JP5926876B2 - 潤滑油の熱交換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の変速機内を循環する潤滑油の熱交換を行うための潤滑油の熱交換装置に関する。
従来、車両用の変速機として、駆動源と変速機構との間で動力伝達の有無を切り替えるためのクラッチ(摩擦係合装置)と、変速機構のギヤ機構とが同室(同一のケース内)に配置されたものがある。このような変速機では、上記のクラッチとギヤ機構とが互いに同一の潤滑油(ATF)で潤滑及び冷却される。その一方で、クラッチとギヤ機構とを互いに異なる室内(異なるケース内)に配置し、クラッチを潤滑する潤滑油とギヤを潤滑及び冷却するギヤオイルとを互いに異なる種類の潤滑油としたものがある(特許文献1)。このような変速機では、クラッチ専用のオイルを用いることでクラッチの潤滑及び冷却効果を向上させている。
特開2003−14090号公報
ところで、車両の高い動力性能を求める場合には、伝達トルクの増加により高いクラッチ容量が要求される。そのため、クラッチの発熱量が増加し、クラッチの耐久性が低下するなどの問題が発生しうる。それに対して、上記のような潤滑油の冷却方式として、従来の空冷方式又は水冷方式をそのまま用いると下記のような問題が生じるおそれがある。
すなわち、潤滑油の冷却方式として空冷方式を用いる場合は、車両の低速走行時に空冷冷却器に取り込まれる冷却風が弱いため、潤滑油の冷却効果が著しく低下する。また、空冷冷却器に十分な冷却風を導入するためには、車体に大きな開口を設ける必要があり、車体のデザインに影響を与えるおそれがある。さらに、冷却風を導入するための開口を大きく取れる車体の前面側に空冷冷却器を配置する必要がある。そのため、変速機が車体の後部にある場合には、車体の前面側まで潤滑油の管路を配設する必要がある。それにより潤滑油の管路が長くなるため、油路抵抗が大きくなり、大流量の潤滑油を流通させるためには潤滑油の油圧を高くする必要がある。また、潤滑油の管路が長くなることで車体の重量が増加するうえ、配管のレイアウトも複雑になってしまう。
一方、潤滑油の冷却方式として水冷方式を用いる場合は、エンジンや他部品を同じ冷却水で冷却するため、潤滑油の十分な冷却が行えないおそれがある。また、冷却水の水温が上昇することでエンジンや他部品を冷却するために必要な冷却水の水温要件を満たすことができなくなるおそれがある。さらに、冷却水の流量(ポンプ容量)は予め決まっているため、温度条件によっては冷却水の流量が不足して潤滑油の十分な冷却が行えないおそれがある。
その一方で、変速機が備えるクラッチやギヤなどを潤滑する潤滑油の冷却手段として空冷冷却器を備える場合には、当該空冷冷却器でクラッチやギヤなどを潤滑する潤滑油の冷却を行うと、潤滑油の放熱量が過剰となることで、潤滑油の温度が下がり過ぎる場合がある。これにより、クラッチやギヤの摩擦抵抗(フリクション)が増加するおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、車両用の変速機内を循環する潤滑油の熱交換を行うための熱交換装置において、潤滑油の効果的な熱交換による温度の最適化を図ることが可能となる潤滑油の熱交換装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる潤滑油の熱交換装置は、車両用の変速機(4)内を循環する潤滑油の冷却を行うための熱交換装置であって、前記変速機(4)の摩擦係合装置(C1,C2)に供給される第1潤滑油が循環する第1潤滑油循環回路(10)と、前記変速機(4)の前記摩擦係合装置(C1,C2)以外の機構に供給される第2潤滑油が循環する第2潤滑油循環回路(20)と、前記車両の駆動源(2,3)を冷却するための冷却水が循環する冷却水循環回路(30)と、前記第1潤滑油と第2潤滑油との間で熱交換を行うための第1熱交換器(13−1)と、前記第1潤滑油と前記冷却水との間で熱交換を行うための第2熱交換器(13−2)と、を備えることを特徴とする。
本発明にかかる潤滑油の熱交換装置によれば、変速機の摩擦係合装置に供給される第1潤滑油が循環する第1潤滑油循環回路と、摩擦係合装置以外の機構に供給される第2潤滑油が循環する第2潤滑油循環回路と、車両の駆動源を冷却するための冷却水が循環する冷却水循環回路とを備えた熱交換装置であって、第1潤滑油と第2潤滑油との間で熱交換を行うための第1熱交換器と、第1潤滑油と冷却水との間で熱交換を行うための第2熱交換器との二つの熱交換器を備えたことで、一方の熱交換器(第1熱交換器)で冷却水との熱交換による第1潤滑油の冷却を行いながら、もう一方の熱交換器(第2熱交換器)で第2潤滑油との熱交換による第1潤滑油の冷却を行うことができる。
