JP5918431B1 - 加熱調理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数台の加熱器を並設し、各加熱器の間で鍋等の調理器具を順次に移動させつつ調理する加熱調理装置を提供する。【解決手段】平坦面上に設けられた加熱部と、加熱部の両側に沿って平行に設けられた一対のレール10上を同期して往復動する一対の移動体20と、一対の移動体からそれぞれ加熱部側に対向するように突設された押圧体と、を備え、押圧体は、移動体がレール上を往動する際は加熱部の調理容器を往動方向に押圧推進し、移動体が復動する際は加熱部の調理容器との干渉範囲においては調理容器を回避する方向に回動し、調理容器との干渉範囲を通過すると逆方向に回動して元の突設状態に復元する加熱調理装置。【選択図】図1

Description

本発明は、加熱調理装置に関する。
従来、飲食物を提供する店舗の厨房においては、複数台の加熱器を並設し、各加熱器の間で鍋等の調理器具を移動させつつ調理を行う手法が知られている。この調理器具の移動を自動化する技術として、特許文献1が開示されている。
特許文献1には、所定の間隔を置いて平行に配置された一対の無端チェーンコンベアに複数のグリルプレートの両端をそれぞれ固定し、グリルプレートの上に鍋載置台を設けた丼加工機が開示されている。この丼加工機においては、無端チェーンコンベアを間欠駆動することにより、グリルプレート上の鍋載置台に載置された鍋を下側バーナーに対向する位置に移動させて所定時間停止し、その後、隣接する下側バーナーに対向する位置まで移動させる動作を繰り返すことができる。
特開2004−357540号公報
上述した丼加工機を厨房に設置する場合、多くの設置スペースが必要になる。すなわち、上述した丼加工機は、複数台のグリルプレートを無端チェーンコンベアの駆動によりチェーンの巻き回し方向に沿って搬送する構成であるため、グリルプレートの下方に無端チェーンコンベアの配設空間が必要であり、しかも無端チェーンコンベアの駆動装置の配設空間も必要であった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたもので、複数台の加熱器を並設し、各加熱器の間で鍋等の調理器具を順次に移動させつつ調理する加熱調理装置を従来よりも少ない設置スペースで実現することを目的とする。
本発明の態様の1つは、平坦面に沿って設けられた加熱部と、前記加熱部の両側に沿って平行に設けられた一対のレール上を同期して往復動する一対の移動体と、前記一対の移動体からそれぞれ前記加熱部側に対向するように突設された一対の押圧体と、を備え、前記一対の押圧体は、前記一対の移動体が前記レール上を往動する際は前記加熱部の調理容器を往動方向に押圧推進し、前記一対の移動体が復動する際は前記加熱部の調理容器との干渉範囲においては当該調理容器を回避する方向に回動し、当該調理容器との干渉範囲を通過すると逆方向に回動して元の突設状態に復元する、ことを特徴とする加熱調理装置である。
このように構成された加熱調理装置においては、移動体がレール上を往動する際は、これに応じて、加熱部上に配置された調理容器を押圧体が往動方向に押圧推進し、その後、移動体を復動させた際は、押圧体が調理容器に当たると調理容器を回避するように回動するため加熱部上に配置された調理容器を復動方向に移動させない。このとき、移動体は、加熱部の両側に沿ってそれぞれ配設されたレール上を往復動するため、加熱器の両側に沿う方向に往復運動することになり、この往復運動に必要とする空間はレールの延びる方向に沿って極めて狭い空間の範囲内で済む。また、移動体から突設された押圧体が必要とする空間も、移動体の往復運動に応じて平行移動する空間範囲内のみで済む。これにより加熱調理装置の設置スペースがコンパクト化し、厨房の省スペース化を図ることができる。また、加熱調理装置の近傍において作業者が作業を行っても安全性が確保されやすく、加熱調理装置という機械と作業者とが協働する調理態様を容易に実現できる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記加熱部は、前記平坦面に沿って、前記一対の移動体の移動方向に沿って一定間隔で複数設けられ、前記一対の押圧体は、各移動体から前記一定間隔で複数突設されており、前記一対の移動体は、前記一定間隔で往復動する、ことを特徴とする搬送装置である。
このように構成された加熱調理装置においては、一対の移動体は、一定間隔で並設した複数の加熱部の両側に沿ってそれぞれ配設されており、並設した複数の加熱部の両側に沿う方向に往復動する。このとき、一対の移動体からそれぞれ突設される複数の押圧体も一定間隔で突設されているため、移動体が往復動することにより、移動体の往動方向に向けて、調理容器を複数の加熱部の間で順次に移動させることが可能となる。複数の加熱部は、加熱温度をそれぞれに調整可能であり、順次に移動される調理容器を複数の加熱温度及び加熱時間で順次に調理することが可能となる。
本発明の選択的な態様の1つは、前記一対の押圧体は、各移動体の有する水平面に水平回動自在に軸支されており、前記一対の移動体が前記レールに沿って往動方向に移動する際に、前記加熱部の調理容器から受ける応力に抗して前記押圧体の水平回動を阻止する回転止め部材と、前記一対の移動体が復動方向に移動する際に前記加熱部の調理容器に衝突して回動した前記押圧体を元の位置に引き戻す付勢力を加える弾性部材と、を更に備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の加熱調理装置である。この加熱調理装置によれば、上述した動作を行う押圧体をシンプルかつ具体的な構成により実現することができる。
本発明の他の態様は、前記調理容器は、当該調理容器の側面に段差を形成する段差形成部材を有し、前記係止片は、前記段差形成部材の高さ範囲内に突出し、前記押圧体に押されてスライド移動する前記調理容器の側面に先端が当接するように延設されていることを特徴とする加熱調理装置である。
このように構成された加熱調理装置によれば、押圧体に押圧推進される調理容器が自転する場合に、調理容器の自転の何れかの回転角度で確実に係止片が調理容器の段差形成部材を係止する。これにより、調理容器の自転を一定の回転角度で停止させることができる。すなわち、加熱部上の調理容器が押圧体に押されてスライド移動している間の自転を抑制することができる。
以上説明した加熱調理装置は、他の機器に組み込まれた状態で実施されたり他の方法とともに実施されたりする等の各種の態様を含む。また、本発明は、上述した加熱調理装置を制御する制御方法、上述した加熱調理装置を制御する制御プログラム、当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、等としても実現可能である。
本発明によれば、複数台の加熱器を並設し、各加熱器の間で鍋等の調理器具を順次に移動させつつ調理する加熱調理装置を、少ない設置スペースで実現することが可能となる。すなわち、移動体がレール上を往動する際は、これに応じて、加熱部上に配置された調理容器を押圧体が往動方向に押圧推進し、その後、移動体を復動させた際は、押圧体が調理容器に当たると調理容器を回避するように回動するため加熱部上に配置された調理容器を復動方向に移動させない。このとき、移動体は、加熱部の両側に沿ってそれぞれ配設されたレール上を往復動するため、加熱器の両側に沿う方向に往復運動することになり、この往復運動に必要とする空間はレールの延びる方向に沿って極めて狭い空間の範囲内で済む。また、移動体から突設された押圧体が必要とする空間も、移動体の往復運動に応じて平行移動する空間範囲内のみで済む。これにより加熱調理装置の設置スペースがコンパクト化し、厨房の省スペース化を図ることができる。また、加熱調理装置の近傍において作業者が作業を行っても安全性が確保されやすく、加熱調理装置という機械と作業者とが協働する調理態様を容易に実現できる。
請求項2に係る発明によれば、一対の移動体は、一定間隔で並設した複数の加熱部の両側に沿ってそれぞれ配設されており、並設した複数の加熱部の両側に沿う方向に往復動する。このとき、一対の移動体からそれぞれ突設される複数の押圧体も一定間隔で突設されているため、移動体が往復動することにより、移動体の往動方向に向けて、調理容器を複数の加熱部の間で順次に移動させることが可能となる。複数の加熱部は、加熱温度をそれぞれに調整可能であり、順次に移動される調理容器を複数の加熱温度及び加熱時間で順次に調理することが可能となる。
