JP5899077B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、大当り抽選の当選確率を低確率である通常確率から高確率に変動させる確変状態が付与される遊技機に関するものである。
従来、遊技機の一種であるパチンコ遊技機は、例えば、液晶ディスプレイ型の表示装置を備え、該表示装置において複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームが行われている。そして、遊技者は、図柄変動ゲームで最終的に確定停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。このようなパチンコ遊技機の中には、大当り遊技終了後に、該大当り遊技とは別の有利な遊技状態(特典)を付与する機能が搭載されたものがある。このような機能としては、例えば、確率変動(以下、「確変」と示す)機能が知られている(例えば、特許文献1)。確変機能は、大当り遊技終了後に大当り抽選の当選確率(抽選確率)を低確率である通常確率から高確率に変動させる確変状態(高確率状態)を遊技者に付与する機能である。そして、確変状態が付与される場合、パチンコ遊技機では、確変状態中、遊技者の興趣を向上させるために通常状態とは異なる内容で、確変状態が付与されていることを報知する演出が行われるようになっている。
特開2002−45528号公報
ところで、このようなパチンコ遊技機では、確変状態が途切れるまで、同じ演出内容で確変状態が付与されていることが報知され続ける。しかしながら、確変状態を付与する大当り遊技に連続して当選する場合がある。このような場合、確変状態が付与されているために遊技者は遊技を中止することができず、飽きてしまったとしても同じ演出内容を長時間見続けなくてはならなかった。すなわち、確変状態が付与されているとはいえ、遊技がマンネリ化してしまい、遊技者の興趣が低下するといった問題があった。
この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものであり、その目的は、確変状態中における遊技者の飽きを抑制することができる遊技機を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、特別入賞手段が所定回数開放される大当り遊技が行われる遊技機において、図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動検知手段と、前記始動検知手段で遊技球が検知されたことを契機に、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段と、大当り遊技終了後、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に定められた遊技状態に制御する状態制御手段と、前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するための演出過程を決定する演出過程決定手段と、前記演出過程決定手段が決定した内容で図柄変動ゲーム中の遊技演出を実行させる演出制御手段と、前記演出過程決定手段によって、予め定めた特定演出過程が決定される度に、段階的に進行する段階演出の段階数を進行させる段階演出制御手段と、を備え、前記大当り遊技の種類には、前記遊技状態として、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態よりも高確率に変更する確変状態を付与する確変大当り遊技と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態とする非確変大当り遊技と、を含み、前記演出過程決定手段は、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達していない状態で、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記特定演出過程とその他の演出過程を含む第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記特定演出過程を含まず且つ前記その他の演出過程を含む第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達していない状態で、前記大当り判定で大当りと判定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で、前記大当り判定で大当りと判定され、かつ前記非確変大当り遊技が決定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で前記大当り判定で大当りと判定され、かつ前記確変大当り遊技が決定された場合、前記第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記状態制御手段は、前記その他の演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与する場合と、前記確変状態を付与しない場合とがある一方で、前記特定演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与することを要旨とする。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するために要する演出時間を決定する演出時間決定手段を備え、前記演出過程決定手段は、前記確変状態中、前記大当り判定で大当りと判定されず、かつ前記演出時間決定手段によって、予め定めた基準時間よりも長い演出時間が決定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定することを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、特別入賞手段が所定回数開放される大当り遊技が行われる遊技機において、図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動検知手段と、前記始動検知手段で遊技球が検知されたことを契機に、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段と、大当り遊技終了後、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に定められた遊技状態に制御する状態制御手段と、前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するための演出過程を決定する演出過程決定手段と、前記演出過程決定手段が決定した内容で図柄変動ゲーム中の遊技演出を実行させる演出制御手段と、前記演出過程決定手段によって、予め定めた特定演出過程が決定される度に、段階的に進行する段階演出の段階数を進行させる段階演出制御手段と、を備え、前記大当り遊技の種類には、前記遊技状態として、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態よりも高確率に変更する確変状態を付与する確変大当り遊技と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態とする非確変大当り遊技と、を含み、前記演出過程決定手段は、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階に到達する前においては、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合にのみ前記特定演出過程を決定可能となる一方で、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した後においては、前記大当り判定で大当りと判定された場合であって、かつ前記確変大当り遊技が決定されたときにのみ、前記特定演出過程を決定可能となるように構成されており、前記状態制御手段は、前記特定演出過程とは異なるその他の演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与する場合と、前記確変状態を付与しない場合とがある一方で、前記特定演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与することを要旨とする。
本発明によれば、確変状態中における遊技者の飽きを抑制することができる。
パチンコ機の遊技盤を示す正面図。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図。 大当り遊技の内容を示す説明図。 大当り遊技の内容を示す説明図。 (a)及び(b)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 (a)〜(d)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 (a)及び(b)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 (a)及び(b)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 (a)及び(b)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 (a)〜(d)は、開放タイミングを示すタイムチャート。 変動パターンの演出内容を示す説明図。 特別図柄入力処理のフローチャート。 特別図柄開始処理のフローチャート。 特別図柄開始処理のフローチャート。 演出モードの移行態様を示す模式図。 第1確変確定モードから第2確変確定モードへの移行態様を示す模式図。 は、劣勢報告が規定段階に到達する前に参照されるサブ変動パターン振分テーブルを示す説明図。 は、劣勢報告が規定段階に到達した後に参照されるサブ変動パターン振分テーブルを示す説明図。 第2確変確定モード設定処理のフローチャート。 劣勢報告の内容を示す説明図。 (a)及び(b)は、大当り予告演出の表示態様を示す画像表示部の模式図、(c)及び(d)は、大当り種別予告演出の表示態様を示す画像表示部の模式図。 大当り予告演出設定処理を示すフローチャート。 大当り種別予告演出設定処理を示すフローチャート。 大当り予告演出実行処理を示すフローチャート。 大当り種別予告演出実行処理を示すフローチャート。 (a)〜(e)は、段階増加条件が成立したことを示す成立演出の表示態様を示す模式図。
以下、本発明を遊技機の一種であるパチンコ遊技機(以下「パチンコ機」と示す)に具体化した一実施形態を図1〜図26に基づいて説明する。
図1において、パチンコ機の遊技盤10の中央には、液晶ディスプレイ型の画像表示部GHを有する表示手段としての演出表示装置11が配設されている。また、遊技盤10の左下方には、8セグメント型の表示手段としての第1特図表示器H1と、8セグメント型の表示手段としての第2特図表示器H2が隣接されている。また、第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2では、複数種類の図柄を変動させて表示する図柄変動ゲームが行われる。演出表示装置11では、第1特図表示器H1又は第2特図表示器H2で行われる図柄変動ゲームに係わる表示演出が行われるようになっている。具体的には、演出表示装置11では、変動画像(又は画像表示)に基づく表示演出や、複数種類の図柄を複数列で変動させて図柄組み合わせを表示する図柄変動ゲームが行われる。
そして、図柄変動ゲームにおいて第1特図表示器H1又は第2特図表示器H2では、複数種類の特別図柄(以下、「特図」と示す場合がある)を1列で変動させて特別図柄を表示する。この特別図柄は、大当りか否かなどの内部抽選の結果を示す報知用の図柄である。以下、第1特図表示器H1で行われる図柄変動ゲームを「第1の変動ゲーム」と示し、第2特図表示器H2で行われる図柄変動ゲームを「第2の変動ゲーム」と示す場合がある。一方、図柄変動ゲームに係わる表示演出において演出表示装置11では、複数種類の飾り図柄を複数列(本実施形態では3列)で変動させて各列毎に飾り図柄を表示する。この飾り図柄は、表示演出を多様化するために用いられる演出用の図柄である。
そして、第1特図表示器H1又は第2特図表示器H2では、図柄変動ゲームの開始により同時に特別図柄の変動表示が開始され、該ゲームの終了と同時に特別図柄が確定停止表示される。また、演出表示装置11では、図柄変動ゲームの開始により同時に飾り図柄の変動表示が開始され、該ゲーム終了前に飾り図柄がゆれ変動状態で一旦停止表示され、該ゲームの終了と同時に各列の飾り図柄が確定停止表示される。
なお、「変動表示」とは、図柄を表示する表示器に定める表示領域内において表示される図柄の種類が変化している状態である。一方で、「一旦停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が再び変動表示される可能性があることを示す状態、例えば、ゆれ変動状態で表示されている状態である。また、「確定停止表示」とは、前記表示領域内において図柄が確定停止している状態(図柄変動ゲーム終了時に表示されている図柄で停止した状態)である。
また、第1特図表示器H1と演出表示装置11では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。同様に、第2特図表示器H2と演出表示装置11では、同時に図柄変動ゲームと図柄変動ゲームに係わる表示演出が開始され、同時に終了する(すなわち、同時に特別図柄と飾り図柄が確定停止表示される)。その一方、第1特図表示器H1と、第2特図表示器H2では、並行して図柄変動ゲームが行われることがない。すなわち、第1の変動ゲームと第2の変動ゲームのうち、どちらか一方のみが実行されるようになっている。
本実施形態において第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2には、複数種類(本実施形態では221種類)の特図の中から、大当り抽選の抽選結果に対応する1つの特別図柄が選択され、その選択された特別図柄が図柄変動ゲームの終了によって個別に確定停止表示される。221種類の特図は、大当りを認識し得る図柄となる200種類の大当り図柄(大当り表示結果に相当する)と、小当りを認識し得る図柄となる20種類の小当り図柄(小当り表示結果に相当する)と、はずれを認識し得る図柄となる1種類のはずれ図柄とに分類される。なお、大当り図柄が表示された場合、遊技者には、大当り遊技が付与される。また、小当り図柄が表示された場合、遊技者には、小当り遊技が付与される。本実施形態の大当り遊技及び小当り遊技については後で詳細に説明する。
また、本実施形態において演出表示装置11には、各列毎に[1]、[2]、[3]、[4]、[5]、[6]、[7]、[8]の8種類の数字が飾り図柄として表示されるようになっている。そして、本実施形態において演出表示装置11は、第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2に比較して大きい表示領域で構成されるとともに、飾り図柄は特別図柄に比較して遥かに大きく表示されるようになっている。このため、遊技者は、演出表示装置11に停止表示された図柄組み合わせから大当り又ははずれを認識できる。演出表示装置11に停止表示された全列の図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([222][777]など)から大当り遊技が付与される大当りを認識できる。この大当りを認識できる図柄組み合わせが飾り図柄による大当りの図柄組み合わせ(大当り図柄)となる。大当りの図柄組み合わせが確定停止表示されると、遊技者には、図柄変動ゲームの終了後に大当り遊技が付与される。一方、演出表示装置11に確定停止表示された全列の図柄が異なる種類の場合、又は1列の図柄が他の2列の図柄とは異なる種類の場合には、原則として、その図柄組み合わせ([678][122][767]など)からはずれを認識できる。このはずれを認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるはずれの図柄組み合わせ(はずれ図柄)となる。なお、はずれの図柄組み合わせの中でも所定の図柄組み合わせ(本実施形態では、[123][456])が表示された場合には、大当り遊技又は小当り遊技が付与されることを認識できる。この図柄組み合わせが大当り判定の確率が低確率から高確率となる確率変動状態が付与される可能性を示唆するチャンスの図柄組み合わせ(チャンス図柄)となる。
また、本実施形態において、演出表示装置11における各列は、図柄変動ゲームが開始すると、予め定めた変動方向(縦スクロール方向)に沿って飾り図柄が変動表示されるようになっている。そして、図柄変動ゲームが開始すると(各列の飾り図柄が変動を開始すると)、演出表示装置11において遊技者側から見て左列(左図柄)→右列(右図柄)→中列(中図柄)の順に飾り図柄が停止表示されるようになっている。そして、停止表示された左図柄と右図柄が同一の場合には、その図柄組み合わせ([1↓1]など、「↓」は変動中を示す)からリーチ状態を認識できる。リーチ状態は、複数列のうち、特定列(本実施形態では左列と右列)の飾り図柄が同一となって停止表示され、かつ前記特定列以外の列(本実施形態では中列)の飾り図柄が変動表示されている状態である。このリーチ状態を認識できる図柄組み合わせが飾り図柄によるリーチの図柄組み合わせとなる。また、本実施形態のパチンコ機では、図柄変動ゲームの開始後、最初に飾り図柄を停止表示させる左列が第1停止表示列になるとともに、次に飾り図柄を停止表示させる右列が第2停止表示列になり、さらに最後に飾り図柄を停止表示させる中列が第3停止表示列となる。
また、演出表示装置11には、第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2の表示結果に応じた図柄組み合わせが表示されるようになっている。より詳しくは、第1特図表示器H1又は第2特図表示器H2に表示される特別図柄と、演出表示装置11に表示される飾り図柄による図柄組み合わせが対応されており、図柄変動ゲームが終了すると、特別図柄と飾り図柄による図柄組み合わせが対応して確定停止表示されるようになっている。例えば、第1特図表示器H1又は第2特図表示器H2に大当り図柄が確定停止表示される場合には、演出表示装置11にも大当りの図柄組み合わせやチャンスの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。また、第1特図表示器H1又は第2特図表示領域H1にはずれ図柄が停止表示される場合には、演出表示装置11にもはずれの図柄組み合わせが確定停止表示されるようになっている。なお、特別図柄に対する飾り図柄の図柄組み合わせは一対一とは限らず、1つの特別図柄に対して複数の飾り図柄による図柄組み合わせの中から1つの飾り図柄による図柄組み合わせが選択されるようになっている。以上のように、本実施形態の演出表示装置11では、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームに係わる表示演出(3列の図柄を変動表示させて図柄の組み合わせを表示させる図柄変動ゲーム)が行われるようになっている。
また、遊技盤10の左下方であって、第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2の下方に、2つのLEDから構成される普通図柄表示器H10が配設されている。この普通図柄表示器H10では、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普通図柄による図柄組み合わせゲーム(以下、「普図ゲーム」と示す場合がある)が行われるようになっている。本実施形態では、普図を2つのLEDの発光態様にて3種類示しており、具体的には、2つのLEDが共に点灯する、右側LEDだけが点灯する、左側LEDだけが点灯することにより、複数種類の普図を示している。なお、以下では、説明の都合上、2つのLEDが共に点灯することにより示す普図を普図「0」とし、右側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「1」とし、左側LEDだけが点灯することにより示す普図を普図「2」とする。
遊技者は、普図ゲームで最終的に表示された図柄組み合わせ(普図ゲームで導出された表示結果)から普通当り又ははずれを認識できる。普通図柄表示器H10に表示された普図が「1」「2」の場合には、普通当りを認識できる。この普通当りを認識できる普図が普通当りの表示結果となる。普通当りの表示結果が表示された場合、遊技者には、普通当り遊技が付与される。また、普通図柄表示器H10に表示された普図が「0」である場合には、その普図からはずれを認識できる。このはずれを認識できる普図がはずれの表示結果となる。
図1に示すように、演出表示装置11の下方には、常時遊技球が入賞可能な第1始動用入球口を有する第1始動入賞口25が配設されている。第1始動入賞口25の奥方には、入賞した遊技球を検知する第1始動口センサSE1(図2に示す)が設けられている。第1始動口センサSE1は、第1始動入賞口25に入賞した遊技球を検知することを契機に、第1の変動ゲームの始動条件を付与し得る。本実施形態では、第1の変動ゲームの始動条件を付与し得る第1始動口センサSE1が、始動検知手段として機能する。また、演出表示装置11の右下方であって、第1始動入賞口25の右上方には、遊技球が入賞可能な第2始動用入球口と、普通電動役物ソレノイドSOL2(図2に示す)の作動により開閉動作を行う開閉羽根(普通電動役物)26とを備えた第2始動入賞口27が配設されている。
第2始動入賞口27の奥方には、入賞した遊技球を検知する第2始動口センサSE2(図2に示す)が設けられている。第2始動口センサSE2は、第2始動入賞口27に入賞した遊技球を検知することを契機に、第2の変動ゲームの始動条件を付与し得る。第2始動入賞口27の第2始動用入球口は、常には開閉羽根26が閉状態とされて閉鎖されている。第2始動用入球口が閉鎖されている状態において第2始動入賞口27は、入賞不能な状態(入賞が規制された状態)とされる。そして、第2始動用入球口は、予め定めた開放条件が成立すると、開閉羽根26が閉状態から開状態に作動することにより、1回又は複数回だけ予め定めた開放時間の間、開放される。第2始動用入球口が開放されている状態において第2始動入賞口27は、入賞可能な状態(入賞が許容された状態)とされる。本実施形態では、第2の変動ゲームの始動条件を付与し得る第2始動口センサSE2が、始動検知手段として機能する。
なお、図示しない発射装置により遊技盤10上に遊技球が発射され、予め決められた第1流下経路Y1を遊技球が流れた場合に、当該遊技球の一部が第1始動入賞口25に誘導されるように、遊技盤10上に配置された遊技釘等の障害物や第1始動入賞口25が配置されている。つまり、図示しない発射装置により遊技盤10上に発射され、演出表示装置11の左側を通過する遊技球の一部は、遊技盤10を流下する際、遊技盤10上に配置された遊技釘等により第1始動入賞口25に誘導される。また、発射装置により遊技盤10上に遊技球が発射され、第1流下経路Y1とは異なる予め決められた第2流下経路Y2を遊技球が流れた場合に、当該遊技球の一部が第2始動入賞口27に誘導されるように、遊技盤10上に配置された遊技釘等の障害物や第2始動入賞口27が配置されている。つまり、発射装置により遊技盤10上に発射され、演出表示装置11の右側を通過する遊技球の一部は、遊技盤10を流下する際、遊技盤10上に配置された遊技釘等により第2始動入賞口27に誘導される。
また、演出表示装置11の右下方(第1始動入口25の右方であって第2始動入賞口27の下方)には、大入賞口ソレノイドSOL1(図2に示す)の作動により開閉動作を行う大入賞口扉28を備えた特別入賞手段としての大入賞口29が配設されている。大入賞口29の奥方には、入賞した遊技球を検知するカウントセンサSE3(図2に示す)が配設されている。大入賞口29のカウントセンサSE3は、大入賞口29に入賞した遊技球を検知することにより、予め定めた個数の賞球としての遊技球の払出条件を付与する。
そして、大当り遊技が付与されると、付与された大当り遊技の種類に応じて大入賞口扉28が開状態となり、大入賞口29が開放され、その開放により遊技球の入賞が許容される。このため、遊技者は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得ることができる。本実施形態において大当り遊技は、多数の賞球を獲得できるチャンスを得られることから、遊技者に有利な状態となる。そして、この大当り遊技は、内部抽選で大当りが決定し、図柄変動ゲームにて大当り図柄(大当り表示結果)が確定停止表示されることを契機に付与される。
図1に示すように、第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2の下部には、第1保留表示器Raが配設されている。第1保留表示器Raは、第1始動入賞口25に入賞し、始動保留球となって機内部(主制御用RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第1特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第1保留表示器Raの表示内容によって保留されている第1の変動ゲームの回数が報知される。第1特図始動保留記憶数は、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞する毎に、所定の上限数(本実施形態では4)に達するまで1加算され、第1の変動ゲームが開始されることにより1減算される。そして、第1保留表示器Raは、複数(4個)の発光手段で構成されている。発光手段が発光している数にて第1の変動ゲームの回数を報知する。
図1に示すように、第1保留表示器Raの下部には、第2保留表示器Rbが配設されている。第2保留表示器Rbは、第2始動入賞口27に入賞し、始動保留球となって機内部(主制御用RAM30c)で記憶された始動保留球の記憶数(以下、「第2特図始動保留記憶数」と示す)を表示する表示器であり、第2保留表示器Rbの表示内容によって保留されている第2の変動ゲームの回数が報知される。第2特図始動保留記憶数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞する毎に、所定の上限数(本実施形態では4)に達するまで1加算され、第2の変動ゲームが開始されることにより1減算される。そして、第2保留表示器Rbは、複数(4個)の発光手段で構成されている。発光手段が発光している数にて第2の変動ゲームの回数を報知する。
