JP5916919B1 - 低温状態で物品を保管する倉庫の管理システム、及び、管理方法 - Google Patents

低温状態で物品を保管する倉庫の管理システム、及び、管理方法 Download PDF

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【課題】扉の重量による問題を回避するとともに、火災時に確実に防火機能を果たすことができる管理システム、及び、管理方法を提供する。【解決手段】それぞれが独立して開閉動作する防火層及び断熱層とからなる防火断熱扉と、開状態にある防火層を火災信号に基づき閉動作させる制御部と、を備え、制御部は、設定期間ごとに防火層を設定期間の間で少なくとも1度開閉動作させる動作確認制御を実行する。【選択図】図10

Description

本発明は、開口部に断熱防火扉を設けて低温状態で物品を保管する倉庫の管理システム、及び、管理方法に関する。
冷蔵庫・冷凍庫などの物品を低温状態で保管する倉庫を管理するため、この種の倉庫には内部からの冷気を遮断するための断熱機構、及び、内部又は外部で生じた火災を遮るための防火機構を備える防火断熱扉を用いる必要がある。そして、断熱機構と防火機構とを備える防火断熱扉として、例えば、表層が不燃板からなりその内部を断熱材で充填した断熱機構と防火機構とが一体となった防火断熱扉(特許文献1参照)や、それぞれ独立した断熱扉と防火シャッターの2層構造からなり、火災時に防火シャッターが閉動作して倉庫を閉鎖する構成にしてある防火断熱扉(特許文献2参照)が提案されている。
特開2011−220628号公報 特開2010−159536号公報
しかし、特許文献1の防火断熱扉では、断熱機構と防火機構とを一体的に構成させることにより、断熱機構又は防火機構のみを備える扉に比べてその重量が極めて重くなり、扉の開閉を行うレールや滑車などの駆動部分の消耗が激しくなっていた。このため、断熱機構のみを備える扉であれば5〜10年使用できる駆動部分が、特許文献1の防火断熱扉では1年以内に交換しなければならない場合があるなど、駆動部分の耐用期間に問題があった。そして、これに伴い、交換を頻繁に行わなければならず、さらに、その交換作業も扉の重量が重いためにより多くの労力と時間がかかり、これにより、防火断熱扉のメンテナンスに要する費用が嵩むという問題があった。
また、特許文献2の防火断熱扉では、断熱機構と防火機構とが断熱扉と防火シャッターとで別個に構成されているので、特許文献1の防火断熱扉のような重量面での問題は生じないものの、防火シャッターが低温にさらされることにより、モーターなどの駆動機構やレールや滑車などの駆動部分が氷結するなどして防火シャッターに作動不良が生じ易く、このため肝心の火災時に防火シャッターが閉動作せず防火機能が果たせない虞があった。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、低温状態で物品を保管する倉庫に対し、扉の重量による問題を回避するとともに、火災時に確実に防火機能を果たすことができる管理システム、及び、管理方法を提供することにある。
本発明に係る低温状態で物品を保管する倉庫の管理システムの特徴構成は、
前記倉庫の開口部に設置された、それぞれが独立して開閉動作する防火層及び断熱層とからなる防火断熱扉と、
開状態にある前記防火層を火災信号に基づき閉動作させる制御部と、を備え、
前記制御部は、設定期間ごとに前記設定期間の間で少なくとも1度、前記防火層を閉動作させて前記開口部を塞ぎ、その後開動作させる動作確認制御を実行する点にある。
