JP5906943B2 - 光センサ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の受光素子の出力信号に基づいた複数の検出信号を出力する検出信号出力部と、複数の検出信号に基づいて光の入射角度を算出する算出部と、を備える光センサに関するものである。
従来、例えば特許文献1に示されるように、受光領域に複数の受光素子が配置され、複数の受光素子のうちの特定の受光素子からの出力により少なくとも入射光の入射角に関する第1機能用の信号を得るとともに、当該受光素子を含めた他の受光素子からの出力により総受光量に関する第2機能用の信号を得る光センサが提案されている。受光素子は、入射光の量に応じた信号(光電流)を出力する機能を果たす。上記した光センサでは、複数の受光素子から出力される光電流に基づいて、太陽光の入射方向(仰角、左右角)を検出している。
特開2000−258244号公報
上記したように、受光素子は、入射光の量に応じた信号(光電流)を出力するが、光の入射によって、受光素子に電荷が常時蓄積されると、蓄積される電荷が飽和することとなる。そのため、特許文献1には特に記載されていないが、受光素子に蓄積される電荷を所定時間毎にリセット(放電)する必要がある。このリセットする間隔が、受光素子に電荷が蓄積される時間に相当する。そのため、この時間を長くすることで、受光素子に蓄積される電荷の量を多くして、光の入射方向(入射角度)の検出精度を向上することも考えられる。しかしながら、入射光の光量が多い場合、受光素子に蓄積される電荷が飽和し、光の入射角度の検出精度が低下する虞がある。
受光素子に蓄積された電荷を放電する方法としては、外部回路から受光素子に、リセット信号を所定間隔で送る構成が考えられる。しかしながら、この構成の場合、受光素子に蓄積される電荷の量に関わらずに、リセット信号が受光素子に入力される。そのため、受光素子に蓄積される電荷が、所定量よりも少なくなったり、飽和したりして、光の入射角度の検出精度が低下する虞がある。
そこで、本発明は上記問題点に鑑み、光の入射角度の検出精度の低下が抑制された光センサを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、複数の受光素子(11a〜11d)、及び、複数の受光素子それぞれに入射する光の入射角度を規定する規定部(13)を有し、複数の受光素子の出力信号に基づいた複数の検出信号(V1〜V3)を出力する検出信号出力部(10)と、検出信号に基づいて、受光素子に蓄積された電荷をリセットするリセットパルス信号を生成するパルス生成部(30)と、検出信号とリセットパルス信号とに基づいて、PWM信号を生成するPWM信号生成部(50)と、PWM信号のデューティ比(D)に基づいて光の入射角度を算出する算出部(70)と、を有し、パルス生成部は、複数の検出信号の内、最も時間変化の大きい第1検出信号(V1)に基づいて、リセットパルス信号を生成し、PWM信号生成部は、リセットパルス信号に含まれるパルスが自身に入力された際における、第1検出信号を除く検出信号(V2,V3)の電圧を閾値電圧とし、この閾値電圧と第1検出信号との差分に基づいて、PWM信号を生成することを特徴とする。
これによれば、受光素子(11a〜11d)に電荷が蓄積される時間、すなわち、リセットパルス信号が入力される時間が、受光素子(11a〜11d)に入射する光量によって決定される。そのため、受光素子に電荷が蓄積される時間が、外部回路から所定間隔で送られてくるリセット信号の入力間隔によって決定される構成とは異なり、受光素子(11a〜11d)に蓄積される電荷が、所定量よりも少なくなったり、飽和したりすることが抑制される。これにより、光の入射角度の検出精度が低下することが抑制される。なお、光の入射角度の検出原理については、長くなるので、実施形態で説明する。
検出信号出力部は、複数の受光素子の出力信号を加算する加算部(18a〜18c)を有し、検出信号の少なくとも一つは、加算部の出力信号である構成を採用することができる。この構成の場合、検出信号出力部は、2行2列に配置された4つの受光素子と、4つの受光素子に対応して、受光素子の上方に位置する遮光膜(15)に形成された1つの開口部(16)と、を有し、4つの受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっており、加算部として、4つの受光素子の出力信号を加算して、第1検出信号を出力する第1加算部(18a)と、第1行第1列目に位置する受光素子(11a)若しくは第2行第2列目に位置する受光素子(11d)の出力信号、及び、第1行第2列目に位置する受光素子(11b)の出力信号を加算して、第2検出信号を出力する第2加算部(18b)と、第1行第1列目に位置する受光素子若しくは第2行第2列目に位置する受光素子の出力信号、及び、第2行第1列目に位置する受光素子(11c)の出力信号を加算して、第3検出信号を出力する第3加算部(18c)と、を有する構成が好ましい。
これによれば、1つの開口部(16)を介して入射する光は、2行2列の4つの受光素子(11a〜11d)それぞれの受光面と、2行2列の4つの受光素子(11a〜11d)それぞれの隣り合う領域(以下、隣接領域)とに入射することとなる。したがって、開口部(16)を介して入射する光の角度(以下、単に光の入射角度と示す)が変化したとしても、隣接領域に入射する光の入射面積(以下、非受光面積と示す)が一定であるならば、2行2列の4つの受光素子(11a〜11d)それぞれの受光面に入射する光の入射面積の総和(以下、総受光面積と示す)も一定となる。
これに対して、本発明では、2行2列の4つの受光素子(11a〜11d)それぞれが平面矩形状を成し、隣接領域の間隔が等しく一定となっている。これによれば、光の入射角度が変化したとしても、非受光面積が一定となるので、総受光面積も一定となる。したがって、光の入射角度によって、総受光面積が変化することが抑制され、光の受光量が低減することが抑制される。なお、言うまでもないが、上記した非受光面積と総受光面積との関係は、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている時に成立する。
上記したように、入射角度が変化しても、総受光面積は一定となる。しかしながら、各受光素子の受光面に入射する光の入射面積(受光面積)は変化することとなる。例えば、行番号が増える方向に沿って光が入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子(11a,11b)それぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子(11c,11d)それぞれの受光面積は増加する。反対に、行番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2行に位置する受光素子(11c,11d)の受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1行に位置する受光素子(11a,11b)の受光面積は増加する。したがって、第1行に位置する受光素子(11a,11b)の受光面積、若しくは、第2行に位置する受光素子(11c,11d)の受光面積が、総受光面積に対してどれだけ変化したかを検出することで、行方向の光の入射角度(方位角若しくは仰角)を検出することができる。
また、列番号が増える方向に沿って光が入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子(11a,11c)それぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子(11b,11d)それぞれの受光面積は増加する。反対に、列番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2列に位置する受光素子(11b,11d)の受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1列に位置する受光素子(11a,11c)の受光面積は増加する。したがって、第1列に位置する受光素子(11a,11c)の受光面積、若しくは、第2列に位置する受光素子(11b,11d)の受光面積が、総受光面積に対してどれだけ変化したかを検出することで、列方向の光の入射角度(仰角若しくは方位角)を検出することができる。
以上、示したように、第1行に位置する受光素子(11a,11b)の受光面積、若しくは、第2行に位置する受光素子(11c,11d)の受光面積と、第1列に位置する受光素子(11a,11c)の受光面積、若しくは、第2列に位置する受光素子(11b,11d)の受光面積とが、総受光面積に対してどれだけ変化したかを検出することで、光の仰角と方位角とを検出することができる。
本発明に示したように、第1加算部(18a)は、4つの受光素子(11a〜11d)の出力信号を加算した第1検出信号(V1)を出力し、第2加算部(18b)は、受光素子(11a)若しくは受光素子(11d)の出力信号と、受光素子(11b)の出力信号とを加算した第2検出信号(V2)を出力し、第3加算部(18c)は、受光素子(18a)若しくは受光素子(18d)の出力信号と、受光素子(11c)の出力信号とを加算した第3検出信号(V3)を出力する。このように、第1検出信号(V1)は、総受光面積に依存し、第2,第3検出信号(V2,V3)は、仰角と方位角とに依存する。したがって、これら3つの検出信号(V1〜V3)に基づいて、光の入射角度を検出することができる。
ちなみに、受光素子の平面形状は正方形であり、隣り合う領域の平面形状は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形である構成が好適である。これによれば、光の入射角度の検出範囲を等方的とすることができる。
第1実施形態に係る光センサの概略構成を示すブロック図である。 受光素子と開口部の概略構成を示す上面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 光センサの信号を説明するためのタイミングチャートである。 受光素子と開口部の変形例を示す上面図である。 第2実施形態に係る光センサの変形例を示すブロック図である。 図6に示す光センサの第1受光素子と第1開口部の概略構成を示す上面図である。 図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。 図6に示す光センサの第2受光素子と第2開口部の概略構成を示す上面図である。 図9のX−X線に沿う断面図である。 図6に示す光センサの第3受光素子と第3開口部の概略構成を示す上面図である。 図11のXII−XII線に沿う断面図である。 受光素子と開口部の変形例を示す上面図である。 パルス生成部の変形例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図4に基づいて、本実施形態に係る光センサを説明する。以下においては、互いに直交の関係にある2方向を、仰角方向、方位角方向と示す。そして、図2では、受光素子11a〜11dの形成領域を明りょうとするために、遮光膜15下の受光素子11a〜11dの外形輪郭線を破線で示し、開口部16下の受光素子11a〜11dにドットのハッチングを入れている。
光センサ100は、要部として、検出信号出力部10と、パルス生成部30と、PWM信号生成部50と、算出部70と、遅延部90と、を有する。検出信号出力部10は、複数の受光素子11a〜11dを有し、該受光素子11a〜11dの出力信号に基づいた複数の検出信号を出力する。パルス生成部30は、検出信号に基づいて、受光素子11に蓄積された電荷をリセットするリセットパルス信号を生成し、PWM信号生成部50は、検出信号とリセットパルス信号とに基づいて、PWM信号を生成する。そして、算出部70は、PWM信号のデューティ比に基づいて光の入射角度を算出し、遅延部90は、リセットパルス信号を遅延することで、リセットパルス信号が、PWM信号生成部50よりも早く受光素子11a〜11dに入力されることを抑制する。
検出信号出力部10は、複数の受光素子11a〜11dと、複数の受光素子11a〜11dそれぞれに入射する光の入射角度を規定する規定部13と、複数の受光素子11a〜11dそれぞれに対応したスイッチ部17a〜17dと、複数の受光素子11a〜11dの出力信号を加算する加算部18a〜18cと、を有する。受光素子11a〜11dは、PN接合を有するフォトダイオードであり、半導体基板12に形成されている。図2及び図3に示すように、これら4つの受光素子11a〜11dは、方位角方向を行方向、仰角方向を列方向として2行2列に配置されている。第1受光素子11aが第1行第1列に配置され、第2受光素子11bが第1行第2列に配置されている。また、第3受光素子11cが第2行第1列に配置され、第4受光素子11dが第2行2列に配置されている。
規定部13は、半導体基板12上に順次積層された透光膜14と遮光膜15、及び、遮光膜15に形成された開口部16を有する。図2及び図3に示すように、4つの受光素子11a〜11dに対応する1つの開口部16が遮光膜15に形成され、この開口部16によって、受光素子11a〜11dそれぞれに入射する光の入射角度が規定されている。開口部16によって規定される光の入射角度は、図3に破線で示すように、開口部16を形作る縁と、開口部16から仰角方向及び方位角方向に離れた受光素子11a〜11dの端部とを結ぶ線が成す角度θによってあらわされ、各受光素子11a〜11dに入射する光の入射角度は異なっている。なお、受光素子11a〜11dの詳細構成を説明するのは長くなるので、これについては後述する。
スイッチ部17a〜17dは、リセットパルス信号に含まれるパルスの入力によってON状態となるMOSFETである。要素11b〜11d,17b〜17dは、下記に示す要素11a,17aと同様の構成となっており、同様の振る舞いを示す。そのため、要素11a,17aだけを代表として説明し、その他の要素11b〜11d,17b〜17dの説明を省略する。
図1に示すように、第1スイッチ部17aと第1受光素子11aとは、第1受光素子11aが逆接続される態様で、電源からグランドに向かって順次直列接続されている。そして、第1スイッチ部17aの制御電極に、パルス生成部30の出力端子が遅延部90を介して接続され、第1スイッチ部17aと第1受光素子11aとの間の中点が、第1加算部18aに接続されている。
リセットパルス信号に含まれるパルスが第1スイッチ部17aに入力されない限り、第1スイッチ部17aは非駆動状態にあり、その間、第1受光素子11aに電荷が蓄積され続ける。しかしながら、リセットパルス信号に含まれるパルスが第1スイッチ部17aに入力されると、第1スイッチ部17aは駆動状態になる。すると、受光素子11aに蓄積された電荷がリセット(放電)される。
第1受光素子11aへの電荷の蓄積は、上記したパルスの入力の終了と共に始まり、上記した中点の電位(以下、中点電位と示す)が下がり始める。この中点電位が、受光素子11aの出力信号に相当し、その低下速度は、入射光の強度と入射角度とに依存する。そのため、入射光の強度と第1受光素子11aが入射光を受光する面積(受光面積)とが大きくなればなるほど、中点電位の低下速度は速くなる。中点電位は、パルスの入力直後が最も高く、パルスの入力直前が最も低い。
第1加算部18aは、受光素子11a〜11dそれぞれの出力信号を加算し、第2加算部18bは、第1受光素子11aと第2受光素子11bの出力信号を加算し、第3加算部18cは、第1受光素子11aと第3受光素子11cの出力信号を加算する。以下においては、第1加算部18aの出力信号を第1検出信号V1、第2加算部18bの出力信号を第2検出信号V2、第3加算部18cの出力信号を第3検出信号V3と示す。
図1に示すように、第1加算部18aの出力端子が、パルス生成部30とPWM信号生成部50それぞれに接続され、加算部18b,18cそれぞれの出力端子が、PWM信号生成部50に接続されている。したがって、第1検出信号V1が、パルス生成部30とPWM信号生成部50それぞれに入力され、検出信号V2,V3それぞれが、PWM信号生成部50に入力される。
上記したように、第1検出信号V1は、受光素子11a〜11dそれぞれの出力信号(中点電位)が加算された信号である。そのため、図4に実線で示すように、第1検出信号V1は、図4に破線で示された第2検出信号V2(第3検出信号V3)よりも時間変化が速くなっている。後述するように、第1検出信号V1の時間変化は、入射光の強度のみに依存し、入射光の入射角度には依存しない性質を有する。これに対して、検出信号V2,V3の時間変化は、入射光の強度だけではなく、入射光の入射角度にも依存する性質を有する。したがって、これら第1〜第3検出信号V1〜V3の性質の違いに基づいて、入射光の入射角度を検出することができるが、これついては後述する。
パルス生成部30は、複数の検出信号V1〜V3の内、最も時間変化の大きい第1検出信号V1に基づいて、リセットパルス信号を生成するものである。パルス生成部30は、第1検出信号V1の電圧レベルが閾値を上回ったか下回ったかに応じて、電圧レベルの異なる2つの信号(Hi信号とLo信号)を出力するシュミットトリガ31と、シュミットトリガ31の出力信号の電圧レベルを反転するNOTゲート32と、を有する。
シュミットトリガ31は、第1閾値と、第1閾値よりも電圧レベルの低い第2閾値と、を有し、第1検出信号V1の電圧レベルが第1閾値と第2閾値を下回った場合にLo信号を出力し、第1検出信号の電圧レベルが第1閾値と第2閾値を上回った場合にHi信号を出力する。そして、シュミットトリガ31は、第1検出信号V1の電圧レベルが2つの閾値の間にある場合、第1閾値を下回る若しくは第2閾値を上回る前に出力していた信号を保持する性質を有する。
第1閾値の電圧レベルは、各受光素子11a〜11dそれぞれに電荷が蓄積されていない場合における第1検出信号V1の電圧レベルよりも低く、第2閾値の電圧レベルは、各受光素子11a〜11dそれぞれに蓄積される電荷が飽和された場合における第1検出信号V1の電圧レベルよりも高くなっている。したがって、各受光素子11a〜11dそれぞれに電荷が蓄積されていない場合、シュミットトリガ31からはHi信号が出力され続け、各受光素子11a〜11dそれぞれに蓄積される電荷が飽和される前に、シュミットトリガ31からLo信号が出力される。
上記したように、各受光素子11a〜11dに光が入射すると、各受光素子11a〜11dの出力信号の電圧レベルは低下し始める。そのため、第1検出信号V1の電圧レベルも低下し始めるが、図4に一点鎖線で示す第2閾値を下回るまで、シュミットトリガ31からはHi信号が出力され続ける。しかしながら、第1検出信号V1の電圧レベルが第2閾値を下回ると、シュミットトリガ31からLo信号が出力される。したがって、図4に示すように、第1検出信号V1の電圧レベルが第2閾値を下回るまで、NOTゲート32(パルス生成部30)からLo信号が出力され、第1検出信号V1の電圧レベルが第2閾値を下回ると、NOTゲート32(パルス生成部30)からHi信号が出力される。このNOTゲート32から出力される信号が、リセットパルス信号に相当し、この信号に含まれるHi信号が、上記した、リセットパルス信号のパルスに相当する。なお、Hi信号が、特許請求の範囲に記載の第1信号に相当し、Lo信号が、特許請求の範囲に記載の第2信号に相当する。
リセットパルス信号に含まれるHi信号がスイッチ部17a〜17dに入力されると、受光素子11a〜11dに蓄積された電荷がリセット(放電)される。この結果、第1検出信号V1の電圧レベルが瞬時に第1閾値を上回り、NOTゲート32からLo信号が再び出力される。これにより、スイッチ部17a〜17dは再び非駆動状態となり、各受光素子11a〜11dは再び電荷の蓄積を開始する。これを常時繰り返すことで、図4に示すように、リセットパルス信号が生成され、受光素子11a〜11dそれぞれの充放電が繰り返される。このように、リセットパルス信号の周期は、受光素子11a〜11dに蓄積される電荷の量によって決定され、受光素子11a〜11dに電荷が蓄積される時間は、NOTゲート32からHi信号が出力されるタイミング、すなわち、第1検出信号V1の電圧レベルが第2閾値を下回るタイミングによって決定されている。
PWM信号生成部50は、リセットパルス信号のパルスが自身に入力された際における、第1検出信号V1を除く検出信号V2,V3の電圧を閾値電圧とし、この閾値電圧と第1検出信号V1との差分に基づいて、PWM信号を生成するものである。PWM信号生成部50は、加算部18b,18cそれぞれに対応した、閾値電圧を保持する保持部51と、保持部51から出力される閾値電圧が反転入力端子に入力され、第1検出信号V1が非反転入力端子に入力されるコンパレータ52と、を有する。保持部51は、コンパレータ52の反転入力端子に一端が接続され、他端が対応する加算部18b,18cに接続されたトランジスタ51aと、反転入力端子とトランジスタ51aとの間に一端が接続され、他端がグランドに接続されたコンデンサ51bと、を有する。トランジスタ51aは、リセットパルス信号に含まれるパルス(Hi信号)の入力によって駆動状態となる。
パルスがトランジスタ51aに入力されると、トランジスタ51aを介して、パルスがトランジスタ51aに入力された際における加算部18b,18cそれぞれの出力信号(検出信号V2,V3)が、対応するコンデンサ51bに保存される。このコンデンサ51bに保存された検出信号V2,V3が、上記した閾値電圧(図4に示す二点差線)であり、この閾値電圧(検出信号V2,V3)が、対応するコンパレータ52の反転入力端子に入力される。上記したように、コンパレータ52の非反転入力端子に第1検出信号V1が入力されるが、図4に示すように、第1検出信号V1は、検出信号V2,V3よりも、時間変化が速い。そのため、第1検出信号V1は、第1検出信号V1がシュミットトリガ31の第2閾値を下回る前に、検出信号V2,V3(閾値電圧)よりも下回る。この結果、図4に示すように、コンパレータ52の出力信号の電圧レベルが、リセットパルス信号の一周期の間に一度反転し、リセットパルス信号と同一の周期を持つPWM信号が、コンパレータ52から出力される。PWM信号のパルス周期t1は、リセットパルス信号の周期、すなわち、第1検出信号V1の電圧レベルが第2閾値を下回るまでの期間を示し、その値は、第1検出信号V1に依存している。そして、PWM信号のパルス幅t2は、第1検出信号V1の電圧レベルが検出信号V2,V3の電圧レベルを下回るまでの時間を示し、その値は、第1検出信号V1と検出信号V2,V3の差分に依存している。
算出部70は、PWM信号のデューティ比t2/t1(=D)に基づいて、光の入射角度を算出するものである。上記したように、パルス周期t1は、第1検出信号V1に依存し、パルス幅t2は、第1検出信号V1と検出信号V2,V3の差分に依存している。また、後述するように、第1検出信号V1の時間変化は、入射光の強度のみに依存し、入射光の入射角度には依存しない性質を有する。これに対して、検出信号V2,V3の時間変化は、入射光の強度だけではなく、入射光の入射角度にも依存する性質を有する。そのため、デューティ比Dは、入射光の入射角度を表す値となっている。
遅延部90は、リセットパルス信号が、トランジスタ51aよりも前に、スイッチ部17a〜17dに入力されることを抑制するものである。上記したように、リセットパルス信号のパルスがトランジスタ51aに入力され、トランジスタ51aが駆動状態となった場合に、加算部18b,18cの出力信号(検出信号V2,V3)が対応するコンデンサ51bに保存される。しかしながら、リセットパルス信号のパルスがトランジスタ51aよりも前に、スイッチ部17a〜17dに入力され、トランジスタ51aが駆動状態になるよりも前に、スイッチ部17a〜17dが駆動状態となった場合、受光素子11a〜11dに蓄積された電荷はキャンセルされ、そのキャンセルされた際における検出信号V2,V3が、コンデンサ51bに保存されることとなる。これでは、受光素子11a〜11dに入射した光量に応じた検出信号V2,V3が、コンデンサ51bに保存されなくなる。このような事態が生じることを抑制するために、パルス生成部30とスイッチ部17a〜17dが遅延部90を介して間接的に接続され、パルス生成部30とPWM信号生成部50とが直接的に接続されている。
次に、受光素子11a〜11dの詳細構成とともに、入射光の入射角度の検出原理を説明する。図2及び図3に示すように、4つの受光素子11a〜11dそれぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域(以下、隣接領域と示す)の間隔が等しく一定となっている。隣接領域について詳しく言えば、第1受光素子11aと第2受光素子11bとの間の隣接領域の幅L1と、第3受光素子11cと第4受光素子11dとの間の隣接領域の幅L2とが等しく、第1受光素子11aと第3受光素子11cとの間の隣接領域の幅L3と、第2受光素子11bと第4受光素子11dとの間の隣接領域の幅L4とが等しくなっている。また、膜14,15が積層する方向(以下、高さ方向と示す)に沿って、4つの受光素子11a〜11dそれぞれの受光面に投影される開口部16の投影面積が等しくなっている。
図2に示すように、本実施形態では、受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっている。そして、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっており、幅L1〜L4それぞれが等しくなっている。また、開口部16の平面形状も正方形となっており、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致している。高さ方向に沿う光が、開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、各受光素子11a〜11dの受光面に入射する領域(以下、受光領域と示す)は正方形となり、隣接領域に入射する領域(以下、非受光領域と示す)は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となる。光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合、開口部16を介して、半導体基板12に入射する光の入射範囲は、受光領域と非受光領域との和によってあらわされる。なお、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合とは、受光素子11a〜11dいずれかの受光領域の面積(以下、受光面積と示す)がゼロとならず、光の入射範囲に、受光領域及び非受光領域のみが含まれる場合である。
例えば、仰角方向に沿い、行番号が増える方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子11a,11bそれぞれの受光面に入射する入射面積(受光面積)は減少する。しかしながら、その減少した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子11c,11dそれぞれの受光面積は増加するので、受光素子11a〜11dそれぞれの受光面積の総和(以下、総受光面積と示す)は、一定となる。反対に、仰角方向に沿い、行番号が減る方向に沿って光が入射する場合、第2行に位置する受光素子11c,11dの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。また、いずれの場合においても、非受光領域の形状は変化するが、隣接領域の間隔が等しく一定なので、非受光領域の面積(以下、非受光面積と示す)も一定となる。
方位角方向に沿い、列番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合も同様である。例えば、方位角方向に沿い、列番号が増える方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子11a,11cそれぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子11b,11dそれぞれの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。反対に、方位角方向に沿い、列番号が減る方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第2列に位置する受光素子11b,11dの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。また、いずれの場合においても、非受光領域の形状は変化するが、隣接領域の間隔が等しく一定なので、非受光面積も一定となる。
更に言えば、例えば、列番号が減り、且つ、行番号が増える方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合においても同様である。受光素子11a,11b,11dそれぞれの受光面積は減少するが、その減少した分だけ、第3受光素子11cの受光面積は増加するので、総受光面積は一定となる。同様にして、列番号が減り、且つ、行番号が減る方向に沿う光、列番号が増え、且つ、行番号が増える方向に沿う光、及び、列番号が増え、且つ、行番号が減る方向に沿う光のいずれかが、開口部16を介して半導体基板12に入射する場合においても、総受光面積は一定となり、非受光面積も一定となる。なお、言うまでもないが、上記した非受光面積と総受光面積との関係は、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合に成立する。
以上、示したように、行番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1行に位置する2つの受光素子11a,11bそれぞれの受光面積が減増する。しかしながら、その減増した分だけ、第2行に位置する2つの受光素子11c,11dそれぞれの受光面積が増減する。また、列番号が増減する方向に沿う光が開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、第1列に位置する2つの受光素子11a,11cそれぞれの受光面積が減増する。しかしながら、その減増した分だけ、第2列に位置する2つの受光素子11b,11dそれぞれの受光面積が増減する。
これらによれば、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積若しくは第2行に位置する受光素子11c,11dの受光面積が、総受光面積に対してどれだけ変化したかを検出することで、仰角方向の光の入射角度(仰角)を検出することができる。また、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積若しくは第2列に位置する受光素子11b,11dの受光面積が、総受光面積に対してどれだけ変化したかを検出することで、方位角方向の光の入射角度(方位角)を検出することができる。
