JP5924289B2 - 色変換係数生成装置、色処理装置およびプログラム - Google Patents

色変換係数生成装置、色処理装置およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、色変換係数生成装置、色処理装置およびプログラムに関する。
色覚障害者が識別困難なカラー画像を、識別可能な形態で出力する技術が存在する(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の技術では、色覚障害者が識別な困難な特定色を含むカラー画像に対して、特定色を有する領域に特定のシンボルを合成することで、色覚障害者であっても特定色を容易に識別することができる合成カラー画像を形成する。
特開2009−100312号公報
本発明は、色覚障害の程度に応じた色処理を可能にすることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する色覚程度係数算出手段と、色覚程度係数算出手段により算出された色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、入力された色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する色変換係数算出手段とを備え、前記色覚程度係数算出手段は、予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、前記色覚程度係数を算出することを特徴とする色変換係数生成装置である。
請求項2に記載の発明は、色変換係数算出手段は、正常色覚者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性と、色盲者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との合成関数に基づいて、色変換係数を生成することを特徴とする請求項1記載の色変換係数生成装置である。
請求項3に記載の発明は、色覚程度係数は、色覚検査により得られる色覚障害の程度に対応することを特徴とする請求項1または2記載の色変換係数生成装置である。
請求項に記載の発明は、色処理の対象となる色値を取得する取得手段と、予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する色覚程度係数算出手段と、色覚程度係数算出手段により算出された色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、取得手段にて取得された色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する色変換係数算出手段と、色変換係数算出手段により算出された色変換係数を用いて、色値に対して色変換処理を施す色処理手段とを備える色処理装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータに対して、予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する機能と、算出された色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、入力された色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する機能とを実現させるプログラムである。
請求項1に記載の発明によれば、色覚障害の程度に応じた色処理を行うことが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、色覚障害者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性に応じた色変換係数を生成することが可能になる。
請求項3に記載の発明によれば、色覚検査の検査結果に応じた色変換係数を生成することが可能になる
請求項に記載の発明によれば、色覚障害の程度に応じた色処理を行うことが可能になる。
請求項に記載の発明によれば、色覚障害の程度に応じた色処理を行うことが可能になる。
本実施の形態が適用される色処理装置の構成例を示す図である。 本実施の形態が適用される色覚パラメータ生成部の構成例を示す図である。 人の網膜に存在する3種類の錐体の感度特性を表した図である。 色覚パラメータの生成に用いられる色覚パラメータ生成テーブルの一例を示した図である。 色覚パラメータ生成部にて実行される処理について示したフローチャートである。 色処理実行部にて実行される色処理について示したフローチャートである。 実施の形態2の色覚パラメータ生成部にて実行される処理について示したフローチャートである。 コンピュータのハードウェア構成を示した図である。
[実施の形態1]
以下、添付図面を参照して、本発明における実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用される色変換係数生成装置または色処理装置の一例としての色処理装置10の構成例を示す図である。
