JP5914951B2 - 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛 - Google Patents

電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛 Download PDF

Info

Publication number
JP5914951B2
JP5914951B2 JP2012009054A JP2012009054A JP5914951B2 JP 5914951 B2 JP5914951 B2 JP 5914951B2 JP 2012009054 A JP2012009054 A JP 2012009054A JP 2012009054 A JP2012009054 A JP 2012009054A JP 5914951 B2 JP5914951 B2 JP 5914951B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic component
yarn
conductive
fabric
woven
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012009054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013147767A (ja
Inventor
敦士 増田
敦士 増田
哲彦 村上
哲彦 村上
誠一 高松
誠一 高松
伊藤 寿浩
寿浩 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Fukui Prefecture
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Fukui Prefecture
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST, Fukui Prefecture filed Critical National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Priority to JP2012009054A priority Critical patent/JP5914951B2/ja
Publication of JP2013147767A publication Critical patent/JP2013147767A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5914951B2 publication Critical patent/JP5914951B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電子部品を実装可能な織地、その織地に電子部品を実装した実装体及びその実装体を配列した布帛に関する。
近年電子部品の小型化及び実装技術の進展により様々な製品に電子部品が搭載されるようになってきている。こうした電子部品は、一般に配線パターンが形成されたプリント基板に実装された状態で製品内部に搭載されている。プリント基板として柔軟性を有する合成樹脂製のシートを用いることで、携帯電話等の小型の電子機器の場合でも装置内部に高機能のプリント基板を配置できるようになってきており、電子部品を搭載した製品の範囲が拡がってきている。
衣服についても電子部品を搭載することが試みられており、例えば、特許文献1では、衣料の布面上の一部に糸及び糸の間隙を樹脂で充填固化して形成した平滑面上に電子デバイス、配線パターン及び電子回路をプリントにより形成したり、衣料を構成している繊維の一部に導電繊維を含有させて微小な電子チップからなる電子デバイスを導電繊維に直接接続して繊維素材と一体化された配線パターンや電子回路を形成する点が記載されている。また、特許文献2では、絶縁性の細長いストリップ状基板に導電体及び電子装置を搭載した機能糸と、複数の導電糸及び絶縁糸からなる経糸及び緯糸とを織り合わせて形成された織物が記載されている。また、特許文献3では、電気素子が実装される縦糸状体と、縦糸状体の電気素子に接続されるように編み上げられる横糸状体とを備える織物構造によるハイブリッド集積回路が記載されている。
特許第3723565号公報 特開2005−524783号公報 特開2003−161844号公報
特許文献1に記載されているように、衣料の一部を樹脂で充填固化する場合、樹脂で固化した部分の柔軟性や引張強度等の特性がそれ以外の部分と異なるため、衣料としての着用感や加工時の取り扱いに難点があり、また着用時においても引張りや折り曲げ等により破損するおそれがある。また、電子チップ等の電子デバイスを直接接続した導電繊維を用いて布帛に織成又は編成する場合電子デバイスが剥離するおそれがあり、導電繊維を織成又は編成して布帛にした状態で電子デバイスを導電繊維に直接接続する場合には、微小な電子チップを織り込まれた導電繊維に接続することは量産化の点で難点がある。
特許文献2では、絶縁性の細長いストリップ状基板に導電体及び電子装置を搭載した機能糸を用いているが、織物に対する引張りや折り曲げ等により導電糸との接続部分が外れたり、機能糸自体が破断するおそれがあり、取り扱いに制約を受けざるを得ない。また、特許文献3では、電気素子が実装される縦糸状体を用いているが、縦糸状体を用いて織物を織成する際に縦糸状体に折り曲げや引張りが加わるため、縦糸状体が破損するおそれがある。織物に縦糸状体を織り込んだ状態でも織物に加わる引張りや折り曲げに対して十分な強度を備えていない点で難点がある。
