JP5918600B2 - 補強土壁の変形抑止構造及びその方法 - Google Patents

補強土壁の変形抑止構造及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5918600B2
JP5918600B2 JP2012086450A JP2012086450A JP5918600B2 JP 5918600 B2 JP5918600 B2 JP 5918600B2 JP 2012086450 A JP2012086450 A JP 2012086450A JP 2012086450 A JP2012086450 A JP 2012086450A JP 5918600 B2 JP5918600 B2 JP 5918600B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
deformation
wall surface
reinforced earth
surface material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012086450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013217046A (ja
Inventor
直紀 志村
直紀 志村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose and Co Ltd
Original Assignee
Hirose and Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose and Co Ltd filed Critical Hirose and Co Ltd
Priority to JP2012086450A priority Critical patent/JP5918600B2/ja
Publication of JP2013217046A publication Critical patent/JP2013217046A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5918600B2 publication Critical patent/JP5918600B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

本発明は、補強土壁において、該補強土壁の補修前の応急処置として、さらなる壁面材の変形、傾斜または脱落を抑制するための構造及び方法に関する技術である。
補強土壁は、壁面材aと、該壁面材aの背面に設けた盛土bと、前記壁面材aと連結し、且つ前記盛土bの内部に配する補強材cと、を少なくとも含んで構成する土留構造物である(図2)。
この補強土壁は、壁面材aに作用する土圧力に対し、前記補強材cの引き抜き抵抗力でもって釣り合いを保つことにより土留効果を発揮することができる。
この補強土壁は、構成する盛土bのすべりや、盛土bの凍上によって、盛土のbの一部がはらみ出すことで壁面材aが変形・傾斜したり、地上へと脱落(以下、「変形等))する場合がある。
このとき、補強土壁の正式な補修作業に取りかかる前に、変形等した壁面材に対して、簡易的な応急処置を行う場合がある。
この応急処置には、例えば以下の方法がある。
(方法1)盛土b内部に親杭横矢板などの山留材dを打設して盛土bの変形を抑制することで、壁面材aの変形等を間接的に抑止する方法(図2(a))。
(方法2)壁面材aの前方に押さえ盛土や打設コンクリート等の拘束体eを構築して、壁面材bの変形等を直接的に抑止する方法(図2(b))。
しかし、前記した従来の方法によれば、以下の様な問題のうち、少なくも一つの問題が生じうる。
(1)前記方法1では、山留材の位置次第で、壁面材の変形等を抑止できない場合がある。
(2)前記方法2では、押さえ盛土や打設コンクリートの構築や撤去に手間と費用を要するため、正式な補修作業の着手が先延ばしとなり、非効率である。
したがって、本発明は、従来方法よりも、工期・工費の節減が可能な補強土壁の変形抑止構造及びその方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決すべくなされた本願の第1発明は、補強土壁の補修前の応急処置として、さらなる壁面材の変形、傾斜または脱落を抑制するための構造であって、補修対象の壁面材の前面に配置したワイヤーロープからなる防護ネットを少なくとも含むことを特徴とする、補強土壁の変形抑止構造を提供するものである。
また、本願の第2発明は、前記第1発明において、前記ワイヤーロープに緩衝装置を設けたことを特徴とするものである。
また、本願の第3発明は、補強土壁の補修前の応急処置として、さらなる壁面材の変形、傾斜または脱落を抑制するための方法であって、補修対象の壁面材を覆うように、複数のワイヤーロープをネット状に配置した防護ネットを形成することを特徴とする、補強土壁の変形抑止方法を提供するものである。
本発明によれば、以下に記載する効果のうち、少なくとも何れか一つの効果を得ることができる。
(1)防護ネットが処置対象の壁面材を直接覆うため、壁面材の変形等に対する抑止効果を確実に発揮することができる。
(2)防護ネットの設置及び撤去が迅速且つ容易に実施でき、応急処置に好適である。
(3)防護ネットの再利用が可能である。
本発明の補強土壁の変形抑止構造を示す概略正面図。 従来の補強土壁の変形抑止構造を示す概略側面図。
以下、図1を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
(1)前提とする補強土壁
本発明が前提とする補強土壁は、壁面材Aと、該壁面材Aの背面に設けた盛土と、前記壁面材Aと連結し、且つ前記盛土の内部に配する補強材と、を少なくとも含む土留構造物である。
補強土壁は、直壁に限られるものでは無く、勾配を設けたものでも良い。
(2)防護ネット
防護ネットBは、補強土壁を構成する壁面材Aのうち、盛土のすべりや凍上によって変形或いは傾斜した壁面材(以下、対象壁面材A1)のさらなる変形や、地上への脱落を抑制するための部材である。
(2.1)構成
防護ネットBは、網状に配置した複数本のワイヤーロープ1と、ワイヤーロープ1を固定する為の固定具2と、を少なくとも含む。
(2.2)配置態様
防護ネットBは、対象壁面材A1の前面を覆うように配置する。
防護ネットBの敷設は、壁面材Aの前方に別途設けた足場などから行うことができる。
(3)ワイヤーロープ
ワイヤーロープ1は、縦横方向等に複数本配設することによって、網状の衝撃吸収体を構成するための部材である。
(3.1)素材
ワイヤーロープ1は、対象壁面材A1の重量や、背面盛土の土圧に抵抗できる程度の強度を持った素材を用いることができる。
(3.2)網目
ワイヤーロープ1の敷設方向による網目の形状は、特段限定しない。
(3.3)交点処理
ワイヤーロープ1の交点は公知のワイヤークリップ(図示せず)などによって連結しておく。
(4)固定具
固定具2は、前記ワイヤーロープ1を固定する為の部材である。
(4.1)素材
固定具2は、アンカーボルトなどの公知の部材を用いることができる。
(4.2)固定先
固定具2による固定先は、対象壁面材A1以外の箇所であれば如何なる箇所でもよく、対象壁面材以外の壁面材Aや、盛土などを選択することができる。
(5)その他の部材
本発明は、ワイヤーロープ1に取り付けた固定具2の近傍に、別途緩衝装置3を設けることができる。
緩衝装置3は、前記防護ネットBに、更なる靱性を付与するための部材である。
緩衝装置3は油圧ダンパーなどの衝撃吸収具のほか、ワイヤーロープ1を把持して、所定の引張荷重以上でスリップする緩衝具など、公知の部材を用いることができる。
(6)機能・作用
本発明によれば、防護ネットBが、対象壁面材A1に変わって背面盛土の土圧に抵抗したり、対象壁面材A1が破損して落下した場合にその重量を受けることができる。
防護ネットBの敷設並びに撤去は、従来の山留材の打設や、押さえ盛土等の拘束体の構築工程に比べて、迅速かつ安価で実施が可能である。
したがって、対象壁面材A1のさらなる変形、脱落などを抑止するための応急処置として好適である。
A 壁面材
A1 対象壁面材
B 防護ネット
1 ワイヤーロープ
2 固定具
3 緩衝装置
a 壁面材
b 盛土
c 補強材
d 山留材
e 拘束体

