JP5925683B2 - マルチサイト式バイオセンサーおよびそれに関する方法 - Google Patents

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Description

[0001]本発明は、診断テストに関し、より具体的には、親和性に基づく診断テストに関する。
[0002]患者の枕元、介護人の居場所、または患者の自宅などの患者をケアする現場で実行できる診断テストが、ますます普及しつつある。診断テストとしては、核酸、タンパク質および低分子物質のようなバイオマーカーを同定することを目的とした試験が挙げられる。このような診断テスト装置の多くは、バイオマーカー検出における最先端技術とみなされている親和性に基づくセンサーを取り入れている。
[0003]親和性に基づくバイオセンサーは、「鍵と錠」の原理に従って機能するものであり、このような場合、対象のバイオマーカーに対して極めて高い関連を示す因子を有する分子が検出に用いられる。例えば妊娠検査キットは、hCG((βhCG)のβ−サブユニットに特異的なモノクローナル抗体を包含するものもある。このような抗体は、例えば金、ラテックスまたはフルオロフォアなどのタグに結合されており、これらのタグが検出に用いられる。結合した抗体と標的分子とが結合すると、タグを有する鍵と錠の対が、例えば可視的な試験ラインによって検出可能になると予想される。
[0004]ELISAプレートおよびマイクロアレイ(例えば核酸、ペプチドおよびタンパク質)は、似たような原理を取り入れている。図1は、ELISA分析10を示しており、ここで抗体12は基板14に固定されている。基板14は、ウェル内に配置されていてもよい(示さず)。ブロッカー16は、抗体12周辺の基板の表面を覆うために提供される。続いて、典型的なELISA分析では、対象の分子を含むサンプル18を一次抗体12が固定されたウェルに添加する。次にサンプルをしばらくの間インキュベートする。インキュベート中、ブロッカー16は、誤った結合を回避するために、サンプル中の対象の分子が基板14の表面に結合しないようにする。インキュベート中に、図2に示すように、対象の分子18のいくつかが抗体12のいくつかと結合するようになる。インキュベート後、残ったサンプルを洗浄して、未結合の対象の分子18を除去する。
[0005]その後、結合した標識22を有する二次抗体20をウェルに添加し、インキュベートし、洗浄することにより、図3の配置が得られる。図3に示されるように、標識された二次抗体20は対象の分子18に結合し、続いて抗体12に結合する。従って、抗体20を解して対象の分子18に結合した標識22の数は、標的抗原の濃度に比例する。標識の数は、用いられる標識に応じて、最終的に比色分析、電流滴定、磁気測定、ボルタンメトリー、発光または蛍光検出を用いて検出が可能である。あるいは、表面プラズモン共鳴のような標識を用いないその他の抗体プロセスが使用される場合もある。
[0006]検出分析における2つの主要な特徴としては、感受性および交叉反応性が挙げられ、これらはいずれも検出可能な限界濃度と診断の誤り率に影響を与える。このような試験における感受性は、一般的に、標識の検出精度、抗体抗原対の関連を示す因子、および、表面上のプローブ抗体の有効密度によって制限される。
[0007]親和性に基づくセンサーに関して生じる一つの問題は、センサーのその他のバイオマーカーに対する交叉反応性である。言い換えれば、センサーは、単一種のバイオマーカーまたは対象の分子を感知するのではなく、対象のバイオマーカーではないバイオマーカーも感知してしまう傾向がある。図4に交叉反応性の問題を示したが、ここでELISA分析30は、基板表面32のほとんどを被覆するブロッカー36と共に、基板34に固定された抗体32を含む。加えて、標識された二次抗体38が対象の分子40に結合すると、対象の分子40は順に一次抗体32を介して結合する。標識された二次抗体38はさらに、一次抗体32に親和性を示し、さらに標識された二次抗体38にも親和性を示す分子42にも結合する。従って、例えばP.A Benn et al, “Estimates for the sensitivity and false-positive rates for second trimester serum screening for Down syndrome and trisomy 18 with adjustment for cross identification and doublepositive results,” Prenatal Diagnosis, Vol.21, No.1, pp 46-51, 2001で報告されているように、多種多様のバイオマーカーに対して感受性を有することにより、臨床レベルにおける診断テストの誤りのネガティブ/ポジティブ比を高めてしまう。従って、サンプル中のその他の分子 (二次分子または抗原)が存在すると、それらが一次抗体に結合するために検出可能な限界濃度が影響を受ける。
[0008]分析の精度は、さらに物理吸着の影響を受ける可能性がある。図4にさらに示されているように、ELISA分析30に存在するいくつかの記号44は、汚染物質かまたは単なる不適合物のいずれかであるが、これらもまた標識された二次抗体38に結合する可能性がある。従って物理吸着した標識された二次抗体38は、バックグラウンドシグナルの増加を引き起こす。
[0009]親和性に基づく試験に伴う多様な感受性および干渉の問題を減らすために、一般的に、ある種の分析は、対象の分子の抗体への結合を最大化する試薬と環境条件との組み合わせを見出すことによって最適化される。従って、最適化は、必然的に高度に選択的な抗体を取り入れることとなる。
[0010]交叉反応性およびバックグラウンドの問題を克服することは、新しい分析試験法の開発をかなり遅らせる可能性があり、さらに試験全体のコストと複雑さを高める可能性がある。例えば典型的なELISA分析の開発には、許容できる抗体を同定するのに数人の科学者が1年以上もの時間作業をする必要がある。このような開発努力に共通する失敗の根源は、タンパク質の交叉反応性である。
[0011]また多種多様のバイオマーカーに対して感受性を有するという問題は、試験装置に多数の異なる親和性に基づくセンサーを取り入れ、バイオマーカーの相対濃度を決定することによって軽減される場合もある。しかしながらこのアプローチは、試験装置の製造コスト、および、試験装置の加工に伴うコストを高める。
