JP5910229B2 - 電力供給制御装置、画像処理装置、電力管理制御プログラム - Google Patents

電力供給制御装置、画像処理装置、電力管理制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力供給制御装置、画像処理装置、電力管理制御プログラムに関する。
処理装置、例えば、画像処理装置では、低消費電力化を図るため、未使用時は不要な電力を供給しない省電力モードに移行する機能を有している。
特許文献1には、画像処理装置の不使用時の電力を軽減するための技術として、定着装置の使用からの予め定めた時間が経過すると自動的に節電状態に移行する第1のタイマと、複合装置の操作又は外部からアクセスされたときの動作終了からの所定時間が経過すると自動的に電源オフ状態に移行する第2のタイマと、を持って制御することが提案されている。
また、特許文献2には、複写機能、プリンタ機能及びファクシミリ機能のうち少なくとも2つの機能を備えた処理部を有し、選択された機能毎に処理部に対してオートシャット時間を設定可能とすることが提案されている。
処理装置には、ICカードリーダーに代表されるセキュリティ認証機器が付加装置として付加される。また、画像処理装置では、画像処理後の記録用紙を対象として、パンチ穿孔処理や製本処理等を行うための後処理装置(フィニシャー装置)が付加される場合がある。
特開2003−163769号公報 特開平06−006496号公報
本発明は、画一的な省電力制御に比べて、適宜の処理に適合した省電力制御を行うことができる電力供給制御装置、画像処理装置、電力管理制御プログラムを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明は、正面に対峙することで操作可能な操作部を備え、前記操作部の操作に基づいて稼動して予め定められた処理を実行する処理装置本体における、予め定められた位置に設けられ、検出領域が基本位置とされているとき、前記操作部に対峙するまで接近してくる移動中の使用者を検出する検出手段と、前記処理装置本体に付加的に取り付け可能であり、前記基本位置とされた前記検出手段では、少なくとも前記使用者が対峙したことを検出できない位置に取り付けられる付加装置の種類情報、並びに取り付け位置情報を取得する付加装置情報取得手段と、前記付加装置情報取得手段で取得した前記取り付け位置情報に基づいて、前記検出手段の検出領域を調整する検出領域調整手段と、前記検出手段で検出された検出結果に基づいて、前記処理装置本体及び前記付加装置のへの電力供給を制御する制御手段と、を有している。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記検出領域調整手段が、前記検出手段の検出領域の光軸を偏向する光軸偏向手段と、前記検出手段の検出距離を調整する検出距離調整手段とを備える。
請求項に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2発明において、前記検出手段が、相対的に広範囲の検出領域で移動体の進入を検出する焦電型センサ、相対的に狭範囲の検出領域で前記処理装置本体に接近する使用者の接近を検出する反射型センサを含み、前記検出領域調整手段による調整対象が、前記反射型センサである。
請求項に記載の発明は、前記請求項に記載の発明において、前記焦電型センサには常に電力が供給され、前記反射型センサは前記焦電型センサにより移動体の進入を検出した時点で電力が供給される。
請求項に記載の発明は、前記請求項1〜請求項の何れか1項記載の電力供給制御装置を備え、画像処理装置本体が、原稿画像から画像を読み取る画像読取部、画像情報に基づいて記録用紙に画像を形成する画像形成部、予め相互に定められた通信手順の下で画像を送信先へ送信するファクシミリ通信制御部、前記使用者から情報受付及び使用者への情報報知を行うユーザーインターフェイス部、の少なくとも1つを含み、前記使用者からの指示に基づいて、相互に連携しあって画像処理を実行すると共に、前記前記付加装置が、前記画像処理装置本体を使用する使用者を認証する認証装置、前記画像処理装置本体による画像処理後に出力される記録用紙に加工を施す後処理装置の少なくとも一方を含む画像処理装置である。
請求項に記載の発明は、コンピュータを、前記請求項1〜請求項の電力供給制御装置として実行させる電力供給制御プログラムである。
請求項1記載の発明によれば、画一的な省電力制御に比べて、適宜の処理に適合した省電力制御を行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、検出手段の光軸を偏向することで検出角度を調整することができ、検出距離を調整することで検出感度を調整することができる。
請求項記載の発明によれば、非接触で画像処理装置に接近する移動体、移動体の中から画像処理装置を使用する使用者を判別することができる。
請求項に記載の発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、省電力化を向上することができる。
請求項に記載の発明によれば、画像処理装置本体での処理、付加装置の処理を含めた処理の流れを総合的に管理することで、画一的な省電力制御に比べて、適宜の処理に適合した省電力制御を行うことができる。
請求項に記載の発明によれば、画一的な省電力制御に比べて、適宜の処理に適合した省電力制御を行うことができる。
第1の実施の形態に係る画像処理装置を含む通信回線網接続図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置の概略図である。 第1の実施の形態に係る画像処理装置の制御系の構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態に係るメインコントローラと電源装置の制御系を機能別に概略図である。 画像処理装置における、各モード状態と、当該モード状態の移行の契機となる事象を示したタイミングチャートである。 第1の実施の形態に係り、画像処理装置及びその周辺示す平面図である。 第1の実施の形態に係り、画像処理装置及びその周辺示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るピラー部前面に設けられたカバー部材の斜視図である。 図7の第2の人感センサ取付部周辺を上から見た断面図である。 第1の実施の形態に係り、ICカードリーダーの取付位置の違いによる使用者の接近移動軌跡を示す平面図である。 第1の実施の形態に係り、UIタッチパネルに表示される、第2の人感センサの手動調整画面の正面図である。 第1の実施の形態に係り、メインコントローラで実行される、第2の人感センサの検出領域(向き、距離)調整制御のための機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係り、第2の人感センサの検出領域の調整(角度調整、検出距離調整)を自動的に行うための自動調整制御ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係り、第2の人感センサの検出領域の調整(角度調整、検出距離調整)を手動で行うための自動調整制御ルーチンを示すフローチャートである。 第1の実施の形態の変形例に係り、フィニッシャー装置の取付位置の違いによる使用者の接近移動軌跡を示す平面図である。 第2の実施の形態に係り、フィニッシャー装置を利用するジョブの下での使用者の移動軌跡を示す平面図である。 第2の実施の形態に係り、第2の実施の形態に係る、第2の人感センサ30の自動追従調整制御ルーチンを示すフローチャートである。
(第1の実施の形態)
図1に示される如く、第1の実施の形態に係る画像処理装置10は、インターネット等のネットワーク通信回線網20に接続されている。図1では、2台の画像処理装置10が接続されているが、この数は限定されるものではなく、1台でもよいし、3台以上であってもよい。
また、このネットワーク通信回線網20には、情報端末機器としての複数のPC(パーソナルコンピュータ)21が接続されている。図1では、2台のPC21が接続されているが、この数は限定されるものではなく、1台でもよいし、3台以上であってもよい。また、情報端末機器としては、PC21に限定されるものではなく、さらには有線接続である必要もない。すなわち、無線によって情報を送受信する通信回線網であってもよい。
図1に示される如く、画像処理装置10では、PC21から当該画像処理装置10に対して、遠隔で、例えばデータを転送して画像形成(プリント)指示操作を行なう場合、或いは使用者(ユーザー)が画像処理装置10の前に立ち、各種操作によって、例えば、複写(コピー)、スキャン(画像読取)、ファクシミリ送受信等の処理を指示する場合がある。
図2には、第1の実施の形態に係る画像処理装置10が示されている。
画像処理装置10は、記録用紙に画像を形成する画像形成部240と、原稿画像を読み取る画像読取部238と、ファクシミリ通信制御回路236を備えている。画像処理装置10は、メインコントローラ200を備えており、画像形成部240、画像読取部238、ファクシミリ通信制御回路236を制御して、画像読取部238で読み取った原稿画像の画像データを一次的に記憶したり、読み取った画像データを画像形成部240又はファクシミリ通信制御回路236へ送出したりする。
メインコントローラ200にはインターネット等のネットワーク通信回線網20が接続され、ファクシミリ通信制御回路236には電話回線網22が接続されている。メインコントローラ200は、例えば、ネットワーク通信回線網20を介してホストコンピュータと接続され、画像データを受信したり、ファクシミリ通信制御回路236を介して電話回線網22を用いてファクシミリ受信及びファクシミリ送信を実行する役目を有している。
画像読取部238は、原稿を位置決めする原稿台と、原稿台に置かれた原稿の画像を走査して光を照射する走査駆動系と、走査駆動系の走査により反射又は透過する光を受光して電気信号に変換するCCD等の光電変換素子と、が設けられている。
画像形成部240は、感光体を備え、感光体の周囲には、感光体を一様に帯電する帯電装置と、画像データに基づいて光ビームを走査する走査露光部と、前記走査露光部によって走査露光されることで形成された静電潜像を現像する画像現像部と、現像化された感光体上の画像を記録用紙へ転写する転写部と、転写後の感光体の表面をクリーニングするクリーニング部と、が設けられている。また、記録用紙の搬送経路上には、転写後の記録用紙上の画像を定着する定着部を備えている。
画像処理装置10には、入力電源線244の先端にコンセント245が取り付けられており、壁面Wまで配線された商用電源242の配線プレート243に、当該コンセント245を差し込むことで、画像処理装置10は、商用電源242から、電力の供給を受けるようになっている。
(画像処理装置の制御系ハード構成)
図3は、画像処理装置10の制御系のハード構成の概略図である。
ネットワーク回線網20は、メインコントローラ200に接続されている。メインコントローラ200には、それぞれ、データバスやコントロールバス等のバス33A〜33Dを介して、ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240、UIタッチパネル216が接続されている。すなわち、このメインコントローラ200が主体となって、画像処理装置10の各処理部が制御されるようになっている。なお、UIタッチパネル216には、UIタッチパネル用バックライト部216BL(図4参照)が取り付けられている場合がある。
また、画像処理装置10は、電源装置202を備えており、メインコントローラ200とは信号ハーネス201で接続されている。
電源装置202は、商用電源242から電力の供給を受けている。
電源装置202では、メインコントローラ200、ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240、UIタッチパネル216のそれぞれに対して独立して電力を供給する電力供給線35A〜35Dが設けられている。このため、メインコントローラ200では、各処理部(デバイス)に対して個別に電力供給(電力供給モード)、或いは電力供給遮断(スリープモード)し、所謂部分節電制御を可能としている。
また、メインコントローラ200には、2個の第1の人感センサ28、第2の人感センサ30が接続されており、画像処理装置10の周囲の人の有無を監視している。この第1の人感センサ28、第2の人感センサ30については後述する。
(部分節電構成を主体とした機能ブロック図)
図4は、前記メインコントローラ200によって制御される被動作部(「処理部」、「デバイス」、「モジュール」等と称する場合もある)、並びにメインコントローラ200、並びに各デバイスへ電源を供給するための電源装置202の電源ラインを主体とした概略構成図である。第1の実施の形態では、画像処理装置10が処理部単位で電力供給又は非供給が可能でとなっている(部分節電制御)。なお、処理部単位の部分節電は一例であり、処理部をいくつかのグループに分類しグループ単位で節電の制御を行ってもよい。
また、部分節電の対象としてメインコントローラ200も含まれており、全ての処理部が節電される場合、監視制御部24(後述)が必要最小限の電力を受け、その他の制御機器への電力供給を遮断するようになっている(スリープモード)。
[メインコントローラ200]
図4に示される如く、メインコントローラ200は、CPU204、RAM206、ROM208、I/O(入出力部)210、及びこれらを接続するデータバスやコントロールバス等のバス212を有している。I/O210には、UI制御回路214を介してUIタッチパネル216(バックライト部216BLを含む)が接続されている。また、I/O210には、ハードディスク(HDD)218が接続されている。ROM208やハードディスク218等に記録されているプログラムに基づいて、CPU204が動作することによって、メインコントローラ200の機能を実現する。なお、該プログラムを格納した記録媒体(CD、DVD、BD(ブルーレイディスク)、USBメモリ、SDメモリ等)から該プログラムをインストールし、これに基づいてCPU204が動作することにより画像処理機能を実現してもよい。
I/O210には、タイマ回路220、通信回線I/F222が接続されている。さらに、I/O210には、ファクシミリ通信制御回路(モデム)236、画像読取部238、画像形成部240の各デバイスに接続されている。
なお、前記タイマ回路220は、前記ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240を節電状態(電力供給遮断状態)とするための契機として、計時を行うものである(以下、「システムタイマ」という場合がある)。
メインコントローラ200及び各デバイス(ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240)は、電源装置202から電源が供給される(図4の点線参照)。なお、図4では、電源線を1本の線(点線)で示しているが、実際には2本〜3本の配線である。
[電源装置202]
図4に示される如く、商用電源242から引き込まれた入力電源線244は、メインスイッチ246に接続されている。メインスイッチ246がオンされることで、第1の電源部248及び、第1のサブ電源スイッチ256を介して第2の電源部250へ電力供給が可能となる。
第1の電源部248は、制御用電源生成部248Aを備え、メインコントローラ200の電源制御回路252に接続されている。電源制御回路252は、メインコントローラ200に電力を供給すると共に、I/O210に接続され、メインコントローラ200の制御プログラムに従って、前記各デバイス(ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240)への電源線を導通/非導通させるためのスイッチング制御を行う。
一方、第2の電源部250へ接続される電源線254(接地側)には、第1のサブ電源スイッチ256(以下、「SW−1」という場合がある。)が介在されている。このSW−1は、前記電源制御回路252で、オン・オフが制御されるようになっている。すなわち、このSW−1がオフのときは第2の電源部250は機能しない(「SW−1」以降は消費電力0状態)。
第2の電源部250は、24/100V電源部250H(LVPS2)と5V電源部250L(LVPS1)を備えている。24/100V電源部250H(LVPS2)は主としてモータ等で使用される電源である。
第2の電源部250の24/100V電源部250H(LVPS2)及び5V電源部250L(LVPS1)は、選択的に、画像読取部電力供給部258、画像形成部電力供給部260、ファクシミリ通信制御回路電力供給部264、UIタッチパネル電力供給部266に接続されている。
画像読取部電力供給部258は、24/100V電源部250H(LVPS2)を入力源として、第2のサブ電源スイッチ268(以下、「SW−2」という場合がある。)を介して、画像読取部238に接続されている。
画像形成部電力供給部260は、24/100V電源部250H(LVPS2)と5V電源部250L(LVPS1)を入力源として、第3のサブ電源スイッチ270(以下、「SW−3」という場合がある。)を介して、画像形成部240に接続されている。
ファクシミリ通信制御回路電力供給部264は、24/100V電源部250H(LVPS2)と5V電源部250L(LVPS1)を入力源として、第4のサブ電源スイッチ274(以下、「SW−4」という場合がある。)を介して、ファクシミリ通信制御回路236及び画像形成部240に接続されている。
UIタッチパネル電力供給部266は、5V電源部250L(LVPS1)と24/100V電源部250H(LVPS2)を入力源として、第5のサブ電源スイッチ276(以下、「SW−5」という場合がある。)を介して、UIタッチパネル216(バックライト部216BLを含む)に接続されている。なお、UIタッチパネル216の本来の機能(バックライト部216BLを除く機能)へは、節電中監視制御部24から電力を供給可能としてもよい。
前記第2のサブ電源スイッチ268、第3のサブ電源スイッチ270、第4のサブ電源スイッチ274、第5のサブ電源スイッチ276は、それぞれ前記第1のサブ電源スイッチ256と同様に、メインコントローラ200の電源制御回路252からの電源選択信号に基づいて、オン・オフ制御される。図示していないが、24/100V電源部250Hと5V電源部250Lが供給されるスイッチや配線は、2系統で構成されている。また電源スイッチ268〜276は電源装置202でなく、電力供給先の各デバイス内に配置されても良い。また、図示していない画像形成部の定着部(図3に示す「Fuser」に相当)は、商用電源242が、第1のサブ電源スイッチ256(「SW−1」)以降から供給され、画像形成部240で必要なときのみ通電される。
上記構成では、機能別に各デバイス(ファクシミリ通信制御回路236、画像読取部238、画像形成部240)を選択した電力を供給し、指示された機能に不要なデバイスへの電源を供給しないため、必要最小限の電力で済む。
(画像処理装置の状態遷移のための監視制御)
ここで、第1の実施の形態のメインコントローラ200は、必要最小限の電力消費となるように、部分的にその機能を停止させる場合がある(部分節電)。或いは、メインコントローラ200の大部分を含め、電力の供給を停止させる場合がある(「スリープモード(節電モード))。
スリープモードは、例えば、画像処理が終了した時点でシステムタイマを起動させることで移行可能である。すなわち、前記システムタイマが起動してから所定時間経過することで電力供給を停止させている。なお、所定時間が経過するまでに、何らかの操作(ハードキーの操作等)があれば、当然、スリープモードへのタイマカウントは中止され、次の画像処理終了時からシステムタイマが起動される。
一方、上記スリープモード中において、常に電力の供給を受ける素子として、節電中監視制御部24(図4参照)がI/O210に接続されている。この節電中監視制御部24は、例えば、ASICと称される、自身で動作プログラムが格納され、当該動作プログラムで処理されるCPU,RAM,ROM等を備えたICチップ等を備えるようにしてもよい。
ところで、前記節電中の監視において、例えば、通信回線検出部からプリント要求などが来たり、FAX回線検出部からFAX受信要求が来ることで、節電中であったデバイスに対して、節電中監視制御部24では、電源制御回路252を介して、第1のサブ電源スイッチ256、第2のサブ電源スイッチ268、第3のサブ電源スイッチ270、第4のサブ電源スイッチ274、第5のサブ電源スイッチ276を制御することで、電力の供給を行なうことが前提である。
(メインコントローラの電力供給/遮断制御)
また、図4に示される如く、メインコントローラ200のI/O210には、節電制御ボタン26(単に、「節電ボタン26」という場合がある。)が接続されており、節電中に使用者がこの節電制御ボタン26を操作することで、節電が解除可能となっている。なお、この節電制御ボタン26には、処理部に電力が供給されているときに操作されることで、当該処理部の電力供給を強制的に遮断し、節電状態にする機能を併せ持つ。
ここで、スリープモードで監視するためには、節電中監視制御部24以外に、節電制御ボタン26や各検出部には節電中に必要最小限の電力を供給しておくことが好ましい。すなわち、電力非供給状態であるスリープモードであっても、予め定めた電力以下(例えば、0.5W以下)であり電力供給を行うか否かの判別制御に必要な電力の供給を受ける場合がある。
なお、スリープモードの特定の期間として、メインコントローラ200、UIタッチパネル216やICカードリーダー217等の入力系を主体とした必要最小限の電力供給を供給する期間を設けてもよい。これは、使用者への利便性を考慮したものである。なお、この場合、UIタッチパネル216では、少しでも省エネ性を確保するため、バックライト部216BLを消灯する、或いは照度を通常よりも減らすことが好ましい。また、前記スリープモードの特定の期間を、依然としてスリープモードと定義するか、或いは別のモードとして定義するかは特に重要ではない。例えば、スリープモードの定義が、「予め定めた省エネレベル等の消費電力以下」であるならば、前記スリープモードの特定の期間の消費電力が、前記予め定めた省エネレベル以下を維持するか否かによって判断すればよい。
例えば、スリープモード中に、使用者が節電制御ボタン26を操作し、処理機能として、複写しようとする場合、特定の期間として、まず、メインコントローラ200を立ち上げて、UIタッチパネル216の操作や、ICカードリーダー217によるカード認証を可能とした後、使用者の操作状況に応じて、デバイスを選択して電力を供給するようにすれば、利便性と省エネ性を両立可能である。
(人感センサの機能)
ところで、スリープモード時に使用者が画像処理装置10の前に立ち、その後に節電制御ボタン26を操作して、電力供給を再開した場合、画像処理装置10が立ち上がるまでに時間を要する場合があった。
そこで、前記節電中監視制御部24に、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30を設置すると共に、スリープモードでは、使用者が節電解除ボタンを押す前に人感センサで検知して早期に電力供給を再開して、使用者が早く使えるようにした。なお、節電制御ボタン26と第1の人感センサ28、第2の人感センサ30とを併用しているが、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30のみで全ての監視を行うことも可能である。
図4に示される如く、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30は、検出部28A、30Aと回路基板部28B、30Bとを備えており、回路基板部28B,30Bは、検出部28A、30Aで検出した信号の感度を調整したり、出力信号を生成する。
なお、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30は、「人感」としているが、これは、第1の実施の形態に則した固有名詞であり、少なくとも人が感知(検出)できればよく、言い換えれば、人以外の移動体の感知(検出)も含むものである。従って、以下において、人感センサの検出対象を「人」に言及する場合があるが、将来的には、人に代わって実行するロボット等も感知対象範囲である。なお、逆に、人と特定して感知できる特殊センサが存在する場合は、当該特殊センサを適用可能である。以下では、移動体、人、使用者等は、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30が検出する対象として同義として扱い、必要に応じて区別することとする。
「第1の人感センサ28」
第1の実施の形態に係る第1の人感センサ28の仕様は、画像処理装置10の周囲(例えば、1m〜5mの範囲)において、移動体の動きを検出するものである。この場合、焦電素子の焦電効果を用いた赤外線センサ等が代表的である(焦電型センサ)。第1の実施の形態では、第1の人感センサ28として焦電型センサを適用している。