本実施の形態の色処理装置10は、色処理の対象となる画像データや色値、色処理に用いられる色覚に関する情報、色処理の実行指示等の入力を受け付ける受付手段または取得手段の一例としての入力受付部20と、入力受付部20にて受け付けた指示に基づいて色処理に用いられる色変換係数の一例としての色覚パラメータを生成する色覚パラメータ生成部30と、色処理に用いられる色変換テーブル等を記憶する記憶部40と、色覚パラメータ生成部30にて生成された色覚パラメータおよび記憶部40にて記憶される色変換テーブル等を利用して、色処理対象となる画像データ等に対して色処理を施す色処理手段の一例としての色処理実行部50と、色処理実行部50にて色処理が施された処理後の画像データ等を画像形成装置11や表示装置12等に出力する出力部60とを備えている。
図2は、本実施の形態が適用される色覚パラメータ生成部30の構成例を示す図である。
本実施の形態の色覚パラメータ生成部30は、入力受付部20(図1参照)にて受け付けた色覚に関する情報等を取得する色覚情報取得部31と、色覚情報取得部31にて取得した色覚に関する情報に基づいて、色処理実行部50(図1参照)にて実行する色処理の基準となる色覚障害の程度(色覚程度係数;色覚レベル)を算出する色覚程度係数算出手段の一例としての色覚レベル算出部32と、色覚レベル算出部32にて算出された色覚レベルに基づいて、色処理実行部50にて実行される色処理に用いられる色覚パラメータを算出する色変換係数算出手段の一例としての色覚パラメータ算出部33と、色覚レベル算出部32における色覚レベルの算出および色覚パラメータ算出部33における色覚パラメータの算出に用いられる色覚パラメータ生成テーブルを記憶するテーブル記憶部34とを備えている。
なお、色覚情報取得部31が取得する色覚に関する情報としては、例えば後述する色覚検査により得られる色覚障害のタイプに関する情報等が挙げられる。
本実施の形態の色処理装置10は、色覚パラメータ生成部30において、色覚障害のタイプや色覚障害の程度に基づいた色覚パラメータを生成し、色処理実行部50において、この色覚パラメータを用いて色覚障害のタイプや程度に対応した色処理を実行する。
ここで、人の色覚について説明する。
図3は、人の網膜に存在する3種類の錐体の感度特性を表した図である。図3に示すように、これらの3種の錐体は、光の波長に対する感度が互いに異なっており、感度のピークが短波長側のものから、それぞれS錐体、M錐体、L錐体と呼ばれる。
人は、通常、S錐体、M錐体およびL錐体を全て有しており、3種の錐体のそれぞれで感知した光の強度の相対比によって色を認識している。なお、以下の説明において、図3に示した3種の錐体を有する場合の正常な色覚を、NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)による分類に準じて、C型色覚と呼ぶ。
これに対し、3つの錐体のうち何れかが欠落していたり、何れかの錐体の感度特性が正常値からずれていたりする場合には、上述のC型色覚とは異なる色覚を有することになる。3つの錐体のうち、L錐体が欠落していたり、L錐体の感度特性が正常値からずれていたりする場合の色覚を、CUDOによる分類に準じて、P型色覚と呼ぶ。また、3つの錐体のうち、M錐体が欠落していたり、M錐体の感度特性が正常値からずれていたりする場合の色覚を、CUDOによる分類に準じて、D型色覚と呼ぶ。さらに、S錐体が欠落していたり、S錐体の感度特性が正常値からずれていたりする場合の色覚をT型色覚と呼び、L錐体、M錐体およびS錐体のうちの2種または3種が欠落している場合の色覚をA型色覚と呼ぶ。
なお、P型色覚、D型色覚、T型色覚およびA型色覚(なお、本明細書では、これらの色覚特性をまとめて色覚障害と呼び、このような色覚特性を有する者を色覚障害者と呼ぶことがある。)は、男性では5%程度、女性では0.2%程度存在する。また、色覚障害のうちの多くはP型色覚およびD型色覚で、その割合は99%以上を占めており、T型色覚およびA型色覚の存在割合は、P型色覚およびD型色覚と比較して著しく少ない。
P型色覚は、L錐体が欠落しているか否かにより、さらにP型色覚強度とP型色覚弱度とに分けることができる。具体的には、P型色覚のうちL錐体が欠落する場合をP型色覚強度と呼び、P型色覚のうちL錐体が存在するものの、その感度特性がずれていることにより色覚の異常を生ずる場合を、P型色覚弱度と呼ぶ。
同様に、D型色覚についても、M錐体が欠落したD型色覚強度と、M錐体の感度特性がずれることにより色覚の異常を生ずるD型色覚弱度とに分けることができる。
なお、T型色覚についても、S錐体が欠落したT型色覚強度と、S錐体の感度特性がずれることにより色覚の異常を生ずるT型色覚弱度とに分けることができるが、T型色覚におけるT型色覚弱度の割合は、D型色覚におけるD型色覚弱度の割合やP型色覚におけるP型色覚弱度の割合と比較して著しく小さい。
また、P型色覚のうちL錐体の感度特性がずれているP型色覚弱度では、L錐体の感度特性のずれの度合いによって、その色覚の程度(色覚レベル)が異なる。すなわち、P型色覚弱度では、L錐体の感度特性のずれ量が小さい場合には、C型色覚に近い色覚を有する。一方、L錐体の感度特性のずれ量が大きく、L錐体の感度特性とM錐体の感度特性とがほとんど重なるような場合には、L錐体が欠落したP型色覚強度と近い色覚を有することになる。
