JP7137208B2 - 通信方法、プログラム、通信端末、および、mecサーバ - Google Patents

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本発明は、複数の移動通信網等の通信経路が存在する場合に、適切な通信経路を選択するための技術に関する。
第5世代移動通信システム(5G)では、広帯域、超低遅等の高品質な移動通信網を実現するために、Multi-access Edge Computing(MEC)が利用される(例えば、非特許文献1を参照)。このようなMECを利用する通信システム(例えば、第5世代移動通信システム)では、例えば、端末がアプリケーションの通信性能要求(例えば、スループット,遅延,エラー)等に応じて、通信先のサーバやMECサーバへの最適な通信経路を選択する、あるいは、複数の通信経路を束ねて利用するといった柔軟な経路選択等の処理を行うことで、広帯域、超低遅等の高品質な移動通信網を実現する。
K. Okada, S. Kashihara, N. Kawanishi, N. Suzuki, K. Sugiyama, and Y. Kadobayashi, "GoEdge: A Scalable and Stateless Local Breakout Method," Proceedings of the 2018 Workshop on Theory and Practice for Integrated Cloud, Fog and Edge Computing Paradigms, pp.29-34, July 2018.
例えば、非特許文献1では、既存技術であるIPエニーキャストとDNS(Domain Name System)を応用した実践的なトラフィック誘導が可能な通信システムを実現する技術が提案されている。非特許文献1の技術は、既存技術であるIPエニーキャストとDNSを応用した技術であるため、その導入が容易である。非特許文献1の技術は、主にネットワークベースのトラフィック誘導の技術に分類できる。
しかしながら、実環境を想定した場合、ネットワークにつながる端末は複数のネットワークインターフェースを持ち、それらを用いて複数のネットワーク事業者やWi-Fiに接続する。そのため、EC環境(EC:Edge Computing)を最大限活かすためには,ネットワークベースのトラフィック誘導だけでなく、端末側でのトラフィック誘導技術も求められる。
そこで、本発明は上記課題に鑑み、通信システム(例えば、MECを利用する通信システムや移動通信システム)において、通信網での制御なしに、端末側のみで適切な経路選択処理を実行できる通信方法、プログラム、並びに、それに用いられる通信端末、および、MECサーバを実現することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の発明は、サービス提供サーバと、MECサーバと、第1DNSサーバと、第2DNSサーバと、第1通信インターフェースおよび第2通信インターフェースを備える通信端末と、を接続できる通信システムに用いられる通信方法である。通信方法は、名前解決処理要求ステップと、解析ステップと、ICMPパケット送信ステップ(ICMP:Internet Control Message Protocol)と、ICMP受信ステップと、IF決定処理ステップと、データ通信ステップと、を備える。
通信端末が、第1通信インターフェースおよび第2通信インターフェースの両方で通信可能な状態にある場合であって、通信端末が、絶対ドメイン名であるFQDNに対応するサーバにアクセスしようとする場合において、名前解決処理要求ステップでは、通信端末が、第1通信インターフェースにより、第1DNSサーバに対して、名前解決処理を要求するとともに、第2通信インターフェースにより、第2DNSサーバに対して、名前解決処理を要求する。
解析ステップでは、通信端末が、第1DNSサーバおよび/または第2DNSサーバによる名前解決処理により取得されたIPアドレスを含むデータを受信し、受信した当該データに含まれるIPアドレスを解析する。
解析ステップによる解析の結果、第1通信インターフェースにより取得した第1IPアドレスと第2通信インターフェースにより取得した第2IPアドレスとが異なる場合、ICMPパケット送信ステップでは、通信端末が、第1通信インターフェースにより、第1IPアドレス宛にICMPパケットを送信するとともに、第2通信インターフェースにより、第2IPアドレス宛にICMPパケットを送信する。
ICMP受信ステップでは、MECサーバが、ICMPパケットを受信した場合、返信用のICMPパケットに当該ICMPパケットを受信したのがMECサーバであることを示す情報と、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報とを含めて、通信端末に返信し、通信端末が、MECサーバからのICMPパケットを受信する。
IF決定処理ステップでは、通信端末が、受信したICMPパケットを解析し、当該ICMPパケットの解析の結果、ICMPパケットを送信した通信相手がMECサーバであり、かつ、当該MECサーバが輻輳状態でないと判定した場合、当該MECサーバに対して、ICMPパケットを送信した通信インターフェースを使用することを決定する。
データ通信ステップでは、IF決定処理ステップにより決定した通信インターフェースを使用して、データ通信を行う。
この通信方法では、ICMPメッセージ(ICMPパケット)に、ICMPパケットを受信したのがMECサーバであることを示す情報と、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報とを含めることができるので、ICMPによる通信をするだけで、通信相手の候補の状況を簡単に把握できる。この通信方法では、通信端末が、複数の通信インターフェースを有しており、複数の通信相手候補がある場合でも、通信相手候補のサーバにICMPメッセージ(ICMPパケット)を送信し、例えば、返信されてきたICMPメッセージ(ICMPパケット)の所定のフィールドから所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)を検出することで、容易に、通信相手候補のサーバの状況を適切に把握できる。
したがって、この通信方法では、複数の通信インターフェースがある場合においても、通信端末がアプリケーションの通信性能要求(例えば、スループット,遅延,エラー)等を考慮しつつ、かつ、通信網側での制御なしに、端末側のみで適切な経路選択処理を実行できる。
なお、通信端末が備える通信インターフェース(上記では、第1通信インターフェースおよび第2通信インターフェース)の数は、「2」に限定されることはなく、3以上であってもよい。
第2の発明は、第1の発明であって、ICMP受信ステップにおいて、MECサーバが、ICMPパケットを受信した場合、返信用のICMPパケットに当該ICMPパケットを受信したのがMECサーバであることを示す情報と、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報とを、ICMPメッセージのcodeフィールドの値を変更することにより含めたICMPメッセージを生成し、生成したICMPメッセージを含むICMPパケットを通信端末に返信する。そして、通信端末が、MECサーバからのICMPパケットを受信し、ICMPメッセージのcodeフィールドの値により、ICMPパケットを送信した送信先の通信装置が、(1)MECサーバであるか否かを判定し、(2)当該通信装置が輻輳状態であるか否かを検出する。
この通信方法では、ICMPメッセージ(ICMPパケット)の従来使用されていないフィールド(ICMPメッセージの「code」)に、所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)を設定して、ICMPによる通信をするだけで、通信相手の候補の状況を簡単に把握できる。そして、この通信方法では、従来のサーバは、上記の所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)の値を変更することなく、従来通りの通信を行えば良いので、この通信方法を用いる通信システムに従来のサーバを含められる(上位互換を容易に維持できる)。この通信方法では、通信端末が、複数の通信インターフェースを有し、複数の通信相手候補がある場合でも、通信相手候補のサーバにICMPメッセージ(ICMPパケット)を送信し、返信されてきたICMPメッセージ(ICMPパケット)の所定のフィールドから所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)を検出することで、容易に、通信相手候補のサーバの状況を適切に把握できる。
したがって、この通信方法では、複数の通信インターフェースがある場合においても、通信端末がアプリケーションの通信性能要求(例えば、スループット,遅延,エラー)等を考慮しつつ、かつ、通信網側での制御なしに,端末側のみで適切な経路選択処理を実行できる。
第3の発明は、第1または第2の発明であって、計測ステップをさらに備える。
計測ステップでは、第1通信インターフェース、および/または、第2通信インターフェースにより通信相手候補に対してICMPパケットを送信し、当該通信相手候補からICMPパケットを受信し、受信の有無、および/または、受信したデータを解析することで、RTT値、タイムアウトの有無、および、タイムアウト回数の少なくとも1つのデータを取得する。
これにより、この通信方法では、通信相手候補とのICMPパケットの送受信により、通信性能の判定する指標となるRTT値、タイムアウトの有無、および、タイムアウト回数の少なくとも1つのデータを取得できる。
