JP5904020B2 - ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム - Google Patents

ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5904020B2
JP5904020B2 JP2012128815A JP2012128815A JP5904020B2 JP 5904020 B2 JP5904020 B2 JP 5904020B2 JP 2012128815 A JP2012128815 A JP 2012128815A JP 2012128815 A JP2012128815 A JP 2012128815A JP 5904020 B2 JP5904020 B2 JP 5904020B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packet
delay
packets
beacon
access point
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012128815A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013255059A (ja
Inventor
岡田 純代
純代 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012128815A priority Critical patent/JP5904020B2/ja
Priority to US13/895,580 priority patent/US9167441B2/en
Publication of JP2013255059A publication Critical patent/JP2013255059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5904020B2 publication Critical patent/JP5904020B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L43/00Arrangements for monitoring or testing data switching networks
    • H04L43/08Monitoring or testing based on specific metrics, e.g. QoS, energy consumption or environmental parameters
    • H04L43/0852Delays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

本発明はネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラムに関する。
現在、無線LAN(Local Area Network)などの無線通信システムが広く利用されている。多くの無線通信システムでは、パケット通信を行う有線ネットワークに無線通信を行うアクセスポイント(基地局や無線中継機と呼ぶこともある)が接続されている。移動通信端末などの無線通信装置は、アクセスポイントと無線通信を行い、アクセスポイント経由で有線ネットワークにパケットを送信することができる。
アクセスポイントは、無線通信装置がそのアクセスポイントに接続し、また、接続を維持できるように、制御信号を送信(例えば、報知(ブロードキャスト))する。制御信号には、周期的に送信するものがあり、例えば、無線LANでは、アクセスポイントは、所定のビーコンインターバル(例えば、102.4ミリ秒間隔)で、ビーコンと呼ばれる制御信号を送信している。その場合、無線通信装置は、アクセスポイントが送信する制御信号の一部または全部を、周期的に受信する。アクセスポイントと無線通信装置との間の無線通信が半二重通信である場合、無線通信装置は、アクセスポイントから制御信号を受信している間、パケット送信を中断することになる。制御信号のデータ量・送信レート・送信周期など、制御信号に関するパラメータは、アクセスポイント毎に設定できることもある。
なお、プロキシサーバが無線LANデバイスにプローブパケットを送信し、プローブパケットに対する応答が返ってくるまでの応答時間を測定し、応答時間に基づいて無線LAN基地局のビーコンインターバルを推定する無線LANシステムが提案されている。
特開2007−151121号公報
上記のように、無線通信装置は、アクセスポイントから制御信号を受信している間、有線ネットワークへのパケット送信を中断することになる場合がある。ここで、制御信号は、多くの無線通信装置が安定的に受信できるように、低い送信レート(例えば、1Mbps)で送信されることが多い。このため、無線通信装置が制御信号の受信によってパケット送信を中断する時間は、無視できるほど十分に短いとは言えず、制御信号がパケット送信を遅延させる一因になり得る。さらに、制御信号に起因して生じる遅延は、アクセスポイントのパラメータの設定が不適切であるために大きくなることもある。
無線通信システムでは、想定したスループットが達成されていないとき、上記の制御信号を含めて様々な遅延原因の候補が考えられる。そこで、システム管理者は、パケット送信の遅延の原因を分析する作業を行う。しかし、パケット送信の遅延の原因がアクセスポイントから無線通信装置に送信される制御信号なのかどうか、また、システム全体の遅延にどの程度の影響を与えているかなどを分析することは、従来は容易でなかった。
すなわち、制御信号は、アクセスポイントと無線通信装置の間の無線区間で送信され、有線ネットワーク上には送信されない。そのため、この制御信号の分析方法の1つとして、無線信号をキャプチャして分析する方法が考えられる。しかしながら、無線信号をキャプチャして分析するには、監視装置を無線区間に設置する必要があり、さらに無線通信装置の無線信号をキャプチャできる場所に監視装置を設置することが容易ではない。また、無線通信システムの形態によっては、システム管理者が無線信号をキャプチャすることが難しい場合もある。また、無線信号をキャプチャして分析する方法では、1つのアクセスポイントと1つの無線通信装置の組毎に無線信号を分析することになり、効率的な原因分析を行えない。
一側面では、本発明は、無線通信システムにおけるパケット遅延の分析を効率的に行えるようにするネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラムを提供することを目的とする。
一側面では、有線ネットワークと、有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、アクセスポイントを介して有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、有線ネットワークに接続されたコンピュータが実行するネットワーク分析方法が提供される。ネットワーク分析方法では、有線ネットワークからパケットを受信し、受信したパケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出する。遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する。
また、一側面では、有線ネットワークと、有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、アクセスポイントを介して有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、有線ネットワークに接続される情報処理装置が提供される。情報処理装置は、有線ネットワークからパケットを受信する受信部と、受信したパケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出し、遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する判定部とを有する。
また、一側面では、有線ネットワークと、有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、アクセスポイントを介して有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、有線ネットワークに接続されたコンピュータに、以下の処理を実行させるプログラムが提供される。有線ネットワークからパケットを受信し、受信したパケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出する。遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する。
無線通信システムにおけるパケット遅延の分析を効率的に行えるようになる。