同様に、D型色覚のうちM錐体の感度特性がずれているD型色覚弱度では、M錐体の感度特性のずれの度合いによって、その色覚の程度(色覚レベル)が異なる。すなわち、D型色覚弱度では、M錐体の感度特性のずれ量が小さい場合には、C型色覚に近い色覚を有する。一方、M錐体の感度特性のずれ量が大きく、M錐体の感度特性とL錐体の感度特性とがほとんど重なるような場合には、M錐体が欠落したD型色覚強度と近い色覚を有することになる。
ここで、色覚障害者は、S錐体、M錐体またはL錐体の感度特性がC型色覚者とは異なっている。この結果、色覚障害者には、互いに識別をすることが困難な色の組み合わせが存在する。また、上述したように色覚障害には複数のタイプが存在し、また人によって色覚障害の程度が異なるため、色覚障害者の中でも、色覚障害のタイプや色覚障害の程度によって、識別することが可能な色や識別することが困難な色の組み合わせが異なる場合がある。
近年、上述したような色覚障害者に配慮して、色覚障害者でも識別しやすい色を採用した配色を用いて画像等を作成することが推奨されている。このような配色としては、例えばCUDOによって推奨されるカラーユニバーサルデザイン配色パレットが存在する。
このようなカラーユニバーサルデザイン配色パレットでは、例えばC型色覚、P型色覚、D型色覚、T型色覚等の何れの色覚であっても、識別が容易となるように複数の色が選択されているため、この配色パレットを用いることで、多くの人に対して見分けがつきやすい画像を作成できるという利点がある。
しかし、カラーユニバーサルデザイン配色パレット等では、多くの色覚タイプの人に対して見分けがつきやすくするために使用が推奨される色の種類や色同士の組み合わせが限られているため、作成する画像のデザインが限定されたり、C型色覚者が画像を見た場合に違和感を覚えたりする場合がある。
上述したように、色覚障害の中にもP型色覚やD型色覚等の複数のタイプが存在し、また、それぞれの色覚のタイプにおいても色覚障害の程度はさまざまである。
また、作成する画像の使用用途や使用対象者等によっては、全ての色覚障害者に対して見分けが容易な画像を作成する必要がない場合がある。
したがって、本実施の形態では、色覚パラメータ生成部30において、色覚のタイプおよび色覚の程度(色覚レベル)に応じた色覚パラメータを生成し、この色覚パラメータを利用して色覚のタイプおよび色覚レベルに応じた色処理を実行している。
次に、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30の構成および色覚パラメータ生成部30にて行われる色覚パラメータの生成処理について、より詳細に説明する。
図4は、色覚パラメータの生成に用いられる色覚パラメータ生成テーブルの一例を示した図である。本実施の形態の色覚パラメータ生成部30では、図4に示した色覚パラメータ生成テーブルを用いて、色覚パラメータを生成する。
本実施の形態のテーブル記憶部34は、色覚障害のタイプごとに複数のテーブルを記憶している。この例では、テーブル記憶部34は、図4(a)に示すP型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルと、図4(b)に示すD型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルとを記憶している。
図4(a)に示す色覚パラメータ生成テーブルにおいて、二点鎖線は、P型色覚者について、色覚検査によって得られるP型色覚の色覚レベルFpに対する人数分布を示している。この人数分布は、ある母集団に対して実施した色覚検査の結果から得られるものである。
なお、P型色覚の色覚レベルFpとは、色覚検査の結果から、P型色覚の程度を0から1の間で定めたものである。この例では、色覚レベルFpが1である(Fp=1)場合は、C型色覚である(すなわち、P型色覚ではない)ことを示し、色覚レベルFpが0である(Fp=0)場合は、P型色覚強度であることを示している。また、本実施の形態では、色覚レベルFpが0<Fp≦0.9の範囲である場合をP型色覚弱度としている。図4(a)に示す例では、色覚検査を行った者のうち、P型色覚を有しその色覚レベルFpが0≦Fp≦0.9の範囲である者についての人数分布を示している。
なお、ここでは詳細な説明は省略するが、図4(b)において二点鎖線で示すD型色覚の色覚レベルFdに対する人数分布についても、図4(a)に示したP型色覚の色覚レベルFpに対する人数分布と同様に得ることができる。
なお、以下の説明においてP型色覚の色覚レベルFpとD型色覚の色覚レベルFdとを区別しないときは、単に色覚レベルFと呼ぶことがある。
色覚レベルFは、例えばアノマロスコープを用いた色覚検査によって得ることができる。アノマロスコープを用いた色覚検査とは、特定波長の光を用いて色合わせを行うことにより、被験者の色覚のタイプ(P型色覚かD型色覚か)および色覚の程度の判定を行うものである。
