JP5921465B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

この発明は、電気自動車等の電源として使用される燃料電池システムに関する。
従来、この種の技術として、例えば、下記の特許文献1に記載される燃料電池システムが知られている。このシステムは、電気自動車の電源として使用される燃料電池に水素ガスを燃料として供給する水素供給流路と、燃料電池から排出される水素オフガスを水素供給流路へ循環させる第1水素循環流路と、水素供給流路と第1水素循環流路との間に設けられたエゼクタと、第1水素循環流路と並列に配置され、燃料電池から排出される水素オフガスを水素供給流路へ循環させる第2水素循環流路と、第2水素循環流路に設けられる水素ポンプとを備える。この構成によれば、通常は水素供給流路を流れる水素ガスによってエゼクタを作動させてエゼクタに負圧を発生させることにより、燃料電池から排出される水素オフガスを第1水素循環流路とエゼクタを介して水素供給流路へ循環させるようになっている。一方、燃料電池に急な出力が要求されるときなどには、水素ポンプを駆動させ、第2水素循環流路と水素ポンプを介して水素オフガスを水素供給流路へ速やかに循環させるようになっている。ここで、エゼクタは、ある程度以上の水素ガスが流れることで負圧を発生させて第1水素循環流路を介して水素オフガスを吸引することができる。そのため、水素ガスの流れ始めにはエゼクタでの負圧の発生が不足して第1水素循環流路を介しての水素オフガスの循環の開始が遅れる傾向にある。水素ポンプは、このエゼクタの応答遅れを補うようになっている。また、水素ポンプと共にエゼクタを活用することにより、水素ポンプを大型化させないようにしている。
特許第3588776号公報
ところが、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、水素ポンプを用いた第2水素循環流路を介しての水素オフガスの循環から、エゼクタを用いた第1水素循環流路を介しての水素オフガスの循環へ切り替えるときに、単に切り替えと同時に水素ポンプを停止しただけでは、エゼクタに応答遅れがあることから、水素オフガスの循環流量が一時的に不足するおそれがあった。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、燃料ポンプを用いた第2燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環から、エゼクタを用いた第1燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環へ切り替えるときにエゼクタの応答遅れによる燃料オフガスの循環流量不足を防止することを可能とした燃料電池システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料供給流路と、燃料電池から排出される燃料オフガスを燃料供給流路へ循環させるための第1燃料循環流路と、燃料供給流路と第1燃料循環流路との間に設けられたエゼクタと、エゼクタを迂回するように第1燃料循環流路と並列に配置され、燃料電池から排出される燃料オフガスを燃料供給流路へ循環させる第2燃料循環流路と、第2燃料循環流路に設けられて燃料オフガスを圧送するための燃料ポンプとを備えた燃料電池システムにおいて、エゼクタにおける燃料ガスの流速を調節するための燃料流速調節手段と、少なくとも燃料ポンプと燃料流速調節手段を制御する制御手段とを備え、制御手段は、主として燃料ポンプを駆動させて燃料オフガスを第2燃料循環流路及び燃料ポンプを介して燃料供給流路へ循環させる第1制御モードと、エゼクタを機能させて燃料オフガスを第1燃料循環流路及びエゼクタを介して燃料供給流路へ循環させる第2制御モードとを含み、第1の制御モードから第2制御モードへ切り替えるときに、燃料流速調節手段を制御することによりエゼクタにおける燃料ガスの流速を確保した上で燃料ポンプを停止させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、制御手段により、主として燃料ポンプを駆動させて燃料オフガスを第2燃料循環流路及び燃料ポンプを介して燃料供給流路へ循環させる第1制御モードから、エゼクタを機能させて燃料オフガスを第1燃料循環流路及びエゼクタを介して燃料供給流路へ循環させる第2制御モードへ切り替えられる。このとき、制御手段により、燃料流速調節手段が制御されることにより、エゼクタにおける燃料ガスの流速が確保された上で燃料ポンプが停止される。従って、燃料ポンプの停止によって第2燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環が停止されるときには、エゼクタにおける燃料ガスの流速が確保されることでエゼクタが有効に機能し、第1燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環が有効に始まっているので、燃料供給流路への燃料オフガスの循環流量が一時的に落ち込むことがない。