請求項3に係る発明によれば、上述した動作を行う押圧体をシンプルかつ具体的な構成により実現することができる。
請求項4に係る発明によれば、押圧体に押圧推進される調理容器が自転する場合に、調理容器の自転の何れかの回転角度で確実に係止片が調理容器の段差形成部材を係止する。これにより、加熱部上の調理容器が押圧体に押されてスライド移動している間の自転を抑制することができる。
加熱調理システム及びこれが配設された厨房を平面的に見て示した図である。 加熱調理システムを正面から見て示した図である。 加熱調理システムを側面から見て示した図である。 加熱調理システムの一部を破断して斜視的に示した図である。 図3のX−X断面を示す図である。 図1のY−Y断面を示す図である。 搬送装置による調理容器の移動を逐次的に示した図である。 搬送装置による調理容器の移動を逐次的に示した図である。 調理容器と干渉する状態での押圧体周辺の構造を説明する図である。
以下、図面を参照しつつ本実施形態に係る加熱調理システムを説明する。
図1は、加熱調理システムS及びこれが配設された厨房を平面的に見て示した図、図2は、加熱調理システムSを正面から見て示した図、図3は、加熱調理システムSを側面から見て示した図、図4は、加熱調理システムSの一部を破断して斜視的に示した図である。
加熱調理システムSは、カウンターCの上に、加熱器H1〜H4、加熱レーンL、搬送装置100及び調理容器Vを載置固定した構成である。なお、本実施形態においては、加熱器H1〜H4、加熱レーンL及び搬送装置100が加熱調理装置を構成する。
加熱調理システムSは、厨房に配設されており、厨房には調理作業や配膳作業等の各種作業を行う作業者が動き回るための作業スペースSpが設けられている。加熱調理システムSは、作業スペースSpに面して設けられており、カウンターCが有する少なくとも1つ直線状の縁Eが作業スペースSpに面する位置関係となっている。
カウンターCの上面には、縁Eに沿う方向に加熱器H1〜H4が並設されている。加熱器H1〜H4は、例えば、上面を加熱面とした電磁誘導加熱型の加熱器とする。加熱レーンLは、加熱器H1〜H4の上面に沿って設けられる略平坦面である。加熱レーンLは、加熱器H1〜H4の上面が略連続した面を形成するように加熱器H1〜H4を連設することで実現してもよいし、加熱器H1〜H4の上面に沿って金属板等の伝熱性部材を配設して形成してもよい。
加熱レーンLは、カウンターCの上面において縁Eに沿って延設されており、その延在方向に沿って略一定のピッチ(距離d)で複数の加熱エリアA1〜A4が設けられる。図には、加熱エリアA1〜A4を離散的に設けた状態を示してある。加熱器H1〜H4の上面を略連続させて加熱レーンLを設けた場合、加熱器の1台分の幅が上述した距離dのピッチに相当する。
各加熱エリアA1〜A4に調理容器Vを載置すると、各加熱エリアの設定温度で調理容器V及び/又は調理容器V内の食材が加熱される。加熱器H1〜H4は、操作部M1〜M4を操作することにより個別に加熱温度を調整可能である。むろん、後述するように、制御装置等から加熱器H1〜H4の加熱温度を統括制御する構成としてもよく、加熱温度をプログラム制御する構成としてもよい。
調理容器Vは、上方に開口した有底筒状の容器である。図に示す調理容器は、平面視、略円形であり、上方を開口し、上方開口に近づくにつれて徐々に口径が拡がる拡径有底円筒状である。なお、調理容器Vは、蓋部材で上方開口を閉塞して用いることもできる。
加熱レーンLの始端と終端には、図1,図2に示すように、作業台T1,T2を設けて加熱レーンLを作業台T1,T2の上面まで延設してもよい。作業台T1,T2の幅d1、d2は加熱器H1〜H4の1台分の幅dと同等又はそれ以上に設計される。始端に設ける作業台T1は、例えば、作業者が加熱調理前の準備作業(食材を調理容器に投入する作業等)を行うための台として使用できる。終端に設ける作業台T2は、例えば、作業者が後処理(調理容器の内容物を容器に盛り付ける作業等)を行うための台として使用できる。
