JP5918962B2 - ガスメータの取付け構造 - Google Patents
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Description
近年、作業性や設置の適応性が良い上に、作業コストも安価であるという理由から、上記鉄管に代えて、柔軟な金属製フレキシブル管(以下、フレキ管という。)が採用されることがある。
フレキ管では鉄管のように直立させてガスメータを支持させることができないので、ガスメータは、地面に立設させている自立スタンドや建物等の壁面に固定されなければならず、そのために、ガスメータを固定可能な固定具が利用されている。
接続継手(41)(42)各々の一方の接続口に、ガスメータ(50)のガス流入筒部(51)及びガス流出筒部(52)をそれぞれ接続し、他方の接続口にはガス供給用の配管(31)及びガス送り用の配管(32)としての一対のフレキ管をそれぞれ接続し、支持板(40)を自立スタンド(5)の上端に固定することにより、フレキ管を接続したガスメータ(50)が支持板(40)を介して自立スタンド(5)に固定されることとなる。
尚、ガス流入筒部(51)側の接続継手(41)にはメータガス栓(30)が設けられ、ガス流出筒部(52)側の接続継手(42)には、ガスメータからのガスの圧力を測定する際に検圧装置のガス管を接続させるための検圧用筒部(36)が形成されている。検圧用筒部(36)は非検圧時には蓋体(37)で閉塞されている。
ガスメータや配管に外的衝撃が加えられて、それらの接続部分がずれたり損傷したりすると、ガス漏れが生じてしまうことがある。特に、フレキ管の場合、接続継手への接続は差し込み式であるため、フレキ管の差し込み部分のシール構造部分に、外的衝撃による偏った力が作用すると、シール機能が低下し、ガス漏れを生じさせてしまうおそれがある。
各接続継手の一方の下方開放端は前記ガス流入筒部又はガス流出筒部を接続させるメータ接続口であり、他方の下方開放端は各フレキ管を接続される配管接続口であり、
前記固定具は、前記一対の接続継手のメータ接続口と配管接続口を前後に位置させて固定する区画板と、前記区画板の上下端辺略全域からそれぞれ前記配管接続口のさらに後方にまで延長して前記接続継手の後部域を上下から包囲する上下の延長片と、前記上下の延長片の延長端からそれぞれ垂直方向に延長する上下の固定板とからなり、
前記下延長片に、前記一対の配管挿通孔が形成され、
前記区画板及び上下の延長片の横幅は、ガス供給用及びガス送り用の前記フレキ管の外側よりもそれぞれ左右方に張り出すように設定されていることを特徴とするものである。
接続継手を固定具に固定させた状態においては、配管接続口と、その前方に位置する前記メータ接続口との間は区画板によって区画され、区画板と上下の延長片とによって、配管接続口を前方及び上下の三方から包囲し且つ後方に開放する固定具が形成される。延長片の延長端に設けられた固定板で家屋の壁面等の所定箇所にネジ止め等によって取り付けると、前記配管接続具の後方には建物の壁面等が位置することとなる。
配管接続口の前方は区画板によって、上下方はそれぞれ上下延長片によって包囲されると共に、さらに、左右方には、これら区画板及び上下の延長片の左右端辺が張り出していることから、配管接続口及びその近傍のフレキ管は、前記固定具によって、前方及び上下方、さらには、側方又は斜め方向からの外的衝撃から保護される態様となる。そして、固定板を、建物の壁面等に固定させれば、配管接続口及びその近傍のフレキ管は後方からも外的衝撃を受けることはない。
これにより、配管接続口は、固定具と建物の壁面等によって保護されることとなる。
また、この固定具において、『少なくとも前記下延長片に、自立スタンドを挿通させるスタンド挿通部が設けられ、
前記スタンド挿通部に挿通させた自立スタンドの頂部が前記上延長片の裏面に当接された状態にて、前記区画板は前記自立スタンドにサドルバンドで固定されている』ものでは、少なくとも下延長片には、一対の配管挿通孔とスタンド挿通部が設けられてあり、このスタンド挿通部に、自立スタンドを挿通させて区画板を自立スタンドにサドルバンドで固定すれば、ガスメータを自立スタンドに取り付けることができる。自立スタンドの頂部は上延長片に当接しており、その後方には上固定板が垂下しているから、サドルバンドで固定具を自立スタンドに取り付ける際に下方へのズレは上延長片で阻止され、前方へのズレは上固定板で阻止されるので、固定具とサドルバンドの位置決めが容易にできる。
尚、スタンド挿通部は、自立スタンドが上下のみに挿通可能な孔であっても、自立スタンドが上下及び前後に挿通可能な切欠であっても良い。