そこで、本発明は、引張りや折り曲げに対して従来の布帛と同様の耐久性を備えている電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛を提供することを目的とするものである。
本発明に係る電子部品実装用織地は、少なくとも一部に導電糸が配列された経糸と絶縁糸が配列された緯糸とを織成して形成された複数の接続領域と、前記接続領域の間に絶縁糸が配列された経糸と前記緯糸とを織成して形成されるとともに電子部品を配置する空隙が形成可能となるように形成された実装領域とを備え、前記実装領域は、前記経糸及び前記緯糸が配列されていない範囲を設定することで、前記経糸及び前記緯糸を切断することなく空隙が形成される。
本発明に係る別の電子部品実装用織地は、少なくとも一部に導電糸が配列された経糸と絶縁糸が配列された緯糸とを織成して形成された複数の接続領域と、前記接続領域の間に絶縁糸が配列された経糸と前記緯糸とを織成して形成されるとともに電子部品を配置する空隙が形成可能となるように形成された実装領域とを備え、前記実装領域は、前記経糸の間を緯方向に拡げるように織成して空隙が形成される。
上記の電子部品実装用織地において、さらに、前記導電糸は、芯糸に金属繊維を巻き付けたカバーリング糸である。さらに、前記カバーリング糸は、金属繊維の撚数が1000T/m〜3500T/mである。さらに、前記接続領域の前記経糸は、前記導電糸の両側に前記絶縁糸が配列されている。さらに、前記接続領域は、少なくとも一部の範囲に前記導電糸と交差するように補助導電糸が織り込まれている。
本発明に係る電子部品実装体は、上記の織地からなるテープ状の基体と、前記基体に実装された電子部品とを備えている電子部品実装体であって、前記基体は、両側部分に前記接続領域が形成されるとともに中央部分に前記実装領域が形成されており、前記電子部品は、両側に延設された接続端子部分を前記接続領域の前記導電糸に電気的に接続するとともに本体部分を前記実装領域に形成された空隙に配置している。
本発明に係る布帛は、上記の電子部品実装体を経方向又は緯方向に配列している。さらに、前記電子部品実装体を挿入保持する袋織部分と、前記袋織部分に交差するように織り込まれるとともに前記電子部品実装体の導電糸に電気的に接続する導電性接続糸とを備えている。
本発明に係る電子部品実装用織地は、上記のような構成を有することで、引張りや折り曲げに対して従来の布帛と同様の耐久性を備えることができる。
本発明に係る織地及び電子部品実装体に関する一部拡大平面図である。 導電糸に関する一部拡大図である。 織地の織組織の変形例に関する平面図である。 織地の織組織の変形例に関する平面図である。 接続領域の導電糸に接続する場合の織組織に関する平面図である。 織地の織組織の変形例に関する平面図である。 接続領域に補助導電糸を織り込んだ場合の変形例に関する説明図である。 実装する電子部品の一例を示す斜視図である。 電子部品を実装する工程に関する説明図である。 図9に示すテープ状の電子部品実装体を布帛に織り込む織機に関する概略構成図である。 電子部品実装体の切断に関する説明図である。 電子部品実装体を織り込んだ布帛に関する一部拡大斜視図である。 電子部品実装体を織り込んだ布帛に関する模式図である。 図13のK−Kで示す断面から見た図である。 織地の電気的抵抗の測定結果に関する表である。 電子部品実装体の光量の測定結果に関する表である。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る織地及び電子部品実装体に関する一部拡大平面図である。図1(a)に示すように、織地1は、接続領域A及び実装領域Bを備えており、実装領域Bは、接続領域Aの間に形成されている。接続領域Aでは、経糸として、並列配置された複数本の導電糸2及び複数本の絶縁糸3を用い、緯糸として複数本の絶縁糸4を用いて織成することで形成されている。また、実装領域Bでは、経糸として、複数本の絶縁糸5を用い、緯糸として複数本の絶縁糸4を用いて織成することで形成されている。実装領域Bの経糸である絶縁糸5は、中央及び両側の一部に配列されて、中央及び両側の経糸である絶縁糸5の間には経糸の配列されていない範囲が設けられている。
接続領域Aでは、経糸の少なくとも一部に1本以上の導電糸が配列されていればよく、経糸をすべて導電糸とすることもできる。導電糸の本数は、接続領域Aに流す電流量に応じて設定すればよく、導電糸の本数が増加する場合には接続領域Aの緯方向の幅を拡げることで簡単に対応することができる。また、図1に示すように、導電糸の両側に絶縁糸を配列しておくことで、導電糸の緯方向へのずれを防止して接続領域の絶縁性を高めることができる。
実装領域Bでは、経糸及び緯糸に絶縁糸を用いて実装する電子部品の本体部分が絶縁糸で囲まれることで、絶縁性を高めることができる。また、経糸及び/又は緯糸を配列していない範囲を設けた織組織とすることで経糸及び/又は緯糸がずらしやすくなり、電子部品の本体部分を収容する空隙を形成可能とすることができる。
織地1をテープ状に細幅で織成して織物や編物に挿入するためには、織成動作又は編成動作の際に生じる織地の伸縮に対して導電糸が物理的及び電気的に影響を受けることなく伸縮する必要がある。通常の織成動作及び編成動作の場合、織地の伸度が5%以上でも破断することがなければ通常の糸と同様に取り扱うことが可能であり、織地の伸度が10%となるまでに接続領域の電気抵抗の変動幅が10%以下に抑えられる耐伸縮性を備えていれば、織地を織物や編物等の布帛に使用することができる。
織地の耐屈曲性については、織地に緯方向の折り目が付くように折り畳んで屈曲させる負荷動作を繰り返し行うことで評価することができる。こうした負荷動作を100回繰り返した後に接続領域の電気抵抗の変動幅が5%以下に抑えられる耐屈曲性を備えていれば、通常の布帛と同様に、巻取り、捩り、折り曲げ等を行うのに十分な耐屈曲性を有すると評価できる。