上記構成によれば、防火断熱扉がそれぞれ独立して開閉動作する断熱層及び防火層とから構成されているため、断熱機構と防火機構とを一体的に構成することによる扉の重量の問題を回避することができる。そして、防火層を開閉動作させる動作確認制御を設定期間ごとに行うため、防火層が作動する状態にあるかを定期的に確認できる。このため、防火層が駆動機構や駆動部分の氷結などにより作動不良の状態に陥っていても、動作確認制御により作動不良の状態を発見することができ、これにより何らかの処置を行い防火層が正常に作動する状態に戻すことができる。このため、防火層が火災時に確実に防火機能を果たす状態を保つことができる。また、防火層の駆動機構や駆動部分において防火層の作動不良の原因となりうる氷結が生じはじめていても、動作確認制御による防火層の開閉動作により、氷結は破壊されることとなる。このため、動作確認制御によれば、防火層の作動不良の状態を発見することに加え、防火層が作動不良の状態に陥ることを効果的に防止することができる。
以上のように、上記構成によれば、扉の重量による問題を回避するとともに、防火層が火災時に確実に防火機能を果たすことができる。
なお、上記構成における設定期間は例えば1日に設定するなど自由に設定すればよい。設定期間を1日と設定した場合、動作確認制御を行う時刻は必ずしも毎日同時刻である必要はなく、必要に応じ日ごとに動作確認制御を行う時刻を変更するようにしてもよい。また、1年の内で、特に氷結が生じ易い時期には設定期間を短くする、若しくは、設定期間の内で複数回動作確認制御を行うようにしてもよく、又は、氷結が生じにくい時期には設定期間を長くするようにしてもよい。
本発明に係る管理システムの更なる特徴構成は、前記制御部は、前記倉庫に対する作業時間外の時間帯に前記動作確認制御を実行する点にある。
動作確認制御を実行するときに、倉庫に作業員がいる場合には、動作確認制御としての防火層の開閉動作により作業員が被害を受ける虞があるが、上記構成によれば、倉庫に対する作業時間外の時間帯に前記動作確認制御を実行するから、倉庫に作業員がいない状態で安全に動作確認制御を実行することができる。
本発明に係る管理システムの更なる特徴構成は、前記制御部は、前記倉庫に対する作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに前記動作確認制御を実行する点にある。
残業や緊急を要する作業を行う必要がある場合には、通常は作業時間外と判断される時間帯であっても作業員が倉庫にいる可能性があるが、上記構成によれば、作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに動作確認制御を実行するから、確実に倉庫に作業員がいない状態で安全に動作確認制御を実行することができる。
なお、作業時間外であることを示す信号は、例えば、作業時間外であることを示すボタンがオンになったとき、作業時間中であることを示すボタンがオフになったとき、倉庫内が消灯されたときなどのタイミングで発せられるようにすればよい。
本発明に係る管理システムの更なる特徴構成は、前記動作確認制御において、前記防火層が正常に閉動作しなかったときに所定の警告を行う警報部を備える点にある。
上記構成によれば、防火層が正常に閉動作しなかったときに警告を行うから、防火層が作動不良の状態にあることを確実に発見することができる。
なお、警告としては、防火層が正常に開閉動作しなかったことを示す信号を管理用のコンピュータに送信する、アラームを発報する、担当者の携帯電話やパソコンなどに対し防火層が作動不良であることをメールにより知らせるなど、防火層が作動不良の状態にあることを知らせることができる適当な手段により行えばよい。
本発明に係る管理システムの更なる特徴構成は、前記防火層は前記断熱層に対して倉庫の外側に配置されている点にある。
上記構成によれば、防火層が断熱層の外側にあることにより、倉庫内の冷気を断熱層によりある程度遮ることができ、防火層が作動不良の状態に陥ることを効果的に防止することができる。
本発明に係る管理システムの更なる特徴構成は、前記防火層は前記断熱層に対して倉庫の内側に配置され、前記防火層を駆動させる駆動機構は断熱材で断熱されている点にある。
上記構成によれば、断熱層の内側に配置された防火層について、その駆動機構が断熱されているため、倉庫内の冷気に駆動機構がさらされるのを防ぐことができ、駆動機構の氷結などに関連して防火層が作動不良の状態に陥ることを効果的に防止することができる。
本発明に係る低温状態で物品を保管する倉庫の管理方法の特徴は、
