JP5911276B2 - 撮像装置およびその制御方法、画像処理装置 - Google Patents

撮像装置およびその制御方法、画像処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、撮像装置に関し、特に立体視表示(以下、3D表示ともいう)および2次元表示(以下、2D表示ともいう)のための画像データを含む画像ファイルの記録処理に関するものである。
近年、3次元(3D)シネマや3Dディスプレイ等、立体映像関連機器の普及が急速に進んでいる。立体映像撮影は従来からフィルム式カメラ等でも行われてきたが、デジタル撮像装置の普及に伴い、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等により立体映像を生成するための元画像が撮影されるようになってきている。
立体映像をユーザが鑑賞する仕組みとしては、対象物を左目で見た像及び右目で見た像に対応するように、左右方向に視差を持たせた、右目用画像と左目用画像のデータが用意される。各画像をユーザが右目と左目でそれぞれ見ることで立体視可能である。その方法には、視差バリア方式やレンチキュラ方式等のように鑑賞対象の映像を視差分割する方法がある。また左右で特性の異なるフィルタを介して、ユーザの左目と右目に異なる映像を提示する方法等が知られている。
立体映像として鑑賞可能な画像の撮影方法として、異なる視点での画像を同時に撮影する方法が、特許文献1および2に開示されている。
特許文献1は、複数の微小レンズが形成され、該微小レンズの各々に近接して、対を成すフォトダイオードが1対以上配置されている固体撮像素子を開示する。フォトダイオード対のうち、一方のフォトダイオードの出力から第1の画像信号が得られ、他方のフォトダイオードの出力から第2の画像信号が得られる。第1及び第2の画像信号を、左目用画像信号、右目用画像信号としてそれぞれ用いることで、ユーザは立体映像の鑑賞が可能となる。
特許文献2は、第1の画像のそれぞれの画素に適用されるべきシフトに対応する出力値を持つ出力要素を有する出力視差マップを開示する。この出力視差マップと第1の画像とに基づいて、第2の画像を生成することができる。この計算は、入力値を持つそれぞれの入力要素を有する入力視差マップに基づいており、マルチビュー画像をレンダリングするために、入力画像と視差マップを用いて第2の画像が生成可能である。
特開昭58−24105号公報 特表2008−518317号公報
立体映像として画像を鑑賞するには、上述のように、左右方向に視差を持たせた画像を、それぞれに対応するユーザの目で見る必要がある。したがって、いずれの方式にしても、左目で鑑賞するための左目用画像と、右目で鑑賞するための右目用画像が必要である。
特許文献1が開示するように、複数の微小レンズが形成され、該微小レンズの各々に近接して、対を成すフォトダイオードが1対以上配置されている固体撮像素子を用いて撮影した場合、以下のような問題がある。対をなすフォトダイオードの一方が撮像光学系の射出瞳のある領域を通過した光束を光電変換した左目用画像信号を出力し、他方が射出瞳の上記領域とは異なる領域を通過した光束を光電変換した右目用画像信号を出力する場合を想定する。この場合、被写体によっては、左目用画像、右目用画像のいずれの画像も、被写体の形状を反映した画像でないことがある。
例えば、点光源からの光がボケたように撮影される撮影シーンにおいては、本来、円形にボケた光源の写真が撮影されるべきである。しかし、特許文献1が開示する固体撮像素子で撮影した場合、撮影される画像は、被写体の形状が反映されていない半円形や楕円形等の形状となってしまう。例えば、左目用画像における被写体は左半分が欠けており、右目用画像における被写体は右半分が欠けているというように、左目用画像と右目用画像とでは、画像として写る被写体の形状が異なって撮影される。その理由としては、撮像光学系の射出瞳から出た光束のうち、光軸を境にして、フォトダイオードが受光する光の領域が異なるためである。
このような場合、特許文献2に開示の技術を用いて前記第2の画像を計算により求めようと試みたとしても正しい被写体形状の画像は得られない。つまり、基の画像にて実際の被写体とは異なる形状に撮影されるので、計算により求めた前記第2の画像についても正しい画像として再生することはできないからである。
また、視差マップを利用する場合、一般のアプリケーションで扱えるように、互換性のあるファイルフォーマットに従って画像ファイルを作成する必要がある。視差マップデータを含むファイルと画像データを含むファイルとを別々に作成した場合、複数のファイルを管理する必要が生じるので、ユーザの使い勝手を考慮すると両データを単一のファイルに内包させることが望ましい。
そこで、本発明の目的は、2次元表示および立体視表示で正しい被写体形状の画像を再生可能な画像ファイルを作成できる撮像装置とその制御方法を提供することである。
上記課題を解決するために本発明に係る装置は、撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過した光束を光電変換して複数の画像信号を出力する複数の光電変換部と、前記複数の光電変換部より出力される複数の画像信号のうち、異なる瞳領域を通過した光束に対応する信号を合成して画像加工前の合成画像信号を生成する画像成手段と、前記撮像光学系の瞳領域の対となる領域に対応する信号から生成される画像信号に基づいて、視差マップデータを生成する視差マップ生成手段と、前記合成画像信号および前記視差マップデータを含む画像ファイルを生成し、記録媒体に記録する記録手段と、を有する
本発明によれば、2次元表示および立体視表示で正しい被写体形状の画像を再生可能な画像ファイルを作成することができる。
本発明の実施形態に係る撮像素子の全体構成を概略的に示す図である。 撮像素子の画素の構成例を示す図である。 撮影レンズの射出瞳の異なる領域からの光が撮像素子に入射する様子を表した概念図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の構成例を示す図である。 視差マップの生成処理例を示す図である。 視差マップを模式的に示す図である。 図8ないし10と併せて本発明の第1実施形態を説明するために、ファイル構造例を模式的に示す図である 撮影シーケンス例を説明するフローチャートである。 ファイル作成処理例を説明するフローチャートである。 視差マップ生成処理例を説明するフローチャートである。 第2実施形態におけるファイル構造例を模式的に示す図である。 第2実施形態における視差マップ生成処理例を説明するフローチャートである。 第3実施形態におけるファイル構造例を模式的に示す図である。 第3実施形態における視差マップ生成処理例を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態の撮像装置に適用する撮像素子の構成例を概略的に示す図である。撮像素子100は、画素アレイ101と、画素アレイ101における行を選択する垂直選択回路102と、画素アレイ101における列を選択する水平選択回路104を含む。読み出し回路103は、画素アレイ101中の画素のうち垂直選択回路102によって選択される画素の信号を読み出す。読み出し回路103は、信号を蓄積するメモリ、ゲインアンプ、AD変換器等を列毎に有する。
シリアルインターフェース(SI)部105は、各回路の動作モード等を外部回路からの指示に従って決定する。垂直選択回路102は、画素アレイ101の複数の行を順次選択し、読み出し回路103に画素信号を取り出す。また水平選択回路104は、読み出し回路103によって読み出された複数の画素信号を列毎に順次選択する。なお、撮像素子100は、図1に示す構成要素以外に、例えば、垂直選択回路102、水平選択回路104、読み出し回路103等にタイミング信号を提供するタイミングジェネレータや、制御回路等が存在するが、これらの詳細な説明は省略する。
図2は、撮像素子100の画素の構成例を示す図である。図2(A)は1画素の構成を概略的に示す。図2(B)は画素アレイ101の配置を示す。図2(A)に示す画素201は、光学素子としてのマイクロレンズ202と、受光素子としての複数のフォトダイオード(以下、PDと略記する)を有する。
図2(A)には、1画素に左側のPD203と右側のPD204の2個を設けた例を示すが、3個以上(例えば、4個または9個)のPDを用いてもよい。PD203は、受光した光束を光電変換して左目用画像信号を出力する。PD204は、受光した光束を光電変換して右目用画像信号を出力する。なお、画素201は、図示の構成要素以外にも、例えば、PD信号を読み出し回路103に取り出す画素増幅アンプや、行選択スイッチ、PD信号のリセットスイッチ等を備える。
画素アレイ101は2次元画像を提供するため、図2(B)に示す複数の画素301から304のように、2次元アレイ状に配列して構成される。PD301L、302L、303L、304Lは、図2(A)中のPD203に相当する。また、PD301R、302R、303R、304Rは、図2(A)中のPD204に相当する。すなわち、本実施形態に用いる撮像素子は、各々が、左目用画像信号を出力する第1の光電変換部(PD203)と、右目用画像信号を出力する第2の光電変換部(PD204)とを有する複数の画素部を備える。複数の光電変換部を有する画素部は水平方向および垂直方向に並べて配置される。
次に、図2(B)に示す画素構成を有する撮像素子100の受光について説明する。図3は、1つの光学素子(マイクロレンズ)に対して、撮影レンズの射出瞳の異なる領域を通過した光束が撮像素子100に入射する様子を表した概念図である。
画素アレイ101は、マイクロレンズ202と、カラーフィルタ403と、PD404および405を有する。PD404、PD405は、図2(A)中のPD203、PD204にそれぞれ相当する。
図3において、マイクロレンズ202に対して、撮影レンズの射出瞳406から出た光束の中心を光軸409とする。射出瞳406から出た光は、光軸409を中心として撮像素子100に入射する。一部領域407、408は、撮影レンズの射出瞳406の領域である。光線410、411は、一部領域407を通過する光の最外周の光線である。光線412、413は、一部領域408を通過する光の最外周の光線である。
射出瞳406から出る光束のうち、光軸409を境界線として、図3の上側の光束はPD405に入射し、下側の光束はPD404に入射する。つまり、PD404とPD405は、各々、撮像光学系の射出瞳の異なる領域からの光束を受光する。このように各受光素子は射出瞳での異なる領域の光を検出するため、点光源からの光が暈けた状態で撮影される状況では、それぞれに異なった形状の撮影画像が得られることになる。
図4は、本実施形態の撮像装置の構成例を示す図である。図4を参照して、図1に示す撮像素子100をデジタルカメラへ適用した例について説明する。
撮像光学系を構成するレンズ部501は、被写体からの光を撮像素子505に結像する。撮像素子505は、図1に示す撮像素子100に相当し、図2(B)に示す画素構成を有する。レンズ駆動装置502は、ズーム制御、フォーカス制御、絞り制御等を行う。メカニカルシャッタ503は、シャッタ駆動装置504によって制御される。撮像素子505は、レンズ部501により結像した被写体像を画像信号に変換する。撮像信号処理回路506は、撮像素子505の出力する画像信号に対して各種の処理(画素補間処理や色変換処理等)や補正を行う。タイミング発生部507は、撮像素子505や撮像信号処理回路506に必要なタイミング信号を出力する。
システム制御部509は各種演算を行い、撮像装置全体を制御する制御手段であり、不図示のCPU(中央演算処理装置)がプログラムを解釈して実行することで各種の処理を行う。なお、システム制御部509は、左目用画像と右目用画像の各データを比較し、位相差検出を行ってAF(オートフォーカス)制御を行うことができる。
メモリ部508は、画像データを一時的に記憶するメモリを備える。記録制御を行う記録媒体制御インターフェース部(以下、I/F部と略記する)510は、記録媒体511に画像データや後述の視差マップデータ等を記録し、または読み出すために設けられる。撮像装置に着脱可能な記録媒体511は、半導体メモリ等である。外部I/F部512は、コンピュータ機器等の外部装置との間でデータを送受し、ユーザは画像加工を行うことができる。また外部I/F部512に接続された不図示の操作部を用いて、ユーザはデジタルカメラに対する操作を行うことができる。
画像合成回路513は撮像素子505から出力された画像データについて画素毎に加算平均処理を行い、また必要なPD信号のみを取得する処理を行う。図2を例にすると、各PDから出力される画素信号301L、301R、302L、302R、303L、303R、304L、304Rに対し、左側PDの出力のみを取り出したものを、(301L,302L,303L,304L)とする。また、右側PDの出力のみを取り出したもの(301R,302R,303R,304R)とする。左側PDおよび右側PDの各出力を加算平均した、((301L+301R)/2,(302L+302R)/2,(303L+303R)/2,(304L+304R)/2)から、合成画像データが作成される。
視差マップ生成回路514は、合成画像における被写体像の位置を基準とした左目用画像/右目用画像の位置ずれ量を視差量として算出する。算出した視差量に関する情報は視差マップとしてメモリ部508に記憶される。圧縮伸長回路515は、メモリ部508に記憶した画像データを所定の画像圧縮方法(例えば、適応離散コサイン変換(ADCT)等)に従って画像圧縮する。また、圧縮伸長回路515は、画像圧縮された画像データをメモリ部508に書き込む機能、及びメモリ部508から読み出した画像データを伸長してメモリ部508に書き込む機能を有する。
表示部516は、表示制御回路517からの表示用データに従って、各種情報や撮影画像を表示する。表示制御回路517は2次元表示用の画像データを表示するための表示制御や、立体視表示で画像データを表示するための表示制御を行う。
次に、撮影時のデジタルカメラの動作について説明する。
撮像装置のメイン電源が投入されると、制御系回路部の電源がオン状態となり、更に撮像信号処理回路506等の撮像処理系回路の電源がオン状態となる。ユーザが図示しないレリーズボタンを操作すると、システム制御部509が撮像素子505からのデータに基づいて、焦点状態検出に係る演算を行い、撮像装置から被写体までの距離を算出する。その後、レンズ駆動装置502がレンズ部501の可動レンズを駆動し、システム制御部509は、合焦状態であるか否かを判定する。
システム制御部509は、合焦状態でないと判定した場合、再びレンズ部501の駆動制御により、焦点状態の検出処理を実行する。なお、被写体までの距離を求める演算については、撮像素子505による撮像データから算出する方法以外に、図示しない測距専用装置を用いて行う方法でも構わない。システム制御部509は、合焦状態と判定した後に撮影動作を開始させる。撮影動作が終了すると、撮像信号処理回路506は撮像素子505が出力した画像信号を処理し、システム制御部509は画像データをメモリ部508に書き込む制御を行う。
撮像素子505が出力する撮像データについては、複数のPDからの画像信号として出力される。図2(B)に示す例では、PD301L、301R、302L、302R、303L、303R、304L、304Rの順に画像信号が出力される。撮像信号処理回路506は、撮像素子505の出力する撮像データを左目用画像データと右目用画像データに振り分けて画像処理を行う。左目用画像データは、図2(B)における左側PD301L、302L、303L、304L等の出力のみを選択して処理した結果得られる画像データである。また、右目用画像データは、図2(B)における右側PD301R、302R、303R、304R等の出力のみを選択して処理した結果得られる画像データである。左目用画像データと右目用画像データとは、別々にメモリ部508に保持される。
画像合成回路513は、メモリ部508に保持した左目用画像と右目用画像の各データを読み出して合成画像データを生成する。生成された合成画像データはメモリ部508に格納される。画像合成回路513によって実行される画像処理は、左目用画像と右目用画像について画素毎の加算平均値を算出する処理である。従って、この画像処理によって生成される合成画像は、被写体の形状を反映した画像となる。つまり、撮像素子505にて、左目用画像と右目用画像とで被写体の形状が異なって撮影された場合でも、画像合成回路513の画像処理によって被写体像の形状が補間されるため、正しい形状の画像データが生成される。例えば、被写体の形状が円形状であって、左目用画像と右目用画像では円形状でない場合でも、合成画像では被写体の形状と同じ円形状となる。
次に、視差マップ生成回路514が視差マップを生成して、メモリ部508に視差マップデータを記憶する。視差マップ生成回路514は、合成画像の位置を基準とした左目用画像/右目用画像の位置ずれ量を視差量として、視差マップを生成する。
図5は、視差マップの生成処理例を示す図である。図5(A)中の符号601は、被写体を撮影して得られる構図を示す。符号602、603、604はそれぞれ被写体を示す。図5(A)中に示す構図では、被写体602、603、604は、この順に上から並んでいる。また、被写体は、図5(C)に示すように、奥行き方向に並んで配置されている。符号604がカメラから最も近い被写体を示し、符号602が最も遠い被写体を示す。
図5(B)は、図5(A)に示す構図を撮影して得られるステレオ画像を示す。画像605は左目用画像を示し、画像606は右目用画像を示す。左目用画像605には、被写体602、603、604が、それぞれ、607L、608L、609Lとして示される。右目用画像606には、被写体602、603、604が、それぞれ、607R、608R、609Rとして示される。
