JP5932537B2 - 基板処理装置、基板処理方法およびプログラム - Google Patents

基板処理装置、基板処理方法およびプログラム Download PDF

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Description

この発明は、複数の基板を処理部にて順次処理する技術に関する。
従来、半導体ウエハなどの製造過程においては、基板に対して特定の処理を並行して行う複数の処理ユニットを備えた、基板処理装置が利用されている。このような基板処理装置では、搬送機構が、外部から受け取った基板を、順次に、複数の処理ユニットのいずれかへ搬送し、処理が終わった基板を処理ユニットから取り出して、再び外部に排出することが行われている。
このような基板処理装置では、複数の処理ユニットが効率良く稼働するよう、搬送機構および各処理ユニットの稼働時間を規定したスケジュールが予め作成される。基板処理装置は、作成されたスケジュールに規定されたシーケンスにしたがって、各要素を稼働することにより、複数の処理ユニットが、基板の処理を連続的に行うこととなる(例えば、特許文献1)。
特開2001−102425号公報
ここで、基板搬送時において、搬送機構は、保持した基板を所定の搬送速度まで加速させ、そして所定の位置で減速させる。搬送機構は、この基板の加速時または減速時に、より多くの駆動エネルギーを消費する。したがって、不必要に基板搬送が高速で行われた場合、余分な駆動エネルギーを消費することとなる。
従来の基板処理装置では、搬送機構は、基板を各処理ユニットに搬送した後、それぞれの各処理ユニットで基板処理が完了するまで待機させることがあった。例えば、処理ユニットの数量が比較的少ない場合や、各処理ユニットが基板を処理するのに要する時間幅(処理所要時間)が比較的長い場合には、搬送機構が、比較的長い時間、待機することがあった。このような待機時間幅が発生するということは、搬送機構が、無駄に早く基板9の搬送を行っているといえる。したがって、従来の基板処理装置では、搬送機構が駆動エネルギーを無駄に消費している場合があった。そこで、基板処理装置の稼働率を低下させることなく、駆動エネルギーの消費量を低減する技術が求められている。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、基板処理装置の稼働率を低下させずに、搬送機構における駆動エネルギーの消費量を低減する技術を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、第1の態様は、基板を処理する基板処理装置であって、前記基板を処理する複数の処理ユニットを備えた基板処理部と、前記基板処理部に向けて前記基板を搬送するとともに、前記基板の搬送に要する搬送所要時間が可変である基板搬送部と、前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間と、該処理所要時間に応じて決定した前記搬送所要時間とに基づき、前記基板処理部および前記基板搬送部の動作時間を規定したスケジュールを作成するスケジュール作成部と、前記スケジュールに規定された前記搬送所要時間に合わせて、前記基板が搬送されるように、前記基板搬送部に動作の実行を指示する実行動作指示部と、を備える。
また、第2の態様は、第1の態様に係る基板処理装置において、前記搬送所要時間が、前記処理所要時間を、前記基板処理部にて同時に前記基板を処理する前記処理ユニットの数量で除したときの商の値に基づいて決定される。
また、第3の態様は、第1または第2の態様に係る基板処理装置において、前記スケジュール作成部は、前記基板搬送部の搬送速度を規定の搬送速度として、前記基板処理部および前記基板搬送部の動作時間を規定した仮スケジュールを作成し、その後、該仮スケジュールにおいて発生している、前記基板搬送部の待機時間幅が短縮されるように、前記搬送所要時間を変更して、前記スケジュールを作成する。

また、第4の態様は、基板搬送部が、複数の処理ユニットを備える基板処理部に向けて、複数の基板を順次に搬送していくことで、該複数の基板を処理する基板処理方法であって、(a)前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間に応じて、前記基板搬送部が前記基板を搬送するのに要する搬送所要時間を決定する工程と、(b)前記(a)工程にて決定した搬送所要時間と、前記処理所要時間とに基づいて、前記基板搬送部および前記基板処理部の動作時間を規定したスケジュールを作成する工程と、(c)前記スケジュールに規定された搬送時間に合わせて、前記基板が搬送されるように、前記基板搬送部に動作の実行を指示する工程と、を含む。
また、第5の態様は、コンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、基板搬送部が、複数の処理ユニットを備える基板処理部に向けて、複数の基板を順次に搬送していくことで、該複数の基板を処理する基板処理装置において、(a)前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間に応じて、前記基板搬送部が前記基板を搬送するのに要する搬送所要時間を決定する工程と、(b)前記(a)工程にて決定した搬送所要時間と、前記処理所要時間とに基づいて、前記基板搬送部および前記基板処理部の動作時間を規定したスケジュールを作成する工程と、を実行させる。
第1から第5の態様によると、基板搬送部の搬送所要時間を、基板処理部の処理所要時間に応じて変更することによって、基板の搬送速度を抑えることができる。したがって、搬送時における基板の加速または減速を緩やかに行うことで、駆動エネルギーの消費量を低減できるとともに、モータなどの駆動部や可動部の消耗を低減することができる。