第4の発明は、第3の発明であって、IF決定処理ステップにおいて、通信相手候補がMECサーバではない、または、輻輳状態ではないと判定された場合、計測ステップにより取得されるRTT値、タイムアウトの有無、および、タイムアウト回数の少なくとも1つのデータに基づいて、データ通信に使用する通信インターフェースを決定する。
これにより、この通信方法では、通信相手候補がMECサーバではない、または、輻輳状態ではないと判定された場合、すなわち低遅延もしくは広帯域のデータ通信ができない可能性が高い場合であっても、比較的通信性能を確保できる通信相手を決定し、当該通信相手とデータ通信を行うことができる。
第5の発明は、第1から第4のいずれかの発明である通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
これにより、第1から第4のいずれかの発明である通信方法と同様の効果を奏するプログラムを実現できる。
第6の発明は、第1から第4のいずれかの発明である通信方法に用いられる通信端末であって、第1通信インターフェースと、第2通信インターフェースと、データ処理部と、を備える。
第1通信インターフェースは、通信相手候補に対して、ICMPパケットを送信するともに、当該通信相手候補からのICMPパケットを受信する。
第2通信インターフェースは、通信相手候補に対して、ICMPパケットを送信するともに、当該通信相手候補からのICMPパケットを受信する。
データ処理部は、第1通信インターフェース、および/または、第2通信インターフェースにより受信したICMPパケットから、(1)MECサーバであるか否かを判定し、(2)当該通信装置が輻輳状態であるか否かの情報を抽出する。
この通信端末では、データ処理部により、第1通信インターフェース、および/または、第2通信インターフェースにより受信したICMPパケットから、(1)MECサーバであるか否かを判定し、(2)当該通信装置が輻輳状態であるか否かの情報を抽出できるので、当該情報に基づいて、複数の通信インターフェースがある場合であっても、最適な通信インターフェースを選択できる。
第7の発明は、第1から第4のいずれかの発明である通信方法に用いられるMECサーバであって、輻輳検出部と、MECサーバ用通信インターフェースと、を備える。
輻輳検出部は、自装置(MECサーバ)の輻輳状態を検出する。
MECサーバ用通信インターフェースは、(1)自装置がMECサーバであるか否かの情報、(2)自装置(MECサーバ)が輻輳状態であるか否かの情報を所定のフィールドに含めたICMPメッセージを生成し、当該ICMPメッセージを含むICMPパケットを送信する。
これにより、このMECサーバでは、ICMPパケットを送信した通信端末に対して、自装置がMECサーバであること、および、自装置の輻輳状態を簡単かつ正確に伝えることができる。その結果、通信端末との効率の良い通信インターフェースでのデータ通信が実現される可能性を高めることができる。
なお、「輻輳状態」とは、例えば、ネットワークインターフェースにおいて帯域圧迫されている状態(狭義の輻輳状態)をいうが、これに限定されることはなく、例えば、サーバ資源(メモリ、CPU、ストレージ、セッション数等)を反映させて判断した状態であって、当該サーバ資源を考慮してサーバの通信状況により判断した状態(広義の輻輳状態)も含む概念である。したがって、「輻輳状態であるか否かの情報」は、(1)ネットワークインターフェースにおいて帯域圧迫されている状態(狭義の輻輳状態)であるか否かの情報としてもよいし、(2)サーバ資源(メモリ、CPU、ストレージ、セッション数等)を考慮してサーバの通信状況により判断した状態(広義の輻輳状態)であるか否かの情報としてもよい。
本発明によれば、通信システム(例えば、MECを利用する通信システムや移動通信システム)において、通信網での制御なしに、端末側のみで適切な経路選択処理を実行できる通信方法、プログラム、並びに、それに用いられる通信端末、および、MECサーバを実現できる。
第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図。 第1実施形態に係る端末UE1の概略構成図。 第1実施形態に係る第1MECサーバMec1の概略構成図。 通信システム1000における動作を説明するためのフローチャート。 通信システム1000における動作を説明するためのフローチャート。 第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図。 第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図(MPTCPの場合)。 ICMPメッセージの説明図。 第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図(第1MECサーバと通信する場合)。 第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図(第2MECサーバと通信する場合)。 第1実施形態の第1変形例のIF決定処理のフローチャートである。 第1実施形態の第2変形例のIF決定処理のフローチャートである。 CPUバス構成を示す図。
[第1実施形態]
第1実施形態について、図面を参照しながら、以下、説明する。
<1.1:通信システムの構成>
図1は、第1実施形態に係る通信システム1000の概略構成図である。
図2は、第1実施形態に係る端末UE1の概略構成図である。
図3は、第1実施形態に係る第1MECサーバMec1の概略構成図である。
通信システム1000は、図1に示すように、端末UE1と、第1アクセスポイントAP1と、第1ルータRt1と、第1DNSサーバDns1と、第1MECサーバMec1と、第1エッジルータER1と、第2アクセスポイントAP2と、第2ルータRt2と、第2DNSサーバDns2と、第2MECサーバMec2と、第2エッジルータER2と、サーバSv1とを備える。
なお、第1ルータRt1、および、第1エッジルータER1は、第1ネットワークNW11に接続されており、第1アクセスポイントAP1と、第1DNSサーバDns1と、第1MECサーバMec1とは、第1ルータRt1に接続されている。第1ネットワークNW11および上記の各通信機器(第1ルータRt1、第1エッジルータER1、第1アクセスポイントAP1、第1DNSサーバDns1、および、第1MECサーバMec1)は、例えば、第1の電気通信事業者により運営されている。
第2ルータRt2、および、第2エッジルータER2は、第2ネットワークNW12に接続されており、第2アクセスポイントAP2と、第2DNSサーバDns2と、第2MECサーバMec2とは、第2ルータRt2に接続されている。第1ネットワークNW11および上記の各通信機器(第2ルータRt2、第2エッジルータER2、第2アクセスポイントAP2、第2DNSサーバDns2、および、第2MECサーバMec2)は、例えば、第1の電気通信事業者とは異なる第2の電気通信事業者により運営されている。
そして、第1ネットワークNW11は、第1エッジルータER1を介して、共通ネットワークNW2(例えば、インターネット)に接続される。また、第2ネットワークNW12は、第2エッジルータER2を介して、共通ネットワークNW2(例えば、インターネット)に接続される。
また、図1に示すように、サーバSv1、第1エッジルータER1、および、第2エッジルータER2は、共通ネットワークNW2(例えば、インターネット)に接続されている。
端末UE1は、図2に示すように、第1インターフェースIF1(端末UE1の第1インターフェースをIF1(UE1)と表記する)と第2インターフェースIF2(端末UE1の第2インターフェースをIF2(UE1)と表記する)と、データ処理部15とを備える。
第1インターフェースIF1(UE1)は、端末UE1が第1通信経路によりデータ通信を行うためのネットワークインターフェースであり、アンテナAnt1と、第1RF処理部11と、第1ベースバンド処理部12とを備える。
アンテナAnt1は、無線通信用アンテナであり、無線通信用信号(RF信号)を送受信するためのアンテナである。
第1RF処理部11は、アンテナAnt1により受信したRF信号に対して、RF復調処理を行い、RF復調信号を取得し、取得したRF復調信号を第1ベースバンド処理部12に出力する。また、第1RF処理部11は、第1ベースバンド処理部12から入力される変調ベースバンド信号に対して、RF変調処理を実行し、無線通信用信号(RF信号)を取得する。そして、取得したRF信号を、アンテナAnt1を介して外部へ送信する。また、第1RF処理部11は、受信電波の強度を電波強度Pwr(IF1)として取得し、取得した電波強度Pwr(IF1)をデータ処理部15に出力する。
第1ベースバンド処理部12は、第1RF処理部11から出力されるRF復調信号に対して、ベースバンド復調処理(例えば、変調方式がOFDMである場合、ガードインターバル(GI)除去処理、FFT変換、デマッピング処理、パラレル/シリアル変換等の処理)を行うことで、ベースバンド復調信号を取得する。また、第1ベースバンド処理部12は、データ処理部15から入力されるデータに対して、ベースバンド変調処理(例えば、変調方式がOFDMである場合、シリアル/パラレル変換、マッピング処理、逆FFT変換、ガードインターバル(GI)付加処理、D/A変換等の処理)を実行し、変調ベースバンド信号を取得し、取得した変調ベースバンド信号を第1RF処理部11に出力する。
第2RF処理部13は、アンテナAnt2により受信したRF信号に対して、RF復調処理を行い、RF復調信号を取得し、取得したRF復調信号を第2ベースバンド処理部14に出力する。また、第2RF処理部13は、第2ベースバンド処理部14から入力される変調ベースバンド信号に対して、RF変調処理を実行し、無線通信用信号(RF信号)を取得する。そして、取得したRF信号を、アンテナAnt2を介して外部へ送信する。また、第2RF処理部13は、受信電波の強度を電波強度Pwr(IF2)として取得し、取得した電波強度Pwr(IF2)をデータ処理部15に出力する。