これに対して、本実施形態では、第1加算部18aにて受光素子11a〜11dそれぞれの信号を加算した第1検出信号V1を出力し、第2加算部18bにて第1受光素子11aと第2受光素子11bの出力信号を加算した第2検出信号V2を出力し、第3加算部18cにて第1受光素子11aと第3受光素子11cの出力信号を加算した第3検出信号V3を出力する。したがって、総受光面積に依存する第1検出信号V1に対して、第1行に位置する受光素子11a,11bの受光面積に依存する第2検出信号V2がどれだけ変化したかを検出することで、仰角を検出することができる。また、総受光面積に依存する第1検出信号V1に対して、第1列に位置する受光素子11a,11cの受光面積に依存する第3検出信号V3がどれだけ変化したかを検出することで、方位角を検出することができる。
上記したように、検出信号V1〜V3は、受光素子11a〜11dへの電荷の蓄積によって、時間変化する。しかしながら、総受光面積は一定なので、第1検出信号V1の時間変化は、入射光の強度のみに依存し、入射光の入射角度には依存しない性質を有する。これに対して、入射光の入射角度に応じて、各受光素子11a〜11dの受光面積は変動する。そのため、検出信号V2,V3の時間変化は、入射光の強度だけではなく、入射光の入射角度にも依存する性質を有する。
そして、PWM信号生成部50は、第1検出信号V1に依存するパルス周期t1と、第1検出信号V1と検出信号V2,V3の差分に依存するパルス幅t2を有するPWM信号を出力する。
また、算出部70は、PWM信号のデューティ比t2/t1(=D)を算出する。この値は、第1検出信号V1に対して第2検出信号V2がどれだけ変化したか、第1検出信号V1に対して第3検出信号V3がどれだけ変化したか、を示している。そのため、デューティ比Dを検出することで、入射光の入射角度が検出される。なお、言うまでもないが、入射光の強度は、第1検出信号V1に依存するパルス周期t1によって検出される。
次に、本実施形態に係る光センサ100の作用効果を説明する。上記したように、受光素子11a〜11dに電荷が蓄積される時間、すなわち、リセットパルス信号のパルスが入力される時間が、受光素子11a〜11dに入射する光量によって決定される。そのため、受光素子に電荷が蓄積される時間が、外部回路から所定間隔で送られてくるリセット信号の入力間隔によって決定される構成とは異なり、受光素子11a〜11dに蓄積される電荷が、所定量よりも少なくなったり、飽和したりすることが抑制される。これにより、光の入射角度の検出精度が低下することが抑制される。
受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっており、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっている。これによれば、光の入射角度の検出範囲を等方的とすることができる。
第1実施形態では、受光素子11a〜11dそれぞれの平面形状が正方形となっている例を示した。しかしながら、受光素子11a〜11dそれぞれは平面長方形状でも良い。
第1実施形態では、隣接領域の平面形状が、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形となっており、幅L1〜L4それぞれが等しい例を示した。しかしながら、隣接領域の形状としては、幅L1と幅L2とが等しく、幅L3と幅L4とが等しい十字形であれば良い。
第1実施形態では、開口部16の平面形状が正方形である例を示した。しかしながら、開口部16の平面形状としては上記例に限定されず、例えば、長方形を採用することができる。
第1実施形態では、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致している例を示した。しかしながら、高さ方向に沿って、4つの受光素子11a〜11dそれぞれの受光面に投影される開口部16の投影面積が等しい、という関係が満たされるのであれば、開口部16の中心と隣接領域の中心とが、高さ方向で一致していなくとも良い。
第1実施形態では、第2加算部18bは、第1受光素子11aと第2受光素子11bの出力信号を加算し、第3加算部18cは、第1受光素子11aと第3受光素子11cの出力信号を加算する例を示した。しかしながら、第2加算部18bは、第4受光素子11dと第2受光素子11bの出力信号を加算し、第3加算部18cは、第4受光素子11dと第3受光素子11cの出力信号を加算する構成を採用することもできる。
また、第1実施形態では、検出信号出力部10は、3つの加算部18a〜18cを有する例を示した。しかしながら、加算部の数としては、上記例に限定されない。図示しないが、上記した第1〜第3加算部18a〜18cに加えて、第4受光素子11dと第2受光素子11bの出力信号を加算する第4加算部、第4受光素子11dと第3受光素子11cの出力信号を加算する第5加算部を有する構成を採用することもできる。
第1実施形態では、検出信号出力部10は、2行2列に配置された受光素子11a〜11dと、これらに対応した1つの開口部16を有する例を示した。しかしながら、検出信号出力部10は、図5に示すように、1行2列に配置された2つの受光素子11a,11bと、2つの受光素子11a,11bに対応して、受光素子11a,11bの上方に位置する遮光膜15に形成された1つの第1開口部16aと、1つの受光素子11cと、1つの受光素子11cに対応して、受光素子の11cの上方に位置する遮光膜15に形成された1つの第2開口部16bと、を有する構成を採用することもできる。
図5に示す変形例では、3つの受光素子11a〜11cそれぞれの平面形状は矩形状を成し、2つの受光素子11a,11bの隣り合う領域の間隔が等しく一定となっている。そして、2つの受光素子11a,11bそれぞれの受光面に高さ方向に沿って投影される第1開口部16aの投影面積が等しくなっており、高さ方向に沿う光が、開口部16を介して半導体基板12に入射する場合、各受光素子11a,11bの受光領域は相等しく、非受光領域は矩形となっている。光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合、第1開口部16aを介して、半導体基板12に入射する光の入射範囲は、受光領域と非受光領域との和によってあらわされる。また、受光素子11a,11bは、第1開口部16aによって、行方向に沿う光の入射角度が規定されている。これに対して、受光素子11cは、第2開口部16bによって、列方向に沿う光の入射角度が規定されている。
図5に示す変形例の場合、検出信号出力部10は、1行2列に配置された2つの受光素子11a,11bの出力信号を加算して、第1検出信号V1を出力する第1加算部18aを有する。そして、受光素子11a,11bのいずれか一方の出力信号が第2検出信号V2、受光素子11cの出力信号が第3検出信号V3に相当する。したがって、第1検出信号V1の時間変化は、入射光の強度のみに依存し、入射光の入射角度には依存しない性質を有する。これに対して、検出信号V2,V3の時間変化は、入射光の強度だけではなく、入射光の入射角度にも依存する性質を有する。このような性質を有する検出信号V1〜V3が、パルス生成部30とPWM信号生成部50それぞれに入力され、第1実施形態と同様に、パルス生成部30にて、第1検出信号V1に基づいてリセットパルス信号が生成され、PWM信号生成部50にて、PWM信号が生成される。そのため、図5に示す変形例の場合、第1実施形態の光センサ100と同様の作用効果を奏する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図6〜図12に基づいて説明する。第2実施形態に係る光センサ100は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明を省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態で示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与している。
第1実施形態では、検出信号出力部10が、加算部18a〜18cを有する例を示した。これに対し、本実施形態に係る光センサ100は、図6に示すように、加算部18a〜18cを有さない点を第1の特徴とする。
第1実施形態では、検出信号出力部10が、4つの受光素子11a〜11dに対して1つの開口部16を有する例を示した。これに対し、本実施形態に係る光センサ100は、図7〜図12に示すように、3つの受光素子11a〜11cを有し、各受光素子11a〜11cに対応する3つの開口部16a〜16cを有する点を第2の特徴とする。
上記したように、検出信号出力部10は、加算部18a〜18cを有さない。そのため、各受光素子11a〜11cの出力信号が、検出信号V1〜V3として、検出信号出力部10から出力される。
図7〜図12に示すように、第1受光素子11aの受光面積は、受光素子11b,11cの受光面積よりも広くなっており、高さ方向に沿って、第1受光素子11aの受光面に投影される第1開口部16aの投影面積は、受光素子11b,11cの受光面に投影される開口部16b,16cの投影面積よりも広くなっている。
図7及び図8に示すように、光の入射角度が、受光範囲内に納まっている場合、第1開口部16aを介して、半導体基板12に入射する光の入射範囲は、受光領域によってあらわされる。これに対して、図9〜図12に示すように、第2受光素子11bは、第2開口部16bによって、方位角方向に沿う光の入射角度が規定され、第3受光素子11cは、第3開口部16cによって、仰角方向に沿う光の入射角度が規定されている。したがって、第1実施形態と同様にして、第1検出信号V1の時間変化は、入射光の強度のみに依存し、入射光の入射角度には依存しない性質を有する。そして、検出信号V2,V3の時間変化は、入射光の強度だけではなく、入射光の入射角度にも依存する性質を有する。
このような性質を有する検出信号V1〜V3が、パルス生成部30とPWM信号生成部50それぞれに入力される。パルス生成部30にて、第1検出信号V1に基づいてリセットパルス信号が生成され、PWM信号生成部50にて、検出信号V1〜V3とリセットパルス信号とに基づいてPWM信号が生成される。これは、第1実施形態と同様である。以上から、本実施形態に係る光センサ100は、第1実施形態に記載の光センサ100と同等の作用効果を奏する。
なお、第2実施形態では、検出信号出力部10が、3つの受光素子11a〜11cを有する例を示した。しかしながら、仰角方向若しくは方位角方向のみを検出する場合、検出信号出力部10が、第1受光素子11aの他に、第2受光素子11b若しくは第3受光素子11cを有する構成を採用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
各実施形態では、受光素子11a〜11dの形状が矩形である例を示した。しかしながら、受光素子11a〜11dの形状としては、上記例に限定されず、例えば、図13に示すように、円形を採用することもできる。
各実施形態では、開口部16の形状が矩形である例を示した。しかしながら、開口部16の形状としては、上記例に限定されず、例えば、図13に示すように、円形を採用することもできる。
各実施形態では、パルス生成部30は、シュミットトリガ31とNOTゲート32を有する例を示した。しかしながら、パルス生成部30の構成としては、上記例に限定されず、例えば、図14に示すように、パルス生成部30は、第1検出信号V1の電圧レベルが閾値を上回ったか下回ったかに応じて、電圧レベルの異なる2つの信号(Hi信号とLo信号)を出力するコンパレータ33と、コンパレータ33の出力信号の電圧レベルを反転するNOTゲート32と、を有する構成の採用することもできる。なお、NOTゲート32の数としては、奇数であれば適宜採用することができる。
10・・・検出信号出力部
11a〜11d・・・受光素子
30・・・パルス生成部
50・・・PWM信号生成部
70・・・算出部
100・・・光センサ

Claims (11)

  1. 複数の受光素子(11a〜11d)、及び、複数の前記受光素子それぞれに入射する光の入射角度を規定する規定部(13)を有し、複数の前記受光素子の出力信号に基づいた複数の検出信号(V1〜V3)を出力する検出信号出力部(10)と、
    前記検出信号に基づいて、前記受光素子に蓄積された電荷をリセットするリセットパルス信号を生成するパルス生成部(30)と、
    前記検出信号と前記リセットパルス信号とに基づいて、PWM信号を生成するPWM信号生成部(50)と、
    前記PWM信号のデューティ比(D)に基づいて光の入射角度を算出する算出部(70)と、を有し、
