JP5916112B2 - 発光性物質の製造方法及びその使用方法 - Google Patents
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Description
加熱処理時間は、加熱温度により適切は範囲が定まるが、通常0.01〜24時間、好ましくは0.1〜10時間、特に好ましくは0.5〜5時間である。加熱処理は、空気中で行うことができるが安全性を確保するため、窒素とかヘリウム、アルゴンなどの不活性ガス下で行っても良い。
化合物の加熱処理は、化合物を蓋付きセラミックス製容器に入れ電気炉で行えばよく、オートクレーブなどを用いる必要はない。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、300℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は白色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより青色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表1に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、325℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は薄黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより水色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表1に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、350℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより黄緑色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表1に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、375℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は濃黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより黄色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表1に示す。
市販薬品の1,3,5−トリアミノ−2,4,6−トリアジンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、350℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は薄黄色固体であり、紫外線照射により青色の発光が確認された。しかし、発光材料はアセトン、クロロホルム等の有機溶媒に不溶であった。
市販薬品の2−アミノ−4−メトキシ−6−メチル−1,3,5−トリアジンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、350℃で2時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は濃茶色固体であり、紫外線照射による発光は認められなかった。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、325℃で1時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は薄黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより水色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表2に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、325℃で3時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより黄緑色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表2に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、325℃で4時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は濃黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより黄色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表2に示す。
市販試薬のベンゾグアナミンを容積50mlのムライト製るつぼに2g入れ、ムライト製蓋をかぶせ電気炉内に設置し、325℃で5時間加熱した後、るつぼを電気炉から取り出し、室温で自然冷却した。生成物は濃黄色固体であり、波長365nmの紫外線を照射することにより黄色発光が確認された。生成物はアセトン、クロロホルム等の有機溶剤に可溶であった。結果を表2に示す。
厚さ約150nmのインジウム錫酸化物(ITO)薄膜を有するガラス基板を、超純水、クロロホルム、エタノール、アセトンを用いて、それぞれ15分間の超音波洗浄を行った後、紫外線−オゾン洗浄を行った。まず、ITO薄膜上に正孔注入層として、市販のポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリ(スチレンスルホン酸)(PEDOT:PSS)をスピンコート法により約50nmの厚さに成膜した。発光層は、市販のポリビニルカルバゾール(PVK)、市販の1,3−ビス[2−(4−ターシャリーブチルフェニル)−1,3,4−オキサジアゾ−5−イル]ベンゼン(OXD−7)、および、実施例2にて得られた発光材料を100:80:4の重量比で混合し、ジクロロエタンに溶解して得られた溶液をスピンコート法により約100nmの厚さに成膜した。続いて、上記有機層が成膜された基板を真空蒸着装置に設置し、電子注入層としてCsFを約2.5nm、陰極として、Mg:Agを約150nm、Agを約50nm積層した。その後、アルゴン雰囲気において、ガラス板およびエポキシ樹脂を用いて封止を行った。こうして得られた素子に直流電流を印加したところ、水色に発光した。
厚さ約150nmのITO薄膜を有するガラス基板を、超純水、クロロホルム、エタノール、アセトンを用いて、それぞれ15分間の超音波洗浄を行った後、紫外線−オゾン洗浄を行った。まず、ITO薄膜上に正孔注入層として、市販のPEDOT:PSSをスピンコート法により約50nmの厚さに成膜した。発光層は、市販のPVK、市販のOXD−7、および、実施例3にて得られた発光材料を100:80:4の重量比で混合し、ジクロロエタンに溶解して得られた溶液をスピンコート法により約100nmの厚さに成膜した。続いて、上記有機層が成膜された基板を真空蒸着装置に設置し、電子注入層としてCsFを約2.5nm、陰極として、Mg:Agを約150nm、Agを約50nm積層した。その後、アルゴン雰囲気において、ガラス板およびエポキシ樹脂を用いて封止を行った。こうして得られた素子に直流電流を印加したところ、黄緑色に発光した。
Claims (5)
- ベンゾグアナミン類を200℃〜450℃で0.01時間〜24時間加熱処理することを特徴とする発光性物質の製造方法。
- 加熱処理を280℃〜400℃で行う請求項1に記載の方法。
- 加熱処理を0.5〜5時間行う請求項1または2に記載の方法。
- ベンゾグアナミン類をその融点以上の温度で加熱処理した後、冷却する請求項1に記載の方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の製造方法で発光性物質を製造し、
該発光性物質を発光素子の発光層に使用する方法。
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JP2012109263A JP5916112B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 発光性物質の製造方法及びその使用方法 |
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JP2012109263A JP5916112B2 (ja) | 2012-05-11 | 2012-05-11 | 発光性物質の製造方法及びその使用方法 |
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