第2ベースバンド処理部14は、第2RF処理部13から出力されるRF復調信号に対して、ベースバンド復調処理(例えば、変調方式がOFDMである場合、ガードインターバル(GI)除去処理、FFT変換、デマッピング処理、パラレル/シリアル変換等の処理)を行うことで、ベースバンド復調信号を取得する。また、第2ベースバンド処理部14は、データ処理部15から入力されるデータに対して、ベースバンド変調処理(例えば、変調方式がOFDMである場合、シリアル/パラレル変換、マッピング処理、逆FFT変換、ガードインターバル(GI)付加処理、D/A変換等の処理)を実行し、変調ベースバンド信号を取得し、取得した変調ベースバンド信号を第2RF処理部13に出力する。
データ処理部15は、端末UE1から通信相手に送信するデータを所定の形式(例えば、TCP/IP準拠のパケット形式)にしたデータを生成し、生成した当該データを第1ベースバンド処理部12、および/または、第2ベースバンド処理部14に出力する。また、データ処理部15は、第1ベースバンド処理部12、および/または、第2ベースバンド処理部14から出力されるデータを入力する。
第1アクセスポイントAP1は、無線通信機能と、有線通信機能を有しており、例えば、端末UE1の第1インターフェースIF1(UE1)から送信される無線信号を受信し、受信した無線信号に対して復調処理(RF復調処理、ベースバンド復調処理)を実行し、ベースバンド信号を取得する。そして、第1アクセスポイントAP1は、取得したベースバンド信号から通信データ(例えば、TCP/IP準拠の通信データ)を取得し、取得した通信データを第1ルータRt1に送信する。また、第1アクセスポイントAP1は、第1ルータRt1からの受信データに対して変調処理(ベースバンド変調処理、RF変調処理)を実行し、RF信号を取得し、取得したRF信号を、アンテナを介して外部に送信する。
第2アクセスポイントAP2は、無線通信機能と、有線通信機能を有しており、例えば、端末UE1の第2インターフェースIF2(UE1)から送信される無線信号を受信し、受信した無線信号に対して復調処理(RF復調処理、ベースバンド復調処理)を実行し、ベースバンド信号を取得する。そして、第2アクセスポイントAP2は、取得したベースバンド信号から通信データ(例えば、TCP/IP準拠の通信データ)を取得し、取得した通信データを第2ルータRt2に送信する。また、第2アクセスポイントAP2は、第2ルータRt2からの受信データに対して変調処理(ベースバンド変調処理、RF変調処理)を実行し、RF信号を取得し、取得したRF信号を、アンテナを介して外部に送信する。
第1ルータRt1は、経路表を保持しており、当該経路表に基づいて、受信データを所定の経路に送信する経路選択処理を行うルータである。第1ルータRt1は、図1に示すように、第1ネットワークNW11と、第1DNSサーバDns1と、第1MECサーバMec1と、第1アクセスポイントAP1とに接続されている。
第1DNSサーバDns1は、RPZゾーンファイル(RPZ:Response Policy Zones)を保持しており、端末より名前解決処理を要求する通信データ(DNSクエリを含む通信データ)を受信すると、RPZゾーンファイルに基づいて、名前解決処理を実行する。そして、第1DNSサーバDns1は、名前解決処理の結果データを含む通信データを、名前解決処理を要求した通信相手に返信する。第1DNSサーバDns1は、例えば、図1に示すように、第1ルータRt1に接続されており、第1ルータRt1を介して、データ通信を行う。
第1MECサーバMec1は、図3に示すように、MECサーバ用通信インターフェース21と、MECインスタンス処理部22と、制御部23と、輻輳検出部24とを備える。
MECサーバ用通信インターフェース21は、外部の通信装置と通信するためのインターフェースである。MECサーバ用通信インターフェース21は、MECインスタンス処理部22、制御部23、および、輻輳検出部24と接続されている。
MECインスタンス処理部22は、MECサーバ用通信インターフェース21と接続されている。インスタンス処理部22は、MEC用インスタンスの立ち上げ処理(生成処理)、MEC用インスタンスを用いた処理、MEC用インスタンスとの通信処理等を実行する機能部である。
制御部23は、MECサーバ用通信インターフェース21と接続されている。制御部23は、輻輳検出部24から輻輳検出信号Det1を入力する。制御部23は、MECサーバ用通信インターフェース21により受信したデータの解析処理等を行う。また、制御部23は、輻輳検出信号Det1が輻輳状態を示す場合であって、MECサーバ用通信インターフェース21がICMPパケットを受信した場合、返信用のICMPパケットに輻輳状態を示すデータを含めた通信データを生成するように指示する。
輻輳検出部24は、MECサーバ用通信インターフェース21と接続されている。輻輳検出部24は、MECサーバ用通信インターフェース21で送受信されるデータを監視することで、第1MECサーバの輻輳状態を検出する。そして、輻輳検出部24は、輻輳検出結果データを含む輻輳検出信号Det1を制御部23に出力する。
なお、輻輳検出部24は、なお、「輻輳状態」とは、例えば、ネットワークインターフェースにおいて帯域圧迫されている状態(狭義の輻輳状態)をいうが、これに限定されることはなく、例えば、サーバ資源(メモリ、CPU、ストレージ、セッション数等)を反映させて判断した状態であって、当該サーバ資源を考慮してサーバの通信状況により判断した状態(広義の輻輳状態)も含む概念である。したがって、輻輳検出部24は、(1)ネットワークインターフェースにおいて帯域圧迫されている状態(狭義の輻輳状態)であるか否かを検出するものであってもよし、(2)サーバ資源(MECサーバのメモリ、CPU、ストレージ、セッション数等)を考慮してMECサーバの通信状況により判断した状態(広義の輻輳状態)であるか否かを検出するものであってもよい。
第1エッジルータER1は、図1に示すように、第1ネットワークNW11および共通ネットワークNW2に接続されており、パケット転送処理、パケット中継処理等を行う。例えば、第1エッジルータER1は、第1ネットワークNW11から受信したパケット(受信パケット)を解析し、その通信先が共通ネットワークNW2に接続されている外部サーバ(例えば、サーバSv1)であると判断した場合、当該受信パケットを、共通ネットワークNW2に接続されている外部サーバ(例えば、サーバSv1)に届くように、当該受信パケットを、共通ネットワークNW2を介して、当該外部サーバ(例えば、サーバSv1)に転送する。また、第1エッジルータER1は、共通ネットワークNW2から受信したパケット(受信パケット)を解析し、その通信先が第1ネットワークNW11に接続されている通信装置(例えば、第1ルータRt1)であると判断した場合、当該受信パケットを、第1ネットワークNW11に接続されている当該通信装置(例えば、第1ルータRt1)に届くように、当該受信パケットを、第1ネットワークNW11を介して当該通信装置(例えば、第1ルータRt1)に転送する。
第2ルータRt2は、経路表を保持しており、当該経路表に基づいて、受信したパケットを経路表に基づいて転送先インターフェイスの選択を行うルータである。第2ルータRt2は、図1に示すように、第2ネットワークNW12と、第2DNSサーバDns2と、第2MECサーバMec2と、第2アクセスポイントAP2とに接続されている。
第2DNSサーバDns2は、RPZゾーンファイルを保持しており,端末から名前解決処理を要求する通信データ(DNSクエリを含む通信データ)を受信すると、RPZゾーンファイルに基づいて、名前解決処理を実行する。そして、第2DNSサーバDns2は、名前解決処理の結果データを含む通信データを、名前解決処理を要求した通信相手に返信する。第2DNSサーバDns2は、例えば、図1に示すように、第2ルータRt2に接続されており、第2ルータRt2を介して、データ通信を行う。
第2MECサーバMec2は、第1MECサーバMec1と同様の構成を有している。
第2エッジルータER2は、図1に示すように、第2ネットワークNW12および共通ネットワークNW2に接続されており、パケット転送処理、パケット中継処理等を行う。例えば、第2エッジルータER1は、第2ネットワークNW12から受信したパケット(受信パケット)を解析し、その通信先が共通ネットワークNW2に接続されている外部サーバ(例えば、サーバSv1)であると判断した場合、当該受信パケットを、共通ネットワークNW2に接続されている外部サーバ(例えば、サーバSv1)に届くように、当該受信パケットを、共通ネットワークNW2を介して当該外部サーバ(例えば、サーバSv1)に転送する。また、第2エッジルータER2は、共通ネットワークNW2から受信したパケット(受信パケット)を解析し、その通信先が第2ネットワークNW12に接続されている通信装置(例えば、第2ルータRt2)であると判断した場合、当該受信パケットを、第2ネットワークNW12に接続されている当該通信装置(例えば、第2ルータRt2)に届くように、当該受信パケットを、第2ネットワークNW12を介して当該通信装置(例えば、第2ルータRt2)に転送する。
サーバSv1は、所定のサービスを提供するサーバであり、例えば、WWWサーバ等のWebアプリケーション(Webサービス)を提供するサーバ、ファイルサーバ、プリントサーバ、メールサーバ、データベースサーバ、アプリケーションサーバ、コンテンツキャッシュサーバ、ストリーミングサーバ等である。
<1.2:通信システムの動作>
以上のように構成された通信システム1000の動作について、以下、説明する。