前記倉庫の開口部に設置された防火断熱扉をそれぞれが独立して開閉動作する断熱層及び防火層とから構成し、
開状態にある前記防火層を火災信号に基づき閉動作させ
動作確認信号に基づき、動作確認として設定期間ごとに前記設定期間の間で少なくとも1度、前記防火層を閉動作させて前記倉庫の開口部を塞ぎ、その後開動作させる点にある。
上記構成によれば、本発明に係る防火断熱扉と同様に、扉の重量による問題を回避するとともに、防火層が火災時に確実に防火機能を果たすことができる。
本発明に係る管理方法の更なる特徴構成は、前記倉庫に対する作業時間外の時間帯に前記動作確認を行う点にある。
上記構成によれば、倉庫に対する作業時間外の時間帯に動作確認を実行するから、倉庫に作業員がいない状態で安全に動作確認を実行することができる。
本発明に係る管理方法の更なる特徴構成は、前記倉庫に対する作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに前記動作確認を行う点にある。
上記構成によれば、作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに動作確認を実行するから、確実に倉庫に作業員がいない状態で安全に動作確認を実行することができる。
本発明に係る管理方法の更なる特徴構成は、前記動作確認において前記防火層が正常に閉動作しなかったときに所定の警告を行う点にある。
上記構成によれば、防火層が正常に閉動作しなかったときに警告を行うから、防火層が作動不良の状態にあることを確実に発見することができる。
防火断熱扉の正面図 防火断熱扉の正面図 防火扉の駆動機構を示す平面図 防火扉の駆動機構を示す正面図 図1におけるV-V断面図 図1におけるVI-VI断面図 図1におけるVII-VII断面図 図2におけるVIII-VIII断面図 火災発生制御を示すフローチャート 動作確認制御を示すフローチャート
本発明は、低温状態で物品を保管する冷蔵庫・冷凍庫などの倉庫の管理システム、及び、管理方法に関する。図1,2に示すように、倉庫1の開口部Oには防火断熱扉2が設置されている。防火断熱扉は、防火層としての防火扉3と断熱層としての断熱扉4との2層構造になっており、防火扉3と断熱扉4とはそれぞれが独立して開閉動作するようにしてある。また、防火扉3は断熱扉4に対して倉庫1の外側に配置されている。なお、以下では、左右というときは図1,2における左右方向、上下というときは図1,2における上下方向を意味し、前後というときは前は図1,2における手前側方向(つまり倉庫の外側方向)、後ろは図1,2における奥行き方向(つまり倉庫の内側方向)を意味する。
防火扉3は、図示は省略するが、鋼性の框材に対し、樹脂含浸を施した水酸化アルミ紙を円柱状の筒を隙間なく積層したハニカム構造に成形した防火用中心材を内部に充填した扉パネル3aにより構成してある。
扉パネル3aは、左フレーム15aと右フレーム15bとの間を左右移動可能にしてあり、これにより、図1に示すような左フレーム15aと上フレーム15cと中央フレーム15dにより画定される開口部Oを開放する開位置と、図2に示すような開口部Oを塞ぐ閉位置とに左右移動可能にしてある。以下に、その駆動機構について説明する。
図1,2に示すように、扉パネル3aは、倉庫1の開口部Oの倉庫1の外側における上部に水平配置されたレール5に、扉パネル3aの両側にそれぞれ設けた滑車部6を介して左右移動可能な状態で吊り下げられている。図5,7,8に示すように、滑車部6は、レール5の上部に配置して扉パネル3aを吊り下げる主滑車6aと、レール5の下部に配置してレール5から主滑車6aが脱輪することを防止する補助滑車6bと、主滑車6aと補助滑車6bとを取り付ける板材6cとからなる。なお、レール5は、上フレーム15bに設置したレールフレーム15eに設けてある。
