JP5896773B2 - 間仕切り - Google Patents
間仕切り Download PDFInfo
- Publication number
- JP5896773B2 JP5896773B2 JP2012030123A JP2012030123A JP5896773B2 JP 5896773 B2 JP5896773 B2 JP 5896773B2 JP 2012030123 A JP2012030123 A JP 2012030123A JP 2012030123 A JP2012030123 A JP 2012030123A JP 5896773 B2 JP5896773 B2 JP 5896773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- partition
- main body
- air chamber
- air
- core material
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Building Environments (AREA)
Description
この従来の間仕切りは、複数の支柱を立設し、金網状の間仕切り材に設けた支持用筒部を支柱に嵌合させて立設させる構造となっている。
さらに、間仕切り材は、金網状であり、空間を完全に仕切りことができなかった。
前記間仕切り本体は、弾性変形可能な弾性材により形成され、かつ、自身の形状保持可能な剛性と前記間仕切り本体の厚さ方向に有した寸法とによって前記床上に起立状態を維持可能に形成された芯材と、前記間仕切り本体の外周を覆い、気密性を有した表皮材と、前記表皮材により気密性を保たれて前記間仕切り本体の内部に設けられ、前記間仕切り本体の延在方向に連続して形成された空気室と、前記空気室と前記表皮材の外部とを連通し、前記空気室に空気を供給・排出可能な給排気口と、を備えていることを特徴とする。
また、前記芯材は、前記厚さ方向に対して傾斜して前記延在方向に延びながら折曲を繰り返してジグザグ状に前記延在方向に沿って延びた板状に形成され、前記表皮材は、前記芯材との間に前記空気室を形成して前記芯材の折曲頂点部分に結合されていてもよい。
また、前記連結部材は、前記空気室から空気を抜いた状態の前記間仕切り本体を巻き付けることが可能な支柱を備えていてもよい。
また、前記連結部材は、前記間仕切り本体を着脱可能に形成されていてもよい。
また、前記連結部材は、この連結部材からの前記間仕切り本体の延在方向を任意に設定可能としてもよい。
また、前記芯材は、上下方向に延びる四角筒状に形成されて、その内側に前記空気室を有した複数の本体を備え、かつ、前記本体の四角筒状の角部どうしを結合して形成され、 前記表皮材は、前記本体の側面を覆って設けられていると共に、前記芯材よりも高い剛性としてもよい。
また、使用時に、給排気口から空気室に空気を導入して使用することにより、空気室を有しないものと比較して、高い熱遮断性を得ることができる。
一方、非使用時には、給排気口から空気室内の空気を排出し、空気室を収縮させて間仕切り本体をコンパクトにすることができる。さらに、芯材を弾性材により形成しているため、間仕切り本体を、折り畳んだり、圧縮させたりして変形させて、よりコンパクトにして収納することができる。
さらに、前述のように間仕切り本体が起立状態を維持、すなわち自立可能であるため、間仕切り本体を所望の位置に配置して自立させた状態で、空気室への空気の給排を行うことができ、設置作業性及び収納作業性に優れる。
以上のように、本発明の間仕切りは、設置位置の自由度、空間遮断性、収納及び設置作業性に優れる。
一方、芯材が、ジグザグ状の板状に形成されたものでは、収納時に、ジグザグの折り目で折り曲げたり畳んだりできるのに加え、延在方向に圧縮させることも可能であり、収納性に優れる。また、芯材自体の板厚を薄く形成しても、使用時には、ジグザグ形状により厚さ方向への寸法を確保して、立設時の安定性を確保できる。したがって、芯材の使用材料量を抑えることができ、経済性に優れる。