左目用画像605における被写体像と右目用画像606における被写体像との間には、位置ずれがある。本実施形態では、両者間の位置ずれの量を視差量と定義する。符号610は、被写体602の左目用画像605における位置を基準とする、右目用画像606における位置のずれ量、つまり607Lと607Rとの間の視差量を示す。同様に、符号611は、被写体604の左目用画像605における位置を基準とする、右目用画像606における位置のずれ量、つまり609Lと609Rとの間の視差量を示す。被写体603については、左目用画像605における位置と右目用画像606における位置とが同じである。すなわち、被写体603については、視差量がゼロである。
視差マップ生成回路514は、まず、公知のパターンマッチング法を用いて、左目用画像605と右目用画像606に含まれる被写体を検知する。視差マップ生成回路514は、検知した被写体毎に以下の処理を実行する。
視差マップ生成回路514は、左目用画像605、右目用画像606における被写体像の重心間の中点から、左目用画像605における被写体像の重心までの位置ずれ量を視差量として算出する。言い換えると、視差マップ生成回路514は、左目用画像605と右目用画像606とに基づいて生成された合成画像における被写体像の重心の位置を基準とした、左目用画像における当該被写体の重心の位置ずれ量を視差量として算出する。算出される視差量は、左目用画像に対応する視差量である。もちろん、視差マップ生成回路514が、合成画像における被写体像の重心の位置を基準とした、右目用画像における当該被写体像の重心の位置ずれ量を、右目用画像に対応する視差量として算出してもよい。
図5(B)に示す例では、被写体602については、視差マップ生成回路514は、視差量610の半分の量である視差量612を算出する。また、被写体604については、視差マップ生成回路514は、視差量611の半分の量である視差量613を算出する。視差マップ生成回路514は、算出した視差量612、613に関する情報と、当該視差量の基準となる画像の位置情報を視差マップとしてメモリ部508に記憶する。この例では、視差量の基準となる画像の位置情報は、合成画像における被写体像の重心を示す。なお、上述したように、図5(B)に示す例では、被写体603については視差量がゼロである。
図6は、視差マップを模式的に例示した図である。視差マップ621は、視差量622と、視差量の基準となる画像の位置(重心)の情報623を含む。
次に、視差マップを用いた画像の再生処理について説明する。
システム制御部509は、メモリ部508から合成画像データと視差マップデータを読み出す。システム制御部509は、視差マップデータが示す視差量の基準となる画像の位置が、合成画像における被写体像の重心であることを確認する。そして、システム制御部509は、合成画像における被写体像を当該視差マップデータが示す視差量の分だけシフトさせることによって、再生対象の左目用画像すなわち視差量に対応する画像の再生用データを生成する。
また、システム制御部509は視差マップデータが示す視差量の符号を反転させる。システム制御部509は、視差マップが示す視差量の符号を反転させて得られる視差量を、合成画像における当該被写体像の重心を基準とする右目用画像における当該被写体の重心の位置ずれ量とする。そして、システム制御部509は、合成画像における被写体像を、当該視差マップデータが示す視差量の符号を反転させて得られる視差量の分だけシフトさせる。これによって、再生対象の右目用画像すなわち視差マップデータが示す視差量に対応する画像以外の画像の再生用データが生成される。
なお、合成画像における被写体像のシフトによって、当該被写体像が配置されていた位置の画素は、欠落画素となる。システム制御部509は、例えば、下記の参考文献1に記載されている技術を用いて、この欠落画素に色空間情報を付与する。すなわち、システム制御部509は、欠落画素の近傍の画素の画素値の平均値を色空間情報として算出し、算出した色空間情報を欠落画素に付与する。
参考文献1:特許第3524147号公報
以上のように本実施形態の撮像装置は、左目用画像と右目用画像を合成して、被写体の形状が反映された合成画像を生成し、該合成画像での位置を基準とする視差量に関する情報を視差マップデータとして生成する。メモリ部508には、左目用画像データと右目用画像データ、さらに画像合成回路513によって生成された合成画像データと、視差マップ生成回路514によって生成された視差マップデータが記憶される。
合成画像データと、視差マップデータが示す視差量に基づいて、再生対象の左目用画像データおよび右目用画像データが生成される。従って、撮影光学系の射出瞳の異なる領域を通過した光束の光電変換によって得られる左目用画像、右目用画像での形状が被写体形状と異なる場合であっても、画像の再生時には被写体の形状を反映した正しい画像を再生できる。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態における画像データのファイル構造について図7を参照して説明する。
図7は、視差マップを含む、DCF規格に準拠した画像ファイルを作成した場合の構造例を示す。なお、DCF(Design rule for Camera
File system)とは、デジタルカメラにおいて画像データを共通の仕様で扱うための画像ファイル形式である。画像ファイル6000は、DCFヘッダ部6003、サムネイル画像部6004、JPEG画像部6005、視差マップ部6006で構成されている。JPEGは、“Joint Photographic Experts Group”の略号である。
DCF画像データ部6001は、DCFヘッダ部6003、サムネイル画像部6004、JPEG画像部6005を含む。DCFヘッダ部6003はDCFヘッダ情報を格納する領域であって、予め所定のデータサイズが与えられている。DCFヘッダ情報には、以下の付帯情報、および各画像データを格納する領域を特定するためのオフセット情報が含まれる(括弧内は符号を示す)。