また、第2の態様によると、1つの処理ユニットにて基板が処理されている間に、他の処理ユニットに基板を搬入できる。これにより、基板処理部における搬送速度を抑えつつ、稼働する全処理ユニットにおいて、基板の処理を並行して行わせることができる。
また、第3の態様によると、待機時間幅が短縮されるようにスケジュールが修正されるため、基板搬送部による基板の搬送速度を抑えることができる。このため、基板搬送部が、搬送時における基板の加速または減速を緩やかに行うこととなる。したがって、基板搬送部の駆動エネルギーの消費量を低減できる。
第1実施形態に係る基板処理装置の概略平面図である。 基板処理装置の概略側面図である。 制御部のハードウエア構成を示すブロック図である。 基板処理装置の構成を示すブロック図である。 基板処理装置の動作の一例を示す流れ図である。 1枚の基板に対して、第一搬送ロボット、第二搬送ロボットおよび洗浄ユニットが実行する動作の流れを示すタイムチャートである。 基板処理装置の動作が規定されたスケジュールの一例を示すタイムチャートである。 搬送所要時間と基板の搬送速度との関係が定義されたテーブルの例を示す図である。 第一搬送ロボットおよび第二搬送ロボットの搬送所要時間が、最も短い時間幅に設定されて作成されたスケジュールの一例を示すタイムチャートである。 第2実施形態に係る基板処理装置の構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る基板処理装置の動作の一例を示す流れ図である。 変形例に係るスケジュールを示すタイムチャートである。 変形例に係るその他のスケジュールを示すタイムチャートである。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。また、図面においては、理解容易のため、各部の寸法や数が誇張または簡略化して図示されている場合がある。
<1. 第1実施形態>
<1.1. 基板処理装置の構成および機能>
図1は、第1実施形態に係る基板処理装置1の概略平面図である。また、図2は、基板処理装置1の概略側面図である。図1および以降の各図においては、各要素の位置関係を明確にするため、XYZ直交座標系が付されている場合がある。このXYZ直交座標系において、X軸およびY軸で定義される平面を水平面、Z軸を鉛直方向として説明する。
図1および図2に示されるように、基板処理装置1は、4つの容器載置部ST1〜ST4、基板受渡部PS1、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1を有する基板搬送部20、12個の洗浄ユニットSP(SP1〜SP12)を有する基板処理部30、制御部40を備えている。
基板処理装置1は、円形である半導体ウエハである基板9を洗浄処理する洗浄処理装置として構成されている。ただし、基板9の形状は、円形状に限定されるものではなく、任意である。
容器載置部ST1〜ST4は、複数枚の基板9を内部に収納する密封容器11が載置されるロードポートを構成している。このようなロードポートは、基板処理装置1の本体部(基板処理部30などが設けられている部分)に対して、一体的に設けられていてもよいし、あるいは、装着および脱着可能に構成されていてもよい。密封容器11は、基板処理装置1の外部装置(例えば、天井走行式無人搬送車(OHT:Overhead Hoist Transfer))によって、容器載置部ST1〜ST4のいずれかに搬入され、または、容器載置部ST1〜ST4のいずれかから搬出される。密封容器11は、基板収納部の一例である。
第一搬送ロボットIR1は、容器載置部ST1〜ST4に載置された密封容器11に収納されている基板9を搬出して、基板受渡部PS1に基板を載置する。また、第一搬送ロボットIR1は、基板処理部30にて所定の基板処理(ここでは、洗浄処理)が施された後、基板受渡部PS1に載置された基板9を、再び密封容器11に搬入する。第一搬送ロボットIR1は、基板9を下方から支持するハンド部21と、ハンド部21をX軸方向に前後させるアーム部22と、ハンド部21およびアーム部22を一体的にZ軸方向に沿って昇降させる昇降機構23とを備えている。また、第一搬送ロボットIR1は、第一搬送ロボットIR1全体をY軸方向に移動可能とする移動機構24を備えている。移動機構24が駆動されることにより、第一搬送ロボットIR1は、容器載置部ST1〜ST4のそれぞれに対応する位置に移動して、基板9の搬出または搬入を行う。
第一搬送ロボットIR1は、ハンド部21にて基板9を水平姿勢(基板9が水平面(XY平面)に対して平行な状態)で保持する。第一搬送ロボットIR1によって、密封容器11から基板9が搬出される場合は、Z軸方向に多段に収納されている複数の基板9の中から、取り出すべき基板9の高さに応じて、昇降機構23によりハンド部21の高さが調整される。また、第一搬送ロボットIR1によって基板9が密封容器11に搬入される場合は、基板9を収納すべき高さに応じて、昇降機構23によりハンド部21の高さが調整される。
第二搬送ロボットCR1は、基板受渡部PS1と洗浄ユニットSP1〜SP12のいずれかとの間で、基板9の搬送を行う。第二搬送ロボットCR1は、ハンド部21およびアーム部22を上下に2組備えている。この2組のハンド部21およびアーム部22は、昇降機構23の駆動により、上下に一体的に昇降するように構成されていてもよいが、それぞれが個別に昇降するように構成されていてもよい。また、第二搬送ロボットCR1は、移動機構24を備えていないため、XY平面内において、固定された位置に配置されている。ただし、移動機構24を設けることで、第二搬送ロボットCR1がX軸およびY軸方向に移動するようにしてもよい。
なお、第一搬送ロボットIR1についても、複数組のハンド部21およびアーム部22を設けることで、複数枚の基板9を同時に保持できるように構成してもよい。また、密封容器11と基板受渡部PS1との間の基板搬送を、複数台の第一搬送ロボットIR1で実現してもよい。同様に、基板受渡部PS1と洗浄ユニットSPとの間の基板搬送が、複数の第二搬送ロボットCR1で実現することも考えられる。
第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1は、それぞれの搬送区間(密封容器11と基板受渡部PS1との間、または、基板受渡部PS1と洗浄ユニットSPとの間)における、基板9の搬送に要する時間幅(搬送所要時間TR2)を、変更できるように構成されている。具体的には、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1は、基板9の搬送速度を変更することによって、搬送所要時間TR2を変更する。なお、基板9の搬送速度とは、基板9をハンド部21に保持した状態で、アーム部22または移動機構24を駆動することで、基板9を水平方向に移動させたときのその移動速度、昇降機構23を駆動することで、基板9を鉛直方向に沿って移動させたときのその移動速度、または、これらの移動速度を合成した合成速度を指す。
また、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が基板9を取得していない状態(具体的には、基板9を取得しにいくとき)における、ハンド部21の伸縮速度または昇降機構23の昇降速度を変更することによっても、搬送所要時間TR2を変更することが可能である。また、第一搬送ロボットIR1の場合は、移動機構24による第一搬送ロボットIR1の移動速度を変更することで、搬送所要時間TR2を変更することが可能である。
基板処理部30は、基板9に対して洗浄処理を行う複数の洗浄ユニットSP1〜SP12を備えている。図1に示されるように、基板処理部30の中心部に、第二搬送ロボットCR1が配置されている。そして、第二搬送ロボットCR1の周囲に、洗浄ユニットSP1〜SP12が、4つの組(洗浄ユニットSP1〜SP3、洗浄ユニットSP4〜SP6、洗浄ユニットSP7〜SP9および洗浄ユニットSP10〜SP12)に分けられて、設置されている。洗浄ユニットSP1〜SP12は、各組毎に、鉛直方向に沿って積層されることにより、多段に配置されている。
洗浄ユニットSP1〜SP12は、図示を省略するが、それぞれ、基板9を保持する保持台、該保持台を回転する回転機構、この保持台に保持された基板9に洗浄液(薬液またはリンス液など)を供給するノズル、および、洗浄液を回収する回収機構などを備えている。洗浄ユニットSP1〜SP12は、レシピ情報440にしたがって基板9に洗浄液を供給したあと、基板9を回転させることで基板9を乾燥させる(スピンドライ)。
図3は、制御部40のハードウエア構成を示すブロック図である。制御部40は、基板処理装置1が備える各部と電気的に接続されており、各種の演算処理を実行しつつ基板処理装置1の各部の動作を制御する。図3に示されるように、制御部40は、例えば、CPU41、ROM42、RAM43、記憶部44などがバスライン45を介して相互接続された一般的なコンピュータにより、構成されている。ROM42は基本プログラムなどを格納している。RAM43はCPU41が所定の処理を行う際の作業領域として供される。記憶部44は、フラッシュメモリ、または、ハードディスク装置などの不揮発性の補助記憶装置によって構成されている。
記憶部44にはプログラムP1が格納されており、このプログラムP1に記述された手順に従って、主制御部としてのCPU41が演算処理を行うことにより、各種機能が実現されるように構成されている。
プログラムP1は、通常、予め記憶部44などに格納されて使用されるものである。しかしながら、プログラムP1は、例えば、光学メディア(CD−ROMなど)、磁気メディア、半導体メモリ(フラッシュメモリなど)といった、可搬の記録媒体に記録された形態(プログラムプロダクト)で提供され、あるいは、ネットワークを介した外部サーバからのダウンロードなどにより提供され、記憶部44などに適宜格納されるものであってもよい。
また、制御部40では、入力部46、表示部47、通信部48がバスライン45に接続されている。入力部46は、各種スイッチ、タッチパネルなどにより構成されており、オペレータから各種の入力設定指示を受け付ける。表示部47は、液晶表示装置、ランプなどにより構成されており、CPU41による制御の下、各種情報を表示する。通信部48は、LANなどを介したデータ通信機能を有する。
図4は、基板処理装置1の構成を示すブロック図である。図4に示されるように、制御部40においては、プログラムP1に記述された手順に従って主制御部としてのCPU41が演算処理を行うことにより、スケジュール作成部401および実行指示部402が実現される。なお、制御部40において実現される一部あるいは全部の機能は、専用の論理回路などでハードウエア的に実現されてもよい。
スケジュール作成部401は、処理内容が記録されたレシピ情報440に基づいて、基板搬送部20(第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1)、および、基板処理部30(洗浄ユニットSP1〜SP12)の動作を規定したスケジュールを作成する。レシピ情報440には、対象物に対して施されるべき処理の条件が所定のデータ形式で記述されている。具体的には、処理手順(例えば、搬送手順および洗浄処理手順)または処理内容(例えば、処理時間、温度、圧力または洗浄液の供給量)などが記述されている。このようなレシピ情報440は、オペレータが入力する情報に基づいて作成される。
