JP5931483B2 - 部品内蔵多層プリント配線板の製造方法、および部品内蔵多層プリント配線板 - Google Patents

部品内蔵多層プリント配線板の製造方法、および部品内蔵多層プリント配線板 Download PDF

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本発明は、部品内蔵多層プリント配線板の製造方法、さらに詳しくは、チップコンデンサ等の電子部品を内蔵した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法、および部品内蔵多層プリント配線板に関する。
近年のエレクトロニクス機器の小型化、薄型化および高機能化に伴って、プリント配線板に搭載される電子部品の高密度実装化、および電子部品が実装されたプリント配線板の高機能化の要求が益々強くなっている。このような状況の中、電子部品を基板中に埋め込んだ部品内蔵多層プリント配線板が開発されている(特許文献1〜3)。
部品内蔵多層プリント配線板では、通常、プリント配線板の表面に実装される能動部品(例えばトランジスタ)や受動部品(例えばコンデンサ)が基板中に埋め込まれている。このため、部品内蔵多層プリント配線板を用いることで、プリント配線板の面積を削減することができる。また、各種電子部品をプリント配線板の表面に実装する場合と比較して、電子部品を配置する自由度が高まり、部品間を最短で接続することが可能となる。これにより、高周波特性の改善なども見込まれる。
特許文献1では、部品を内蔵するキャビティ材(層間材料)として複数枚のプリプレグを用い、それを支える熱硬化性樹脂支持シートを用いている。しかしながら、層間接続を形成するキャビティ部に物性が異なる複数種類の材料を用いることから、層間接続の信頼性が低下するおそれがある。また、プリプレグと熱硬化性樹脂支持シートを組み合わせたキャビティ材を形成する工程そのものが煩雑である。
特許文献2では、部品を内蔵するキャビティ材として、絶縁性樹脂シートを用いている。積層工程において、部品の内蔵、及びインナービアによる層間接続の両方を行うため、内蔵部品を挟み込んだ上下の導体層の接続にめっきを使わない。これにより、基板の表層にファインパターンを形成することができる。しかしながら、内蔵部品を充填するためには、流動性の高い絶縁樹脂シートを用いる必要があり、その一方、層間の絶縁性を確保するためには、流動性の低い絶縁樹脂シート又は絶縁性のフィルムなどを層間に挟む必要がある。このため、製造工程が煩雑となる。また、絶縁樹脂シートは高価な材料であることから、コストが高くなってしまう。
特許文献3では、部品を内蔵するキャビティ材として、導体層を有する配線板材料を用いている。キャビティ部に導体層を適用することで、配線板を厚くすること無く導体層を増やせることから、プリント配線板の高密度化につながる。しかしながら、配線板材料は部品を内蔵する部分を予め打ち抜いておく必要があることから、配線板材料の配線は内蔵部品の周囲を迂回する必要がある。電気的な特性を考慮した場合、部品間を最短配線で接続することで伝送特性の改善が見込まれる。キャビティ部に導体層を適用しても、配線が内蔵部品の周囲を迂回すると、部品間の配線距離が長くなる。このため、インダクタンス成分が増大し、伝送特性を改善することは困難である。また、電源やグランド(GND)のプレーン形成性も低下するという問題が挙げられる。
ここで、従来技術による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法の問題について、図6A、図6B及び図7を用いて説明する。図6A及び図6Bは、プリプレグをキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。
まず、絶縁ベース材(ポリイミド、ガラスエポキシ等)の片面に銅箔が設けられた片面銅張積層板101を2枚用意する。そして、一方の片面銅張積層板101に、図6A(1)に示すように、内蔵部品の電極と基板の配線とを接続するビアを形成するためのコンフォーマルマスク102を形成する。
次に、図6A(2)に示すように、接着材104を用いて、内蔵部品103を片面銅張積層板101に固定する。
次に、図6A(3)に示すように、キャビティ材に適用するために、内蔵部品103を内蔵する部分を打ち抜き加工したプリプレグ105を準備する。
次に、図6A(4)に示すように、プリプレグ105を挟んで2枚の片面銅張積層板101を重ねて積層プレス工程を行い、多層基板を形成する。
次に、図6B(5)に示すように、コンフォーマルマスク102を用いたCOレーザによるレーザ加工により導通用孔106を形成するとともに、ドリルによりスルーホール接続用孔107を形成する。
次に、図6B(6)に示すように、過マンガン酸などによるデスミア処理および導電化処理の後、多層基板の全面にめっき処理を施し、めっき皮膜108を形成する。