織地を組織する絶縁糸は、比誘電率が4以下の電気的に絶縁性のものが好ましい。具体的には、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)又はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル系繊維、ナイロン(ポリアミド繊維)、アラミド(芳香族ポリアミド繊維)、ポリプロピレン又はポリエチレン等のポリオレフイン系繊維、アクリル等の合成繊維、ガラス繊維等の無機繊維、レーヨン、アセテート等の化学繊維、綿、麻、ウール又は絹等の天然繊維が挙げられる。また、これらの繊維を複数種類混合した複合繊維を用いてもよい。
導電糸としては、銅繊維、錫メッキ銅線、錫青銅繊維、ステンレス繊維等の金属繊維からなる糸、合成繊維等の公知の繊維に金属メッキ等により導電性を付与した糸、芯糸の周囲に金属繊維をカバーリング加工した糸といったものが挙げられる。また、こうした糸を複数本合わせて撚りをかけるか又は組紐状に組織して導電糸として用いることで、許容電流量を増加させることができる。カバーリング糸は、柔軟性及び伸縮性を備えており、織成する場合の耐久性も備えていることから、電子部品実装用織地には好適である。導電糸は、電気的に低抵抗のものが望ましく、具体的には電気抵抗が0.1Ω/m〜20Ω/mのものを使用するとよい。
カバーリング糸は、銅繊維、錫メッキ銅線、錫青銅繊維、ステンレス繊維等の金属繊維を芯糸の周囲にカバーリング加工したものである。芯糸としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PTT(ポリトリメチレンテレフタレート)又はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等のポリエステル系繊維、ナイロン(ポリアミド繊維)、アラミド(芳香族ポリアミド繊維)、ポリプロピレン又はポリエチレン等のポリオレフイン系繊維、アクリル等の合成繊維、ガラス繊維等の無機繊維、レーヨン、アセテート等の化学繊維、綿、麻、ウール又は絹等の天然繊維といった繊維からなる糸を用いるとよく、これらの繊維を複数種類混合した複合繊維からなる糸を用いてもよい。電子部品をハンダ等で実装する場合には、150℃以上の耐熱性を有し熱変形の少ない繊維素材が好ましい。
カバーリング加工としては、シングルカバーリング加工及びダブルカバーリング加工があり、図2には、芯糸2bの周囲に金属繊維2aを2重に巻き付けたダブルカバーリング加工を施した導電糸を示している。こうしたダブルカバーリング糸を用いることで、金属繊維2aの一部が断線しても導通状態が維持されるようになる。
導電糸の力学特性については、カバーリング加工する金属繊維の撚数が増えるほど芯糸と同じ特性を有するようになる。織地1が湾曲または伸縮しても導電糸2が断線したりずれることなく織地1の変形に追従することが可能となるには、撚数を500T/m以上に設定すればよい。撚数が500T/mより小さい場合には、導電糸が織地の変形に十分追従することが困難となって実用的でない。撚数を1000T/m以上とすることがより好ましく、撚数が2000T/m以上になると導電糸の屈曲耐久性が著しく向上するようになる。
導電糸の電気的特性については、電子部品を織地の接続領域に実装する場合に、導電糸表面に露出する金属繊維の表面積が大きいほど接続部位の接触抵抗が低下するため、金属繊維の撚数が多いほど表面積が大きくなって接触抵抗を低く設定できる。一方、導電糸の単位長さの電気抵抗は撚数が少ない方が低下するようになる。撚数が3500T/mを超えると、導電糸の単位長さの電気抵抗が大きくなって電子部品の配線としては好ましくない。
以上のような導電糸の力学特性及び電気的特性を考慮すれば、導電糸として金属繊維を巻き付けたカバーリング糸を用いた場合、金属繊維の撚数を1000T/m〜3500T/mとすることが好ましい。
図1(b)に示すように、電子部品を織地1に実装する場合には、実装領域Bの中央の経糸である絶縁糸5を両側にずらすことで実装用の空隙を形成し、形成された空隙に電子部品の本体部分6を収容する。また、本体部分6の両側から延設された接続端子部分7は、接続領域Aに配置されて、接続材8により導電糸2に接続固定される。接続材8としては、ハンダ等の導電材、導電性ペースト等の導電性接着剤、カシメ等の金属部品を用いることができる。
実装する電子部品としては、本体部分6から両側に延設して接続端子部分7が設けられたものであれば、実装することができ、特に限定されない。例えば、柔軟性を有する基板上に、LED素子等の発光素子、圧力検知センサや生体情報検知センサ等の検知素子といった小型の素子を搭載して本体部分とし、基板の両側に配線パターンにより接続端子部分を形成した電子部品を実装することができる。
このように織地1に形成した組織の間の空隙に電子部品の本体部分6を装着することで、本体部分6が経糸及び緯糸により安定した状態で保持されるようになる。また、織地1の接続領域Aは、実装領域Bよりも糸密度が大きく厚くなるため、本体部分6が接続領域Aの間に埋め込まれて本体部分6が織地1により保護された状態になるので、電子部品を実装した状態で通常の織地と同様に取り扱った場合に、電子部品が受けるダメージを軽減することができる。特に、複数の電子部品を経方向に所定間隔を空けて実装する場合には、本体部分6の経方向の幅以上の間隔を空けて実装すれば、通常の織地と同様の柔軟性を持たせることができる。また、実装領域Bでは、経糸の配列されていない領域が設けられているため、通気性に優れた構造となっており、電子部品に通電した際に発生する熱を速やかに放熱することができる。