スケジュール作成部401は、レシピ情報440に基づき、基板処理装置1(特に、洗浄ユニットSP1〜SP12)の稼働率をなるべく高く維持するように、基板処理装置1の各要素が動作する時間(動作開始のタイミング(時刻))を規定したスケジュールを作成する。具体的には、第一搬送ロボットIR1が密封容器11から基板9を搬出する、または密封容器11に基板9を搬入する時間、第二搬送ロボットCR1が基板9を搬送する時間、および、洗浄ユニットSP1〜SP12の各々が洗浄処理を行う時間などが規定される。なお、基板処理装置1の他の要素についての動作の時間が規定されてもよい。スケジュール作成部401が作成したスケジュールは、スケジュールデータ441として記憶部44(またはRAM43)に保存される。
なお、基板処理装置1の各要素が実行する動作に要する時間幅は、要素毎に予め定められているか、もしくは、レシピ情報に基づいて定められる。例えば、第一搬送ロボットIR1または第二搬送ロボットCR1が基板9を搬送する動作に要する時間幅は、それぞれ固有のものとして予め定められている。また、洗浄ユニットSP1〜SP12が基板9を洗浄する動作に要する時間幅は、レシピ情報に規定された処理条件などによって予め定められる。したがって、各要素の動作開始の時間が決定されれば、各要素の動作終了の時間も自動的に決定されることとなる。
実行指示部402は、記憶部44(またはRAM43)に保存されたスケジュールデータ441に基づいて、基板処理装置1の各要素に、所定の動作の実行を指示する制御信号を出力する。具体的には、基板搬送部20(第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1)、および、洗浄ユニットSP1〜SP12などに動作の実行を指示する。以上が、基板処理装置1の主な構成である。
<1.2. 基板処理装置の動作>
図5は、基板処理装置1の動作の一例を示す流れ図である。まず、基板処理装置1が基板処理動作を開始すると、まず、スケジュール作成部401が、スケジュールを作成するために、レシピ情報440を取得する(図5:ステップS11)。このレシピ情報440は、上述したように、オペレータによって入力された情報であり、処理対象の基板9に関する情報および洗浄処理に関する情報などが含まれている。
スケジュール作成部401は、ステップS11にて取得したレシピ情報440から、洗浄処理所要時間TR1を取得する(ステップS12)。この洗浄処理所要時間TR1は、洗浄ユニットSPが、1枚の基板9を洗浄処理するために要する時間幅である。より具体的には、基板9が洗浄ユニットSPに搬入された時点から、基板9が洗浄処理された後、洗浄ユニットSPから搬出が可能になるまでの総時間が、洗浄処理所要時間TR1に相当する。
スケジュール作成部401は、洗浄処理所要時間TR1を取得すると、その洗浄処理時間に基づいて、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が、1枚の基板9の搬送に要する時間幅(搬送所要時間TR2)を決定する(ステップS12)。この搬送所要時間TR2の決定方法について、図6を参照しつつ説明する。
図6は、1枚の基板9に対して、第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1および洗浄ユニットSPが実行する動作の流れを示すタイムチャートである。図6に示されるように、まず始めに、第一搬送ロボットIR1が、ブロックB11で示されるように、基板9を密封容器11から搬出し、ブロックB12で示されるように、該基板9を基板受渡部PS1に搬入する。これらの動作時間の時間幅を合計した合計時間幅が、搬送所要時間TR2に相当する。
次に、第一搬送ロボットIR1によって基板受渡部PS1に載置された基板9は、第二搬送ロボットCR1によって搬出され、基板処理部30の洗浄ユニットSPに搬入される。これらの動作時間は、それぞれ、ブロックB13で示される搬出時間、ブロックB14で示される搬入時間に相当する。そして、それらの動作時間の時間幅を合計した合計時間幅が、搬送所要時間TR2に相当する。
さらに、洗浄ユニットSPに搬入された基板9は、該洗浄ユニットSPにより、洗浄処理される。この動作時間は、ブロックB15で示される基板処理時間であり、その時間幅が洗浄処理所要時間TR1に相当する。
また、洗浄処理後の基板9は、第二搬送ロボットCR1によって搬出され、基板受渡部PS1に搬入される。これらの動作時間は、それぞれ、ブロックB16で示される搬出時間、ブロックB17で示される搬入時間に相当する。そして、それらの時間幅を合計した合計時間幅が搬送所要時間TR2に相当する。
さらに、第二搬送ロボットCR1によって基板受渡部PS1に載置された基板9は、第一搬送ロボットIR1によって搬出され、密封容器11に搬入される。これらの動作時間は、それぞれ、ブロックB18で示される搬出時間、ブロックB19で示される搬入時間に相当する。そして、それらの時間幅を合計した合計時間幅が搬送所要時間TR2に相当する。
本実施形態では、搬送所要時間TR2は、洗浄処理所要時間TR1を、同時に基板9を処理する洗浄ユニットSPの数量(つまり、基板処理部30にて同時に処理される基板9の数量)で除したときの商の値とされる。具体的に、基板処理部30にて、6個の洗浄ユニットSP1〜SP6を同時に稼働させることで、6枚の基板9が同時に処理する場合を想定する。すると、この場合の搬送所要時間TR2は、洗浄処理所要時間TR1を6で除したときの商の値(=TR1/6)となる。
