JP5927425B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、庫内の収納状態を検知する手段を備えた冷蔵庫に関するものである。
近年の家庭用冷蔵庫は、冷気をファンで冷蔵庫内に循環させる間接冷却方式が一般的である。従来の冷蔵庫では、庫内温度の検知結果に応じて温調制御することにより、庫内の温度を適温に保っている。例えば、庫内温度を均一に保つ冷蔵庫として、可動式の冷気吐出装置を設けた冷蔵庫がある(特許文献1参照)。
図8は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の冷蔵室の正面断面図を示すものである。図8に示すように、冷蔵庫500の冷蔵室101内に設けられた可動式の冷気吐出装置102が左右に冷気を供給し庫内温度の均一化を図っている。
特開平8−247608号公報
しかしながら、庫内温度の均一化を行っても、収納物が最適な温度で保存されているとは限らない。これは、冷蔵庫がサーミスタによって庫内の雰囲気温度を検知制御しており、収納物の温度を直接検知する手段が無いためである。よって、庫内の雰囲気温度と収納物の実際の温度には差異が発生する。
例えば、収納物投入直後から温度安定に至る過渡期間においては、庫内に配置された温度検知手段の検知温度と収納物の温度との間に収納物の量に依存した温度差が生じるため、収納量によって保存温度に至るまでの時間が変化する。具体的には、収納量が少ないときには冷却時間は短くなり、収納量が多いときには冷却時間は長くなる。特に収納量が少ないときには過剰に冷却運転が行われていることがあり、収納物の「冷えすぎ」が生じる。
また、十分な時間が経過した後には、収納物は自身の熱容量により温度を保つため、収納量が多いほど庫内雰囲気温度よりも低温となる。このため、収納物は「冷えすぎ」の状態となり、収納物を最適な温度で冷却することができない。更に、この間冷蔵庫は余分な消費電力を使用して冷却運転を行っている。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫内部の収納量を、圧縮機の入力値により得られる情報から予め推定し、その情報に基づいて、冷蔵庫の運転状態を制御することにより、庫内の収納状況に合わせて冷却を行うので高い保鮮機能を備えるとともに、「冷えすぎ」を防止し消費電力を抑制する冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁と断熱扉によって区画され収納物を収納する収納室と、前記収納室を冷却するための冷却器と、前記冷却器に冷媒を送る圧縮機と、前記収納室へ冷気を供給する冷却ファンと、前記収納室への冷気量を制御するダンパーと、前記収納室を覆う断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、前記圧縮機への入力を検知する検知部と、前記検知部の検知結果を演算処理する
演算制御部と、を備え、前記演算制御部は前記扉開閉検知手段の検知結果と前記検知部の検知結果に基づいて、収納室の収納量を推定するものである。
これにより、収納物投入による冷却システムの変動を圧縮機入力の変化より算出し、収納量を推定することができる。
本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫内部の収納量を、圧縮機の入力値により得られる情報から予め推定し、その情報に基づいて冷蔵庫の運転状態を制御することにより、庫内の収納量に適した冷却が可能となり、所定の期間内に目的の温度で収納物を保存することで、収納物の高い保鮮性を実現することができるとともに、収納物の「冷えすぎ」を防止することで、消費電力を抑制することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の収納物を投入した際の電気負荷部品の制御挙動の模式図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の圧縮機停止時に収納状態を検知する動作の制御フロー図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図 従来冷蔵庫の要部の正面図
第1の発明は、断熱壁と断熱扉によって区画され収納物を収納する収納室と、前記収納室を冷却するための冷却器と、前記冷却器に冷媒を送る圧縮機と、前記収納室へ冷気を供給する冷却ファンと、前記収納室への冷気量を制御するダンパーと、前記収納室を覆う断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、前記圧縮機への入力を検知する検知部と、前記検知部の検知結果を演算処理する演算制御部と、を備え、前記演算制御部は前記扉開閉検知手段の検知結果と前記検知部の検知結果に基づいて、収納室の収納量を推定することにより、所定の期間内に目的の温度で収納物を保存することで、収納物の高い保鮮性を実現することができるとともに、収納物の「冷えすぎ」を防止することで、消費電力を抑制することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記演算制御部は前記扉開閉検知手段より前記断熱扉の閉状態が検知されたときから所定期間経過後の前記検知部の検知結果に基づいて収納量を推定することにより、扉開閉直後の庫外からの温度の外乱要因が排除でき、収納量の推定精度を高めることができる。
第3の発明は、特に、第1または2の発明の前記検知部が、前記圧縮機の入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態を検知したときから所定時間前記冷却ファンの動作を固定することにより、冷却ファンの回転数変化による外乱要因を排除でき、収納量の推定精度を高めることができる。
第4の発明は、特に、第1から3のいずれか1つの発明の前記検知部が、前記圧縮機の
入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態を検ダンパーときから所定時間前記ダンパーの動作を固定することにより、ダンパー開閉動作による外乱要因を排除でき、収納量の推定精度を高めることができる。
第5の発明は、特に、第1から4のいずれか1つの発明の前記検知部が、前記圧縮機の入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態を検知したときから所定時間前記圧縮機の動作を固定することにより、圧縮機の回転数変化による外乱要因を排除でき、収納量の推定精度を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態をについて、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における冷蔵庫の断面図、図2は、同冷蔵庫の制御ブロック図、図3は、同冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図、図4は、同冷蔵庫の収納物を投入した際の電気負荷部品の制御挙動の模式図、図5は、同冷蔵庫の圧縮機停止時に収納状態を検知する動作の制御フロー図である。
図1において、1は冷蔵庫本体の断熱箱体を示しており、主に鋼板を用いた外箱と、ABSなどの樹脂で成形された内箱と、外箱と内箱の空間に断熱材が設けられた構造で、周囲と断熱となっている。
冷蔵庫は、複数の貯蔵室に断熱区画されており、最上部に冷蔵室2、その冷蔵室2の下部に切換室3が設けられ、その切換室3の下部に冷凍室4、そして最下部に野菜室5が配置され、各貯蔵室の前面には外気と区画するため、それぞれ断熱扉7a〜dが冷蔵庫本体の前面開口部に構成されている。
冷蔵室2内には、複数の収納棚22を設け、一部、上下に稼動できるように構成されている。
冷蔵室2内の最上部の後方領域に形成された機械室内に、圧縮機8、水分除去を行うドライヤ等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収納されている。
冷凍室4の背面には冷気を生成する冷却室が設けられ、冷却室内には、冷却器10、および、冷却器10で冷却した冷却手段である冷気を冷蔵室2、切換室3、冷凍室4、野菜室5に送風する冷却ファン11が配置される。また、冷却器10やその周辺に付着する霜や氷を除霜するために除霜ヒータ14、ドレンパン、ドレンチューブ蒸発皿等が構成されている。
また、冷却ファン11、および冷却器10周辺の温度を検知するため、温度検知手段17を設けており、例えば次のような役割を担う。ひとつは冷却ファン11の周囲温度による回転数への影響、または出力電流への影響を補正する役割で、周囲の温度に応じて印加電圧を可変するなどで使用する。また、ひとつは冷却器10への着霜状態を検知する役割で、着霜による熱交換性の低下、もしくは風路抵抗の増大を検知するために使用する。
なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であ
った断熱箱体の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて、圧縮機8を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、最下部の野菜室5は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。また、冷凍室4は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
切換室3は、1℃〜5℃で設定される冷蔵保存、2℃〜7℃で設定される野菜保存、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍保存の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り換えることができる。
各部屋の温調は冷却システムの制御、すなわち圧縮機8のモータ回転速度調節、冷却ファン11の回転速度調節、および、ダンパー12の開閉による各部屋への風量分配調節によって行っている。ダンパー12は回転式の開閉部をモータで駆動させ、風路を遮蔽・開口するもので、開閉部を半開にして収納室に微風を共有するなど、開度の調節によって微細な温調をすることが可能である。通常は開度が小さくなれば風路抵抗が上がり、冷却ファン11による風量は低下する。
なお、本実施の形態では、切換室3を、冷蔵と冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は冷蔵室2と野菜室5、冷凍は冷凍室4に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切り換えに特化した貯蔵室としても構わない。また、特定の温度帯、例えば近年冷凍食品の需要が多くなってきたことに伴い、冷凍に固定された貯蔵室でも構わない。
また、図示していないが、切換室と横並びに氷を生成・保存する製氷室を併設する構成でも良い。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下、その動作・作用を説明する。
圧縮機8の入力、すなわち、圧縮機8内で圧縮要素を動作させるためのモータの入力は冷却器10における冷媒の蒸発温度によって大きく変化する。例えば、冷蔵庫内に新たに収納物が投入された場合には、収納物によって温められた空気が冷却器10に流れ込むことで蒸発温度が上昇し、冷却システム内の冷媒循環量が増加するので、圧縮機8の入力は大きくなる。つまり、圧縮機8入力の変化から収納量変化の推定が可能となる。
図2に示す制御ブロック図を用いて制御動作を説明する。
本発明の冷蔵庫では、扉開閉検知手段13による開動作もしくは閉動作の検知をトリガーとし、検知部16と温度検知手段17により圧縮機8への入力値を検知し、その信号から演算制御部18において収納量を推定する。そして、得られた結果に基づいて、節電・急冷運転の開始判断を行い、冷却運転にまつわる圧縮機8、冷却ファン11、ダンパー12、除霜ヒータ14、温度補償・結露防止ヒータ15の動作を決定する。
次に、図3に示す制御フロー図を用いて冷蔵庫の収納量推定動作の詳細を説明する。図3の制御フロー図において、扉開閉検知手段13によって扉7が開かれ食品の収納、または取出しの可能性を判別し(ステップ101)、収納量推定手段19により検知部16から算出した圧縮機8入力値から、その時点での収納量を基準収納量データAと推定する(ステップ102)。このとき、扉7の開動作を検知してから1秒以内に収納量を推定する
のがよい。これは、扉7の開動作を検知してから長時間経過すると、冷却ファン11が停止し、圧縮機8の入力が変化するためである。
次に、扉が閉状態であることを確認した時点で(ステップ103)、圧縮機8、冷却ファン11、ダンパー12の動作を固定する(ステップ104)。これは、圧縮機8の回転数変化、冷却ファン11の回転数変化、ダンパー12の開閉動作による冷却器10周辺の温度変化や風量変化などの外乱要因を排除するためである。
そして、扉閉状態を検知してから所定時間△s経過した後(ステップ105)に、収納量の推定を開始する。これは、扉7が開いたときは冷却ファン11を停止する制御としているため、扉7が閉じた直後に再起動する冷却ファン11の所定時間の過渡期を除き、動作が安定してから収納量を検知するためである。収納量推定手段19において、検知部16から算出した圧縮機8入力値から、収納量を収納量データBと推定し(ステップ106)、判定した収納量データは記憶手段20に記録される(ステップ107)。そして、基準収納量データAと収納量データBの差から収納量変化を算出し(ステップ108)、収納量変化に基づいて、最適な冷却運転を行う(ステップ109)。
例えば、収納量データBが基準収納量データAよりも小さい、または変化がない場合は収納量が減少、または変化なしと判定し、圧縮機8の回転数を下げる、または冷却ファン11の回転数を下げる、またはダンパー12の開度を小さくするなどの制御により節電運転を行なう。一方、収納量データBが基準収納量データAよりも所定値(例えば、+20%)以上大きい場合は収納量が増加したと判定し、圧縮機8の回転数を上げる、または冷却ファン11の回転数を上げる、またはダンパー12の開度を大きくするなどの制御により急冷運転を行なう。
図4に冷蔵庫の収納物を投入した際の電気負荷部品の制御挙動の模式図を示す。従来の冷蔵庫では、温度センサーによる庫内雰囲気温度の検知結果に基づいて冷却運転を行なうために、収納物を投入してから温度センサーが庫内の温度上昇を検知するまでに時間がかかる。本発明の冷蔵庫では、圧縮機8の入力値から収納量を推定し、収納量の推定結果に基づいて冷却運転を行なうので、収納量増加を検知した時点で急冷運転を行い、圧縮機8の回転数や冷却ファン11の回転数を上げることにより短時間で収納物を目的の温度まで冷やすことができるので、高い保鮮性を実現できる。また、収納量が減少、または変化なしの場合には節電運転を行なうことで、収納物の冷えすぎを防止し、消費電力量を削減できる。
なお、図5に示すように、圧縮機8が停止中に扉開閉を検知した場合には、扉開閉検知手段13によって扉7が開かれ食品の収納、または取出しの可能性を判別し(ステップ202)、記憶手段20より基準収納量データA´を読み込む(ステップ203)。基準収納量データA´は、例えば、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、圧縮機8が停止する直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。
次に、扉7が閉状態であることを確認し(ステップ204)、圧縮機8が再起動した時点で(ステップ205)、圧縮機8、冷却ファン11、ダンパー12の動作を固定する(ステップ206)。
そして、圧縮機8が再起動してから所定時間△t経過した後(ステップ207)に、収納量の推定を開始する。収納量推定手段19において、検知部16から算出した圧縮機8入力値から、収納量を収納量データB´と推定し(ステップ208)、判定した収納量デ
ータは記憶手段20に記録される(ステップ209)。そして、基準収納量データA´と収納量データB´の差から収納量変化を算出し(ステップ210)、収納量変化に基づいて、最適な冷却運転を行う(ステップ211)。
また、デフロスト中に扉開閉を検知した場合には、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、基準収納量データA´をデフロストがスタートする直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。そして、デフロスト終了から所定時間△u経過した後、収納量の推定を開始し、基準データとの差から収納量変化を算出するのがよい。なお、デフロストによる庫内の昇温によりデフロスト終了後に急冷運転を行なう場合は、収納量の推定を行わなくても良い。
なお、所定時間△s<所定時間△t<所定時間△uの関係を有することで、収納量推定手段19での推定精度を高めることができる。
以上のように、本発明の冷蔵庫は断熱壁と断熱扉によって区画され収納物を収納する収納室と、収納室を冷却するための冷却器10と、冷却器10に冷媒を送る圧縮機8と、収納室へ冷気を供給する冷却ファン11と、収納室への冷気量を制御するダンパー12と、収納室を覆う断熱扉7と、断熱扉7の開閉を検知する扉開閉検知手段13と、圧縮機8への入力を検知する検知部16と、検知部16の検知結果を演算処理する演算制御部18と、を備え、演算制御部18は扉開閉検知手段13の検知結果と検知部16の検知結果に基づいて、収納室の収納量を推定することにより、高い保鮮性と省エネ性を両立する最適な冷却運転を実現することができる。
なお、本実施の形態において、圧縮機8が起動してからの入力変化カーブ(たとえば、入力*時間=仕事量の変化カーブ)を基に圧縮機8の仕事量の経時データ比較から収納量を推定してもよい。この場合、収納物の熱負荷を直接的に検知して収納量(負荷量)推定が可能となり、収納負荷量という観点で精度よく検知でき、それに基づいて冷蔵庫の機能部品の出力制御を適切に行うことができる。
(実施の形態2)
本実施の形態においては、実施の形態1で詳細に説明した構成および技術思想と異なる部分についてのみ詳細な説明を行い、実施の形態1で詳細に説明した構成と同じ部分もしくは、同じ技術思想を適用しても不具合が生じる部分以外については、本実施の形態と組み合わせて適用できるものとし、詳細な説明を省略する。
図6に本実施の形態における冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図を示す。
図6において、扉開閉検知手段13によって扉7が開かれ食品の収納、または取出しの可能性を判別し(ステップ301)、次に、冷蔵庫の運転状態と冷却器10の着霜状態の判別を行う(ステップ302)。冷蔵庫の運転状態は、圧縮機8の回転数、冷却ファン11の回転数、ダンパー12の開度により判別し、補正手段21によって補正Gを算出する。冷却器10の着霜状態は、着霜センサー、温度検知手段17による冷却器付近の温度検知、または除霜ヒータ14による除霜直後からの経過時間などで判別し、補正手段21によって補正Hを算出する。そして、収納量推定手段19において、検知部16から算出した圧縮機8入力値に補正値Gと補正値Hを加味した値から、収納量を収納量データCと推定する(ステップ303)。例えば、冷蔵庫の運転状態の判別において、圧縮機8の回転数が高い、あるいは、冷却ファン11の回転数が高い場合には、圧縮機8の入力は大きくなるため、補正値Gを減じる。また、例えば、冷却器10の着霜状態の判別において、冷
却器10への着霜量が多い場合には、冷却器10での熱交換量が減少し、圧縮機8の入力は小さくなるため、補正値Hを加算する。
次に、扉7が閉状態であることを確認した時点で(ステップ304)、圧縮機8、冷却ファン11、ダンパー12の動作を固定する(ステップ305)。これは、圧縮機8の回転数変化、冷却ファン11の回転数変化、ダンパー12の開閉動作による冷却器10周辺の温度変化や風量変化などの外乱要因を排除するためである。
そして、扉閉状態を検知してから所定時間△s経過した後(ステップ306)に、収納量の推定を開始する。これは、扉7が開いたときは冷却ファン11を停止する制御としているため、扉7が閉じた直後に再起動する冷却ファン11の所定時間の過渡期を除き、動作が安定してから収納量を検知するためである。
次に、再度冷蔵庫の運転状態と冷却器10の着霜状態の判別を行い、補正手段21によってそれぞれ補正値Iと補正値Jを算出する(ステップ307)。そして、収納量推定手段19において、検知部16から算出した圧縮機8入力値に補正値Gと補正値Hを加味した値から、収納量を収納量データDと推定し(ステップ308)、判定した収納量データは記憶手段20に記録される(ステップ309)。そして、基準収納量データCと収納量データDの差から収納量変化を算出し(ステップ310)、収納量変化に基づいて、最適な冷却運転を行う(ステップ311)。
なお、圧縮機8が停止中に扉開閉を検知した場合には、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、基準収納量データC´を圧縮機8が停止する直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。そして、圧縮機8が再起動してから所定時間△t経過した後、収納量の推定を開始し、基準データとの差から収納量変化を算出するのがよい。
また、デフロスト中に扉開閉を検知した場合には、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、基準収納量データC´をデフロストがスタートする直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。そして、デフロスト終了から所定時間△u経過した後、収納量の推定を開始し、基準データとの差から収納量変化を算出するのがよい。なお、デフロストによる庫内の昇温によりデフロスト終了後に急冷運転を行なう場合は、収納量の推定を行わなくても良い。
(実施の形態3)
図7に本実施の形態における冷蔵庫の収納状態を検知する動作の制御フロー図を示す。図7において、扉開閉検知手段13によって扉7が開かれ食品の収納、または取出しの可能性を判別し(ステップ401)、記憶手段20より基準収納量データEを読み込む(ステップ402)。基準収納量データEは、例えば、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、扉開閉があった直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。
次に、扉7が閉状態であることを確認した時点で(ステップ403)、圧縮機8、冷却ファン11、ダンパー12の動作を固定する(ステップ404)。これは、圧縮機8の回転数変化、冷却ファン11の回転数変化、ダンパー12の開閉動作による冷却器10周辺の温度変化や風量変化などの外乱要因を排除するためである。
そして、扉閉状態を検知してから所定時間△s経過した後(ステップ405)に、収納量の推定を開始する。これは、扉7が開いたときは冷却ファン11を停止する制御としているため、扉7が閉じた直後に再起動する冷却ファン11の所定時間の過渡期を除き、動作が安定してから収納量を検知するためである。
次に、冷蔵庫の運転状態と冷却器10の着霜状態の判別を行い、補正手段21によって補正値Kと補正値Lを算出する(ステップ406)。そして、収納量推定手段19において、検知部16から算出した圧縮機8入力値に補正値Kと補正値Lを加味した値から、収納量を収納量データFと推定し(ステップ407)、判定した収納量データは記憶手段20に記録される(ステップ408)。そして、基準収納量データEと収納量データFの差から収納量変化を算出し(ステップ409)、収納量変化に基づいて、最適な冷却運転を行う(ステップ410)。
なお、圧縮機8が停止中に扉開閉を検知した場合には、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、基準収納量データE´を圧縮機8が停止する直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。そして、圧縮機8が再起動してから所定時間△t経過した後、収納量の推定を開始し、基準データとの差から収納量変化を算出するのがよい。
また、デフロスト中に扉開閉を検知した場合には、記憶手段20により一定時間(例えば、5分)間隔で定期的に圧縮機8の入力を検知・学習し、基準収納量データE´をデフロストがスタートする直前の収納量データから算出するのがよい。あるいは、記憶手段20により記録した過去一定期間(例えば、1週間)の収納量データの平均値から算出してもよい。そして、デフロスト終了から所定時間△u経過した後、収納量の推定を開始し、基準データとの差から収納量変化を算出するのがよい。なお、デフロストによる庫内の昇温によりデフロスト終了後に急冷運転を行なう場合は、収納量の推定を行わなくても良い。
なお、実施の形態1から3において、圧縮機8への入力値より収納量を推定すると説明したが、圧縮機8の電流値より収納量を推定しても構わない。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵庫内部の収納量に適した冷却が可能であるという格別な効果を奏することができるので、庫内の収納物の収納状態を検知する手段を備えた冷蔵庫等として有用である。
1 断熱箱体
2 冷蔵室
3 切換室
4 冷凍室
5 野菜室
6a〜c 仕切り壁
7a〜d 断熱扉
8 圧縮機
9 キャピラリチューブ
10 冷却器
11 冷却ファン
12 ダンパー
13a〜d 扉開閉検知手段
14 除霜ヒータ
15 温度補償・結露防止ヒータ
16 検知部
17 温度検知手段
18 演算制御部
19 収納量推定手段
20 記憶手段
21 補正手段

Claims (5)

  1. 断熱壁と断熱扉によって区画され収納物を収納する収納室と、前記収納室を冷却するための冷却器と、前記冷却器に冷媒を送る圧縮機と、前記収納室へ冷気を供給する冷却ファンと、前記収納室への冷気量を制御するダンパーと、前記収納室を覆う断熱扉と、前記断熱扉の開閉を検知する扉開閉検知手段と、前記圧縮機への入力を検知する検知部と、前記検知部の検知結果を演算処理する演算制御部とを備え、前記演算制御部は前記扉開閉検知手段の検知結果と前記検知部の検知結果に基づいて、収納室の収納量を推定することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記演算制御部は前記扉開閉検知手段より前記断熱扉の閉状態が検知されたときから所定期間経過後の前記検知部の検知結果に基づいて収納量を推定することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記検知部が、前記圧縮機の入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態が検知されたときから所定時間前記冷却ファンの動作を固定することを特徴とする請求項1または2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記検知部が、前記圧縮機の入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態が検知されたときから所定時間前記ダンパーの動作を固定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記検知部が、前記圧縮機の入力を検知する際には、前記断熱扉の閉状態が検知されたときから所定時間前記圧縮機の動作を固定することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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