搬送装置100は、搬送動作を1回行うごとに、加熱レーンLに載置された1又は複数の調理容器Vを所定の搬送方向へ一斉に距離dずつ移動させる。具体的には、搬送装置100は、作業台T1に載置された調理容器Vを当該作業台T1に隣接する加熱器H1の加熱エリアA1へ移動させ、加熱器H1の加熱エリアA1上に載置された調理容器Vを隣接する加熱器H2の加熱エリアA2へ移動させ、加熱器H2の加熱エリアA2上に載置された調理容器Vを隣接する加熱器H3の加熱エリアA3へ移動させ、作業台T2に隣接する加熱器H4の加熱エリアA4に載置された調理容器Vを作業台T2へ移動させる。
搬送方向は、加熱レーンLの始端から終端へ向かう方向である。調理容器Vの搬送は、搬送装置100の往復動により行われるため、以下では、加熱レーンLの始端から終端へ向かう方向(後述する移動体20,20が調理容器Vを搬送する際に動く方向)を往動方向D1、加熱レーンLの終端から始端へ向かう方向(後述する移動体20,20が、調理容器Vの搬送が終わって、元の位置に戻る際に動く方向)を復動方向D2として説明を行うことにする。
次に、図4〜図6を参照しつつ、搬送装置100の具体的な構成例を説明する。図5は、図3のX−X断面を示す図、図6は図1のY−Y断面を示す図である。
搬送装置100は、加熱レーンLの左右に沿って延設された一対のレール10,10と、一対の各レール10,10の上に摺動自在に取り付けられた一対の移動体20,20と、一対の移動体20,20を連結して一体化する連結部材11と、一方の移動体20を駆動する制御装置30と、を備える。
制御装置30は、駆動モーター31の回転力により、一方のレール10上の一方の移動体20をレールに沿って往動又は復動させる。他方の移動体20は、連結部材11を介して一方の移動体20に一体化されており、一方の移動体20に同期して他方のレール10上を移動する。
このような搬送装置100の駆動機構は、例えば、移動体20の側壁21にラックギヤ22を設けて、カウンターCに固定される駆動モーター31の駆動軸32にピニオンギヤ33を取付けて、ピニオンギヤ33をラックギヤ22に噛合させたものにより実現できる。
各移動体20,20からは、加熱レーンLに向けて複数の押圧体40,40がそれぞれ突設されている。各移動体20,20から互いに対向するように突設される押圧体40,40が1つの調理容器Vを協働して押圧搬送する一対の押圧体を構成する。一対の押圧体40,40は、移動体20,20がレール上を往動するときに、加熱レーンL上に載置された1つの調理容器Vを協働して往動方向D1に押圧推進する。
連結部材11は、移動体20,20の始端付近を連結しており、加熱レーンLの始端に配置された調理容器Vを押圧推進する押圧体としても機能する。連結部材11の復動方向D2側の側面の略中央部には、略V字状に凹んだ凹部12が設けられている。凹部12は、連結部材11が調理容器Vを押圧推進する際に調理容器Vを凹部12に捕獲及び位置決めし、加熱レーンL上を押圧推進される調理容器Vの幅方向位置を調整する位置調整機能を持つ。
制御装置30は、移動体20が距離dだけ往動した後、同じ距離dだけ復動する往復動を定期的に行うように駆動モーター31を制御する。往復動を行う周期は、制御装置30の不図示の操作部を介して作業者が適宜に設定することができる。なお、各加熱器H1〜H4の加熱温度の調整についても、制御装置30の不図示の操作部を介して作業者が調整できるようにしてもよい。
以下、移動体20,20に関連する構成の説明を行うが、必要な場合を除き、一方の移動体20を例に取り説明を行う。また、搬送装置100には移動体20,20に複数組の一対の押圧体40,40が設けられているが、必要な場合を除き、いずれか1組の一対の押圧体40,40(の一方)を例に取り説明を行う。
押圧体40の動きに関連する構成としては、押圧体40の回転の支点となる回転軸41、上面に回転軸41を固定される移動体20の基体23、押圧体40の回転を規制する回転規制部材42、押圧体40を所定の回転方向に付勢する弾性部材43、基体23の上面を覆う覆い部材24、調理容器Vが押圧体40に押圧推進されている間に調理容器Vの自転を止める係止部材50、がある。