Claims (3)

  1. 補強土壁の補修前の応急処置として、さらなる壁面材の変形、傾斜または脱落を抑制するための構造であって、
    補修対象の壁面材の前面に配置したワイヤーロープからなる防護ネットを少なくとも含むことを特徴とする、
    補強土壁の変形抑止構造。
  2. 前記ワイヤーロープに緩衝装置を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の補強土壁の変形抑止構造。
  3. 補強土壁の補修前の応急処置として、さらなる壁面材の変形、傾斜または脱落を抑制するための方法であって、
    補修対象の壁面材を覆うように、複数のワイヤーロープをネット状に配置した防護ネットを形成することを特徴とする、
    補強土壁の変形抑止方法。
JP2012086450A 2012-04-05 2012-04-05 補強土壁の変形抑止構造及びその方法 Active JP5918600B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086450A JP5918600B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 補強土壁の変形抑止構造及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012086450A JP5918600B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 補強土壁の変形抑止構造及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013217046A JP2013217046A (ja) 2013-10-24
JP5918600B2 true JP5918600B2 (ja) 2016-05-18

Family

ID=49589475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012086450A Active JP5918600B2 (ja) 2012-04-05 2012-04-05 補強土壁の変形抑止構造及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5918600B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000297434A (ja) * 1996-12-04 2000-10-24 Civil:Kk 落石防止工法
JP3154278B2 (ja) * 1996-12-04 2001-04-09 株式会社シビル 落石予防管理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013217046A (ja) 2013-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102081865B1 (ko) 충격 흡수용 가변 지주부를 구비하는 터널형 낙석 방호시설
CN107012899A (zh) 基桩静载试验系统
US20140263904A1 (en) Mse wall guardrail system
US20190071827A1 (en) Barrier
KR101859440B1 (ko) 가물막이 벽체간 연결 수단을 이용한 복합형 강가시설 공법
JP5557166B2 (ja) 防護柵
JP2014001523A (ja) 防護柵
JP5885341B2 (ja) 石積壁補強構造及び石積壁補強方法
JP5918600B2 (ja) 補強土壁の変形抑止構造及びその方法
JP5123224B2 (ja) 既設落石防護柵の補強構造
JP5080373B2 (ja) 透過型堰堤
CN102535505A (zh) 利用地下室外墙和基坑支护桩做的塔吊基础
JP6346369B1 (ja) 補強土壁工事の安全対策用柵
KR100857189B1 (ko) 블록식 보강토 옹벽 시공시 추락방지용 안전망 시공방법
JP7131767B2 (ja) 補強盛土構造及び補強盛土の構築方法
JP5666035B1 (ja) 防護柵
JP2013249660A (ja) 土留め壁の補強工法および補強構造
CN111101968B (zh) 一种大型岩溶空洞隧道大变形框架防落石结构的构筑方法
JP5290454B2 (ja) 盛土補強土壁用アンカー及び該アンカーを使用した盛土補強土壁構造
JP5657985B2 (ja) 転落防護柵、土留め構造体及び土留め構造体の施工方法
JP2004156336A (ja) 落石防護仮設方法及び構成要素
Cajka et al. Experimental Measurement of The Load-Bearing Capacity of Wire Hooks and Bends Used in Gabion Retaining Walls
JP2007191903A (ja) 盛土アンカー
RU2618694C1 (ru) Способ возведения комбинированной подпорной стенки
JP7355426B1 (ja) 落石防護網およびその改良方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150916

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160408

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5918600

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250