JP5922685B2 - 排気タービン装置、過給機および排気エネルギー回収装置 - Google Patents

排気タービン装置、過給機および排気エネルギー回収装置 Download PDF

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Description

本発明は、排気タービン装置、過給機および排気エネルギー回収装置に関するものである。
内燃機関の排気ガスの圧力変動を除去して一定圧とし、その圧力を利用する静圧式の過給機に対して、内燃機関の排気ガスの運動エネルギーを主に用いる動圧式とされた過給機が知られている。このような動圧式過給機では、下記特許文献1に示されているように、排気ガス圧力の干渉による性能低下を避けるため、過給機の排気ガス入口が2つとされた2エントリ過給機なっている。この場合、排気ガス通路は、タービンノズル出口まで周方向において2分割されている。
特許文献2には、2台のディーゼル機関から抽ガスされた排気ガスによって駆動されるパワータービンが開示されている。このパワータービンには、各ディーゼル機関から導かれる排気ガスを導入する排気ガス入口部が2つ設けられている。それぞれの排気ガス入口部から導かれた排気ガスは、タービンノズル出口まで周方向において2分割された排気ガス通路を流れるようになっている。
特開2009−13873号公報 特許第5336629号公報
上記特許文献1及び2のいずれも、2つの排気ガス入口部から導かれた排気ガスが周方向において2分割された排気ガス通路を流れてタービンノズルに導かれる構成とされた排気タービンとなっているので、タービンノズル出口には周方向に大きな速度分布が生じることになる。このため、タービン動翼は1回転ごとに大きな変動圧力を受けることになり、タービン動翼に励振力が生じてしまうという問題がある。
タービン動翼に生じる励振力による影響を低減してタービン動翼の信頼性を確保するために、それぞれのタービン動翼同士をダンピングワイヤで綴る対策が考えられる。しかし、ダンピングワイヤは翼周りの流れを乱すのでタービン性能が低下するという問題がある。
さらに、近年ではコード長を増大させたワイドコードタービン動翼が主流となっているが、ワイドコードタービン動翼は、翼ピッチが大きくなり隣り合うタービン動翼間の距離が大きくなるため、ダンピングワイヤが長くなってしまい、ダンピングワイヤそのものが変形したり破断したりするおそれがある。このため、ワイドコードタービン動翼に対してダンピングワイヤを採用することが困難となっている。
また、特許文献2では、2つの排気ガス入口部から導入される排気ガスの圧力を均等にするために、圧力センサ及び制御弁を採用する必要があり、コストの上昇を招くという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、複数の排気ガス入口を有している場合であってもタービン動翼に生じる励振力を可及的に小さくすることができる排気タービン装置、過給機および排気エネルギー回収装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の排気タービン装置、過給機および排気エネルギー回収装置は以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる排気タービン装置は、中心軸線回りに回転可能とされたロータと、該ロータの全周にわたって所定間隔を有して取り付けられた複数のタービン動翼を有するタービン動翼群と、内燃機関から排出された排気ガスを前記タービン動翼群に導くように、前記中心軸線回りの全周にわたって所定間隔を有して取り付けられた複数のタービンノズルを有するタービンノズル群とを備えた排気タービン装置であって、前記排気ガスが前記タービンノズル群を通過する流路を、外周側に位置するとともに全周にわたって形成された第1タービンノズル群流路と、該第1タービンノズル群流路の内周側に位置するとともに全周にわたって形成された第2タービンノズル群流路とに仕切る仕切り部材と、前記排気ガスが前記第1タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるように形成された第1排気ガス導入流路と、前記排気ガスが前記第2タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるように形成された第2排気ガス導入流路と、前記内燃機関からの前記排気ガスを前記第1排気ガス導入流路に導く第1排気ガス入口部と、前記内燃機関からの前記排気ガスを前記第2排気ガス導入流路に導く第2排気ガス入口部とを備え、前記第1排気ガス入口部及び前記第2排気ガス入口部は、それぞれ、前記内燃機関の異なる気筒または異なる前記内燃機関に接続されていることを特徴とする。
