JP5911832B2 - 電動機 - Google Patents

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Description

本発明は、ロータ及びステータを含む電動機本体と、電動機本体を冷却する冷却ファンとを備えた電動機に関する。より詳しくは、本発明は、ロータ及びステータがケース内に内装された電動機本体であって、ロータに同心で連結された駆動軸の一端側が出力軸としてケースから外部に延出するとともに、駆動軸の他端側が連結軸としてケースから外部に延出した電動機本体と、電動機本体の連結軸に連結された冷却ファンであって、駆動軸の回転に伴って電動機本体を冷却する冷却ファンとを備えた電動機に関する。
一般的に、電動機100Aは、図4に示す如く、ロータ100及びステータ101を含む電動機本体102と、電動機本体102を冷却する冷却ファン103と、冷却ファン103を覆うカバー104であって、冷却ファン103の配置された領域内に外気を取り込み可能に配置されたカバー104とを備える(例えば、特許文献1参照)。
電動機本体102は、ロータ100及びステータ101を内装するモータケーシング106と、ロータ100に同心で連結された駆動軸107とを備える。
この種の電動機本体102において、駆動軸107の一端側107aは、負荷となる機器(例えば、ポンプ)に連結される出力軸としてモータケーシング106から外部に延出され、駆動軸107の他端側107bは、冷却ファン103に連結される連結軸としてモータケーシング106から外部に延出されている。なお、一般的に、駆動軸107は、モータケーシング106内に配置された軸受108によって回転自在に軸支されている。
冷却ファン103は、電動機本体102のモータケーシング106の外側に配置され、駆動軸107(連結軸107b)に連結される。これにより、冷却ファン103は、電動機本体102の駆動(駆動軸107の回転)に伴い、外気を取り込んで該外気を冷却風として電動機本体102側に送るようになっている。
特開2011−35950号公報
ところで、冷却ファン103は、電動機本体102のモータケーシング106の外側に配置されるため、この種の電動機においては、想定外の外的負荷が冷却ファン103に作用することがある。
例えば、冷却ファン103の送風に伴って紐等の異物が吸い込まれ、該異物が冷却ファン103に絡まってしまうことがある。この場合、電動機本体102が駆動しているにも拘わらず、異物の絡まりが冷却ファン103の回転を阻止する想定外の外的負荷として作用する結果、冷却ファン103を損傷させてしまうことがある。
また、電動機100Aには、電動機本体102が水密構造とされ、洪水等によって冠水しても電動機本体102が駆動を継続できる冠水対応型のものも提供されているが、電動機本体102が冠水した場合、電動機本体102の外部にある冷却ファン103に対して水圧が冷却ファン103の回転を阻止する想定外の外的負荷として作用する結果、上記の場合と同様に、冷却ファン103を損傷させてしまうことがある。
そのため、従来の電動機100Aは、電動機本体102の冷却機能が失われる結果、使用不能になるといった問題があった。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、想定外の外的負荷が冷却ファンに作用したときに、駆動軸と冷却ファンとの連結を解除し、外的負荷の影響で冷却ファンが破損することを防止できる電動機を提供することを目的とする。
本発明に係る電動機は、ロータ及びステータを含む電動機本体であって、ロータ及びステータを内装するケースを含む電動機本体と、電動機本体を冷却するための冷却ファンと、ケースの外周を覆う内側カバーと、内側カバーの外周を覆う外側カバーとを備え、電動機本体は、ロータに同心で連結された駆動軸を備え、該駆動軸の他端側には、冷却ファンが連結され、ケースは、外周面に周方向に配設された、駆動軸と同方向に延びる複数のフィンを備え、常態で駆動軸と冷却ファンとを作動的に連結する一方で、外的負荷が冷却ファンに作用したときに、駆動軸と冷却ファンとの作動的な連結を解除するクラッチを備え、さらに、外側カバーと内側カバーとの間に形成された、外気を駆動軸の一端側から冷却ファン側に取り込むための一次側通風路と、ケースの外周面と内側カバーとの間に形成された、一次側通風路に取り込んだ外気を、冷却ファン、複数のフィンを通過させて、駆動軸の一端側から外部に放出するための二次側通風路とを備えることを特徴とする。
