JP5923399B2 - 弾性接着材 - Google Patents
弾性接着材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5923399B2 JP5923399B2 JP2012151314A JP2012151314A JP5923399B2 JP 5923399 B2 JP5923399 B2 JP 5923399B2 JP 2012151314 A JP2012151314 A JP 2012151314A JP 2012151314 A JP2012151314 A JP 2012151314A JP 5923399 B2 JP5923399 B2 JP 5923399B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mass
- parts
- fine aggregate
- test
- elastic adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Finishing Walls (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
従って、本発明の課題は、通常のセメントモルタルと同様の作業性により、凍害や地震等の繰り返し載荷に対する耐久性に優れ、外壁へのタイル施工や二重床工法に有用なセメント系接着材を提供することにある。
[1](A)ポルトランドセメント100質量部に対し、(B1)軽量細骨材を1.0〜9.5質量部、(B2)軽量細骨材以外の細骨材を76〜91質量部、(C)繊維長10mm以上の繊維を0.27〜0.45質量部、(D)ポリマーディスパージョン及び/又は再乳化粉末樹脂を固形分換算で1.54〜6.03質量部含有し、且つ(C)繊維と(B1)軽量細骨材の質量比(C/B1)が0.04〜0.31、(C)繊維と(D)ポリマー固形分換算の質量比(C/D)0.05〜0.20である弾性接着材。
[2]軽量細骨材の粒径が2mm以下である[1]記載の弾性接着材。
[3]さらに、(E)凝結遅延剤を含有する[1]又は[2]記載の弾性接着材。
(B1)軽量細骨材としては、例えばEVA発泡骨材やスチレン発泡骨材等の有機材質の軽量骨材や、天然又は人工の無機材質の軽量骨材の何れでも使用できる。好ましくは気孔率が40〜90%程度の軽量骨材を使用する。気孔率が40%未満のものでは、軽量化の効果が十分得難く、また90%を超えると脆弱なため、混合中に破損したり所望の耐久性が得られないことがある。軽量細骨材の成分としては特に限定されない。例えば、エチレン酢酸ビニル共重合体の発泡体、発泡ポリスチレン系樹脂、天然又は人工の多孔質無機系骨材、概ね中空状の無機系骨材であるパーライト等を挙げることができる。より好ましくは、左官施工性に優れたモルタル組成物が得られ易いことから、エチレン酢酸ビニル共重合体の発泡体、発泡ポリスチレン系樹脂及びパーライトの2種以上を併用することも可能である。
また、(B1)軽量細骨材の粒径は、最大粒径2400μm以下が好ましく、最大粒径2000μm以下がより好ましい。
(B2)細骨材の粒径は、最大粒径2400μm以下が好ましく、最大粒径1200μm以下がより好ましいが、粒度管理された市販の珪砂が本発明の弾性接着剤の品質を管理する上では好ましい。例えば、高野商事(株)製商品名「鹿島珪砂4号」、「鹿島珪砂5号」などが挙げられる。
好ましい(B1)軽量骨材の含有量は、(A)ポルトランドセメント100質量部に対し、1.0〜9.5質量部であり、より好ましくは1.1〜7.7質量部である。また好ましい(B2)の細骨材の含有量は(A)ポルトランドセメント100質量部に対し、76〜91質量部であり、より好ましくは80〜90質量部である。
また、(C)繊維長10mm以上の繊維を含有すれば、他の繊維、10mm未満の短繊維を併用することもできる。
本発明に使用できる(C)繊維の含有量は、ポルトランドセメント100質量部に対し0.27〜0.45質量部である。より好ましくは、0.30〜0.42質量部であり、さらに好ましくは0.31〜0.42質量部である。0.27質量部未満では、厚付け性は向上しても曲げ強さは向上しない。また、曲げタフネスの向上も期待できない。そのため、外壁のタイル張り材として使用した際、地震発生時に剥落の恐れがあるとともに、二重床工法に採用した際には制振性の低下する恐れもある。0.42質量部を超えると練混ぜ性状が低下するとともに練混ぜ水量が増加するため、曲げ強さが低下する。また、コテ作業性も低下する。
表1記載の材料を用い、表10〜表13記載の処方で弾性接着材を製造した。
1−1.フロー試験
20℃の試験室でJISR5201により測定した。
1−2.単位容積質量の測定
20℃の試験室で500mlステンレス製容器を用い、JISA1171により測定した。
1−3.保水率
JISA6916附属書によりろ紙5Aを用いて60分後の保水率を測定した。
2−1.吸水試験
JISA1171に従って、20℃の試験室で24時間の吸水量を測定した。評価基準は表3の通りである。