[0012]低コストの抗体を取り入れた分析を実行する装置および方法に対する必要性がある。さらに、例えば正確な結果を提供する多重化された分析、タンパク質アレイ、ラテラルフロー装置、サンドイッチ分析、競合分析、または、ビーズをベースとしたアレイ等の低コストの分析、および、このようなアレイの使用方法に対する必要性がある。いわゆる最適化された分析よりも正確な結果を提供する方法および装置は、さらなる利点になると思われる。
[0013]一実施態様によれば、バイオマーカーの検出方法は、サンプル中の生体分子の種類数を同定すること、サンプルを複数の試験部位に晒すこと(ここでこの複数の試験部位中の試験部位の数は、同定された生体分子の種類数に等しいかまたはそれよりも大きい)、複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立すること(ここでこの複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なる)、複数の試験部位それぞれに関連する検出シグナルを得ること、および、得られた検出シグナルに基づいて、生体分子の種類のいずれか1つの濃度を決定すること、を含む。
[0014]その他の実施態様によれば、サンプル中のバイオマーカーの濃度を決定する方法は、複数の検出シグナルに関連する検出シグナル供与体(contributer)の量を同定すること(ここでこの検出シグナル供与体の少なくとも1種は、対象の分子である)、サンプルを複数の試験部位に晒すこと(ここでこの複数の試験部位中の試験部位の数は、同定された検出シグナル供与体の種類数に等しいかまたはそれよりも大きい)、複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立すること(ここでこの複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なる)、複数の試験部位それぞれから複数の検出シグナルのそれぞれを個々に得ること、および、得られた複数の検出シグナルに基づいて、対象の生体分子の濃度を決定すること、を含む。
(1) サンプル中の生体分子の種類数を同定すること;サンプルを複数の試験部位に晒すことであって、この複数の試験部位中の試験部位の数は、同定された生体分子の種類数に等しいかまたはそれよりも大きいこと;複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立することであって、この複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なること;複数の試験部位それぞれに関連する検出シグナルを得ること;および、得られた検出シグナルに基づいて、生体分子の種類のいずれか1つの濃度を決定すること;を含む、バイオマーカーの検出方法。
(2) 同定された生体分子の種類それぞれについて、複数の試験部位それぞれの個々の試験環境の結合効率を同定すること;および、同定された結合効率を濃度の決定に利用すること、をさらに含む、(1)に記載の方法。
(3) 前記濃度を決定することが、得られた検出シグナルに少なくとも1つの一次関数の推定アルゴリズムを適用することを含む、(2)に記載の方法。
(4) 前記個々の試験環境を確立することが、複数の試験部位それぞれにおいて、温度、電場、磁場、pHおよび緩衝液のタイプからなる環境要因群のうち少なくとも1種の環境要因を制御することによって、制御された環境要因の少なくとも1種が少なくとも2つの複数の試験部位間で異なるようにすること、を含む、(1)に記載の方法。
(5) 前記少なくとも1種の環境要因を制御することが、少なくとも1種の環境要因を制御することによって、複数の部位それぞれにおける制御された環境要因の少なくとも1種が、別の複数の試験部位それぞれとは異なるようにすることを含む、(4)に記載の方法。
(6) 前記個々の試験環境を確立することが、少なくとも1種の捕捉因子を提供すること;複数の試験部位それぞれにおいて、個々の捕捉因子の組成を同定することであって、この複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、その他の複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成と異なること;および、複数の試験部位それぞれにおいて、同定された組成のうち少なくとも1種の捕捉因子を固定すること;を含む、(1)に記載の方法。
(7) 前記少なくとも1種の捕捉因子は、複数の捕捉因子を含み、ここでこの複数の捕捉因子それぞれは、同定された生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対し親和性を示し、該親和性は、同定された生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対する別の複数の捕捉因子の親和性とは異なっている、(6)に記載の方法。
(8) 前記複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、別の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子と異なる少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子を含む、(7)に記載の方法。
(9) 第一の複数の試験部位における捕捉因子の組成が、第二の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子と同じ少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子を含む、(6)に記載の方法。
(10) 前記第一の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子の濃度が、第二の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子の濃度より高い、(9)に記載の方法。
(11) マルチウェルプレートの各ウェル中で複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、(1)に記載の方法。
(12) CMOS基板上に複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、(1)に記載の方法。
