JP5911167B2 - プライミングポンプ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン側のギヤポンプで燃料タンク内に貯留された燃料を汲み上げるディーゼルエンジンに設けられ、ガス欠や燃料を供給する配管が空の状態のときに、燃料タンクから燃料を手動で汲み上げてエンジンに供給するプライミングポンプ装置に関する。
プライミングポンプ装置には、プライミングポンプ及びプライミングポンプの手動駆動部を車体のフロアパネルに設けたものがある。
このプライミングポンプ装置は、フロアパネルの下側にプライミングポンプを収納するポンプ収納部を形成し、フロアパネルにポンプ収納部を室内側に開放する開口部を形成し、開口部をフロアパネルの上側から覆う蓋体をフロアパネルに着脱可能に取付けたものである。
このプライミングポンプ装置によれば、室内側からプライミングポンプを作動が可能であり、蓋体をフロアパネルから離脱させたときに手動駆動部として用いることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
特開2009−35109号公報
特許文献1のプライミングポンプ装置では、フロアパネルの下側にプライミングポンプを収納するポンプ収納部を形成するものの、収納状態であっても作動可能状態であっても室内側にプライミングポンプが突出している。これでは、室内スペースに燃料通路が存在することとなる。
また、開口部をフロアパネルの上側から覆う蓋体がフロアパネルに取付けられた収納状態では、フロアパネルとの段差があり、段差をなくす工夫が臨まれる。
さらに、特許文献1のプライミングポンプ装置は、収納状態では蓋体がクリップでフロアパネルに係止され、プライミングポンプは半押圧状態で収納されている。クリップを外した状態では室内からプライミングポンプを誤って作動してしまうことがある。また、プライミングポンプは半押圧状態なので、プライミングポンプの経年変化を起こし、ポンプの吐出性能が落ちる恐れがある。
本発明は、室内スペースに燃料通路を設定することになく、室内からプライミングポンプの作動をすることができるプライミングポンプ装置を提供することを課題とする。フロアパネルとの段差があっても、段差をなくしフラットな室内を実現することができるプライミングポンプ装置を提供することを課題とする。
本発明は、室内スペースに燃料通路を設定することになく、室内からプライミングポンプを誤って作動することを防止できるプライミングポンプ装置を提供することを課題とする。プライミングポンプが経年変化を防止することができるプライミングポンプ装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両の床下にプライミングポンプが配置され、このプライミングポンプの上方の床には貫通孔が設けられ、この貫通孔からプライミングポンプを作動し、燃料を手動で汲み上げてエンジンに供給するプライミングポンプ装置において、貫通孔に貫通するとともに床にシール部材を介して取付けられる筒状のケース部と、このケース部にスライド可能に設けられたプッシュ部材と、ケース部に支持されプッシュ部材を下方から覆うブーツ部材と、を備え、プッシュ部材に、人手で室内側から押圧するプッシュ本体と、このプッシュ本体に取付けられ、ブーツ部材を介してプライミングポンプを作動するプッシュロッドと、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ケース部に、上部にプッシュ部材の作動を阻止する蓋体が着脱自在に取付けられたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、床に、床を覆うカーペットが設けられ、カーペットに、ケース部を臨む開口部が設けられ、蓋体が、ケース部に取付けられた状態で開口部の周縁を、ケース部とで挟み込むことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、ケース部とプッシュ部材との間に、プッシュ部材を上方に付勢する付勢部材が設けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、ケース部が、プッシュ部材を収納するインナケースと、このインナケースの周りを覆うアウタケースと、から分割構成され、ブーツ部材に、上部が解放された肩部と、下部に形成され伸縮自在な伸縮部と、を備え、肩部が、インナケースとアウタケースとで挟持されたことを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、プライミングポンプ装置は、車両の床下にプライミングポンプが配置され、このプライミングポンプの上方の床には貫通孔が設けられ、この貫通孔からプライミングポンプを作動し、燃料を手動で汲み上げてエンジンに供給する。
