JP5927081B2 - 分光測定方法 - Google Patents

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本発明は、分光測定方法に関するものである。
従来、標本に含まれている成分の情報を取得するために、標本の各位置からの特定の光を検出し、検出された光を分光することによりラマンスペクトルや赤外吸収スペクトルなどの分光スペクトルを取得し、取得された分光スペクトルを解析することが行われている(例えば、特許文献1および非特許文献1参照。)。
標本からの光が微弱である場合には1回の分光スペクトルの測定に時間を要し、十分な数の分光スペクトルが得られるまでの時間が長くなる。特許文献1および非特許文献1では、ライン状の照明光を用いて複数の位置の分光スペクトルを同時に取得したり、標本からの光を検出する検出器の電荷読出しと照明光の掃引とを同期させたりすることにより、全体の測定時間の短縮を図っている。
特表2010−517029号公報
Charlene A. Drumm 外1名、"Microscopic Raman Line-Imaging with Principal Component Analysis",Applied Spectroscopy,Vol.49,Issue 9,pp.1331-1337 (1995)
しかしながら、特許文献1および非特許文献1により空間的に十分に高い精度で分光スペクトルを取得するためには、少なくとも一の方向には十分に小さい距離間隔で分光スペクトルを測定する必要があり、全体の測定時間を十分に短縮することは難しい。全体の測定時間をさらに短縮するために一部の位置における分光スペクトルの測定を省くことが考えられるが、恣意的に測定位置の一部を省いた場合には、標本の重要な情報を取得し損ねる可能性があり、空間的な測定精度が不十分となる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、空間的に十分に高い測定精度を維持しつつ全体の測定時間を短縮することができる分光測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、標本上の測定領域を構成する複数の区画のうち指定された一部の区画の分光スペクトルを測定する測定ステップと、該測定ステップにおいて得られた分光スペクトルを分析することにより該分光スペクトルに含まれる情報を表すスカラ値を前記測定ステップにおいて測定された各区画について算出するスカラ値算出ステップと、該スカラ値算出ステップにおいて算出されたスカラ値を用いて、前記測定ステップにおいて測定されなかった区画のスカラ値を2種類の補間法により補間する補間ステップと、該補間ステップにおいて前記2種類の補間法により補間された2つのスカラ値の差分の絶対値が所定の閾値以上である区画を抽出する抽出ステップと、該抽出ステップにおいて抽出された区画を指定して前記測定ステップ、スカラ値算出ステップ、補間ステップおよび抽出ステップを再度実行させる反復ステップとを含む分光測定方法を提供する。
本発明によれば、測定ステップにおいて測定した観察領域内の一部の区画の分光スペクトルから、当該一部の区画において標本に含まれている成分の情報を測定算出ステップにおいてスカラ値として取得することができる。
この場合に、測定ステップにおいて測定されなかった区画のスカラ値が補間ステップにおいて2種類の補間法によって補間される。
異なる種類の補間法によって補間された2つのスカラ値は、算出されたスカラ値の変動が十分に小さい領域においては略一致し、算出されたスカラ値の変動が十分に大きい領域においては互いに異なる。スカラ値の変動が大きい領域は、測定の対象としている標本内の成分の特性が大きく変化している領域であり、観察者にとって重要な領域である。このような重要な領域に該当する区画が抽出ステップにおいて抽出されて、反復ステップにおいて追加で分光スペクトルが測定され、スカラ値が追加で算出される。
このように、最初の測定ステップにおいては一部の区画を省いて分光スペクトルを測定し、観察者にとって重要な情報を含む区画であって未だ測定されていない区画については追加で分光スペクトルの測定が実行される。これにより、空間的に十分に高い測定精度を維持しつつ全体の測定時間を短縮することができる。
上記発明においては、前記測定ステップにおいて、ライン状の照明光を一列に並ぶ複数の前記区画に照射してこれら複数の区画からの光を検出することにより、前記複数の区画の分光スペクトルを同時に測定してもよい。
このようにすることで、全体の測定時間をさらに短縮することができる。
また、上記発明においては、前記測定ステップにおいて、一列に並ぶ複数の前記区画の分光スペクトルを測定し、前記補間ステップにおいて、前記一列に並ぶ複数の区画のスカラ値を用いて、当該複数の区画と同一の列に含まれる前記測定されなかった区画のスカラ値を当該複数の区画の配列方向に補間してもよい。
このようにすることで、列毎に未測定の区画のスカラ値の補間が実行されることとなり、規則的に区画が配列されている場合に好適である。
また、上記発明においては、前記2種類の補間法が、スプライン補間法および最小二乗法であってもよい。
このようにすることで、スカラ値の変動が大きい領域おいては2種類の補間法によって補間されたスカラ値の乖離量を十分に大きくし、観察者にとって重要な区画をより確実に抽出することができる。
また、上記発明においては、前前記測定ステップが、2次元方向に分布する複数の前記区画の分光スペクトルを測定し、前記補間ステップにおいて、前記2次元方向に分布する複数の区画のスカラ値を用いて、前記測定されなかった区画のスカラ値を前記2次元方向に補間してもよい。
このようにすることで、2次元方向のスカラ値の変化を加味して未測定の区画のスカラ値をより正確に補間することができる。
また、上記発明においては、前記2種類の補間法が、スプライン補間法、逆距離加重補間法およびクリギング補間法のうちの2つであってもよい。
このようにすることで、スカラ値の変動が大きい領域おいては2種類の補間法によって補間されたスカラ値の乖離量を十分に大きくし、観察者にとって重要な区画をより確実に抽出することができる。
また、上記発明においては、前記スカラ値が、前記複数の区画の分光スペクトルの集合を主成分分析して得られた主成分軸と前記分光スペクトルとの内積、前記複数の区画の分光スペクトルの集合を独立成分分析して得られた独立成分ベクトルと前記分光スペクトルとの内積、または、前記分光スペクトルの所定の周波数帯域における強度または2つの所定の周波数帯域における強度の比であってもよい。
このようにすることで、標本に含まれる特性の成分の分布を解析することができる。
また、上記発明においては、前記分光スペクトルが、ラマンスペクトル、近赤外吸収スペクトル、中赤外吸収スペクトル、遠赤外吸収スペクトル、可視吸収スペクトル、紫外吸収スペクトルまたは蛍光スペクトルであってもよい。
このようにすることで、標本に含まれる特性の成分の分布を解析することができる。
本発明によれば、空間的に十分に高い測定精度を維持しつつ全体の測定時間を短縮することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る分光測定方法を示すフローチャートである。 図1の分光測定方法によって測定される標本の観察領域を構成する区画を説明する図である。 図1の分光測定方法の測定ステップを説明する図である。 図1の分光測定方法の補間ステップを説明する図であり、観察面をXY軸に設定し、スカラ値をZ軸に設定したときのXYZ空間を示している。 図4の(a)Y=Y8および(b)Y=Y6におけるXZ平面を示しており、スプライン曲線(実線)および最小二乗曲線(破線)によって未測定の区画のスカラ値を補間する処理を説明する図である。 2回目の補間ステップにおいて新しいスカラ値が追加されたXYZ空間を示している。
以下に、本発明の一実施形態に係る分光測定方法について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る分光測定方法は、図1に示されるように、標本の観察領域内の一部の区画における分光スペクトルを顕微鏡によって測定する測定ステップS1と、該測定ステップS1により取得された分光スペクトルに基づくスカラ値を算出するスカラ値算出ステップS2と、測定ステップS1によって測定されなかった区画におけるスカラ値を2種類の補間法により補間する補間ステップS3と、該補間ステップS3において補間された2つのスカラ値の乖離量Dが所定の閾値Fより大きい未測定の区画を抽出する抽出ステップS4と、該抽出ステップS4において抽出された区画を指定して測定ステップS1から抽出ステップS4までを反復させる反復ステップS5とを含んでいる。
このような分光測定方法は、標本に照明光を照射して標本からの光を検出することにより、標本に含まれている分子の情報を含む分光スペクトルを取得する顕微鏡と、該顕微鏡によって取得された分光スペクトルを解析するとともに解析結果に基づいて顕微鏡を制御する制御装置とを備える顕微鏡システムによって実施される。例えば、制御装置は、CPU(中央処理装置)と記憶装置とを備え、本実施形態の分光測定方法は記憶装置にプログラムとして記憶されている。そして、プログラムがCPUにより記憶装置から読み出されて実行されることにより、上記の測定ステップS1から反復ステップS5までの処理が実施されるようになっている。
まず、測定ステップS1において、顕微鏡は、観察領域を構成する複数の区画のうち一部の区画の分光スペクトルを測定する。標本上の観察領域Aは、図2に示されるように、2軸方向(X方向、Y方向)に並ぶ複数の区画Bに区切られている。これらの区画Bのうち一部の区画を制御装置が測定対象区画B’として指定し、指定された測定対象区画B’についてのみ、顕微鏡は分光スペクトルを測定するようになっている。本実施形態においては、X軸方向に10、Y軸方向に8ずつ並んだ合計80の区画Bが設定され、これら80の区画BのうちX=X1,X4,X7,X10に対応する32の区画Bが測定対象区画B’に指定されていることとする。
顕微鏡は、制御装置からの指令に基づき、図3に示されるように、X軸方向に延びるライン状の照明光Lを測定対象区画B’に照射し、該測定対象区画B’において発生した光を検出し、検出された光りを分光することにより、各測定対象区画B’における分光スペクトルを取得する。そして、顕微鏡は、照明光Lの照射位置をX軸方向およびY軸方向に移動し分光スペクトルの取得を繰り返すことにより、指定された全ての測定対象区画B’の分光スペクトルを取得する。このときに、顕微鏡は、ライン状の照明光LをY軸方向に並ぶ複数(図示する例では4)の測定対象区画B’に同時に照射することにより、複数の測定対象区画B’の分光スペクトルを同時に取得するようになっている。
なお、顕微鏡によるラマンスペクトルの測定方法は、適宜変更可能である。例えば、ライン状の照明光Lに代えて、スポット状の照明光を用いてもよい。この場合、一度の測定で1つの測定対象区画B’のラマンスペクトルが取得される。
以下、本実施形態においては、顕微鏡によって測定される分光スペクトルとしてラマンスペクトルについて説明する。本実施形態の分光測定方法において測定される分光スペクトルは、ラマンスペクトルの他に、近赤外吸収スペクトル、中赤外吸収スペクトル、遠赤外吸収スペクトル、可視吸収スペクトル、紫外吸収スペクトルまたは蛍光スペクトルであってもよい。
次に、スカラ値算出ステップS2において、測定ステップS1において得られたラマンスペクトルを分析することにより、各測定対象区画B’におけるラマンスペクトルに含まれている情報、例えば、特定の分子からのラマン散乱光の強度などを表すスカラ値を算出する。例えば、取得された全てのラマンスペクトルの集合であるハイパーラマンスペクトルを主成分分析することにより主成分軸を算出し、該主成分軸と各ラマンスペクトルとの内積である主成分スコアを算出し、該主成分スコアを各ラマンスペクトルが測定された測定対象区画B’のスカラ値とする。
もしくは、ハイパーラマンスペクトルを独立成分分析し、得られた独立成分ベクトルと各ラマンスペクトルとの内積を該ラマンスペクトルが測定された測定対象区画B’のスカラ値としてもよく、各ラマンスペクトルの所定の周波数帯域におけるバンド強度(ピーク強度または面積強度)をその測定対象区画B’のスカラ値としてもよい。
次に、補間ステップS3において、スカラ値算出ステップS2において算出された各測定対象区画B’のスカラ値を用いて未測定の区画Bのスカラ値を補間する。具体的には、2種類の補間法により測定対象区画B’のスカラ値ZのX軸方向の変化を近似した2種類の近似曲線を求める。図4は、測定対象区画B’のX軸方向の位置を横軸(X軸)に設定し、スカラ値Zを縦軸(Z軸)に設定したXZ平面に、各スカラ値Z(黒点を参照。)をプロットしたものである。図4には、Y軸方向に並ぶ複数のXZ平面を同時に図示するために、XYZ空間が示されている。また、図4においては、図が複雑になることを防ぐために、一部の測定対象区画B’のスカラ値Zのみが示されている。
本実施形態においては、2種類の補間法として、多項式を用いた補間法であるスプライン法および最小二乗法について説明する。スプライン法によって、プロットされた各点を通り、該点同士を滑らかに接続するような多項式のスプライン曲線が算出される。最小二乗法によって、X軸方向に並ぶスカラ値との誤差の2乗和を最小とするような多項式の最小二乗曲線が算出される。
算出されたスプライン曲線(実線)および最小二乗曲線(破線)をXZ平面に描くと、図5(a),(b)のようになる。図5(a)は、スカラ値がX軸方向に比較的大きく変化しているY=Y8におけるXZ平面を示し、図5(b)はスカラ値ZがX軸方向に比較的小さく変化しているY=Y6におけるXZ平面を示している。2つの近似曲線によって未測定の区画Bのスカラ値が補間される。図5(a),(b)に示されるように、互いに異なる性質を有する2つの近似曲線によって補間された各位置のスカラ値Z同士は、スカラ値Zの変化が大きい領域においては大きく乖離し、スカラ値Zの変化が小さい領域においては略一致する。
次に、抽出ステップS4において、補間ステップS3において算出された2つの近似曲線の、各未測定の区画Bにおける乖離量Dに基づいて、スカラ値の取得が必要な未測定の区画Bを抽出する。すなわち、未測定の区画Bに対応するX=X2,X3,X5,X6,X8,X9における最小二乗法によるスカラ値Zとスプライン法によるスカラ値Zとの差分の絶対値を乖離量Dとして計算する。そして、得られた乖離量Dが所定の閾値Fよりも大きい未測定の区画Bを抽出する。乖離量Dが所定の閾値Fよりも大きい未測定の区画Bの抽出は、Y=Y1〜Y8における全てのXZ平面について実行される。
次に、反復ステップS5において、抽出ステップS4において抽出された未測定の区画Bを測定対象区画B’に新たに指定し、当該新たに指定された測定対象区画B’のラマンスペクトルの取得を顕微鏡に実行させる。これにより、抽出ステップS4において未測定の区画Bが抽出されなくなるまで、上記の測定ステップS1から抽出ステップS4までの処理が反復される。
例えば、反復ステップS5において、図5(a)において乖離量Dが比較的大きいX=X2,X3,X5が抽出される。この場合、2回目の測定ステップS1において、X=X2,X3,X5、Y=Y8の区画Bのラマンスペクトルが追加で取得され、2回目のスカラ値算出ステップS2において、新たに取得されたラマンスペクトルからスカラ値が算出される。そして、2回目の補間ステップS3において、新たに算出されたスカラ値Zは、図6に示されるようにXZ平面に追加され、先に算出されたスカラ値と新たに算出されたスカラ値とを含むX=X1〜X6,X7,X10におけるスカラ値の変化が2種類の近似曲線によって近似され、それまでに算出された全てのスカラ値を加味した未測定の区画Bのスカラ値が補間される。
このように、本実施形態によれば、最初に観察領域A内の全ての区画Bのうち一部を省いてラマンスペクトルを測定し、測定されなかった区画Bのスカラ値を2種類の補間法によって推定する。そして、2種類の補間法によって推定されたスカラ値の乖離量Dが十分に大きかった場合、すなわち、その未測定の区画Bにおける測定対象の分子の含有量などの特性の変化が大きく、当該未測定の区画Bのラマンスペクトルが観察者にとって重要な情報を有している場合には、当該未測定の区画Bのラマンスペクトルを追加で測定する。
ステップS2,S3,S4のような演算処理の所要時間に比べて1回のラマンスペクトルの測定の所要時間は長く、このラマンスペクトルの測定の所要時間が全体の処理時間の短縮にとって障害となる。本実施形態によれば、ラマンスペクトルの測定回数を減らしつつ、観察者にとって重要な情報を含む区画Bのラマンスペクトルは確実に追加で測定することにより、空間的に十分に高い測定精度を確保しながら全体の測定時間を効果的に短縮することができるという利点がある。
なお、本実施形態においては、補間ステップS3において未測定の区画Bのスカラ値を、2種類の補間法を用いて2次元的に補間することとしたが、これに代えて、3次元的に補間することとしてもよい。この場合、2種類の補間法によって、図4に示されるようなXYZ空間にプロットされた各点のXY方向の変化を近似した3次元の近似曲面が求められる。2種類の補間法としては、例えば、スプライン法と、逆距離加重法またはクリギング法とが用いられる。
図5(a),(b)のように、未測定の区画Bのスカラ値をX軸方向に2次元的に補間した場合には、測定対象区画B’のスカラ値のY軸方向の変化は未測定の区画Bのスカラ値の補間に加味されないこととなる。これに対し、3次元的に補間した場合には、測定されたスカラ値の2次元方向の変化が加味されるので、未測定の区画Bのスカラ値をより高い精度で補間することができる。
この変形例においては、抽出ステップS4において、例えば、以下のような処理が行われる。補間ステップS3において算出された2種類の近似曲面のスカラ値Zの差分の絶対値を乖離量Dとして計算し、算出された乖離量Dが所定の閾値Fよりも大きい領域を抽出する。そして、抽出された領域のXY平面における重心位置を算出する。反復ステップS5は、抽出ステップS4において算出された重心位置を含む領域を新たな測定対象区画に指定する。このように、重心位置を含む領域を追加の測定対象区画とすることで、追加で実行されるラマンスペクトルの測定回数を最小とすることができる。
もしくは、未測定の区画Bの中心位置をサンプル点として予め設定しておき、該サンプル点における乖離量Dを所定の閾値Fと比較してもよい。または、乖離量Dが所定の閾値Fよりも大きい領域を抽出し、抽出された領域を複数に分割し、分割された個々の区画を新たな測定対象区画として指定してもよい。
また、本実施形態においては、測定ステップS1において、観察領域A内に規則的に配列する区画B単位でラマンスペクトルを測定することとしたが、これに代えて、測定対象区画を不規則に指定してラマンスペクトルを測定してもよい。
L 照明光
A 観察領域
B 区画
B’ 測定対象区画
S1 測定ステップ
S2 スカラ値算出ステップ
S3 補間ステップ
S4 抽出ステップ
S5 反復ステップ

Claims (10)

  1. 標本上の測定領域を構成する複数の区画のうち指定された一部の区画の分光スペクトルを測定する測定ステップと、
    該測定ステップにおいて得られた分光スペクトルを分析することにより該分光スペクトルに含まれる情報を表すスカラ値を前記測定ステップにおいて測定された各区画について算出するスカラ値算出ステップと、
    該スカラ値算出ステップにおいて算出されたスカラ値を用いて、前記測定ステップにおいて測定されなかった区画のスカラ値を2種類の補間法により補間する補間ステップと、
    該補間ステップにおいて前記2種類の補間法により補間された2つのスカラ値の差分の絶対値が所定の閾値以上である区画を抽出する抽出ステップと、
    該抽出ステップにおいて抽出された区画を指定して前記測定ステップ、スカラ値算出ステップ、補間ステップおよび抽出ステップを再度実行させる反復ステップとを含む分光測定方法。
  2. 前記測定ステップにおいて、ライン状の照明光を一列に並ぶ複数の前記区画に照射してこれら複数の区画からの光を検出することにより、前記複数の区画の分光スペクトルを同時に測定する請求項1に記載の分光測定方法。
  3. 前記測定ステップにおいて、一列に並ぶ複数の前記区画の分光スペクトルを測定し、
    前記補間ステップにおいて、前記一列に並ぶ複数の区画のスカラ値を用いて、当該複数の区画と同一の列に含まれる前記測定されなかった区画のスカラ値を当該複数の区画の配列方向に補間する請求項1または請求項2に記載の分光測定方法。
  4. 前記2種類の補間法が、スプライン補間法および最小二乗法である請求項3に記載の分光測定方法。
  5. 前記測定ステップが、2次元方向に分布する複数の前記区画の分光スペクトルを測定し、
    前記補間ステップにおいて、前記2次元方向に分布する複数の区画のスカラ値を用いて、前記測定されなかった区画のスカラ値を前記2次元方向に補間する請求項1または請求項2に記載の分光測定方法。
  6. 前記2種類の補間法が、スプライン補間法、逆距離加重補間法およびクリギング補間法のうちの2つである請求項5に記載の分光測定方法。
  7. 前記スカラ値が、前記複数の区画の分光スペクトルの集合を主成分分析して得られた主成分軸と前記分光スペクトルとの内積である請求項1から請求項6のいずれかに記載の分光測定方法。
  8. 前記スカラ値が、前記複数の区画の分光スペクトルの集合を独立成分分析して得られた独立成分ベクトルと前記分光スペクトルとの内積である請求項1から請求項6のいずれかに記載の分光測定方法。
  9. 前記スカラ値が、前記分光スペクトルの所定の周波数帯域における強度または2つの所定の周波数帯域における強度の比である請求項1から請求項6のいずれかに記載の分光測定方法。
  10. 前記分光スペクトルが、ラマンスペクトル、近赤外吸収スペクトル、中赤外吸収スペクトル、遠赤外吸収スペクトル、可視吸収スペクトル、紫外吸収スペクトルまたは蛍光スペクトルである請求項1から請求項9のいずれかに記載の分光測定方法。
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