第1排気ガス入口部から流入した排気ガスは、第1排気ガス導入流路を通りタービンノズル群の第1タービンノズル群流路の全周にわたって導かれる。また、第2排気ガス入口部から流入した排気ガスは、第2排気ガス導入流路を通りタービンノズル群の第2タービンノズル群流路の全周にわたって導かれる。第1タービンノズル群流路と第2タービンノズル群流路とは仕切り部材によって仕切られているので、それぞれのタービンノズル群流路を流れた排気ガスは別々にタービン動翼群へと導かれる。
このように、第1排気ガス入口部および第2排気ガス入口部から流入した排気ガスは、それぞれ、第1タービンノズル群流路および第2タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるので、それぞれのタービンノズル群流路の出口側すなわちタービン動翼群の入口側の周方向における圧力分布を可及的に小さくすることができる。したがって、タービン動翼が中心軸線回りに回転する際に1周毎に受ける圧力変動を小さくでき、タービン動翼に生じる励振力を可及的に小さくすることができる。これにより、タービン動翼間を接続するダンピングワイヤを採用しなくてもタービン動翼の信頼性を確保することができる。特に、排気ガスの動圧を利用する動圧式の排気タービン装置であっても、周方向における圧力分布を小さくできるので、排気タービン性能を向上させることができる。
さらに、本発明の排気タービン装置によれば、前記仕切り部材は、前記第1タービンノズル群流路と前記第2タービンノズル群流路に導かれる前記排気ガスの流量の比と、前記第1タービンノズル群流路に対応する前記タービン動翼群の外周側の第1スロート面積と前記第2タービンノズル群流路に対応する前記タービン動翼群の内周側の第2スロート面積の比とが一致する位置に設けられていることを特徴とする。
第1タービンノズル群流路と第2タービンノズル群流路に導かれる排気ガスの流量の比と、タービン動翼群の外周側の第1スロート面積と内周側の第2スロート面積の比とが一致する位置に仕切り部材を設けることにより、タービン動翼群に対して排気ガスを適切に分配することができるので、排気タービン性能を向上させることができる。
例えば、排気ガス入口部が2つとされ、第1タービンノズル群流路と第2タービンノズル群流路に導かれる排気ガス流量が同等とされている場合には、仕切り部材はタービンノズル群の半径方向における中央位置から外周側よりに配置されることになる。
さらに、本発明の排気タービン装置によれば、前記第2排気ガス導入流路の外周を形成する外周壁部が前記仕切り部材に接続され、前記外周壁部によって、前記第1排気ガス導入流路の内周が形成されていることを特徴とする。
第2排気ガス導入流路の外周を形成する外周壁部を仕切り部材に接続することとして、第2排気ガス導入流路を通る排気ガスを仕切り部材の内周側に導くこととした。さらに、この外周壁部によって第1排気ガス導入流路の内周を形成するようにした。これにより、簡便な構造を実現することができ、低コスト化を図ることができる。
さらに、本発明の排気タービン装置によれば、前記第1排気ガス入口部および前記第2排気ガス入口部は、それぞれ、前記中心軸線に対して屈曲した方向から前記排気ガスを導入するように設けられ、前記第1排気ガス入口部と前記第2排気ガス入口部は、前記中心軸線側から正面視した場合に、該中心軸線回りに相対位置が変更可能とされていることを特徴とする。
第1排気ガス入口部および第2排気ガス入口部のそれぞれが中心軸線に対して屈曲した方向から排気ガスを導くように設けられている場合には、第1排気ガス入口部と第2排気ガス入口部との相対位置を、中心軸線側から正面視した場合に中心軸線回りに変更可能とした。これにより、これら排気ガス入口部に接続される配管の配置自由度を増大させることができる。例えば、2台の内燃機関から排気ガスを導入する場合には、両内燃機関の間に排気タービン装置を設置し、第1排気ガス入口部と第2排気ガス入口部のそれぞれの延長線をV字状に交差させて配置することができる。
