JP5903976B2 - 化学蓄熱システム - Google Patents

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Description

本発明は、化学反応により蓄熱及び放熱する化学蓄熱システムに関する。
従来、アルカリ土類金属酸化物を充填した反応器、水を貯蔵する水タンク、水タンクの水を反応器に供給する水供給管、及び反応器から水を水タンクに戻す還流管からなる密閉サイクル、反応器への水の給排水を制御する水送給手段、反応器内のアルカリ土類金属水酸化物を加熱分解しアルカリ土類金属酸化物に再生する加熱手段、並びに上記水送給手段を制御しアルカリ土類金属酸化物と水との可逆反応を制御する反応制御手段を備え、アルカリ土類金属酸化物の水和反応に伴い発生する熱を利用するようにした化学発熱装置が知られている(特許文献1)。
特開平07−180539号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、反応器を短時間で昇温させ、その後一定の放熱出力を実現する蒸気発生が困難である。即ち、反応液の供給量を増大させると、その後の低出力制御が不安定となり、反応液の供給量を減少させると、蒸発器内部のドライアウトにより出力が低下してしまう。
本発明は上記事実を考慮し、蒸発流路の反応液の液位を制御することにより、任意の要求放熱速度に対応可能な化学蓄熱システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明に係る化学蓄熱システムは、加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する化学蓄熱材が内蔵された反応器と、媒体流路と、前記媒体流路と熱交換隔壁で鉛直方向に区画されて高さ方向に一定の断面積を有し前記反応器と気密状態で連通された反応液の蒸発流路と、を備え、前記蒸発流路で前記反応液を蒸発させて前記反応器へ蒸気を供給し、前記反応器からの蒸気を凝縮して回収する蒸発・凝縮器と、前記蒸発流路と連通され前記反応液を貯留する貯留槽と、前記貯留槽から前記蒸発流路へ前記反応液を供給し、前記蒸発流路の前記反応液を前記貯留槽へ排出させる搬送量可変機能を備えた搬送装置と、前記媒体流路に、前記反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒を供給する媒体供給手段と、前記蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段と、前記熱媒又は冷媒の温度を検出する媒体温度検出手段と、前記反応器からの要求放熱速度と、前記蒸気温度検出手段及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて前記蒸発流路における前記反応液の目標液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、反応器は、内蔵された化学蓄熱材により、加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する。また、反応器と気密状態で連通され、反応液の蒸発流路を備えた蒸発・凝縮器により、反応液を蒸発させて反応器へ蒸気が供給され、反応器からの蒸気を凝縮して反応液が回収される。
また、貯留槽に貯留された反応液が、搬送装置により貯留槽から蒸発流路へ供給され、蒸発流路から貯留槽へ反応液が排出される。また、媒体供給手段により、媒体流路に、反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒が供給される。
また、制御手段により、反応器からの要求放熱速度と、蒸気温度検出手段及び媒体温度検出手段からの出力に基づいて蒸発流路における反応液の目標液位が算出され、搬送装置を制御して反応液が目標液位に制御される。
この構成とすることにより、蒸発流路の反応液が目標液位に制御され、反応器からの任意の放熱速度に対応可能な化学蓄熱システムを提供することができる。