かかる構成によれば、常態でクラッチが駆動軸と冷却ファンとを作動的に連結する。これにより、電動機本体の駆動軸の回転トルクが冷却ファンに伝達される結果、冷却ファンが回転して電動機本体に冷却風を送ることになる。従って、ケース内でのロータの回転で電動機本体が発熱しても、効果的に冷却され、電動機の性能維持を図ることができる。これに対し、想定外の外的負荷が冷却ファンに作用したときに、クラッチが駆動軸と冷却ファンとの作動的な連結を解除する。これにより、電動機本体の駆動軸の回転トルクが冷却ファンに伝達されることがなく、外的負荷の作用した冷却ファンが破損してしまうことを防止することができる。
また、本発明に係る電動機の一態様として、電動機本体は、ケースが液密に形成されるとともにケースと駆動軸との間が液密にされた冠水対応型であることとが好ましい。
かかる構成によれば、ケース内への浸水が防止されるため、冠水時においても電動機本体が継続的に駆動できる。
また、本発明に係る電動機の他態様として、クラッチは、電動機本体の駆動軸又は冷却ファンの何れか一方に連結される第一クラッチ体と、電動機本体の駆動軸又は冷却ファンの何れか他方に連結される第二クラッチ体であって、駆動軸の軸心方向に移動可能に設けられた第二クラッチ体と、第二クラッチ体を第一クラッチ体に向けて付勢する付勢部材とを備え、第一クラッチ体及び第二クラッチ体は、常態において付勢部材の付勢力で互いに密接して駆動軸の回転トルクを伝達する一方、冷却ファンに外的負荷が作用したときに、互いの密接面間で滑りを生じさせて駆動軸の回転トルクを伝達不能とする。
かかる構成によれば、常態においてクラッチ(第一クラッチ体及び第二クラッチ体)が駆動軸の回転トルクを冷却ファンに伝達し、冷却ファンを回転させる。これに対し、冷却ファンに外的負荷が作用すると、第一クラッチ体と第二クラッチ体との密接面間に滑りが生じ、駆動軸の回転トルクが冷却ファンに伝達されることが防止される。そして、冷却ファンに対する外的負荷が除去されると、付勢部材によって第二クラッチ体が第一クラッチ体に向けて付勢され、駆動軸の回転トルクが第一クラッチ体と第二クラッチ体との密接によって伝達される。これにより、駆動軸と冷却ファンとが一体回動する。すなわち、クラッチは、電動機本体と冷却ファンとの連結を自己復帰させる。従って、常態時や非常時からの復帰時において、特に人手を介さずに駆動を連続的に行うことができる。
以上のように、本発明によれば、想定外の外的負荷が冷却ファンに作用したときに、駆動軸と冷却ファンとの連結を解除し、外的負荷の影響で冷却ファンが破損することを防止できると、いった優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動機を駆動源として含む電動ポンプの切断正面図。 図2は、同実施形態に係る電動機の要部の拡大断面図。 図3(a),(b)は、同実施形態に係る電動機の要部の変形例を示す拡大断面図。 図4は、従来の電動機を示す断面図。
本発明の一実施形態に係る電動機について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、電動機を駆動源として含む電動ポンプを例にとって説明する。電動ポンプ1は、例えば、図1に示すように、ポンプ2と、ポンプ2を駆動する電動機3と、ポンプ2と電動機3を連結する連結部材4とを備える。
ポンプ2は、遠心ポンプが採用されている。また、ポンプ2は、羽根体20と、羽根体20に連結された軸体21であって、羽根体20の回転中心となる軸体21と、羽根体20を収容する羽根収容室22、羽根収容室22に連通する吸込口23及び吐出口24を有するポンプケーシング25であって、羽根体20に連結された軸体21を軸支するポンプケーシング25とを備える。
軸体21の一端部は、羽根収容室22内の羽根体20に連結され、軸体21の他端側はポンプケーシング25から外方に延出している。より具体的には、ポンプ2において、吸込口23と軸体21とが同心で配置され、該軸体21は、ポンプケーシング25における吸込口23とは反対側から外部に延出している。これに伴い、ポンプケーシング25の吸込口23に対して対称的な位置に軸体21を軸支する軸受26が装着されている。また、軸体21がポンプケーシング25から外部に延出するに伴い、軸体21とポンプケーシング25との間にグランドパッキンP1が配置されている。これにより、吸込口23から羽根収容室22に吸い込まれた液体が外部に漏れることなく吐出口24に導出されるようになっている。
電動機3は、ロータ30及びステータ31を含む電動機本体32と、電動機本体32を冷却する冷却ファン33とを備えている。さらに、電動機3は、電動機本体32及び冷却ファン33を覆う内側カバー34と、内側カバー34を覆う外側カバー35とを備える。
電動機本体32は、ロータ30及びステータ31を内装するモータケーシング36と、ロータ30に同心で連結された駆動軸37とを備える。
モータケーシング36には、駆動軸37を軸支する軸受38,39が装着される。また、モータケーシング36の外周面には、駆動軸37と同方向に延びる複数のフィン36aが周方向に配設されている。また、モータケーシング36の一端には、連結部材4、内側カバー34、及び外側カバー35を連結するための連結フランジ360が設けられている。
より具体的に説明すると、モータケーシング36は、ロータ30及びステータ31を収容するケーシング本体361と、ケーシング本体361に連設された連結フランジ360とを備える。ケーシング本体361は、筒状の外周壁部361aと、外周壁部361aの一端開口を閉塞する第一閉塞部361bと、外周壁部361aの他端開口を閉塞する第二閉塞部361cとを備える。
外周壁部361aの内周には、ステータ31が固定され、ロータ30がステータ31内に配置されている。外周壁部361aの外周には、複数のフィン36aが周方向に間隔をあけて突設されている。
第一閉塞部361b及び第二閉塞部361cには、外周壁部361aと同心又は略同心となるように軸受38,39が嵌着されている。また、第一閉塞部361b及び第二閉塞部361cには、軸受38,39と同心になるように、環状のグランドパッキンP2,P3が嵌着されている。これにより、軸受38,39は、駆動軸37を回転自在に軸支し、グランドパッキンP2,P3は、駆動軸37とモータケーシング36との間から該モータケーシング36内に液体(主として水)が流入することを防止する。すなわち、本実施形態に係る電動機3は、冠水時においても電動機本体32(モータケーシング36)内の浸水を防止し、駆動を続行できる冠水対応型とされている。
連結フランジ360は、第一閉塞部361bに連設されており、外周壁部361aの外周よりも外方に延出している。連結フランジ360のモータケーシング36側にある第一面に内側カバー34及び外側カバー35が連結される。これに対し、連結フランジ360の第一面とは反対側の第二面に連結部材4が連結される。
そして、連結フランジ360は、外側カバー35と内側カバー34との間に形成される後述する一次側通風路R1と外部とを連通させる第一通気孔H1と、外周壁部361aと内側カバー34との間に形成される後述する二次側通風路R2と外部とを連通させる第二通気孔H2とを備える。
駆動軸37は、上述の如く、モータケーシング36に装着された軸受38,39によって回転自在に支持される。駆動軸37の一端側37aは、負荷となる機器の入力軸(本実施形態においては、ポンプ2の軸体21)に連結される出力軸として、モータケーシング36の一端から外部に延出している。また、駆動軸37の他端側37bは、冷却ファン33に連結される連結軸としてモータケーシング36の他端から外部に延出している。
駆動軸37の一端側(出力軸)37aは、ポンプ2の軸体21と同心に配置され、カップリングCを介して該軸体21に連結されている。
冷却ファン33は、主軸部330と、主軸部330に連結されたファン部331とを備える。ファン部331は、主軸部330と同心で配置された円板部331aと、円板部331aの一方の面(主軸部330と連結される面とは反対側の面)から延出した複数の羽根331bとを備える。
本実施形態に係る電動ポンプ(電動機)1は、上記構成に加え、常態で駆動軸37と冷却ファン33とを作動的に連結する一方で、外的負荷が冷却ファン33に作用したときに、駆動軸37と冷却ファン33との作動的な連結を解除するクラッチ400を備える。
クラッチ400は、図2に示す如く、冷却ファン33に連結される第一クラッチ体401と、電動機本体32の駆動軸37に連結される第二クラッチ体402であって、駆動軸37の軸心方向に移動可能に設けられた第二クラッチ体402、第二クラッチ体402を第一クラッチ体401に向けて付勢する付勢部材403とを備える。
第一クラッチ体401及び第二クラッチ体402は、常態において付勢部材403の付勢力で互いに密接して駆動軸37の回転トルクを伝達する一方、冷却ファン33に外的負荷が作用したときに、互いの密接面間で滑りを生じさせて駆動軸37の回転トルクを伝達不能とする。
より具体的に説明する。図2に示すように、第一クラッチ体401は、冷却ファン33の主軸部330に連結され、電動機本体32側に向く密接面(クラッチ面)S1を有する。これに伴い、本実施形態において、第一クラッチ体401及び冷却ファン33の主軸部330には、駆動軸37の他端側(連結軸37b)が挿通される。また、冷却ファン33は、駆動軸37に外嵌された軸受404によって回転自在に軸支されている。また、冷却ファン33は、抜け止めとしてボルトBによって固定されている。
第二クラッチ体402は、第一クラッチ体401側に向く密接面(クラッチ面)S2を有する。第二クラッチ体402には、駆動軸37の他端側(連結軸37b)が挿通されている。かかる第二クラッチ体402は、駆動軸37に対して軸方向に移動自在且つ周方向に移動不能に設けられている。そして、第二クラッチ体402は、第二クラッチ体402の筒状部402aの内面に軸方向に形成された複数の溝402bと、駆動軸37の外周面に径外方向に突設された複数の係止片370であって、溝402bに遊挿される係止片370とによって、駆動軸37に対して軸方向に移動自在で、駆動軸37と一体回動するように構成されている。
付勢部材403には、コイルバネが採用されている。コイルバネ403は、駆動軸37の他端側(連結軸37b)に外嵌され、第二クラッチ体402を第一クラッチ体401に向けて付勢している。なお、本実施形態において、駆動軸37の他端側(連結軸37b)が一端側よりも小径に形成されることによって形成された段部と第二クラッチ体402との間に付勢部材403が配置され、付勢部材403の付勢力が第二クラッチ体402に作用するようになっている。
図1に戻って、内側カバー34は、モータケーシング36の外周を覆う内側筒状壁部340と、該内側筒状壁部340の一端部に接続された環状部341とを備える。内側カバー34の内側筒状壁部340は、モータケーシング36の外周壁部361aよりも大径に設定される。内側カバー34は、内側筒状壁部340がモータケーシング36の外周壁部361aと同心になるように、内側筒状壁部340の他端が連結フランジ360の第一面に連結される。これにより、外周壁部361aと内側カバー34との間の隙間により、二次側通風路R2が形成される。
外側カバー35は、内側カバー34の内側筒状壁部340の外周を覆う外側筒状壁部350と、該外側筒状壁部350の一端開口部を閉じる側壁部351とを備える。外側カバー35の外側筒状壁部350は、内側カバー34の内側筒状壁部340よりも大径に設定されるとともに、内側カバー34の内側筒状壁部340よりも軸心方向の長さが長く設定される。また、外側カバー35は、外側筒状壁部350が内側カバー34の内側筒状壁部340と同心になるように、外側筒状壁部350の他端が連結フランジ360の第一面に連結される。これにより、内側カバー34と外側カバー35の間の隙間により、一次側通風路R1が形成される。なお、内側カバー34の内側筒状壁部340の一端部に環状部341が接続されているため、一次側通風路R1及び二次側通風路R2は、環状部341によって画定された穴を介して連通し、モータケーシング36のフィン36aを冷却するための空気流路Rを形成している。
連結部材4は、モータケーシング36から外部に延出した駆動軸37の一端側(駆動軸37a側)を包囲する筒状の本体部40と、本体部40の一端に連結されたフランジ状の第一連結部41であって、ポンプ2のポンプケーシング25に連結される第一連結部41と、本体部40の他端に連結されたフランジ状の第二連結部42であって、電動機3のモータケーシング36に連結される第二連結部42とを備える。本実施形態において、連結部材4は、本体部40内に駆動軸37を部分的に軸支する軸受43を備える。
本実施形態に係る連結部材4は、第二連結部42をモータケーシング36の連結フランジ360の第二面に重ね合わせた状態で、第二連結部42を連結フランジ360に連結するようになっている。これに伴い、第二連結部42は、連結フランジ360の第一通気孔H1及び第二通気孔H2と対応した位置に、通気用の穴H3,H4を有する。
これにより、冷却ファン33が回転したときに、外気が一次側通風路R1に取り込まれ、該外気が二次側通風路R2を経て外部に放出されるようになっている。すなわち、外気がモータケーシング36の外周を通過し、複数のフィン36aを冷却するようになっている。
つぎに本実施形態に係る電動機の使用態様について説明する。常態時においては、クラッチ400が駆動軸37と冷却ファン33とを作動的に連結する。具体的に説明すると、第一クラッチ体401及び第二クラッチ体402が付勢部材403の付勢力で互いに密接して、駆動軸37の回転トルクを冷却ファン33に伝達する。これにより、冷却ファン33が回転して、電動機本体32に冷却風を送ることになる。すなわち、外気が一次側通風路R1に取り込まれ、該外気が二次側通風路R2を経て外部に放出され、外気がモータケーシング36の外周を通過し、複数のフィン36aを冷却するようになっている。従って、モータケーシング36内でのロータ30の回転で電動機本体32が発熱しても、効果的に冷却され、電動機3の性能維持を図ることができる。また、ポンプ2の羽根体20の回転によって、ポンプケーシング25の吸込口23から羽根収容室22に吸い込まれた液体が外部に漏れることなく吐出口24に導出される。
一方、想定外の外的負荷が冷却ファン33に作用したときに、クラッチ400が駆動軸37と冷却ファン33との作動的な連結を解除する。具体的に説明すると、第一クラッチ体401及び第二クラッチ体402の互いの密接面間で滑りが生じることになり、駆動軸37の回転トルクが伝達不能となる。これにより、電動機本体32の駆動軸37の回転トルクが冷却ファン33に伝達されることがなく、外的負荷の作用した冷却ファン33が破損してしまうことを防止することができる。
そして、冷却ファン33に対する外的負荷が除去されると、付勢部材403によって第二クラッチ体402が第一クラッチ体401に向けて付勢され、駆動軸37の回転トルクが第一クラッチ体401と第二クラッチ体402との密接によって伝達される。これにより、駆動軸37と冷却ファン33とが一体回動する。すなわち、クラッチ400によって、電動機本体32と冷却ファン33との連結が自己復帰する。従って、常態時や非常時からの復帰時において、特に人手を介さずに駆動を連続的に行うことができる。
このように、本実施形態に係る電動機によれば、想定外の外的負荷が冷却ファン33に作用したときに、駆動軸37と冷却ファン33との連結を解除し、外的負荷の影響で冷却ファン33が破損することを防止できる。また、クラッチ400によって、電動機本体32と冷却ファン33との連結が自己復帰することで、常態時や非常時からの復帰時において、連続的な駆動が可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論のことである。
例えば、前記実施形態の場合、自己復帰型クラッチを使用するようにしたが、復帰することなく、想定外の外的負荷が冷却ファン33に作用したときに、電動機本体32と冷却ファン33との連結を単に解除するクラッチ400Aを使用するようにしてもよい。
このようなクラッチ400Aとしては、例えば、図3(a),(b)に示すように、冷却ファン33Aの主軸部330Aに、該主軸部330Aから駆動軸37に向かって延出された第一クラッチ体401Aと、電動機3の駆動軸37に嵌着された第二クラッチ体402Aであって、駆動軸37の先端部よりも冷却ファン33A側に向かって延出された第二クラッチ体402Aと、電動機3の駆動軸37Aの周方向に形成された環状のキー溝500と、該キー溝500に対して直交方向に形成された貫通孔501であって、第一クラッチ体401A及び第二クラッチ体402Aを貫通して形成される貫通孔501と、該貫通孔501に挿通されるシャーピン502とを備える。なお、図中の331aAは、冷却ファン33Aの円板部、331bAは、冷却ファン33Aの羽根である。
そして、駆動軸37の先端部と第二クラッチ体402Aとで形成された凹部403Aに、凸状の第一クラッチ体401Aが挿入され、貫通孔501にシャーピン502が挿通されて、駆動軸37と冷却ファン33Aとが一体回動するようになっている。
シャーピン502は、想定外の外的負荷が作用したときに、シャーピン502に加わるせん断応力でキー溝500から切断または変形する寸法に設けてある。また、シャーピン502には、図示していないが、電動機3の駆動軸37Aの貫通孔501から露出した両端部に、環状のOリング溝が形成されており、このOリング溝にOリングが装着されて、駆動軸37Aに対するシャーピン502の抜け止めがなされている。
かかる構成のクラッチ400Aによれば、想定外の外的負荷が駆動軸37に作用したときに、想定外の外的負荷によって、シャーピン502が切断されて、駆動軸37と冷却ファン33Aの主軸部330Aとの一体回動が解除される。これにより、冷却ファン33Aの破損を防止することができる。
また、前記実施形態の場合、ポンプ2として、遠心ポンプを例にとって説明したが、遠心ポンプだけではなく、軸流ポンプ、斜流ポンプ、クロスフローポンプであってもよい。
また、前記実施形態の場合、軸受38,39と同心になるように、環状のグランドパッキンP2,P3を嵌着することにより、駆動軸37とモータケーシング36との間から該モータケーシング36内に液体(主として水)が流入することを防止するようにしたが、この冠水構造は、図4に示す一般的な電動機100Aの駆動軸107の軸受部位の構造にも適用することができる。
1…電動ポンプ、3…電動機、33,33A…冷却ファン、330,330A…主軸部、36…ケース(モータケーシング)、37…駆動軸、400,400A…クラッチ、401,401A…第一クラッチ体、402,402A…第二クラッチ体、403…付勢部材、403A…凹部、500…キー溝、501…貫通孔、502…シャーピン

Claims (3)

  1. ロータ及びステータを含む電動機本体であって、ロータ及びステータを内装するケースを含む電動機本体と、電動機本体を冷却するための冷却ファンと、ケースの外周を覆う内側カバーと、内側カバーの外周を覆う外側カバーとを備え、
    電動機本体は、ロータに同心で連結された駆動軸を備え、
    該駆動軸の他端側には、冷却ファンが連結され
    ケースは、外周面に周方向に配設された、駆動軸と同方向に延びる複数のフィンを備え、
    常態で駆動軸と冷却ファンとを作動的に連結する一方で、外的負荷が冷却ファンに作用したときに、駆動軸と冷却ファンとの作動的な連結を解除するクラッチを備え
    さらに、外側カバーと内側カバーとの間に形成された、外気を駆動軸の一端側から冷却ファン側に取り込むための一次側通風路と、ケースの外周面と内側カバーとの間に形成された、一次側通風路に取り込んだ外気を、冷却ファン、複数のフィンを通過させて、駆動軸の一端側から外部に放出するための二次側通風路とを備えることを特徴とする電動機。
  2. 電動機本体は、ケースが液密に形成されるとともにケースと駆動軸との間が液密にされた冠水対応型であることを特徴とする請求項1に記載の電動機。
  3. クラッチは、電動機本体の駆動軸又は冷却ファンの何れか一方に連結される第一クラッチ体と、電動機本体の駆動軸又は冷却ファンの何れか他方に連結される第二クラッチ体であって、駆動軸の軸心方向に移動可能に設けられた第二クラッチ体と、第二クラッチ体を第一クラッチ体に向けて付勢する付勢部材とを備え、第一クラッチ体及び第二クラッチ体は、常態において付勢部材の付勢力で互いに密接して駆動軸の回転トルクを伝達する一方、冷却ファンに外的負荷が作用したときに、互いの密接面間で滑りを生じさせて駆動軸の回転トルクを伝達不能とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動機。
JP2013186725A 2013-09-09 2013-09-09 電動機 Active JP5911832B2 (ja)

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