JP5901350B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像処理装置に関するものである。
従来から、映像信号回路では、高画質化を目的として、高コントラスト化や解像感向上などが行われてきた。高コントラスト化とは、画面内の明るい部分をさらに明るくし、暗い部分をさらに暗くし、画面全体としてのメリハリ感を与えることである。そのために、画面全体の映像情報を分析し、画面全体の輝度(階調)変換テーブルを生成して、画面全体に均一に補正を行う方法があるが、この方法では、同一画面内に明るい部分や暗い部分が同時に含まれる場合などには、高コントラスト化の効果が小さくなる場合がある。また、解像感向上とは、細かい模様を引き立たせたり、境界(エッジ)部分の立ち上がりを急峻にすることなどであり、比較的狭い画面範囲ごとに、もしくは画素ごとに、周辺画素の情報を分析するなどして、局所的に輝度(階調)を制御する処理などが行われる。高コントラスト化と解像感向上は、映像信号の輝度(階調)差をより際立たせる処理であり、技術は共通点が多い。
そこで、画像の各画素を処理対象画素として、処理対象画素とその周辺画素の映像情報から階調補正係数を算出し、処理対象画素のR(赤)、G(緑)、B(青)の原色信号に、それぞれ乗算することによって、局所的に輝度(階調)差をより際立たせることにより、解像感を向上する画像処理装置が提案されている(たとえば特許文献1)。
特開2010−161456号公報
しかしながら、局所的に輝度(階調)差をより際立たせる場合、周辺画素の選択(大きさや上下左右の範囲など)によって、支配的となる効果が異なる。具体的には、周辺画素範囲が大きければ、空間的に低い周波数の輝度(階調)の変化に対して効果が大きくなり、周辺画素範囲が小さければ、空間的に高い周波数の輝度(階調)の変化に対して効果が大きくなる。また、表示デバイスの画素ピッチ、視聴距離などによって、解像感向上効果に最も適した周辺画素範囲の大きさが異なる。さらにまた、入力コンテンツによっても最適な周辺画素範囲が異なる。
特許文献1では、周辺画素範囲において、たとえば左右8画素や、左右32画素、上下左右8画素などの例が示されており、表示デバイスの画素ピッチや、想定される視聴距離に応じて、あらかじめ最適な周辺画素範囲を選択することができ、また、入力コンテンツの種類などによって、リモコンなどで入力コンテンツの種類を設定したり、入力コンテンツの自動検出回路などを用いて、最適な周辺画素範囲を選択することができる。
しかし、表示デバイスの画素ピッチ、視聴距離、入力コンテンツの種類などが決まっても、同じ画面内の位置によって画像の特徴が異なる場合には、ある位置では周辺画素範囲が適切であっても、別の位置では適切でないことがあり、時間とともに画像の特徴が変化する場合には、周辺時間画素範囲が最適な状態に維持できないという問題がある。
そこで、本発明は上述の問題に鑑みて成されたものであり、同一画面内において、また時間的に変化する画面内において、適応的に周辺画素範囲を決定することで、入力コンテンツの種類(解像度など)を指定し、もしくは検出することなく、最適な解像感向上を行うものである。
この発明の画像処理装置は、
入力画像の各画素を処理対象画素として、該処理対象画素とその周辺の画素を含む特徴検出領域内の画像の特徴に応じて、前記処理対象画素とその周辺の画素を含む平均算出領域内の画素の平均輝度を、前記入力画像の画素毎に算出する周辺輝度情報生成部と、
前記処理対象画素の輝度と前記平均輝度とに基づいて、前記処理対象画素の階調補正係数を、前記入力画像の画素毎に決定する階調補正係数生成部と、
前記処理対象画素について決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する信号の画素値に乗じることで階調変換を行い、階調変換された出力画像を生成する階調変換部とを備え、
前記周辺輝度情報生成部は、
前記特徴検出領域内の画像の特徴から、前記平均算出領域内の画素の平均輝度の算出に用いる画素の範囲を決定し、
前記周辺輝度情報生成部は、
前記特徴検出領域内の第1の空間周波数成分と、前記第1の空間周波数成分よりも低い第2の空間周波数成分と、前記第2の空間周波数成分よりも低い第3の空間周波数成分とを検出し、
検出された前記第1、第2、及び第3の空間周波数成分の強度の比率に応じて前記平均算出領域内の、前記処理対象画素を中心とする第1の範囲内の画素から求めた第1の平均値と、前記平均算出領域内の、前記第1の範囲よりも広く、前記処理対象画素を中心とする第2の範囲内の画素から求めた第2の平均値と、前記平均算出領域内の、前記第2の範囲よりも広く、前記処理対象画素を中心とする第3の範囲内の画素から求めた第3の平均値とを加重平均することで前記平均輝度を決定することを特徴とする。
この発明の画像処理装置によれば、入力コンテンツの解像度を指定し、もしくは検出することなく、最適な解像感向上を行うことができる。
本発明の実施の形態1の画像処理装置を示すブロック図である。 画面(フレーム)の一部を構成する画素の配列を示す図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1における特徴量を検出する例を示す図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1における特徴量検出の例を示す図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1における特徴量検出の例を示す図である。 実施の形態1における特徴量検出の例を示す図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1に係る平均輝度の算出に用いられる画素乃至範囲の例を示す図である。 (a)〜(c)は、実施の形態1に係る平均輝度の算出に用いられる画素乃至範囲の例を示す図である。 階調変換部における変換特性の一例を示すグラフである。 本発明の実施の形態2の画像処理装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態2の画像処理装置の変形例を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3の画像処理装置を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4の画像処理装置を示すブロック図である。 本発明で用い得る周辺輝度情報生成部の変形例を示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図示の画像表示装置は、入力端子1R、1G、1Bと、出力端子2R、2G、2Bと、輝度算出部3と、周辺輝度情報生成部4と、輝度信号遅延部5と、階調補正係数生成部6と、画像信号遅延部7と、3つの乗算部8R、8G、8Bを含む階調変換部8とを備えている。
