JP5929796B2 - 光学測定装置 - Google Patents

光学測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5929796B2
JP5929796B2 JP2013058984A JP2013058984A JP5929796B2 JP 5929796 B2 JP5929796 B2 JP 5929796B2 JP 2013058984 A JP2013058984 A JP 2013058984A JP 2013058984 A JP2013058984 A JP 2013058984A JP 5929796 B2 JP5929796 B2 JP 5929796B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
light
integrating sphere
wall surface
detector
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013058984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014185854A (ja
Inventor
崇英 平松
崇英 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2013058984A priority Critical patent/JP5929796B2/ja
Publication of JP2014185854A publication Critical patent/JP2014185854A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5929796B2 publication Critical patent/JP5929796B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)

Description

本発明は、積分球を利用して試料の光の透過率もしくは反射率を測定する光学測定装置に関する。
試料に平行光束を照射して、試料を透過したもしくは試料が反射した光を積分球を利用して測定することにより、試料の光の透過率もしくは反射率を測定する光学測定装置が知られている。例えば、試料の光の拡散光量を測定するものとして、測定装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。図5は、従来の測定装置の構成を示す図である。
測定装置101は、光源11と検出器12と積分球120とコンピュータ(制御部)30と校正する際に使用される常用標準白色板Hとにより構成される。
積分球120は、例えば、直径60mmの円球状の壁面129を有し、壁面129の左上部には例えば、一辺が10mm程度の矩形もしくは円形の第一開口121が設けられ、壁面129の右上部には例えば、一辺が10mm程度の矩形もしくは円形の射出部が設けられ、壁面129の下部には例えば、一辺が10mm程度の矩形もしくは円形の第二開口122が設けられている。
なお、壁面129の内壁面には、高い反射率を持ち、かつ光拡散性の高い塗料や樹脂等が塗布されている。
光源11は、積分球120の第一開口121から積分球120の内部を通過して積分球120の第二開口122に向かう光(平行光束)Lを出射する。
検出器12は、光量を検出する例えば、30mmの検出面が積分球120の内部を向くようにして積分球120の壁面129の右部に接続されている。そして、検出された光強度Eは、コンピュータ130に送信されるようになっている。
コンピュータ130においては、CPU131とメモリ32とを備え、さらにモニタ画面等を有する表示装置(図示せず)と、入力装置(図示せず)であるキーボードやマウスとが連結されている。また、CPU131が処理する機能としては、光源11と試料Sの反射光もしくは透過光の光強度Eを受信する光強度検出制御部31aを有する。さらに、メモリ32には、試料Sを測定した際の光強度Eが記憶される試料光強度記憶領域32aと、常用標準白色板Hを測定した際の光強度Eが記憶される基準光強度記憶領域32bとを有する。
ここで、測定装置101で試料Sの光の拡散光量を評価する評価方法について説明する。図6(a)は、測定装置101で試料Sの光の拡散光量を評価するときの図である。測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口122に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、光源11からの光を積分球120の第一開口121から積分球120の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球120の壁面129の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口122から常用標準白色板Hを取り除いて、第二開口122に試料Sを配置する。次に、光源11からの光Lを積分球120の第一開口121から積分球120の内部に導入して、試料Sで反射させる。そして、試料Sで反射された反射光を、積分球120の壁面129の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の拡散光量を算出している。
また、様々な文献で試料Sの光の透過率を測定する方法も開示されている。図6(b)は、測定装置101で試料Sの光の透過率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口122に常用標準白色板Hを配置する。次に、光源11からの光Lを積分球120の第一開口121から積分球120の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球120の壁面129の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口122に常用標準白色板Hを配置した状態で、第一開口121に試料Sを配置する。次に、試料Sに光源11から光Lを照射することにより、試料S中を通過した透過光を、積分球120の第一開口121から積分球120の内部に導入する。そして、試料S中を通過した透過光を、積分球120の壁面129の内壁面と常用標準白色板Hとで光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の透過率を算出している。
特開2005−308571号公報
しかしながら、測定装置101では、光束を反射させる際に均一に光が広がる性質を持つ試料Sの光の拡散光量を正確に評価することはできるが、光が不均一な広がりを持つ試料Sの光の拡散光量を正確に評価することができないことがあった。言い換えると、測定装置101では、光束を透過させる際に光束のサイズを変化させない性質を持つ試料Sの光の透過率を正確に評価することはできるが、光束のサイズを変化させる性質を持つ試料Sの光の透過率を正確に評価することができないことがあった。
上記課題を解決するために、本件発明者は、様々な種類の試料の光の反射率や透過率を正確に測定する方法について検討を行った。なお、図7及び図8は、光の強度分布を説明するための図である。
測定装置101で正確に光の反射率を測定することができる試料Sは、光源11から光Lが照射されると、図7(a)に示すように光束を反射させる際に均一に光が広がる性質を持っている。つまり、常用標準白色板Hが、光束を反射させる際に均一に光を広げる性質を持っているため、校正時の状態と試料測定時の状態とが同じになる。
一方、測定装置101で正確に光の反射率を測定することができない試料Sは、光源11から光が照射されると、図7(b)に示すように光が正反射成分に大きくなる性質を持っている。つまり、校正時の状態と試料測定時の状態とが異なっている。
その結果、検出器12が正反射成分に対応する積分球120の壁面129に存在すると正確に測定することができないことを見出した。
また、測定装置101で正確に光の透過率を測定することができる試料Sは、光源11から光が照射されると、図8(a)に示すように光束を透過させる際に光束のサイズを変化させない性質を持っている。つまり、校正時の状態と試料測定時の状態とが同じである。
一方、測定装置101で正確に光の透過率を測定することができない試料Sは、光源11から光Lが照射されると、図8(b)に示すように光が広がる性質を持っている。つまり、校正時の状態と試料測定時の状態とが異なっている。
その結果、検出器12が光の広がった範囲に対応する積分球120の壁面129に存在すると正確に測定することができないことを見出した。
そこで、検出器の位置が正反射成分に対応する位置や光が広がった範囲に対応する位置に配置されないように、試料の性質や透過率もしくは反射率を測定するかによって積分球の壁面における検出器の位置を移動することが可能となるようにすることを見出した。
すなわち、本発明の光学測定装置は、第一開口と第二開口とが設けられた球状の壁面を有する積分球と、前記積分球の前記第一開口から前記積分球の内部を通過して前記積分球の前記第二開口に向かう光束を出射する光源と、前記積分球の壁面の一部分に配置され、光量を検出する検出器とを備え、前記第一開口または前記第二開口に配置された試料の光学特性を測定する光学測定装置であって、前記積分球の壁面は、前記第一開口と前記第二開口とが設けられた半球より表面積が大きい第一壁面と、前記検出器が配置された半球より表面積が小さい第二壁面とに分離されて形成されており、前記第二壁面は、前記第一壁面との分離面が水平面になるように前記第一壁面および前記第二壁面を配置した状態で、前記積分球の中心を通るとともに鉛直方向に向く回転軸を中心に回転可能に構成され、前記第一壁面に対して前記第二壁面を移動することが可能となるようにしている。
以上のように、本発明の光学測定装置によれば、積分球の壁面における検出器の位置を移動することが可能となっている
これにより、試料の性質等によって検出器の位置を適切な位置に移動させて測定することができる。
また、別の観点からなされた本発明の光学測定装置は、第一開口と第二開口とが設けられた球状の壁面を有する積分球と、前記積分球の前記第一開口から前記積分球の内部を通過して前記積分球の前記第二開口に向かう光束を出射する光源と、前記積分球の壁面の一部分に配置され、光量を検出する検出器とを備え、前記第一開口または前記第二開口に配置された試料の光学特性を測定する光学測定装置であって、前期積分球の壁面は、前記第一開口と前記第二開口とが設けられた第一壁面と、前記検出器が配置された第二壁面と、複数の第三壁面とに分離されて形成されており、前記複数の第三壁面から選択された1個の第三壁面と前記第二壁面との位置を交換することが可能となるようにしている
第一実施形態にかかる光学測定装置の構成の一例を示す図。 光学測定装置で試料を評価するときの図。 第二実施形態にかかる光学測定装置の構成の一部の一例を示す図。 第三実施形態にかかる光学測定装置の構成の一部の一例を示す図。 従来の測定装置の構成を示す図。 測定装置で試料を評価するときの図。 光の強度分布を説明するための図。 光の強度分布を説明するための図。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下に説明するような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
<第一実施形態>
図1は、第一実施形態にかかる光学測定装置の構成の一例を示す図である。
光学測定装置1は、光源11と検出器12と積分球20とコンピュータ(制御部)30と校正する際に使用される常用標準白色板Hとにより構成される。なお、上述した測定装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
積分球20は、例えば、直径60mmの円球状の壁面29を有し、壁面29の左部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第一開口21が設けられるとともに、壁面29の右部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第二開口22が設けられている。
さらに、壁面29には例えば、直径10mmの円形状である複数(例えば、5個)の検出器用開口23が設けられている。そして、検出器12は、複数の検出器用開口23から選択された1個の検出器用開口23に取り付けられるようになっており、検出器12が取り付けられた検出器用開口23以外の検出器用開口23には、高い反射率を持つ光拡散性の高い塗料や樹脂等が塗布された反射板13がそれぞれ取り付けられるようになっている。
なお、壁面29の内壁面には、高い反射率を持つ光拡散性の高い塗料や樹脂等が塗布されている。
ここで、光学測定装置1で試料Sの光の反射率を評価する評価方法について説明する。図2(a)は、光学測定装置1で試料Sの光の反射率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口22に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、検出器12を1個の検出器用開口23に取り付けるとともに、他の検出器用開口23に反射板13を取り付ける。このとき、測定者は、検出器12の視野角内に試料Sの正反射成分が入らないように検出器用開口23を選択する。次に、光源11からの光Lを積分球20の第一開口21から積分球20の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球20の壁面29の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口22から常用標準白色板Hを取り除いて、第二開口22に試料Sを配置する。次に、光源11からの光を積分球20の第一開口21から積分球20の内部に導入して、試料Sで反射させる。そして、試料Sで反射された反射光を、積分球20の壁面29の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の反射率を算出する。
次に、光学測定装置1で試料Sの光の透過率を評価する評価方法について説明する。図2(b)は、光学測定装置1で試料Sの光の透過率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口22に常用標準白色板Hを配置する。そして、測定者は、検出器12を1個の検出器用開口23に取り付けるとともに、他の検出器用開口23に反射板13を取り付ける。このとき、測定者は、検出器12の視野角内に試料Sの透過光が入らないように検出器用開口23を選択する。次に、光源11からの光Lを積分球20の第一開口21から積分球20の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球20の壁面29の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口22に常用標準白色板Hを配置した状態で、第一開口21に試料Sを配置する。その後、試料Sに光源11から光Lを照射することにより、試料S中を通過した透過光を、積分球20の第一開口21から積分球20の内部に導入する。そして、試料S中を通過した透過光を、積分球20の壁面29の内壁面と常用標準白色板Hとで光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の透過率を算出する。
以上のように、光学測定装置1によれば、積分球20の壁面29における検出器12の位置を移動することが可能となっているので、試料Sの性質等によって検出器12の位置を適切な位置に移動させて測定することができる。
<第二実施形態>
図3は、第二実施形態にかかる光学測定装置の構成の一部の一例を示す図である。
光学測定装置は、光源11と検出器12と積分球70とコンピュータ(制御部)30(図1参照)と校正する際に使用される常用標準白色板Hとにより構成される。なお、上述した測定装置101と同様のものについては、省略または同じ符号を付している。
積分球70は、例えば、直径60mmの円球状の壁面79を有し、壁面79の左部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第一開口71が設けられるとともに、壁面79の右部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第二開口72が設けられている。
また、壁面79は、略下半分(高さHより下)となる第一壁面79aと、略上半分(高さHより上)となる第二壁面79bとに分離されて形成されており、第二壁面79bは、第一壁面79aに対して鉛直方向の回転軸74で回転移動させることが可能となっている。なお、第一壁面79aには、第一開口71と第二開口72とが設けられており、第二壁面79bには、回転軸74と異なる部分に検出器12が配置されている。よって、第二壁面79bを回転移動することにより、第一開口71と第二開口72とに対して検出器12の位置を移動することができるようになっている。
なお、壁面79の内壁面には、高い反射率を持つ光拡散性の高い塗料や樹脂等が塗布されている。
ここで、光学測定装置で試料Sの光の反射率を評価する評価方法について説明する。図3(a)は、光学測定装置で試料Sの光の反射率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口22に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、第二壁面79bを第一壁面79aに対して回転移動させる。このとき、測定者は、検出器12の視野角内に試料Sの正反射成分が入らないように回転移動させる。次に、光源11からの光Lを積分球70の第一開口71から積分球70の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球70の壁面79の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口72から常用標準白色板Hを取り除いて、第二開口72に試料Sを配置する。次に、光源11からの光Lを積分球70の第一開口71から積分球70の内部に導入して、試料Sで反射させる。そして、試料Sで反射された反射光を、積分球70の壁面79の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の反射率を算出する。
次に、光学測定装置で試料Sの光の透過率を評価する評価方法について説明する。図3(b)は、光学測定装置で試料Sの光の透過率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口22に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、第二壁面79bを第一壁面79aに対して回転移動させる。このとき、測定者は、検出器12の視野角内に試料Sの透過光が入らないように回転移動させる。次に、光源11からの光Lを積分球70の第一開口71から積分球70の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球70の壁面79の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口72に常用標準白色板Hを配置した状態で、第一開口71に試料Sを配置する。次に、試料Sに光源11から光Lを照射することにより、試料S中を通過した透過光を、積分球70の第一開口71から積分球70の内部に導入する。そして、試料S中を通過した透過光を、積分球70の壁面79の内壁面と常用標準白色板Hとで光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の透過率を算出する。
以上のように、第二実施形態にかかる光学測定装置によれば、積分球70の壁面79における検出器12の位置を移動することが可能となっているので、試料Sの性質等によって検出器12の位置を適切な位置に移動させて測定することができる。
<第三実施形態>
図4は、第三実施形態にかかる光学測定装置の構成の一部の一例を示す図である。
光学測定装置は、光源11と検出器12と積分球80とコンピュータ(制御部)30(図1参照)と校正する際に使用される常用標準白色板Hとにより構成される。なお、上述した測定装置101と同様のものについては、同じ符号を付している。
積分球80は、例えば、直径60mmの円球状の壁面89を有し、壁面89の左部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第一開口81が設けられるとともに、壁面89の右部には例えば、一辺が10mm程度の矩形または円形の第二開口82が設けられている。
また、壁面89は、下半分(高さHより下)となる第一壁面89aと、第二壁面89bと複数(例えば、3個)の第三壁面89cとに分離されて形成されており、第二壁面89bと複数の第三壁面89cとは、第一壁面89aに取り付けられたり第一壁面89aから取り外されたりすることが可能となっている。なお、第一壁面89aには、第一開口81と第二開口82とが設けられており、第二壁面89bには、検出器12が配置されている。そして、第二壁面89bと各第三壁面89cとは、例えば、略上半分(高さHより上)が1/4となる同じ形状をしており、複数の第三壁面89cから選択された1個の第三壁面89cと第二壁面89bとの位置を交換することが可能となっている。よって、第三壁面89cと第二壁面89bとの位置を交換することにより、第一開口81と第二開口82とに対して検出器12の位置を移動することができるようになっている。
なお、壁面89の内壁面には、高い反射率を持つ光拡散性の高い塗料や樹脂等が塗布されている。
ここで、光学測定装置で試料Sの光の反射率を評価する評価方法について説明する。図4(a)は、光学測定装置で試料Sの光の反射率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口82に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、第二壁面89bと複数の第三壁面89cとを第一壁面89aに取り付ける。このとき、検出器12の視野角内に試料Sの正反射成分が入らないように、第二壁面89bの取付位置を選択する。次に、光源11からの光Lを積分球80の第一開口81から積分球80の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球80の壁面89の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口82から常用標準白色板Hを取り除いて、第二開口82に試料Sを配置する。次に、光源11からの光Lを積分球80の第一開口81から積分球80の内部に導入して、試料Sで反射させる。そして、試料Sで反射された反射光を、積分球80の壁面89の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の透過率を算出する。
次に、光学測定装置で試料Sの光の透過率を評価する評価方法について説明する。図4(b)は、光学測定装置で試料Sの光の透過率を評価するときの図である。
測定者は、まず、検出器12で検出される光強度Eを校正するために、第二開口82に常用標準白色板Hを配置する。次に、測定者は、第二壁面89bと複数の第三壁面89cとを第一壁面89aに取り付ける。このとき、検出器12の視野角内に試料Sの透過成分が入らないように、第二壁面89bの取付位置を選択する。次に、光源11からの光を積分球80の第一開口81から積分球80の内部に導入して、常用標準白色板Hで反射させる。そして、常用標準白色板Hで反射された反射光を、積分球80の壁面89の内壁面で光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。
このように検出器12で検出される光強度Eを基準光強度記憶領域32bに記憶させた後、第二開口82に常用標準白色板Hを配置した状態で、第一開口81に試料Sを配置する。次に、試料Sに光源11から光を照射することにより、試料S中を通過した透過光を、積分球80の第一開口81から積分球80の内部に導入している。そして、試料S中を通過した透過光を、積分球80の壁面89の内壁面と常用標準白色板Hとで光強度を平均化しながら検出器12に到達させる。このように検出器12で検出される光強度Eを試料光強度記憶領域32aに記憶させた後、評価部31bは、光強度Eと光強度Eとを用いて、試料Sの光の透過率を算出する。
以上のように、第三実施形態にかかる光学測定装置によれば、積分球80の壁面89における検出器12の位置を移動することが可能となっているので、試料Sの性質等によって検出器12の位置を適切な位置に移動させて測定することができる。
本発明は、積分球を利用して試料の光の透過率もしくは反射率を測定する光学測定装置に好適に利用できる。
1 光学測定装置
11 光源
12 検出器
20 積分球
21 第一開口
22 第二開口
29 壁面

Claims (2)

  1. 第一開口と第二開口とが設けられた球状の壁面を有する積分球と、
    前記積分球の前記第一開口から前記積分球の内部を通過して前記積分球の前記第二開口に向かう光束を出射する光源と、
    前記積分球の壁面の一部分に配置され、光量を検出する検出器とを備え、
    前記第一開口または前記第二開口に配置された試料の光学特性を測定する光学測定装置であって、
    前記積分球の壁面は、前記第一開口と前記第二開口とが設けられた半球より表面積が大きい第一壁面と、前記検出器が配置された半球より表面積が小さい第二壁面とに分離されて形成されており、
    前記第二壁面は、前記第一壁面との分離面が水平面になるように前記第一壁面および前記第二壁面を配置した状態で、前記積分球の中心を通るとともに鉛直方向に向く回転軸を中心に回転可能に構成され、
    前記第一壁面に対して前記第二壁面を移動することが可能となっていることを特徴とする光学測定装置。
  2. 第一開口と第二開口とが設けられた球状の壁面を有する積分球と、
    前記積分球の前記第一開口から前記積分球の内部を通過して前記積分球の前記第二開口に向かう光束を出射する光源と、
    前記積分球の壁面の一部分に配置され、光量を検出する検出器とを備え、
    前記第一開口または前記第二開口に配置された試料の光学特性を測定する光学測定装置であって、
    前期積分球の壁面は、前記第一開口と前記第二開口とが設けられた第一壁面と、前記検出器が配置された第二壁面と、複数の第三壁面とに分離されて形成されており、
    前記複数の第三壁面から選択された1個の第三壁面と前記第二壁面との位置を交換することが可能となっていることを特徴とする光学測定装置。
JP2013058984A 2013-03-21 2013-03-21 光学測定装置 Active JP5929796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058984A JP5929796B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 光学測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013058984A JP5929796B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 光学測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014185854A JP2014185854A (ja) 2014-10-02
JP5929796B2 true JP5929796B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=51833578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013058984A Active JP5929796B2 (ja) 2013-03-21 2013-03-21 光学測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5929796B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107388994A (zh) * 2017-06-14 2017-11-24 武汉华星光电技术有限公司 一种测量多晶硅粗糙度的方法及装置
CN111239066A (zh) * 2020-02-26 2020-06-05 深圳市杰普特光电股份有限公司 一种光学测试系统

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3464824B2 (ja) * 1994-03-07 2003-11-10 株式会社リコー 光学測定装置
JP2002048713A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Toppan Printing Co Ltd 光学測定装置
JP2004117015A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Canon Inc 透過率測定装置
JP2010261847A (ja) * 2009-05-08 2010-11-18 Konica Minolta Holdings Inc 電子表示媒体評価システム
JP2012132861A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Horiba Ltd 光学測定装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014185854A (ja) 2014-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6053506B2 (ja) 反射特性の測定装置
JP6568672B2 (ja) ビジョンシステムで鏡面上の欠陥を検出するためのシステム及び方法
EP2745073B1 (en) Systems and methods for performing machine vision using diffuse structured light
KR101578496B1 (ko) 이미지 센서의 틸트 결정 방법
US8497995B2 (en) Measurement apparatus and method for measuring surface shape and roughness
US9804087B2 (en) Hemispherical scanning optical scatterometer
JP5479543B2 (ja) 光学特性測定装置
JP2011027734A (ja) 肌理のある面の検査のための装置
JP2009520980A (ja) 光学的な測定デバイス
JP2009229239A (ja) 粒子径測定装置および測定方法
JP5929796B2 (ja) 光学測定装置
US9528932B2 (en) Integrating sphere type device with specular control
US9459206B2 (en) System and apparatus for measurement of light scattering from a sample
Obein et al. Metrological issues related to BRDF measurements around the specular direction in the particular case of glossy surfaces
JP2007078517A (ja) 表面平滑性測定装置
JP2018515747A5 (ja)
JP2017207367A5 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、プログラム、反射特性プロファイル
CN107795960A (zh) 测量光源和用于检测反射光谱的测量系统
JP2014240766A (ja) 表面検査方法および表面検査装置
JP6516918B2 (ja) 材質認識照明システム及びそれを用いた材質認識方法
JP2019052940A (ja) 液体の境界面検出装置
JP5149880B2 (ja) 角度オフセット修正を用いる表面特性の決定
Lindner et al. Influence of Lambertian surface scattering on the spatially resolved reflectance from turbid media: a computational study
JP5223478B2 (ja) 散乱特性評価装置
JPWO2014162547A1 (ja) 光特性測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160418

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5929796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151