請求項2に記載の発明に係る化学蓄熱システムは、加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する化学蓄熱材が内蔵された反応器と、前記反応器と気密状態で連通された反応液の蒸発流路を備え、前記蒸発流路で前記反応液を蒸発させて前記反応器へ蒸気を供給し、前記反応器からの蒸気を凝縮して回収する蒸発・凝縮器と、前記蒸発流路と連通され前記反応液を貯留する貯留槽と、前記貯留槽から前記蒸発流路へ前記反応液を供給し、前記蒸発流路の前記反応液を前記貯留槽へ排出させる搬送量可変機能を備えた搬送装置と、前記蒸発流路と接して前記蒸発・凝縮器に設けられた媒体流路に、前記反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒を供給する媒体供給手段と、前記蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段と、前記熱媒又は冷媒の温度を検出する媒体温度検出手段と、前記反応器からの要求放熱速度と、前記蒸気温度検出手段及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて前記蒸発流路における前記反応液の目標液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記反応液の目標液位を下記(1)式で算出することを特徴としている。
h=Q/(α・ΔT・l) …(1)
ここに、Q=Q・L/ΔH
ΔT=T−T
h :反応液の目標液位(m)
:熱交換量(W)
:放熱速度(W)
L :反応液の蒸発潜熱(kJ/mol)
ΔH:反応熱量(kJ/mol)
α :沸騰熱伝達率(W/mK)
:蒸発流路の濡れぶち長さ(m)
:媒体温度(℃)
:蒸気温度(℃)
請求項2に記載の発明によれば、反応器は、内蔵された化学蓄熱材により、加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する。また、反応器と気密状態で連通され、反応液の蒸発流路を備えた蒸発・凝縮器により、反応液を蒸発させて反応器へ蒸気が供給され、反応器からの蒸気を凝縮して反応液が回収される。
また、貯留槽に貯留された反応液が、搬送装置により貯留槽から蒸発流路へ供給され、蒸発流路から貯留槽へ反応液が排出される。また、媒体供給手段により、媒体流路に、反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒が供給される。
また、制御手段により、反応器からの要求放熱速度と、蒸気温度検出手段及び媒体温度検出手段からの出力に基づいて蒸発流路における反応液の目標液位が算出され、搬送装置を制御して反応液が目標液位に制御される。
この構成とすることにより、蒸発流路の反応液が目標液位に制御され、反応器からの任意の放熱速度に対応可能な化学蓄熱システムを提供することができる。
御手段は目標液位を(1)式で算出する。
これにより、蒸発流路における反応液の液位を制御目標とすることができ、反応液の安定供給ができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の化学蓄熱システムにおいて、前記蒸発流路への前記反応液の供給流量、及び前記蒸発流路からの排出流量を計測する反応液流量計測手段と、前記媒体流路への前記媒体の供給流量を計測する媒体流量計測手段と、
前記媒体流路における前記媒体の入口温度、及び前記媒体の出口温度を検出する媒体温度検出手段と、前記反応液流量計測手段、前記媒体流量計測手段、及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、を有することを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、制御手段が、反応液流量計測手段、媒体流量計測手段、及び媒体温度検出手段の検出結果に基づいて、搬送装置を、反応液の目標液位に制御する。これにより、反応蒸気の発生精度を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の化学蓄熱システムにおいて、前記制御手段は、前記反応器からの前記要求放熱速度の増加割合が基準値以上のとき、前記要求放熱速度を用いて算出した前記目標液位を最終目標液位とし、追加供給させる前記反応液量を加えた合計反応液量から算出され、前記最終目標液位より高い前記目標液位を中間目標液位とし、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記最終目標液位の前に、前記中間目標液位に制御することを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、最終目標液位と中間目標液位の2つの液位が算出される。中間目標液位は、追加供給させる反応液量を加えた合計反応液量から算出された液位であり、追加供給させる反応液量を加えない最終目標液位より高い値となる。
制御手段は、反応液を最終目標液位の前に、中間目標液位に制御する。これにより、蒸発流路からの蒸気の発生量を低下させることなく、反応器からの放熱速度の急激な増大要求にも対応できる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の化学蓄熱システムにおいて、前記制御手段は、前記要求放熱速度が減少したとき、前記蒸発流路に貯留された前記反応液を、前記搬送装置を制御して前記貯留槽へ排出させ、前記反応液の液位を低下させることを特徴としている。
これにより、蒸発流路に貯留された反応液を蒸発流路から早急に排出でき、発生蒸気量の急激な低減要求に対応できる。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜5のいずれか1項に記載の化学蓄熱システムにおいて、前記蒸発・凝縮器には蒸発凝縮温度検出手段が設けられ、前記制御手段は、前記媒体流量計測手段、前記媒体温度検出手段、及び前記蒸発凝縮温度検出手段からの出力に基づいて前記反応液の液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御することを特徴としている。
これにより、蒸発流路の液位を安定して制御することができる。
本発明は上記構成としてあるので、蒸発流路の反応液の液位を制御することにより、任意の要求放熱速度に対応可能な化学蓄熱システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る化学蓄熱システムのシステム構成を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る化学蓄熱システムの蒸発・凝縮器を説明するための図であり、(a)は斜視図、(b)は水平方向断面図、(c)は鉛直方向断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る化学蓄熱システムの蒸発流路における水位と熱交換量の関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る化学蓄熱システムの蒸発流路における水位と熱交換量の関係を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る化学蓄熱システムの蒸発流路における水位と熱交換量の関係を示す図である。 本発明の第2の実施の形態に係る化学蓄熱システムのシステム構成を説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る化学蓄熱システムの急激な放熱速度の増大要求に対応する際の蒸発・凝縮器を説明するための図であり、(a)は水位が低い現状の目標水位状態、(b)は水位が最も高い中間目標水位状態、(c)は増大目標となる最終目標水位状態である。 本発明の第2の実施の形態に係る化学蓄熱システムの急激な放熱速度の低減要求に対応する際の蒸発・凝縮器を説明するための図であり、(a)は水位が高い目標水位状態、(b)は低減目標となる目標水位状態である。 本発明の第2の実施の形態に係る化学蓄熱システムの急激な放熱速度の増大要求に対応する際の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態に係る化学蓄熱システムのシステム構成を説明するための模式図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る化学蓄熱システム10について、図1〜図5に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1の実施形態に係る化学蓄熱システム10の基本構成が示され、図2には、蒸発・凝縮器16の基本構成が示され、図3〜5には、蒸発・凝縮器16の熱交換特性が示されている。
図1に示すように、化学蓄熱システム10は、化学蓄熱材14が内蔵された反応器12を有している。化学蓄熱材14は、例えば、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、酸化ストロンチウム、水酸化ストロンチウム、酸化バリウム、水酸化バリウム等で形成され、脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する特性を備えている。
以下、化学蓄熱材として、アルカリ土類金属の水酸化物の1つである水酸化カルシウム(CaO/Ca(OH))を採用した例について説明する。従って、反応器12内では、以下に示す反応で蓄熱、放熱を可逆的に繰り返し得る構成とされている。
CaO + HO ⇔ Ca(OH)+ΔH(kJ/mol)
ここに、ΔHは反応熱量であり、反応器12には、水和反応で生じた反応熱量(放熱速度)を供給先へ搬送する、図示しない搬送装置が設けられている。