入力端子1R、1G、1Bには、テレビやコンピューター等で用いられている所定の形式の画像信号が入力される。本実施の形態では、画像信号として、赤、緑、青の原色信号RIN、GIN、BINが入力される。
画像信号は、画像を構成する、格子状に配列された複数の画素のデータをラスタ順に並べた時系列信号である。
図2は、画像信号で表される画像の一部を構成する画素の配列を示す。図2で、最も小さい四角が各画素を表す。図2に示すように、画素は、水平方向に一定の間隔(水平方向画素ピッチPa)で整列するとともに、垂直方向にも一定の間隔(垂直方向画素ピッチPb)で整列しており、この結果、斜め方向にも一定の間隔(斜め方向画素ピッチPc)で整列している。斜め方向画素ピッチPcと、水平方向画素ピッチPaと、垂直方向画素ピッチPbとの間には、以下の関係がある。
Pc=Pa+Pb
また、水平方向画素ピッチPaと垂直方向画素ピッチPbが互いに等しければ、
Pc=Pa×√2
の関係がある。
輝度算出部3は、入力端子1R、1G、1Bにそれぞれ入力された原色信号RIN、GIN、BINに対し、画素毎に輝度Ycを算出して、周辺輝度情報生成部4と、輝度信号遅延部5に出力する。
周辺輝度情報生成部4は、輝度算出部3から出力された、画素毎の輝度Ycを表すデータを受け、各画素を順に処理対象画素として、該処理対象画素とその周辺の画素を含む近傍領域(以下、「平均算出領域」と言う)内の画素の平均輝度(周辺平均輝度)YAVGを、処理対象画素とその周辺の画素を含む近傍領域(以下、「特徴検出領域」と言う)内の画像の特徴に応じて算出する。平均算出領域は、特徴検出領域と同じであっても、同じでなくても良い。
輝度信号遅延部5は、周辺輝度情報生成部4における周辺平均輝度の算出に要する時間だけ遅延させたデータを階調補正係数生成部6に供給する。
階調補正係数生成部6は、周辺輝度情報生成部4で算出された周辺平均輝度YAVGと輝度信号遅延部5により遅延された処理対象画素の輝度Ycにより、階調補正係数GAINを生成し、階調変換部8に出力する。
画像信号遅延部7は、入力された原色信号RIN、GIN、BINを輝度算出部3における輝度算出、周辺輝度情報生成部4における周辺平均輝度算出、及び階調補正係数生成部6における階調補正係数算出に要する時間分の遅延を行い、階調変換部8に出力する。画像信号遅延部7の出力は、遅延されたものであるが、入力された原色信号RIN、GIN、BINと同じ値を有するものであり、同じ符号で表す。
階調変換部8は、画像信号遅延部7から入力された、赤、緑、青の原色信号RIN、GIN、BINに階調補正係数生成部6で生成された階調補正係数GAINをそれぞれ乗算部8R、8G、8Bで乗算して、階調補正された出力信号ROUT、GOUT、BOUTを生成し、出力端子2R、2G、2Bから出力する。
以下、各部の動作をより詳細に説明する。
輝度算出部3は、画素毎に、リアルタイムで、各原色信号RIN、GIN、BINから輝度を計算して出力する。例えば、輝度をYcとし、赤、緑、青の原色信号の値をRIN、GIN、BINとしたとき、式(1)や式(2)のように計算する。
Yc=0.299×RIN+0.587×GIN+0.114×BIN …(1)
Yc=0.2125×RIN+0.7152×GIN+0.0722×BIN
…(2)
これらの式は一般的なもので、特に説明を要するものではない。また、回路規模に応じて、近似的に計算しても良い。
周辺輝度情報生成部4は、上記のように、輝度算出部3で算出された画素毎の輝度Ycを受け、各画素を順次処理対象画素として、処理対象画素について設定される特徴検出領域内の特徴を検出し、検出結果に基づいて、処理対象画素について設定される平均算出領域内の画素の平均輝度(周辺平均輝度)YAVGを算出するものであり、輝度信号記憶部41と、特徴量算出部42と、平均値算出部43とを備える。
輝度信号記憶部41は、輝度算出部3から供給された画素毎の輝度Ycを表すデータ(同じ符号Ycで表す)を所定数ライン分蓄積する。以下に図3(a)〜図7(c)を参照して説明する動作を行う場合には、8ライン分のデータが蓄積される。
輝度信号遅延部5がメモリで構成される場合、輝度信号遅延部5の一部を輝度信号記憶部41として兼用することもできる。
特徴量検出部42は、輝度信号記憶部41に蓄えられた画素毎の輝度データYcを受け、各画素を順に処理対象画素として、処理対象画素について特徴検出領域を設定し、設定した特徴検出領域内の画像の特徴を検出する。
特徴検出領域は、例えば、処理対象画素を中心とする左右(水平方向)8画素×上下(垂直方向)8画素の64画素の領域であり、特徴量検出部42は、この特徴検出領域内の画像の特徴、例えば輝度空間周波数の分布乃至1又は2以上の所定の周波数成分の強度を検出する。
より具体的には、特徴検出領域内の画像の輝度空間周波数成分のうち、第1の空間周波数成分(高周波数成分)が含まれている程度(強度)、第1の空間周波数成分よりも低い、第2の周波数成分(中周波数成分)の強度、第2の周波数成分よりも低い、第3の周波数成分(低周波数成分)の強度を検出する。
平均値算出部43は、特徴量検出部42で検出された画像の特徴から、平均輝度YAVGの算出方法、例えば、平均算出領域内の、平均の算出に用いる画素の範囲、或いは平均の算出に用いられる、それぞれの画素に対する重みを決定し、決定された算出方法で、平均輝度YAVGを算出する。
特徴量検出部42が上記のように第1、第2及び第3の周波数成分の強度を検出する場合、平均値算出部43では、特徴量検出部42で検出された上記第1、第2、及び第3の空間周波数成分の強度の比率に応じて、
平均算出領域内の、第1の範囲内の画素から求めた第1の平均値と、
平均算出領域内の、上記第1の範囲よりも広く、処理対象画素を中心とする第2の範囲内の画素から求めた第2の平均値と、
平均算出領域内の、上記第2の範囲よりも広く、処理対象画素を中心とする第3の範囲内の画素から求めた第3の平均値を、
加重平均することで、周辺平均輝度YAVGを決定する。
特徴量検出部42における、輝度空間周波数の検出方法の一例について、図3(a)〜図5(c)を用いて説明する。図3(a)〜図5(c)は、上述の64画素を示している。これらの64画素は、図2を参照して説明した画面上の画素の一部を成すものである。
特徴量検出部42はまず、図3(a)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFHA
図3(b)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFHB
図3(c)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFHCとし、
それらを、下記の式(3)で示すように加算した値を、特徴検出領域内の画像の輝度空間周波数の高周波強度Fとして求める。
=FHA+FHB+FHC …(3)
高周波強度Fは、上記の処理で得られるものであるので、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に2水平方向画素ピッチ(2Pa)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に2垂直方向画素ピッチ(2Pb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
斜め方向に1斜め方向画素ピッチ(1Pc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分の量を表すものであり、
高周波強度Fの値は、上記の成分の量の合計が多いほどより大きな値となる。
特徴量検出部42はまた、図4(a)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFMA
図4(b)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFMB
図4(c)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFMCとし、
それらを、下記の式(4)で示すように、加算した値を、特徴検出領域内の画像の輝度空間周波数の中周波強度Fとして求める。
=FMA+FMB+FMC …(4)
中周波強度Fは、上記の処理で得られるものであるので、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に4水平方向画素ピッチ(4Pa)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に4垂直方向画素ピッチ(4Pb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
斜め方向に2斜め方向画素ピッチ(2Pc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分の量を表すものであり、
中周波強度Fの値は、上記の成分の量の合計が多いほどより大きな値となる。
特徴量検出部42はさらに、図5(a)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFLA
図5(b)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFLB
図5(c)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度の合計を減算したものの絶対値をFLCとし、
それらを、下記の式(5)で示すように加算した値を、特徴検出領域内の画像の輝度空間周波数の低周波強度Fとして求める。
=FLA+FLB+FLC …(5)
低周波強度Fは、上記の処理で得られるものであるので、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に8水平方向画素ピッチ(8Pa)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に8垂直方向画素ピッチ(8Pb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
斜め方向に4斜め方向画素ピッチ(4Pc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分の量を表すものであり、
低周波強度Fの値は、上記の成分の量の合計が多いほどより大きな値となる。
なお、上記の例では、白で示す画素からハッチングを施した画素を減算しているが、逆にハッチングを施した画素から白で示す画素の輝度を減算しても同じ結果が得られる。
また、例えば、特定のパターンに対する過度の補正を抑えるため、図6に示したような非対称なパターンを用いる方法も考えられる。図6の例は、図3(c)に代わる例として示したもので、図4(c)や図5(c)についても、同様のことが言える。
図6に示す非対称のパターンは、図3(c)に示される千鳥格子パターンに対して部分的にその規則を破った構成であり、図6のパターンを用いることで、図3(c)の千鳥格子パターンに対してのみ、過度の補正が加えられることを避けるとともに、1斜め方向画素ピッチの周波数成分のみならず、それよりも幾分ずれた周波数成分をも抽出する効果がある。