貫通孔に貫通するとともに床にシール部材を介して取付けられる筒状のケース部と、このケース部にスライド可能に設けられたプッシュ部材と、ケース部に支持されプッシュ部材を下方から覆うブーツ部材と、を備えたので、室内からプライミングポンプを容易に操作することができる。これにより、プライミングポンプの操作性の向上を図ることができる。
直接、プライミングポンプに触れる必要もないので、プライミングポンプを操作するときに、手が汚れることもない。この結果、プライミングポンプの使い勝手の向上を図ることができる。
さらに、燃料タンクに貯留された燃料を手動で汲み上げ可能なプライミングポンプが車体の床下に配置されているので、室内スペースの減少を招くことはない。これにより、室内スペースの有効利用を図ることができる。
プッシュ部材に、人手で室内側から押圧するプッシュ本体と、このプッシュ本体に取付けられプライミングポンプを、ブーツ部材を介して作動するプッシュロッドと、を備えたので、プッシュ部材の形状の設計の自由度を拡げることができる。また、プッシュ本体をケース部側への組み込み、プッシュロッドをブーツ部材側への組み込み、プッシュ本体とプッシュロッドとを結合することもできるので、プライミングポンプ装置の組立を容易におこなうことができる。
エンジンルームにプライミングポンプが配置されていないことから、衝突から保護するためにプライミングポンプ廻りのブラケットを強化する必要がなく、プライミングポンプ装置の軽量化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、ケース部の上部にプッシュ部材の作動を阻止する蓋体が着脱自在に取付けられたので、室内からプライミングポンプを誤って作動することを防止できる。
請求項3に係る発明では、床に、床を覆うカーペットが設けられ、カーペットに、ケース部を臨む開口部が設けられ、蓋体が、ケース部に取付けられた状態で開口部の周縁を、ケース部とで挟み込むので、カーペットのまくれを防止することができるとともに、室内の見栄えを向上することができる。さらに、ケース部のガタつきを抑え、車体振動の低減を図ることができる。
また、蓋体が、ケース部に取付けられた状態で開口部の周縁を、ケース部とで挟み込むので、例えば、床(車体フロア)との段差があっても、段差をなくしフラットな室内を実現することができる。
請求項4に係る発明では、ケース部とプッシュ部材との間に、プッシュ部材を上方に付勢する付勢部材が設けられたので、プッシュ部材の遊びを吸収し、プッシュ部材のガタツキを抑えることができる。
請求項5に係る発明では、ケース部が、プッシュ部材を収納するインナケースと、このインナケースの周りを覆うアウタケースと、から分割構成されたので、ケース部の成形が容易となる。
ブーツ部材に、上部が解放された肩部と、下部に形成され伸縮自在な伸縮部と、を備え、肩部が、インナケースとアウタケースとで挟持されたので、ケース部にブーツ部材を確実に支持することができるとともに、床側のケース部からケース部内に雨水の浸入を確実に防止することができる。
本発明に係る実施例1のプライミングポンプ装置が採用された車両の室内を示す斜視図である。 図1の2矢視図である。 図1の3−3線断面図であり、本発明に係る実施例1のプライミングポンプ装置の断面図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置のプライミングポンプの斜視図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の燃料システム図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の斜視図である。 図6の7−7線断面図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の分解斜視図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の組立手順の一例を示す前半の作用説明図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の組立手順の一例を示す後半の作用説明図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の使用方法を示す作用説明図である。 図3に示されたプライミングポンプ装置の比較検討図である。 本発明に係る実施例2のプライミングポンプ装置の断面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図5に示されたように、車両10は、車体11の前部に設けられるエンジン16と、車体11の中間に設けられ、室内(車室)12の下部が構成される床(車体フロア)15と、床15下に設けられる燃料タンク18と、室内からプライミングポンプ(ポンプ本体)41を操作可能に構成されたプライミングポンプ装置40と、を備える。
