JP5906913B2 - 低級オレフィンの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させて炭素数3以上のオレフィンを製造する低級オレフィンの製造方法に関する。
なお、本明細書において、「C2成分」、「C3成分」、「C4成分」はそれぞれ「炭素数2の成分」、「炭素数3の成分」、「炭素数4の成分」を示す。C5以上の場合についても同様である。また、「C5+成分」、「C9+成分」は、「炭素数C5以上の成分」、「炭素数9以上の成分」を示し、「+」は「以上」に該当する。
従来、プロピレン、ブテンを含む低級オレフィンを製造する方法としては、ナフサクラッカーによる製造が主流であるが、将来的には天然ガスや石炭などを原料とした石油化学技術が重要であるとの認識から、近年活発に研究が行われている。天然ガスや石炭を原料として低級オレフィンを製造する技術としては、メタンや石炭から合成ガスを製造し、得られた合成ガスから低級オレフィンを直接製造するプロセスであるFischer−Tropsch(フィッシャー・トロプシュ)反応(以下、「FT反応」と称す。)や、合成ガスからメタノールを経由してオレフィンを製造するプロセス(Methanol−To−Olefin。以下「MTO」と称す。)が知られている。しかし、メタノールを経由してオレフィンを製造するMTOは、(1)合成ガス製造、(2)メタノール製造、(3)オレフィン製造の3工程が必要であることから経済性が悪い。
従って、合成ガスからメタノールを経由せずに、直接低級オレフィンを製造プロセスが好ましい。
合成ガスから直接低級オレフィンを製造する技術としては、例えば特許文献1〜2等に記載の、鉄触媒を使用し、下記反応式(i),(ii)に従って、FT反応と水性ガスシフト反応とを組み合わせた反応により低級オレフィンを選択的に製造する方法が挙げられる。
n・CO+2n・H → (CH=)(※)+n・HO …(i)
CO+HO → CO+H ・・・(ii)
(※は炭素数nのオレフィンを表す)
例えば、特許文献1には、FT反応後、COを除去した後、分離プロセスに供して、目的のオレフィンを得ることが記載されている。また、特許文献2には、FT反応後、COを水素、メタン等とともに分離、除去した後に、目的のオレフィンを得る方法が記載されている。
US2011/0118365 国際公開WO2009/051353号パンフレット
上記従来技術では次のような問題があった。
(1) 目的物であるプロピレンやブテンの生成量を向上させるために、プロピレン、ブテン選択性(以下、「C3/C4オレフィン選択性」ということがある)の高い触媒を用いると、生成物分布が低級炭化水素側にシフトするため、メタンや、エタン、エチレン等のC2成分の生成量が増大する。これらの低級炭化水素が増大すると、製品であるプロピレン、ブテンを分離する際、通常の深冷(蒸留)分離では冷却負荷が増大する。
(2) 上記反応の特徴として、前述の反応式(ii)に従い、生成物に多量のCOが生成するが、COは主要な目的物であるプロピレンと共沸するため、分離に際して多段の蒸留塔が必要となる。更に、分離エネルギーが大きく、またプロピレンのロスも多いことが問題となる。
本発明は、一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させてC3以上のオレフィンを製造するにあたり、触媒と合成ガスとを接触させて得られた反応混合物から、深冷分離における冷却負荷の増大を抑制した上で、目的物であるC3以上のオレフィンを効率的に分離して、C3以上のオレフィンを高収率で得る低級オレフィンの製造方法を提供することを課題とする。
本発明者らは、上記従来の問題点を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、生成物の分離をすべて深冷分離で実施するのではなく、目的物であるプロピレンやブテンの深冷分離を行うに先立ち、COと分子の小さいC2以下成分を、予め膜分離法又は吸着分離法によって分離しておくことにより、その後の深冷分離における冷却負荷を小さくすることができ、また、目的物によっては脱メタンのための蒸留塔を省略したり、脱エタンのための蒸留塔の規模を縮小したりすることができ、更に目的物であるプロピレンとCOの共沸を抑制し、プロピレンのロスを低減することができること、更には、触媒としてFe−Cu−Mo/グラファイト触媒を使用すると、高いプロピレン、ブテン選択性が得られるため、より一層製造効率が向上すること、を見出した。
本発明はこのような知見に基いて達成されたものであり、以下を要旨とする。
[1] 一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させて炭素数3以上のオレフィンを製造する低級オレフィンの製造方法において、前記触媒と合成ガスとを接触させて反応混合物を得る第一の工程と、前記反応混合物から、膜分離法又は吸着分離法によって二酸化炭素、メタン、及び炭素数2の成分を分離する第二の工程と、前記第二の工程で分離されなかった成分を分離精製する第三の工程とを含むことを特徴とする低級オレフィンの製造方法。
[2] 前記第二の工程の前に、前記反応混合物から水を分離する工程を含むことを特徴とする、[1]に記載の低級オレフィンの製造方法。
[3] 前記第二の工程の前に、前記反応混合物から炭素数9以上の成分を分離する工程を含むことを特徴とする、[1]又は[2]に記載の低級オレフィンの製造方法。
[4] 前記触媒が、活性成分として鉄、銅、及びモリブデンを含み、該活性成分がグラファイトに担持されたものであることを特徴とする、[1]ないし[3]のいずれかに記載の低級オレフィンの製造方法。
[5] 前記第一の工程における前記合成ガスの水素/一酸化炭素のモル比が、0.1以上4以下であることを特徴とする、[1]ないし[4]のいずれかに記載の低級オレフィンの製造方法。
[6] 前記第一の工程において、前記触媒と合成ガスとを接触させる際の反応温度が、200℃以上400℃以下であることを特徴とする、[1]ないし[5]のいずれかに記載の低級オレフィンの製造方法。
[7] 前記第一の工程において、前記触媒と合成ガスとを接触させる際の反応圧力が、絶対圧で0.1MPa以上5MPa以下であることを特徴とする、[1]ないし[6]のいずれかに記載の低級オレフィンの製造方法。
本発明によれば、一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させてC3以上のオレフィンを製造するにあたり、触媒と合成ガスとを接触させて得られた反応混合物から、深冷分離における冷却負荷の増大を抑制した上で、目的物であるC3以上のオレフィンを効率的に分離して、C3以上のオレフィンを高収率で得ることができる。
実施例9,10及び比較例1〜4における生成物分離エネルギーシミュレーションで用いた分離モデル図である。
以下に本発明の低級オレフィンの製造方法の実施の形態を詳細に説明する。
本発明の低級オレフィンの製造方法は、一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させて炭素数3以上のオレフィンを製造する低級オレフィンの製造方法において、前記触媒と合成ガスとを接触させて反応混合物を得る第一の工程と、前記反応混合物から、膜分離法又は吸着分離法によって二酸化炭素、メタン、及び炭素数2の成分を分離する第二の工程と、前記第二の工程で分離されなかった成分を分離精製する第三の工程とを含むことを特徴とするものであり、具体的には、以下の工程(1)〜(4)を含み、更に以下の工程(5)〜(9)を含んでいてもよく、特に、工程(5)、(6)は含んでいることが好ましい。
(1)原料の炭化水素ガスとCOを含むガスから、改質により合成ガスを製造する。
(2)(1)で製造した合成ガスを、触媒、好ましくはFe系触媒、より好ましくは後述のFe−Cu−Mo/グラファイト触媒と接触させ、低級オレフィンとCOを含む反応混合物(反応生成ガス)を生成させる。
(3)(2)で得られた反応混合物を、分離膜法又は吸着分離法を用いて、二酸化炭素、メタン及びC2成分(以下、これらを「ガス成分」と称す場合がある。)、具体的には、H、CO、CO、メタン(CH)、エチレン(C)、エタン(C)を含むガス成分と、C3以上成分とに分離する。
(4)(3)で得られたC3以上成分を更に深冷分離で分離精製し、プロピレン、ブテン等を得る。
(5)(2)で生成した反応混合物を冷却し、気液分離によりC9以上成分、好ましくはC7以上成分と、それ以外の成分とに分離する。