JISA1171に従って、20℃の試験室で作製した4×4×16cmの試験体を用い、材齢7日で次の試験を実施した。試験はn=3とし、平均値を試験値とした。
(1)強さ試験
JISR5201による曲げ強さを測定し、曲げ試験終了後の供試体を用いて圧縮強さを測定した。
(2)曲げタフネス試験
たわみ量0.5mm/min一定で図1のように実施し、図2及び図3のようにして一次変位量、二次変位量、曲げ強さを測定した。一次変位量は、試験開始から最大曲げ応力までの変位量とし、二次変位量は、最大曲げ応力から最大変曲点までの変位量とした。曲げ強さ試験の評価を表4に、曲げタフネス試験の評価項目を表5に、曲げ強さ試験の評価基準を表6に示す。
JISA1171に従って作製した各試料のφ10×20cm試験体を材齢7日でJIS1149により静弾性係数を測定した。試験はn=3で実施し、平均値を試験値とした。
JISA1171に従って、20℃の試験室で7日後に長さ変化率を測定した。
(1)試験板
300×300×60mmのコンクリート平板の表面をディスクサンダーで研磨し、清水で洗浄した後、20℃の試験室で乾燥した。その後、太平洋マテリアル(株)製商品名太平洋トフコンEの5倍液を150g/m2塗布、乾燥した後、試験に用いた。
(2)付着試験体の作製
20℃の試験室で300×300×60mmのコンクリート平板に各試料を4mm厚さに金ゴテで塗り付け、図4に示すように45角モザイクタイルを5枚張り付けた。その後、コンクリート平板に達するまでタイル周辺に切れ目を入れ、20℃、60%RHの試験室で材齢14日まで乾燥養生を行った。
(3)付着試験
45角モザイクタイルの周囲にコンクリート平板に達する切れ目を入れ、45×45mm鋼鉄製アタッチメントをエポキシ樹脂接着剤で張り付け、建研式接着力試験機で付着強度を基礎物性の評価基準を表7に示す。
タイル張付け性の評価試験
予め太平洋マテリアル(株)製商品名太平洋トフコンEの5倍液を150g/m2塗布、乾燥させた450×900×60mmコンクリート板に各試料を4mm厚さで400×800mm塗り付け、表8の項目について確認した。
タイルと各試料の付着性は、各試料を塗り付け後、45二丁掛けタイルを張り付けて確認した。各試料をコンクリート板に塗り付け、10分間隔で40分まで45二丁掛けタイルを張り付けた。タイルと各試料と馴染ませた後、剥がす作業を繰り返した。タイル裏面とコンクリート板側に残った各試料の状態を確認し、付着性の評価を行った。
物性試験結果とタイル張付け性の評価結果を考慮した総合評価基準を表9に示す。
一方、軽量骨材及び普通細骨材の含有量が本発明の範囲外である場合、繊維長が短かい繊維を用いた場合、及びそれらの含有比が本発明の範囲外である場合は、変形追従性やタイル張付け性が十分でなかった。
Claims (3)
- (A)ポルトランドセメント100質量部に対し、(B1)軽量細骨材を1.0〜9.5質量部、(B2)軽量細骨材以外の細骨材を76〜91質量部、(C)繊維長10mm以上の繊維を0.27〜0.45質量部、(D)ポリマーディスパージョン及び/又は再乳化粉末樹脂を固形分換算で1.54〜6.03質量部含有し、且つ(C)繊維と(B1)軽量細骨材の質量比(C/B1)が0.04〜0.31、(C)繊維と(D)ポリマー固形分換算の質量比(C/D)0.05〜0.20である弾性接着材。
- 軽量細骨材の粒径が2mm以下である請求項1記載の弾性接着材。
- さらに、(E)凝結遅延剤を含有する請求項1又は2記載の弾性接着材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012151314A JP5923399B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 弾性接着材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012151314A JP5923399B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 弾性接着材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014012621A JP2014012621A (ja) | 2014-01-23 |
JP5923399B2 true JP5923399B2 (ja) | 2016-05-24 |
Family
ID=50108602
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012151314A Expired - Fee Related JP5923399B2 (ja) | 2012-07-05 | 2012-07-05 | 弾性接着材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5923399B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6170383B2 (ja) * | 2013-09-03 | 2017-07-26 | 太平洋マテリアル株式会社 | タイル接着材 |