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料流速調節手段は、エゼクタより上流の燃料供給流路における燃料ガスの圧力を調節する圧力調節弁であることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、エゼクタより上流の燃料供給流路における燃料ガスの圧力が圧力調節弁により調節されることにより、エゼクタにおける燃料ガスの流速が調節され、エゼクタで発生する負圧が調節され、第1燃料循環流路及びエゼクタを介しての燃料オフガスの循環流量が調節される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、燃料流速調節手段は、エゼクタに設けられて開口面積を可変とした可変ノズルであることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、エゼクタに設けられた可変ノズルの開口面積が調節されることにより、エゼクタにおける燃料ガスの流速が調節され、エゼクタで発生する負圧が調節され、第1燃料循環流路及びエゼクタを介しての燃料オフガスの循環流量が調節される。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の発明において、制御手段は、燃料電池に供給される燃料ガスと燃料オフガスとの圧力が所定値以上となったとき、又は、燃料電池の出力が所定値以上となったときに第1制御モードから第2制御モードへ切り替えることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加え、制御手段では、燃料電池に供給される燃料ガスと燃料オフガスとの圧力が所定値以上となったとき、又は、燃料電池の出力が所定値以上となったときに第1制御モードから第2制御モードへ切り替えられる。従って、燃料電池に供給される燃料ガスと燃料オフガスとの圧力が所定値未満、又は、燃料電池の出力が所定値未満のときだけ燃料ポンプが駆動されることになり、燃料ポンプにより循環させる燃料オフガスの循環流量が比較的少なくて済む。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、第2燃料循環流路の出口がエゼクタより下流の燃料供給流路に接続されており、その出口より下流の燃料供給流路における燃料ガスと燃料オフガスとの圧力を検出するための燃料圧力検出手段が設けられ、燃料圧力検出手段にはヒータが設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の作用に加え、第2燃料循環流路の出口より下流の燃料供給流路における燃料ガスと燃料オフガスとの圧力が燃料検出手段により検出され、モニタ可能となる。また、圧力検出手段を必要に応じてヒータにより加熱可能となる。
請求項1に記載の発明によれば、燃料ポンプを用いた第2燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環から、エゼクタを用いた第1燃料循環流路を介しての燃料オフガスの循環へと切り替えるときに、エゼクタの応答遅れにより燃料オフガスの循環流量が不足することを防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、エゼクタにおける燃料ガスの流速を調節する専用手段を設ける必要がなく、構成を簡略化することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、第1燃料循環流路及びエゼクタを介しての燃料オフガスの循環流量の調節を応答性よく行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加え、燃料ポンプにより多くの燃料オフガスを循環させる必要がなく、燃料ポンプを小型することができ、燃料ポンプの消費電力を少なくすることができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1乃至4の何れかに記載の発明の効果に加え、燃料供給圧力の制御に必要な燃料圧力検出手段の凍結を防止することができ、凍結による燃料圧力検出手段の機能不全を回避することができる。
第1実施形態に係り、燃料電池システムを示す概略構成図。 同実施形態に係り、水素供給流量制御のための制御プログラムを示すフローチャート。 同実施形態に係り、FC電流値と水素循環流量との関係を示すグラフ。 同実施形態に係り、FC電流値と水素ポンプ回転速度との関係を示すグラフ。 同実施形態に係り、FC電流値と水素供給圧力との関係を示すグラフ。 同実施形態に係り、水素供給流量制御に関する各種パラメータの挙動の一例を示すタイムチャート。 第2実施形態に係り、 燃料電池システムを示す概略構成図。 同実施形態に係り、水素供給流量制御のための制御プログラムを示すフローチャート。 同実施形態に係り、水素供給流量制御に関する各種パラメータの挙動の一例を示すタイムチャート。 別の実施形態に係り、水素供給流量制御のための制御プログラムを示すフローチャート。