また、本発明の過給機は、上記のいずれかに記載の排気タービン装置と、該排気タービン装置の前記ロータによって駆動され、前記内燃機関へ供給する空気を圧縮する圧縮機とを備えていることを特徴とする。
上記のいずれかの排気タービン装置を備えているので、高い排気タービン性能を有する過給機を提供することができる。特に、過給機は、動圧式とされていると好適である。
また、本発明の排気エネルギー回収装置は、上記のいずれかに記載の排気タービン装置と、該排気タービン装置の前記ロータによって駆動される従動機とを備えていることを特徴とする。
排気タービン装置は、いわゆるパワータービンとして用いられ、内燃機関の排気ガスから得られたエネルギーをロータの回転力にて回収する。ロータによって回収された駆動力は、従動機を駆動するために用いられる。上記のいずれかの排気タービン装置を備えているので、高い排気タービン性能を有する排気エネルギー回収装置を提供することができる。従動機は、ロータから駆動力を得て所定の目的に使用される機械装置を意味し、例えば発電機や、化学プラント等に用いられて所定のプロセスガスを圧縮する圧縮機等が挙げられる。
本発明によれば、第1排気ガス入口部および第2排気ガス入口部から流入した排気ガスが、それぞれ、第1タービンノズル群流路および第2タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるので、それぞれのタービンノズル群流路の出口側すなわちタービン動翼群の入口側の周方向における圧力分布を可及的に小さくすることができる。したがって、タービン動翼が中心軸線回りに回転する際に1周毎に受ける圧力変動を小さくでき、タービン動翼に生じる励振力を可及的に小さくすることができる。これにより、タービン動翼間を接続するダンピングワイヤを採用しなくてもタービン動翼の信頼性を確保することができる。
本発明の排気タービン装置を用いた一実施形態である過給機を示した縦断面図である。 図1の排気タービンノズルを示した側面図である。 図1の第1排気ガス入口ケーシングから第2排気ガス入口ケーシングを分離させた状態を示した縦断面図である。 図1の過給機に供給される排気ガス系統を示した概略構成図である。 図1の排気タービン部と従動機とを組み合わせた排気エネルギー回収装置を示した概略構成図である。
以下に、本発明の排気タービン装置にかかる一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明の排気タービン装置を過給機1に適用した実施形態が示されている。過給機1は、例えば、船舶の主機であるディーゼル機関(内燃機関)や、自動車等の車両のディーゼル機関(内燃機関)に用いられ、ディーゼル機関からの排気ガスによって得られた駆動力で空気を圧縮してディーゼル機関の燃焼室に圧縮空気を供給するものである。本実施形態の過給機1は、ディーゼル機関からの排気ガスの運動エネルギーを主に用いる動圧式とされ、また、2つの排気ガス入口を有するいわゆる2エントリ過給機となっている。
過給機1は、排気タービン装置としての排気タービン部3と、吸入した空気を圧縮するコンプレッサ部(圧縮機)5とを備えている。
コンプレッサ部5は、外部から空気を取り入れる空気吸入口9と、取り入れた空気を導入する空気導入路11と、空気導入路11から導かれた空気を圧縮するコンプレッサ羽根車13と、コンプレッサ羽根車13の下流側に配置された渦巻き室15とを備えている。
コンプレッサ羽根車13は、遠心圧縮機の羽根車とされており、外周に複数のコンプレッサ動翼13aが取り付けられている。コンプレッサ羽根車13は、中心軸線L回りに回転するロータ軸17の一端(図1において左端)に固定されている。
ロータ軸17は、軸受台19の内部に設けられたスラスト軸受21によってスラスト方向が支持されているとともに、左右両側のラジアル軸受23,25によって回転自由に支持されている。ロータ軸17の他端(図1において右端)には、排気タービン羽根車27が固定されている。
なお、コンプレッサ羽根車13を収容するとともに空気導入路11を形成する空気案内ケーシング20は、軸受台19に対してボルト18等によって固定されている。
排気タービン部3は、ディーゼル機関からの排気ガスを取り入れる第1排気ガス入口ケーシング30及び第2排気ガス入口ケーシング32と、これら排気ガス入口ケーシング30,32の下流側に配置された排気タービンノズル34と、この排気タービンノズル34の下流側に配置された排気タービン羽根車(ロータ)27と、排気ガスを排出するための排気ガス出口ケーシング36とを備えている。
排気ガス出口ケーシング36は、軸受台19に対してボルト37等によって固定され、第1排気ガス入口ケーシング30は、排気ガス出口ケーシング36に対してボルト31等によって固定され、第2排気ガス入口ケーシング32は、第1排気ガス入口ケーシング30に対してボルト33等によって固定されている。
排気タービン羽根車27は、中心軸線L回りに回転可能とされた軸流タービンの羽根車とされている。排気タービン羽根車27の外周には、全周にわたって所定間隔を有して複数の排気タービン動翼27aが固定されており、これら排気タービン動翼27aによって排気タービン動翼群が構成されている。なお、排気タービン羽根車27は、軸流式に限定されるものではなく、遠心式としてもよい。
排気タービンノズル34は、排気タービン動翼27aの上流側に配置された静翼とされており、中心軸線Lを中心とした円周上に全周にわたって所定間隔を有して固定されている。これら排気タービンノズル34によって排気タービンノズル群が構成されている。
各排気タービンノズル34には、排気ガスの流路を外周側と内周側に仕切る仕切り部材40が設けられている。仕切り部材40は、中心軸線Lと平行に排気タービンノズル34の前縁から後縁にかけて翼弦長全体にわたって延在する板状体とされている。仕切り部材40の外周面は、図2に示されているように、外周側から内周側に向かって傾斜する傾斜面40aを有しており、下流端(図2において左端)が薄肉となる先細形状となっている。仕切り部材40に傾斜面40aを設けた先細形状とし、排気タービン動翼27a全体に排気ガスを導くことで、タービン効率を向上させることができる。なお、傾斜面40aは外周側から内周側に向かって傾斜しているが、傾斜する方向はこれに限定されるものではなく、内周側から外周側に傾斜させたり、両側から傾斜させてもよい。
仕切り部材40は、隣り合う排気タービンノズル34間にわたって設けられており、これにより、排気タービンノズル群を中心軸線L側から正面視した場合には、仕切り部材40が円周方向に連なったリング形状となっている。このようにリング形状に連なる仕切り部材40によって、排気ガスがタービンノズル群を通過する流路は、外周側に位置するとともに全周にわたって形成された第1排気タービンノズル群流路F1(図2参照)と、第1排気タービンノズル群流路F1の内周側に位置するとともに全周にわたって形成された第2排気タービンノズル群流路F2(図2参照)とに仕切られている。
第1排気タービンノズル群流路F1の上流側には、第1排気ガス導入流路F1’が接続され、第2排気タービンノズル群流路F2の上流側には、第2排気ガス導入流路F2’が接続されている。
図1に示されているように、第1排気ガス導入流路F1’は、第1排気ガス入口ケーシング30によって外周面が形成され、第2排気ガス入口ケーシング32の外周壁部32bによって内周面が形成されている。第1排気ガス入口ケーシング30には、1つの排気ガス入口部として第1排気ガス入口部30aが設けられている。第1排気ガス入口部30aは、中心軸線Lに対して屈曲した方向、具体的には中心軸線Lに対して直交する方向から排気ガスを導入するように設けられている。
第2排気ガス導入流路F2’は、第2排気ガス入口ケーシング32によって形成されている。第2排気ガス入口ケーシング32には、1つの排気ガス入口として第2排気ガス入口部32aが設けられている。第2排気ガス入口部32aは、中心軸線Lに対して屈曲した方向、具体的には中心軸線Lに対して直交する方向から排気ガスを導入するように設けられている。
第2排気ガス入口ケーシング32は、第2排気ガス入口部32aの下流側に、外周壁部32bと、内周壁部32cとを有している。外周壁部32bと内周壁部32cとは、複数の支持部材32dによって互いに固定されている。支持部材32dは、中心軸線Lを中心とする円周方向に所定間隔を有して複数設けられており、半径方向に延在する板状体とされている。
内周壁部32cは、第2排気ガス導入流路F2’の内周面を形成し、排気ガス流れの上流側が閉じた円錐台形状とされている。内周壁部32cの下流端部は、ノズル34の翼根側の内周面に排気ガスの流路が連続的に連なるように接続されている。