また、演出表示装置11の右方には、作動ゲート24が配設されている。作動ゲート24の奥方には、入賞(通過)した遊技球を検知するゲートセンサSE4(図2に示す)が設けられている。作動ゲート24は、遊技球の入賞検知(通過検知)を契機に、普図ゲームの始動条件を付与し得る。普図ゲームは、第2始動入賞口27を開状態とするか否か(第2始動入賞口27に遊技球を入賞可能とするか)の抽選結果を導出するために行われる演出である。第2始動入賞口27は、開閉羽根26により常には入り口が閉鎖された閉状態となっており、この閉状態では遊技球を入賞させることができない。その一方で、第2始動入賞口27は、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26が開放されることにより第2始動入賞口27が開状態となり、遊技球を入賞させることができる。即ち、普図当り遊技が付与されると、開閉羽根26の開放によって第2始動入賞口27に遊技球を入賞させることができるため、第2始動入賞口27に遊技球を入賞させ易くなり、遊技者は、第2の変動ゲームの始動条件と賞球を容易に獲得できるチャンスを得ることができる。なお、第1始動入賞口25へは常に同じ条件で遊技球を入賞させることができるようになっている。
また、本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として確率変動(以下、「確変」と示す)機能を備えている。確変機能は、確定停止表示された大当り図柄(特別図柄)の種類が予め定めた確変図柄であることを条件として、大当り遊技終了後に大当りの抽選確率(当選確率)を低確率(通常状態)である通常確率(本実施形態では165/65536)から高確率(本実施形態では1650/65536)に変動させる確変状態(確率変動状態)を付与する機能である。本実施形態では、大当り遊技終了後に確変状態が付与される大当りが確変大当りであり、確変状態が付与されない大当りが非確変大当りとなる。
また、本実施形態のパチンコ機は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な特別遊技状態として変動時間短縮(以下、「変短」と示す)状態を付与する変短機能を備えている。変短状態が付与されると、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮される、及び普図ゲームの普通当り確率が通常確率から高確率に変動する入球率向上状態が特典として付与される。この入球率向上状態において、開閉羽根26は、普図ゲームにおいて当選した際、通常状態(非変短状態)である場合とは異なる動作パターンで開閉動作するようになっている。すなわち、通常状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が1回開放し、開放してから200ms経過するまで開放状態を維持するようになっている。その一方、入球率向上状態時に普図ゲームに当選する場合には、開閉羽根26が4回開放するとともに、1回の開放において開放してから900msが経過するまで開放状態を維持するようになっている。つまり、開閉羽根26は、入球率向上状態が付与されている場合、通常状態が付与されている状態に比較して、合計開放時間が長く、遊技者にとって有利に動作するように設定されている。なお、本実施形態の変短状態(入球率向上状態)は、大当り遊技の種類及び大当り遊技となる図柄変動ゲームがどのような遊技状態で行われたかによって付与されるか否か、及びいつまで付与されるかが決定されるようになっている。また、確変状態が付与される場合に、上述した変短状態(入球率向上状態)も合わせて付与される場合がある。
図3、図4に基づき、本実施形態のパチンコ機に規定する大当り遊技について、詳しく説明する。
大当り遊技は、図柄変動ゲームにて大当り図柄が停止表示されて該ゲームが終了した後、開始される。大当り遊技が開始すると、オープニング時間(図ではOPと示す)が設定される。大当り遊技の種類によっては、このオープニング時間において、最初に大当り遊技の開始を示すオープニング演出が行われる場合がある。また、オープニング時間が終了すると、大入賞口29が開放されるラウンド遊技が、予め定めた規定ラウンド数を上限(本実施形態では16ラウンド、12ラウンド、8ラウンド又は4ラウンド)として複数回行われる。1回のラウンド遊技中に大入賞口29は、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(大入賞口29の開放時間)が経過するまでの間、開放される。また、ラウンド遊技では、ラウンド演出が行われる場合がある。そして、すべてのラウンド遊技が終了すると、エンディング時間(図ではEDと示す)が設定される。大当り遊技の種類によっては、このエンディング時間において、大当り遊技の終了を示すエンディング演出が行われる場合がある。また、エンディング時間が終了すると、大当り遊技は終了される。
なお、本実施形態では、演出表示装置11の左下(第1特図表示器H1及び第2特図表示器H2の下方)には、大当り遊技が付与されたときに規定ラウンド数を報知するラウンド報知手段としてのラウンド報知ランプ51が備えられている。このラウンド報知ランプ51の報知態様を見ることで、遊技者は、規定ラウンド数を認識することができる。例えば、左端のラウンド報知ランプ51が点灯すれば、規定ラウンド数が16ラウンドであることを認識できる。なお、ラウンド報知ランプ51は、主制御用CPU30aの制御を受けて、大当り遊技開始時に点灯する。
そして、本実施形態のパチンコ機では、大当り抽選に当選した場合、図3、図4に示す複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与されるようになっている。そして、複数種類の大当り遊技のうち、何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(大当り図柄)の種類に応じて決定されるようになっている。本実施形態において第1特図表示器H1に表示される200種類の特別図柄の大当り図柄は、図3に示すように、図柄A〜図柄Hの8つのグループに分類されている。
すなわち、図柄Aには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち106種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄Bには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち16種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Cには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち6種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Dには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち12種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Eには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち1種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Fには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち1種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Gには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち18種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄Hには第1特図表示器H1に表示される大当り図柄のうち40種類の大当り図柄が振り分けられている。
また、本実施形態において第2特図表示器H2に表示される200種類の特別図柄の大当り図柄は、図4に示すように、図柄a〜図柄mの13つのグループに分類されている。そして、図柄aには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち100種類の大当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄bには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち2種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄cには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち4種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄dには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち4種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄eには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち6種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄fには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち6種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄gには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち4種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄hには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち6種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄iには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち8種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄jには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち20種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄kには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち2種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄lには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち8種類の大当り図柄が振り分けられている。図柄mには第2特図表示器H2に表示される大当り図柄のうち30種類の大当り図柄が振り分けられている。
図柄Aに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りA」と示す。特1大当りAにおける16回のラウンド遊技では、各ラウンド遊技において大入賞口29の大入賞口扉28を開放させるように設定されている。また、特1大当りAでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。なお、図3,図4では、確変状態が付与されてから次回の大当りまで変短状態が付与される場合を「次回まで」と表記している。
また、特1大当りAでは、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図5(a)に示すように、1〜10ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、11〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。なお、「25000ms」の開放時間が設定されている期間を「フルオープン」と示す場合がある。また、「40ms」の開放時間が設定されている期間を「パカ開放」と示す場合がある。また、特1大当りAでは、変短状態が付与されていないときに特1大当りAが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りAが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Bに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「12回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りB」と示す。また、特1大当りBでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、特1大当りBでは、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図5(b)に示すように、1〜10ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、11〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、変短状態が付与されていないときに特1大当りBが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りBが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Cに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りC」と示す。また、特1大当りCでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、特1大当りCでは、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(a)に示すように、1〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、変短状態が付与されていないときに特1大当りCが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りCが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Dに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りD」と示す。また、特1大当りDでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、特1大当りDでは、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(b)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、5〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、変短状態が付与されていないときに特1大当りDが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りDが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Eに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りE」と示す。また、特1大当りEでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態でない場合、大当り終了後においても通常状態を付与する(図では、「無し」と示す)。その一方、特1大当りEでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態である場合、確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特1大当りEが付与された場合には、オープニング時間として「4ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りEが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(c)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、特1大当りEが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Fに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りF」と示す。また、特1大当りFでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態でない場合、大当り終了後においても通常状態を付与する。その一方、特1大当りFでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態である場合、確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特1大当りFが付与された場合には、オープニング時間として「6168ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1大当りFが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(c)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、特1大当りFが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Gに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特1大当りG」と示す。また、特1大当りGでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態でない場合、大当り終了後においても通常状態を付与する。その一方、特1大当りGでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態である場合、確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、特1大当りGが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(d)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特1大当りGが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄Hに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与しない大当り遊技である。以下、「特1大当りH」と示す。また、特1大当りHでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態でない場合、大当り終了後においても通常状態を付与する。その一方、特1大当りHでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が、変短状態である場合、30回の図柄変動ゲームが実行されるまで変短状態が付与されるようになっている。
また、特1大当りHが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図6(d)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特1大当りHが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄a〜cに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、それぞれ「特2大当りa」、「特2大当りb」、「特2大当りc」と示す。また、特2大当りa〜cでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特2大当りa〜cが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りa〜cが付与された場合には、オープニング時間として「4ms」が設定される。また、変短状態が付与されていないときに特2大当りa〜cが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りa〜cが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図7(a)に示すように、特2大当りaが付与されたとき、1〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。
図7(b)に示すように、特2大当りbが付与されたとき、1〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りbが付与されたとき、13〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図8(a)に示すように、特2大当りcが付与されたとき、1〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りcが付与されたとき、9〜16ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図柄d〜fに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「12回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、それぞれ「特2大当りd」、「特2大当りe」、「特2大当りf」と示す。また、特2大当りd〜fでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特2大当りd〜fが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りd〜fが付与された場合には、オープニング時間として「4ms」が設定される。また、変短状態が付与されていないときに特2大当りd〜fが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りd〜fが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図8(b)に示すように、特2大当りdが付与されたとき、1〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。
図9(a)に示すように、特2大当りeが付与されたとき、1〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りeが付与されたとき、9〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図9(b)に示すように、特2大当りfが付与されたとき、1〜6ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りfが付与されたとき、7〜12ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図柄g〜iに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「8回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、それぞれ「特2大当りg」、「特2大当りh」、「特2大当りi」と示す。また、特2大当りg〜iでは、大当り抽選の当選時における遊技状態に関係なく、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特2大当りg〜iが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りg〜iが付与された場合には、オープニング時間として「4ms」が設定される。また、変短状態が付与されていないときに特2大当りg〜iが付与された場合には、エンディング時間として「15000ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りg〜iが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図10(a)に示すように、特2大当りgが付与されたとき、1〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。
図10(b)に示すように、特2大当りhが付与されたとき、1〜6ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りhが付与されたとき、7〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図10(c)に示すように、特2大当りiが付与されたとき、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「25000ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「2000ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りiが付与されたとき、5〜8ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。
