JP5911246B2 - ウインドガラス昇降機構 - Google Patents
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Description
図15(A)は、ワイヤ5が遷移溝4の近傍でワイヤガイドプーリ1から離れるような位置関係で支持溝2に巻き掛けられて停止した状態を示している。
図15(A)の状態で車両ドアを強く閉めてワイヤ5に車両幅方向の振動が加わると、図15(B)に示すように、支持溝2に巻き掛けられていたワイヤ5の一部が遷移溝4に引っ掛かってアセンブリ溝3に戻る。
図15(B)の状態でワイヤガイドプーリ1が反時計方向に回転すると、図15(C)に示すように、支持溝2に巻き掛けられていたワイヤ5の大半が支持溝2から抜けてアセンブリ溝3に戻る。
図15(C)の状態でワイヤガイドプーリ1がさらに反時計方向に回転すると、ワイヤ5が支持溝2から完全に抜けて、ワイヤ5をアセンブリ溝3に巻き掛けた初期状態に戻る。この状態ではもはやウインドガラス昇降機構はその機能を発揮できない。
上記中間フランジの上記フランジ除去部の上記回転軸孔を中心とする平面角度は、45゜ないし90゜の範囲内であることが好ましい。
上記傾斜面の軸直交断面からの傾斜角度は、底面フランジ輪郭への最大接近部から離間するにつれて徐々に大きくなることが好ましい。
また、仮巻溝にワイヤを仮巻きした状態でワイヤとワイヤガイドプーリを相対回転させるだけで、ワイヤが、仮巻溝からワイヤ導入部の内面に形成された傾斜面に移行し、この傾斜面を伝ってワイヤガイド溝に移行するので、ワイヤを損傷させることなくワイヤをワイヤガイド溝に簡単に巻き掛けることができる。
しかも、ワイヤガイド溝にワイヤが巻き掛けられると、たとえ車両ドアを強く閉めてワイヤに車両幅方向の振動が加わったとしても、ワイヤが傾斜面に乗り上げた後でこの傾斜面を伝って再びワイヤガイド溝に戻るので、一旦巻き掛けたワイヤがワイヤガイド溝から離脱することがない。
そしてワイヤガイドプーリ100は、全円板状の底面フランジ111と、周方向の一部が切除された不完全円板状の中間フランジ112とを有し、両フランジ111と112の間に回転軸孔101と同心のワイヤガイド溝113を形成するプーリ本体部110、及びこのプーリ本体部110の中間フランジ112を挟んで底面フランジ111との軸方向の反対側に一体に形成した非円形の天面フランジ114を備えている。非円形天面フランジ114は、平面的に見て、中間フランジ112との間にワイヤガイド溝113より小径で中間フランジ112の少なくともフランジ除去部112aに接近する方向に偏心した仮巻溝115を形成する仮巻溝形成部114aと、この仮巻溝形成部114aに接続され中間フランジ112のフランジ除去部112aにおいて底面フランジ111の最大輪郭に接近するワイヤ導入部114bとを有しており、このワイヤ導入部114bの内面は、少なくとも底面フランジ111の輪郭への最大接近部での軸直交断面において、全体がワイヤガイド溝113の底部に向かって傾斜する傾斜面116からなっている。
また、仮巻溝115にワイヤ117を仮巻きした状態でワイヤ117とワイヤガイドプーリ100を相対回転させるだけで、ワイヤ117が、仮巻溝115からワイヤ導入部114bの内面に形成された傾斜面116に移行し、この傾斜面116を伝ってワイヤガイド溝113に移行するので、ワイヤ117を損傷させることなくワイヤ117をワイヤガイド溝113に簡単に巻き掛けることができる。
しかも、ワイヤガイド溝113にワイヤ117が巻き掛けられると、たとえ車両ドアを強く閉めてワイヤ117に車両幅方向の振動が加わったとしても、ワイヤ117が傾斜面116に乗り上げた後でこの傾斜面116を伝って再びワイヤガイド溝113に戻るので、一旦巻き掛けたワイヤ117がワイヤガイド溝113から離脱することがない。
フランジ除去部112a(傾斜面116)の平面角度が45°を下回ると、上述の特許文献2のように、ワイヤガイド溝113にワイヤ117が巻き掛けられた状態で車両ドアを強く閉めてワイヤ117に車両幅方向の振動が加わったときに、ワイヤ117がフランジ残留部112bの端部に引っ掛かって損傷するおそれがある。また、ワイヤ117がフランジ残留部112bに引っ掛かった状態でワイヤガイドプーリ100が回転すると、ワイヤ117が傾斜面116を乗り越えて仮巻溝115に戻るおそれがある。
フランジ除去部112a(傾斜面116)の平面角度が90°を上回ると、フランジ除去部112a(傾斜面116)とフランジ残留部112b(仮巻溝115)のバランスが悪くなって、ワイヤガイド溝113上をワイヤ117が上手く回らないといったワイヤガイドプーリ100の動作不良が生じるおそれがある。
11 ガイドレール
12 スライダベース
13 ワイヤ
13a ワイヤ端部
14 ケーブルドラム
15 モータドライブユニット
100 ワイヤガイドプーリ
101 回転軸孔
101a 回転軸
110 プーリ本体部
111 底面フランジ
112 中間フランジ
112a フランジ除去部
112b フランジ残留部
113 ワイヤガイド溝
114 天面フランジ
114a 仮巻溝形成部
114b ワイヤ導入部
115 仮巻溝
116 傾斜面
117 ワイヤ
Claims (6)
- 上下方向に延びるガイドレールと;このガイドレールに沿って昇降自在に支持された、ウインドガラスを固定したスライダベースと;このスライダベースに固定されたワイヤと;上記ガイドレールに回転自在に設けられた、スライダベースに固定された上記ワイヤが巻き掛けられるワイヤガイドプーリと;を備えたウインドガラス昇降機構において、
上記ワイヤガイドプーリは、
全円板状の底面フランジと、周方向の一部が切除された不完全円板状の中間フランジとを有し、両フランジ間に回転軸孔と同心のワイヤガイド溝を形成するプーリ本体部;及び
このプーリ本体部の中間フランジを挟んで底面フランジとの軸方向の反対側に一体に形成した非円形の天面フランジ;を備え、
この非円形天面フランジは、平面的に見て、中間フランジとの間にワイヤガイド溝より小径で中間フランジの少なくともフランジ除去部に接近する方向に偏心した仮巻溝を形成する仮巻溝形成部と、この仮巻溝形成部に接続され中間フランジのフランジ除去部において底面フランジの最大輪郭に接近するワイヤ導入部とを有すること;及び
このワイヤ導入部の内面は、少なくとも底面フランジ輪郭への最大接近部での軸直交断面において、全体がワイヤガイド溝の底部に向かって傾斜するとともに該ワイヤガイド溝の底部に接続される傾斜面からなっていること;を特徴とするウインドガラス昇降機構。 - 請求項1記載のウインドガラス昇降機構において、
上記傾斜面の軸直交断面からの傾斜角度は、底面フランジと中間フランジが形成するワイヤガイド溝の軸直交断面からの傾斜角度より大きいウインドガラス昇降機構。 - 請求項1または2記載のウインドガラス昇降機構において、
上記傾斜面は、上記ワイヤガイド溝の底部の円弧に接する接線を形成するウインドガラス昇降機構。 - 請求項1ないし3のいずれか1項記載のウインドガラス昇降機構において、
天面フランジのワイヤ導入部は、平面的に見て、底面フランジ輪郭への最大接近部から徐々に底面フランジから離反しており、その内面には、最大接近部から離間するにつれて徐々に深さを深める上記仮巻溝が形成されているウインドガラス昇降機構。 - 請求項1ないし4のいずれか1項記載のウインドガラス昇降機構において、
上記中間フランジの上記フランジ除去部の上記回転軸孔を中心とする平面角度は、45゜ないし90゜の範囲内であるウインドガラス昇降機構。 - 請求項1ないし5のいずれか1項記載のウインドガラス昇降機構において、
上記傾斜面の軸直交断面からの傾斜角度は、底面フランジ輪郭への最大接近部から離間するにつれて徐々に大きくなるウインドガラス昇降機構。
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JP2011204164A JP5911246B2 (ja) | 2011-09-20 | 2011-09-20 | ウインドガラス昇降機構 |
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