織地1の接続領域Aでは、複数の導電糸2が並列配置されているので、電子部品の接続端子部分7との間の電気的な接続を確実にすることができ、導電糸2の一部が剥離したとしても導通状態を保持することが可能となる。また、接続領域Aでは、経糸及び緯糸が密に配置されて導電糸2がずれにくい組織となっており、接続端子部分7と安定した導通状態を確保することができる。この場合、経糸に用いられる導電糸2よりも緯糸に用いられる絶縁糸4を太くすることで、経糸及び緯糸の交差部分では、細い導電糸2が太い絶縁糸4に巻き付くように密着して湾曲した状態となり、導電糸2がさらにずれにくくなる。また、導電糸2が湾曲した状態となるため、織地1の伸縮及び湾曲等の変形に対して耐久性を高めることもできる。
織地1を折り曲げたり捩った場合に両側の接続領域Aが接触することが考えられるが、接続領域Aの経糸及び緯糸の交差部分において絶縁糸4が導電糸2よりも突出するように組織すれば、導電糸2同士の接触を防止することができる。また、織地1全体に絶縁被膜をコーティング加工すれば接続領域Aの導電糸2同士の接触を確実に防止できる。こうした絶縁被膜の材料としては、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエステル系エラストマー、ポリイミド樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂材料以外にも、電気的絶縁性を有して絶縁被膜を形成した際に織地の柔軟性を損なわないものであれば使用することができる。
図3及び図4は、織地1の織組織の変形例に関する平面図である。図面では、導電糸を太い線で描き、絶縁糸を細い線で描いており、上下方向が経方向で、左右方向が緯方向となっている。図3(a)では、両側の接続領域Aに複数本の導電糸を並列配置し、実装領域Bには、両側以外に経糸を配列しておらず、実装領域の厚さを薄くした織組織となっている。図3(b)では、実装領域Bにおいて、中央部分に経糸を配列せず、さらに緯糸を電子部品の実装箇所では配列しないようにしているので、経糸及び緯糸の存在しない空隙Sが形成されるようになっている。そのため、実装領域Bを薄くすることができるとともに厚みのある電子部品でも容易に実装することができる。
図4(a)では、図3(a)に示す織地の一方の側の接続領域Aに2本セットの導電糸を3セット間隔を空けて配列している。そのため、各セットの導電糸を異なる信号ラインとして使用すれば、実装した複数の電子部品を個別に動作させるようにすることができる。図4(b)では、図3(b)に示す織地の一方の側の接続領域Aに3セットの導電糸を配列しており、図4(a)に示す例と同様に実装した複数の電子部品を個別に動作させることが可能となる。
図5は、接続領域の導電糸に接続する場合の織組織に関する平面図である。図5(a)では、接続領域Aの一部の範囲Tについて導電糸を表側又は裏側に露出するように織成している。すなわち、左側の接続領域Aでは、範囲Tにおいて経糸である導電糸が緯糸と交絡することなく表側に露出して緯糸である絶縁糸は裏側に隠れるようになっており、右側の接続領域Aでは、範囲Tにおいて経糸である導電糸が裏側に隠れて緯糸である絶縁糸が表側に露出するようになっている。そのため、範囲Tにおいて表側から電源ラインが接触する場合には、左側の接続領域Aでは電源ラインと導電糸とが導通した状態となり、右側の接続領域Aでは電源ラインと導電糸とは導通状態とはならない。また、裏側から電源ラインが範囲Tに接触する場合には、右側の接続領域Aでは電源ラインと導電糸とが導通した状態となり、左側の接続領域Aでは電源ラインと導電糸とは導通状態とはならない。こうして2つの接続領域Aに選択的に電源ラインを接続することが可能となる。
図5(b)では、右側の接続領域Aに複数本の導電糸を絶縁糸で区分けした複数の信号ラインが配列されており、経方向に範囲Tが信号ラインの数に対応して設定されている。各範囲Tでは、1つの信号ラインのみ裏側に導電糸が露出するようになっている。そのため、信号ラインに対応する供給ラインを各範囲Tに対して交差するように接触させることで、各範囲Tにおいて1つの供給ラインに1つの信号ラインを導通させることができる。したがって、供給ラインに選択的に信号を供給することで、各信号ラインに接続する電子部品を選択的に動作させることが可能となる。このように、織組織により接続領域の導電糸に電源ラインや供給ラインを接続して選択的に導通させるように配線パターンを形成することができる。
上述した例では、1つの実装領域の両側に接続領域を配置しているが、実装領域を複数配列してそれぞれの実装領域の両側に接続領域を配置した織地とすることも可能で、こうした織地に電子部品を2次元配置して実装することができる。
図6は、織地1の織組織の変形例に関する平面図である。この例では、シャットル織機により2本の緯糸を2回ずつ織り込んでいき、電子部品の実装箇所では、2本の緯糸を途中で折り返して経糸を両側に寄せるように織成する。経糸を両側に寄せた箇所には空隙Sが形成されている。こうして空隙Sを形成すれば、空隙Sの両側の糸密度が高くなり、空隙Sに収容する本体部分を保護することができ、経糸が緯糸で寄せられているので、経糸がバラけることなく安定した状態となる。
図7は、接続領域に補助導電糸を織り込んだ場合の変形例に関する説明図である。図7(a)は、図3(a)に示す織地において、接続領域の導電糸2を1本織り込むとともに導電糸2に交差するように補助導電糸9を織り込んでいる。そして、電子部品の接続端子部分との接続部位Uでは、補助導電糸9を緯方向に内側に向かって織り込むことで、接続部位Uの導電糸の接触面積を大きくしている。補助導電糸9は、ジャガード織等により経糸とは別に織り込むことで、電子部品の接続部位に応じて織り込む位置を適宜変更することができる。また、経糸である導電糸2とは別に補助導電糸9を織り込めるので、導電糸2が複数本の場合でもすべての導電糸2と交差させて補助導電糸9を織り込むことも可能で、接続領域の導電糸を面状に形成することができる。補助導電糸9としては、導電糸2と同様の糸を使用することができ、上述したカバーリング糸が好適である。