次に、図6B(7)に示すように、公知のフォトファブリケーション手法を用いて多層基板の表面の導電膜をパターニングして所望の回路109を形成する。
上記の工程を経て、部品内蔵多層プリント配線板110を得る。
図7は、内蔵部品103が内蔵される領域に開口が設けられたプリプレグ105を重ねた片面銅張積層板101の上面図である。
内蔵部品103の配置によっては、図7に示すように、内蔵部品103で囲われ、何も実装されていない間隙領域Gが生じることが想定される。例えば、内蔵部品が実装部品(CSP:Chip Size Package等)の電源ピンと接続されるチップコンデンサであり、電気的特性の観点から、電源ピンと内蔵部品との距離をできるだけ短くしようとする場合に、間隙領域Gが生じることが想定される。このような場合、前述の積層プレス工程において、プリプレグに含まれるエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂が流動して内蔵部品103間の間隙を充填する。しかし、間隙領域Gに充填されるエポキシ樹脂が不足するため、図6A(4)に示すように、多層基板の表面に凹みが生じてしまう。このような凹みが発生すると、高密度CSP等を実装することが困難となる。また、多層基板の表層の導電膜のパターニング性も低下する。これらの問題を解決するため、多層基板の平坦性を向上するための手法が求められている。
次に、従来技術による、シート状封止材をキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法について、図8A及び図8Bを用いて説明する。シート状封止材とは、部品を内蔵するキャビティ材向けに開発された特殊シートである(例えばPanasonic電工社製CV2008)。図8A及び図8Bは、シート状封止材を用いた部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。
まず、絶縁ベース材(ポリイミド、ガラスエポキシ等)の片面に銅箔が設けられた片面銅張積層板201を2枚用意する。そして、一方の片面銅張積層板101に、図8A(1)に示すように、内蔵部品の電極と基板の配線とを接続するビアを形成するためのコンフォーマルマスク202を形成する。
次に、図8A(2)に示すように、接着材204を用いて、内蔵部品203を片面銅張積層板201に固定する。
次に、図8A(3)に示すように、シート状封止材を加工してキャビティ部材205a,205bを作製する。
次に、図8A(4)に示すように、キャビティ部材205a,205bを一体化し、所望の形状のキャビティ材205を作製する。
次に、図8B(5)及び(6)に示すように、キャビティ材205を挟んで2枚の片面銅張積層板201を重ねて積層プレス工程を行い、多層基板を形成する。
次に、図8B(7)に示すように、コンフォーマルマスク202を用いたCOレーザによるレーザ加工により導通用孔206を形成するとともに、ドリルによりスルーホール接続用孔207を形成する。
次に、図8B(8)に示すように、過マンガン酸などよるデスミア処理および導電化処理の後、多層基板にめっき処理を施し、めっき皮膜208を形成する。
次に、図8B(9)に示すように、公知のフォトファブリケーション手法を用いて多層基板の表面の導電膜をパターニングして所望の回路209を形成する。
上記の工程を経て、部品内蔵多層プリント配線板210を得る。この手法を用いると、部品内蔵多層プリント配線板の平坦性が向上するものの、シート状封止材の材料コストがプリプレグに比べて非常に高価なため、低コスト化が困難である。
特許第4192657号 特開2010−263013号公報 特開2005−191156号公報
上記の説明から理解されるように、コストの低減と、部品内蔵多層プリント配線板の厚みを安定化させるために、部品を内蔵するキャビティ材としてプリプレグを適用することが望ましい。プリプレグはガラスクロスに含浸された熱硬化性樹脂が内蔵部品間の間隙を充填するとともに、ガラスクロスが層間の厚みを規定することから、キャビティ材として有用な材料と言える。
しかしながら、プリプレグはガラスクロスを有することから、内蔵部品が配置される部分には開口を設ける必要がある。このことから、内蔵部品の配置によっては、内蔵部品間の領域にプリプレグを挿入することが不可能となる場合がある。その場合は、内蔵部品の周囲のプリプレグから流動する熱硬化性樹脂で当該領域を充填することになるが、熱硬化性樹脂の量が足りないことから、多層基板に凹みが生じてしまう。
一方、図8A及び図8Bを用いて説明したように、多層基板の凹みを低減するために、シート状封止材を適用する方法があるが、材料コストが大幅に増加してしまう。また、キャビティ材205を作製する工程が発生するため、製造工程が増加するという問題もある。