外周壁部32bは、上述した第1排気ガス導入流路F1’の内周面を形成するだけでなく、第2排気ガス導入流路F2’の外周面をも形成する。外周壁部32bの下流端部は、仕切り部材40の内周面及び外周面に排気ガスの流路が連続的に連なるように接続されている。
図3には、第1排気ガス入口ケーシング30に対して第2排気ガス入口ケーシング32が分離された状態が示されている。同図に示されているように、第1排気ガス入口ケーシング30に対してボルト33を用いて第2排気ガス入口ケーシング32が固定されるようになっているので、周方向に設けられた複数のボルト33のピッチ間隔で第2排気ガス入口ケーシング32を第1排気ガス入口ケーシング30に対して中心軸線L回りに所定角度回転させて取り付けることができるようになっている。これにより、第1排気ガス入口部30aと第2排気ガス入口部32aとの相対角度位置を、中心軸線L側から正面視した場合に中心軸線L回りに適宜変更できるので、これら排気ガス入口部30a,32aに接続される配管の配置自由度を増大させることができる。
本実施形態の過給機1は、上述のように2エントリ過給機とされており、第1排気ガス入口部30a及び第2排気ガス入口部32aとされた独立した2つの排気ガス入口を有している。1つのディーゼル機関の各気筒からの排気ガスは、2つの排気ガス導入配管にまとめられ、一方の排気ガス導入配管から一方の排気ガス入口へ排気ガスが導かれ、他方の排気ガス導入配管から他方の排気ガス入口へ排気ガスが導かれるようになっている。例えば、ディーゼル機関が図4のように6気筒とされている場合には、第1シリンダ#1、第3シリンダ#3及び第5シリンダ#5からの排気ガスが第1排気ガス導入配管42にまとめられた後に第1排気ガス入口部30aに導かれ、第2シリンダ#2、第4シリンダ#4及び第6シリンダ#6からの排気ガスが第2排気ガス導入配管44にまとめられた後に第2排気ガス入口部32aに導かれる。
排気タービンノズル34に固定された仕切り部材40の取り付け位置は、第1タービンノズル群流路F1と第2タービンノズル群流路F2に導かれる排気ガスの流量の比と、第1タービンノズル群流路F1に対応する排気タービン動翼群の外周側の第1スロート面積と第2タービンノズル群流路F2に対応するタービン動翼群の内周側の第2スロート面積の比とが一致する位置とされている。したがって、図4に示されたように、排気ガスの流量が2等分される場合には、仕切り部材40は排気タービンノズル群の半径方向における中央位置から外周側よりに配置されることになる。
上記構成の過給機1は、以下のように動作する。
ディーゼル機関から排出される排気ガスは、図4のように複数のシリンダを2等分して、第1排気ガス導入配管42と第2排気ガス導入配管44の2つにまとめられる。第1排気ガス導入配管42にまとめられた排気ガスは、図1に示すように、第1排気ガス入口部30aへと導かれ、第2排気ガス導入配管44にまとめられた排気ガスは、第2排気ガス入口部32aへと導かれる。
第1排気ガス入口部30aへと導かれた排気ガスは、中心軸線Lを中心とする周方向の全周に設けられた第1排気ガス導入流路F1’を通り、仕切り部材40によって仕切られた外周側の第1排気タービンノズル群流路F1(図2参照)へと導かれる。
第2排気ガス入口部32aへと導かれた排気ガスは、中心軸線Lを中心とする周方向の全周に設けられた第2排気ガス導入流路F2’を通り、仕切り部材40によって仕切られた内周側の第2排気タービンノズル群流路F2(図2参照)へと導かれる。
第1排気タービンノズル群流路F1及び第2排気タービンノズル群流路F2にて増速された排気ガスは、それぞれ、排気タービン動翼27aの対応する外周側及び内周側に導かれる。排気タービン動翼27aは、排気ガスの流体エネルギーを得て排気タービン羽根車27を回転させる。排気タービン動翼27aを通過した排気ガスは、排気ガス出口ケーシング36を通り、過給機1の外部へと排出される。
排気ガスによって駆動された排気タービン羽根車27の回転力は、ロータ軸17を介してコンプレッサ羽根車13へと伝達され、コンプレッサ羽根車13を中心軸線L回りに回転させる。これにより、空気吸入口9から吸い込まれた空気がコンプレッサ動翼13aによって圧縮され、圧縮された空気は、渦巻き室15を通りディーゼル機関の燃焼空間へと送られ、燃焼用空気として用いられる。
本実施形態の過給機1によれば、以下の作用効果を奏する。