JP6462476B2 (ja) * | 2015-04-27 | 2019-01-30 | 太平洋マテリアル株式会社 | 弾性タイル下地調整材 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3683201B2 (ja) * | 2001-10-15 | 2005-08-17 | 富士川建材工業株式会社 | 低収縮軽量モルタル、及び低収縮軽量モルタルを用いた下地調整工法 |
JP2007176740A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Taiheiyo Material Kk | 厚付けモルタル |
JP2007320783A (ja) * | 2006-05-30 | 2007-12-13 | Taiheiyo Material Kk | 厚付けモルタル |
JP2009096657A (ja) * | 2007-10-16 | 2009-05-07 | Taiheiyo Material Kk | 左官用セメントモルタル |
JP4947716B2 (ja) * | 2007-11-14 | 2012-06-06 | 太平洋マテリアル株式会社 | 建築用セメントモルタル |
JP5026250B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2012-09-12 | 太平洋マテリアル株式会社 | 軽量モルタル |
-
2012
- 2012-07-05 JP JP2012151314A patent/JP5923399B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014012621A (ja) | 2014-01-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5276974B2 (ja) | 大型タイル接着材 | |
CN102249614B (zh) | 一种轻质保温隔音阻尼地坪砂浆 | |
CN102159774B (zh) | 用于外墙外保温应用的复合结构体 | |
JP5026250B2 (ja) | 軽量モルタル | |
ES2552778T3 (es) | Compuestos de éter de celulosa para un rendimiento mejorado a alta temperatura en morteros para sistemas de acabado de aislamiento externo (EIFS) | |
JP2009096657A (ja) | 左官用セメントモルタル | |
JP5041521B2 (ja) | 高強度修復材 | |
JP6641083B2 (ja) | タイル施工方法及び外壁タイル張り構造 | |
JP2007277017A (ja) | タイル用接着剤 | |
JP5923399B2 (ja) | 弾性接着材 | |
JP2007176740A (ja) | 厚付けモルタル | |
JP2010138031A (ja) | 水硬性組成物 | |
JP6438738B2 (ja) | タイル接着材 | |
JP2005314220A (ja) | タイル接着用張りポリマーセメントモルタル | |
JP2013139349A (ja) | 塗りモルタル | |
JP5164201B2 (ja) | 低温用軽量モルタル | |
JP2013245156A (ja) | 戸建て住宅用下地構造物とその施工方法 | |
JP6170383B2 (ja) | タイル接着材 | |
KR101805894B1 (ko) | 타일용 시멘트 첨가제 조성물, 이를 포함하는 타일용 접착제 및 타일 시공 방법 | |
JP3683201B2 (ja) | 低収縮軽量モルタル、及び低収縮軽量モルタルを用いた下地調整工法 | |
JP5608316B2 (ja) | コンクリート構造体およびその施工方法 | |
JP5746504B2 (ja) | 建築下地用セメントモルタル | |
JP2006273597A (ja) | タイル接着用張りポリマーセメントモルタル | |
JP2010132477A (ja) | タイル接着材 | |
JP5918094B2 (ja) | 硬化型セメント系複合材料を用いた補修工法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150525 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160316 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160412 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160418 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5923399 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |