出し(s4)、s1に戻る。s4で算出される消失エネルギVEは、消失点方向に移動する移動体の運動エネルギの大きさに相当し、この運動エネルギが大きくなるにつれて大きくなる。言い換えれば、s4で算出される消失エネルギVEは、消失点方向に移動する移動体の移動速度が速くなるにつれて大きくなる。
図6は、s4で算出される消失エネルギVEの変化を示す図である。図6において、横軸は時間を示し、縦軸は消失エネルギの大きさを示す。図6に示す時刻t1が、撮像装置10の撮像エリアに列車が進入してきた直後のタイミングであり、この時点では列車の速度が比較的速いので、s4で算出される消失エネルギVEも比較的大きい。その後、列車は、駅ホームに停止するため、減速するので、s4で算出される消失エネルギVEが徐々に小さくなり、時刻t2において停止すると、s4で算出される消失エネルギVEがほぼ0になる。
また、図6に示す時刻t3は、列車が駅ホームからの発車を開始した直後のタイミングであり、s4で算出される消失エネルギVEが徐々に増加する。また、列車の発車後は、この列車が撮像装置10の撮像エリア外に移動していくので、s2で検出される移動ベクトルがほぼ0である計測点Pmが徐々に増加する。その結果、s4で算出される消失エネルギVEは、列車の進入時ほど増加することなく、やがて低下して、ほぼ0になる。
次に、この画像処理装置1における状態判定処理について説明する。この例では、駅ホームにおける列車の状態として、進入、停止、発車、通過を判定する。図7は、この状態判定処理を示すフローチャートである。
画像処理装置1は、上述したs4で消失エネルギVEが算出されるのを待っている(s11)。画像処理装置1は、s4で消失エネルギVEが算出されると、消失エネルギVEの時系列平滑化処理を行う(s12)。s12にかかる平滑化処理は、公知の最小二乗法等により、今回算出された消失エネルギVEを基準にし、予め定めているサンプリング期間(過去の期間)に算出した消失エネルギVEを用いて平滑化する処理である。
図8は、図6に示す消失エネルギVEを最小二乗法により平滑化したグラフである。
この画像処理装置1は、s12で平滑化した消失エネルギVEの値に対する、進入閾値、発車閾値、および停止閾値を定め、これらを図示していないメモリに記憶している(進入閾値>発車閾値>停止閾値)。
また、図9に示すように、s4で算出した消失エネルギVEに対して、存在閾値、および通過閾値(存在閾値>通過閾値)を定めている。この図9は、駅に停止することなく通過した列車について、s4で算出される消失エネルギVEの変化を示したグラフである。画像処理装置1は、s4で算出した消失エネルギVEの値に対する、存在閾値、および通過閾値も図示していないメモリに記憶している。
画像処理装置1は、前回の状態の判定結果が列車無しであれば(s13)、列車の進入判定を行う(s14)。s14では、今回s12で時系列平滑化処理を行った消失エネルギVEの値が、図8に示した進入閾値以上であれば今回の状態を列車進入と判定し、反対に、この進入閾値未満であれば今回の状態を列車無しと判定する。画像処理装置1は、s14における今回の判定結果をメモリに記憶するとともに、入出力部5に接続されている上位装置に通知する(s15)。
また、画像処理装置1は、前回の状態の判定結果が列車進入であれば(s16)、列車通過判定を行う(s17)。s17では、s4で算出した消失エネルギVEが図9に示す今回から一定時間遡った存在時間中で常に図9に示す存在閾値以上であり、且つ、今回s4で算出した消失エネルギVEが図9に示す通過閾値未満であれば、列車通過と判定する。一方、s17では、s4で算出した消失エネルギVEが図9に示す今回から一定時間遡った存在時間中で図9に示す存在閾値以下となることがあった列車、または、今回s4で算出した消失エネルギVEが図9に示す通過閾値以上である列車であれば、列車通過と判定せず(この時点では、この列車が通過列車か、駅に停止する列車か判定できない。)、停止判定を行う(s18、s19)。s19では、今回s12で時系列平滑化処理を行った消失エネルギVEの値が、図8に示した停止閾値未満であれば今回の状態を列車停止と判定し、反対に、この停止閾値以上であれば今回の状態を列車進入と判定する。画像処理装置1は、s17における列車の通過判定、またはs19における列車の停止判定における判定結果をメモリに記憶するとともに、入出力部5に接続されている上位装置に通知する(s20)。
なお、s17にかかる列車の通過判定よりも先に、s19にかかる列車の停止判定を行ってもよい。
また、画像処理装置1は、前回の状態の判定結果が列車停止であれば(s21)、列車発車判定を行う(s22)。s22では、今回s12で時系列平滑化処理を行った消失エネルギVEの値が、図8に示した発車閾値以上であれば今回の状態を列車発車と判定し、反対に、この発車閾値未満であれば今回の状態を列車停止と判定する。画像処理装置1は、s22における列車の発車判定における判定結果をメモリに記憶するとともに、入出力部5に接続されている上位装置に通知する(s23)。
なお、s21で、前回の状態の判定結果が列車停止でないと判定されるのは、前回の判定結果が列車通過、または列車発車であった場合である。この場合には、列車無しの場合と同様に、s14、およびs15にかかる処理を行う。
このように、この画像処理装置1は、撮像装置10の撮像画像を処理して、撮像されている列車の運動エネルギ(移動速度)の大きさに応じて変化する消失エネルギVEを算出し、この消失エネルギVEの時間的推移によって、移動体である列車の状態を判定するので、列車の状態判定が正確に行える。
また、一部の計測点において乗降客等の非検知対象の移動体が撮像されても、残りのほとんどの計測点では、非検知対象の移動体が撮像されないので、移動ベクトルがほぼ0になる。したがって、上述した処理で算出される消失エネルギVEが非常に小さい値をとるので、非検知対象の移動体の状態を列車の状態として判定し、出力することはない。また、撮像装置10として、駅ホームに設置されている乗降客の安全監視用のカメラを利用することができるので、専用の撮像装置10を用いなくてもよい。
なお、上記の説明では、駅ホームにおいて列車の状態を判定する場合を例にして本願発明の説明を行ったが、道路を走行している自動車等対象の移動体とし、この自動車の状態を判定する装置としても利用できる。
1…画像処理装置
2…制御部
3…画像入力部
4…画像処理部
5…入出力部
10…撮像装置

