JP5921458B2 - 映像データ処理装置及び映像データ処理プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、暗号化された映像データを記録する記録媒体を作成する映像データ処理装置及び映像データ処理プログラムに関する。
従来から、監視カメラで得られた映像データを記録媒体に記録することが行われている。
特許文献1には、光ディスクに記録されている圧縮映像データを1単位時間毎にシーンブロック配列順に読み出し、その配列順に読み出された各シーンブロックを1単位時間毎にバッファメモリに蓄積し、そのバッファメモリに蓄積された各シーンブロックの圧縮映像データにデータ伸張処理を施し1単位時間中に再生することが開示されている。また、マルチシーン映像再生中に操作キーにより他のオプションシーンが指定されると、指定されたオプションシーンの対応するシーンブロックをバッファメモリから読み出し、データ伸張処理を施して再生することが開示されている。
特許文献2には、複数のストーリ展開を含むマルチストーリの情報をMPEGエンコードした圧縮データを持つ光ディスクから、選択可能なストーリ数の情報を取り出し、MPEGデコードに用いるバッファの記録情報を、選択可能なストーリ数に応じた数に分割し、マルチストーリのうち選択されたストーリのデコード対象データをバッファの分割領域の一部に記録しながらMPEGデコードし、選択されていないストーリのデコード対象データをバッファの分割領域の他部に記録することが開示されている。
特許文献3には、データを入出力バッファ手段に一時的に記憶させ、映像音声データの再生中に、別の映像音声データ又は非連続データの再生、記録要求を受けた場合に、入出力バッファ手段に再生中の映像音声データが一定量先読みされて蓄積されていたときには、別の映像音声データ又は非連続データの再生、記録動作を行うように制御することが開示されている。
特許文献4には、ユーザからのアングル切り替え指示による再生アングルの切り替え完了前に、再度アングル切り替え指示がユーザからなされた場合には、再指示による切り替え先アングル番号のデータのDVD−Videoディスク上の記録アドレスより当該データの読み出し開始可能時刻を算出し、トラックバッファに格納されている現再生中アングルのデータの再生終了時刻と読み出し開始可能時刻との前後関係を求め、読み出し開始可能時刻の方が前であれば、再指示による切り替え先アングル番号のデータのトラックバッファへの読み出しを開始するよう制御することが開示されている。
特許文献5には、記憶手段へ複数の動画データを格納するとともに、再生手段に複数のバッファを設け、記憶手段からバッファへ複数の動画データをそれぞれ読み出して再生し、再生された複数の動画データのうち、単一又は複数の動画データを選択的に表示することが開示されている。
特許文献6には、記録媒体から読み出されたインタリーブ画像情報における複数の時系列の画像情報を個別に格納するためのバッファメモリ領域が並列に構成されており、各バッファメモリ領域の同一アドレスにおいて、インタリーブ画像情報における対応する画像情報を順次読み出しながら更新するとともに、同一アドレスにおける読み出しが、書き込みによって追い越されないように制御することが開示されている。
特開平8−294088号公報 特開平11−41563号公報 特開2002−170322号公報 特開2003−319346号公報 特開2005−341183号公報 特許第3132477号
ところで、監視カメラで撮影して得られた映像データをBlu−Rayディスク(BD−ROM)等の可搬性記録媒体に記憶させて配布するサービスがあり、例えばオフィスビルの管理会社が、監視カメラで得られた映像データをBD−ROM等に記憶させて当該オフィスビルのテナントに配布する場合がある。この場合、第三者が閲覧できないようにパスワード等で映像データを保護することが望ましいが、記録型BDで規定されているパスワード保護方式ではたとえパスワードがなくてもパーソナルコンピュータ等で映像データを直接開けば映像を再生することが可能であるため、保護が十分でない問題があった。また、暗号化された複数チャンネルの映像データを切り替えて再生する場合、映像データを復号しながら再生することになるため、再生前処理に時間を要し、その分、映像データの切り替えに時間を要する。
本発明の目的は、映像データの安全を確保するとともに、複数のチャンネル間での映像データの切り替え時間を短縮させることが可能な映像データ処理装置及び映像データプログラムを提供することである。
請求項1に記載の発明は、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、を有し、前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのうち、再生装置にて再生中のチャンネルの次に選択され得るチャンネルのストリームファイルを、他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号し、複数チャンネルのうちの特定チャンネルを経由してチャンネルの切り替えが行われる場合、再生が指示されていないチャンネルのうち、前記特定チャンネルのストリームファイルを他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号する、ことを特徴とする映像データ処理装置である。
請求項2に記載の発明は、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、を有し、前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルのうち、再生装置にて再生中のストリームファイルの撮影時刻に対応する時刻に撮影されたストリームファイルを優先して復号する、ことを特徴とする映像データ処理装置である。
請求項3に記載の発明は、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、を有し、前記プログラムは、先行復号対象のチャンネルの再生が指示され、そのチャンネルを再生するためのパスワードを受けた場合に、そのチャンネルのストリームファイルを再生する、ことを特徴とする映像データ処理装置である。
請求項4に記載の発明は、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、を有し、前記暗号化手段は、ストリームファイルを暗号化した上で、前記可搬性記録媒体の本来の格納ディレクトリとは異なるディレクトリに格納する、ことを特徴とする映像データ処理装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項に記載の映像データ処理装置であって、前記プログラムは、本来の格納ディレクトリとは異なるディレクトリに格納されたストリームファイルを復号した上で、再生装置のローカルストレージの特定ディレクトリに格納する、ことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、を有し、前記プログラムは、仮想ファイルシステムを用いてストリームファイルの再生を可能とする、ことを特徴とする映像データ処理装置である。
請求項7に係る発明は、コンピュータに、複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するステップと、複数チャンネルのストリームファイルを暗号化するステップと、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたプログラムのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するステップと、暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込むステップと、を実行させ、前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのうち、再生装置にて再生中のチャンネルの次に選択され得るチャンネルのストリームファイルを、他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号し、複数チャンネルのうちの特定チャンネルを経由してチャンネルの切り替えが行われる場合、再生が指示されていないチャンネルのうち、前記特定チャンネルのストリームファイルを他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号する、ことを特徴とする映像データ処理プログラムである。
本発明によると、ストリームファイルが暗号化されて可搬性記録媒体に記憶されるため、たとえ第三者が当該可搬性記録媒体を入手してストリームファイルに直接アクセスしても、元の映像データを再生することができず、安全性が確保される。また、再生装置にて再生されていないチャンネルのストリームファイルを先行して復号するため、そのチャネルに切り替えられたときに復号を行わずにストリームファイルを再生することが可能となる。これにより、複数のチャンネル間での映像データの切り替え時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施形態に係る映像データ処理システムの一例を示すブロック図である。 BD−ROM規格の説明図である。 本発明の実施形態に係る映像データ処理装置の一例を示すブロック図である。 再生時の動作の概要を示す図である。 第1動作例の説明図である。 第1動作例の説明図である。 第1動作例における暗号化の説明図である。 BD−ROMにおけるVFS(Virtual File System)の説明図である。 第1動作例における復号の説明図である。 第1動作例における復号の説明図である。 再生時の動作の概要を示す図である。 第2動作例の説明図である。 第2動作例の説明図である。 第2動作例における復号の説明図である。 第2動作例における復号の説明図である。 別の動作例の説明図である。
図1に、本発明の実施形態に係る映像データ処理システムの一例を示す。映像データ処理システムは、映像サーバ10と、オーサリング用コンピュータとして機能する映像データ処理装置20と、映像データ処理装置20で作成されたBlu−Rayディスク(BD−ROM)等の可搬性記録媒体40を再生する再生装置50とを含む。
映像サーバ10は、1又は複数の監視カメラで取得された映像データを記憶する。複数の監視カメラで取得された映像データを記憶する場合、映像サーバ10は、複数の監視カメラのそれぞれで取得された映像データを、それぞれのチャンネルに割り当てて記憶する。例えば、映像サーバ10は、監視カメラA(図示せず)で取得された映像データをチャンネルAの映像データとして記憶し、監視カメラB(図示せず)で取得された映像データをチャンネルBの映像データとして記憶する。映像サーバ10は、各種センサで検出された、映像データに付随するメタデータも映像データに関連付けて記憶する。例えば、映像サーバ10は、撮影時刻を示す撮影時刻情報を映像データに関連付けて記憶する。
映像データ処理装置20は、映像サーバ10に記憶されている映像データを取り込み、編集してBD−ROM等の可搬性記録媒体40に書き込む。映像データ処理装置20は、映像データを特定の形態に加工することで暗号化し、可搬性記録媒体40に書き込む。本実施形態における暗号化は、映像データの可逆的破壊ということもでき、たとえパーソナルコンピュータで映像データ自体を直接開いたとしても、元の映像データを再生できないような形態で映像データは加工される。暗号化の具体的な方法については後述する。
再生装置50は、例えば汎用のBDプレーヤであり、映像データ処理装置20で作成された可搬性記録媒体40を再生して表示装置に映像を表示させる。ユーザは、図示しないリモコン等の入力デバイスを操作することで再生装置50の動作を制御する。例えば、ユーザは、暗号化された映像データを復号するためのパスワード等の復号鍵を、入力デバイスを用いて入力する。また、ユーザは、入力デバイスを用いてチャンネルを切り替えることが可能となっている。
可搬性記録媒体40としては、DVD、CD、Blu−Rayディスク(BD−ROM)等の光ディスク媒体が想定されるが、不揮発性の半導体メモリ等であってもよい。本実施形態では、一例として、可搬性記録媒体40はBlu−Rayディスク(BD−ROM)であるとして説明する。まず、本実施形態において前提となるBD−ROM規格について簡単に説明する。
図2に、BD−ROM規格で定められたディレクトリ及びファイル構造を示す。主なBD−ROMファイルは、ルートディレクトリ直下のBDMVディレクトリの下に格納される。BDMVディレクトリは、PLAYLIST、CLIPINFO、STREAM、JAR及びその他のディレクトリを含む。
STREAMディレクトリは、「0100.m2ts」、「0200.m2ts」等の各ストリームファイルを含む。なお、拡張子「m2ts」は、MPEG−2のTransport Streamであることを示す。
CLIPINFOディレクトリは、クリップ(Clip)のデータベースファイルを含む。BD−ROM規格では、ストリームファイルはクリップ(Clip)ストリームファイルと呼ばれ、これに関連するデータベースファイルをClipinformationファイルと呼ぶ。Clipinformationファイルは、対応するストリームファイルのアクセスポイントのタイムスタンプを記憶する。このタイムスタンプを用いることで再生装置はストリームのどこからデータを読み出すべきかを認識する。ClipストリームファイルとClipinformationファイルとの間には1対1の関係がある。図において、「0100.m2ts」ファイルには「0100.clpi」ファイルが対応し、「0200.m2ts」ファイルには「0200.clpi」ファイルが対応する。
PLAYLISTディレクトリは、PlayListのデータベースファイルを含む。PlayList(Movie PlayList)は、クリップ(Clip)の再生インターバルリストである。再生インターバルは、クリップ(Clip)の再生開始時点と再生終了時点とから構成される。
JARディレクトリは、Java(登録商標)プラットフォームに基づくJava(登録商標)アプリケーションファイルを含む。BD−ROM規格では、Java(登録商標)プラットフォームに基づくプログラマブルなアプリケーションに対応しており、これを「BD−J」と称する。本実施形態では、このJARディレクトリに格納されるJava(登録商標)アプリケーションを用いて、暗号化されたストリームファイルの復号と所定位置への格納とを行うとともに、復号されたストリームファイルをBDの映像コンテンツとして認識させるためにVFS(Virtual File System)の制御を行う。
その他のディレクトリは、サウンドデータファイル、フォントデータファイル、バックアップファイル等を含む。
図3に、映像データ処理装置20の構成を示す。映像データ処理装置20は、エンコーダ22、暗号化部24、プレイリスト作成部26、換算情報作成部28、プログラム作成部30及び書込部36を含む。また、プログラム作成部30は、復号プログラム作成部32及び先行処理プログラム作成部34を含む。なお、映像データ処理装置20は、CPU等のプロセッサ、メモリ、データバス、入出力インタフェース、キーボード等の入力デバイス、表示装置等の出力デバイス及びBDレコーダを備え、メモリに記憶されたプログラムをCPUが実行することにより、各部の機能が実現される。なお、当該プログラムが、映像データ処理プログラムの一例に相当する。
エンコーダ22は、映像サーバ10に記憶された映像データを取り込み、ストリームファイル(図においてm2tsで示す)とクリップファイル(図においてClipで示す)とを作成する。エンコーダ22は、ストリームファイル及びクリップファイルを、暗号化部24、プレイリスト作成部26及びプログラム作成部30に出力する。
暗号化部24は、キーボード等の入力デバイスから入力されたパスワードを用いて、エンコーダ22から供給されたストリームファイルを暗号化して書込部36に出力する。暗号化部24は、暗号化に際しては、プログラム作成部30との協働によりストリームファイルを暗号化する。具体的には、図2に示すようにストリームファイルは本来であればSTREAMディレクトリに格納されるべきところを、ストリームファイルの一部又は全部に暗号化を行った上、BD−Jアプリケーションからアクセス可能なディレクトリ、例えばJARディレクトリの下にDATAディレクトリを作成し、そのDATAディレクトリに格納する。不正規入手者がストリームの検索を行ってもストリームファイルが暗号化されているため、映像を再生することができない。
プレイリスト作成部26は、エンコーダ22から供給されたストリームファイル及びクリップファイルに基づき、プレイリストファイル(図においてPlayListで示す)を作成して書込部36に出力する。
換算情報作成部28は、映像データの再生されている時点(再生時間)を実際の撮影時刻に換算するための換算情報を作成して書込部36に出力する。例えば、映像データの撮影が開始された時刻(撮影開始時刻)を再生時間の始点とし、撮影が終了した時刻(撮影終了時刻)を再生時間の終点とする。換算情報作成部28は、映像データの撮影時刻及びフレームレート等に基づき、実際の撮影時刻に対応する再生時間、すなわち、当該映像データの再生時間の始点(撮影開始時刻)からの時間を求め、再生時間と撮影時刻との対応関係を示す換算情報を作成する。換算情報作成部28は、各チャンネルの映像データについて換算情報を作成する。これにより、複数のチャンネルの映像データ間で、同じ撮影時刻に撮影されたストリームファイルを特定し、あるチャンネルの再生中にチャンネルが切り替えられた場合、切り替え後のチャンネルのストリームファイルのうち、同じ撮影時刻に撮影されたストリームファイルを再生することが可能となる。具体的には、チャンネル切り替え前の映像データの換算情報に基づき、切り替え前の映像データの切り替え時点における再生時間に対応する撮影時刻を特定する。そして、チャンネル切り替え後の映像データの換算情報に基づき、切り替え後の映像データにおける当該撮影時刻に対応する再生時間を特定し、特定された再生時間から切り替え後のストリームファイルを再生する。これにより、チャンネル切り替え前と切り替え後とで、同じ撮影時刻のストリームファイルが再生されることになる。例えば、チャンネルAの映像データの再生中にチャンネルがチャンネルBに切り替えられた場合、チャンネルAの映像データの再生時間を、チャンネルAの換算情報に基づき撮影時刻に換算する。そして、チャンネルBの換算情報を参照することで、当該撮影時刻に対応する再生時間を特定し、特定された再生時間を含む時間帯のクリップファイルを特定し、そのクリップファイルに対応するストリームファイルを読み込んで再生する。これにより、チャンネルAをチャンネルBに切り替えた時に、再生されていたチャンネルAのストリームファイルと同じ撮影時刻に撮影されたチャンネルBのストリームファイルを再生することが可能となる。
復号プログラム作成部32は、ストリームファイル、クリップファイル及びパスワードに基づき、Java(登録商標)アプリケーション(以下、「復号プログラム」と称する)を作成して書込部36に出力する。この復号プログラムは、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであり、再生装置50にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するためのプログラムである。パスワードは、暗号化部24で暗号化する際に用いられたパスワードであり、復号の際に用いられるパスワードである。なお、以下の説明では、再生装置50にて再生が指示されたチャンネルを、「再生中のチャンネル」と称する場合がある。
先行処理プログラム作成部34は、ストリームファイル、クリップファイル及びパスワードに基づき、Java(登録商標)アプリケーション(以下、「先行処理プログラム」と称する)を作成して書込部36に出力する。この先行処理プログラムは、複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであり、再生装置50にて再生が指示されていないチャンネルであって優先的な復号処理の対象となっているチャンネルのストリームファイルを、先行して復号するためのプログラムである。例えば、先行処理プログラムは、再生装置50にて再生が指示されていないチャンネルのうち、再生中のチャンネルの次に選択され得るチャンネルのストリームファイルを、他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号する。その際、先行処理プログラムは、再生中のチャンネルの換算情報に基づき、再生中のチャンネルの再生時間に対応する撮影時刻を特定し、先行処理対象のチャンネルの換算情報を参照することで、当該撮影時刻を先行処理対象のチャンネルの再生時間に換算し、換算後の再生時間を含む時間帯のクリップファイルに対応するストリームファイルを復号する。
例えば図4に示すように、復号プログラムは、再生装置50にて再生が指示されたチャンネル(再生中のチャンネル)の映像データを可搬性記録媒体40(BD−ROM)から取り込み、当該映像データを復号して出力する。復号プログラムによって復号された映像データは、再生装置50にて再生される。一方、先行処理プログラムは、再生中のチャンネルとは別のチャンネルであって先行処理対象のチャンネルの映像データを可搬性記録媒体40(BD−ROM)から取り込み、当該映像データを復号して出力する。先行処理プログラムによって復号された映像データは、チャンネル切り替えに備えて再生装置50に記憶される。なお、復号プログラム及び先行処理プログラムは、1つのプログラムによって構成されていてもよいし、それぞれ別々のプログラムであってもよい。
書込部36は、図2に示されたディレクトリ構造に従って各ファイルをそれぞれのディレクトリに格納し、可搬性記録媒体40(BD−ROM)に書き込む。但し、本実施形態では上記のように、ストリームファイルの一部又は全部が暗号化された上でSTREAMディレクトリではなくJARディレクトリに格納される。なお、書込部36は、プレイリストファイル及びクリップファイルもJARディレクトリに格納してもよい。
(第1動作例)
次に、本実施形態におけるストリームファイルの暗号化処理及び復号処理について詳細に説明する。まず、第1動作例として、再生装置50にてUp/Downボタン等でチャンネルを順番に切り替える場合について説明する。例えば図5に示すように、チャンネルCh1の映像データを再生装置50で再生中に、ユーザが入力デバイスを操作してUpボタンを1回押下すると、チャンネルCh2が選択されてチャンネルCh2の映像データが再生装置50で再生される。さらにUpボタンが1回押下されると、チャンネルCh3が選択されてチャンネルCh3の映像データが再生装置50で再生される。一方、チャンネルCh3の映像データを再生装置50で再生中に、ユーザが入力デバイスを操作してDownボタンを1回押下すると、チャンネルCh2が選択されてチャンネルCh2の映像データが再生装置50で再生される。さらにDownボタンが1回押下されると、チャンネルCh1が選択されてチャンネルCh1の映像データが再生装置50で再生される。第1動作例では、一例として、チャンネルCh1〜Ch4の4つのチャンネルが存在する場合について説明する。
図6に、チャンネルCh1〜Ch4のクリップファイルの一例を示す。例えば、チャンネルCh1の映像データは、クリップファイルとして、
01000.clpi
01001.clpi
01002.clpi
01003.clpi
01004.clpi、・・・
を含み、図6には示されていないが、それらクリップファイルに対応するストリームファイルとして、
01000.m2ts
01001.m2ts
01002.m2ts
01003.m2ts
01004.m2ts、・・・
を含む。また、チャンネルCh1のプレイリストファイルを0001.mplsとする。チャンネルCh1の映像データを再生装置50で再生した場合、01000.clpi、01001.clpi、01002.clpi、・・・の順番でクリップファイルが再生される。すなわち、01000.m2ts、01001.m2ts、01002.m2ts、・・・の順番でストリームファイルが再生される。
同様に、チャンネルCh2の映像データは、クリップファイルとして、
02000.clpi
02001.clpi
02002.clpi
02003.clpi
02004.clpi、・・・
を含み、図6には示されていないが、それらクリップファイルに対応するストリームファイルとして、
02000.m2ts
02001.m2ts
02002.m2ts
02003.m2ts
02004.m2ts、・・・
を含む。また、チャンネルCh2のプレイリストファイルを0002.mplsとする。このチャンネルCh2の映像データを再生装置50で再生した場合、02000.m2ts、02001.m2ts、02002、m2ts、・・・の順番でストリームファイルが再生される。
チャンネルCh3,Ch4の映像データも、それぞれクリップファイルとストリームファイルとを含む。また、チャンネルCh3のプレイリストファイルを0003.mplsとし、チャンネルCh4のプレイリストファイルを0004.mplsとする。
図7に、第1動作例におけるディレクトリ及びファイル構造を示す。本来であれば、プレイリストファイルはPLAYLISTディレクトリに格納され、クリップファイルはCLIPINFOディレクトリに格納され、ストリームファイルはSTREAMディレクトリに格納される。本実施形態では、書込部36は、それらのファイルを、JARディレクトリ下のDATAディレクトリの下に格納する。
例えば、書込部36は、チャンネルCh1のプレイリストファイルである、
0001.mpls
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、書込部36は、チャンネルCh1のクリップファイルである、
01000.clpi
01001.clpi
01002.clpi、・・・
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、入力されたパスワードに基づき、ストリームファイルを暗号化部24で暗号化する。例えば、チャンネルCh1のストリームファイルである、
01000.m2ts
01001.m2ts
01002.m2ts、・・・
を暗号化し、これらをDATAディレクトリの下に
stb100
stb101
stb102、・・・
として格納する。
同様に、書込部36は、チャンネルCh2のプレイリストファイルである、
0002.mpls
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、書込部36は、チャンネルCh2のクリップファイルである、
02000.clpi
02001.clpi
02002.clpi、・・・
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、暗号化部24は、入力されたパスワードに基づき、チャンネルCh2のストリームファイルである、
02000.m2ts
02001.m2ts
02002.m2ts、・・・
を暗号化し、書込部36は、これらをDATAディレクトリの下に、
stb200
stb201
stb202、・・・
として格納する。
同様に、書込部36は、チャンネルCh3のプレイリストファイルである、
0003.mpls
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、書込部36は、チャンネルCh3のクリップファイルである、
03000.clpi
03001.clpi
03002.clpi、・・・
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、暗号化部24は、入力されたパスワードに基づき、チャンネルCh3のストリームファイルである、
03000.m2ts
03001.m2ts
03002.m2ts、・・・
を暗号化し、書込部36は、これらをDATAディレクトリの下に、
stb300
stb301
stb302、・・・
として格納する。
同様に、チャンネルCh4のファイルも、DATAディレクトリの下に格納される。
また、書込部36は、換算情報である、
換算情報.xml
をJARディレクトリの下に格納し、
Java(登録商標)アプリケーションである、
00000.jar
をJARディレクトリの下に格納する。従って、復号プログラム及び先行処理プログラムは、JARディレクトリの下に格納される。なお、換算情報.xmlについては、このファイル名に限らず別のファイル名を用いてもよいし、ファイル形式もXMLに限らず別のファイル形式を用いてもよい。
以上のようにしてストリームファイルを暗号化してSTREAMディレクトリからJARディレクトリ下のDATAディレクトリに移動して格納すると、このままでは汎用の再生装置50では元の映像を再生することができない。このため、本実施形態では、復号プログラムとBD−ROM規格において定められているVFSを利用して汎用の再生装置50での再生を可能としている。
図8にVFSの概念図を示す。VFSは、BD−ROM内のファイルと、再生装置50内のローカルストレージのデータエリア(Binding Unit Data Area:BUDA)内に保存されたファイルとを組み合わせ、1つの仮想的なディスクパッケージを見立ててコンテンツを更新する仕組みである。
図8(a)はBD−ROM内のファイル構造であり、上述したように、PLAYLISTディレクトリ、CLIPINFOディレクトリ、STREAMディレクトリ及びJARディレクトリが存在する。一方、図8(b)はBUDA内のファイル構造であり、同様に、PLAYLISTディレクトリ、CLIPINFOディレクトリ、STREAMディレクトリ及びJARディレクトリが存在する。VFSでは、Binding Unit Manifest File(BUMF)というXLMファイルで、更新するファイルのマッピングを定義する。すなわち、BD−ROM内のファイルとBUDA内のファイルとを組み合わせた新たなファイルを定義する。
図8(c)に、BD−ROM内のファイルとBUDA内のファイルとを組み合わせたVirtual Packageのファイル構造を示す。PLAYLISTディレクトリには、BD−ROM内のPLAYLISTディレクトリに格納されていたプレイリストファイル00001.mplsと、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納されていたプレイリストファイル00002.mplsとが組み合わされ、
00001.mpls
00002.mpls
の2つのファイルが格納される。
同様に、CLIPINFOディレクトリには、BD−ROM内のCLIPINFOディレクトリに格納されていたクリップファイル00001.clpiと、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納されていたクリップファイル00002.clpiとが組み合わされ、
00001.clpi
00002.clpi
の2つのファイルが格納される。
同様に、STREAMディレクトリには、BD−ROM内のSTREAMディレクトリに格納されていたストリームファイル00001.m2tsと、BUDA内のSTREAMディレクトリに格納されていたストリームファイル00002.m2tsとが組み合わされ、
00001.m2ts
00002.m2ts
の2つのファイルが格納される。
また、JARディレクトリには、BD−ROM内のJARディレクトリに格納されていたJava(登録商標)アプリケーションファイル00001.jarと、BUDA内のJARディレクトリに格納されていたJava(登録商標)アプリケーションファイル00002.jarとが組み合わされ、
00001.jar
00002.jar
の2つのファイルが格納される。
なお、BD−ROM内のファイル名とBUDA内のファイル名とが同一である場合、2つを組み合わせる結果、BD−ROM内のファイルがBUDA内のファイルで置換されることでコンテンツがアップデートされる。
このようなVFSにおいて、Virtual Packageの各ディレクトリに着目すると、BD−ROM内の各ディレクトリにファイルが存在していなくても、BUDA内の各ディレクトリにファイルが存在していれば、Virtual Package内の各ディレクトリにはファイルが存在することがわかる。例えば、STREAMディレクトリに着目すると、BD−ROM内のSTREAMディレクトリにストリームファイルが存在していなくても、BUDA内のSTREAMディレクトリにストリームファイルが存在していれば、Virtual Package内のSTREAMディレクトリにはストリームファイルが存在することがわかる。これは、ネットワークからのダウンロードによるコンテンツの追加・更新を想定した仕組みである。本実施形態では、この仕組みを利用する。すなわち、暗号化されたストリームファイルの復号を行い、BUDA内のSTREAMディレクトリに格納することで、暗号化されたストリームファイルを再生可能としている。
図9に、本実施形態の復号処理を模式的に示す。図9(a)に、暗号化された後のBD−ROMのファイル構造を示す。図7に示すファイル構造と同様に、JARディレクトリ下のDATAディレクトリに、各チャンネルのファイルが格納されている。このようなファイル構造を有するBD−ROMを汎用の再生装置50に装着すると、JARディレクトリに格納されたJava(登録商標)アプリケーションである復号プログラムが起動して、再生装置50のユーザにパスワードを要求する。入力されたパスワードが一致すると、復号プログラムは、JARディレクトリ下のDATAディレクトリに格納されたファイルのうち、再生装置50にて再生が指示されたチャンネルのファイルを抽出し、抽出したファイルを再生装置50のBUDA内の各ディレクトリに格納する。
例えば、再生装置50にてチャンネルCh1の再生が指示された場合、復号プログラムは、チャンネルCh1のプレイリストファイルである、
0001.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、チャンネルCh1のクリップファイルである、
01000.clpi
01001.clpi
01002.clpi、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは復号処理を開始し、チャンネルCh1の暗号化された
stb100
stb101
stb102、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、これらを復号した上でBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、再生中のチャンネルとは別のチャンネルであって先行処理対象のチャンネルのファイルをBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、復号を行った上で、抽出したファイルをBUDA内の対応するディレクトリに格納する。
図9(b)に、BUDA内のファイル構造を示す。BD−ROM内のJARディレクトリ下のDATAディレクトリに格納されているプレイリストファイル、クリップファイル及びストリームファイルが、BUDA内の対応するディレクトリに格納される様子を矢印で示す。本実施形態における復号処理は、入力されたパスワードに応じて、BD−ROM内のJARディレクトリ下のDATAディレクトリに格納された暗号化済みのストリームファイルを、復号した上でBUDA内のSTREAMディレクトリに移動する処理と表現することができる。なお、BD−ROMに書き込まれたファイルは消去することができないので、ファイルの移動とは、実際にはファイルをコピーしてBUDA内のディレクトリに格納することを意味する。
図10に、BD−ROM内のファイル構造とBUDA内のファイル構造とを組み合わせたVirtual Packageのファイル構造を示す。STREAMディレクトリには、BD−ROM内の各チャンネルのストリームファイルが格納されることになり、元の映像データを再生することが可能となる。