    前記パルス生成部は、複数の前記検出信号の内、最も時間変化の大きい第1検出信号(V1)に基づいて、前記リセットパルス信号を生成し、
    前記PWM信号生成部は、前記リセットパルス信号に含まれるパルスが自身に入力された際における、前記第1検出信号を除く検出信号(V2,V3)の電圧を閾値電圧とし、この閾値電圧と前記第1検出信号との差分に基づいて、前記PWM信号を生成することを特徴とする光センサ。
  2. 前記検出信号出力部は、複数の前記受光素子の出力信号を加算する加算部(18a〜18c)を有し、
    前記検出信号の少なくとも1つは、前記加算部の出力信号であることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  3. 前記検出信号出力部は、2行2列に配置された4つの前記受光素子を有し、
    前記規定部は、4つの前記受光素子に対応して、前記受光素子の上方に位置する遮光膜(15)に形成された1つの開口部(16)を有し、
    4つの前記受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となっており、
    前記加算部として、
    4つの前記受光素子の出力信号を加算して、前記第1検出信号を出力する第1加算部(18a)と、
    第1行第1列目に位置する受光素子(11a)若しくは第2行第2列目に位置する受光素子(11d)の出力信号、及び、第1行第2列目に位置する受光素子(11b)の出力信号を加算して、第2検出信号を出力する第2加算部(18b)と、
    第1行第1列目に位置する受光素子若しくは第2行第2列目に位置する受光素子の出力信号、及び、第2行第1列目に位置する受光素子(11c)の出力信号を加算して、第3検出信号を出力する第3加算部(18c)と、を有することを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
  4. 前記受光素子の平面形状は正方形であり、
    前記隣り合う領域の平面形状は、中心から4つの端部までの長さが相等しい十字形であることを特徴とする請求項3に記載の光センサ。
  5. 前記検出信号出力部は、1行2列に配置された2つの前記受光素子(11a,11b)と、1つの前記受光素子(11c)と、を有し、
    前記規定部は、1行2列に配置された2つの前記受光素子に対応して、前記受光素子の上方に位置する遮光膜に形成された第1開口部(16a)と、1つの前記受光素子に対応して、前記遮光膜に形成された第2開口部(16b)と、を有し、
    1行2列に配置された2つの前記受光素子それぞれは平面矩形状を成し、隣り合う領域の間隔が等しく一定となり、
    1行2列に配置された2つの前記受光素子それぞれは、前記第1開口部によって、行方向に沿う光の入射角度が規定され、
    1つの前記受光素子は、前記第2開口部によって、列方向に沿う光の入射角度が規定されており、
    前記加算部として、1行2列に配置された2つの前記受光素子の出力信号を加算して、前記第1検出信号を出力する第1加算部(18a)を有し、
    前記第1検出信号を除く検出信号として、1行2列に配置された2つの前記受光素子の一方の出力信号、及び、1つの前記受光素子の出力信号を有することを特徴とする請求項2に記載の光センサ。
  6. 前記受光素子の平面形状は正方形であり、
    前記隣り合う領域の平面形状は、矩形であることを特徴とする請求項5に記載の光センサ。
  7. 前記検出信号出力部は、前記受光素子として、第1受光素子と、少なくとも1つの第2受光素子と、を有し、
    前記第1受光素子の出力信号が、前記第1検出信号であり、
    前記第2受光素子の出力信号が、前記第1検出信号を除く検出信号であることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  8. 前記検出信号出力部は、前記受光素子に対応して、前記受光素子の上方に位置する遮光膜に形成された開口部を有し、
    前記開口部は、前記第1受光素子に対応する第1開口部と、前記第2受光素子に対応する第2開口部と、を有し、
    前記第1受光素子の受光面積は、前記第2受光素子の受光面積よりも広く、
    前記受光素子と前記遮光膜とが並ぶ方向に沿って、前記第1受光素子の受光面に投影される第1開口部の投影面積は、前記第2受光素子の受光面に投影される第2開口部の投影面積よりも広くなっていることを特徴とする請求項7に記載の光センサ。
  9. 前記リセットパルス信号は、電圧レベルの異なる第1信号と第2信号とから成り、
    前記パルス生成部は、前記第1検出信号の電圧レベルが閾値以下の場合に第1信号、前記第1検出信号の電圧レベルが閾値より大きい場合に第2信号を出力する性質を有し、
    前記受光素子は、電源とグランドとの間に逆接続されたフォトダイオードであり、
    前記検出信号出力部は、前記受光素子のカソード電極と電源との間に設けられたスイッチ部(17a〜17d)を有し、
    前記スイッチ部は、前記第1信号が入力された際に駆動状態となり、前記電源と前記受光素子とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項に記載の光センサ。
  10. 前記PWM信号生成部は、
    前記閾値電圧を保持する保持部(51)と、
    該保持部から出力される前記閾値電圧が第1入力端子に入力され、前記第1検出信号が第2入力端子に入力されるコンパレータ(52)と、を有することを特徴とする請求項1〜9いずれか1項に記載の光センサ。
  11. 前記リセットパルス信号は、電圧レベルの異なる第1信号と第2信号とから成り、
    前記保持部は、前記コンパレータの第1入力端子に一端が接続され、他端が前記検出信号出力部に接続されたトランジスタ(51a)と、前記第1入力端子と前記トランジスタとの間に一端が接続され、他端がグランドに接続されたコンデンサ(51b)と、を有し、
    前記トランジスタは、前記第1信号が入力された際に駆動状態となることを特徴とする請求項10に記載の光センサ。
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