そこで、本発明は、製造コストの上昇および製造工程の増加を引き起こすことなく、平坦性を高めることの可能な部品内蔵多層プリント配線板の製造方法、および部品内蔵多層プリント配線板を提供することを目的とする。
本発明の一態様による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法は、
第1の絶縁ベース材および前記第1の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔を有する第1の片面金属張積層板の前記第1の絶縁ベース材に複数の内蔵部品を搭載するとともに、前記複数の内蔵部品により囲われた間隙領域に耐熱性絶縁材を搭載する搭載工程と、
前記複数の内蔵部品及び前記耐熱性絶縁材が搭載された前記第1の片面金属張積層板と、開口が設けられた半硬化状態のプリプレグシートと、第2の絶縁ベース材および前記第2の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔を有する第2の片面金属張積層板とを、前記第1および第2の絶縁ベース材が内側になり且つ前記複数の内蔵部品が前記プリプレグシートの前記開口に収容されるように重ね、積層プレスして一体化する積層プレス工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明の一態様による部品内蔵多層プリント配線板は、
第1の絶縁ベース材と、前記第1の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔とを有する第1の片面金属張積層板と、
前記第1の絶縁ベース材の上に接着剤で固定された複数の内蔵部品と、
前記複数の内蔵部品により囲われた間隙領域に前記間隙領域を埋めるように接着剤で固定され、かつ前記内蔵部品とほぼ同じ高さの耐熱性絶縁材と、
開口が設けられ、前記開口に前記複数の内蔵部品及び前記耐熱性絶縁材を収容するように前記第1の片面金属張積層板の上に配置されたプリプレグシートと、
第2の絶縁ベース材と、前記第2の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔とを有し、前記第2の絶縁ベース材が前記プリプレグシートに接するように前記プリプレグシートの上に配置された第2の片面金属張積層板と、
を備えることを特徴とする。
本発明では、第1の片面金属張積層板の第1の絶縁ベース材に複数の内蔵部品を搭載するとともに、これら複数の内蔵部品により囲われた間隙領域に耐熱性絶縁材を搭載することで、キャビティ材に適用されるプリプレグシートに含まれる熱硬化性樹脂で充填する空間は大幅に低減される。また、耐熱性絶縁材は積層プレス工程の加熱により溶融しないため、積層プレス工程で印加される圧力に対する支持材としての役割も果たす。したがって、本発明によれば、積層プレス工程による凹みの発生を低減し、部品内蔵多層プリント配線板の平坦性を高めることができる。
さらに、本発明では、搭載工程において内蔵部品とともに耐熱性絶縁材を搭載することから、製造工程の数は増加しない。
本発明の第1の実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図1Aに続く、本発明の第1の実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 内蔵部品が収容される領域に開口が設けられたプリプレグシートを重ねた片面金属張積層板の上面図である。 本発明の第2の実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 内蔵部品が収容される領域に開口が設けられたプリプレグシートを重ねた片面金属張積層板の上面図である。 本発明の変形例による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 従来技術による、プリプレグをキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図6Aに続く、プリプレグをキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 内蔵部品が内蔵される領域に開口が設けられたプリプレグシートを重ねた片面銅張積層板の上面図である。 従来技術による、シート状封止材をキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。 図8Aに続く、シート状封止材をキャビティ材に適用した部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同等の機能を有する構成要素には同一の符号を付し、同一符号の構成要素の詳しい説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法について、図1A、図1B及び図2を用いて説明する。図1A及び図1Bは、本実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図を示している。図2は、内蔵部品5が収容される領域に開口8aが設けられたプリプレグシート8を重ねた片面銅張積層板3Aの上面図である。