第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。 第2の実施の形態の無線通信システムを示す図である。 監視装置のハードウェア例を示すブロック図である。 パケット送信のタイミング例を示す図である。 パケットの受信間隔とビーコン遅延パケットとの関係例を示す図である。 パケットのフォーマット例を示す図である。 監視装置の機能例を示すブロック図である。 遅延分析の手順例を示すフローチャートである。 基準パケット判定の手順例を示すフローチャートである。 ビーコン遅延判定の手順例を示すフローチャートである。 インターバル推定の手順例を示すフローチャートである。 判定取消の手順例を示すフローチャートである。 ビーコン遅延パケットの判定状況の例を示す図である。 ビーコン遅延パケットの判定状況の例を示す図(続き)である。 無線通信システムの変形例を示す図である。
以下、本実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の無線通信システムを示す図である。無線通信システムは、有線ネットワーク2、アクセスポイント3、無線通信装置4および情報処理装置10を含む。アクセスポイント3と情報処理装置10は、有線ネットワーク2に接続されている。
有線ネットワーク2は、パケットを伝送するネットワークであり、ルータやレイヤ2スイッチなどの中継装置を含み得る。パケット通信のプロトコルとしては、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)やIP(Internet Protocol)が用いられる。
アクセスポイント3は、無線通信装置4と無線通信を行い、また、有線ネットワーク2を用いて有線通信を行う通信装置である。無線通信方式としては、例えば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics)802.11に規定された無線LANの方式が用いられる。アクセスポイント3は、無線通信装置4からパケットを受信すると、有線ネットワーク2に転送する。また、アクセスポイント3は、無線通信の制御のための情報を、制御信号として無線で送信する。例えば、無線LANの場合、アクセスポイント3は、ビーコンを一定周期(ビーコンインターバル)で報知する。ビーコンには、自己のアクセスポイントの識別子(SSID:Service Set ID)やサポートする伝送レート(Supported Rates)などの情報が含まれる。ビーコンのデータ量、ビーコンの送信レート、ビーコンインターバルなどは、アクセスポイント3に設定されている。
無線通信装置4は、アクセスポイント3に接続しパケット通信を行う通信装置である。無線通信装置4は、携帯電話機やノートPC(Personal Computer)などの移動通信装置でもよいし、固定無線通信装置でもよい。無線通信装置4は、アクセスポイント3が送信する制御信号の一部または全部を周期的に受信して、アクセスポイント3との接続を制御する。ここで、アクセスポイント3と無線通信装置4の間の通信は、半二重通信である。よって、無線通信装置4は、アクセスポイント3から制御信号を受信している間、アクセスポイント3経由で有線ネットワーク2にパケットを送信することを中断する。
情報処理装置10は、有線ネットワーク2のパケットを受信し、パケット送信の遅延を分析する監視装置である。情報処理装置10は、受信部11および判定部12を有する。
受信部11は、有線ネットワーク2からパケットを受信する。無線通信装置4が送信するパケットの宛先は、情報処理装置10でもよいし、有線ネットワーク2に接続された他の情報処理装置でもよい。後者の場合、受信部11は、アクセスポイント3と宛先の情報処理装置との間で、有線ネットワーク2を流れるパケットをキャプチャする。
受信部11がキャプチャするパケットの中に、アクセスポイント3を経由しないパケットが含まれる可能性がある場合、情報処理装置10は、キャプチャしたパケットを、ヘッダを参照して分類することが好ましい。例えば、送信元アドレス・送信元ポート番号・宛先アドレス・宛先ポート番号の4つが同じパケット(同じセッションに属するパケット)の集合を、1つのパケットの集合と見なす。また、例えば、送信元アドレス・宛先アドレスの2つが同じパケットの集合、または、送信元アドレスが同じパケットの集合を、1つのパケットの集合と見なす。また、アクセスポイント3が属するサブネットと、アクセスポイント3を経由しないパケットの送信元のサブネットとが異なる場合、送信元アドレスのサブネットが同じパケットの集合を、1つのパケットの集合と見なしてもよい。
判定部12は、受信部11が受信した1つのパケットの集合に基づいて、無線通信システムで生じているパケット送信の遅延を分析する。判定部12は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサでもよいし、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの電子回路でもよい。プロセッサは、例えば、RAM(Random Access Memory)などの記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。プロセッサは、プログラムの命令を実行するための演算器やレジスタの他に、専用の電子回路を含んでいてもよい。
遅延分析において、判定部12は、パケット毎に、受信時刻を確認し、1つのパケットの集合における1つ前のパケットの受信時刻との差(受信間隔)を算出する。そして、判定部12は、1つのパケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された(受信間隔が閾値以上である)遅延パケットを検索する。受信間隔の閾値は、例えば、一般的なアクセスポイントに設定されている制御信号のデータ量と送信レートから算出される、1回の制御信号を受信するのに要する時間とする。アクセスポイント3に設定された制御信号のデータ量と送信レートとが判明している場合、判定部12は、その情報から制御信号の受信に要する時間を算出して閾値としてもよい。
2つ以上の遅延パケットが検索されると、判定部12は、遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、無線通信装置4がアクセスポイント3から制御信号を受信する間パケット送信を停止することで発生した遅延を判定する。例えば、判定部12は、遅延パケットを、周期性に基づいて、制御信号が原因で遅延したと判定される遅延パケット(第1の遅延パケット)とそれ以外の遅延パケット(第2の遅延パケット)に分類する。
遅延パケットの分類では、例えば、判定部12は、遅延パケットを1つ選択し、選択した遅延パケットを基準にして算出される所定周期のタイミングと受信タイミングとの差が閾値以下である遅延パケットを、第1の遅延パケットに分類する。受信タイミングの周期は、例えば、一般的なアクセスポイントに設定されている制御信号の送信周期とする。アクセスポイント3に設定された制御信号の送信周期が判明している場合、判定部12は、アクセスポイント3の送信周期を用いて、遅延パケットを分類してもよい。
例えば、図1の例では、情報処理装置10が受信したパケットの中から、遅延パケット5a,5b,5c,5dが検索され、遅延パケット5a,5c,5dの受信タイミングが制御信号の送信周期に適合している。この場合、遅延パケット5a,5c,5dは、制御信号が原因で遅延したパケットと判定され、遅延パケット5bは、それ以外の原因で遅延したパケットと判定される。このようにして、情報処理装置10のユーザ(例えば、無線通信システムの管理者)は、パケット遅延の原因を分析するにあたり、遅延全体の中で無線区間の制御信号が影響している部分を他の部分から切り離して分析できる。
なお、アクセスポイント3に、複数の無線通信装置が接続していてもよい。この場合、情報処理装置10は、アクセスポイントと無線通信装置との対応関係が判明していれば、これら複数の無線通信装置が送信するパケットの集合を1つのパケットの集合と見なして、遅延分析を行ってもよい。また、有線ネットワーク2に複数のアクセスポイントが接続されている場合、情報処理装置10は、アクセスポイント毎に遅延分析を行ってもよい。
第1の実施の形態の無線通信システムによれば、有線ネットワーク2を流れるパケットを監視することで、遅延パケットの周期性から、アクセスポイント3と無線通信装置4の間の無線区間の制御信号が原因で発生した遅延を判定することができる。よって、無線信号をキャプチャしなくてもよく、遅延分析を効率的に行うことが可能となる。以下に説明する第2の実施の形態では、無線LANの遅延分析の例を挙げる。
[第2の実施の形態]
図2は、第2の実施の形態の無線通信システムを示す図である。第2の実施の形態の無線通信システムは、ネットワーク20、タップ21、アクセスポイント31、端末装置41,42、サーバ装置51および監視装置100を含む。