<第1実施形態>
以下、本発明における燃料電池システムを具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、この実施形態における燃料電池システムを概略構成図により示す。この燃料電池システムは、電動自動車に搭載され、その駆動用モータ(図示略)に電力を供給するために使用される。燃料電池システムは、燃料電池(FC)1を備える。燃料電池1は、燃料ガス(水素ガス)と酸化剤ガス(エア)の供給を受けて発電を行うようになっている。燃料電池1で発電した電力は、インバータ(図示略)を介して駆動用モータに供給されるようになっている。この駆動用モータは、別途の指令に基づいて制御されるようになっている。
燃料電池1のアノード側には、燃料電池1に水素ガスを供給するための本発明の燃料供給流路としての水素供給流路2と、燃料電池1から排出される燃料オフガス(水素オフガス)を水素供給流路2へ循環させるための本発明の第1燃料循環流路としての第1水素循環流路3と、水素供給流路2と第1水素循環流路3との間に設けられたエゼクタ4と、エゼクタ4を迂回するように第1水素循環流路3と並列に配置され、燃料電池1から排出される水素オフガスを水素供給通路2へ循環させるための本発明の第2燃料循環流路としての第2水素循環流路5と、第2水素循環流路5に設けられて水素オフガスを圧送するための本発明の燃料ポンプとしての水素ポンプ6とが設けられる。水素供給流路2には、水素タンク8から水素ガスが流れるようになっている。
エゼクタ4より上流の水素供給流路2には、インジェクタ9が設けられる。このインジェクタ9は、電磁弁により構成され、エゼクタ4より上流の水素供給通路2における水素ガスの圧力(エゼクタ上流水素圧力)P0を調節するようになっている。インジェクタ9は、デューティ制御によって水素ガスの噴射圧力を調節するようになっている。インジェクタ9は、本発明の燃料流速調節手段及び圧力調節弁に相当する。
第1水素循環流路3には、逆止弁10が設けられる。この逆止弁10は、エゼクタ4からの水素ガスの逆流を防止するようになっている。第2水素循環流路5の出口5aは、エゼクタ4より下流の水素供給流路2に接続される。第2水素循環流路5には、逆止弁7が設けられる。この逆止弁7は、水素供給通路2からの水素ガスの逆流を防止するようになっている。
第2水素循環流路5より上流の第1水素循環流路3には、気液分離器11が設けられる。この気液分離器11は、水素オフガスから水分を分離し、水素オフガスのみをエゼクタ4及び水素ポンプ6へ向けて流し、水分を排出流路12を介して外部へ排出するようになっている。排出流路12には、電磁弁により構成される排気排水弁13が設けられる。
エゼクタ4と燃料電池1との間の水素供給流路2には、本発明の燃料圧力検出手段としての第1水素圧力センサ21が設けられる。この第1水素圧力センサ21は、第2水素循環流路5の出口5aより下流の水素供給流路2において燃料電池1に供給される水素ガスと水素オフガスとの圧力の総和(水素供給圧力)P1を検出するようになっている。この実施形態で、第1水素圧力センサ21には、ヒータ22が設けられる。このヒータ22は、例えば、電熱器で構成することができ、あるいは、燃料電池1の発熱を冷却するための冷却媒体を循環させる熱交換器で構成することもできる。
インジェクタ9とエゼクタ4との間の水素供給流路2には、第2水素圧力センサ23が設けられる。この第2水素圧力センサ23は、エゼクタ4の上流側における水素ガスの圧力(エゼクタ上流水素圧力)P0を検出するようになっている。
一方、燃料電池1のカソード側には、燃料電池1に酸化剤ガスとしてのエアを供給するためのエア供給流路14と、燃料電池1から排出されるエアオフガスを排出するためのエア排出流路15とが設けられる。エア供給流路14には、燃料電池1に対するエアの供給量を調節するためのエアポンプ16が設けられる。エアポンプ16より下流のエア供給流路14には、エア圧力センサ24が設けられる。このエア圧力センサ24は、燃料電池1へ供給されるエアの圧力を検出するようになっている。また、エア排出流路15には、電磁弁により構成される切換弁17が設けられる。
上記構成において、水素タンク8の水素ガスは、水素供給流路2及びエゼクタ4を介して燃料電池1へ供給されるようになっている。燃料電池1に供給された水素ガスは、同電池1にて発電に使用された後、同電池1から水素オフガスとして第1水素循環流路3又は第2水素循環流路5へ排出されるようになっている。水素オフガスには、燃料電池1の内部の生成水などの水分が含まれる。燃料電池1から第1水素循環流路3へ排出される水素オフガスは、気液分離器11にて水分と分離された後、第1水素循環流路3、逆止弁10及びエゼクタ4を介して水素供給流路2へ循環可能となっている。このとき、水素オフガスは、エゼクタ4を流れる水素ガスによってエゼクタ4に負圧が発生することで、その負圧により吸引されて水素供給流路2へ循環され、水素ガスに合流する。また、燃料電池1から第1水素循環流路3へ排出される水素オフガスは、気液分離器11にて水分と分離された後、第2水素循環流路5、水素ポンプ6及び逆止弁7を介して水素供給流路2へ循環可能となっている。このとき、水素オフガスは、水素ポンプ6を駆動させることにより、第2水素循環流路5を介して水素供給流路2へ循環され、水素ガスに合流する。第1水素循環流路3により水素オフガスを循環させるか、第2水素循環流路5により水素オフガスを循環させるかは、水素ポンプ6とインジェクタ9を制御することで使い分けることができる。