車両10は、運転席21が室内の左に配置される左ハンドルの車両である。
エンジン16は、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。エンジン16内部には、ギヤポンプ17が配置され、エンジン16側のギヤポンプ17で燃料タンク18内に貯留された燃料を汲み上げる。さらに、ガス欠や燃料を供給する燃料フィードパイプ(配管)31が空の状態のときには、ギヤポンプ17では燃料タンク18内に貯留された燃料を汲み上げることができないため、エンジン16と燃料タンク18との間に燃料を手動で汲み上げて供給するプライミングポンプ41が配置されている。
なお、ディーゼルエンジン16では、燃料タンク18内にガソリンエンジンのように電動ポンプ(不図示)を持たない。
詳細には、エンジン16と燃料タンク18との間が燃料フィードパイプ(燃料供給パイプ)31及び燃料リターンパイプ32で結ばれ、燃料フィードパイプ31の中間にプライミングポンプ装置40(プライミングポンプ41)が配置される。プライミングポンプ41は、手動で操作するためハンドプライマーとも呼ばれる。
燃料フィードパイプ31は、燃料タンク18側に接続されたタンク側パイプ31aと、エンジン16側に接続されたエンジン側パイプ31bと、から構成される。プライミングポンプ41は、タンク側パイプ31aとエンジン側パイプ31bとの間に設けられる。
床(車体フロア)15には、プライミングポンプ41の上方に室内側からプライミングポンプ41を臨むことができる貫通孔33と、室内12側に床15を覆うカーペット34と、床15とカーペット34との間に、室内12に暖気を送るヒータダクト35(図7参照)と、が設けられる。
すなわち、貫通孔33からプライミングポンプ41を作動し、燃料を手動で汲み上げてエンジン16に供給することができる。
カーペット34には、ケース部43を臨む開口部36が設けられる。また、カーペット34は、荷重が加わることで圧縮される圧縮代を有する部材である。
開口部36の周縁36aは、蓋体46とケース部43の鍔部(インナ鍔部)62とで挟み込まれている。
ヒータダクト35には、ケース部43を臨ますダクト逃げ部35aが設けられる。
室内12には、室内12の前部左側に設けられた運転席21と、室内12の前部右側に設けられた助手席22と、車体11のコンソール23に配置されたシフトレバー24と、コンソール23に且つシフトレバー24の後方に配置されたサイドブレーキレバー25と、コンソール23に且つサイドブレーキレバー25の後方に配置されたコンソールボックス26と、が配置されている。
運転席21の左側には、乗員が乗降する前部左ドア開口27が配置されている。
図6〜図8に示されたように、プライミングポンプ装置40は、車体11の床15下に配置され、燃料タンク18に貯留された燃料を手動で汲み上げ可能なプライミングポンプ41と、貫通孔33に貫通するとともに床15にシール部材42を介して取付けられる筒状のケース部43と、このケース部43にスライド可能に設けられたプッシュ部材44と、ケース部43に支持され、プッシュ部材44を下方から覆うブーツ部材45と、ケース部43の上部に着脱自在に取付けられ、プッシュ部材44の作動を阻止する蓋体46と、ケース部43とプッシュ部材44との間に設けられ、プッシュ部材44を上方に付勢する付勢部材47と、から構成される。
プライミングポンプ41は、プライミングポンプ41の流路確保のために、非作動状態のときにはプライミングポンプ41の体積が最大となるように、プッシュ部材44の圧力が作用しないように構成されている。
プライミングポンプ41は、下部が床15側に設けられたブラケット51で支持されている。ブラケット51は、プライミングポンプ41を水、泥、雪、氷若しくは石から保護するアンダカバー機能を有する。
ケース部43は、前述のように床15に雨水を遮断するシール部材42を介して取付けられている。また、ケース部43は、プッシュ部材44を収納するインナケース52と、このインナケース52の周りを覆うアウタケース53と、から分割構成される。