第1排気ガス入口部30aから流入した排気ガスは、第1排気ガス導入流路F1’を通り排気タービンノズル群の第1排気タービンノズル群流路F1の全周にわたって導かれる。また、第2排気ガス入口部32aから流入した排気ガスは、第2排気ガス導入流路F2’を通り排気タービンノズル群の第2排気タービンノズル群流路F2の全周にわたって導かれる。第1排気タービンノズル群流路F1と第2排気タービンノズル群流路F2とは仕切り部材40によって仕切られているので、それぞれのタービンノズル群流路F1,F2を流れた排気ガスは別々に排気タービン動翼群へと導かれる。
このように、第1排気ガス入口部30aおよび第2排気ガス入口部32aから流入した排気ガスは、それぞれ、第1排気タービンノズル群流路F1および第2排気タービンノズル群流路F2の全周にわたって導かれるので、それぞれのタービンノズル群流路F1,F2の出口側すなわちタービン動翼群の入口側の周方向における圧力分布を可及的に小さくすることができる。したがって、排気タービン動翼27aが中心軸線L回りに回転する際に1周毎に受ける圧力変動を小さくでき、排気タービン動翼27aに生じる励振力を可及的に小さくすることができる。これにより、排気タービン動翼間を接続するダンピングワイヤを採用しなくても排気タービン動翼の信頼性を確保することができる。特に、本実施形態のように排気ガスの動圧を利用する動圧式の過給機1であっても、周方向における圧力分布を小さくできるので、排気タービン性能ひいては過給機性能を向上させることができる。
第1排気タービンノズル群流路F1と第2排気タービンノズル群流路F2に導かれる排気ガスの流量の比と、排気タービン動翼群の外周側の第1スロート面積と内周側の第2スロート面積の比とが一致する位置に仕切り部材40を設けることとしたので、排気タービン動翼群に対して排気ガスを適切に分配することができ、排気タービン性能ひいては過給機性能を向上させることができる。
第2排気ガス導入流路F2’の外周を形成する外周壁部32bを仕切り部材40に接続することとして、第2排気ガス導入流路F2’を通る排気ガスを仕切り部材40の内周側に導くこととした。さらに、この外周壁部32bによって第1排気ガス導入流路F1’の内周を形成するようにした。これにより、簡便な構造を実現することができ、低コスト化を図ることができる。
第1排気ガス入口部30aおよび第2排気ガス入口部32aのそれぞれが中心軸線Lに対して屈曲した方向から排気ガスを導くように設けられており、第1排気ガス入口部30aと第2排気ガス入口部32aとの相対位置を、中心軸線L側から正面視した場合に中心軸線L回りに変更可能としたので、これら排気ガス入口部30a,32aに接続される配管の配置自由度を増大させることができる。
なお、上記実施形態では、動圧式の過給機1として説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、静圧式の過給機に用いることもできる。
また、上記実施形態では2つの排気ガス入口を有する排気タービン部3としたが、3つ以上の排気ガス入口を有する排気タービン部としてもよい。この場合には、仕切り部材が2以上となり、排気タービンノズル群流路が同心円状に3つ以上設けられることになる。
また、上記実施形態では、排気タービン装置の適用例として過給機1を用いて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図1に示した過給機のように排気タービン部3に過給用のコンプレッサ部5を組み合わせるのではなく、図5に示したように、排気タービン部3に対して他の従動機を組み合わせて、排気エネルギー回収装置としてもよい。従動機としては、例えば、発電機や、化学プラント等に用いられて所定のプロセスガスを圧縮する圧縮機等が挙げられる。
また、本発明の排気タービン装置は、上記実施形態のように1つの内燃機関に接続されるものに限定されるわけではなく、2つ以上の内燃機関に接続されるものであってもよい。例えば、特許文献2に示したように2つの内燃機関から排気ガスを得て発電機を駆動するパワータービンにも本発明の排気タービン装置を適用することができる。このように、2台の内燃機関から排気ガスを導入する場合には、図3で示したように、第1排気ガス入口部30aと第2排気ガス入口部32aとの相対位置を中心軸線L回りに変更可能としておけば、2台の内燃機関の間に排気タービン装置を設置し、第1排気ガス入口部と第2排気ガス入口部のそれぞれの延長線をV字状に交差させて配置することができる。
1 過給機
3 排気タービン部(排気タービン装置)
5 コンプレッサ部(圧縮機)
9 空気吸入口
11 空気導入路
13 コンプレッサ羽根車
13a コンプレッサ動翼
15 渦巻き室
17 ロータ軸
18 ボルト
19 軸受台
20 空気案内ケーシング
21 スラスト軸受
23,25 ラジアル軸受
27 排気タービン羽根車(ロータ)
27a 排気タービン動翼
30 第1排気ガス入口ケーシング
30a 第1排気ガス入口部
31 ボルト
32 第2排気ガス入口ケーシング
32a 第2排気ガス入口部
32b 外周壁部
32c 内周壁部
33 ボルト
34 排気タービンノズル
36 排気ガス出口ケーシング
37 ボルト
40 仕切り部材
42 第1排気ガス導入配管
44 第2排気ガス導入配管
L 中心軸線
F1 第1排気タービンノズル群流路
F2 第2排気タービンノズル群流路
F1’ 第1排気ガス導入流路
F2’ 第2排気ガス導入流路

Claims (6)

  1. 中心軸線回りに回転可能とされたロータと、
    該ロータの全周にわたって取り付けられた複数のタービン動翼で構成されたタービン動翼群と、
    内燃機関から排出された排気ガスを前記タービン動翼群に導くように、前記中心軸線回りの全周にわたって取り付けられた複数のタービンノズルで構成されたタービンノズル群と、
    を備えた排気タービン装置であって、
    前記排気ガスが前記タービンノズル群を通過する流路を、外周側に位置するとともに全周にわたって形成された第1タービンノズル群流路と、該第1タービンノズル群流路の内周側に位置するとともに全周にわたって形成された第2タービンノズル群流路とに仕切る仕切り部材と、
    前記排気ガスが前記第1タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるように形成された第1排気ガス導入流路と、
    前記排気ガスが前記第2タービンノズル群流路の全周にわたって導かれるように形成された第2排気ガス導入流路と、
    前記内燃機関からの前記排気ガスを前記第1排気ガス導入流路に導く第1排気ガス入口部と、
    前記内燃機関からの前記排気ガスを前記第2排気ガス導入流路に導く第2排気ガス入口部と、
    を備え
    前記第1排気ガス入口部及び前記第2排気ガス入口部は、それぞれ、前記内燃機関の異なる気筒または異なる前記内燃機関に接続されていることを特徴とする排気タービン装置。
  2. 前記仕切り部材は、前記第1タービンノズル群流路と前記第2タービンノズル群流路に導かれる前記排気ガスの流量の比と、前記第1タービンノズル群流路に対応する前記タービン動翼群の外周側の第1スロート面積と前記第2タービンノズル群流路に対応する前記タービン動翼群の内周側の第2スロート面積の比とが一致する位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の排気タービン装置。
  3. 前記第2排気ガス導入流路の外周を形成する外周壁部が前記仕切り部材に接続され、
    前記外周壁部によって、前記第1排気ガス導入流路の内周が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の排気タービン装置。
  4. 前記第1排気ガス入口部および前記第2排気ガス入口部は、それぞれ、前記中心軸線に対して屈曲した方向から前記排気ガスを導入するように設けられ、
    前記第1排気ガス入口部と前記第2排気ガス入口部は、前記中心軸線側から正面視した場合に、該中心軸線回りに相対位置が変更可能とされていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の排気タービン装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の排気タービン装置と、
    該排気タービン装置の前記ロータによって駆動され、前記内燃機関へ供給する空気を圧縮する圧縮機と、
    を備えていることを特徴とする過給機。
  6. 請求項1から4のいずれかに記載の排気タービン装置と、
    該排気タービン装置の前記ロータによって駆動される従動機と、
    を備えていることを特徴とする排気エネルギー回収装置。
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