図7(b)は、図3(b)に示す織地において、図7(a)と同様に補助導電糸9を織り込み、空隙が形成されている位置において補助導電糸9を緯方向に内側に向かって織り込んで接続部位Uの導電糸の接触面積を大きくしている。また、図7(c)は、図6に示す織地において、経糸を寄せた箇所で補助導電糸9を緯方向に織り込んで接続部位Uの導電糸の接触面積を大きくしている。この例では、接続領域Aの導電糸2に交差するように補助導電糸9を織り込み、電子部品の接続部位では補助導電糸9を緯方向に織り込むことで、電子部品の接続端子部分との接触面積を増加させて実装性の向上及び接触抵抗の低下を実現することができる。なお、補助導電糸は、接続領域の少なくとも一部の範囲に導電糸に交差するように織り込んであればよく、例えば、接続部位のみに織り込むようにすることもできる。
図8は、実装する電子部品の一例を示す斜視図である。電子部品10は、フレキシブル基板11の上面にLED素子12及び電流調整用抵抗13が搭載されており、これらの部品に配線パターンにより導通する接続パッド14が両側に形成されている。図9は、電子部品10を実装する工程に関する説明図である。織地1は、細幅のテープ状に形成されており、図示せぬ搬送装置により長手方向に搬送されるようになっている。そして、織地1の接続領域Aに所定間隔を置いて形成された接続箇所に電子部品10を実装装置20により配置して、接続パッド14を接続領域Aに接続材により接続固定する。こうして電子部品を実装した電子部品実装体を製造することができる。
電子部品実装体を経糸及び/又は緯糸の一部に用いて織り込むことで、電子部品実装体を担持した布帛を構成することができる。布帛が編物である場合には、経挿入糸及び/又は緯挿入糸として編み込むことで、布帛を構成することができる。
図10は、図9に示すテープ状の電子部品実装体を布帛に織り込む織機に関する概略構成図である。こうした織機は、特開2011−042897号公報に記載されているとおり、公知のものである。織機では、複数の経糸Cをビーム100から配列して送り出し経糸Cを開口機構101により開口させ、緯糸Dをボビン102より給糸して開口された経糸Cの間にレピアヘッド103により緯入れし緯糸Dを経糸Cの間に筬104により筬打ちして織成する。所定本数の緯糸Dを織成した後、複数の電子部品を長手方向に所定間隔で実装した電子部品実装体Eをリール105から給糸して開口された経糸Cの間にレピアヘッド106により緯入れし電子部品実装体Eを打ち込みグリッパ107により打ち込む。その際に給糸される電子部品実装体Eの電子部品を検知センサ108により検知し、電子部品実装体Eの電子部品が給糸経路の所定位置に設定されるように給糸制御する。この例では、電子部品実装体Eに実装された電子部品Fを布帛の緯方向に所定の数だけ配列するために、図11に示すように、電子部品実装体Eを所定の長さLずつ切断して織機により布帛に織り込んでいく。図12は、電子部品実装体Eを織り込んだ布帛Gに関する一部拡大斜視図である。電子部品実装体Eは、袋織により形成された担持部分Hの内側に収容された状態で織り込まれている。
このように電子部品実装体Eを布帛に織り込むことで、織り込む際に電子部品にほとんどダメージを受けることがない。また、袋織により保護されているので、布帛に織り込まれた状態でも受けるダメージを小さくすることが可能となる。また、袋織の内部に織り込んだ電子部品実装体EにLED素子等の発光部品が搭載されている場合には、布帛を薄地に仕上げることで、発光する光をほとんど遮ることなく透過させることができる。
図13は、複数の電子部品実装体Eを織り込んだ布帛Gに関する模式図である。この例では、緯方向に複数の電子部品実装体Eを袋織された担持部分H内に織り込んでおり、電子部品実装体Eの片方の端部に供給ラインI及びJが設けられている。図14は、図13のK−Kで示す断面から見た図で、電子部品実装体Eと供給ラインI及びJとの交差部分を示している。
供給ラインI及びJは、織地1に使用されている導電糸と同様の導電性接続糸を経方向に織り込んで形成されており、担持部分Hでは、供給ラインJの導電糸は袋織の上側に織り込まれ、供給ラインIの導電糸は袋織の下側に織り込まれている。そして、電子部品実装体Eの織地の両側の接続領域A1及びA2は、担持部分Hに交差する範囲において、接続領域A1の導電糸は織地の上側に露出しており、接続領域A2の導電糸は織地の下側に露出するように織り込まれている。そのため、接続領域A1と供給ラインJとが布帛Gの上側で接触可能な状態に設定され、接続領域A2と供給ラインIとが布帛Gの下側で接触可能な状態に設定される。接続領域A1及び供給ラインJの交差部分並びに接続領域A2及び供給ラインIの交差部分がそれぞれ常時接触状態となって安定した導通状態が維持できる場合には、供給ラインI及びJに電源を接続して電子部品実装体Eに電源を供給することができる。
また、接続領域A1及び供給ラインJの交差部分に布帛Gの上側から接続材を付与して導通状態とし、接続領域A2及び供給ラインIの交差部分に布帛Gの下側から接続材を付与して導通状態とすれば、供給ラインI及びJを電源に接続することで電子部品実装体Eにそれぞれ電源を確実に供給することができる。電源供給ラインの外に信号供給ラインが必要な場合には、供給ラインI及びJに並列して供給ラインを追加配置すればよく、必要に応じて容易に供給ライン等の配線パターンを形成することができる。接続領域と供給ラインとを接続する接続材としては、上述した接続材と同様に、ハンダ等の導電材、導電性ペースト等の導電性接着剤、カシメ等の金属部品を用いることができる。
このように、電子部品実装体を織り込むとともに供給ラインについても導電糸を布帛に織り込んで形成することで、電子部品を担持するとともに通常の布帛と同様の柔軟性及び耐久性を備えた布帛を得ることができる。
[実施例1]
図1に示す織組織の織地をニードル織機により織成した。経糸には、以下の糸を用いた。緯糸には、経糸に用いた絶縁糸と同じ糸を用いた。なお、ニードル織機のキャッチスレッド(バインダースレッド)としてポリエステル仮撚加工糸(56デシテックス/24f)を使用した。
<絶縁糸>
ガラス繊維カバーリング糸(芯糸;ガラス繊維からなる長繊維糸で繊度225デシテックス、鞘糸;ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維からなる長繊維糸で繊度56デシテックス/24f×2本(ダブルカバーリング加工、撚り数1000T/mに設定))
<導電糸>
アラミド繊維カバーリング糸(芯糸;アラミド繊維からなる紡績糸で太さ30/1、鞘糸;錫メッキ銅線(径0.05mm)×2本(ダブルカバーリング加工、撚り数3500T/m))
導電糸の電気抵抗は、測定器(株式会社アドバンテスト製;デジタル・マルチメータR6552)を用いて四端子法で測定した結果、11Ω/mであった。織成された織地の幅は約16mmで、両側に5本ずつ導電糸を配置して接続領域とし、中央部分には経糸を配列しない範囲が形成された実装領域とした。
得られた織地を長さ106mmで切断して引張試験機(株式会社島津製作所製;オートグラフAGS−1kNG)にセットし、織地の長手方向の引張試験を行った。引張試験により伸長した織地の接続領域の電気抵抗を測定器(HIOKI 3801 DIGITAL HITESTER)を用いて測定した。測定結果を図15に示す。測定結果をみると、引張試験前の織地の電気抵抗は0.3Ωで、伸長率が10%以上となっても電気抵抗に変化はみられなかった。したがって、織地を張設した状態で織り込む場合でも十分な耐久性を備えていることがわかる。
得られた織地を1.5mで切断して中央部分で2つに折り畳み、折り畳み部分を手で押さえ付ける耐久性試験を行った。織地の導電糸の両端部の間の電気抵抗を測定器(株式会社アドバンテスト製;デジタル・マルチメータR6552)を用いて四端子法で測定した結果、折り畳み前の電気抵抗が1.85Ω/mで、100回の折り畳み動作を繰り返した後の電気抵抗が1.87Ω/mであった。したがって、得られた織地は、折り畳み等に対して十分な屈曲耐久性を備えていることがわかる。
[実施例2]
実施例1で得られた織地に、図8に示すような電子部品(フレキシブル基板;幅5mm×長さ15mm×厚さ1.2mm、搭載されたLED素子;幅1.2mm×長さ1.5mm×厚さ1.1mm)を図1に示すように実装し、市販されているハンダにより接続領域の導電糸に接続固定した。両側の接続領域の導電糸を電源に接続したところ、LED素子が発光して接続領域を介して導通状態となっていることが確認できた。
次に、得られた織地に上述した電子部品を実装した電子部品実装体について同様の引張試験を行った。電子部品実装体を長さ100mmで切断し、2個の電子部品が実装されたものを織地の場合と同様の引張試験機にセットして長手方向の引張試験を行い、引張試験中に電子部品には電源を供給してLED素子を発光状態とし、LED素子の光量を色彩照度計(コニカミノルタセンシング株式会社製;CL−200)により測定した。測定結果を図16に示す。測定結果をみると、伸長率が10%以上となっても光量がわずかに減少するのみで、電子部品実装体が引張られた状態でも電流量がほとんど減少することなく電源供給が行われており、十分な耐久性を備えていることがわかる。
100mmの長さに切断した電子部品実装体を引張試験機にセットして、5%伸長して10秒間保持した後伸長のない状態に戻す引張動作を20回繰り返す耐久試験を行った。耐久試験の間LED素子は発光状態とした。試験後電子部品実装体の外観を観察したが、特段の形状変化は見られなかった。また、試験の間LED素子の発光状態に変化は見られなかった。100mmの長さに切断した電子部品実装体を二つ折りに折り畳み、折れ曲った箇所を手で押え付ける耐久試験を行ったが、電子部品実装体に折り跡が付くことはなく、LED素子の発光状態にも変化は見られなかった。
[比較例]
フレキシブル基板用フィルム(サンハヤト株式会社製;厚さ50μm)に上述した電子部品を実装し、電子部品実装体と同様のサイズに切断して引張試験を行った。フィルムに引張力を加えた直後にLED素子が発光しなくなり、フィルムに形成された配線パターンが断線しているのが確認された。したがって、従来のフィルム状基板を織り込んで布帛を織成することは技術的に困難であると考えられる。
[実施例3]
実施例2で得られた電子部品実装体を図10に示す織機を用いて織り込んだ布帛を織成した。経糸及び緯糸として、ポリエステル繊維からなる長繊維糸(167デシテックス/48f)を用い、経糸密度110本/インチ及び緯糸密度65本/インチで織成した。電子部品実装体を織り込む担持部分は平袋織で形成し、緯方向に電子部品実装体を織り込んだ。電子部品実装体の片方の端部には導電性接続糸を図13に示すように織り込み、電子部品を担持する布帛を得た。なお、導電性接続糸は、実施例1の導電糸と同様のダブルカバーリング糸を使用した。
布帛に織り込まれた導電性接続糸に電源を接続したところ、電子部品実装体に搭載されたLED素子はすべて発光状態となり、織機による織成動作による電子部品実装体への影響はほとんどないことが確認された。また、布帛に織り込む前と織り込んだ後の電子部品実装体のLED素子の光量を比較すると、ほとんど変化は見られなかった。したがって、電子部品実装体を用いて布帛を製造することで、電子部品にほとんどダメージを与えることなく布帛に織成することができ、従来と同様の柔軟性及び耐久性を備えた布帛が得られる。
