JP5899053B2 - 無機繊維縫糸及び無機繊維縫糸の製造方法 - Google Patents

無機繊維縫糸及び無機繊維縫糸の製造方法 Download PDF

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本発明は、無機繊維縫糸及び無機繊維縫糸の製造方法に関する。
金属繊維やガラス繊維等の無機繊維は高い機械的強度を有するため、繊維強化プラスチック(FRP)や繊維強化セラミックス等の複合材料用の強化繊維等として広く用いられている。
例えば、特許文献1には、ガラス繊維コードや、炭素繊維糸、合成繊維糸、または金属コード等を多数撚り合わせた無機繊維縫糸が記載されている。
しかしながら、特許文献1にはシリコーン系エラストマーを複合材料に含む例示はされているが、その他の素材をマトリクスとする複合材料や、あるいはシリコーンオイルのような潤滑性の成分をマトリクス素材に含まない繊維構造物シート等を縫合する縫糸として上記のごとき無機繊維縫糸を用いる場合には、フィラメント切れを起こしやすい問題があった。複数のガラス繊維フィラメントまたは金属繊維からなる束を縫糸として用いた場合に、糸道や針穴で擦られるとガラス繊維または金属繊維のフィラメントが切れてしまい縫製が不可能となるのである。
そこで、無機繊維糸に柔軟性や滑り性を付与するために、複数の無機繊維フィラメントの束を芯糸とし、これにカバリング糸を巻き付けた芯鞘構造を有する縫糸とすることが考えられる。
しかし、この芯鞘構造を有する縫糸では、縫製時に針穴との摩擦により鞘糸が移動してしまい無機繊維糸の芯糸が剥きだしとなるため、結局は糸切れが発生してしまう。そのため、無機繊維糸を用いた縫糸は、縫製対象物が潤滑性成分を有する特殊な場合を除いて、全くみられなかった。
特開昭59−124845号公報
本発明は、金属繊維やガラス繊維等の無機繊維が持つ高い機械的強度を保持し、かつ縫製時における針穴との摩擦に対し優れた耐久性を有する無機繊維縫糸を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、無機繊維を平行に引き揃えた無機繊維糸に低融点繊維糸を当該無機繊維方向に引き揃えてなる芯糸に、下巻糸及び上巻糸をカバリングしてダブルカバードヤーンを製造し、これを加熱処理して得られる縫糸が、上記の課題を解決できることを見出した。かかる知見に基づきさらに研究を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
本発明は、下記の縫糸及びその製造方法を提供する。
項1.無機繊維糸の表面に溶融糸を前記無機繊維糸の方向に直線状に引き揃えてなる芯糸が合成繊維の巻糸でカバリングされてなり、前記無機繊維糸が、金属繊維、ガラス繊維のうち、少なくとも一種である無機繊維縫糸。
項2.前記芯糸が、合成繊維の下巻糸及び上巻糸でダブルカバリングされてなる項1に記載の無機繊維縫糸。
項3.前記芯糸が、無機繊維糸が露出しない程度に、合成繊維の下巻糸及び上巻糸でダブルカバリングされてなる項1又は2に記載の無機繊維縫糸。
項4.前記溶融糸が無機繊維糸及び合成繊維の下巻糸に接している項3に記載の無機繊維縫糸。
項5.前記合成繊維がポリアミドである項1〜4のいずれかに記載の無機繊維縫糸。
.無機繊維縫糸の製造方法であって、無機繊維糸に溶融糸を前記無機繊維糸の方向に直線状に引き揃えて芯糸とし、この芯糸を合成繊維の巻糸でカバリングした後、加熱処理するものであり、前記無機繊維糸が、金属繊維、ガラス繊維のうち、少なくとも一種であることを特徴とする無機繊維縫糸の製造方法。
本発明の無機繊維縫糸は、無機繊維糸の表面に溶融糸を引き揃えた芯糸を合成繊維の巻糸でカバリングした後、加熱処理することにより製造される。これにより、無機繊維縫糸に縫製に適した柔軟性が付与されるとともに、無機繊維糸と合成繊維の巻糸とが溶融糸で固定されるため縫製時の摩耗により巻糸がずれることが防止される。
また、無機繊維糸が露出しない程度の撚り数で、合成繊維糸で芯糸をカバリングすることにより、無機繊維糸の破損を防止することができる。
(1)実施例1、2(2)比較例1、4(3)比較例2、5及び(4)比較例3、6で製造された無機繊維縫糸の模式図である。 実施例1、2で得られた無機繊維縫糸の断面の模式図である。
本発明は、無機繊維糸の表面に溶融糸を引き揃えてなる芯糸を、合成繊維の巻糸でカバリングしてなる無機繊維縫糸、及びその製法を提供する。
無機繊維糸を構成する無機繊維としては、例えばガラス繊維、金属繊維が挙げられる。市販される前記ガラス繊維としては、ユニチカファイバー株式会社製、株式会社日東紡製等が例示できる。市販される前記金属繊維の金属種としてはステンレス、黄銅、銅、アルミニウム、鉄、金、銀、ニッケル、チタン、マグネシウム、モリブデン、タングステン等の材質の物を用いることができ、これらの2種以上の合金繊維や混用、他の金属種の少量の添加、混用も可能である。
無機繊維糸のフィラメント数は、通常1〜12000フィラメント、好ましくは2〜3000フィラメントの範囲である。無機繊維糸の単繊維1本当たりの太さは、通常、3〜100μm、好ましくは3〜20μmの範囲である。無機繊維糸全体の繊度は、通常、45〜1700テックス、好ましくは45〜400テックスの範囲である。
無機繊維糸の表面に引き揃えられる溶融糸としては、低融点の樹脂からなる糸であり、本発明の縫糸の製造工程において加熱処理により溶融して芯糸と巻糸を融着できるものであれば特に限定はない。例えば、カバリングに使用する合成繊維の融点よりも20℃以下、さらには30℃以下の融点を有する合成繊維を溶融糸として使用することができ、好ましくは低融点ポリアミド繊維糸、低融点ポリエステル系繊維糸(低融点ポリエステル共重合体繊維糸、低融点脂肪族ポリエステル繊維糸)、ポリウレタン系合成繊維糸等が挙げられる。
低融点とは、通常、50〜150℃程度、好ましくは60〜120℃程度である。前記低融点ポリアミド糸を構成するポリアミドとしては、例えば、ナイロン6、66、610、11、12等が挙げられ、これらより選ばれた1種又は2種以上を選択することができる。また、上記のポリアミドを2種類以上含む共重合体を用いてもよい。
前記低融点ポリエステル共重合体繊維糸を構成する低融点ポリエステル共重合体の好ましい共重合成分としては、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸、6−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロキシカルボン酸類の他、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、グリセリン、ペンタエリスリトール等の分子内に複数の水酸基を含有する化合物類またはそれらの誘導体、アジピン酸、セバシン酸、フマル酸、テレフタル酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸、5−テトラブチルホスホニウムイソフタル酸等の分子内に複数のカルボン酸基を含有する化合物類またはそれらの誘導体が挙げられる。
上記低融点脂肪族ポリエステル繊維糸を構成する低融点脂肪族ポリエステルとしては、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ−3−ヒドロキシプロピオネート、ポリ−3−ヒドロキシブチレート、ポリ−3−ヒドロキシブチレートバリレート、ポリカプロラクトン等が挙げられる。
上記溶融糸の市販品として、例えば、ロイカSF(旭化成せんい社製、「ロイカ」は旭化成せんい社の登録商標)、モビロンRL(日清紡績社製、「モビロン」は日清紡績社の登録商標)等が挙げられる。
上記溶融糸の市販品としては、他に、80〜150℃の乾熱や、50〜120℃の湿熱で溶融する低融点ポリアミド繊維糸、例えば、フロール(ユニチカ社製)、エルダー(東レ社製)、ジョイナー(フジボウ社製)等を用いてもよい。
また、80〜150℃の乾熱や、50〜120℃の湿熱で溶融する低融点ポリエステル繊維糸、例えば、ソフィット(クラレ社製)、メルティ(ユニチカ社製)、ソルスター(三菱レイヨン社製)、ベルコンビ(鐘紡社製)、エステナール(東洋紡績社製)等を用いてもよい。
溶融糸のフィラメント数は、通常1〜15、好ましくは1〜5の範囲である。溶融糸の単繊維1本当たりの太さは、通常、2〜35デニール(2.22〜38.85デシテックス)、好ましくは3〜30デニール(3.3〜33.3デシテックス)の範囲である。溶融糸全体の太さは、通常、10〜60デニール(11.1〜66.6デシテックス)、好ましくは15〜40デニール(16.65〜44.4デシテックス)の範囲である。
無機繊維糸の表面への溶融糸の引き揃えは、無機繊維糸の表面全体ではなく、表面の一部に行うことが好ましい。溶融糸は、後述する加熱処理により、無機繊維糸及び合成繊維の巻糸を接着する働きを有するが、必ずしも無機繊維糸の表面全体で合成繊維糸と接着させる必要はなく、むしろ表面全体を接着すると得られる縫糸の柔軟性(フレキシブル性)が損なわれる傾向がある。そのため、無機繊維糸の表面の一部に溶融糸の引き揃えを行うことが好ましい(例えば、実施例1、2、図1(1))。このような形態であれば、溶融糸を無機繊維糸の方向に直線状に引き揃える(例えば、実施例1、2、図1(1))、溶融糸を無機繊維糸の表面にスパイラル状に巻き付ける等任意の方法が採用される。
ついで、無機繊維糸の表面に溶融糸を引き揃えてなる芯糸を、合成繊維の巻糸でカバリングする。合成繊維糸としては、ポリアミド繊維糸やポリエステル系繊維糸などが挙げられ、好ましくはナイロン66、6等のナイロン糸が挙げられる。合成繊維糸の具体例としては、プロミラン350T−72f−1781(東レ株式会社製)等が挙げられる。
合成繊維糸のフィラメント数は、通常30〜150、好ましくは30〜100の範囲である。合成繊維糸の単繊維1本当たりの太さは、通常、0.5〜30デニール(0.555〜33.3デシテックス)、好ましくは1〜10デニール(1.11〜11.1デシテックス)の範囲である。合成繊維糸全体の太さは、通常、70〜700デニール(77.7〜777デシテックス)、好ましくは150〜500デニール(166.5〜555デシテックス)の範囲である。
合成繊維の巻糸によるカバリングは、シングルカバリング、ダブルカバリングのいずれでもよく、無機繊維糸が露出しない程度に合成繊維の巻糸で芯糸をカバリングすることが好ましい。特に、ダブルカバリングが好ましく、この場合芯糸に対して合成繊維の下巻糸及び上巻糸の順でカバリングされる。この場合も、無機繊維糸が露出しない程度に、合成繊維の下巻糸及び上巻糸でカバリングされていることが好ましい。例えば、芯糸を、下巻糸を用いてS方向に200〜1000回/m、好ましくは500〜700回/mの巻き数でカバリングし、さらに上巻糸を用いてZ方向に200〜1000回/m、好ましくは500〜700回/mの巻き数でカバリングすることが好ましい。
得られたカバリングヤーンを加熱処理する。加熱処理は、通常、乾熱80〜150℃程度で、10〜40分程度で実施することができる。この加熱処理により溶融糸が溶融して無機繊維糸及び合成繊維の巻糸を強固に接着することができ、得られた無機繊維縫糸の鞘糸に相当する合成繊維糸のずれを効果的に防止することができる。なお、上述したように、溶融糸は無機繊維糸の表面の一部に引き揃えられていることが好ましく、これにより無機繊維縫糸の柔軟性を保持したまま鞘糸のずれを防止することができる。
最後に、必須ではないが、無機繊維縫糸を油剤処理することにより縫糸を得ることができる。油剤処理は常法により行うことができる。得られた無機繊維縫糸の断面は、例えば、図2のような形態を有している。
本発明の無機繊維縫糸は、無機繊維糸が合成繊維の巻糸でカバリングされているため柔軟性、滑り性に優れており、縫糸として適している。また、無機繊維糸の表面(好ましくは表面の一部)に引き揃えられた溶融糸を有しているため、無機繊維糸及び合成繊維の巻糸の密着性に優れ縫製時の鞘糸のズレを効果的に抑制できる。
次に、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
市販の銅(Cu)繊維(211テックス/3フィラメント、単糸繊維系約100μm)を無機繊維糸とし、低融点ナイロン糸(ジョイナーLタイプ、30デニール(約33デシテックス)、5フィラメント、フジボウ小坂井株式会社製)を引き揃え糸にして芯糸1とした。
次に、芯糸1に、下巻き糸としてナイロン66繊維糸(プロミラン350T−72f−1781、350デシテックス、72フィラメント、東レ株式会社製)を用いて、S方向に700回/mの巻き数でカバリングし、さらに上巻き糸としてナイロン66繊維糸(プロミラン350T−72f−1781、350デシテックス、72フィラメント、東レ株式会社製)を用いて、Z方向に700回/mの巻き数でカバリングし、ダブルカバードヤーン1を得た。
ダブルカバードヤーン1を110℃の恒温槽内で30分の加熱処理を行った後、常法により油剤処理を行い、無機繊維縫糸1を得た。
比較例1
市販の銅(Cu)繊維(211テックス/3フィラメント、単糸繊維系約100μm)を無機繊維糸とし、引き揃え糸なしで芯糸2とした。
芯糸2を用いることと、ダブルカバードヤーンの熱処理を行わない以外は、実施例1と同様にして無機繊維縫糸2を得た。
比較例2