スタンド挿通部を、自立スタンドが上下のみに挿通可能な孔とする場合においては、下延長片のみに孔を形成しても良く、また下延長片と下固定板の双方に係り合う孔としてもよい。尚、下延長片と下固定板の双方に係り合う孔とする場合には、上固定板に開放した切欠を設け、下固定板に形成された切欠の弦部と同幅とすることにより、自立スタンドに対して固定具を垂直に取り付けるガイドとすることができる。
また、スタンド挿通部を、自立スタンドが上下及び前後に挿通可能な切欠とする場合には、前記切欠は、下延長片及びそれに続く下固定板に連続して形成し、自立スタンドの外径よりわずかに大きい幅のものとし、それに対応する上固定板の所定箇所にも、前記切欠と同じ幅の切欠を下方に開放するように設けておけばよい。
前記固定具は、接続継手を具備させた区画板、その上下に延長させた延長片、及び、上下の固定片から構成されているから、一枚の金属板を屈曲させて前記区画板、延長片、固定板を形成できると共に、区画板に接続継手をネジ止め等により固定すればよいから、固定具の製造が容易となる。
また、前記区画板は配管接続口の前方を覆う形状となっているので、一定の平面を有することになる。そのため、ガスメータの取り付け、取り外しにおいて、この区画板の平面部にガスメータを沿わせるようにして作業ができるので、作業が行い易い。
また、区画板から上下の固定板までの距離を自立スタンドの外径より短くし、挿通部を下延長片と下固定板の双方に係り合う孔とし、上固定板に下方向に開放した切欠を設け、下固定板に形成された切欠の弦部と同幅とした場合には、固定具は自立スタンドに対して上下にのみ挿通可能で、下固定板の切欠の弦部及び上固定板の切欠は固定具を垂直に取り付けるガイドとなる。よって、自立スタンドに対する固定具の取付け時の傾きや歪みを防止することができる。このものでは自立スタンドから区画板前面までの距離が短くでき、自立スタンドからガスメータの飛び出しを低くすることができる。
さらに、自立スタンドが上下及び前後に挿通可能な切欠とすると共に、これに対応する上固定板にも同様な切欠を形成しておけば、自立スタンドを固定具の後方から上下の切欠に差し込むようにセットすることができるから、固定具を自立スタンドに取り付け易くなる。
図1は、本発明の第1番目の実施の形態のガスメータの取付け構造に採用する固定具(1)の正面図であり、図2は図1のX−X断面図である。
区画板(10)の上端近傍には、それぞれ左右側方へ開放する切欠(15a)(15b)が形成され、下延長片(12)には、後述する一対の配管が挿通可能な挿通孔(12a)(12b)が設けられ、さらに、上下の固定板(13)(14)には、建物の壁面(53)等に固定させるための複数の取付用孔(13a)(14a)が打ち抜かれている。
尚、固定具(1)の横幅は、ガス供給用配管(31)及びガス送り用配管(32)としての両フレキ管の外側よりもそれぞれ外方向に張り出すように設定されている。
尚、これらガス流入筒部(51)及びガス流出筒部(52)には雄ネジが形成されている。
尚、配管接続口(20)には、フレキ管(F)を差込んで接続するフレキ管(F)用接続口を具備させたフレキ管接続継手(25)が接続されている。
また、各接続継手(21)(22)の胴部(2)の表面の所定位置からは、取付けフランジ(26)が斜めに張り出している。
尚、ガス供給用配管(31)及びガス送り用配管(32)を構成しているフレキ管(F)は鞘管(33)内に挿通されていることから、配管挿通孔(12a)(12b)の大きさは、前記鞘管(33)が挿通可能な大きさに形成されている。
この固定具(1)を採用すると、上固定板(13)が上延長片(11)よりも上方へ突出しないから、固定具(1)が全体的にコンパクトになり、壁面(53)等へ取り付ける際に、取り付けスペースに余裕ができ、ガスメータ(50)の取り付け域周辺をすっきりさせることができる。
ガスメータ(50)は、ガス流入筒部(51)及びガス流出筒部(52)が接続継手(21)(22)のメータ接続口(23)に袋ナット(27)でネジ止めされて吊り下げられた状態で取り付けられるから、たとえば、ガスメータ(50)に外的衝撃が加えられたり、地震の発生によりガスメータ(50)が振動したりすると、ガスメータ(50)は、メータ接続口(23)を中心に前後に揺れやすい。このとき、ガスメータ(50)の背面に対向する区画板(10)の表面に振動吸収部材(4)が設けられていると、ガスメータ(50)は振動吸収部材(4)を介して区画板(10)と一体的になり、振動による力は振動吸収部材(4)によって吸収されることとなり、メータ接続口(23)に作用する前記振動による力は軽減される。また、配管接続口(20)側にガスメータ(50)の振動による影響が及ぶこともない。