覆い部材24は、断面略L字型の部材であり、基体23とそれぞれ合体して断面略コ字型の部材を形成する。これら断面略コ字型の部材の開口は、開口が互いに対向するように加熱レーンLの側に開放されている。すなわち、覆い部材24は、基体23の上面上方において基体23と略平行に延びる板状の庇部241と、庇部241の加熱レーンLから遠い側の角から基体23にそれぞれ延びる側面部242とを有する。本実施形態においては、回転規制部材42が基体23の上面から庇部241の下面まで延びる長さで設けられており、回転規制部材42の上面に形成されたネジ穴に対して、庇部241に貫通して形成されたネジ穴を通してねじ止め固定することにより、基体23に対して覆い部材24を固定してある。
押圧体40は、調理容器Vとの干渉が無い状態(以下、基準状態とする)では、移動体20から加熱レーンL側に略垂直に突設されている。このとき、対向する一対の押圧体40,40の先端の間隔Δは、調理容器Vの容器部分の直径rよりも狭く形成されている。また、押圧体40は、突出した先端に近づくほど徐々に幅狭になる先細り形状になっている。このため、一対の押圧体40,40は、その先端の間隔Δ及び先細り形状により、加熱レーンLに配置される調理容器Vを押圧推進する際に押圧体40,40の先端の間の隙間部分に調理容器Vを捕獲及び位置決めする。
回転規制部材42は、基準状態の押圧体40における下流側側面40Lの回転軸41と尾端との間に当接するように、移動体20の基体23の上面に立設されている。このため、移動体20が加熱レーンLの下流に向けて移動(往動)している際には、押圧体40の下流側側面40Lに調理容器が当接して押圧体40の下流側側面40Lに上流向きの応力が加えるが、押圧体40は回転軸41周りに図中R1方向に回転せず、調理容器を受け止めて押圧推進することができる。逆に、移動体20が加熱レーンLの上流に向けて移動(復道)している際には、押圧体40の上流側側面40Uに調理容器Vが当接して押圧体40の上流側側面40Uに上流向きの応力を加えるが、回転軸41周りに図中R2方向に回転して、調理容器を回避するように動作する。
弾性部材43は、押圧体40の回転軸41よりも先端よりの部位に設けられる連結点P1と、押圧体40よりも上流側の基体23に設けられる連結点P2と、を連結し、連結点P1と連結点P2との間に引っ張り応力を加える。
この引っ張り応力は、移動体20が加熱レーンLの上流に向けて移動(復道)している際に、押圧体40の上流側側面40Uに調理容器が当接して押圧体40の上流側側面40Uに加える上流向きの応力と、調理容器Vと加熱レーンL表面との間の摩擦力とを合わせた応力に比べて小さく設計されている。従って、移動体20が加熱レーンLの上流に向けて移動(復道)している際に、押圧体40の上流側側面40Uに調理容器が当接して押圧体40の上流側側面40Uに上流向きの応力を加えると押圧体40は回転軸41周りに図中R2方向に回転して調理容器を回避する。そして、押圧体40が調理容器と干渉する範囲を離脱すると、弾性部材43の付勢力により、押圧体40が基準状態に復帰する。
更に具体的には、押圧体40に設けられる連結点P1と、基体23に設けられる連結点P1とは、加熱レーンLの幅方向における位置が異なり、連結点P1と連結点P1を結ぶ線と加熱レーンLの延びる方向との間の角度θは鋭角であり、より望ましくは45°以下とする。すなわち、連結点P1を回転軸41に近づけて設けており、これにより、弾性部材43によって押圧体40の回転軸41周りに発生するトルクが小さくなり、押圧体40が調理容器Vとの干渉範囲を通過して弾性部材43の付勢力によって基準状態に復帰する勢いを緩和することができる。
押圧体40の上面には係止部材50が固定されており、係止部材50は、押圧体40から下流側に、加熱レーンLの略中央方向に向けて斜めに延出されている。係止部材50の先端51は、調理容器の側面Vsに設けられた段差Gに係止される位置に突出している。係止部材50は、調理容器Vの段差Gの高さ範囲Rg内に、その先端51が位置するように突出している。段差Gとしては、例えば、図4に示すような持ち手Hdを固定するために調理容器Vの側面に接合された金属板部材が形成する段差Gがあるが、むろん、これに限らず、持ち手Hdそのもの等、調理容器Vの側面に段差を形成しさえすれば、様々な形状の部位が段差Gを構成しうる。
係止部材50を設けることにより、押圧体40が押圧推進中の調理容器Vの自転を抑制できる。なお、傾向として、調理容器Vの容器部Vmの重心と調理容器V全体の重心とがずれているものにおいて自転が発生しやすい。すなわち、両手鍋よりも片手鍋を調理容器Vとして利用する場合に自転が発生しやすく、係止部材50を設けることによる自転抑制効果は高まるが、むろん両手鍋であっても、微妙なバランスや内容物のバランス等の各種要因により、押圧推進中の自転が発生する可能性はあるため係止部材50を設ける効果はある。
以上説明した搬送装置100と調理容器Vとを用いて行う調理について、具入り麺食品の調理を例に取り、図7〜図9を参照しつつ説明する。図7,図8は、搬送装置100による調理容器Vの移動を逐次的に示した図、図9は調理容器Vと干渉する状態での押圧体周辺の構造を説明する図である。
図7(a)では、加熱エリアA1に調理容器V1、加熱エリアA2に調理容器V2、加熱エリアA3に調理容器V3、加熱エリアA4に調理容器V4がそれぞれ載置されており、調理容器V1〜V4の中の具入り麺食品は、各加熱器H1〜H4の加熱温度で調理が進行中である。調理容器V1〜V4は、後述する搬送装置100の往復移動により作業台T1から加熱レーンL上を順次に搬送されてきて図7(a)の各加熱エリアA1〜A4の位置にある。図7(a)においては、作業台T1の上に、新たに調理前の具入り麺食品を投入された調理容器V0が載置される。
次に、図7(b),(c)では、搬送装置100が下流方向に移動(往動)を開始しており、一対の押圧体40,40及び連結部材11がそれぞれ調理容器V0〜V4に上流側から当接して押圧推進を開始している。このとき、図9(a)に示すように、回転規制部材42が押圧体40の回転軸41周りの回転を規制するため、押圧体40,40は、調理容器V0〜V3を支えて加熱レーンLを押圧推進することができる。
次に、図7(d)は、搬送装置100が下流方向への移動(往動)を終了し、移動方向を上流方向への移動(復動)に切り替えるタイミングの図である。このとき、調理容器V0〜V4は、それぞれ下流側に1つずつずれた位置に移動しており、加熱器H3に載置されていた調理容器V3は、加熱調理装置による調理が完了して作業台T2の上に載置されている。
次に、図8(e)では、搬送装置100が上流方向への移動(復動)を開始しており、一対の押圧体40,40がそれぞれ調理容器V0〜V3に下流側から当接している。なお、連結部材11は、最初に作業台T1に載置されていた調理容器V0が既に加熱エリアA1に移動して作業台T1に何も載置されていないので、調理容器とは干渉しない。
次に、図8(f)では、搬送装置100が更に上流方向へ移動(復動)しており、図9(b)に示すように、一対の押圧体40,40は、調理容器V0〜V3の側面に沿って回避するように回転軸41を中心に回動している。このとき、弾性部材43は、押圧体40,40が基準状態に戻るように応力を加えるが、調理容器V0〜V3を移動させるほどの応力ではない。
次に、図8(g)では、搬送装置100が更に上流方向へ移動(復動)しており、一対の押圧体40は、調理容器V0〜V3と干渉する範囲を離脱して、弾性部材43の付勢力に依り、基準状態に向けて復元している。その後、移動体20,20は、下流側に移動を続け、図8(h)に示すように、図7(a)の状態と同じ位置まで戻って停止する。
