JP5920295B2 - 混練物吹付けノズル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば二次精錬工程で用いるRH(Ruhrstahl-Heraeus)浸漬管の耐火物保護のために、当該RH浸漬管に対して吹付け材を吹き付ける際に用いることが可能な、混練物吹付けノズルに関する。
二次精錬で用いるRH(Ruhrstahl-Heraus)等の真空脱ガス装置では、取鍋中の溶鋼を真空脱ガス装置側に吸い上げて脱ガスし、処理した溶鋼を取鍋側に戻すのに浸漬管が使用される。この浸漬管は、一般に「RH浸漬管」と称される。RH浸漬管は、少なくとも先端が溶鋼中に浸漬するため、溶鋼流やスラグの作用により溶損する。そのため、不定形材質の耐火物と水とを混練した吹付け材(混練物)を、定期的にRH浸漬管の内側や外側に吹き付けることにより、RH浸漬管の耐火物の補強・保護を行っている(図6参照、詳細は後述)。
そのため、粉体の不定形耐火物と液体である水とを混練し、この混練物を吐出するための混練物吹付けノズルが必要となる。特許文献1は、このような用途に適用しうる混練物吹付けノズルを開示する。特許文献1には、粉粒体用通路と、該通路に連続しノズル先端に通じる混練用通路と、該混練用通路に通じる添加液用通路とを備え、前記混練用通路は、前記粉粒体及び添加液を適切に通し得る断面積を有した偏平な断面形状の混練部を備え、前記添加液用通路は該混練部の上流側端部周壁に分布した開口により前記混練用通路に通じていることを特徴とする混練物吹付けノズルが記載されている。この混練物吹付けノズルにおいて、開口は、粉粒体の進行方向に対して1箇所の位置でリング状に分布している。
実開昭62−170163号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、特許文献1の混練物吹付けノズルでは、粉体と液体とを均一に混練しにくいことが判明した。混練が不均一あるいは不完全な場合、混練物吹付けノズルからは、吹付け材として、均一な混練物以外に、液体を含まない粉体や、粉体をほとんど含まない液体が吐出される。このような混練物吹付けノズルを用いて、例えばRH浸漬管の補強を行うと、粉体の状態で吐出された不定形耐火物は、RH浸漬管に付着せずに跳ね返ってしまう。これをリバウンドロスという。また、不定形耐火物をほとんど含まない水を吹き付けても、RH浸漬管の補強効果はない。よって、混練が不十分な混練物吹付けノズルを用いると、RH浸漬管の補強作業の完了に必要な不定形耐火物の量が多くなり、コスト増加を招き、また、周囲に粉体が飛散して作業環境の悪化を招くという問題があった。また、混練物吹付けノズルをRH浸漬管の補強以外に用いる場合でも、均一な混練を実現することは重要な課題である。
そこで本発明は、上記課題に鑑み、粉体と液体とを均一に混練することが可能な混練物吹付けノズルを提供することを目的とする。
この目的を達成すべく本発明者が鋭意検討したところ、粉体が通過する中空を有するパイプの周壁に、粉体に対して液体を供給するための孔を設けるにあたり、同じ高さ位置に複数の孔を配置し、さらにこれを複数の高さ位置に配置し、しかも、隣接する高さ位置にある複数の孔同士をずらして配置することにより、粉体と液体とを均一に混練することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、このような知見に基づきなされたものであり、その要旨構成は以下のとおりである。
(1)粉体が通過する中空を区画する上流部、
該上流部に隣接して位置し、周壁に複数の孔を有し、前記粉体と前記複数の孔から導入した液体とを混練する中空を区画する混練部、および
前記混練部に隣接して位置し、混練物が通過する中空を区画する下流部、
からなるパイプと、
該パイプの下流部に接続され、前記混練物を吹き付けるヘッドと、
前記混練部の周囲に配置され、前記混練部の周壁との間で、前記複数の孔から導入される液体が通過する中空を区画する単一の外パイプと、
を有し、
前記複数の孔は、前記外パイプに覆われる位置において、前記パイプの長手方向に沿った複数の高さ位置にそれぞれ複数に分けて配置され、
全ての高さ位置において、同じ高さ位置にある前記複数の孔は、前記長手方向から見て等間隔に配置され、