Claims (8)

  1. 撮像エリア内を通過する移動体の移動方向に対して、撮像方向を垂直でない方向に設置した撮像装置により、前記移動体の消失点が生じるアングルで撮像したフレーム画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部に入力されたフレーム画像を処理し、時間的に連続するフレーム画像間において、撮像エリア内に定めた計測点における移動体の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出部と、
    前記移動ベクトル検出部が検出した前記計測点の移動ベクトルについて、その計測点における前記消失点方向の成分に応じた消失エネルギを算出する消失エネルギ算出部と、
    前記消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギに基づいて移動体の状態を判定する状態判定部と、を備えた画像処理装置。
  2. 前記移動ベクトル検出部は、撮像エリア内に定めた複数の計測点について、それぞれ移動ベクトルを検出し、
    前記消失エネルギ算出部は、各計測点における移動ベクトルの前記消失点方向の成分に応じたエネルギの総和を前記消失エネルギとして算出する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記消失エネルギ算出部は、前記計測点における前記消失点方向の成分を、フレーム画像上における当該計測点の高さ、および前記消失点の高さに応じた補正係数で補正し、前記消失エネルギを算出する、請求項1、または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記状態判定部は、前記消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移に基づいて移動体の状態を判定する、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記状態判定部は、移動体の停止状態については、前記消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移をフィルタリング処理で平滑化し、この平滑化した信号の時間的推移から直接判定する、請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. 前記状態判定部は、移動体の通過状態については、前記消失エネルギ算出部が算出した消失エネルギの時間的推移から直接判定する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像処理装置。
  7. コンピュータが、
    撮像エリア内を通過する移動体の移動方向に対して、撮像方向を垂直でない方向に設置した撮像装置により、画像入力部に入力された、前記移動体の消失点が生じるアングルで撮像したフレーム画像を処理し、時間的に連続するフレーム画像間において、撮像エリア内に定めた計測点における移動体の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出ステップと、
    前記移動ベクトル検出ステップが検出した前記計測点の移動ベクトルについて、その計測点における前記消失点方向の成分に応じた消失エネルギを算出する消失エネルギ算出ステップと、
    前記消失エネルギ算出ステップが算出した消失エネルギに基づいて移動体の状態を判定する状態判定ステップと、を実行する、移動体の状態判定方法。
  8. 撮像エリア内を通過する移動体の移動方向に対して、撮像方向を垂直でない方向に設置した撮像装置により、画像入力部に入力された、前記移動体の消失点が生じるアングルで撮像したフレーム画像を処理し、時間的に連続するフレーム画像間において、撮像エリア内に定めた計測点における移動体の移動ベクトルを検出する移動ベクトル検出ステップと、
    前記移動ベクトル検出ステップが検出した前記計測点の移動ベクトルについて、その計測点における前記消失点方向の成分に応じた消失エネルギを算出する消失エネルギ算出ステップと、
    前記消失エネルギ算出ステップが算出した消失エネルギに基づいて移動体の状態を判定する状態判定ステップと、をコンピュータに実行させる移動体の状態判定プログラム。
JP2012203451A 2012-09-14 2012-09-14 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム Active JP5935617B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012203451A JP5935617B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012203451A JP5935617B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014059649A JP2014059649A (ja) 2014-04-03
JP5935617B2 true JP5935617B2 (ja) 2016-06-15

Family

ID=50616091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012203451A Active JP5935617B2 (ja) 2012-09-14 2012-09-14 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5935617B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6282570B2 (ja) * 2014-10-24 2018-02-21 住友重機械工業株式会社 慣性センサの零点ずれを補正する零点ずれ補正システム、零点ずれ補正装置、及び零点ずれ補正方法
US11019268B2 (en) 2015-03-27 2021-05-25 Nec Corporation Video surveillance system and video surveillance method
JP2020022177A (ja) * 2019-09-18 2020-02-06 日本電気株式会社 映像監視システム及び映像監視方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6447673A (en) * 1987-08-17 1989-02-22 Hitachi Ltd Device for detecting start and stop of vehicle
JPH10334395A (ja) * 1997-06-05 1998-12-18 Sanyo Electric Co Ltd 交通情報測定方法及び装置
JPH10338135A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd ホーム監視装置
JP2006330942A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Sumitomo Electric Ind Ltd 交通状況判定システム、画像処理装置、コンピュータプログラム及び交通状況判定方法
JP4624396B2 (ja) * 2007-10-26 2011-02-02 パナソニック株式会社 状況判定装置、状況判定方法、状況判定プログラム、異常判定装置、異常判定方法および異常判定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014059649A (ja) 2014-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5656567B2 (ja) 映像処理装置および方法
JP4966820B2 (ja) 混雑推定装置および方法
US9704047B2 (en) Moving object recognition apparatus
US9950667B2 (en) Vehicle system for detecting object and operation method thereof
KR101405583B1 (ko) 차량 속도 추정 장치 및 방법
EP2824416A1 (en) Distance calculation device and distance calculation method
US20150348270A1 (en) Method and device for monitoring a surrounding region of a vehicle, and method for implementing emergency braking
JP2013061919A5 (ja)
JP2019004329A (ja) 異常検出装置及び車両システム
JP5904069B2 (ja) 画像処理装置、オブジェクト検出方法、およびオブジェクト検出プログラム
EP2894618B1 (en) Speed calculating device and speed calculating method, and collision determination device
JP6327297B2 (ja) 交通情報取得装置、交通情報取得方法、および交通情報取得プログラム
JP2014137288A (ja) 車両周辺監視装置および車両周辺監視方法
US20160314363A1 (en) Obstacle detection apparatus and method
JP5935617B2 (ja) 画像処理装置、移動体の状態判定方法、および移動体の状態判定プログラム
US10525900B2 (en) Vehicle periphery monitoring device
JP2014009975A (ja) ステレオカメラ
KR20160032432A (ko) 동일 객체 검출 방법 및 장치
JP6599644B2 (ja) 動き判定装置、動き判定方法、および動き判定プログラム
US10417507B2 (en) Freespace detection apparatus and freespace detection method
JP2009110424A (ja) 異常動作検出装置
KR101669885B1 (ko) 영상 기반 보행자 추돌 자동 검출 방법 및 이를 적용한 사물 인터넷 장치
KR101912085B1 (ko) 차선 검출 신뢰도 계산방법 및 이를 수행하는 계산장치
US20170046959A1 (en) In-vehicle display device, in-vehicle display device control method, and computer readable storage medium
CN104228705B (zh) 利用矢量跟踪驾驶者注意力的装置和方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160202

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160308

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160412

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5935617

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150