この構成によれば、第2潤滑油と第1潤滑油との熱交換を行うことで冷却水と第1潤滑油との熱交換による第1潤滑油の冷却を補助することができる。これにより、車両の駆動源の負荷が高い走行条件で該駆動源を冷却する冷却水の温度が上昇した場合でも、第2潤滑油で第1潤滑油を冷却することができる。したがって、第1潤滑油の温度上昇を抑制することができ、第1潤滑油による摩擦係合装置の冷却を効果的に行えるので、摩擦係合装置の過度の温度上昇を防止できる。その一方で、第1潤滑油が低温の場合には、駆動源の発熱により温まった冷却水と第1潤滑油との熱交換により、第1潤滑油を効果的に昇温することができるので、摩擦係合装置の摩擦抵抗(フリクション)を低減することができる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第2潤滑油循環回路(20)は、前記第2潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器(25)を備えてよい。この構成によれば、第2潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器を備えることで、車両の駆動源の負荷が高い走行条件で該駆動源を冷却する冷却水の温度が上昇した場合でも、空冷冷却器で冷却された第2潤滑油で第1潤滑油を冷却することができる。したがって、第2潤滑油による摩擦係合装置の冷却をより効果的に行えるので、摩擦係合装置の温度上昇をより効果的に防止できる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第1潤滑油循環回路(10)に対して前記第1熱交換器(13−1)と前記第2熱交換器(13−2)が並列に配置されていてよい。
この構成によれば、第1、第2熱交換器を並列で配置することで第1潤滑油循環回路を流通する第1潤滑油の圧力損失を低減でき、一定の油圧でより大流量の第1潤滑油を流すことが可能となる。したがって、第1潤滑油による摩擦係合装置のより効果的な冷却が可能となる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第1潤滑油循環回路(10)に対して前記第1熱交換器(13−1)と前記第2熱交換器(13−2)とが直列に配置されており、前記第1熱交換器(13−1)が前記第2熱交換器(13−2)の上流側に配置されていてよい。
この構成によれば、第1、第2熱交換器を直列で配置することにより、第1潤滑油のより高い冷却効果が得られるようになる。また、第1熱交換器を第2熱交換器の上流側に配置したことで、第1潤滑油の低温時に冷却水で第1潤滑油を昇温する場合、第2熱交換器による冷却水との熱交換で温められた第1潤滑油を第2潤滑油との熱交換で再度冷却するおそれがないため、第1潤滑油のより効果的な昇温が可能となる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記変速機(4)は、車両の駆動源(2,3)に繋がる駆動軸(2a)に対して第1クラッチ(CL1)を介して係脱可能に連結される第1入力軸(IMS)と、前記駆動軸(2a)に対して第2クラッチ(CL2)を介して係脱可能に連結される第2入力軸(OMS)と、駆動輪(WR,WL)側に動力を出力する出力軸(CS)と、前記第1入力軸(IMS)と前記出力軸(CS)との間に配置されて最低変速段から奇数番目に属する複数の変速段を設定可能な第1変速機構(G1)と、前記第2入力軸(OMS)と前記出力軸(CS)との間に配置されて最低変速段から偶数番目に属する複数の変速段を設定可能な第2変速機構(G2)と、を備え、前記第1クラッチ(CL1)及び前記第2クラッチ(CL2)は、前記第1潤滑油循環回路(10)を循環する第1潤滑油による冷却が行われる前記摩擦係合装置であってよい。
上記のような第1、第2クラッチを備えるいわゆるツインクラッチ式の変速機を搭載した車両では、渋滞が長く続く場合など比較的低速での長時間の走行状態や、発進・停止を頻繁に繰り返す走行状態では、第1、第2クラッチの半係合状態(いわゆる半クラッチ状態)が継続することでその熱発生量が上昇する一方、第1、第2クラッチ以外の機構(第1、第2変速機構が備えるギヤなど)の熱発生量は減少する。これに対して、本発明にかかる上記構成によれば、第1、第2クラッチは、第1潤滑油循環回路を循環する第1潤滑油が供給される摩擦係合装置なので、第1潤滑油によって第1、第2クラッチの効果的な冷却が可能となり、第1、第2クラッチの温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第1潤滑油と前記第2潤滑油は異なる種類の潤滑油であってよい。この構成によれば、摩擦係合装置の潤滑及び冷却に用いる第1潤滑油と、摩擦係合装置以外の機構の潤滑及び冷却に用いる第2潤滑油として互いに異なる種類の潤滑油を用いることで、摩擦係合装置の特性と、摩擦係合装置以外の機構の特性との各々の特性に応じた最適な潤滑及び冷却を行うことができる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第1潤滑油循環回路(10)は、前記第1潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器(16)を備えてもよい。車両が高速で走行する場合には、駆動源を冷却する冷却水が高温になるため、冷却水による第1潤滑油の冷却効果が低下する。これに対して、上記構成によれば、第1潤滑油循環回路に第1潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器を備えることで、車両が高速で走行する場合においても、第1潤滑油の効果的な冷却が可能となるので、摩擦係合装置の温度上昇を抑制することができる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第1潤滑油循環回路(10)から前記第1熱交換器(13−1)に導かれる前記第1潤滑油の油温を検出する第1油温検出手段(15)と、前記第2潤滑油循環回路(20)から前記第1熱交換器(13−1)に導かれる前記第2潤滑油の油温を検出する第2油温検出手段(26)と、前記第2潤滑油循環回路(20)に配置されて前記第1熱交換器(13−1)を迂回するバイパス油路(27)と、前記バイパス油路(27)の開閉を切り替える開閉切換手段(28b)と、を備え、前記第1油温検出手段(15)で検出した前記第1潤滑油の油温が前記第2油温検出手段(26)で検出した前記第2潤滑油の油温よりも低い場合、前記開閉切換手段(28b)により前記バイパス油路(27)を開き、前記第1油温検出手段(15)で検出した前記第1潤滑油の油温が前記第2油温検出手段(26)で検出した前記第2潤滑油の油温よりも高い場合、前記開閉切換手段(28b)により前記バイパス油路(27)を閉じるようにしてよい。
この構成によれば、第1潤滑油の油温と第2潤滑油の油温との温度差に基づいて第1熱交換器による第1潤滑油と第2潤滑油との熱交換の適否を判断することで、第1潤滑油と第2潤滑油との熱交換を行う場合には、第1潤滑油が第2潤滑油で常に冷却されるようにすることができる。
また、上記の潤滑油の熱交換装置では、前記第2潤滑油循環回路(20)に配置されて前記第1熱交換器(13−1)を迂回するバイパス油路(27)と、前記第2潤滑油循環回路(20)から前記第1熱交換器(13−1)に導かれる前記第2潤滑油の油温が所定温度以上の場合に前記バイパス油路(27)を開くサーモスタット弁(28a)と、を備えてよい。
この構成によれば、第2潤滑油の油温が所定値以上の場合、第1熱交換器による第1潤滑油との熱交換を禁止することで、第2潤滑油との熱交換で第1潤滑油の温度が上昇することを回避できる。
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
本発明にかかる潤滑油の熱交換装置によれば、車両用の変速機内を循環する潤滑油の熱交換を行うための熱交換装置において、潤滑油の効果的な熱交換による温度の最適化を図ることが可能となる。
本発明の一実施形態にかかる潤滑油の冷却装置(熱交換装置)を備える車両の概略構成を示す図である。 車両に搭載された変速機の構成を示すスケルトン図である。 本発明の第1実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。 第3実施形態の冷却装置を備える車両の概略構成を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。 本発明の第5実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。 本発明の第6実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の一実施形態にかかる潤滑油の冷却装置を備えた車両の全体構成例を示す概略図である。また、図2は、車両に搭載された変速機の構成を示すスケルトン図である。図1に示す車両1は、駆動源としてのエンジン(内燃機関)2およびモータ(電動機)3を備えたハイブリッド自動車の車両であって、ツインクラッチ式の変速機(トランスミッション)4と、ディファレンシャル機構5と、左右のドライブシャフト6R、6Lと、左右の駆動輪(後輪)WR,WLとを備える。エンジン2とモータ3の回転駆動力は、変速機4、ディファレンシャル機構5およびドライブシャフト6R、6Lを介して左右の駆動輪WR,WLに伝達される。本実施形態の車両1は、後輪WR,WLを駆動輪とし、前輪W,Wを従動輪とする後輪駆動車両であって、変速機4が車両1の後方(左右の後輪WR,WLの間)に配置されたリアトランスミッション型の車両である。なお、ここでは、後輪WR,WLを駆動輪とし前輪W,Wを従動輪とする後輪駆動車両の場合を示したが、これ以外にも、図示は省略するが、後輪を主駆動輪とし前輪を副駆動輪とする四輪駆動車両であってもよい。
図2に示すように、変速機4は、第1クラッチ(奇数段クラッチ)C1を介して選択的にエンジン2及びモータ3の出力軸(駆動軸)2aに接続される第1入力軸IMSと、第2クラッチ(偶数段クラッチ)C2を介して選択的にエンジン2及びモータ3の出力軸2aに接続される第2入力軸OMSと、駆動輪WR,WL側に動力を出力する出力軸CSと、第1入力軸IMSと出力軸CSとの間に配置されて最低変速段から奇数番目に属する複数の変速段(1,3,5速段など)を設定可能な第1変速機構G1と、第2入力軸OMSと出力軸CSとの間に配置されて最低変速段から偶数番目に属する複数の変速段(2,4,6速段など)を設定可能な第2変速機構G2とを備えて構成されている。
そして、第1クラッチC1と第2クラッチC2は、クラッチオイル(ATF:第1潤滑油)による潤滑及び冷却の対象であり、第1変速機構G1と第2変速機構G2及びディファレンシャル機構5のギヤ類は、ギヤオイル(ハイポイドギヤオイル:第2潤滑油)による潤滑及び冷却の対象である。すなわち、第1クラッチC1と第2クラッチC2が配置されたクラッチ室(クラッチケース)4a内に循環する潤滑油は、上記のクラッチオイルであり、第1変速機構G1と第2変速機構G2及びディファレンシャル機構5が収容されたギヤ室(ギヤケース)4b内に循環する潤滑油は、上記のギヤオイルであり、これらは互いに異なる種類の潤滑油である。すなわち、本実施形態の変速機4は、クラッチオイルとギヤオイルとが異なるケースに収容された二液分離構造を有している。このように、第1クラッチC1と第2クラッチC2の潤滑及び冷却に用いるオイルと、第1変速機構G1と第2変速機構G2及びディファレンシャル機構5のギヤ類の潤滑及び冷却に用いるオイルとして互いに異なる種類のオイルを用いることで、第1,第2クラッチC1,C2の特性、及び第1、第2変速機構G1,G2のギヤなどの特性に合わせた効果的な潤滑及び冷却が可能となる。
図3は、本発明の第1実施形態にかかる潤滑油の冷却装置(熱交換装置)の構成例を示すブロック図である。同図に示す潤滑油の冷却装置100は、クラッチオイルが循環する第1オイル循環回路(第1潤滑油循環回路)10と、ギヤオイルが循環する第2オイル循環回路(第2潤滑油循環回路)20と、エンジン2の冷却水が循環する冷却水循環回路30とを備えている。第1オイル循環回路10は、ドレイン11に溜まっているクラッチオイルを吸い上げて移送するオイルポンプ12と、オイルポンプ12の下流側に並列に配置した第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2と、これら第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2の下流側に配置したクラッチオイルによる潤滑及び冷却の対象であるクラッチ(摩擦係合装置)14とを備えており、これらドレイン11、オイルポンプ12、第1、第2熱交換器13−1,13−2、クラッチ14をこの順にクラッチオイルが循環する回路である。ここでのクラッチ14は、図2に示す変速機4が備える第1クラッチC1及び第2クラッチC2である。第1熱交換器13−1は、第1オイル循環回路10のクラッチオイルと第2オイル循環回路20のギヤオイルと間で熱交換を行うものである。また、第2熱交換器13−2は、第1オイル循環回路10のクラッチオイルと冷却水循環回路30の冷却水との間で熱交換を行うものである。
第2オイル循環回路20は、ドレイン21に溜まっているギヤオイルを吸い上げて移送するオイルポンプ22と、該オイルポンプ22の下流側に配置したギヤオイルによる潤滑対象23と、潤滑対象23の下流側に配置したギヤオイルによる冷却対象であるギヤ類24とを備えており、これらドレイン21、オイルポンプ22、潤滑対象23、ギヤ類24をこの順にギヤオイルが循環する回路である。また、潤滑対象23から出たギヤオイルはその一部が空冷冷却器25に導かれ、当該空冷冷却器25でギヤオイルの空冷冷却が行われる。さらに、空冷冷却器25で冷却されたギヤオイルは、第1オイル循環回路10の第1熱交換器13−1に導かれ、第1熱交換器13−1で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルとの熱交換が行われる。第1熱交換器13−1でクラッチオイルとの熱交換を行ったギヤオイルは、ドレイン21に戻される。
冷却水循環回路30は、エンジン2の冷却水を移送するための冷却水ポンプ31と、冷却水の冷却を行うためのラジエータ32と、冷却水による冷却対象であるエンジン2と、冷却水による冷却対象であるモータ3とを備えており、これら冷却水ポンプ31、ラジエータ32、エンジン2、モータ3をこの順に冷却水が循環する回路である。また、モータ3の冷却を行った後の冷却水は、第1オイル循環回路10の第2熱交換器13−2に導かれ、第2熱交換器13−2で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルとの熱交換が行われる。第2熱交換器13−2でクラッチオイルとの熱交換を行った冷却水は、冷却水ポンプ31で再びラジエータ32に送られる。
図1に示すように、第1オイル循環回路10に設けた第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2は、いずれも車両1における変速機4の側部や上部など、変速機4と同位置に配置されている。その一方で、第2オイル循環回路20に設けたギヤオイルを空冷により冷却するための空冷冷却器(フロントエアクーラー)25は、車両1の前面側、詳細には左前輪Wの前側に配置されている。そして、変速機4のギヤ室(ギヤケース)4b(図2参照)と空冷冷却器25との間でギヤオイルを流通させるための配管25aが設けられている。配管25aは、第2オイル循環回路20の一部である。このように、空冷冷却器25を車両の前面側に配置したことで、空冷冷却器25に効率的に空気を取り込むことができるので、空冷冷却器25によるギヤオイルの冷却を促進することができる。
以上説明したように、本実施形態の潤滑油の冷却装置100は、変速機4が備える第1、第2クラッチC1,C2を潤滑するためのクラッチオイルが循環する第1オイル循環回路10と、変速機4が備える第1、第2クラッチC1,C2以外の機構を潤滑するためのギヤオイルが循環する第2オイル循環回路20と、車両の駆動源であるエンジン2及びモータ3を冷却するための冷却水が循環する冷却水循環回路30とを備えた冷却装置であって、クラッチオイルとギヤオイルとの間で熱交換を行うための第1熱交換器13−1と、クラッチオイルと冷却水との間で熱交換を行うための第2熱交換器13−2との二つの熱交換器を備えたことで、一方の第1熱交換器13−1でエンジン2の冷却水との熱交換によるクラッチオイルの冷却を行いながら、もう一方の第2熱交換器13−2でギヤオイルとの熱交換によるクラッチオイルの冷却を行うことができる。