図柄jに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当り遊技である。以下、「特2大当りj」と示す。また、特2大当りjでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が変短状態であれば、大当り遊技終了後に確変状態と、その確変状態の終了時まで変短状態が付与されるようになっている。一方、特2大当りjでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が非変短状態であれば、変短状態が付与されないようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特2大当りjが付与された場合には、オープニング時間として「6168ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りjが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図10(d)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りjが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
図柄k〜mに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されているとともに、大当り遊技終了後に非確変状態を付与する大当り遊技である。以下、それぞれ「特2大当りk」、「特2大当りl」、「特2大当りm」と示す。また、特2大当りk〜mでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が非変短状態であれば、大当り終了後に、変短状態を付与しない(非変短状態を付与する)ようになっている。一方、特2大当りkでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が変短状態であれば、大当り終了後、100回の図柄変動ゲームが実行されるまで、変短状態を付与するようになっている。また、特2大当りlでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が変短状態であれば、大当り終了後、50回の図柄変動ゲームが実行されるまで、変短状態を付与するようになっている。特2大当りmでは、大当り抽選の当選時における遊技状態が変短状態であれば、大当り終了後、30回の図柄変動ゲームが実行されるまで、変短状態を付与するようになっている。
また、変短状態が付与されていないときに特2大当りk〜mが付与された場合には、オープニング時間として「6168ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特2大当りk〜mが付与された場合には、オープニング時間として「10000ms」が設定される。また、図10(d)に示すように、1〜4ラウンド目のラウンド遊技においては、1回のラウンド遊技における大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」がそれぞれ設定される。また、特2大当りk〜mが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
なお、ラウンド遊技において、大入賞口29の開放時間は、各ラウンド遊技が入球上限個数分の遊技球が入賞することにより終了する場合もあることから、それぞれ最大時間となる。しかしながら、大入賞口29の開放時間として設定されることがある「40ms」という時間は、1回のラウンド遊技において、大入賞口29に入賞する遊技球の入賞個数が、入球上限個数に達するには不十分な時間である。因みに、パチンコ機では、1分間あたりの遊技球の発射個数がおおよそ「100球」に設定されているので、遊技球を1球発射させるために要する時間は「600ms」となる。すなわち、ラウンド遊技において、大入賞口29の開放時間が40msということは、当該ラウンド遊技において、入球上限個数となる「8球」の遊技球を発射して、入賞させるのは実質的に無理である。
以上のことから特1大当りAにおける大入賞口29の開放態様では、1〜10ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、11〜16ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、実質的に10ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(16ラウンド)よりも少ない。同様に、特1大当りBにおける大入賞口29の開放態様では、1〜10ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、11〜12ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、特1大当りBは、実質的に10ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(12ラウンド)よりも少ない。また、特1大当りBは、報知されるラウンド数が異なっていても、特1大当りAと獲得が期待できる賞球数は同じとなる。
また、特1大当りCにおける大入賞口29の開放態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、名実共に8ラウンドの大当り遊技と言える。一方、特1大当りDにおける大入賞口29の開放態様は、1〜4ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、5〜8ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、特1大当りCと同じラウンド数を有する大当り遊技であっても、特1大当りCと異なり、実質的に4ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できる賞球数がほぼ半分ということとなる。
また、特1大当りE、特1大当りFにおける大入賞口29の開放態様は、1〜4ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。このため、賞球は期待できず、大当り遊技終了後に確変状態が付与されることが遊技者にとっての利益となる。一方、特1大当りG,Hにおける大入賞口29の開放態様は、1〜4ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。このため、名実共に4ラウンドの大当り遊技といえ、特1大当りDと同等の賞球を得ることが期待できる。
また、特2大当りaにおける大入賞口29の開放態様では、1〜16ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、名実共に16ラウンドの大当り遊技と言える。
特2大当りbにおける大入賞口29の開放態様では、1〜12ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、13〜16ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に12ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(16ラウンド)よりも少ない。そして、特2大当りbは、特2大当りaと報知されるラウンド数(16ラウンド)が同じであっても、特2大当りaよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
特2大当りcにおける大入賞口29の開放態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、9〜16ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に8ラウンドの大当り遊技と言え、獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(16ラウンド)よりも少ない。また、特2大当りcは、特2大当りa、特2大当りbと報知されるラウンド数(16ラウンド)が同じであっても、特2大当りa、特2大当りbよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、特2大当りdにおける大入賞口29の開放態様では、1〜12ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、名実共に12ラウンドの大当り遊技と言える。このため、図4に示すように、特2大当りdは、特2大当りb(16ラウンド)よりもラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りb(実質12ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。また、特2大当りdは、特2大当りc(16ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りc(実質8ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が多くなっており、逆転している。
特2大当りeにおける大入賞口29の開放態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、9〜12ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に8ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(12ラウンド)よりも少ない。このため、特2大当りeは、特2大当りdと報知されるラウンド数が同じであっても、特2大当りdよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。また、特2大当りeは、特2大当りc(16ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りc(実質8ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。
また、特2大当りfにおける大入賞口29の開放態様では、1〜6ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、7〜12ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に6ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプにより報知されるラウンド数(12ラウンド)よりも少ない。このため、特2大当りfは、特2大当りd、特2大当りeと報知されるラウンド数が同じであっても、特2大当りd、特2大当りeよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、特2大当りgにおける大入賞口29の開放態様では、1〜8ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる。すなわち、図4に示すように、名実共に8ラウンドの大当り遊技と言える。このため、特2大当りgは、特2大当りc(16ラウンド)及び特2大当りe(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りc(実質8ラウンド)及び特2大当りe(実質8ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。また、特2大当りgは、特2大当りf(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りf(実質6ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が多くなっており、逆転している。
特2大当りhにおける大入賞口29の開放態様では、1〜6ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、7〜8ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に6ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(8ラウンド)よりも少ない。このため、特2大当りhは、特2大当りg(8ラウンド)と報知されるラウンド数が同じであっても、特2大当りg(実質8ラウンド)よりも獲得が期待できる賞球数が少ない。また、特2大当りhは、特2大当りf(12ラウンド)よりも報知されるラウンド数が少ないにもかかわらず、特2大当りf(実質6ラウンド)と、獲得が期待できる賞球数が同じとなっている。
また、特2大当りiにおける大入賞口29の開放態様では、1〜4ラウンドのラウンド遊技において規定個数の賞球獲得を期待できる一方、5〜8ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。すなわち、図4に示すように、実質的に4ラウンドの大当り遊技と言え、賞球の獲得が期待できるラウンド数は、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数(8ラウンド)よりも少ない。このため、特2大当りiは、特2大当りg、特2大当りhと報知されるラウンド数が同じであっても、特2大当りg、特2大当りhよりも獲得が期待できる賞球数が少ない。
また、特2大当りj、特2大当りk、特2大当りl、及び特2大当りmにおける大入賞口29の開放態様では、1〜4ラウンドのラウンド遊技において賞球の獲得を期待できない。なお、上述したように、確変状態を付与する特1大当りGと、確変状態を付与しない特1大当りHにおける大入賞口29の開放態様は、同じとなっている。このため、特1大当りG及び第1大当りH終了後、確変状態が付与されているか否か、大入賞口29の開放態様及びラウンド数からは区別できないようになっている。同様に、確変状態を付与する特2大当りjと、確変状態を付与しない特2大当りk〜mにおける大入賞口29の開放態様は、同じとなっている。このため、特2大当りj〜m終了後、確変状態が付与されているか否か、大入賞口29の開放態様及びラウンド数からは区別できないようになっている。
図3、図4に基づき、本実施形態のパチンコ機に規定する小当り遊技について、詳しく説明する。
小当り遊技は、図柄変動ゲームにて小当り図柄が停止表示されて該ゲームの終了後、開始される。小当り遊技が開始すると、オープニング時間が設定される。また、オープニング時間が終了すると、大入賞口29が1回、開放される。大入賞口29は、開放されると、規定個数(入球上限個数)の遊技球が入賞するまでの間、又は規定時間(開放時間)が経過するまでの間、開放される。そして、大入賞口29が閉鎖すると、エンディング時間が設定される。エンディング時間が終了すると、小当り遊技は終了される。なお、小当り遊技の種類、当選時の状態によっては、小当り遊技中、予め決められた遊技演出が実行される場合がある。
そして、本実施形態のパチンコ機では、小当り抽選に当選した場合、図3、図4に示す複数種類の小当り遊技の中から1つの小当り遊技が決定され、その決定された小当り遊技が付与されるようになっている。そして、複数種類の小当り遊技のうち、何れの小当り遊技が付与されるかは、小当り抽選に当選した際に決定する特別図柄(小当り図柄)の種類に応じて決定される。本実施形態において第1特図表示器H1に表示される20種類の特別図柄の小当り図柄は、図3に示すように、図柄I〜図柄Jの2つのグループに分類されている。すなわち、図柄Iには第1特図表示器H1に表示される小当り図柄のうち10種類の小当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄Jには第1特図表示器H1に表示される小当り図柄のうち10種類の小当り図柄が振り分けられている。
また、本実施形態において第2特図表示器H2に表示される20種類の特別図柄の小当り図柄は、図4に示すように、図柄n〜図柄oの2つのグループに分類されている。すなわち、図柄nには第2特図表示器H2に表示される小当り図柄のうち10種類の小当り図柄が振り分けられている。同様に、図柄oには第2特図表示器H2に表示される小当り図柄のうち10種類の小当り図柄が振り分けられている。
図柄Iに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される小当り遊技は、以下、「特1小当りI」と示す。図柄Jに分類される大当り図柄が第1特図表示器H1に表示されたときに付与される小当り遊技は、以下、「特1小当りJ」と示す。図柄nに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される小当り遊技は、以下、「特2小当りn」と示す。図柄oに分類される大当り図柄が第2特図表示器H2に表示されたときに付与される小当り遊技は、以下、「特2小当りo」と示す。これらの小当り遊技が付与された場合、小当り遊技終了後においても、小当り抽選の当選時における遊技状態(確変状態及び変短状態)を継続する。
また、特1小当りI、特2小当りnでは、オープニング時間として「4ms」が設定される。また、変短状態が付与されていないときに、特1小当りJ、特2小当りoが付与される場合、オープニング時間として「6168ms」が設定される。一方、変短状態が付与されているときに、特1小当りJ、特2小当りoが付与される場合、オープニング時間として「4ms」が設定される。また、変短状態が付与されていないときに特1小当りI、特1小当りJ、特2小当りn、特2小当りoが付与された場合には、エンディング時間として「4624ms」が設定され、変短状態が付与されているときに特1小当りI、特1小当りJ、特2小当りn、特2小当りoが付与された場合には、エンディング時間として「4ms」が設定される。
また、特1小当りI、特1小当りJ、特2小当りn、特2小当りoが付与された場合、大入賞口扉28の開放時間として「40ms」が、閉鎖後のインターバル時間として「1500ms」が設定される。「40ms」という時間は、1回のラウンド遊技において、大入賞口29に入賞する遊技球の入賞個数が、入球上限個数に達するには不十分な時間である。このため、小当り遊技においては、賞球は実質的に獲得できないということとなる。また、1回しか大入賞口扉28が開放しないため、遊技者にとって殆ど気付かれることがない。また、気付いたとしても、小当り遊技における開放態様は、大当り遊技において最後に実行されうる「40ms」の開放態様(パカ開放)と同じであるため、大当り遊技における最後のパカ開放だったかもしれないと思わせて、小当り遊技であるか否かの判断を迷わせることができる。
次に、パチンコ機の制御構成について図2に基づき説明する。
パチンコ機の機裏側には、パチンコ機全体を制御する主制御基板30が装着されている。主制御基板30は、パチンコ機全体を制御するための各種処理を実行し、該処理結果に応じて遊技を制御するための各種の制御信号(制御コマンド)を演算処理し、該制御信号(制御コマンド)を出力する。また、機裏側には、演出制御基板31が装着されている。演出制御基板31は、主制御基板30が出力した制御信号(制御コマンド)に基づき、演出表示装置11の表示態様(図柄、背景、文字などの表示画像など)を制御する。
以下、主制御基板30及び演出制御基板31について、その具体的な構成を説明する。
前記主制御基板30には、主制御用CPU30aが備えられている。該主制御用CPU30aには、主制御用ROM30b及び主制御用RAM30cが接続されている。主制御用CPU30aには、第1始動口センサSE1と、第2始動口センサSE2と、カウントセンサSE3が接続されている。また、主制御用CPU30aには、第1特図表示器H1と、第2特図表示器H2と、第1保留表示器Raと、第2保留表示器Rbが接続されている。また、主制御用CPU30aには、大入賞口ソレノイドSOL1と、普通電動役物ソレノイドSOL2が接続されている。また、主制御用CPU30aは、普通図柄表示器H10と、ゲートセンサSE4が接続されている。また、主制御用CPU30aには、ラウンド報知ランプ51が接続されている。また、主制御用CPU30aは、当り判定用乱数などの各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を主制御用RAM30cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
主制御用ROM30bには、パチンコ機全体を制御するためのメイン制御プログラムが記憶されている。また、主制御用ROM30bには、複数種類の変動パターンが記憶されている。変動パターンは、図柄(特別図柄及び飾り図柄)が変動を開始(図柄変動ゲームが開始)してから図柄が停止表示(図柄変動ゲームが終了)される迄の間の遊技演出(表示演出、発光演出、音声演出)のベースとなるパターンを示すものである。すなわち、変動パターンは、特別図柄が変動開始してから特別図柄が確定停止表示されるまでの間の図柄変動ゲームの演出内容(大当りの有無、リーチ演出の有無、大当り遊技の種類)及び演出時間(変動時間)を特定することができる。
図11に示すように、変動パターンは、特1大当りA〜D又は特2大当りa〜iが付与されるときに決定される大当り演出用の変動パターンP1〜P3と、特1大当りG〜H又は特2大当りj〜mが付与されるときに決定される大当り演出用の変動パターンP4がある。また、変動パターンには、特1大当りE,特1大当りF,特1小当りI,特1小当りJ又は特2小当りn,特2小当りoが付与されるときに決定されるモード移行演出用の変動パターンP5〜P6がある。また、変動パターンには、リーチを形成し、リーチ演出が行われた後に最終的にはずれとするはずれリーチ演出用の変動パターンP11〜P14と、リーチを形成せずにはずれとするはずれ演出用の変動パターンP21,P22がある。
なお、大当り演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的に大当りの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれリーチ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経て、最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。はずれ演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく最終的にはずれの図柄組み合わせを確定停止表示させるように展開される演出である。リーチ演出は、演出表示装置11の飾り図柄による図柄変動ゲームにおいて、リーチの図柄組み合わせが形成されてから、大当りの図柄組み合わせ、又ははずれの図柄組み合わせが導出される迄の間に行われる演出である。モード移行演出は、図柄変動ゲームが、リーチ演出を経ることなく所定のチャンスの図柄組み合わせを確定停止表示させる演出である。超短縮演出は、ゲーム結果が大当りか否かにかかわらず、全列の図柄が変動開始し、そのまま図柄組み合わせを確定停止表示させる演出である。
大当り演出用の変動パターンP1〜P4及びはずれリーチ演出用の変動パターンP11〜P14では、複数種類のリーチ演出が実行可能に構成されている。本実施形態では、3種類のリーチL1〜L3が実行可能に構成されており、それぞれ異なる大当り期待度が設定されている。各リーチ演出の大当り期待度は、大当りのときに実行される確率と、はずれのときに実行される確率に基づき、算出できるようになっている。具体的には、大当りのときに高確率で実行され、且つ、はずれのときに低確率で実行される場合、又はいずれか一方の場合には、リーチ演出の大当り期待度が高くなる。一方、大当りのときに低確率で実行され、且つ、はずれのときに高確率で実行される場合、又はいずれか一方の場合には、リーチ演出の大当り期待度が低くなる。本実施形態では、リーチL1の大当り期待度が一番高く、リーチL2の大当り期待度が中間で、リーチL3の大当り期待度が一番低く設定されているものとする。なお、リーチL1は、変動パターンP1,P11に基づき実行され、リーチL2は、変動パターンP2,P12に基づき実行され、リーチL3は、変動パターンP3,P4,P13,P14に基づき実行される。
また、主制御用ROM30bには、大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、大当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。なお、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かでその数が異なっており、確変状態時の大当り判定値の数は、通常状態時の大当り判定値の数よりも多く設定されている。また、主制御用ROM30bには、小当り判定値が記憶されている。小当り判定値は、小当りか否かの内部抽選で用いる判定値であり、当り判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。また、主制御用RAM30cには、大当り判定時及び小当り判定時に使用する当り判定用乱数が記憶されている。
本実施形態において、当り判定用乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。すなわち、第1始動入賞口25へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数は、第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得する当り判定用乱数と同一のものである。また、大当り判定値及び小当り判定値も、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。
また、主制御用RAM30cには、大当り決定時に大当り遊技の種類を決定する際に用いる大当り種別用乱数が記憶されている。この大当り種別用乱数は、200個用意されており、それぞれ特別図柄に対応付けられている。従って、主制御用CPU30aは、大当りの決定時(大当り判定が肯定となった場合)、取得した大当り種別用乱数に基づき、大当り遊技の種類を決定すると共に、大当り図柄を決定することとなる。本実施形態において、大当り種別用乱数は、第1始動入賞口25又は第2始動入賞口27へ遊技球が入賞したことを契機に取得するようになっており、第1の変動ゲーム及び第2の変動ゲームにおいて共通使用している。
また、主制御用RAM30cには、変動パターンを決定するために用いる変動パターン振分用乱数が記憶されている。この変動パターン振分用乱数は、各変動パターンに振り分けられている。また、主制御用RAM30cには、リーチ演出を実行させるか否かを判定する際に用いるリーチ判定用乱数が記憶されている。また、主制御用ROM30bには、リーチ判定値が記憶されている。リーチ判定値は、図柄変動ゲームがはずれとなる場合に、リーチ演出を実行させるか否かのリーチ抽選(リーチ判定)で用いる判定値であり、リーチ判定用乱数の取り得る数値の中から定められている。
なお、主制御用RAM30cに記憶される各種乱数は、主制御用CPU30aにより、所定の周期毎に更新されるようになっている。