反応器12は、水和反応用の蒸気を発生させる蒸発・凝縮器16と蒸気配管28で接続されており、蒸気配管28を介して蒸発・凝縮器16から反応器12へ蒸気が供給される。更に、蒸発・凝縮器16は、反応器12で発生した脱水反応時の水蒸気を凝縮させ、液体(水)にして回収する。
蒸気配管28は、気密状態で蒸発・凝縮器16と反応器12を連結され、蒸気配管28には、蒸気の流れを制御するバルブ30が取り付けられている。
蒸発・凝縮器16は、図2(a)の斜視図に示すように、中空柱状に形成され、上面の中央部には開口部78が設けられ、開口部78が蒸気配管28と連結されている。
図2(b)の水平方向断面図、図2(c)の鉛直方向断面図に示すように、蒸発・凝縮器16の中央部には、水(反応液)を貯留し蒸発させる蒸発流路32が設けられ、蒸発流路32の上部に開口部78が形成されている。蒸発流路32で発生した蒸気は、矢印R1方向へ移動する(図1(c)参照)。蒸発流路32の両側面には、蒸発流路32と接して、加熱用の熱媒又は冷却用の冷媒を供給させる媒体流路34が設けられている。
蒸発流路32と媒体流路34は、熱伝導率の高い材料で形成された熱交換隔壁38で鉛直方向に区画されている。蒸発流路32の下部には、蒸発流路32へ水を注入するための注入管25と、蒸発流路32から水を排出する排出管27が設けられている。また、媒体流路34の下部と上部には、加熱用又は冷却用の媒体を矢印R2(図1(c)参照)方向に供給させる入口管17aと出口管17bが設けられている。
蒸発流路32は、水を貯留する貯留槽22と配管25、27で接続されている。配管25には供給ポンプ24が設けられ、貯留槽22から蒸発流路32へ水を供給する。このとき水の入口は蒸発流路32の底面に設けられ、矢印R3で示すように、水は底面から上方へ注入される(図1(c)参照)。
また、排出ポンプ26により、蒸発流路32に貯留された水を貯留槽22へ排出することができる。
供給ポンプ24と排出ポンプ26は、いずれも回転数制御機能を備えており、回転数を増大させて水の搬送量を増大させ、回転数を減少させて水の搬送量を減少させることができる。
また、媒体流路34は、媒体供給装置18と配管17a、17bで接続されている。媒体供給装置18は、媒体流路34に媒体(熱媒又は冷媒)を供給させる。媒体供給装置18が、熱媒を供給させることで、蒸発流路32に貯留させた水を加熱して蒸発させ(図2(a)のR1参照)、冷媒を供給させることで、蒸発流路32に送られた蒸気を凝縮させる(図2(b)のR4参照)。
蒸発流路32の内部には、蒸気温度を計測する温度センサ56が設けられ、媒体流路34の内部には、媒体温度を計測する温度センサ58が設けられている。
温度センサ56、58、供給ポンプ24及び排出ポンプ26は、それぞれリード線38でコントローラ36と接続されている。
コントローラ36には、図示しないCPU、ROM、RAMが組み込まれ、ROMに記憶されたプログラムに基づいて、温度センサ56、58の出力から供給ポンプ24及び排出ポンプ26の回転数を制御する。
次に作用について説明する。
以上説明した構成とすることにより、貯留槽22から蒸発・凝縮器16へ供給された水は、蒸発・凝縮器16の蒸発流路32で、媒体流路34の熱媒と熱交換され蒸気に変換される。生成された蒸気は、反応器12内に充填された蓄熱材14と反応して、反応熱量を発生させる。
このとき、蒸発流路32に貯留させた水量を増やす(蒸発流路32における水位を高くする。)ことで、熱交換隔壁38における媒体流路34との熱交換面積が増し、交換熱量を増大させることができる。
蒸発・凝縮器16における交換熱量の制御方法について具体的に説明する。
コントローラ36は、反応器12からの要求放熱速度Q(kW)に見合う熱量を反応器12で発生させるため、水の反応熱量ΔH(kJ/mol)から、反応器12へ供給する水量を算出する。
また、算出された水量から水の蒸発潜熱量L(kJ/mol)、温度センサ56で検出した蒸気温度T(℃)、温度センサ58で検出した熱媒温度T(℃)、蒸気温度Tと熱媒温度Tとの温度差ΔT、沸騰熱伝達率α(W/mK)から、蒸発流路32の必要伝熱面積を算出する。
次に、蒸発流路32の断面積が高さ方向に一定であることから、算出された必要伝熱面積から水位(水の底面からの高さ)hを下式(1)で算出する。算出された水位hを制御目標として、供給ポンプ24と排出ポンプ26の回転数を制御する。
h=Q/(α・ΔT・l) …(1)
ここに、Q=Q・L/ΔH
ΔT=Tm−Ts
h :水位(水の底面からの高さ)(m)
:熱交換量(kW)
