JP5922488B2 - 工作機械の製造方法 - Google Patents
工作機械の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5922488B2 JP5922488B2 JP2012110076A JP2012110076A JP5922488B2 JP 5922488 B2 JP5922488 B2 JP 5922488B2 JP 2012110076 A JP2012110076 A JP 2012110076A JP 2012110076 A JP2012110076 A JP 2012110076A JP 5922488 B2 JP5922488 B2 JP 5922488B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spindle head
- shaped
- spindle
- machine tool
- tool
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Machine Tool Units (AREA)
Description
この要請に応えるべく、工作機械のなかには、軽量化および高剛性を目的として、一部の部品、例えば、クロスレールを炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で一体成形したものが知られている(特許文献1参照)。
しかし、上述した成形法は、装置が大掛かりになったり、製造に手間と時間が掛かるため、極めて高価になるという課題がある。
ここで、炭素繊維強化プラスチックとしては、ポリアクリロニトリル繊維を焼成したパン系や、石炭・石油化学の残渣として出るピッチを溶融紡糸後に焼成したピッチ系のいずれであってもよい。
従って、工作機械の軽量化および高剛性を維持しつつ、安価に製造することができる。
さらに、主軸ヘッドにおいて、高強度、高弾性率を維持しつつ、軽量化が図れる。そして、主軸ヘッドの昇降速度を高速化することができるから、微細加工に適用できるとともに、生産性の向上が期待できる。
このような構成によれば、断面C形、I形、L形、H形、T形、四角形、三角形、丸形の少なくとも1種類の形材と、面材とを組み合わせれば、機械に要求される各部の形状、強度を簡単に構成することができる。
<実施形態の構成>
本工作機械は、図1に示すように、ベース1と、このベース1にX軸ガイド機構11およびX軸リニアモータ機構12を介してX軸方向へ移動可能に設けられ上面にワークWを載置するテーブル13と、このテーブル13を跨いで設けられた門型コラム20と、この門型コラム20の水平ビーム20AにY軸ガイド機構21およびY軸リニアモータ機構22を介してY軸方向へ移動可能に設けられた主軸装置30とから構成されている。
X軸リニアモータ機構12は、ベース1の上面においてガイドレール11Aの間にこれらと平行に配列されたマグネット12Aと、このマグネット12Aに隙間を隔ててテーブル13の下面に取り付けられたコイル12Bとを含むリニアモータによって構成されている。
Y軸リニアモータ機構22は、門型コラム20の水平ビーム20Aの上面においてガイドレール21Aの間にこれらと平行に配列されたマグネット22Aと、このマグネット22Aに隙間を隔てて主軸装置30の下面に取り付けられたコイル22Bとを含むリニアモータによって構成されている。
主軸装置30は、図2にも示すように、門型コラム20の水平ビーム20AにY軸ガイド機構21およびY軸リニアモータ機構22を介してY軸方向へ移動可能に設けられた主軸ヘッド支持部材としてのサドル33と、このサドル33にZ軸ガイド機構41および昇降機構としてのZ軸リニアモータ機構42を介して昇降可能に設けられた主軸ヘッド43と、この主軸ヘッド43の重量の少なくとも一部を支える付勢力を発生するバランスシリンダ44とから構成されている。
Z軸リニアモータ機構42は、主軸ヘッド43の裏面においてガイドレール41Aの間にこれらと平行に配列されたマグネット42Aと、このマグネット42Aに隙間を隔ててサドル33の正面に取り付けられたコイル42Bとを含むリニアモータによって構成されている。
ここで、コイル42Bの周囲は遮熱部材42Cで覆われている。遮熱部材42Cとしては、アルミニウムまたはプラスチックスなどの材料によって箱状に形成されている。
各バランスシリンダ44は、上端がブラケット55を介してサドル33に支持されたシリンダ本体44Aと、上端にシリンダ本体44A内に摺動可能に収納されたピストンを有し下端が主軸ヘッド43の下端に連結されたピストンロッド44Bとから構成されている。
ピストンで区画されたシリンダ本体44Aの下室には、図示省略の空気供給源からのエアーが圧力レギュレータ等を介して供給されている。その結果、バランスシリンダ44によって、主軸ヘッド43の重量とバランスする付勢力が主軸ヘッド43に上向きに与えられている。
ここでは、工作機械を構成する構成要素のうち、テーブル13と、サドル33と、主軸ヘッド本体51が、炭素繊維強化プラスチック(以下、CFRPという場合もある)によって構成された異なる形状の複数種の構造材の組み合わせによって構成されている。次に、これらの製造方法および構造について説明する。
テーブル13は、図3に示すように、四角形状のテーブル13の4辺に配置された断面C形のCFRP製の構造材13Aと、この構造材13Aで囲まれた前後の構造材13Aの間に掛け渡された断面I形のCFRP製の補強構造材13Bと、構造材13A,13Bの上下面に配置された四角形のCFRP製の面材13Cと、下面に接着されたCFRP製の補強面材13Dとから構成されている。
サドル33は、図4に示すように、箱形状のサドル33の四隅に配置された断面L形状のCFRP製の構造材33Aと、各構造材33Aの間に接着された四角形のCFRP製の側面材33Bと、上面に接着された四角形のCFRP製の上面材33Cと、底面に接着されたCFRP製の下面材33Dとから構成されている。