このように、搬送装置100は、加熱器H1〜H4の1台分の幅で往復運動して調理容器Vを順次に隣の加熱器(または作業台)まで移動させることができる。そのため、搬送装置100では調理容器Vの押圧搬送に必要な移動幅が小さく、搬送装置100のサイズ及び設置スペースを従来に比べて大幅に低減することができる。すなわち、厨房の省スペース化を図ることができる。また、搬送装置100では、係止部材50を設けているため、搬送装置100によって移動する調理容器Vの自転を抑制し、調理容器Vの姿勢を保持することができる。これにより、調理の利便性を向上することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限られず、上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も含まれる。また,本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されず,特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
10…レール、11…連結部材、12…凹部、20…移動体、21…側壁、22…ラックギヤ、23…基体、24…部材、30…制御装置、31…駆動モーター、32…駆動軸、33…ピニオンギヤ、40…押圧体、40U…上流側側面、41…回転軸、42…回転規制部材、43…弾性部材、50…係止部材、51…先端、100…搬送装置、241…庇部、242…側面部、A1〜A4…加熱エリア、C…カウンター、D1…往動方向、D2…復動方向、E…縁、Hd…持ち手、H1〜H4…加熱器、L…加熱レーン、M1〜M4…操作部、P1…連結点、P2…連結点、S…加熱調理システム、T1…作業台、T2…作業台、V,V0〜V3…調理容器、Vm…容器部、Vs…側面

Claims (2)

  1. 作業スペースに隣接して設けた厨房カウンター上の平坦面に沿って設けられた加熱部と、
    前記加熱部の両側に沿って平行に設けられた一対のレール上を同期して往復動する一対の移動体と、
    前記一対の移動体からそれぞれ前記加熱部側に対向するように突設され、各移動体の有する水平面に水平回動自在に軸支されている一対の押圧体と、
    前記一対の移動体が前記レールに沿って往動方向に移動する際に、前記加熱部の調理容器から受ける応力に抗して前記押圧体の水平回動を阻止する回転規制部材と、
    前記一対の移動体が復動方向に移動する際に前記加熱部の調理容器に衝突して回動した前記押圧体を元の位置に引き戻す付勢力を加える弾性部材と、を備え、
    前記一対の押圧体は、前記一対の移動体が前記レール上を往動する際は前記加熱部の調理容器に下流側側面を当接しつつ当該調理容器を往動方向に押圧推進し、前記一対の移動体が復動する際は前記加熱部の調理容器との干渉範囲においては当該調理容器に上流側側面を当接しつつ当該調理容器を回避する方向に回動し、当該調理容器との干渉範囲を通過すると逆方向に回動して元の突設状態に復元し、
    前記弾性部材は、前記押圧体上の第1連結部と前記移動体上の第2連結部とを連結して前記第1連結部と前記第2連結部との間に引っ張り応力を加えるものであり、前記第1連結部は前記押圧体の回転軸よりも先端寄りに設けられ、前記第2連結部は前記押圧体よりも上流側の前記移動体上の位置であって前記回転軸と前記第1連結部の間に対応する位置に設けられ、
    前記回転規制部材は、前記調理容器との干渉が無い基準状態の前記押圧体の下流側側面の前記回転軸と尾端との間に当接するように、前記移動体の水平面に立設されており、
    前記一対の移動体の一方は前記作業スペース側の前記厨房カウンター縁に沿って延設されており、当該一方の移動体に軸支されている前記押圧体上の前記第1連結部よりも先端寄りに係止片が固定されており、当該係止片は、前記加熱部に向けて前記押圧体の突設方向よりも下流側に傾いた斜め方向に延出されており
    前記調理容器は、当該調理容器の側面に段差を形成する段差形成部材を有し、
    前記係止片は、前記段差形成部材の高さ範囲内に突出し、前記押圧体に押されてスライド移動する前記調理容器の側面に先端が当接するように延設されていることを特徴とする加熱調理装置。
  2. 前記加熱部は、前記平坦面に沿って、前記一対の移動体の移動方向に沿って一定間隔で複数設けられ、
    前記一対の押圧体は、各移動体から前記一定間隔で複数突設されており、
    前記一対の移動体は、前記一定間隔で往復動する、ことを特徴とする請求項1に記載の加熱調理装置。
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