ネットワーク20は、TCP/IPを用いてパケットを伝送する有線ネットワークである。ネットワーク20は、ルータやレイヤ2スイッチなどの中継装置を含んでもよい。タップ21は、ネットワーク20および監視装置100と接続された信号処理装置である。タップ21は、アクセスポイント31からサーバ装置51への通信経路上に設けられる。タップ21は、ネットワーク20を流れる信号(特に、アクセスポイント31からサーバ装置51へ伝送されるパケットの信号)を複製して監視装置100に出力する。
アクセスポイント31は、ネットワーク20に接続された無線通信装置である。アクセスポイント31は、端末装置41,42と無線通信を行い、端末装置41,42とネットワーク20との間でパケットを中継する。第2の実施の形態では、無線通信方式として、IEEE802.11系の規格に基づいた無線LANの方式を用いる。ここで、アクセスポイント31は、ビーコンと呼ばれる制御用パケットを、周期的に無線でブロードキャスト(同報通知)している。ビーコンには、アクセスポイント31の識別子やアクセスポイント31がサポートする伝送レートの情報などが含まれている。
端末装置41,42は、ユーザが操作するクライアントコンピュータとしての無線端末装置である。端末装置41,42は、携帯電話機・携帯情報端末装置・ノートPCなどの移動通信装置でもよいし、固定無線通信装置でもよい。端末装置41,42は、アクセスポイント31がブロードキャストするビーコンを検出することで、アクセスポイント31に接続する。また、端末装置41,42は、ビーコンを周期的に受信することで、アクセスポイント31との接続を維持する。端末装置41,42は、アクセスポイント31を介して、サーバ装置51とTCPセッションを確立し、サーバ装置51とパケット通信を行う。
ここで、アクセスポイント31と端末装置41,42との間の無線通信は、半二重通信である。すなわち、端末装置41,42からアクセスポイント31への通信(上り通信)と、アクセスポイント31から端末装置41,42への通信(下り通信)とは、同時には行われない。よって、端末装置41,42は、サーバ装置51にパケットを送信しているときに、ビーコンを受信するタイミングが到来すると、パケット送信を中断する。
サーバ装置51は、ネットワーク20に接続されたサーバコンピュータである。サーバ装置51は、端末装置41,42からのアクセスに応じて、端末装置41,42とTCPセッションを確立してパケット通信を行う。サーバ装置51は、例えば、FTP(File Transfer Protocol)を用いてファイルを受信するファイルサーバである。
監視装置100は、ネットワーク20を流れるパケットを監視し、パケット送信の遅延を分析するコンピュータである。監視装置100は、タップ21を介してネットワーク20から受信した信号に基づいて、アクセスポイント31からサーバ装置51へのパケットをキャプチャする。そして、監視装置100は、あるパケットの受信時刻と1つ前のパケットの受信時刻の差(受信間隔)に基づいて、端末装置41,42がビーコンを受信することで発生したパケット送信の遅延(ビーコン遅延)を分析する。特に、監視装置100は、受信間隔が大きいパケットが現れるタイミングの周期性に基づいて、キャプチャしたパケットの中から、ビーコンが原因で遅延したパケットを推定する。
なお、監視装置100は、キャプチャしたパケットを所定の基準で分類し、分類したパケットの集合毎に上記の遅延分析を行ってもよい。例えば、同じTCPセッションに属するパケット(送信元IPアドレス・送信元ポート番号・宛先IPアドレス・宛先ポート番号が同じパケット)の集合が、1つのパケットの集合と見なされる。また、例えば、送信元IPアドレス・宛先IPアドレスが同じパケットの集合、または、送信元IPアドレスが同じパケットの集合が、1つのパケットの集合と見なされる。また、アクセスポイント31を利用する複数の端末装置それぞれのIPアドレス(または、それら複数の端末装置が共通に使用するサブネットのアドレス)がわかっている場合、それら複数の端末装置が送信したパケットの集合を、1つのパケットの集合と見なしてもよい。
なお、監視装置100は、第1の実施の形態の情報処理装置10の一例である。ネットワーク20は、第1の実施の形態の有線ネットワーク2の一例である。アクセスポイント31は、第1の実施の形態のアクセスポイント3の一例であり、アクセスポイント31が送信するビーコンは、アクセスポイント3が送信する制御信号の一例である。端末装置41,42は、第1の実施の形態の無線通信装置4の一例である。
図3は、監視装置のハードウェア例を示すブロック図である。監視装置100は、CPU101、RAM102、HDD(Hard Disk Drive)103、画像信号処理部104、入力信号処理部105、ディスクドライブ106および通信部107を有する。上記の各ユニットは、バスに接続されている。なお、CPU101は、第1の実施の形態の判定部12の一例であり、通信部107は第1の実施の形態の受信部11の一例である。
CPU101は、プログラムの命令を実行する演算器を含むプロセッサである。CPU101は、HDD103に記憶されているプログラムやデータの少なくとも一部をRAM102にロードし、プログラムを実行する。なお、CPU101は複数のプロセッサコアを備えてもよく、監視装置100は複数のプロセッサを備えてもよく、以下で説明する処理を複数のプロセッサまたはプロセッサコアを用いて並列実行してもよい。
RAM102は、CPU101が実行するプログラムや遅延分析にあたって参照されるデータを一時的に記憶する揮発性メモリである。なお、監視装置100は、RAM以外の種類のメモリを備えてもよく、複数個の揮発性メモリを備えてもよい。
HDD103は、OS(Operating System)やファームウェアやアプリケーションソフトウェアなどのソフトウェアのプログラム、および、データを記憶する不揮発性記憶装置である。なお、監視装置100は、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)などの他の種類の記憶装置を備えてもよく、複数の不揮発性記憶装置を備えてもよい。
画像信号処理部104は、CPU101からの命令に従って、監視装置100に接続されたディスプレイ61に画像を出力する。ディスプレイ61としては、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや液晶ディスプレイなどを用いることができる。
入力信号処理部105は、監視装置100に接続された入力デバイス62から入力信号を取得し、CPU101に通知する。入力デバイス62としては、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイス、キーボードなどを用いることができる。
ディスクドライブ106は、記録媒体63に記録されたプログラムやデータを読み取る駆動装置である。記録媒体63として、例えば、フレキシブルディスク(FD:Flexible Disk)やHDDなどの磁気ディスク、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、光磁気ディスク(MO:Magneto-Optical disk)を使用できる。ディスクドライブ106は、CPU101からの命令に従って、記録媒体63から読み取ったプログラムやデータをRAM102またはHDD103に格納する。
通信部107は、タップ21を介してネットワーク20から信号を受信し、受信信号からパケットを抽出する有線インタフェースである。通信部107は、抽出されたパケット(監視装置100が受信したパケット)を、RAM102に格納する。
なお、監視装置100は、ディスクドライブ106を備えていなくてもよい。また、監視装置100は、ユーザが操作する他のコンピュータからアクセス可能である場合、画像信号処理部104や入力信号処理部105を備えていなくてもよい。また、ディスプレイ61や入力デバイス62は、監視装置100と一体に形成されていてもよい。
図4は、パケット送信のタイミング例を示す図である。前述のように、アクセスポイント31は、所定のビーコンインターバルで周期的にビーコンを無線により報知する。ビーコンとしてのパケットは、24バイトのMAC(Media Access Control)ヘッダと、4バイトのFCS(Frame Check Sequence)と、少なくとも12バイトの制御情報とを含む。追加の制御情報がビーコンに含まれることで、ビーコンサイズは100バイト以上になることが多い。また、ビーコンインターバルは102.4ミリ秒であることが多い。また、多くの端末装置がビーコンを安定的に受信して接続制御を行えるよう、ビーコンの送信レートは1Mbps程度の低速に設定されていることが多い。ビーコンサイズ・ビーコンインターバル・送信レートは、アクセスポイント毎に設定される。
端末装置41,42は、アクセスポイント31がビーコンを送信するタイミングに合わせて、ビーコンの受信処理を行うことで、アクセスポイント31から周期的にビーコンを受信し、アクセスポイント31との接続を維持する。ビーコンサイズが100バイトであり、ビーコンの送信レートが1Mbpsである場合、端末装置41,42がビーコンの受信に要する時間(ビーコン受信時間)は、100バイト×8÷1Mbps=800μ秒である。ビーコンサイズが250バイトであり、ビーコンの送信レートが1Mbpsである場合、ビーコン受信時間は2000μ秒である。前述のように、端末装置41,42は、ビーコンを受信している間、パケット送信を中断することになる。