図1A(1)に示すように、絶縁ベース材1と、この絶縁ベース材1の片面に形成された金属箔2とを有する片面金属張積層板3A,3Bを用意する。ここでは、25μm厚のポリイミドシートの片面に12μm厚の電解銅箔が形成された片面銅張積層板を用意した。
なお、絶縁ベース材1は、フレキシブルプリント配線板(FPC)のベース材として使用される、可撓性を有する絶縁フィルム(ポリイミド、PET、PEN等)でもよいし、もしくは、硬質基板(アラミド繊維、ガラスエポキシ等)であってもよい。また、金属箔2は、電解銅箔に限らず、電解めっき以外の手法により形成された銅箔でもよいし、銅以外の金属(銀、アルミニウムなど)からなるものでもよい。
まず、図1A(1)に示すように、片面金属張積層板3Aにコンフォーマルマスク4を形成する。このコンフォーマルマスク4は、後述の内蔵部品5の電極5aと、部品内蔵多層プリント配線板の配線とを電気的に接続するビアを形成するためのものである。ここでは、コンフォーマルマスク4の径は、φ70μmとした。
次に、図1A(2)及び図2に示すように、片面金属張積層板3Aの絶縁ベース材1に複数の内蔵部品5,5,・・・を搭載するとともに、これらの内蔵部品5,5,・・・により囲われた間隙領域Gに耐熱性絶縁材7を搭載する。
より詳しくは、印刷手法を用いて、内蔵部品5及び耐熱性絶縁材7を固定する部分の絶縁ベース材1上に接着剤6を予め形成しておく。その後、マウンター装置を用いて、内蔵部品5及び耐熱性絶縁材7を接着剤6の上に搭載する。この内蔵部品5及び耐熱性絶縁材7の搭載は、同じマウンター装置により行うことが可能である。例えば、内蔵部品5についてはテープリールから供給し、耐熱性絶縁材7はトレイから供給する。
内蔵部品5は、例えばチップコンデンサ又はチップ抵抗であるが、これらに限定されない。内蔵部品5の電極5aは例えば銅めっきされている。
耐熱性絶縁材7は、耐熱性を有する絶縁材料からなる部材である。ここで、「耐熱性を有する」とは、後述の積層プレス工程における加熱によって融解しないことを意味する。耐熱性絶縁材7は、例えばポリイミドや耐熱性プラスティックからなり、好ましくは、ガラスクロスに含浸された熱硬化性樹脂を完全硬化させたプリプレグ(以下、「プリプレグの硬化物」という。)からなる。耐熱性絶縁材7は内蔵部品5とほぼ同じ高さである。また、耐熱性絶縁材7の大きさは間隙領域Gとほぼ同じあることが好ましい。本実施形態では、図2に示すように、間隙領域Gを埋めるように1個の耐熱性絶縁材7を間隙領域Gに搭載する。
ここでは、接着材6は、300メッシュのテトロン版を用いたスクリーン印刷により形成したが、これに限らず、インクジェット印刷法、ディスペンス法又は転写法などにより形成してもよい。
なお、内蔵部品5および耐熱性絶縁材6を精度良く搭載するために、接着剤6は、内蔵部品5および耐熱性絶縁材6の平面形状に合わせて形成することが好ましい。
次に、図1A(3)に示すように、開口8aが設けられた半硬化状態のプリプレグシート8を準備する。開口8aは、図2に示すように、内蔵部品5を収容する部分を打ち抜き加工することにより形成された開口である。即ち、開口8aは、複数の内蔵部品5,5,・・・が実装された領域に対応する領域に設けられている。
次に、図1A(3)に示すように、複数の内蔵部品5,5,・・・及び耐熱性絶縁材7が搭載された片面金属張積層板3Aと、プリプレグシート8と、片面金属張積層板3Bとを、片面金属張積層板3A及び3Bの絶縁ベース材1が内側になり且つ複数の内蔵部品5,5,・・・がプリプレグシート8の開口8aに収容されるように重ね、積層プレスして一体化する(積層プレス工程)。
この積層プレス工程において、重ねられた片面金属張積層板3A,3B及びプリプレグシート8に対して加熱および加圧が行われる。これにより、プリプレグシート8に含まれる熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)が流動し、内蔵部品5間の隙間、及び内蔵部品5と耐熱性絶縁材7との間の隙間に充填されるとともに、完全硬化状態になり絶縁ベース材1と接着する。この積層プレス工程により、半硬化状態のプリプレグシート8は完全硬化状態のプリプレグシート9になる。また、接着剤6として熱硬化性の接着剤を用いている場合には、本工程の加熱により接着剤が硬化し、内蔵部品5及び耐熱性絶縁材7は絶縁ベース材1に固定される。なお、積層プレス工程において、耐熱性絶縁材7は溶融せず、印加される圧力に対する支持材としても機能する。