本発明に係る織地は、通常の織地と同様に柔軟性を備えるとともに接続端子部分を有する様々な電子部品を実装することが可能で、例えば、LED素子、圧力検知センサ、生体情報検知センサ等を実装することで、衣類や内装材(床面シート材、壁面シート材、天井シート材等)に様々な機能を持たせることができる。衣類にLED素子を取り付けることで装飾性加味することができ、衣類に生体情報検知センサを組み込むことで、脈拍、血圧等の生体情報を常時検知することが可能となる。衣類の場合には、従来の衣類と同様の柔軟性を備えているため、違和感なく着用することができ、着用した際に加わる変形にも十分な耐久性を備えている。消防服等の特殊な用途の衣類の場合には、その用途に応じたセンサ(熱検知センサ)を取り付けて機能性を向上させることも可能である。
内装材にLED素子を取り付けた場合には、従来の照明器具にはない様々な照明効果や装飾効果を得ることができ、さらに従来の床面シート材、壁面シート材及び天井シート材の施工と同様に取り扱うことができる。また、床面シート材に圧力検知センサを組み込むことで、歩行者等の通過を検知することができるようになる。
農林水産業や土木建築業等に使用される産業資材についても、用途に応じたセンサ等を取り付けることで機能性を向上させることができる。例えば、温室、住宅、車両又はコンテナ等の室内に配置されるシート材に温度検知センサ等を取り付けておくことで室内の環境を検知でき、建造物や車両等の室内環境のモニタリングに使用することができる。また、土木工事等で地下に埋設されるシート材にひずみセンサを取り付けておくことで地盤沈下等の変化を検知することもできる。
また、広告用の垂れ幕や幟等のシート材にLED素子を取り付けることで、発光による広告効果を加味することができる。また、GPS機能を有する電子部品を衣類や包装材等のシート材に取り付けることで、常時位置情報を確認することが可能なセキュリティ機能を持たせることが可能となる。
A・・・接続領域、B・・・実装領域、C・・・経糸、D・・・緯糸、E・・・電子部品実装体、F・・・電子部品、G・・・布帛、H・・・担持部分、I・・・供給ライン、J・・・供給ライン、S・・・空隙、1・・・織地、2・・・導電糸、3・・・絶縁糸、4・・・絶縁糸、5・・・絶縁糸、6・・・本体部分、7・・・接続端子部分、8・・・接続材、9・・・補助導電糸、10・・・電子部品、11・・・フレキシブル基板、12・・・LED素子、13・・・電流調整用抵抗、14・・・接続パッド、20・・・実装装置

Claims (9)

  1. 少なくとも一部に導電糸が配列された経糸と絶縁糸が配列された緯糸とを織成して形成された複数の接続領域と、前記接続領域の間に絶縁糸が配列された経糸と前記緯糸とを織成して形成されるとともに電子部品を配置する空隙が形成可能となるように形成された実装領域とを備え、前記実装領域は、前記経糸及び前記緯糸が配列されていない範囲を設定することで、前記経糸及び前記緯糸を切断することなく空隙が形成される電子部品実装用織地。
  2. 少なくとも一部に導電糸が配列された経糸と絶縁糸が配列された緯糸とを織成して形成された複数の接続領域と、前記接続領域の間に絶縁糸が配列された経糸と前記緯糸とを織成して形成されるとともに電子部品を配置する空隙が形成可能となるように形成された実装領域とを備え、前記実装領域は、前記経糸の間を緯方向に拡げるように織成して空隙が形成される電子部品実装用織地。
  3. 前記導電糸は、芯糸に金属繊維を巻き付けたカバーリング糸である請求項1又は2に記載の織地。
  4. 前記カバーリング糸は、金属繊維の撚数が1000T/m〜3500T/mである請求項3に記載の織地。
  5. 前記接続領域の前記経糸は、前記導電糸の両側に前記絶縁糸が配列されている請求項1から4のいずれかに記載の織地。
  6. 前記接続領域は、少なくとも一部の範囲に前記導電糸と交差するように補助導電糸が織り込まれている請求項1から5のいずれかに記載の織地。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の織地からなるテープ状の基体と、前記基体に実装された電子部品とを備えている電子部品実装体であって、前記基体は、両側部分に前記接続領域が形成されるとともに中央部分に前記実装領域が形成されており、前記電子部品は、両側に延設された接続端子部分を前記接続領域の前記導電糸に電気的に接続するとともに本体部分を前記実装領域に形成された空隙に配置している電子部品実装体。
  8. 請求項7に記載の電子部品実装体を経方向又は緯方向に配列している布帛。
  9. 前記電子部品実装体を挿入保持する袋織部分と、前記袋織部分に交差するように織り込まれるとともに前記電子部品実装体の導電糸に電気的に接続する導電性接続糸とを備えている請求項8に記載の布帛。
JP2012009054A 2012-01-19 2012-01-19 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛 Active JP5914951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009054A JP5914951B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012009054A JP5914951B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013147767A JP2013147767A (ja) 2013-08-01
JP5914951B2 true JP5914951B2 (ja) 2016-05-11

Family