この第1の人感センサ28に適用された焦電素子の焦電効果を用いたセンサの最大の特徴は、検出領域が広いことである。また、移動体の動きを感知するため、検出領域内であって、人が静止していると、人の存在を検出しない。例えば、人の移動時にハイレベル信号が出力されている場合、検出範囲内の人が静止すると、当該信号がローレベル信号になるものである。
なお、第1の実施の形態における「静止」とは、スチルカメラ等で撮影した静止画のように完全静止も当然含まれるが、例えば、人が画像処理装置10の前に操作を目的として立ち止まることを含むものとする。従って、予め定めた範囲の微動(呼吸に伴う動き等)や、手足、首等を動かすといった場合を静止の範疇とする。
但し、人が画像処理装置10の前で、例えば画像形成や画像読取等の処理を待つ間、その場でストレッチ運動等を行うと、人感センサ28では、人の存在を検出する場合もある。
従って、当該「静止」を定義して第1の人感センサ28による動き検出のためのしきい値を設定するのではなく、しきい値は比較的おおまか、かつ標準的に設定し、環境(温度、湿度等)に基づく、当該第1の人感センサ28の検出状態に依存するようにしてもよい。すなわち、装置設置場所において、実験的に又は統計的に、第1の人感センサ28が二値信号の内の1つ(例えば、ハイレベル信号)を出力しているときは人が動いていることを示し、第2の第1の人感センサ28の検出領域内に人が存在し、かつ二値信号の内の他の1つ(例えば、ローレベル信号)が出力された場合を静止とするようなしきい値を設定すればよい。
第1の実施の形態に係る第1の人感センサ28の仕様は、画像処理装置10の周囲(例えば、0m〜5mの範囲)において、移動体の動きを検出するものである。
「第2の人感センサ30」
一方、第1の実施の形態に係る第2の人感センサ30の仕様は、移動体の有無(存在・不存在)を検出するものが適用されている。この第2の人感センサ30に適用されるセンサは、投光部と受光部とを備えた反射型センサ等が代表的である(反射型センサ)。なお、投光部と受光部とが分離された形態であってもよい。
この第2の人感センサ30に適用された反射型センサ等の最大の特徴は、受光部に入る光を遮断する/しないによって移動体の有無を確実に検出することである。また、投光部から投光される光量等により、受光部へ入射する光量に制限があるため、比較的近距離が検出領域である。
なお、第1の人感センサ28、第2の人感センサ30として、以下に示す機能をそれぞれ達成することが可能であれば、第1の人感センサ28として焦電型センサや、第2の人感センサ30として反射型センサに限定されるものではない。
ここで、第1の実施の形態では、第1の人感センサ28と第2の人感センサ30により、最大検出範囲(例えば、図6及び図7の第1の領域Fと第2の領域N)を設定した。
相対的に遠い検出領域である図6の第1の領域F(単に、「領域F」という場合がある)は、第1の人感センサ28による検出領域であり、相対的に遠隔の移動体検出手段としての機能を有する。また、相対的に近い検出領域である図6の第2の領域N(単に、「領域N」という場合がある)は、第2の人感センサ30による検出領域であり、相対的に近接の移動体検出手段としての機能を有する。
第1の人感センサ28の検出領域(図6の第1の領域F参照)は、画像処理装置10が設置されている場所の環境にもよるが、目安として臨界点(最も遠い位置)が0.8〜3m程度が好ましい。一方、第2の人感センサ30の検出領域(図6の第2の領域N)参照)は、画像処理装置10のUIタッチパネル216やハードキーの操作が可能な範囲であり、目安として臨界点(最も遠い位置)が0.2〜1.0m程度が好ましい。また、当然ではあるが、双方の設定後、第1の人感センサ28の臨界点の方が、第2の人感センサ30の臨界点よりも遠くなる。
(第1の人感センサ28、第2の人感センサ30及びその周辺の構成)
図7に示される如く、画像処理装置10は、画像読取装置238と、画像形成装置240等が筐体300に覆われており、第1の人感センサ28(第2の人感センサ30を含む)は、当該筐体300における、縦長矩形状のピラー部302に取り付けられている。ピラー部302は、前記画像読取装置238を覆う上筐体300Aと画像形成装置240を覆う下筐体300Bとを連結する部分であり、その内部は記録用紙搬送系等が組み付けられている。
ピラー部302の前面は、前記ピラー部302を意匠的な要素を持って被覆する縦長の矩形状のカバー部材304が取り付けられている。
図7に示される如く、カバー部材304の下面と、前記下筐体300Bの上面との間には、隙間部312が設けられている。また、図8に示される如く、カバー部材304の下端部は所謂面取り加工(面取り部304A)形状とされ、前記隙間部312の開口面積が、奥側の隙間寸法よりも大きくなっている。
前記面取り部304Aには矩形状の貫通孔304Bが設けられ、第1の人感センサ28が取り付けられている。このため、貫通孔304Bは、前記第1の人感センサ28により移動体を検出するための監視窓としての役目を有する。以下、貫通孔304Bを監視窓304Bという場合がある。
ここで、監視窓304Bは、面取り部304Aに形成されているため、前面に形成されているよりも、装置前方からは見えにくく、カバー部材304の意匠的な要素を損なわない構造となっている。
また、図8に示される如く、カバー部材304の図8の上端部には、縦長のスリット孔310が設けられており、当該スリット孔310の裏面側には、第2の人感センサ30が配置されている。第2の人感センサ30は、検出部30Aとして受光部30INと投光部30OUTとを備え、当該検出部30Aが回路基板部30Bに取り付けられている。回路基板部30Bは、ベース部材306に取り付けられている。
図8では図示を省略したが、図9に示される如く前記スリット孔310には、透過率が比較的低い(透過率50%以下)の遮光カバー50が嵌め込まれている。この遮光カバー50は、半円筒刑部材(所謂、「雨どい」状とされ、ベース部材306を囲むように取り付けられている。また、遮光カバー50は、円弧面の一部が前記スリット孔310から露出するように配置されている。
前記ベース部材306は、その背面側に回転軸306Aが取り付けられている。この回転軸306Aは、モータ52の駆動力で回転するようになっている。この回転軸306Aの回転に伴って、第2の人感センサユニット306は、予め定められた角度の範囲で回転(所謂、「首振り」)可能となる。
なお、この第2の人感センサユニット306の回転の角度範囲は、遮光カバー50の円弧部の範囲内であるため、外部からは、第2の人感センサユニット306の回転状況は見えず、言い換えれば、意匠的な変化は発生しない。
(センサ電力供給制御)
第1の実施の形態では、第2の人感センサ30は、常時、電力供給を受けていない。第2の人感センサ30は、第1の人感センサ28が管轄する図6の第1の領域Fに移動体(使用者)が進入した時点で電力が供給されて動作を開始し、その後、この第2の人感センサ30が管轄する図6の第2の領域Nに移動体(使用者)が進入した時点でスリープモードからスタンバイモードへの立ち上げを指示する。
すなわち、検出領域の異なる2つの人感センサ(第1の人感センサ28と第2の人感センサ30)が互いに連携しあって、必要最小限の電力供給を受けるようになっている。
一方、第2の人感センサ30の電力供給の遮断に関しては、前記第1の人感センサ28の移動体検出状況に加え、前記節電中監視制御部24に設けられたタイマ機能が併用されるようになっている。このタイマ機能は、前述したシステムタイマと区別するため、「センサタイマ」という場合がある。
センサタイマは、節電中監視制御部24の機能の1つである。すなわち、制御系は当然動作クロックを備えており、このクロック信号からタイマを生成してもよいし、一定時間毎処理毎にカウントするカウンタプログラムを生成してもよい。
図6に示される如く、移動体(使用者)と画像処理装置10との関係は、大きく分けて3形態あり、第1の形態は、人が画像処理装置10に対して、使用目的で操作可能位置まで近づいてくる形態(図6のA線矢視の動向(Aパターン)参照)、第2の形態は、人が処理装置を使用目的ではないが、操作可能位置まで近づいてくる形態(図6のB線矢視の動向(Bパターン)参照)、第3の形態は、人が処理装置の操作可能位置まで近づかないが、第1の形態、第2の形態に移行する可能性のある距離まできている形態(図6のC線矢視の動向(Cパターン)参照)である。
第1の実施の形態では、第1の人感センサ28による検出情報、並びに第1の人感センサ28による検出情報とセンサタイマの計時情報に基づいて、前記動向(図6に示すAパターン〜Cパターンを基本とする人の移動形態)に即した第2の人感センサ30の電力供給時期及び電力供給遮断時期を制御している。
(付加装着による検出範囲調整)
ところで、前記図6に示す移動体(使用者)の基本的な移動形態は、画像処理装置10の上面、かつ中央付近にUIタッチパネル216が設けられており、使用者が、まず、このUIタッチパネル216に向かって接近することを前提としている。また、画像処理が終了するときも、このUIタッチパネル216に対峙することを前提としている。
このため、図10に示される如く、第2の人感センサ30の検出領域の中心光軸L1は、画像処理装置10の左端(図8のピラー部302)から画像処理装置10の中央に向けられている。以下、この第2の人感センサ30の位置(光軸L1の位置)を基本位置とする。
この基本位置では、画像処理装置10の正面に立つ使用者を確実に検出可能であり、言い換えれば、UIタッチパネル216の正面に立つ使用者も同時に検出可能である。
一方で、画像処理装置10には、様々な付加装置を取り付けることが可能である。付加装置の代表的な例としては、ICカードリーダー217(図10参照)、フィニッシャー219(図15参照)等がある。
図10(A)に示される如く、ICカードリーダー217は、図10(A)の実線で示すように画像処理装置10の左側面に取り付ける場合(以下、「第1の取付位置」という)と、図10(A)の鎖線で示すようにのUIタッチパネル216に隣接して設ける場合(以下、「第2の取付位置」という)とがある。なお、この第1の取付位置、第2の取付位置以外にも取付位置はあるが、ここでは2箇所とする。
何れの取付位置であっても、ICカードリーダー217が取り付けられている場合、使用者Hは、画像処理装置10に接近して自身が所持するICカードをかざすべく、UIタッチパネル216よりも先に近づく場所となる。
ここで、ICカードリーダー217が第2の取付位置(図10(A)の鎖線位置)に取り付けられている場合は、UIタッチパネル216の接近軌跡と同等である。このため、第1の人感センサ28による検出で電力が供給される第2の人感センサ30は、前記基本位置において、ICカードリーダー217に近づいてくる使用者を検出可能である。
一方、図10(B)に示される如く、ICカードリーダー217が第1の取付位置に取り付けられている場合は、UIタッチパネル216の接近軌跡とは異なる。このため、第1の人感センサ28による検出で電力が供給される第2の人感センサ30は、前記基本位置において、ICカードリーダー217に近づいてくる使用者を検出できない。
そこで、第1の実施の形態では、ICカードリーダー217の取付位置(第1の取付位置又は第2の取付位置)に基づいて、前記第2の人感センサ30を搭載する第2の人感センサユニット306を、回転軸306Aを中心に回転する制御を行っている。この制御により、第2の人感センサ30の向きが変更され、このときの第2の人感センサ30の検出領域の中心光軸L2は、図10(C)に示される如く、画像処理装置10の左端(図7のピラー部302)から画像処理装置10の左外側に向けられている。
また、前記第2の人感センサ30の向き(光軸の向き)に加え、第2の人感センサ30における検出距離も併せて調整している。
なお、第2の人感センサ30が、第1の実施の形態に適用されるように、反射型センサの場合、当該反射型センサが備える検知距離検出コンパレータの基準電圧を調整することが実現可能である。例えば、基準電圧を1.5Vとすると、相対的に検出距離が短く(狭く)なり、基準電圧を0.8Vとすると、相対的に検出距離が長く(広く)なる。
第2の人感センサ30の検出の向きと検出距離とは、相関関係を持たせており、例えば、自動で調整する場合、向き(第1の位置か第2の位置か)が判れば、それぞれの検出距離が確定する。第1の実施の形態では、第1の位置では相対的に検出距離を長くし、第2の位置では相対的に検出距離を短くしている。
さらに、第1の実施の形態では、UIタッチパネル216における操作によって、第2の人感センサ30の検出の向きと、検出距離とを独立して手動設定することも可能となっている。
図11は、UIタッチパネル216の表示面に表示される第2の人感センサ30の手動調整画面216Aである。この手動調整画面216Aは、UIタッチパネル216に調整指示の操作において、「手動」を選択すると表示される画面である。
手動調整画面216Aは、大きく分けて、左側に向き(角度)設定画面216Bと、検出距離設定画面216Cとに分類され、それぞれの画面において、第2の人感センサ30を模写する画像(ここでは、円形画像216D)が表示されている。
向き(角度)設定画面216Bでは、円形画像216Dを中心として、向きの調整可能な角度(ここでは、90°前後)にボーダーライン画像216Eが表示され、このボーダーライン画像216Eを円弧状に結ぶ矢印画像216Fが表示されている。この矢印画像216Fは、タッチ操作領域でもある。すなわち、向き(角度)設定画面216Bには、メッセージ表示部216Gが設けられ、「角度を調整して下さい」といったメッセージが表示され、使用者に対して、矢印画像216Fの何れかをタッチ操作することを促す。この表示を見て、使用者が矢印画像216Fの何れかの位置をタッチ操作すると、第2の人感センサ30の向き(指定角度)が確定するようになっている。
また、検出距離設定画面216Cでは、円形画像216Dに対して、それぞれ同心円状、かつ異なる半径となる複数の円弧帯画像216Hが表示されている。円弧帯画像216Hは、隣接するそれぞれの半径差が同一であり、均等ピッチで表示されている。
また、円弧帯画像216Hは、その円弧幅が90°であり、検出範囲を想像させるようになっている。
円弧帯画像216Hは、それぞれがタッチ操作領域となっている。すなわち、検出距離設定画面216Cには、メッセージ表示部216Iが設けられ、「検出距離を調整して下さい」といったメッセージが表示され、使用者に対して、円弧帯画像216Hの何れかをタッチ操作することを促す。この表示を見て、使用者が円弧帯画像216Hの何れかをタッチ操作すると、第2の人感センサ30の距離が確定するようになっている。
なお、検出距離設定画面216Cには、数値表示画面(兼タッチ操作領域)216Jが設けられ、当該数値表示画面216Jをタッチ操作後、テンキー等によって、直接検出距離(例えば、○○cm)を入力するようにしてもよい。
向き(角度)設定画面216B及び/又は検出距離設定画面216Cでの設定が完了した後は、完了ボタン216Kをタッチ操作することで終了する。
図12は、メインコントローラ200で実行される、第2の人感センサ30の検出領域(向き、距離)調整制御のための機能ブロック図である。なお、この図12のブロックは、第2の人感センサ30の検出領域調整制御を機能別に分類したものであり、ハード構成を限定するものではない。
UIタッチパネル216に調整指示の操作があると、その指示が調整制御受付部100に送出される。
調整制御受付部100では、調整指示が自動か手動かの情報が含まれている。調整制御受付部100は、取付位置情報取得部102及び調整指示情報取得部104が接続されている。調整制御受付部100では、受け付けた調整指示が自動の場合は、取付位置情報取得部102に調整の実行指示を送出する。また、調整制御受付部100では、受け付けた調整指示が手動の場合は、調整指示情報取得部106に調整の実行信号を送出する。
取付位置情報取得部102は、実行指示を受けるとUIタッチパネル216からオプション取付情報(ここでは、ICカードリーダー217が第1の取付位置か第2の取付位置かの情報)を取得し、センサユニット向き決定部106及び検出距離決定部108に送出されるようになっている。
センサユニット向き決定部106は、予めICカードリーダー217の取付位置と、第2の人感センサユニット306(第2の人感センサ30)の向きとの相関関係情報を持っており、この相関関係情報に基づいて、第2の人感センサユニット306の向きを決定する。
また、検出距離決定部108は、予めICカードリーダー217の取付位置と、第2の人感センサユニット306(第2の人感センサ30)の検出距離との相関関係情報を持っており、この相関関係情報に基づいて、第2の人感センサユニット306の検出距離を決定する。
一方、調整指示情報取得部104は、実行指示を受けるとUIタッチパネル216から、調整指示情報(向き、検出距離等)が入力されるようになっている。調整指示情報取得部104は、前記センサユニット向き決定部106と、前記検出距離調整部108とに接続されている。センサユニット向き決定部106では、調整指示情報に従い、センサユニットの向きを決定する。また、検出距離決定部108では、調整指示情報に従い、第2の人感センサ30の検出距離を決定する。
センサユニット向き決定部106は、調整量・調整方向演算部110に接続されている。調整量・調整方向演算部110には、現調整位置情報記憶部112が接続され、当該現調整位置情報記憶部112から、現在の第2の人感センサユニット306が調整されている位置情報を取り込み、センサユニット向き決定部106で決定した位置までの調整量と調整方向(回転方向)を演算する。調整量・調整方向演算部110は、駆動制御部114に接続されており、演算結果を駆動制御部114へ送出するようになっている。
駆動制御部114では、第2の人感センサユニット306のモータ52の駆動を制御し、第2の人感センサユニット306を、前記回転軸306Aを中心に回転させ、所望の向きとする。
また、駆動制御部114は、調整位置情報更新部116に接続されており、前記モータ52の駆動制御と同期して、調整位置情報を送出する。
調整位置情報更新部116は、前記現調整位置情報記憶部112に接続され、モータ52の駆動制御毎に現調整位置情報が更新されるようになっている。
一方、前記検出距離決定部108は、検出距離調整部118に接続されている。
検出距離調整部118は、第2の人感センサ30の回路基板部30Bに接続されており、例えば、検出電圧等の調整によって、検出距離を調整する。
前記駆動制御部114及び検出距離調整部118は、調整完了情報出力部120に接続されている。
調整完了情報出力部120では、前記モータ52の駆動制御、並びに第2の人感センサ30の検出距離の完了時に、と同期して、UIタッチパネル216に対して調整完了情報を送出する。
UIタッチパネル216では、自動調整を指示している場合、この調整完了情報を受けることで、調整結果の良否を判定するべく、UIタッチパネル216の表示部に、ICカードリーダー217の前に使用者を立たせる旨のメッセージを表示する。例えば、メッセージとしては、「セキュリティ機器の使用位置に立って下さい。」等がある。また、手動調整を指示している場合は、調整完了を報知するメッセージを表示する。例えば、メッセージとしては、「調整が完了しました。」等がある。なお、手動調整の場合、第2の人感センサユニット306の向きと、第2の人感センサ30の検出距離とを別々に実行する場合があり、この場合は、それぞれの完了を報知する。
第2の人感センサユニット306には、検出信号取得部122が接続されている。なお、この検出信号取得部122は、人感センサ30の信号に基づいて、画像処理装置10の一部又は全部に電力を供給するための制御とは別に設けられた、調整専用である。検出信号取得部122では、前記調整結果の良否判定を行うメッセージ表示後、一定期間、検出信号を取得する。取得した検出信号は、検出結果判定部124に接続され、ICカードリーダー217の前に立っている使用者を確実に検出しているか否かの判定を行い、判定結果出力部126を介してUIタッチパネル216へ判定結果を送出する。
判定結果出力部126から判定結果を受けたUIタッチパネル216では、判定結果が「良」であれば調整終了を示す報知行い、「否」であれば再試行、或いは手動調整の選択を促す報知を行う。例えば、「良」判定のメッセージとしては、「調整後の判定は良好です。調整処理を終了します」等がある。また、例えば、「否」判定のメッセージとしては、「調整ができません。再試行であれば「1」を押して下さい。手動に切り替えるなら「2」を押して下さい。終了するなら「0」を押して下さい。」等があり、UIタッチパネル216の操作で選択させる。
以下、第1の実施の形態の作用を説明する。
(画像処理装置10(デバイス)の電力供給制御のモード遷移)
まず、図5に基づき、画像処理装置10における、各モード状態と、当該モード状態の移行の契機となる事象を示したタイミングチャートを示す。
画像処理装置10は、処理がなされていないと動作状態は、スリープモードとなり、第1の実施の形態では、節電中監視制御部24にのみ電力が供給されている。
ここで、立ち上げ契機(立ち上げトリガの検出、或いは節電制御ボタン26等の操作)があると、動作状態はウォームアップモードへ遷移する。
なお、この立ち上げトリガ契機後は、依然としてスリープモードと定義する場合もあるが、メインコントローラ200及びUIタッチパネル216の起動によって、節電中監視制御部24のみの電力供給よりも電力供給量が増加する。また、例えば、節電制御ボタン26の操作によって復帰すると、ジョブを選択するモードまで復帰し、選択されたジョブによってどのデバイスが起動するかが決まり、画像形成部240が起動しない場合はウォームアップしない場合もある。
前記立ち上げのトリガとしては、操作者の節電制御ボタン26の操作による節電解除操作の他、例えば、人感センサによる検出結果に基づく信号やICカードリーダ217の操作認証であってもよい。
ウォームアップモードは画像処理装置10(主として、画像形成部240の定着部の温度)を迅速に処理可能状態にもっていくため、各モードの内最大の電力消費量となるが、例えば、定着部におけるヒータとしてIHヒータを利用することによって、ハロゲンランプを用いたヒータよりもウォームアップモード時間は、比較的短い時間とされている。なお、IHヒータとハロゲンランプの併用も可能である。
ウォームアップモードによる暖機運転が終了すると、画像処理装置10はスタンバイモードに遷移するようになっている。なお、暖気運転は、最も電力を消費するモードである(例えば、1200W)。
スタンバイモードは、文字通り「事に備えて準備が完了している」モードであり、画像処理装置10においては、画像処理の動作が即実行できる状態となっている。
このため、キー入力としてジョブ実行操作があると、画像処理装置10の動作状態は、ランニングモードに遷移し、指示されたジョブに基づく画像処理が実行されるようになっている。
画像処理が終了すると(連続した複数のジョブが待機している場合は、その連続したジョブの全てが終了したとき)、待機トリガによって画像処理装置10の動作状態はスタンバイモードへ遷移する。なお、画像処理後、システムタイマによる計時を開始し、予め定めた時間経過した後に待機トリガを出力し、スタンバイモードへ遷移するようにしてもよい。
このスタンバイモード中にジョブ実行指示があれば、再度ランニングモードへ遷移し、立ち下げのトリガ検出、或いは予め定めた時間が経過したとき、スリープモードへ遷移するようになっている。なお、立ち下げのためのトリガは、例えば、人感センサによる検出結果に基づく信号やシステムタイマ、並びにこれらの併用が可能である。
また、画像処理装置10における実際の動作におけるモード状態の遷移が、全てこのタイミングチャートのとおり時系列で進行するものではない。例えば、ウォームアップモード後のスタンバイモードで処理が中止され、スリープモードへ移行する場合もある。
このように、第1の実施の形態の画像処理装置10は、モードの間を相互に遷移しており、各モード毎に消費される電力が異なっている。
また、第1の実施の形態では、各デバイス毎に電力供給制御が行われることで、例えば、スリープモードから画像読取処理が指示された場合には、画像形成部240を起動することなく、画像読取部238を通電するといった、所謂部分節電が可能である。
(スリープモード中における第1の人感センサ28、第2の人感センサ30での監視)
ここで、第1の実施の形態では、スリープモード中は、基本的には、第1の人感センサ28のみが電力供給を受けて、移動体の接近状態を監視している。この監視する領域(検出領域)は、図6の領域Fに相当し、第1の人感センサ28の検出部28A(複数の検出素子314)に入力される赤外線に基づく電気信号の解析(変化量)によって、移動体の有無を検出している。
この第1の人感センサ28によって移動体を検出すると(図6の領域F内での移動体検出)、第2の人感センサ30への電力供給を開始する。
第2の人感センサ30は、図6の領域Nで示すように、第1の人感センサ28の検出領域よりも画像処理装置10に近く、かつ狭い領域であるため、確実に画像処理装置10を使用する使用者であることを認識し、画像処理装置10の一部(例えば、メインコントローラ200とUIタッチパネル216等)又は全部に電力を供給する。
このように、第1の人感センサ28と第2の人感センサ30とを併用し、段階的に検出形態をとることで、単に通りすがりの移動体と、画像処理装置10を使用する意志のある使用者とを区別することが可能である。