この燃料電池システムは、コントローラ30を更に備える。コントローラ30は、第1水素圧力センサ21、第2水素圧力センサ23及びエア圧力センサ24の検出信号をそれぞれ入力するようになっている。コントローラ30は、燃料電池1の発電に係る電圧値及び電流値をそれぞれ入力するようになっている。また、コントローラ30は、電気自動車の運転操作に係る指令値として、運転席に設けられたアクセルセンサ31からアクセルペダル32の操作量に相当するアクセル開度を入力するようになっている。コントローラ30は、中央処理装置(CPU)及びメモリを備え、燃料電池1へ供給される水素流量及びエア流量を制御するために、メモリに記憶された所定の制御プログラムに基づいてインジェクタ9、排気排水弁13、水素ポンプ6、エアポンプ16及び切換弁17等を制御するようになっている。すなわち、コントローラ30は、燃料電池1に供給される水素流量を制御するために、各水素圧力センサ21,23の検出信号等に基づいてインジェクタ9及び水素ポンプ6を制御するようになっている。また、コントローラ30は、排出流路12からの排気排水を調節するために排気排水弁13を制御するようになっている。一方、コントローラ30は、燃料電池1へ供給されるエアの流量(エア流量)を調節するために、エア圧力センサ24の検出信号等に基づいてエアポンプ16を制御するようになっている。また、コントローラ30は、エア排出流路15からのエアオフガスの排出流量を調節するために切換弁17を制御するようになっている。
次に、燃料電池1に対する水素供給流量を制御するための制御プログラムについて説明する。図2に、この制御プログラムをフローチャートにより示す。
処理がこのルーチンへ移行すると、ステップ100で、コントローラ30は、電気自動車の急加速要求であるか、すなわち、燃料電池1の出力増が指令されたか否かを判断する。コントローラ30は、アクセルセンサ31により検出されるアクセル開度ACCに基づいてこの判断を行う。コントローラ30は、この判断結果が否定となる場合、その後の処理を終了し、この判断結果が肯定となる場合、処理をステップ110へ移行する。
ステップ110で、コントローラ30は、第1水素圧力センサ21により検出される水素供給圧力P1が第1の所定値Pa以上か否かを判断する。コントローラ30は、この判断結果が否定となる場合、処理をステップ120へ移行し、この判断が肯定となる場合、処理をステップ140へ移行する。
ステップ120では、コントローラ30は、水素ポンプ6を駆動する。次に、ステップ130で、コントローラ30は、インジェクタ9を第1のデューティ比で開弁する。この第1のデューティ比は、インジェクタ9の開度として比較的小さい値に相当する。その後、コントローラ30は、処理をステップ110へ戻し、ステップ110〜ステップ130の処理を繰り返す。
一方、ステップ110から移行してステップ140では、コントローラ30は、水素ポンプを停止する。
次に、ステップ150で、コントローラ30は、第1水素圧力センサ21により検出される水素供給圧力P1が第2の所定値Pb(Pb>Pa)以上か否かを判断する。コントローラ30は、この判断結果が否定となる場合、処理をステップ160へ移行し、この判断結果が肯定となる場合、その後の処理を終了する。
ステップ160では、コントローラ30は、インジェクタ9を第2のデューティ比で開弁する。この第2のデューティ比は、インジェクタ9の開度として第1のデューティ比よりも大きい値に相当する。その後、コントローラ30は、処理をステップ150へ戻し、ステップ150及びステップ160の処理を繰り返す。
図3に、この燃料電池システムによる、燃料電池1の電流値(FC電流値)と水素オフガスの循環量(水素循環流量)との関係をグラフにより示す。このグラフより、水素循環流量は、FC電流値が増えるに連れて比例的に増えることがわかる。ここで、FC電流値が第1の所定値A1を超える以前は、主として水素ポンプ6により水素オフガスを循環させる第1制御モードM1となり、FC電流値が第1の所定値A1を超えると、エゼクタ4により水素オフガスを循環させる第2制御モードM2となる。図3に円で囲んで示すように、第1制御モードM1と第2制御モードM2との切り替わり点では、水素循環流量に変動がないことがわかる。
図4に、この燃料電池システムによる、FC電流値と水素ポンプ6の回転速度(水素ポンプ回転速度)との関係をグラフにより示す。このグラフより、水素ポンプ回転速度は、第1制御モードM1にてFC電流値が第1の所定値A1を超える以前は、比較的急峻に立ち上がり、第2制御モードM2にてFC電流値が第1の所定値A1を超えると、急峻に立ち下がることがわかる。図4に円で囲んで示すように、第1制御モードM1と第2制御モードM2との切り替わり点を境に、水素ポンプ回転速度が大きく変動することがわかる。
図5に、この燃料電池システムによる、FC電流値と水素供給圧力P1との関係をグラフにより示す。このグラフより、水素供給圧力P1は、FC電流値が増えるに連れて概ね比例的に増えることがわかる。図5に円で囲んで示すように、第1制御モードM1と第2制御モードM2との切り替わり点を境に、水素供給圧力P1が若干変動することがわかる。すなわち、第1制御モードM1よりも第2制御モードM2の方が、水素供給圧力の増加が若干急になることがわかる。
ここで、図6に、上記制御に関する各種パラメータの挙動の一例をタイムチャートにより示す。燃料電池1の停止状態から、時刻t1にて、図6(a)に示すようにアクセル開度ACCがゼロから立ち上がり、同図(b)に示すようにFC要求出力がゼロから立ち上がる。すると、図6(d)に示すように水素ポンプ6の回転速度がゼロから所定値Nへ向けて比較的急峻に立ち上がり、同図(e)に示すようにインジェクタ9の開度信号が第1の開度Bで第1のデューティ比により開弁される。これに伴い、図6(f)に示すように燃料電池1に対する水素供給流量がゼロから立ち上がり、同図(c)に示すように水素供給圧力P1がゼロから増加し始め、同図(g)に示すように水素循環流量が増加し始める。
その後、時刻t2にて、図6(c)に示すように水素供給圧力P1が第1の所定値Paに達すると、同図(d)に示すように水素ポンプ6の回転速度がゼロへ向けて急峻に立ち下がり、同図(e)に示すようにインジェクタ9の開度信号が第1の開度Bのまま第1のデューティ比よりも大きい第2のデューティ比となる。これに伴い、図6(c)に示すように水素供給圧力P1が、第1の所定値Paから緩やかに増加し始め、同図(g)に示すように水素循環流量が変わらずに増加を続ける。
そして、時刻t3にて、図6(c)に示すように水素供給圧力P1が第2の所定値Pbに達すると、同図(g)に示すように水素循環流量が上げ止まる。このように、燃料電池1に出力要求があった場合は、図6(g)に示すように、水素供給流路2に対する水素循環流量をスムーズに増加させて確保することができる。
電気自動車の急加速時等には、燃料電池1で急速発電を行う必要があることから、燃料電池1へ相当量の水素ガスを応答性良く供給する必要がある。ここで、燃料電池1から排出される水素オフガスを応答性よく水素供給流路2へ循環させるためには、水素ポンプ6を優先的に駆動させて第2水素循環流路5及び水素ポンプ6を介して水素オフガスを循環させるのが有効となる。しかし、水素ポンプ6のみを使用したのでは、水素オフガスの全流量域を満足させるために水素ポンプ6が大型化してしまう。一方、水素供給流路2に所定量以上の水素ガスが流れれば、エゼクタ4を有効に機能させて、すなわちエゼクタ4で有効な負圧を発生させて、第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介して水素オフガスを水素供給流路2へ循環させることができる。また、水素ポンプ6を用いた第2水素循環流路5を介しての水素オフガスの循環から、エゼクタ4を用いた第1水素循環流路3を介しての水素オフガスの循環へ切り替えるときには、エゼクタ4の応答遅れによる水素オフガスの循環流量不足を防止する必要がある。
そこで、上記制御によれば、コントローラ30は、主として水素ポンプ6を駆動させて水素オフガスを第2水素循環流路5及び水素ポンプ6を介して水素供給流路2へ循環させる第1制御モードM1と、エゼクタ4を機能させて水素オフガスを第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介して水素供給流路2へ循環させる第2制御モードM2とを含み、第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるときに、インジェクタ9を制御することによりエゼクタ4における水素ガスの流速を確保した上で水素ポンプ6を停止させるようになっている。
詳しくは、コントローラ30は、燃料電池1の出力増が指令されたとき、初めに水素ポンプ6を駆動させると共にインジェクタ9を小さめの開度に相当する第1デューティ比で開弁する。これにより、水素ガスを水素供給流路2及びエゼクタ4を介して燃料電池1へ供給すると共に、水素ポンプ6を駆動させて第2水素循環流路5を介して水素オフガスを水素供給流路2へ循環させる。その後、コントローラ30は、水素供給圧力P1が第1の所定値Paとなって第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるときに、インジェクタ9を制御してエゼクタ4における水素ガスの流速を確保した上で水素ポンプ6を停止させるようになっている。