(13) 複数の検出シグナルに関連する検出シグナル供与体の種類数を同定することであって、この検出シグナル供与体の少なくとも1種は、対象の分子であること;サンプルを複数の試験部位に晒すことであって、この複数の試験部位中の試験部位の数は、同定された検出シグナル供与体の種類数に等しいかまたはそれよりも大きいこと;複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立することであって、この複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なること;複数の試験部位それぞれから複数の検出シグナルのそれぞれを個々に得ること;および、得られた複数の検出シグナルに基づいて、対象の生体分子の濃度を決定すること、
を含む、サンプル中のバイオマーカーの濃度を決定する方法。
(14) 前記検出シグナル供与体それぞれについて、複数の試験部位それぞれの個々の試験環境の結合効率を同定すること;および、同定された結合効率を濃度の決定に利用すること;をさらに含む、(13)に記載の方法。
(15) 前記個々の試験環境を確立することが、複数の試験部位それぞれにおいて、温度、電場、磁場およびpHからなる環境要因群のうち少なくとも1種の環境要因を制御することによって、制御された環境要因の少なくとも1種が少なくとも2つの複数の試験部位間で異なるようにすること、を含む、(13)に記載の方法。
(16) 前記少なくとも1種の環境要因を制御することが、少なくとも1種の環境要因を制御することによって、複数の部位それぞれにおける制御された環境要因の少なくとも1種が、別の複数の試験部位それぞれとは異なるようにすること、を含む、(15)に記載の方法。
(17) 前記個々の試験環境を確立することが、少なくとも1種の捕捉因子を提供すること;複数の試験部位それぞれにおいて、個々の捕捉因子の組成を同定することであって、この複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、その他の複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成と異なること;および、複数の試験部位それぞれにおいて、同定された組成のうち少なくとも1種の捕捉因子を固定すること;を含む、(13)に記載の方法。
(18) 前記少なくとも1種の捕捉因子が、複数の捕捉因子を含み、ここでこの複数の捕捉因子それぞれは、同定された生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対し親和性を示し、該親和性は、同定された生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対する別の複数の捕捉因子の親和性とは異なっている、(17)に記載の方法。
(19) マルチウェルプレートの各ウェル中で複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、(13)に記載の方法。
(20) CMOS基板上に複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、(13)に記載の方法。
図1は、ELISAアレイ内の従来技術の試験部位の略図を示しており、ここでサンプルとして基板上に形成された抗体およびブロッカーが試験部位に添加される; 図2は、試験部位をインキュベートし洗浄した後に、図1に示す抗体のうちいくつかに対象の分子が結合した状態の図1の試験部位を示す。 図3は、結合した対象の分子に標識された二次抗体が結合するように、標識された二次を添加して、試験部位を再度インキュベートし洗浄した後の、図2に示す試験部位を示す。 図4は、ELISAアレイ内の従来技術の試験部位の略図を示しており、ここで標識された二次は交叉反応性のために妨害分子に結合し、さらに基板表面にも物理吸着することにより、所定レベルの試験のバックグラウンドノイズが発生する。 図5は、マルチサイトバイオセンサーシステムを示しており、このシステムは、検出シグナルを増加させるその他の分子を含むサンプル中の対象の分子の濃度を決定することができるように、単一のサンプルを異なる環境条件に晒すように設計されている。 図6は、マイクロアレイの形態で多数の異なる試験部位を提供するためのプラットフォームを示す。 図7は、サンプルが複数の試験環境に晒されるように、プラットフォーム上の様々な試験部位において様々な試験環境を確立するのに使用できる手順を示す。 図8は、試験部位の略図を示しており、ここで標識された二次は、対象の分子に結合し、さらに交叉反応性によって妨害分子にも結合し、さらに基板表面に物理吸着もするため、所定レベルの試験のバックグラウンドノイズが発生する。 図9は、図8に示される試験部位と同じように形成され、図8に示される試験部位が晒されたのと同じサンプルに晒された試験部位の略図を示しているが、この試験部位は、インキュベート中、図8に示される試験部位の温度とは異なる温度で維持されており、その結果として異なるシグナル供与体に応じて異なる結合効率が生じる。 図10は、対象の分子の様々な濃度サンプルに関してモデル化された検出シグナルのグラフを示しており、これによれば、検出されたシグナルが、サンプル中の対象の分子の濃度が増加するにつれて直線状に増加していることが示される。 図11は、対象の分子および検出されたシグナルを高めるその他の分子の様々な濃度サンプルに関してモデル化された検出シグナルのグラフを示しており、これによれば、対象の分子によって生じるシグナルが、その他の分子によって生じるシグナルによって打ち消されることが示される。 図12は、図7に記載の手順を用いて、その他の分子によって生じるシグナルの増加分について補正した後の、多数のサンプルにおける計算によって得られた対象の分子からのシグナル供与率のグラフを示す。 図13は、2種の異なる温度で2種の異なる抗体のサンプルから得られた検出シグナルのグラフを、2種の抗体を含むサンプルから得られた予想のシグナルおよび測定シグナルと共に示す。 図14は、図1に示す抗体3の両方を含むサンプルから得られた予想のシグナルと測定シグナルとの相関のグラフを示す。
[0029]本発明の原理をよりよく理解するために、ここで図面に記載された実施態様を参照し、以下で詳細に説明する。それによって本発明の範囲を限定することは目的としないこととする。さらに、本発明は、説明された実施態様に対するあらゆる変更および改変を含み、加えて、本発明に関連する当業者が通常想到すると予想される本発明の原理のさらなる用途を含むこととする。
