JP5934028B2 - 固定治具 - Google Patents

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Description

本発明は、固定治具に関し、特に、樹脂管の配管システムに用いられる固定治具に関する。
従来、地球温暖化への対策のため、化石燃料の使用量の減少が求められている。エネルギ使用量の中でも比較的大きな割合を占める冷暖房や給湯に使用される電力または燃料を削減するため、地中の恒温性を利用して地中と効率よく熱を授受することにより、冷暖房、給湯、融雪等の使用負荷につながる熱媒を加熱または冷却し、使用負荷を加熱または冷却するためのエネルギを節約することが近来試みられている。そして、このような地中熱利用熱交換システムの有効性が認識されている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、地中熱利用熱交換システムの構成の一例として、恒温の土中に長尺のU字型パイプを埋設し、地上に露出したパイプの一方の口から高温または低温の不凍液を流入させて、同じく地上に露出した他方の口から流出させ、ポンプにより循環させることにより、地中で不凍液と地中の熱又は地中の冷熱の採取を行う点が開示されている。
また、地中熱利用熱交換システムに用いられるパイプ(配管)の一例として、耐震性、柔軟性、耐蝕性を有するポリエチレン管などの熱可塑性樹脂管が用いられている。また、このような樹脂管の接続に際して、電気融着継手が多用されている(例えば、特許文献2参照)。
上記特許文献2に開示された電気融着継手は、熱可塑性樹脂製の継手本体と、継手本体の内周側の融着界面内に埋設された電熱線などの発熱体と、発熱体に接続されて継手本体の外面に起立された端子ピンを有する端子部とから構成されている。そして、電気融着継手の継手本体の両受け口に接続対象の樹脂管をそれぞれ挿入し、端子ピンに接続した電源コードを通じて通電することにより、発熱体が発熱し、その回りの継手本体の樹脂および各樹脂管の外表面層が溶融状態となり、電気融着継手と両樹脂管とが融着するものとなる。このような電気融着継手による樹脂管の接続(エレクトロフュージョン(EF)接合)は、継手本体と樹脂管とが一体に融着されるので、樹脂により一体的な管路が形成され、高い信頼性を確保することが可能となる。
また、電気融着継手に通電を開始してから通電を終了した後では、融着した樹脂が確実に冷却固化するまでの間、継手本体と樹脂管とは溶融状態にある。このため、通常では、樹脂管同士を融着させる際に溶融部に外力が作用しないように、継手本体の両受け口に挿入された樹脂管同士を固定治具(EF接合用クランプ)により固定している。これにより、樹脂管同士の融着強度を向上させている。
特開2003−14385号公報 特開2007−155064号公報
しかしながら、地中熱配管の施工の際には、電気融着継手を使用する現場によっては配管形態が定まっておらず、地中熱配管の施工スペースが狭く、自由度がないため、従来の固定治具(EF接合用クランプ)では、地中熱利用の用途として使用することが困難であると考えられる。また、従来の固定治具は、管路一本と管路一本とを直線的に繋ぐように設計されているため、交差する管路同士を繋ぐような地中管配管の施工の際に使用することは困難である。このような観点から、狭小スペースであっても電気融着継手と配管とを確実かつ容易に固定することが可能な固定治具が望まれている。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の目的は、狭小スペースであっても電気融着継手と配管とを確実かつ容易に固定することが可能な固定治具を提供することである。
上述の課題を解決するための手段として、本発明による固定治具は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明による固定治具は、樹脂管の配管システムに用いられ、第1配管と前記第1配管に交差するように配置される第2配管とが屈曲した形状を有する電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記第1配管側を固定する第1治具と、前記第2配管側を固定する第2治具とを備え、前記第1配管と前記第2配管とが前記電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記第2配管は、前記第1配管の延びる方向に対して前記電気融着継手の屈曲する方向に延びるように配置され、前記第2治具は、前記第1治具と前記第2治具とを組み合わせることにより、前記第2配管が前記第1配管に対して前記屈曲する方向に配置された状態で回動することにより角度変更可能なように前記第2配管を固定することを特徴とするものである。
かかる構成を備える固定治具によれば、第1配管が密集した施工スペース(狭小スペース)において、第1配管および第2配管を屈曲した形状を有する電気融着継手を用いてエレクトロフュージョン(EF)接合により接合する際に、第1治具により第1配管側を固定しながら、第2治具により第2配管側を固定することができるので、交差する第1配管と第2配管とをエレクトロフュージョン(EF)接合により容易に接続することができるとともに、例えば施工時に予期しないトラブルが発生した際の第1配管および第2配管の融着不良を抑制することができる。これにより、狭小スペースであっても電気融着継手と配管とを確実かつ容易に固定することができる。また、第1配管の一端に接続された電気融着継手を第1配管に対して任意の角度で回動させて固定することができるので、例えば採掘した穴(ボアホール)から立ち上がるように設置された第1配管に対して電気融着継手の屈曲する方向に配置された第2配管を容易に回動させて角度変更することができる。これにより、電気融着継手を任意の角度で回動させた状態で、電気融着継手と第1配管および第2配管との融着強度を保持することができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明による固定治具において、好ましくは、前記第1配管は、複数の配管路と、前記複数の配管路を1つの配管路へ集合させる集合継手とを含み、前記第1治具は、前記第1配管の集合継手と前記第2配管とが前記電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記集合継手を固定することを特徴とする。このように構成すれば、第1配管の複数の配管路を1つの第1治具により同時に固定(拘束)できるので、別途拘束するための部品を用いない分、部品点数が増加するのを抑制しながら、融着強度を保持することができる。
また、本発明による固定治具において、好ましくは、前記第1治具は、前記第1配管の延びる方向から見て、略矩形形状を有するように形成されていることを特徴とする。このように構成すれば、第1治具を厚みが比較的小さい薄型形状に形成することができるので、第1配管が密集した施工スペース(狭小スペース)において、第1治具により第1配管を容易に固定することができる。
本発明によれば、狭小スペースであっても電気融着継手と配管とを確実かつ容易に固定することができる。
本発明の一実施形態による採熱立管および横引管が第1治具および第2治具に固定されている例を示す概略図である。 本発明の一実施形態による採熱立管および横引管が第1治具および第2治具に固定されている状態を側方から見た図である。 本発明の一実施形態による採熱立管および横引管が第1治具および第2治具に固定されている状態を横引管側から見た図である。 本発明の一実施形態による採熱立管および横引管が第1治具および第2治具に固定されている状態を上方から見た図である。 図2に示す状態からエルボ継手を反時計回り方向に約90°回動させた状態を示す図である。 図3に示す状態からエルボ継手を反時計回り方向に約90°回動させた状態を示す図である。 図4に示す状態からエルボ継手を反時計回り方向に約90°回動させた状態を示す図である。 本発明の一実施形態による第1治具の外面を示す図である。 本発明の一実施形態による第1治具の上側クランプ部の内面を示す図である。 本発明の一実施形態による第1治具の上側クランプ部を上方から見た図である。 本発明の一実施形態による第1治具の下側クランプ部の内面を示す図である。 本発明の一実施形態による第1治具の下側クランプ部を上方から見た図である。 本発明の一実施形態による第2治具を側方から見た図である。 本発明の一実施形態による第2治具をクランプ部側から見た図である。 本発明の一実施形態による電気融着継手を用いてEF接合を行う手順を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図14を参照して、地中熱利用で使用する樹脂管の配管システムに用いられる採熱立管および横引管に本発明による固定治具を適用した例について説明する。
地中熱利用で使用する樹脂管の配管システムの一例として、図1〜図4に示すように、地中に掘削した穴(ボアホール)には、穴から上方(矢印Z1方向)に立ち上がるように樹脂管(ポリエチレン管)などからなる2つの配管路を含む採熱立管100が配置されている。各採熱立管100の上端部100a(図3参照)の上方には、2つの配管路を含む採熱立管100を1つの配管路に集合させる集合継手101が配置されている。なお、採熱立管100および集合継手101は、本発明の「第1配管」の一例である。
集合継手101は、上方(矢印Z1方向側)に2つの配管路を1つの配管路に集合する集合部101cと、集合部101cの下方(矢印Z2方向)に位置する2つの配管路を有する直管部101dと、直管部101dの下方に位置するとともに下方に沿って外側(Y方向)に広がるように形成された傾斜部101eとを有している。
2つの採熱立管100の上端部100aと、集合継手101の下端部101aとは、EF継手102の両端部に互いに対向するように挿入されている。なお、2つの採熱立管100と集合継手101とは、後述するエレクトロフュージョン(EF)接合により、接合される。
図2に示すように、集合継手101の上端部101bには、エルボ継手103の下端部103aが接続されている。なお、エルボ継手103は、本発明の「電気融着継手」の一例である。また、エルボ継手103は、垂直方向(Z方向)から水平方向(X方向)に約90°屈曲した形状を有している。これにより、採熱立管100内を流れる液体(不凍液など)を約90°向きを変えて、後述する横引管104内に流すことが可能となる。また、エルボ継手103は、EF接合により、集合継手101の上端部101bと横引管104とをEF接合するように構成されている。
エルボ継手103の側端部103bには、横引管104が接続されている。この横引管104は、採熱立管100の延びるZ方向に交差(略直交)するX方向に延びるように配置されている。なお、横引管104は、本発明の「第2配管」の一例である。
上記のような構成において、2つの採熱立管100、EF継手102、集合継手101、エルボ継手103および横引管104内に流入する不凍液などの液体は、図示しないポンプにより循環されることにより、地中で不凍液と地中の熱または地中の冷熱の採取(熱交換)が行われる。
ここで、本実施形態では、上記のようにEF継手102やエルボ継手103をEF接合する施工において、融着・冷却時間を一定時間保持(固定)する工程があり、その間、人為的なイレギュラー(予期しないトラブルなど)が発生した際に、融着不良が発生するのを抑制し、EF接合の融着強度(安全性)を保つために固定治具1が使用される。
本実施形態では、図2および図3に示すように、固定治具1は、採熱立管100側を固定する第1治具10と、横引管104側を固定する第2治具20とを備えている。
第1治具10は、図3に示すように、集合継手101の傾斜部101e(2つの配管路を有する部分)を固定する上側クランプ部11と、採熱立管100(2つの配管路を有する部分)を固定する下側クランプ部12と、上側クランプ部11と下側クランプ部12とを接続する棒状の1つの接続部13とを備えている。すなわち、上側クランプ部11は、EF継手102の上方に配置されているとともに、下側クランプ部12は、EF継手102の下方に配置されている。
上側クランプ部11は、図8に示すように、2つの保持部材111および112を含んでおり、ヒンジ113を介して開閉自在に連結されている。また、保持部材111の側面には、締結具114が設けられている。
上側クランプ部11の保持部材111および112の外表面には、それぞれ、表面から突出するように部分115が設けられており(図1参照)、この部分115に貫通孔が形成されることにより、キー溝部115aが形成されている。このキー溝部115aは、上側が矩形形状を有しているとともに、下側が円形状を有している。このキー溝部115aの円形状の部分には、後述する第2治具20の接続部23のキー部23aが差し込まれ、矩形形状の部分で固定されるように構成されている。これにより、第2治具20は、第1治具10に対して脱着可能に接続される。
図9に示すように、上側クランプ部11の保持部材111の内面には、上下方向(Z方向)に延びる2つの保持部116が設けられている。また、保持部材112の内面には、上下方向(Z方向)に延びる2つの保持部117が設けられている。これら保持部116および117は、集合継手101の傾斜部101e(図2〜図4参照)の形状(傾斜した形状)に対応するように傾斜して配置されている。
図10に示すように、保持部116および117は、上方から見て、略半円形状に形成されており、集合継手101の傾斜部101eの外形形状に沿った形状とされている。また、締結具114により保持部材111と112とが締結されることにより、保持部材111の保持部116と、保持部材112の保持部117との間に集合継手101を横方向(図1に示すX方向)から挟んだ状態で固定することが可能となる。また、上側クランプ部11が締結具114により締結された状態では、保持部116の端部は、保持部117の端部と所定の隙間を隔てて配置される。また、保持部116および117は、保持部材111および112の内面に溶接などによって取り付けられている。なお、保持部116および117は、溶接以外に接着剤等により保持部材111および112の内面に取り付けられてもよい。
また、本実施形態では、上側クランプ部11は、狭小スペースに対応可能な薄型形状を有するように形成されている。具体的には、上側クランプ部11は、締結具114により締結された状態において、上方から見て、集合継手101の傾斜部101e(図3参照)が配置される方向(列方向、Y方向)に延びるように略矩形形状(略長方形状)を有している。すなわち、上側クランプ部11のX方向の長さL1は、Y方向の長さL2よりも小さい。また、上側クランプ部11の保持部材111および112は、それぞれ、上方から見て、略C字形状を有している。また、上側クランプ部11の保持部材111および112は、薄板状(平坦面状)の部材により形成されている。すなわち、保持部材111および112の厚みD1は、保持部材111および112の幅W1および幅W2(図8参照)に比べて小さい(薄い)。その結果、上記のような薄型形状を有する上側クランプ部11により、複数の採熱立管100が配置されるような狭小スペースにおいて、隣接する採熱立管100に干渉することなく対応する(固定する)ことが可能となる。
下側クランプ部12は、図11に示すように、2つの保持部材121および122を含んでおり、ヒンジ123を介して開閉自在に連結されている。また、保持部材121の側面には、締結具124が設けられている。
また、図11および図12に示すように、下側クランプ部12の保持部材121の内面には、2つの保持部125が設けられているとともに、保持部材122の内面には、2つの保持部126が設けられている。この保持部125および126は、採熱立管100(図2〜図4参照)の形状に対応するように上下方向(Z方向)に延びるように形成されている。また、図12に示すように、保持部125および126は、上方から見て、略半円形状に形成されており、採熱立管100の外形形状に沿った形状とされている。また、図11に示すように、保持部125および126の内面には、採熱立管100を固定した際に、採熱立管100がずれるのを抑制するために複数の溝部125aおよび126a(いわゆる、ローレット加工)が形成されている。また、締結具124により2つの保持部材121と122とが締結されることにより、保持部材121の保持部125と、保持部材122の保持部126との間に採熱立管100を横方向(図1に示すX方向)から挟んだ状態で固定することが可能である。
また、本実施形態では、下側クランプ部12は、狭小スペースに対応可能な薄型形状を有するように形成されている。具体的には、下側クランプ部12は、図12に示すように、上方から見て、採熱立管100が配置される方向(列方向、Y方向)に延びるように略矩形形状(略長方形状)に形成されている。すなわち、下側クランプ部12のX方向の長さL11は、Y方向の長さL12よりも小さい。その結果、上記のような薄型形状を有する下側クランプ部12により、複数の採熱立管100が配置されるような狭小スペースにおいて、隣接する採熱立管100に干渉することなく対応する(固定する)ことが可能となる。
また、図13および図14に示すように、第2治具20は、横引管104(図1参照)を固定するクランプ部21と、接続部22、接続部23と、ボルト部材24と、レバー部25とを備えている。
クランプ部21は、上側(矢印Z1方向側)に保持部材211と、下側(矢印Z2方向側)に保持部材212とを含んでおり、図14に示すように、ヒンジ213を介して上下方向に開閉自在に連結されている。また、保持部材212の側面には、締結具214が設けられている。また、クランプ部21は、締結具214により締結された状態において、横引管104が配置される側から見て、略正方形状を有しており、クランプ部21の保持部材211および212は、それぞれ、略C字形状を有している。
保持部材211の内面には、横引管104の上面を保持する保持部215が設けられている。また、保持部材212の内面には、横引管104の下面を保持する保持部216が設けられている。これら保持部215および216は、横引管104の外径形状に対応するように形成されている。また、保持部215および216は、それぞれ、横引管104の延びる方向から見て、略半円形状に形成されている。
また、締結具214により保持部材211と212とが締結されることにより、保持部材211の保持部215と、保持部材212の保持部216との間に横引管104を上下方向(Z方向)から挟んだ状態で固定することが可能となる。また、クランプ部21が締結具214により締結された状態では、保持部215の端部は、保持部216の端部と所定の隙間を隔てて配置される。また、保持部215および216は、保持部材211および212の内面に溶接などによって取り付けられている。なお、保持部215および216は、溶接以外に接着剤等により保持部材211および212の内面に取り付けてもよい。
図13に示すように、クランプ部21の上面には、略L字形状を有する接続部22の一方端221が接続されている。また、接続部22の他方端222には、略C字形状を有する接続部23の一方端231が接続されている。接続部23の他方端232は、第1治具10の上側クランプ部11(図2〜図4参照)と脱着可能に接続されている。
接続部23の他方端232には、断面が略T字形状を有するキー部23aが形成されている。このキー部23aは、図2に示すように、第1治具10の上側クランプ部11の保持部材111および112に設けられた部分115のキー溝部115aに差し込むことが可能である。これにより、接続部23を第1治具10の上側クランプ部11に対して固定することが可能となる。
図13に示すように、接続部22の他方端222には、断面が階段状の段差部22bが形成されている。この段差部22bには、貫通孔22aが形成されている。接続部23の一方端231には、接続部22の他方端222の段差部22bに対応するように、断面が階段状の段差部23bが形成されている。この段差部23bには、ネジ穴部23cが形成されている。
ネジ穴部23cには、貫通孔22aを介して、全周にネジ部24aが形成されたボルト部材24が螺合されている。また、ボルト部材24のネジ部24a(外表面)には、レバー部25が取り付けられている。このレバー部25の軸中心は、図2および図4に示すように、上方から見て、エルボ継手103の下端部103aの開口中心と重なるように配置されている。
また、図13に示すように、レバー部25を時計回り方向に回転操作することにより、レバー部25(ボルト部材24)がボルト部材24の軸方向(Z方向)に沿って下方向(矢印Z2方向)に移動して、接続部22が接続部23に対して固定される。
ここで、本実施形態では、第2治具20は、第1治具10と組み合わせることにより横引管104を採熱立管100に対して回動可能に固定するように構成されている。具体的には、第2治具20のレバー部25を反時計回り方向に回転操作することにより、レバー部25(ボルト部材24)がボルト部材24の軸方向(Z方向)に沿って上方向(矢印Z1方向)に移動して、接続部22の固定が解除される。そして、レバー部25が緩んだ状態となる。これにより、エルボ継手103の集合継手101に対するEF接合(融着行程)前においては、図5〜図7に示すように、ボルト部材24の軸中心を回動中心として、エルボ継手103の側端部103bの方向を約180°の角度範囲内で回動させる(向きを変える)ことが可能となる。なお、図5〜図7では、それぞれ、図2〜図4に示す状態から、上方から見て反時計回り方向に約90°回動させた場合を示している。
そして、エルボ継手103を採熱立管100の延びる方向に対して略直交する方向(X方向およびY方向)に回動させるのに伴って、接続部22、クランプ部21およびクランプ部21に固定された横引管104が回動することにより、横引管104の方向を任意の位置(角度)に調整することが可能となる。その後、レバー部25を時計回り方向に回転操作することにより、接続部22が接続部23に対して固定され、エルボ継手103および横引管104の方向が固定される。
なお、第2治具20の接続部23のキー部23aは、第1治具10の上側クランプ部11の保持部材111のキー溝部115aまたは保持部材112のキー溝部115aのいずれにも差し込むことが可能である。これにより、キー部23aが保持部材111のキー溝部115aに差し込まれた場合と、保持部材112のキー溝部115aに差し込まれた場合とにおいて、エルボ継手103を実質的に360°(合計360°)回動させることが可能となる。すなわち、図4において、エルボ継手103を矢印X1方向側、矢印Y1方向側、矢印X2方向側および矢印Y2方向側のいずれの方向にも回動させることが可能である。
次に、図15を参照して、エルボ継手103および横引管104の方向が固定された後に、EF継手102およびエルボ継手103のEF接合(融着)を行う手順について説明する。
図15に示すように、熱可塑性樹脂製のEF継手102の内周側の融着界面内には、電熱線などの発熱体102aが埋設されている。発熱体102aには、EF継手102の外面に起立された端子ピン102bを有する端子部102cが接続されている。そして、EF継手102の両受け口に接続対象の各採熱立管100の上端部100aおよび集合継手101の下端部101aをそれぞれ挿入し、端子ピン102bに接続した電源コード(図示せず)を通じて通電することにより、発熱体102aが発熱し、その回りのEF継手102の樹脂および各採熱立管100の上端部100aおよび集合継手101の下端部101aの外表面層が溶融状態となる。これにより、EF継手102と、各採熱立管100の上端部100aおよび集合継手101の下端部101aとが融着する。
このようなEF継手102による接続は、EF継手102と各採熱立管100の上端部100aおよび集合継手101の下端部101aとが一体に融着されるので、樹脂で一体的な管路を形成でき、高い信頼性を確保することができる。なお、エルボ継手103のEF接合に関する手順については、EF継手102のEF接合に関する手順と同様であるので、説明を省略する。また、EF継手102およびエルボ継手103のEF接合(融着)が完了した後には、所定の時間冷却時間の施工が実施された後に、第2治具20、第1治具10の順に取り外される。このとき、第1治具10が取り付けられた施工箇所(採熱立管100側)は、手順として第2治具20の施工終了まで取り外せないようになっている。これにより、融着完了後の施工手順(冷却時間)の施工が遵守される。
以上説明したように、本実施形態による固定治具1によれば、以下に列記するような効果が得られる。
本実施形態では、上記のように、固定治具1は、採熱立管100と採熱立管100に交差(略直交)するように配置された横引管104とが屈曲した形状を有するエルボ継手103の両端に電気融着される際に、採熱立管100を固定する第1治具10と、横引管104を固定する第2治具20とを備える。これにより、採熱立管100が密集した施工スペース(狭小スペース)において、採熱立管100および横引管104を屈曲した形状を有するエルボ継手103を用いてエレクトロフュージョン(EF)接合により接合する際に、第1治具10により採熱立管100を固定しながら、第2治具20により横引管104を固定することができるので、交差する採熱立管100と横引管104とをエレクトロフュージョン(EF)接合により容易に接続することができるとともに、例えば施工時に予期しないトラブルが発生した際の採熱立管100および横引管104の融着不良を抑制することができる。これにより、狭小スペースであってもエルボ継手103と、集合継手101(採熱立管100)および横引管104とを確実かつ容易に固定することができる。
また、本実施形態では、上記のように、集合継手101と横引管104とがエルボ継手103の両端に電気融着される際に、第1治具10が集合継手101を固定する。これにより、2つの採熱立管100を1つの第1治具10により同時に固定(拘束)できるので、別途拘束するための部品を用いない分、部品点数が増加するのを抑制しながら、融着強度を保持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、採熱立管100と横引管104とがエルボ継手103の両端に電気融着される際に、第1治具10と第2治具20とを組み合わせることにより、横引管104が採熱立管100に対して屈曲する方向に配置された状態で回動することにより角度変更可能なように、第2治具20が横引管104を固定する。これにより、集合継手101の集合部101cに接続されたエルボ継手103を採熱立管100に対して任意の角度で回動させて固定することができるので、例えば採掘した穴(ボアホール)から立ち上がるように設置された採熱立管100に対してエルボ継手103の屈曲する方向に配置された横引管104を容易に回動させて角度変更することができる。これにより、エルボ継手103を任意の角度で回動させた状態で、エルボ継手103と集合継手101および横引管104との融着強度を保持することができる。
また、本実施形態では、上記のように、第1治具10(上側クランプ部11および下側クランプ部12)を、採熱立管100の延びる方向(上方)から見て、略矩形形状を有するように形成する。これにより、第1治具10(上側クランプ部11および下側クランプ部12)を厚みが比較的小さい薄型形状に形成することができるので、採熱立管100が密集した施工スペース(狭小スペース)において、第1治具10の上側クランプ部11により集合継手101の傾斜部101eを容易に固定することができるとともに、第1治具10の下側クランプ部12により採熱立管100を容易に固定することができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、狭小スペースに対応可能な薄型形状の一例として、略矩形形状(長方形状)を有する第1治具を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、狭小スペースに対応可能な薄型形状であれば、扁平形状などの薄型形状を有していてもよい。
また、上記実施形態では、第1治具により、2つの配管路を含む集合継手および採熱立管を固定する例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、3つ以上の配管路を含む集合継手および採熱立管を固定することも可能である。
本発明は、固定治具に利用可能であり、さらに詳しくは、地中熱利用で使用する樹脂管の配管システムに用いられる固定治具に利用することができる。
1 固定治具
10 第1治具
11 上側クランプ部(第1治具)
12 下側クランプ部(第1治具)
20 第2治具
21 クランプ部
100 採熱立管(第1配管)
101 集合継手(第1配管)
102 EF継手
103 エルボ継手(電気融着継手)
104 横引管(第2配管)

Claims (3)

  1. 樹脂管の配管システムに用いられ、第1配管と前記第1配管に交差するように配置される第2配管とが屈曲した形状を有する電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記第1配管側を固定する第1治具と、前記第2配管側を固定する第2治具とを備え
    前記第1配管と前記第2配管とが前記電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記第2配管は、前記第1配管の延びる方向に対して前記電気融着継手の屈曲する方向に延びるように配置され、
    前記第2治具は、前記第1治具と前記第2治具とを組み合わせることにより、前記第2配管が前記第1配管に対して前記屈曲する方向に配置された状態で回動することにより角度変更可能なように前記第2配管を固定することを特徴とする固定治具。
  2. 前記第1配管は、複数の配管路と、前記複数の配管路を1つの配管路へ集合させる集合継手とを含み、
    前記第1治具は、前記第1配管の集合継手と前記第2配管とが前記電気融着継手の両端に電気融着される際に、前記集合継手を固定することを特徴とする、請求項1に記載の固定治具。
  3. 前記第1治具は、前記第1配管の延びる方向から見て、略矩形形状を有するように形成されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の固定治具。
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