また、上記制御によれば、コントローラ30は、水素供給流量の低流量域では、第1制御モードM1により、主として水素ポンプ6を用いて第2水素循環流路5を介して水素オフガスを水素供給流路2へ循環させ、水素供給流量の中高流量域では、第2制御モードM2により、エゼクタ4を用いて第1水素循環流路3を介して水素オフガスを水素供給流路2へ循環させるようになっている。そして、コントローラ30は、第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替わるときには、インジェクタ9を制御することでエゼクタ上流水素圧力P0が通常よりも高くなるように水素ガスをエゼクタ4へ流すようになっている。
以上説明したこの実施形態の燃料電池システムによれば、燃料電池1では、水素ガスとエアの供給を受けて発電が行われる。このとき、燃料電池1の内部で生成水を含む水分が発生し、その水分を含む水素オフガスが燃料電池1から排出される。燃料電池1から排出されて第1水素循環流路3へ流れる水素オフガスは、水素ポンプ6が停止している状態では、水素供給流路2を流れる水素ガスによりエゼクタ4で負圧が発生することでエゼクタ4に吸引されて水素供給流路2へ循環され、更に燃料電池1へと循環される。また、燃料電池1から排出されて第1水素循環流路3へ流れる水素オフガスは、水素ポンプ6が駆動している状態では、水素ポンプ6により吸引・圧送されることで第2水素循環流路5を介して水素供給流路2へ循環され、更に燃料電池1へと循環される。
ここで、コントローラ30により、主として水素ポンプ6を駆動させて水素オフガスを第2水素循環流路5及び水素ポンプ6を介して水素供給流路2へ循環させる第1制御モードM1から、エゼクタ4を機能させて水素オフガスを第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介して水素供給流路2へ循環させる第2制御モードM2へ切り替えられる。このとき、コントローラ30により、インジェクタ9が制御されることにより、エゼクタ4における水素ガスの流速が確保された上で水素ポンプが停止される。従って、水素ポンプ6の停止によって第2水素循環流路5を介しての水素オフガスの循環が停止されるときには、エゼクタ4における水素ガスの流速が確保されることでエゼクタ4が有効に機能し、第1水素循環流路3を介しての水素オフガスの循環が有効に始まっているので、水素供給流路2への循環が一時的に落ち込むことがない。このため、水素ポンプ6を用いた第2水素循環流路5を介しての水素オフガスの循環から、エゼクタ4を用いた第1水素循環流路3を介しての水素オフガスの循環へと切り替えるときに、エゼクタ4の応答遅れにより水素オフガスの循環流量が不足することを防止することができる。
この実施形態では、エゼクタ4より上流の水素供給流路2におけるエゼクタ上流水素圧力P0がインジェクタ9により調節されることにより、エゼクタ4における水素ガスの流速が調節され、エゼクタ4で発生する負圧が調節され、第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介しての水素オフガスの循環流量が調節される。このため、エゼクタ4における水素ガスの流速を調節する専用手段を設ける必要がなく、燃料電池システムの構成を簡略化することができる。
この実施形態によれば、コントローラ30では、燃料電池1に対する水素供給圧力P1が第1の所定値Pa以上となったときに第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えられる。従って、水素供給圧力P1が第1の所定値Pa未満のときだけ水素ポンプ6が駆動されることになり、水素ポンプ6により循環させる水素オフガスの流量が比較的少なくて済む。このため、水素ポンプ6により多くの水素オフガスを循環させる必要がなく、水素ポンプ6を小型することができ、水素ポンプ6の消費電力を少なくすることができる。
この実施形態では、第2水素循環流路5の出口5aより下流の水素供給流路2における水素供給圧力P1が第1水素圧力センサ21により検出され、モニタ可能となる。また、第1水素圧力センサ21を必要に応じてヒータ22により加熱可能となる。このため、水素供給圧力P1の制御に必要な第1水素圧力センサ21の凍結を防止することができ、凍結による第1水素圧力センサ21の機能不全を回避することができる。
この実施形態では、燃料電池1の出力増が指令されたときに水素ポンプ6が駆動されるので、水素オフガスが第2水素循環流路5及び水素ポンプ6を介して水素供給流路2へ速やかに循環され、その分だけ燃料電池1に多くの水素ガスが供給される。このため、燃料電池1に対する水素ガス供給の応答性を更に向上させることができる。
この実施形態では、第1水素循環流路3に気液分離器11が設けられるので、同流路3又は第2水素循環流路5を介して水素供給流路2へ循環される水素オフガスに含まれる水分を低減することができる。このため、水素供給流路2へ循環された水素オフガスが、同流路2を流れる低温の水素ガスと合流したときのアイシングによる水分の氷結を抑制することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明における燃料電池システムを具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明において前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、異なった点を中心に説明する。
図7に、この実施形態の燃料電池システムを概略構成図により示す。この実施形態では、エゼクタ4に、水素ガスの流路の開口面積を可変とした可変ノズル4aが設けられ、その可変ノズル4aがコントローラ30により制御される点で第1実施形態と構成が異なる。
可変ノズル4aは、電磁弁より構成され、エゼクタ4における水素ガスの流速を調節するために開度可変となっている。この実施形態で、可変ノズル4aは、本発明の燃料流速調節手段に相当する。
また、この実施形態では、燃料電池1に対する水素供給流量を制御するための制御プログラムの処理内容の点で第1実施形態と構成が異なる。図8に、この実施形態の制御プログラムをフローチャートにより示す。図8に示すフローチャートは、ステップ165、ステップ170及びステップ180の処理内容の点で図2のフローチャートと異なる。
図8に示すように、この実施形態では、ステップ110の判断結果が否定となる場合、コントローラ30は、ステップ120及びステップ130の処理を実行すると共に、ステップ170で、エゼクタ4の可変ノズル4aを第1の開度Aに開弁する。
一方、ステップ150の判断結果が否定となる場合、コントローラ30は、ステップ165で、インジェクタ9を第1のデューティ比で開弁すると共に、ステップ180で、エゼクタ4の可変ノズル4aを第2の開度C(C>A)に開弁する。
ここで、図9に、上記制御に関する各種パラメータの挙動の一例をタイムチャートにより示す。燃料電池1の停止状態から、時刻t1にて、図9(a)に示すようにアクセル開度ACCがゼロから立ち上がり、同図(b)に示すようにFC要求出力がゼロから立ち上がる。すると、図9(d)に示すように水素ポンプ6の回転速度がゼロから所定値Nへ向けて比較的急峻に立ち上がり、同図(e)に示すように可変ノズル4aの開度信号がゼロから第1の開度Aへ立ち上がり、同図(f)に示すようにインジェクタ9の開度信号が第1の開度Bで第1のデューティ比により開弁される。これに伴い、図9(g)に示すように燃料電池1に対する水素供給流量がゼロから立ち上がり、同図(c)に示すように水素供給圧力P1が増加し始め、同図(h)に示すように水素循環流量がゼロから増加し始める。
その後、時刻t2にて、図9(c)に示すように水素供給圧力P1が第1の所定値Paに達すると、同図(d)に示すように水素ポンプ6の回転速度がゼロへ向けて急峻に立ち下がり、同図(e)に示すように可変ノズル4aの開度信号が第1の開度Aから増加し始め、同図(f)に示すようにインジェクタ9の開度信号が第1の開度Bと第1のデューティ比のまま開弁される。これに伴い、図9(c)に示すように水素供給圧力P1が、第1の所定値Paから緩やかに増加し始め、同図(h)に示すように水素循環流量が変わらずに増加を続ける。
そして、時刻t3にて、図9(c)に示すように水素供給圧力P1が第2の所定値Pbに達すると、同図(e)に示すように可変ノズル4aの開度信号が第1の開度Aよりも大きい第2の開度Cで上げ止まり、同図(h)に示すように水素循環流量が上げ止まる。このように、燃料電池1に出力要求があった場合は、図9(h)に示すように、水素供給流路2に対する水素循環流量をスムーズに増加させて確保することができる。
上記制御によれば、コントローラ30は、第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるときに、可変ノズル4aを制御することによりエゼクタ4における水素ガスの流速を確保した上で水素ポンプ6を停止するようになっている。
詳しくは、コントローラ30は、燃料電池1の出力増が指令されたとき、初めに水素ポンプ6を駆動させ、インジェクタ9を小さめの開度に相当する第1デューティ比で開弁すると共に、エゼクタ4の可変ノズル4aを比較的小さめ第1の開度Aで開弁する。これにより、水素ガスを水素供給流路2及びエゼクタ4を介して燃料電池1へ供給すると共に、水素ポンプ6を駆動させて第2水素循環流路5を介して水素オフガスを水素供給流路2へ循環させる。その後、コントローラ30は、水素供給圧力P1が第1の所定値Paとなって第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるときに、可変ノズル4aを制御してエゼクタ4における水素ガスの流速を確保した上で水素ポンプ6を停止させるのである。
以上説明したようにこの実施形態の燃料電池システムによれば、前記第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。それに加え、この実施形態では、エゼクタ4に設けられた可変ノズル4aの開口面積が調節されることにより、エゼクタ4における水素ガスの流速が調節され、エゼクタ4で発生する負圧が調節され、第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介しての水素オフガスの循環流量が調節される。このため、第1水素循環流路3及びエゼクタ4を介しての水素オフガスの循環流量の調節を応答性よく行うことができる。
なお、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更して実施することもできる。
例えば、前記各実施形態では、燃料電池1に対する水素供給圧力P1が第1の所定値Pa以上となったときに第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるように構成した。これに対し、燃料電池1の出力が所定値以上となったときに第1制御モードM1から第2制御モードM2へ切り替えるように構成することもできる。例えば、図2のフローチャートにおけるステップ110及びステップ150の処理に代えて、図10のフローチャートにおけるステップ115及びステップ155の処理を実行するように構成する。すなわち、コントローラ30が、ステップ115で、燃料電池1の出力であるFC電流値Afcが第1の所定値A1以上である否かを判断し、ステップ155では、FC電流値Afcが第1の所定値A1よりも大きい第2の所定値A2以上であるか否かを判断するように構成することができる。図10は、水素供給流量制御のための制御プログラムをフローチャートにより示す。
この発明は、電気自動車等の電源として利用することができる。
1 燃料電池
2 水素供給流路(燃料供給流路)
3 第1水素循環流路(第1燃料循環流路)
4 エゼクタ
4a 可変ノズル(燃料流速調節手段)
5 第2水素循環流路(第1燃料循環流路)
5a 出口
6 水素ポンプ(燃料ポンプ)
9 インジェクタ(燃料流速調節手段、圧力調節弁)
21 第1水素圧力センサ(燃料圧力検出手段)
22 ヒータ
30 コントローラ(制御手段)
P1 水素供給圧力
Pa 第1の所定値(所定値)
Afc FC電流値(出力)
A1 第1の所定値(所定値)
M1 第1制御モード
M2 第2制御モード

Claims (5)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスの供給を受けて発電を行う燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料供給流路と、
    前記燃料電池から排出される燃料オフガスを前記燃料供給流路へ循環させるための第1燃料循環流路と、
    前記燃料供給流路と前記第1燃料循環流路との間に設けられたエゼクタと、
    前記エゼクタを迂回するように前記第1燃料循環流路と並列に配置され、前記燃料電池から排出される燃料オフガスを前記燃料供給流路へ循環させる第2燃料循環流路と、
    前記第2燃料循環流路に設けられて前記燃料オフガスを圧送するための燃料ポンプと
    を備えた燃料電池システムにおいて、
    前記エゼクタにおける前記燃料ガスの流速を調節するための燃料流速調節手段と、
    少なくとも前記燃料ポンプと前記燃料流速調節手段を制御する制御手段と
    を備え、前記制御手段は、主として前記燃料ポンプを駆動させて前記燃料オフガスを前記第2燃料循環流路及び前記燃料ポンプを介して前記燃料供給流路へ循環させる第1制御モードと、前記エゼクタを機能させて前記燃料オフガスを前記第1燃料循環流路及び前記エゼクタを介して前記燃料供給流路へ循環させる第2制御モードとを含み、前記第1制御モードから前記第2制御モードへ切り替えるときに、前記燃料流速調節手段を制御することにより前記エゼクタにおける前記燃料ガスの流速を確保した上で前記燃料ポンプを停止させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料流速調節手段は、前記エゼクタより上流の前記燃料供給流路における前記燃料ガスの圧力を調節する圧力調節弁であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料流速調節手段は、前記エゼクタに設けられて開口面積を可変とした可変ノズルであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システム。
  4. 前記制御手段は、前記燃料電池に供給される前記燃料ガスと前記燃料オフガスとの圧力が所定値以上となったとき、又は、前記燃料電池の出力が所定値以上となったときに前記第1制御モードから前記第2制御モードへ切り替えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の燃料電池システム。
  5. 前記第2燃料循環流路の出口が前記エゼクタより下流の前記燃料供給流路に接続されており、前記出口より下流の前記燃料供給流路における前記燃料ガスと前記燃料オフガスとの圧力を検出するための燃料圧力検出手段が設けられ、前記燃料圧力検出手段にはヒータが設けられたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の燃料電池システム。
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