隣接する高さ位置にある前記複数の孔同士が、前記長手方向から見てずれた位置に配置され
前記隣接する高さ位置間の距離が30〜60mmであることを特徴とする混練物吹付けノズル。
(2)隣接する高さ位置にある前記複数の孔の全ては、前記長手方向に垂直な仮想平面に投射すると等間隔になる上記(1)に記載の混練物吹付けノズル。
(3)前記複数の孔の全ては、前記長手方向に垂直な仮想平面に投射すると等間隔になる上記(1)または(2)に記載の混練物吹付けノズル。


本発明の混練物吹付けノズルは、粉体と液体とを均一に混練することが可能である。
(A)は、本発明の一実施形態による混練物吹付けノズル100の一部を示す斜視図であり、(B)は、(A)におけるI−I断面図である。 (A)は、図1の混練物吹付けノズル100のパイプ10の一部を抜き出して示す斜視図であり、(B)は、(A)における複数の孔をパイプの延在方向Eから見たときの位置関係を示す図である。 本発明の他の実施形態による混練物吹付けノズルのパイプの一部を示す斜視図である。 (A)は、第1の比較例による混練物吹付けノズルのパイプの一部を示す斜視図であり、(B)は、(A)における複数の孔をパイプの延在方向Eから見たときの位置関係を示す図である。 (A)は、第2の比較例による混練物吹付けノズルのパイプの一部を示す斜視図であり、(B)は、(A)における複数の孔をパイプの延在方向Eから見たときの位置関係を示す図である。 本発明の混練物吹付けノズルを用いて、RH浸漬管に対して混練物を吹き付けている状態を示す模式図である。
以下、本発明の混練物吹付けノズルの実施形態を説明する。各実施形態において対応する部位には同じ符号を付し、説明を省略する。
まず、図6を参照して、本発明に従う混練物吹付けノズル100を用いて、RH浸漬管に対して混練物を吹き付ける場合について説明する。図6において、右側のRH浸漬管60はその外観を図示し、左側のRH浸漬管70は縦断面図によりその内部を図示している。右側の混練物吹付けノズル100は、右側のRH浸漬管60の外部に対して混練物を吹き付け、左側の混練物吹付けノズル100は、左側のRH浸漬管70の内部に混練物を吹き付ける。
フレキシブルコンテナから粉末をタンク80の上部の開口部に供給し、タンク80には粉末が収容される。粉末は、混練物吹付けノズル100のパイプ内を圧送される。このパイプの一部には外パイプ30が取り付けられ、ここからパイプの内部に水が供給され、粉末と水とを混練する。水の供給系は図示していない。水量は弁で調整する。そして、混練物は混練物吹付けノズル100のパイプ内の中空を通り、ヘッド34から吐出される。なお、ボックス82内にはノズルを昇降させるためのギアがある。
次に、図1(A),(B)および図2(A),(B)を参照して、例えば上記のようなRH浸漬管の補強に用いることができる、本発明の第1実施形態の混練物吹付けノズル100を説明する。
混練物吹付けノズル100は、パイプ10とヘッド34とを含む。パイプ10の側壁には複数の孔が設けられており、複数の孔より上流側では粉体が流れ、複数の孔からはパイプ10の外部から内部に液体が供給され、複数の孔より下流側では粉体と液体との混練物が流れる。すなわち、図1(A)に示すように、パイプ10は、上流部12、混練部14および下流部16に分けられる。上流部12は、粉体が通過する第1中空12Aを区画する。混練部14は、上流部12に隣接して位置し、周壁18に複数の孔20,22を有し、粉体とこれら複数の孔20,22から導入した液体とを混練する第2中空14Aを区画する。下流部16は、混練部14に隣接して位置し、混練物が通過する第3中空16Aを区画する。
図1(A),(B)に示すように、混練部14の周囲には外パイプ30を設け、混練部14の周壁18と外パイプ30の内壁とにより第4中空30Aを区画する。外パイプ30と接続した液体供給路32から第4中空30Aへと液体が供給される。第4中空30Aから孔20,22を介して、パイプ10の内部(具体的には第2中空14A)に液体が供給される。
ヘッド34は、図1および図2には図示されていないが、パイプの下流部16に接続され、混練物を吐出する。なお、ヘッド34は図6に図示されている。