比較例1の芯糸2を用いることと、下巻き糸としてナイロン66繊維糸に代えて低融点ナイロン糸(ジョイナーLタイプ、30デニール(約33デシテックス)、5フィラメント、フジボウ小坂井株式会社製)を用いる以外は、実施例1と同様にして無機繊維縫糸3を得た
比較例3
市販の銅(Cu)繊維(211テックス/3フィラメント、単糸繊維系約100μm)に実施例1と同様の油剤処理を行い、無機繊維縫糸4を得た。
実施例2
市販のガラス繊維(200テックス/2400フィラメント、単糸繊維径約6.5μm)を無機繊維糸とし、低融点ナイロン糸(ジョイナーLタイプ、30デニール(約33デシテックス)、5フィラメント、フジボウ小坂井株式会社製)を引き揃え糸にして芯糸3とした。
次に、芯糸3に、下巻き糸としてナイロン66繊維糸(プロミラン350T−72f−1781、350デシテックス、72フィラメント、東レ株式会社製)を用いて、S方向に700回/mの巻き数でカバリングし、さらに上巻き糸としてナイロン66繊維糸(プロミラン350T−72f−1781、350デシテックス、72フィラメント、東レ株式会社製)を用いて、Z方向に700回/mの巻き数でカバリングし、ダブルカバードヤーン5を得た。
ダブルカバードヤーン5を110℃の恒温槽内で30分の加熱処理を行った後、実施例1と同様の油剤処理を行い、無機繊維縫糸5を得た。
比較例4
ガラス繊維(200テックス/2400フィラメント、単糸繊維径約6.5μm)を無機繊維糸とし、引き揃え糸なしで芯糸4とした。
芯糸4を用いることと、ダブルカバードヤーンの熱処理を行わない以外は、実施例2と同様にして無機繊維縫糸6を得た。
比較例5
比較例4の芯糸4を用いることと、下巻き糸としてナイロン66繊維糸に代えて低融点ナイロン糸(ジョイナーLタイプ、30デニール(約33デシテックス)、5フィラメント、フジボウ小坂井株式会社製)を用いる以外は、実施例2と同様にして無機繊維縫糸7を得た
比較例6
ガラス繊維(200テックス/2400フィラメント、単糸繊維径約6.5μm)に実施例1と同様の油剤処理を行い、無機繊維縫糸8を得た。

試験例1
実施例1、2及び比較例1〜6で得られた無機繊維縫糸について、柔軟性、芯糸露出防止性及び縫製試験を評価した。
<可縫性>
可縫性の評価は、得られた無機繊維縫糸を1本針本縫い直線縫製150mm×5回を行ったときの不具合の個数として評価した。不具合とは、縫製中における、縫目の糸切れ・目飛び・目調子不良・スナールの発生を意味し、不具合の個数とは、これらの不具合の総計を個数で表したものを意味する。評価基準を以下に示す。
○:不具合の個数 0個
△:不具合の個数 1〜3個
×:不具合の個数 4個以上
<芯糸露出の防止性>
芯糸露出の防止性の評価は、縫製中においてミシン針穴との摩擦により鞘糸が移動して、芯糸のフィラメント切れの発生により縫糸が切断した個数で評価した。評価基準を以下に示す。
○:縫目の糸切れ個数 0個
△:縫目の糸切れ個数 1〜3個
×:縫目の糸切れ個数 4個以上
<縫製試験>
使用ミシン:三菱電機株式会社製1本針総合送りミシンDY−253
使用針:オルガン針株式会社製DD×2 #28
使用下糸:グンゼ株式会社製コア―ミシン糸#4
により、各試験糸を上糸に使用し、5mmピッチで炭素繊維織物(シリコーン系潤滑材を有していない)を本縫いした時の状況を観察・評価した。
Figure 0005899053

Claims (6)

  1. 無機繊維糸の表面に溶融糸を前記無機繊維糸の方向に直線状に引き揃えてなる芯糸が合成繊維の巻糸でカバリングされてなり、
    前記無機繊維糸が、金属繊維、ガラス繊維のうち、少なくとも一種である無機繊維縫糸。
  2. 前記芯糸が、合成繊維の下巻糸及び上巻糸でダブルカバリングされてなる請求項1に記載の無機繊維縫糸。
  3. 前記芯糸が、無機繊維糸が露出しない程度に、合成繊維の下巻糸及び上巻糸でダブルカバリングされてなる請求項1又は請求項2に記載の無機繊維縫糸。
  4. 前記溶融糸が無機繊維糸及び合成繊維の下巻糸に接している請求項3に記載の無機繊維縫糸。
  5. 前記合成繊維がポリアミドである請求項1〜4のいずれか一項に記載の無機繊維縫糸。
  6. 無機繊維縫糸の製造方法であって、無機繊維糸に溶融糸を前記無機繊維糸の方向に直線状に引き揃えて芯糸とし、この芯糸を合成繊維の巻糸でカバリングした後、加熱処理するものであり、前記無機繊維糸が、金属繊維、ガラス繊維のうち、少なくとも一種であることを特徴とする無機繊維縫糸の製造方法。
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