このものでは、上記第2番目の実施の形態で採用した固定具(1)と同様に、上固定板(13)は下方へ垂下するように折り曲げられていると共に、下延長片(12)には、配管挿通孔(12a)(12b)のほか、その中央に、自立スタンド(5)を挿通させるための、スタンド挿通孔(12c)が形成されている。
そして、前記最終挿入位置に達した状態にて、別途用意した2本のサドルバンド(16)(17)を介して、固定具(1)を自立スタンド(5)に固定する。
サドルバンド(16)(17)は、自立スタンド(5)を後方から包囲する円弧状帯部(16a)(17a)とその両端から外方へ張り出させた一対のフランジ体(16b)(17b)とからなり、フランジ体(16b)(17b)を、固定具(1)の区画板(10)の所定位置に設けられているネジ挿通孔(10a)に対応させると共に、ボルト(18)とナット(19)で固定する。
これにより、固定具(1)は、自立スタンド(5)に、サドルバンド(16)(17)で締め付けられて固定されると共に、上延長片(11)が自立スタンド(5)の頂部(55)に当接することから、固定具(1)は自立スタンド(5)に対して不用意に落下することなく、確実に取り付けられることとなる。また、自立スタンド(5)の頂部(55)は上延長片(11)に当接しており、その後方には上固定板(13)が垂下しているから、サドルバンド(16)(17)で固定具(1)を自立スタンド(5)に取り付ける際に下方へのズレは上延長片(11)で阻止され、前方へのズレは上固定板(13)で阻止されるので、固定具(1)とサドルバンド(16)(17)の位置決めが容易にできる。
(12a)(12b)・・・・配管挿通孔
(20)・・・・・・・配管接続口
(21)(22)・・・・・接続継手
(23)・・・・・・・メータ接続口
(31)・・・・・・・ガス供給用配管
(32)・・・・・・・ガス送り用配管
(50)・・・・・・・ガスメータ
(51)・・・・・・・ガス流入筒部
(52)・・・・・・・ガス流出筒部
(53)・・・・・・・壁面
(F) ・・・・・・・フレキ管
Claims (6)
- ガスメータの上面両端近傍に突設させたガス流入筒部及びガス流出筒部と、ガス供給用のフレキ管及びガス送り用のフレキ管とを、それぞれ接続継手を介して接続させると共に、これら一対の接続継手を具備させた固定具によって、自立スタンドや壁面等の所定の固定箇所に固定されるガスメータの取付け構造において、
前記接続継手は両端が下方に開放する逆U字状の流路が形成される形状とし、
各接続継手の一方の下方開放端は前記ガス流入筒部又はガス流出筒部を接続させるメータ接続口であり、他方の下方開放端は各フレキ管を接続される配管接続口であり、
前記固定具は、前記一対の接続継手のメータ接続口と配管接続口を前後に位置させて固定する区画板と、前記区画板の上下端辺略全域からそれぞれ前記配管接続口のさらに後方にまで延長して前記接続継手の後部域を上下から包囲する上下の延長片と、前記上下の延長片の延長端からそれぞれ垂直方向に延長する上下の固定板とからなり、
前記下延長片に、前記一対の配管挿通孔が形成され、
前記区画板及び上下の延長片の横幅は、ガス供給用及びガス送り用の前記フレキ管の外側よりもそれぞれ左右方に張り出すように設定されていることを特徴とするガスメータの取付け構造。 - 請求項1に記載のガスメータの取付け構造において、前記接続継手の前記配管接続口は、フレキ管差込式のフレキ管用接続口であることを特徴とするガスメータの取付け構造。
- 請求項1又は2に記載のガスメータの取付け構造において、前記上固定板は、下方向へ垂直に屈曲させていることを特徴とするガスメータの取付け構造。
- 請求項3に記載のガスメータの取付け構造において、少なくとも前記下延長片に、自立スタンドを挿通させるスタンド挿通部が設けられ、
前記スタンド挿通部に挿通させた自立スタンドの頂部が前記上延長片の裏面に当接された状態にて、前記区画板は前記自立スタンドにサドルバンドで固定されていることを特徴とするガスメータの取付け構造。 - 請求項1から4のいずれかに記載のガスメータの取付け構造において、前記ガスメータの背面が対向する前記区画板の前面に、振動吸収部材を取り付けたことを特徴とするガスメータの取付け構造。
- 請求項1から5のいずれかに記載のガスメータの取付け構造において、
前記配管挿通孔は、前記フレキ管を覆う鞘管を挿通させる構成としたことを特徴とするガスメータの取付け構造。
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