具体的には、アノマロスコープの内部には、上下に二分された円形の視野がある。この円形の視野の上半分には、緑色の光と赤色の光とが重ねて呈示されており、下半分には色合わせの基準となる黄色の光が呈示されている。被験者は、アノマロスコープをのぞきながら、上半分の視野に呈示される緑色光と赤色光とが混合された光の色調が、下半分の視野に呈示される黄色光の色調と等しくなるように、緑色光と赤色光との混合比を変化させる。そして、被験者が上半分の光の色調と下半分の光の色調とが等しいと判断した際の赤色光と緑色光との混合比から、その被験者の色覚のタイプおよびその程度を得ることができる。
上述したように、P型色覚者は、L錐体の感度が低下もしくはL錐体が欠損しているため、黄色光を生成する際に、C型色覚者と比較して赤色光の混合比を多くする傾向がある。一方、D型色覚者は、M錐体の感度が低下もしくはM錐体が欠損しているため、黄色光を生成する際に、C型色覚者と比較して緑色の光の混合比を多くする傾向がある。
アノマロスコープによる色覚検査ではこれに基づいて、赤色光と緑色光との混合比の基準値と比較して、赤色光の混合比が高い場合にはP型色覚と判定し、緑色光の混合比が高い場合にはD型色覚と判定することができる。
さらに、例えばP型色覚と判定された場合には、緑色光に対する赤色光の混合比の大小により、P型色覚の程度(P型色覚強度かP型色覚弱度か、さらにP型色覚弱度の場合にはその程度)を判定することができる。なお、本実施の形態では、アノマロスコープによる色覚検査によって得たP型色覚の程度を、上述したように、色覚レベルFpとして0≦Fp≦0.9の範囲に変換している。
同様に、D型色覚と判定された場合には、赤色の光に対する緑色の光の混合比の大小により、D型色覚の程度(D型色覚強度かD型色覚弱度か、さらにD型色覚弱度の場合はその程度)を判定することができ、色覚レベルFdを得ることができる。
なお、アノマロスコープによる色覚検査では、上述したように、被験者の色覚がP型色覚またはD型色覚である場合に、その被験者の色覚の程度を判定することができる。しかし、アノマロスコープによる色覚検査は、緑色光と赤色光との混色比のみによって色覚の程度を判定するものであり、アノマロスコープによって得られる色覚の程度は、必ずしも被験者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性に対応したものではない。
図4(a)(b)にそれぞれ示したP型色覚の色覚レベルFpに対する人数分布およびD型色覚の色覚レベルFdに対する人数分布は、複数の被験者からなる母集団に対して上述のアノマロスコープによる色覚検査を実施し、その検査結果に基づいて得たものである。
なお、アノマロスコープによる色覚検査を実施する被験者の母集団としては、色処理装置10の用途等に応じて選択することができる。このような母集団としては、例えばある都道府県に住所を有する住民から選択された被験者の集団や、ある病院に通院する患者の集団、ある学校に通う生徒の集団等が挙げられる。
ここで、P型色覚者の色覚レベルFpに応じた人数分布およびD型色覚者の色覚レベルFdに応じた人数分布は、通常、およそガウス分布に従う。したがって、図4(a)に示すように、P型色覚者の人数は、ある色覚レベルFpで最大値をとり、図4(b)に示すように、D型色覚者の人数分布は、ある色覚レベルFdで最大値をとる。
図4(a)に示すP型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルにおいて、実線は、上述した色覚検査によって得られるP型色覚の色覚レベルFpと色覚パラメータKpとの関係を示している。以下、図4(a)にて実線で示す色覚レベルFpと色覚パラメータKpとの関係を、P型色覚パラメータ生成関数と呼ぶ。
同様に、図4(b)に示すD型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルにおいて、実線は、D型色覚の色覚レベルFdと色覚パラメータKdとの関係を示しており、図4(b)にて実線で示す色覚レベルFdと色覚パラメータKdとの関係を、D型色覚パラメータ生成関数と呼ぶ。
なお、以下の説明において、P型色覚の色覚パラメータKpとD型色覚の色覚パラメータKdとを区別しない場合には、これらを単に色覚パラメータKと呼ぶことがある。
図4(a)に示すP型色覚パラメータ生成関数は、いわゆる等色実験等により求めた被験者のL錐体、M錐体およびS錐体(以下、まとめてLMS錐体と呼ぶことがある)の感度特性と、被験者のLMS錐体の感度特性をC型色覚者のLMS錐体の感度特性およびP型色覚強度者(P型色盲者)のLMS錐体の感度特性で近似した合成関数と、によって得ることができる。
上述したように、P型色覚のうちP型色覚弱度は、L錐体の感度特性のピーク波長(図3参照)が、C型色覚と比較してM錐体側(低波長側)にずれることによって生じるものである。なお、L錐体の感度特性のピーク波長がずれることでM錐体の感度特性のピーク波長と重なった場合には、L錐体が欠落したP型色覚強度と同様の色覚を生じるものと考えられる。
これにより、P型色覚弱度者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性は、C型色覚者のLMS錐体の感度特性とP型色覚強度者のLMS錐体の感度特性とを合成した合成関数で近似することができる。