・メタデータA(6007):JPEG画像部6005に格納される画像データに関連する撮影情報やパラメータ等。
・オフセット値B(6008):サムネイル画像部6004の先頭位置までのオフセットデータ。
・オフセット値C(6009):JPEG画像部6005の先頭位置までのオフセットデータ。
・オフセット値D(6010):視差マップ部6006の先頭位置までのオフセットデータ。
オフセット値B、C、DはDCFヘッダ部6003の基準位置から算出される各画像部までの相対位置情報であり、これらの値により画像ファイル内における各画像データの開始位置が特定される。
サムネイル画像部6004は、JPEG画像部6005に格納されているJPEG画像データ等を間引いてリサイズ処理したサムネイル画像データを格納する領域である。サムネイル画像データは、例えば、表示部516の画面上に複数枚の縮小画像表示(インデックス表示)を行う際等に利用される。
JPEG画像部6005は、RAW画像データを撮像信号処理回路506で処理した後、圧縮して得たJPEG画像データを格納する領域である。RAW画像とは、撮像素子による各画素のデータから得られる画像であって、画像加工前、つまり現像処理等を行う前の画像を意味する。JPEG画像データは、多くのアプリケーションで扱うことが可能なデータであり、本実施形態では右目用画像と左目用画像を合成したJPEG画像のデータが格納される。両画像を加算合成することでJPEG画像部6005のデータは2D表示用として正しい被写体形状の画像を再生できる。なお、加算合成には加算平均処理も含むものとする。さらに視差マップを用いることで左目用画像、右目用画像を復元でき、3D表示用としても再生できる画像データが得られる。
視差マップ部6006は、JPEG画像部6005の画像データに係る視差量を格納する領域である。視差量は前記の方法により算出される。
次に、本実施形態における画像ファイルの記録動作について、図8を参照して説明する。図8は、撮影開始から記録媒体511に画像ファイルを記録するまでの一連のシーケンスを説明するフローチャートである。以下では、撮影前に予め撮影者が、3D撮影を行う設定を行っている場合と、そうでない場合の処理について説明する。
S6101では、図5で説明したように、不図示のレリーズボタンのユーザ操作に応答して、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、露光処理までの一連の撮影処理が行われる。次のS6102では、視差マップを含む画像ファイル、または視差マップを含まない画像ファイルの作成処理が行われ、作成された画像ファイルはメモリ部508に一時保存される。なお、DCFファイルの作成処理の詳細については図9および図10を参照して後述する。S6103では、S6102で生成されてメモリ部508に一時保存された画像ファイルのデータを、記録媒体511へ書き込む記録処理が行われる。
次に、図8のS6102における画像ファイルの作成処理について、図9を参照して説明する。
まず、S6201にて撮像信号処理回路506は、撮像素子505から出力されるRAWデータを取得する。画像合成回路513は取得したRAWデータを用いて合成画像データを生成する(S6202)。生成された合成画像データはメモリ部508に記憶される。
S6203は視差マップの作成が必要か否かの判定処理である。例えばユーザ操作に従って3D撮影を行った場合、視差マップが必要になるが、2D撮影を行った場合、視差マップは不要である。ここでは、視差マップを生成する場合から説明する。
S6204の視差マップ生成処理について、図10を参照して説明する。
まずS6201で取得したRAWデータから画像合成回路513は左目用画像データを生成し(S6301)、さらに右目用画像データを生成する(S6302)。なお、左目用画像データおよび右目用画像データの生成順序はこの逆でもよい。
生成された各画像データに対して、JPEG画像のサイズに合わせたリサイズ処理が行われる(S6303)。次に、リサイズ処理された左目用画像データと右目用画像データから視差マップ生成回路514が視差マップデータを生成する(S6304)。生成された視差マップデータはメモリ部508に記憶される。なお、リサイズ処理を行っていない左目用画像および右目用画像のデータから視差マップのデータを生成し、その後でリサイズ処理を行ってもよい。
図9のS6205ではサムネイル画像データが生成され、S6206にてJPEG画像データが生成される。メモリ部508に格納された合成画像データを読み出す処理が実行され、圧縮伸長回路515は、設定されたモードに応じた画像圧縮処理を行う。メモリ部508の空き領域には、撮影開始から一連の処理を終えたJPEG画像とサムネイル画像の各データが格納される。
最後にDCFヘッダが作成され(S6207)、メモリ部508に格納されているサムネイル画像、JPEG画像、視差マップのデータにより、画像ファイル6000の作成処理が実行される。このとき、DCFヘッダ部6003には、撮影情報、パラメータ等のメタデータA(図7の6007参照)として、シャッタースピードや露光時間等の撮影情報からメタデータが作成され、それらの値が設定される。またデータサイズに基づいてサムネイル画像部6004までのオフセット値B(6008参照)、JPEG画像部6005までのオフセット値C(6009参照)、及び視差マップ部6006までのオフセット値D(6010参照)が設定される。こうして、DCFヘッダ部6003のヘッダ情報が生成される。これにより、DCFヘッダ部6003内には視差マップの存在の有無及び場所を示す情報(オフセット6010参照)が格納されることになる。例えば、オフセット6010のオフセット値Dが所定値(例えば、“0”)であれば、視差マップが画像ファイル6000に格納されていないことを意味する。視差マップが画像ファイル6000内に含まれていないことを示す所定値が設定されているか、またはオフセット6010自体がDCFヘッダ部6003に存在しない場合には、視差マップが存在しないと判断することができる。一方、オフセット値Dに所定のオフセット値が与えられる場合には、視差マップが画像ファイル6000内に格納されており、かつ、その格納場所をオフセット値Dから特定できる。