主軸ヘッド本体51は、図5に示すように、互いに平行に配置されたCFRP製の側面材51Aと、この側面材51Aの背面に接着されたCFRP製の背面材51Bと、側面材51Aの上面および底面に接着されたCFRP製の上面材51Cおよび下面材51Dと、側面材51Aの中間に挿入されたCFRP製の補強面材51Eと、側面材51Aおよび背面材51Bの下端部に接着されたCFRP製の補強面材51Fとから構成されている。つまり、正面および上面の前半分が開放された縦長箱形状に形成されている。下面材51Dの中心には、主軸52を挿入するための孔51Gが形成されている。
このような構成の工作機械において、ワークWを加工するには、ワークWをテーブル13上にセットしたのち、テーブル13をX軸方向へ、サドル33をY軸方向へ、主軸ヘッド43をZ軸方向へ移動させながら、工具54によってワークWを加工する。
本実施形態では、これらの可動側部材、つまり、テーブル13、サドル33、主軸ヘッド43を構成する主軸ヘッド本体51が、炭素繊維強化プラスチックによって構成されているから、これら部材を軽量化することができる。そのため、これら部材の移動速度を高速化することができるから、生産性の向上が期待できる。
しかも、Z軸リニアモータ機構42を構成するコイル42Bの周囲は遮熱部材42Cで覆われているから、コイルからの発熱によって、主軸ヘッド本体51などが熱変形を起こすのを防ぐことができる。従って、高精度を維持できる。
なお、本発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
前記実施形態では、構造材として、断面C形、I形、L形の形材と、面材とを用いたが、これに限られない。例えば、図6(A)〜(D)に示すように、断面C形、I形、L形の形材と、面材のほかに、図6(E)〜(I)に示すように、断面H形、T形、三角形、丸形、四角形などの構造材を用意しておき、これらの中から必要な構造材を選択して、機械の部品を構成するようにしてもよい。
なお、予め、これらの構造材を製造するには、構造材の断面形状に適した成形法で行う。例えば、三角形、丸形、四角形などの構造材の場合、連続した炭素繊維に樹脂を染み込ませたものを芯金に巻き付けて筒状に成形するのが好ましい。
例えば、門型コラム20の水平ビーム20Aを炭素繊維強化プラスチックによって構成された異なる形状の複数種の構造材を組み合わせて構成してもよく、あるいは、ベース1も含めて、工作機械の主要構造材の全てを炭素繊維強化プラスチックによって構成された異なる形状の複数種の構造材を組み合わせて構成してもよい。
また、前記実施形態では、主軸52の回転駆動源53として、モータを用いたが、これに限らず、例えば、エアータービン機構などであってもよい。
12…X軸リニアモータ機構(相対移動機構)、
13…テーブル、
13A〜13D…構造材、
21…Y軸ガイド機構(相対移動機構)、
22…Y軸リニアモータ機構(相対移動機構)、
33…サドル(主軸ヘッド支持部材)、
33A〜33D…構造材、
41…Z軸ガイド機構(相対移動機構)、
42…Z軸リニアモータ機構(相対移動機構)、
43…主軸ヘッド、
51…主軸ヘッド本体、
51A〜51F…構造材、
52…主軸、
53…回転駆動源、
54…工具、
W…ワーク。
Claims (2)
- ワークを載置するテーブルと、工具と、前記テーブルと前記工具とを相対移動させる相対移動機構とを備え、
前記相対移動機構は、主軸ヘッド支持部材と、この主軸ヘッド支持部材に昇降可能に設けられた主軸ヘッドと、この主軸ヘッドを昇降させる昇降機構とを備え、
前記主軸ヘッドは、前記主軸ヘッド支持部材に昇降可能に設けられた主軸ヘッド本体と、この主軸ヘッド本体に軸受機構を介して回転可能に支持され先端に前記工具を有する主軸と、この主軸を回転駆動させる回転駆動源とを含んで構成された工作機械の製造方法において、 炭素繊維強化プラスチックによって構成された異なる形状の複数種の構造材を予め用意し、
前記異なる形状の構造材を組み合わせて、前記主軸ヘッド本体を構成した、
ことを特徴とする工作機械の製造方法。 - 請求項1に記載の工作機械の製造方法において、
前記構造材として、断面C形、I形、L形、H形、T形、四角形、三角形、丸形の少なくとも1種類の形材と、面材とが用意されている、
ことを特徴とする工作機械の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012110076A JP5922488B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 工作機械の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012110076A JP5922488B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 工作機械の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013237114A JP2013237114A (ja) | 2013-11-28 |
JP5922488B2 true JP5922488B2 (ja) | 2016-05-24 |
Family
ID=49762623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012110076A Active JP5922488B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 工作機械の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5922488B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103567462A (zh) * | 2012-07-20 | 2014-02-12 | 鸿准精密模具(昆山)有限公司 | 车床 |
JP5972702B2 (ja) * | 2012-07-31 | 2016-08-17 | 東芝機械株式会社 | 工作機械の製造方法 |
DE202014007224U1 (de) * | 2014-09-11 | 2015-12-14 | Sauer Gmbh | Werkzeugmaschine |
JP2016196060A (ja) * | 2015-04-03 | 2016-11-24 | 津田駒工業株式会社 | 工作機械又は工作機械関連装置用の部品、及びその製造方法 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4072084A (en) * | 1976-12-17 | 1978-02-07 | The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy | Graphite fiber reinforced structure for supporting machine tools |
DE29805195U1 (de) * | 1998-03-21 | 1998-08-13 | Trumpf GmbH & Co., 71254 Ditzingen | Maschine zum Bearbeiten von plattenartigen Werkstücken, insbesondere von Blechen |
JP2002346871A (ja) * | 1998-11-27 | 2002-12-04 | Sodick Co Ltd | 工作機械等の送り装置 |
JP4759094B1 (ja) * | 2010-12-28 | 2011-08-31 | 株式会社進興製作所 | Xyテーブル |
DE102011108983A1 (de) * | 2011-08-01 | 2013-02-07 | Roschiwal + Partner Ingenieur Gmbh | Schlitten |
-
2012
- 2012-05-11 JP JP2012110076A patent/JP5922488B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013237114A (ja) | 2013-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5972702B2 (ja) | 工作機械の製造方法 | |
JP5922488B2 (ja) | 工作機械の製造方法 | |
RU2487779C1 (ru) | Установка для изготовления деталей методом послойного синтеза | |
CN108327265B (zh) | 一种桌面型全自动碳纤维缠绕成型机 | |
CN106799613A (zh) | 一种激光复合制造设备及复杂零件的加工方法 | |
JP2014014883A (ja) | スピンドル装置、これを備えた工作機械および工具ホルダ | |
CN107443099A (zh) | 一种机床加工机 | |
CN102528568A (zh) | 数控设备 | |
CN206653658U (zh) | 传动机构及应用其的3d打印机 | |
CN105290915B (zh) | 一种大口径超精密磨床集成系统 | |
CN106793504A (zh) | Pcb钻铣机床 | |
CN102632336B (zh) | 一种交换式宏微激光高速切割机床 | |
CN112809402A (zh) | 用于大型双驱龙门铺丝一体化成型设备的龙门架体装置 | |
CN106938397A (zh) | 多轴多工位内孔铰珩机床 | |
CN102941512A (zh) | 数控设备 | |
JP2016198832A (ja) | クロスレール及びそれを用いた工作機械 | |
CN204749679U (zh) | 一种四轴联动机械雕刻机 | |
CN207681945U (zh) | 三轴工作平台 | |
CN207289449U (zh) | 一种机床加工机 | |
JP2013099816A (ja) | 主軸装置およびこれを備えた工作機械 | |
CN102554712A (zh) | 数控设备 | |
CN201702508U (zh) | 一种飞行光路激光加工机床 | |
KR101389935B1 (ko) | 금속 가공용 갠트리 타입의 공작기계 시스템 | |
CN104441649B (zh) | 光固化3d打印机 | |
JP2014018925A (ja) | 工作機械 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150309 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20151209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160112 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160223 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160322 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160414 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5922488 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |