JP5921947B2 - 遺体用義歯 - Google Patents

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本発明は、歯の一部が欠損したり、歯が損失したりした遺体に装着する遺体用義歯に関するものである。
葬儀の際に、遺体の歯の一部が欠損したり、歯が損失したりしていると、口唇の隙間から口中の奥が見え審美性の観点から好ましくない。このような場合に、遺体に装着させる遺体用義歯が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、義歯床と、この義歯床に保持された義歯とを備え、この義歯床を、歯肉唇側と口唇との間に義歯の突出方向と反対方向に差し込まれる差込片とし、義歯床の口唇側表面を、口唇に向かって隆起させた、欠損歯補填仏具が記載されている。
特開2000−342604号公報
しかし、特許文献1に記載の欠損補填仏具は、歯肉唇側と口唇との間に、歯肉に相当する義歯床を差込片として差し込んで支持させているため、遺体に前歯があれば、前歯が支えとなって歯牙を安定した状態とすることができるが、前歯の全てが損失した遺体の場合には、義歯が口唇に押され、口中内に向かって入り込み、安定させることができない。
そこで本発明は、遺体の口中に、容易に、かつ安定に装着させることができる遺体用義歯を提供することを目的とする。
本発明の遺体用義歯は、人工歯が並べられた歯列と、前記歯列を遺体の口中の詰綿に固定する固定部材とを備えたことを特徴とする。
本発明の遺体用義歯によれば、遺体の口中の詰綿に歯列を固定する固定部材が設けられているため、遺体の歯牙の有無に関係なく歯列を安定させることができる。
前記歯列のアーチ状を保持するワイヤ部材が、前記歯列の裏側に設けられているのが望ましい。ワイヤ部材を湾曲させるだけで、遺体の歯列のアーチ形状に合わせて、遺体用義歯のアーチ形状を保持させることができる。
前記固定部材を、前記歯列の裏面側から突出して、前記詰綿に突き刺ささる突状部材とすることができる。突状部材とした固定部材が、詰綿に突き刺さることで、歯列を固定させることができる。
前記固定部材を、前記歯列の裏面に設けられ、前記詰綿に接続する面ファスナーとすることができる。面ファスナーとした固定部材が、詰綿に絡まることで、歯列を固定させることができる。
前記歯列は、それぞれの人工歯が分離した状態で形成され、前記面ファスナーは、前記歯列の一端から他端までを連結するのが望ましい。歯列の人工歯が分離しているので、遺体の歯牙の状況に応じて、必要個数の人工歯と、不要となる人工歯のとの間の面ファスナーを切断することで、所望する幅の遺体用義歯とすることができる。
本発明は、固定部材が設けられているため、遺体の歯牙の有無に関係なく歯列を安定させることができるができるので、遺体の口中に、容易に、かつ安定に装着させることができる。従って、葬儀における遺体の審美性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る遺体用義歯を示す図であり、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図である。 図1に示す遺体用義歯の使用状態を説明するための図である。 本発明の実施の形態2に係る遺体用義歯を示す図であり、(A)は正面図、(B)は背面図、(C)は側面図である。 図3に示す遺体用義歯の使用状態を説明するための図である。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る遺体用義歯を図面に基づいて説明する。
図1に示す遺体用義歯1は、人工歯2が並べられた歯列3と、歯列3の基端部を被覆する義歯床4と、歯列3の裏面に設けられたワイヤ部材5と、歯列3を遺体の口中内に固定する固定部材6とを備えている。
歯列3は、上顎の左右1番から3番までの人工歯2が並べられている。この人工歯2は、樹脂製や陶製とすることができる。義歯床4、軟質の樹脂製で形成されている。ワイヤ部材5、それぞれの人工歯2の裏面に貼り付けられた熱収縮チューブ51と、熱収縮チューブ51に挿通させた2本のワイヤ52と、2本のワイヤ52の両端部に設けられた終端部53を備えている。
熱収縮チューブ51としては、加熱すると収縮して内径がワイヤ52の直径より小さくなるようなものを採用している。ワイヤ52としては、手操作で簡単に曲げられ、曲げられると、その湾曲状態を維持することができるものを採用している。終端部53としては、ワイヤ52をアーチ形状とするときに指の内側で押さえ易くするためのもので、樹脂により成形することができる。本実施の形態1では、義歯床4と同じ樹脂を採用している。
固定部材6は、歯列3の裏面側から突出して、詰綿に突き刺ささる突状部材により形成されている。本実施の形態1では、突状部材を硬質樹脂製により円錐状部材としているが、口中内に配置された詰綿に突き刺さればよいので、角錐状部材や針状部材、楔状部材などとしてもよい。
この遺体用義歯1は、以下のようにして製造することができる。
まず、左右1番から3番までの人工歯2のそれぞれの裏側に、2本の熱収縮チューブ51を歯列方向に沿って上下に貼り付ける。次に、ワイヤ52をそれぞれ挿通させ、人工歯2の間隔を詰める調整を行い、歯列3を形成する。
歯列3が整ったところで、ドライヤーなどで熱収縮チューブ5を加熱して、ワイヤ52に熱収縮チューブ51を密着させ、ワイヤ52を熱収縮チューブ51に塗布した接着材により歯列3に固定する。歯列3の基端部に筆などで液状樹脂を塗布して厚塗りし、硬化させることで、義歯床4を成形する。そして、ワイヤ52の両端を、2本の長さを揃えるために切断した後、ワイヤ52の両端部に終端部53を付ける。最後に、固定部材6を義歯床4の両端部に接着材より固定すれば、遺体用義歯1が完成する。
次に、本発明の実施の形態1に係る遺体用義歯の使用状態を説明する。なお、遺体には、予め体液の漏れ防止、異臭の抑制のために、口中に詰綿C(図2参照)が挿入されているものとする。
歯列3の中央部分を一方の手で持ち、他方の手の親指と人差し指とで両方の終端部53を押さえて挟み、ゆっくりと曲げ、遺体の前歯の歯列のアーチ形状に合わせる。
次に、遺体用義歯1を遺体の前歯の歯列に当てながら押し込むことで、図2に示すように、固定部材6が詰綿Cに突き刺さり、遺体用義歯1が固定される。
このように、遺体の口中の詰綿Cに歯列を固定する固定部材が設けられているため、遺体の歯牙の有無に関係なく歯列を安定させることができる。従って、遺体用義歯1を遺体の口中に、容易に、かつ安定に装着させることができる。
また、ワイヤ52を湾曲させるだけで、遺体の歯列のアーチ形状に合わせて歯列3のアーチ形状を保持させることができるので、遺体ごとに歯列3の異なる遺体用義歯を準備する必要がない。
また、ワイヤ部材5を曲げるときに、ワイヤ52の両端部に終端部53が設けられているため、滑りにくく、所望するアーチ形状にワイヤ52を変形させることができる。
なお、本実施の形態1では、義歯床4が設けられているが、遺体の口中に入れたときには口唇に隠れ、歯列3のアーチ形状はワイヤ部材5によって維持されているため、省略することが可能である。しかし、遺体用義歯1の意匠性を向上させることができるので、義歯床4を設けていてもよい。
また、固定部材6は、義歯床4に設けられているが、両端部(左右3番)の人工歯2の裏側から口中の奥側に向けて突出するように設けてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2に係る遺体用義歯について、図面に基づいて説明する。なお、図3においては、図1と同じ構成のものは同符号を付して説明を省略する。
図3に示すように遺体用義歯1xは、固定部材6xとして、面ファスナーで詰綿に固定することを特徴としたものである。
固定部材6xは、面ファスナー61xにより形成され、人工歯2の裏面に熱収縮チューブ51(図示せず)を挿通したワイヤ52を介在させ接着材により歯列3の一端から他端まで固定されている。
義歯床4xは、分離した状態の人工歯2の基端部にそれぞれ設けられている。
この遺体用義歯1xを遺体の口中に入れるときには、まず、遺体の口中の歯牙の状態に合わせて、不要な人工歯2をニッパーなどの工具を用いて、面ファスナー61xとワイヤ52を切断して切り離す。例えば、遺体用義歯1xから左右3番をそれぞれ切り離し、左右1番と2番だけとすることができる。
このように、遺体の歯牙の状況に応じて、必要個数の人工歯2と、不要となる人工歯2のとの間の面ファスナー61xおよびワイヤ52を切断することで、所望する幅の遺体用義歯とすることができる。
次に、歯列3の中央部分を一方の手で持ち、他方の手の親指と人差し指とでワイヤ52の両端を押さえて挟み、ゆっくりと曲げ、遺体の前歯の歯列のアーチ形状に合わせる。
ワイヤ52を湾曲させるだけで、遺体の歯列のアーチ形状に合わせて歯列3のアーチ形状を保持させることができるので、遺体ごとに歯列3の異なる遺体用義歯を準備する必要がない。
そして、面ファスナー61xを詰綿Cに押し付けるようにして、遺体用義歯1xを遺体の口中に入れる。そうすることで、面ファスナー61xが、詰綿Cに絡まるので、遺体の歯牙の有無に関係なく歯列3を固定させることができる。従って、遺体用義歯1xを遺体の口中に、容易に、かつ安定に装着させることができる。
なお、本実施の形態2においても、人工歯2の基端部に義歯床4xが設けられているが、実施の形態2と同様に、遺体の口中に入れたときには口唇に隠れるため、省略することができる。
本発明は、葬儀の際に、親族や参列者から見送られる遺体の審美性を向上させるのに好適である。
1 遺体用義歯
2 人工歯
3 歯列
4 義歯床
5 ワイヤ部材
51 熱収縮チューブ
52 ワイヤ
53 終端部
6 固定部材
C 詰綿

Claims (2)

  1. 人工歯が並べられた歯列と、前記歯列を遺体の口中の詰綿に固定する固定部材とを備え
    前記固定部材は、前記歯列の裏面に設けられた、前記詰綿に接続する面ファスナーであり、
    前記歯列は、それぞれの人工歯が分離した状態で形成され、
    前記面ファスナーは、前記歯列の一端から他端までを連結したことを特徴とする遺体用義歯。
  2. 前記歯列のアーチ形状を保持するワイヤ部材が、前記歯列の裏側に設けられている請求項1記載の遺体用義歯。
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