以下に本発明を実施するための、現在考えられる最良の形態について説明する。本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって明確に定義されているため、この説明は限定的な意味に解釈すべきではなく、単に発明の一般原理を例示する目的で行う。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムの概略構成図の一例である。本発明の一実施形態に係る画像情報処理システムは、利用者Aの情報端末100、ストレージサービスXのサーバ120、メモリカードM130、メモリカードN135、撮像端末P140、撮像端末Q145、利用者Bの表示端末150、転送サービスYのサーバ160、利用者Aの携帯端末170および画像管理サービスZのサーバ180より構成される。利用者Aの情報端末100、ストレージサービスXのサーバ120、利用者Bの表示端末150、転送サービスYのサーバ160、利用者Aの携帯端末170および画像管理サービスZのサーバ180が、ネットワーク199を介して接続されている。また、利用者Aは、撮像端末P140がメモリカードM130に接続された状態で画像を撮影し、その後メモリカードM130が情報端末100に接続される。同様に、利用者Aは、撮像端末Q145がメモリカードM130に接続された状態で画像を撮影し、その後メモリカードM130は情報端末100に接続される。メモリカードN135は利用者Aの情報端末100に接続された後、利用者Bの表示端末150に接続される。図1において、点線は以下に示す本発明の実施形態の処理中、接続されたり切断されたりすることを表している。言い換えると、メモリカードは、情報端末、撮像端末に着脱可能となっている。
なお、以下本明細書および付属する図表では、ストレージサービスXのサーバ120を、サーバX、転送サービスYのサーバ160をサーバY、画像管理サービスZのサーバ180をサーバZと各々略記することがある。また、利用者Aの情報端末100は情報端末A、利用者Bの表示端末は表示端末B、利用者Aの携帯端末は携帯端末Aと各々略記されることがある。また本発明の実施形態における画像情報は、静止画でも動画でもよい。情報端末は、パーソナルコンピュータの他、携帯情報端末、携帯電話端末、音楽プレイヤー、カメラ、ゲーム機などであってよい。表示端末は、フォトフレーム端末、テレビ、パーソナルコンピュータ、音楽プレイヤー、カメラ、携帯電話端末、携帯情報端末、ゲーム機など、表示手段を有する端末であれば何でもよい。携帯端末は、携帯電話端末、携帯情報端末、音楽プレイヤー、ゲーム機など携帯型の情報処理端末であれば何でもよい。
図2は、情報端末100の概略構成図の一例である。情報端末100は、ネットワーク送受信手段101、メモリカード入出力手段102、画像情報テーブル103、画像属性テーブル104、カード付加情報テーブル105、カメラ付加情報テーブル109、入力手段106、表示手段107、要約画像生成手段108、検索手段110、HTML解析手段111、グローバルID生成手段112および印刷手段113を有する。
図3は、サーバX120の概略構成図の一例である。サーバX120は、送受信手段121、HTML生成手段122、認証手段123、画像情報記憶手段124、検索手段125および利用者情報テーブル126を有する。
図4(a)は、メモリカードM130の概略構成図の一例である。メモリカードM130は、入出力手段131、画像記憶手段132、カードID記憶手段133およびカードネットワークID記憶手段134を有する。図中および以下ではカードネットワークIDをカードNIDと略記することがある。図4(a)に示す一例では、カードID記憶手段133には、メモリカードM130のカードIDであるMIDmがあらかじめ記憶されている。本実施形態では、カードID記憶手段133の内容は、情報端末Aから読み出すことができないとする。カードNID記憶手段134は、後述のステップS1002やステップS1004で、撮像端末P140や撮像端末Q145が各々生成する、メモリカードM130のカードNIDであるNIDmを記憶するための記憶手段である。メモリカードMのカードIDであるMIDmは、たとえばメモリカードのメーカ、工場、生産設備などを表すコードやシリアル番号など、メモリカードMにあらかじめ付与されたIDであってよい。またここでは、メモリカードMはMIDmという1つのカードIDを持っている一例を示したが、メモリカードMの有するカードIDは複数であり、かつこれら複数のカードIDがカードID記憶手段133に記憶されていてもよい。
図4(b)は、メモリカードN135の概略構成図の一例である。メモリカードN135は、入出力手段136、画像記憶手段137、カードID記憶手段138、およびカードNID記憶手段139を有する。図4(b)に示す一例では、カードID記憶手段138には、メモリカードN135のカードIDであるMIDnがあらかじめ記憶されている。本実施形態では、カードID記憶手段138の内容は、情報端末Aから読み出すことができないとする。カードNID記憶手段139は、後述のステップS1006で、撮像端末Q145が生成する、メモリカードN135のカードNIDであるNIDnを記憶するための記憶手段である。メモリカードNのカードIDであるMIDnは、たとえばメモリカードのメーカ、工場、生産設備などを表すコードやシリアル番号など、メモリカードNにあらかじめ付与されたIDであれば何でもよい。またここでは、メモリカードNはMIDnという1つのカードIDを持っている一例を示したが、メモリカードNの有するカードIDは複数であり、かつこれら複数のカードIDがカードID記憶手段138に記憶されていてもよい。
本実施形態による説明で、カードID記憶手段133および138の内容は、情報端末Aが読み出せないと仮定した理由を説明する。画像情報の記憶に最も一般的に使われるのはSDカードである。たとえば、SDカードのほとんどは、製造メーカ、製造情報、シリアル番号等の、SDカードを一意に特定することができる情報を、フォーマットしても消去されない状態で有している。しかし、情報端末の一例であるパーソナルコンピュータのほとんどは、SDカードをUSB(Universal Serial Bus) Mass Storageとして認識する。このため、通常パーソナルコンピュータからは、SDカードを一意に特定するIDを読み出すことはできないことが多い。このように、カードID記憶手段に記憶されているカードIDを読み出せないというのは、一般的に発生する事項である。このため、本発明の本実施形態による説明では、カードID記憶手段133および138の内容は、情報端末Aが読み出せないと仮定した。しかし、本発明の効果は、カードID記憶手段133および138の内容を情報端末Aが読み出せるか読み出せないかと無関係に、成立する。
図5は、撮像端末P140および撮像端末Q145の概略構成図の一例である。撮像端末P140は、メモリカード入出力手段141、撮像手段142、カメラID記憶手段143、撮影トリガー手段144およびカードNID生成手段115を有する。撮像端末Qは、メモリカード入出力手段146、撮像手段147、カメラID記憶手段148、撮影トリガー手段149、およびカードNID生成手段116を有する。
図6は、表示端末B150の概略構成図の一例である。表示端末B150は、ネットワーク送受信手段151、メモリカード入出力手段152、表示手段153、入力手段154154および記憶手段155を有する。
図7は、サーバY160の概略構成図の一例である。サーバY160は、送受信手段161、カードNIDテーブル162、端末ID管理手段163および検索手段164を有する。
図8は、携帯端末A170の概略構成図の一例である。携帯端末A170は、ネットワーク送受信手段171、入力手段172、HTML解析手段173および表示手段174を有する。
図9は、サーバZ180の概略構成図の一例である。サーバZ180は、送受信手段181、HTML生成手段182、認証手段183、利用者情報テーブル184、検索手段185、利用者情報テーブル186、要約画像情報テーブル187、画像属性テーブル188、カード付加情報テーブル189、カメラ付加情報テーブル190およびカード付加情報マスターテーブル191を有する。
本明細書では、撮像端末で撮影され、メモリカードの画像記憶手段に記憶された画像情報を原画像と呼ぶ。またある原画像を処理して得られる画像をその原画像の処理済画像という。ある原画像またはその処理済画像の中で、2つの画像を比較した時、情報量の大きい画像を実体画像、情報量の小さい画像を要約画像と呼ぶ。たとえば、あるRAW形式の原画像を、より情報の小さいJPEG形式(Joint Photographic Experts Group)に変換した時は、原画像が実体画像、この原画像の処理済画像が要約画像である。さらに、ひとつの原画像から2つの処理済画像が生成される場合は、情報量の大きな処理済画像を実体画像、情報量の少ない処理済画像が要約画像となる。実体画像は、撮像端末の画像記憶手段に記憶された画像情報であれば、たとえば各撮像端末固有の所謂RAW形式、JPEG形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式など、GIF(Graphics Interchange Format)どのような画像形式であってもよい。要約画像も、たとえばJPEG形式、RAW形式、PNG(Portable Network Graphic)形式、TIFF(Tagged Image File Format)形式、GIF形式など、どのような画像形式であってもよい。
以下では、本発明の3つの実施形態を例示する。各実施形態の概要は次の通りである。実施形態1では、利用者Aが撮像端末P140および撮像端末Q145で撮影し、その後、メモリカードM130およびメモリカードN135、情報端末A100の記憶手段、およびサーバX120に記憶した画像群を、情報端末A100で管理する。実施形態2では、メモリカードN135が情報端末A100に接続された状態で、情報端末A100がメモリカードN135を特定するカードNIDを取得し、次にメモリカードN135が表示端末B150に接続された状態で、情報端末A100が画像情報をネットワーク199および表示端末B150を経由してメモリカードN135に送り、表示端末B150で表示する。実施形態3では、要約画像情報と実体画像記憶先の関連付けをサーバZ180に持ち、利用者Aが携帯端末A170のWebブラウザを通じて実施形態1と同様の画像管理を行う。
(実施形態1)
図10のフロー図を用いて、本発明の実施形態の一例を説明する。利用者Aは、撮像端末P140のメモリカード入出力手段141に、メモリカードM130が接続された状態で、撮影トリガー手段144を操作する。この操作によって、撮像手段142が実体画像情報、および各々の実体画像情報を一意に特定するための実体画像ID、各々の実体画像に対応する要約画像情報、各々の要約画像情報を一意に特定するための要約画像IDを生成し、撮像端末P140のメモリカード入出力手段141、およびメモリカードM130の入出力手段131を通じて画像記憶手段132に送り、画像記憶手段132が、これらを関連付けた状態で記憶する。また、撮像端末P140のカメラID記憶手段143が記憶する、撮像端末P140を一意に特定するためのカメラIDおよびカメラ付加情報が、メモリカード入出力手段141、およびメモリカードM130の入出力手段131を通じて、実体画像情報および対応する実体画像IDに関連付けて記憶される(ステップS1001)。
一方、撮像端末P140のメモリカード入出力手段141が、メモリカードM130の入出力手段131を通じて、カードID記憶手段133に記憶されている、メモリカードM130のカードIDであるMIDmを取得する。次に、撮像端末P140のカードNID生成手段115が、取得したMIDmに任意の演算または変換を施すことで、メモリカードMのカードNIDを生成する。ここで生成されるメモリカードMのカードNIDをNIDmとすると、任意の演算または変換をfとして、NIDm=f(MIDm)である。演算または変換fはどのようなものでもよく、たとえば恒等写像であってもよく、NIDm=MIDmとなってもよい。また、メモリカードMのカードIDが、MIDm1、MIDm2、・・・MIDmk、とk個ある場合には、NIDm=f(MIDm1、MIDm2、・・・MIDmk)という引数がk個の演算または変換であってよい。NIDmは、本発明におけるネットワーク199に接続された情報端末、携帯端末、表示端末につながるメモリカードの中で、メモリカードMを一意に特定できるカードNIDであれば何でもよい。次に、撮像端末Pのメモリカード入出力手段141は、カードNID生成手段115が生成したNIDmを、メモリカードMに送る。メモリカードMのカードNID記憶手段134が、撮像端末Pより受け取ったNIDmを記憶する(ステップS1002)。このステップS1002は、前記ステップS1001に先立って実行されてもよい。
図11(a)に、ステップ1001の後における、メモリカードMの画像記憶手段132の記憶する情報の一例を示す。画像記憶手段132は実体画像IDの列1101、実体画像情報の列1102、要約画像IDの列1103、要約画像情報の列1104、カメラIDの列1105、およびカメラ付加情報の列1106を有する。図11(a)の一例では、実体画像ID1111および1121で表される実体画像情報1112および1122が記憶されている。以下、図表では実体画像情報および要約画像情報を「・・・・・・」と表記する。実体画像情報および要約画像情報は、RAW、JPEG、TIFF、PNG、GIFなどどのような形式の情報でもよい。図11(a)では、たとえば実体画像ID1111に関連付けて実体画像情報1112、要約画像ID1113、要約画像情報1114、カメラID1115、およびカメラ付加情報1116が関連付けられて記憶されている。ここで要約画像ID、要約画像情報、カメラID、カメラ付加情報は記憶されていなくてもよい。この実施形態では、実体画像IDおよび要約画像IDは異なるIDとして扱っているが、本発明において、実体画像を指し示すIDとその実体画像に関連付く要約画像を指し示すIDは共通のものであってもよい。なお、図11において、要約画像IDの列1103と要約画像情報の列1104の組は複数あってもよい。すなわち、1つの実体画像は複数の要約画像を持っていてよい。複数の要約画像を持っている場合、画像記憶手段132に、1つの実体画像に関連付けて、高解像度、中解像度、低解像度の3つの要約画像を記憶しておき、ネットワークの通信速度によって利用する要約画像を使い分けることなどが可能となる。また画像記憶手段132は、図11のようなテーブル形式である必要はなく、実体画像ID、実体画像情報、要約画像ID、要約画像情報が関連付けて記憶されていれば、どのような構造を有していてもよい。
また、図12(a)に、ステップS1002の処理後においてメモリカードMのカードNID記憶手段134が記憶している情報の一例を示す。カードNID記憶手段134は、カードNIDの列1201およびカメラIDの列1202を有する。ステップS1002処理後には、撮像端末Pより受け取ったNIDm1211と、CIDp1212が関連付けて記憶されている。
次に、利用者Aが撮像端末P140よりメモリカードM130を取り出し、撮像端末Q145に接続し、撮影トリガー手段149を操作する。この操作によって、撮影手段147が実体画像情報、および各々の実体画像情報を一意に特定するための実体画像IDを生成する。撮像端末Qの入出力手段146が、メモリカードM130にこれらを送る。メモリカードM130の入出力手段131がこれらを受信すると、画像記憶手段132が、受信した実体画像情報と画像IDを関連付けて記憶する。また、カメラID記憶手段148が記憶する、撮像端末Q145を一意に特定するためのカメラIDおよびカメラ付加情報が、メモリカード入出力手段146、およびメモリカードM130の入出力手段131を通じて、画像記憶手段132に送られる。そして、画像記憶手段132は、このカメラIDおよびカメラ付加情報を、実体画像IDに関連付けて記憶する。(ステップS1003)。この一例では、撮像端末Pの撮像手段142は、要約画像情報および要約画像IDを生成するが、撮像端末Q145の撮像手段147は、要約画像情報および要約画像IDを生成しないとする。
一方、撮像端末Q145のメモリカード入出力手段146が、メモリカードM130の入出力手段131を通じて、カードID記憶手段133に記憶されている、メモリカードM130のカードIDであるMIDmを取得する。次に、撮像端末Q145のカードNID生成手段116がMIDmにステップS1002で用いた前記演算または前記変換fを施すことで、メモリカードMのカードNIDを生成する。ここで生成されるメモリカードM130のカードNIDをNIDmとすると、前記演算または前記変換をfとして、NIDm=f(MIDm)である。また、メモリカードM130のカードIDが、MIDm1、MIDm2、・・・MIDmk、とk個ある場合には、NIDm=f(MIDm1、MIDm2、・・・MIDmk)という引数がk個の演算または変換であってよい。次に、撮像端末Q145のメモリカード入出力手段146は、カードNID生成手段116が生成したNIDmをメモリカードM130に送る。メモリカードM130のカードNID記憶手段134が、撮像端末Q145より受け取ったNIDmとCIDqを関連付けて記憶する(ステップS1004)。このステップS1004は、前記ステップS1003に先立って実行されてもよい。
図11(b)に、ステップS1003後における、メモリカードM130の画像記憶手段132の記憶する情報の一例を示す。図11(b)の一例では、図11(a)で記憶されている情報に加えて、実体画像ID1131および1141に各々関連付けて、実体画像情報1132および1142、カメラID1135および1145、カメラ付加情報1136および1146が記憶されている。この一例では、撮像端末Q145の撮像手段147は、要約画像IDおよび要約画像情報を生成しないので、図11(b)において、実体画像ID1131および1141に各々対応する要約画像ID1133および1143、さらに要約画像情報1134および1144は空白に対応する情報(例えば、NULL値)となる。
図11の一例では、実体画像IDおよび要約画像IDは、共通部分と付加部分から成っている。たとえば、実体画像ID1111は、共通部分「P001」と付加部分「―org」とにより構成される。またこの実体画像に対応する要約画像ID1113は、共通部分「P001」と付加部分「―sum1」とにより構成される。この場合、付加部分「―org」が実体画像であることを、「―sum1」が要約画像であることを表す。このことによって、実体画像情報1112と実体画像1114とが、同じ原画像より生成されたものであることを、ID情報だけから検出できる。また、本発明において原画像を処理した処理済み画像は複数あってよい。このため、処理済画像の性質を要約画像IDの付加部分に含めてもよい。たとえば、高解像度の要約画像については「―sum1」という付加部分を、低解像度の要約画像については「―sum2」という付加部分を用いてもよい。付加部分は、解像度情報だけでなく、色度、ホワイトバランス、明度、画像の回転、協調など原画像の処理の内容を表す情報を含んでいてもよい。また、実体画像IDおよび要約画像IDは、共通部分と付加部分の組み合わせでなくとも、ある実体画像情報およびある要約画像情報が同じ原画像から生成されたことが検出できる情報を含んでいれば、どのような形式でもよい。
また、図12(b)に、ステップS1004の処理後に、メモリカードMのカードNID記憶手段134が記憶している情報の一例を示す。ステップS1002で撮像端末Pより受け取り記憶されたNIDm1211およびCIDp1212に加えて、ステップS1004で撮像端末Qより受け取り記憶された、NIDm1221が、撮像端末QのCIDq1222と関連付けて記憶されている。
図12(b)の状態で記憶されているNIDm1211とNIDm1221は、ともにメモリカードMのカードID記憶手段133に記憶されているMIDmより前記演算または前記変換fによって導かれたものであり、通常同じ値になる場合が多い。にもかかわらず、図12(b)に示すように、カードNID記憶手段において、NIDm1211をCIDp1212と、またNID1221をCIDq1222と関連付けて記憶する理由は、たとえば撮像端末QのカードNID生成手段の処理に誤りがある、またはたとえば撮像端末QがカードNIDを詐称する意図で作られているような場合に、以後の処理で情報端末A100やサーバZ180がカードNIDの不整合を検出できるようにするためである。
本発明の方法は、情報端末A100がメモリカードM130の入出力手段131に接続された状態で、MIDmを直接読み取ることができる場合にも、またMIDmを読み取ることができない場合にも有効である。現実に、ほとんどのSDカードは、SDカードを一意に特定するための情報を記憶しているが、SDカードを一般に出回っているパーソナルコンピュータや携帯電話機のSDカードリーダで読み取ることはできない。本発明によれば、情報端末AがメモリカードM130より直接MIDmを読み取れない場合でも、撮像端末P140および撮像端末Q145がMIDmを読み取れるようにしておくことで、各撮像端末はMIDmよりNIDmを生成した上、カードNID記憶手段134にこれを記憶することができる。情報端末Aは、カードID記憶手段133の情報を読み出せなくとも、カードNID記憶手段134の情報を読み出すことができれば、メモリカードM130を一意に特定できるNIDmを入手することができる。すなわち本発明の方法では、メモリカードMを一意に特定するためのNIDmが、各撮像端末によって生成されるため、各撮像端末のNIDm生成処理の正当性を情報端末Aが検証するための情報を持っていることは有用である。図12(b)に示すように、各撮像端末が生成したNIDmを、各々の情報端末のCIDと関連付けて記憶しておく理由はこのためである。
次に、利用者Aが撮像端末Q145に、メモリカードM130に替えてメモリカードN135を接続した上、撮影トリガー手段149を操作する。この操作によって、撮影手段147が実体画像情報、および各々の実体画像情報を一意に特定するための実体画像IDを生成する。撮像端末Q145の入出力手段146が、メモリカードN135にこれらを送る。メモリカードN135の入出力手段136がこれらを受信すると、画像記憶手段137が、受信した実体画像情報と画像IDを関連付けて記憶する。また、撮像端末Q145のカメラID記憶手段148が記憶する、撮像端末Q145を一意に特定するためのカメラIDおよびカメラ付加情報が、メモリカード入出力手段146、およびメモリカードN135の入出力手段136を通じて、画像記憶手段137に送られる。そして、画像記憶手段137は、このカメラIDおよびカメラ付加情報を、実体画像IDに関連付けて記憶する。(ステップS1005)。
一方、撮像端末Qのメモリカード入出力手段146が、メモリカードN135の入出力手段136を通じて、カードID記憶手段138に記憶されている、メモリカードN135のカードIDであるMIDnを取得する。次に、撮像端末Q145のカードNID生成手段116がMIDnにステップS1002およびステップS1004で用いた前記演算または前記変換fを施すことで、メモリカードNのカードNIDを生成する。ここで生成されるメモリカードNのカードNIDをNIDnとすると、前記演算または前記変換をfとして、NIDn=f(MIDn)である。また、メモリカードNのカードIDが、MIDn1、MIDn2、・・・MIDnk、とk個ある場合には、NIDn=f(MIDn1、MIDn2、・・・MIDnk)という、引数がk個の演算または変換であってよい。次に、撮像端末Q145のメモリカード入出力手段146は、カードNID生成手段116が生成したNIDnをメモリカードNに送る。メモリカードN135のカードNID記憶手段139が、撮像端末Q145より受け取ったNIDnとカメラIDを関連付けて記憶する(ステップS1006)。このステップS1006は、前記ステップS1005に先立って実行されてもよい。
図13に、ステップS1005後における、メモリカードN135の画像記憶手段137が記憶する情報の一例を示す。画像記憶手段137は実体画像IDの列1301、実体画像情報の列1302、要約画像IDの列1303、要約画像情報の列1304、カメラIDの列1305、およびカメラ付加情報の列1306を有する。図13の一例では、実体画像ID1311および1321で表される実体画像情報1312および1322が記憶されている。また、これらの画像が撮影された撮像端末のカメラID1315および1325、さらにカメラ付加情報1316および1326が記憶されている。図13の要約画像IDの列と要約画像情報の列の組は複数あってもよい。また画像記憶手段137は、図13のようなテーブル形式である必要はなく、実体画像ID、実体画像情報、要約画像IDと要約画像情報が関連付けて記憶されていれば、どのような構造でもよい。この一例では、撮像端末Qの撮像手段147は、要約画像IDおよび要約画像情報を生成しないので、図13において、実体画像ID1311および1321に各々対応する要約画像ID1313および1323、さらに要約画像情報1314および1324は空白に対応する情報(例えば空値)となる。
また、図14に、ステップS1006の処理後に、メモリカードN135のカードNID記憶手段139が記憶している情報の一例を示す。カードNID記憶手段139は、カードNIDの列1401およびカメラIDの列1402を有する。ステップS1006処理後には、撮像端末Q145より受け取ったNIDn1411と、カメラIDであるCIDq1412が関連付けて記憶されている。
以上の処理で、撮像端末P140で撮影された画像がメモリカードM130に、さらに撮像端末Q145で撮影された画像がメモリカードM139およびN135に記憶された。このように画像が記憶されることは、利用者は複数のカメラと複数のメモリカードを利用していることが多く、写真撮影において一般的に起こる状況である。
次に、図15に示すフロー図を用いて、情報端末Aにおける画像処理について説明する。利用者AはメモリカードM130を、情報端末A100のメモリカード入出力手段102に接続する。すると、メモリカードM130の入出力手段131が、図11(b)の状態にある実体画像ID、実体画像情報、要約画像ID、要約画像情報、カメラIDおよびカメラ付加情報を情報端末A100に送る。さらに、メモリカードM130の入出力手段131が、カードNID記憶手段134に、図12(b)の状態で記憶されているメモリカードM130のカードNID1211および1221とカメラID1212および1222を情報端末A100に送る。情報端末A100のメモリカード入出力手段102がこれらを受信すると、画像情報テーブル103に、実体画像IDと関連付けて実体画像情報、要約画像ID、要約画像情報を関連付けて記憶する。また、画像属性テーブル104に実体画像IDと関連付けて、メモリカードM130より受信したカードNIDおよびカメラIDを記憶する。さらに、カメラ付加情報テーブル109に、カメラIDとカメラ付加情報の関連付けを記憶する。(ステップS1501)。
次に、利用者AはメモリカードN135を、情報端末A100のメモリカード入出力手段102に接続する。すると、メモリカードN135の入出力手段136が、図13の状態にある実体画像ID、実体画像情報、要約画像ID、要約画像情報、カメラIDおよびカメラ付加情報を情報端末A100に送る。さらに、メモリカードN135の入出力手段136が、カードNID記憶手段139に、図14の状態で記憶されているメモリカードN135のカードNID1411とカメラID1412を情報端末Aに送る。情報端末A100のメモリカード入出力手段102がこれらを受信すると、画像情報テーブル103に、実体画像IDと関連付けて実体画像情報、要約画像ID、要約画像情報を関連付けて記憶する。また、画像属性テーブル104に実体画像IDと関連付けて、メモリカードN135より受信したカードNIDおよびカメラIDを記憶する。さらに、カメラ付加情報テーブル109に、カメラIDとカメラ付加情報の関連付けを記憶する。(ステップS1502)。なお、画像情報テーブル103と画像属性テーブル104の情報は、ひとつのテーブルで記憶されていてもよい。
図16には、ステップS1502実行後の画像情報テーブル103の一例を示す。実体画像ID1611、1621、1631、1641とこれら実体画像IDが各々指し示す実体画像情報1612、1622、1632、1642、さらに要約画像ID1613、1623とこれら要約画像IDが各々指し示す要約画像情報1614、1624は、ステップS1501でメモリカードM130の画像記憶手段132からコピーした情報である。同様に、実体画像ID1651、1661とこれら実体画像IDが指し示す実体画像情報1652、1662は、ステップS1502でメモリカードN135の画像記憶手段137からコピーした情報である。ステップS1502実行時点では、要約画像ID1633、1643、1653、1663、および各々の指し示す要約画像情報1634、1644、1654、1664は空白に対応した情報である。これらの要約画像IDおよび要約画像情報は次のステップS1505で生成の上、画像情報テーブル103に記憶される。図16はステップS1505後実行後の状態を表している。
図17には、ステップS1502実行後の画像属性テーブル104の一例を示す。カメラID1712、1722、1732、および1742が、メモリカードM130の画像記憶手段132からコピーされたカメラIDである。また、カメラID1752および1762が、メモリカードN135の画像記憶手段137からコピーされたカメラIDである。実体記憶先1713、1723、1733、および1743はメモリカードM130のカードNID記憶手段134からコピーしたカードNIDである。また、実体記憶先1753および1763は、メモリカードN135のカードID記憶手段139よりコピーされたカードNIDである。図17において、カメラIDの列1702は、各々の画像がどの撮像端末で撮影されたかを表し、実体記憶先の列1703は、実体画像がどのメモリカード、情報端末、またはサーバに記憶されているかを表している。ステップS1501およびS1502の処理によって、実体画像ID1611、1621、1631、1641、1651および1661のすべての実体画像情報が、情報端末A100の画像情報テーブル103に記憶された。画像属性テーブル104において、実体記憶先の列1703では、これらすべての実体記憶先として、情報端末A100を一意に特定する端末IDであるTIDaが記憶されている。図17において、たとえば実体画像ID1751の行の、実体記憶先1703に、TIDa1754およびNIDn1753が記憶されていることは、この実体画像情報が、情報端末AおよびメモリカードNの両方に記憶されていることを表している。
実体画像IDおよび要約画像IDは、撮像端末P140および撮像端末Q145が生成し、情報端末A100の画像情報テーブルおよび画像属性テーブルで記憶する。本実施形態では、実体画像情報および要約画像情報は各々、実体画像IDおよび要約画像IDによって、情報端末A100が記憶するすべての画像の中で一意に特定できると仮定した。現実には、異なる実体画像情報について、撮像端末P140および撮像端末Q145が同じ実体画像IDを生成する可能性がある。その場合は、画像情報テーブル103および画像属性テーブル104を、実体画像IDを検索キーとして検索しても、検索すべき画像情報を一意に特定できないという問題が起こる。このように、実体画像IDおよび要約画像IDの一意性が保証できない場合は、図16に示す画像情報テーブル103および図17に示す画像属性テーブル104にグローバルIDの列を追加する。さらに、ステップS1501およびS1502において、情報端末A100のグローバルID生成手段112が各実体画像情報を一意に特定するためのグローバルIDを生成して、グローバルIDを各実体画像IDおよび要約画像IDと関連付けて記憶しておいてよい。この場合は、以下の各ステップにおいて、実体画像IDを検索キーとするかわりにグローバルIDを検索キーとすることで、実体画像IDで実体画像情報を一意に特定できない場合の問題を解決することができる。また、もし実体画像IDの一意性が、撮像端末内で保証されている場合には、カメラIDと撮像端末が生成した実体画像IDとの組み合わせによって、情報端末A100における画像情報の一意性を保証することができる。以下では、撮像端末の生成する実体画像IDについて、個々の撮像端末内で一意性が保証されていると仮定して説明する。したがって、グローバルIDを用いずとも、実体画像IDとカメラIDとの組み合わせによって、実体画像情報および要約画像情報を一意に特定することができる。
図18(a)にステップS1502後の、情報端末A100のカード付加情報テーブル105の一例を示す。カード付加情報テーブル105は、カードNIDの列1801、メモリカード付加情報の列1802および転送先名の列1803から成る。転送先名の列は、後述の実施形態2において利用する。カードNIDの列には、ステップS1501で受信したメモリカードM130のカードNID1811、およびステップS1502で受信したメモリカードN135のカードNID1821が記憶されている。メモリカード付加情報の列1802は、後述のステップS1504でサーバZより各メモリカードのメモリカード付加情報を受信して記憶するまでは空白を示す情報である。
次に、情報端末A100のネットワーク送受信手段101が、カード付加情報テーブル105に記憶されたカードNID1811および1821を、ネットワーク199を通じてサーバZ180に送る(ステップS1503)。サーバZの送受信手段181がこれらを受け取ると、検索手段185が情報端末A100から受け取ったカードNIDを検索キーとして、カード付加情報マスターテーブル191を検索する。図19には、カード付加情報マスターテーブル191の一例を示す。カード付加情報マスターテーブル191は、カードNIDの列1901およびカード付加情報の列1902を有する。カード付加情報マスターテーブル191は、カードNIDとカード付加情報の対応関係を記憶し、カードNIDを得た情報端末に対して、カード付加情報を返す役割を担う。本実施形態に示す一例では、検索結果としてカードNID1911および1921に各々関連付けられたカード付加情報1912および1922を得る。次にサーバZの送受信手段181が検索結果であるcardm.jpおよびcardn.jpを、ネットワーク199を通じて情報端末A100に送る。ここでは、サーバZ180がカード付加情報マスターテーブルを格納し、情報端末A100からのカード付加情報の要求に応えるという一例を用いて説明したが、本発明では、情報端末からのカード付加情報の問い合わせに応えるステップS1504の処理は、ネットワーク199に接続された他のサーバによって実行されてもよい。また、カード付加情報マスターテーブルは、メモリカードのカードID記憶手段に記憶されているカードIDと、カード付加情報との関連付けを記憶しているものであってよい。この場合は、カードIDに対して前記演算または前記変換fを施すことで、カードNIDを導出し、情報端末A100からステップS1504で送られたカードNIDからfの逆演算または逆変換を実行することでカードIDを導出した上、これを検索キーとしてカード付加情報マスターテーブルを検索して、情報端末Aに送るべきカード付加情報を得ることもできる。
次に、情報端末A100のネットワーク送受信手段101が、サーバZ180よりメモリカードM130およびN135のカード付加情報を受信すると、カード付加情報テーブル105に、各々のメモリカードのカードNIDと関連付けて記憶する(ステップS1504)。再び図18(a)を参照すると、メモリカードM130のカードNID1811に関連付けて、サーバZ180より受信したメモリカード付加情報1812が、またメモリカードN135のカードNID1821に関連付けてサーバZ180より受信したメモリカード付加情報1822が記憶されている。図18(a)は、このステップS1505の処理を実行した後の、カード付加情報テーブル105を表している。
さらに図18(b)には、ステップS1502実行後のカメラ付加情報テーブル109の一例を示す。カメラ付加情報テーブル109は、カメラIDの列1803およびカメラ付加情報の列1804から成る。ステップS1501およびS1502でメモリカードM130およびメモリカードN135より取得したカメラID1813と、撮像端末Pのカメラ付加情報1814が関連付けられて記憶されている。また、ステップS1502でメモリカードN135より取得したカメラID1823と撮像端末Q145のカメラ付加情報1824が関連付け記憶されている。
ステップS1504が実行された段階では、図16における要約画像ID1633、1643、1653、1663、およびこれらが各々指し示す要約画像情報は空白である。その理由は、撮像端末Qの撮像手段147は要約画像を生成しないためである。そこで、次に情報端末Aの要約画像生成手段108が、実体画像情報1632、1642、1652、および1662より、各々の要約画像を生成し、画像情報テーブル103に記憶する(ステップS1505)。図16の要約画像ID1633、1643、1653および1663と、各々の指し示す要約画像情報1634、1644、1654および1664は、このステップS1505の結果生成され、画像情報テーブル103に記憶されたものである。本発明の実施形態では、撮像端末が要約画像を生成しても、しなくてもよい。撮像端末Qのように、要約画像を生成しない撮像端末の場合は、情報端末Aの要約画像生成手段108が生成の上、画像情報テーブル103に記憶する。
次に、利用者Aが入力手段106を通じて要約画像一覧画面の表示を情報端末Aに対して指示すると、表示手段107が要約画像一覧画面を表示する(ステップS1506)。図20に要約画像一覧表示画面の一例を示す。要約画面2000は、要約画像一覧画面であることを示す表示2001、画面要素指定用カーソル2002、要約画像表示部2010、メモリカード表示部2020、撮像端末表示部2030、ストレージサービスX表示部2040、転送サービス表示部2050、すべて表示ボタン2060を有する。図20に示す一例では、要約画像表示部に2010には要約画像2011乃至2016が表示されている。これらの要約画像は、画像情報テーブル103に記憶された要約画像情報が表示されたものである。図16に示す要約画像情報1614、1624、1634、1644、1654および1664は各々、図20に示す要約画像2011、2012、2013、2014、2015および2016に対応する。メモリカード表示部2020には、メモリカードM130のメモリカードの画像2021およびメモリカードN135のメモリカードの画像2022が表示されている。これらの画像は各々、図18(a)に示すカード付加情報テーブル105に記憶されたメモリカード付加情報1812および1822の画像情報を、表示手段107が表示したものである。また、撮像端末表示部2030には、撮像端末Pの画像2031および撮像端末Q145の画像2032が表示されている。これらの画像は各々、図18(b)に示すカメラ付加情報テーブル109に記憶されたカメラ付加情報1814および1824の画像情報を、表示手段107が表示したものである。
次に、利用者Aが、情報端末A100の入力手段106を操作し、表示手段107に表示されたカーソル2002を移動させた上、メモリカードM130の画像2021を選択する(ステップS1507)。すると、検索手段110が画像属性テーブル104の、実体記憶先の列1703を、メモリカードM130のカードNIDであるNIDmを検索キーとして検索する。図17の例では実体画像ID1711、1721、1731および1741を得る。これらは、情報端末A100に加えてメモリカードM130に記憶されている実体画像の実体画像IDである。次に、検索手段110が、画像情報テーブル103を、これらの実体画像IDを検索キーとして検索し、その結果得られた要約画像情報を、表示手段107に送る。表示手段107はここで受け取った要約画像情報を、要約画像表示部2010に表示する(ステップS1508)。図16の例では、検索結果として要約画像情報1614、1624、1634および1644を得て、これを表示手段に送る。図21にはこの結果、表示手段107に表示された画像を示す。要約画像表示部2010には、要約画像2111、2112、2113および2114が表示されている。これらの画像は各々図16における要約画像情報1614、1624、1634および1644を表示したものである。この操作により、実体画像がメモリカードM130に記憶されている画像の要約画像が、要約画像表示部2010に、選択的に表示された。
次に利用者Aが、情報端末A100の入力手段106を操作し、表示手段107に表示されたカーソル2002を移動させた上、メモリカードN135の画像2022を選択する(ステップS1509)。すると、検索手段110が画像属性テーブル104を検索し、実体記憶先の列1703を、メモリカードN135のカードNIDであるNIDnを検索キーとして検索する。図17の例では実体画像ID1751および1761を得る。これらは、情報端末A100とメモリカードN135に記憶されている実体画像情報の実体画像IDである。次に、検索手段110が、画像情報テーブル103を、これらの実体画像IDを検索キーとして検索し、その結果得られた要約画像情報を、表示手段107に送る。表示手段107はここで受け取った要約画像情報を、要約画像表示部2010に表示する(ステップS1510)。図16の例では、検索結果として要約画像情報1654および1664を得て、これを表示手段に送る。図22にはこの結果、表示手段107に表示された画像を示す。要約画像表示部2010には、要約画像2215および2216が表示されている。これらの画像は各々図16における要約画像情報1654および1664を表示したものである。この操作により、実体画像がメモリカードN135に記憶されている画像の要約画像が、要約画像表示部2010に、選択的に表示された。
次に利用者Aが、情報端末A100の入力手段106を操作し、表示手段107に表示されたカーソル2002を移動させた上、撮像端末Pの画像2031を選択する(ステップS1511)。すると、検索手段110が画像属性テーブル104を検索し、実体記憶先の列1702を、撮像端末P140のカメラIDであるCIDpを検索キーとして検索する。図17の例では実体画像ID1711および1721を得る。これらは、撮像端末P140で撮影された実体画像の実体画像IDである。次に検索手段110が、画像情報テーブル103を、これらの実体画像IDを検索キーとして検索し、その結果得られた要約画像情報を、表示手段107に送る。表示手段107はここで受け取った要約画像情報を、要約画像表示部2010に表示する(ステップS1512)。図16の例では、検索結果として要約画像情報1614および1624を得て、これを表示手段107に送る。図23にはこの結果、表示手段に表示された画像を示す。要約画像表示部2010には、要約画像2311および2312が表示されている。これらの画像は各々図16における要約画像情報1614および1624を表示したものである。この操作により、撮像端末P140で撮影された画像の要約画像が、要約画像表示部2010に、選択的に表示された。利用者Aが要約画像一覧画面で撮像端末Q145の画像2032を選択した時もステップS1511および1512と同様であるので、説明は省略する。
次に、図24に示すフロー図を用いて、引き続き本発明の一実施形態である実施形態1について説明する。利用者Aが情報端末Aの入力手段106を操作することでカーソル2002移動させ、すべて表示ボタン2060を選択する(ステップS2401)。すべて表示ボタン2060は、ステップS1508以降いつでも選択できる。これが選択されると、要約画像表示部2010は、情報端末A100が画像情報テーブル103に記憶するすべての要約画像を表示する。
本発明によれば、情報端末A100の画像情報テーブル103に実体画像情報がない場合であっても、ステップS1506からステップS1512の処理は実行可能である。たとえば、情報端末A100の記憶装置の容量が限られているため、ステップS1501において、メモリカードM130の実体画像情報を情報端末A100にコピーせず、要約画像情報のみを画像情報テーブル103にコピーする場合を考える。この場合、図16に示す実体画像情報1612、1622、1632および1642は空白に相当する情報となる。また図16の状態にある画像情報テーブル103から、実体画像情報1612、1622、1632および1642を消去した場合も同様に、画像情報テーブルの各項目は空白に相当する情報となる。本発明では、このような場合であってもステップS1506からS1512の各処理が実行可能である。一般に、要約画像情報の記憶に必要な記憶装置の容量は、実体画像情報の記憶に必要な容量と比較して小さい。したがって、このように、情報端末A100が実体画像情報の一部または全部を記憶しないことで、情報端末A100に必要とされる記憶装置の容量は少なくて済む。一方、本発明によれば、図20から図23で示したように、あたかも利用者Aは、すべての実体画像情報を情報端末で記憶した場合と同じように、複数のメモリカードに記憶された画像情報を管理することが容易となる。本発明でもし、情報端末Aの画像情報テーブル103に、メモリカードM130で記憶する画像の実体画像情報がない場合であっても、画像属性テーブル104には、実体画像IDに関連付けてメモリカードM130のカードNIDmが記憶されている。したがって、このように情報端末Aに実体画像情報がない画像の、実体記憶先となるメモリカードM130のカード付加情報を表示手段107に表示することで、利用者AにメモリカードM130の情報端末A100への接続を促すことができる。
次に図20を再び参照して、利用者Aが情報端末A100の入力手段106を操作することでカーソル2002を移動させ、要約画像2011、2013および2016を選択する。さらに利用者Aがカーソル2002を移動させ、ストレージサービスX表示部2040を選択する(ステップS2402)。利用者Aによるこの操作は、選択した要約画像に対応する実体画像を、ストレージサービスXにコピーする指示を、情報端末A100に指示したことに相当する。
次に、情報端末A100のネットワーク送受信手段101が、利用者A100によるストレージサービスXの利用要求を、ネットワーク199を通じてサーバX120に送る。サーバX120の送受信手段121がこれを受信すると、HTML生成手段122が認証画面を表示するためのHTMLコードを生成し、送受信手段121がこれを、ネットワーク199を通じて情報端末A100に送る。情報端末A100では、ネットワーク送受信手段101がこれを受信すると、HTML解析手段111が解析の後、表示手段107がストレージサービスX120の認証画面を表示する。図25に、ストレージサービスX120の認証画面の一例を示す。表示手段107は、ブラウザウィンドウ2500を有する。ブラウザウィンドウ2500は、これがストレージサービスX120の認証画面であることを示す表示2501、利用者ID入力部2511、パスワード入力部2512、および認証ボタン2504を有する。次に利用者Aは、入力手段106を操作して、利用者AのストレージサービスX120の認証のために用いる利用者ID2521およびパスワード2522を、情報端末A100に入力する。するとネットワーク送受信手段101が、入力された利用者IDおよびパスワードを、ネットワーク199を通じてサーバX120に送る。サーバX120の送受信手段121がこれを受信すると、認証手段123が、受信した利用者Aの利用者IDを検索キーとして利用者テーブル126を検索する。あらかじめ利用者情報テーブル126に、利用者Aの利用者IDと関連付けて記憶されたパスワードと、情報端末A100より受信したパスワードとの適合あるいは一致を検出すると、認証手段による利用者Aの認証が完了する(ステップS2403)。
サーバX120による利用者Aの認証が完了すると、情報端末A100の検索手段110が画像情報テーブルから、ステップS2402で選択された要約画像2011、2013および2016に対応する、実体画像ID1611、1631および1661と、実体画像情報1612、1632および1662を検索する。次に、ネットワーク送受信手段101が、これら3組の実体画像IDと、各々に関連付けて画像情報テーブルに記憶された実体画像情報、および画像属性テーブル104に記憶されたカメラIDを、ネットワーク199を通じてサーバX120に送る(ステップS2404)。また、画像属性テーブル104は、実体画像ID1711、1731および1761の各々に関連付けて、ストレージサービスX120を一意に特定するためのサービスIDであるSIDxを記憶する(ステップS2405)。図26にステップS2405実行後の、画像属性テーブル104に格納される情報の一例を示す。実体画像ID1711、1731および1761の各々に関連付けて、実体記憶先としてSIDx2613、2633および2663が記憶されている。
次に、サーバX120の送受信手段121が、ステップS2404で情報端末A100より送られた実体画像を受信し、画像情報記憶手段124に記憶する(ステップS2406)。図27には、画像情報記憶手段124の一例を示す。画像情報記憶手段124は、利用者ID記憶領域2700、実体画像IDの列2701、カメラIDの列2702および実体画像情報の列2703を持つ。本実施形態では、実体画像IDとカメラIDの組み合わせによって、サーバX120内で実体画像情報を一意に特定することが可能であるとして説明している。もし実体画像IDとカメラIDの組み合わせによって実体画像情報を一意に特定できない場合には、画像情報記憶手段124は前記グローバルIDの列を有していてよい。
ステップS2402乃至S2406の処理によって、図16における実体画像情報1612、1632および1662が、サーバX120の画像情報記憶手段124に記憶された。この状態で利用者Aが、情報端末Aの入力手段106を操作し、表示手段107に表示されたカーソル2002を移動させた上、ストレージサービスX120に対応する表示部2040を選択する(ステップS2407)。すると、検索手段110が画像属性テーブル104の、実体記憶先の列1703を、ストレージサービスX120のサービスIDであるSIDxを検索キーとして検索する。図26の例では実体画像ID1711、1731および1761を得る。これらは、情報端末A100に加えてストレージサービスX120に記憶されている実体画像の実体画像IDである。次に、検索手段110が、画像情報テーブル103を、これらの実体画像IDを検索キーとして検索し、その結果得られた要約画像情報を、表示手段107に送る。表示手段はここで受け取った要約画像情報を、要約画像表示部2010に表示する(ステップS2408)。図17の例では、検索結果として要約画像情報1714、1734および1764を得て、これを表示手段に送る。図28にはこの結果、表示手段に表示された画像を示す。要約画像表示部2010には、要約画像2811、2813および2816が表示されている。これらの画像は各々図16における要約画像情報1614、1634および1664を表示したものである。この操作により、実体画像がストレージサービスX120に記憶されている画像の要約画像が、要約画像表示部2010に、選択的に表示された。ここでは、ストレージサービスが1つである例を説明したが、メモリカードや撮像端末の場合のようにストレージサービスは複数であってもよい。
いまたとえば、情報端末A100の記憶手段の記憶容量が、このような画像の一元管理を実現するための容量よりも、不足しているとする。そこで、利用者Aが入力手段106を操作することで、図16に示す画像情報テーブル103の、列1602の一部または全部の実体画像情報を削除する場合を考える。現実には、画像情報テーブル103、画像属性テーブル104、カード付加情報テーブル105、カメラ付加情報テーブル109に記憶されている情報のなかで、実体画像情報の列1602の容量が最も大きい可能性が高い。このため、列1602の一部または全部の実体画像情報を削除することで、情報端末A100の記憶容量不足の問題は解消できることが多い。
たとえば、画像情報テーブル103から実体画像情報1652が削除されたとする。画像情報テーブル103において、実体画像情報1652が表す情報が、空白を表す情報であったとしても、本発明ではこれに対応する実体画像ID1651、要約画像ID1653、要約画像情報1654、カメラID1752および実体記憶先1753は削除せずに情報端末A100が記憶する。また本発明では、実体画像情報1652が情報端末A100より削除されると、図17に示す画像属性テーブル104から実体記憶先1754を削除する。このことによって情報端末A100は、実体画像ID1751の指し示す実体画像情報が、情報端末A100にはなく、メモリカードN135のみに記憶されている事実を管理できる。
このように、実体画像情報1652が情報端末Aから削除された状態でも、ステップS1506乃至S1512で説明した処理を実行可能である。この状態で、利用者Aが情報端末A100において、たとえば表示手段107における画像の拡大表示、印刷手段113による印刷、メモリカードM130への実体画像情報コピー、ストレージサービスX120への実体画像情報コピーなど、実体画像情報1652を必要とする処理を実行したとする。図26を参照して、必要とする実体画像IDに関連付けて記憶された、実体記憶先の列を検索することで、実体画像情報が記憶されているメモリカードまたはストレージサービスを特定することができる。たとえば利用者Aが、入力手段107より要約画像1654の指し示す画像の拡大表示を情報端末A100に指示した場合、検索手段110は実体画像ID1651を検索キーとして画像属性テーブル104を検索する。この結果実体記憶先として、メモリカードN135のカードNID1753を得る。この時は、情報端末A100が実体画像情報を得るために、表示手段107がメモリカードN135の接続要求画面を表示する。図29に、メモリカードN135の接続要求画面の一例を示す。接続要求画面ウィンドウ2900は、記憶先となるメモリカードN135の画像2901、および接続完了ボタン2902を有する。メモリカードN135の画像2901は、カード付加情報テーブル105のメモリカード付加情報1822を表示したものである。
以上のように実施形態1として、撮像端末により撮像された画像情報を記憶する画像記憶装置との入出力を行なう入出力部と、画像情報を識別する画像識別情報と、画像情報より情報量の少ない要約画像情報と、画像記憶装置を識別する装置識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、表示部とを備える情報端末が提供される。その情報端末の動作の一例は、次の通りである。記憶部に記憶されている装置識別情報を表示部に表示する。そして、その情報端末は、表示部に表示された装置識別情報の中から選択された装置識別情報に関連付けられた要約画像情報を表示部に表示する。そして、その情報端末は、表示部に表示された要約画像情報の中から選択された要約画像情報に関連付けられた画像情報を表示部に表示する。
また、撮像端末により撮影された画像情報を記憶する画像記憶部と、前記撮像端末との間で入出力をおこない、かつネットワークに接続可能な情報端末との間で入出力をおこなう入出力部を備えたメモリカードが提供される。そのメモリカードの動作の一例は次の通りである。入出力部が撮像端末より画像情報を受信する。画像情報を画像記憶部に記憶する。入出力部が、画像情報に、メモリカードをネットワーク内で一意に特定するメモリカード認識情報およびメモリカードの外観の画像情報を関連付けて情報端末に送る。
また、撮像装置により撮影された画像情報を記憶する画像記憶部と、撮像装置との間で入出力をおこない、かつネットワークに接続可能な情報端末との間で入出力をおこなう入出力部を備えたメモリカードが提供される。そのメモリカードの動作の一例は次の通りである。入出力部が撮像端末より画像情報を受信する。画像情報を画像記憶部に記憶する。入出力部が、画像情報に、メモリカードをネットワーク内で一意に特定するメモリカード識別情報および画像情報を識別する画像情報識別情報を関連付けて情報端末に送る。
また、撮像装置により撮影された画像情報と、および画像情報より情報量の少ない要約画像情報とを関連付けて記憶する画像記憶部と、撮像装置との間で入出力をおこない、かつネットワークに接続可能な情報端末との間で入出力をおこなう入出力部を備えたメモリカードが提供される。そのメモリカードの動作の一例は次の通りである。入出力部が、撮像端末より画像情報および要約画像情報を受信する。画像記憶部が、画像情報および要約画像情報を、画像情報を識別する画像情報識別情報と関連付けて記憶する。入出力部が、要約画像情報に、画像情報識別情報、メモリカードをネットワーク内で一意に特定するメモリカード識別情報およびメモリカードの外観の画像情報を関連付けて情報端末に送る。
本発明の実施形態においては、情報端末Aが実体画像情報を記憶していない場合であっても、利用者Aが複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードまたはネットワーク経由で接続されたストレージサービスに分散して記憶されたすべての画像情報を統一的に管理できる。これは本発明の実施形態において、画像属性テーブル104に、管理すべきすべての画像の実体画像ID1701と実体画像の記憶先1703の関連付けを記憶していることが理由である。
次に、上述の実施形態1を用いて、本発明に係る効果を具体的に説明する。本発明の情報端末、メモリカード、撮像端末、携帯端末、サーバ、方法およびシステムによれば、以下の効果が得られる。
本発明の実施形態による第1の効果は、複数の撮像端末で撮影された画像情報を、情報端末Aで一括して管理できる点である。従来の方法によれば、異なる撮像端末で撮影された画像は、異なるメモリカードで保存されるため、一括して管理することが困難であった。逆に、異なる撮像端末で撮影された画像を、パソコンなどの情報端末にコピーするなどして一括して管理しようとすると、各々の画像がどの撮像端末で撮影されたのかを管理するのが難しかった。本発明の実施形態によれば、たとえば利用者Aが有する複数の撮像端末の各々を一意に特定するカメラIDを有し、これらがメモリカードを通じて情報端末A100の画像属性テーブル104に記憶される(ステップS1501およびS1502)。図17に示すように、情報端末の画像属性テーブルは、利用者Aが複数の撮像端末で撮影した各々の実体画像IDと撮影されたカメラIDとの関連付けを記憶している。このため、図23に示すように、利用者Aが表示手段上の撮像端末を選択(ステップ1511)するだけで、選択された撮像端末で撮影された画像の一覧を表示することができる(ステップS1512)。たとえば利用者が有する静止画カメラで撮影した静止画像、携帯電話で撮影した画像、ビデオカメラで撮影した動画を、一括して管理をしたいという要求と、携帯電話で撮影した画像だけを1クリックで取り出したいという要求を両立することができるようになる。
本発明の実施形態による第2の効果は、複数のメモリカードに分散して記憶された実体画像を、利用者が一括して管理できる点である。本発明の実施形態によれば、メモリカードを一意に特定するカードIDを、メモリカードが有している。撮像端末で撮影した画像情報をメモリカードに記憶する際、撮像端末がカードIDに演算または変換を行うことでカードNIDを生成した上、これをメモリカードのカードNID記憶手段に記憶する。その後、メモリカードが情報端末に接続された際、カードNIDが情報端末の画像属性テーブル104に記憶される(ステップS1501およびS1502)。図17に示すように、情報端末の画像属性テーブルは、実体画像IDとメモリカードのカードNIDとの関連付けを記憶している。このため、図21および図22に示すように、利用者Aが表示手段上のメモリカードを選択(ステップS1507およびS1509)するだけで、選択された撮像端末で撮影された画像の一覧を表示することができる(ステップS1508およびS1510)。従来の方法では、複数のメモリカードを利用する利用者が、必要な実体画像情報がどのメモリカードに記憶されているかを管理することは容易ではなかった。一方本発明の実施形態によれば、メモリカードごとに記憶されている画像の要約画像をワンクリックで閲覧できることから、容易に目的とする実体画像情報を探すことができる。本発明によれば、実体画像情報を情報端末Aが記憶している画像であっても、実体画像情報が情報端末Aに記憶されておらず、メモリカードまたはストレージサービスのみにある場合であっても、統一的な画像情報の管理が可能となり、利便性が向上する。
本発明の実施形態による第3の効果は、利用者Aが情報端末Aで画像を管理する際、複数のメモリカードや、複数の撮像端末を、各々を表す画像で区別できるため、直感的な管理が可能になる点である。従来の方法によれば、メモリカードの場合、その外見から記憶されている画像の内容や撮影時期を特定ないし推定することは難しかった。利用者が、画像の内容や撮影時期を書き込んだラベルを、メモリカードにラベルに貼りつける方法もあるが、カメラや情報端末のスロットに差し込む際に、機械的な問題を誘発する場合も多く、一般的に使われている方法ではない。本発明の一実施形態によれば、サーバZ180がカード付加情報マスターテーブル191を有している。このカード付加情報マスターテーブルには、メモリカードのカードNIDと関連付けて、そのメモリカードの外観を表す画像情報を記憶しておくことができる。情報端末Aが、撮像端末P140および撮像端末Q145より受信してカード付加情報テーブルに記憶したカードNIDをサーバZ180に送り、サーバZ180よりカード付加情報を受信する(ステップS1504)。図18(a)のメモリカード付加情報の画像1821および1822はサーバZより受け取ったものであり、各々メモリカードM130およびメモリカードN135の外見を表している。このため利用者Aは、図21および図18で示した、要約画像表示部2010に表示された要約画像2021および2022と、メモリカードM130およびメモリカードN135の外観を対比させることで、各々のメモリカードにどのような実体画像情報が記憶されているかを、直感的に把握することができる。同様に本発明では、たとえば利用者Aが有する複数の撮像端末の各々の外見を表す画像情報が、メモリカードを通じて情報端末A100のカメラ付加情報テーブル109に記憶される。各々の撮像端末の外見を表す画像であるカメラ付加情報は、たとえば図20における画像2031および2032として、表示手段107に表示される。カメラ付加情報の画像2031および2032は各々、撮像端末P140および撮像端末Q145の外見を表している。このため利用者Aは、図23で示した、要約画像表示部2010に表示された要約画像と、画像2031を対比させることで、各実体画像情報がどの撮像端末で撮影されたかを、直感的に把握することができる。本実施形態では、カメラ付加情報は各撮像端末が記憶しており、これを情報端末A100にコピーするとしたが、上記カード付加情報と同様、サーバZ180でカメラIDとカメラ付加情報の対応関係を記憶したテーブルを持ち、情報端末AがサーバZ180にカメラIDを送ることで、情報端末A100がサーバZ180よりカメラ付加情報を得た上、カメラ付加情報テーブルに記憶してもよい。
本発明の実施形態による第4の効果は、実体画像の記憶先として、メモリカードとネットワークに接続されたストレージサービスの違いを意識せずに、一括して利用できる点である。本実施形態の説明では、ステップS2402で選択した画像を、ネットワークを経由してストレージサービスXのサーバ120に記憶した。この際、情報端末A100の画像属性テーブル104では、図26に示すように、実体記憶先として、カードIDに加えてストレージサービスXのIDを、ストレージサービスXにおける実体画像情報の、実体画像IDと関連付けて記憶した。この結果、利用者Aは情報端末A100で、要約画像一覧画面に表示されたストレージサービスXを選択するだけで、ストレージサービスXに記憶された画像の一覧を簡単に閲覧することができる。本発明によれば、利用者は複数のメモリカードに記憶された実体画像に加えて、情報端末A100とネットワークを介して接続された任意のサーバに記憶された実体画像をも統一的に扱うことができる。
本発明の実施形態による第5の効果は、情報端末A100がすべての実体画像を記憶している必要がない点である。上述のとおり、本発明の実施形態では複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードやネットワーク経由のストレージサービスに記憶されたすべての実体画像を、情報端末A100で一元管理可能である。従来の方法によれば、情報端末A100で画像情報を一元管理するためには、すべての画像の実体画像情報が情報端末A100で記憶されている必要があった。本発明の実施形態では、たとえば図26のように、情報端末A100の画像属性テーブル104において、実体画像IDとその記憶場所を指し示すカードIDまたはストレージサービスIDとの関連付けが記憶されているため、この効果が生じている。
本発明の第6の効果は、情報端末がメモリカードを一意に特定するカードIDを読み出せない状況であっても、上記第1乃至第5の効果が有効である点である。撮像端末に接続して、画像情報の記憶に、最も一般的に使われるのはSDカードである。SDカードのほとんどは、製造メーカ、製造情報、シリアル番号等の、SDカードを一意に特定することができる情報を、フォーマットしても消去されない状態で有している。しかし、情報端末の一例であるパーソナルコンピュータのほとんどは、SDカードをUSB(Universal Serial Bus) Mass Storageとして認識する。このため、通常パーソナルコンピュータからは、SDカードを一意に特定するIDを読み出すことはできない。本発明によれば、このような場合であっても、撮像端末P140および撮像端末Q145がカードNIDを生成した上、これをカードNID記憶手段134および139に記憶する。カードNIDをSDカード内のUSB Mass Storageを経由して読み出すことのできる領域に記憶することで、SDカードの利用者も本発明に係る上記第1乃至第5の効果を得ることができる。
(実施形態2)
本発明の実施形態2では、利用者AがメモリカードNを利用者Bに渡し、利用者Bはこれを表示端末Bに接続する。この状態で利用者Aが、情報端末Aで任意の実体画像情報をメモリカードNにコピーする操作を実行することができる。すると、実体画像情報が情報端末A100、ネットワーク199および表示端末B150を経由して、表示端末Bに接続されたメモリカードNへと送られ、ここで記憶される。このネットワーク経由の実体画像情報転送で、画像情報の転送先情報として、メモリカードNのカードNIDが利用される。
図30に示すフロー図を用いて、本発明の実施形態2について説明する。情報端末A100にメモリカードN135が接続された状態で、利用者Aが、たとえば図20に示す要約画像一覧画面における転送サービス表示部2050を選択する(ステップS3001)。すると表示手段107に、転送先入力画面が表示される。図31には、転送先入力画面の一例を示す。転送先入力画面のウィンドウ3100は、メモリカードNの画像3101、転送先名入力部3102、および完了ボタン3103を有する。メモリカードN135の画像3101は、カード付加情報テーブル105に記憶されたメモリカード付加情報1822から生成されている。ここで、利用者Aは入力手段106を操作することで、転送先名入力部3102に、メモリカードN135を渡す相手である利用者Bの名前(転送先名)3110を入力し、その後完了ボタン3103を選択する。ここで利用者Aが入力した転送先名3110は、カード付加情報テーブル105の転送先名の列1803に記憶される(ステップS3002)。図32に、ステップS3002実行後のカード付加情報テーブルを示す。転送先入力画面で入力した、利用者Bの名前3110が、カード付加情報テーブルに、転送先名3223としてメモリカードN135のカードNID1821と関連付けて記憶されている。
また、情報端末Aのネットワーク送受信手段101が、カード付加情報テーブルのカードNID1821を、ネットワーク199を通じてサーバY160に送る。サーバYの送受信手段161がこれを受信すると、カードNIDテーブル162に、ネットワーク199内で情報端末A100を一意に特定する端末IDと関連付けて記憶する(ステップS3003)。図33に、サーバY160のカードNIDテーブル162の一例を示す。カードNIDテーブル162は、カードNIDの列3301、転送元端末IDの列3302、および転送先端末IDの列3303を有する。ステップS3003によって、情報端末A100より受信したカードNID3311と、端末ID管理手段163より取得した情報端末A100の端末IDであるTIDa3312を関連付けて記憶した。このステップS3003を実行した時点では、転送先ID3313は、サーバYのカードNIDテーブルには記憶されておらず、後のステップS3005で記憶される。
また、ステップS3003実行後、情報端末Aの表示手段107が要約画像一覧画面を表示する。図34に、ステップS3003実行後の要約画像一覧画面の一例を示す。転送サービス表示部3420には、ステップS3002で利用者Aが入力した、転送先名3422が表示される。図34の一例にあるように、メモリカードN135のメモリカード付加情報表示3421があってもよい。
次に、利用者AはメモリカードN135を情報端末より取り外し、これを利用者Bに渡す、または送る(ステップS3004)。メモリカードN135を受け取った利用者Bは、これを表示端末B150に接続する。メモリカードN135のカードNID記憶手段139が入出力手段136を経由して、表示端末B150に、メモリカードN135のカードNIDであるNIDnを送る。表示端末Bではメモリカード入出力手段152がこれを受け取った後、さらにネットワーク送受信手段151が、ネットワーク199を経由してサーバY160に送る。サーバYの送受信手段161が表示端末BよりメモリカードN135のカードNIDであるNIDnを受信する。次にサーバYの検索手段が、受信したNIDnを検索キーとして、カードNIDテーブル162を検索する。再び図33を参照すると、この結果カードNIDn3311を検出する。するとカードNIDテーブルは、このNIDnの送信元である表示端末Bをネットワーク199で一意に特定する端末IDであるTIDbを、端末ID管理手段163より取得した上、NIDn3311に関連付けて、カードNIDテーブル162の転送先端末IDの列3303に、CIDn3311と関連付けて記憶する(ステップS3005)。図33のTIDb3313は、このステップS3005実行時に、カードNIDテーブル162に記憶され、カードNIDテーブル162は図33に示す状態となる。
次に、情報端末Aの表示手段107に、図34に示す要約画像一覧画面が表示された状態において、利用者Aが入力手段106を操作することで、カーソル2002を移動させ、利用者Aが利用者Bに転送する要約画像を選択する(ステップS3006)。図34は、利用者Aが要約画像3411および3412を選択した状態である。図34に示す一例では、要約画像の周囲の二重線が選択されたことを表している。次に、利用者Aが、入力手段106を操作してカーソル2002を移動させることで、表示手段107に表示された転送先名3422または、メモリカードN135の画像3421または転送先名3422を選択する(ステップS3007)。これらステップS3006および3007の一連の操作は、利用者Aが転送サービス用いて、この時点でメモリカードN135を有する利用者Bに画像を転送する処理である。
次に情報端末Aの検索手段110は、画像情報テーブル103から、ステップS3006で選択された要約画像3411および3412の指し示す実体画像情報1612および1622を取得する。また、検索手段110は、ステップS3007で選択された転送先名3422の指し示す、カード付加情報テーブル105で関連付けて記憶されたカードNID1821を得る。次に、情報端末A100の送受信手段101が、ここで得られた実体画像情報1612と1622、およびカードNID1821を、ネットワーク199を通じてサーバY160に送る(ステップS3008)。サーバY160の送受信手段161がこれを受信すると、検索手段164が情報端末Aより受信したカードID1821を検索キーとして、カードNIDテーブル162を検索する。図33を再び参照して、カードNID3311に関連付けて記憶された、転送先端末ID3313を得る(ステップS3009)。次に、サーバY160の送受信手段161が転送先ID3313宛てに、ステップS3008で情報端末A100より送られた実体画像情報1612および1622を、ネットワーク199を通じて表示端末B150に送る(ステップS3010)。
表示端末B150のネットワーク送受信手段151は、サーバY160より実体画像情報1612および1622を受信する。次に、メモリカード入出力手段152が、これらの実体画像情報を接続されたメモリカードN135に送る。メモリカードN135の入出力手段136がこれら実体画像情報を受け取ると、画像記憶手段137に記憶する。また、表示端末Bの表示手段153が、サーバY160より受信した実体画像情報1612および1622を表示する(ステップS3011)。
以上で、利用者Aの情報端末に記憶したメモリカードN135のカードIDを利用して、利用者Aが利用者Bの表示端末に画像を送り、表示する処理が完了する。なお本実施形態の説明では、ステップS3008で情報端末A100は、実施形態1の説明におけるステップS1001で撮影された実体画像情報を、サーバY160を経由して表示端末B150に送る。つまり本実施形態では、ステップS3002で利用者Aが転送先を指定する以前に、情報端末Aに記憶された実体画像情報を、情報端末Bに送る。しかし本発明では、利用者Aが転送先を指定した後に、利用者Aが撮像端末で実体画像を撮影し、さらにメモリカードを経由して情報端末Aの画像情報テーブルに記憶された実体画像情報を、ステップS3004以下の処理によって、表示端末Bに送ってもよい。これによって、利用者Aが一度メモリカードN135を利用者Bに渡した後は、利用者Aが情報端末Aを操作するだけで、利用者Bはネットワーク199を通じて実体画像情報を入手できる。
本発明の実施形態2では、メモリカードが取り外し可能であり、かつ他の利用者の情報端末に接続可能であるという性質を利用している。実施形態2では、メモリカードN135が利用者Aより利用者Bに渡され、表示端末B150に接続された状態で、サーバY160のカードNIDテーブル162が、メモリカードNのカードNID3311と利用者Bの表示端末をネットワーク内で一意に特定するための転送先ID3313の関連付けを記憶する。すなわち、実施形態2では実施形態1で説明したカードNIDに加えて、表示端末を一意に特定IDを用いることで、利用者Aは自身の有する実体画像情報を、統一的かつ簡便に利用者Bに送ることができる。
前記実施形態1では、実体画像情報が情報端末Aの画像情報テーブル103より削除されている状態であっても、情報端末Aは要約画像情報と実体画像IDとの関連付けを記憶していた。このため、情報端末Aは図29に示すような画面によって実体画像の取得を利用者Aに対して促すことができた。たとえば本実施形態2において、メモリカードN135が利用者Bの表示端末B150に接続された状態で、利用者Aが情報端末A100になく、メモリカードM130に記憶された実体画像情報を、利用者Bに送ろうとしたとする。この場合も、選択された実体画像IDを検索キーとして、画像属性テーブル104の実体記憶先の列1703を検索する。この結果得られたメモリカードM130のカードNIDをもとに、利用者Aに対してメモリカードの接続要求をする。このことで、実体画像情報が情報端末A100、任意のメモリカード、任意のストレージサービスのどこにあっても、本実施形態の方法で利用者Bに送ることができる。
以上のように実施形態2として、第1の情報端末と、第2の情報端末と、サーバと、を有するシステムが提供される。そのシステムにおいて、第1の情報端末は、撮像端末により撮像された画像情報を記憶する画像記憶装置との入出力を行なう入出力部と、画像情報を識別する画像識別情報と、画像情報より情報量の少ない要約画像情報と、画像記憶装置を識別する装置識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、サーバとの通信を行なうネットワーク送受信部と、表示部とを備える。また、そのシステムにおいて、第2の情報端末は、画像記憶装置との入出力を行なう入出力部と、サーバとの通信を行なうネットワーク送受信部とを備える。また、そのシステムにおいて、サーバ装置は、第1の情報端末と第2の情報端末とのそれぞれと通信を行なうネットワーク送受信部と、記憶部とを備える。
そのシステムの動作の一例は、次の通りである。第1の情報端末の表示部が、装置識別情報を表示する。また、第1の情報端末の表示部が、要約画像情報を表示する。また、第1の情報端末のネットワーク送受信部が、第1の情報端末の表示部に表示された要約画像情報の中から選択された要約画像情報に関連付けられた画像情報と表示された装置識別情報とをサーバへ送信する。また、サーバのネットワーク送受信部が、第1の情報端末より画像情報と装置識別情報とを受信する。また、サーバの記憶部が、サーバのネットワーク送受信部が受信した画像情報と装置識別情報とを関連付けて記憶する。また、第2の情報端末の入出力部が、画像記憶装置の装置識別情報を取得する。また、第2の情報端末のネットワーク送受信部が、第2の情報端末の入出力部が取得した装置識別情報を送信する。また、サーバのネットワーク送受信部が、第2の情報端末より装置識別情報を受信して受信された装置識別情報と関連付けて記憶されている画像情報を第2の情報端末に送信する。また、第2の情報端末のネットワーク送受信部が、サーバより画像情報を受信する。また、第2の情報端末の入出力部が、サーバより受信された画像情報を画像記憶装置に記憶する。
また、撮像端末により撮影された画像情報を記憶する画像記憶部と、撮像端末との間で入出力をおこない、かつネットワークに接続可能な第1の情報端末およびネットワークに接続可能な第2の情報端末との間で入出力をおこなう入出力部を備えたメモリカードが提供される。そのメモリカードの動作の一例は次の通りである。入出力部が撮像端末より第1の画像情報を受信する。第1の画像情報を画像記憶部に記憶する。入出力部が、第1の画像情報に、メモリカードをネットワーク内で一意に特定するメモリカード識別情報およびメモリカードの外観の画像情報を関連付けて第1の情報端末に送る。第2の情報端末に接続された入出力部がメモリカード識別情報を第2の情報端末に送る。第1の情報端末の表示部で第2の画像情報と前記メモリカードの外観の画像情報が選択されると、メモリカード識別情報をキーとして、ネットワークおよび第2の情報端末を経由して第2の画像情報を受信する。第2の情報端末より受信した第2の画像情報を記憶する。
次に、実施形態2を用いて、実施形態1で説明した6つの効果に加えた、本発明の効果を説明する。
本実施形態による第7の効果は、利用者AがメモリカードNを利用者Bに一度渡せば、その後は利用者AがメモリカードNを用いることなく、写真を利用者Bに見せることができる点である。従来の方法では、利用者Aが情報端末Aを使ってメモリカードNに実体画像をコピーして利用者Bに渡した後に、再び情報端末Aから実体画像実体をメモリカードNにコピーする場合には、利用者Aが利用者BよりメモリカードNを入手した上で追加の実体画像情報をメモリカードNにコピーし、再び利用者Bに渡す必要があった。このように、従来の方法ではメモリカードを媒体として2者間で実体画像情報をやりとりするためには、メモリカードを物理的にやりとりする必要があった。本実施形態による方法では、利用者Aが情報端末Aを使ってメモリカードNに実体画像をコピーした上、利用者Bに渡した後は、メモリカードの物理的なやりとりをしなくても、利用者Aから利用者Bの有するメモリカードNに実体画像を送ることができる。
本実施形態による第8の効果は、本実施形態に係る情報端末で実体画像および要約画像を管理する利用者が、統一的な操作で他者もしくは他の情報端末への実体画像情報の転送を実現することができる点である。従来、利用者Aが利用者Bにネットワークを経由して実体画像情報を送る場合、電子メールに添付して送る方法、またはストレージサービスにアップロードした上、そのアップロードした画像情報を特定するURLを何等かの方法で利用者Bに知らせるなどの方法があった。この際、利用者Aはまず、利用者Bに送る画像がどのメモリカード、情報端末、またはストレージサービスにあるかを確認する必要があった。さらにメールアドレスを入力して利用者Bに電子メールを送るか、またはアップロード先のURLを取得した上それを利用者Bに通知する必要があった。本実施形態によれば、利用者Aは自身の有するメモリカードや、自身が利用するストレージサービスへの実体画像情報のコピーと同様の操作で、利用者Bの表示端末に実体画像を送ることができる。これにより、メモリカードスロットを有し、ネットワークに接続可能なフォトフレーム製品、テレビ、カメラ、パソコン、携帯電話などを持つ家族や友人に写真を送ることが簡単になった。また、本発明の方法では、メモリカードスロットを有し、ネットワークに接続可能な、利用者Aの有するフォトフレーム製品、テレビ、カメラ、パソコン、携帯電話などに対しても実体画像情報を送ってもよい。たとえば情報端末Aに相当するパソコンで、複数のカメラで撮影した実体画像情報を、複数のメモリカードやストレージサービスで管理し、その一部を、利用者Aの持つデジタルフォトフレーム製品、テレビ、カメラ、パソコン、携帯電話などで閲覧してもよい。
(実施形態3)
本発明の前記実施形態1では、画像情報テーブル103に記憶された実体画像情報および要約画像情報と、画像属性テーブル104に記憶された実体記憶先を利用して、図10のフロー図に示す処理を実行する。以下で説明する本発明の第3の実施形態では、実体画像IDと、要約画像情報および実体記憶先の関連付けを、画像管理サービスのサーバZ180で記憶する。このことで利用者Aは、その携帯端末170のウェブブラウザを通じて、前記実施形態1と同様に、利用者Aが複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードやストレージサービスで実体画像情報を記憶するすべての画像の、一括画像管理を実行することができる。
図35に示すフロー図を用いて、本実施形態について説明する。まず、情報端末A170のネットワーク送受信手段101が、画像情報テーブル103の実体画像IDの列1601、要約画像IDの列1603および要約画像情報の列1604を、ネットワーク199を経由してサーバZ180に送る。サーバZ180の送受信手段181が受信すると、要約画像情報テーブル187に記憶する。サーバZ180の要約画像情報テーブル187は、情報端末A170の画像情報テーブル103から実体画像情報の列1602を除いたものである。同様に、情報端末A170のネットワーク送受信手段101が、画像属性テーブル104の情報を、ネットワーク199を経由してサーバZ180に送る。サーバZ180の送受信手段181が受信すると、画像属性テーブル188に記憶する。さらに同様に、情報端末A170のカード加情報テーブル105の内容が、サーバZ180のカード付加情報テーブル189に、また情報端末A170のカメラ付加情報テーブル109の情報がサーバZ180のカード付加情報テーブル190に、各々すべてコピーされる(ステップS3501)。
次に、利用者Aが携帯端末A170の入力手段を操作すると、ネットワーク送受信手段171がネットワーク199を通じて、画像管理サービスZの認証画面要求をサーバZ180に送る。サーバZ180の送受信手段181がこれを受信すると、HTML生成手段182が、画像管理サービスZの認証画面を描画するためのHTMLコードを生成し、送受信手段181がネットワーク199を通じて携帯端末A170に送る(ステップS3502)。携帯端末A170のネットワーク送受信手段171がこれを受信すると、HTML解析手段173がこれを解析し、表示手段174が画像管理サービスZの認証画面を表示する。ここで認証画面は、利用者Aの、画像管理サービスZにおける利用者ID入力欄とパスワード入力欄から成るとするが、利用者Aを認証することのできる情報入力画面であれば何でもよい。次に、利用者Aが入力手段172を操作することで、利用者Aの画像管理サービスZにおける利用者IDとパスワードを入力し、次にネットワーク送受信手段171がこれらの情報を、ネットワーク199を通じてサーバZ180に送る。サーバZ180の送受信手段181がこれらを受け取ると、認証手段183が利用者情報テーブル186に記憶された利用者Aの利用者IDとパスワードとの適合あるいは一致を検出することで、利用者Aを認証する(ステップS3503)。
次に、サーバZのHTML生成手段182は、要約画像情報テーブル187に記憶された要約画像、カード付加情報テーブル189に記憶されたメモリカード付加情報およびカメラ付加情報テーブル190に記憶されたカメラ付加情報を読み出し、Web要約画像一覧画面を生成するために必要なHTMLコードを生成する。次に送受信手段181がこのHTMLコードを、ネットワークを経由して携帯端末170に送る(ステップS3504)。携帯端末のネットワーク送受信手段171がこのHTMLコードを受信すると、HTML解析手段173が解析した上、表示手段174がWeb要約画像一覧画面を表示する(ステップS3505)。
図36に、Web要約画像一覧画面の一例を示す。携帯端末Aの表示手段174は、Webブラウザウィンドウ3600を有する。Webブラウザウィンドウ3600は、Web要約画像一覧画面であることを示す表示3601、要約画像表示部3610、メモリカード表示部3620、撮像端末表示部3630、ストレージサービスX表示部3640、情報端末A表示部3650および、すべて表示ボタン3660を有する。図36に示す一例では、要約画像表示部3610には要約画像3611乃至3616が表示されている。これらの要約画像は、サーバZの要約画像情報テーブル187に記憶された要約画像が、HTMLコードとして携帯端末A170にネットワーク199を経由して送られたものを表示している。メモリカード表示部3620には、メモリカードM130のメモリカードの画像3621およびメモリカードN135のメモリカードの画像3622が表示されている。これらの画像は各々、カード付加情報テーブル189に記憶されたメモリカード付加情報を、表示手段174が表示したものである。また、撮像端末表示部3630には、撮像端末P140の画像3631および撮像端末Q145の画像3632が表示されている。これらの画像は、サーバZ180のカメラ付加情報テーブル190に記憶されたカメラ付加情報を、表示手段174が表示したものである。図36に一例として示したWeb要約画像一覧画面は、図20で示した要約画像一覧画面と類似している。前記実施形態1の図20は、情報端末Aの画像情報テーブル103、画像属性テーブル104、カード付加情報テーブル105およびカメラ付加情報テーブル109に記憶された情報を情報端末A100の表示手段で表示したものである。本実施形態において、図36は、サーバZ180の要約画像情報テーブル187、画像属性テーブル188、カード付加情報テーブル189およびカメラ付加情報テーブル190に記憶された情報を、携帯端末A170がHTMLコードとしてネットワーク199経由で取得したものを、表示手段174が表示したものである。図36に示す一例では、Webブラウザウィンドウ3200内の表示は、図20に示したものと同じであるとしたが、要約画像表示部3210を有していれば、他の画面要素はなくてもよい。
この状態で利用者Aは、実施形態1と同じように、メモリカードM3621、メモリカードN3622、撮像端末P3631、撮像端末Q3632、およびストレージサービスX3640の各部を選択することで、各々に実体画像情報が記憶されている画像の、要約画像の一覧を、要約画像表示部3610に表示させることができる。利用者Aによるこの操作は、図15に示すステップS1507乃至S1512と同様なので、説明は省略する。また、利用者Aが携帯端末Aの入力手段172を操作することでカーソル3602を移動させ、図36の情報端末A表示部3650を選択すると、サーバZ180の要約画像情報テーブル187に記憶された要約画像のうち、情報端末A100の画像情報テーブル103に実体画像が記憶されているものの要約画像のみが、Webブラウザ3600に選択的に表示される。また、情報端末A、メモリカードM、メモリカードNおよびサーバXの間の実体画像情報のコピーも、実施形態1で説明したのと同様の方法で、携帯端末AのWebブラウザウィンドウ上で実行可能である。
以上のように、本実施形態においては、情報端末と、携帯情報端末と、第1のサーバと、第2のサーバとを有するシステムが提供される。そのシステムにおいて、情報端末は、撮像端末により撮像された画像情報を記憶する画像記憶装置との入出力を行なう第1の入出力部と、画像情報を識別する画像識別情報と、画像情報より情報量の少ない要約画像情報と、画像記憶装置を識別する装置識別情報とを関連付けて記憶する記憶部と、サーバとの通信を行なうネットワーク送受信部とを備える。また、そのシステムにおいて、第1のサーバと第2のサーバとのそれぞれは、情報端末と携帯情報端末との通信を行なうネットワーク送受信部と、記憶部とを備える。
そのシステムの動作の一例は次の通りである。情報端末のネットワーク送受信部が、情報端末の記憶部に記憶された画像識別情報と要約画像情報と装置識別情報とを送信し、第1のサーバのネットワーク送受信部が、情報端末より送信された画像識別情報と要約画像情報と装置識別情報とを受信する。第1のサーバの記憶部が、サーバのネットワーク送受信部の受信した画像識別情報と要約画像情報と装置識別情報とを記憶する。情報端末のネットワーク送受信部が、画像記憶装置に記憶された画像情報と画像識別情報とを送信する。第2のサーバのネットワーク送受信部が、情報端末より画像情報と画像識別情報とを受信する。第2のサーバの記憶部が、第2のサーバのネットワーク送受信部が受信した画像情報と画像識別情報とを記憶する。第1のサーバのネットワーク送受信部が、携帯端末より送信された装置識別情報を受信する。第1のサーバのネットワーク送受信部が、受信した装置識別情報と関連付けて記憶されている要約画像情報と画像識別情報とを携帯端末に送信する。第2のサーバのネットワーク送受信部が、携帯端末より送信された画像識別情報を受信し、第2のサーバのネットワーク送受信部が、受信した画像識別情報と関連付けて記憶されている画像情報を携帯端末に送信する。
また、本実施形態においては、撮像端末により撮影された画像情報を記憶する画像記憶装置との入出力を行う入出力部を備えた第1の情報端末、および第2の情報端末と、ネットワーク経由で接続するためのネットワーク入出力部と、画像情報を識別する画像識別情報と、前記画像情報より情報量の少ない要約画像情報と、前記画像記憶装置を識別する装置識別情報を関連付けて記憶する記憶部とを備えるサーバが提供される。そのサーバの動作の一例は次の通りである。ネットワーク入出力部が、第1の情報端末より画像識別情報、要約画像情報および装置識別情報を受信する。記憶部が、画像識別情報、要約画像情報および装置識別情報を関連付けて記憶する。要約画像情報および画像識別情報を第2の情報端末に送る。第2の情報端末で選択された要約画像情報の前記画像識別情報を受信する。画像識別情報と関連付けて記憶された装置識別情報を前記第1の情報端末に送る。画像情報を画像記憶装置から前記第1の情報端末を経由して受け取り、画像情報を第2の情報端末に送る。
次に、前記実施形態1および前記実施形態2で説明した計8つの効果に加え、本実施形態3を利用して本発明の実施形態による効果について説明する。
本発明の実施形態による第9の効果は、個々の実体画像IDに関連付けて、要約画像および実体記憶先をサーバZ180に記憶しておくことにより、実体画像の記憶先にかかわらず、Webブラウザ経由で前記実施形態1および実施形態2と同様の操作が可能となる点である。特に、携帯端末はその記憶手段の容量は、サーバや据え置き型情報端末と比較して小さいことが多い。従来の方法では、携帯端末で実施形態1や実施形態2と同様の処理をするためには、複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードやストレージサービスで記憶したすべての実体画像情報を、携帯端末の記憶手段で記憶する必要があったが、これはほとんどの場合、現実的ではなかった。本発明では、携帯端末が実体画像情報を記憶しなくとも、複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードやストレージサービスで記憶したすべての実体画像情報について、前記実施形態1および前記実施形態2と同じ操作を、Webブラウザを通じて実現できる。
本実施形態による第10の効果は、サーバZの要約画像情報テーブル187で、実体画像情報を記憶しないため、サーバZのストレージ容量が節約できる点である。従来の方法では、Webサーバですべての実体画像を記憶することで、携帯端末Aからの要約表示一覧画面を生成していた。しかし、この方法では、すべての実体画像情報をWebサーバのストレージに記憶するため、記憶容量が大きく、コストが増大した。一方本発明による方法では、サーバZが要約画像情報を記憶し、実体画像情報を記憶しないため、サーバZの必要とするストレージ容量は、従来の方法に比べて大きく減少する。要実体画像IDと要約画像情報との複数の撮像端末で撮影し、複数のメモリカードやストレージサービスで記憶したすべての実体画像情報について、前記実施形態1および前記実施形態2と同じ操作を実現できる。