ここでは、積層プレス条件は、温度170℃、圧力4MPa、時間120分とした。本工程で使用した装置としては、昇温および冷却が可能な北川精機(株)製のホット&コールドプレス装置を用いた。なお、本工程は、ホット&コールドプレスに限らず、ホット&ホットプレスで加熱および加圧を短時間行った後、オーブンキュアでプリプレグシート8を硬化させる手法を採用してもよい。
積層プレス工程により、図1A(4)に示す多層基板10が得られる。上記のように、複数の内蔵部品5,5,・・・により囲われた間隙領域Gには耐熱性絶縁材7が間隙領域Gを埋めるように配置されている。このため、プリプレグシート8の熱硬化性樹脂で充填する空間は、耐熱性絶縁材7がない場合に比べて格段に小さい。また、耐熱性絶縁材7が積層プレス工程で印加される圧力に対する支持材としての役割も果たす。よって、第1の実施形態によれば、積層プレス工程による凹みの発生を低減し、部品内蔵多層プリント配線板の平坦性を高めることができる。
この部品内蔵多層プリント配線板は、片面金属張積層板3Aと、この片面金属張積層板3Aの絶縁ベース材1の上に接着剤6で固定された複数の内蔵部品5,5,・・・と、複数の内蔵部品5,5,・・・により囲われた間隙領域Gに間隙領域Gを埋めるように接着剤6で固定され、かつ内蔵部品5とほぼ同じ高さの耐熱性絶縁材7と、開口8aが設けられ、この開口8aに複数の内蔵部品5,5,・・・及び耐熱性絶縁材7を収容するように片面金属張積層板3Aの上に配置されたプリプレグシート9と、絶縁ベース材1がプリプレグシート8に接するようにプリプレグシート9の上に配置された片面金属張積層板3Bと、を備える。
以下、多層基板10にビア、めっきスルーホール、及び表層の回路パターンを形成する工程について説明する。
図1B(5)に示すように、コンフォーマルマスク4を用いたレーザ加工により導通用孔11を形成するとともに、ドリルによりスルーホール接続用孔12A,12Bを形成する。ここでは、レーザ加工にはCOレーザを用い、ドリル加工には直径φ0.15mmのドリルを用いた。
レーザ加工により、導通用孔11の底面には内蔵部品5の電極5aが露出している。また、スルーホール接続用孔12Aは、耐熱性絶縁材7を通るように、積層プレス工程で得られた多層基板10を厚さ方向に貫通する貫通孔である。一方、スルーホール接続用孔12Bは、完全硬化したプリプレグシート9を通るように、多層基板10を厚さ方向に貫通する貫通孔である。
次に、図1B(6)に示すように、プラズマ又は過マンガン酸などによるデスミア処理、及び導電化処理を行った後、多層基板10の全面にめっき処理を施し、めっき皮膜13を形成した(めっき工程)。めっき皮膜13は、金属箔2、導通用孔11およびスルーホール接続用孔12A,12Bに形成される。ここでは、めっき皮膜の厚みは20μmとした。
めっき工程により、多層基板10の下面の導電膜(金属箔2及びめっき皮膜13)と内蔵部品5の電極5aとを電気的に接続する有底ビア14、及び、多層基板10の上面の導電膜と下面の導電膜とを電気的に接続するめっきスルーホール15A,15Bが形成される。
耐熱性絶縁材7としてプリプレグの硬化物を用いる場合、耐熱性絶縁材7と、硬化済みのプリプレグシート9とが同じ物性となるため、耐熱性絶縁材7が配置された領域にもプリプレグシート9の領域と同じ加工条件および同じ信頼性でめっきスルーホールを形成することができる。これにより、部品内蔵多層プリント配線板の高密度化を図ることができる。
次に、図1B(7)に示すように、公知のフォトファブリケーション手法を用いて多層基板10の表層の導電膜(金属箔2及びめっき皮膜13)をパターニングして回路16を形成する。
上記の工程を経て、図1B(7)に示す部品内蔵多層プリント配線板20が作製される。
内蔵部品と部品内蔵多層プリント配線板との電気的接続に関しては、はんだによる接続も挙げられるが、本実施形態では上記のように、ビアによる銅めっき接続を採る。これにより、内蔵部品5および耐熱性絶縁材7のいずれも接着材6で固定することができるので、製造工程が簡略化され、部品内蔵多層プリント配線板の低コスト化を実現することができる。
上記のように、本実施形態による製造方法では、複数の内蔵部品5,5,・・・により囲われた間隙領域Gに耐熱性絶縁材7が搭載されているため、プリプレグシート8の熱硬化性樹脂が充填する空間は耐熱性絶縁材7がない場合に比べて格段に小さい。また、耐熱性絶縁材7は積層プレス工程の加熱により融解しないので、耐熱性絶縁材7は積層プレス工程で印加される圧力に対する支持材としての役割も果たす。したがって、本実施形態によれば、積層プレス工程による間隙領域Gの凹みの発生を低減し、部品内蔵多層プリント配線板の平坦性を高めることができる。
さらに、内蔵部品5の搭載と、耐熱性絶縁材7の搭載とを同じマウンター装置を用いて一つの工程で行うため、工程数を増やすことなく部品内蔵多層プリント配線板を製造することができる。