(第2の人感センサ30の検出範囲調整)
以下、図13、図14のフローチャートに従い第2の人感センサ30の検出領域の調整制御について説明する。
図13は、第2の人感センサ30の検出領域の調整(角度調整、検出距離調整)を自動的に行うための自動調整制御ルーチンである。
ステップ400では、付加装置を認識する。すなわち、付加装置として代表されるものとして、ICカードリーダー217(図10参照)、フィニッシャー装置219(図15参照)があり、ここでは、付加装置として、ICカードリーダー217が取り付けられた場合について説明する。
次のステップ402では、認識したICカードリーダー217に対する取り付け位置情報を取得して、次いでステップ404へ移行して、第2の人感センサ30の最適な向き(角度)を決定し、ステップ406へ移行する。
ステップ406では、第2の人感センサ30の現在の位置情報を取得し、次いでステップ408へ移行して、調整量を演算する。すなわち、モータ52の回転方向、回転パルス数等が演算される。
次のステップ410では、モータ52の駆動制御を行う。すなわち、モータ52が回転すると、第2の人感センサユニット306を支持する回転軸306Aが回転され、第2の人感センサ30の光軸が偏向される。
ステップ410におけるモータ駆動制御で、第2の人感センサ30の向き(角度)が決まると、ステップ412へ移行して検出距離を決定し、ステップ414へ移行する。ステップ414では、第2の人感センサ30の検出距離を調整する。検出距離は、第2の人感センサ30の受光部30INで検出した信号(電圧変換値)と比較するしきい値に用いられる電圧値の種類(例えば、2種類)の内から選択する。なお、しきい値は3以上あってもよい。
ここで、自動調整の場合は、当該自動調整が適正に行われたか否かを判定する必要がある。そこで、ステップ416では、良否判定のために使用者にICカードリーダー217の前に立ってもらうべく、UIタッチパネル216の表示部にメッセージを表示する(「例えば、ICカードリーダーの使用位置に立って下さい」)。
次のステップ418では、第2の人感センサ30の検出信号に基づいて、確実に使用者の存在を検出しているか否かの結果(良否)を判定し、ステップ420へ移行する。
すなわち、使用者がICカードリーダー217を利用するために立っていることが前提であるので、この状態で、使用者の存在を示す信号を得る必要がある。当該使用者の存在を示す信号があれば「良」判定であり、使用者の存在を示す信号でなければ「不良」判定となる。
ステップ420で「良」と判定された場合は、自動調整が適正に終了したと判断し、このルーチンは終了する。
また、前記ステップ420で「不良」判定された場合はステップ422へ移行して、再試行するか手動調整に切り替えるかを使用者に選択させる。このステップ422で再試行が選択された場合は、ステップ400へ戻り、上記工程を繰り返す。また、ステップ422で否定判定された場合は、ステップ424へ移行して、手動調整処理を実行する。この手動調整処理の詳細に関しては、図14に従い後述する。
図14は、第2の人感センサ30の検出領域の調整(角度調整、検出距離調整)を手動で行うための自動調整制御ルーチンである。
ステップ430では、調整の対象となる付加装置の選択があったか否かが判断される。ここでは、図10に示すICカードリーダー217が選択されたものとして説明する。
ステップ430で肯定判定されると、ステップ432へ移行して、選択されたICカードリーダー217に対する取り付け位置情報を取得して、ステップ434へ移行する。ステップ434では、UIタッチパネル216の表示部に、手動調整画面216A(図11参照)を表示する。
使用者は、この手動調整画面216Aを見ながら、所謂タッチ操作によって、第2の人感センサ30の角度指定及び/又は検出距離指定を行うことになる(ステップ436)。
次のステップ438では、前記第2の人感センサ30の角度指定及び/又は検出距離指定が完了したか否かが判断される。この場合、第2の人感センサ30の角度指定、又は、検出距離指定、或いは第2の人感センサ30の角度指定及び検出距離指定があり、完了ボタン216Kの操作時点で指定された角度調整値、検出距離値が確定(一時格納)される。
次のステップ440では、第2の人感センサ30の角度調整地を読み出し、ステップ442へ移行する。
ステップ442では、第2の人感センサ30の現在の位置情報を取得し、次いでステップ444へ移行して、調整量を演算する。すなわち、モータ52の回転方向、回転パルス数等が演算される。
次のステップ446では、モータ52の駆動制御を行う。すなわち、モータ52が回転すると、第2の人感センサユニット306を支持する回転軸306Aが回転され、第2の人感センサ30の光軸が偏向される。
ステップ446におけるモータ駆動制御で、第2の人感センサ30の向き(角度)が決まると、ステップ448へ移行して検出距離調整地を読み出し、ステップ449へ移行する。ステップ449では、第2の人感センサ30の検出距離を調整する。検出距離は、第2の人感センサ30の受光部30INで検出した信号(電圧変換値)と比較するしきい値に用いられる電圧値の種類(例えば、2種類)の内から選択する。なお、しきい値は3以上あってもよい。
なお、第1の実施の形態では、付加装置として、ICカードリーダー217が、第1の取付位置(図10に示す、画像処理装置10の左側面)に取り付けた場合における、第2の人感センサ30の向き(角度)と検出距離の調整について説明した。しかし、第2の人感センサ30の向き(角度)と検出距離の調整は、他の付加装置、例えば、フィニッシャー装置219(図15参照)であっても、実行可能である。
(第2の実施の形態)
第2の人感センサ30の向き(角度)調整と、検出距離の調整を自動調整で行うことを前提として、使用者における画像処理装置10の周辺の移動に対して追従させるようにする。
また、付加装置として、図16に示すように、第1の位置にICカードリーダー217と、フィニッシャー装置219とが取り付けられている。このような環境で、使用者が、ICカードリーダー217で認証を行い、UIタッチパネル216で操作指示を行い、フィニッシャー219から出力媒体を取り出す行程のジョブを行う場合がある。このようなジョブでは、使用者は、以下のように動作する。
(動作1) 図15(A)に示される如く、使用者が、画像処理装置10の左側面のICカードリーダー217に向かって近づく。
(動作2) 図15(B)に示される如く、ICカードリーダー217での認証後、UIタッチパネル216の正面に立つ。
(動作3) 図15(C)に示される如く、UIタッチパネル216での操作指示の後、ジョブ内容の出力媒体(例えば、複写後、パンチ穿孔処理される記録用紙)が排出されるフィニッシャー装置219の前へ移動する。
この場合、第2の人感センサ30が、例えば、ICカードリーダー217の前に立つ使用者を検出可能な向き(角度)及び検出距離で固定されていると、ジョブ途中で、第2の人感センサ30での使用者検出が途絶えてしまい、最悪はUIタッチパネル216の表示画面が消えるといった省エネモードに移行する場合がある。
そこで、第2の実施の形態では、ジョブ内容を認識し、使用者の動きに追従するように、予め第2の人感センサ30の向き(角度)及び検出距離を調整する。
図17は、第2の実施の形態に係る、第2の人感センサ30の自動追従調整制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ450では、第1の人感センサ28で移動体(通過者、使用者が不明の状態)を検出したか否かが判断され、否定判定された場合はこのルーチンは終了する。
ステップ450で肯定判定されると、ステップ452へ移行して第2の人感センサ30を起動させる(電力を供給する)。このとき、第2の人感センサ28は、基本位置である、ICカードリーダー217の正面を検出領域とするように向き(角度)と検出距離が設定されている。
次のステップ454では、第2の人感センサ28で使用者を検出したか否かが判断され、否定判定されると、ステップ456へ移行する。ステップ456では、第1の人感センサ28で移動体を検出中か否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ480へ移行する。ステップ480以降については後述する。
また、ステップ456で肯定判定された場合は、ステップ454へ戻り、上記工程を繰り返す。
ステップ454で肯定判定、すなわち、ICカードリーダー217の正面で使用者を検出したと判断されると、ステップ458へ移行してICカードリーダー217による認証処理が完了したか否かが判断される。このステップ458で否定判定されると、ステップ454へ戻る。また、ステップ458で肯定判定されると、ステップ460へ移行して第2の人感センサ30で使用者を検出しなくなったか否かが判断される。このステップ460で否定判定している間は、使用者は、依然としてICカードリーダー217の正面に立っていると判断し、待機状態となる。また、ステップ460で肯定判定されると、使用者がUIタッチパネル216の前に移動した(認証はしたが、立ち去った可能性もある)と判断し、ステップ462へ移行して第2の人感センサ30の向き、検出距離をUIタッチパネル216の正面が検出領域となるように調整し、ステップ464へ移行する。
ステップ464では、第2の人感センサ30で使用者を検出したか否かが判断され、否定判定されると、ステップ466へ移行する。ステップ466では、第1の人感センサ28で移動体を検出中か否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ480へ移行する。ステップ480以降については後述する。
また、ステップ466で肯定判定された場合は、ステップ464へ戻り、上記工程を繰り返す。
ステップ464で肯定判定、すなわち、UIタッチパネル216の正面で使用者を検出したと判断されると、ステップ468へ移行して、UIタッチパネル216によるジョブの操作指示があったか否かが判断される。
このステップ468で否定判定された場合は、ステップ464へ戻る。また、ステップ468で肯定判定されると、ステップ470へ移行してジョブ内容が後処理を含む(フィニッシャー219を使用する)か否かが判断される。このステップ470で肯定判定されると、ステップ472へ移行して第2の人感センサ30で使用者を検出しなくなったか否かが判断される。このステップ472で否定判定している間は、使用者は、依然としてUIタッチパネル216の正面に立っていると判断し、待機状態となる。また、ステップ472で肯定判定されると、使用者がフィニッシャー219の前に移動した(ジョブ指示はしたが、立ち去った可能性もある)と判断し、ステップ474へ移行して第2の人感センサ30の向き、検出距離をフィニッシャー219の正面が検出領域となるように調整し、ステップ476へ移行する。なお、前記ステップ470で否定判定され場合(ジョブが後処理を含まない場合)は、ステップ476へ移行する。
ステップ476では、第2の人感センサ30で使用者を検出したか否かが判断され、肯定判定された場合は、使用者がフィニシャー219の前に立っていると判断し、待機状態となる。また、ステップ476で否定判定されると、ステップ478へ移行する。ステップ478では、第1の人感センサ28で移動体を検出中か否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ480へ移行する。
また、ステップ478で肯定判定された場合は、ステップ476へ戻り、上記工程を繰り返す。
ステップ480(ステップ456及びステップ466の否定判定で移行するステップ480)では、第2の人感センサ30の向き、検出距離がICカードリーダー217の正面が検出領域となるように調整し(基本位置)、次いでステップ482へ移行して第2の人感センサ30の起動を終了(電力供給を終了)し、このルーチンは終了する。
W 壁面
10 画像処理装置
20 ネットワーク通信回線網
21 PC
22 電話回線網
24 節電中監視制御部
26 節電制御ボタン
28 第1の人感センサ
30 第2の人感センサ
30A 検出部
30B 回路基板部
30IN 受光部
30OUT 投光部
50 遮光カバー
52 モータ
100 調整制御受付部
102 取付位置情報取得部
104 調整指示情報取得部
106 調整指示情報取得部
108 検出距離決定部
110 調整量・調整方向演算部
112 現調整位置情報記憶部
114 駆動制御部
116 調整位置情報更新部
118 検出距離調整部
120 調整完了情報出力部
122 検出信号取得部
124 検出結果判定部
126 判定結果出力部
200 メインコントローラ
204 CPU
206 RAM
208 ROM
210 I/O(入出力部)
212 バス
214 UI制御回路
216 UIタッチパネル
216BL バックライト部
216A 手動調整画面
216B 向き(角度)設定画面
216C 検出距離設定画面
216D 円形画像
216E ボーダーライン画像
216F 矢印画像
216G メッセージ表示部
216H 円弧帯画像
216I メッセージ表示部
216J 数値表示画面
216K 完了ボタン
217 ICカードリーダー
218 ハードディスク
219 フィニッシャー
220 タイマ回路
222 通信回線I/F
236 ファクシミリ通信制御回路
238 画像読取部
240 画像形成部
242 商用電源
243 配線プレート
244 入力電源線
245 コンセント
246 メインスイッチ
248 第1の電源部
250 第2の電源部
248A 制御用電源生成部
252 電源供給制御回路
254 電源線
256 第1のサブ電源スイッチ(「SW−1」)
250H 24V電源部(LVPS2)
250L 5V電源部(LVPS1)
258 画像読取部電源供給部
260 画像形成部電源供給部
266 ファクシミリ通信制御回路電源供給部
268 第2のサブ電源スイッチ(「SW−2」)
270 第3のサブ電源スイッチ(「SW−3」)
274 第4のサブ電源スイッチ(「SW−4」)
276 第5のサブ電源スイッチ(「SW−5」)
300 筐体
302 ピラー部
300A 上筐体
300B 下筐体
304 カバー部材
312 隙間部
304A 面取り部
304B 貫通孔
310 スリット孔
306 ベース部材
306A 回転軸

Claims (6)

  1. 正面に対峙することで操作可能な操作部を備え、前記操作部の操作に基づいて稼動して予め定められた処理を実行する処理装置本体における、予め定められた位置に設けられ、検出領域が基本位置とされているとき、前記操作部に対峙するまで接近してくる移動中の使用者を検出する検出手段と、
    前記処理装置本体に付加的に取り付け可能であり、前記基本位置とされた前記検出手段では、少なくとも前記使用者が対峙したことを検出できない位置に取り付けられる付加装置の種類情報、並びに取り付け位置情報を取得する付加装置情報取得手段と、
    前記付加装置情報取得手段で取得した前記取り付け位置情報に基づいて、前記検出手段の検出領域を調整する検出領域調整手段と、
    前記検出手段で検出された検出結果に基づいて、前記処理装置本体及び前記付加装置のへの電力供給を制御する制御手段と、
    を有する電力供給制御装置。
  2. 前記検出領域調整手段が、前記検出手段の検出領域の光軸を偏向する光軸偏向手段と、前記検出手段の検出距離を調整する検出距離調整手段とを備える請求項1記載の電力供給制御装置。
  3. 前記検出手段が、相対的に広範囲の検出領域で移動体の進入を検出する焦電型センサ、相対的に狭範囲の検出領域で前記処理装置本体に接近する使用者の接近を検出する反射型センサを含み、前記検出領域調整手段による調整対象が、前記反射型センサである請求項1又は請求項2記載の電力供給制御装置。
  4. 前記焦電型センサには常に電力が供給され、前記反射型センサは前記焦電型センサにより移動体の進入を検出した時点で電力が供給される請求項3記載の電力供給制御装置。
  5. 前記請求項1〜請求項4の何れか1項記載の電力供給制御装置を備え、画像処理装置本体が、原稿画像から画像を読み取る画像読取部、画像情報に基づいて記録用紙に画像を形成する画像形成部、予め相互に定められた通信手順の下で画像を送信先へ送信するファクシミリ通信制御部、前記使用者から情報受付及び使用者への情報報知を行うユーザーインターフェイス部、の少なくとも1つを含み、
    前記使用者からの指示に基づいて、相互に連携しあって画像処理を実行すると共に、前記付加装置が、前記画像処理装置本体を使用する使用者を認証する認証装置、前記画像処理装置本体による画像処理後に出力される記録用紙に加工を施す後処理装置の少なくとも一方を含む画像処理装置。
  6. コンピュータを、前記請求項1〜請求項4の電力供給制御装置として実行させる電力供給制御プログラム。
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