さらに、連結部材が、空気室から空気を抜いた状態の間仕切り本体を巻き付け可能な支柱を備えたものでは、収納時に、間仕切り本体を支柱に巻き付けることが可能であり、複数の間仕切り本体をまとめて収納することが可能で、収納性に優れる。
また、連結部材が、間仕切り本体との連結を着脱可能なものでは、延在方向に連続させる間仕切り本体の数を変更可能であり、間仕切りの延在方向の寸法の設定自由度が向上する。
また、連結部材が、間仕切り本体の延在方向を任意に設定可能なものでは、連結部材の設置位置毎に、間仕切り本体の延在方向を変更可能であり、空間を仕切る設置自由度がさらに向上する。
また、本体を、延在方向に連結材で連結しているため、収納時には、この連結材で折り曲げたり、折り畳んだりすることができ、収納性を確保できる。
よって、立設時の安定性の確保と収納容易性との両立を図ることができる。
また、芯材の本体が、四角筒状に形成されたものでは、空気室に空気を供給した状態では、本体が四角筒状に保たれ、かつ、頂点が厚さ方向に配置されるため、安定性を確保できる。
一方、空気室の空気を抜いた収納時には、空気室の容積が縮まるのに伴い、本体が変形するが、このとき、表皮材が本体よりも高剛性であるため、本体の外表面の形状が表皮材により保たれ、菱形を潰すように変形する。したがって、延在方向に縮んで収納される。
(実施の形態1)
まず、図1〜図9に基づいて、実施の形態1の間仕切りについて説明する。
この実施の形態1の間仕切りは、図1に示す居室RMに設置されている。
この居室RMは、床FLの四方が壁WLに囲まれ、上部が天井CEで覆われている。また、居室RMには、図において奥側にキッチンKCが配置されている。
本実施の形態1の間仕切りは、第1間仕切り本体a1と第2間仕切り本体a2とを連結部材40により連結して使用している。
両間仕切り本体a1,a2は、同様の構成であるので、以下に、両間仕切り本体a1,a2の構造を説明する際には、両者のいずれかを特定することなく単に間仕切り本体aと表記して説明する。
また、芯材10は、柱状部11と連結部12とを備え、両者が図において矢印E方向である間仕切り本体aの延在方向に交互に配置されている。
柱状部11は、上下方向に延在された円柱状に形成されており、かつ、起立状態を保持可能なように、延在方向(図1において矢印Eの方向)及び前記延在方向に直交する方向である間仕切り本体aの厚さ方向(矢印D方向)に必要な底面積が得られる寸法(直径)を備えている。
連結部12は、柱状部11の直径よりも薄い厚さの板状に形成され、柱状部11どうしを水平方向に連結している。
これら柱状部11と連結部12とは、高さ方向には居室RMの高さに対して僅かに低い寸法に形成されている。
また、図2に示すように、表皮材20の裏面には、形状を保持すると共に、断熱を行うための裏打ち材21が設けられている。この裏打ち材21は、芯材10と同様にいわゆるスポンジが用いられているが、芯材10よりも剛性の低い素材が用いられ、前述の使用時と格納時との形態変化の際に、表皮材20と共に変形可能となっている。すなわち、芯材10と裏打ち材21とは、相対的に芯材10の方が、発泡度が抑えられて剛性が高く変形しにくい素材が用いられ、一方、裏打ち材21の方が、相対的に発泡度が高く、剛性が低く変形しやすい素材が用いられている。
なお、裏打ち材21は、図3及び図4に示すように、空気室30の上部及び下部を覆う部分にも設けられている。
さらに、図1に概略を示すが、表皮材20には、空気室30に空気を出し入れする給排気口23が設けられており、この給排気口23は、図示を省略した蓋材により開閉される。なお、この給排気口23からの空気の給排気には、図示を省略した手動あるいはモータ駆動のエアポンプを用いるのが好ましい。
両間仕切り本体a1,a2は、図6(a)(b)に示すように、一端部に、表皮材20のみを延在させた連結用シート部24が一体に形成されている。
連結部材40は、支柱41とホルダ42,42を備えている。