なお、図6に示されている例では、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が、1枚の基板9の搬送に要する時間幅が、全て、同一の搬送所要時間TR2に統一されている。ここで、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の動作時間幅(搬送所要時間)は、必ずしも一致するものではなく、例えば、一方の動作が他方と比較して早い場合がある。しかしながら、基板処理装置1全体の動作としては遅いユニットに律速されることとなる。このため、どちらか一方が早い動作をしても、基板処理装置1の処理能力は向上しない。したがって、結果的に、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の双方の動作時間幅を、搬送所要時間TR2とすることができる。もちろん、それぞれの搬送所要時間TR2を、異なる値に設定することも考えられる。消費電力を低減するなど理由から、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1のそれぞれの動作時間幅は、基板処理装置1のスループットに影響しない範囲内で、できるだけ長く設定されることが望ましい。この詳細については、後述する。
図5に戻って、スケジュール作成部401は、ステップS13にて搬送所要時間TR2を決定すると、スケジュールを作成する(ステップS14)。具体的には、図6に示される1つの基板9について規定された動作のシーケンスを、所定のルールにしたがって、処理する基板9の数量分組み合わせていくことにより、第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1および洗浄ユニットSPの動作を規定したスケジュールが作成される。
図7は、基板処理装置1の動作が規定されたスケジュールの一例を示すタイムチャートである。なお、図7に示されるスケジュールは、理解容易のため、容器載置部ST1に載置された密封容器11からのみ、基板9の搬出および搬入が行われ、かつ、洗浄ユニットSP1〜SP6の6個の洗浄ユニットSPのみを用いて、洗浄処理が行われるスケジュールの一例である。図7に示されるように、ステップS14で作成されたスケジュールでは、第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1および洗浄ユニットSP1〜SP6の各々がそれぞれの動作を実行する時間が規定されている。
具体的に、図7に示されるスケジュールによると、第一搬送ロボットIR1は、時間t1から時間t2の間に、1枚目の基板9を密封容器11から搬出し、基板受渡部PS1に搬入する。さらに、第二搬送ロボットCR1は、その1枚目の基板9を、時間t2から時間t3の間に、基板受渡部PS1から搬出し、洗浄ユニットSP1に搬入する。
また、洗浄ユニットSP1は、時間t3から時間t4までの間に、1枚目の基板9を洗浄する。そして、第二搬送ロボットCR1は、時間t4から時間t5の間に、1枚目の基板9を洗浄ユニットSP1から搬出し、基板受渡部PS1に搬入する。さらに、第一搬送ロボットIR1は、時間t5から時間t6の間に、1枚目の基板9を基板受渡部PS1から搬出し、密封容器11に搬入する。以上のように、1枚目の基板9についての一連の処理の流れがスケジュールデータ441において規定されている。
また、図7に示されるスケジュールによると、次の2枚目の基板9については、第一搬送ロボットIR1が先の1枚目の基板9の搬送を完了した時間(時間t2)で、搬送処理が開始される。つまり、第一搬送ロボットIR1は、時間t2から時間t3の間に、2枚目の基板9を密封容器11から搬出し、基板受渡部PS1に搬入する。このようにして、第一搬送ロボットIR1は、先の基板9の搬送を終えた時点で、次の基板9の搬送を実行することで、1枚目から6枚目までの基板9について、密封容器11から基板受渡部PS1への搬送を連続して行う。
同様に、第二搬送ロボットCR1は、先の基板9の搬送を終えた時点で、次の基板9の搬送を実行することで、1枚目から6枚目までの基板9について、基板受渡部PS1から各洗浄ユニットSP1〜SP6への搬送を連続して行う。
また、本実施形態では、搬送所要時間TR2が、洗浄処理所要時間TR1を同時に処理する基板9の数で除したときの商の値となっている。このため、図7に示されるスケジュールに示されるように、洗浄ユニットSP1にて1枚目の基板9の処理が完了するまでの間に、第二搬送ロボットCR1が2枚目から6枚目の基板9を、その他の洗浄ユニットSP2〜SP6にそれぞれ搬入することが可能となっている。
そして、洗浄ユニットSP1による1枚目の基板9の洗浄処理の終了時刻に合わせて、第二搬送ロボットCR1が、時間t8に、7枚目の基板9を基板受渡部PS1から搬出し始め、洗浄ユニットSP1に搬入する。具体的には、第一搬送ロボットIR1は、洗浄ユニットSP1が洗浄処理を行っている期間内(時間t3から時間t4)の或る時点(時間t7)で、7枚目の基板9を密封容器11から搬出し、時間t8までに基板受渡部PS1に搬入する。そして、第二搬送ロボットCR1が、時間t8から、この7枚目の基板9を基板受渡部PS1から搬出し、時間t4までに該基板9を洗浄ユニットSP1に搬入するように、スケジュールが作成されている。
この時間t4の時点では、洗浄処理後の1枚目の基板9が洗浄ユニットSP1に残っているため、まず先に、第二搬送ロボットCR1は、一方のハンド部21で1枚目の基板9を取り出す。そして、他方のハンド部21に保持した7枚目の基板9を洗浄ユニットSP1に搬入する。これにより、洗浄ユニットSP1が1枚目の基板9の洗浄処理を終えた後、直ぐに7枚目の基板9を洗浄処理することができる。したがって、洗浄ユニットSP1の稼働率を上げることが可能となっている。
以上のように、第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1および洗浄ユニットSP1〜SP12の各々が処理を実行する時間が規定されたスケジュールデータ441が、ステップS14において作成される。
図5に戻って、スケジュール作成部401は、ステップS14にてスケジュールを作成すると、スケジュールデータ441として記憶部44(またはRAM43)に保存する。実行指示部402が、このスケジュールに基づき、基板処理装置1の各要素に動作指示を行うことで、基板処理が実行される(ステップS15)。