[0030]図5を参照すると、一般的に100と示されるマルチサイト式バイオセンサーシステムの概略図が示される。バイオセンサーシステム100は、出入力装置102、処理回路104、および、メモリー106を含む。出入力装置102は、ユーザーインターフェース、グラフィカルユーザーインターフェース、キーボード、ポインティングデバイス、リモートおよび/またはローカルコミュニケーションリンク、ディスプレイ、および、外部で作製した情報をバイオセンサーシステム100に提供することができ、さらにバイオセンサーシステム100内部の情報を外部に伝達することができるその他の装置を含んでいてもよい。
[0031]処理回路104は、適切には、汎用のコンピューター処理回路であってもよく、例えばマイクロプロセッサー、および、それに関連する回路機構である。ここで処理回路104は、それに起因するオペレーションを実行することを可能にする。
[0032]メモリー106内には、様々なプログラムインストラクション108がある。プログラムインストラクション108は、そのうちいくつかは以下でさらに詳細に説明されるが、処理回路104、および/または、必要に応じてその他の何らかの構成要素によって実行可能である。またメモリー106内には、親和性のデータベース110も配置されている。
[0033]バイオセンサーシステム100はさらに、環境制御器112、および、一式の環境検知器114を含む。この実施例において、図6に示されるマイクロアレイ120内で、環境制御器112は、環境条件を確立してをれを維持するように設計される。マイクロアレイプラットフォーム120を形成するのに様々な方法が使用可能である。一例として、米国特許第5,807,522号は、マイクロアレイの形成方法を開示している。マイクロアレイプラットフォーム120は、多数の異なるサブアレイ122を含む。サブアレイ122は、多数の試験部位124を含む。サブアレイ122の数、それに加えてそれぞれのサブアレイ122内の試験部位124の数は、本発明の範囲内で様々であってよい。この実施態様において、環境制御器112は、マイクロアレイプラットフォーム120内の温度プロファイルを確立するのに使用することができる。それぞれの試験部位124内の正確な温度は、一式の検知器114によって検出してもよい。
[0034]システム100はさらに、標識読取装置116を含む。標識読取装置116は、システム100のその他の構成要素と共に単一の装置中に含まれていてもよい。あるいはシステム100の1個またはそれより多くの構成要素が、分離装置として提供されてもよく、この分離装置は、システム100のその他の構成要素から離れて配置されていてもよい。
[0035]試験部位124は、対象の生体分子を捕捉するのに有効な捕捉因子を用いて製造される。図7の手順130を参照しながら、バイオセンサーシステム100に関するさらなる詳細を示す。図7の手順130のうち少なくとも一部を実行するために、プロセッサー104がプログラムインストラクション108を実行する。異なる実施態様において、手順130は、特定の基準に応じてそれより多くの、または、それより少ない工程が含まれるように改変してもよい。
[0036]ブロック132において、対象の分子を同定し、続いて対象の分子に親和性を有する抗体を同定する(ブロック134)。続いて、少なくとも2種の異なる環境条件について対象の分子の同定された抗体との結合効率の係数(α)を同定し(ブロック136)、親和性のデータベース110のうち1つに保存する(ブロック138)。
[0037]続いて、試験されるサンプル中に存在する可能性が高い試験シグナルの干渉またはノイズの考えられる発生源を同定する(ブロック140)。シグナル干渉を同定することとは、例えば、同定された抗体にも親和性を有する、サンプル内の考えられるまたは可能性のある分子を同定することである。続いて、ノイズ発生源それぞれの同定された抗体との結合効率の係数(α)を異なる環境条件(ブロック142)それぞれについて同定し、親和性のデータベース110(ブロック144)のいずれか1つに保存する。
[0038]ブロック146において、マイクロアレイプラットフォーム120を、試験部位124それぞれにおいて望ましい量の選択された捕捉因子を堆積させることによって製造する。その代りの実施態様において、単一のマイクロアレイプラットフォーム120内で2種の別個の試験を行えるように、試験部位124の部分集合を第一の捕捉因子を用いて製造し、一方で、試験部位124のその他の部分集合を第二の捕捉因子を用いて製造してもよい。また、単一のマイクロアレイプラットフォーム120内の追加の立体配置を用いてもよい。一例として、1つのサブアレイ122内のそれぞれの試験部位を同じ捕捉因子を用いて製造してもよいし、一方で、それぞれのサブアレイ122が異なる捕捉因子を含む。この実施態様において、特定の捕捉因子を用いて製造された試験部位124の数を、上記で同定されたノイズ発生源と対象の分子との総数と少なくとも同数になるように選択する。
[0039]マイクロアレイプラットフォーム120を製造したら、選択された試験部位124群にサンプルを導入する(ブロック148)。選択された試験部位124群それぞれの環境がまだ確立されていない場合、選択された試験部位124群それぞれで様々な試験環境が確立されるように、選択された試験部位124群それぞれの環境を制御する(ブロック150)。この実施例において、制御される環境条件は、温度である。従って、マイクロアレイプラットフォーム120全体にわたり温度プロファイルを確立する。これは、具体的な実施態様に応じて、選択された試験部位124群それぞれまたはサブアレイ122に適したヒーター/クーラーを提供することによって達成される可能性がある。その他の実施態様において、マイクロアレイプラットフォーム120全体に温度勾配が確立されるように、マイクロアレイプラットフォーム120の一方の末端に熱を加え、マイクロアレイプラットフォーム120の逆の末端に熱が吸収されるようにヒートシンクを取り付ける。
[0040]続いて、確立された試験環境で、サンプルを予め決められた時間インキュベートする(ブロック152)。インキュベート中、選択された試験部位124群それぞれの実際の試験環境を一式の環境検知器114によってモニターし、確立された試験環境の指標となるデータを処理回路104に提供する(ブロック154)。サンプルを十分にインキュベートしたら、試験部位124を洗浄し(ブロック156)、標識された二次抗体を、選択された試験部位124群に導入し(ブロック158)、インキュベートする(ブロック160)。続いて選択された試験部位124群を洗浄し(ブロック162)、標識読取装置116によって試験部位124中に残った標識を検出する(ブロック164)。シグナルが選択された試験部位124群中に残った標識の数と関連することに基づいて、処理回路104によって、サンプル内の1種またはそれより多くの対象の分子の濃度を計算する。