また、耐熱性絶縁材7として、前述のシート状封止材よりも格段に安価な材料(プリプレグの硬化物など)を使用することが可能であるため、製造コストを抑制することもできる。
このように、本実施形態によれば、製造コストを抑制し、製造工程を増やすことなく、部品内蔵多層プリント配線板の平坦性を高めることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態と第1の実施形態との間の相違点の一つは、耐熱性絶縁材の構成である。第1の実施形態では内間隙領域に一個の耐熱性絶縁材を配置したが、第2の実施形態では複数個の小さな耐熱性絶縁材を間隙領域に配置する。これにより、間隙領域の形状に柔軟に対応することが可能となる。
以下、図3及び図4を用いて、第1の実施形態との相違点を中心に第2の実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法について説明する。図3は、本実施形態による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図を示している。図4は、内蔵部品5が収容される領域に開口8aが設けられたプリプレグシート8を重ねた片面銅張積層板3Aの上面図である。
第1の実施形態と同様、2枚の片面金属張積層板3A,3Bを事前に用意する。
まず、図3(1)に示すように、第1の実施形態と同様にして、2枚の片面金属張積層板3Aにコンフォーマルマスク4を形成する。
次に、図3(2)及び図4に示すように、片面金属張積層板3Aの絶縁ベース材1に複数の内蔵部品5,5,・・・を搭載するとともに、複数の内蔵部品5,5,・・・により囲われた間隙領域G’に複数個の耐熱性絶縁材27,27,・・・を搭載する。
耐熱性絶縁材27は、内蔵部品5とほぼ同じ高さである。また、耐熱性絶縁材27の大きさは耐熱性絶縁材7よりも小さく、図4に示すように、間隙領域G’を埋めるように複数個の耐熱性絶縁材27を間隙領域G’に搭載する。
ここでは、内蔵部品5の大きさが1005サイズであるのに合わせて、1.0mm×0.5mmの大きさのプリプレグの硬化物を、耐熱性絶縁材27として用いた。この耐熱性絶縁材は、表面に銅箔が形成されていないガラスエポキシ板(アンクラッド材)を加工して形成した。
耐熱性絶縁材27の大きさは、いくつかの種類に標準化されていることが好ましい。例えば、1mm□〜3mm□まで0.5mm刻みでサイズを変更した耐熱性絶縁材27を用意しておいてもよい。
できるだけ少ない種類の耐熱性絶縁材で様々な形状の間隙領域に対応するという観点からは、耐熱性絶縁材27の大きさを、内蔵部品5及び耐熱性絶縁材27を搭載するマウンター装置により搭載可能な最小サイズにすることが好ましい。これにより、1種類の耐熱性絶縁材27で様々な形状の間隙領域に対応できるため、耐熱性絶縁材27を用意するコストを削減することができる。また、耐熱性絶縁材が1種類であるため、マウンター装置に耐熱性絶縁材を供給するトレイの交換が不要となる。
また、片面金属張積層板3Aに搭載される内蔵部品の大きさが異なる場合には、耐熱性絶縁材27の大きさは、複数の内蔵部品のうち最も小さい内蔵部品の大きさとほぼ同じであることが好ましい。
次に、図3(3)に示すように、開口8aが設けられた半硬化状態のプリプレグシート8を準備する。
次に、図3(3)に示すように、複数の内蔵部品5,5,・・・及び耐熱性絶縁材27が搭載された片面金属張積層板3Aと、プリプレグシート8と、片面金属張積層板3Bとを、片面金属張積層板3A及び3Bの絶縁ベース材1が内側になり且つ複数の内蔵部品5,5,・・・がプリプレグシート8の開口8aに収容されるように重ね、積層プレスして一体化する(積層プレス工程)。
ここでは、積層プレス条件は、温度170℃、圧力4MPa、時間120分とした。この積層プレス工程により、図3(4)に示す多層基板30が得られる。
これ以降の工程、即ち、多層基板30にビア、めっきスルーホール、及び表層の回路パターンを形成する工程については第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果が得られるとともに、複数個の耐熱性絶縁材を間隙領域G’に搭載することにより間隙領域G‘を埋めるため、様々な形状の間隙領域に対応できる。これにより、間隙領域の形状に合わせて耐熱性絶縁材を用意する必要がなくなり、耐熱性絶縁材を準備するコストを低減することができる。
以上、本発明による2つの実施形態について説明した。これらの実施形態では、片面金属張積層板3Bには内蔵部品が搭載されていなかったが、絶縁ベース材に内蔵部品が搭載された片面金属張積層板3Bを用いて部品内蔵多層プリント配線板を作製してもよい。この場合の製造方法について、図5を用いて説明する。図5は、本変形例による部品内蔵多層プリント配線板の製造方法を説明するための工程断面図である。
まず、図5(1)に示すように、片面金属張積層板3Aと同様に、片面金属張積層板3Bにコンフォーマルマスク4を形成する。
次に、図5(2)に示すように、片面金属張積層板3Bの絶縁ベース材1に予め印刷形成された接着剤6の上に内蔵部品17を搭載する。その後、加熱処理により接着剤6を固化させて、内蔵部品17を片面金属張積層板3Bの絶縁ベース材1上に固定する。
なお、片面金属張積層板3Aと同様に、片面金属張積層板3Bの絶縁ベース材1に複数の内蔵部品17を搭載するとともに、これらの内蔵部品17,17,・・・により囲われた間隙領域に耐熱性絶縁材を搭載してもよい。
次に、図5(3)に示すように、開口18a及び開口18bが設けられた半硬化状態のプリプレグシート18を準備する。開口18aは、内蔵部品5を収容するための開口であり、開口18bは、内蔵部品17を収容するための開口である。
次に、図5(3)に示すように、複数の内蔵部品5,5,・・・及び耐熱性絶縁材7が搭載された片面金属張積層板3Aと、開口18a及び18bが設けられたプリプレグシート18と、内蔵部品17が固定された片面金属張積層板3Bとを、片面金属張積層板3A及び3Bの絶縁ベース材1が内側になり且つ複数の内蔵部品5,5,・・・及び内蔵部品17がプリプレグシート18の開口18a及び開口18bにそれぞれ収容されるように重ね、積層プレスして一体化する(積層プレス工程)。
積層プレス工程により、プリプレグシート18は完全硬化状態のプリプレグシート19となり、図5(4)に示す多層基板40が得られる。これ以降の工程については第1及び第2の実施形態とほぼ同様であるが、片面金属張積層板3Bについてもコンフォーマルマスク4を用いたレーザ加工を行い、内蔵部品17と多層基板40の表層の導電膜とを電気的に接続する有底ビアを形成する点が異なる。
本変形例によれば、部品内蔵多層プリント配線板の上面にもCSPなどの電子部品が実装可能となり、さらなる高密度実装化を図ることができる。
上記の実施形態及びその変形例によれば、部品内蔵多層プリント配線板に実装されるCSPなどの電子部品の端子の直下に内蔵部品を配置して電気的特性を確保しつつ多層プリント配線板の小型化及び高密度化を達成し、さらに、表面の平坦性が向上することによって電子部品を搭載し易くなるとともに部品内蔵多層プリント配線板と電子部品との間の電気的接続の信頼性を向上させることができる。
上記の記載に基づいて、当業者であれば、本発明の追加の効果や種々の変形を想到できるかもしれないが、本発明の態様は、上述した個々の実施形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に規定された内容及びその均等物から導き出される本発明の概念的な思想と趣旨を逸脱しない範囲で種々の追加、変更及び部分的削除が可能である。
1 絶縁ベース材
2 金属箔
3A,3B 片面銅張積層板
4 コンフォーマルマスク
5 内蔵部品
5a 電極
6 接着材
7 耐熱性絶縁材
8 プリプレグシート
8a 開口
9 (完全硬化済みの)プリプレグシート
10 多層基板
11 導通用孔
12A,12B スルーホール接続用孔
13 めっき皮膜
14 有底ビア
15A,15B めっきスルーホール
16 回路
17 内蔵部品
18 プリプレグシート
18a,18b 開口
19 (完全硬化済みの)プリプレグシート
20 部品内蔵多層プリント配線板
27 (第2の実施形態における)耐熱性絶縁材
30,40 多層基板
101,201 片面銅張積層板
102,202 コンフォーマルマスク
103,203 内蔵部品
104,204 接着材
105 プリプレグ
106,206 導通用孔
107,207 スルーホール接続用孔
108,208 めっき皮膜
109,209 回路
110,210 (従来工法による)部品内蔵多層プリント配線板
205 キャビティ材
205a,205b キャビティ部材
G,G’ 間隙領域

Claims (12)

  1. 第1の絶縁ベース材および前記第1の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔を有する第1の片面金属張積層板の前記第1の絶縁ベース材に複数の内蔵部品を搭載するとともに、前記複数の内蔵部品により囲われた間隙領域に、前記内蔵部品とほぼ同じ高さの耐熱性絶縁材を搭載する搭載工程と、
