JP5910292B2 - 属性データ生成装置、画像処理装置、サーバ、属性データ生成方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

属性データ生成装置、画像処理装置、サーバ、属性データ生成方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像の属性を示す属性データを生成し直す技術に関する。
従来、画像を用紙に印刷する前に、画像に対して補正の処理を施すことがある。例えば、文字が画像に含まれる場合は、文字をくっきりとさせるためにエッジ強調処理を施す。または、いわゆる網点領域が画像に含まれる場合は、モアレの発生を抑えるために、ぼかし処理を施す。
これらの補正の処理は、画像の中の領域ごとに、領域の属性に応じて施すのが、好ましい(特許文献1参照)。
画像を印刷するたびに、領域ごとの属性を判別することが、考えられる。しかし、判別を毎回行うと、印刷の前処理に時間が掛かってしまう。
そこで、画像のデータと属性のデータとを一組にして管理する方法が提案されている(特許文献1および特許文献2参照)。
特開2003−163801号公報 特開2007−88912号公報
画像の補正の処理の手段(以下、「補正手段」と記載する。)は、日々、改良されている。これに伴い、様々な属性に適した補正の処理が可能になっている。
したがって、例えば、「複合機」または「MFP(Multi Function Peripheral)」などと呼ばれる画像形成装置に設けられる補正手段も、機種が変わるごとに、新しいものが用いられることが多い。
ところで、古い画像形成装置を新しい画像形成装置に置き換えた際に、古い画像形成装置で使用していた画像のデータおよび属性のデータを新しい画像形成装置へ引き継いで使用することが、ある。
ところが、古い画像形成装置の補正手段に合わせて生成された属性のデータでは、新しい画像形成装置の補正手段の性能が十分に発揮されないので、ユーザが期待する通りに画像が印刷されないことがある。
そこで、属性のデータを新しい画像形成装置の補正手段に合わせて生成し直すことが、考えられる。
しかし、画像のデータの量が多いと、属性のデータを生成し直すのに多くの時間が掛かってしまう。
本発明は、このような問題点に鑑み、画像の属性のデータを従来よりも短い時間で生成し直すことを、目的とする。
本発明の一形態に係る属性データ生成装置は、属性の異なる複数の領域からなる画像データの画像処理を当該複数の領域のそれぞれの属性に応じて実行する画像処理手段のために用いられる属性データ生成装置であって、他の画像処理手段を含む他の属性データ生成装置から出力された、前記画像データに対応づけられかつ前記複数の領域それぞれの属を示す第一の属性データを取得する属性データ取得手段と、前記第一の属性データに示される属性のうち、前記画像処理手段の仕様によって変更すべき属性である要変更属性を特定する、変更属性特定手段と、記変更属性特定手段によって特定された前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する、新属性判別手段と、前記複数の領域のうちの前記要変更属性の領域のみ、元の属性から前記新属性判別手段で判別された属性である新属性に変更されるように前記第一の属性データを更新することによって、第二の属性データを生成する、属性データ生成手段と、を有する。
好ましくは、前記変更属性特定手段は、前記要変更属性を、前記画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第二の特性データと前記他の画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第一の特性データとを比較することにより特定し、
前記新属性判別手段は、前記第二の特性データに含まれる複数の属性の中から前記要変更属性がどの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する
前記画像処理手段は、画像処理回路である。または、CPU(Central Processing Unit)および前記CPUによって実行されるコンピュータプログラムを記憶するメモリによって構成される
または、前記複数の領域の属性は、文字画像領域に対する属性および写真またはイラスト領域に対する属性の少なくとも1つを含む
本発明によると、画像の属性のデータを従来よりも短い時間で生成し直すことができる。
画像処理システムの全体的な構成の例を示す図である。 画像形成装置のハードウェア構成の例を示す図である。 バージョンごとに対応する属性および属性同士の関係の例を示す図である。 画像形成装置の機能的構成の例を示す図である。 画像データによって再現される画像およびこれを構成する領域の属性の例を示す図である。 領域属性データに示される領域の位置および属性の例を示す図である。 第一の実施形態における画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 第一の実施形態における画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。 画像処理システムの全体的な構成の例を示す図である。 サーバのハードウェア構成の例を示す図である。 サーバの機能的構成の例を示す図である。 第二の実施形態におけるサーバの全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
〔第一の実施形態〕
図1は、画像処理システム1SYの全体的な構成の例を示す図である。図2は、画像形成装置1のハードウェア構成の例を示す図である。図3は、バージョンごとに対応する属性および属性同士の関係の例を示す図である。図4は、画像形成装置1の機能的構成の例を示す図である。
画像処理システム1SYは、図1に示すように、複数台の画像形成装置1、1台または複数台のパーソナルコンピュータ3、および通信回線4などによって構成される。各装置は、通信回線4を介して通信を行うことができる。通信回線4として、いわゆるLAN(Local Area Network)回線、公衆回線、またはインターネットなどが用いられる。以下、各画像形成装置1を「画像形成装置1A」、「画像形成装置1B」、…と区別して記載することがある。
画像形成装置1は、一般に複合機またはMFP(Multi Function Peripherals)などと呼ばれる装置であって、コピー、ネットワークプリンティング、ファックス、スキャナ、およびボックスなどの機能を集約した装置である。
