JP5907431B2 - 溶解炉の操業方法 - Google Patents

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Description

この発明は、キュポラや高炉等の溶解炉の操業方法に関するものである。
鉄スクラップや銑鉄などの鉄源を溶解するために、例えば、図1に示すような、キュポラ(溶解炉)1が用いられる。
キュポラ1では、炉底から一定の高さまでコークスを詰めてベッドコークス層10を形成する。そのベッドコークス層10の部位に対向する炉壁の下部に羽口4を設け、羽口4から吹き込まれる熱風(通常の空気の他に酸素富化したものも含む。以下、まとめて「熱風」という。)によりコークスを燃焼させる。この燃焼熱で、ベッドコークス層10上部に装入した鉄スクラップ、銑鉄などの鉄源Sを溶解して、炉底に設けた出湯口3から溶銑(溶湯)を取り出している。なお、図中の符号5は、冷却装置である(例えば、特許文献1参照)。
溶銑は、ベッドコークス層10内のコークスの間隙を滴下する際に、そのコークスから炭素が供給されている。また、そのベッドコークス層10は燃焼により徐々に消耗していくため、これを補う目的で、追込コークス11としての鋳物用コークスと、新たな鉄源Sとをキュポラ1内に装入する。このとき、通常、追込コークス11と追加の鉄源Sとは、所定の比率で交互に層状に重ねられる。
なお、原材料である追加の鉄源Sが、所定の時間毎にキュポラ1に装入されることを、一般にチャージという。また、原材料の装入の際、追込コークス11と追加の鉄源Sとの装入比率をコークス比という。
特開2002−90065号公報
この種のキュポラ1において、操業は断続的に行われる場合が多い。例えば、昼間に連続して操業して(出銑して)、その日の最終の出銑が終わった後は、夜間に火を一定以下に落とす(出銑しない)等である。
従来は、図3に示すように、連続する1回の操業中に、所定の時間毎に行われるチャージA(・・・A,A,A)のうち、操業を終える前の最終の原材料チャージAとして、その最終の原材料チャージAで、追加の鉄源Sを所定のコークス比に基づいてキュポラ1内に装入した後は、少なくとも出銑が終了するまで、追込コークス11の装入は行っていない。なお、図3では、連続する1回の操業期間中を「出銑あり期間」とし、最終の出銑Dを終えた後、次なる操業開始までを「出銑なし期間」としている。
ここで、連続する1回の操業が終了した後、すなわち、最終の出銑Dが終了した後の「出銑なし期間」において、ベッドコークス層10の減少に応じて、補充に必要な量のコークス22のみを追加で装入している。この追加装入Bは、次回の操業(例えば、翌日の操業)に備え、炉内の温度を一定以上に維持するためのものである(以下、「追加装入コークス22」と称する。)。
この方法では、最終の原材料チャージA後、すなわち、出銑終了前の最終の原材料を装入した後、キュポラ1への送風停止まで、炉内の温度が上昇する。これは、最終の原材料チャージA後は、キュポラ1内の原材料の減少に伴い、溶解に使用されていた炉内の熱エネルギーが、炉内雰囲気温度の上昇に使用されるからである。なお、キュポラ1への送風停止の時期は、通常は、出湯停止後2〜3分以内とされている。
また、通常の操業時には、ベッドコークス層10のコークスと、酸素との反応で生じたCO(C+O→CO)が、炉内を上昇する過程で追込コークス11と反応してCOを発生し(CO+C→2CO)、さらに、COが反応してCOになるが、最終の原材料チャージA後は、キュポラ1内のコークスの減少に伴い、COの発生が減少するとともに炉内の温度が上昇する。このため、空気中の酸素は窒素と反応し、NOx(窒素酸化物)が発生する。
すなわち、従来の操業方法では、最終の原材料チャージA後、キュポラ排ガス中のNOx(窒素酸化物)濃度が上昇するという問題がある。この原因として、炉内の温度上昇とコークスの減少が挙げられる。
そこで、この発明は、最終の原材料チャージ後におけるキュポラ排ガス中のNOx(窒素酸化物)濃度の上昇を抑えることを課題とする。
上記の課題を解決するために、この発明は、最終の原材料チャージ後、出銑が終了するまでの間に、さらに、追込コークスを装入する手法を採用した。
この最終の原材料チャージ後、出銑終了までの間の追込コークス(以下、「対策用追込コークス」と称する。)の装入によって、炉内にはCOが発生するので、酸素は、より反応しやすいCOと反応することとなる。このため、酸素が消費され、酸素と窒素との反応によるNOxの発生を抑えることができる。
なお、対策用追込コークスは、落下後、ベッドコークス層を形成する。このため、新たに、対策用追込コークスの装入を行うこと自体が、大きなコストアップにつながることはないと考えられる。
すなわち、この発明の対策用追込コークスと、夜間等における追加装入コークス(出銑終了後に、次回の操業に備えて炉内の温度を維持するために装入されるコークス)との合計を、従来の操業方法での夜間等における追加装入コークスの合計と比較すると、両者のコークス量に量的な差がほとんど生じないことが実験で確認できた。
また、対策用追込コークスとして、粒径が大きく損耗が遅い鋳物コークスを採用すれば、ベッドコークス層の高さを維持しやすいので、コークス量の増加はさらに生じにくい。
この発明は、最終の原材料チャージ後、出銑が終了するまでの間に、さらに、追込コークスを装入する手法を採用したので、炉内にCOが発生し、空気中の酸素はそのCOと反応する。このため、酸素と窒素との反応によるNOxの発生を抑えることができる。
キュポラの全体図 この発明の溶解炉の操業方法を示す説明図 従来の溶解炉の操業方法を示す説明図
この発明の実施形態を説明する。この実施形態は、溶解炉1における連続する1回の操業において、所定の時間毎に行う複数回の原材料のチャージA(・・・A,A,A)のうち、最終の原材料チャージA後、次回の操業開始までの間におけるキュポラ排ガス中のNOx(窒素酸化物)濃度の上昇を抑えることを目的とするものである。
なお、この実施形態では、溶解炉1として、図1に示すキュポラ1を想定しているが、高炉においても採用することができる。
図2に示すように、各チャージAにおける追込コークス11と主原料(原材料)12である鉄源Sの構成、及び、そのチャージAの時期、回数等については、従来例である図3と変わりなく、これらは、溶銑の仕様、供給量等に応じて適宜決定されるので説明を省略する。また、追加装入コークス22の追加装入Bについても同様である。
この実施形態では、連続する1回の操業(1日の操業)で、1回の原材料のチャージA毎に、原材料としてのスクラップ等の鉄源Sを2〜3t装入している。また、これに対して、追込コークス11を、コークス比11.7〜12.6%となる配合で、その原材料とともに装入している。
このキュポラ1において、連続する1回の操業で複数回行う出銑のうち、最終の出銑Dを終了する直前の原材料チャージA、すなわち、出銑を終了する前の最終の原材料チャージA後、最終の出銑Dまでの間に、原材料である鉄源Sを投入することなくコークス21のみを装入している。このコークス21を対策用追込コークス21と称し、図2では、対策用追込コークス21の装入時期を対策用装入Cで示している。
この実施形態では、図2に示すように、対策用装入Cの時期を最終の出銑Dよりも前としているが、この対策用装入Cと最終の出銑Dの時期を同時とすることもできる。また、この実施形態では、原材料のチャージAの時期が一定の間隔であり、且つ、最終のチャージAから対策用装入Cまでの間隔も、そのチャージA同士の間隔と同じとしているが、これらのA−A間の間隔、及び、A−C間の間隔は、溶銑の状況に応じて適宜設定できる。
この対策用装入Cにおける対策用追込コークス21の装入によって、炉内にはCOが発生するので、酸素は、より反応しやすいCOと反応することとなる。このため、酸素と窒素との反応によるNOxの発生を抑えることができる。
なお、対策用追込コークス21は、落下後、ベッドコークス層10を形成する。このため、この発明において、新たに、対策用追込コークス21の装入を行うこと自体が、大きなコストアップにつながることはないと考えられる。
すなわち、図3に示す従来の操業方法において、夜間等「出銑なし期間」における追加装入コークス22は、図1に示す或るキュポラ1では、概ね1回当たり800kgを装入しており、翌朝の次回操業開始までの装入合計量は、4〜5tとなっていた。なお、操業中、所定の原材料を装入するチャージA時の追込コークス11の装入量は、概ね1回のチャージA当たり270kgとしていた。
これに対し、図2に示すこの実施形態では、同じキュポラ1、同じ原材料において、チャージA時の追込コークス11の装入量を、同じく概ね1回のチャージA当たり270kgとし、対策用追込コークス21として500kgのコークスを装入している。また、夜間等「出銑なし期間」における追加装入コークス22は、同じく、概ね1回当たり800kgを装入している。
そして、対策用追込コークス21と追加装入コークスの装入合計量は、4〜5tとなっており、これは、従来の操業方法での夜間等における追加装入コークス22の合計量とほとんど変わりない。すなわち、対策用追込コークス21の導入が、キュポラ1の操業における大きなコスト増につながらないことが実験で確認できている。
また、対策用追込コークス21として、粒径が大きく損耗が遅い鋳物コークスを採用すれば、ベッドコークス層の高さを維持しやすいので、コークス量の増加はさらに生じにくくなる。
なお、対策用装入C時における対策用追込コークス21の装入量は、各原材料チャージA(・・・A,A,A)の際における追込コークス11の装入量よりも大きく設定されていることが望ましく、特に、対策用追込コークス21の装入量を、チャージ時の追込コークスの装入量の1.5倍〜2倍の範囲とすることが望ましい。
1 キュポラ
2 投入口
3 出湯口
4 羽口
5 冷却装置
10 ベッドコークス層
11 追込コークス
12 主原料(原材料)
21 対策用追込コークス
22 追加装入コークス
A チャージ
B 追加装入
C 対策用装入
D 最終の出銑
S 鉄源

Claims (2)

  1. 溶解炉における炉底から一定の高さまでコークスを詰めてベッドコークス層(10)を形成し溶解炉内へ熱風を吹き込むことによりコークスを燃焼させ、前記ベッドコークス層(10)上部に鉄源(S)を装入してその鉄源(S)をコークスの燃焼熱で溶解して溶銑を取り出す出銑を複数回連続して行った後に溶解炉内への熱風の吹き込みを停止して溶解炉内の温度を出銑に必要な温度以下に落とすまでの連続する1回の操業において行う複数回の原材料チャージ(A;・・・A,A,A)のうち最終の原材料チャージ(A)後、最終の出銑(D)までの間に、対策用追込コークス(21)を装入することにより、前記最終の原材料チャージ(A)後、次回の操業開始までの間におけるキュポラ排ガス中の窒素酸化物濃度の上昇を抑えることを特徴とする溶解炉の操業方法。
  2. 前記対策用追込コークス(21)の装入量は、前記各原材料チャージ(A;・・・A,A,A)の際における追込コークス(11)の装入量よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項1に記載の溶解炉の操業方法。
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