    前記複数の内蔵部品及び前記耐熱性絶縁材が搭載された前記第1の片面金属張積層板と、開口が設けられた半硬化状態のプリプレグシートと、第2の絶縁ベース材および前記第2の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔を有する第2の片面金属張積層板とを、前記第1および第2の絶縁ベース材が内側になり且つ前記複数の内蔵部品が前記プリプレグシートの前記開口に収容されるように重ね、積層プレスして一体化する積層プレス工程と、 を備えることを特徴とする部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  2. 前記耐熱性絶縁材として、ガラスクロスに含浸された熱硬化性樹脂を完全硬化させたプリプレグの硬化物を用いることを特徴とする請求項1に記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  3. 前記耐熱性絶縁材を通るように前記積層プレス工程で得られた多層基板を厚さ方向に貫通する第1の貫通孔、及び前記プリプレグシートを通るように前記多層基板を厚さ方向に貫通する第2の貫通孔を形成する工程と、
    前記多層基板の全面にめっき処理を施し、前記第1及び第2の貫通孔にめっき皮膜を形成するめっき工程と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  4. 前記搭載工程において、前記間隙領域を埋めるように、1個の前記耐熱性絶縁材を前記間隙領域に搭載することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  5. 前記搭載工程において、前記間隙領域を埋めるように、複数個の前記耐熱性絶縁材を前記間隙領域に搭載することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  6. 前記耐熱性絶縁材の大きさは、前記耐熱性絶縁材および前記内蔵部品を搭載するマウンター装置により搭載可能な最小サイズであることを特徴とする請求項5に記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  7. 前記複数の内蔵部品の大きさが異なる場合、前記耐熱性絶縁材の大きさは、前記複数の内蔵部品のうち最も小さい内蔵部品の大きさとほぼ同じであることを特徴とする請求項5に記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  8. 前記積層プレス工程の前に、前記第2の片面金属張積層板の前記第2の絶縁ベース材に内蔵部品を固定する工程をさらに備え、
    前記積層プレス工程において、前記プリプレグシートとして、前記第2の片面金属張積層板に固定された内蔵部品を収容するための、前記開口とは別の開口が設けられたプリプレグシートを用い、前記第2の片面金属張積層板に固定された内蔵部品が前記別の開口に収容されるように、前記第1の片面金属張積層板、前記プリプレグシート及び前記第2の片面金属張積層板を重ねて積層プレスすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  9. 前記搭載工程の前に、前記第1の片面金属張積層板の前記金属箔にコンフォーマルマスクを形成する工程と、
    前記積層プレス工程の後、前記コンフォーマルマスクを用いたレーザ加工により、底面に前記内蔵部品の電極が露出した導通用孔を形成する工程と、
    前記導通用孔にめっき皮膜を形成して、前記内蔵部品と前記第1の片面金属張積層板の前記金属箔とを電気的に接続する有底ビアを形成する工程と、
    を備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  10. 前記第1及び第2の絶縁ベース材は、可撓性を有する絶縁フィルムであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の部品内蔵多層プリント配線板の製造方法。
  11. 第1の絶縁ベース材と、前記第1の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔とを有する第1の片面金属張積層板と、
    前記第1の絶縁ベース材の上に接着剤で固定された複数の内蔵部品と、
    前記複数の内蔵部品により囲われた間隙領域に前記間隙領域を埋めるように接着剤で固定され、かつ前記内蔵部品とほぼ同じ高さの耐熱性絶縁材と、
    開口が設けられ、前記開口に前記複数の内蔵部品及び前記耐熱性絶縁材を収容するように前記第1の片面金属張積層板の上に配置されたプリプレグシートと、
    第2の絶縁ベース材と、前記第2の絶縁ベース材の片面に形成された金属箔とを有し、前記第2の絶縁ベース材が前記プリプレグシートに接するように前記プリプレグシートの上に配置された第2の片面金属張積層板と、
    を備えることを特徴とする部品内蔵多層プリント配線板。
  12. 前記耐熱性絶縁材は、ガラスクロスに含浸された熱硬化性樹脂が完全硬化した状態のプリプレグの硬化物であることを特徴とする請求項11に記載の部品内蔵多層プリント配線板。
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