ネットワークプリンティング機能は、画像データをパーソナルコンピュータ3から受信して画像を用紙に印刷する機能である。「ネットワークプリンタ機能」または「PCプリント機能」などと呼ばれることもある。
ボックス機能は、ユーザごとに「個人ボックス」または「ボックス」などと呼ばれる、パーソナルコンピュータにおけるフォルダまたはディレクトリなどに相当する記憶領域を設け、管理する機能である。ユーザは、自分のボックスに画像データなどを保存しておくことができる。
画像形成装置1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)10a、RAM(Random Access Memory)10b、ROM(Read Only Memory)10c、大容量記憶装置10d、スキャンユニット10e、プリントユニット10f、NIC(Network Interface Card)10g、操作パネル10h、モデム10i、および画像補正回路10jのほか制御用の回路などによって構成される。
NIC10gは、通信回線4を介してTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルによってパーソナルコンピュータ3などと通信を行うための装置である。
モデム10iは、固定電話網を介してG3などのプロトコルでファックス端末などと画像データをやり取りするための装置である。
操作パネル10hは、タッチパネルディスプレイおよびキー群などによって構成される。
タッチパネルディスプレイは、ユーザに対するメッセージを与えるための画面、処理の結果を示す画面、またはユーザが画像形成装置1に対して指示を入力するための画面などを表示する。また、タッチパネルディスプレイは、タッチされた(押された)位置を検知し、CPU10aへその位置を通知する。
キー群は、テンキー、スタートキー、およびストップキーなどのキーによって構成される。
ユーザは、操作パネル10hを操作することによって、画像形成装置1に対してコマンドを与えたりデータを入力したりすることができる。
スキャンユニット10eは、用紙に記されている画像を読み取って画像データを生成する装置である。生成された画像データは、後述する通り、大容量記憶装置10dに設けられている画像データ等保存部131に保存されることができる。
画像補正回路10jは、プリントユニット10fによる印刷の対象である画像の補正の処理を行う。画像補正回路10jは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)またはFPGA(Field Programmable Gate Array)などによって実現される。
ところで、一般に、画像の各部分は、文字の領域、網点の領域、罫線の領域、または下地の領域など様々な属性の領域に分けられる。画像補正回路10jは、各領域の属性に応じて補正の処理を行う。
例えば、「文字」という属性の領域に対しては、エッジを強調する処理を行う。文字属性は、アルファベット、漢字、カタカナ、または平仮名などの文字の画像が含まれている、という属性である。なお、公知の画像処理によると、数字または記号などの符号の画像が含まれているものも、この属性に分類されることが、多い。以下、「文字」という属性を「文字属性」と記載する。他の属性の名称についても同様に「○○属性」と記載する。
または、網点属性の領域に対しては、スムージングの処理を行う。網点属性は、印刷の際に規則的な多数のドットからなるスクリーン(網点のパターン)が用いられる、という属性である。写真およびイラストなどが網点属性に該当することが、多い。
また、画像補正回路10jには、補正の処理の仕様(スペック)に応じたバージョンがある。新しいバージョンの画像補正回路10jほど、多くの属性に応じた補正の処理を行うことができる。以下、図3に示す属性に対応するバージョンがある場合を例に説明する。
なお、画像補正回路10jは、古いバージョンの属性を有する領域に対しても補正の処理を行うことができる場合がある。ただし、古いバージョンの属性を、この画像補正回路10jにとっての最新の属性のうちのいずれかに当てはめて補正の処理を行うので、ユーザが期待している結果が得られるとは、限らない。そこで、以下、画像補正回路10jにとっての最新の属性を「画像補正回路10jのバージョンに対応する属性」などと記載する。例えば、バージョンV1に対応する属性は、図3において、バージョンV1の列に上下に並んだ属性である。同様に、バージョンV2に対応する属性はバージョンV2の列に上下に並んだ属性であり、バージョンV3に対応する属性はバージョンV3の列に上下に並んだ属性である。
図3に示すように、本実施形態では、少なくともバージョンV1〜V3の3つのバージョンがある。バージョンV1は、「網点」、「文字」、「下地」、および「その他」の各属性に応じた補正の処理を行うことができる。網点属性および文字属性については、前に説明した通りである。下地属性は、文字、写真、およびイラストなどのいずれのオブジェクトも含まれていない、という属性である。単色の領域が下地属性に該当することが、多い。その他属性は、上記のいずれの属性にも該当しない属性である。
バージョンV2は、「白網点」、「黒網点」、「黒文字」、「カラー文字」、「白文字」、「罫線」、「白下地」、「グレー下地」、「カラー下地」、および「バーコード」の各属性に応じた補正の処理を行うことができる。
白網点属性および黒カラー網点属性は、ともに、網点属性のより具体的な属性である。白網点属性は、印刷の際に白のドットのスクリーンが用いられる、という属性である。黒カラー網点属性は、印刷の際に黒またはカラーのドットのスクリーンが用いられる、という属性である。なお、本実施形態において、「カラー」は、黒、白、および黒の中間調(つまり、グレー)以外の色を意味する。
黒文字属性、カラー文字属性、および白文字属性は、ともに、文字属性のより具体的な属性である。黒文字属性は、黒の文字が含まれている、という属性である。カラー文字属性は、カラーの文字が含まれている、という属性である。白文字属性は、白の文字が含まれている、という属性である。いわゆる白抜き文字のある領域が白文字属性に該当することが、多い。
罫線は、一般的に、文字ではない。しかし、判別方法によっては、罫線が文字として認識される場合がある。そこで、本実施形態では、罫線属性を、文字属性のより具体的な属性として取り扱う。また、罫線は、判別方法によっては、その他属性であると判別される場合もある。そこで、罫線属性を、その他属性のより具体的な属性としても、取り扱う。
白下地属性、グレー下地属性、およびカラー下地属性は、ともに、下地属性のより具体的な属性である。白下地属性は、白の下地である、という属性である。グレー下地属性は、グレーの下地である、という属性である。カラー下地属性は、カラーの下地である、という属性である。
バーコード属性は、その他属性のより具体的な属性であって、バーコードの画素が含まれている、という属性である。非線属性は、その他属性のより具体的な属性であって、罫線でもバーコードでもない、という属性である。
バージョンV3は、「白網点内一般サイズ文字」、「白網点背景」、「白網点内大文字」、「黒カラー網点内一般サイズ文字」、「黒カラー網点背景」、「黒カラー網点内大文字」、「黒一般サイズ文字」、「黒大文字」、「カラー一般サイズ文字」、「カラー大文字」、「白一般サイズ文字」、および「白大文字」の各属性に応じた補正の処理を行うことができる。
白網点内一般サイズ文字属性、白網点内大文字属性、および白網点背景属性は、ともに、白網点属性のより具体的な属性である。白網点内一般サイズ文字属性は、白網点属性の領域の中の文字の部分でありかつ所定よりも小さいサイズ(以下、「一般サイズ」と記載する。)の文字の部分である、という属性である。一方、白網点内大文字属性は、白網点属性の領域の中の文字の部分でありかつ一般サイズ以上の文字の部分である、という属性である。白網点背景属性は、白網点属性の領域の中の背景の部分である、という属性である。
黒カラー網点内一般サイズ文字属性、黒カラー網点内大文字属性、および黒カラー網点背景属性は、ともに、黒カラー網点属性のより具体的な属性である。黒カラー網点内一般サイズ文字属性は、黒カラー網点属性の領域の中の文字の部分でありかつ一般サイズの文字の部分である、という属性である。一方、黒カラー網点内大文字属性は、黒カラー網点属性の領域の中の文字の部分でありかつ一般サイズ以上の文字の部分である、という属性である。黒カラー網点背景属性は、黒カラー網点属性の領域の中の背景の部分である、という属性である。
黒一般サイズ文字属性および黒大文字属性は、ともに、黒文字属性のより具体的な属性である。黒一般サイズ文字属性は、黒の一般サイズの文字が含まれている、という属性である。黒大文字属性は、黒の一般サイズ以上の文字が含まれている、という属性である。
カラー一般サイズ文字属性およびカラー大文字属性は、ともに、カラー文字属性のより具体的な属性である。カラー一般サイズ文字属性は、カラーの一般サイズの文字が含まれている、という属性である。カラー大文字属性は、カラーの一般サイズ以上の文字が含まれている、という属性である。
白一般サイズ文字属性および白大文字属性は、ともに、白文字属性のより具体的な属性である。白一般サイズ文字属性は、白の一般サイズの文字が含まれている、という属性である。白大文字属性は、白の一般サイズ以上の文字が含まれている、という属性である。
図2に戻って、プリントユニット10fは、スキャンユニット10eによって読み取られた画像を印刷する。または、大容量記憶装置10dから読み出された画像データまたはパーソナルコンピュータ3から送信されてきた画像データなどに基づいて画像を用紙に印刷する。なお、これらの画像は、必要に応じて、画像補正回路10jによって補正されて印刷される。
ROM10cおよび大容量記憶装置10dには、上述の機能を実現するためのオペレーティングシステム、ミドルウェア、およびアプリケーションなどのソフトウェアが記憶されている。さらに、図4に示す属性判別部101、属性データ生成部102、画像データ等転送処理部103、画像データ等取得部121、要変更属性判別部122、属性変更対象判別部123、属性変更領域データ抽出部124、新属性判別部125、属性データ更新部126、画像データ等保存部131、およびバージョン特性データ保存部132などの機能を実現するためのアプリケーションが記憶されている。各ソフトウェアを構成するモジュールは必要に応じてRAM10bにロードされ、CPU10aによって実行される。大容量記憶装置10dとして、ハードディスクドライブまたはSSD(Solid State Drive)などが用いられる。
次に、図4に示す各部の処理内容などを、新たな画像データを保存する場合と、他の画像形成装置1から引き継ぐ画像データを保存する場合とに大別して、説明する。
〔新たな画像データを保存する場合〕
図5は、画像データ5によって再現される画像およびこれを構成する領域の属性の例を示す図である。
バージョン特性データ保存部132には、バージョン特性データ71が保存されている。バージョン特性データ71は、図3に示したような、バージョンごとの、補正の処理に対応している属性のほか、属性同士の概念の大小関係を示している。
画像データ等保存部131には、画像形成装置1自身のスキャンユニット10eによって読み取られた画像の画像データおよび他の画像形成装置1から受信した画像データが保存される。以下、これらの画像データを「画像データ5」と総称する。
さらに、画像データ等保存部131には、画像データ5ごとの領域属性データ6が保存される。画像は、上述の通り、様々な属性の領域に分けられる。領域属性データ6は、対応する画像データ5によって再現される画像を構成する各領域の位置および属性を示している。
画像データ5および領域属性データ6は、スキャンユニット10e、属性判別部101、および属性データ生成部102によって次のように生成される。
ユーザは、読取りの対象の画像が記されている用紙をスキャンユニット10eにセットし、スキャンのコマンドを入力する。
すると、スキャンユニット10eは、この用紙から画像を読み取ってローデータ(Raw Data)を生成する。そして、所定のフォーマットに変換することによって、画像データ5を生成する。なお、ローデータをそのまま画像データ5として用いてもよい。
属性判別部101は、画像データ5およびバージョン特性データ71に基づいて、読み取られた画像の中の各領域の位置および属性を判別する。具体的には、画像データ5によって再現される画像の各領域が、バージョン特性データ71に示される、画像形成装置1自身の画像補正回路10jのバージョンに対応した属性のうちの、いずれに該当するのかを、判別する。各領域がいずれの属性に該当するのかは、公知の方法によって判別することができる。
属性データ生成部102は、各領域の位置および属性判別部101によって判別された属性を示す領域属性データ6を生成する。そして、画像データ5および領域属性データ6は、互いに対応付けられて画像データ等保存部131に保存される。