図8は、搬送所要時間TR2と基板9の搬送速度との関係が定義されたテーブルTB1の例を示す図である。図8に示されるテーブルTB1によると、搬送所要時間TR2が4.5秒とされた場合、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1による基板9の搬送速度が最大(100%)に設定される。そして、搬送所要時間TR2が長くなるに連れて、基板9の搬送速度が抑えられる。例えば、搬送所要時間TR2が10秒のとき、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1による基板9の搬送速度が、最大時の60%にまで抑えられる。
ステップS14において作成されたスケジュールでは、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1による搬送所要時間TR2が、既に決定されている。そこで、実行指示部402は、テーブルTB1に定義されている、搬送所要時間TR2に対応した搬送速度の制御信号を、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1に出力する。これにより、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が、指定された搬送速度で基板9の搬送を行うこととなる。
図9は、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の搬送所要時間TR2が、最も短い時間幅に設定されて作成されたスケジュールの一例を示すタイムチャートである。図9に示されるスケジュールは、搬送所要時間TR2が異なる以外、図7に示されるスケジュールと同一条件で基板処理が行われるように作成されたものである。
ここで図7および図9において、第一搬送ロボットIR1が6枚目の基板9を基板受渡部PS1に搬入し終えた時点(t9)から7枚目の基板9を密封容器11から搬出し始める時点(t8)までの待機時間幅WT1、および、第二搬送ロボットCR1が6枚目の基板9を洗浄ユニットSP6に搬入し終えた時点(t10)から7枚目の基板9を洗浄ユニットSP1に搬入し始める時点までの待機時間幅WT2に着目する。すると、図7に示される待機時間幅WT1,WT2は、搬送所要時間TR2が長い分、図9に示される待機時間幅WT1,WT2よりも短く設定されている。
ここで、図7に示されるスケジュールと図9に示されるスケジュールとでは、搬送所要時間TR2は異なるものの、各洗浄ユニットSPの稼働率は、略同じである。したがって、図7に示されるスケジュールと、図9に示されるスケジュールとでは、基板処理装置1のスループットはほぼ同一となっている。
また、第一搬送ロボットIR1または第二搬送ロボットCR1は、基板9を目標とする搬送速度にまで加速させるとき、あるいは、所定の位置で減速して停止させるときに、電力などの駆動エネルギーが多く消費される。したがって、目標とする搬送速度が大きなるほど、または、加速減速を急激に行うほど、より多くの電力が消費されることとなる。したがって、消費電力を低減させる観点からは、搬送速度は、できるだけ小さく抑えられることが望ましい。
また、一般的に、基板9の搬送速度が大きくなると、第一搬送ロボットIR1または第二搬送ロボットCR1のモータなどの駆動部や可動部の消耗も激しくなると考えられる。したがって、メンテナンスコスト削減の観点からも、搬送速度は、できるだけ小さく抑えられることが望ましい。
本実施形態では、図7に示されるように、搬送所要時間TR2が延長されることにより、基板9の搬送速度が抑えられることとなる。このため、基板処理装置1は、スループットを維持したまま、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が消費する駆動エネルギーを抑えることができる。しかも、搬送速度が抑えられることにより、駆動部や可動部の消耗も抑えることができる。このため、基板搬送部20のメンテナンスコストを抑えることができる。
<2.第2実施形態>
上記実施形態では、図6に示されるように、洗浄処理所要時間TR1を、同時に処理する基板9の数量で除して、その商の値を搬送所要時間TR2に決定し、スケジュールが作成されている。しかしながら、スケジュールの作成方法は、このようなものに限定されない。
図10は、第2実施形態に係る基板処理装置1Aの構成を示すブロック図である。また、図11は、第2実施形態に係る基板処理装置1Aの動作の一例を示す流れ図である。
基板処理装置1Aが、基板処理動作を開始すると、まず、スケジュール作成部401が、スケジュールを作成するために、レシピ情報440を取得する(図11:S21)。そして、スケジュール作成部401は、取得したレシピ情報440から、洗浄処理所要時間TR1を取得する(図11:ステップS22)。これらのステップS21,S22の内容は、それぞれ、図5に示されるステップS11,S12と同様である。
次に、スケジュール作成部401は、ステップS22にて取得した洗浄処理所要時間TR1と、規定の搬送所要時間TR2とに基づいて、仮スケジュールを作成する(図11:ステップS23)。ここで、「規定の搬送所要時間TR2」とは、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1が、規定の搬送速度で基板9を搬送したときに要する時間幅を意味する。