すなわち、P型色覚弱度者のLMS錐体の感度特性(Lpw,Mpw,Spw)は、色覚パラメータKp(0<Kp<1)を用いて、以下の式(1)のように表すことができる。なお、(Lc,Mc,Sc)は、C型色覚者のLMS錐体の感度特性を表し、(Lps,Mps,Sps)は、P型色覚強度者のLMS錐体の感度特性を表している。
Figure 0005924289
なお、L錐体が欠落したP型色覚強度者のLMS錐体の感度特性(Lps,Mps,Sps)は、例えばC型色覚者のLMS錐体の感度特性(Lc,Mc,Sc)とITU-R BT.709標準の原色などとを用いて以下の式(2)のように表すことができる。また、ここでのC型色覚者のLMS錐体の感度特性は、Smith & Pokorny、Hunt-Pointer-Estevez、Stockman-Sharpeらで知られるcone fundamentalsから得ることできる。
Figure 0005924289
したがって、上述したアノマロスコープによる色覚検査で色覚レベルFpを判定した被験者に対してさらに等色実験を実施してLMS錐体の感度特性を測定し、測定したLMS錐体の感度特性を上記式(1)と比較することで、その被験者の色覚レベルFpに対応する色覚パラメータKpを得ることができる。
本実施の形態では、色覚レベルFpを測定した複数の被験者についてLMS錐体の感度特性を測定している。そして、それぞれの被験者について式(1)を用いて色覚パラメータKpを算出し、それぞれの被験者の色覚パラメータKpと色覚レベルFpとの関係を曲線で近似することで、図4(a)において実線で示したP型色覚パラメータ生成関数を得ることができる。なお、この曲線は、指数曲線、対数曲線またはシグモイド曲線などで表してもよい。
図4(b)にて実線で示すD型色覚パラメータ生成関数についても、P型色覚パラメータ生成関数と同様に得ることができる。
すなわち、図4(b)に示すD型色覚パラメータ生成関数は、等色実験等により求めた被験者のLMS錐体の感度特性と、被験者のLMS錐体の感度特性をC型色覚者のLMS錐体の感度特性およびD型色覚強度者(D型色盲者)のLMS錐体の感度特性で近似した合成関数と、によって得ることができる。
具体的には、D型色覚弱度者のLMS錐体の感度特性(Ldw,Mdw,Sdw)は、色覚パラメータKd(0<Kd<1)を用いて、以下の式(3)のように表すことができる。なお、(Lc,Mc,Sc)は、C型色覚者のLMS錐体の感度特性を表し、(Lds,Mds,Sds)は、D型色覚強度者のLMS錐体の感度特性を表している。
Figure 0005924289
なお、L錐体が欠落したP型色覚強度者のLMS錐体の感度特性(Lds,Mds,Sds)は、例えばC型色覚者のLMS錐体の感度特性(Lc,Mc,Sc)とITU-R BT.709標準の原色などとを用いて以下の式(4)のように表すことができる。
Figure 0005924289
したがって、等色実験により測定したD型色覚者のLMS錐体の感度特性を上記式(3)と比較することで、その被験者の色覚レベルFdに対応する色覚パラメータKdを得ることができる。
本実施の形態では、上述したように、色覚レベルFdを測定した複数の被験者についてLMS錐体の感度特性を測定している。そして、それぞれの被験者について式(3)を用いて色覚パラメータKdを算出し、それぞれの被験者の色覚パラメータKdと色覚レベルFdとの関係を曲線で近似することで、図4(b)において実線で示したD型色覚パラメータ生成関数を得ることができる。なお、この曲線は、指数曲線、対数曲線またはシグモイド曲線などで表してもよい。
ここで、等色実験とは、例えば、被験者が、赤色光、緑色光、青色光の三原色光を調整しながら混色して、比較対象となるテスト光と等しい色に見えた際の、三原色光の各混色量を測定する方法である。テスト光として波長の異なる複数の光を順に用いて上記の測定を繰り返すことにより、被験者のLMS錐体の感度特性を測定することができる。
また、上述した三原色光を用いる方法の他に、簡易的にLMS錐体の感度特性を測定する方法として、例えば、複数の色が並んだ配色列を被験者に見せ、その中から識別ができる色の組み合わせ、識別ができない色の組み合わせを選択させる方法が挙げられる。この方法では、被験者が選択した色の組み合わせにより、被験者のLMS錐体の感度特性を推定することができる。
なお、LMS錐体の感度特性を測定する方法は、上記の方法に限られず、他の方法を採用しても構わない。
なお、LMS錐体の感度特性を求める等色実験は、緑色光と赤色光との混色比のみを測定することで色覚のタイプ及びその程度を判定するアノマロスコープによる色覚検査と比較して時間や手間がかかる。
したがって、本実施の形態では、上述したように、アノマロスコープによる色覚検査により色覚レベルFを算出した被験者の中から選択された数人の被験者に対して等色実験を実施し、その結果に基づいて、図4(a)(b)に示したP型色覚パラメータ生成関数およびD型色覚パラメータ生成関数を得ている。
図5は、色覚パラメータ生成部30にて実行される処理について示したフローチャートである。本実施の形態では、図4に示した色覚パラメータ生成テーブルを用いて、色処理実行部50にて実行する色処理に用いる色覚パラメータKを生成する。
以下、図2、図4および図5を用いて、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30にて実行される処理について説明する。
色覚パラメータ生成部30では、まず、色覚情報取得部31により色覚パラメータKを生成する色覚のタイプ(P型色覚またはD型色覚)に関する情報を取得する(ステップ501)。なお、色覚のタイプに関する情報については、入力受付部20(図1参照)を介して受け付けることができる。ここでは、色覚のタイプとしてP型色覚が入力受付部20を介して入力されたものとする。
続いて、色覚レベル算出部32では、色覚情報取得部31にて取得した色覚のタイプに基づいて、テーブル記憶部34にて記憶される色覚パラメータ生成テーブルを選択する(ステップ502)。この例では、色覚のタイプとしてP型色覚が入力されたため、図4(a)に示したP型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルを選択する。
次いで、色覚レベル算出部32では、ステップ502にて選択した色覚パラメータ生成テーブルを利用して、色覚レベルFを算出する(ステップ503)。本実施の形態では、例えば、色覚パラメータ生成テーブルにおける色覚レベルFに対する人数分布を用いて、人数分布が最大値をとる色覚レベルFを算出する。
この例では、図4(a)に示すように、P型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルにおけるP型色覚Fpに対する人数分布に基づいて、人数分布が最大値をとる色覚レベルFpを算出する。
次に、色覚パラメータ算出部33では、色覚パラメータ生成テーブルを利用して、ステップ503にて算出した色覚レベルFに対応する色覚パラメータKを算出する(ステップ504)。
この例では、色覚パラメータ生成テーブルにおけるP型色覚パラメータ生成関数を利用して、ステップ503にて算出した色覚レベルFpに対応する色覚パラメータKpを算出する。
以上の工程により、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30では、色覚レベルFpおよび入力された色覚のタイプに応じた色覚パラメータKpを得ることができる。そして、色覚パラメータ生成部30にて得られた色覚パラメータKpは、例えば色処理実行部50(図1参照)に送られて、色処理に用いられることになる。
なお、ステップ501にて色覚タイプとしてD型色覚が入力された場合には、図4(b)に示したD型色覚用の色覚パラメータ生成テーブルを用いて、同様に色覚パラメータKdを算出することができる。
ここで、本実施の形態では、ステップ503にて、色覚レベル算出部32は、色覚パラメータ生成テーブルにおいて、人数分布が最大値をとる色覚レベルFを算出するものとしたが、色覚レベルFを算出する方法としてはこれに限られない。例えば、人数分布に基づいて、母集団における色覚障害者の色覚レベルFの平均値を算出してもよいし、母集団の中から予め定められた割合(例えば、色覚障害者のうち色覚の程度が高い30%や母集団の100%等)の色覚障害者が含まれるように、色覚レベルFを算出するものとしてもよい。
なお、このような色覚レベル算出部32における色覚レベルFの算出の仕方については、例えば、入力受付部20(図1参照)を介してユーザが選択するものとすることができる。この場合、入力受付部20を介して受け付けた色覚レベルFの算出の仕方に関する情報は、例えば上述したステップ501において、色覚情報取得部31が上述した色覚のタイプの取得と合わせて取得する。そして、色覚レベル算出部32は、ステップ503において色覚情報取得部31が取得した色覚レベルFの算出方法を用いて、色覚レベルFを算出する。
続いて、色覚パラメータ生成部30にて生成された色覚パラメータKを用いて色処理実行部50が実行する色処理について説明する。
図6は、色処理実行部50にて実行される色処理について示したフローチャートである。続いて、図1および図6を用いて、本実施の形態の色処理実行部50にて実行される処理について説明する。
色処理実行部50では、まず入力受付部20を介して、色処理を実行する対象となる画像データ(以下、元画像データと呼ぶ)を取得する(ステップ601)。
続いて、色処理実行部50は、色覚パラメータ生成部30にて生成された色覚パラメータKを取得する(ステップ602)。なお、ステップ602では、色覚パラメータKの生成に際して入力受付部20を介して受け付けた色覚のタイプ(P型色覚かD型色覚か)に関する情報を併せて取得してもよい。
次に、色処理実行部50は、記憶部40から色処理に用いる色変換テーブルを選択する(ステップ603)。本実施の形態の記憶部40は、色覚のタイプごとに、色覚パラメータKの値に応じた複数の色変換テーブルを記憶している。したがって、ステップ603では、記憶部40にて記憶される複数の色変換テーブルの中から、ステップ602にて取得した色覚パラメータKに対応する色変換テーブルを選択する。
続いて、色処理実行部50は、ステップ603にて選択した色変換テーブルを用いて、元画像データに対して色変換処理を施す(ステップ604)。なお、色変換処理後の画像データを処理後画像データと呼ぶ。