以下では、説明便宜のため、通信システム1000において、サーバSv1がWebサーバであり、第1MECサーバMec1および第2MECサーバMec2が、サーバSv1(Webサーバ)と同じコンテンツを提供している場合について、説明する。また、説明便宜のため、通信システム1000において、2つのネットワークインターフェース(第1インターフェースIF1と第2インターフェースIF2)を有する端末UE1を用いて通信を行う場合について、説明する。なお、端末UE1において、第1インターフェースIF1をプライマリインターフェース(端末が備える複数のネットワークインターフェースにおいて通信性能に影響を与える条件等が同じである場合に、デフォルトで使用するように設定されているインターフェース)とする。
また、説明便宜のため、サーバSv1のFQDNを「aaa.com」、IPアドレスを「100.1.0.1」とし、第1MECサーバMec1のIPアドレスを「10.1.0.1」とし、第2MECサーバMec2のIPアドレスを「20.1.0.1」として、以下説明する。
図4~図5は、通信システム1000における動作を説明するためのフローチャートである。図4~図5を参照しながら、通信システム1000の動作を説明する。
(ステップS1):
ステップS1において、端末UE1は、FQDNが「aaa.com」であるサーバにアクセスするための準備処理を行う。
(ステップS2):
ステップS2において、端末UE1は、ネットワークに接続されているIFを調べる。調査の結果、ネットワークに接続されているネットワークインターフェースが1つのみであると判定した場合、処理をステップS3に進め、一方、ネットワークに接続されているネットワークインターフェースが1つのみではないと判定した場合、処理をステップS6に進める。
(ステップS3~S5):
ステップS3において、端末UE1は、ネットワークに接続されているネットワークインターフェース(例えば、第1インターフェースIF1)により、FQDN「aaa.com」の名前解決処理を要求するDNSクエリを含む通信データを生成し、生成した通信データを、ネットワークに接続されているネットワークインターフェース(例えば、第1インターフェースIF1)を用いて送信する。
端末UE1からのDNSクエリを含む通信データを受信したDNSサーバ(例えば、第1DNSサーバDns1)は、受信したDNSクエリに基づいて、名前解決処理を実行し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する。そして、DNSサーバは、取得したIPアドレスのデータを含む通信データを生成し、生成した当該通信データを端末UE1に返信する。
端末UE1は、DNSクエリを送信したDNSサーバからの返信データを受信し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する(ステップS4)。
そして、端末UE1は、取得したIPアドレスのサーバとの通信インターフェースを決定し、当該サーバとデータ通信(例えば、コンテンツをダウンロードする処理)を実行する(ステップS5)。例えば、「aaa.com」に対応するIPアドレスが「100.1.0.1」である場合、図6に示すように、端末UE1の第1インターフェースIF1、第1アクセスポイントAP1、第1ルータRt1、第1ネットワークNW11、エッジルータER1、共通ネットワークNW2を経由して、端末UE1は、サーバSv1とデータ通信を行う。
(ステップS6):
ステップS6において、端末UE1は、各ネットワークインターフェース(第1インターフェースIF1および第2インターフェースIF2)での受信電波の電波強度を取得し、所定の閾値と比較する。その比較の結果、(1)受信電波の電波強度が閾値を超えるネットワークインターフェースがない場合(ステップS6において「0 IF」)、処理をステップS7Aに進め、(2)受信電波の電波強度が閾値を超えるネットワークインターフェースが1つある場合(ステップS6において「1 IF」)、処理をステップS7Bに進め、(3)受信電波の電波強度が閾値を超えるネットワークインターフェースが複数ある場合(本実施形態では2つ)(ステップS6において「2 IFs」)、処理をステップS9A、S9Bに進める。
なお、「0 IF」は、いずれのネットワークインターフェースも条件に該当しない場合を示しており、「1 IF」は、1つのネットワークインターフェースが条件に該当する場合を示しており、「2 IFs」は、いずれのネットワークインターフェース(本実施形態では2つのネットワークインターフェース)も条件に該当する場合を示している(以下、同様)。
端末UE1では、以下のようにして、各ネットワークインターフェースでの受信電波の強度を取得する。すなわち、第1RF処理部11は、第1インターフェースIF1のアンテナAnt1で受信した電波の信号強度(受信強度)をRF復調処理において取得し、取得した受信強度を示す電波強度Pwr(IF1)をデータ処理部15に出力する。そして、データ処理部15は、電波強度Pwr(IF1)を所定の閾値と比較することで、第1インターフェースIF1での受信電波の電波強度と所定の閾値との比較処理を実行する。また、第2RF処理部13は、第2インターフェースIF2のアンテナAnt2で受信した電波の信号強度(受信強度)をRF復調処理において取得し、取得した受信強度を示す電波強度Pwr(IF2)をデータ処理部15に出力する。そして、データ処理部15は、電波強度Pwr(IF2)を所定の閾値と比較することで、第2インターフェースIF2での受信電波の電波強度と所定の閾値との比較処理を実行する。
(ステップS7A~S8):
ステップS6で「0 IF」である場合、端末UE1は、プライマリインターフェース、すなわち、第1インターフェースIF1を使用して、FQDN「aaa.com」の名前解決処理を要求するDNSクエリを含む通信データを生成し、生成した通信データを、ネットワークに接続されているネットワークインターフェース(例えば、第1インターフェースIF1)を用いて送信する(ステップS7A)。
端末UE1からのDNSクエリを受信したDNSサーバ(例えば、第1DNSサーバDns1)は、受信したDNSクエリに基づいて、再帰的に名前解決処理を実行し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する。そして、DNSサーバは、取得したIPアドレスのデータを含む通信データを生成し、生成した当該通信データを端末UE1に返信する(ステップS8)。その後、ステップS5、S6の処理が実行される。
ステップS6で「1 IF」である場合、端末UE1は、受信電波の強度が所定の閾値を超えているネットワークインターフェースを使用して、FQDN「aaa.com」の名前解決処理を要求するDNSクエリを生成し、生成した通信データを、使用している(選択した)ネットワークインターフェースを用いて送信する(ステップS7A)。
端末UE1からのDNSクエリを受信したDNSサーバ(例えば、第1DNSサーバDns1)は、受信したDNSクエリに基づいて、再帰的に名前解決処理を実行し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する。そして、DNSサーバは、取得したIPアドレスのデータを含む通信データを生成し、生成した当該通信データを端末UE1に返信する(ステップS8)。その後、ステップS5、S6の処理が実行される。
(ステップS9A、S10A):
ステップS6で「2 IFs」である場合、ステップS9Aにおいて、端末UE1は、第1インターフェースIF1を使用して、FQDN「aaa.com」の名前解決処理を要求するDNSクエリを生成し、生成した通信データを、第1インターフェースIF1を用いて送信する。
第1アクセスポイントAP1は、端末UE1の第1インターフェースIF1からの通信データを含む電波を受信し、端末UE1の第1インターフェースIF1からの通信データを取得し、取得した通信データを第1ルータRt1に送信する。
第1ルータRt1は、端末UE1の第1インターフェースIF1からの通信データ(DNSクエリを含む通信データ)を第1DNSサーバDns1に送信する。
端末UE1からのDNSクエリを、第1ルータRt1を介して、受信した第1DNSサーバDns1は、受信したDNSクエリに基づいて、再帰的に名前解決処理を実行し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する。そして、第1DNSサーバDns1は、取得したIPアドレスのデータを含む通信データを生成し、生成した当該通信データを端末UE1に返信する。
端末UE1は、第1DNSサーバDns1からの通信データを、第1ルータRt1、第1アクセスポイントAP1を介して、第1インターフェースIF1により受信する。そして、端末UE1は、受信データから、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する(ステップS10A)。
(ステップS9B、S10B):
ステップS6で「2 IFs」である場合、ステップS9Bにおいて、端末UE1は、第2インターフェースIF2を使用して、FQDN「aaa.com」の名前解決処理を要求するDNSクエリを含む通信データを生成し、生成した通信データを、第2インターフェースIF2を用いて送信する。
第2アクセスポイントAP2は、端末UE1の第2インターフェースIF2からの通信データを含む電波を受信し、端末UE1の第2インターフェースIF2からの通信データを取得し、取得した通信データを第2ルータRt2に送信する。
第2ルータRt2は、端末UE1の第2インターフェースIF2からの通信データ(DNSクエリを含む通信データ)を第2DNSサーバDns2に送信する。
端末UE1からのDNSクエリを含む通信データを、第2ルータRt2を介して、受信した第2DNSサーバDns2は、受信したDNSクエリに基づいて、名前解決処理を実行し、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する。そして、第2DNSサーバDns2は、取得したIPアドレスのデータを含む通信データを生成し、生成した当該通信データを端末UE1に返信する。