例えば、図5(A)に示す画像が読み取られた場合は、この画像補正回路10jがバージョンV1に対応しているのであれば、図5(B)に示すように、各領域の属性が判別される。そして、この画像の画像データ5と、この画像の各領域の位置および属性を示す領域属性データ6とが、互いに対応付けられて画像データ等保存部131に保存される。
〔他の画像形成装置1から引き継ぐ画像データを保存する場合〕
図6は、領域属性データ6に示される領域の位置および属性の例を示す図である。
以下、画像形成装置1Aに保存されている画像データ5を、画像形成装置1Bに引き継いで保存する場合を例に、説明する。
ユーザは、画像データ5を画像形成装置1Bへ移動する旨のコマンドを画像形成装置1Aに対して入力する。
すると、画像形成装置1Aにおいて、画像データ等転送処理部103は、この画像データ5と、これに対応付けられている領域属性データ6とを、画像データ等保存部131から読み出し、画像形成装置1Bへ送信する。さらに、画像形成装置1A自身の画像補正回路10jのバージョンを示す送信元バージョンデータ72も、画像データ5などとともに画像形成装置1Bへ送信する。
画像形成装置1Bにおいて、画像データ等取得部121は、画像形成装置1Aが送信した画像データ5、領域属性データ6、および送信元バージョンデータ72を取得する。
すると、画像データ5、領域属性データ6、および送信元バージョンデータ72に基づいて要変更属性判別部122ないし属性データ更新部126によって次の処理が実行される。
要変更属性判別部122は、画像データ5の画像の中の領域の属性を変更する必要があるか否かを、次のように判別する。画像形成装置1B自身の画像補正回路10jのバージョンと送信元バージョンデータ72に示されるバージョンとを比較する。そして、両者が同じであれば、変更する必要がないと、判別する。一方、両者が相違すれば、変更する必要があると、判別する。
属性変更対象判別部123は、画像データ5の画像の中の領域の属性を変更する必要があると要変更属性判別部122によって判別された場合に、属性を変更すべき領域(以下、「属性要変更領域」と記載する。)を、次のように判別する。
属性変更対象判別部123は、領域属性データ6に示される属性の中から、画像形成装置1B自身の画像補正回路10jのバージョンにおいて2つ以上のより具体的な属性に分かれているものを、バージョン特性データ71(図3参照)に基づいて検索する。
例えば、領域属性データ6に白網点、黒文字、白下地、および罫線の各属性が示されており、かつ、画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンがバージョンV3である場合は、図3のバージョン特性データ71に基づいて検索すると、白網点、黒文字、および白下地の各属性が検索結果として表れる。
そして、属性変更対象判別部123は、検索したこのような属性を有する領域を属性要変更領域であると判別する。
属性変更領域データ抽出部124は、画像データ5の画像の中から、属性変更対象判別部123によって判別された属性要変更領域の画像データである領域画像データ5rを画像データ5の中から抽出する。
新属性判別部125は、属性要変更領域の属性を、属性変更領域データ抽出部124によって抽出されたこの属性要変更領域の領域画像データ5rに基づいて、判別する。属性要変更領域が複数ある場合は、それぞれの属性を、それぞれの領域画像データ5rに基づいて、判別する。各属性要変更領域がいずれの属性に該当するのかは、属性判別部101による判別の場合と同様、公知の方法によって判別することができる。ただし、ここでは、画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンに対応した属性のうちのいずれに該当するのかを、判別する。
属性データ更新部126は、領域属性データ6を次のように更新する。領域属性データ6の中の属性要変更領域についてのデータを、新属性判別部125によって判別された属性が示されるように更新(書換)する。また、1つの属性要変更領域が2つの領域に分割された場合は、分割後のそれぞれの位置および判別された属性が示されるように更新する。例えば、白網点属性の領域は、白網点内一般サイズ文字属性の領域、白網点背景属性の領域、および白網点内大文字属性の領域に分割されることがある。
このように、他の画像形成装置1から受信した領域属性データ6を更新することによって、この画像形成装置1の領域属性データ6が生成される。
新属性判別部125および属性データ更新部126の処理によると、例えば、画像データ5が図5(A)のような画像の画像データであり、かつ、領域属性データ6が図5(B)のような位置および属性を示す場合に、領域属性データ6は次のように更新される。
画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンがバージョンV2であるならば、図6(A)のような位置および属性が示されるように領域属性データ6が更新される。または、バージョンV3であるならば、図6(B)のような位置および属性が示されるように領域属性データ6が更新される。なお、図6(A)および(B)において、図5(B)とは属性が異なる領域のデータが、更新される。それ以外の領域のデータは、そのままである。そして、画像データ5および更新された領域属性データ6が、互いに対応付けられて画像データ等保存部131に保存される。
画像データ5の画像の中の領域の属性を変更する必要がないと要変更属性判別部122によって判別された場合は、領域属性データ6を更新することなく、画像データ5および領域属性データ6が互いに対応付けられて画像データ等保存部131に保存される。
図7および図8は、第一の実施形態における画像形成装置1の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像形成装置1における画像データの管理のための全体的な処理の流れを、図7および図8のフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、画像形成装置1Bの処理の流れを例に説明する。
図7および図8において、画像形成装置1Bは、用紙から画像を読み取った場合は(#11でYes)、画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンをチェックする(#12)。この画像の各領域がこのバージョンに対応したいずれの属性に該当するのかを判別し、各領域の位置および属性を示すデータを領域属性データ6として生成する(#13)。そして、この画像の画像データ5と生成した領域属性データ6とを対応付けて保存する(#14)。
または、画像形成装置1Bは、他の画像形成装置1(例えば、画像形成装置1A)から画像データ5、領域属性データ6、および送信元バージョンデータ72を受信した場合は(#15)、これらを保存するための処理を次のように実行する(#16〜#24)。
画像形成装置1Bは、画像形成装置1B自身の画像補正回路10jのバージョンをチェックする。そして、このバージョンと受信した領域属性データ6に示されるバージョンとが同じであれば領域属性データ6の更新が不要であると判別し(#17でNo)、領域属性データ6を更新することなく、画像データ5および領域属性データ6を互いに対応付けて保存する(#18)。
一方、両バージョンが相違するのであれば、画像形成装置1Bは、領域属性データ6の更新が必要であると判別し(#17でYes)、バージョン特性データ71(図3参照)に基づいて、画像データ5の画像のどの領域の属性を変更する必要があるのかを判別する(#19)。画像データ5の中から、属性を変更すべき領域(属性要変更領域)の領域画像データ5rを抽出する(#20でYes、#22)。画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンに対応している属性の中から属性要変更領域に応じた属性を判別し、判別結果に応じて領域属性データ6を更新する(#23)。そして、画像データ5および更新した領域属性データ6を、互いに対応付けて保存する(#24)。このように、画像形成装置1Aから受信した領域属性データ6を更新することによって、画像形成装置1Bの領域属性データ6が生成される。なお、領域属性データ6の変更ができない場合は(#20でNo)、画像形成装置1Bの画像補正回路10jによる好適な補正の処理ができず狙い通りの画像が出力できない旨をユーザへ通知する(#21)。
または、画像形成装置1Bは、画像の印刷の指令を受けた場合は(#25でYes)、この画像の画像データ5および領域属性データ6を読み出し(#26)、この画像を属性に応じて補正し(#27)、用紙に印刷する(#28)。
または、画像形成装置1Bは、他の画像形成装置1への画像の引継ぎの指令を受けた場合は(#29でYes)、この画像の画像データ5および領域属性データ6を、画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンを示す送信元バージョンデータ72とともに、当該他の画像形成装置1へ送信する(#30)。
第一の実施形態によると、属性が変更されている領域についてのみ属性を判別し直すことによって、領域属性データ6を生成し直す。よって、領域属性データ6を一から生成し直す場合に比べて、短い時間で領域属性データ6を生成し直すことができる。
図6では、画像補正回路10jのバージョンが低い方の画像形成装置1から高い方の画像形成装置1へ画像データ5および領域属性データ6を送信する場合を例に説明したが、高い方から低い方へ送信する場合は、次のように処理を行えばよい。以下、画像形成装置1Aが画像形成装置1Bから画像データ5および領域属性データ6を受信した場合を例に説明する。
画像形成装置1Aの要変更属性判別部122(図4参照)は、画像形成装置1Bから受信した領域属性データ6に示される属性のうち、画像形成装置1Aの画像補正回路10jに対応していないものを、バージョン特性データ71(図3参照)に基づいて判別する。
属性変更対象判別部123は、判別された属性を有する領域つまり属性要変更領域を判別する。
属性変更領域データ抽出部124は、判別した属性要変更領域の領域画像データ5rを画像データ5の中から抽出する。
新属性判別部125は、画像形成装置1Aの画像補正回路10jのバージョンに対応する属性の中から属性要変更領域の属性を、抽出された領域画像データ5rに基づいて判別する。
そして、属性データ更新部126は、領域属性データ6を、新属性判別部125による判別の結果に基づいて更新する。これにより、画像形成装置1Aの領域属性データ6が生成される。
または、新属性判別部125は、領域画像データ5rを用いずに、次のように属性要変更領域の属性を判別してもよい。画像形成装置1Aのバージョンに対応する属性の中から、属性要変更領域の、現在の(更新前の)領域属性データ6に示される属性に対応するものを、バージョン特性データ71に基づいて判別する。例えば、現在の属性が黒文字属性であり、かつ、画像形成装置1Aの画像補正回路10jのバージョンがバージョンV1である場合は、文字属性であると、判別できる。なお、罫線属性のように、属性要変更領域の現在の属性に対応する古いバージョンの属性が複数存在する場合がある。この場合は、予め設定しておいた方が示されるように更新すればよい。例えば、罫線属性は、文字属性に更新すると、予め設定しておけばよい。または、黒大文字、カラー大文字、および白大文字の各属性は、それぞれ、画像形成装置1Aの画像補正回路10jがバージョンV2の場合は黒文字、カラー文字、および白文字の各属性に更新し、バージョンV1の場合はすべて文字属性に更新すると、予め設定しておけばよい。
〔第二の実施形態〕
図9は、画像処理システム1SZの全体的な構成の例を示す図である。図10は、サーバ2のハードウェア構成の例を示す図である。図11は、サーバ2の機能的構成の例を示す図である。
第二の実施形態において、画像処理システム1SZは、図9に示すように、複数台の画像形成装置1、1台または複数台のパーソナルコンピュータ3、および通信回線4のほか、サーバ2が設けられている。図1と比較して分かるように、サーバ2が設けられている点が、第一の実施形態と異なる。
また、第一の実施形態では、領域属性データ6の更新を、画像データ5および領域属性データ6を受信した画像形成装置1が実行したが、第二の実施形態では、サーバ2が実行する。
サーバ2は、図10に示すように、CPU20a、RAM20b、ROM20c、大容量記憶装置20d、およびNIC20eなどによって構成される。サーバ2として、いわゆるサーバ機が用いられる。
NIC20eは、通信回線4を介してTCP/IPなどのプロトコルによって画像形成装置1およびパーソナルコンピュータ3などと通信を行うための装置である。