ここで、記憶部40が記憶する色変換テーブルは、元画像データを、色覚障害者であっても色の区別が容易な画像に色変換するためのテーブルである。ステップ603にて色覚パラメータKに対応する色変換テーブルを選択し、ステップ604にてこの色変換テーブルを用いて元画像データに対して色変換処理を施すことで、色覚の程度が、色覚パラメータKに対応する色覚レベルFである色覚障害者、および色覚の程度が色覚レベルFよりも高い(C型色覚者に近い)色覚障害者にとって色の識別が容易な処理後画像データを得ることができる。
そして、色処理実行部50は、処理後画像データを出力部60に対して送り(ステップ605)、一連の処理を終了する。
なお、ステップ605にて出力部へ送られた処理後画像データは、入力受付部20で受け付けた指示等に基づいて、出力部60により画像形成装置11や表示装置12へ出力されることになる。
このように、本実施の形態の色処理実行部50では、色覚パラメータKに対応する色変換テーブルを用いて元画像データに対して色変換処理を施している。この結果、色覚パラメータKに対応する色覚レベルFに応じた色処理が施された処理後画像データを得ることができる。
また、上述したような色変換テーブルを用いる方法の他に、色覚パラメータKを用いた色変換関数等により、元画像データの色信号を変換して処理後画像データを得ても構わない。この場合、例えば、まず元画像データの色信号(例えばRGB色信号(R,G,B))を、LMS錐体応答信号(L,M,S)に変換する。なお、RGB信号(R,G,B)からLMS錐体応答信号(L,M,S)への変換は、例えば以下の式(5)にて行うことが可能である。
Figure 0005924289
続いて、式(5)により算出したLMS錐体応答信号(L,M,S)を、色覚パラメータKを変数とする色変換行列C(K)により、色覚障害者の色覚レベルFに対応したLMS錐体応答信号(L´,M´,S´)に変換する(式(6))。
Figure 0005924289
その後、変換後のLMS錐体応答信号(L´,M´,S´)を再びRGB信号(R´,G´,B´)に変換することで(式(7))、色覚パラメータKに対応する色覚レベルFに応じた処理後画像データの色信号を得ることができる。
Figure 0005924289
なお、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30により生成された色覚パラメータKは、例えば文書作成ソフトや表計算ソフト等によりカラー画像を作成する際に使用される配色パレットの選択に用いることもできる。すなわち、例えば記憶部40において色覚パラメータKに対応する複数の配色パレットを記憶しておき、色覚パラメータ生成部30により生成された色覚パラメータKの値に応じて、これらの複数の配色パレットの中から対応する配色パレットを選択し、表示装置12等を介して表示させる構成としてもかまわない。
このような構成とすることで、例えば文書作成ソフトや表計算ソフト等によりカラー画像を作成する際に、色覚パラメータKに対応する色覚レベルFに応じた配色パレットを用いることが可能になり、色覚レベルFに応じた画像を作成することが可能になる。
なお、ここでは、C型色覚に対応したカラー画像から他の色覚障害者に対応するカラー画像を作成する構成を説明したが、これに関わらず、例えば、ある色覚レベルのD型色覚者に対応したカラー画像からC型色覚者に対応したカラー画像を作成するなど、任意にカラー画像を作成することが可能である。
なお、本実施の形態では、アノマロスコープによる色覚検査に基づいて色覚レベルFを定めたが、色覚障害の程度を判定することが可能であれば、アノマロスコープによる色覚検査以外の検査方法を用いても構わない。
また、本実施の形態では、P型色覚およびD型色覚のそれぞれに対応する色覚パラメータ生成テーブルにより、P型色覚またはD型色覚に対応する色覚パラメータK(Kp、Kd)を生成するものとした。しかし、P型色覚およびD型色覚に加えて、例えばT型色覚やA型色覚についても同様に色覚パラメータ生成テーブルを準備し、同様に色覚パラメータKを生成するものとしてもよい。
また、本実施の形態では、CUDOの色覚分類に準じて、P型色覚およびD型色覚それぞれに対応する色覚パラメータKを生成するものとしたが、色覚の分類は一例にすぎない。色覚の分類は、必ずしもCUDOの色覚分類に準じる必要はなく、他の分類に基づいて色覚パラメータKを生成しても構わない。
[実施の形態2]
上述した実施の形態1では、色覚パラメータ生成テーブルにおいて、色覚レベルFに応じた人数分布を利用して色覚パラメータKを算出した。実施の形態2では、予め画像処理の対象となる色覚のタイプおよび色覚の程度(色覚レベルF)を取得し、取得した色覚のタイプおよび色覚レベルFに基づいて直接、色覚パラメータKを生成する。なお、実施の形態2における色処理装置10(図1参照)および色処理装置10における色覚パラメータ生成部30(図2参照)の構成は、上述した実施の形態1と同様である。
以下、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同様な構成については、実施の形態1と同じ符号を用い、ここでは詳細な説明を省略する。
図7は、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30にて実行される処理について示したフローチャートである。
本実施の形態の色覚パラメータ生成部30では、まず、色覚情報取得部31(図2参照)により、色覚パラメータKを生成する色覚のタイプ(P型色覚またはD型色覚)および色覚の程度(色覚レベルF)に関する情報を取得する(ステップ701)。
続いて、色覚パラメータ算出部33が、ステップ701にて取得した色覚のタイプに基づいて、テーブル記憶部34にて記憶される色覚パラメータ生成テーブルを選択する(ステップ702)。
次いで、色覚パラメータ算出部33は、ステップ702にて選択した色覚パラメータ生成テーブルを用い、ステップ701にて取得した色覚レベルFに基づいて、色覚レベルFに対応する色覚パラメータKを算出する(ステップ703)。
以上の工程により、本実施の形態の色覚パラメータ生成部30では、入力された色覚のタイプおよび色覚レベルFに応じた色覚パラメータKを得ることができる。なお、色覚パラメータ生成部30にて得られた色覚パラメータKは、例えば色処理実行部50(図1参照)に送られて、実施の形態1で示したような色変換処理に用いられることになる。
ところで、上述した実施の形態1または実施の形態2の色覚パラメータの生成処理は、汎用のコンピュータにおいて実現してもよい。そこで、この処理をコンピュータ90で実現するものとして、そのハードウェア構成について説明する。
図8は、コンピュータ90のハードウェア構成を示した図である。
図8に示すように、コンピュータ90は、OS(Operating System)やアプリケーションなどの各種ソフトウェアを実行するCPU91と、各種ソフトウェアやその実行に用いるデータ等を記憶するメインメモリ92と、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する磁気ディスク装置93とを備える。さらに、コンピュータ90は、外部との通信を行うための通信I/F94と、ビデオメモリやディスプレイ等からなる表示機構95と、キーボードやマウス等の入力デバイス96とを備える。
なお、本実施の形態を実現するプログラムは、通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記憶媒体に格納して提供することも可能である。
10…色処理装置、11…画像形成装置、12…表示装置、20…入力受付部、30…色覚パラメータ生成部、31…色覚情報取得部、32…色覚レベル算出部、33…色覚パラメータ算出部、34…テーブル記憶部、40…記憶部、50…色処理実行部、60…出力部、90…コンピュータ

Claims (5)

  1. 色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する色覚程度係数算出手段と、
    前記色覚程度係数算出手段により算出された前記色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、入力された色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する色変換係数算出手段と
    を備え
    前記色覚程度係数算出手段は、予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、前記色覚程度係数を算出することを特徴とする色変換係数生成装置。
  2. 前記色変換係数算出手段は、正常色覚者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性と、色盲者のL錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との合成関数に基づいて、前記色変換係数を生成することを特徴とする請求項1記載の色変換係数生成装置。
  3. 前記色覚程度係数は、色覚検査により得られる色覚障害の程度に対応することを特徴とする請求項1または2記載の色変換係数生成装置。
  4. 色処理の対象となる色値を取得する取得手段と、
    予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する色覚程度係数算出手段と、
    前記色覚程度係数算出手段により算出された前記色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、前記取得手段にて取得された前記色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する色変換係数算出手段と、
    前記色変換係数算出手段により算出された前記色変換係数を用いて、前記色値に対して色変換処理を施す色処理手段と
    を備える色処理装置。
  5. コンピュータに対して、
    予め定められた集団に対して実施した色覚検査により得られた検査結果の人数分布に基づいて、色覚障害の程度を表す色覚程度係数を算出する機能と、
    算出された前記色覚程度係数と、L錐体、M錐体およびS錐体の感度特性との対応に基づいて、入力された色値を変換するために用いられる色変換係数を算出する機能と
    を実現させるプログラム。
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