平均値算出部43は、特徴量検出部42から入力された高周波強度F、中周波強度F、低周波強度Fに基づいて、輝度信号記憶部41に蓄えられている、平均算出領域内の画素の輝度データから、周辺平均輝度YAVGを算出する。
周辺平均輝度YAVGの算出方法の一例について、図7(a)〜図7(c)を用いて説明する。図7(a)〜図7(c)の中心のハッチングを施した画素が処理対象画素であり、
図7(a)は、処理対象画素を中心とする左右3画素×上下3画素の9画素の範囲を示しており、その9画素の平均輝度をYAHとする。
図7(b)は、処理対象画素を中心とする左右5画素×上下5画素の25画素の範囲を示しており、その25画素の平均輝度をYAMとする。
図7(c)は、処理対象画素を中心とする左右7画素×上下7画素の49画素の範囲を示しており、その25画素の平均輝度をYALとする。
平均値算出部43は、下記の式(6)により、周辺平均輝度YAVGを求める。
Figure 0005901350
上式(6)による周辺平均輝度YAVGの計算は、以下のように把握することもできる。即ち、
図7(a)の3×3の領域内の画素の画素値は、
図7(b)の5×5の領域の一部を成すので、平均輝度YAMの計算にも用いられ、
図7(c)の7×7の領域の一部を成すので、平均輝度YALの計算にも用いられている。
同様に、
図7(b)の5×5の領域内の画素の画素値は、
図7(c)の7×7の領域の一部を成すので、平均輝度YALの計算にも用いられている。
この点に着目して、式(6)を以下のように変形することができる。
Figure 0005901350
上式(7)でiは、図7(a)〜(c)に示される領域の中心から外側に向けて順に振った番号であり、従って、i=1〜9は、処理対象画素を中心として3×3の領域内に位置する画素、i=10〜25は、3×3の領域外で且つ5×5の領域内の画素、i=26〜49は、5×5の領域外で且つ7×7の領域外の画素の番号である。
Yc(i)は、上記i番目の画素の輝度Ycを表す。
式(6)及び式(7)は、周辺輝度平均YAVGの算出に、処理対象画素を中心とするより狭い範囲内の周辺画素と、より遠い範囲の画素とで異なる重みを与えること、該重みが空間周波数成分の強度F、F、Fによって変化することを示している。
例えば、F=F=0であり、F≠0であれば、
7×7の領域内のすべての画素に対する重みが互いに等しくなること、
=F=0でなくてもF、Fに対してFが大きいほど、処理対象画素から比較的遠い画素(5×5の領域の外側で且つ7×7の領域内の画素)に対する重みを比較的大きくなることを示し、
逆に、
=0であれば、5×5の領域の外側の画素に対する重みがゼロとなること、
=0,F=0であれば、3×3の領域の外側の画素に対する重みがゼロになること、
=F=0でなくても、F、Fに対してFが大きいほど、3×3の領域内の画素に対する重みが大きくなること
を意味する。
このように、空間周波数成分の大きさに応じて、平均を取る範囲を実効的に変化させる処理を行っているといえる。
なお、例えば、図7(a)に示した9画素の平均輝度の代わりに、図8(a)に示したような処理対象画素(ハッチングで示す)を含まない周辺の8画素(クロスハッチング部分)の平均輝度を狭い範囲での平均輝度YAHとしてもよいし、図7(b)に示した25画素の平均輝度の代わりに、図8(b)に示したような左右に対称でない16画素(ハッチングで示す処理対象画素とクロスハッチングで示すその周囲の画素を含む)の平均を中程度の範囲での平均輝度YAMとしてもよいし、図7(c)に示した49画素の平均輝度の代わりに、図8(c)に示したような64画素(ハッチングで示す処理対象画素とクロスハッチングで示すその周囲の画素を含む)の平均を広い範囲での平均輝度YALとしてもよい。これらの平均輝度を求める範囲は、回路規模や求められる性能により決められる。上下方向の画素数や範囲が長方形になっているかどうか、画素数が2のべき乗になっているかどうかなどが、回路規模が依存することは、一般に知られている。
以上のように、平均値算出部43は、特徴量検出部42で検出された画像の特徴から、平均輝度YAVGの算出方法を決定し、決定された算出方法で周辺輝度を求めるものであり、より具体的には、平均算出領域内のそれぞれの画素に対する重みを決定し、決定された重みを用いてそれぞれの画素の輝度値の加重平均を、周辺平均輝度として求めている。
処理対象画素により近い画素に対してより大きな重みを与えることで、より狭い範囲で平均値を求めているのと同様の効果が得られる。
処理対象画素から遠い画素に対する重みと、処理対象画素に近い画素に対する重みの差を小さくすることで、より広い範囲で平均値を求めるのと同様の効果が得られる。
従って、上記の処理は、画像の特徴に応じて、周辺平均輝度の算出に用いる画素の範囲を実効的に変える処理であるとも言える。
階調補正係数生成部6は、周辺輝度情報生成部4から入力された周辺平均輝度YAVGと輝度信号遅延部5から入力された処理対象画素の輝度Ycを用いて、補正係数GAINを算出する。
階調変換部8では、乗算部8R、8G、8Bで、それぞれ画像信号遅延部7から入力された、赤、緑、青の原色信号RIN、GIN、BINに補正係数GAINを乗算する。
補正係数GAINは、例えば、乗算部(8R、8G又は8B)の入力と出力の関係が図9に折れ線Cvで示すごとくとなるように定められる。
図9で入力SINは、RIN、GIN又はBINのいずれかであり、出力SOUTは、ROUT、GOUT及びBOUTのうちの対応するものである。なお、以下の説明では、乗算部の入力SINが、輝度データYcと同じ階調数を持つ場合を想定している。
図9の折れ線Cvは第1、第2及び第3の部分Cva、Cvb、Cvcを有する。
第1の部分Cvaは、周辺輝度情報生成部4で求めた周辺輝度平均値YAVGを中心として、YAVG−WLからYAGV+WRまでの範囲を占め、この部分Cvaは傾き(符号Kaで示す)が大きく(入力SINの増加に対する出力SOUTの増加の割合が高く)、
第2の部分Cvb(SIN<YAVG−WLの範囲)及び第3の部分Cvc(SIN>YAVG+WRの範囲)は傾きが比較的小さい。
このような変換特性を持たせる結果、平均輝度YAVGを中心とする範囲、即ちYAVG−WLからYAVG+WRまでの範囲において、コントラストを増大させることができる。
なお、第1の部分Cvaは、SIN=YAVGのとき、SOUT=SINを表する鎖線と交差し、平均輝度YAVGの値に応じて、第1の部分Cvaが移動して、上記の交差する点の位置が変わる。
図9に示される入出力特性を持たせるために、係数GAINは以下のように定められる。
Figure 0005901350
Figure 0005901350
Figure 0005901350
式(10)でSmは階調範囲の最大値である。
式(8)〜(10)において、WL、WRは予め定めた値としても良い。その場合、折れ線のうち第2及び第3の部分Cvb、Cvcの傾きが所定値以下とならないように、WL、WRの値を制限することとしても良い。また、第2及び第3の部分Cvb、Cvcの傾きを一定とするとの条件を加えて、WL、WRの値を調整することとしても良い。
階調補正係数生成部6は、周辺平均輝度YAVGと処理対象画素の輝度Ycを用いて、式(8)、式(9)、式(10)の関係により係数GAINを算出する。
この補正係数GAINが各色原色信号RIN、GIN、BINに共通の階調補正係数として乗算部8R、8G、8Bに供給され、乗算部8R、8G、8Bでは、補正係数GAINを入力画像の原色信号RIN、GIN、BINに乗算することで、補正された原色信号ROUT、GOUT、BOUTを生成して、出力する。
なお、上記では、輝度データYcの階調数と乗算部の入力の階調数が同じである場合を想定したが、異なる場合には、式(8)、式(9)及び式(10)における平均輝度YAVGの代わりに、平均輝度YAVGに階調数の比(輝度データYcの階調数に対する乗算部の入力SINの階調数)を掛けた値を用い、式(10)における輝度Ycの代わりに、輝度Ycに上記階調数の比を掛けた値を用いる必要がある。
以下、上記の補正処理を行うことによる効果を説明する。図3(a)〜図3(c)に示したようなパターンにより算出された高周波強度Fは、図3(a)〜図3(c)に示した範囲(例では64画素の範囲)に高い周波数の成分がどの程度含まれているかを示す値であり、図4(a)〜図4(c)に示したようなパターンにより算出された中周波強度Fは、図4(a)〜図4(c)に示した範囲(例では64画素の範囲)に中程度の周波数の成分がどの程度含まれているかを示す値であり、図5(a)〜図5(c)に示したようなパターンにより算出された低周波強度Fは、図5(a)〜図5(c)に示した範囲(例では64画素の範囲)に低い周波数がどの程度含まれているかを示す値である。それらの値(それぞれの周波数成分の強度)F、F、Fの増減に伴って増減する値を重み付け係数として、図7(a)〜図7(c)に示したような範囲の平均輝度YAH、YAM、YALを加重平均した結果を周辺平均輝度とすることにより、処理対象画素の周辺画素の周波数成分に応じた範囲の平均輝度を周辺平均輝度が得られる。
つまり、高周波成分が多ければ多いほど、より狭い範囲の平均輝度を周辺平均輝度とし、低周波数成分が多ければ多いほど、より広い範囲の平均輝度を周辺平均輝度としていることになる。言い換えれば、比較的高い空間周波数成分が多く含まれるほど、平均算出領域内のより狭い範囲内の画素に対する重み付けを大きくし、比較的低い空間周波数成分が多く含まれるほど、平均算出領域内のより広い範囲内の画素に対する重み付けの差を小さくしている。
このようにする結果、例えば、同一画面内の細かい模様の部分は、より細かい模様が引き立ち、粗い模様の部分では、その粗さに応じたメリハリのある質感を与えることができる。また、この方法では加重平均で周辺平均輝度YAVGを求めているので、空間的にも時間的にも、急に平均輝度の範囲が変わることがなく、空間的(面内の)不連続や、時間的不連続によるちらつきなども起きない。さらにまた、入力映像のフォーマットが違っても、スケーリング(画素数変換、フォーマット変換)などにより入力映像の持つ周波数が変わっても、自動的に滑らかに追従し、一般的なフォーマット判定などによる急な変化や、急な変化を防止するための時定数による追従の遅れなどがない。
このように、本発明によれば、入力コンテンツの解像度を指定する、もしくは検出することなく、最適な解像感向上を行うことができる。
なお、上記の例では、図3(a)〜(c)、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)に示される特定の画素ピッチ数に対応する周波数成分を検出するようにしているが、それぞれの周波数成分を検出するための画素ピッチ数は、画素ピッチ数は画素の密度に応じて定められるものであり、一般的には、処理対象画素についての特徴検出領域のうち、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に2α水平方向画素ピッチ(2αPa(αは1以上の整数))の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に2α垂直方向画素ピッチ(2αPb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び斜め方向にα斜め方向画素ピッチ(1αPc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分を、前記空間高周波数成分として検出し、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に4α水平方向画素ピッチ(4αPa)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に4α垂直方向画素ピッチ(4αPb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び斜め方向に2α斜め方向画素ピッチ(2αPc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分を、前記空間中周波数成分として検出し、
垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に8α水平方向画素ピッチ(8αPa)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に8α垂直方向画素ピッチ(8αPb)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び斜め方向に4α斜め方向画素ピッチ(4αPc)の周期又はこれに近い周期で変化する成分を、前記空間低周波数成分として検出する
こととすれば良い。
また、上記の例では、図5(a)、(b)、及び(c)における、それぞれの白で示す画素の輝度値の合計から、ハッチングを施した画素の輝度値の合計を減算したものの絶対値FLA、FLB、FLCを加算した値を処理対象画素についての特徴検出領域の輝度空間周波数の低周波強度Fとしたが、
例えば、
図5(c)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度値の合計を減算したものの絶対値FLCを低周波強度Fとし、
図5(a)のすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度値の合計を減算したものの絶対値FLAと、
図5(b)それぞれのすべての白で示す画素の輝度値の合計から、すべてのハッチングを施した画素の輝度値の合計を減算したものの絶対値FLBを加算した値(FLA+FLB)を境界部分(エッジともいう)強度Fとし(F=FLA+FLB)、周辺平均輝度YAVGは、下記の式(11)で求めるようにしても良い。
Figure 0005901350
境界部分では、解像感向上のデメリットとして、オーバーシュートが目立つ場合がある。また、オーバーシュートが起きる領域の幅が大きいと、それによるデメリットが大きい。そのため、境界部分では、周辺平均輝度の算出範囲を小さくした方が良い場合があり、境界部分強度Fを高周波強度Fとみなして計算することにより、オーバーシュートを抑制することができる。
さらにまた、上記の例では、式(6)及び(7)に示したように、F+F+Fの大きさに関係なく、高周波強度F、中周波強度F、低周波強度Fの割合に基づいて加重平均を求めたが、F+F+Fの値が小さい時は、高周波成分から低周波成分までの全ての成分が小さく、輝度のばらつきが少ない。つまり一様な(ベタな)領域であり、このような領域では解像度向上による高画質を抑えた方が良い場合がある。したがって、F+F+Fの値により、係数GAINを制御すればよい。つまり、F+F+Fの値が小さい時は、係数GAINを小さくする(図9の傾きKaを小さくする)こととしても良い。傾きKaを小さくした場合、Kaが1以上の範囲では、解像感向上効果を弱めることになり、1よりも小さく0以上の範囲では、ノイズ低減効果で「一様な領域」の画質向上につながる。
実施の形態2.
図10は、本発明の実施の形態2の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
実施の形態2の画像表示装置は、入力端子1Y、1Cb、1Crと、出力端子2Y、2Cb、2Crと、周辺輝度情報生成部4と、輝度信号遅延部5と、階調補正係数生成部6と、画像信号遅延部7bと、3つの乗算部8Y、8Cb、8Crを含む階調変換部8bとを備えている。
入力端子1Y、1Cb、1Crには、テレビ等で用いられている所定の形式の画像信号が入力される。ここでの画像信号は、例えば輝度、青色差、赤色差などの信号YIN、CbIN、CrINである。
入力端子1Y、1Cb、1Crにそれぞれ入力された信号YIN、CbIN、CrINのうち、輝度信号YINは、周辺輝度情報生成部4と輝度信号遅延部5に入力される。
周辺輝度情報生成部4は、輝度信号YINで表される画像(入力画像)を構成する画素を順に処理対象画素として、処理対象画素についての特徴検出領域内の画像の特徴に基づいて、処理対象画素についての平均算出領域内の画素の平均輝度を算出するものであり、その動作は実施の形態1の周辺輝度情報生成部4と同じである。
異なるのは、実施の形態1では、輝度算出部3から出力される輝度Ycに対し処理を行っているのに対し、実施の形態2では、入力信号のうちの輝度信号YINに対して処理を行っている点のみである。
輝度信号遅延部5も、入力信号が輝度信号Ycではなく輝度信号YINである点を除き、実施の形態1の輝度信号遅延部5と同様に動作する。
階調補正係数生成部6の動作は、実施の形態1の階調補正係数生成部6と同じである。
画像信号遅延部7bは、図1の画像信号遅延部7と同様のものであるが、原色信号RIN、GIN、BINの代わりに、輝度信号YIN及び色差信号CbIN、CrINを入力とし、入力された輝度信号YIN及び色差信号CbIN、CrINを周辺輝度情報生成部4から階調補正係数生成部6までにおける、周辺平均輝度算出、及び階調補正係数算出に要する時間分の遅延を行い、階調変換部8bに出力する。画像信号遅延部7bの出力は、遅延されたものであるが、入力された信号YIN、CbIN、CrINと同じ値を有するものであり、同じ符号で表す。
階調変換部8bは、画像信号遅延部7から入力された、輝度信号YIN、青色差信号CbIN、赤色差信号CrINに、階調補正係数生成部6により算出された階調補正係数GAINをそれぞれ乗算部8Y、8Cb、8Crで乗算して、階調補正された出力信号YOUT、CbOUT、CrOUTを生成し、出力端子2Y、2Cb、2Crから出力する。
このように、本発明は、入力信号が、原色信号である場合のみならず、入力信号が輝度信号及び色差信号からなる構成でも適用可能であり、同様の効果が得られる。
赤、緑、青の3つの原色信号と輝度、青色差、赤色差の3つの信号は、線形に変換できる関係を有し、赤、緑、青に同じ係数GAINを乗算しても色が変化しないのと同様、輝度、青色差、赤色差に同じ係数GAINを乗算しても色は変化しない。
しかし、例えば式(1)、式(2)からわかるように、青は輝度が低い。そのため、白の背景に青の文字などがある場合、青が暗く補正され過ぎて、青の色が薄くなったように見える場合がある。その場合、
図10の階調補正係数生成部6の代わりに、図11に示される階調補正係数生成部6bを用い、輝度信号のための補正係数GAINyと、補正係数GAINyよりも小さい値を有する、色差信号CbIN、CrINのための補正係数GAINcとを生成し、乗算部8Yが、係数GAINyを輝度信号YINに乗算し、乗算部8Cb、8Crが、係数GAINcをそれぞれ色差信号CbIN、CrINに乗算するように構成しても良い。
図10の階調補正係数生成部6bとしては、例えば輝度信号補正係数生成部61と、補正係数調整部62とを備えるものと用いる。
輝度信号補正係数生成部61は、図1、図10の階調補正係数生成部6と同じものを用い得る。輝度信号補正係数生成部61の出力は、輝度信号用補正係数GAINyとして乗算部8Yに供給されるとともに、補正係数調整部62に供給される。補正係数調整部62は、輝度信号補正係数GAINyを受けて、それよりも幾分小さい値の色差信号補正係数GAINcを生成する。例えば輝度信号補正係数GAINyに、1よりも小さい所定の係数βを掛けることで、色差信号補正係数GAINcを生成する。
実施の形態3.
図12は、本発明の実施の形態3の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図12の画像処理装置は、図10の画像処理装置と慨して同じであるが、図10、図11の階調変換部8bの代わりに、階調変換部8cが用いられている。
階調変換部8cは、輝度信号YINのための乗算部8Yを有するが、色差信号CbIN、CrOUTのための乗算部(図10、図11の8Cb、8Cr)を持たず、輝度信号YINに対しては係数GAINが乗算され、補正された輝度信号YOUTが出力される一方、入力された色信号CbIN、CrINがそのまま出力色差信号CbOUT、CrOUTとして出力される。
このように、階調変換部8cとし、青色差信号と赤色差信号には補正を行わない構成であっても良い。
実施の形態4.
図13は、本発明の実施の形態4の画像処理装置の構成を示すブロック図である。
図13の画像処理装置は、輝度信号YINのみを入力とし、色差信号(図10、図12のCbIN、CrIN)が入力されない。
図13の画像処理装置は、図10の画像処理装置と慨して同じであるが、図10の画像信号遅延部7b及び階調変換部8bの代わりに、入力画像遅延部7c、及び階調変換部8dが用いられている。
画像信号遅延部7cは、図10、図11の画像信号遅延部7bと同様のものであるが、輝度信号YINのみを入力とし、入力された輝度信号YINを周辺輝度算出部4から階調補正係数生成部6までにおける、周辺平均輝度算出、及び階調補正係数算出に要する時間分の遅延を行い、階調変換部8dに出力する。
階調変換部8dは、輝度信号YINのための乗算部8Yのみを有し、入力された輝度信号YINに係数GAINを乗算して、補正された輝度信号YOUTとして出力する。
図13のように色信号を含まない構成でも、本発明を適用し、周辺輝度情報生成部4を用いて係数GAINを定めることで、同様の解像感向上効果がある。
なお、上記の実施の形態1〜4で用いられる周辺輝度情報生成部4の代わりに図14に示すように、特徴量検出部42の前にNRフィルタ44を設けた周辺輝度情報生成部4bを用いても良い。NRフィルタ44は、各画素についてその周辺の画素の画素値との平均を取るなどの処理により、ノイズを低減するものであり、そのような処理のために、輝度信号記憶部41に蓄えられている各画素及びその周辺の画素の輝度データを利用する。NRフィルタ44を設ける場合には、NRフィルタ44でノイズを除去した後に、特徴量検出部42で画像の特徴を検出する。この方法では、ノイズの強調を抑えることができる。
3 輝度算出部、 4 周辺輝度情報生成部、 5 輝度信号遅延部、 6、6b 階調補正係数生成部、 7、7b、7c 画像信号遅延部、 8、8b、8c、8d 階調変換部、 8R、8G、8B、8Y、8Cb、8Cr 乗算部、 41 輝度信号記憶部、 42 特徴量検出部、 43 平均値算出部、 44 NRフィルタ、 61 輝度信号補正係数生成部、 62 係数調整部。

Claims (12)

  1. 入力画像の各画素を処理対象画素として、該処理対象画素とその周辺の画素を含む特徴検出領域内の画像の特徴に応じて、前記処理対象画素とその周辺の画素を含む平均算出領域内の画素の平均輝度を、前記入力画像の画素毎に算出する周辺輝度情報生成部と、
    前記処理対象画素の輝度と前記平均輝度とに基づいて、前記処理対象画素の階調補正係数を、前記入力画像の画素毎に決定する階調補正係数生成部と、
    前記処理対象画素について決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する信号の画素値に乗じることで階調変換を行い、階調変換された出力画像を生成する階調変換部とを備え、
    前記周辺輝度情報生成部は、
    前記特徴検出領域内の画像の特徴から、前記平均算出領域内の画素の平均輝度の算出に用いる画素の範囲を決定し、
    前記周辺輝度情報生成部は、
    前記特徴検出領域内の第1の空間周波数成分と、前記第1の空間周波数成分よりも低い第2の空間周波数成分と、前記第2の空間周波数成分よりも低い第3の空間周波数成分とを検出し、
    検出された前記第1、第2、及び第3の空間周波数成分の強度の比率に応じて前記平均算出領域内の、前記処理対象画素を中心とする第1の範囲内の画素から求めた第1の平均値と、前記平均算出領域内の、前記第1の範囲よりも広く、前記処理対象画素を中心とする第2の範囲内の画素から求めた第2の平均値と、前記平均算出領域内の、前記第2の範囲よりも広く、前記処理対象画素を中心とする第3の範囲内の画素から求めた第3の平均値とを加重平均することで前記平均輝度を決定する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記周辺輝度情報生成部は、
    前記特徴検出領域内の画像の特徴から、前記平均輝度の算出に用いられる画素に対する重みを決定し、該決定した重みを用いた加重平均により、前記平均輝度を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記周辺輝度情報生成部は、前記特徴検出領域内の空間周波数成分を検出し、
    比較的高い空間周波数成分が多く含まれるほど、前記平均算出領域内のより狭い範囲内の画素に対する重み付けを大きくし、
    比較的低い空間周波数成分が多く含まれるほど、前記平均算出領域内のより広い範囲内の画素に対する重み付けの差を小さくする
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記周辺輝度情報生成部は、
    前記検出された前記第1の空間周波数成分の強度が大きいほど、前記第1の範囲の画素に対する重みを大きくし、
    前記検出された前記第3の空間周波数成分の強度が大きいほど、前記第3の範囲の画素間の重みの差を小さくして、前記加重平均を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  5. 画面内の画素が水平方向に所定の水平方向画素ピッチで等間隔に整列し、垂直方向に所定の垂直方向画素ピッチで等間隔に整列し、斜め方向に所定の斜め方向画素ピッチで等間隔に整列しており、
    処理対象画素を中心とする特徴検出領域のうち、
    垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に2α水平方向画素ピッチ(αは1以上の整数)の周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に2α垂直方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    斜め方向にα斜め方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分を、
    前記第1の空間周波数成分として検出し、
    垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に4α水平方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に4α垂直方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    斜め方向に2α斜め方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分を、
    前記第2の空間周波数成分として検出し、
    垂直方向に変化がなく、かつ水平方向に8α水平方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    水平方向に変化がなく、かつ垂直方向に8α垂直方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分、及び
    斜め方向に4α斜め方向画素ピッチの周期又はこれに近い周期で変化する成分を、
    前記第3の空間周波数成分として検出する
    ことを特徴とする請求項1又は4に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像が、複数の原色信号で構成され、
    前記原色信号から前記入力画像の画素毎の輝度を算出する輝度算出部をさらに有し、
    前記周辺輝度情報生成部は、前記輝度算出部で算出された輝度の平均値を前記平均輝度として求めることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記階調変換部は、前記入力画像の画素毎に決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する前記原色信号にそれぞれ乗算することで、前記階調変換を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  8. 前記入力画像が、輝度信号と、色差信号とで構成され、
    前記周辺輝度情報生成部は、前記入力画像を構成する輝度信号で表される輝度の平均値を前記平均輝度として求めることを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記階調変換部は、前記入力画像の画素毎に決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する前記輝度信号及び前記色差信号にそれぞれ乗算することで、前記階調変換を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  10. 前記階調補正係数生成部は、前記輝度信号に対する補正係数と、前記色差信号に対する補正係数として、互いに別個のものを生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  11. 前記階調変換部は、前記入力画像の画素毎に決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する前記輝度信号に乗算することで、前記階調変換を行う
    ことを特徴とする請求項に記載の画像処理装置。
  12. 前記入力画像が、輝度信号で構成され、
    前記周辺輝度情報生成部は、前記入力画像を構成する輝度信号で表される輝度の平均輝度を求め、
    前記階調変換部は、前記入力画像の画素毎に決定された前記階調補正係数を前記入力画像を構成する前記輝度信号に乗算することで、前記階調変換を行う
    ことを特徴とする請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
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