例えば、規定の搬送速度が、100%(最大搬送速度)とされていた場合、図8に示されるテーブルTB1によると、規定の搬送所要時間TR2は、4.5秒となる。この規定の搬送所要時間TR2と、ステップS22にて取得された洗浄処理所要時間TR1とに基づいて、仮スケジュールが作成される。具体的には、図9に示されるタイムチャートのように、第一搬送ロボットIR1、第二搬送ロボットCR1および洗浄ユニットSPの動作時間が規定された仮スケジュールが作成される。作成された仮スケジュールは、図10に示されるように、仮スケジュールデータ442として、記憶部44(またはRAM43など)に保存される。
スケジュール作成部401は、ステップS23において、仮スケジュールを作成すると、搬送所要時間TR2を再設定する(図11:ステップS24)。具体的に、スケジュール作成部401は、ステップS23にて作成した仮スケジュールにおける、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の待機時間幅WT1,WT2が、それぞれ短縮されるように、搬送所要時間TR2を変更する。
例えば、図9に示されるように、仮スケジュールが作成されていた場合、第一搬送ロボットIR1の搬送所要時間TR2(ブロックB11,B12)が延長されると、第一搬送ロボットIR1が1〜6枚目の基板9の搬送に費やす時間幅(t1〜t9)が延長されることとなる。これにより、待機時間幅WT1(t9〜t7の期間)が短縮される。同様に、第二搬送ロボットCR1の搬送所要時間TR2(ブロックB13,B14)が延長されることにより、第二搬送ロボットCR1が1〜6枚目の基板9の搬送に費やす時間幅t2〜t10が延長されることとなる。これにより、待機時間幅WT2(t10〜t8の期間)が短縮される。
なお、搬送所要時間TR2を延長させる度合いは、仮スケジュールにおける待機時間幅WT1,WT2が短縮される限り、特に制限されない。一例として、第1実施形態で説明したように、洗浄処理所要時間TR1を、同時に基板9を処理する洗浄ユニットSPの数量で除したときの商の値に等しくなるまで、搬送所要時間TR2を延長することが考えられる。また、待機時間幅WT1,WT2が0に近づくように、搬送所要時間TR2を延長することも考えられる。また、仮スケジュールにおける、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の搬送所要時間TR2を等しく延長させるのではなく、異なる割合で延長させることで、待機時間幅WT1、WT2のそれぞれを出来る限り0に近づけてもよい。
以上のようにして、スケジュール作成部401が、搬送所要時間TR2を再設定すると、スケジュールを作成する(図11:ステップS25)。具体的には、スケジュール作成部401は、ステップS22にて取得した洗浄処理所要時間TR1と、ステップS24にて再設定した搬送所要時間TR2とに基づいて、スケジュール(実処理に用いられる本スケジュール)を作成する。これにより、図7に示されるように、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の待機時間幅WT1,WT2が、仮スケジュールのときに比べて、短縮されたスケジュールが作成されることとなる。
このようにして作成されたスケジュールは、スケジュールデータ441として記憶部44(またはRAM43など)に保存される。そして、実行指示部402が、このスケジュールに基づき、基板処理部30の各要素に動作指示を行う。これにより、基板処理装置1が、スケジュールにしたがって、基板処理を実行することとなる(図11:ステップS26)。
このように、本実施形態によると、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の待機時間幅WT1,WT2が短縮されるように、搬送所要時間TR2が修正される。これにより、基板搬送部20における、基板の搬送速度を抑えることができる抑制することができる。これにより、駆動エネルギーの消費量を低減できるとともに、モータなどの駆動部や可動部の消耗を低減できる。
<3. 変形例>
以上、実施形態について説明してきたが、本発明は上記のようなものに限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、基板処理装置1,1Aにおいては、必ずしも、全ての基板9について、同じ条件で基板処理が行われる必要は無い。例えば、基板9毎に、洗浄処理所要時間TR1が異なるようにスケジュールが作成されることも考えられる。
図12は、変形例に係るスケジュールを示すタイムチャートである。図12に示される例では、1〜3枚目の基板9が、ブロックB15aで示されるように、比較的長い洗浄処理所要時間TR1で処理され、4〜6枚目の基板9が、ブロックB15bで示されるように、比較的短い洗浄処理所要時間TR1で処理される。
このように、基板9毎に、処理条件が異なる場合においても、本発明を適用することは可能である。例えば、第2実施形態で説明したように、まず、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の搬送所要時間TR2を、規定の搬送所要時間TR2として、一旦、仮スケジュールを作成し、その後、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1の待機時間幅が短縮されるように、搬送所要時間TR2を変更して、仮スケジュールを修正すればよい。
また、基板処理装置1,1Aにおいて、一旦、あるレシピ情報440で基板処理が開始された後、別のレシピ情報440に基づいた基板処理が実行されることも考えられる。
図13は、変形例に係るその他のスケジュールを示すタイムチャートである。図13に示されるスケジュールでは、洗浄処理所要時間TR1が比較的長い基板処理が開始され、その後、所定時間をおいて、洗浄処理所要時間TR1が比較的短い基板処理が開始されている。