本実施形態の特徴的構成は、図1および図2に示す、混練部14の周壁18に設けた複数の孔20,22の配置である。本実施形態では、混練部14の延在方向Eに沿った2つの高さ位置H,Hにおいて、それぞれ複数の孔が設けられている。図1および図2では、第1の高さ位置Hに位置する4つの孔を第1の孔20とし、第2の高さ位置Hに位置する4つの孔を第2の孔22とする。そして、本実施形態では、隣接する高さ位置にある複数の孔同士、すなわち、第1の高さ位置Hに位置する第1の孔20と、第2の高さ位置Hに位置する第2の孔22とが、延在方向Eから見てずれた位置に配置される。
このような特徴的構成を採用することの技術的意義を、以下の比較例と対比しながら説明する。
図4(A),(B)に示す第1の比較例では、パイプ10の延在方向Eに沿った1つの高さ位置Hにおいて、等間隔に8つの孔40を配置した。この場合、上流から流れてくる粉体に対して、1つの高さ位置Hから液体が供給されるのみであるため、粉体と液体との接触時間が短く、水量が少ない場合は中空の中心まで水が行き渡らずに粉体のみの部分が発生する可能性が高く、リバウンドロスが生じる。また、中空の中心まで水を行き渡らせるため水量を多くすると、各孔から供給された水の重なり部分、つまり水が多すぎる部分が生じる可能性が高く、この場合もリバウンドロスが生じる。この傾向は、高さ位置Hに配置する孔40の数を多くしても同様である。
図5(A),(B)に示す第2の比較例では、パイプ10の延在方向Eに沿った2つの高さ位置H,Hに、それぞれ4つの孔を等間隔に配置した。ただし、第1の高さ位置Hに位置する第1の孔50と、第2の高さ位置Hに位置する第2の孔52とは、延在方向Eから見て同じ位置に配置した。この場合は、孔の位置を二段階にした点においては、第1の比較例よりも均一な混練が実現しやすい。しかし、ノズルの延在方向Eに沿ってみると、孔が2つあるラインが4本ある一方で、それ以外は孔が1つもないラインとなっている。そのため、孔が2つあるライン上では粉体と液体とが混練しやすい一方で水が多すぎる部分が発生することでのリバウンドロスの可能性があり、孔が1つもないライン上では、混練しにくいままとなるため、水が少なすぎることによるリバウンドロスの可能性がある。
この傾向は、各高さ位置H,Hに配置する孔50,52の数を多くしても同様である。液体は、孔を通過すると半球状にパイプ内部に進行する。ここで、孔50,52の個数を多くする場合、同じ高さ位置において隣接する孔同士から供給される液体が合流しすぎると、液体ばかりの部分が生じるため好ましくないため、これを防止すべく、各孔からの液体の導入量を抑えることになる。しかし、そうするとパイプ内部の中空の中心部分にまで液体が十分供給されず、中心部分は粉体ばかりの部分となりやすい。
このように、第1および第2の比較例においては、いずれも均一な混練を実現しにくい構造であった。一方、本実施形態では、孔の位置をパイプ10の延在方向Eに沿って複数段階にし、かつ、隣接する高さ位置にある複数の孔同士を互いにずらして配置した。このため、混練部14に到達する粉体に対して多角的に液体を供給することができ、均一な混練を実現しやすい。そのため、本実施形態の混練物吹付けノズル100を、例えばRH浸漬管に対して吹付け材を吹き付ける際に用いると、作業完了に必要な不定形耐火物の量を低減でき、また、周囲に粉体が飛散することを抑制できる。
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態の混練物吹付けノズルを説明する。この実施形態では、パイプ10の混練部14の周壁18に設ける孔の位置を三段階とした。すなわち、混練部14の延在方向Eに沿った3つの高さ位置H,H,Hにおいて、それぞれ4つの孔が設けられている。そして、隣接する高さ位置にある複数の孔同士、すなわち、第1の高さ位置Hに位置する第1の孔20と、第2の高さ位置Hに位置する第2の孔22とは、延在方向Eから見てずれた位置に配置され、第2の高さ位置Hに位置する第1の孔22と、第3の高さ位置Hに位置する第3の孔24とは、延在方向Eから見てずれた位置に配置される。本実施形態は、混練部14に到達する粉体に対してより多角的に液体を供給することができ、より均一な混練を実現しやすい。
以下、本発明の好適条件についてさらに説明する。
第1実施形態では、図2(B)を参照して、第1の高さ位置Hに位置する4つの第1の孔20は、等間隔(円周上90度間隔)に配置され、第2の高さ位置Hに位置する4つの第2の孔22も、等間隔(円周上90度間隔)に配置されている。第2の実施形態でも、図3を参照して、第1の孔20、第2の孔22は同様であり、さらに第3の高さ位置Hに位置する4つの第3の孔24も等間隔に配置されている。このように、全ての高さ位置において、同じ高さ位置にある複数の孔は、延在方向Eから見て略等間隔に配置されることが好ましい。これにより、より均一な混練を実現しやすい。
第1実施形態では、図2(B)を参照して、第1の高さ位置Hに位置する4つの第1の孔20と第2の高さ位置Hに位置する4つの第2の孔22とを、混練部の延在方向Eに垂直な仮想平面に投射すると、等間隔(円周上45度間隔)となる。図3に示す第2実施形態でも、第1の高さ位置Hおよび第2の高さ位置Hに位置する計8つの孔20,22を、混練部の延在方向Eに垂直な仮想平面に投射すると、等間隔(円周上45度間隔)となり、第2の高さ位置Hおよび第3の高さ位置Hに位置する計8つの孔22,24を、混練部の延在方向Eに垂直な仮想平面に投射すると、等間隔(円周上45度間隔)となる。このように、隣接する高さ位置にある複数の孔の全ては、混練部の延在方向Eに垂直な仮想平面に投射すると略等間隔に配置されることが好ましい。これにより、より均一な混練を実現しやすい。
また、混練部14の周壁18に設けられる全ての孔は、混練部の延在方向Eに垂直な仮想平面に投射すると略等間隔に配置されることが好ましい。これにより、より均一な混練を実現しやすい。これは特に、図3のように孔の位置を三段階以上とする場合に有利である。図3では、4つの孔を45度ずつずらして三段階の高さに配置しているため、第1の高さ位置Hに位置する4つの第1の孔20と第3の高さ位置Hに位置する4つの第1の孔24は、混練部の延在方向Eで見て同じ位置となる。
パイプ10および外パイプ30の材質としては、鉄、アルミニウムなどを用いることができる。また、パイプ10および外パイプ30の、延在方向Eに垂直な断面は、限定されるものではないが、ともに円形とすることができる。この場合、パイプの内径は特に限定されないが、RH浸漬管の補強に適用する場合、30〜80mm程度とすることができ、外パイプの内径は、50〜100mm程度とすることができる。
隣接する高さ位置間の距離、すなわち図2では第1の高さ位置Hと第2の高さ位置Hとの距離、図3ではさらに第2の高さ位置Hと第3の高さ位置Hとの距離は、30〜60mmとすることが好ましい。30mm未満の場合、隣接する高さ位置が近すぎて、オフセットの効果が得られず混練が不十分となる可能性があり、60mm超えの場合、隣接する高さ位置が離れすぎて上流段での混練物が乾燥しやすく、リバウンドロスが多くなる可能性があるからである。
同じ高さ位置に配置される孔の個数は、第1および第2実施形態では4つとし、特に限定はされないが、2〜8個の範囲とすることが好ましい。2個未満の場合、均一な混練が難しく、8個超えの場合、孔当たりの水量の低下によりパイプ内部の中空の中心部分にまで液体を十分に供給しにくいからである。4〜6個がより好ましい。
複数の孔を分布させる高さ位置は、第1実施形態では2箇所、第2実施形態としては3箇所とし、特に限定はされないが、2〜4箇所とすることが好ましい。4箇所を超えた場合、水量の低下によりパイプ内部の中空の中心部分にまで液体を十分に供給しにくいからである。
孔の形状は特に限定されないが、液体をパイプ内部に均一に供給する観点からは円形が好ましい。このとき孔の直径dとしては、1.5〜3.0mmとすることが好ましい。1.5mm未満の場合、施工上の問題があり、3.0mm超えの場合、水量低下により流速が低下してパイプ内部の中空の中心部分にまで液体を十分に供給しにくいからである。
混練物吹付けノズル100をRH浸漬管の補強に用いる場合、上流部の中空12A内には、粉体の不定形耐火物が密に充填されつつ移動し、孔から供給された液体が粉体に対して浸透する。ここで、粉体の供給速度Vと、1つの孔あたりの液体の供給速度Vとは、孔の配置や数を考慮して、なるべく均一な混練が実現できるように、適宜設定すればよい。
本発明の混練物吹付けノズルは、RH浸漬管の補強に用いることには限定されない。例えば、タンディッシュ(TD)への耐火物の吹付け補修の用途にも用いることができる。
(本発明例1)
図1および図2に示す第1実施形態の混練物吹付けノズルを用意した。緒元は以下のとおりとした。
パイプの内径:60mm
外パイプの内径:80mm
第1の高さ位置Hと第2の高さ位置Hとの距離:40mm
孔の形状・寸法:円形、直径2.5mm
(比較例)
図5に示す混練物吹付けノズルを用意した。緒元は以下のとおりとした。
パイプの内径:60mm
外パイプの内径:80mm
第1の高さ位置Hと第2の高さ位置Hとの距離:40mm
孔の形状・寸法:円形、直径2.5mm
(本発明例2)
図3に示す第2実施形態の混練物吹付けノズルを用意した。緒元は以下のとおりとした。
パイプの内径:60mm
外パイプの内径:80mm
第1の高さ位置Hと第2の高さ位置Hとの距離:40mm
第2の高さ位置Hと第3の高さ位置Hとの距離:40mm
孔の形状・寸法:円形、直径1.5mm
(本発明例3)
孔の直径を2.0mmとした以外は本発明例2と同様の混練物吹付けノズルを用意した。
<実験方法>
これらの混練物吹付けノズルを用いて、定期的にRH浸漬管の補強を行った。具体的には、実操業において補修が必要な段階で、混練物吹付けノズルを用いて吹き付けを実施し、不定形耐火物の使用量と、前回補修から今回の補修までの処理チャンネル数を記録した。なお、目視により新品の浸漬管と同等の肉厚になったと考えられる時を吹きつけ終了としている。
<評価>
各試験例において、不定形耐火物の使用量とその間に処理したチャージ数から、RH浸漬管の補強作業に必要な平均の不定形耐火物の量を算出した。結果を表1に示す。
Figure 0005920295
各試験例での混練物吹付けノズルからの吹付け材の吐出状態を目視観察したところ、比較例では、混練物のほかに、粉体の不定形耐火物が吐出され舞っていた。そのため、多量のリバウンドロスが発生していたと考えられる。一方、本発明例1〜3では、吹付け材の大部分が混練物となっており、混練物吹付けノズルの周囲で粉体の不定形耐火物の舞いが軽減された。そのため、リバウンドロスの低減効果が期待できる。
実際、表1から明らかなように、比較例では、RH浸漬管の補強作業に必要な不定形耐火物が多量であったのに対し、本発明例1〜3では少量で済んだ。
本発明の混練物吹付けノズルは、粉体と液体とを均一に混練することが可能である。そのため、例えばRH浸漬管に対して吹付け材を吹き付ける際に用いると、作業完了に必要な不定形耐火物の量を低減でき、また、周囲に粉体が飛散することを抑制できる。
100 混練物吹付けノズル
10 パイプ
12 上流部
12A 第1中空
14 混練部
14A 第2中空
16 下流部
16A 第3中空
18 混練部の周壁
20 第1の孔
22 第2の孔
24 第3の孔
30 外パイプ
30A 第4中空
32 液体供給路
34 ヘッド
60,70 RH浸漬管
80 タンク
82 ボックス
E 混練部の延在方向
第1の高さ位置
第2の高さ位置
第3の高さ位置

Claims (3)

  1. 粉体が通過する中空を区画する上流部、
    該上流部に隣接して位置し、周壁に複数の孔を有し、前記粉体と前記複数の孔から導入した液体とを混練する中空を区画する混練部、および
    前記混練部に隣接して位置し、混練物が通過する中空を区画する下流部、
    からなるパイプと、
    該パイプの下流部に接続され、前記混練物を吹き付けるヘッドと、
    前記混練部の周囲に配置され、前記混練部の周壁との間で、前記複数の孔から導入される液体が通過する中空を区画する単一の外パイプと、
    を有し、
    前記複数の孔は、前記外パイプに覆われる位置において、前記パイプの長手方向に沿った複数の高さ位置にそれぞれ複数に分けて配置され、
    全ての高さ位置において、同じ高さ位置にある前記複数の孔は、前記長手方向から見て等間隔に配置され、
    隣接する高さ位置にある前記複数の孔同士が、前記長手方向から見てずれた位置に配置され
    前記隣接する高さ位置間の距離が30〜60mmであることを特徴とする混練物吹付けノズル。
  2. 隣接する高さ位置にある前記複数の孔の全ては、前記長手方向に垂直な仮想平面に投射すると等間隔になる請求項1に記載の混練物吹付けノズル。
  3. 前記複数の孔の全ては、前記長手方向に垂直な仮想平面に投射すると等間隔になる請求項1または2に記載の混練物吹付けノズル。
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