:放熱速度(kW)
L :水の蒸発潜熱(kJ/mol)
ΔH:反応熱量(kJ/mol)
α :沸騰熱伝達率(W/mK)
:蒸発流路の濡れぶち長さ(m)
:媒体温度(℃)
:蒸気温度(℃)
即ち、図3の熱交換量特性図に示すように、(1)式で表される水位hと熱交換量Qの関係は、傾斜した直線Kの上を移動する関係となり、水位hを高くすれば熱交換量Qは増大し、水位hを低くすれば熱交換量Qは減少する。
この結果、蒸発流路32の水位hを制御することにより、蒸発流路32における熱交換量Qが決定され、反応器14の放熱速度Qを調整することができる。
ここに、図3の横軸は蒸発流路における熱交換量Q(kW)であり、縦軸は蒸発流路における水位h(m)である。
続いて、反応器12からの放熱速度Qを所定時間内に増加させる制御方法について、図1、4を用いて説明する。
コントローラ36は、放熱時における反応器12の昇温幅dT(K)、昇温時間dt(S)、反応器12の顕熱(kJ/K)から、所定時間における反応器12の昇温に必要な放熱速度Q(kW)を算出する。ここに、反応器12の顕熱は、容器の顕熱Cv、蓄熱材14の顕熱Cr、蒸気熱容量の顕熱Cvを合計した値である。
先ず、要求放熱速度Qから、蒸発器の水位を、水位算出式(h=Q・L/(α・ΔT・lw・ΔH))を用いて算出する。算出された水位hを蒸発器の制御目標とすることにより、所定時間内の昇温制御が可能となる。
このとき、所定時間における反応器12の昇温に必要な放熱速度Q(kW)を下式で算出する。
dQ=(Cv+Cs+Cr)dt
放熱速度Qは、dQ/dtから、放熱速度Q=Cv+Cs+Crとなる。
ここに、dT:放熱時における反応器の昇温幅(K)
dt:昇温時間(s)
(Cv+Cs+Cr):反応器の顕熱量(kJ/K)
次に、算出された水量から水の蒸発潜熱量、蒸発温度56と熱媒温度58との温度差、沸騰熱伝達率から蒸発流路32の必要伝熱面積を算出する。また、必要伝熱面積から蒸発流路32における水位hを上述の(1)式で算出し制御目標とする。
これにより、図4の熱交換量特性図に示すように、蒸発流路32の水位hを高く制御することにより、蒸発流路32における熱交換量Qを大きくすることができる。この結果、反応器14の放熱速度Qを大きくすることができる。
続いて、反応器12からの放熱出力Qを一定に維持する制御方法について、図1、5を用いて説明する。
上述した方法で、一定に維持される放熱速度Qから、蒸発流路32の目標水位h(h=Q・L/(α・ΔT・lw・ΔH)(m))を算出する。算出された目標水位hに蒸発流路32の水位を制御することにより、反応器12からの放熱出力Qを一定に維持することができる。
これにより、図5の熱交換量特性図に示すように、蒸発流路32の液位hを一定に制御することにより、蒸発流路32における熱交換量Qを一定にすることができる。この結果、反応器14の放熱速度Qを一定に維持することができる。
なお、本実施の形態においては、蒸発流路32の熱交換は、いわゆるコフロータイプの熱交換器の例で説明した。しかし、これに限定されることはなく、カウンターフロタイプやクロスフロータイプの熱交換器でもよい。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る化学蓄熱システム40について、図6〜図9に基づいて説明する。
図6には、本発明の第2の実施形態に係る化学蓄熱システム40の基本構成が示され、図7、8には、蒸発・凝縮器16における蒸発流路の水位が示され、図9には、制御フロー図が示されている。
図6に示すように、第2の実施形態係る化学蓄熱システム40は、蒸発流路32へ供給される水量を計測する流量計を備えた供給ポンプ48、排出ポンプ50、媒体流路34へ供給させる媒体の供給流量を計測する流量計46が設けられ、媒体温度を計測する温度センサ42、44が媒体流路34の入口と出口に設けられている点が第1の実施形態と相違する。相違点を中心に説明する。
蒸発・凝縮器74の蒸発流路32と貯留槽22は、配管25、27で連結され、配管25には、蒸発流路32への供給水量を計測する機能を備えた供給ポンプ48が接続され、配管27には、貯留槽22への回収流量を計測する機能を備えた供給ポンプ50が接続されている。また、媒体供給装置18の配管17には、媒体流路34へ供給させる媒体の供給流量を計測する流量計46が設けられている。
更に、媒体流路34には、媒体の供給(入口)温度を検出する温度センサ42、及び媒体の回収(出口)温度を検出する温度センサ44が設けられている。
コントローラ76は、供給ポンプ48、排出ポンプ50、流量計46、温度センサ42、44からの出力に基づいて、蒸発流路32に供給する水量を調整し、蒸発流路32に貯留された水位を制御する。
上記構成とすることにより、例えば、反応器12の要求放熱速度の増大割合が基準値以上であっても、必要な蒸気発生量を確保できる。反応器12からの要求放熱速度が、現在の要求放熱速度QR1から、予め定めた単位時間当たりの変化量の基準値を超えた要求放熱速度QR2に変化した場合について、具体的に説明する。
コントローラ76は、基準値以内の要求放熱速度QR1の場合には、第1の実施形態で説明した方法で目標水位hを算出し、目標水位hに制御する(図7(a)参照)。
これに対し、増大割合が基準値を超えた場合には、図9のフローチャートで示す制御を行う。
先ず、コントローラ76は、初期条件として、図7(a)に示す現在の水位hを算出し、現在の要求放熱速度QR1を読み込む(ステップ60)。また、現在の要求放熱速度QR1から新たな要求放熱速度QR2へ放熱速度を増大させるための目標応答時間Δt、Δtを設定する(ステップ61)。
ここに、本実施形態では、最終目標水位hと、その前に実行する中間目標水位hの2段階の目標設定を行い制御する。Δtは、中間目標水位hに到達するまでの時間であり、Δtは、最終目標水位hに到達するまでの時間である(図7(b)、(c)参照)。
次に、反応器12からの放熱速度要求QR2を読み込む(ステップ62)。次いで、放熱速度要求QR2を確保するための中間目標水位hを下記(2)式で算出する(ステップ63)。なお、(2)式の計算に先立ち、下式を用いて、熱媒出口温度の予測値Tm、out2を対数平均温度で算出しておく必要がある。
=Q/(α・ΔT・l) …(2)
ここに、Q=QR2・L/ΔH
cp:媒体の比熱(kJ/kg/K)
cp:反応液の比熱(kJ/kg/K)
:蒸発流路の断面積(m
ρ :反応液の密度(kg/m
M :反応液のモル量(kg/m
h :水位(水の底面からの高さ)(m)
:熱交換量(W)
:放熱速度(W)
L :水の蒸発潜熱(kJ/mol)
ΔH:反応熱量(kJ/mol)
α :沸騰熱伝達率(W/mK)
:蒸発流路の濡れぶち長さ(m)
:媒体温度(℃)
:蒸気温度(℃)
続いて、時間tをゼロクリアし(ステップ64)、目標応答時間t=tまで水位を上昇させ続ける(ステップ65)。目標応答時間t=tの時点で、水位が中間目標水位hに到達したと判断する。
次に、目標応答時間t=tに到達したか否かを判断し(ステップ66)、目標応答時間に到達した場合には、熱媒出口温度Tm、outが目標温度Tm、out3’に到達したか否かを判断する(ステップ67)。
続いて、図7(b)に示すように、水位が中間目標水位hに到達した状態で、熱媒出口温度Tm、out温度が上昇して目標温度Tm、out3に到達した場合には、下式(3)で最終目標水位hを算出し、ポンプ48、50で水位を減少させる(ステップ68、69)。
=Q/(α・ΔT・l) …(3)
ここに、Q=QR3・L/ΔH
その後、流量を一定に設定し(ステップ70)、最終目標水位h、要求放熱速度QR2を維持させる(ステップ71)。
以上説明した手順により、蒸発流路における安定した熱交換量を維持して、急激な放熱速度要求に対応できる。
本実施形態では、上述したように、図7(a)の現状の目標水位hから、急激な放熱出力要求を満たすため、2段階に目標水位を設定することで対応した。この中間目標水位hの算出方法を詳しく説明する。
中間目標水位hは、最終目標水位hにおける蒸発潜熱量に、追加供給した水の熱容量遅れ分を加算した補正蒸発潜熱量を用いて算出する(図7(b)参照)。このため、中間目標水位hの方が、最終目標水位hより水位が高くなる。
次に、蒸発潜熱量に熱容量遅れ分を加算した補正熱量と、反応液と蒸発・凝縮器の熱交換隔壁との温度差、沸騰熱伝達率から算出される必要伝熱面積を算出する。算出された必要伝熱面積から中間目標水位hを算出する。
このとき、基準値以上の放熱出力要求に対応させて、急激に水位hに上昇させた場合には、供給された低温の水の流入により熱バランスが崩れ(流入水温度To<蒸発温度Tsのため)、蒸気生成量が一時的に低下する不具合が発生する。
このため、上述したように、内部に残留した水を流入水温度Toから蒸発温度Tsまで、Δt(s)時間で昇温させるのに必要な熱量分を補正した熱交換量が得られる水位hに、一旦上昇させることにより、出力増加時における要求蒸気量を満足しながら、水位の増加に伴う内部残留水の昇温が可能となる。
即ち、熱バランス補正機能により、急激な水位増加における蒸気生成量の低下が抑制され、高応答な蒸気生成が可能となる。
また、蒸発通路に貯留された水の温度がTsまで回復した後には、図8(b)に示すように、排出ポンプ50により貯留された水を貯留槽22へ回収し、要求放熱速度Qを満足する水位hに制御する。
なお、貯留された水の貯留槽22への回収は、本実施形態で説明した放熱速度の急激な上昇への対応時のみでなく、放熱速度を減少させる場合等にも利用できる。例えば、図8(a)に示す水位hから、図8(b)に示す水位hまで排出ポンプ50で水位を低下させればよい。これにより、放熱速度を減少させることができる。
他の構成は第1の実施形態と同様であり、説明は省略する。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る化学蓄熱システム80について、図10に基づいて説明する。図10には、本発明の第3の実施形態に係る化学蓄熱システム80の基本構成が示されている。
図10に示す化学蓄熱システム80は、蒸発通路32の内部空間における蒸気温度の検出に替えて、熱交換隔壁38の位置で蒸発凝縮温度を検出する点で第2の実施形態に係る化学蓄熱システム40と相違する。相違点を中心に説明する。
熱交換隔壁38には、蒸発凝縮温度を計測する温度センサ52が取り付けられている。また、反応液供給回収装置20には、流量計測機能付の供給ポンプ48、流量計測機能付の排出ポンプ50が設けられている。また、媒体供給装置18には、媒体流量F(Kg/s)を計測する流量計46、媒体の出入口温度を計測する入口温度計42、出口温度計44が設けられている。
供給ポンプ48からの供給水量をFL、in(mol/s)、排出ポンプ50からの排出水量FL、out(mol/s)とする。
本構成とすることにより、コントローラ54は、媒体入口温度Tm、in、媒体出口温度Tm、out、蒸発器内部温度(T(℃)から、蒸発器内部の残留液量V(mol)を算出し、下記(4)式から、水位h(t)を求めることができる。
h(t)=M・V(t)/ρ・A …(4)
ここに
(τ)=F・Cp(τ)・(Tm,out(τ)−Tm,in(τ))
(τ)=C・ΔT(τ)/Δτ
(τ)=V(τ)・Cp(τ)・ΔT(τ)/Δτ
Cp:媒体の比熱(kJ/kg/K)
Cp:反応液の比熱(kJ/kg/K)
C :蒸発・凝縮器の熱容量(kJ/K)
ΔT(τ)/Δτ:蒸発・凝縮器温度の時間変化(K/s)
L :反応液の蒸発潜熱(kJ/mol)
:蒸発流路の断面積(m
ρ :反応液の密度(kg/m
M :反応液のモル量(kg/m
ΔP(T)/Δτ:内部圧力の時間変化(Pa/s)
P(T):温度Tにおける飽和蒸気圧(Pa)
:蒸発・凝縮器、蒸気配管、反応器蒸気通路全容積(m
R :気体定数(J/(mol・K))
:蒸気・凝縮器温度(℃)
即ち、蒸発流路32の内部に残留した水量をV(mol)とし、蒸発流路32の断面積をAc(m)とすると、内部の水位h=M・V/(ρ・Ac) となる。ここに、Mは反応液の分子量(g/mol)であり、ρは反応液の密度(kg/m)である。
以上説明したように、本実施形態では、蒸発流路32への供給水量、蒸発流路32からの排出水量を制御することにより、算出された蒸発流路32の水位を一定に制御することができ、反応器12からの所定の放熱速度Q(kW)を確保することができる。
他の構成は第2の実施形態と同じであり、説明は省略する。
10、40、80 化学蓄熱システム
12 反応器
14 化学蓄熱材
16、74、86 蒸発・凝縮器
17、42、96、102 ダクト(搬送路)
18 媒体供給装置(媒体供給手段)
22 貯留槽
24 供給ポンプ(搬送装置)
26 排出ポンプ(搬送装置)
32 蒸発流路
34 媒体流路
36、76、86 コントローラ(制御手段)
42 媒体入口温度センサ(媒体温度検出手段)
44 媒体出口温度センサ(媒体温度検出手段)
46 媒体流量計(媒体流量計測手段)
48 供給ポンプ(搬送装置、反応液流量計測手段)
50 排出ポンプ(搬送装置、反応液流量計測手段)
56 蒸気温度センサ(蒸気温度検出手段)
58 媒体温度センサ(媒体温度検出手段)

Claims (6)

  1. 加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する化学蓄熱材が内蔵された反応器と、
    媒体流路と、前記媒体流路と熱交換隔壁で鉛直方向に区画されて高さ方向に一定の断面積を有し前記反応器と気密状態で連通された反応液の蒸発流路と、を備え、前記蒸発流路で前記反応液を蒸発させて前記反応器へ蒸気を供給し、前記反応器からの蒸気を凝縮して回収する蒸発・凝縮器と、
    前記蒸発流路と連通され前記反応液を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽から前記蒸発流路へ前記反応液を供給し、前記蒸発流路の前記反応液を前記貯留槽へ排出させる搬送量可変機能を備えた搬送装置と、
    前記媒体流路に、前記反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒を供給する媒体供給手段と、
    前記蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段と、
    前記熱媒又は冷媒の温度を検出する媒体温度検出手段と、
    前記反応器からの要求放熱速度と、前記蒸気温度検出手段及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて前記蒸発流路における前記反応液の目標液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、
    を有する化学蓄熱システム。
  2. 加熱により脱水反応を生じることで蓄熱し、水和反応を生じることで放熱する化学蓄熱材が内蔵された反応器と、
    前記反応器と気密状態で連通された反応液の蒸発流路を備え、前記蒸発流路で前記反応液を蒸発させて前記反応器へ蒸気を供給し、前記反応器からの蒸気を凝縮して回収する蒸発・凝縮器と、
    前記蒸発流路と連通され前記反応液を貯留する貯留槽と、
    前記貯留槽から前記蒸発流路へ前記反応液を供給し、前記蒸発流路の前記反応液を前記貯留槽へ排出させる搬送量可変機能を備えた搬送装置と、
    前記蒸発流路と接して前記蒸発・凝縮器に設けられた媒体流路に、前記反応液を蒸発させる熱媒、又は反応蒸気を凝縮させる冷媒を供給する媒体供給手段と、
    前記蒸気の温度を検出する蒸気温度検出手段と、
    前記熱媒又は冷媒の温度を検出する媒体温度検出手段と、
    前記反応器からの要求放熱速度と、前記蒸気温度検出手段及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて前記蒸発流路における前記反応液の目標液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、前記反応液の目標液位を下記(1)式で算出する化学蓄熱システム
    h=Q/(α・ΔT・l) …(1)
    ここに、Q=Q・L/ΔH
    ΔT=T−T
    h :反応液の目標液位(m)
    :熱交換量(W)
    :放熱速度(W)
    L :反応液の蒸発潜熱(kJ/mol)
    ΔH:反応熱量(kJ/mol)
    α :沸騰熱伝達率(W/mK)
    :蒸発流路の濡れぶち長さ(m)
    :媒体温度(℃)
    :蒸気温度(℃)
  3. 前記蒸発流路への前記反応液の供給流量、及び前記蒸発流路からの排出流量を計測する反応液流量計測手段と、
    前記媒体流路への媒体の供給流量を計測する媒体流量計測手段と、
    前記媒体流路における前記媒体の入口温度、及び前記媒体の出口温度を検出する媒体温度検出手段と、
    前記反応液流量計測手段、前記媒体流量計測手段、及び前記媒体温度検出手段からの出力に基づいて、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する制御手段と、
    を有する請求項1又は2に記載の化学蓄熱システム。
  4. 前記制御手段は、前記反応器からの前記要求放熱速度の増加割合が基準値以上のとき、前記要求放熱速度を用いて算出した前記目標液位を最終目標液位とし、追加供給させる反応液量を加えた合計反応液量から算出され、前記最終目標液位より高い前記目標液位を中間目標液位とし、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記最終目標液位の前に、前記中間目標液位に制御する請求項3に記載の化学蓄熱システム。
  5. 前記制御手段は、前記要求放熱速度が減少したとき、前記蒸発流路に貯留された前記反応液を、前記搬送装置を制御して前記貯留槽へ排出させ、前記反応液の液位を低下させる請求項3又は4に記載の化学蓄熱システム。
  6. 前記蒸発・凝縮器には蒸発凝縮温度検出手段が設けられ、
    前記制御手段は、前記媒体流量計測手段、前記媒体温度検出手段、及び前記蒸発凝縮温度検出手段からの出力に基づいて前記反応液の液位を算出し、前記搬送装置を制御して、前記反応液を前記目標液位に制御する請求項3〜5のいずれか1項に記載の化学蓄熱システム。
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