JP5917187B2 - 下水処理水の再処理方法 - Google Patents
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Description
また、本明細書で使用の「下水処理水」とは、下水処理施設において活性汚泥法等により処理された下水であって、塩素消毒されていない下水をいう。なお、塩素消毒を施した下水は、生物ろ過を阻害するため、本発明の課題を達成し得ないから、本発明の処理対象下水から排除している。
更に、「緩速生物ろ過」とは、ろ過層を構成する砂層による物理ろ過作用と、池層の底部に形成された生物ろ過層による生物ろ過作用との併用によって、15m/日よりも小さなろ過速度で原水をろ過することをいう。
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、当該粗ろ過槽の直下流に配置されて、固形浮遊物類が除去された前記原水を一次貯留させる池層とその下層に設けられた砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽とを用い、
粗ろ過済の原水を、前記緩速生物ろ過池槽の池層に供給することにより、当該緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差により、前記生物ろ過層により前記原水を生物ろ過した後に、ろ過層の部分で下向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水を緩速生物ろ過し、
前記緩速生物ろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴としている。
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、当該粗ろ過槽の直下流に配置されて、ろ過水を一次貯留させる池層とその下層の砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽とを用いて、
粗ろ過済の原水を、前記ろ過層の下方の粗ろ過済原水供給部に供給することにより、当該緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差により、ろ過層及び池層の各部分で上向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水を緩速生物ろ過し、
前記緩速生物ろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴としている。
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、原水又はろ過水を一時貯留する池層とその下層に設けられた砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽を用いて、
粗ろ過済の原水を、前記池層に供給することにより、前記生物ろ過層により前記原水を生物ろ過した後に、ろ過層の部分で下向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水をダウンフロー方式でろ過して、前記生物ろ過層を形成する藻類が少なくなって、生物ろ過能力が低くなった時点において、
粗ろ過済の原水の供給部を前記ろ過層の下方に変更して、前記緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差によって、前記ろ過層の部分に上向流を生じさせて、前記原水をアップフロー方式でろ過することにより、当該ろ過層と池層との境界部に新規の生物ろ過層が形成された後に、再度、ダウンフロー方式に変更する操作を所定の周期で繰り返して、
前記ダウンフロー、及びアップフローの両方式によるろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴としている。
B0,B1 :生物ろ過層
C:原水一時貯留槽
D:粗ろ過槽
E1,E2 :緩速生物ろ過池槽
F0,F1,F2 :ろ過層
F21:浮遊物質ろ過層
G1,G2 :底部空間(ろ過水一時貯留空間,原水供給空間)
J:洗浄水一時貯留槽
K:逆洗浄装置
S:サイホン管
Sa,Sb :サイホン管の各管部
Sc :サイホン管のわん曲頂部
W0 :原水
W1 :粗ろ過済の原水
W2 :ろ過水(再生水)
36:サイホン機能遮断管
Claims (3)
- 下水処理施設で処理された下水処理水を原水として、当該下水処理水を再処理して再生水とする方法であって、
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、当該粗ろ過槽の直下流に配置されて、固形浮遊物類が除去された前記原水を一次貯留させる池層とその下層に設けられた砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽とを用い、
粗ろ過済の原水を、前記緩速生物ろ過池槽の池層に供給することにより、当該緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差により、前記生物ろ過層により前記原水を生物ろ過した後に、ろ過層の部分で下向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水を緩速生物ろ過し、
前記緩速生物ろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴とする下水処理水の再処理方法。 - 下水処理施設で処理された下水処理水を原水として、当該下水処理水を再処理して再生水とする方法であって、
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、当該粗ろ過槽の直下流に配置されて、ろ過水を一次貯留させる池層とその下層の砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽とを用いて、
粗ろ過済の原水を、前記ろ過層の下方の粗ろ過済原水供給部に供給することにより、当該緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差により、ろ過層及び池層の各部分で上向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水を緩速生物ろ過し、
前記緩速生物ろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴とする下水処理水の再処理方法。 - 下水処理施設で処理された下水処理水を原水として、当該下水処理水を再処理して再生水とする方法であって、
礫層に対して前記原水を通過させて、内部の固形浮遊物類を除去するための粗ろ過槽と、原水又はろ過水を一時貯留する池層とその下層に設けられた砂層から成るろ過層との境界部に生物ろ過層が形成された緩速生物ろ過池槽を用いて、
粗ろ過済の原水を、前記池層に供給することにより、前記生物ろ過層により前記原水を生物ろ過した後に、ろ過層の部分で下向流を生じさせて、15m/日よりも小さなろ過速度で前記原水をダウンフロー方式でろ過して、前記生物ろ過層を形成する藻類が少なくなって、生物ろ過能力が低くなった時点において、
粗ろ過済の原水の供給部を前記ろ過層の下方に変更して、前記緩速生物ろ過池槽と、その直上流側の粗ろ過槽との水頭差によって、前記ろ過層の部分に上向流を生じさせて、前記原水をアップフロー方式でろ過することにより、当該ろ過層と池層との境界部に新規の生物ろ過層が形成された後に、再度、ダウンフロー方式に変更する操作を所定の周期で繰り返して、
前記ダウンフロー、及びアップフローの両方式によるろ過時において、前記ろ過層を構成する砂からの珪素の溶出作用によって、ろ過された再生水の溶存態ケイ酸濃度を高めて、当該再生水を沿岸漁場又は湖沼、或いは水田に放流し、当該沿岸漁場又は湖沼の水産生物の生育、或いは水田の水稲栽培に対して生物学的に好環境を形成することを特徴とする下水処理水の再処理方法。
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JP2012038607A JP5917187B2 (ja) | 2012-02-24 | 2012-02-24 | 下水処理水の再処理方法 |
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JP2012038607A Active JP5917187B2 (ja) | 2012-02-24 | 2012-02-24 | 下水処理水の再処理方法 |
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