次に、図2に基づき演出制御基板31について説明する。
演出制御基板31には、演出制御用CPU31aが備えられている。該演出制御用CPU31aには、演出制御用ROM31b及び演出制御用RAM31cが接続されている。また、演出制御用CPU31aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御用RAM31cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。また、演出制御用ROM31bには、遊技演出を実行させるための演出制御プログラムが記憶されている。演出制御用CPU31aは、各種制御コマンドを入力すると、当該演出制御プログラムに基づき各種制御を実行する。また、演出制御用ROM31bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。また、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)には、演出表示装置11が接続されている。
次に、主制御用CPU30aが、メイン制御プログラムに基づき実行する特別図柄入力処理や特別図柄開始処理などの各種処理について説明する。最初に、特別図柄入力処理を説明する。特別図柄入力処理は、主制御用CPU30aにより所定周期毎に実行されるようになっている。
図12は、特別図柄入力処理のフローチャートである。図12に示すように、まず、主制御用CPU30aは、第1始動入賞口25に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS1)。すなわち、ステップS1において主制御用CPU30aは、第1始動口センサSE1が遊技球を検知した時に出力する第1検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS1の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、ステップS5へ移行する。ステップS1の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第1特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS2)。ステップS2の判定結果が否定(第1特図始動保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、ステップS5へ移行する。
ステップS2の判定結果が肯定(第1特図始動保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数を1加算し、第1特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS3)。このとき、主制御用CPU30aは、1加算後の第1特図始動保留記憶数を表すように第1保留表示器Raの表示内容を制御する。続いて、主制御用CPU30aは、リーチ判定用乱数の値と、当り判定用乱数の値と、変動パターン振分用乱数と、大当り種別用乱数の値を主制御用RAM30cから読み出して取得し、該値を第1特図始動保留記憶数に対応付けられた主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶する(ステップS4)。また、主制御用CPU30aは、書き換え後の第1特図始動保留記憶数を示す第1保留指定コマンドを出力する。
次に、主制御用CPU30aは、第2始動入賞口27に遊技球が入賞したか否かを判定する(ステップS5)。すなわち、ステップS5において主制御用CPU30aは、第2始動口センサSE2が遊技球を検知した時に出力する第2検知信号を入力したか否かを判定する。ステップS5の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。ステップS5の判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cに記憶されている第2特図始動保留記憶数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップS6)。ステップS6の判定結果が否定(第2特図始動保留記憶数=4)の場合、主制御用CPU30aは、特別図柄入力処理を終了する。
ステップS6の判定結果が肯定(第2特図始動保留記憶数<4)の場合、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数を1加算し、第2特図始動保留記憶数を書き換える(ステップS7)。このとき、主制御用CPU30aは、1加算後の第2特図始動保留記憶数を表すように第2保留表示器Rbの表示内容を変更させる。また、主制御用CPU30aは、更新後の第2特図始動保留記憶数を示す第2保留指定コマンドを出力する。続いて、主制御用CPU30aは、リーチ判定用乱数の値と、当り判定用乱数の値と、変動パターン振分用乱数と、大当り種別用乱数の値を主制御用RAM30cから読み出して取得し、該値を第2特図始動保留記憶数に対応付けられた主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶する(ステップS8)。そして、特別図柄入力処理を終了する。
次に、特別図柄開始処理について説明する。主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を所定周期毎に実行するようになっている。
図13、図14は、特別図柄開始処理のフローチャートである。主制御用CPU30aは、まず、図柄(特別図柄及び飾り図柄)が変動表示中又は大当り遊技中であるか否か判定する(ステップS11)。ステップS11の判定結果が肯定の場合(図柄変動ゲーム中、又は大当り遊技中である場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。一方、ステップS11の判定結果が否定の場合、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS12)、第2特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS13)。
ステップS13の判定結果が否定の場合(第2特図始動保留記憶数=0の場合)、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数を読み出し(ステップS14)、第1特図始動保留記憶数が「0」よりも大きいか否か判定する(ステップS15)。ステップS15の判定結果が否定の場合(第1特図始動保留記憶数=0の場合)、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS15の判定結果が肯定の場合(第1特図始動保留記憶数>0の場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第1の変動ゲームを実行することを示す値[0]を設定する(ステップS16)。次に、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数の数を「1」減算し(ステップS17)、当該第1特図始動保留記憶数に対応付けられて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分用乱数、及び大当り種別用乱数の値を取得する(ステップS18)。
より詳しくは、主制御用CPU30aは、最も早く記憶した第1特図始動保留記憶数「1」に対応付けられた第1記憶領域に記憶されている各種乱数を読み出す。また、主制御用CPU30aは、乱数を読み出した後、第1特図始動保留記憶数「2」に対応付けられた第1記憶領域に記憶されている各種乱数を第1特図始動保留記憶数「1」に対応付けられた第1記憶領域に記憶する。同様に、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数「3」に対応付けられた第1記憶領域に記憶されている各種乱数を第1特図始動保留記憶数「2」に対応付けられた第1記憶領域に記憶する。同様に、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数「4」に対応付けられた第1記憶領域に記憶されている各種乱数を第1特図始動保留記憶数「3」に対応付けられた第1記憶領域に記憶する。また、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数「4」に対応付けられた第1記憶領域に記憶されている各種乱数を消去する。また、主制御用CPU30aは、第1特図始動保留記憶数を1減算した際、1減算後の第1特図始動保留記憶数を表すように第1保留表示器Raの表示内容を変更させる。また、主制御用CPU30aは、更新後の第1特図始動保留記憶数を示す第1保留指定コマンドを出力する。
図14に示すように、主制御用CPU30aは、取得した当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている大当り判定値と一致するか否かを判定して大当り判定(大当り抽選)を行う(ステップS19)。なお、本実施形態において、大当り判定値は、確変状態が付与されているか否かで変更されるようになっている。つまり、確変状態の時(高確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率は、通常状態の時(低確率の時)、大当り判定の判定結果が肯定となる確率(大当り確率)よりも高く設定される。
ステップS19の判定結果が肯定の場合(大当りの場合)、主制御用CPU30aは、大当りの変動であることを示す大当りフラグに[1]を設定する(ステップS20)。そして、主制御用CPU30aは、取得した大当り種別用乱数の値に基づき、大当り遊技の種類を決定すると共に、特別図柄による大当り図柄の中から第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには、第2特図表示器H2)にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS21)。その後、主制御用CPU30aは、決定した大当り遊技に対応する変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS22)。
具体的に言えば、主制御用CPU30aは、特1大当りA〜Dを決定した場合には、大当り演出用の変動パターンP1〜P3の中から決定する。主制御用CPU30aは、特1大当りG、特1大当りHを決定した場合には、大当り演出用の変動パターンP4を決定する。主制御用CPU30aは、特1大当りEを決定した場合には、モード移行演出用の変動パターンP5を決定する。主制御用CPU30aは、特1大当りFを決定した場合には、モード移行演出用の変動パターンP6を決定する。一方、主制御用CPU30aは、特2大当りa〜iを決定した場合、大当り演出用の変動パターンP1〜P3の中から決定する。主制御用CPU30aは、特2大当りj〜mを決定した場合には、大当り演出用の変動パターンP4を決定する。
変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理(第2の変動ゲームのときには第2の変動ゲームに関する各種処理)を実行する(ステップS23)。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、変動パターンを指定すると共に図柄変動の開始を指示する変動パターン指定コマンドを最初に出力する。同時に、主制御用CPU30aは、特図を変動開始させるように第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには第2特図表示器H2)の表示内容を制御する。また、同時に、主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームの演出時間の計測を開始する。また、主制御用CPU30aは、最終停止図柄及び大当り遊技の種類を指定するための特別図柄指定コマンド(大当り種別指定コマンド)を出力する。そして、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。その後、特別図柄開始処理とは別の処理で、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには第2特図表示器H2)の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、前記指定した変動パターンに定められている演出時間に基づいて、飾り図柄の変動停止を指示し、図柄組み合わせを確定停止表示させるための全図柄停止コマンドを出力する。
一方、ステップS19の大当り判定の判定結果が否定の場合(大当りでない場合)、主制御用CPU30aは、取得した当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている小当り判定値と一致するか否かを判定して小当り判定(小当り抽選)を行う(ステップS24)。この判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、小当りの変動であることを示す小当りフラグに[1]を設定する(ステップS25)。そして、主制御用CPU30aは、小当り遊技の種類を決定すると共に、特別図柄による小当り図柄の中から第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには第2特図表示器H2)にて確定停止表示される最終停止図柄を決定する(ステップS26)。その後、主制御用CPU30aは、決定した小当り遊技に対応する変動パターンの中から変動パターンを決定する(ステップS27)。
具体的に言えば、主制御用CPU30aは、特1小当りI又は特2小当りnを決定した場合には、モード移行演出用の変動パターンP5を決定する。主制御用CPU30aは、特1小当りJ又は特2小当りoを決定した場合には、モード移行演出用の変動パターンP6を決定する。そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、ステップS23に移行し、前述同様、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理(第2の変動ゲームのときには第2の変動ゲームに関する各種処理)を実行する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS24の小当り判定の判定結果が否定の場合(小当りでない場合)、リーチ演出を実行させるか否かを判定するリーチ判定を行う(ステップS28)。本実施形態では、主制御用CPU30aは、ステップS28の処理時において主制御用RAM30cから取得したリーチ判定用乱数が、リーチ判定値に一致するか否かにより当選判定を行う。
そして、ステップS28の判定結果が肯定の場合(リーチ演出を行う場合)、主制御用CPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには第2特図表示器H2)にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS29)。次に、主制御用CPU30aは、はずれリーチ演出用の変動パターンP11〜P14の中から変動パターンを決定する(ステップS30)。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、ステップS23の処理に移行し、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理(第2の変動ゲームのときには第2の変動ゲームに関する各種処理)を実行する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS28の判定結果が否定の場合(リーチ演出を行わない場合)、主制御用CPU30aは、はずれ図柄を第1特図表示器H1(第2の変動ゲームのときには第2特図表示器H2)にて確定停止表示される最終停止図柄として決定する(ステップS31)。次に、主制御用CPU30aは、はずれ演出用の変動パターンP21,P22の中から決定する(ステップS32)。本実施形態では、第1特図始動保留記憶数と、第2特図始動保留記憶数の合計数が、「3」以下である場合には、通常変動の変動パターンP21を決定し、「4」以上である場合には、短縮変動の変動パターンP22を決定する。短縮変動では、通常変動よりも演出時間が短く設定されている。
そして、変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、ステップS23の処理に移行し、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する等、第1の変動ゲームに関する各種処理(第2の変動ゲームのときには第2の変動ゲーム関する各種処理)を実行する。その後、主制御用CPU30aは、特別図柄開始処理を終了する。
一方、ステップS13の判定結果が肯定の場合(第2特図始動保留記憶数>0の場合)、主制御用CPU30aは、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶される特別図柄変動処理フラグに第2の変動ゲームを実行することを示す値[1]を設定する(ステップS33)。次に、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数の数を「1」減算し(ステップS34)、当該第2特図始動保留記憶数に対応付けられて主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている当り判定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン振分用乱数及び大当り種別用乱数の値を取得する(ステップS35)。
より詳しくは、主制御用CPU30aは、最も早く記憶した第2特図始動保留記憶数「1」に対応付けられた第2記憶領域に記憶されている各種乱数を読み出す。また、主制御用CPU30aは、乱数を読み出した後、第2特図始動保留記憶数「2」に対応付けられた第2記憶領域に記憶されている各種乱数を第2特図始動保留記憶数「1」に対応付けられた第2記憶領域に記憶する。同様に、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数「3」に対応付けられた第2記憶領域に記憶されている各種乱数を第2特図始動保留記憶数「2」に対応付けられた第1記憶領域に記憶する。同様に、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数「4」に対応付けられた第2記憶領域に記憶されている各種乱数を第2特図始動保留記憶数「3」に対応付けられた第2記憶領域に記憶する。また、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数「4」に対応付けられた第2記憶領域に記憶されている各種乱数を消去する。また、主制御用CPU30aは、第2特図始動保留記憶数を1減算した際、1減算後の第2特図始動保留記憶数を表すように第2保留表示器Rbの表示内容を変更させる。また、主制御用CPU30aは、更新した第2特図始動保留記憶数を示す第2保留指定コマンドを出力する。
以下、取得した乱数に基づき、第2の変動ゲームに係わる処理を実行するが、第1の変動ゲームにおける処理(ステップS19〜ステップS32)と同様であるため、詳細な説明は省略する。
このような特別図柄開始処理を実行することにより、第1特図始動保留記憶数と、第2特図始動保留記憶数とがいずれも記憶されているとき、主制御用CPU30aは、第2の変動ゲームを優先的に実行する。そして、第2始動入賞口27は、入球率向上状態が付与されているとき、開閉羽根26が開状態となり遊技球が入賞し易くなっているので、結果的に入球率向上状態が付与されている確変状態又は変短状態においては第2の変動ゲームが連続して実行され易くなっている。
そして、第2の変動ゲームで大当りとなる場合、確変状態が付与されるか否かの割合は第1の変動ゲームとは異ならないが、賞球の獲得を期待できる実質的なラウンド数が多い大当り遊技が付与され易くなっている。具体的には、実質的なラウンド数が16ラウンドである特2大当りaが他の大当り遊技よりも付与されるようになっている。これにより、第2の変動ゲームで大当りとなった場合、第1の変動ゲームよりも賞球の獲得を期待することができる。従って、入球率向上状態が付与されているときに、大当りとなる場合には、入球率向上状態が付与されていないときよりも遊技者に有利となり易い。
以上のことから、本実施形態の主制御用CPU30aは、図柄変動ゲームにおける大当り結果を表示させるか否かを決定する大当り判定手段として機能する。また、主制御用CPU30aが、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段として機能する。また、主制御用CPU30aが、変動パターンを決定することで大当り抽選の抽選結果を導出するための要する変動時間(演出時間)を決定する演出時間決定手段として機能する。
そして、主制御用CPU30aは、大当りを決定した場合(大当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、最終停止図柄に基づき特定された種類の大当り遊技の制御を開始し、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、主制御用CPU30aが実行する制御内容について説明する。
まず、主制御用CPU30aは、オープニング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、オープニング時間が開始したことを指示するオープニングコマンドを演出制御基板31に出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の終了後、各ラウンド遊技を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、各ラウンド遊技の開始時にラウンド遊技の開始を指示するラウンドコマンドを演出制御基板31に出力する。また、主制御用CPU30aは、ラウンド遊技毎に、大入賞口29の開放及び閉鎖を制御する。すなわち、主制御用CPU30aは、入球上限個数(本実施形態では8個)の遊技球が入賞するまでの間、又はラウンド遊技毎に予め決められた規定時間が経過するまでの間、大入賞口29を開放する。そして、主制御用CPU30aは、大入賞口29を閉鎖した場合には、ラウンド遊技毎に予め決められたインターバル時間を経過するまで、閉鎖を維持し、その後、ラウンド遊技を終了する。これらの一連の制御を、規定ラウンド数に達するまで実行する。規定ラウンド数のラウンド遊技が終了すると、主制御用CPU30aは、エンディング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、エンディング時間が開始したことを指示するエンディングコマンドを演出制御基板31に出力する。そして、エンディング時間を経過すると、主制御用CPU30aは、大当りフラグに[0]を設定(クリア)し、大当り遊技を終了させる。
このとき、主制御用CPU30aは、確変状態の設定及び変短状態の設定を行う。すなわち、主制御用CPU30aは、特1大当りA〜G、特2大当りa〜jが付与された場合には、確変状態を付与することを示す確変フラグに「1」を設定する。一方、主制御用CPU30aは、特1大当りH、特2大当りk〜mが付与された場合には、主制御用CPU30aは、確変フラグに「0」を設定し、確変状態を設定しない(非確変状態を設定する)ことを示す。
また、主制御用CPU30aは、特1大当りA〜D、特2大当りa〜iが付与された場合、作動フラグに、次の大当り遊技が付与されるまで変短状態であることを示す値「2」を設定する。また、主制御用CPU30aは、変短状態中でないときに、特1大当りE〜H、特2大当りj〜mが付与された場合、作動フラグに、変短状態でないことを示す値「0」を設定する。また、主制御用CPU30aは、変短状態中に、特1大当りE〜G、特2大当りjが付与された場合、作動フラグに、次の大当り遊技が付与されるまで変短状態であることを示す値「2」を設定する。
また、主制御用CPU30aは、変短状態中に、特1大当りH、特2大当りk〜mが付与された場合、所定回数の図柄変動ゲームが付与されるまで変短状態を付与することを示す値「1」を設定する。このとき、主制御用CPU30aは、変短状態中に、特1大当りHが付与された場合、変短残り回数に30回を設定する。主制御用CPU30aは、変短状態中に、特2大当りkが付与された場合、変短残り回数に100回を設定する。主制御用CPU30aは、変短状態中に、特2大当りlが付与された場合、変短残り回数に50回を設定する。主制御用CPU30aは、変短状態中に、特2大当りmが付与された場合、変短残り回数に30回を設定する。
なお、主制御用CPU30aは、作動フラグに所定回数の図柄変動ゲームが付与されるまで変短状態であることを示す値「1」が設定されている場合、図柄変動ゲーム毎に、変短残り回数から1減算して値を更新するようになっている。そして、変短残り回数が「0」と成った場合には、主制御用CPU30aは、作動フラグに変短状態でないことを示す値「0」を設定し、変短状態を終了させる。また、主制御用CPU30aは、大当り遊技が付与される場合、確変フラグ及び作動フラグに「0」を設定し(一旦リセットし)、大当り遊技中、確変状態及び変短状態が付与されないようになっている。
また、主制御用CPU30aは、小当りを決定した場合(小当りフラグに[1]が設定された場合)、決定した変動パターンに基づく図柄変動ゲームの終了後、最終停止図柄に基づき特定された種類の小当り遊技の制御を開始し、演出制御基板31(演出制御用CPU31a)に対し、所定の制御コマンドを所定のタイミングで出力する。以下、主制御用CPU30aが実行する制御内容について説明する。
まず、主制御用CPU30aは、オープニング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、オープニング時間が開始したことを指示するオープニングコマンドを演出制御基板31に出力する。次に、主制御用CPU30aは、オープニング時間の終了後、大入賞口29の開放及び閉鎖を制御する。そして、主制御用CPU30aは、大入賞口29を閉鎖した場合には、予め決められたインターバル時間を経過するまで、閉鎖を維持する。その後、主制御用CPU30aは、エンディング時間の設定を開始する。また、主制御用CPU30aは、エンディング時間が開始したことを指示するエンディングコマンドを演出制御基板31に出力する。そして、エンディング時間を経過すると、主制御用CPU30aは、小当りフラグに[0]を設定(クリア)し、小当り遊技を終了させる。なお、主制御用CPU30aは、小当り遊技が付与された場合であっても、確変フラグ、作動フラグ、変短残り回数に新たな値を設定したり、値をリセットしたりすることはない。このため、小当り遊技が付与されたとしても、小当り遊技前の遊技状態(確変状態及び変短状態)が維持される。
以上のことから、本実施形態の主制御用CPU30aは、決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段として機能する。また、主制御用CPU30aが、大当り遊技終了後、決定した大当りに定められた遊技状態に制御する状態制御手段として機能する。
次に、普通図柄変動ゲームに係わる処理について説明する。
主制御用CPU30aは、遊技球が作動ゲート24を通過したか否かを判定する。すなわち、主制御用CPU30aは、ゲートセンサSE4が遊技球を検知した時に出力するゲートセンサ検知信号を入力したか否かを判定する。この判定結果が肯定の場合、主制御用CPU30aは、普通当り判定用乱数の値を主制御用RAM30cから読み出して取得し、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に設定する。
その後、主制御用CPU30aは、普図が変動表示中でなく、普図当り遊技中でも無い場合、主制御用RAM30cの所定の記憶領域に記憶されている普通当り判定用乱数の値を取得する。そして、主制御用CPU30aは、取得した普通当り判定用乱数の値が主制御用ROM30bに記憶されている普通当り判定値と一致するか否かを判定して普通当り判定を行う。なお、通常状態の時(作動フラグに「0」が付与されているとき)及び大当り遊技中の時、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、16384/65536としている。また、変短状態である時(作動フラグに「1」が付与されているとき)、普通当り判定の判定結果が肯定となる確率(普通当り確率)は、65535/65536としている。つまり、変短状態中は、普通当り確率が高確率となっている。
そして、普通当りの場合、主制御用CPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄の当り図柄[1][2]の中から決定する。はずれの場合、主制御用CPU30aは、普通図柄表示器H10にて確定停止表示される最終停止図柄を、普通図柄のはずれ図柄[0]に決定する。
その後、主制御用CPU30aは、普図変動パターンを決定する。普図変動パターンは、変短状態が付与されていない通常状態時又は大当り遊技中に決定される通常状態時用の普図変動パターンと、変短状態が付与されているときに決定される変短状態時用の普図変動パターンに分類される。さらに、本実施形態における通常状態時用の普図変動パターンは、変動時間の異なる3種類のパターンが設けられている。具体的には、変動時間が1番短い2000msの第1普図変動パターンと、当該第1普図変動パターンの変動時間よりも長い4000msの第2普図変動パターンと、当該第2普図変動パターンの変動時間よりも長い6000msの第3普図変動パターンと、が設けられている。一方、本実施形態における変短状態時用の普図変動パターンは、1種類であり、その変動時間は、第1普図変動パターンの変動時間よりも短い時間(520ms)が設定されている第4普図変動パターンである。
そして、主制御用CPU30aは、変短状態が付与されている場合には、第4普図変動パターンを決定し、変短状態が付与されていない場合には、第1普図変動パターン、第2普図変動パターン又は第3普図変動パターンのいずれかを決定する。普図変動パターン及び最終停止図柄を決定した主制御用CPU30aは、普図ゲームに関する各種処理を実行する。具体的に言えば、主制御用CPU30aは、普通図柄を変動開始させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。また、主制御用CPU30aは、普通図柄を通知する普通図柄指定コマンド及び普図ゲームの開始及び普図ゲームの時間を指示する普図変動パターンを演出制御基板31に出力する。また、同時に、主制御用CPU30aは、普図変動ゲームの変動時間の計測を開始する。その後、主制御用CPU30aは、決定した普図変動パターンに定められている変動時間に基づいて、決定した最終停止図柄を表示させるように普通図柄表示器H10の表示内容を制御する。
そして、主制御用CPU30aは、普通当りを決定した場合、決定した普図変動パターンに基づく普図ゲームの終了後、普図当り遊技に関する制御を実行する。主制御用CPU30aは、普図ゲームを開始したとき、変短状態が付与されている場合には、開閉羽根26を4回開放させるとともに、各回の開放において開放してから900msが経過するまで開放状態を維持するよう普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。一方、主制御用CPU30aは、普図ゲームを開始したとき、変短状態が付与されていない場合、開閉羽根26を1回開放させるとともに、各回の開放において開放してから200msが経過するまで開放状態を維持するよう普通電動役物ソレノイドSOL2を制御する。
次に、演出制御基板31の演出制御用CPU31aが演出制御プログラムに基づき実行する各種処理について説明する。主制御用CPU30aから所定の制御コマンドを所定のタイミングで入力すると、演出制御用CPU31aは、それに応じて各種処理を実行する。
例えば、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターンに基づき、図柄変動ゲームを実行させるように演出表示装置11を制御する。また、演出制御用CPU31aは、変動パターン指定コマンド及び特別図柄指定コマンドを入力すると、当該変動パターン指定コマンドにより指定された変動パターン及び特別図柄指定コマンドにより指定された最終停止図柄に基づき、演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせを決定する。さらに、演出制御用CPU31aは、最終停止図柄として大当り図柄が指定されると、当該大当り図柄に対応する大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の具体的な演出内容を決定する。そして、演出制御用CPU31aは、大当り遊技中、決定した大当り遊技の具体的な演出内容に基づき、大当り遊技に係わる遊技演出を実行させるようになっている。同様に、演出制御用CPU31aは、小当り遊技中、特定した小当り遊技の具体的な演出内容に基づき、小当り遊技に係わる遊技演出を実行させるようになっている。
次に、図柄変動ゲーム終了時に、演出表示装置11に確定停止表示させる飾り図柄による図柄組み合わせ(以下、単に確定図柄と示す場合もある)を決定するための詳しい処理について説明する。
演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンド(大当り種別指定コマンド)により指定された大当り遊技の種類が特1大当りA〜D、特2大当りa〜iである場合、奇数図柄から構成される大当りの図柄組み合わせ([111][333][555][777])の中から確定図柄を決定する。また、演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された大当り遊技の種類が特1大当りG〜H、特2大当りj〜mである場合、偶数図柄から構成される大当りの図柄組み合わせ([222][444][666][888])の中から確定図柄を決定する。このため、奇数図柄から構成される大当りの図柄組み合わせが確定図柄として表示された場合、遊技者は、確変状態が付与されることを認識することができる。その一方、偶数図柄から構成される大当りの図柄組み合わせが確定図柄として表示された場合、遊技者は、確変状態が付与されることを認識することができない。
また、演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された当り遊技の種類が特1大当りE、特1小当りI、特2小当りnである場合、チャンスの図柄組み合わせ([123])を確定図柄として決定する。また、演出制御用CPU31aは、特別図柄指定コマンドにより指定された当り遊技の種類が特1大当りF、特1大当りJ、特2小当りoである場合、チャンスの図柄組み合わせ([456])を確定図柄として決定する。
また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれリーチ演出用の変動パターンP11〜P14が指定された場合、飾り図柄による図柄組み合わせとして、はずれリーチの図柄組み合わせを決定する。また、演出制御用CPU31aは、指定された最終停止図柄が、はずれ図柄の場合であって、はずれ演出用の変動パターンP21,P22が指定された場合、飾り図柄による図柄組み合わせとして、はずれの図柄組み合わせを決定する。そして、以上のように、演出制御用CPU31aは、決定した飾り図柄による図柄組み合わせを全図柄停止コマンドの入力に応じて確定停止表示させる。
次に、小当り遊技における処理について説明する。小当り遊技が実行される場合、演出制御用CPU31aは、入力した制御コマンドと、当選時の遊技状態に応じて、遊技演出の演出内容を決定し、当該演出内容の遊技演出を実行させる。
例えば、変短状態が付与されていないときに、特1小当りIが付与された場合、演出制御用CPU31aは、特1大当りEと同じ演出態様で遊技演出を実行させる。このため、遊技者は、特1小当りIと、特1大当りEとでは、遊技演出の演出内容からいずれであるか判断し難くなっている。また、変短状態が付与されていないときに、特1小当りJが付与された場合、演出制御用CPU31aは、特1大当りFと同じ演出態様で遊技演出を実行させる。このため、遊技者は、特1小当りJと、特1大当りFとでは、遊技演出の演出内容からいずれであるか判断し難くなっている。
また、変短状態が付与されているときに、特1小当りI、特1小当りJ、特2小当りn、特2小当りoが付与された場合、付与されたことに応じた遊技演出は実行されないようになっている。すなわち、変短状態が付与されているときに、特1小当りI、特1小当りJ、特2小当りn、特2小当りoが付与されたことをなるべく隠すように遊技演出が実行されている。
図15に示すように、本実施形態では、確変状態が付与されていることを遊技者に報知する「確変確定モード(第1確変確定モード及び第2確変確定モード)」を演出表示装置11で実行可能に構成されている。また、本実施形態では、変短状態が付与されていないときに、確変状態が付与されていることに対して期待できることを遊技者に報知する「確変秘匿モード」を演出表示装置11で実行可能に構成されている。また、本実施形態では、変短状態が付与されており、且つ、確変状態が付与されていることに対して期待できる「チャンスモード」を演出表示装置11で実行可能に構成されている。また、本実施形態では、変短状態及び確変状態が付与されていないことを遊技者に報知する「通常演出モード」を演出表示装置11で実行可能に構成されている。
本実施形態において、演出表示装置11では、背景画像に重なるように各列の飾り図柄が表示されて、これら飾り図柄が変動表示されることで図柄変動ゲームが実行されるようになっている。そして、本実施形態では、演出表示装置11に表示される背景画像の種類から遊技者に現在滞在している演出モードの種類を遊技者に把握させて確変状態が付与されていることに対して期待できるか否かを報知したり、確変状態が付与されていることを報知したりするようになっている。本実施形態のパチンコ機における背景画像は、図柄変動ゲームで表示される飾り図柄を除いて構成し得る画像である。
なお、本実施形態において実行中(滞在中)の演出モードが確変確定モードである場合、確変確定モード専用の画像が背景画像として表示されるとともに、確変確定モードに滞在していることが認識できるように「確変確定モード(第1確変確定モード又は第2確変確定モード)」の文字画像が画像表示部GHの上部に表示されるようになっている。また、本実施形態において実行中の演出モードが確変秘匿モードである場合、確変秘匿モード専用の画像が背景画像として表示されるとともに、確変秘匿モードに滞在していることが認識できるように「確変秘匿モード」の文字画像が画像表示部GHの上部に表示されるようになっている。また、本実施形態において実行中の演出モードがチャンスモードである場合、チャンスモード専用の画像が背景画像として表示されるとともに、チャンスモードに滞在していることが認識できるように「チャンスモード」の文字画像が画像表示部GHの上部に表示されるようになっている。また、本実施形態において実行中の演出モードが通常演出モードである場合、通常演出モード専用の画像が背景画像として表示されるようになっている。図15では、破線部の内部を変短状態が付与されていない場合のモード移行態様を示しており、破線部の外部を変短状態が付与されている場合のモード移行態様を示している。また、現在、どの演出モードが設定されているかについては、演出制御用RAM31cに記憶される。
図15に示すように、通常演出モードは、変短状態が付与されていないときに実行される(滞在する)演出モードである。実行中(滞在中)の演出モードが通常演出モードである場合に、特1大当りA〜D、又は特2大当りa〜iが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第1確変確定モードを設定する。また、実行中の演出モードが通常演出モードである場合、特1大当りE〜H、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りj〜m、特2小当りn、特2小当りoが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該当り遊技終了後、確変秘匿モードを設定する。
また、確変秘匿モードは、変短状態が付与されていないときに実行される演出モードである。実行中の演出モードが確変秘匿モードである場合に、特1大当りA〜D、又は特2大当りa〜iが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第1確変確定モードを設定する。また、実行中の演出モードが確変秘匿モードである場合に、特1大当りE〜H、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りj〜m、特2小当りn、特2小当りoが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該当り遊技終了後、確変秘匿モードを継続する。また、実行中の演出モードが確変秘匿モードである場合であって、確変状態が付与されていない場合、演出制御用CPU31aは、確変秘匿モードが設定されてから予め決められた回数の図柄変動ゲームが実行された際、通常演出モードを設定する。移行するまでの回数は、確変秘匿モード開始時に予め抽選により決定されるようになっており、本実施形態では、20回、40回、60回の中のいずれかが決定される。
そして、第1確変確定モードは、変短状態及び確変状態が付与されているときに実行される演出モードである。実行中の演出モードが第1確変確定モードである場合、後述するモード移行条件が成立する前に特1大当りA〜D、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りa〜i、特2小当りn、特2小当りoが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第1確変確定モードを継続する。一方、モード移行条件が成立した後に特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第2確変確定モードを設定する。また、実行中の演出モードが第1確変確定モードである場合、特1大当りE〜H、特2大当りj〜mが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該当り遊技終了後、チャンスモードを設定する。
そして、第2確変確定モードは、変短状態及び確変状態が付与されているときに実行される演出モードである。実行中の演出モードが第2確変確定モードである場合、特1大当りA〜D、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りa〜i、特2小当りn、特2小当りoが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第2確変確定モードを継続する。一方、実行中の演出モードが第2確変確定モードである場合、特1大当りE〜H、特2大当りj〜mが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該当り遊技終了後、チャンスモードを設定する。
そして、チャンスモードは、変短状態が付与されているときに実行される演出モードである。実行中の演出モードがチャンスモードである場合、特1大当りA〜D、又は特2大当りa〜iが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該大当り遊技終了後、第1確変確定モードを設定する。また、実行中の演出モードがチャンスモードである場合、特1大当りE〜H、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りj〜m、特2小当りn、特2小当りoが付与されると、演出制御用CPU31aは、当該当り遊技終了後、チャンスモードを継続する。また、実行中の演出モードがチャンスモードである場合であって、変短状態が終了した場合、演出制御用CPU31aは、通常演出モードを設定する。
以下、第1確変確定モードが設定されているときに行われる演出と、第1確変確定モードから第2確変確定モードへの移行態様について図16に従って説明する。
本実施形態では、第1確変確定モード滞在中、第1確変確定モード専用の演出を経て大当り抽選の抽選結果が導出されるようになっている。具体的には、図柄変動ゲーム中、図16に示すように、キャラW〜Zで示す4種類のうちいずれか1人のキャラクタが表示されるようになっている。なお、キャラW〜Zのうち何れかのキャラクタが表示されたのであれば、図柄変動ゲームの結果が導出されるまで、遊技者は、キャラクタの種類から図柄変動ゲームがどのような結果となるのかを認識し得ないようになっている。
そして、4種類のキャラクタのうち、予め定めた特定演出内容(キャラZ)が表示されると、前述したキャラW〜Zによるキャラクタの表示演出とは異なる演出、かつ段階的に演出が進行する段階演出が1段階進行するようになっている。本実施形態では、段階演出として、キャラZが遊技者に不利な内容を段階的に報告する劣勢報告が実行されるようになっている。なお、劣勢報告の報告内容としては、図20に示すように、1段階目の劣勢報告R1〜最終段階(10段階目)の劣勢報告R10までの計10種類の演出内容が定められている。劣勢報告は、劣勢報告R1〜R10までの演出内容が、1つのストーリーとして一連の流れが成立するような演出内容となっている。
そして、第1確変確定モード滞在中、劣勢報告の段階数が0段階〜8段階までは、キャラZが表示される度に劣勢報告が1段階ずつ進行する。その一方で、劣勢報告が規定段階(実施形態では、9段階目)に到達した状態では、特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaが付与された場合のみ、キャラZが表示され得るようになっている。そして、キャラZが表示されたことで、最終段階の劣勢報告R10が実行された後、第2確変確定モードに移行するようになっている。本実施形態では、キャラZが、特定演出過程に相当する。また、劣勢報告が規定段階に到達している状態が、前述したモード移行条件の成立に相当する。
また、本実施形態では、第1確変確定モード滞在中、大当り抽選に当選した際に、キャラW〜Yが表示された場合、大当り遊技終了後、第1確変確定モードが継続して設定される場合とチャンスモードに移行する場合と、がある。一方、大当り抽選に当選した際に、キャラZが表示された場合、大当り遊技終了後、第1確変確定モードが継続して設定される場合と、第2確変確定モードに移行する場合と、がある。よって、本実施形態では、大当り抽選に当選した際にキャラW〜Yが表示されたのであれば、確変確定モードが継続しないこともあるので、確変状態が付与されていることが確定的に報知されない場合がある。一方、大当り抽選に当選した際にキャラZが表示されたのであれば、確変確定モード(第1確変確定モード又は第2確変確定モード)が継続する、すなわち、確変状態が付与されていることが確定的に報知されるようになっている。
次に、表示させるキャラクタの選択方法について、図17及び図18に従って説明する。なお、図17及び図18において、キャラZとして「キャラZ1」と「キャラZ2」が記載されているが、これらの違いは、キャラZが身に付けている装飾品が異なるなど、キャラクタの種類は同一であるが、完全同一ではないことを示している。ただし、キャラZ1とキャラZ2は、いずれも同一の「キャラZ」である。また、本実施形態では、キャラZ1は、劣勢報告を1段階進行させる対象となるキャラとして設定している。一方、キャラZ2は、劣勢報告を1段階進行させるとともに、第1確変確定モードから第2確変確定モードに移行させる対象となるキャラとして設定している。また、図中、「0〜8段階目」又は「9段階目」とは、演出制御用CPU31aによるキャラクタ選択時における劣勢報告の段階数を示している。
本実施形態では、図17及び図18に示すテーブルにおいて、キャラW、キャラX、キャラY、キャラZ1、及びキャラZ2のうちいずれか1つを選択し得るように、各キャラクタが対応付けられている。なお、図17及び図18では、「○(まる)」が付されているキャラクタが、選択対象となるキャラクタを示している。また、演出制御用CPU31aは、選択対象となるキャラクタのうちいずれか1つをランダムに選択するようになっている。
図17は、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目であるときに参照されるキャラクタ振分テーブルTA(以下、単に振分テーブルTAと示す)である。一方、図18は、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が9段階目であるときに参照されるキャラクタ振分テーブルTB(以下、単に振分テーブルTB)である。
最初に、振分テーブルTAについて説明する。
図17に示す振分テーブルTAでは、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選のいずれにも当選しなかった場合(図中、「はずれ」と示す)、キャラW〜Y、及びキャラZ1で示す4種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、リーチ抽選に当選した場合(図中、「はずれリーチ」と示す)、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。
一方、特1大当りA、特1大当りB、及び特2大当りaのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Y、及びキャラZ1で示す4種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、特1大当りC、特1大当りD、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りb〜i、特2小当りn、及び特2小当りoのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Y、及びキャラZ1で示す4種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、特1大当りE〜H、及び特2大当りj〜mのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。
つまり、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目である場合、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選のいずれにも当選していないのであれば、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択され得る。同様に、特1大当りA〜D、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りa〜i、特2小当りn、及び特2小当りoのうちいずれかに当選している場合も、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択され得る。つまり、確変大当りに当選すること、又は大当り抽選に当選しなかったことで、大当り抽選の抽選確率が変化せず、かつ第1確変確定モードから移行しない場合は、キャラZが選択され得るようになっている。
一方、リーチ抽選に当選している場合、キャラW〜Yは選択され得るが、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択されない。同様に、特1大当りE〜H、及び特2大当りj〜m(非確変大当り)のうちいずれかに当選している場合も、キャラW〜Yは選択され得るが、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択されない。つまり、リーチ抽選に当選したことで、大当りとならないにもかかわらず、変動時間だけが間延びするような状況下では、キャラZが選択されないようになっている。同様に、チャンスモードに移行させる対象となる特1大当りE〜H、及び特2大当りj〜mに当選したことで、第1確変確定モードに滞在できないような状況下では、キャラZが選択されないようになっている。また、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目である場合、何れの大当りに当選している場合であっても、劣勢報告を1段階進行させるとともに、第1確変確定モードから第2確変確定モードに移行させるキャラZ2は選択対象として対応付けられていない。これにより、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目である状態で、第2確変確定モードに移行することがない。
次に、振分テーブルTBについて説明する。
図18に示す振分テーブルTBでは、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選のいずれにも当選しなかった場合(図中、「はずれ」と示す)、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、リーチ抽選に当選した場合(図中、「はずれリーチ」と示す)、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。
一方、特1大当りA、特1大当りB、及び特2大当りaのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Y、及びキャラZ2で示す4種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、特1大当りC、特1大当りD、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りb〜i、特2小当りn、及び特2小当りoのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。また、特1大当りE〜H、及び特2大当りj〜mのうちいずれかに当選している場合、キャラW〜Yで示す3種類のキャラクタが選択対象として対応付けられている。
つまり、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が9段階目である場合、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選のいずれにも当選していないのであれば、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択されない。同様に、リーチ抽選に当選している場合も、キャラW〜Yは選択され得るが、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択されない。同様に、特1大当りC、特1大当りD、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りb〜i、特2小当りn、及び特2小当りoのうちいずれかに当選している場合も、キャラW〜Yは選択され得るが、劣勢報告を1段階進行させ得るキャラZが選択されない。
一方、特1大当りA、特1大当りB、及び特2大当りaのうちいずれかに当選している場合、劣勢報告を1段階進行させるとともに、第2確変確定モードに移行させるキャラZ2が選択され得る。つまり、その他の大当りに比して遊技者に付与される利益率の高い特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaに当選した場合に限って、第1確変確定モードから第2確変確定モードに移行し得るようになっている。
次に、第1確変確定モードから第2確変確定モードに移行させるために行う第2確変確定モード設定処理について、その作用とともに図19に従って説明する。第2確変確定モード設定処理は、第1確変確定モード中、図柄変動ゲーム毎(変動パターン指定コマンドの入力毎)に実行されるようになっている。
図19に示すように、第2確変確定モード設定処理を実行すると、演出制御用CPU31aは、まず、劣勢報告が規定段階(9段階目)に到達しているか否かを判定する(ステップS51)。このとき、演出制御用CPU31aは、演出制御用RAM31cの所定の記憶領域に記憶される回数管理フラグに、劣勢報告の実行済み回数を示す値として、劣勢報告が9段階目に到達していることを示す値「9」が設定されているか否かを判定することで、劣勢報告が9段階目に到達しているか否かを判定する。ちなみに、演出制御用CPU31aは、第1確変確定モード以外の演出モードに移行する場合、第1確変確定モードの終了に伴って、回数管理フラグに設定した値をリセットするようになっている。
図19の説明に戻り、ステップS51の判定結果が肯定の場合、劣勢報告が9段階目に到達していることから、演出制御用CPU31aは、図18に示す振分テーブルTBを特定する。そして、演出制御用CPU31aは、特定した振分テーブルTBの中から、図柄変動ゲームの結果(大当り抽選、小当り抽選、リーチ抽選の当選結果、大当りの種類など)に対して選択対象として対応付けられているキャラクタの中からいずれか1つのキャラクタをランダムに選択する(ステップS52)。その後、演出制御用CPU31aは、ステップS54に移行する。
一方、ステップS51の判定結果が否定の場合、劣勢報告が9段階目に到達していないことから、演出制御用CPU31aは、図17に示す振分テーブルTAを特定する。そして、演出制御用CPU31aは、特定した振分テーブルTAの中から、図柄変動ゲームの結果(大当り抽選、小当り抽選、リーチ抽選の当選結果、大当りの種類など)に対して選択対象として対応付けられているキャラクタの中からいずれか1つのキャラクタをランダムに選択する(ステップS53)。その後、演出制御用CPU31aは、ステップS54に移行する。
ステップS54に移行した演出制御用CPU31aは、キャラZ(キャラZ1又はキャラZ2)を選択したか否かを判定する(ステップS54)。ステップS54の判定結果が否定の場合、すなわち、キャラW〜Yを選択している場合、演出制御用CPU31aは、そのまま第2確変確定モード設定処理を終了する。これにより、第2確変確定モードに移行することがない。一方、ステップS54の判定結果が肯定の場合、すなわち、キャラZ1又はキャラZ2を選択している場合、演出制御用CPU31aは、劣勢報告の段階数を1加算する(ステップS55)。具体的に説明すると、演出制御用CPU31aは、回数管理フラグに、劣勢報告の実行済み回数を示す値を1加算する。
その後、演出制御用CPU31aは、ステップS52,S53で選択したキャラクタが、第2確変確定モードに移行させる対象となる「キャラZ2」であるか否かを判定する(ステップS56)。ステップS56の判定結果が肯定の場合、特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaに当選していることになる。これにより、演出制御用CPU31aは、最終段階の劣勢報告R10を実行させる(ステップS57)。具体的には、演出制御用CPU31aは、回数管理フラグに設定された値を参照し、その値に対応する段階数の劣勢報告(劣勢報告R1〜R10)を実行させるための画像データを特定し、各段階数の劣勢報告を実行させるようになっている。その後、演出制御用CPU31aは、第2確変確定モードを設定し(ステップS58)、第2確変確定モード設定処理を終了する。
一方、ステップS56の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、回数管理フラグにおいて1加算後の値に対応する段階数の劣勢報告(劣勢報告R1〜R9)を実行させるための画像データを特定し、劣勢報告を実行させる(ステップS59)。その後、演出制御用CPU31aは、ステップS58の処理を実行することなく、第2確変確定モード設定処理を終了する。
このような制御を実行することにより、本実施形態では、キャラZ(キャラZ1及びキャラZ2)が選択された場合のみ、劣勢報告が段階的に進行するようになっている。なお、キャラZ1は、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目であって、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選の何れにも当選していないときに選択可能となっている。同様に、キャラZ1は、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数が0〜8段階目であって、特1大当りA〜D、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りa〜i、特2小当りn、及び特2小当りoのいずれかに当選しているときにも選択可能となっている。ただし、図柄変動ゲームが大当り又は小当りとなる確率よりも、はずれとなる確率の方がはるかに高くなっている。これにより、本実施形態では、劣勢報告の進行は、主にはずれとなる図柄変動ゲームにおいて実現され易くなっている。
そして、「キャラZ」が選択されると、劣勢報告が1段階進行するので、遊技者は、大当り抽選には当選しなかったが、第2確変確定モードに移行するための移行条件が1段階進行したこと、及び第1確変確定モードが継続することを認識することになる。
また、本実施形態では、劣勢報告が9段階目に到達する前であれば、大当り抽選に当選した際にも、キャラZが選択されたことを契機として、劣勢報告が1段階進行するようになっている。これにより、大当り抽選、小当り抽選及びリーチ抽選に当選しなかった場合に限って劣勢報告を進行させる場合に比して、劣勢報告が9段階目に到達し易くなる。よって、第2確変確定モードに移行させるための移行条件が、成立し易くなる。
また、本実施形態では、リーチ抽選に当選した場合、キャラZ(キャラZ1及びキャラZ2)を選択対象として対応付けていない。本実施形態では、大当り、小当り、又ははずれリーチとなる確率よりも、はずれとなる確率の方がはるかに高く設定されている。さらに、劣勢報告が9段階目に到達した後は、図柄変動ゲームの結果が如何なる結果となる場合であっても、キャラZ1を選択対象として対応付けていない。その一方で、特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaに当選した場合に限って、「キャラZ2」を選択対象として対応付けている。これにより、本実施形態では、劣勢報告が9段階目に到達した後、「キャラZ」が表示された後にリーチ演出が実行された場合、大当り遊技終了後、確変状態が付与されることが確定的に報知されることになるとともに、第1確変確定モードとは異なる特別な第2確変確定モードに移行することが報知されることになる。
その一方で、本実施形態では、劣勢報告が9段階目に到達する前に、キャラW〜Yが表示されたとしても、劣勢報告は進行しないようになっている。また、特1大当りA〜D、特1小当りI、特1小当りJ、特2大当りa〜i、特2小当りn、特2小当りoに当選している場合、キャラW〜Yのうちいずれかが選択されたとしても、第1確変確定モードが設定される。しかしながら、特1大当りE〜H、特2大当りj〜mに当選している場合、キャラW〜Yのうちどのキャラクタが選択されたとしても、大当り遊技終了後、チャンスモードが設定されることになる。したがって、キャラW〜Yが表示された場合、図柄変動ゲームが終了するまで、第1確変確定モードが継続するのか、チャンスモードに降格するのか分かり難くなり、遊技者に図柄変動ゲームの動向に注目させることができる。
一方、キャラクタ選択時の劣勢報告の段階数に係わらず、キャラZ(キャラZ1又はキャラZ2)が表示された場合、第1確変確定モード又は第2確変確定モードが設定されるため、確変確定モードから転落しないことになり、遊技者に安心感を与えることができる。
そして、第2確変確定モードを設定する契機となるキャラZ2は、劣勢報告が9段階目に到達する前では選択不能となっている(図17)。一方、9段階目に到達した後であって、かつ特1大当りA、特1大当りB、特2大当りaに当選した場合のみ、選択可能となっている(図18)。そして、これらの特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りaは、大当り遊技終了後に確変状態を付与する大当りであるため、大当り遊技終了後、確変状態が継続することになる。
また、劣勢報告が9段階目に到達する前は、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選の何れにも当選しなかった場合であっても、「キャラZ」を選択可能であった。ところが、図18に示すように、劣勢報告が9段階目に到達した後は、大当り抽選、小当り抽選、及びリーチ抽選の何れにも当選しなかった場合、「キャラZ」を選択し得ないようになっている。これにより、本実施形態では、劣勢報告が9段階目に到達した後で「キャラZ」が表示されたのであれば、大当り抽選に当選することが確定するとともに、確変状態が付与されることが確定することになる。さらに、本実施形態では、第1確変確定モードから第2確変確定モードに移行した際には、確変状態が付与されていることを確定的に遊技者に報知することができるとともに、規定条件を満たしたときにしか設定されない第2確変確定モードに移行したことに対する優越感を与えることができる。
これにより、本実施形態では、演出制御用CPU31aが、キャラクタを選択、決定することで大当り抽選の抽選結果を演出表示装置11に導出するための演出内容(演出過程)を決定する演出過程決定手段として機能する。また、演出制御用CPU31aが、決定したキャラクタを表示させる演出制御手段として機能する。また、演出制御用CPU31aが、劣勢報告を段階的に進行させる段階演出制御手段として機能する。また、キャラZを含むキャラW〜Zによって構成される選択肢が、第1選択肢に相当する一方で、キャラZを含まないキャラW〜Yによって構成される選択肢が、第2選択肢に相当する。
また、本実施形態では、第1確変確定モードから移行した第2確変確定モードにおいて、第2確変確定モード専用の大当り予告演出及び大当り種別予告演出を実行可能に構成されている。大当り予告演出は、図柄変動ゲームが大当りとなる可能性(大当り期待度)を報知する演出である。この大当り予告演出は、複数種類の第1予告画像を予め決められた順番で段階的に表示させる演出であり、大当り期待度に応じて増加させる増加段階数の上限が決定される。また、予め決められた大当り確定段階に到達した場合、特2大当りa〜iのいずれかが付与されることを報知している。
図21(a)又は図21(b)に示すように、大当り予告演出における第1予告画像は、画像表示部GHの下部領域において、表示される。そして、第1予告画像として、段階毎に表示色の異なるキャラクタ画像が設定されている。本実施形態では、大当り予告演出の段階数の最大上限数は、4段階となっており、これに合わせて4色のキャラクタ画像が第1予告画像として設定されている。例えば、大当り予告演出の段階数が、第1段階である場合には、白色のキャラクタ画像が設定されている。大当り予告演出の段階数が、第2段階である場合には、青色のキャラクタ画像が設定されている。大当り予告演出の段階数が、第3段階である場合には、黄色のキャラクタ画像が設定されている。大当り予告演出の段階数が、第4段階である場合には、赤色のキャラクタ画像が設定されている。すなわち、大当り予告演出では、段階が増加する毎に、キャラクタ画像及びキャラクタ画像の表示色が変化するようになっている。なお、本実施形態では、第4段階が、大当り確定段階となっている。
また、大当り種別予告演出は、付与される大当り遊技の有利度を報知する演出である。この大当り種別予告演出は、複数種類の第2予告画像を予め決められた順番で段階的に表示させる演出であり、付与される大当り遊技の有利度に応じて増加させる増加段階数の上限が決定される。本実施形態において、大当り遊技の有利度とは、実質ラウンド数(賞球の獲得が期待できるラウンド遊技の数、つまり、開放時間が「25000ms」であるラウンド遊技の数)のことである。また、大当り種別予告演出は、大当り予告演出の段階数が、大当り確定段階に達した後に続けて実行される。また、大当り種別予告演出は、大当り遊技中であっても継続して実行される。そして、大当り種別予告演出は、大当り遊技が終了した場合、原則として、大当り種別予告演出も終了する。その一方で、大当り予告演出は、大当り種別予告演出が終了した場合、大当り種別予告演出と切り替わって実行される。
図21(c)及び図21(d)に示すように、大当り種別予告演出における第2予告画像は、画像表示部GHの下部領域において、大当り予告演出において表示したキャラクタ画像の左方に表示される。そして、第2予告画像として、数字と文字を組み合わせた画像が設定されており、段階数に応じた数字画像が設定されている。つまり、大当り種別予告演出の段階数が1つ増加すると、1つ数字が増加した数字画像が表示される。なお、第1段階は、数字「1」の数字画像となっており、文字画像は「魂」となっている。すなわち、大当り種別予告演出において、第1段階に対応する画像は、「1魂」であり、第2段階に対応する画像は、「2魂」となっている。
以下、大当り予告演出に係わる処理と、大当り種別予告演出に係わる処理について説明する。
まず、大当り予告演出を実行させるための設定に係わる大当り予告演出設定処理について説明する。
図22は、大当り予告演出の設定に係わる大当り予告演出設定処理のフローチャートである。大当り予告演出設定処理は、第2確変確定モード中、図柄変動ゲーム毎(変動パターン指定コマンドの入力毎)に実行される。大当り予告演出設定処理を実行すると、演出制御用CPU31aは、まず、大当り種別予告演出中であるか否かを判定する(ステップS101)。具体的には、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出が実行中であることを示す大当り種別予告フラグに「1」が設定されているか否かを判定する。ステップS101の判定結果が肯定の場合、大当り予告演出設定処理を終了する。
一方、ステップS101の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、実行される図柄変動ゲームにおいて、特2大当りa〜iが付与されるか否かについて判定する(ステップS102)。具体的には、特別図柄指定コマンドにより、特2大当りa〜iが付与されると判定した場合、演出制御用CPU31aは、ステップS102の判定結果を肯定とする。
ステップS102の判定結果が肯定の場合(特2大当りa〜iが付与される場合)、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出を実行させるか否かを判定する(ステップS103)。本実施形態では、予め決められた確率で抽選を行う。
ステップS103の判定結果が肯定の場合(大当り種別予告演出を実行させる場合)、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出における段階数の上限として大当り確定段階(本実施形態では第4段階)を設定する(ステップS104)。それと共に、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出を開始させることを決定したことを示す開始フラグに「1」を設定する。また、大当り予告演出の現状段階数として初期段階(零)を設定する。その後、大当り予告演出設定処理を終了する。
一方、ステップS102又はステップS103の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、指定された変動パターンの大当り期待度に応じて、大当り予告演出における段階数の上限を設定する(ステップS105)。また、大当り予告演出の現状段階数として初期段階(零)を設定する。その後、大当り予告演出設定処理を終了する。なお、演出制御用CPU31aは、大当り遊技が付与されることが決定されている場合に限り、大当り予告演出における段階数の上限として大当り確定段階(第4段階)を設定する。
次に、大当り種別予告演出を実行させるための設定に係わる大当り種別予告演出設定処理について説明する。
図23は、大当り種別予告演出の設定に係わる大当り種別予告演出設定処理のフローチャートである。大当り種別予告演出設定処理は、大当り予告演出設定処理終了後に実行される。大当り種別予告演出設定処理を実行すると、演出制御用CPU31aは、まず、大当り種別予告演出中であるか否かを判定する(ステップS201)。具体的には、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出が実行中であることを示す大当り種別予告フラグに「1」が設定されているか否かを判定する。ステップS201の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、そのまま大当り種別予告演出設定処理を終了する。
一方、ステップS201の判定結果が否定の場合(大当り種別予告演出中でない場合)、演出制御用CPU31aは、開始フラグに「1」が設定されており(つまり、特2大当りa〜iが付与される予定があり)、大当り種別予告演出の開始が決定されているか否かを判定する(ステップS202)。ステップS202の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、そのまま終了する。
一方、ステップS202の判定結果が肯定の場合(大当り種別予告演出の開始が決定されている場合)、演出制御用CPU31aは、実行される図柄変動ゲームにおいて、付与される大当り遊技の種類を特定する(ステップS203)。具体的には、実行される図柄変動ゲームにおいて、特2大当りa〜iが付与される場合には、入力した特別図柄指定コマンドにより、当該大当り遊技の種類を特定する。
そして、ステップS203の実行後、演出制御用CPU31aは、特定した大当り遊技の有利度を特定する(ステップS204)。すなわち、演出制御用CPU31aは、大当り遊技の種類から、大当り遊技の有利度(つまり、実質ラウンド数)を特定する。
そして、演出制御用CPU31aは、特定した有利度(実質ラウンド数)に比例して大当り種別予告演出において増加させる段階数の合計(以下、合計増加段階数とする)の上限を決定する(ステップS205)。また、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出の現状段階数として初期段階(零)を設定する。大当り種別予告演出設定処理を終了する。ステップS205では、大当り遊技が付与されるまでに実行させる大当り種別予告演出における合計増加段階数の上限を決定している。
具体的には、特定した実質ラウンド数に予め決められた段階数(本実施形態では、8段階)を乗算した段階数を合計増加段階数の上限として決定する。つまり、実質ラウンド数が4ラウンドの特2大当りiであれば、合計増加段階数の上限を「32」とし、実質ラウンド数が6ラウンドの特2大当りf、特2大当りhであれば、合計増加段階数の上限を「48」とする。同様に、実質ラウンド数が8ラウンドの特2大当りc、特2大当りe、特2大当りgであれば、合計増加段階数の上限を「64」とする。同様に、実質ラウンド数が12ラウンドの特2大当りb、特2大当りdであれば、合計増加段階数の上限を「96」とし、実質ラウンド数が16ラウンドの特2大当りaであれば、合計増加段階数の上限を「128」とする。これにより、実質ラウンド数が1ラウンド増加する毎に、8段階増加させる(合計増加段階数を8増加させる)こととなる。
なお、1ラウンド毎に増加させる段階数は、1ラウンド遊技における入球上限個数(8個)に相当する。言い換えれば、大当り遊技において入賞させることが期待できる遊技球数に比例して大当り種別予告演出における合計増加段階数の上限を決定しているとも言える。
次に、大当り予告演出の実行時における大当り予告演出実行処理について説明する。大当り予告演出実行処理は、図柄変動ゲーム中、所定の周期毎に実行される。
図24に大当り予告演出実行処理のフローチャートを示す。演出制御用CPU31aは、後述する段階増加条件(本実施形態では、段階増加条件を成立させるための条件成立抽選に当選すること)が成立したか否かを判定する(ステップS301)。ステップS301の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出実行処理を終了する。
ステップS301の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数が、大当り予告演出設定処理のステップS104又はステップS105にて設定された上限に達したか否かを判定する(ステップS302)。ステップS302の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、現在以上、大当り予告演出の現状段階数を増加させることなく、大当り予告演出実行処理を終了する。
ステップS302の判定結果が否定の場合(上限でない場合)、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数を増加させるか否かを判定する(ステップS303)。このとき、大当り予告演出の現状段階数の多さに反比例して、増加させる確率が低くなる。つまり、大当り予告演出の現状段階数が多くなるほど、増加し難くなっている。なお、演出制御用CPU31aは、ステップS303において、段階増加条件の成立をクリアする。
ステップS303の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数を1加算して、大当り予告演出の現状段階数を更新し、記憶する(ステップS304)。また、演出制御用CPU31aは、更新後の大当り予告演出の現状段階数を画像表示部GHに反映させるべく、更新後の現状段階数に応じた第1予告画像を表示させる。
一方、ステップS303の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数を増加させずに、大当り予告演出実行処理を終了する。
次に、大当り種別予告演出の実行時における大当り種別予告演出実行処理について説明する。大当り種別予告演出実行処理は、図柄変動ゲーム中、所定の周期毎に実行される。
図25に大当り種別予告演出実行処理のフローチャートを示す。まず、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告フラグに「1」が設定されているか、つまり、大当り種別予告演出中であるか否かを判定する(ステップS401)。この判定結果が否定の場合、次に、演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数が大当り確定段階(第4段階)に達したか否かを判定する(ステップS402)。この判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、そのまま大当り種別予告演出実行処理を終了する。
一方、ステップS402の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告フラグに「1」を設定し、大当り種別予告演出を開始する(ステップS403)。また、開始フラグをクリアする(「0」を設定する)。
ステップS401の判定結果が肯定の場合、又はステップS403の終了後、演出制御用CPU31aは、後述する段階増加条件が成立したか否かを判定する(ステップS404)。ステップS404の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出実行処理を終了する。
ステップS404の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出の開始から現在までに増加させた段階数の合計(以下、現状増加段階数と示す)が、大当り種別予告演出設定処理のステップS205にて設定された合計増加段階数の上限に達したか否かを判定する(ステップS405)。なお、演出制御用CPU31aは、ステップS405において、段階増加条件の成立をクリアする。ステップS405の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、現在以上、大当り種別予告演出の段階数を増加させることなく、大当り種別予告演出実行処理を終了する。
ステップS405の判定結果が否定の場合(上限でない場合)、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出の現状増加段階数を増加させるか否かを判定する(ステップS406)。このとき、現状増加段階数に反比例して、増加させる確率が低くなる。つまり、現状増加段階数の合計が多くなるほど、増加し難くなっている。
ステップS406の判定結果が肯定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出の現状段階数に「8」加算して、大当り種別予告演出の現状段階数を更新して記憶する(ステップS407)。また、演出制御用CPU31aは、それと共に、大当り種別予告演出を開始してから現在まで増加させた現状増加段階数に、「8」加算して、更新記憶する。また、演出制御用CPU31aは、更新後の大当り種別予告演出の現状段階数を画像表示部GHに反映させるべく、更新後の現状段階数に応じた第2予告画像を表示させる。そして、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出実行処理を終了する。
なお、大当り種別予告演出では、実質ラウンド数が1ラウンドずつ増加することを表わすため、現状段階数を予め決められた単位(8ずつ)増加させるようになっている。予め決められた単位は、1ラウンドに相当する段階数、「8」となっている。
一方、ステップS406の判定結果が否定の場合、演出制御用CPU31aは、大当り種別予告演出の現状段階数を増加させずに、大当り種別予告演出実行処理を終了する。
次に、段階増加条件について説明する。本実施形態では、変動パターンにより指定された演出期間において、段階増加条件を成立させるための条件成立抽選を実行可能としている。つまり、演出制御用CPU31aは、条件成立抽選に当選した場合、段階増加条件が成立したと判定する。また、演出制御用CPU31aは、段階増加条件が成立した場合には、成立演出を実行させる。具体的には、演出制御用CPU31aは、条件成立抽選に当選した場合には、画像表示部GHに所定の画像(本実施形態では、ハートマークHM)を表示させる。
次に、図柄変動ゲーム中に行われる大当り予告演出及び大当り種別予告演出の各演出態様について説明する。
図26には、第2確変確定モードにおける図柄変動ゲーム中に、大当り予告演出が実行された後、大当り種別予告演出が実行される演出態様について示している。また、図26では、特2大当りdが付与されるものとして説明する。
図26(a)に示すように、図柄変動ゲームが開始すると、画像表示部GHは、その下部領域に、大当り予告演出の現状段階数及び大当り種別予告演出の現状段階数を表示する。そして、所定の演出期間において、条件成立抽選に当選したとすると、図26(b)に示すように、画像表示部GHは、成立演出として、所定のキャラクタ(ハートマークHM)を表示する。
また、段階増加条件が成立したときに、大当り予告演出の現状段階数が上限でなければ、所定確率で大当り予告演出の現状段階数が増加する。これにともない、図26(c)に示すように、画像表示部GHは、増加した現状段階数に応じた第1予告画像を表示する。
このような処理が繰り返されて、大当り予告演出の現状段階数が大当り確定段階となると、次に大当り種別予告演出が開始される。そして、前述同様、演出期間において、条件成立抽選に当選したことで段階増加条件が成立すると、図26(d)に示すように、画像表示部GHは、成立演出を実行させて、所定のキャラクタ(ハートマークHM)を表示する。また、段階増加条件が成立したときに、大当り種別予告演出の現状段階数が上限でなければ、所定確率で大当り種別予告演出の現状段階数が増加する。この際、予め決められた段階数(8段階)分、増加される。これにともない、図26(e)に示すように、画像表示部GHは、増加した現状段階数に応じた第2予告画像を表示する。
なお、演出期間において、条件成立抽選に当選しないなどして段階増加条件が成立しない場合など、図柄変動ゲームが終了するまでに大当り予告演出又は大当り種別予告演出の上限に到達しない場合がある。この場合、大当り期待度や大当り遊技の種類が不明となるため、遊技者に緊張感を持たせて、条件成立抽選に当選することに期待を持たせることができる。
以上により、大当り予告演出において、大当り期待度を報知し、大当り確定段階となった後は、大当り種別予告演出が実行される。そして、大当り種別予告演出では、大当り遊技における賞球獲得の期待ができる実質ラウンド数(有利ラウンド数)を示唆するようになっている。その一方で、ラウンド報知ランプ51では、前述の通り、実質ラウンド数を認識することができない(又はし難い)。また、そもそも図柄変動ゲーム中では、大当り種別予告演出以外で、大当り遊技のラウンド数を認識することはできない。以上により、遊技者に、大当り予告演出の開始から、図柄変動ゲームの展開に注目させることができる。
以上詳述したように、本実施形態は、以下の効果を有する。
(1)確変状態(第1確変確定モード)中、大当り判定で大当りと判定されなかった場合、特定演出過程(キャラZ)を含む選択肢(キャラW〜Z)の中からいずれかのキャラクタを選択し得るようにした。一方、確変状態(第1確変確定モード)中、大当り判定で大当りと判定された場合は、キャラZを含まない選択肢(キャラW〜Y)の中からいずれかのキャラクタを選択し得るようにした。そして、劣勢報告が予め定めた規定段階(9段階目)に到達した状態で確変大当り(特1大当りA、特1大当りB、又は特2大当りa)が決定された場合、キャラZを含む選択肢(キャラW〜Z)の中からいずれかのキャラクタを選択し得るようにした。これによれば、確変状態中、確変大当り遊技が付与される場合にキャラZを選択可能とするためには、規定段階に到達する前段階において、大当り判定で大当りと判定されなかった場合に、「キャラZ」が選択される必要がある。よって、大当り判定に当選しなかったとしても、「キャラZ」が選択されたときには、その「キャラZ」が選択されたことで、段階演出の段階数が進行する。一方、キャラW〜Yのうちいずれかが表示されただけでは、確変大当り遊技が付与されるのか、非確変大当り遊技が付与されるのか分からない。そして、劣勢報告が規定段階に到達した際には、確変大当り遊技が付与される場合に「キャラZ」が選択可能となる。これにより、確変状態が付与されていることを報知するために、様々な演出内容が選択され得ることになるので、確変状態中における遊技者の飽きを抑制することができる。
(2)規定段階に到達する前段階では、大当り判定で大当りと判定されなかった場合に「キャラZ」が選択される。つまり、「キャラZ」が表示された後にはずれ結果が導出された際には、確変状態が終了せず、継続することが報知されるので、遊技者に安心感を与えることができる。
(3)劣勢報告の演出段階が規定段階に到達するまでは、大当り判定で大当りと判定されなかった場合に「キャラZ」が選択可能であったが、規定段階に到達した後は、大当り判定で大当り(特に、確変大当り)と判定された場合に限って、「キャラZ」が選択可能となる。これにより、大当り判定で大当りと判定されなかった場合に選択される演出過程によって、劣勢報告が規定段階まで進行しているか否かを遊技者に示すことができる。すなわち、大当り判定で大当りと判定されなかったときに「キャラZ」が選択されると、劣勢報告が規定段階まで到達していないことを遊技者に知らせることができる。一方、大当り判定で大当りと判定されなかったときにキャラW〜Yのうちいずれかが表示されると、劣勢報告が規定段階に到達している場合としていない場合とがあることを遊技者に知らせることができる。また、大当り判定で大当りと判定されたときに「キャラZ」が選択された場合、劣勢報告が規定段階まで到達していることを遊技者に知らせることができる。
(4)劣勢報告が規定段階まで進行すると、「キャラZ」が表示されたのであれば、確変大当りが確定するため、遊技者に規定段階まで到達した際には、確変大当り遊技が生起されることに期待を持たせることができる。
(5)基準時間(はずれ演出用の変動パターンに定められた変動時間)よりも長い第2演出時間(はずれリーチ演出用の変動パターンに定められた変動時間)が決定された場合、「演出内容W〜Y」を含む選択肢から演出過程が選択される。これにより、第2演出時間が決定された際に、演出時間が長いことと、「キャラZ」で図柄変動ゲームが実行されたことで「大当り」となることに期待を持たせながらも、大当り判定で大当りと判定されなかったことで、大当りとならないということがないので、「キャラZ」に対する期待度が損なわれることがない。
(6)劣勢報告の演出段階を規定段階まで進行させるためには、「キャラZ」の内容で、複数回、図柄変動ゲームが行われなければならない。そして、リーチ抽選に当選したときよりもリーチ抽選に当選しなかったときに「キャラZ」を決定可能とし、劣勢報告の段階数を進行させるようにした。これによれば、リーチ抽選当選時よりもリーチ抽選非当選時における図柄変動ゲームの方が、変動時間が短くなり易いので、劣勢報告が規定段階に到達するまでに要する時間を間延びさせ過ぎることがない。
(7)劣勢報告が9段階目に到達する前であれば、大当り抽選に当選した際にも、キャラZ(キャラZ1)が選択されたことを契機として、劣勢報告を1段階進行させるようにした。これにより、大当り抽選及びリーチ抽選に当選しなかった場合に限って劣勢報告を進行させる場合に比して、劣勢報告が9段階目に到達し易くなる。よって、第2確変確定モードに移行させるための移行条件が、成立し易くなる。
(8)リーチ抽選に当選した場合は、キャラZを選択対象として対応付けないようにした。その一方で、大当り抽選に当選する確率よりも、大当り抽選及びリーチ抽選に当選しない確率を高く設定した。さらに、劣勢報告が9段階目に到達した後は、特1大当りA、特1大当りB、特2大当りaに当選した場合に限って、「キャラZ2」を選択可能とした。これにより、「キャラZ」が表示された後にリーチ演出が実行された場合、大当り遊技終了後、確変状態が付与されることを確定的に報知することができるとともに、第1確変確定モードとは異なる特別な第2確変確定モードに移行することを報知することができる。
(9)大当り遊技の種類に応じて各ラウンド遊技における大入賞口29の開放時間が設定される。それと共に、大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間は、大当り遊技の種類に応じて変更される。そして、複数種類の大当り遊技(例えば、特2大当りa〜i)の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの特2大当りcにおける大入賞口29の合計開放時間(実質8ラウンド)と比較して、12ラウンドの特2大当りdにおける合計開放時間(実質12ラウンド)は、長く設定されている。また、12ラウンドの特2大当りfにおける大入賞口29の合計開放時間(実質6ラウンド)と比較して、8ラウンドの特2大当りgにおける合計開放時間(実質8ラウンド)は、長く設定されている。このように、大当り遊技の中には、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口29の合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が存在する。これにより、遊技者は、ラウンド報知ランプ51により、大当り遊技におけるラウンド遊技の回数が少ないと報知されたとしても、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口29の合計開放時間が長い(実質ラウンド数が多い)大当り遊技が付与されることを期待して遊技を継続することができる。つまり、複数種類の大当り遊技のうちいずれの大当り遊技が付与されたか予想する楽しみを与えることができる。
(10)複数種類の大当り遊技(例えば、特2大当りa〜i)の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と、同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの特2大当りbと、12ラウンドの特2大当りdにおける合計開放時間(実質12ラウンド)は、同じとなっている。また、16ラウンドの特2大当りcと、12ラウンドの特2大当りeと、8ラウンドの特2大当りgにおける大入賞口29の合計開放時間(実質8ラウンド)は同じとなっている。また、12ラウンドの特2大当りfと、8ラウンドの特2大当りhにおける大入賞口29の合計開放時間(実質6ラウンド)は同じとなっている。このように、ラウンド数が多い大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在する。このため、遊技者は、ラウンド報知ランプ51によりラウンド数が最大でないと報知されたとしても、報知されたラウンド数よりも多いラウンド数を有する大当り遊技における合計開放時間と同じだけ大入賞口29が開放するかも知れないと期待して遊技を行うことができる。なお、本実施形態では、大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間は、開放時間が最短(本実施形態では、「40ms」)であるラウンド遊技(以下、不利ラウンド遊技と示す場合がある)よりも開放時間が長い(例えば、「25000ms」)のラウンド遊技(以下、有利ラウンド遊技と示す場合がある)における大入賞口29の開放時間の合計により算出されている。
(11)ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた複数種類分の大当り遊技が用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技の中には、実質ラウンド数の上位3種類が用意されている。つまり、実質16ラウンドの特2大当りaと、実質12ラウンドの特2大当りbと、実質8ラウンドの特2大当りcが用意されており、実質6ラウンドや実質4ラウンドの大当り遊技は用意されていない。これにより、ラウンド遊技の回数が最多である場合には、最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた種類の大当り遊技が実行可能となっている。このため、ラウンド報知ランプ51により、16ラウンドと報知された場合には、実質16ラウンドでないとしても、12ラウンドや8ラウンドと報知されるよりも、遊技者に有利である可能性が高いと期待させることができる。
(12)ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技が含まれていると共に、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技の中では、当該最長の大当り遊技が最も実行され易くなっている。すなわち、16ラウンドの特2大当りa〜cの中では、実質ラウンド数が16ラウンドの特2大当りaが一番選択され易くなっている。これにより、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技が実行された場合には、最長の大当り遊技が実行される可能性が高いため、遊技者の期待感を高めることができる。
(13)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されている。さらに、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間と比較して、合計開放時間が短く設定されている大当り遊技が用意されている。このため、ラウンド遊技回数が多い大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の長い大当り遊技が付与される場合がある一方、ラウンド遊技回数が多い大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の短い大当り遊技が付与される場合がある。例えば、12ラウンドの大当り遊技(特2大当りd〜f)の中には、16ラウンドの特2大当りcよりも実質ラウンド数が多い場合(特2大当りdの場合)がある一方、16ラウンドの特2大当りaよりも実質ラウンド数が少ない場合(特2大当りd〜fの場合)がある。従って、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数からは、合計開放時間の長短を予測することができず、遊技者に予想する楽しみを与えることができる。
(14)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されている。さらに、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と比較して、合計開放時間が短く設定されている大当り遊技が用意されている。つまり、ラウンド遊技回数が少ない大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の長い大当り遊技が付与される場合がある一方、ラウンド遊技回数が少ない大当り遊技における合計開放時間よりも合計開放時間の短い大当り遊技が付与される場合がある。例えば、12ラウンドの大当り遊技(特2大当りd〜f)の中には、8ラウンドの特2大当りiよりも実質ラウンド数が多い場合(特2大当りd〜fの場合)がある一方、8ラウンドの特2大当りgよりも実質ラウンド数が少ない場合(fの場合)がある。従って、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数からは、合計開放時間の長短を予測することができず、遊技者に予想する楽しみを与えることができる。
(15)複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が少ない大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と、同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が用意されている。つまり、ラウンド数が少ない大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在する。例えば、特2大当りbと、特2大当りdの実質ラウンド数は同じである。なお、本実施形態では、大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間は、有利ラウンド遊技における大入賞口29の開放時間の合計により算出されている。このため、ラウンド数が最少でなかったとしても、報知されたラウンド数よりも少ない実質ラウンド数の大当り遊技における合計開放時間と同じだけ開放するかも知れないと思わせ、遊技者に緊張感を与えることができる。
(16)ラウンド遊技の回数毎に、合計開放時間の異なる大当り遊技が、予め決められた種類ずつ用意されている。例えば、16ラウンドの大当り遊技には、3種類の特2大当りa〜cが用意されており、12ラウンドの大当り遊技には、3種類の特2大当りd〜fが用意されており、8ラウンドの大当り遊技には、3種類の特2大当りg〜iが用意されている。これにより、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数が同じであっても、合計開放時間が異なる複数種類の大当り遊技が付与される。このため、ラウンド数がいずれであっても、合計開放時間がいずれになるか予想する楽しみを与えることができる。
(17)賞球を獲得できる大当り遊技であって、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技の中には、賞球を獲得できる大当り遊技のうち、合計開放時間が最短の大当り遊技が含まれていると共に、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技の中では、当該最短の大当り遊技が最も実行され易くなっている。例えば、8ラウンドの特2大当りg〜iの中では、特2大当りiが一番実行され易い。これにより、ラウンド数が「8」である場合には、賞球を獲得できる大当り遊技のうち、開放時間が最短の大当り遊技が実行される可能性が高いため、遊技者の緊張感を高めることができる。従って、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技が実行された場合であっても、遊技の興趣が向上する。
(18)演出制御用CPU31aは、大当り期待度に応じて、大当り予告演出の段階数を決定する。すなわち、演出制御用CPU31aは、大当り判定が肯定の場合に選択され易い演出内容が決定された場合には、否定の場合に選択され易い演出内容が決定された場合と比較して、大当り予告演出の段階数を高確率で多く決定する。また、演出制御用CPU31aは、大当り遊技の合計開放時間、すなわち実質ラウンド数に応じて、大当り種別予告演出の段階数を決定する。すなわち、大当り予告演出の段階数から、大当り期待度を予想し、大当り種別予告演出の段階数から大当り遊技の有利度を予想することができる。これにより、大当り予告演出の段階数から、大当りとなる可能性が高い場合には、大当り遊技の有利度を予想することができる大当り種別予告演出の段階数に対して注目させることができ、遊技者を飽きさせることがない。
(19)演出制御用CPU31aは、大当り判定の判定結果が肯定の場合に限り、予め決められた大当り確定段階数(規定段階数)を大当り予告演出の現状段階数として決定可能としている。このため、遊技者は、大当り予告演出の段階数が大当り確定段階数となった場合、大当りが確定したことを認識する。その後、大当り種別予告演出の段階数の多さにより大当り遊技の種類(有利度)を判断することができるため、大当り確定段階数であっても、大当り種別予告演出の段階数がどこまで進むかについて継続的に注目させることができる。
(20)演出制御用CPU31aは、大当り予告演出の現状段階数が大当り確定段階数となった場合、大当り種別予告演出を実行させる。このため、大当り予告演出により、まず、大当りの有無について注目させた後、大当り遊技の有利度について注目させることができる。
(21)大当り種別予告演出の現状段階数は、大入賞口29へ入賞可能な遊技球の数と比例している。このため、遊技者は、大当り種別予告演出の現状段階数から大入賞口29へ入賞可能な遊技球の数を認識できる。このため、大当り種別予告演出の現状段階数がいずれになるか注目させ、遊技の興趣を向上させることができる。また、大当り遊技中も大当り種別予告演出を継続することができるため、ゲーム終了時における大当り種別予告演出の現状段階数に基づき、大当り遊技において最低限入賞可能な遊技球の数を認識できる。このため、大当り種別予告演出の現状段階数がいずれになるか注目させ、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、次のような別の実施形態(別例)にて具体化できる。
・実施形態における段階演出は、演出内容を段階的に変化することができる演出内容であれば、どのような内容であっても良い。例えば、1段階目よりも2段階目において、登場するキャラクタの人数を増加させるような態様であっても良いし、1段階目に「イヌ」の画像を表示させた後、2段階目では、「イヌ」の画像に変えて、「ネコ」の画像を表示させるような態様であっても良い。
・実施形態では、大当り抽選及びリーチ抽選に当選しなかった場合、「キャラZ」を特定するが、劣勢報告を1段階進行させる対象とはならないパターンを設定しても良い。この場合、演出制御用CPU31aは、キャラZを表示させるが、劣勢報告を進行させないことになる。
・実施形態では、大当り抽選の抽選結果を報知するとともに、確変状態が継続するか否かを報知することができる態様であれば、図柄変動ゲームの演出内容はキャラクタを表示させる演出に限られない。例えば、「遊技者が宝物を発見すれば大当り」という演出形態とする場合、宝物に到達するまでの道のり(例えば、海ルート、山ルート、洞窟ルート、ジャングルルート)を複数設定し、そのうちの1つの道のりが選択された際に、段階演出を1段階進行させれば良い。
・実施形態では、リーチ抽選に当選した場合であっても、リーチの図柄組み合わせを含まないはずれの図柄組み合わせを導出するようにしても良い。この場合、リーチ抽選に当選した場合における図柄変動ゲームと、リーチ抽選に当選しなかった場合における図柄変動ゲームの違いは、変動時間の長短となる。また、実施形態では、リーチ抽選に当選した場合、リーチ演出を経てはずれリーチの図柄組み合わせを導出するようにしても良い。
・実施形態では、特定演出過程が選択された場合に段階演出を進行させる演出を、チャンスモードが設定されている期間中に行っても良い。実施形態におけるチャンスモードは、第1確変確定モードから移行し得るようになっているので、チャンスモードが設定されている期間中も、遊技者は、確変状態が付与されているかもしれない、と期待を抱いていることが多い。このようなチャンスモードが設定されているときに、当り遊技を経由して、再度、チャンスモードが設定されると、確変状態が付与されていたかもしれないチャンスモードの設定中、非確変大当りに当選したことで、確変状態が終了し、非確変状態が設定されたことでチャンスモードが設定されたかもしれないと不安に感じることがある。そこで、チャンスモードが設定されている期間中、特定演出過程が選択されたことで段階演出を1段階ずつ進行させ、規定段階に到達した状態で確変大当りに当選した際には、大当り遊技終了後、確変状態が付与されていることを確定的に報知するようにすれば、遊技者に対して、確変状態が付与されている安心感を抱かせることができる。なお、確変状態が付与されていることを確定的に報知する態様としては、演出表示装置11には、チャンスモードに対応する背景画像を表示させた状態で、スピーカなどで「確変確定」と報知しても良いし、実施形態のように、確変確定モードに対応する背景画像を表示させても良い。
・実施形態では、演出モードを設定せず、確変状態が付与されているときに、特定演出過程が選択された場合に段階演出を進行させる演出を行うようにしても良い。このような場合、特定演出過程が選択されたことで段階演出を1段階ずつ進行させ、規定段階に到達した状態で確変大当りに当選した際には、大当り遊技終了後、確変状態が付与されていることを確定的に報知するようにすれば、遊技者に対して、確変状態が付与されている安心感を抱かせることができる。
・実施形態では、確変確定モードを1種類しか設定しなくても良い。
・実施形態において、キャラクタによって構成される選択肢は、4種類に限られない。例えば、3種類以下でも良いし、5種類以上あっても良い。ただし、2種類以上とすることが好ましい。
・実施形態において、劣勢報告が9段階に到達する前段階において、大当り抽選及びリーチ抽選に当選していない場合に限って、「キャラZ1」を選択可能としても良い。
・実施形態において、劣勢報告が9段階に到達する前段階において、大当り抽選に当選していない場合に限って、「キャラZ」を選択可能としても良い。
・実施形態における大当りの種類を、遊技者に有利な大当りと遊技者に不利な大当りに分けることができるのであれば、任意に変更しても良い。例えば、有利度の違いを、確変状態の有無としても良いし、ラウンド数の多少としても良い。また、ラウンド遊技時間を異ならせた場合、1回の大当り遊技における総ラウンド遊技時間の長短を有利度の違いとしても良いし、変短上限回数の多少を有利度の違いとしても良い。また、確変状態が付与される図柄変動ゲーム数の多少を有利度の違いとしても良い。このような場合、次回大当り抽選に当選するまでの間、確変状態を付与する大当りと、規定回数の図柄変動ゲーム終了後、確変状態から非確変状態に変化させる大当りを設定しても良い(所謂、回数切りの確率変動を付与する機能)。
・実施形態における段階増加条件は、遊技者が操作可能な演出用操作ボタンが操作されたこととしても良い。
・実施形態における段階増加条件は、第2特図保留記憶数が上限数に到達している状態で、さらに第2始動入賞口27に遊技球が入賞したこと(所謂、オーバー入賞)としても良い。
・上記実施形態では、大当り遊技中、画像表示部GHは、実質ラウンド数を表示させていたが、表示しなくても良い。また、ラウンド数を表示しなくても良い。このようにすれば、大当り種別予告演出の現状段階数及び現状増加段階数に対してより注目させることができ、大当り種別予告演出の興趣が向上する。
・上記実施形態では、確変状態を付与可能に構成したが、付与しなくても良い。また、変短状態を付与可能に構成したが、付与しなくても良い。
・上記実施形態において、変短状態が付与された場合、第2始動入賞口27への入球確率が通常状態よりも向上すれば良い。従って、第2始動入賞口27への入球確率が通常状態よりも向上するならば、開閉羽根26を開動作させるか否かの抽選結果を導出する普図ゲームの変動時間が短縮しなくても良い。同様に、第2始動入賞口27への入球確率が通常状態よりも向上するならば、普図ゲームの普通当り確率が通常確率から高確率に変動しなくても良い。また、第2始動入賞口27への入球確率が通常状態よりも向上するならば、開閉羽根26の開放パターンを変更しなくても良い。また、第2始動入賞口27への入球確率が通常状態よりも向上するならば、図柄変動ゲームの変動時間を短縮しなくても良い。
・上記実施形態において、大当り種別予告演出では、大当り遊技の実質ラウンド数に比例した段階数を上限としていたが、大当り遊技のラウンド数(ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数)に比例した段階数を上限としても良い。
・上記実施形態において、演出制御用CPU31aは、大当り判定の判定結果が肯定の場合には、否定の場合と比較して、大当り予告演出の段階数を高確率で多く決定しても良い。
・上記実施形態において、図柄変動ゲーム中に、大当り予告演出と大当り種別予告演出を同時に実行させても良い。このようにしたとき、大当り種別予告演出の段階数が多い場合には、大当り予告演出の段階数について注目させることができる。このため、大当り期待度と、大当り遊技の有利度を予告するため、遊技者を飽きさせることが無く、遊技の興趣を向上させることができる。
・上記実施形態において、演出制御用CPU31aは、大当り判定の判定結果が肯定の場合、大当り予告演出の段階数の上限として、大当り確定段階以上の段階数を設定しても良い。なお、大当り確定段階以上の段階数を設定する場合には、確変状態の付与の有無、変短状態の付与回数などにより段階数を変更させても良い。
・上記実施形態では、複数の始動入賞口を備え、それぞれの始動入賞口に対応した図柄変動ゲームを実行可能としたが、いずれか一方の図柄変動ゲームのみを実行可能としても良い。
・上記実施形態において、確変確定モード又はチャンスモード中、飾り図柄を表示しない、又は極力小さく表示するようにしても良い。これにより、大当り遊技と図柄変動ゲームの境目が分かり難くなり、大当り予告演出や大当り種別予告演出に対してより注目させることができる。
・上記実施形態の図柄変動ゲーム中における大当り種別予告演出において、段階増加条件が成立する毎に、1単位(8段階)毎増加するようになっていたが、合計増加段階数の上限内で、複数単位増加させても良い。その際、抽選により、増加させる単位を決定すれば良い。
・上記実施形態では、ラウンド遊技の回数が多い大当り遊技よりも大入賞口29の合計開放時間が長く設定されている大当り遊技を用意したが、いずれか一方、又は両方を用意しなくても良い。例えば、16ラウンドの特2大当りcよりも大入賞口29の合計開放時間が長い特2大当りdを用意したが、いずれか一方、又は両方を用意しなくても良い。
・上記実施形態では、ラウンド数が多い大当り遊技における大入賞口29の合計開放時間と同じ合計開放時間が設定されている大当り遊技が存在したが、存在しなくても良い。例えば、16ラウンドの特2大当りbと大入賞口29の合計開放時間が同じ特2大当りdを用意したが、特2大当りbを用意しなくても良い。
・上記実施形態では、ラウンド遊技の回数が最多(16ラウンド)の大当り遊技の中には、合計開放時間が最長の大当り遊技から合計開放時間の長さの順番に従って、予め決められた複数種類分の大当り遊技が用意されていたが、複数種類用意しなくても良く、1種類でも良い。また、合計開放時間の長さの順番に従って、用意しなくても良い。例えば、16ラウンドの大当り遊技の実質ラウンド数を、12ラウンド、6ラウンド、4ラウンドとしても良い。
・上記実施形態において、ラウンド遊技の回数が最多の大当り遊技(特2大当りa〜c)の中では、最長の大当り遊技(特2大当りa)が最も実行され易くなっていたが、このようにしなくても良い。例えば、特2大当りb又は特2大当りcを最も実行され易くしても良い。
・上記実施形態において、第1確変確定モードが継続可能な大当り遊技(特2大当りa〜i)のうち、ラウンド遊技の回数が最少の大当り遊技(特2大当りg〜i)の中では、最短の大当り遊技(特2大当りi)が最も実行され易くなっていたが、このようにしなくても良い。例えば、特2大当りg又は特2大当りhを最も実行され易くしても良い。
・上記実施形態では、ラウンド報知ランプ51により報知されるラウンド数と、賞球獲得の期待ができるラウンド数(実質ラウンド数)が異なる場合があったが、一致させても良い。また、ラウンド数が異なる大当り遊技を複数設けたが、ラウンド数を同じにしても良い。
・上記実施形態において、12ラウンドの特2大当りd〜fのうち、特2大当りeの決定確率を最も高確率としても良い。すなわち、ラウンド遊技の回数が最多(16ラウンド)又は最少(4ラウンド)のいずれでもない大当り遊技(例えば12ラウンドの大当り遊技)の中では、合計開放時間が最長(実質12ラウンド)又は最短(実質6ラウンド)のいずれでもない中間(実質8ラウンド)の大当り遊技が最も実行され易くしても良い。このようにした場合、ラウンド遊技の回数が最多又は最少のいずれでもない大当り遊技では、中間の大当り遊技が実行されることを期待させることができる。このため、遊技者に安心感を与えることができる。
・上記実施形態では、大当り予告演出及び大当り種別予告演出を実行させたが、実行させなくても良い。この場合、ボタン操作演出における成立演出で、大当り期待度又は大当り遊技の種類を報知しても良い。
・上記実施形態では、大当り予告演出において、現状段階数が、予め決められた規定段階(第4段階)に到達した場合には、大当りとなることが確定したが、確定しなくても良い。
・上記実施形態では、大当り予告演出の現状段階数が、予め決められた規定段階(第4段階)に到達した場合に大当り種別予告演出を実行させたが、それ以前の段階から実行させても良い。
・上記実施形態では、図柄変動ゲーム中から大当り種別予告演出を実行させた場合、大当り遊技中も大当り種別予告演出を継続可能に構成したが、大当り遊技中は、大当り種別予告演出が実行されなくても良い。または、異なる演出態様で大当り種別予告演出を実行させても良い。
・上記実施形態では、大当り種別予告演出の段階数は、大入賞口29へ入賞可能な遊技球の数と比例させたが、比例させなくても良い。実質ラウンド数のみと比例させても良いし、払出可能な賞球数と比例させても良い。また、大入賞口29の合計開放時間と比例させても良い。
・上記実施形態において、大当り予告演出は、複数種類の第1予告画像を段階的に表示させる演出であったが、大当り期待度に応じた第1予告画像を表示させるだけでも良い。
・上記実施形態において、大当り種別予告演出は、複数種類の第2予告画像を段階的に表示させる演出であったが、大当り遊技の種類に応じた第2予告画像を表示させるだけでも良い。
・上記実施形態において、大当り遊技の有利度は、実質ラウンド数でなくても良い。例えば、確変状態が設定されるゲーム回数が決められている場合であって、当該ゲーム回数が複数存在する場合、当該ゲーム回数を大当り遊技の有利度としても良い。同様に、変短状態が設定されるゲーム回数が決められている場合であって、当該ゲーム回数が複数存在する場合、当該ゲーム回数を大当り遊技の有利度としても良い。
・実施形態において、確変確定モードが設定されている期間中、リーチ抽選に当選した場合であっても、リーチ演出を行わず、変動パターンに定められた変動時間が経過したことを契機に、全列の図柄を同時に確定停止表示させる態様としても良い。
・実施形態では、大当り抽選と小当り抽選を同時に行っても良い。すなわち、取得した当り判定用乱数の値が、大当り判定値又は小当り判定値と一致するか否かを同一の制御で行っても良い。
・実施形態における各大当り遊技のラウンド遊技時間、インターバル時間、オープニング時間、エンディング時間などは、制御的に完全同一でなくても良く、遊技者が視認した際に同一と感じ得る程度の差分は、「同一」と定義しても良い。
・実施形態では、主制御用CPU30aが、特別図柄指定コマンドに代えて、当りの種類を示す制御コマンドを出力しても良い。なお、この制御コマンドは、当りの種類毎に設定されたコマンドであって、特図の種類は特定できない。また、当りの種類毎に変動パターンを設定した場合には、変動パターン指定コマンドをもとに演出制御用CPU31aが、当りの種類を把握するようにしても良い。
・実施形態は、特図と飾図を用いるパチンコ遊技機に具体化したが、特図のみを用いるパチンコ遊技機に具体化しても良い。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(イ)複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、特別入賞手段が所定回数開放される大当り遊技が行われる遊技機において、図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動検知手段と、前記始動検知手段で遊技球が検知されたことを契機に、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段と、大当り遊技終了後、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に定められた遊技状態に制御する状態制御手段と、前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するための演出過程を決定する演出過程決定手段と、前記演出過程決定手段が決定した内容で図柄変動ゲーム中の遊技演出を実行させる演出制御手段と、前記演出過程決定手段によって、予め定めた特定演出過程が決定される度に、段階的に進行する段階演出の段階数を進行させる段階演出制御手段と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態よりも高確率に変更する確変状態が付与されている期待度を示す演出モードを設定する演出モード制御手段と、を備え、前記大当り遊技の種類には、前記遊技状態として、前記確変状態を付与する確変大当り遊技と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態とする非確変大当り遊技と、を含み、前記演出モードの種類には、確変状態が付与されていることを確定的に報知するとともに演出態様がそれぞれ異なる第1確定モード及び第2確定モードと、確変状態が付与されている場合、又は確変状態が付与されていない場合に設定される潜確モードと、を含み、前記演出過程決定手段は、前記第1確定モード中、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記特定演出過程とその他の演出過程を含む第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定する一方で、前記第1確定モード中、前記大当り判定で大当りと判定された場合、前記その他の演出過程を含む第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記第1確定モード中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で前記大当り判定で大当りと判定され、かつ前記確変大当り遊技が決定された場合、前記第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、前記演出モード制御手段は、前記その他の演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記第1確定モード又は前記潜確モードを設定する一方で、前記特定演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記第2確定モードを設定することを特徴とする遊技機。この場合、演出制御用CPU31aが、各種演出モードを設定する演出モード制御手段として機能する。また、第1確変確定モードが第1確定モードに相当し、第2確変確定モードが第2確定モードに相当し、チャンスモードが潜確モードに相当する。
(ロ)前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、リーチ図柄を含むはずれの図柄組み合わせを導出させるか否かを判定するリーチ判定手段を備え、前記演出過程決定手段は、前記確変状態中、前記リーチ判定手段の判定結果が肯定の場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定する。この場合、リーチ判定を行う主制御用CPU30aが、リーチ判定手段として機能する。
(ハ)複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにおいて予め定められた大当り結果が表示された場合には、特別入賞手段が開放するラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技が付与される遊技機において、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、大当り遊技の種類に応じて決められるラウンド遊技の回数を報知するラウンド報知手段と、を備え、大当り遊技の種類に応じて各ラウンド遊技における特別入賞手段の開放時間が設定されると共に、大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間は、大当り遊技の種類に応じて変更されるようになっており、複数種類の大当り遊技の中には、当該大当り遊技よりもラウンド遊技の回数が多い大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間と比較して、合計開放時間が長く設定されている大当り遊技が用意されていることを特徴とする遊技機。
(ニ)複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにおいて予め定められた大当り結果が表示された場合には、特別入賞手段が開放する大当り遊技が付与される遊技機において、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、遊技者に対する有利度が異なる複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、前記大当り判定手段の判定結果に基づき、図柄変動ゲームが大当りとなる可能性を示唆する大当り予告演出の演出内容を決定する大当り予告決定手段と、前記大当り予告決定手段が決定した演出内容の大当り予告演出を、図柄変動ゲーム中に実行させる大当り予告制御手段と、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合に、大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技の種類に基づき、大当り遊技の種類を示唆する大当り種別予告演出の演出内容を決定する大当り種別予告決定手段と、前記大当り種別予告決定手段が決定した演出内容の大当り種別予告演出を実行させる大当り種別予告制御手段と、を備え、大当り遊技では、特別入賞手段が開放するラウンド遊技が複数回行われるように構成されており、大当り遊技の種類に応じてラウンド遊技の回数が決定されている一方で、各ラウンド遊技における特別入賞手段の開放時間は、大当り遊技の種類に応じて設定されると共に、大当り遊技における特別入賞手段の合計開放時間は、大当り遊技の種類に応じて変更されるようになっており、前記大当り予告演出は、複数種類の第1予告画像を予め決められた順番で段階的に表示させる演出であり、前記大当り種別予告演出は、複数種類の第2予告画像を予め決められた順番で段階的に表示させる演出であり、前記大当り予告決定手段は、前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合には、否定の場合と比較して、大当り予告演出の段階数を高確率で多く決定し、前記大当り予告制御手段は、図柄変動ゲーム中に、前記大当り予告決定手段が決定した段階数に達するまで、大当り予告演出を実行させ、前記大当り種別予告決定手段は、大当り遊技の合計開放時間に応じて、大当り種別予告演出の段階数を決定し、前記大当り種別予告制御手段は、図柄変動ゲーム中に、前記大当り種別予告決定手段が決定した段階数を上限として、大当り種別予告演出を実行させることを特徴とする遊技機。
GH…画像表示部、11…演出表示装置、10…遊技盤、25…第1始動入賞口、26…開閉羽根、27…第2始動入賞口、28…大入賞口扉、29…大入賞口、30…主制御基板、30a…主制御用CPU、30b…主制御用ROM、30c…主制御用RAM、31…演出制御基板、31a…演出制御用CPU、31b…演出制御用ROM、31c…演出制御用RAM、51…ラウンド報知ランプ、H1…第1特図表示器、H2…第2特図表示器、SE1…第1始動口センサ、SE2…第2始動口センサ、W〜Z…キャラクタ。

Claims (3)

  1. 複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、特別入賞手段が所定回数開放される大当り遊技が行われる遊技機において、
    図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動検知手段と、
    前記始動検知手段で遊技球が検知されたことを契機に、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、
    前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段と、
    大当り遊技終了後、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に定められた遊技状態に制御する状態制御手段と、
    前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するための演出過程を決定する演出過程決定手段と、
    前記演出過程決定手段が決定した内容で図柄変動ゲーム中の遊技演出を実行させる演出制御手段と、
    前記演出過程決定手段によって、予め定めた特定演出過程が決定される度に、段階的に進行する段階演出の段階数を進行させる段階演出制御手段と、を備え、
    前記大当り遊技の種類には、前記遊技状態として、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態よりも高確率に変更する確変状態を付与する確変大当り遊技と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態とする非確変大当り遊技と、を含み、
    前記演出過程決定手段は、
    前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達していない状態で、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記特定演出過程とその他の演出過程を含む第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、
    記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記特定演出過程を含まず且つ前記その他の演出過程を含む第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、
    前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達していない状態で、前記大当り判定で大当りと判定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、
    前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で、前記大当り判定で大当りと判定され、かつ前記非確変大当り遊技が決定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、
    前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した状態で前記大当り判定で大当りと判定され、かつ前記確変大当り遊技が決定された場合、前記第1選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定し、
    前記状態制御手段は、
    前記その他の演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与する場合と、前記確変状態を付与しない場合とがある一方で、
    前記特定演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与することを特徴とする遊技機。
  2. 前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合、前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するために要する演出時間を決定する演出時間決定手段を備え、
    前記演出過程決定手段は、前記確変状態中、前記大当り判定で大当りと判定されず、かつ前記演出時間決定手段によって、予め定めた基準時間よりも長い演出時間が決定された場合、前記第2選択肢の中からいずれか1つの演出過程を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 複数種類の図柄を変動させて行う図柄変動ゲームを表示する表示手段を備え、前記図柄変動ゲームにて大当り表示結果が表示された場合に、特別入賞手段が所定回数開放される大当り遊技が行われる遊技機において、
    図柄変動ゲームの始動条件を付与する始動検知手段と、
    前記始動検知手段で遊技球が検知されたことを契機に、大当りか否かの大当り判定を実行する大当り判定手段と、
    前記大当り判定手段の判定結果が肯定の場合、複数種類の大当り遊技のなかから、大当り遊技の種類を決定する大当り遊技決定手段と、
    前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技を付与する大当り遊技付与手段と、
    大当り遊技終了後、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に定められた遊技状態に制御する状態制御手段と、
    前記大当り判定の判定結果を前記表示手段に導出するための演出過程を決定する演出過程決定手段と、
    前記演出過程決定手段が決定した内容で図柄変動ゲーム中の遊技演出を実行させる演出制御手段と、
    前記演出過程決定手段によって、予め定めた特定演出過程が決定される度に、段階的に進行する段階演出の段階数を進行させる段階演出制御手段と、を備え、
    前記大当り遊技の種類には、前記遊技状態として、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態よりも高確率に変更する確変状態を付与する確変大当り遊技と、大当り遊技終了後に前記大当り判定の当選確率を通常状態とする非確変大当り遊技と、を含み、
    前記演出過程決定手段は、
    前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階に到達する前においては、前記大当り判定で大当りと判定されなかった場合にのみ前記特定演出過程を決定可能となる一方で、前記確変状態中、前記段階演出の演出段階が予め定めた規定段階まで到達した後においては、前記大当り判定で大当りと判定された場合であって、かつ前記確変大当り遊技が決定されたときにのみ、前記特定演出過程を決定可能となるように構成されており、
    前記状態制御手段は、
    前記特定演出過程とは異なるその他の演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与する場合と、前記確変状態を付与しない場合とがある一方で、
    前記特定演出過程を経て大当り表示結果が導出された場合、前記大当り遊技決定手段が決定した大当り遊技に従って、大当り遊技終了後、前記確変状態を付与することを特徴とする遊技機。
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