図1,2に示すように、扉パネル3aの中央部には無端チェーン8と連結するチェーン連結部7を設けてある。チェーン連結部7は、図6に示すように、扉パネル3aに接続する板材7aと無端チェーン8と連結する連結部7bとからなる。図1,2,3で示すように、この無端チェーン8は開口部Oの左側に配置されたアイドラースプロケット9と、開口部Oの右側に配置された駆動モータ(駆動機構)11と連結したスプロケット10とに折り返すようにしてかけてある。アイドラースプロケット9は、レールフレーム15eに設けたアイドラーケース12に設置してあり、駆動モータ11は、レールフレーム15eに設けたモータケース13に設置してある。
そして、駆動モータ11によりスプロケット10が回転することによって無端チェーン8が駆動し、図3,4に示すように、無端チェーン8と接続された扉パネル3aが左右方向に移動する。具体的には、スプロケット10を図1,2における時計回りに回転させると、図3(a),4(a)のように、扉パネル3aが右方向(即ち、開口部Oを開く方向)に移動し、スプロケット10を図1,2における反時計回りに回転させると、図3(b),4(b)のように、扉パネル3aが左方向(即ち、開口部Oを閉じる方向)に移動する。また、レール5の両端にはストッパー5aを設けてあり、板材6cがストッパー5aに当接することにより、扉パネル3aを閉位置(図2で示される位置)と開位置(図1で示される位置)とに確実に停止させるようにしてある。
駆動モータ11は、モータケース13内に設けられたコントロールボックス14により制御される。このコントロールボックス14は、倉庫1を管理する管理センターのコンピュータからの信号を受信する受信部(図示しない)と受信した信号に基づいて防火扉の開閉を行う制御部(図示しない)とを設けてあり、管理センターからの指令内容に応じて制御部が駆動モータ11を駆動させ防火扉3の開閉を行うようにしてある。後述するが、例えば火災信号を受信した場合は防火扉を閉動作させ、動作確認信号を受信した場合は防火扉3を閉動作させた後、防火扉3を開動作させて開状態に戻すという動作を行わせる。また、コントロールボックス14には、動作確認信号に基づいて行う防火扉の開閉動作が正常に行われたかどうかの信号を管理センターに送信する送信部(警報部の一例)も設けてある。
図1,2に示すように、扉パネル3aの下部には幅方向に延びるガイドプレート16を設け、さらに、開口部Oの右下の床面に、ガイドプレート16を前後方向から挟むとともに扉パネル3aの左右移動を補助するために左右方向に回転する一対のローラー部17cを二組備えるガイドローラー17を設けてある。図5〜8に示すように、ガイドローラー17は、床面に設置するベースプレート17aと、ベースプレート17aに連結され先端にローラー部17cを備えるボルト17bとからなる。ガイドプレート16は、扉パネル3aに接続される接続部16aと、扉パネル3aの前方に階段状に張り出した凸部16bとから構成してあり、図7に示すように、一対のローラー部17cはガイドプレート16の凸部16bを前後方向から挟む構成にしてある。ガイドプレート16の凸部16bがローラー部17cにより挟まれることにより、扉パネル3aは前後に揺動することが防止される。
なお、図1に示すように、扉パネル3aが開位置にあるときには、右側のローラー部17cがガイドプレート16を挟み、扉パネル3aが前後に揺動することを防止し、図2に示すように、扉パネル3aが開位置にあるときには、左側のローラー部17cがガイドプレート16を挟み、扉パネル3aが前後に揺動することを防止してある。このように、ローラー部17cを二組設けることで、扉パネル3aがどの位置に移動しても、二組のローラー部17cの内、少なくとも一組はガイドプレート16を挟んだ状態となるようにしてある。
さらに、レール5には、中間部に右から左にかけて下向きに傾斜する第1傾斜部5bを設けるとともに、左端部に右から左にかけて下向きに傾斜する第2傾斜部5cを設けてある。これにより、扉パネル3aが開位置にあるときの上下位置に比べ、扉パネル3aが閉状態にあるときの上下位置が低くなっている。このため、扉パネル3aが閉状態にあるときには、図2,8に示すように、扉パネル3aの下面部に設けた接地部18と床面とが接地した状態にしつつ、図1,5,6,7に示すように、扉パネル3aが開状態にあるときには、扉パネル3aの下面部に設けた接地部18と床面とが接地しない状態にしてある。これにより、扉パネル3aを開状態から閉状態に閉動作するときには、接地部18と床面との間に摩擦が生じず、迅速かつ確実に扉パネル3aを開状態から閉状態に閉動作することができる。なお、扉パネル3a両側の滑車部6間における両主滑車6aの上下位置関係は、扉パネル3aが閉位置にあるときに接地部18の全面が床面に当接するような上下位置関係にしてある。
なお、接地部18は加熱発泡材を不燃シートで覆ったもので形成してある。また、図示は省略するが、閉状態にあるときの扉パネル3aと開口部Oとの隙間に相当する部分に不燃シートと加熱発泡材が設けてある。これにより、火災時において、閉状態にある扉パネル3aと床面及び開口部Oとの間が確実に遮蔽され、火災が拡がることを防止できる。
断熱扉4は、框材の内部にウレタン樹脂などの断熱材を充填することにより構成してある。断熱扉4は、図示は省略するが、適当な駆動機構(例えば断熱扉4の上枠と下枠とにレールを設けるとともに断熱扉4の上下に滑車を設け、上下のレール上を上下の滑車に滑らせるなど)により左右移動可能に構成してある。そして、断熱扉4の両側表面にはハンドル4aを設けてあり、断熱扉4の開閉は、このハンドル4aにより断熱扉4を左右に移動させることで行う。なお、ここでは断熱扉4の開閉を手動で行うものを示したが、防火扉3と同様にモータ駆動により開閉を行うようにしてもよい。モータ駆動により開閉を行う場合、倉庫1の開口部Oの外側に開閉用のスイッチを設けてスイッチ操作により開閉を行ったり、防火扉3と同様にコンピュータからの信号に基づいて開閉を行うようにすればよい。
次に、防火断熱扉2を用いた倉庫1の管理について説明する。基本的には、防火扉3は常時開状態にしてあり、断熱扉4のみを開閉して、倉庫に対する物品の搬出入を行う。そして、火災発生時には、管理センターから防火扉3のコントロールボックス14に火災信号が送信され、図9に示すように、火災発生制御として、コントロールボックス14は火災信号を受信した後に、防火扉3を閉動作させて倉庫1の開口部Oを塞ぐ。火災時に防火扉3で倉庫1の開口部Oを塞ぐことにより、倉庫1の外側で火災が起きた場合には倉庫1で保管する物品を火災から保護することができ、倉庫1の内側で火災が起きた場合には倉庫1で起きた火災が外部に拡がることを防止することができる。
また、倉庫1の管理において、防火扉3が正常に作動する状態にあるかを確認するため、図10に示す動作確認制御を行うようにしてある。具体的には、管理センターから一日に一回動作確認信号を防火扉3のコントロールボックス14に送信するようにしてあり、管理センターが動作確認信号を送信すると、動作確認制御として、コントロールボックス14の受信部が動作確認信号が受信した後、コントロールボックス14の制御部は、防火扉3を一度閉動作させる。そして、防火扉3が正常に閉動作した場合には、防火扉3を開動作させて再度防火扉3を開状態に戻すとともに、コントロールボックス14の送信部が、管理センターに対して、防火扉3が正常であることを示す正常信号を送信する。
また、防火扉3が正常に閉動作しなかった場合には、コントロールボックス14の送信部が、管理センターに対して、防火扉3が正常に動作しなかったことを示す異常信号を送信する。
そして、異常信号を管理センターのコンピュータが受信した場合には、異常信号が送信されたことをコンピュータのディスプレイに表示することで、倉庫1の管理担当者に防火扉3が正常に動作しなかったことを伝える。これに基づいて管理担当者は防火扉3の点検を行い、防火扉3が正常に動作する状態へのメンテナンスを行う。
なお、動作確認信号の送信(即ち、動作確認制御)は、一日に一回予め定めた時間に行うようにしてある。この送信時間は、作業者が出入りすることのない作業時間外の時間帯に行うようにしてある(例えば深夜の時間帯など)。また、送信時間は、毎日同じ時間に設定にしてもよく(例えば午前2時など)、または、倉庫1に対する作業スケジュールに合わせて、日ごとに異なる時間に設定してもよい。
また、倉庫1の外側の壁面などに対し、作業中であることを示す作業ボタン(図示しない)を設けて、この作業ボタンのオンオフ(オンが作業時間中、オフが作業時間外)の信号が管理センターに送信されるようにし、オフ信号を受け取った状態(即ち、作業時間外であることを示す信号を受け取った状態)に限り、動作確認信号を送信するようにしている。
つまり、送信時間に達したときに、作業ボタンのオフ信号を受け取っている状態(作業ボタンがオフの状態)であれば、管理センターから動作確認信号を予定通り送信するが、設定時間に達していても、作業ボタンのオフ信号を受け取っていなければ(作業ボタンがオンの状態であれば)、管理センターから動作確認信号を送信しない送信待ち状態となる。
なお、送信待ち状態は作業ボタンからオフ信号を受け取ったときに解消され、その後に動作確認信号を送信する。作業ボタンをオフにした作業者が倉庫1周辺から十分に離れてから動作確認制御が行われるように、オフ信号を受け取って所定時間経過した後に動作確認信号を送信するようにしてある。ただし、作業ボタンをオフにした作業者自身が目視で防火扉3が正常に閉動作するかを確認するために、オフ信号を受け取ったと同時に動作確認信号を送信するようにしてもよい。
本発明の管理システムによれば、定期的に動作確認制御を行うため、防火扉3が正常に作動する状態にあるかを定期的に確認できる。このため、防火扉3が駆動モータ11やレール5、滑車部6等の氷結などにより作動不良の状態に陥っていても、動作確認制御により作動不良の状態を発見することができ、これにより何らかの処置を行い防火扉3が正常に作動する状態に戻すことができる。
また、駆動モータ11やレール5、滑車部6等に防火扉3の作動不良の原因となりうる氷結が生じはじめていても、動作確認制御による防火扉3の開閉動作により、氷結は破壊されることとなる。このため、動作確認制御によれば、防火扉3が作動不良の状態に陥ることを防止することができる。
〈別実施形態〉
上述の実施形態では、防火扉3を断熱扉4に対して倉庫1の外側に配置し、これにより、倉庫1内の冷気を断熱扉4により遮り、防火扉3が冷気によって作動不良の状態に陥ることを防止するものを示したが、防火扉3は断熱扉4に対して倉庫1の内側に配置してもよい。この場合、駆動モータ11を断熱材により断熱して倉庫1内の冷気に駆動モータ11がさらされるのを防ぎ、さらに、モータケース13内にヒーターを設けて、駆動モータ11の凍結を防止するようにすればよい。また、コントロールボックス14も断熱材により断熱するとともにヒーターにより加熱してコントロールボックス14内の温度を制御するとより好適である。これにより、冷気によって駆動モータ11が作動不良の状態に陥ることを防止できる。
上述の実施形態では、管理センターからコントロールボックス14に対し動作確認信号を送信し、動作確認制御を実行するようにしたが、これに限定されず、コントロールボックス14に動作確認制御を行う時間を設定したタイマーを設けて、このタイマーに基づいて動作確認制御を行うようにしてもよい。または、防火扉3に開閉ボタンを設けて、倉庫1の管理担当者が一日に一回開閉ボタンを操作するなど、人の操作により動作確認制御を実行するようにしてもよい。
上述の実施形態では、動作確認信号の送信は、動作確認制御を行う期間である設定期間を一日として、一日に一回動作確認制御が行われるようにしたが、これに限定されず、設定期間に複数回行うようにしてもよく、また、設定期間を長く設定したり短く設定したりするなど適宜変更してもよい。例えば気温が高く駆動モータ11やレール5、滑車部6等に氷結が生じにくい時期には、設定期間を長くするようにし、気温が低く駆動モータ11やレール5、滑車部6等に氷結が生じやすい時期には、設定期間を短くしたり設定期間内に動作確認制御を複数回行うようにするなど、気温に応じて設定期間や設定期間における動作確認制御の回数を変更するようにしてもよい。
上述の実施形態では、防火扉3が正常に閉動作しなかったときの警告として、管理センターに異常信号を送信するとともに、管理センターのコンピュータにおけるディスプレイに異常信号が送信されたことを表示するものを示したが、これに限定されず、管理センターや防火扉3にアラームを設けて、防火扉3が正常に閉動作しなかったときにアラームが発報するようにしたり、管理センターから担当者の携帯電話やパソコンなどに対し防火扉3が作動不良であることをメールにより知らせるなど、防火扉3が作動不良の状態にあることを知らせることができる適当な手段により行えばよい。
上述の実施形態では、作業ボタンのオンオフにより作業時間外であることを示す信号が発せられるようにしたが、これに限定されず、人感知型のセンサーを用いて作業者の有無を確認して作業時間外であることを示す信号が発せられるようにするなど、どのような形態であってもよい。
防火扉3や断熱扉4の構成や駆動機構は、上述の実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。例えば、上述の実施形態では、防火扉3と断熱扉4としてそれぞれ片引き式のものを用いたが、両引き式のものであってもよく、水平移動により開閉を行うのではなく、上下移動により開閉を行うものであってもよい。また、防火扉3に代えて、防火層として防火シャッターを用いてもよい。
本発明に係る管理システム及び管理方法は、低温状態で物品を保管する種々の倉庫に対し用いることができる。
1 倉庫
2 防火断熱扉
3 防火層(防火扉)
4 断熱層(断熱扉)
11 駆動機構(駆動モータ)
14 制御部、警報部(コントロールボックス)

Claims (10)

  1. 低温状態で物品を保管する倉庫の管理システムであって、
    前記倉庫の開口部に設置された、それぞれが独立して開閉動作する防火層及び断熱層とからなる防火断熱扉と、
    開状態にある前記防火層を火災信号に基づき閉動作させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、設定期間ごとに前記設定期間の間で少なくとも1度、前記防火層を閉動作させて前記開口部を塞ぎ、その後開動作させる動作確認制御を実行する管理システム。
  2. 前記制御部は、前記倉庫に対する作業時間外の時間帯に前記動作確認制御を実行する構成にしてある請求項1に記載の管理システム。
  3. 前記制御部は、前記倉庫に対する作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに前記動作確認制御を実行する構成にしてある請求項2に記載の管理システム。
  4. 前記動作確認制御において前記防火層が正常に閉動作しなかったときに所定の警告を行う警報部を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載の管理システム。
  5. 前記防火層は前記断熱層に対して倉庫の外側に配置されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理システム。
  6. 前記防火層は前記断熱層に対して倉庫の内側に配置され、
    前記防火層を駆動させる駆動機構は断熱材で断熱されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の管理システム。
  7. 低温状態で物品を保管する倉庫の管理方法であって、
    前記倉庫の開口部に設置された防火断熱扉をそれぞれが独立して開閉動作する断熱層及び防火層とから構成し、
    開状態にある前記防火層を火災信号に基づき閉動作させ
    動作確認信号に基づき、動作確認として設定期間ごとに前記設定期間の間で少なくとも1度、前記防火層を閉動作させて前記倉庫の開口部を塞ぎ、その後開動作させる管理方法。
  8. 前記倉庫に対する作業時間外の時間帯に前記動作確認を行う請求項7に記載の管理方法。
  9. 前記倉庫に対する作業時間外であることを示す信号を受け取ったときに前記動作確認を行う請求項8に記載の管理方法。
  10. 前記動作確認において前記防火層が正常に閉動作しなかったときに所定の警告を行う請求項7〜9のいずれか1項に記載の管理方法。
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