端末UE1は、第2DNSサーバDns2からの通信データを、第2ルータRt2、第2アクセスポイントAP2を介して、第2インターフェースIF2により受信する。そして、端末UE1は、受信データから、FQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスを取得する(ステップS10B)。
(ステップS11):
ステップS11において、端末UE1は、第1インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスと、第2インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスとが同一であるか否かの判定処理を行う。判定の結果、同一である場合、処理をステップS12に進め、一方、同一ではない場合、処理をステップS13に進める。
(ステップS12):
第1インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスと、第2インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスとが同一である場合、両インターフェースを用いてMPTCP(Multipath Transmission Control Protocol)により当該IPアドレスを有するサーバと通信を行う。この場合、取得されたIPアドレスが、MECサーバのものではないIPアドレスであると考えられるので、当該サーバに対して、MPTCPによる通信経路を確立させ、当該通信経路により、データ通信を行うことで、高速通信を実現できる。
例えば、取得されたIPアドレスが「100.1.0.1」である場合、図7に示すように、端末UE1は、MPTCPによる通信経路(2つの通信経路)、すなわち、(1)端末UEの第1インターフェースIF1、第1アクセスポイントAP1、第1ルータRt1、第1ネットワークNW11、第1エッジルータER1、共通ネットワークNW2、サーバSv1の間の通信経路と、(2)端末UEの第2インターフェースIF2、第2アクセスポイントAP2、第2ルータRt2、第2ネットワークNW12、第2エッジルータER2、共通ネットワークNW2、サーバSv1の間の通信経路と、を確立させる。そして、確立させた2つの通信経路によりMPTCPでデータ通信を行う。これにより、1つのネットワークインターフェースを用いて通信する場合に比べて、高速に通信できる可能性が向上する。
(ステップS13):
第1インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスと、第2インターフェースIF1により取得したFQDN「aaa.com」に対応するIPアドレスとが同一ではない場合、IF決定処理が実行される。
IF決定処理について、図5を参照しながら説明する。
(ステップA11~A15):
ステップA11にて、端末UE1は、第1インターフェースIF1の計測処理を開始させる。なお、計測回数をn(n:1以上の自然数)として、ステップA11~A15の処理を繰り返し実行する。
端末UE1は、通信相手とICMP echo requestを送信することで、計測処理を実行する。具体的には、図8に示すICMPメッセージ(RFC792、RFC4443により定義されるICMPメッセージ)を用いて計測処理を実行する。このとき、ICMPメッセージの「code」(1バイト)をMECフラグおよび輻輳状態フラグとして使用する。つまり、図8に示すように、「code」の上位4ビットをMECフラグとし、下位4ビットを輻輳状態フラグとし、以下のように規定する。
(1)MECフラグ(図8では、「MEC flag」と表記):
0x0:非MECサーバ(MECサーバではない)
0x1:MECサーバ(MECサーバである)
(2)輻輳状態フラグ(図8では、「Cong. flag」と表記):
0x0:輻輳状態ではない
0x1:輻輳状態である
当該codeはIANA (Internet Assigned Numbers Authority) により割り当て済みのcodeとは重複しない.
本発明の通信システム1000では、MECサーバがICMPメッセージ(ICMPパケット)を含む通信データを受信した場合、上記の規定に従い、MECフラグおよび輻輳状態フラグの値をセットし、返信用のICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)の「code」にその値を反映させる。そして、MECサーバは、上記のように「code」の値をセットした返信用のICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)を、ICMPメッセージ(ICMPパケット)を送信した通信装置に返信する。例えば、MECサーバMec1では、MECサーバ用通信インターフェース21により、ICMPメッセージ(ICMPパケット)を含む通信データを受信した場合、自装置がMECサーバであるので、MECフラグを「1」(0x1)にセットし、輻輳検出部24により、自装置が輻輳状態であると判定されている場合、輻輳状態フラグを「1」(0x1)にセットし、輻輳検出部24により、自装置が輻輳状態ではないと判定されている場合、輻輳状態フラグを「0」(0x0)にセットする。そして、MECサーバ用通信インターフェース21は、上記のフラグの値に基づいて設定された「code」を含む返信用のICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)を生成し、生成した返信用のICMPメッセージを、ICMPメッセージを送信してきた通信相手に送信する。
ICMPメッセージ(ICMPパケット)を送信した通信装置は、返信されてきたICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)の「code」の値を調べることで、通信相手が、(1)MECサーバであるか否か、(2)輻輳状態であるか否かを知ることができる。
端末UE1は、上記に基づいて、計測処理を実行する。つまり、端末UE1は、第1インターフェースIF1により、ICMPメッセージ(例えば、「echo request」(type=8)のICMPメッセージ)を含む通信データを、第1インターフェースにより取得したIPアドレス宛に送信し、返信されてきたICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)の「code」の値を取得する。そして、端末UE1は、「code」の値から、第1インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバが、(1)MECサーバであるか否か、(2)輻輳状態であるか否かを判定し(ステップA13)、判定の結果、第1インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバがMECサーバであり、かつ、輻輳状態ではないと判定した場合、第1インターフェースを使用して、第1インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバとデータ通信することを決定する(ステップA14)。そして、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。そして、ステップS14にて、第1インターフェースにより、第1インターフェースにより取得したIPアドレスを有するサーバとデータ通信を行う。
一方、ステップA13にて、第1インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバがMECサーバではない、または、輻輳状態であると判定した場合、処理をステップA15に進め、計測処理を繰り返し実行する。なお、1回の計測処理の結果は、ステップA12にて記録される。計測結果には、ICMPにより取得することが可能な(1)RTT(Round Trip Time)、(2)タイムアウトの有無、タイムアウト数等を含める。
また、図9は、第1MECサーバMec1が、(1)MECサーバであり、かつ、(2)輻輳状態ではないことを示すICMPパケットを、端末UE1の第1インターフェースIF1に返信し、端末UE1と第1MECサーバMec1とが、第1アクセスポイントAP1、第1ルータRt1を経由して通信するときの状態を模式的に示した図である。
(ステップA21~A25):
ステップA21にて、端末UE1は、第2インターフェースIF2の計測処理を開始させる。なお、計測回数をn(n:1以上の自然数)として、ステップA21~A25の処理を繰り返し実行する。
端末UE1は、ステップA11~A15と同様に、通信相手とICMPによる通信(例えば、Ping)を行うことで、計測処理を実行する。
端末UE1は、第2インターフェースIF2により、ICMPメッセージ(例えば、「echo request」(type=8)のICMPメッセージ)を含む通信データを、第2インターフェースにより取得したIPアドレス宛に送信し、返信されてきたICMPメッセージ(例えば、「echo reply」(type=0)のICMPメッセージ)の「code」の値を取得する。そして、端末UE1は、「code」の値から、第2インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバが、(1)MECサーバであるか否か、(2)輻輳状態であるか否かを判定し(ステップA23)、判定の結果、第2インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバがMECサーバであり、かつ、輻輳状態ではないと判定した場合、第2インターフェースを使用して、第2インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバとデータ通信することを決定する(ステップA24)。そして、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。そして、ステップS14にて、第2インターフェースにより、第2インターフェースにより取得したIPアドレスを有するサーバとデータ通信を行う。
一方、ステップA23にて、第2インターフェースにより取得したIPアドレスのサーバがMECサーバではない、または、輻輳状態であると判定した場合、処理をステップA25に進め、計測処理を繰り返し実行する。なお、1回の計測処理の結果は、ステップA22にて記録される。計測結果には、ICMPにより取得することが可能な(1)RTT、(2)タイムアウトの有無、タイムアウト数等を含める。
また、図10は、第2MECサーバMec2が、(1)MECサーバであり、かつ、(2)輻輳状態ではないことを示すICMPパケットを、端末UE1の第2インターフェースIF2に返信し、端末UE1と第2MECサーバMec2とが、第2アクセスポイントAP2、第2ルータRt2を経由して、通信するときの状態を模式的に示した図である。
なお、ステップA11~A15の処理(第1インターフェースIF1での処理)と、ステップA21~A25の処理(第2インターフェースIF2での処理)とは、非同期で実行されるので、ステップA14の判定条件、ステップA24の判定条件を先に満たした方のネットワークインターフェースが、データ通信に使用されるネットワークインターフェースに決定され、IF決定処理が終了される。
そして、第1インターフェースIF1および第2インターフェースIF2にて、上記計測処理がともにn回実行されても、ステップA14の判定条件、ステップA24の判定条件を満たすことがなかった場合、処理をステップA3に進める。
(ステップA3、A4):
ステップS3では、ステップA11~A15、ステップA21~A25にて取得した計測結果から、取得したIPアドレスのサーバの輻輳状態を調べる。その結果、輻輳状態ではないサーバ(通信相手)が1つのネットワークについてのみ存在する場合(ステップA3で「1 IF」の場合)、当該輻輳状態ではないサーバのIPアドレスを取得したネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップA4)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、輻輳状態ではないサーバ(通信相手)が存在しない、もしくは2台のサーバ共に輻輳していない場合(ステップA3で「0 or 2 IFs」の場合)、処理をステップA5に進める。
(ステップA5、A6):
ステップA5では、ステップA11~A15、ステップA21~A25にて取得した計測結果から、タイムアウトの有無を調べる。その結果、タイムアウトがなかったネットワークインターフェースが1つのみ存在する場合(ステップA5で「1 IF」の場合)、当該ネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップA6)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
タイムアウトがなかったネットワークインターフェースが2つ存在する場合(ステップA5で「0 IF」の場合)、プライマリインターフェース(本実施形態の場合、第1インターフェースIF1)を用いてデータ通信することを決定し(ステップA11)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
両方のネットワークインターフェースにおいてタイムアウトが発生していた場合(ステップA5で「2 IFs」の場合)、処理をステップA7に進める。
(ステップA7、A8):
ステップA7では、ステップA11~A15、ステップA21~A25にて取得した計測結果から、タイムアウト数を調べる。その結果、第1インターフェースIF1でのタイムアウト数と第2インターフェースIF2でのタイムアウト数とが同じである場合、処理をステップA9に進め、一方、第1インターフェースIF1でのタイムアウト数と第2インターフェースIF2でのタイムアウト数とが同じではない場合、タイムアウト数が少なかったネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップA8)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
(ステップA9、A10):
ステップS9では、ステップA11~A15、ステップA21~A25にて取得した計測結果から、端末とサーバ間の往復遅延時間RTTを調べる。その結果、第1インターフェースIF1のRTTと第2インターフェースIF2のRTTが同じではない場合、RTTの小さい方のネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップA8)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、第1インターフェースIF1のRTTと第2インターフェースIF2のRTTが同じである場合、プライマリインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップA8)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
以上により、IF決定処理が実行される。そして、IF決定処理を実行した後、処理をステップS14に進め、ステップS14にて、決定されたネットワークインターフェースを使用して、データ通信が実行される(例えば、Webサーバの場合、コンテンツのダウンロード処理)。
以上のように、通信システム1000では、ICMPメッセージ(ICMPパケット)の従来使用されていないcodeフィールド(ICMPメッセージの「code」)の値に、所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)を設定して、ICMPによる通信をするだけで、通信相手の候補の状況を簡単に把握できる。そして、通信システム1000では、従来のサーバは、上記の所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)の値を変更することなく、従来通りの通信を行えば良いので、通信システム1000に従来のサーバを含めることができる(上位互換を容易に維持できる)。通信システム1000では、端末UE1が、複数の通信インターフェースを有しており、複数の通信相手候補がある場合でも、通信相手候補のサーバにICMPメッセージ(ICMPパケット)を送信し、返信されてきたICMPメッセージ(ICMPパケット)の所定のフィールドから所定のフラグ(MECフラグ、輻輳状態フラグ)を検出することで、容易に、通信相手候補のサーバの状況を適切に把握できる。
したがって、通信システム1000では、端末が複数の通信インターフェースを有している場合においても、通信網での制御なしに、端末側のみで適切な経路選択処理を実行できる。
≪第1変形例≫
次に、第1実施形態の第1変形例について、説明する。
本変形例では、IF決定処理が、第1実施形態と相違する。それ以外は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
図11は、第1実施形態の第1変形例のIF決定処理のフローチャートである。
以下、本変形例のIF決定処理について、図11のフローチャートを参照しながら、説明する。
(ステップB1a~B1d):
ステップB1a、B1b、B1c、B1dは、それぞれ、第1実施形態のステップA11、A12、A13、A14と同様である。
(ステップB2a~B2d):
ステップB2a、B2b、B2c、B2dは、それぞれ、第1実施形態のステップA21、A22、A23、A24と同様である。
(ステップB3):
ステップB3において、第1インターフェースIF1により取得された計測結果(ICMPメッセージを用いて実行した計測結果(ステップB1bで記録した計測結果であり、例えば、輻輳状態検出の有無、計測回数、タイムアウト回数、RTT等))と、第2インターフェースIF2により取得された計測結果(ICMPメッセージを用いて実行した計測結果(ステップB2bで記録した計測結果であり、例えば、輻輳状態検出の有無、計測回数、タイムアウト回数、RTT等))との比較結果の有無を判定する。比較結果がない場合、処理をステップB11a、ステップB11bに進め、それぞれ、計測処理を続行する。一方、比較結果がある場合、処理をステップB4に進める。
(ステップB4、B5):
ステップB4では、ステップB1a~B1d、ステップB2a~B2dにて取得した計測結果から、取得したIPアドレスのサーバの輻輳状態を調べる。その結果、輻輳状態ではないサーバ(通信相手)が存在する場合、当該輻輳状態ではないサーバのIPアドレスを取得したネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップB5)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、輻輳状態ではないサーバ(通信相手)が存在しない場合、処理をステップB6に進める。
(ステップB6):
ステップB6では、計測回数の比較判定処理を行う。判定の結果、第1インターフェースIF1での計測処理の計測回数がm回以上である場合、第2インターフェースIF2での計測処理の計測回数がm回以上である場合、処理をステップB7に進める。
一方、第1インターフェースIF1での計測処理の計測回数がm回以上ではない場合、処理をステップB11aに進め、計測処理を続行する。第2インターフェースIF2での計測処理の計測回数がm回以上ではない場合、処理をステップB11bに進め、計測処理を続行する。
(ステップB7):
ステップB7では、ステップB1a~B1d、ステップB2a~B2dにて取得した計測結果から、タイムアウト回数timeoutを取得し、閾値Th1との比較判定処理を行う。比較判定処理の結果、タイムアウト回数timeout≧Th1であるネットワークインターフェースが1つ存在する場合、タイムアウト数が少ない方のネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップB8)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、タイムアウト回数timeout≧Th1であるネットワークインターフェースが0個である、あるいは、両方(2個)である場合、処理をステップB9に進める。
(ステップB9):
ステップB9では、ステップB1a~B1d、ステップB2a~B2dにて取得した計測結果から、RTTを取得し、第1インターフェースIF1のRTTと第2インターフェースIF2のRTTとの比較処理を行う。比較処理の結果、両者の値が異なる場合、RTTが小さい方のネットワークインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップB10)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、比較処理の結果、両者の値が同じである場合、処理をステップB11a、B11bに進め、計測処理を続行する。
上記の計測処理を、第1インターフェースIF1、第2インターフェースIF2について、それぞれn回実行しても、IF決定処理が終了しない場合、処理をステップB12に進める。
(ステップB12~B14):
上記計測処理が終了した後、ステップB12では、第1インターフェースIF1のRTTと第2インターフェースIF2のRTTとの比較処理を行う。比較処理の結果、両者のRTTが同じではない場合、遅延の小さい(RTTの小さい)方のネットワークインターフェースを使用して、データ通信することを決定し(ステップB13)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、比較処理の結果、両者のRTTが同じである場合、プライマリインターフェースを用いてデータ通信することを決定し(ステップB14)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
以上のように、本変形例の通信システムでは、ステップB7において、計測処理の途中で、一方のネットワークインターフェースのタイムアウト数が多く、他方のネットワークインターフェースのタイムアウト数が少ない場合、タイムアウト数のネットワークインターフェースを使用して、データ通信するように決定できる。その結果、計測途中でも通信品質が悪いことが判明した場合、速やかに、通信品質の良いほうのネットワークインターフェースを使用することを決定できる。したがって、本変形例の通信システム1000では、複数の通信経路がある場合、速やかに最適な通信経路を選択できる。
≪第2変形例≫
次に、第1実施形態の第2変形例について、説明する。
第1実施形態の第2変形例では、IF決定処理が、第1実施形態と相違する。それ以外は、第1実施形態と同様であるため、詳細な説明を省略する。
第1実施形態の第2変形例のIF決定処理では、第1実施形態の第1変形例のIF決定処理において、平均RTTの比較処理を追加している。それ以外は、本変形例のIF決定処理は、第1実施形態の第1変形例のIF決定処理と同様である。
図12は、第1実施形態の第2変形例のIF決定処理のフローチャートである。
以下、本変形例のIF決定処理について、図12のフローチャートを参照しながら、説明する。
(ステップC1a~C1d):
ステップC1a、C1b、C1c、C1dは、それぞれ、第1実施形態のステップA11、A12、A13、A14と同様である。
(ステップC2a~C2d):
ステップC2a、C2b、C2c、C2dは、それぞれ、第1実施形態のステップA21、A22、A23、A24と同様である。
(ステップC3~C8):
ステップC3~C8は、それぞれ、第1実施形態の第1変形例のステップB3~B8と同様である。
(ステップC9):
ステップC9では、ステップC1a~C1d、ステップC2a~C2dにて取得した計測結果から、第1インターフェースIF1のRTTの平均値Ave_RTT(IF1)と、第2インターフェースIF2のRTTの平均値Ave_RTT(IF2)とを取得し、それらを閾値r1との比較処理を行う。比較処理の結果、RTTの平均値Ave_RTTが閾値r1よりも小さいネットワークインターフェースが1つ存在する場合、RTTの平均値Ave_RTTが閾値r1よりも小さいネットワークインターフェースを使用して、データ通信することを決定し(ステップC10)、IF決定処理を終了させ、処理をステップS14に進める。
一方、比較処理の結果、RTTの平均値Ave_RTTが閾値r1よりも小さいネットワークインターフェースが2つ存在する場合、あるいは、存在しない場合、処理をステップC11に進める。
(ステップC11、C12、C13a、C13b):
ステップC11、C12、C13a、C13bは、それぞれ、第1実施形態の第1変形例のステップB9、B10、B11a、B11bと同様である。
(ステップC14~C16):
ステップC14~C16は、それぞれ、第1実施形態の第1変形例のステップB12~B14と同様である。
以上のように、本変形例の通信システムでは、ステップC9において、計測処理の途中で、1つのネットワークインターフェースの平均RTTの値が所定の値よりも小さい場合、平均RTTの値が所定の値よりも小さいネットワークインターフェースを使用して、データ通信するように決定できる。その結果、計測途中でも通信品質が悪いことが判明した場合、速やかに、通信品質の良いネットワークインターフェースを使用でき、さらに、アプリケーションの遅延要求を満たすことが容易となる。
したがって、本変形例の通信システム1000では、端末が複数の通信インターフェースを有している場合においても、通信網での制御なしに、端末側のみで速やかに最適な通信インターフェースを選択し、アプリケーションの遅延要求等を満たせられる。
[他の実施形態]
上記実施形態では、通信システム1000のネットワーク構成が図1に示されるものについて説明したが、通信システム1000のネットワーク構成は、図1に示されるものに限定されない。
また、第1ルータRt1と、第1DNSサーバDns1と、第1MECサーバMec1と、第1アクセスポイントAP1との接続形態は、図1等に示した接続形態に限定されることはなく、他の接続形態(トポロジー)であってもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)において、第1インターフェースIF1、第2インターフェースIF2は、無線通信用であることを前提としているが、これに限定されず、有線通信用のネットワークインターフェースであってもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)において、第1アクセスポイントAP1、第2アクセスポイントAP2は、例えば、WiFi用のアクセスポイントを想定しているが、これに限定されることはない。例えば、上記実施形態(変形例を含む)の通信システムにおいて、第1アクセスポイントAP1を、4G/5G用(4G:第4世代移動通信システム)の基地局に置換し、および/または、第2アクセスポイントAP2を、4G/5G用の基地局に置換した構成とし、端末UEの通信インターフェースを4G/5G用の通信インターフェースとしてもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)の通信システムにおいて、第1アクセスポイントAP1を、端末UE1と有線で接続する通信機器に置換し、および/または、第2アクセスポイントAP2を、端末UE1と有線で接続する通信機器に置換した構成とし、端末UEの通信インターフェースを有線用の通信インターフェースとしてもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)の通信システムでは、2つのネットワーク(第1ネットワークNW1、第2ネットワークNW2)に接続するために、端末UE1が2つの通信インターフェースを有している場合について説明したが、これに限定されることはない。例えば、上記実施形態(変形例を含む)の通信システムにおいて、それぞれ異なる3つ以上の複数のネットワークを備え、端末UE1が当該2つ以上の複数のネットワークに、それぞれ、接続するための通信インターフェースを有していてもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)の通信システムでは、各ネットワーク(第1ネットワークNW1、第2ネットワークNW2)にMECサーバが含まれる場合について、説明したが、これに限定されることはなく、例えば、通信システムが複数のネットワークを含む場合、当該複数のネットワークのうち、MECサーバを含まないネットワークが存在する構成としてもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)において、1つの端末(端末UE1)は、2つのネットワークインターフェースを備えるものであるが、これに限定されることはなく、1つの端末(端末UE1)は、3以上のネットワークインターフェースを備えるものであってもよい。
また、上記実施形態(変形例を含む)において、通信システムに含まれる端末(端末UE1)の数は1つであったが、これに限定されることはなく、通信システムに含まれる端末数は、2以上であってもよい。
また、上記実施形態で説明した通信システムにおいて、各ブロックは、LSIなどの半導体装置により個別に1チップ化されても良いし、一部又は全部を含むように1チップ化されても良い。
なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサーを利用しても良い。
また、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、プログラムにより実現されるものであってもよい。そして、上記各実施形態の各機能ブロックの処理の一部または全部は、コンピュータにおいて、中央演算装置(CPU)により行われる。また、それぞれの処理を行うためのプログラムは、ハードディスク、ROMなどの記憶装置に格納されており、ROMにおいて、あるいはRAMに読み出されて実行される。
また、上記実施形態の各処理をハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェア(OS(オペレーティングシステム)、ミドルウェア、あるいは、所定のライブラリとともに実現される場合を含む。)により実現してもよい。さらに、ソフトウェアおよびハードウェアの混在処理により実現しても良い。
例えば、上記実施形態の各機能部を、ソフトウェアにより実現する場合、図13に示したハードウェア構成(例えば、CPU、ROM、RAM、入力部、出力部等をバスBusにより接続したハードウェア構成)を用いて、各機能部をソフトウェア処理により実現するようにしてもよい。
また、上記実施形態の各機能部をソフトウェアにより実現する場合、当該ソフトウェアは、図13に示したハードウェア構成を有する単独のコンピュータを用いて実現されるものであってもよいし、複数のコンピュータを用いて分散処理により実現されるものであってもよい。
また、上記実施形態における処理方法の実行順序は、必ずしも、上記実施形態の記載に制限されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で、実行順序を入れ替えることができるものである。
前述した方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム及びそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明の範囲に含まれる。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD-ROM、MO、DVD、DVD-ROM、DVD-RAM、大容量DVD、次世代DVD、半導体メモリを挙げることができる。
上記コンピュータプログラムは、上記記録媒体に記録されたものに限られず、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送されるものであってもよい。
なお、本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
1000 通信システム
UE1 端末(通信端末)
IF1 第1インターフェース
IF2 第2インターフェース
15 データ処理部
Dns1 第1DNSサーバ
Dns2 第2DNSサーバ
Mec1 第1MECサーバ
Mec2 第2MECサーバ
21 MECサーバ用通信インターフェース
24 輻輳検出部

Claims (7)

  1. サービス提供サーバと、MECサーバと、第1DNSサーバと、第2DNSサーバと、第1通信インターフェースおよび第2通信インターフェースを備える通信端末と、を接続できる通信システムに用いられる通信方法であって、
    前記通信端末の前記第1通信インターフェースおよび前記第2通信インターフェースでの受信電波の電波強度を取得し、所定の閾値Thと比較し、当該比較の結果、
    (1)前記通信端末に受信電波の電波強度が前記閾値Thを超える通信インターフェースがない場合、前記通信端末においてプライマリー通信インターフェースに設定されている通信インターフェースを用いて通信を実行し、
    (2)前記通信端末に受信電波の電波強度が前記閾値Thを超える通信インターフェースが1つある場合、前記通信端末において受信電波の電波強度が前記閾値Thを超える通信インターフェースを用いて通信を実行し、
    (3)前記通信端末の前記第1通信インターフェースおよび前記第2通信インターフェースの受信電波の電波強度が、ともに、前記閾値Thを超える場合、前記第1通信インターフェースおよび前記第2通信インターフェースの両方で通信可能な状態であると判定する通信インターフェース選択ステップと、
    前記通信インターフェース選択ステップにて、前記通信端末が、前記第1通信インターフェースおよび前記第2通信インターフェースの両方で通信可能な状態にあると判定された場合であって、前記通信端末が、絶対ドメイン名であるFQDNに対応するサーバにアクセスしようとする場合において、
    前記通信端末が、前記第1通信インターフェースにより、前記第1DNSサーバに対して、名前解決処理を要求するとともに、前記第2通信インターフェースにより、前記第2DNSサーバに対して、名前解決処理を要求する名前解決処理要求ステップと、
    前記通信端末が、前記第1DNSサーバおよび/または前記第2DNSサーバによる名前解決処理により取得されたIPアドレスを含むデータを受信し、受信した当該データに含まれるIPアドレスを解析する解析ステップと、
    前記解析ステップによる解析の結果、前記第1通信インターフェースにより取得した第1IPアドレスと前記第2通信インターフェースにより取得した第2IPアドレスとが異なる場合、
    前記通信端末が、前記第1通信インターフェースにより、前記第1IPアドレス宛にICMPパケットを送信するとともに、前記第2通信インターフェースにより、前記第2IPアドレス宛にICMPパケットを送信するICMPパケット送信ステップと、
    前記MECサーバが、前記ICMPパケットを受信した場合、返信用のICMPパケットに当該ICMPパケットを受信したのがMECサーバであることを示す情報と、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報とを含めて、前記通信端末に返信し、前記通信端末が、前記MECサーバからのICMPパケットを受信するICMP受信ステップと、
    前記通信端末が、受信したICMPパケットを解析し、当該ICMPパケットの解析の結果、ICMPパケットを送信した通信相手がMECサーバであり、かつ、当該MECサーバが輻輳状態でないと判定した場合、当該MECサーバに対して、前記ICMPパケットを送信した通信インターフェースを使用することを決定するIF決定処理ステップと、
    前記IF決定処理ステップにより決定した通信インターフェースを使用して、データ通信を行うデータ通信ステップと、
    を備え
    前記ICMP受信ステップにおいて、
    前記MECサーバは、当該MECサーバのサーバ資源である、メモリ、CPU、および、ストレージの使用状況、および、当該MECサーバにおいて使用しているセッション数を考慮して、当該MECサーバの通信状況を判断し、当該判断結果に基づいて、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報を取得する、
    通信方法。
  2. 前記ICMP受信ステップにおいて、
    前記MECサーバが、前記ICMPパケットを受信した場合、返信用のICMPパケットに当該ICMPパケットを受信したのがMECサーバであることを示す情報と、当該MECサーバが輻輳状態であるか否かを示す情報とを、ICMPメッセージのcodeフィールドの値を変更することにより含めたICMPメッセージを生成し、生成したICMPメッセージを含むICMPパケットを前記通信端末に返信し、前記通信端末が、前記MECサーバからのICMPパケットを受信し、ICMPメッセージのcodeフィールドの値により、前記ICMPパケットを送信した送信先の通信装置が、(1)MECサーバであるか否かを判定し、(2)当該通信装置が輻輳状態であるか否かを検出する、
    請求項1に記載の通信方法。
  3. 前記第1通信インターフェース、および/または、前記第2通信インターフェースにより通信相手候補に対してICMPパケットを送信し、当該通信相手候補からICMPパケットを受信し、受信の有無、および/または、受信したデータを解析することで、RTT値、タイムアウトの有無、および、タイムアウト回数の少なくとも1つのデータを取得する計測ステップをさらに備える、
    請求項1または2に記載の通信方法。
  4. IF決定処理ステップにおいて、
    通信相手候補がMECサーバではない、または、輻輳状態であると判定された場合、前記計測ステップにより取得されるRTT値、タイムアウトの有無、および、タイムアウト回数の少なくとも1つのデータに基づいて、データ通信に使用する通信インターフェースを決定する、
    請求項3に記載の通信方法。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の通信方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 請求項から4のいずれかに記載の通信方法に用いられる通信端末であって、
    通信相手候補に対して、ICMPパケットを送信するともに、当該通信相手候補からのICMPパケットを受信する第1通信インターフェースと、
    通信相手候補に対して、ICMPパケットを送信するともに、当該通信相手候補からのICMPパケットを受信する第2通信インターフェースと、
    前記第1通信インターフェース、および/または、前記第2通信インターフェースにより受信したICMPパケットから、(1)MECサーバであるか否かを判定し、(2)当該通信装置が輻輳状態であるか否かの情報を抽出するデータ処理部と、
    を備える通信端末。
  7. 請求項1から4のいずれかに記載の通信方法に用いられるMECサーバであって、
    自装置の輻輳状態を検出する輻輳検出部と、
    (1)自装置がMECサーバであるか否かの情報、(2)自装置が輻輳状態であるか否かの情報を所定のフィールドに含めたICMPメッセージを生成し、当該ICMPメッセージを含むICMPパケットを送信するMECサーバ用通信インターフェースと、
    を備えるMECサーバ。

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