より具体的に、最初に処理が開始された1〜3枚目の基板9は、ブロックB15aで示されるように、洗浄ユニットSP1〜SP3において、比較的長い洗浄処理所要時間TR1で処理される。また、その後に処理が開始された4〜6枚目の基板9は、ブロックB15bで示されるように、洗浄ユニットSP4〜SP6において、比較的短い洗浄処理所要時間TR1で処理される。
図13に示されるように、第一搬送ロボットIR1および第二搬送ロボットCR1による、1〜3枚目の基板9の搬出時間(ブロックB11a,B13a,B16a,B18a)および搬入時間(ブロックB12a,B14a,B17a,B19a)の時間幅は、長い洗浄処理所要時間TR1に合わせて、比較的長く設定されている。これに対して、4〜6枚目の基板9の搬出時間(ブロックB11b,B13b,B16b,B18b)および搬入時間(ブロックB12b,B14b,B17b,B19b)の時間幅は、短い洗浄処理所要時間TR1に合わせて、比較的短時間に設定されている。
このように、レシピ情報が異なる基板9の処理が、時間が前後して開始された場合に、それぞれの洗浄処理所要時間TR1に合わせて、搬送所要時間TR2を設定することも可能である。
また、上記実施形態では、基板処理部30に、基板9を洗浄処理する洗浄ユニットSPが備えられている。しかしながら、例えば、露光、乾燥、エッチングなどの各処理のいずれかを実行する処理ユニットが、基板処理部30に設けられていてもよい。また、異なる処理を行う複数種類の処理ユニットが、基板処理部30に設けられることも有効である。
また、基板9は、半導体ウエハに限定されるものではなく、その他の基板(プリント基板、カラーフィルタ用基板、液晶表示装置やプラズマ表示装置に具備されるフラットパネルディスプレイ用ガラス基板、光ディスク用基板、太陽電池用パネル)であってもよい。このとき、基板の種別に応じて、基板処理装置1を変形してもよい。また、基板処理装置1は、洗浄処理を行うものに限定されるものではなく、露光処理、現像処理、プラズマエッチング処理、乾燥処理などの処理を行う装置に変形することも考えられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
1,1A 基板処理装置
20 基板搬送部
30 基板処理部
40 制御部
401 スケジュール作成部
402 実行指示部
44 記憶部
440 レシピ情報
441 スケジュールデータ
442 仮スケジュールデータ
9 基板
IR1 第一搬送ロボット
CR1 第二搬送ロボット
P1 プログラム
PS1 基板受渡部
SP(SP1〜SP12) 洗浄ユニット
TB1 テーブル
TR1 洗浄処理所要時間
TR2 搬送所要時間
WT1,WT2 待機時間幅

Claims (5)

  1. 基板を処理する基板処理装置であって、
    前記基板を処理する複数の処理ユニットを備えた基板処理部と、
    前記基板処理部に向けて前記基板を搬送するとともに、前記基板の搬送に要する搬送所要時間が可変である基板搬送部と、
    前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間と、該処理所要時間に応じて決定した前記搬送所要時間とに基づき、前記基板処理部および前記基板搬送部の動作時間を規定したスケジュールを作成するスケジュール作成部と、
    前記スケジュールに規定された前記搬送所要時間に合わせて、前記基板が搬送されるように、前記基板搬送部に動作の実行を指示する実行指示部と、
    を備える、基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置において、
    前記搬送所要時間が、前記処理所要時間を、前記基板処理部にて同時に前記基板を処理する前記処理ユニットの数量で除したときの商の値に基づいて決定される、基板処理装置。
  3. 請求項1または2に記載の基板処理装置において、
    前記スケジュール作成部は、
    前記基板搬送部の搬送速度を規定の搬送速度として、前記基板処理部および前記基板搬送部の動作時間を規定した仮スケジュールを作成し、その後、該仮スケジュールにおいて発生している、前記基板搬送部の待機時間幅が短縮されるように、前記搬送所要時間を変更して、前記スケジュールを作成する、基板処理装置。
  4. 基板搬送部が、複数の処理ユニットを備える基板処理部に向けて、複数の基板を順次に搬送していくことで、該複数の基板を処理する基板処理方法であって、
    (a) 前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間に応じて、前記基板搬送部が前記基板を搬送するのに要する搬送所要時間を決定する工程と、
    (b) 前記(a)工程にて決定した搬送所要時間と、前記処理所要時間とに基づいて、前記基板搬送部および前記基板処理部の動作時間を規定したスケジュールを作成する工程と、
    (c) 前記スケジュールに規定された搬送時間に合わせて、前記基板が搬送されるように、前記基板搬送部に動作の実行を指示する工程と、
    を含む、基板処理方法。
  5. コンピュータが読み取り可能なプログラムであって、前記コンピュータによる前記プログラムの実行は、前記コンピュータに、
    基板搬送部が、複数の処理ユニットを備える基板処理部に向けて、複数の基板を順次に搬送していくことで、該複数の基板を処理する基板処理装置において、
    (a) 前記処理ユニットが前記基板を処理するのに要する処理所要時間に応じて、前記基板搬送部が前記基板を搬送するのに要する搬送所要時間を決定する工程と、
    (b) 前記(a)工程にて決定した搬送所要時間と、前記処理所要時間とに基づいて、前記基板搬送部および前記基板処理部の動作時間を規定したスケジュールを作成する工程と、
    を実行させる、プログラム。
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