[0041]選択された試験部位124群の特定の1種について標識読取装置116によって得られたシグナルは、対象の分子と、それぞれのノイズ発生源(例えば妨害分子)等のシグナルの供与体との合計であることから、1種またはそれより多くの対象の分子の濃度計算が可能である。一例として、図8は、基板184上に形成された抗体182を含む試験部位180を示す。抗原186が、いくつかの抗体182に結合している。さらにいくつかの妨害的な抗原188も、いくつかの抗体182に結合している。これらの結合した抗原186それぞれと、結合した妨害的な抗原188のそれぞれに、標識された二次抗体190が結合している。またいくつかの標識された二次抗体190は、ブロックされた基板184の表面に物理吸着もしている。
[0042]それぞれの供与体に起因する可能性があるシグナルの相対的比率は、特定の供与体の濃度、その他の供与体の濃度、および、それぞれの供与体の最初に堆積した捕捉因子に対する相対的な親和性に依存する。この関係は、以下の方程式で示される。
Figure 0005925683
[0043]従って、選択された試験部位124群の数は、少なくとも妨害的な供与体の数に1を足した数に等しいため、検出されたシグナルの数は、同定された妨害的な供与体の数に対象の分子の数を足した数に相当すると予想される。様々な発生源の総合的なシグナル供与率、加えて総合的なシグナルの値は、試験部位によって異なると予想される。例えば図9は試験部位180を示しており、この試験部位180は、試験部位180と同じように製造され、試験部位180で用いられたサンプルと同一なサンプルに晒されたものである。それぞれの試験部位180における試験環境は異なっている。従って、対象の分子に結合した標識された二次抗体190は、図8では2個であるが、図9では4個に増加している。加えて、妨害的な抗原に結合した標識された二次抗体190は、図8では2個であるが、図9では3個に増加している。
[0044]従って、サンプル中で3種のノイズ供与体、例えば一次抗体の部位に非特異的に結合してバイオマーカーの結合を妨げる分析物、サンドイッチを形成して誤ったシグナルを発生させる分析物、および、試験部位の表面に物理吸着して誤ったシグナルを発生させる分析物が同定される場合、対象の分子とあわせて4つの試験部位(例えば試験部位124のうち4つ)が、ブロック144で製造される最小限の数のセルである。それゆえに、4つのシグナルは、以下の方程式で示されるようにして得られると予想される:
Figure 0005925683
[0045]各項は、結合効率の係数αに比例していることから、分子の親和性およびその他の分析条件(例えば物質輸送)の関数である。従って、それぞれの試験部位124に同じサンプルが用いられ、さらにそれぞれの試験部位124における特定の環境についての対象の分子と妨害的な抗原の結合効率とが既知であるため、手順130から、4つの方程式および4つの未知数が提供される。従って、それぞれの供与体の濃度は、よく知られた方式で確認することができる。従って、サンプル内の複数の対象の分子の濃度も確認することができる。実際にはシグナルにはノイズがあるので、いずれかの特定のシグナルに用いられる値を推測するために一次関数の推定アルゴリズムを用いてもよい。加えて、手順130の精度を改善するために、コントロール部位として1またはそれより多くのセンサー部位を用いてもよい。
[0046]ブロック148で制御される環境要因を選択する際に重要なことは、それぞれの供与体に関する結合効率の係数が、選択された試験部位124群それぞれで選択された異なる環境におけるその他の供与体に関する結合効率の係数と比較して、一次関数的に変化しないようにすることである。サンプル中のシグナル供与体間の結合効率に大きい差が生じる環境要因が、精度を改善すると予想される。単一の環境要因が結合効率に十分な差を提供することが最適であると予想される。しかしながら、必要に応じて、未知の量を解析するのに十分なデータが提供されるように複数の要因を様々な組み合わせで改変させてもよい。追加の因子が含まれる場合、試験部位の最低限の数、および、それに続くコンピューター処理の複雑さが増加する。
[0047]前述の例において、それぞれの試験部位124内の温度は、異なる結合効率が得られるように制御された。CMOS技術を取り入れた実施態様において、チップ内の温度勾配は、例えばポリシリコン製の抵抗器、または、一体型のペルチェ素子などのチップ上の抵抗器を用いて確立することができる。それぞれの試験部位内の温度を正確に測定するために、低出力のチップ上の温度センサーを用いてもよい。従って、マルチサイト式バイオセンサーは、印刷回路基板、ガラス、プラスチック基板上に提供してもよいし、または、金、ガラス、エポキシ、ポリマーまたはゲルコーティングされたCMOSチップ上に提供してもよいし、または、例えば96ウェルプレートのようなウェルプレート中に提供することも可能である。必要に応じて、印刷回路基板またはCMOSチップ中に制御、目盛りを提供することもでき、さらには制御の感知も提供することができる。CMOS技術は、複数の感知部位をごく近接させて作製することを可能にする。これは、非制御環境下の要因の均一性を試験部位間で維持するのに役立つ。チップは、マイクロフルイディクスまたは毛細管の原理を単独で用いたシステムの一部であってもよいし、または、別々に提供された装置とともに使用してもよい。シグナルの推定および分析データは、必要に応じてCMOSチップ上にハードコードしてもよい。
[0048]温度は、様々な試験環境を確立するために用いることができる環境要因というだけではない。F.A. Armstrong, “Recent developments in dynamic electrochemical studies of adsorbed enzymes and their active sites,” Current Opinion in Chemical Biology, Vol. 9, No. 2, pp 110-117, 2005, R. J. Heaton et al., “Electrostatic surface plasmon resonance: direct electric field-induced hybridization and denaturation in monolayer nucleic acid films and label-free discrimination of base mismatches,” Proceedings of National Academy of Science, Vol. 98, No. 7, pp. 3701-3704, 2001、および、I. Wong et al., “Dynamic control of biomolecular activity using electrical interfaces,” Soft Matter.Vol. 3, No. 3, pp 267-274, 2007で報告されているように、インキュベートが行われる電場は分子結合の効率を変化させることが示される。