(6)(2)で得られた反応混合物、及び/又は(5)で得られたC9以上成分、好ましくはC7以上成分以外の成分から水を除去する。
(7)(5)で分離したC9以上成分、好ましくはC7以上成分を燃料として利用する。
(8)(3)で得られたガス成分(CO、CH、C2成分)の少なくとも一部を(1)及び/又は、後述する逆シフト反応を経て(2)の改質原料としてリサイクルする。
(9)(7)でC9以上成分、好ましくはC7以上成分を利用した燃料の燃焼によって排出される燃焼排ガスから回収されるCOの少なくとも一部を(1)の改質原料として使用する。
<工程(1)>
工程(1)では、炭化水素ガスとCO含む原料ガスから、改質により、COとHを主成分とする合成ガスを製造する。ここで原料ガスとしては、合成ガスの原料として公知のものを用いることができ、例えば、メタンやエタン等の低級炭化水素など、また、天然ガス、ナフサ、石炭、コークス炉ガスなどを用いることができる。
原料ガスには、炭化水素ガスとCO以外に、水、H、Oを含んでいてもよく、必要に応じ、前記の成分を適宜追加して使用することもできる。
また、この原料ガスには、後述の工程(3)で分離されたガス成分(CO、CH、C2成分)をリサイクルして混合使用してもよく(工程(8))、更に後述の工程(7)の燃料によって排出される燃焼排ガスから回収されたCOを混合して使用してもよい(工程(9))。
本発明においては、後述の触媒と接触させて反応混合物を得る。この合成ガスのH/COのモル比は、特に限定はされないが、通常0.1以上、好ましくは0.5以上、通常4以下、好ましくは2以下、より好ましくは1以下である。
合成ガスのH/COのモル比が0.1未満では、前記反応式(i)におけるCO転化率が低くなり、平行して起こるCOの不均化反応の寄与が増大する場合があり、4を超えると生成したオレフィンの水素化反応が進行しやすくなってオレフィンの選択性が低下する場合がある。
この合成ガス中には、H、COの他、CH、CO、O、N、HO等が含まれていてもよいが、合成ガス中のHとCOの合計の含有量は40モル%以上、特に50モル%以上であることが好ましい。合成ガス中のHとCOの含有量が少な過ぎると、反応器サイズが増大し、コスト増大につながることがある。
なお、合成ガス中のH/COのモル比は、改質で生成した合成ガスからHを分離除去すること、又は改質時に以下の反応式(iii)による逆シフト反応を併用することにより、上記範囲に調整することができる。
CO + H → CO + HO …(iii)
また、上記の改質時の併用のみではなく、別途逆シフト反応器を併設し、そこで生成したCOを導入することによって調整することもできる。
合成ガス中のHとCOの合計の含有量は、改質反応での転化率を制御すること、リサイクルガス量を制御すること、フラッシュドラム等で気液分離すること等により上記下限値以上とすることができる。
<工程(2)>
工程(2)では、工程(1)で得られた合成ガスを触媒と接触させて反応混合物(反応生成ガス)を得る(FT反応)。
(触媒)
FT反応に用いる触媒としては、合成ガスと接触して、オレフィンを製造することができるものであればよく特に限定されないが、C3オレフィン、C4オレフィンの選択性に優れる点から、Feを主成分とする触媒(特許文献1,2に記載の触媒)を用いることが好ましく、特に、活性成分としてFeを主成分とし、Cu及びMoを副成分として含み、これらの活性成分がグラファイト担体に担持されているもの(以下「Fe−Cu−Mo/グラファイト触媒」と称す。)が好ましい。
Fe−Cu−Mo/グラファイト触媒において、SEM観察で測定されるFeの粒子径は10〜500nm、特に10〜300nmであることが好ましい。Feの粒子径が大き過ぎると、用いる活性成分であるFeが有効に利用されないことがある。小さ過ぎると凝集して活性低下する傾向がある。また、Feのグラファイトに対する担持量はグラファイトとFeの重量比でグラファイト:Fe=1:0.05以上、特に1:0.1以上1:9以下であることが好ましい。グラファイトに対するFeの担持量が少な過ぎると十分な触媒活性を得ることができない場合がある。多過ぎると触媒の製造性が悪くなる場合がある。
また、Cuの担持量は、Feに対して0.1〜10重量%、特に0.5〜2重量%であることが好ましい。Cuの担持量が少な過ぎると十分な触媒活性を得ることができない場合があり、多過ぎるとCO転化率が低下する傾向がある。
また、Moの担持量は、Feに対して0.1〜20重量%、特に1〜10重量%であることが好ましい。Moの担持量が少な過ぎると十分なC3/C4オレフィン選択性を得ることができない場合があり、多過ぎるとCO転化率が低下する場合がある。
このようなFe−Cu−Mo/グラファイト触媒は、後掲の調製例1に示されるように、供沈法でFe−Cu/グラファイト触媒を製造し、後掲の調製例2に示されるように、得られたFe−Cu/グラファイト触媒に含浸法でMoを担持させることにより製造することができる。
得られたFe−Cu−Mo/グラファイト触媒は、H又はH/CO混合ガスで還元処理した後、反応に供される。
(反応条件)
合成ガスと上記の触媒とを接触させる際の反応条件は特に限定されないが、好ましく下記の通りである。
反応温度:200〜400℃、好ましくは240〜300℃
反応圧力:0.1〜10MPa、好ましくは0.5〜5MPa
反応温度が上記下限未満ではFT反応及び水性ガスシフト反応の進行が遅くなることがあり、上記上限超過では触媒劣化が著しくなることがある。また、反応圧力が上記下限未満では、FT反応及び水性ガスシフト反応の進行が遅く、メタン選択率が高くなる傾向があり、上記上限超過では、C3/C4オレフィン選択性が低下することがあり、触媒の劣化が顕著になる傾向がある。また高圧仕様の反応器が必要となる場合があり、機器コストが増大する場合がある。
FT反応の形式は、特に限定されるものではないが、通常は流通系反応で行なわれる。具体的には、固定床、流動床、スラリー床などが挙げられるが、反応温度の制御と触媒の再生が容易であることから、スラリー床が好ましい。
原料ガスの空間速度GHSVは、通常500〜200000(h−1)であり、1000〜100000(h−1)が好ましい
このようなFT反応の反応成績としては、好ましくは以下の通りである。
なおここでいう選択率は、炭素原子換算の選択率であり、CO以外の炭化水素の選択率とは、(目的物に含まれる総炭素数)/(得られた化合物からCOを除いた総炭素数)×100で表される。
CO転化率:20%以上、90%以下
CO選択率:20%以上、50%以下
CO以外の炭化水素の選択率
C1成分:1〜20%
C2オレフィン:2〜20%
C2パラフィン:1〜10%
C3〜C4オレフィン:20〜90%
C3〜C4パラフィン:2〜10%
C5〜C8成分:1〜40%
C9以上成分:1〜30%
<工程(3)>
工程(3)では、工程(2)で得られた反応混合物から、分離膜法又は吸着分離法でCO、CH及びC2成分(ガス成分)を分離する。このとき反応混合物からガス成分の大部分が分離されていればよい。この工程(3)に先立ち、C9以上成分、好ましくはC7以上成分を、冷却及び気液分離法により分離することが好ましく(工程(5))、このように、予め、C9以上成分、好ましくはC7以上成分を分離することにより、膜分離法又は吸着分離法によりガス成分を分離する際の分離阻害や、用いた分離膜又は吸着剤の劣化を防止することができる。また、ここで分離されたC9以上成分、好ましくはC7以上成分は、改質反応器の加熱、ボイラー等の燃料として使用することが好ましく(工程(7))、この燃料供給先で排出される燃焼排ガス中のCOは回収して改質原料として使用することが好ましい(工程(9))。
また、工程(3)に先立ち、反応混合物中の水を、工程(2)の後の反応混合物から、冷却及び気液分離法によって除去すること、及び/又は工程(5)で、C9以上成分、好ましくはC7以上成分を除去した後の成分から、水を吸着分離法により分離することが好ましく、工程(2)の反応混合物と工程(5)の成分の双方ともに水の分離を行うことがより好ましい(工程(6))、このように予め水を分離することによっても、膜分離法又は吸着分離法によりガス成分を分離する際の分離阻害や、用いた分離膜又は吸着剤の劣化を防止することができる。
本発明において、反応混合物から膜分離法によってガス成分を分離する場合、用いる分離膜としては、C2成分とC3成分との分離性能に優れたものであればよく、特に制限はないが、例えば文献Y.Panetal.Chem.Commun.,2011,47,10275;A.Huang,J.Am.Chem.Soc.,2010,132,2140.に記載のもの、具体的にはシリカ膜、ゼオライト膜、有機−無機ハイブリッド膜等を用いることができる。
また、吸着分離法によって反応混合物からガス成分を分離する場合、吸着剤としてはゼオライト(モレキュラーシーブ)、シリカ、アルミナ、活性炭等を用いることができる。
工程(3)で分離されたガス成分は、必要に応じて水が分離された後、その一部又は全量が改質原料ガスとしてリサイクルされる(工程(8))。なお、このガス成分のリサイクルに際しては、触媒性能、CO価格、CO利用率目標値、膜分離性能又は吸着分離性能、昇圧動力、分離動力によりリサイクルするガス種は適宜選択することができる。
またガス成分に含まれるCOをHとともに逆シフト反応器で反応させてHとCOの混合ガスを製造し、これをFT反応器へリサイクルすることもできる(工程(8))。
この工程(3)でガス成分を分離した後のC3以上成分は、通常、モル分率でC2以下成分8%以下、プロピレン40〜60%、ブテン20〜30%、C5以上成分2〜30%を含むものである。
<工程(4)>
工程(3)で得られたC3以上成分は、常法に従って、深冷(蒸留)分離に供され、プロピレンとブテンが分離回収される。
このような本発明の低級オレフィンの製造方法によれば、工程(3)で膜分離法又は吸着分離法で分離されたC3以上成分中のプロピレンのうち、モル分率で70%以上を工程(4)の深冷分離で回収することができ、しかも、その際の蒸留温度を上げて、冷却負荷を低減することができる。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
[触媒の調製]
<調製例1: Fe−Cu/グラファイト触媒の調製>
共沈法によりFe−Cu/グラファイト触媒を調製した。
500mL四つ口フラスコにイオン交換水300mLとグラファイト粉末(HSAG−100,TIMCAL社製)5gを加え、撹拌しながらオイルバスで70℃に加熱した。加熱開始と同時に窒素フローを始め、系内を窒素ガスで置換した。所定温度になったところで、1mol/LのFeSO(硫酸鉄 特級,キシダ化学社製)水溶液と0.5mol/LのCuSO(硫酸銅 特級,キシダ化学社製)水溶液の混合溶液と、pH調整用の2mol/LのNaCO水溶液を、pHが8.0〜8.2となるように滴下した。このとき、グラファイトとFeの割合を重量比でグラファイト:Fe=1:1とし、CuはFeに対して1重量%となるように液量を調整した。
滴下終了後、70℃で窒素フローを継続したまま3時間攪拌した。放冷後、窒素ガス雰囲気下での加圧濾過により液体と沈殿を分離し、沈殿をイオン交換水で十分洗浄した。洗浄後、真空乾燥機に入れ、室温で1時間真空乾燥した。真空乾燥後、窒素気流下において110℃で12時間乾燥し、その後、窒素気流下において400℃で3時間焼成した。
得られたFe−Cu/グラファイト触媒のFeの粒子径は10〜300nm程度であった。
<調製例2:Fe−Cu−Mo(1)/グラファイト触媒の調製>
含浸法により、調製例1で得られたFe−Cu/Graphite触媒へのMo担持を行った。
ナスフラスコにFe−Cu/Graphite触媒と触媒中のFe量に対してMoが1重量%となる量のパラモリブデン酸アンモニウム(特級,和光純薬社製)を入れ、脱塩水を適量加えて2分間超音波処理を実施した。その後、ローターリーエバポレータを用いて蒸発乾固し、窒素気流下、110℃で12時間乾燥し、その後400℃で3時間焼成してFe−Cu−Mo(1)/グラファイト触媒を得た。
<調製例3:Fe−Cu−Mo(2)/グラファイト触媒の調製>
担持するMoの量を、Feに対して2重量%としたほかは、調製例2におけるFe−Cu−Mo(1)/グラファイトの調製と同様の操作でFe−Cu−Mo(2)/グラファイト触媒を得た。
<調製例4:Fe−Cu−Mo(5)/グラファイト触媒の調製>
担持するMoの量を、Feに対して5重量%としたほかは、調製例2におけるFe−Cu−Mo(1)/グラファイトの調製と同様の操作でFe−Cu−Mo(5)/グラファイト触媒を得た。
<調製例5:Fe−Cu−Mo(10)/グラファイト触媒の調製>
担持するMoの量を、Feに対して10重量%としたほかは、調製例2におけるFe−Cu−Mo(1)/グラファイトと同様の操作でFe−Cu−Mo(10)/グラファイト触媒を得た。
[触媒活性の評価]
<実施例1>
(触媒の前処理)
Fe−Cu−Mo(1)/グラファイト触媒0.8gをバルブを有する焼成管に入れ、H(50mL/min)気流下で室温から330℃まで60分かけて昇温し、330℃で6時間保持した。放令後、Arで置換し、空気が混入しないように焼成管のバルブを閉じて保管した。
(バッチ反応)
内容積70mLのステンレス鋼製ミクロオートクレーブ(MAC)に攪拌子と溶媒(ヘキサデカン10mL)を入れ、Ar置換した後、前処理を行ったFe−Cu−Mo(1)/グラファイト触媒を空気に触れないように注意しながら加えた。このとき、触媒投入前後の焼成管の重量を量り、その差を、使用した触媒重量とした。触媒重量は0.6〜0.7gであった。
MACを密閉し、反応ガスであるH/CO混合ガス(H19体積%,CO78体積%,Ar3体積%)で系内を置換した後、同ガスを2MPaまで導入した。予め260℃に加熱しておいた炉に、このMACを挿入し、15分経過後を反応開始とし、3時間反応させた。反応終了後、室温まで空冷し、MAC内のガス成分と液成分を分析した。
<転化率、選択率>
転化率、選択率は、下記の条件に基づいてガスクロマトグラフ分析によって求めた。選択率は、炭素原子換算の選択率であり、CO以外の炭化水素の選択率とは、
(目的物に含まれる総炭素数)/(得られた化合物からCOを除いた総炭素数)×100
で表される。
なお、各成分の分析条件は下記の通りである。
<Ar、CO、CO、CHの分析>
分析装置:島津ガスクロマトグラフ分析装置GC8A
検出器:TCD
カラム:ActiveCarbon60/80
キャリアガス:He
<炭化水素ガス成分の分析>
分析装置:ジーエルサイエンスガスクロマトグラフ分析装置GC−4000
検出器:FID
カラム:CP−PoraPLOTQ−HT
キャリアガス:He
<炭化水素液成分の分析>
分析装置:島津ガスクロマトグラフ分析装置GC−2014
検出器:FID
カラム:CBP−1
キャリアガス:He
<実施例2>
用いる触媒をFe−Cu−Mo(2)/グラファイト触媒としたほかは実施例1と同様にして触媒活性の評価を実施した。
<実施例3>
用いる触媒をFe−Cu−Mo(5)/グラファイト触媒としたほかは実施例1と同様にして触媒活性の評価を実施した。
<実施例4>
用いる触媒をFe−Cu−Mo(5)/グラファイト触媒とし、反応時間を6時間としたほかは実施例1と同様にして触媒活性の評価を実施した。
<実施例5>
用いる触媒をFe−Cu−Mo(10)/グラファイト触媒とし、反応時間を6時間としたほかは実施例1と同様にして触媒活性の評価を実施した。
<実施例6>
用いる触媒をFe−Cu/グラファイト触媒としたほかは実施例1と同様にして触媒活性の評価を実施した。
上記バッチ反応によって得られた結果を表1−Aに示した。
表1−Aより明らかなように、Fe−Cu/グラファイト触媒を用いた実施例6に比較して、MoをFeに対して1〜10重量%添加したFe−Cu−Mo/グラファイト触媒を用いた実施例1〜5では高沸点成分が減少し、C3,C4オレフィンの選択性が増大した。この結果から、Fe−Cu−Mo/グラファイト触媒の方がFe−Cu/グラファイト触媒よりも、C3,C4オレフィンの製造に有利であることが明らかである。
<実施例7>
(流通系反応)
撹拌翼を備えた内容積200mLのステンレス鋼製オートクレーブに溶媒(ヘキサデカン100mL)とFe−Cu−Mo(1)/グラファイト触媒1gを入れ、系内を反応ガス(H48.5体積%,CO48.5体積%,Ar3体積%)で十分に置換した。その後、反応ガスを150mL/minの速度で流し、背圧弁により0.5MPaまで昇圧した後、330℃まで昇温した。温度と圧力が一定となってから、4時間還元を行った。還元後、反応器温度を260℃、反応圧力を2.0MPaとして反応を開始した。誘導期の終了を確認の後、転化率が安定した時点で活性評価を行った。表1−Bに記載の「時間」は反応開始から活性評価を行った時点までの時間を示す。
なお、各成分の分析条件は下記のとおりである。
<Ar、CO、CO、CHの分析>
分析装置:島津ガスクロマトグラフ分析装置GC−14A
検出器:TCD
カラム:ActiveCarbon60/80
キャリアガス:He
<炭化水素ガス成分の分析>
分析装置:島津ガスクロマトグラフ分析装置GC−14B
検出器:TCD
カラム:PorapakQ
キャリアガス:He
<炭化水素液成分の分析>
分析装置:島津ガスクロマトグラフ分析装置GC−2014
検出器:FID
カラム:CBP−1
キャリアガス:He
各成分の転化率、選択率は、上記ガスクロマトグラフを基に算出した。
<実施例8>
用いる触媒をFe−Cu/グラファイト触媒としたほかは実施例7と同様にして触媒活性の評価を実施した。
上記流通反応によって得られた結果を表1−Bに示した。
表1−Bから明らかなように、Fe−Cu/グラファイト触媒を用いた実施例8に比較して、MoをFeに対して1重量%添加したFe−Cu−Mo/グラファイト触媒を用いた実施例7では、高沸点成分が減少し、C3,C4オレフィンの選択性が増大した。このことから、流通反応においても、Fe−Cu−Mo/グラファイト触媒の方が、Fe−Cu/グラファイト触媒よりも、C3,C4オレフィンの製造に有利であることが明らかである。
Figure 0005906913
[生成物分離エネルギーシミュレーション]
<分離モデル及び前提>
Fe−Cu−Mo/グラファイト触媒を用いた実施例1及びFe−Cu/グラファイト触媒を用いた実施例6の結果から、原料であるCO供給1kmol/hrあたりの生成物分離に要するエネルギーを見積もった。シミュレーションでは図1のような分離モデルを想定した。分離シミュレーション時の分離膜モジュール内の流体流れは、並流を仮定した。計算にはASPEN Tech社 ASPENPlusV7.2を使用した。
なお本明細書において、シミュレーションにおける生成物の選択率、回収率、および濃度は特に断りのないかぎりモル換算で表記している。
なお、各機器の仕様を以下のように想定した。
<蒸留塔C−1>
理論段数:30
塔底C2濃度:0.01mol%vsC3
<蒸留塔C−2>
理論段数:30
塔頂C4濃度:0.1mol%vsC3
塔底C3濃度:0.1mol%vsC4
<蒸留塔C−3>
理論段数:30
塔頂C5,6濃度:0.1mol%vsC4
<分離膜モジュール(並流モデル)>
CO分離:CO/(C+CH+CO)α=100
CO/Cα=1000
CO+C分離:CO/(C+CH+CO)α=10
/Cα=100
なお、αは分離膜性能の指標である透過係数比を示す。
供給側圧力:1.6MPa
透過側圧力:0.1MPa
<比較例1>
実施例1で得られた反応成績を元に、COを除去せず、深冷分離のみで分離した場合の計算結果を求めた。
<比較例2>
実施例1で得られた反応成績を元に、COを除去後、深冷分離で分離した場合の計算結果を求めた。
<比較例3>
実施例6で得られた反応成績を元に、COを除去せず、深冷分離のみで分離した場合の計算結果を求めた。
<比較例4>
実施例6で得られた反応成績を元に、COを除去後、深冷分離で分離した場合の計算結果を求めた。
<実施例9>
実施例1で得られた反応成績を元に、C2成分までを分離した場合の計算結果を求めた。
<実施例10>
実施例6で得られた反応成績を元に、C2成分までを分離した場合の計算結果を求めた。
<計算結果比較>
上記前提で、C2成分以下を深冷分離前に事前に分離する系(本発明法)及びCOのみを分離する系(従来技術)における回収率及び所要エネルギーを計算した。計算結果を表2〜4にまとめた。なお、各項目の内容は以下のとおりである。
残留濃度:前段の膜分離モジュールMで分離されずに残留しているStream−2
内における対象ガスの濃度
C3=回収率:分離膜モジュールMに導入されたプロピレンのうち蒸留塔C−2塔頂
のstream−4において回収されるプロピレンの割合(%)
C−1top温度:蒸留塔C−1の塔頂温度(℃)
冷却負荷:蒸留塔C−1の凝縮熱量の単位時間当たりの総量(kcal/hr)
Figure 0005906913
表2より明らかなように、従来法(特許文献1)によるCOのみ分離を行った比較例2,4では、それぞれCOの分離を行わない比較例1,3(表3中、「膜なし」の場合)に比較して、いずれも冷却負荷が減少する。
また、表2からC3,C4成分の選択性の高いFe−Cu−Mo/グラファイト触媒を使用すると、Fe−Cu/グラファイト触媒に比べてCOの分離を実施した場合には、冷却負荷が増大することが分かる。
具体的には、冷却負荷が還流比0.1のときで60〜80kcal/hr程度、還流比1.0のときには300〜470kcal/hr程度増大してしまう。また、蒸留塔C−1の塔頂温度もCOの分離の有無にかかわらず−30〜−60℃の範囲に制御する必要があるため冷凍機が必要である。
すなわち従来法で、C3,C4成分の収率を向上させるほど、冷却負荷が増大することになることが分かる。
Figure 0005906913
表3より明らかなように、C3,C4成分の選択性が高く、生成物分布に低級成分が多い系であっても、C2成分までを事前に分離した実施例9では、冷却負荷は非常に小さく、従来法である比較例2に比べて1/10〜1/15程度である。また、実施例9の還流比=0.1での運転においては、プロピレンの回収率は若干低下するものの、C−1蒸留塔の塔頂温度は−0.2〜+8.8℃の間であり、冷凍機の規模を小さくすることができるため、機器コストを低減することができる。
Figure 0005906913
表4より明らかなように、本発明法においては、C3,C4成分の選択性が高く、低級成分が多く生成するFe−Cu−Mo/グラファイト触媒を使用した場合、低級成分選択性の低いFe−Cu/グラファイト触媒を使用した場合に比較して、冷却負荷は増大するものの、その増加量は、還流比0.1のときで2〜8kcal/hr程度、還流比1.0のときでも10〜30kcal/hr程度にとどまっていた。また、前述のように実施例9で用いたFe−Cu−Mo/グラファイト触媒では、還流比=0.1の場合、C−1蒸留塔の塔頂温度は−0.2〜+8.8℃の間であり、冷凍機の規模を小さくすることができるため、機器コストが低くなる。
以上の結果より、C2以下成分を深冷分離前に除去し、かつC3,C4オレフィンの選択性の高い触媒を使用する本発明の実施により、高収率でC3,C4オレフィンを得ながらも、冷却負荷を低減することができることが明らかである。
C−1,C−2,C−3 蒸留塔
M 分離膜モジュール

Claims (7)

  1. 一酸化炭素と水素を主成分とする合成ガスを触媒と接触させて炭素数3以上のオレフィンを製造する低級オレフィンの製造方法において、前記触媒と合成ガスとを接触させて反応混合物を得る第一の工程と、前記反応混合物から、膜分離法又は吸着分離法によって二酸化炭素、メタン、及び炭素数2の成分を分離する第二の工程と、前記第二の工程で分離されなかった成分を分離精製する第三の工程とを含むことを特徴とする低級オレフィンの製造方法。
  2. 前記第二の工程の前に、前記反応混合物から水を分離する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の低級オレフィンの製造方法。
  3. 前記第二の工程の前に、前記反応混合物から炭素数9以上の成分を分離する工程を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の低級オレフィンの製造方法。
  4. 前記触媒が、活性成分として鉄、銅、及びモリブデンを含み、該活性成分がグラファイトに担持されたものであることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の低級オレフィンの製造方法。
  5. 前記第一の工程における前記合成ガスの水素/一酸化炭素のモル比が、0.1以上4以下であることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の低級オレフィンの製造方法。
  6. 前記第一の工程において、前記触媒と合成ガスとを接触させる際の反応温度が、200℃以上400℃以下であることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の低級オレフィンの製造方法。
  7. 前記第一の工程において、前記触媒と合成ガスとを接触させる際の反応圧力が、絶対圧で0.1MPa以上5MPa以下であることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の低級オレフィンの製造方法。
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