ROM20cおよび大容量記憶装置20dには、図11に示す画像データ等取得部201、要変更属性判別部202、属性変更対象判別部203、属性変更領域データ抽出部204、新属性判別部205、属性データ更新部206、画像データ等転送部207、およびバージョン特性データ保存部208などの機能を実現するためのアプリケーションが記憶されている。各ソフトウェアを構成するモジュールは必要に応じてRAM20bにロードされ、CPU20aによって実行される。大容量記憶装置20dとして、ハードディスクドライブまたはSSDなどが用いられる。
以下、画像形成装置1Aから画像形成装置1Bへ画像データ5および領域属性データ6を引き継ぐ場合を例に、画像データ等取得部201ないし画像データ等転送部207について説明する。第一の実施形態と共通する点については、説明を省略する。
ユーザは、画像データ5を画像形成装置1Bへ移動する旨のコマンドを画像形成装置1Aに対して入力する。すると、画像形成装置1Aは、第一の実施形態の場合と同様に、この画像データ5と、これに対応付けられている領域属性データ6とを、画像データ等保存部131から読み出す。ただし、読み出した画像データ5および領域属性データ6を画像形成装置1Bへ直接送信するのではなく、サーバ2へ送信する。さらに、この際に、送信元バージョンデータ72とともに、画像データ5の引継先(本例では、画像形成装置1B)を示す引継先指定データ73を、サーバ2へ送信する。
サーバ2において、バージョン特性データ保存部208には、第一の実施形態の画像データ等保存部131(図4参照)と同様、バージョン特性データ71(図3参照)が保存されている。
画像データ等取得部201は、画像形成装置1Aが送信した画像データ5、領域属性データ6、送信元バージョンデータ72、および引継先指定データ73を取得する。
要変更属性判別部202は、画像データ5の画像の中の領域の属性を変更する必要があるか否かを判別する。判別の方法は、第一の実施形態の要変更属性判別部122による判別の方法と同様である。
つまり、要変更属性判別部202は、引継元(本例では、画像形成装置1A)および引継先(本例では、画像形成装置1B)それぞれの画像補正回路10jのバージョン同士を比較する。そして、両者が同じであれば、変更する必要がないと、判別する。一方、両者が相違すれば、変更する必要があると、判別する。
なお、引継元の画像補正回路10jのバージョンは、送信元バージョンデータ72に示されている。引継先の画像補正回路10jのバージョンは、サーバ2が画像形成装置1Bに対して問い合わせてもよい。または、画像形成装置1Aが予め画像形成装置1Bに問い合わせ、画像形成装置1Bの画像補正回路10jのバージョンを示すデータを、画像データ5などとともにサーバ2へ送信するようにしてもよい。画像形成装置1ごとの画像補正回路10jのバージョンを示すデータをサーバ2に予め登録しておいてもよい。
属性変更対象判別部203は、画像データ5の画像の中の領域の属性を変更する必要があると要変更属性判別部202によって判別された場合に、属性を変更すべき領域を判別する。判別の方法は、第一の実施形態の属性変更対象判別部123による判別の方法と同様である。
属性変更領域データ抽出部204は、画像データ5の画像の中から、属性変更対象判別部203によって判別された属性要変更領域の画像データである領域画像データ5rを画像データ5の中から抽出する。
新属性判別部205は、属性要変更領域の属性を、属性変更領域データ抽出部204によって抽出されたこの属性要変更領域の領域画像データ5rに基づいて、判別する。
属性データ更新部206は、領域属性データ6を更新する。更新の方法は、第一の実施形態の属性データ更新部126による更新の方法と同様である。
そして、画像データ等転送部207は、引継先指定データ73に示される引継先(本例では、画像形成装置1B)へ、更新された領域属性データ6を、画像データ5とともに転送する。
画像形成装置1Bは、サーバ2から画像データ5および領域属性データ6を受信すると、両データを互いに対応付けて画像データ等保存部131によって保存する。
図12は、第二の実施形態におけるサーバ2の全体的な処理の流れの例を説明するフローチャートである。
次に、画像データ5などを中継する際のサーバ2の全体的な処理の流れを、図12のフローチャートを参照しながら説明する。
サーバ2は、引継元から画像データ5、領域属性データ6、送信元バージョンデータ72、および引継先指定データ73を受信すると(図12の#41)、引継元および引継先それぞれの画像補正回路10jのバージョンを比較することによって、領域属性データ6の更新の要否を判別する(#42)。
変更が不要である場合は(#43でNo)、サーバ2は、領域属性データ6を更新することなく、画像データ5および領域属性データ6を引継先へ転送する(#44)。
一方、変更が必要である場合は(#43でYes)、サーバ2は、画像データ5の画像の、属性を変更する必要がある領域(属性要変更領域)を判別し(#45)、画像データ5の中から、この属性要変更領域の領域画像データ5rを抽出する(#46でYes、#48)。引継先の画像補正回路10jのバージョンに対応している属性の中から属性要変更領域に応じた属性を領域画像データ5rなどに基づいて判別し、判別結果に応じて領域属性データ6を更新する(#49)。そして、画像データ5および更新した領域属性データ6を、引継先へ送信する(#50)。なお、領域属性データ6の変更ができない場合は(#46でNo)、好適な補正の処理ができず狙い通りの画像が出力できない旨を引継元へ通知する(#47)。
第二の実施形態によると、領域属性データ6を生成し直す機能を画像形成装置1ごとに設けなくても、領域属性データ6を生成し直すことができる。
なお、属性要変更領域を判別する処理を引継元である画像形成装置1に行わせてもよい。または、引継先である画像形成装置1に行わせてもよい。
第一の実施形態および第二の実施形態では、一方の画像形成装置1から他方の画像形成装置1へ画像データ5を引き継ぐ際に、画像データ5には変更を加えなかった。しかし、スキャンユニット10eによって得られた画像データを画像補正回路10jのバージョンに応じて補正したものを、画像データ5として保存することがある。例えば、画像補正回路10jのバージョンがバージョンV1である場合は網点属性の領域に強いスムージングを掛け、バージョンV2である場合は網点属性に属するいずれかの属性(白網点属性または黒網点属性)の領域に弱いスムージングを掛けることがある。
このような画像データ5に基づいて引継先における新たな属性を判別すると、判別の精度が落ちることがある。そこで、画像形成装置1を次のように構成してもよい。
バージョンごとに、スキャンユニット10eによって画像を読み取り画像データ5を生成する際の補正の処理ごとのパラメータを示すパラメータデータ80を、画像形成装置1に用意しておく。
画像形成装置1は、他の画像形成装置1から画像データ5、領域属性データ6、および送信元バージョンデータ72を受信すると、送信元バージョンデータ72に示されるバージョンのパラメータデータ80を読み出す。そして、このパラメータデータ80に示されるパラメータに基づいて、読取り時の補正がなされていない状態に画像が戻りまたは近づくように、画像データ5を更新する。例えば、α1というパラメータでスムージングが施されている場合は、ぼけをα1の分だけ復元されるように画像データ5を更新する。
そして、画像形成装置1は、自らの画像補正回路10jのバージョンに応じたパラメータ(例えば、α2)で画像データ5を更新し、更新した画像データ5に基づいて、上述の要変更属性判別部122ないし属性データ更新部126によって処理を行う。
引継先の領域属性データ6をサーバ2で生成する場合も、同様である。また、画像補正回路10jによって処理がなされた画像データを画像データ5として保存し、他の画像形成装置1へ引き継ぐ場合も、同様の方法によって元の状態に戻しまたは近づけてから、引継先の領域属性データ6を生成してもよい。
なお、パラメータが複数ある場合は、画像データ5の画像の周波数特性を求めて、特定の周波数感度が最も高くなるパラメータを選択してもよい。パラメータが定義されていない場合は、ぼけの復元や孤立点の再現などは行わず、そのままの画像データ5を用いて引継先の領域属性データ6を生成すればよい。
第一の実施形態および第二の実施形態では、図4および図11に示す機能を、コンピュータプログラムをCPUで実行することによって実現したが、ASICまたはFPGAなどによって実現してもよい。また、画像補正回路による補正の処理を、コンピュータプログラムに基づいてCPUで実行してもよい。
その他、画像処理システム1SY、1SZ、画像形成装置1、サーバ2の全体または各部の構成、処理内容、処理順序、データの構成などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
1 画像形成装置(属性データ生成装置)
10j 画像補正回路(画像処理手段)
121 画像データ等取得部(属性データ取得手段)
122 要変更属性判別部(変更属性特定手段)
125 新属性判別部(新属性判別手段)
126 属性データ更新部(属性データ生成手段)
2 サーバ(属性データ生成装置)
201 画像データ等取得部
202 要変更属性判別部
205 新属性判別部
206 属性データ更新部
5 画像データ
6 領域属性データ

Claims (24)

  1. 属性の異なる複数の領域からなる画像データの画像処理を当該複数の領域のそれぞれの属性に応じて実行する画像処理手段のために用いられる属性データ生成装置であって、
    他の画像処理手段を含む他の属性データ生成装置から出力された、前記画像データに対応づけられかつ前記複数の領域それぞれの属を示す第一の属性データを取得する属性データ取得手段と、
    前記第一の属性データに示される属性のうち、前記画像処理手段の仕様によって変更すべき属性である要変更属性を特定する、変更属性特定手段と、
    記変更属性特定手段によって特定された前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する、新属性判別手段と、
    前記複数の領域のうちの前記要変更属性の領域のみ、元の属性から前記新属性判別手段で判別された属性である新属性に変更されるように前記第一の属性データを更新することによって、第二の属性データを生成する、属性データ生成手段と、
    を有することを特徴とする属性データ生成装置。
  2. 前記変更属性特定手段は、前記要変更属性を、前記画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第二の特性データと前記他の画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第一の特性データとを比較することにより特定し、
    前記新属性判別手段は、前記第二の特性データに含まれる複数の属性の中から前記要変更属性がどの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する、
    請求項1に記載の属性データ生成装置。
  3. 前記画像処理手段は、画像処理回路である、
    請求項1または請求項2に記載の属性データ生成装置。
  4. 前記画像処理手段は、CPU(Central Processing Unit)および前記CPUによって実行されるコンピュータプログラムを記憶するメモリによって構成される、
    請求項1または請求項2に記載の属性データ生成装置。
  5. 前記複数の領域の属性は、文字画像領域に対する属性および写真またはイラスト領域に対する属性の少なくとも1つを含む
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の属性データ生成装置。
  6. 記新属性判別手段は、前記画像データを、前記他の属性データ生成装置において前記画像処理が行われる前の状態に戻しまたは近づけてから、前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するのか、前記画像データに基づいて判別する、
    請求項1ないし請求項のいずれかに記載の属性データ生成装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載する属性データ生成装置を含む画像処理装置であって、
    前記画像処理手段を有し、
    前記属性データ取得手段は、前記第一の属性データを、前記画像データとともに取得する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載する属性データ生成装置を含むサーバであって、
    前記属性データ取得手段は、前記第一の属性データを、前記画像データとともに取得する、
    ことを特徴とするサーバ。
  9. 前記属性データ取得手段は、前記他の属性データ生成装置から前記画像データを取得する際に、当該画像データに対応付けられた前記第一の属性データを取得する、
    請求項8に記載のサーバ。
  10. 属性の異なる複数の領域からなる画像データの画像処理を当該複数の領域のそれぞれの属性に応じて実行する画像処理手段のためのデータを生成する属性データ生成方法であって、
    他の画像処理手段を含む画像処理装置から出力された、前記画像データに対応づけられかつ前記複数の領域それぞれの属を示す第一の属性データを取得する第一のステップと
    前記第一の属性データに示される属性のうち、前記画像処理手段の仕様によって変更すべき属性である要変更属性を特定する、第二のステップと
    記第二のステップによって特定された前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する、第三のステップと
    前記複数の領域のうちの前記要変更属性の領域のみ、元の属性から前記第三のステップで判別された属性である新属性に変更されるように前記第一の属性データを更新することによって、第二の属性データを生成する、第四のステップと
    を有することを特徴とする属性データ生成方法。
  11. 前記第二のステップは、前記要変更属性を、前記画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第二の特性データと前記他の画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第一の特性データとを比較することにより特定するステップであり、
    前記第三のステップは、前記第二の特性データに含まれる複数の属性の中から前記要変更属性がどの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別するステップである、
    請求項10に記載の属性データ生成方法。
  12. 前記画像処理手段は、画像処理回路である、
    請求項10または請求項11に記載の属性データ生成方法。
  13. 前記画像処理手段は、CPUおよび前記CPUによって実行されるコンピュータプログラムを記憶するメモリによって構成される、
    請求項10または請求項11に記載の属性データ生成方法。
  14. 前記複数の領域の属性は、文字画像領域に対する属性および写真またはイラスト領域に対する属性の少なくとも1つを含む、
    請求項10ないし請求項13のいずれかに記載の属性データ生成方法。
  15. 前記第三のステップは、前記画像データを、前記画像処理装置において前記画像処理が行われる前の状態に戻しまたは近づけてから、前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するのか、前記画像データに基づいて判別するステップである、
    請求項10ないし請求項14のいずれかに記載の属性データ生成方法。
  16. 前記第一のステップ、前記第二のステップ、前記第三のステップ、および前記第四のステップを、前記画像処理手段を有する第二の画像処理装置によって実行し、
    前記第一のステップは、前記第一の属性データを、前記画像データとともに取得するステップである、
    請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の属性データ生成方法。
  17. 前記第一のステップ、前記第二のステップ、前記第三のステップ、および前記第四のステップをサーバによって実行し、
    前記第一のステップは、前記第一の属性データを、前記画像データとともに取得するステップである、
    請求項10ないし請求項15のいずれかに記載の属性データ生成方法。
  18. 前記第一のステップは、前記画像処理装置から前記画像データを取得する際に、当該画像データに対応付けられた前記第一の属性データを取得するステップである、
    請求項17に記載の属性データ生成方法。
  19. 属性の異なる複数の領域からなる画像データの画像処理を当該複数の領域のそれぞれの属性に応じて実行する画像処理手段のためのデータを生成するコンピュータに用いられるコンピュータプログラムであって、
    他の画像処理手段を含む画像処理装置から出力された、前記画像データに対応づけられかつ前記複数の領域それぞれの属を示す第一の属性データを取得する第一のステップと
    前記第一の属性データに示される属性のうち、前記画像処理手段の仕様によって変更すべき属性である要変更属性を特定する、第二のステップと
    記第二のステップによって特定された前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別する、第三のステップと
    前記複数の領域のうちの前記要変更属性の領域のみ、元の属性から前記第三のステップで判別された属性である新属性に変更されるように前記第一の属性データを更新することによって、第二の属性データを生成する、第四のステップと
    を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  20. 前記第二のステップは、前記要変更属性を、前記画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第二の特性データと前記他の画像処理手段の仕様に対応する複数の属性同士の関係を示す第一の特性データとを比較することにより特定するステップであり、
    前記第三のステップは、前記第二の特性データに含まれる複数の属性の中から前記要変更属性がどの属性に対応するか、前記画像データに基づいて判別するステップである、
    請求項19に記載のコンピュータプログラム。
  21. 前記画像処理手段は、画像処理回路である、
    請求項19または請求項20に記載のコンピュータプログラム。
  22. 前記画像処理を実行する第五のステップ、を有する、
    請求項19または請求項20に記載のコンピュータプログラム。
  23. 前記複数の領域の属性は、文字画像領域に対する属性および写真またはイラスト領域に対する属性の少なくとも1つを含む、
    請求項19ないし請求項22のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
  24. 前記第三のステップは、前記画像データを、前記画像処理装置において前記画像処理が行われる前の状態に戻しまたは近づけてから、前記要変更属性が前記画像処理手段の仕様における複数の属性のうち、どの属性に対応するのか、前記画像データに基づいて判別するステップである、
    請求項19ないし請求項23のいずれかに記載のコンピュータプログラム。
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