この構成により、第1熱交換器13−1でギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換を行うことで、第2熱交換器13−2で行うエンジン2の冷却水によるギヤオイルの冷却を補助することができる。すなわち、車両の駆動源であるエンジン2及びモータ3の負荷が高い走行条件でこれらエンジン2及びモータ3を冷却する冷却水の温度が上昇した場合でも、ギヤオイルでクラッチオイルを冷却することができる。したがって、クラッチオイルの温度上昇を抑制することができ、クラッチオイルによる第1、第2クラッチC1,C2の冷却を効果的に行えるので、第1、第2クラッチC1,C2の過度の温度上昇を防止できる。その一方で、クラッチオイルが低温の場合には、エンジン2及びモータ3の発熱で温まった冷却水とクラッチオイルとの熱交換により、クラッチオイルを効果的に昇温することができるので、第1、第2クラッチC1,C2の摩擦抵抗(フリクション)を低減することができる。
また、ギヤオイルを空冷により冷却するための空冷冷却器25を備えることで、車両1の駆動源であるエンジン2及びモータ3の負荷が高い走行条件でこれらエンジン2及びモータ3を冷却する冷却水の温度が上昇した場合でも、空冷冷却器25で冷却されたギヤオイルでクラッチオイルを冷却することができる。したがって、クラッチオイルによる冷却で第1、第2クラッチC1,C2の温度上昇をより効果的に防止できる。
また、本実施形態の冷却装置100では、第1、第2熱交換器13−1,13−2を並列に配置したことで、第1オイル循環回路10を流通するクラッチオイルの圧力損失を低減でき、一定の油圧でより大流量のクラッチオイルを流すことが可能となる。したがって、クラッチオイルによる第1、第2クラッチC1,C2のより効果的な冷却が可能となる。
また、本実施形態のような第1、第2クラッチC1,C2を備えるいわゆるツインクラッチ式の変速機4を搭載した車両では、渋滞が長く続く場合など比較的低速での長時間の走行状態や、発進・停止を頻繁に繰り返す走行状態では、第1、第2クラッチC1,C2の半係合状態(いわゆる半クラッチ状態)が継続することで、その熱発生量が上昇する。その一方で、第1、第2クラッチC1,C2以外の機構(第1、第2変速機構G1,G2が備えるギヤなど)の熱発生量は減少する。これに対して、本実施形態の冷却装置100では、第1、第2クラッチC1,C2が第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルによる冷却対象であるため、クラッチオイルによって第1、第2クラッチC1,C2の効果的な冷却が可能となる。これにより、第1、第2クラッチC1,C2の温度上昇を効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態の潤滑油の冷却装置100では、クラッチオイルの効果的な冷却が行えるようにするために、第1熱交換器13−1によるギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換でクラッチオイルを十分に冷却できる条件として、例えば、第1熱交換器13−1に導入されるギヤオイルの温度T02が第1熱交換器13−1に導入されるクラッチオイルの温度T01よりも低い(T02<T01)という条件を満たすか、又は、第1熱交換器13−1に導入されるギヤオイルの温度T02が所定温度(TA)よりも低い(T02<TA)、という条件を満たすように構成することが望ましい。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項については、第1実施形態と同じである。この点は、他の実施形態においても同様である。
図4は、本発明の第2実施形態にかかる潤滑油の冷却装置100−2の構成例を示すブロック図である。第1実施形態の冷却装置100では、第1オイル循環回路10に設けた第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2を並列に配置していたのに対して、本実施形態の冷却装置100−2では、第1オイル循環回路10に設けた第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2を直列に配置している。ここでは、第1熱交換器13−1を上流側に配置し、第2熱交換器13−2を下流側に配置している。
本実施形態の冷却装置100−2では、第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2を直列に配置したことで、第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルの冷却効果として、より高い冷却効果を得ることができる。また、第2熱交換器13−2を第1熱交換器13−1の下流側に配置したことで、クラッチオイルの低温時にエンジン2の発熱により該クラッチオイルを昇温する場合、第1熱交換器13−1によるエンジン2の冷却水との熱交換で温められたクラッチオイルを第2熱交換器13−2によるギヤオイルとの熱交換で再度冷却するおそれがないため、クラッチオイルのより効果的な昇温が可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図5は、本発明の第3実施形態にかかる潤滑油の冷却装置の構成例を示すブロック図である。本実施形態の冷却装置100−3は、第1実施形態の冷却装置100の構成に加えて、第2オイル循環回路20に設けた第1熱交換器13−1を迂回するバイパス油路27と、バイパス油路27に設けられたサーモスタット弁28aとを備えている。バイパス油路27は、第2オイル循環回路20の空冷冷却器25から第1熱交換器13−1に通じる油路29aと第1熱交換器13−1からドレイン21に通じる油路29bとを連通した油路である。サーモスタット弁28aは、バイパス油路27を流通するギヤオイルの油温が所定温度以上の場合にバイパス油路27を開くように構成されている。
この構成により、バイパス油路27を流通するギヤオイルの油温が上記の所定温度以上の場合には、サーモスタット弁28aが開かれることで、空冷冷却器25を出たギヤオイルがバイパス油路27に導かれて、第1熱交換器13−1に導入されない。これにより、第1熱交換器13−1によるギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換を行わないようにする。その一方で、バイパス油路27を流通するギヤオイルの油温が上記の所定温度未満の場合には、サーモスタット弁28aが閉じられることで、空冷冷却器25を出たギヤオイルが第1熱交換器13−1に導入される。これにより、第1熱交換器13−1によるギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換が行われる。
本実施形態の冷却装置100−3によれば、ギヤオイルの油温が所定温度以上の場合、ギヤオイルをバイパス油路27に流通させることで、第1熱交換器13−1によるクラッチオイルとの熱交換を禁止する。これにより、ギヤオイルとの熱交換でクラッチオイルの温度が上昇することを回避できる。
また、本実施形態の冷却装置100−3では、第1実施形態の冷却装置100の構成に加えて、第1オイル循環回路10におけるオイルポンプ12の下流側、かつ第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2の上流側に設置した空冷冷却器16を備えている。この空冷冷却器16で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルの空冷による冷却が行われる。
車両1が高速で走行する場合には、エンジン2及びモータ3を冷却する冷却水が高温になるため、冷却水によるクラッチオイルの冷却効果が低下する。これに対して、上記構成によれば、第1オイル循環回路10にクラッチオイルを空冷により冷却するための空冷冷却器16を備えることで、車両1が高速で走行する場合においても、クラッチオイルの効果的な冷却が可能となるので、第1,第2クラッチC1,C2の温度上昇を抑制することができる。
図6は、本実施形態の車両の全体構成例を示す概略図である。同図に示すように、第1オイル循環回路10に設けたクラッチオイルを冷却するための空冷冷却器(リアエアクーラー)16は、車両1の前後方向の中央よりも後方に近い位置、詳細には左後輪WLの手前側の位置に配置されている。そして、変速機4のクラッチ室(クラッチケース)4a(図2参照)と空冷冷却器16との間でクラッチオイルを流通させるための配管16aが設けられている。配管16aは、第1オイル循環回路10の一部である。このように、空冷冷却器16を車両1における左後輪WLの手前側の位置に配置したことで、空冷冷却器16に効率的に空気を取り込むことができるので、空冷冷却器16によるクラッチオイルの冷却を促進することができる。
なお、本実施形態では、バイパス油路27を流通するギヤオイルの温度が所定温度以上の場合に該バイパス油路27を開くように構成したサーモスタット弁28aを設置した場合を示したが、これ以外にも、図示は省略するが、バイパス油路27の開閉を切り替える開閉弁を備え、第1熱交換器13−1に流入するクラッチオイルの温度とギヤオイルの温度との温度差に応じて当該開閉弁の開閉が切り替わるように構成してもよい。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図7は、本発明の第4実施形態にかかる潤滑油の冷却装置100−4の構成例を示すブロック図である。本実施形態の冷却装置100−4は、第2実施形態の冷却装置100−2の構成に加えて、第1オイル循環回路10に設けた第1熱交換器13−1を迂回するバイパス油路27と、該バイパス油路27の開閉を切り替える開閉弁(開閉切換手段)28bとを備えている。また、第1オイル循環回路10におけるオイルポンプ12から第1熱交換器13−1に通じる油路には、当該油路を流通するクラッチオイルの温度を検出するための第1油温センサ(第1油温検出手段)15が設置されている。また、第2オイル循環回路20における空冷冷却器25から第1熱交換器13−1に通じる油路には、当該油路を流通するギヤオイルの温度を検出するための第2油温センサ(第2油温検出手段)26が設置されている。
バイパス油路27は、第2オイル循環回路20の空冷冷却器25から第1熱交換器13−1に通じる油路29aと第1熱交換器13−1からドレイン21に通じる油路29bとを連通した油路であり、開閉弁28bは、第1油温センサ15で検出したクラッチオイルの温度と、第2油温センサ26で検出したギヤオイルの温度とに基づいてバイパス油路27の開閉を切り替えるようになっている。
そして、第1油温センサ15で検出したクラッチオイルの油温が第2油温センサ26で検出したギヤオイルの油温よりも低い場合には、開閉弁28bを開くことで空冷冷却器25を出たギヤオイルをバイパス油路27に導き、第1熱交換器13−1に導入しないようにする。これにより、第1熱交換器13−1によるギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換を行わない。その一方で、第1油温センサ15で検出したクラッチオイルの油温が第2油温センサ26で検出したギヤオイルの油温よりも高い場合には、開閉弁28bを閉じることで空冷冷却器25を出たギヤオイルを第1熱交換器13−1に導入する。これにより、第1熱交換器13−1によるギヤオイルとクラッチオイルとの熱交換を行う。
本実施形態の冷却装置100−4によれば、第1熱交換器13−1に導入されるギヤオイルの温度とクラッチオイルの温度との温度差に基づいて第1熱交換器13−1による熱交換の適否を判断することで、クラッチオイルとギヤオイルとの熱交換でクラッチオイルが常に冷却されることを確保できる。
また、本実施形態の冷却装置100−3では、第1実施形態の冷却装置100の構成に加えて、第1オイル循環回路10におけるオイルポンプ12の下流側、かつ第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2の上流側に設置した空冷冷却器16を備えている。この空冷冷却器16で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルの空冷による冷却が行われる。なお、本実施形態の空冷冷却器16の車両1における設置位置は、図6に示す第3実施形態の空冷冷却器16と同様である。
なお、本実施形態では、バイパス油路27の開閉を切り替える開閉弁28bを備え、第1油温センサ15で検出した油温と第2油温センサ26で検出した油温の温度差に応じて開閉弁28bの開閉が切り替わるように構成した場合を示したが、これ以外にも、図示は省略するが、上記の開閉弁28bに代えて、バイパス油路27に、第1オイル循環回路10から第1熱交換器13−1に導かれるギヤオイルの油温が所定温度以上の場合に該バイパス油路27を開くように構成したサーモスタット弁を設置してもよい。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図8は、本発明の第5実施形態にかかる潤滑油の冷却装置100−5の構成例を示すブロック図である。第3実施形態の冷却装置100−3では、第1オイル循環回路10におけるオイルポンプ12の下流側、かつ第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2の上流側に設置した空冷冷却器16を備えていたのに対して、本実施形態の冷却装置100−5は、第1オイル循環回路10における第1熱交換器13−1と第2熱交換器13−2の下流側、かつ冷却対象であるクラッチ14の上流側に設置した空冷冷却器16を備えている。この空冷冷却器16で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルの冷却が行われる。すなわち、本実施形態の冷却装置100−5は、第3実施形態の冷却装置100−3と比較して、第1オイル循環回路10における空冷冷却器16の設置位置(クラッチオイルの流れ方向に対する設置の順序)が異なっている。なお、本実施形態の空冷冷却器16の車両1における設置位置は、図6に示す第3実施形態の空冷冷却器16と同様である。
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図9は、本発明の第6実施形態にかかる潤滑油の冷却装置100−6の構成例を示すブロック図である。第4実施形態の冷却装置100−4では、第1オイル循環回路10におけるオイルポンプ12の下流側、かつ第1熱交換器13−1の上流側に設置した空冷冷却器16を備えていたのに対して、本実施形態の冷却装置100−6は、第1オイル循環回路10における第2熱交換器13−2の下流側、かつ冷却対象であるクラッチ14の上流側に設置した空冷冷却器16を備えている。この空冷冷却器16で第1オイル循環回路10を循環するクラッチオイルの冷却が行われる。すなわち、本実施形態の冷却装置100−6は、第4実施形態の冷却装置100−4と比較して、第1オイル循環回路10における空冷冷却器16の設置位置(クラッチオイルの流れ方向に対する設置の順序)が異なっている。なお、本実施形態の空冷冷却器16の車両1における設置位置は、図6に示す第3実施形態の空冷冷却器16と同様である。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 車両
2 エンジン(駆動源)
3 モータ(駆動源)
2a 出力軸(駆動軸)
4 変速機
5 ディファレンシャル機構
6R,6L ドライブシャフト
10 第1オイル循環回路(第1潤滑油循環回路)
11 ドレイン
12 オイルポンプ
13−1 第1熱交換器
13−2 第2熱交換器
14 クラッチ(摩擦係合装置)
15 第1油温センサ(第1油温検出手段)
16 空冷冷却器
16a 配管
20 第2オイル循環回路(第2潤滑油循環回路)
21 ドレイン
22 オイルポンプ
23 潤滑対象
24 ギヤ類
25 空冷冷却器
25a 配管
26 第2油温センサ(第2油温検出手段)
27 バイパス油路
28a サーモスタット弁
28b 開閉弁(開閉切換手段)
29a 油路
29b 油路
30 冷却水循環回路
31 冷却水ポンプ
32 ラジエータ
100 冷却装置(熱交換装置)
C1 第1クラッチ(摩擦係合装置)
C2 第2クラッチ(摩擦係合装置)
CS 出力軸
G1 第1変速機構
G2 第2変速機構
IMS 第1入力軸
OMS 第2入力軸
WR,WL 後輪(駆動輪)

Claims (8)

  1. 車両用の変速機内を循環する潤滑油の熱交換を行うための熱交換装置であって、
    前記変速機の摩擦係合装置に供給される第1潤滑油が循環する第1潤滑油循環回路と、
    前記変速機の前記摩擦係合装置以外の機構に供給される第2潤滑油が循環する第2潤滑油循環回路と、
    前記車両の駆動源を冷却するための冷却水が循環する冷却水循環回路と、
    前記第1潤滑油と第2潤滑油との間で熱交換を行うための第1熱交換器と、
    前記第1潤滑油と前記冷却水との間で熱交換を行うための第2熱交換器と、を備え
    前記第1潤滑油循環回路に対して前記第1熱交換器と前記第2熱交換器が並列に配置されている
    ことを特徴とする潤滑油の熱交換装置。
  2. 車両用の変速機内を循環する潤滑油の熱交換を行うための熱交換装置であって、
    前記変速機の摩擦係合装置に供給される第1潤滑油が循環する第1潤滑油循環回路と、
    前記変速機の前記摩擦係合装置以外の機構に供給される第2潤滑油が循環する第2潤滑油循環回路と、
    前記車両の駆動源を冷却するための冷却水が循環する冷却水循環回路と、
    前記第1潤滑油と第2潤滑油との間で熱交換を行うための第1熱交換器と、
    前記第1潤滑油と前記冷却水との間で熱交換を行うための第2熱交換器と、を備え
    前記第1潤滑油循環回路に対して前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とが直列に配置されており、前記第1熱交換器が前記第2熱交換器の上流側に配置されている
    ことを特徴とする潤滑油の熱交換装置。
  3. 前記第2潤滑油循環回路は、前記第2潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器を備える
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の潤滑油の熱交換装置。
  4. 前記変速機は、
    車両の駆動源に繋がる駆動軸に対して第1クラッチを介して係脱可能に連結される第1入力軸と、
    前記駆動軸に対して第2クラッチを介して係脱可能に連結される第2入力軸と、
    駆動輪側に動力を出力する出力軸と、
    前記第1入力軸と前記出力軸との間に配置されて最低変速段から奇数番目に属する複数の変速段を設定可能な第1変速機構と、
    前記第2入力軸と前記出力軸との間に配置されて最低変速段から偶数番目に属する複数の変速段を設定可能な第2変速機構と、を備え、
    前記第1クラッチ及び前記第2クラッチは、前記第1潤滑油循環回路を循環する第1潤滑油が供給される摩擦係合装置である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の潤滑油の熱交換装置。
  5. 前記第1潤滑油と前記第2潤滑油は異なる種類の潤滑油である
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の潤滑油の熱交換装置。
  6. 前記第1潤滑油循環回路は、前記第1潤滑油を空冷により冷却するための空冷冷却器を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の潤滑油の熱交換装置。
  7. 前記第1潤滑油循環回路から前記第1熱交換器に導かれる前記第1潤滑油の油温を検出する第1油温検出手段と、
    前記第2潤滑油循環回路から前記第1熱交換器に導かれる前記第2潤滑油の油温を検出する第2油温検出手段と、
    前記第2潤滑油循環回路に配置されて前記第1熱交換器を迂回するバイパス油路と、
    前記バイパス油路の開閉を切り替える開閉切換手段と、を備え、
    前記第1油温検出手段で検出した前記第1潤滑油の油温が前記第2油温検出手段で検出した前記第2潤滑油の油温よりも低い場合、前記開閉切換手段により前記バイパス油路を開き、
    前記第1油温検出手段で検出した前記第1潤滑油の油温が前記第2油温検出手段で検出した前記第2潤滑油の油温よりも高い場合、前記開閉切換手段により前記バイパス油路を閉じる
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の潤滑油の熱交換装置。
  8. 前記第2潤滑油循環回路に配置されて前記第1熱交換器を迂回するバイパス油路と、
    前記第2潤滑油循環回路から前記第1熱交換器に導かれる前記第2潤滑油の油温が所定温度以上の場合に前記バイパス油路を開くサーモスタット弁と、を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の潤滑油の熱交換装置。
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