ID=49045544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012009054A Active JP5914951B2 (ja) 2012-01-19 2012-01-19 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5914951B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183345A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 ウラセ株式会社 導電性スリットヤーン及びその製造方法
WO2015174135A1 (ja) * 2014-05-12 2015-11-19 株式会社Shindo Led実装テープおよびそれを装着した衣服
JP2016037680A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 トヨタ紡織株式会社 繊維製品及び糸材の製造方法
JP6487228B2 (ja) * 2015-02-06 2019-03-20 ユニチカトレーディング株式会社 難燃制電性布帛及び衣服
US10910315B2 (en) 2015-08-20 2021-02-02 Apple Inc. Fabric with embedded electrical components
JP6720748B2 (ja) * 2016-07-19 2020-07-08 トヨタ紡織株式会社 表皮材
KR102072916B1 (ko) * 2018-08-31 2020-02-03 한국섬유개발연구원 하이브리드형 조직구조를 갖는 전도성 신축 원단
JP7295555B2 (ja) * 2018-11-12 2023-06-21 林撚糸株式会社 ハンダ付け部含有布帛
JP7193697B2 (ja) * 2019-11-19 2022-12-21 ウラセ株式会社 複合糸及びその製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05299533A (ja) * 1992-04-17 1993-11-12 Nippon Steel Corp 電子部品実装用の基板及びこの基板を用いた電子部品装置
JP2006299457A (ja) * 2005-04-20 2006-11-02 Hideo Hirose 発光布帛または発光紐
JP5352795B2 (ja) * 2009-09-29 2013-11-27 福井県 e−テキスタイル用導電糸を用いた織編物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013147767A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5914951B2 (ja) 電子部品実装用織地、電子部品実装体及びそれを用いた布帛
CN107429443B (zh) 织造织物中的导电信号路径
TWI485300B (zh) 導電織物、織物電路及其製造方法
JP6799817B2 (ja) フレキシブル配線基板、電子機器、繊維製品
CN106337237B (zh) 用于可穿戴电子装置的编织的信号路由基底
JP4300222B2 (ja) 回路基板及びその製造方法
US8783903B2 (en) Light-emitting electronic textile with light-diffusing member
US10400364B1 (en) Fabrics with conductive paths
KR102651217B1 (ko) 꼰끈 형상 압전 소자, 꼰끈 형상 압전 소자를 사용한 포백 형상 압전 소자 및 그것들을 사용한 디바이스
JP6143670B2 (ja) 照明機能を持つ布地製品及びその製造のための方法
CN107257869A (zh) 具有导电路径的织造物
TWM365363U (en) Illuminating textile article
JP6949320B2 (ja) 導電性ストレッチ連続状体
WO2021100764A1 (ja) 複合糸及びその製造方法
JP2016127202A (ja) 圧電素子
Mikkonen et al. Weaving electronic circuit into two-layer fabric
KR101588893B1 (ko) 도전성 직물지 및 그 제조방법
CN109563653A (zh) 电子功能构件、使用了该电子功能构件的织物制品以及电子功能构件的制造方法
JP6689119B2 (ja) 組紐形態を利用した圧電素子およびそれらを用いたデバイス
KR20170093655A (ko) 촉각센서
JP6896967B2 (ja) 人体動作検出用ウェア
EP2508337A1 (en) Conductive fabric and method for forming the same
JP7295555B2 (ja) ハンダ付け部含有布帛
JP7189945B2 (ja) 導電性面ファスナー及びその製造方法
JP6678927B2 (ja) 導電用ハーネス、導電用ハーネス構造および導電用ハーネス取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140902

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151130

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5914951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250