ここで、復号プログラム及び先行処理プログラムの具体的な処理の流れについて説明する。例えば図5及び図6に示すように、再生装置50にてチャンネルCh2が選択されて再生の指示がなされているものとする。この場合、復号プログラムは、チャンネルCh2のプレイリストファイルである、
0002.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、チャンネルCh2のクリップファイルである、
02000.clpi
02001.clpi
02002.clpi、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、チャンネルCh2の暗号化された、
stb200
stb201
stb202、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、これらを復号した上でBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。これにより、BUDA内のSTREAMディレクトリには、チャンネルCh2のストリームファイルである、
02000.m2ts
02001.m2ts
02002.m2ts、・・・
が格納されることになる。
再生装置50は、復号されたチャンネルCh2のストリームファイルを順番に再生する。例えば図6に示すように、再生装置50は、チャンネルCh2のクリップファイル02000.clpi、02001.clpi、02002.clpi、・・・にそれぞれ対応するストリームファイル02000.m2ts、02001.m2ts、02002.m2ts、・・・を順番に再生する。ここでは、一例として、クリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsが再生されているものとする。
図5に示すように、チャンネルCh1,Ch3は、現在再生中のチャンネルCh2に隣接するチャンネルであり、チャンネルCh2が選択されている場合に、ユーザによってUpボタンが1回押下されるとチャンネルCh3が選択され、Downボタンが1回押下されるとチャンネルCh1が選択される状態となっている。すなわち、チャンネルCh2が選択されている状態においては、チャンネルCh1,Ch3のいずれかが他のチャンネルに比べて選択される可能性が高いと考えられる。そこで、先行処理プログラムは、チャンネルCh2が選択されている場合、チャンネルCh2の次にチャンネルCh1又はCh3が選択され得るとし、チャンネルCh1,Ch3のストリームファイルを先行して復号する。例えば、DownボタンよりもUpボタンを優先した場合、チャンネルCh2の次にチャンネルCh3が選択される可能性が一番高くなり、チャンネルCh1が選択される可能性が2番目に高くなる。なお、UpボタンよりもDownボタンを優先し、チャンネルCh2の次にチャンネルCh1が選択される可能性が一番高いとし、チャンネルCh3が選択される可能性が2番目に高いとしてもよい。
先行処理プログラムは、再生中のチャンネルCh2の換算情報に基づき、再生中のクリップファイル02001.clpiの再生時間に対応する撮影時刻を特定する。さらに、先行処理プログラムは、先行処理対象のチャンネルCh1,Ch3のうち、選択される可能性が一番高いチャンネルCh3の換算情報を参照することで、当該撮影時刻を先行処理対象のチャンネルCh3上の再生時間に換算し、換算後の再生時間を含む時間帯のクリップファイル03001.clpiに対応する暗号化済みファイルstb301を復号することで、ストリームファイル03001.m2tsを生成する。
そして、先行処理プログラムは、チャンネルCh3のプレイリストファイルである、
0003.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、チャンネルCh3のクリップファイルである、
03001.clpi
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、復号されたストリームファイルである、
03001.m2ts
をBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。
そして、ストリームファイル03001.m2tsを生成した後、先行処理プログラムは、選択される可能性が2番目に高いチャンネルCh1の換算情報を参照することで、上記撮影時刻を先行処理対象のチャンネルCh1上の再生時間に換算し、換算後の再生時間を含む時間帯のクリップファイル01001.clpiに対応する暗号化済みファイルstb101を復号することで、ストリームファイル01001.m2tsを生成する。
そして、先行処理プログラムは、チャンネルCh1のプレイリストである、
0001.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、チャンネルCh1のクリップファイルである、
01001.clpi
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、復号されたストリームファイルである、
01001.m2ts
をBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。
以降の処理を時間順に説明する。図6に示すように、チャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsの再生が終了すると、チャンネルが切り替えられなければ、チャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに対応する暗号化済みファイルstb202が復号プログラムによって復号され、ストリームファイル02002.m2tsが生成されて再生されることになる。この処理の流れは、BD規格通りである。この状態になると、先行処理プログラムは、先行処理対象のチャンネルCh3のクリップファイルのうち、再生中のチャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに時間的に対応するクリップファイル03002.clpiを特定し、クリップファイル03002.clpiに対応する暗号化済みファイルstb302を復号することで、ストリームファイル03002.m2tsを生成する。次に、先行処理プログラムは、先行処理対象のチャンネルCh1のクリップファイルのうち、再生中のチャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに時間的に対応するクリップファイル01002.clpiを特定し、クリップファイル01002.clpiに対応する暗号化済みファイルstb102を復号することで、ストリームファイル01002.m2tsを生成する。それ以降においても同様に、チャンネルが切り替えられるまで、復号プログラムによってチャンネルCh2のストリームファイルが順番に復号されて再生され、先行処理プログラムによってチャンネルCh1,Ch3のストリームファイルが復号され、チャンネル切り替えに備える。
そして、チャンネルCh2からチャンネルCh1又はCh3に切り替えられると、その切り替え時の再生時間に対応するストリームファイルが再生される。例えば、チャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsが再生されているときにチャンネルCh3に切り替えられると、クリップファイル02001.clpiに時間的に対応するチャンネルCh3のクリップファイル03001.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル03001.m2tsが再生装置50にて再生されることになる。また、チャンネルCh2のストリームファイル02002.m2tsが再生されているときにチャンネルCh3に切り替えられると、クリップファイル02002.clpiに時間的に対応するチャンネルCh3のクリップファイル03002.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル03002.m2tsが再生装置50にて再生されることになる。
一方、チャンネルCh2のストリームファイル02001.m2tsが再生されているときにチャンネルCh1に切り替えられると、クリップファイル02001.clpiに時間的に対応するチャンネルCh1のクリップファイル01001.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル01001.m2tsが再生装置50にて再生される。また、チャンネルCh2のストリームファイル02002.m2tsが再生されているときにチャンネルCh1に切り替えられると、クリップファイル02002.clpiに時間的に対応するチャンネルCh1のクリップファイル01002.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル01002.m2tsが再生装置50にて再生される。
以上のように、再生中のチャンネルに隣接するチャンネルのストリームファイルを先行して復号することで、チャンネル切り替えが行われたときに、切り替え後のチャンネルのストリームファイルをスムーズに再生することが可能となる。すなわち、再生中のチャンネルに隣接するチャンネルは次に選択される可能性が比較的高いため、当該隣接するチャンネルのストリームファイルを先行して復号することで、チャンネル切り替え後にスムーズにストリームファイルを再生することが可能となる。チャンネルを切り替えてからストリームファイルの復号を開始すると、その復号に要する時間分、ストリームファイルの再生が遅れるため、チャンネルを切り替えてからストリームファイルを再生するまでの間に遅れが生じる。本実施形態では、チャンネル切り替え後にストリームファイルの復号を開始するのではなく、選択される可能性が比較的高いチャンネルのストリームファイルを予め復号しておくことで、チャンネルを切り替えてからストリームファイルを再生するまでの間に遅れが生じず、チャンネル切り替え後にスムーズにストリームファイルを再生することが可能となる。その結果、複数のチャンネル間での映像データの切り替え時間を、先行処理を行わない場合と比べて短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、換算情報を用いてチャンネルを切り替えるため、チャンネルを切り替えた場合に、同じ撮影時刻に撮影されたストリームファイルを再生することが可能となる。例えば、チャンネルをチャンネルCh1からチャンネルCh2に切り替えた場合、チャンネル切り替え時に再生されていたチャンネルCh1のストリームファイルの撮影時刻と同じ時刻に撮影されたチャンネルCh2のストリームファイルを再生することが可能となる。これにより、複数のカメラで撮影された映像を再生時に切り替える場合、同じ撮影時刻に別のカメラで撮影された映像が再生されることになる。
図11に、再生装置50の表示装置に表示される画面等を示す。BD−ROMを再生装置50に装着すると、JARディレクトリに格納された復号プログラムが起動し、パスワードの入力を要求する画面を表示装置に表示させる。この要求に応じ、ユーザがリモコン等の入力デバイスを操作してパスワードを入力すると、復号プログラムは、入力されたパスワードが暗号化時に用いられたパスワードと一致するか否か、又は暗号化時のパスワードに対応する復号パスワードであるか否かを判定する。入力されたパスワードが一致又は対応する場合、復号プログラム及び先行処理プログラムは、図9に示す復号処理を実行し、ストリームファイルを再生可能とする。すなわち、復号プログラムは、再生装置50にて再生が指示されたチャンネルについて復号処理を行い、先行処理プログラムは、復号プログラムの復号処理と並行して、優先的な復号処理対象となるチャンネルについて復号処理を行う。その後は、クリップファイルを順次再生していく。そして、ユーザが入力デバイスを操作してチャンネルを切り替えると、切り替え後のチャンネルの映像データが再生される。
入力されたパスワードが一致しない又は対応しない場合、復号プログラム及び先行処理プログラムは図9に示す復号処理を実行しない。この場合、再生装置50では元の映像を再生することができない。また、仮に第三者が可搬性記録媒体40を入手したとしても、STREAMディレクトリに完全なストリームファイルが存在しないため、これを直接開いても元の映像を再生することができない。従って、パスワードを入手した正規のユーザのみが再生装置50を用いて元の映像を再生することができ、映像コンテンツの保護が図られる。
また、復号プログラムは、先行して復号されたチャンネルのストリームファイルを再生するときに、そのチャンネルのストリームファイルを再生するためのパスワードを要求してもよい。すなわち、先行処理プログラムによって先行復号を行い、その先行復号されたストリームファイルを再生装置50に記憶させるが、チャンネルが切り替えられ、切り替え後のチャンネルのストリームファイルを再生するときに、そのチャンネルを再生するためのパスワードを要求してもよい。これにより、チャンネル切り替え後にスムーズにストリームファイルを再生することが可能になるとともに、各チャンネルの映像データの安全性が更に向上する。なお、再生用のパスワードは、例えば、ストリームファイルを暗号化する際に設定すればよい。
(第2動作例)
次に、本実施形態におけるストリームファイルの暗号化処理及び復号処理の第2動作例について説明する。第2動作例では、例えばマルチチャンネル等の特定チャンネルを経由してチャンネル切り替えを行う場合について説明する。例えば図12に示すように、チャンネルCh0〜Ch4のうちのチャンネルCh0の映像データは、チャンネルCh1〜Ch4の映像データが予め合成されたマルチチャンネルの映像データである。一例として、チャンネル切り替えは次のように行われる。マルチチャンネルであるチャンネルCh0の映像データが再生装置50で再生されているときに、ユーザがカーソル等の入力デバイスを操作してチャンネルCh1〜Ch4のいずれかを選択すると、選択されたチャンネルの映像データが再生装置50で再生される。また、チャンネルCh1〜Ch4のいずれかの映像データが再生装置50で再生されているときに、ユーザが入力デバイスを操作してチャンネル切り替えを指示すると、マルチチャンネルであるチャンネルCh0の映像データが再生装置50で再生される。このように、マルチチャンネルであるチャンネルCh0を経由して、チャンネルCh0〜Ch4のチャンネル切り替えが行われる。
図13に、チャンネルCh0〜Ch4のクリップファイルの一例を示す。チャンネルCh1〜Ch4の映像データは、図6及び図7に示すファイルと同じファイルを含む。チャンネルCh0の映像データは、クリップファイルとして、例えば、
00000.clpi
00001.clpi
00002.clpi
00003.clpi
00004.clpi、・・・
を含み、図13には示されていないが、それらクリップファイルに対応するストリームファイルとして、
00000.m2ts
00001.m2ts
00002.m2ts
00003.m2ts
00004.m2ts、・・・
を含む。また、チャンネルCh0のプレイリストファイルを0000.mplsとする。
図14(a)に、第2動作例におけるディレクトリ及びファイル構造を示す。第1動作例と同様に、書込部36は、各チャンネルのプレイリストファイル、クリップファイル及びストリームファイルを、JARディレクトリ下のDATAディレクトリの下に格納する。
例えば、書込部36は、チャンネルCh0のプレイリストファイルである、
0000.mpls
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、書込部36は、チャンネルCh0のクリップファイルである、
00000.clpi
00001.clpi
00002.clpi、・・・
をDATAディレクトリの下に格納する。
また、入力されたパスワードに基づき、ストリームファイルを暗号化部24で暗号化する。例えば、チャンネルCh0のストリームファイルである、
00000.m2ts
00001.m2ts
00002.m2ts、・・・
を暗号化し、これらをDATAディレクトリの下に
stb000
stb001
stb002、・・・
として格納する。
同様に、チャンネルCh1〜Ch4のファイルも、DATAディレクトリの下に格納される。また、換算情報、復号プログラム及び先行処理プログラムは、JARディレクトリの下に格納される。
次に、図14を参照して、復号処理について説明する。図14(a)に示すようなファイル構造を有するBD−ROMを汎用の再生装置50に装着すると、JARディレクトリに格納されたJava(登録商標)アプリケーションである復号プログラムが起動して、再生装置50のユーザにパスワードを要求する。入力されたパスワードが一致すると、復号プログラムは、JARディレクトリ下のDATAディレクトリに格納されたファイルのうち、再生装置50にて再生が指示されたチャンネルのファイルを抽出し、抽出したファイルを再生装置50のBUDA内の各ディレクトリに格納する。
例えば、再生装置50にてチャンネルCh0の再生が指示された場合、復号プログラムは、チャンネルCh0のプレイリストファイルである、
0000.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、チャンネルCh0のクリップファイルである、
00000.clpi
00001.clpi
00002.clpi、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、復号処理を開始し、チャンネルCh0の暗号化された、
stb000
stb001
stb002、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、これらを復号した上でBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、再生中のチャンネルとは別のチャンネルであって先行処理対象となるチャンネルのファイルを抽出し、復号した上で、抽出したファイルをBUDA内の各ディレクトリに格納する。
図14(b)に、BUDA内のファイル構造を示す。BD−ROM内のJARディレクトリ下のDATAディレクトリに格納されているプレイリストファイル、クリップファイル及びストリームファイルが、BUDA内の対応するディレクトリに格納される様子を矢印で示す。
図15に、BD−ROM内のファイル構造とBUDA内のファイル構造とを組み合わせたVirtual Packageのファイル構造を示す。STREAMディレクトリには、BD−ROM内の各チャンネルのストリームファイルが格納されることになり、元の映像データを再生することが可能となる。
ここで、復号プログラム及び先行処理プログラムの具体的な処理の流れについて説明する。例えば図12及び図13に示すように、再生装置50にてチャンネルCh2が選択されて再生の指示がなされているものとする。この場合、復号プログラムは、チャンネルCh2のプレイリストファイルである、
0002.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは、チャンネルCh2のクリップファイルである、
02000.clpi
02001.clpi
02002.clpi、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、復号プログラムは復号処理を開始し、チャンネルCh2の暗号化された、
stb200
stb201
stb202、・・・
を順番にBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、これらを復号した上でBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。これにより、BUDA内のSTREAMディレクトリには、チャンネルCh2のストリームファイルである、
02000.m2ts
02001.m2ts
02002.m2ts、・・・
が格納されることになる。
再生装置50は、復号されたチャンネルCh2のストリームファイルを順番に再生する。例えば図13に示すように、再生装置50は、チャンネルCh2のクリップファイル02000.clpi、02001.clpi、02002.clpi、・・・にそれぞれ対応するストリームファイル02000.m2ts、02001.m2ts、02002.m2ts、・・・を順番に再生する。ここでは、一例として、クリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsが再生されているものとする。
図12に示すように、チャンネル切り替えはマルチチャンネルであるチャンネルCh0を経由して行われるため、チャンネルCh2が選択されている場合、チャンネルCh0が他のチャンネルに比べて選択される可能性が高いと考えられる。そこで、先行処理プログラムは、チャンネルCh2が選択されている場合、チャンネルCh2の次にチャンネルCh0が選択され得るとし、チャンネルCh0のストリームファイルを先行して復号する。
先行処理プログラムは、再生中のチャンネルCh2の換算情報に基づき、再生中のクリップファイル02001.clpiの再生時間に対応する撮影時刻を特定する。さらに、先行処理プログラムは、先行処理対象のチャンネルCh0の換算情報を参照することで、当該撮影時刻を先行処理対象のチャンネルCh0上の再生時間に換算し、換算後の再生時間を含む時間帯のクリップファイル00001.clpiに対応する暗号化済みファイルstb001を復号することで、ストリームファイル00001.m2tsを生成する。
そして、先行処理プログラムは、チャンネルCh0のプレイリストファイルである、
0000.mpls
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のPLAYLISTディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、チャンネルCh0のクリップファイルである、
00001.clpi
をBD−ROMのDATAディレクトリから抽出し、BUDA内のCLIPINFOディレクトリに格納する。
また、先行処理プログラムは、復号されたストリームファイルである、
00001.m2ts
をBUDA内のSTREAMディレクトリに格納する。
以降の処理を時間順に説明する。図13に示すように、チャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsの再生が終了すると、チャンネルが切り替えられなければ、チャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに対応する暗号化済みファイルstb202が復号プログラムによって復号され、ストリームファイル02002.m2tsが生成されて再生されることになる。この処理の流れは、BD規格通りである。この状態になると、先行処理プログラムは、先行処理対象のチャンネルCh0のクリップファイルのうち、再生中のチャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに時間的に対応するクリップファイル00002.clpiを特定し、クリップファイル00002.clpiに対応する暗号化済みファイルstb002を復号することで、ストリームファイル00002.m2tsを生成する。それ以降においても同様に、チャンネルが切り替えられるまで、復号プログラムによってチャンネルCh2のストリームファイルが復号されて再生され、先行処理プログラムによってチャンネルCh0のストリームファイルが復号され、チャンネル切り替えに備える。
そして、チャンネルがチャンネルCh2からチャンネルCh0に切り替えられると、その切り替え時の再生時間に対応するストリームファイルが再生される。例えば、チャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiに対応するストリームファイル02001.m2tsが再生されているときにチャンネルCh0に切り替えられると、クリップファイル02001.clpiに時間的に対応するチャンネルCh0のクリップファイル00001.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル00001.m2tsが再生装置50にて再生されることになる。また、チャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiに対応するストリームファイル02002.m2tsが再生されているときにチャンネルCh0に切り替えられると、クリップファイル02002.clpiに時間的に対応するチャンネルCh0のクリップファイル00002.clpiが特定され、予め復号されたストリームファイル0002.m2tsが再生装置50にて再生されることになる。
以上のように、チャンネル切り替えの経由地点となるマルチチャンネル(チャンネルCh0)を先行して復号することで、チャンネル切り替えが行われたときに、切り替え後のチャンネルCh0のストリームファイルをスムーズに再生することが可能となる。すなわち、チャンネル切り替えの経由地点となるマルチチャンネルは次に選択される可能性が比較的高いため、マルチチャンネルのストリームファイルを先行して復号することで、チャンネルを切り替えてからストリームファイルを再生するまでの間に遅れが生じず、チャンネル切り替え後にスムーズにストリームファイルを再生することが可能となる。その結果、複数のチャンネル間での映像データの切り替え時間を、先行処理を行わない場合と比べて短縮することが可能となる。
また、換算情報を用いてチャンネルを切り替えるため、チャンネルを切り替えた場合に、同じ撮影時刻に撮影されたストリームファイルを再生することが可能となる。第2動作例では、チャンネルをチャンネルCh1〜Ch4のいずれかからチャンネルCh0に切り替えた場合、チャンネル切り替えの前後で、同じ撮影時刻に撮影されたストリームファイルを再生することが可能となる。
なお、上述した第1及び第2動作例以外の方法によってチャンネルに優先順位を付け、その優先順位に従い、先行して復号を行うようにしてもよい。例えば、各チャンネルについて選択される確率を経験則等に基づいて求め、その確率が高い順に優先順位を付けてもよい。この場合、先行処理プログラムは、確率に基づく優先順位に従い、再生されていないチャンネルのうち、確率(優先順位)が高いチャンネルのストリームファイルから順番に復号する。
また、再生中の特定チャンネルの次に選択される確率を、経験則等に基づき、特定チャンネル以外の各チャンネルについて求め、その確率が高い順に優先順位を付けてもよい。この場合、先行処理プログラムは、確率に基づく優先順位に従い、再生されていないチャンネルのうち、確率(優先順位)が高いチャンネルのストリームファイルから順番に復号する。一例として、チャンネルCh1〜Ch4が存在する場合について説明する。再生中のチャンネルCh1の次に選択される確率を、チャンネルCh2〜Ch4のそれぞれについて求める。同様に、再生中のチャンネルCh2の次に選択される確率を、チャンネルCh1,Ch3,Ch4のそれぞれについて求める。同様に、再生中のチャンネルCh3の次に選択される確率を、チャンネルCh1,Ch2,Ch4のそれぞれについて求める。同様に、再生中のチャネルCh4の次に選択される確率を、チャンネルCh1〜Ch3のそれぞれについて求める。そして、例えばチャネルCh1が再生されているとき、先行処理プログラムは、チャンネルCh2〜Ch4のうち、確率(優先順位)が高いチャンネルのストリームファイルから順番に復号する。チャンネルCh1以外のチャンネルが再生されているときも同様の処理を行うことで、再生されていないチャンネルのストリームファイルを先行して復号する。
また、ユーザによって選択されたチャンネルの履歴を学習結果として再生装置50のメモリに記憶させてもよい。この場合、先行処理プログラムは学習結果を参照し、チャンネル選択の履歴に従ってストリームファイルの先行復号を行う。例えば監視映像を扱う場合、月単位又は週単位等のように一定期間ごとに可搬性記録媒体40が作成されることがある。また、監視映像を再生する場合、各月又は各週の可搬性記録媒体40でチャンネルを切り替える順番が同じような傾向になることがある。このような場合、学習結果を利用して先行復号することで、毎月又は毎週のように可搬性記録媒体40が入れ替わったとしても、各可搬性記録媒体40で同じように先行復号が行われ、複数のチャンネル間での映像データの切り替えがスムーズに行われる。そのため、ユーザの利便性が向上する。なお、選択されたチャンネルの組み合わせごとにメモリの記憶領域を分けて学習結果を記憶させてもよい。
別の例として、書込部36は、相互に切り替えが発生する確率が他のチャンネルよりも高いチャンネルのファイルを、可搬性記録媒体40に並べて書き込んでもよい。例えば、Up/Downボタン等によってチャンネルCh1,Ch2,Ch3を順番に切り替える場合について説明する。この場合、UpボタンをDownボタンよりも優先すると、チャンネルCh1の次にチャンネルCh2が選択される可能性が高く、チャンネルCh2の次にチャンネルCh3が選択される可能性が高く、チャンネルCh3の次にチャンネルCh1が選択される可能性が高くなる。そこで、書込部36は、チャンネルCh1,Ch2,Ch3の順番で、撮影時刻が互いに対応するファイルを可搬性記録媒体40に並べて書き込む。例えば図16に示すチャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiに注目すると、チャンネルCh2のクリップファイル02001.clpiの次に、撮影時刻が対応するチャンネルCh3のクリップファイル03001.clpiが選択される可能性が高い。また、チャンネルCh3のクリップファイル03001.clpiの次に、チャネルCh1のクリップファイル01002.clpiが選択される可能性が高く、クリップファイル01002.clpiの次に、チャンネルCh2のクリップファイル02002.clpiが選択される可能性が高い。従って、書込部36は、クリップファイル02001.clpi、クリップファイル03001.clpi、クリップファイル01002.clpi、クリップファイル02002.clpi、・・・を、その順番で可搬性記録媒体40に並べて書き込む。このように、相互に切り替えが発生する確率が高いチャンネルのファイルを可搬性記録媒体40に並べて書き込むことで、再生装置50にて先行復号を行う場合に、ヘッドの移動量が減少し、ファイル読み込みの効率が向上する。なお、図16には、1つのクリップファイルが可搬性記録媒体40の1ブロックに配置されているように示されているが、1クリップファイルを複数に切り分けて可搬性記録媒体40に書き込んでもよい。
10 映像サーバ、20 映像データ処理装置、22 エンコーダ、24 暗号化部、26 プレイリスト作成部、28 換算情報作成部、30 プログラム作成部、32 復号プログラム作成部、34 先行処理プログラム作成部、36 書込部、40 可搬性記録媒体、50 再生装置。

Claims (7)

  1. 複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、
    を有し、
    前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのうち、再生装置にて再生中のチャンネルの次に選択され得るチャンネルのストリームファイルを、他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号し、複数チャンネルのうちの特定チャンネルを経由してチャンネルの切り替えが行われる場合、再生が指示されていないチャンネルのうち、前記特定チャンネルのストリームファイルを他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号する、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  2. 複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、
    を有し、
    前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルのうち、再生装置にて再生中のストリームファイルの撮影時刻に対応する時刻に撮影されたストリームファイルを優先して復号する、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  3. 複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、
    を有し、
    前記プログラムは、先行復号対象のチャンネルの再生が指示され、そのチャンネルを再生するためのパスワードを受けた場合に、そのチャンネルのストリームファイルを再生する、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  4. 複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、
    を有し、
    前記暗号化手段は、ストリームファイルを暗号化した上で、前記可搬性記録媒体の本来の格納ディレクトリとは異なるディレクトリに格納する、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  5. 請求項に記載の映像データ処理装置であって、
    前記プログラムは、本来の格納ディレクトリとは異なるディレクトリに格納されたストリームファイルを復号した上で、再生装置のローカルストレージの特定ディレクトリに格納する、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  6. 複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するエンコード手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化する暗号化手段と、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたチャンネルのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するプログラム作成手段と、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込む書込手段と、
    を有し、
    前記プログラムは、仮想ファイルシステムを用いてストリームファイルの再生を可能とする、
    ことを特徴とする映像データ処理装置。
  7. コンピュータに、
    複数チャンネルの映像データをストリームファイルに変換するステップと、
    複数チャンネルのストリームファイルを暗号化するステップと、
    複数チャンネルのストリームファイルを復号するプログラムであって、再生装置にて再生が指示されたプログラムのストリームファイルを復号して再生するとともに、再生が指示されていないチャンネルのストリームファイルを先行復号して再生装置に記憶させるプログラムを作成するステップと、
    暗号化された複数チャンネルのストリームファイル及びプログラムを可搬性記録媒体に書き込むステップと、
    を実行させ
    前記プログラムは、再生が指示されていないチャンネルのうち、再生装置にて再生中のチャンネルの次に選択され得るチャンネルのストリームファイルを、他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号し、複数チャンネルのうちの特定チャンネルを経由してチャンネルの切り替えが行われる場合、再生が指示されていないチャンネルのうち、前記特定チャンネルのストリームファイルを他のチャンネルのストリームファイルに優先して復号する、
    ことを特徴とする映像データ処理プログラム。
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