[0049]いくつかの実施態様において、それぞれの試験部位内の電場は、その他の試験部位それぞれにおける電場とは異なるように制御することもできる。電場は、例えば局所濃度、pHなどを変化させるのに用いることができる。基礎となるメカニズムは、電気分解およびイオン引力を含む。ACシグナルの使用はさらに、例えば電気流体力学の作用によって、サンプル内のイオン運動をつくりだすことによって局所的な混合を提供することができる。前述の作用を提供する電圧範囲の多くは、CMOS互換性である。従って、表面電極を有するCMOSチップが使用可能である。望ましい作用に応じて、特定の試験部位に1、2またはそれより多くの電極が提供されてもよく、さらに、試験サンプルに晒されていてもよいし、または、試験サンプルから隔離されていてもよい。その他の製造方法は、電極(例えばITO、金)を備えたスライドガラス、または、印刷電極(例えば炭素、金、銀)を備えたプラスチックもしくは紙の薄膜を包含する。
[0050]試験環境を制御するためのその他のアプローチは、磁気ビーズ、および、制御された磁場の使用によるものである。磁気ビーズは、各種生体分子、例えば抗体、エポキシ、核酸またはアプタマーに対して高親和性を有する分子で官能化されている。磁気ビーズがセンサー部位を通過して移動すると、それらに異なる分子が異なる割合で結合し、それによって試験部位の表面を掻き取り、試験部位を「クリーニング」すると予想される。試験部位内の磁場の制御は、各試験部位で起こる「クリーニング」の程度に影響を与え、それによって、異なる分子の結合効率を、分子と抗体との間に形成された結合強度に応じて変化させる。様々な実施態様において、CMOS一体型コイルは中程度の磁場しか発生させることができないため、外部の磁石を用いて、望ましい値になるまで磁場にバイアスをかけてもよい。
[0051]様々な試験環境を確立するために用いられるさらなる実施態様は、試験部位を製造する際に複数の捕捉因子を包含する。捕捉因子の相対濃度を変化させることによって、特定のサンプル中の供与体に関する結合効率を、それぞれの試験部位ごとに変化させることができる。それぞれの試験部位における捕捉因子の組成は、様々な抗体、アプタマー、核酸、または、その他の生体分子であり得る。従って、捕捉因子の相対濃度を変化させることによって少なくとも2つの供与体間の効率において十分な変化を生じさせることができさえすれば、それら捕捉因子はあまり特異的でなくても有用な可能性がある。
[0052]類似の実施態様において、複数の部位間で一種の捕捉因子の濃度を改変させた組成によって、1種またはそれより多くの供与体の結合効率を変化させることができる。その他のアプローチは、スポットを洗浄しながら異なる試験部位において異なる圧力を用いて親和性を調節することである。圧力の改変は、流体工学的な機構で達成することができる。
[0053]標識読取装置116に包含されるセンサーまたはセンサー群のタイプは、用いられる具体的な標識に応じて様々であると予想される。従って、様々な実施態様において、発光、蛍光、比色、電気化学、インピーダンスおよび磁気センサーを使用することが可能である。このようなセンサーは、選択された1またはそれより多くの試験部位によって生産されたシグナルを個々に分離できるように設計されると予想される。同様に、一式の環境検知器114に包含されるセンサーとしては、IRセンサーおよびホールセンサーが挙げられる。試験部位表面上の磁気ビーズの密度をモニターするために、AMRセンサーまたはGMRセンサーが備えられていてもよい。電気化学的な実施態様において、ISFETまたはCMOSベースの電荷検出回路が用いられる可能性がある。
[0054]マウス抗ストレプトアビジンモノクローナル抗体、および、ウサギ抗ストレプトアビジンポリクローナル抗体を用いた実験から抽出されたパラメーターに基づくシミュレーションモデルを用いて、手順130の有効性を検証した。このシミュレーションにおいて、2つの試験部位で2種の異なる温度を確立し、同時に両方の試験部位で同じ標識および同じ捕獲分子を用いることで、2種の異なる試験部位における抗体の親和性を調節することによって2種の異なる抗体を識別した。
[0055]最初のうちは、様々な濃度のAB(ひし形の抗体)で検出されたシグナルが発生した。図10のグラフ400に、AB(ひし形の抗体)の純粋なサンプルから得られたシグナルの結果を示す。グラフ400は、AB(ひし形の抗体)の濃度が1pg/mlから2pg/ml、4pg/ml、続いて8pg/mlに増加した際に、検出されたシグナルが実質的に直線的に増加することを示す。
[0056]図11は、様々な濃度のAB(円形の抗体)の存在下で、AB(ひし形の抗体)が1pg/mlから2pg/ml、4pg/ml、続いて8pg/mlに増加した際に得られたシグナルのグラフ410を示す。AB(ひし形の抗体)およびAB(円形の抗体)は、グラフ410の結果をもたらすモデリングのために選択された温度で似たような結合効率を示した。AB(ひし形の抗体)が1pg/mlから2pg/ml、4pg/ml、続いて8pg/mlに増加した際に、AB(円形の抗体)の濃度は、それぞれ8pg/mlから4pg/mlになり、8pg/mlになり、4pg/mlに戻った。グラフ410から、AB(円形の抗体)の存在が、AB(ひし形の抗体)によって生じるシグナルを消してしまったことが示される。
[0057]シミュレーションにおいて、AB(ひし形の抗体)およびAB(円形の抗体)の結合効率を、2種の異なる温度について誤差6%でモデル化した。AB(ひし形の抗体)の結合効率は、基準として第一の試験部位における結合効率に合わせたところ、第二の試験部位において0.6に減少した。AB(円形の抗体)の結合効率は、基準として第一の試験部位における結合効率に合わせたところ、第二の試験部位において0.3に減少した。AB(ひし形の抗体)およびAB(円形の抗体)の同じ組み合わせがグラフ410の作製に用いられ、ここで図7の手順130を用いて2つの試験部位間に温度差をもたせてデータが作製された。シミュレーションシナリオから得られた結果を図12のグラフ420に示す。