(A)端末装置41が、データパケット71をサーバ装置51に送信し、サーバ装置51からの応答としてACK(Acknowledgement)パケット72を受信し、その後、データパケット73をサーバ装置51に送信するとする。データパケット71,73のデータ量は、それぞれ1500バイトとする。この場合、データパケット71を送信し終えてからデータパケット73を送信し終えるまでの送信間隔は、例えば、500μ秒となる。
(B)これに対し、端末装置41が、ACKパケット72を受信した後、アクセスポイント31が報知するビーコンを受信し、その後、データパケット73を送信するとする。すなわち、データパケット71の送信からデータパケット73の送信までの間に、ビーコンを受信するタイミングが到来したとする。ビーコンサイズは250バイトであり、ビーコンの送信レートは1Mbpsであるとする。この場合、データパケット71を送信し終えてからデータパケット73を送信し終えるまでの送信間隔は、ビーコンを受信しなかった場合よりも2000μ秒増加して、例えば、2500μ秒となる。
このように、端末装置41,42がアクセスポイント31からビーコンを受信することで、端末装置41,42からサーバ装置51へのパケット送信が遅延し得る。上記のデータパケット73は、ビーコンが原因で遅延したパケット(ビーコン遅延パケット)と言える。ただし、第2の実施の形態の無線通信システムでは、他の理由でパケット送信が遅延することもある。監視装置100は、ネットワーク20上でのパケットの間隔を分析することで、何れのパケットがビーコン遅延パケットであるかを推定する。
図5は、パケットの受信間隔とビーコン遅延パケットとの関係例を示す図である。図5において、横軸は監視装置100がキャプチャを開始してからの経過時間(単位はμ秒)であり、縦軸はキャプチャしたパケットの受信間隔(単位はμ秒)である。
監視装置100は、所定の条件を満たすパケットの集合(例えば、同一のTCPセッションに属するパケットの集合)を、監視装置100での受信時刻が早い順に並べて、受信間隔を算出する。そして、監視装置100は、受信間隔が閾値(例えば、2700μ秒)以上であるパケットを、ビーコン遅延パケットである可能性のあるパケット(遅延パケット若しくは候補パケット)として選択する。図5の例では、パケット81〜85が候補パケットである。なお、監視装置100が受信するパケットの多くは、受信間隔が閾値未満であるが、図5では受信間隔が閾値未満のパケットの記載を省略している。
監視装置100は、候補パケットの中から、候補パケットの受信タイミングの周期性を判断するにあたって、基準パケットを1つ選択する。基準パケットは、1つ前の候補パケットとの受信時刻の差が、ビーコンインターバルに対応する(ビーコンインターバルの整数倍に一致するか、または、ビーコンインターバルの整数倍に十分近い)候補パケットである。図5の例では、パケット81の受信時刻とパケット82の受信時刻との差が、ビーコンインターバルに対応するため、パケット82が基準パケットとなっている。
そして、監視装置100は、基準パケットがビーコン遅延パケットの1つであると判定し、ビーコンの周期性に基づいて、候補パケットの中から、他のビーコン遅延パケットを判定する。具体的には、監視装置100は、基準パケットとの受信時刻の差が、ビーコンインターバルに対応する候補パケットを、ビーコン遅延パケットと判定する。図5の例では、パケット81,84がビーコン遅延パケットであると判定される一方、パケット83,85はビーコン遅延パケットでないと判定されている。
図6は、パケットのフォーマット例を示す図である。図6に示すようなTCP/IPパケットを含むMACフレームが、ネットワーク20上でアクセスポイント31からサーバ装置51に送信されると共に、監視装置100によってキャプチャされる。なお、MACレイヤの「フレーム」も、パケットと呼ぶことがある。このMACフレームは、MACヘッダ、IPヘッダ、TCPヘッダ、データおよびFCSを含む。
MACヘッダは、MACレイヤプロトコルのヘッダ部であり、6バイトの宛先MACアドレスと、6バイトの送信元MACアドレスと、2バイトのタイプとを含む。タイプは、MACレイヤより1つ上のレイヤで使用されているプロトコル(上位プロトコル)の種別を示す。上位プロトコルがIPである場合、タイプ=0x0800が設定される。
IPヘッダは、IPのヘッダ部であり、1バイトのプロトコル番号と、4バイトの送信元IPアドレスと、4バイトの宛先IPアドレスとを含む。プロトコル番号は、IPレイヤより1つ上のレイヤで使用されているプロトコル(上位プロトコル)の種別を示す。上位プロトコルがTCPである場合、プロトコル番号=0x06が設定される。このIPヘッダが、端末装置41からサーバ装置51へ送信されるIPパケットのヘッダである場合には、送信元IPアドレスとして端末装置41のIPアドレスが設定され、宛先IPアドレスとしてサーバ装置51のIPアドレスが設定される。
TCPヘッダは、TCPのヘッダ部であり、2バイトの送信元ポート番号と、2バイトの宛先ポート番号と、4バイトのシーケンス番号とを含む。このTCPヘッダが、端末装置41からサーバ装置51へ送信されるTCPパケットのヘッダである場合には、送信元ポート番号として端末装置41がパケット通信に使用するポートの番号が設定され、宛先ポート番号としてサーバ装置51がパケット通信に使用するポートの番号が設定される。
監視装置100は、MACヘッダのタイプとIPヘッダのプロトコル番号を確認することで、キャプチャしたパケットがTCP/IPパケットであるか否か判定できる。また、監視装置100は、IPヘッダの送信元IPアドレス・宛先IPアドレスと、TCPヘッダの送信元ポート番号・宛先ポート番号を確認することで、キャプチャしたパケットが属するTCPセッションを判定することができる。また、監視装置100は、TCPヘッダのシーケンス番号を用いて、個々のパケットを識別することができる。なお、第2の実施の形態では、監視装置100はTCP/IPパケットを用いて遅延分析を行うこととしたが、他の種類のパケットを用いて遅延分析を行うようにしてもよい。
図7は、監視装置の機能例を示すブロック図である。監視装置100は、ビーコン情報記憶部110、パケットキャプチャ部120、候補パケット検索部130、遅延判定部140および遅延情報出力部150を有する。ビーコン情報記憶部110は、例えば、RAM102やHDD103に確保した記憶領域として実現される。パケットキャプチャ部120、候補パケット検索部130、遅延判定部140および遅延情報出力部150は、例えば、CPU101が実行するプログラムのモジュールとして実現される。
ビーコン情報記憶部110は、ビーコンサイズ、ビーコンインターバルおよびビーコンの送信レートを示すビーコン情報を記憶する。アクセスポイント31に設定されたビーコンサイズ・ビーコンインターバル・送信レートが、事前に判明している場合や、これまでの監視装置100の処理から推定できる場合には、アクセスポイント31に対応するビーコン情報がビーコン情報記憶部110に記憶される。それ以外の場合には、一般的なビーコンサイズ・ビーコンインターバル・送信レートを示すビーコン情報が、ビーコン情報記憶部110に記憶される。なお、ビーコン情報には、ビーコンサイズと送信レートに代えて、ビーコン受信時間=ビーコンサイズ÷送信レートの情報が含まれてもよい。
パケットキャプチャ部120は、端末装置41,42からサーバ装置51へ送信されたTCP/IPパケットをキャプチャする。例えば、パケットキャプチャ部120は、RAM102に格納されたパケットの中から、TCP/IPパケットを選択し、選択したパケットを送信元IPアドレスなどに基づいて分類する。そして、パケットキャプチャ部120は、分類毎にパケット情報を生成する。パケット情報には、各パケットについて、シーケンス番号、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、受信時刻(監視装置100がそのパケットをキャプチャした時刻)が含まれる。
候補パケット検索部130は、パケットキャプチャ部120が生成したパケット情報に基づいて、キャプチャされたパケットから候補パケットを検索する。すなわち、候補パケット検索部130は、各パケットについて、当該パケットの受信時刻と、そのパケットと同じ分類に属する1つ前に受信されたパケットの受信時刻から、受信間隔を算出する。そして、候補パケット検索部130は、受信間隔が閾値以上の遅延したパケットを、候補パケットとして選択する。受信間隔の閾値としては、例えば、ビーコン情報記憶部110に記憶されたビーコン情報が示すビーコンサイズ・送信レートから算出されるビーコン受信時間が用いられる。候補パケット検索部130は、候補パケット情報を生成する。候補パケット情報には、各候補パケットについて、シーケンス番号、送信元IPアドレス、送信元ポート番号、宛先IPアドレス、宛先ポート番号、受信時刻、受信間隔が含まれる。
遅延判定部140は、候補パケット検索部130が生成した候補パケット情報に基づいて、候補パケットのうち何れがビーコン遅延パケットであるか推定する。前述のように、遅延判定部140は、まず、同じ分類に属する候補パケットの間の受信時刻の差から、ビーコン遅延パケットである可能性が高い候補パケットを、基準パケットとして選択する。そして、遅延判定部140は、基準パケットの受信時刻を基準にして、ビーコン情報記憶部110に記憶されたビーコン情報が示すビーコンインターバルから、周期的に現れることが期待されるビーコン遅延パケットを判定する。遅延判定部140は、候補パケット情報に、各候補パケットがビーコン遅延パケットであるか否かを示すフラグを付加する。
遅延情報出力部150は、ビーコン遅延パケットか否かのフラグを含む候補パケット情報に基づいて、遅延分析の結果を示す遅延情報を生成する。そして、遅延情報出力部150は、遅延情報を、ディスプレイ61に表示することと、HDD103に保存することの少なくとも一方を行う。遅延情報は、ビーコン遅延パケットとそれ以外の候補パケットとを区別できるようなグラフ(例えば、図5のようなグラフ)を含んでもよい。また、遅延情報は、ビーコンが原因で生じた遅延時間の合計と、それ以外の原因で生じた遅延時間の合計を示す情報を含んでもよい。ビーコンが原因で生じた遅延時間の合計は、例えば、ビーコン遅延パケットの数×ビーコン受信時間のように算出される。
図8は、遅延分析の手順例を示すフローチャートである。
(ステップS11)候補パケット検索部130は、ビーコン情報記憶部110に記憶されたビーコン情報が示すビーコンサイズと送信レートを確認し、ビーコン受信時間D(ビーコンを1回受信するのに要する時間)=ビーコンサイズ÷送信レートを算出する。
(ステップS12)パケットキャプチャ部120は、アクセスポイント31からサーバ装置51に向かって流れるパケットをキャプチャする。そして、パケットキャプチャ部120は、現在時刻(キャプチャしたパケットの受信時刻)を確認する。
(ステップS13)パケットキャプチャ部120は、キャプチャしたパケットがTCP/IPパケットであるか判断する。MACヘッダのタイプがIPを示し、かつ、IPヘッダのプロトコル番号がTCPを示すとき、そのパケットはTCP/IPパケットと判断される。キャプチャしたパケットがTCP/IPパケットである場合、処理をステップS14に進め、それ以外のパケットである場合、処理をステップS22に進める。
(ステップS14)候補パケット検索部130は、ステップS12でキャプチャされたパケットと同じ分類に属する(例えば、同じTCPセッションに属する)、1つ前にキャプチャされたパケットが存在するか判断する。存在する場合は処理をステップS15に進め、存在しない場合は処理をステップS22に進める。なお、1つ前のパケットを、1つ前に受信されたパケットでなく、1つ前のシーケンス番号をもつパケットとしてもよい。
(ステップS15)候補パケット検索部130は、ステップS12でキャプチャされたパケットと1つ前にキャプチャされたパケットの受信時刻の差(受信間隔)を算出する。
(ステップS16)候補パケット検索部130は、ステップS15で算出した受信間隔が、ステップS11で算出したビーコン受信時間D以上であるか判断する。条件を満たす場合は処理をステップS16に進め、満たさない場合は処理をステップS22に進める。
(ステップS17)候補パケット検索部130は、ステップS12でキャプチャされたパケットを候補パケットと判定する。なお、キャプチャから一定時間経過したときに、前述の候補パケット情報からこのパケットに関する情報を削除するようにしてもよい。
(ステップS18)遅延判定部140は、基準パケットを選択済か判断する。選択済の場合は処理をステップS21に進め、未選択の場合は処理をステップS19に進める。
(ステップS19)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットと同じ分類に属する1つ前の候補パケットが存在するか判断する。存在する場合は処理をステップS20に進め、存在しない場合は処理をステップS22に進める。
(ステップS20)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットを、基準パケットとして選択するか判断する。また、その候補パケットを基準パケットとして選択したとき、遅延判定部140は、基準パケットより前に受信された他の候補パケットの中にビーコン遅延パケットがあるか検索する。この処理の詳細は後述する。
(ステップS21)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットがビーコン遅延パケットであるか判断する。この処理の詳細は後述する。
(ステップS22)パケットキャプチャ部120は、パケットキャプチャを継続するか判断する。パケットキャプチャを停止する契機としては、例えば、ユーザから停止コマンドを受け付けたこと、予め指定されたキャプチャ時間が経過したこと、キャプチャしたパケットの数が予め指定された上限数に達したことなどが挙げられる。継続する場合は処理をステップS12に進め、継続しない場合は処理をステップS23に進める。
(ステップS23)遅延情報出力部150は、ビーコン遅延パケットと、ビーコン遅延パケットでない候補パケット(ビーコン以外の原因で遅延したパケット)とが区別できるように、遅延情報を生成する。遅延情報出力部150は、例えば、生成した遅延情報をHDD103に保存し、また、図5のようなグラフをディスプレイ61に表示する。
図9は、基準パケット判定の手順例を示すフローチャートである。このフローチャートが示す処理は、上記のステップS20において実行される。
(ステップS201)遅延判定部140は、上記のステップS17で判定された候補パケットの受信時刻と、その候補パケットと同じ分類に属する1つ前の候補パケットの受信時刻とを確認し、2つの受信時刻の差を算出する。
(ステップS202)遅延判定部140は、ステップS201で算出した受信時刻の差が、ビーコン情報記憶部110に記憶されたビーコン情報が示すビーコンインターバルに対応するか判断する。ビーコンインターバルに対応するか否かの判定では、ある程度のタイミングのずれを許容する。例えば、遅延判定部140は、受信時刻の差が、ビーコンインターバル×n−αからビーコンインターバル×n+αの範囲(nは1以上の整数)に属するとき、ビーコンインターバルに対応すると判定する。パラメータαとしては、端末装置41,42が最大サイズのパケットを1つ送信するのに要する時間(例えば、500μ秒)を用いてもよい。また、パラメータαとして、ビーコンインターバル×所定の割合(例えば、0.1)を用いてもよい。受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する場合は処理をステップS203に進め、対応しない場合は処理を終了する。
(ステップS203)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットを、基準パケットとして採用することを決定する。遅延判定部140は、決定した基準パケットを、ビーコン遅延パケットであると判定する。
(ステップS204)遅延判定部140は、基準パケットと同じ分類に属する、基準パケットより前にキャプチャされた候補パケットを1つ選択する。
(ステップS205)遅延判定部140は、基準パケットの受信時刻と、ステップS204で選択した候補パケットの受信時刻とを確認し、2つの受信時刻の差を算出する。
(ステップS206)遅延判定部140は、ステップS205で算出した受信時刻の差が、ビーコン情報が示すビーコンインターバルに対応するか判断する。例えば、遅延判定部140は、受信時刻の差が、ビーコンインターバル×n−αからビーコンインターバル×n+αの範囲に属するとき、ビーコンインターバルに対応すると判定する。受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する場合は処理をステップS207に進め、対応しない場合は処理をステップS208に進める。なお、後者の場合には、候補パケット情報から、ステップS204で選択したパケットの情報を削除してもよい。
(ステップS207)遅延判定部140は、ステップS204で選択した候補パケットを、ビーコン遅延パケット(ビーコンが原因で遅延したパケット)であると判定する。
(ステップS208)遅延判定部140は、ステップS204で、基準パケットより前の全ての候補パケットを選択したか判断する。全て選択した場合は処理を終了し、未選択の候補パケットがある場合は処理をステップS204に進める。
なお、上記の説明では、ある候補パケットを基準パケットとして選択するか否か判定するにあたり、1つ前の候補パケットとの受信時刻の差を確認したが、更に、2つ前の候補パケットや3つ前の候補パケットとの受信時刻の差を確認するようにしてもよい。
図10は、ビーコン遅延判定の手順例を示すフローチャートである。このフローチャートが示す処理は、上記のステップS21において実行される。
(ステップS211)遅延判定部140は、上記のステップS17で判定された候補パケットの受信時刻と基準パケットの受信時刻を確認し、2つの受信時刻の差を算出する。
(ステップS212)遅延判定部140は、ステップS211で算出した受信時刻の差が、ビーコン情報記憶部110に記憶されたビーコン情報が示すビーコンインターバルに対応するか判断する。例えば、遅延判定部140は、受信時刻の差が、ビーコンインターバル×n−αからビーコンインターバル×n+αの範囲に属するとき、ビーコンインターバルに対応すると判定する。受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する場合は処理をステップS213に進め、対応しない場合は処理を終了する。
(ステップS213)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットを、ビーコン遅延パケット(ビーコンが原因で遅延したパケット)であると判定する。
次に、上記の図8〜10に示した処理手順の変形例について説明する。まず、監視装置100がアクセスポイント31のビーコンインターバルを知らない場合に、ビーコンインターバルを推定する処理について説明する。その次に、基準パケットの受信時刻からビーコンインターバルの整数倍だけ離れたタイミング(ビーコンタイミング)の近くで、複数の候補パケットが検出された場合に、それら複数の候補パケットのうち何れか1つのみをビーコン遅延パケットと判定するようにする処理について説明する。
図11は、インターバル推定の手順例を示すフローチャートである。このフローチャートが示す処理は、上記のステップS201とステップS202の間(または、ステップS19とステップS20の間)と、上記のステップS211とステップS212の間(または、ステップS18とステップS21の間)で、それぞれ実行される。
(ステップS31)遅延判定部140は、上記のステップS17で判定された候補パケットと同じ分類に属する、1つ前および2つ前の候補パケットが存在するか判断する。存在する場合は処理をステップS32に進め、存在しない場合は処理を終了する。
(ステップS32)遅延判定部140は、ステップS17で判定された候補パケットの受信時刻と1つ前の候補パケットの受信時刻との差ΔT1を算出し、また、1つ前の候補パケットの受信時刻と2つ前の候補パケットの受信時刻との差ΔT0を算出する。
(ステップS33)遅延判定部140は、ステップS32で算出したΔT0とΔT1の差が閾値未満であるか判断する。閾値は、ある程度のタイミングのずれを許容するように、例えば、2αとする。ΔT0とΔT1の差が閾値未満の場合、処理をステップS34に進める。ΔT0とΔT1の差が閾値以上の場合、処理を終了する。
(ステップS34)遅延判定部140は、ステップS32で算出したΔT0とΔT1から、アクセスポイント31のビーコンインターバルを推定する。例えば、遅延判定部140は、ΔT0とΔT1の平均値を、ビーコンインターバルであると推定する。
図12は、判定取消の手順例を示すフローチャートである。このフローチャートが示す処理は、上記のステップS207,S213の直後でそれぞれ実行される。
(ステップS41)遅延判定部140は、上記のステップS207またはステップS213でビーコン遅延パケットと判定されたパケットの受信時刻と、基準パケットの受信時刻との差を、ビーコンインターバル×n±βの形式に展開する。残差βは、当該パケットの受信時刻と、最も近いビーコンタイミング(基準パケットの受信時刻からビーコンインターバルの整数倍だけ離れたタイミング)との差である。整数部nは、例えば、基準パケットとの受信時刻の差÷ビーコンインターバルを四捨五入することで算出される。
(ステップS42)遅延判定部140は、ステップS41で算出された整数部nが、1つ前のビーコン遅延パケットと判定されたパケットと同じであるか判断する。整数部nが同じ場合は処理をステップS43に進め、異なる場合は処理をステップS45に進める。
(ステップS43)遅延判定部140は、ステップS41で算出された残差βが、1つ前のビーコン遅延パケットと判定されたパケットより小さいか判断する。残差βが小さい場合は処理をステップS44に進め、小さくない場合は処理をステップS46に進める。
(ステップS44)遅延判定部140は、1つ前のビーコン遅延パケットと判定されたパケットについての判定を取り消し、ビーコン遅延パケットでないと判定する。
(ステップS45)遅延判定部140は、ステップS41で算出した整数部nと残差βを、1つ前のビーコン遅延パケットに関する情報として保存しておく。
(ステップS46)遅延判定部140は、ステップS41で算出された残差βが、1つ前のビーコン遅延パケットと判定されたパケットより大きいか判断する。残差βが大きい場合は処理をステップS47に進め、大きくない(同じ)場合は処理を終了する。
(ステップS47)遅延判定部140は、上記のステップS207またはステップS213でビーコン遅延パケットと判定されたパケットについての判定を取り消す。
図13は、ビーコン遅延パケットの判定状況の例を示す図である。図13(A)(B)では、横軸は監視装置100がキャプチャを開始してからの経過時間であり、縦軸はキャプチャしたパケットの受信間隔である。図13では、受信間隔の閾値は2700μ秒であり、受信間隔が閾値未満のパケットの記載を省略している。
(A)監視装置100は、図13に示すように、受信間隔が閾値以上のパケット91〜94それぞれを、キャプチャする毎に順次、候補パケットであると判定する。ここで、パケット91は、それより前に候補パケットが存在しないため、基準パケットとして選択されない。パケット92は、1つ前のパケット91との受信時刻の差がビーコンインターバルに対応しないため、基準パケットとして選択されない。同様に、パケット93も、基準パケットとして選択されない。一方、パケット94は、1つ前のパケット93との受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する(受信時刻の差が、ビーコンインターバルに略等しい)ことから、基準パケットとして選択される。このとき、パケット94は、基準パケットであると共に、ビーコン遅延パケットであるとも判定される。
(B)監視装置100は、パケット94を基準パケットとして選択すると、基準パケットより前にキャプチャされている候補パケットであるパケット91〜93それぞれが、ビーコン遅延パケットであるか判定する。パケット91は、基準パケットとの受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する(受信時刻の差が、ビーコンインターバルの略2倍である)ことから、ビーコン遅延パケットと判定される。パケット92は、受信時刻の差がビーコンインターバルに対応しないため、ビーコン遅延パケットと判定されない。パケット93は、受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する(受信時刻の差が、ビーコンインターバルに略等しい)ことから、ビーコン遅延パケットと判定される。
このように、受信間隔の大きい遅延したパケット91〜94のうち、パケット91,93,94は、ビーコンが原因で遅延したパケットであると判定される。一方、パケット92は、ビーコン以外の原因で遅延したパケットであると判定されることになる。
図14は、ビーコン遅延パケットの判定状況の例を示す図(続き)である。図13と同様に、図14(C)(D)では、横軸は監視装置100がキャプチャを開始してからの経過時間であり、縦軸はキャプチャしたパケットの受信間隔である。図14では、受信間隔の閾値は2700μ秒であり、受信間隔が閾値未満のパケットの記載を省略している。
(C)監視装置100は、図14に示すように、基準パケットであるパケット94の後にキャプチャされた、受信間隔が閾値以上のパケット95を、候補パケットであると判定する。このとき、パケット95は、基準パケットであるパケット94との受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する(受信時刻の差が、ビーコンインターバルに略等しい)ことから、ビーコン遅延パケットであると判定される。
(D)監視装置100は、パケット95の後にキャプチャされた、受信間隔が閾値以上のパケット96を、候補パケットであると判定する。このとき、パケット96は、基準パケットであるパケット94との受信時刻の差がビーコンインターバルに対応する(受信時刻の差が、ビーコンインターバルに略等しい)ことから、ビーコン遅延パケットであると判定される。ここで、パケット95の受信時刻に最も近いビーコンタイミングとパケット96の受信時刻に最も近いビーコンタイミングとが同じであり、かつ、パケット95の残差よりもパケット96の残差の方が小さい。そこで、監視装置100は、パケット95がビーコン遅延パケットであるという判定を取り消すことにする。
このように、受信間隔の大きい遅延したパケット91〜96のうち、パケット91,93,94,96は、ビーコンが原因で遅延したパケットであると判定され、パケット92,95は、ビーコン以外の原因で遅延したパケットであると判定されることになる。
次に、無線通信システムの構成の変形例について説明する。ネットワーク20に複数のアクセスポイントが接続されているとき、ネットワーク20にタップ21を介して接続される監視装置は、アクセスポイント毎に遅延分析を行うようにしてもよい。
図15は、無線通信システムの変形例を示す図である。ネットワーク20には、アクセスポイント31に加えて、アクセスポイント32が接続されている。アクセスポイント32は、周期的に無線でビーコンを報知している。端末装置43は、アクセスポイント32に接続し、アクセスポイント32から無線で周期的にビーコンを受信し、また、アクセスポイント32を介してサーバ装置51にパケットを送信する。タップ21は、アクセスポイント31からサーバ装置51へのパケット通信の経路上で、かつ、アクセスポイント32からサーバ装置51へのパケット通信の経路上に位置している。
監視装置100aは、図2の監視装置100に代えて、タップ21に接続される。監視装置100aは、アクセスポイント31を経由するパケットと、アクセスポイント32を経由するパケットとが異なる分類に属するように、キャプチャしたパケットを分類して、アクセスポイント毎に遅延分析を行う。ビーコンサイズ・ビーコンインターバル・ビーコンの送信レートを示すビーコン情報は、アクセスポイント毎に用意してもよい。
パケットを分類するために、監視装置100aは、端末装置41〜43とアクセスポイント31,32との対応関係の情報を保持していてもよい。すなわち、監視装置100aは、端末装置41,42がアクセスポイント31を利用し、端末装置43がアクセスポイント32を利用するという情報を保持してもよい。対応関係の情報では、端末装置41〜43は、例えば、IPアドレスによって識別される。その場合、監視装置100aは、送信元IPアドレスに基づいて、キャプチャしたパケットを、アクセスポイント31を通過したパケットの集合と、アクセスポイント32を通過したパケットの集合とに分ける。監視装置100aは、そのパケットの集合毎に遅延分析を行うことで、アクセスポイント31のビーコンの影響とアクセスポイント32のビーコンの影響とを区別できる。
第2の実施の形態の監視装置100(または、監視装置100a)によれば、ネットワーク20を流れるパケットの間隔が観測され、間隔の大きい遅延したパケットが現れるタイミングの周期性に基づいて、無線区間のビーコンが原因で遅延したパケットが推定される。よって、無線信号を直接キャプチャしなくてもビーコンが原因で生じたパケットの遅延を分析でき、無線通信システムの遅延分析を効率的に行える。また、無線区間ではなく有線区間で遅延分析を行うことで、複数の端末装置や複数のアクセスポイントについてのパケット通信の分析を集約的に行うことも可能となり、遅延分析を効率化できる。
なお、前述のように、第1の実施の形態の情報処理は、情報処理装置10にプログラムを実行させることで実現でき、第2の実施の形態の情報処理は、監視装置100,100aにプログラムを実行させることで実現できる。このようなプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体(例えば、記録媒体63)に記録しておくことができる。記録媒体としては、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリを使用できる。磁気ディスクには、FDおよびHDDが含まれる。光ディスクには、CD、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)、DVDおよびDVD−R/RWが含まれる。
プログラムを流通させる場合、例えば、当該プログラムを記録した可搬記録媒体が提供される。また、プログラムを他のコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワーク経由(例えば、ネットワーク20経由)でプログラムを配布することもできる。コンピュータは、例えば、可搬記録媒体に記録されたプログラムまたは他のコンピュータから受信したプログラムを、記憶装置(例えば、HDD103)に格納し、当該記憶装置からプログラムを読み込んで実行する。ただし、可搬記録媒体から読み込んだプログラムを直接実行してもよく、他のコンピュータからネットワークを介して受信したプログラムを直接実行してもよい。また、上記の情報処理の少なくとも一部を、DSP、ASIC、PLD(Programmable Logic Device)等の電子回路で実現することも可能である。
2 有線ネットワーク
3 アクセスポイント
4 無線通信装置
5a,5b,5c,5d 遅延パケット
10 情報処理装置
11 受信部
12 判定部

Claims (8)

  1. 有線ネットワークと、前記有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、前記アクセスポイントを介して前記有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、前記有線ネットワークに接続されたコンピュータが実行するネットワーク分析方法であって、
    前記有線ネットワークからパケットを受信し、受信した前記パケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出し、
    前記遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、前記制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する、
    ネットワーク分析方法。
  2. 前記パケット集合は、受信したパケットを所定の基準で分類したパケットの集合である、請求項1記載のネットワーク分析方法。
  3. 前記パケットの集合は、同一のセッションに属する複数のパケットの集合、送信元アドレスと宛先アドレスとの組が同じ複数のパケットの集合、または、送信元アドレスが同じ複数のパケットの集合である、請求項2記載のネットワーク分析方法。
  4. 前記周期性は、前記無線通信装置が前記制御信号を前記アクセスポイントから受信する周期である、請求項1乃至3の何れか一項に記載のネットワーク分析方法。
  5. 前記遅延の判定では、前記周期性に基づいて、抽出された複数の遅延パケットを、前記制御信号により遅延したと判定される第1の遅延パケットと前記第1の遅延パケット以外の第2の遅延パケットとに分類する、請求項1乃至4の何れか一項に記載のネットワーク分析方法。
  6. 前記遅延の判定では、前記抽出された複数の遅延パケットの中から1つの遅延パケットを選択し、選択した遅延パケットを基準にして算出される所定周期のタイミングと受信タイミングとの差が閾値以下である遅延パケットを、前記第1の遅延パケットに分類する、請求項5記載のネットワーク分析方法。
  7. 有線ネットワークと、前記有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、前記アクセスポイントを介して前記有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、前記有線ネットワークに接続される情報処理装置であって、
    前記有線ネットワークからパケットを受信する受信部と、
    受信した前記パケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出し、前記遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、前記制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する判定部と、
    を有する情報処理装置。
  8. 有線ネットワークと、前記有線ネットワークに接続されており周期的に制御信号を無線で送信するアクセスポイントと、前記アクセスポイントを介して前記有線ネットワークにパケットを送信する無線通信装置とを含むシステムにおいて、前記有線ネットワークに接続されたコンピュータに、
    前記有線ネットワークからパケットを受信し、受信した前記パケットの集合の中から、1つ前のパケットが受信されてから所定時間以上経過して受信された遅延パケットを抽出し、
    前記遅延パケットが受信されたタイミングの周期性に基づいて、前記制御信号によるパケット遅延が発生していることを判定する、
    処理を実行させるプログラム。
JP2012128815A 2012-06-06 2012-06-06 ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム Expired - Fee Related JP5904020B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012128815A JP5904020B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム
US13/895,580 US9167441B2 (en) 2012-06-06 2013-05-16 Network analysis method, information processing device, and storage medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012128815A JP5904020B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013255059A JP2013255059A (ja) 2013-12-19
JP5904020B2 true JP5904020B2 (ja) 2016-04-13

Family

ID=49715238

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012128815A Expired - Fee Related JP5904020B2 (ja) 2012-06-06 2012-06-06 ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9167441B2 (ja)
JP (1) JP5904020B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9268888B1 (en) * 2013-05-07 2016-02-23 Altera Corporation Latency computation circuitry
CN104378801A (zh) * 2014-09-19 2015-02-25 小米科技有限责任公司 接入无线网络的方法及装置
US10374819B2 (en) 2014-09-19 2019-08-06 Xiaomi Inc. Methods and devices of accessing wireless network
JP6691298B2 (ja) 2016-08-15 2020-04-28 富士通株式会社 パケット解析プログラム、パケット解析方法およびパケット解析装置
US11876790B2 (en) * 2020-01-21 2024-01-16 The Boeing Company Authenticating computing devices based on a dynamic port punching sequence
EP4225685A1 (en) * 2020-10-12 2023-08-16 KONE Corporation Elevator and escalator monitoring arrangement
JP2022120680A (ja) * 2021-02-05 2022-08-18 キヤノン株式会社 通信装置、通信装置の制御方法、およびプログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7558604B2 (en) 2005-11-25 2009-07-07 Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. Method and apparatus for remote discovery of client and access point settings in a wireless LAN
JP2009296243A (ja) * 2008-06-04 2009-12-17 Toshiba Corp 無線通信装置
US20100128645A1 (en) * 2008-11-26 2010-05-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. System and method for adaptive power conservation based on traffic profiles
JP2010283662A (ja) * 2009-06-05 2010-12-16 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> パケット転送遅延測定周期決定システムと方法およびプログラム
JP5051252B2 (ja) * 2010-02-18 2012-10-17 沖電気工業株式会社 ネットワーク障害検出システム
JPWO2011105516A1 (ja) * 2010-02-24 2013-06-20 京セラ株式会社 携帯端末装置、基地局および干渉回避方法
JP5515985B2 (ja) * 2010-04-02 2014-06-11 富士通株式会社 監視装置、障害区間特定方法および障害区間特定プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013255059A (ja) 2013-12-19
US20130329585A1 (en) 2013-12-12
US9167441B2 (en) 2015-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5904020B2 (ja) ネットワーク分析方法、情報処理装置およびプログラム
US9942800B2 (en) Load balancing in a wireless network with multiple access points
JP7344314B2 (ja) ネットワーク異常検出
US20090287816A1 (en) Link layer throughput testing
KR102102254B1 (ko) 통신 시스템에서 무선 네트워크의 혼잡 검출 장치 및 방법
EP3682595B1 (en) Obtaining local area network diagnostic test results
US9781595B2 (en) Wireless communication device
US9253669B2 (en) Network analysis method, information processing device, and computer-readable recording medium
US20220247650A1 (en) Network device measurements employing white boxes
TW201446025A (zh) 提供給無線蜂巢式網路之無線區域網路(wlan)流量負載測量技術
US11140566B2 (en) Matching user and control plane data in a network system using control and user plane separation
US9344461B2 (en) Seamless session handover
WO2016192578A1 (zh) 一种无线通信方法及设备
JP6563355B2 (ja) 測定装置および測定方法
WO2019015040A1 (zh) 基于信号强度的频点选取方法及物联网终端
US20240049019A1 (en) Method, apparatus, medium electronic device, and program product for testing wireless local area network device
US9749203B2 (en) Packet analysis apparatus and packet analysis method
JP7137208B2 (ja) 通信方法、プログラム、通信端末、および、mecサーバ
JP2017050753A (ja) 品質監視装置、システム、および方法
JP2019022052A (ja) パケット分類プログラム、パケット分類方法およびパケット分類装置
US10721169B2 (en) TCP proxy using a communication distance indicator
JP7082282B2 (ja) パケット解析プログラム、パケット解析方法およびパケット解析装置
US12028220B2 (en) Identifying devices on a network with minimal impact to the network
WO2017133059A1 (zh) 业务数据的传输方法和装置
GB2566467A (en) Obtaining local area network diagnostic test results

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160229

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5904020

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees