JP5929299B2 - 掴持機構及び掴持機構を用いた施工方法並びに杭圧入引抜機 - Google Patents
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そのため、従来より特許文献1に示すような、柱状物の掴持機構が提案されていた。
各分割体(60、61)の結合部の少なくとも一部の結合を解いて分割体(60、61)間を開くことにより、鋼管(3)を側方から挿入する隙間が分割体(60、61)間に形成されるものである。
従って、作業空間の高さが低い場合においても、継ぎ足しに要する労力および時間を短縮し、鋼管埋設能率を向上させることができるという効果を奏する。
次いで、図11(B)に示すように、フレーム101、102全体を回転させ向きを変えながら次の柱状物Y方向へ前進させて、開閉手段104を中心にフレーム101、102を回転させて柱状物Yを掴持する。
その後、後側へ移動し(矢印a)、柱状物Xとの干渉を避けるため側方(図中下方)へ移動して(矢印b)から前進する(矢印c)。その後側方(図中上方)へ移動して(矢印d)から、再び前進して(矢印e)開閉手段104を中心にフレーム101、102を回転させて柱状物Yを掴持する。
そのためフレームの側方への回避をするための操作やそのための装置等が別途必要となるため装置が大掛りとなり、作業工程も増加しコストも高くなるという問題点がある。
この掴持機構は、例えば橋脚部のように一列に並んだ柱状物を補強する工事の際に同一進行のまま施工可能である等、連続した柱状物間の移動の際にその効果が最も得られるものであり、またこの掴持機構を杭圧入引抜機に装備すると効率の良い杭の圧入引抜作業が可能となるのである。
そのため、柱状物に対して掴持機構の取り付け及び取り外しが困難な施工環境下での掴持機構の移動作業が効率よく行える。
そのため、柱状物から掴持機構を取り外すことが困難な施工環境下での掴持機構の移動作業が効率よく行える。
掴持機構1は、杭の圧入施工等に伴う柱状物の掴持工程における掴持機構1の進行方向に対して平行に一対の固定フレーム11、12を対向して配置してなり、一方の固定フレーム11の一側に後側の開閉フレーム13を開閉手段15によって回動可能に取り付け、他側にはロック手段18を設け前側の開閉フレーム14の側部をロック可能にした構成である。
このチャック手段11a、12a、13a、14aは、図1のように一対の固定フレーム11、12と一対の開閉フレーム13、14の両方に構成してもよいが、いずれか一方のみの一対のフレームに構成してもよい。
図2(A)において、矢印で示す進行方向前方に位置する前側の開閉フレーム14を開閉手段16によって開いて掴持機構1を前方に移動させて、柱状物Xを掴持機構1の内部に収容した後、前側の開閉フレーム14をロック機構18で固定フレーム11にロックして、チャック手段11a、12a、13a、14aにより柱状物Xを掴持して図2(B)の状態とする。その後柱状物Xに対して圧入等の作業を行う。
以後この動作を繰り返していくことで、柱状物X、Yの圧入進行方向に対して向きを変えずに、かつ柱状物X、Yの間を直線状に移動することができる。
本実施形態の掴持機構2は、柱状物を掴持する一対の半円形のフレーム21、22から構成されている。前記半円形のフレーム21、22の両端にはロック手段23、24が設けられている。
図中符号21a、22aは、半円形のフレーム21、22内部のシリンダ(図示せず)によって作動し柱状物を掴持するチャック手段である。
したがってこのロック手段23、24は、ロック機能を有すると共に、半円形のフレーム21、22が開閉する際の回転支点の役割を果している。
図5(A)において、矢印で示す進行方向前方に位置する前側のロック手段24を解除して半円形のフレーム21、22を後側のロック手段23を中心に開いて前進させて、柱状物Xを掴持機構2の内部に収容した後、前側のロック手段24をロックして、チャック手段21a、22aにより柱状物Xを掴持し、図5(B)、図4の状態とする。その後柱状物Xに対して圧入等の作業を行う。
以後前記と同様の動作を繰り返していくことで、柱状物X、Yの圧入進行方向に対して向きを変えずに、かつ柱状物X、Yの間を直線状に移動することができるのである。
前記圧入チャック機構5は、反力クランプ機構1と同様に、固定フレーム51、52と開閉フレーム53、54とからなるが、チャック手段11a、12a、13a、14aを備えていない。
上記掴持機構1と同様の方法で反力クランプ機構1を作動させて橋脚71を掴持し、同時に下方の圧入チャック機構5も反力クランプ機構1と同様の作動で橋脚71に配置する。
このとき、反力クランプ機構1のチャック手段11a、12a、13a、14aが橋脚71を挟持することで、圧入に必要な反力が得られる。
このように本実施形態では、特に橋脚等の柱状物のように、一列に並んだ柱状物を補強する工事の際に、同一進行方向のまま施工可能のため作業効率が向上するのである。
この実施例では、固定フレーム51、52及び開閉フレーム53、54の下端に、それぞれ同形状のチャック6aが固定されている。
このチャック6aは、その下端を杭Pの天端に固定し、内蔵するシリンダ6bで杭Pの上部を挟持しながら下方に圧入していくのである。
この実施例では、固定フレーム51、52及び開閉フレーム53、54の外方に向けて、それぞれ同形状のチャック6dを設けた構成である。
この実施例では、前記実施例2よりも大径の杭に適応できる。このチャック6dは、表面を杭Pの天端の内側に当接させ、内蔵するシリンダ6eで杭Pの上部を押圧して挟持しながら下方に圧入してくのである。
この実施例では、固定フレーム51、52及び開閉フレーム53、54の中央の内方に向けて、それぞれ同形状のチャック6fを設けている。
このチャック6fは、杭Pの上部を周囲から挟持しながら下方に圧入してくのである。
また、杭圧入引抜機の橋脚71、72間の移動方法は、橋70の下部にレール(図示せず)を取り付けて、このレールを介して移動させることができる。なお杭圧入引抜機の移動方法は、前記移動方法に限定されず、他の方法を適宜使用することができる。
本実施形態では、橋脚補強用の杭Pは、あらゆる形状のものが対象となる。
3 杭圧入引抜機 4 シリンダ
5 圧入チャック機構 6 チャック
11a、12a、13a、14a チャック手段
11 固定フレーム 12 固定フレーム
13 開閉フレーム 14 開閉フレーム
15 開閉手段 16 開閉手段
17 ロック手段 18 ロック手段
21 半円形のフレーム 22 半円形のフレーム
23 ロック手段 24 ロック手段
X 柱状物 Y 柱状物
71 橋脚
Claims (6)
- 柱状物を掴持する掴持機構であって、
進行方向に対して平行に対向して配置された一対の固定フレームと、前記固定フレームに連結された一対の開閉フレームとを備え、前記一対の固定フレームと前記一対の開閉フレームのいずれか一方または両方に、柱状物を掴持するチャック手段を構成し、前記開閉フレームと前記固定フレームは開閉手段によって開閉可能に連結されると共に、ロック手段によってロック可能に連結され、
前記ロック手段を解除して開閉フレームを開閉手段によって交互に開いて進行方向に移動することを特徴とする掴持機構。 - 柱状物を掴持する掴持機構であって、
柱状物を掴持するチャック手段を備えた一対の半円形のフレームと、前記半円形のフレームの両端に配置されたロック手段を備え、
前記ロック手段を解除して半円形のフレームを交互に開いて進行方向に移動することを特徴とする掴持機構。 - 進行方向に対して平行な柱状物を掴持する一対の固定フレームと、前記固定フレームに開閉手段によって開閉可能に取り付けられると共に、ロック手段によってロック可能に取り付けられた前側の開閉フレームと後側の開閉フレームとからなり、
前記一対の固定フレームと一対の開閉フレームのいずれか一方または両方に、柱状物を掴持するチャック手段を構成した掴持機構を用いた施工方法であり、
前記前側の開閉フレームを開閉手段によって開いて前方に移動させて柱状物を収容した後ロックしてチャック手段により柱状物を掴持し、その後、チャック手段を解除し、後側の開閉フレームのロック手段を解除して開閉手段によって開いて、掴持機構を前方に移動させて柱状物より離脱し、
次いで、前記後側の開閉フレームをロックしてから、前側の開閉フレームを開いて前進させて次の柱状物を収容した後ロックして柱状物を掴持することにより、柱状物の圧入進行方向に対して向きを変えずに移動することを特徴とする掴持機構を用いた施工方法。 - 柱状物を掴持するチャック手段を備えた一対の半円形のフレームと、前記半円形のフレームの両端に配置されたロック手段を備えた掴持機構を用いた施工方法であり、
前側のロック手段を解除して半円形のフレームを後側のロック手段を中心に開いて前進させて柱状物を収容した後、前側のロック手段をロックしてチャック手段により柱状物を掴持し、次いで、チャック手段を解除して、後側のロック手段を解除して半円形のフレームを前側のロック手段を中心に開いて前進させて柱状物より離脱してから後側のロック手段をロックし、
その後、再び前側のロック手段を解除して半円形のフレームを後側のロック手段を中心に開いて前進させて次の柱状物を収容していき、前記と同様に動作を繰り返していくことで、柱状物の圧入進行方向に対して向きを変えずに移動することを特徴とする掴持機構を用いた施工方法。 - 請求項1記載の掴持機構を、柱状物を掴持する反力クランプ機構として上方に配置すると共に圧入チャック機構として下方に配置し、前記反力クランプ機構と圧入チャック機構をシリンダで連結した杭圧入引抜機であり、
前記圧入チャック機構を圧入杭の上部に固定し、前記反力クランプ機構によって反力を得ながら、前記シリンダを作動して圧入チャック機構を下降して杭を圧入することを特徴とする杭圧入引抜機。 - 請求項2記載の掴持機構を、柱状物を掴持する反力クランプ機構として上方に配置すると共に圧入チャック機構として下方に配置し、前記反力クランプ機構と圧入チャック機構をシリンダで連結した杭圧入引抜機であり、
前記圧入チャック機構を圧入杭の上部に固定し、前記反力クランプ機構によって反力を得ながら、前記シリンダを作動して圧入チャック機構を下降して杭を圧入することを特徴とする杭圧入引抜機。
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