[0058]図12において、手順130に基づいてコンピューターで計算したAB(ひし形の抗体)により生じた検出シグナルを422のラインで示す。図4で示された純粋なAB(ひし形の抗体)に基づくシグナルを424のラインで示す。ライン422の傾きと424の傾きとを比較すると、発生したシグナル(ライン422)と実際のシグナル(ライン424)との間に優れた相関が示され、変動は10%未満であった。
[0059]また図7の手順130は、異なる温度で異なる抗体の組み合わせから得られたシグナルの組み合わせを予想する計算を用いることによって実験的も検証を行った。この実験において、ウサギpAb、マウスmAb、およびビオチンを含むストレプトアビジンプレート上の試験部位を異なる温度に晒した。1つの試験部位を23℃で確立し、第二の試験部位を47℃で確立した。高い温度で、pAb、mAbおよびビオチンについての結合効率がそれぞれ2.5倍、1.9倍、および1倍増加した。
[0060]図13のグラフ430に、異なる濃度のpAbおよびmAb抗体から得られた検出シグナルを示す。図13において、ライン432は、23℃においてpAbの純粋なサンプルから検出されたシグナルを示し、ライン434は、47℃においてpAbの純粋なサンプルから検出されたシグナルを示す。加えてライン436は、23℃においてmAbの純粋なサンプルから検出されたシグナルを示し、ライン438は、47℃においてmAbの純粋なサンプルから検出されたシグナルを示す。
[0061]続いて、図7の手順130に関して上述した計算を用いて、両方の試験部位でpAbとmAbの両方を含むサンプルに関して検出されると予想されるシグナルを予想した。図13において、三角形440は、23℃でpAb/mAbを1:1の比率で混合したサンプルから得られると予想される推定シグナルを示し、ひし形442は、手順130に基づいて47℃でpAb/mAbを1:1の比率で混合したサンプルから得られると予想される推定シグナルを示す。
[0062]続いてpAbおよびmAbを1:1の比率で混合して実験をを行い、様々な濃度でシグナルを得た。図13において、プラスの記号(+)444は、23℃においてpAb/mAb混合サンプルから得られた実験シグナルを示し、四角形446は、47℃においてpAb/mAb混合サンプルから得られた実験シグナルを示す。図13からわかるように、推定シグナルの傾きと実験シグナルの傾きとの間に優れた相関が認められる。
[0063]図14に実験シグナルと推定シグナルとのさらなる比較を示す。図14において、円形450として示されるデータポイントは、23℃におけるpAb/mAb混合サンプルについての推定シグナルと実験シグナルとの間の相関を示し、四角形452は、47℃におけるpAb/mAb混合サンプルについての推定シグナルと実験シグナルとの間の相関を示す。
[0064]従って、標識の検出シグナルの増加を引き起こすその他の抗体の存在下でさえも、対象の分子の濃度を得ることができる。また特定の分析についてのバックグラウンドノイズも、検出されたシグナルを有意に増加させる可能性がある。このようなバックグラウンドノイズを減らしたり、または、取り除いて手順130の感度を高めるために、様々な先進的な検出および制御法を用いてもよい。
[0065]従って、手順130は、様々な試験部位のプラットフォームで使用することができ、このようなプラットフォームとしては、96ウェルプレート、それより少ないウェルまたは追加のウェルを有するプレート、マイクロアレイプラットフォーム、印刷回路基板プラットフォーム、CMOSチッププラットフォーム、多重化分析、タンパク質アレイ、ラテラルフロー装置、サンドイッチ分析、競合分析、ビーズをベースとしたアレイ、または、その他の適切なプラットフォームが挙げられる。手順130はさらに、様々な対象の分子の検出にも使用することもでき、さらに、抗体に加えて異なるタイプの分子の検出にも使用することもできる。一例として、手順130もまた、核酸、タンパク質、または、低分子物質の検出に使用することもできる。
[0066]図面および前述の詳細な説明で本発明を図解して詳細に説明したが、同様のものが説明されたとみなされ、本質的に制限されないこととする。当然のことながら、好ましい実施態様のみを示したが、本発明の本質の範囲内のあらゆる変化、改変およびさらなる用途が保護されることが望ましい。
10 ELISA分析
30 ELISA分析
12 一次抗体
14 基板
16 ブロッカー
18 サンプル
18 対象の分子、一次抗体
20 二次抗体
22 標識
32 一次抗体
34 基板
36 ブロッカー
38 二次抗体
40 対象の分子
44 記号
100 バイオセンサーシステム
102 出入力装置
104 処理回路
106 メモリー
108 プログラムインストラクション
110 データベース
112 環境制御器
114 一式の環境検知器
120 マイクロアレイプラットフォーム
122 サブアレイ
124 試験部位
116 標識読取装置
130 手順
132〜166 ブロック
182 抗体
184 基板
186 抗原
188 妨害的な抗原
190 標識された二次抗体

Claims (18)

  1. サンプル中の生体分子の種類数を定めること;
    サンプルを複数の試験部位に晒すことであって、この複数の試験部位中の試験部位の数は、前記生体分子の種類数に等しいかまたはそれよりも大きいこと;
    複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立することであって、この複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なるようにすること;
    前記生体分子の種類それぞれについて、複数の試験部位それぞれの個々の試験環境の結合効率を同定すること;
    複数の試験部位それぞれに関連する検出シグナルを得ること;および、
    同定した結合効率と得られた検出シグナルに基づいて、生体分子の種類のいずれか1つの濃度を決定すること;
    を含む方法。
  2. 前記個々の試験環境を確立することが、
