JP6691298B2 - パケット解析プログラム、パケット解析方法およびパケット解析装置 - Google Patents

パケット解析プログラム、パケット解析方法およびパケット解析装置 Download PDF

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Description

本発明は、パケット解析プログラム、パケット解析方法およびパケット解析装置に関する。
無線LAN(Local Area Network)では、無線中継を行う無線基地局であるアクセスポイントを介して、無線LAN端末と他の装置との間で通信が行われる。
また、無線LANの通信品質を管理する場合、無線LANの有線区間のネットワークを流れるパケットを取得するパケットキャプチャによって、無線LANの通信状態の解析を行うことができる。
無線LANの通信品質管理に関する技術として、例えば、無線端末機器の機器識別情報にもとづいて、スイッチングハブの各ポートにおける無線端末機器の稼働状況を監視する技術がある。
また例えば、複数の無線基地局が自局の負荷情報を管理装置に通知し、管理装置は、取得した負荷情報を比較して、接続対象とすべき無線基地局を選択する技術がある。
特開2010−63000号公報 特開2009−141535号公報
上記のような、有線区間でのパケットキャプチャによる無線LANの通信解析では、無線LAN端末と、サーバとの間の通信品質を認識することは可能である。
しかし、有線区間を伝搬するパケットには、そのパケットを送信した無線LAN端末が接続されたアクセスポイントの情報が含まれていないため、従来の技術では、接続されたアクセスポイントを考慮した通信品質の解析を行うことができない。
例えばアクセスポイントが原因で、そのアクセスポイントに接続されているすべての無線LAN端末で通信品質が劣化した場合を想定する。このとき、従来の有線区間を伝搬するパケットの解析技術では、複数の無線LAN端末において通信品質が劣化していることは検出できるが、それらの無線LAN端末が同一のアクセスポイントに接続しているかどうかを判別することができない。そのため、通信品質の劣化原因がアクセスポイントであることを特定するのに時間がかかってしまう。
このような場合において、通信品質が劣化した無線LAN端末が同じアクセスポイントに接続されていると判定することができれば、通信品質の劣化原因が、無線LAN端末以外にあると予測できる。すると、劣化原因の調査対象から無線LAN端末を除外でき、原因究明を効率的に行うことができる。
1つの側面では、本発明は、接続している無線基地局の同一性を判定できるようにすることを目的とする。
1つの案では、以下の処理をコンピュータに実行させるパケット解析プログラムが提供される。
コンピュータは、第1の無線通信装置から無線送信され、有線ネットワークに接続された複数の無線基地局のいずれかで受信された第1のパケット群と、第2の無線通信装置から無線送信され、複数の無線基地局のいずれかで受信された第2のパケット群とを、有線ネットワーク内の所定の箇所で取得する。次にコンピュータは、第1のパケット群と第2のパケット群との各パケットの取得時刻を参照し、第1の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第1の無通信区間と、第2の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第2の無通信区間とを検出する。そしてコンピュータは、第1の無通信区間と第2の無通信区間との重なりにもとづいて、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とが同一の無線基地局に接続しているか否かを判定し、判定では、第1の無通信区間または第2の無通信区間における、第1の無通信区間と第2の無通信区間が重なる期間の割合を算出し、割合が閾値以上の場合に、第1の無線通信装置と第2の無線通信装置とは、同一の無線基地局に接続していると判定する
1側面によれば、通信品質の劣化箇所の切り分けが可能になる。
第1の実施の形態に係るパケット解析装置の機能の一例を示す図である。 無線LAN通信システムの一構成例を示す図である。 通信状態の解析結果の一例を示す図である。 第2の実施の形態に用いるパケット解析装置のハードウェアの一構成例を示す図である。 第2の実施の形態に用いるパケット解析装置の機能の一例を示すブロック図である。 無通信区間の重なり割合にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。 無通信区間の重なり割合にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。 無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。 無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。 パケット解析装置の動作の一例を示すフローチャートである。 無通信区間の重なり割合の実測データの一例を示す図である。 無通信区間の重なり割合の実測データの一例を示す図である。 判定対象として適切な集計期間の一例を示す図である。 判定対象として不適切な集計期間の一例を示す図である。 判定対象として不適切な集計期間の一例を示す図である。 集計期間内に存在するパケットの一例を示す図である。 無通信区間情報管理テーブルの一例を示す図である。 接続AP解析情報テーブルの一例を示す図である。 出力結果の一例を示す図である。 通信品質劣化箇所の切り分け動作を説明するための図である。 通信品質劣化箇所の切り分け動作を説明するための図である。 通信品質劣化箇所の切り分け動作を説明するための図である。
以下、本実施の形態について図面を参照して説明する。なお各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を組み合わせて実施することができる。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。図1は、第1の実施の形態に係るパケット解析装置の機能の一例を示す図である。パケット解析装置1は、例えば、無線ネットワークと有線ネットワークとを組み合わせたネットワークのうちの、有線ネットワーク内に配置される。以下、ネットワークの無線ネットワークの部分を無線区間、有線ネットワークの部分を有線区間と呼ぶ。パケット解析装置1は、有線区間でのパケットキャプチャによってネットワークの通信状態を解析する。
パケット解析装置1は、取得手段1a、検出手段1bおよび判定手段1cを備える。これらの機能は、例えば、プロセッサとして実現される。
取得手段1aは、例えば、有線区間の観測点を通過するパケットを受信することで、複数の無線通信装置M1、M2が送信したパケット群を取得する。例えば取得手段1aは、無線通信装置M1から無線送信され、有線区間に接続された複数の無線基地局B1、B2のいずれかで受信されたパケット群(パケット#1〜#10)を取得する。同様に取得手段1aは、無線通信装置M2から無線送信され、複数の無線基地局B1、B2のいずれかで受信されたパケット群(パケット#11〜#20)を取得する。
検出手段1bは、取得したパケット群にもとづいて、各無線通信装置M1、M2が所定時間以上継続してパケット送信を行っていない無通信区間h1、h2を検出する。例えば検出手段1bは、無線通信装置M1から送信されたパケット#1〜#10それぞれの取得時刻を参照し、第1の無線通信装置M1から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す無通信区間h1を検出する。同様に検出手段1bは、無線通信装置M2から送信されたパケット#11〜#20の取得時刻を参照し、無線通信装置M2から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す無通信区間h2を検出する。
なお、各パケットの取得時刻は、例えばパケットキャプチャによってパケットを受信した時刻である。また検出手段1bは、例えば、送信元の無線通信装置M1のパケット群に含まれるパケットを取得時刻で時系列に並べる。そして検出手段1bは、連続する2つのパケットの取得時刻の差(連続パケット受信間隔)が所定の閾値以上であれば、その2つのパケットのうちの先のパケットの取得時刻から後のパケットの取得時刻までの期間を、無線通信装置M1の無通信区間h1とする。
無通信区間h1、h2を検出するための連続パケット受信間隔の閾値は、例えば、無線基地局B1、B2がビーコンなどのフレームを送信している期間が、無線基地局B1、B2に接続された無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2となるように設定される。例えば無線基地局B1、B2が1500バイトのフレームを1Mbpsで送信するのであれば、その送信には12msの時間がかかる。この場合、連続パケット受信間隔の閾値が例えば10msに設定される。これにより、無線基地局B1、B2がビーコンなどのフレームを送信している期間が、無線基地局B1、B2に接続された無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2に含まれる。