次に、図9のS6203にて、視差マップを生成しない場合の画像ファイルの作成処理について図9を参照して説明する。
S6201とS6202の処理にてメモリ部508には合成画像データが格納される。S6203での判定後、合成画像データを用いてサムネイル画像データが生成され(S6205)、JPEG画像データが生成される(S6206)。視差マップの生成処理を省略することで、メモリ部508を無駄に使用しないで済む。
S6207ではDCFヘッダ部6003に関して、撮影情報やパラメータ等のメタデータA(図7の6007参照)、つまりシャッタースピードや露光時間等の撮影情報からメタデータが作成されて、それらの値が設定される。さらに各データサイズに基づいてサムネイル画像部6004までのオフセット値B(6008参照)、JPEG画像部6005までのオフセット値C(6009参照)、視差マップ部6006までのオフセット値D(6010参照)が設定される。ここで、オフセット6101に格納させるオフセット値Dは、視差マップが画像ファイル6000内に含まれていないことを示す所定値、例えば“0”に設定される。あるいは視差マップが画像ファイル6000に含まれない場合には、オフセット6010自体を生成しなくてもよい。
次にS6208では、生成されたDCFヘッダ部6003、サムネイル画像部6004およびJPEG画像部6005の各領域のデータから、視差マップを含まない画像ファイル6000が作成される。
本実施形態では、画像ファイルを記録媒体511に書き込む記録処理について説明したが、これに限らず、コンピュータ機器やプリンタ等の周辺機器との間で画像データや画像データに付属した管理情報を転送し合う場合でも前記と同様の処理が行われる。
第1実施形態によれば、画像ファイルのJPEG画像部に、左目用画像と右目用画像を合成したJPEG画像のデータを格納し、当該データに関する視差マップを画像ファイルに内包させる。これにより、視差マップを用いた3D表示での画像再生が可能となる。また視差マップを利用できないアプリケーションでは、加算合成処理したJPEG画像データを用いて2D表示での画像再生が可能となり、汎用性が保証される。すなわち、本実施形態では、一般のアプリケーションでも再生可能なファイルフォーマットを維持したままで、2D表示および3D表示で再生可能な画像ファイルを作成できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
以下、図11を参照して、サムネイル画像用の視差マップを生成した場合の画像ファイルの構造と生成処理について説明する。
図11は、サムネイル画像用視差マップを含むDCFファイルの構造例を示す。
DCF画像データ部7001は、DCFヘッダ部7003、サムネイル画像部7004、JPEG画像部7005を含む。DCFヘッダ部7003はDCFヘッダ情報を格納する領域であり、予め所定のデータサイズが与えられている。DCFヘッダ情報は、撮影情報やパラメータ等のメタデータA(7008参照)を含む。この他、サムネイル画像部7004の先頭位置までのオフセット値B(7009参照)と、JPEG画像部7005の先頭位置までのオフセット値C(7010参照)が含まれる。オフセット値D(7011参照)は、サムネイル画像用視差マップ部7006の先頭位置までのオフセットを示す。オフセット値E(7012参照)は、JPEG画像用視差マップ部7007の先頭位置までのオフセットデータを示す。これらのオフセット値B、C、D、Eにより、画像ファイル内における各画像データの開始位置が特定される。なお、オフセット値の配置順序は例示であって、他の順序でも構わない。
視差マップ部7002は、サムネイル画像用視差マップ部7006とJPEG画像用視差マップ部7007を含む。サムネイル画像用視差マップ部7006にはサムネイル画像のサイズに合わせて生成された視差マップデータが格納され、サムネイル画像の3D表示での画像再生処理に使用する。サムネイル画像用視差マップ部7006は、JPEG画像用視差マップ部7007よりも前(DCFヘッダ部7003側)に配置されるが、視差マップ部7002における各視差マップの配置順序は図11と逆でもよい。なお、サムネイル画像部7004、JPEG画像部7005、JPEG画像用視差マップ部7007は第1実施形態の場合と同様であるため、それらの詳細な説明は省略する。
図11のように、サムネイル画像用視差マップをJPEG画像用視差マップとともに画像ファイルの後方に配置することで、視差マップを使用しない場合の画像再生や視差マップの削除等の編集において利便性が向上する。
次に、第2実施形態における視差マップの生成について、図9および図12を参照して説明する。
まず、図9のS6201およびS6202の処理にてメモリ部508に合成画像データが格納される。画像合成回路513は、左目用画像データを生成し(図12のS7101)、右目用画像データを生成する(S7102)。生成された各画像データに対して、設定されたJPEG画像のサイズに合わせてリサイズ処理が実行される(S7103)。JPEG画像用にリサイズ処理された右目用画像データと左目用画像データから、視差マップ生成回路514はJPEG画像用の視差マップを生成する(S7104)。
次にサムネイル画像用視差マップを生成するために、S7101およびS7102で生成した左目用画像データと右目用画像データに対して、サムネイル画像サイズへのリサイズ処理が実行される(S7105)。サムネイル画像用にリサイズ処理された右目用画像データと左目用画像データから、視差マップ生成回路514はサムネイル画像用視差マップデータを生成する(S7106)。その後、第1実施形態の説明と同様にDCFヘッダ部7003が作成される。このときサムネイル画像用視差マップ部7006のオフセット値DとJPEG画像用視差マップ部7007のオフセット値Eをそれぞれ設けることにより、画像ファイル7000はサムネイル画像用およびJPEG画像用の視差マップを別々に持つことができる。
以上のように、第2実施形態では、サムネイル画像用視差マップを生成して、該マップのデータを内包した画像ファイルを作成する。これにより、サムネイル画像について3D表示での画像再生処理を行うことができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を説明する。
図13はRAW画像データを含む画像ファイルを作成した場合のファイル構造を例示する。
DCF画像データ部8001はDCFヘッダ部8003、サムネイル画像部8004、表示用JPEG画像部8005、RAW画像部8006を含む。DCFヘッダ部8003はDCFヘッダ情報を格納する領域であって、予め所定のデータサイズが与えられている。DCFヘッダ情報は、RAW画像部8006に格納される画像データに関連する撮影情報やパラメータ等のメタデータA(8010参照)を含む。この他、以下のオフセット値が含まれる(括弧内は符号を示す)。
・オフセット値B(8011参照):サムネイル画像部8004の先頭位置までのオフセットデータを示す。
・オフセット値C(8012参照):表示用JPEG画像部8005の先頭位置までのオフセットデータを示す。
・オフセット値D(8013参照):RAW画像部8006の先頭位置までのオフセットデータを示す。
・オフセット値E(8014参照):サムネイル画像用視差マップ部8007の先頭位置までのオフセットデータを示す。
・オフセット値F(8015参照):表示JPEG画像用視差マップ部8008の先頭位置までのオフセットデータを示す。
・オフセット値G(8016参照):RAW画像用視差マップ部8009の先頭位置までのオフセットデータを示す。
オフセット値BないしGにより画像ファイル内における各画像データの開始位置が特定される。
RAW画像部8006はRAW画像データを格納する領域である。RAW画像データは、撮像素子から読み出されたデータであって、現像や圧縮処理等の画像加工が行われる前の大サイズの画像データである。本実施形態では、以下に示す2種類のRAW画像データを取り扱う例について説明する。
・複数のPDで得たデータを各画素内で加算平均したRAW画像データ(以下、加算RAW画像データという)
・選択処理や合成処理を行わずに、画素内の各PDで得たデータをそのまま使用したRAW画像データ(以下、非加算RAW画像データという)。
加算RAW画像データは、1画素内の各PDの検出データに加算平均処理を施こして得られるデータであり、演算処理後のデータではあるが、表示等には適さないという意味でRAW画像データである。本実施形態では加算RAW画像データを、加算平均処理後のデータとして説明するが、加算処理のみ行ったデータを加算RAW画像データとして扱い、後処理で除算処理やダイナミックレンジの調整を行う形態でも構わない。
図13に示す視差マップ部8002は、サムネイル画像用視差マップ部8007、表示JPEG画像用視差マップ部8008、RAW画像用視差マップ部8009を含む。サムネイル画像用視差マップ部8007および表示JPEG画像用視差マップ部8008については、第2実施形態の場合と同様であるため、それらの詳細な説明を省略する。
RAW画像用視差マップ部8009は、RAW画像部8006のRAW画像データに係る視差量を格納する領域である。非加算RAW画像データの場合には、撮像素子505から読み出した各PDの情報がそのまま使用されるため、後で視差マップを復元できる。そのため本実施形態では、RAW画像部8006に格納されるRAW画像データが非加算RAW画像データである場合、RAW画像用視差マップ部8009を内包しない画像ファイルを作成するものとして説明する。その他、サムネイル画像部8004、表示用JPEG画像部8005等については、第2実施形態の場合と同様であるため、それらの詳細な説明を省略する。
次に、第3実施形態における視差マップの生成について、図9および図14を参照して説明する。
まず、図9のS6201およびS6202の処理においてメモリ部508には合成画像データが格納される。画像合成回路513は、左目用画像データを生成し(S8101)、右目用画像データを生成する(S8102)。次にシステム制御部509は、RAW画像データが非加算RAW画像データであるか、または加算RAW画像データであるかを判定し、RAW画像用視差マップを作成する必要性の有無を判定する(S8103)。RAW画像データが非加算RAW画像データであるか、または加算RAW画像データであるかの判定については、ユーザが設定したモード等から判定する方法や、メディア容量や画像サイズ等から自動で判定する方法がある。加算RAW画像データの場合、S8014に進む。S8101やS8102で生成した左目用画像データと右目用画像データから、視差マップ生成回路514はRAW画像用視差マップデータを生成する(S8104)。次に、S8101、S8102で生成した左目用画像データと右目用画像データは、それぞれJPEG画像用にリサイズ処理され(S8105)、表示用JPEG画像の視差マップデータが生成される(S8106)。さらに、S8101およびS8102で生成した左目用画像データと右目用画像データは、それぞれサムネイル画像用にリサイズ処理され(S8107)、サムネイル画像用の視差マップデータが生成される(S8108)。
一方、S8103で非加算RAW画像データと判定された場合には、RAW画像用視差マップデータの生成は不要であり、S8105に進んで、JPEG画像用およびサムネイル画像用のリサイズ処理と視差マップ生成処理が行われる。
第1実施形態のDCFヘッダ部と同様に、DCFヘッダ部8003には、撮影情報、パラメータ等のメタデータA(図13の8010参照)として、シャッタースピードや露光時間等の撮影情報が設定される。またデータサイズに基づいて前記オフセット値BからGが設定され、DCFヘッダ部8003のヘッダ情報が生成される。こうして、DCFヘッダ部8003内にはRAW画像データ用の視差マップの存在の有無及び場所を示す情報(オフセットG)が格納されることになる。オフセット8016の示すオフセット値Gとして所定値(例えば、“0”)が設定されている場合、RAW画像用視差マップのデータが画像ファイル8000には格納されていないことを意味する。あるいは、オフセット8016自体がDCFヘッダ部8003に存在しない場合、RAW画像用視差マップデータは画像ファイル8000に格納されていないことが分かる。オフセット値Gに正当な値が与えられていれば、RAW画像用視差マップデータが画像ファイル8000内に格納されていることが判明し、その格納場所はオフセット値Gから特定できる。
以上のように、第3実施形態では、加算RAW画像データであるか、または非加算RAW画像データであるかによって画像ファイルに視差マップのデータを内包させる必要があるか否かを判断する。その結果、非加算RAW画像データと判定された場合、RAW画像用視差マップは不要となるので、その分のファイル容量を削減できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、DCFヘッダ部に格納するオフセットデータの配置順序や、視差マップ部に格納する視差マップデータの配置順序については任意に変更可能である。また、本実施形態では3D画像の再生処理に要する時間を短縮するために、サムネイル画像用視差マップおよび表示用JPEG画像の視差マップを常に作成するものとして説明した。これに限らず、RAW画像用視差マップが画像ファイル内に存在する場合には、サムネイル画像用視差マップや表示用JPEG画像の視差マップを作成して画像ファイルに含める工程を削除してもよい。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
505 撮像素子
506 撮像信号処理回路
509 システム制御部
510 記録媒体制御I/F部
511 記録媒体
513 画像合成回路
514 視差マップ生成回路

Claims (9)

  1. 撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過した光束を光電変換して複数の画像信号を出力する複数の光電変換部と、
    前記複数の光電変換部より出力される複数の画像信号のうち、異なる瞳領域を通過した光束に対応する信号を合成して画像加工前の合成画像信号を生成する画像成手段と、
    前記撮像光学系の瞳領域の対となる領域に対応する信号から生成される画像信号に基づいて、視差マップデータを生成する視差マップ生成手段と、
    前記合成画像信号および前記視差マップデータを含む画像ファイルを生成し、記録媒体に記録する記録手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記記録手段は、前記合成画像信号のJPEG画像を前記画像ファイルに含んで記録することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記画像ファイルはDCF形式で記録されることを特徴とする請求項1または2記載の撮像装置。
  4. 前記記録手段は、前記合成画像信号をリサイズして生成される縮小画像信号と、前記縮小画像信号に対応して前記視差マップデータがリサイズされた縮小視差マップデータを合わせて前記画像ファイルに記録させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の撮像装置。
  5. 複数のマイクロレンズを有し、
    前記複数のマイクロレンズは、各マイクロレンズがそれぞれ複数の前記光電変換部に対応することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記視差マップデータとは、前記撮像光学系の異なる瞳領域を通過した光束に対応する画像信号間の領域ごとの視差量を示すデータであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記記録手段は、前記合成画像信号及び前記撮像光学系の異なる瞳領域のいずれかを通過した光束に対応する画像信号を含む画像ファイルを生成し、前記記録媒体に記録することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過した光束を光電変換して複数の画像信号を出力する複数の光電変換部からの画像信号と、前記複数の画像信号のうち、異なる瞳領域を通過した光束に対応する信号を合成した画像加工前の合成画像信号を取得する取得手段と、
    前記複数の画像信号のうち、前記撮像光学系の瞳領域の対となる領域に対応する画像信号に基づいて、視差マップデータを生成する視差マップ生成手段と、
    前記合成画像信号および前記視差マップデータを含む画像ファイルを生成し、記録媒体に記録する記録手段と、を有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 撮像光学系の異なる瞳領域をそれぞれ通過した光束を光電変換して複数の画像信号を出力する複数の光電変換部が画像信号を出力する出力ステップと、
    前記出力ステップにて出力される画像信号のうち、異なる瞳領域を通過した光束に対応する信号を合成して画像加工前の合成画像信号を生成する生成ステップと、
    前記撮像光学系の瞳領域の対となる領域に対応する信号から生成される画像信号に基づいて、視差マップデータを生成する視差マップ生成ステップと、
    前記合成画像信号および前記視差マップデータを含む画像ファイルを生成し、記録媒体に記録する記録ステップと、を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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