    複数の試験部位それぞれにおいて、温度、電場、磁場、pHおよび緩衝液のタイプからなる環境要因群のうち少なくとも1種の環境要因を制御することによって、制御された環境要因の少なくとも1種が少なくとも2つの複数の試験部位間で異なるようにすること、を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記濃度を決定することが、得られた検出シグナルに少なくとも1つの一次関数の推定アルゴリズムを適用することを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記少なくとも1種の環境要因を制御することが、
    少なくとも1種の環境要因を制御することによって、複数の部位それぞれにおける制御された環境要因の少なくとも1種が、別の複数の試験部位それぞれとは異なるようにすることを含む、請求項2に記載の方法。
  5. 前記個々の試験環境を確立することが、
    少なくとも1種の捕捉因子を提供すること;
    複数の試験部位それぞれにおいて、個々の捕捉因子の組成を同定することであって、この複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、その他の複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成と異なるようにすること;および、
    複数の試験部位それぞれにおいて、同定された組成のうち少なくとも1種の捕捉因子を固定すること、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 前記少なくとも1種の捕捉因子、複数の捕捉因子を含み、ここでこの複数の捕捉因子それぞれは、前記生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対し親和性を示し、該親和性は、前記生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対する別の複数の捕捉因子の親和性とは異なっている、請求項5に記載の方法。
  7. 前記複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、別の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子と異なる少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子を含む、請求項6に記載の方法。
  8. 第一の複数の試験部位における捕捉因子の組成が、第二の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子と同じ少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子を含む、請求項5に記載の方法。
  9. 前記第一の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子の濃度が、第二の複数の試験部位における少なくとも1種の捕捉因子から選択された捕捉因子の濃度より高い、請求項8に記載の方法。
  10. マルチウェルプレートの各ウェル中で複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  11. CMOS基板上に複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  12. 複数の検出シグナルに関連する検出シグナル供与体の種類数を定めることであって、この検出シグナル供与体の少なくとも1種は、対象の分子であること;
    サンプルを複数の試験部位に晒すことであって、この複数の試験部位中の試験部位の数は、前記検出シグナル供与体の種類数に等しいかまたはそれよりも大きいこと;
    複数の試験部位それぞれにおいて個々の試験環境を確立することであって、この複数の試験部位それぞれにおける試験環境は、その他の複数の試験部位それぞれにおける試験環境と異なるようにすること;
    前記検出シグナル供与体それぞれについて、複数の試験部位それぞれの個々の試験環境の結合効率を同定すること;
    複数の試験部位それぞれから複数の検出シグナルのそれぞれを個々に得ること;および、
    同定した結合効率と得られた複数の検出シグナルに基づいて、対象の生体分子の濃度を
    決定すること、
    を含む方法。
  13. 前記個々の試験環境を確立することが、
    複数の試験部位それぞれにおいて、温度、電場、磁場およびpHからなる環境要因群のうち少なくとも1種の環境要因を制御することによって、制御された環境要因の少なくとも1種が少なくとも2つの複数の試験部位間で異なるようにすること、
    を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記少なくとも1種の環境要因を制御することが、
    少なくとも1種の環境要因を制御することによって、複数の部位それぞれにおける制御された環境要因の少なくとも1種が、別の複数の試験部位それぞれとは異なるようにすること、
    を含む、請求項13に記載の方法。
  15. 前記個々の試験環境を確立することが、
    少なくとも1種の捕捉因子を提供すること;
    複数の試験部位それぞれにおいて、個々の捕捉因子の組成を同定することであって、この複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成は、その他の複数の試験部位それぞれの捕捉因子の組成と異なるようにすること;および、
    複数の試験部位それぞれにおいて、同定された組成のうち少なくとも1種の捕捉因子を固定すること、
    を含む、請求項12に記載の方法。
  16. 前記少なくとも1種の捕捉因子が、複数の捕捉因子を含み、ここでこの複数の捕捉因子それぞれは、前記生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対し親和性を示し、該親和性は、前記生体分子の種類のうち1種またはそれより多くに対する別の複数の捕捉因子の親和性とは異なっている、請求項15に記載の方法。
  17. マルチウェルプレートの各ウェル中で複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
  18. CMOS基板上に複数の試験部位それぞれを形成することをさらに含む、請求項12に記載の方法
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