判定手段1cは、複数の無線通信装置M1、M2それぞれの無通信区間h1、h2の重なりにもとづいて、複数の無線通信装置M1、M2が同一の無線基地局(B1またはB2)に接続しているか否かを判定する。例えば、判定手段1cは、一方の無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2と、他方の無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2との重なりの割合にもとづいて、2台の無線通信装置M1、M2が同一の無線基地局(B1またはB2)に接続しているか否かを判定する。2台の無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2の重なりの割合は、例えば、一方の無線通信装置M1、M2の無通信区間h1、h2における、無通信区間h1、h2の占める割合である。判定手段1cは、算出した割合が閾値以上の場合、2台の無線通信装置M1、M2が同一の無線基地局(B1またはB2)に接続していると判定する。
ここで、図1に示す具体例を用いて動作の流れを説明する。
〔ステップS1〕無線通信装置M1と無線基地局との無線コネクションにおいて、無線通信装置M1は、無線基地局へパケット#1〜#10を送信しているとする。取得手段1aは、無線通信装置M1から送信されたパケット#1〜#10を含むパケット群を取得する。
また、無線通信装置M2と無線基地局との無線コネクションにおいて、無線通信装置M2は、無線基地局へパケット#11〜#20を送信しているとする。取得手段1aは、無線通信装置M2から送信されたパケット#11〜#20を含むパケット群を取得する。
〔ステップS2〕検出手段1bは、無線通信装置M1のパケット群の中で、無線通信装置M1が無通信の区間になっている無通信区間h1を検出する。同様に、検出手段1bは、無線通信装置M2のパケット群の中で、無線通信装置M2が無通信の区間になっている無通信区間h2を検出する。
〔ステップS3〕判定手段1cは、無線通信装置M1の無通信区間h1と、無線通信装置M2の無通信区間h2との重なりの割合を算出する。そして、判定手段1cは、重なりの割合と閾値とを比較する。
〔ステップS4〕判定手段1cは、重なりの割合が閾値以上の場合には、無線通信装置M1と無線通信装置M2とは、同一の無線基地局(B1またはB2)に接続していると判定する。例えば、図1に示すように、無線通信装置M1、M2は、同一の無線基地局B1に接続されている状態である。
〔ステップS5〕判定手段1cは、重なりの割合が閾値未満の場合には、無線通信装置M1と無線通信装置M2とは、同一の無線基地局(B1またはB2)に接続しておらず、互いに異なる無線基地局に接続していると判定する。例えば、図1に示すように、無線通信装置M1は、無線基地局B1に接続され、無線通信装置M2は、無線基地局B2に接続されている状態である。
パケット解析装置1では、上記のように、ネットワークの有線区間で取得したパケット群の無通信区間h1、h2にもとづいて、複数の無線通信装置が同一の無線基地局(B1またはB2)に接続しているか否かを判定する。これにより、有線区間におけるパケットの監視により、複数の無線通信装置M1、M2が接続する無線基地局(B1またはB2)の同一性を判定できる。
この判定は、無線基地局B1、B2の特徴を利用したものである。すなわち無線基地局B1、B2は、その無線基地局B1、B2に接続したいずれの無線端末装置にも通信を許容しない期間を有している。例えば無線基地局B1、B2は、自身の存在を無線端末装置に知らせるため、ビーコンと呼ばれる信号を定期的に送信する。無線基地局B1、B2がビーコンを送信している間は、その無線基地局B1、B2に接続した無線端末装置は、いずれも通信をすることができない。そのため、無線基地局B1、B2がビーコンを送信している期間は、その無線基地局B1、B2に接続した複数の無線端末装置それぞれの無通信区間h1、h2となる。その結果、同一の無線基地局(B1またはB2)に接続している複数の無線端末装置は、無通信区間h1、h2の重なり度合いが高くなる。これは、無通信区間h1、h2の重なり度合いの高い無線端末装置同士は、同一の無線基地局(B1またはB2)に接続している可能性が高いことを意味する。
複数の無線通信装置M1、M2が接続する無線基地局(B1またはB2)の同一性を判定できることで、通信品質の劣化箇所の切り分けが容易になる。
例えば、無線通信装置M1、M2に対して、無線通信装置M1、M2の通信品質に劣化が生じていることが解析されており、無線通信装置M1、M2が無線基地局B1に接続していると判定されたとする。
この場合、同一の無線基地局B1に接続している無線通信装置M1、M2の両方に通信品質の劣化が生じていることから、劣化原因は、無線通信装置M1、M2側ではなく、無線基地局B1側に存在している可能性が高いと判断できる。なお、劣化原因が無線基地局B1側にある場合には、無線基地局B1自身に劣化原因がある場合と、無線基地局B1に関連する他の部分に劣化原因がある場合が含まれる。例えば、無線基地局B1に接続された有線区間のどこかに劣化原因がある場合も、劣化原因が無線基地局B1側にある場合に含まれる。
また、無線通信装置M1、M2に対して、無線通信装置M1の通信品質に劣化が生じていることが解析されており、無線通信装置M1、M2が同一の無線基地局B1に接続していると判定されたとする。
この場合、同一の無線基地局B1に接続している無線通信装置M1、M2の内、無線通信装置M1のみに通信品質の劣化が生じていることから、劣化原因は、無線基地局B1側でなく、無線通信装置M1側に存在している可能性が高いと判断できる。
このように、パケット解析装置1の上記の機能により、無線通信の通信品質に劣化が認められた場合、無線通信装置または無線通信装置以外(例えば、無線基地局B1、B2)のどちらに劣化原因があるのかを切り分けることが容易になる。
なお、無通信区間h1、h2の重なる期間の前後のパケットの取得時刻にもとづいて、接続している無線基地局(B1またはB2)の同一性を判定することもできる。例えば判定手段1cは、無通信区間h1と無通信区間h2とに重なる期間があるとき、無通信区間h1の直後に位置するパケット#7と、無通信区間h2の直後に位置するパケット#15との取得時刻の差を計算し、計算した差をパケット間隔とする。判定手段1cは、パケット間隔が閾値以下の場合に、無線通信装置M1と無線通信装置M2とは、同一の無線基地局(B1またはB2)に接続していると判定する。また判定手段1cは、パケット間隔が閾値以上の場合、無線通信装置M1と無線通信装置M2とは、異なる無線基地局B1、B2に接続していると判定する。
この判定は、無線基地局B1、B2が無線通信装置M1、M2からのパケット送信を停止する期間が終了すると、接続している無線通信装置M1、M2それぞれからのパケット送信が、少ない時間差で実施されることを利用している。例えば無線通信装置M1、M2が無線基地局B1に接続しているとき、無線基地局B1がビーコンを送信している期間は、いずれの無線通信装置M1、M2もパケットを送信できない。無線基地局B1によるビーコンの送信が終了すると、無線通信装置M1、M2は順番に無線基地局B1から帯域割り当てを受け、パケットを送信する。すると無線通信装置M1、M2それぞれの無通信区間h1、h2後の最初のパケットの送信時刻に、大きな差はないはずである。したがって、無通信区間h1、h2の重なる期間の直後に無線通信装置M1、M2それぞれが送信したパケットの取得時刻の差が閾値以下であれば、無線通信装置M1、M2が同一の無線基地局B1に接続していると判断できる。
同様に、無線通信装置M1、M2が無線基地局B1に接続しているとき、無線基地局B1によるビーコンの送信を開始すると、無線通信装置M1、M2は同時にパケット送信が不能となる。従って、無通信区間h1、h2の直前のパケットの取得時刻の差を、パケット間隔としても、接続している無線基地局B1の同一性を正しく判定できる。
なお、判定手段1cによる判定は、無線通信装置M1、M2が共に継続してパケット送信を試みている期間に行うことで、より正確に判定できる。換言すると、無線通信装置M1、M2にいずれかパケット送信を試みていない期間は、無線基地局B1、B2の同一性判定の対象から除外することで、誤った判定結果となることを抑止できる。
そこで判定手段1cは、例えば、一定の集計期間内に取得されたパケット群の中のパケット数が所定数未満の場合、その集計期間を判定対象から除外する。また判定手段1cは、一定の集計期間内に検出された無通信区間h1、h2の数が所定数未満の場合、その集計期間を判定対象から除外してもよい。これにより、誤った判定結果となることが抑止される。
なお、取得手段1a、検出手段1b、および判定手段1cは、例えばパケット解析装置1が有するプロセッサにより実現することができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、無線LANを構築するシステムの有線区間でパケットキャプチャを行い、パケット群の中の無通信区間にもとづいて、複数の無線通信装置が同一の無線基地局に接続しているか否かを判定するものである。なお、以降の説明では、無線通信装置を無線LAN端末、無線基地局をAP(アクセスポイント)と呼ぶ。
図2は、無線LAN通信システムの一構成例を示す図である。無線LAN通信システム1−1は、無線LAN端末21〜25、AP31、32、パケット解析装置10およびサーバ40を備える。また、無線LAN通信システム1−1の通信区間は、有線区間と無線区間とに分けられる。
有線区間において、有線L1の端部にはサーバ40が位置し、有線L1上には、分岐装置であるスイッチ(またはタップ)p1、スイッチp2が設けられている。そして、スイッチp1を介してパケット解析装置10が接続され、スイッチp2を介してAP31、32が接続されている。
また、図2の例では、無線区間において、AP31には、無線LAN端末21〜23が接続され、AP32には、無線LAN端末24、25が接続されている。
パケット解析装置10は、無線LANの通信状態を解析して、無線LANの通信品質を管理する。この場合、パケット解析装置10は、システム内の有線区間においてパケットキャプチャを行って、すなわち、有線L1を流れるパケットを、スイッチp1を介して取得して、無線LANの通信状態の解析を行う。
図3は、通信状態の解析結果の一例を示す図である。パケット解析装置10は、有線区間におけるパケットキャプチャにより、無線LAN端末21〜25とサーバ40との間の通信状態の解析を行うことができる。
図3の例では、パケット解析装置10は、無線LAN端末21とサーバ40との間の通信品質は良好であり、無線LAN端末22とサーバ40との間の通信品質は良好であると認識している。
さらに、パケット解析装置10は、無線LAN端末23とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末24とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末25とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあると認識している。
ここで、有線L1を流れるパケットには、無線LAN端末がどのAPに接続しているかという情報は含まれていない。このため、従来では、無線LAN端末とAPとの間のAP単位での通信状態の解析は困難になっている。
したがって、図3の例に示すように、無線LAN端末とサーバとの間の通信品質の劣化が検出されたとしても、通信品質劣化の原因が、無線LAN端末とAPとのどちらにあるのか切り分けることが困難なものになっている。
なお、パケット解析装置が、無線LAN端末とAPとの通信情報をAPから取得して、無線LANの通信状態を解析することが考えられる。しかし、APから当該通信情報を取得するには、APの管理者に依頼したり、各APにログインしてコマンドを発行したりする等を行うことになるので、容易に取得することができない。
したがって、第2の実施の形態では、無線LANを構築するシステムの有線区間でパケット群を取得し、パケット群のパケットフロー中の無通信区間にもとづいて、複数の無線通信装置が同一の無線基地局に接続しているか否かを判定する。
これにより、通信品質の劣化が認められた場合、通信品質の劣化箇所として、無線LAN端末側に劣化原因があるのか、またはAP側に劣化原因があるのかの切り分けを可能にするものである。
図4は、第2の実施の形態に用いるパケット解析装置のハードウェアの一構成例を示す図である。パケット解析装置10は、プロセッサ101によって装置全体が制御されている。プロセッサ101には、バス109を介してメモリ102と複数の周辺機器が接続されている。プロセッサ101は、マルチプロセッサであってもよい。
プロセッサ101は、例えばCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、またはDSP(Digital Signal Processor)である。プロセッサ101の機能の少なくとも一部を、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現してもよい。
メモリ102は、パケット解析装置10の主記憶装置として使用される。メモリ102には、プロセッサ101に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、メモリ102には、プロセッサ101による処理に必要な各種データが格納される。メモリ102としては、例えばRAM(Random Access Memory)などの揮発性の半導体記憶装置が使用される。
バス109に接続されている周辺機器としては、HDD(Hard Disk Drive)103、グラフィック処理装置104、入力インタフェース105、光学ドライブ装置106、機器接続インタフェース107およびネットワークインタフェース108がある。
HDD103は、内蔵したディスクに対して、磁気的にデータの書き込みおよび読み出しを行う。HDD103は、パケット解析装置10の補助記憶装置として使用される。HDD103には、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および各種データが格納される。なお補助記憶装置としては、フラッシュメモリなどの不揮発性の半導体記憶装置を使用することもできる。
グラフィック処理装置104には、モニタ201が接続されている。グラフィック処理装置104は、プロセッサ101からの命令に従って、画像をモニタ201の画面に表示させる。モニタ201としては、CRT(Cathode Ray Tube)を用いた表示装置や液晶表示装置などがある。
入力インタフェース105には、キーボード202とマウス203とが接続されている。入力インタフェース105は、キーボード202やマウス203から送られてくる信号をプロセッサ101に送信する。
なお、マウス203はポインティングデバイスの一例であり、他のポインティングデバイスを使用することもできる。他のポインティングデバイスとしては、タッチパネル、タブレット、タッチパッド、トラックボールなどがある。
光学ドライブ装置106は、レーザ光などを利用して、光ディスク204に記録されたデータの読み取りを行う。光ディスク204は、光の反射によって読み取り可能なようにデータが記録された可搬型の記録媒体である。光ディスク204には、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(Re Writable)などがある。
機器接続インタフェース107は、パケット解析装置10に周辺機器を接続するための通信インタフェースである。例えば機器接続インタフェース107には、メモリ装置205やメモリリーダライタ206を接続することができる。メモリ装置205は、機器接続インタフェース107との通信機能を搭載した記録媒体である。メモリリーダライタ206は、メモリカード207へのデータの書き込み、またはメモリカード207からのデータの読み出しを行う装置である。メモリカード207は、カード型の記録媒体である。
ネットワークインタフェース108は、ネットワーク110(無線LANを含む)に接続されている。ネットワークインタフェース108は、ネットワーク110を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
以上のようなハードウェア構成によって、第2の実施の形態の処理機能を実現することができる。なお、第1の実施の形態に示したパケット解析装置1も、図4に示したパケット解析装置10と同様のハードウェアにより実現することができる。
パケット解析装置10は、例えばコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを実行することにより、第2の実施の形態の処理機能を実現する。パケット解析装置10に実行させる処理内容を記述したプログラムは、様々な記録媒体に記録しておくことができる。
例えば、パケット解析装置10に実行させるプログラムをHDD103に格納しておくことができる。プロセッサ101は、HDD103内のプログラムの少なくとも一部をメモリ102にロードし、プログラムを実行する。またパケット解析装置10に実行させるプログラムを、光ディスク204、メモリ装置205、メモリカード207などの可搬型記録媒体に記録しておくこともできる。
可搬型記録媒体に格納されたプログラムは、例えばプロセッサ101からの制御により、HDD103にインストールされた後、実行可能となる。またプロセッサ101が、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み出して実行することもできる。
図5は、第2の実施の形態に用いるパケット解析装置の機能の一例を示すブロック図である。パケット解析装置10は、パケット受信部11、パケット分類部12、パケット処理部13および記憶部14を備える。
パケット処理部13は、パケット情報記録部13a、通信分類部13b、パケット抽出部13c、無通信区間情報記録部13d、パケット間隔算出部13e、無通信区間判定部13f、無通信区間比較部13g、同一AP接続判定部13hおよびパケット解析部13iを含む。
これらの各構成部の機能は、図4に示したプロセッサ101によって実行される。記憶部14は、図4に示したメモリ102およびHDD103に対応する。なお、各構成部を論理回路等によってハードウェア回路で構成することもできる。
また、図1に示した取得手段1aの機能は、パケット受信部11およびパケット分類部12で実現され、図1に示した検出手段1bおよび判定手段1cの機能は、パケット処理部13で実現される。
パケット受信部11は、有線L1を流れるパケットを、スイッチp1を介して受信する。パケット分類部12は、受信したパケットの送信元IPアドレスを認識して、送信元IPアドレス毎にパケットを分類する。
パケット情報記録部13aは、パケットの送信元IPアドレスをパケット情報として記憶部14に記録する。通信分類部13bは、無線LAN端末の送信元IPアドレスにもとづいて、無線LAN通信と、有線LAN通信とを分類する。
パケット抽出部13cは、無線LAN通信からパケットを抽出する。無通信区間情報記録部13dは、抽出された解析対象のパケットの無通信区間情報を記憶部14に記録する。
パケット間隔算出部13eは、1つ前の前回抽出されたパケットと、今回抽出されたパケットとのパケット間隔を算出する。無通信区間判定部13fは、算出されたパケット間隔と、パケット間隔を無通信区間と判定するための閾値とを比較して、算出されたパケット間隔が無通信区間であるか否かを判定する。
無通信区間比較部13gは、他の無線LAN接続の無通信区間と、比較対象の当該無線LAN接続の無通信区間とを比較し、比較結果を接続AP解析情報として記憶部14に記録する。
同一AP接続判定部13hは、予め設定した集計期間内のパケットにもとづいて、無通信区間比較部13gによる比較結果を用いて、複数の無線LAN端末が同一APに接続しているか否かを判定する。そして、同一AP接続判定部13hは、判定結果を接続AP解析情報として記憶部14に記録する。
パケット解析部13iは、無線LAN端末とサーバとの間の通信状態の解析を行う。また、パケット解析部13iは、通信品質の劣化が認められた場合、通信品質が劣化している箇所の切り分けを行う。
記憶部14は、上述のパケット情報、無通信区間情報および接続AP解析情報を記憶する。また、これらの情報以外にも各構成部で利用される各種のパラメータや、パケット解析装置10の全体制御に使用される情報などを記憶する。
次にパケット解析装置10において、無線LAN端末の無通信区間にもとづいて、複数の無線LAN端末が同一APに接続しているか否かを判定する同一AP接続判定の動作について説明する。
最初に、無線LAN上で無線LAN端末の無通信区間が発生する理由について代表的な例を挙げて説明する。無線LANの通信規格IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11a、802.11b、802.11g等では、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)による通信手順が採用されている。
CSMA/CAでは、同じチャネルを使う無線LAN端末が複数台ある場合、通信しようとする無線LAN端末は、他無線LAN端末が通信中かどうかをチェックして、通信中ならその通信の終了を待つ。そして、チャネルが一定時間以上継続して空いていることを確認してからデータを送信するというものである。無線LANでは、同じチャネルのデータ衝突を検出できないので、このような手法で衝突を回避している。
このように、無線LANでは、現在通信を行っている無線LAN端末の通信終了を待っている無線LAN端末が存在するため、これらの無線LAN端末には無通信区間が生じることになる。
また、上記の理由の他にも、例えば、APが配下の無線LAN端末に対してブロードキャストを行っている場合、ブロードキャストされたデータを受信している無線LAN端末には、無通信区間が生じることになる。
次に2台の無線LAN端末の無通信区間の重なりの割合(以下、重なり割合)にもとづいて、同一AP接続判定を行う場合について説明する。
図6、図7は、無通信区間の重なり割合にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。図6は、無線LAN端末21、22が同一AP31に接続している場合を示し、図7は、無線LAN端末21、22が異なるAP31、32にそれぞれ接続している場合を示している。
なお、第1の無通信区間と、第2の無通信区間とに重なりがある場合、第2の無通信区間に対する第1の無通信区間の重なり割合を、(第1の無通信区間と第2の無通信区間との共通の無通信区間)÷(第1の無通信区間)と定義する。なお、重なり割合の数値は、以降パーセンテージで示す。
図6において、AP31に無線LAN端末21、22が接続しており、AP通信不可時間帯T1−1、T1−2は、AP31と、無線LAN端末21、22との通信が不可となる時間帯になっている。
無線LAN端末21とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末21は、AP31へパケットa1〜a10を送信している。また、無線LAN端末21のパケット送信中に、無通信区間t11、t12が生じている。
無線LAN端末22とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末22は、AP31へパケットb1〜b10を送信している。また、無線LAN端末22のパケット送信中に、無通信区間t21、t22が生じている。
ここで、無線LAN端末21、22それぞれの無通信区間の重なり割合を見ると、無線LAN端末21の無通信区間t11と、無線LAN端末22の無通信区間t21とは同じ時間間隔なので、どちらも重なり割合は100%である。
また、無線LAN端末22の無通信区間t22に対する、無線LAN端末21の無通信区間t12の重なり割合は100%である。さらに、無線LAN端末21の無通信区間t12に対する、無線LAN端末22の無通信区間t22の重なり割合は70%である。
一方、図7において、AP31に無線LAN端末21が接続し、AP32に無線LAN端末22が接続している。AP通信不可時間帯T2−1、T2−2は、AP31と、無線LAN端末21との通信が不可となる時間帯になっており、AP通信不可時間帯T3−1は、AP32と、無線LAN端末22との通信が不可となる時間帯になっている。
無線LAN端末21とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末21は、AP31へパケットa1〜a10を送信している。また、無線LAN端末21のパケット送信中に、無通信区間t31、t32が生じている。
無線LAN端末22とAP32との無線LAN接続において、無線LAN端末22は、AP32へパケットb1〜b10を送信している。また、無線LAN端末22のパケット送信中に、無通信区間t41、t42が生じている。
ここで、無線LAN端末21、22それぞれの無通信区間の重なり割合を見ると、無線LAN端末22の無通信区間t41に対する、無線LAN端末21の無通信区間t31の重なり割合は30%である。さらに、無線LAN端末21の無通信区間t31に対する、無線LAN端末22の無通信区間t41の重なり割合は20%になっている。
また、無線LAN端末22の無通信区間t41に対する、無線LAN端末21の無通信区間t32の重なり割合は25%である。さらに、無線LAN端末21の無通信区間t32に対する、無線LAN端末22の無通信区間t41の重なり割合は10%になっている。
また、無線LAN端末22の無通信区間t42に対する、無線LAN端末21の無通信区間t32の重なり割合は25%である。さらに、無線LAN端末21の無通信区間t32に対する、無線LAN端末22の無通信区間t42の重なり割合は25%になっている。
このように、一方の無線LAN端末の無通信区間と、他方の無線LAN端末の無通信区間との重なり割合は、同一APに2台の無線LAN端末が接続している場合の方が、異なるAPに2台の無線LAN端末がそれぞれ接続している場合よりも大きくなる。
したがって、同一AP接続判定において、図6、図7に示す例では、重なり割合の閾値を70%とすれば、無線LAN端末21、22の無通信区間の重なり割合が70%以上ならば同一APに接続していると判定することができる。逆に、無線LAN端末21、22の無通信区間の重なり割合が70%未満ならば、無線LAN端末21、22は、異なるAPにそれぞれ接続していると判定することができる。
このように、パケット解析装置10は、無線LAN端末21が送信したパケット群の中の無通信区間と、無線LAN端末22が送信したパケット群の中の無通信区間との重なり割合を算出し、重なり割合と閾値とを比較する。
そして、パケット解析装置10は、重なり割合が閾値以上の場合に、無線LAN端末21、22は、同一APに接続していると判定する。これにより、2台の無線LAN端末が、同一APに接続しているか否かの判定を高精度に効率よく行うことができる。
なお、重なり割合を算出して、算出した重なり割合と閾値とを比較する場合、実際には、複数の重なり割合の平均値を算出し、重なり割合の平均値と閾値との比較によって同一AP接続判定が行われることが好ましい。
次に一方の無線LAN端末の無通信区間前後に位置するパケットと、他方の無線LAN端末の無通信区間前後に位置するパケットとのパケット間隔(パケット時間差)にもとづいて、同一AP接続判定を行う場合について説明する。
図8、図9は、無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔にもとづく同一AP接続判定を説明するための図である。図8は、無線LAN端末21、22が同一APに接続している場合を示し、図9は、無線LAN端末21、22が異なるAPにそれぞれ接続している場合を示している。
図8において、AP31に無線LAN端末21、22が接続しており、AP通信不可時間帯T1−1、T1−2は、AP31と、無線LAN端末21、22との通信が不可となる時間帯になっている。
無線LAN端末21とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末21は、AP31へパケットa1〜a10を送信している。また、無線LAN端末21のパケット送信中に、無通信区間t11、t12が生じている。
無線LAN端末22とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末22は、AP31へパケットb1〜b10を送信している。また、無線LAN端末22のパケット送信中に、無通信区間t21、t22が生じている。
ここで、無線LAN端末21、22それぞれの無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔を見ると、無線LAN端末21の無通信区間t11の直後にはパケットa5が位置し、無線LAN端末22の無通信区間t21の直後にはパケットb5が位置している。パケットa5とパケットb5とのパケット間隔は、閾値以下にあるとすると、パケットa5とパケットb5とのパケット間隔は小さい。
一方、図9において、AP31に無線LAN端末21が接続し、AP32に無線LAN端末22が接続している。AP通信不可時間帯T2−1、T2−2は、AP31と、無線LAN端末21との通信が不可となる時間帯になっており、AP通信不可時間帯T3−1は、AP32と、無線LAN端末22との通信が不可となる時間帯になっている。
無線LAN端末21とAP31との無線LAN接続において、無線LAN端末21は、AP31へパケットa1〜a10を送信している。また、無線LAN端末21のパケット送信中に、無通信区間t31、t32が生じている。
無線LAN端末22とAP32との無線LAN接続において、無線LAN端末22は、AP32へパケットb1〜b10を送信している。また、無線LAN端末22のパケット送信中に、無通信区間t41、t42が生じている。
ここで、無線LAN端末21、22それぞれの無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔を見ると、無線LAN端末21の無通信区間t31の直後にはパケットa5が位置し、無線LAN端末22の無通信区間t41の直後にはパケットb9が位置している。パケットa5とパケットb9とのパケット間隔は、閾値を超えているとすると、パケットa5とパケットb9とのパケット間隔は大きい。
このように、一方の無線LAN端末の無通信区間の直後に位置するパケットと、他方の無線LAN端末の無通信区間の直後に位置するパケットのパケット間隔が求められる。この場合、同一APに2台の無線LAN端末が接続している場合の方が、異なるAPに2台の無線LAN端末がそれぞれ接続している場合よりも小さくなる。
したがって、同一AP接続判定において、無線LAN端末21、22の無通信区間の直後に位置する2つのパケットのパケット間隔が、閾値以下で小さい場合、同一APに接続していると判定することができる。
逆に、無線LAN端末21、22の無通信区間の直後に位置する2つのパケットのパケット間隔が閾値を超えて大きい場合には、異なるAPにそれぞれ接続していると判定することができる。
なお、図8、図9に示す例は、無通信区間の直後に位置する2つのパケットのパケット間隔から同一APに接続しているか否かを判定するとしたが、無通信区間の直前に位置する2つのパケットのパケット間隔で判定することもできる。
例えば、図8では、無通信区間t11の直前に位置するパケットa4と、無通信区間t21の直前に位置するパケットb4とのパケット間隔は閾値以下にあるとする。
また、図9では、無通信区間t31の直前に位置するパケットa4と、無通信区間t41の直前に位置するパケットb8とのパケット間隔は、閾値を超えるとする。したがって、パケット解析装置10において、パケット間隔が閾値以下の図8の場合は、無線LAN端末21、22が同一APに接続していると判定することができる。
このように、パケット解析装置10は、無線LAN端末21が送信したパケット群の中の無通信区間の直前または直後に位置するパケットと、無線LAN端末22が送信したパケット群の中の無通信区間の直前または直後に位置するパケットとのパケット間隔を求める。
そして、パケット解析装置10は、求めたパケット間隔と閾値とを比較し、パケット間隔が閾値以下の場合には、無線LAN端末21、22は、同一のAPに接続していると判定する。これにより、2台の無線LAN端末が、同一APに接続しているか否かの判定を高精度に効率よく行うことができる。
なお、パケット間隔を算出して、算出したパケット間隔と閾値とを比較する場合、実際には、複数のパケット間隔の平均値を算出し、パケット間隔の平均値と閾値との比較によって同一AP接続判定が行われることが好ましい。
次にパケット解析装置10の動作についてフローチャートを用いて説明する。図10はパケット解析装置の動作の一例を示すフローチャートである。
〔ステップS11〕パケット受信部11は、有線区間を流れるパケットを受信する。
〔ステップS12〕パケット分類部12は、受信したパケットのヘッダ情報から送信元IPアドレスを認識して、送信元IPアドレス毎にパケットを分類する。
〔ステップS13〕パケット情報記録部13aは、パケットの送信元IPアドレスをパケット情報として記憶部14に記録する。
〔ステップS14〕通信分類部13bは、記録された送信元IPアドレスから、無線LAN端末の送信元IPアドレスを識別する。そして、通信分類部13bは、無線LAN通信と、有線LAN通信とを分類する。APには、無線LAN端末の他に、有線LAN端末も接続できるので、この処理において無線LAN通信を特定している。
なお、無線LAN内の無線LAN端末に割り当てられるIPアドレスの範囲は予め決められており、無線LAN端末のIPアドレスのリストは、記憶部14に事前に記憶されている。
〔ステップS15〕パケット抽出部13cは、特定された無線LAN通信からパケットを抽出する。パケット抽出部13cにより抽出されるパケットは、無線区間とAPとを通過した、無線LAN端末が送信したパケットであるため、解析対象のパケット(以下、対象パケットと呼ぶ)となる。
〔ステップS16〕無通信区間情報記録部13dは、対象パケットの属性をデフォルト値に設定(例えば、“スタート(start)”を設定)する。そして、無通信区間情報記録部13dは、対象パケットの受信時刻、通信情報およびデフォルト値に設定した属性を、無通信区間情報として記憶部14に記録する。通信情報は、例えば、送信元IPアドレスを使用できる。
〔ステップS17〕パケット間隔算出部13eは、前回抽出された対象パケットと、今回抽出された対象パケットとのパケット間隔を算出する(受信時刻の差分を求める)。
〔ステップS18〕無通信区間判定部13fは、算出されたパケット間隔と、パケット間隔を無通信区間と判定するための閾値(例えば、10msec)とを比較する。
そして、無通信区間判定部13fは、算出されたパケット間隔が閾値以上であれば、無通信区間であると判定して、今回抽出された対象パケットの属性を“エンド(end)”に設定して、無通信区間情報に記録する。
また、無通信区間判定部13fは、算出されたパケット間隔が閾値未満であれば、無通信区間でないと判定して、今回抽出された対象パケットの属性は“スタート”のままにする。
〔ステップS19〕無通信区間比較部13gは、受信した対象パケットの属性が“エンド”であるか否かを判定する。属性が“エンド”の場合は、処理がステップS20に進められ、属性が“スタート”の場合は、処理がステップS11に進められる。
〔ステップS20〕無通信区間比較部13gは、他の無線LAN接続の無通信区間と、比較対象の当該無線LAN接続の無通信区間とを比較する。そして、無通信区間比較部13gは、比較結果を接続AP解析情報として記憶部14に記録する。
例えば、比較結果は、図6、図7で上述した重なり割合、または図8、図9で上述したパケット間隔に相当する。
〔ステップS21〕同一AP接続判定部13hは、同一AP接続判定を行うための対象パケットの集計期間が終了か否かを判別する。集計期間が終了した場合は、処理がステップS22に進められ、集計期間が終了していない場合は、処理がステップS11に進められる。
〔ステップS22〕同一AP接続判定部13hは、集計期間内に集計された対象パケットの数、または集計期間内の無通信区間の数が、同一AP接続判定を行う際の判定対象として適切か否かを判別する。そして、同一AP接続判定部13hは、適切でない対象パケットの数または無通信区間の数を含む集計期間については排除する。すなわち同一AP接続判定部13hは、判定対象として不適切な集計期間については、判定対象から除外する。
〔ステップS23〕同一AP接続判定部13hは、判定対象として適切な集計期間内の対象パケットにもとづいて、無通信区間比較部13gの比較結果を用いて、2台の無線LAN端末が同一APに接続しているか否かを判定する。そして、同一AP接続判定部13hは、判定結果を接続AP解析情報として記憶部14に記録する。
例えば、同一AP接続判定部13hは、すべての重なり割合の平均値が閾値以上であれば、同一APに接続していると判定して、記憶部14の接続AP解析情報の判定結果に記録する。
〔ステップS24〕パケット解析部13iは、無線LAN端末とサーバ40との間の通信状態の解析を行う。また、パケット解析部13iは、通信品質の劣化が認められた場合、同一AP接続判定の結果にもとづいて、通信品質の劣化箇所として、無線LAN端末側に劣化原因があるのか、またはAP側に劣化原因があるのかの切り分けを行う。
次に無通信区間の重なり割合の実測データについて説明する。図11、図12は、無通信区間の重なり割合の実測データの一例を示す図である。
図11は、2台の無線LAN端末が同一APに接続している場合を示し、図12は、2台の無線LAN端末が異なるAPにそれぞれ接続している場合を示している。縦軸は無通信区間が発生する頻度、横軸は無通信区間の重なり割合(%)である。
無通信区間の重なりが発生する場合、2台の無線LAN端末が同一APに接続している状態では、図11に示すように、70%〜100%の重なり割合が多く発生している。また、2台の無線LAN端末が異なるAPにそれぞれ接続している状態では、図12に示すように、30%〜40%の重なり割合が多く発生している。
したがって、これらの実測データから、無通信区間の重なり割合と閾値とを比較して同一AP接続判定を行う際の該閾値を決めることができる。例えば、図11、図12の実測データの結果から、閾値を70%とすることができる。
この場合、同一AP接続判定部13hは、無線LAN端末21、22の無通信区間の重なり割合の最頻値や中央値などが70%以上ならば同一APに接続していると判定する。また、無線LAN端末21、22の無通信区間の重なり割合の最頻値や中央値などが70%未満ならば、異なるAPに接続していると判定することになる。
次に同一AP接続判定を行う際の集計期間について説明する。図13は、判定対象として適切な集計期間の一例を示す図である。判定対象として適切な集計期間とは、集計期間内に、所定数以上のパケットが存在し、さらに所定数以上の無通信区間が生じているものである。
例えば、集計期間内に、一方の無線LAN端末が送信しているパケットが所定数以上あり、該無線LAN端末のパケット送信状態において、所定数以上の無通信区間が生じていることである。
さらに加えて、集計期間内に、他方の無線LAN端末が送信しているパケットが所定数以上あり、該無線LAN端末のパケット送信状態において、所定数以上の無通信区間が生じていることである。このような状態の集計期間は、同一AP接続判定を行う際の判定対象として適切な集計期間となる。
ここで、集計期間の適切性の条件を、例えば、パケットの所定数を9、無通信区間の所定数を2とする。図13の例では、集計期間Tc1内に、無線LAN端末21の送信パケットa1〜a9が存在している。また、無線LAN端末21のパケット送信状態において、パケットa4と、パケットa5との間に無通信区間t51が生じ、パケットa6と、パケットa7との間に無通信区間t52が生じている。よって、無線LAN端末21において、パケット数および無通信区間の数は条件を満たしている。
一方、集計期間Tc1内には、無線LAN端末22の送信パケットb1〜b13が存在している。無線LAN端末22のパケット送信状態において、パケットb4と、パケットb5との間に無通信区間t61が生じ、パケットb10と、パケットb11との間に無通信区間t62が生じている。よって、無線LAN端末22において、パケット数および無通信区間の数は条件を満たしている。
したがって、図13に示す集計期間Tc1は、2台の無線LAN端末21、22共に条件を満たしているので、判定対象として適切な集計期間となる。
図14は、判定対象として不適切な集計期間の一例を示す図である。判定対象の不適切な集計期間の例として、集計期間内に、所定数以上のパケットが存在しない場合を示している。
ここで、集計期間の適切性の条件を、例えば、パケットの所定数を9、無通信区間の所定数を2とする。図14の例では、集計期間Tc2内に、無線LAN端末21の送信パケットa1〜a5が存在している。また、無線LAN端末21のパケット送信状態において、パケットa2と、パケットa3との間に無通信区間t71が生じ、パケットa4と、パケットa5との間に無通信区間t72が生じている。
この場合、無通信区間の数は条件を満たしているが、パケット数は条件を満たしていないため、この時点で集計期間Tc2は、同一AP接続判定部13hにより、判定対象として不適切な集計期間と判別される。
なお、無線LAN端末22についても見ると、無線LAN端末22の送信パケットb1〜b4が存在している。また、無線LAN端末22のパケット送信状態において、パケットb2と、パケットb3との間に無通信区間t81が生じ、パケットb3と、パケットb4との間に無通信区間t82が生じている。
この場合、無通信区間の数は条件を満たしているが、パケット数は条件を満たしていないため、集計期間Tc2は、判定対象として不適切な集計期間となる。
図15は、判定対象として不適切な集計期間の一例を示す図である。判定対象の不適切な集計期間の例として、集計期間内に、所定数以上の無通信区間が存在しない場合を示している。
ここで、集計期間の適切性の条件を、例えば、パケットの所定数を9、無通信区間の所定数を2とする。図15の例では、集計期間Tc3内に、無線LAN端末21の送信パケットa1〜a13が存在している。また、無線LAN端末21のパケット送信状態において、パケットa2と、パケットa3との間に無通信区間t91が生じている。
この場合、パケット数は条件を満たしているが、無通信区間の数は条件を満たしていないため、この時点で集計期間Tc3は、同一AP接続判定部13hにより、判定対象として不適切な集計期間と判別される。
なお、無線LAN端末22についても見ると、無線LAN端末22の送信パケットb1〜b9が存在している。また、無線LAN端末22のパケット送信状態において、パケットb4と、パケットb5との間に無通信区間t92が生じている。
この場合、パケット数は条件を満たしているが、無通信区間の数は条件を満たしていないため、集計期間Tc3は、判定対象として不適切な集計期間となる。
このように、同一AP接続判定部13hは、一定の集計期間内に取得された、パケット群の中のパケット数、または集計期間内に検出された無通信区間の数が、同一AP接続判定を行う際の判定対象として適切か否かを判別する。そして、同一AP接続判定部13hは、適切でないパケット数または無通信区間の数を含む集計期間は排除する。これにより、判定対象として適切な集計期間に対して同一AP接続判定を行うことができるので、同一AP接続判定の精度を高めることが可能になる。
次に同一AP接続判定の動作について、図16〜図18を用いて詳しく説明する。図16は、集計期間内に存在するパケットの一例を示す図である。判定対象として適切な集計期間Tc0内に、3台の無線LAN端末21、22、23のパケット群が存在している例を示している。
無線LAN端末21の送信パケットとしては、パケットa1〜a7が存在している。また、無線LAN端末21のパケット送信状態において、パケットa4と、パケットa5との間に無通信区間t1が生じている。
無線LAN端末22の送信パケットとしては、パケットb1〜b9が存在している。また、無線LAN端末22のパケット送信状態において、パケットb4と、パケットb5との間に無通信区間t2が生じ、パケットb8と、パケットb9との間に無通信区間t4が生じている。
無線LAN端末23の送信パケットとしては、パケットc1〜c9が存在している。また、無線LAN端末23のパケット送信状態において、パケットc7と、パケットc8との間に無通信区間t3が生じている。
図17は、無通信区間情報管理テーブルの一例を示す図である。無通信区間情報は、記憶部14において、図17に示すようなテーブルで記憶管理される。無通信区間情報管理テーブルTL1は、パケットの受信時刻、属性(スタート/エンド)および通信情報の項目を有し、パケット受信部11がパケットを受信した順に、無通信区間情報が記録される。図17の記録例は、図16に示した集計期間Tc0内のパケットに関する無通信区間情報を示している。
なお、通信情報は、無線LAN端末21〜23のIPアドレスとしてよい。このため、図17の例では、IPアドレスを記載する代わりに“無線LAN端末21”、“無線LAN端末22”、“無線LAN端末23”というように、各無線LAN端末を特定する名称を通信情報として記載している。
ここで、無線LAN端末21では、パケットa4と、パケットa5との間に無通信区間t1が生じている。よって、無通信区間情報管理テーブルTL1において、パケットa4の受信時刻における属性はスタート、パケットa5の受信時刻における属性はエンドになっている。
無線LAN端末22では、パケットb4と、パケットb5との間に無通信区間t2が生じ、パケットb8と、パケットb9との間に無通信区間t4が生じている。
よって、無通信区間情報管理テーブルTL1において、パケットb4の受信時刻における属性はスタート、パケットb5の受信時刻における属性はエンドになり、パケットb8の受信時刻における属性はスタート、パケットb9の受信時刻における属性はエンドになっている。
無線LAN端末23では、パケットc7と、パケットc8との間に無通信区間t3が生じている。よって、無通信区間情報管理テーブルTL1において、パケットc7の受信時刻における属性はスタート、パケットc8の受信時刻における属性はエンドになっている。
無通信区間情報管理テーブルTL1を用いて、無通信区間比較部13gの動作について説明する。
〔S31〕無通信区間比較部13gは、属性がエンドのパケットa5の受信時刻より前に、属性がエンドになっているパケットはないので、無通信区間t1との比較対象はなく、比較処理は行わない。
〔S32〕無通信区間比較部13gは、属性がエンドのパケットb5の受信時刻より前に、属性がエンドになっている他パケットとして、パケットa5があることを認識する。また、パケットa4とパケットa5との間の無通信区間t1と、パケットb4とパケットb5との間の無通信区間t2とには重なりがあるので、無通信区間比較部13gは、無通信区間t1、t2の重なり割合を求める。
この場合、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末22の無通信区間t2に対する、無線LAN端末21の無通信区間t1の重なり割合を求める。さらに、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末21の無通信区間t1に対する、無線LAN端末22の無通信区間t2の重なり割合を求める。そして、無通信区間比較部13gは、求めた重なり割合を、比較結果として接続AP解析情報として記録する。
〔S33〕無通信区間比較部13gは、属性がエンドのパケットc8の受信時刻より前に、属性がエンドになっている他パケットとして、パケットa5、b5があることを認識する。また、パケットa4とパケットa5との間の無通信区間t1と、パケットc7とパケットc8との間の無通信区間t3とには重なりはない。さらに、パケットb4とパケットb5との間の無通信区間t2と、無通信区間t3とには重なりがある。よって、無通信区間比較部13gは、無通信区間t2、t3の重なり割合を求める。
この場合、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末23の無通信区間t3に対する、無線LAN端末22の無通信区間t2の重なり割合を求める。さらに、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末22の無通信区間t2に対する、無線LAN端末23の無通信区間t3の重なり割合を求める。そして、無通信区間比較部13gは、求めた重なり割合を、比較結果として接続AP解析情報として記録する。
〔S34〕無通信区間比較部13gは、属性がエンドのパケットb9の受信時刻より前に、属性がエンドになっている他パケットとして、パケットa5、b5、c8があることを認識する。また、無通信区間t4に重なりがあるのは無通信区間t3だけなので、無通信区間比較部13gは、無通信区間t3、t4の重なり割合を求める。
この場合、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末22の無通信区間t4に対する、無線LAN端末23の無通信区間t3の重なり割合を求める。さらに、無通信区間比較部13gは、無線LAN端末23の無通信区間t3に対する、無線LAN端末22の無通信区間t4の重なり割合を求める。そして、無通信区間比較部13gは、求めた重なり割合を、比較結果として接続AP解析情報として記録する。
図18は、接続AP解析情報テーブルの一例を示す図である。接続AP解析情報は、記憶部14において、図18に示すようなテーブルで記憶管理される。接続AP解析情報テーブルTL2は、通信情報、比較結果および判定結果の項目を有する。
通信情報には、例えば、無線LAN端末のIPアドレスが記録される。なお、図18も図17と同様に、無線LAN端末を特定する名称で記載している。
比較結果には、無通信区間比較部13gで算出された重なり割合が記録される。判定結果は、同一AP接続判定部13hによって判定された、無線LAN端末が同一APに接続しているか否かの判定内容が記録される。
図18の記録は、図17に示した集計期間Tc0内のパケットに関する接続AP解析情報を示している。なお、図中の比較結果の、A%(第1の無通信区間−第2の無通信区間)とは、第2の無通信区間に対する第1の無通信区間の重なり割合がA%であることを示している。また、重なり割合の閾値を例えば、80%とする。
ここで、通信情報に無線LAN端末21と記載されている欄の比較結果と判定結果について説明すると、比較結果については、100%と記録されている。これは、無通信区間比較部13gのステップS32の処理において、無線LAN端末22の無通信区間t2に対する、無線LAN端末21の無通信区間t1の重なり割合が100%と算出されたものである。
判定結果については、“無線LAN端末22は同一APに接続、無線LAN端末23は同一APに非接続”と記録されている。重なり割合100%は、閾値80%以上なので、同一AP接続判定部13hにおいて、無線LAN端末21と無線LAN端末22とは、同一APに接続していると判定される。
一方、通信情報に無線LAN端末22と記載されている欄の比較結果と判定結果について説明すると、比較結果については、80%、5%、30%と記録されている。比較結果が80%とは、無通信区間比較部13gのステップS32の処理において、無線LAN端末21の無通信区間t1に対する、無線LAN端末22の無通信区間t2の重なり割合が80%と算出されたものである。
また、比較結果が5%とは、無通信区間比較部13gのステップS33の処理において、無線LAN端末23の無通信区間t3に対する、無線LAN端末22の無通信区間t2の重なり割合が5%と算出されたものである。
さらに、比較結果が30%とは、無通信区間比較部13gのステップS34の処理において、無線LAN端末23の無通信区間t3に対する、無線LAN端末22の無通信区間t4の重なり割合が30%と算出されたものである。
判定結果については、“無線LAN端末21は同一APに接続、無線LAN端末23は同一APに非接続”と記録されている。
重なり割合80%は、閾値80%以上なので、同一AP接続判定部13hにおいて、無線LAN端末22と無線LAN端末21とは、同一APに接続していると判定される。また、重なり割合5%、30%は、閾値80%未満なので、同一AP接続判定部13hにおいて、無線LAN端末22と無線LAN端末23とは、同一APに非接続であると判定される。
一方、通信情報に無線LAN端末23と記載されている欄の比較結果と判定結果について説明すると、比較結果については、10%、50%と記録されている。比較結果が10%とは、無通信区間比較部13gのステップS33の処理において、無線LAN端末22の無通信区間t2に対する、無線LAN端末23の無通信区間t3の重なり割合が10%と算出されたものである。
また、比較結果が50%とは、無通信区間比較部13gのステップS34の処理において、無線LAN端末22の無通信区間t4に対する、無線LAN端末23の無通信区間t3の重なり割合が50%と算出されたものである。
判定結果については、無線LAN端末23に対して“無線LAN端末21は同一APに非接続、無線LAN端末22は同一APに非接続”と記録されている。
重なり割合10%は、閾値80%未満なので、同一AP接続判定部13hにおいて、無線LAN端末23と無線LAN端末21とは、同一APに非接続であると判定される。また、重なり割合50%は、閾値80%未満なので、同一AP接続判定部13hにおいて、無線LAN端末23と無線LAN端末22とは、同一APに非接続であると判定される。
図19は、出力結果の一例を示す図である。パケット解析装置10は、無線LAN端末とAPとの接続状態を、出力結果として、図4に示したモニタ201上に表示する。無線LAN端末21〜23の内、無線LAN端末21、22が同一APに接続しているという結果を出力表示するものとする。
出力結果g1は、複数の無線LAN端末が同一APに接続しているか否かの状態をテーブルで表示する例である。出力結果g1では、無線LAN端末21と無線LAN端末22との共通枠に“○”が示される。また、無線LAN端末21と無線LAN端末23との共通枠および無線LAN端末22と無線LAN端末23との共通枠には“×”が示される。
出力結果g2は、無線LAN端末とAPとの接続状態を図示化して表示する例である。無線LAN端末21と無線LAN端末22とは、同一APに接続しており、無線LAN端末23は、別のAPに接続していることが示されている。
次に同一AP接続判定の結果にもとづく通信品質の劣化箇所の切り分け動作について説明する。図20、図21は、通信品質劣化箇所の切り分け動作を説明するための図である。
図20、図21において、パケット解析部13iは、無線LAN端末21とサーバ40との間の通信品質は良好であり、無線LAN端末22とサーバ40との間の通信品質は良好であることを認識する。
さらに、パケット解析部13iは、無線LAN端末23とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末24とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末25とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあることを認識する。
図20において、パケット解析部13iは、同一AP接続判定部13hの判定結果から、無線LAN端末21、22が同一APに接続し、無線LAN端末23〜25が同一APに接続していることを認識する。
通信品質が劣化している無線LAN端末23〜25に対して、無線LAN端末23〜25が同一APに接続していることが判定されているため、パケット解析部13iは、AP側に劣化原因が存在している可能性が高いと判断する。
また、図21において、パケット解析部13iは、同一AP接続判定部13hの判定結果から、無線LAN端末21、22、23が同一APに接続し、無線LAN端末24、25が同一APに接続していることを認識する。
通信品質が劣化している無線LAN端末23に対して、無線LAN端末21、22、23が同一APに接続していることが判定され、無線LAN端末21、22は、通信良好である。このため、パケット解析部13iは、無線LAN端末23側に劣化原因が存在している可能性が高いと判断する。
また、通信品質が劣化している無線LAN端末24、25に対して、無線LAN端末24、25が同一APに接続していることが判定されているため、パケット解析部13iは、AP側に劣化原因が存在している可能性が高いと判断する。
図22は、通信品質劣化箇所の切り分け動作を説明するための図である。同一APに接続するすべての無線LAN端末の通信品質が劣化していても、無線LAN端末側に劣化原因があることが認識される場合の例を示している。
図22において、パケット解析部13iは、無線LAN端末21とサーバ40との間の通信品質は良好であり、無線LAN端末22とサーバ40との間の通信品質は良好であることを認識する。
さらに、パケット解析部13iは、無線LAN端末23とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末24とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあり、無線LAN端末25とサーバ40との間の通信品質は劣化状態にあることを認識する。
ここで、パケット解析部13iは、無線LAN端末23、24のRSSI(Received Signal Strength Indicator:受信電波強度)は、安定した無線LAN通信を行う上で十分に高いレベルにあることを認識したとする。また、パケット解析部13iは、無線LAN端末25のRSSIは、安定した無線LAN通信を行うにはレベルが足らず低いレベルにあることを認識したとする。
通信品質が劣化している無線LAN端末23〜25に対して、無線LAN端末23〜25が同一APに接続していることが判定され、無線LAN端末23〜25の内、無線LAN端末25のみのRSSIが低くなっている。
したがって、パケット解析部13iは、同一APに接続している無線LAN端末23〜25の中にRSSIが低い無線LAN端末25が存在しており、この影響によって同一AP配下の他の無線LAN端末23、24にも通信劣化が生じていると判断する。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。さらに、前述した実施の形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
1 パケット解析装置
1a 取得手段
1b 検出手段
1c 判定手段
M1、M2 無線通信装置
B1、B2 無線基地局
#1〜#10、#11〜#20 パケット
h1、h2 無通信区間

Claims (6)

  1. コンピュータに、
    第1の無線通信装置から無線送信され、有線ネットワークに接続された複数の無線基地局のいずれかで受信された第1のパケット群と、第2の無線通信装置から無線送信され、前記複数の無線基地局のいずれかで受信された第2のパケット群とを、前記有線ネットワーク内の所定の箇所で取得し、
    前記第1のパケット群と前記第2のパケット群との各パケットの取得時刻を参照し、前記第1の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第1の無通信区間と、前記第2の無線通信装置から前記所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第2の無通信区間とを検出し、
    前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間との重なりにもとづいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とが同一の無線基地局に接続しているか否かを判定
    前記判定では、
    前記第1の無通信区間または前記第2の無通信区間における、前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間が重なる期間の割合を算出し、
    前記割合が閾値以上の場合に、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とは、同一の前記無線基地局に接続していると判定する、
    処理を実行させるパケット解析プログラム。
  2. コンピュータに、
    第1の無線通信装置から無線送信され、有線ネットワークに接続された複数の無線基地局のいずれかで受信された第1のパケット群と、第2の無線通信装置から無線送信され、前記複数の無線基地局のいずれかで受信された第2のパケット群とを、前記有線ネットワーク内の所定の箇所で取得し、
    前記第1のパケット群と前記第2のパケット群との各パケットの取得時刻を参照し、前記第1の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第1の無通信区間と、前記第2の無線通信装置から前記所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第2の無通信区間とを検出し、
    前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間との重なりにもとづいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とが同一の無線基地局に接続しているか否かを判定
    前記判定では、
    前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間とに重なる期間があるとき、前記第1の無通信区間の直前に位置するパケットと前記第2の無通信区間の直前に位置するパケットとの取得時刻の差、または前記第1の無通信区間の直後に位置するパケットと前記第2の無通信区間の直後に位置するパケットとの取得時刻の差を示すパケット間隔を求め、
    前記パケット間隔が閾値以下にある場合に、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とは、同一の前記無線基地局に接続していると判定する、
    処理を実行させるパケット解析プログラム。
  3. 前記判定では、一定の集計期間内に取得された、前記パケット群の中のパケット数が所定数未満の場合、前記集計期間を判定対象から除外する、
    請求項1に記載のパケット解析プログラム。
  4. 前記判定では、一定の集計期間内に検出された前記無通信区間の数が所定数未満の場合、前記集計期間を判定対象から除外する、
    請求項1に記載のパケット解析プログラム。
  5. コンピュータが、
    第1の無線通信装置から無線送信され、有線ネットワークに接続された複数の無線基地局のいずれかで受信された第1のパケット群と、第2の無線通信装置から無線送信され、前記複数の無線基地局のいずれかで受信された第2のパケット群とを、前記有線ネットワーク内の所定の箇所で取得し、
    前記第1のパケット群と前記第2のパケット群それぞれに含まれる各パケットの取得時刻を参照し、前記第1の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第1の無通信区間と、前記第2の無線通信装置から前記所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第2の無通信区間とを検出し、
    前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間との重なりにもとづいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とが同一の無線基地局に接続しているか否かを判定
    前記判定では、
    前記第1の無通信区間または前記第2の無通信区間における、前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間が重なる期間の割合を算出し、
    前記割合が閾値以上の場合に、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とは、同一の前記無線基地局に接続していると判定する、
    パケット解析方法。
  6. 第1の無線通信装置から無線送信され、有線ネットワークに接続された複数の無線基地局のいずれかで受信された第1のパケット群と、第2の無線通信装置から無線送信され、前記複数の無線基地局のいずれかで受信された第2のパケット群とを、前記有線ネットワーク内の所定の箇所で取得する取得手段と、
    前記第1のパケット群と前記第2のパケット群それぞれに含まれる各パケットの取得時刻を参照し、前記第1の無線通信装置から所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第1の無通信区間と、前記第2の無線通信装置から前記所定時間以上継続してパケット送信が行われていない期間を示す第2の無通信区間とを検出する検出手段と、
    前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間との重なりにもとづいて、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とが同一の無線基地局に接続しているか否かを判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記第1の無通信区間または前記第2の無通信区間における、前記第1の無通信区間と前記第2の無通信区間が重なる期間の割合を算出し、
    前記割合が閾値以上の場合に、前記第1の無線通信装置と前記第2の無線通信装置とは、同一の前記無線基地局に接続していると判定する、
    パケット解析装置。
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