インナケース52の鍔部(インナ鍔部)62に、ヒータダクト35に当接する緩衝部材54が設けられ、カーペット34と緩衝部材54とでヒータダクト35を挟み込んでいる。
インナケース52は、上部に形成されるインナ上筒部61と、このインナ上筒部61の中間から外方に延ばした鍔部(インナ鍔部)62と、インナ上筒部61の下端から内方に延ばしたインナ段部63と、このインナ段部63から下方に延ばしたインナ下筒部64と、インナ下筒部64の下部を閉鎖するインナ底部65と、このインナ底部65を上下に貫通させ、プッシュ部材44をスライド自在に支持するインナスライダ部66と、インナ鍔部62からインナ上筒部61に沿って立ち上げた内筒部69と、からなる。
インナ鍔部62には、アウタケース53に係合するインナ係合爪67が形成される。
内筒部69には、蓋体46を着脱自在に係止する蓋体係止部(蓋体係止片)68,68(一方不図示)が形成される。
インナ上筒部61には、蓋体係止部68,68を形成するための切り欠き61a,61a(図8参照)が形成される。
インナ底部65は、付勢部材47の下端を受けるばね受け部である。
インナ段部63は、アウタケース53のアウタ段部73とでブーツ部材45の肩部81を挟持する部分である。
鍔部(インナ鍔部)62は、緩衝部材54を貼り付け、支持する部分である。
アウタケース53は、鍔部(インナ鍔部)62に当接するアウタ鍔部72と、アウタ鍔部72に設けられ、インナケース52のインナ係合爪67が嵌合するアウタ嵌合部77と、アウタ鍔部72の内側から下方に延ばしたアウタ上筒部71と、アウタ上筒部71の下端から内方に延ばしたアウタ段部73と、アウタ段部73の内側から下方に延ばしたアウタ下筒部74と、アウタ段部73の外方から下方に延ばされ、シール部材42を位置決めするとともに床(車体フロア)15に当接する突リング部76と、アウタ下筒部74に形成され、床(車体フロア)15に係止するアウタ係止爪78と、からなる。なお、アウタケース53は、シール部材42に直接、荷重がかからない構造としている。
アウタ上筒部71とアウタ鍔部72とには放射状に複数のリブ75が設けられる。
ブーツ部材45は、上部が解放された肩部81と、この肩部81の内方から下方に延ばしたストレート筒部82と、このストレート筒部82から下方に延ばした伸縮自在な伸縮部83と、この伸縮部83の先端を閉鎖する底部84と、を備える。
肩部81は、前述のように、インナケース52のインナ段部63とアウタケース53のアウタ段部73とで挟持されている。
プッシュ部材44は、人手で室内12側から押圧するプッシュ本体(上プッシュロッド)87と、このプッシュ本体87に取付けられ、ブーツ部材45を介してプライミングポンプ41を作動するプッシュロッド(下プッシュロッド)88と、を備える。
プッシュ本体87は、上下方向に延ばされた上ロッド部91と、この上ロッド部91の上端に形成され、人手の指若しくは専用治具103(図11参照)を当てる上部当接面92、上ロッド部91の下端に形成されプッシュロッド88を取付けるロッド取付部93と、が形成される。
プッシュロッド88は、上下方向に延ばされた下ロッド部95と、この下ロッド部95の上端に形成されプッシュ本体87に取付けられる被取付部96と、この下ロッド部95の下端に形成されブーツ部材45の底部84に当接させる下部当接面97と、が形成される。
付勢部材47は、具体的には圧縮ばねである。
蓋体46は、基部となる蓋本体57と、この蓋本体57からリング状に垂下され、インナケース52のインナ上筒部61及び内筒部69に嵌り込む蓋リング部58と、この蓋リング部58に形成され、インナケース52の蓋体係止部(蓋体係止片)68に着脱自在に係止する蓋係止溝59と、を備える。なお、インナケース52は、インナケース52内への水、泥、雪、氷の侵入を防ぐラビリンス構造としている。
蓋本体57には、蓋体46を回転操作するための十字のコイン溝57aが形成される。
図9(a)〜(c)、図10(a)〜(c)にプライミングポンプ装置40の組立手順の一例が示される。図9(a)において、エンジン16(図5参照)と燃料タンク18(図2参照)との間に、燃料フィードパイプ31、燃料リターンパイプ32等が予め配置される。
図9(b)において、ブラケット51で支持されたプライミングポンプ41を床(車体フロア)15の下部から固定する。プライミングポンプ41の一端41aにタンク側パイプ31aが接続され、プライミングポンプ41の他端41bにエンジン側パイプ31bが接続される。
図7において、ブーツ部材45の底部84にプッシュロッド(下プッシュロッド)88を組み込み、アウタ段部73にブーツ部材45の肩部81を載置し、アウタ嵌合部77にインナ係合爪67を嵌合し、ブーツ部材45の肩部81をインナ段部63とアウタ段部73とで挟持し、インナ下筒部64に付勢部材47を挿入し、この付勢部材47にプッシュ本体(上プッシュロッド)87を貫通しつつ、プッシュ本体87をインナスライダ部66に挿入し、プッシュ本体87のロッド取付部93にプッシュロッド88の被取付部96を取付け、鍔部(インナ鍔部)62に緩衝部材54を貼り付け、ブーツ部材45、付勢部材47、インナケース52、アウタケース53、緩衝部材54、プッシュ本体87、プッシュロッド88を組立てる(アッセンブリする)。
図9(c)において、上記手順で組立済みのブーツ部材45(図7参照)、付勢部材47、インナケース52、アウタケース53、緩衝部材54、プッシュ本体87、プッシュロッド88の組立品40Aを、床15に形成した貫通孔33(図9(a)参照)に室内12側からシール部材42(図7参照)を介して、矢印a1の如く挿入し、貫通孔33にアウタ係止爪78(図7参照)を係止する。
図10(a)において、鍔部(インナ鍔部)62(図7参照)に貼り付け済みの緩衝部材54にヒータダクト35を矢印a2の如く載置する。このときに、ヒータダクト35のダクト逃げ部35aでインナケース52(図7参照)のインナ上筒部61を逃げ、インナ上筒部61に当たらないようにした。
図10(b)において、床(車体フロア)15に矢印a3の如くカーペット34を敷く。このときに、カーペット34の開口部36でインナケース52(図7参照)のインナ上筒部61を逃げ、インナ上筒部61に当たらないようにした。
図7において、インナケース52の蓋体係止部(蓋体係止片)68に、蓋体46の蓋係止溝59を係止して、ケース部43に蓋体46を取付ける。これにより、図10(c)において、ケース部43に取付けられた状態で開口部36(図10(b)参照)の周縁36aを、ケース部43(図7参照)とで挟み込むので、カーペット34のまくれを防止することができるとともに、室内12の見栄えを向上することができる。さらに、ケース部43のガタつきを抑え、車体振動の低減を図ることができる。
図11(a),(b)にプライミングポンプ装置40の操作方法が示される。図11(a)に示されたように、蓋体46(図7参照)を外した状態で指又は手のひらでプッシュ部材44を矢印b1の如く押圧する。押圧のときの操作時姿勢が安定し、操作が楽である。
また、図11(b)に示されたように、ディーゼル仕様専用部品であるエマージェンシーノズル(不図示)に収納可能とした専用治具103を用意し、蓋体46を外した状態で専用治具103をプッシュ部材44にあてがい、専用治具103の上端に外した蓋体46を被せ、手のひらで蓋体46を介して専用治具103を押圧することで、プッシュ部材44を矢印b2の如く押圧する。また、プッシュ部材44の操作に、ディーゼル仕様専用部品であるエマージェンシーノズル(不図示)を直接用いることも可能である。
このときに、足での操作は、専用治具103が安定しないため、荷重が専用治具103に掛けられず操作不可である。
図12(a)に比較例のプライミングポンプ装置200が示される。
比較例のプライミングポンプ装置200では、プライミングポンプ(ハンドプライマー)204がエンジンルーム203内に配置され車体201に固定される。プライミングポンプ204を操作するには、エンジンルーム203内に手を入れ、直接プライミングポンプ(ハンドプライマー)204をもむ(操作する)。
エンジンルーム203内なので、プライミングポンプ204の熱環境は、雰囲気温度が最大120℃、燃料温度が最大90℃、プライミングポンプ204の振動環境が最大5Gが想定される。衝突時にはプライミングポンプ装置200に対してエンジンの侵入が予想される。プライミングポンプ204は、エンジンルーム203内に配置されているので、水、泥若しくは石の侵入はほぼないものと考えられる。
図12(b)に実施例のプライミングポンプ装置40が示される。
実施例のプライミングポンプ装置40では、プライミングポンプ(ハンドプライマー)41が運転席21(図1参照)の足下付近の床15下(室外)に配置され、ブラケット(アンダカバー)51内に搭載されるともに、車体11で保護可能な高さに設定される。プライミングポンプ装置40を操作するには、室内12(図1参照)に設設けられた蓋体46(図7参照)を外し、プライミングポンプ装置40のプッシュ部材44(図1参照)を押圧して、室外に設定されたプライミングポンプ(ハンドプライマー)41を、室内12から床(車体フロア)15越しにもむ(操作する)。
床15下なので、プライミングポンプ41の熱環境は、雰囲気温度が最大80℃、燃料温度が最大90℃、プライミングポンプ41の振動環境が最大5Gが想定される。衝突時にはプライミングポンプ装置40に対して侵入はないものと考えられる。プライミングポンプ41は、床15下に配置されているので、水、泥若しくは石の侵入が想定される。そこで、プライミングポンプ41をブラケット(アンダカバー)51内に搭載し、車体11で保護可能な高さに設定し、水、泥若しくは石から保護する。
図1〜図8に示されたように、プライミングポンプ装置40では、車両10の床15下にプライミングポンプ41が配置され、このプライミングポンプ41の上方の床15には貫通孔33が設けられ、この貫通孔33からプライミングポンプ41を作動し、燃料を手動で汲み上げてエンジンに供給する。
貫通孔33に貫通するとともに床15にシール部材42を介して取付けられる筒状のケース部43と、このケース部43にスライド可能に設けられたプッシュ部材44と、ケース部43に支持されプッシュ部材44を下方から覆うブーツ部材45と、を備えたので、室内12からプライミングポンプ41を容易に操作することができる。これにより、プライミングポンプ41の操作性の向上を図ることができる。
直接、プライミングポンプ41に触れる必要もないので、プライミングポンプ41を操作するときに、手が汚れることもない。この結果、プライミングポンプ41の使い勝手の向上を図ることができる。
さらに、燃料タンク18に貯留された燃料を手動で汲み上げ可能なプライミングポンプ41が車体11の床15下に配置されているので、室内12スペースの減少を招くことはない。これにより、室内12スペースの有効利用を図ることができる。
プッシュ部材44に、人手で室内12側から押圧するプッシュ本体87と、このプッシュ本体87に取付けられプラインミグポンプ41、ブーツ部材45を介して作動するプッシュロッド88と、を備えたので、プッシュ部材44の形状の設計の自由度を拡げることができる。
また、プッシュ本体87をケース部43側への組み込み、プッシュロッド88をブーツ部材45側への組み込み、プッシュ本体87とプッシュロッド88とを結合することもできるので、プライミングポンプ装置40の組立を容易におこなうことができる。
エンジンルーム(不図示)にプライミングポンプ41が配置されていないことから、衝突から保護するためにプライミングポンプ41廻りのブラケットを強化する必要がなく、プライミングポンプ装置40の軽量化を図ることができる。
図7に示されたように、プライミングポンプ装置40では、ケース部43の上部にプッシュ部材44の作動を阻止する蓋体46が着脱自在に取付けられたので、室内12からプライミングポンプ41を誤って作動することを防止できる。
図1、図7に示されたように、プライミングポンプ装置40では、床15に、床15を覆うカーペット34が設けられ、カーペット34に、ケース部43を臨む開口部36が設けられ、蓋体46が、ケース部43に取付けられた状態で開口部36の周縁36aを、ケース部43とで挟み込むので、カーペット34のまくれを防止することができるとともに、室内12の見栄えを向上することができる。さらに、ケース部のガタつきを抑え、車体振動の低減を図ることができる。
また、蓋体46が、ケース部43に取付けられた状態で開口部36の周縁36aを、ケース部43とで挟み込むので、例えば、床(車体フロア)15との段差があっても、段差をなくしフラットな室内12を実現することができる。
図7に示されたように、プライミングポンプ装置40では、ケース部43とプッシュ部材44との間に、プッシュ部材44を上方に付勢する付勢部材47が設けられたので、プッシュ部材44の遊びを吸収し、プッシュ部材44のガタツキを抑えることができる。
図8に示されたように、プライミングポンプ装置40では、ケース部43が、プッシュ部材44を収納するインナケース52と、このインナケース52の周りを覆うアウタケース53と、から分割構成されたので、ケース部43の成形が容易となる。
図7に示されたように、ブーツ部材45に、上部が解放された肩部81と、下部に形成され伸縮自在な伸縮部83と、を備え、肩部81が、インナケース52とアウタケース53とで挟持されたので、ケース部43にブーツ部材45を確実に支持することができるとともに、床15側のケース部43からケース部43内に雨水の浸入を確実に防止することができる。
図7に示されたように、プライミングポンプ装置40では、床15とカーペット34との間に、室内12に暖気を送るヒータダクト35を備え、インナケース52の鍔部(インナ鍔部)62に、ヒータダクト35に当接する緩衝部材54が設けられ、カーペット34と緩衝部材54とでヒータダクト35を挟み込んだので、ヒータダクト35の振動の低減を図ることができる。
プライミングポンプ41が、プライミングポンプ41の流路確保のために、非作動状態のときにはプライミングポンプ41の体積が最大となるように、プッシュ部材44の圧力が作用しないように構成されたので、プライミングポンプ41の経年変化が進行することを防止できる。
図7に示されたように、プライミングポンプ装置40では、プライミングポンプ41が、下部が床15側に設けられたブラケット51で支持されたので、プッシュ部材44とブラケット51とでプライミングポンプ41を挟み込むことができ、プッシュ部材44でプライミングポンプ41を十分に押圧することができる。また、小石などからプライミングポンプ41を保護することができる。
図13に実施例2のプライミングポンプ装置140の断面図が示される。図7に示された実施例1のプライミングポンプ装置40に使用した部品と同一部品は同一符号を用い、詳細な説明は省略する。
プライミングポンプ装置140では、蓋体46と緩衝部材54との間に、上から床内装材であるカーペット141、室内の静粛性を向上するインシュレータ142、暖気の通路であるヒータダクト143の順で配置され、カーペット141、インシュレータ142、ヒータダクト143は、蓋体46と緩衝部材54との間に挟み込まれている。
カーペット141及びインシュレータ142は、荷重が加わることで圧縮される圧縮代を有する部材である。
尚、本発明に係るプライミングポンプ装置は、図3に示すように、プライミングポンプ41は床15下に配置されたが、これに限るものではなく、エンジンルーム側にプライミングポンプを配置し、室内側から操作できるようにしたものであってもよい。
本発明に係るプライミングポンプ装置は、セダンやワゴンなどのディーゼルエンジン搭載車両に適用するのに好適である。
10…車両、12…室内、15…床、33…貫通孔、34…カーペット、35…ヒータダクト、36…開口部、36a…開口部の周縁、40…プライミングポンプ装置、41…プライミングポンプ、42…シール部材、43…ケース部、44…プッシュ部材、45…ブーツ部材、46…蓋体、47…付勢部材、51…ブラケット、52…インナケース、53…アウタケース、54…緩衝部材、81…ブーツ部材の肩部、83…ブーツ部材の伸縮部、87…プッシュ本体、88…プッシュロッド。

Claims (5)

  1. 車両の床下にプライミングポンプが配置され、このプライミングポンプの上方の前記床には貫通孔が設けられ、この貫通孔から前記プライミングポンプを作動し、燃料を手動で汲み上げてエンジンに供給するプライミングポンプ装置において、
    前記貫通孔に貫通するとともに前記床にシール部材を介して取付けられる筒状のケース部と、このケース部にスライド可能に設けられたプッシュ部材と、前記ケース部に支持され前記プッシュ部材を下方から覆うブーツ部材と、を備え、
    前記プッシュ部材は、人手で室内側から押圧するプッシュ本体と、このプッシュ本体に取付けられ、前記ブーツ部材を介して前記プライミングポンプを作動するプッシュロッドと、を備えたことを特徴とするプライミングポンプ装置。
  2. 前記ケース部は、上部に前記プッシュ部材の作動を阻止する蓋体が着脱自在に取付けられたことを特徴とする請求項1記載のプライミングポンプ装置。
  3. 前記床は、該床を覆うカーペットが設けられ、該カーペットは、前記ケース部を臨む開口部が設けられ、
    前記蓋体は、前記ケース部に取付けられた状態で前記開口部の周縁を、前記ケース部とで挟み込むことを特徴とする請求項2記載のプライミングポンプ装置。
  4. 前記ケース部と前記プッシュ部材との間に、該プッシュ部材を上方に付勢する付勢部材が設けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のプライミングポンプ装置。
  5. 前記ケース部は、前記プッシュ部材を収納するインナケースと、このインナケースの周りを覆うアウタケースと、から分割構成され、
    前記ブーツ部材は、上部が解放された肩部と、下部に形成され伸縮自在な伸縮部と、を備え、
    前記肩部は、前記インナケースと前記アウタケースとで挟持されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のプライミングポンプ装置。
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