支柱41は、図7にも示すように円柱状に形成されている。この支柱41は、下端部に脚(図示省略)を設けて自立可能なように安定性を高めることが好ましい。この脚としては、支柱41よりも大径の円板により形成することができる。また、支柱41の素材としては硬質の合成樹脂や木材や金属を用いることができるが、芯材10による自立を妨げないよう軽量の素材を用いるのが好ましい。
支柱41には、図7に示すように、ホルダ42を取り付けるためのホルダ装着穴41aが複数形成されている。
また、ホルダ部42aは、このようにホルダ42を支柱41に固定した状態で、支柱41との間に連結用シート部24よりも幅の狭い空間を形成する。したがって、このようにホルダ42を支柱41に固定した状態で、図6(b)に示すように、ホルダ部42aと支柱41のとの間に連結用シート部24をきつく挟み込むことにより、両間仕切り本体a1,a2を連結することができる。
なお、支柱41には、その中間部(望ましくは下部)に軸方向の支柱全長を変更する伸縮構造を設けるのが好ましい。この伸縮構造は、例えば、雄螺子と雌螺子との噛み合い構造により、回転に伴って軸方向を変更する構造を用いることができる。
また、連結部材40は、支柱41を巻き取り用の支柱として、間仕切りの収納時に間仕切りを巻き取ることが可能であるが、その詳細については後述する。
(非使用時)
実施の形態1の間仕切りの非使用時には、給排気口23から空気室30の空気を排出して、図2(b)に示すように空気室30を収縮させた状態とする。これにより間仕切りは、使用時に比べて体積を小さくしてコンパクトになる。
この場合、空気室30の容積分の空気を抜いてもよいが、芯材10及び裏打ち材21は、スンポンジを用いているため、空気室30の容積分を超えて空気を排出し、芯材10及び裏打ち材21を圧縮させて、さらなるコンパクト化を図ることができる。図2(b)は、芯材10及び裏打ち材21を圧縮させた状態をしめしている。
例えば、支柱41を、その軸心を中心に回転させることにより、両間仕切り本体a1,a2を、支柱41に巻き取ることができる。この場合、両間仕切り本体a1,a2が、支柱41に巻き取られた状態に保持可能なように、図示を省略した巻き付け具により巻き付け状態を保持するのが好ましい。このような巻き付け具としては、紐を用いて、巻き取り状態の間仕切り本体aの外周に巻き付けてもよい。あるいは、面ファスナなどの係合部材を用い、第1・第2間仕切り本体a1,a2の最後に巻き取られる端縁部に設けた係合部材が、その中間部に設けた係合相手と係合するようにしてもよい。
使用時として、間仕切りを、図1に示すように居室RMを横断させて配置し、キッチンKC側の空間SPkと、その反対側の空間SP2との2つの空間SPk、SP2に仕切る場合を説明する。
この場合、上記のように両間仕切り本体a1,a2を支柱41に巻き付けている場合、支柱41を居室RMの幅方向中央に配置し、第1・第2間仕切り本体a1,a2を引き出し、両端を壁WLに近付ける。
このとき、各間仕切り本体a1,a2は、芯材10を有し、この芯材10は、各間仕切り本体a1,a2の厚さ方向(図2の矢印D方向)に寸法を有した柱状部11を有した構造であるため、各間仕切り本体a1,a2は、自立することができる。このため、作業者が一人であっても、支柱41を居室RMの中央に配置し、各間仕切り本体a1,a2の先端を壁WLの近傍に配置させることができる。
また、この場合、図2(a)に示すように、中央線ceの右側に図示するように、表皮材20を収納時と略対称となるまで膨らませてもよいし、あるいは、図において左側に示すように、表皮材20が波打ち状態で空気の供給を停止してもよい。
また、間仕切り本体aは、空気室30、スポンジで形成された芯材10及び裏打ち材21を備えているため、例えば、板状あるいはシート状の間仕切りにより仕切る場合と比較して、断熱性が高く、より効率的な空調を行うことができる。
同様に、使用側の空間SPkの換気効率も高めることができる。
なお、使用時に、図2(a)において、中心線ceの右側に示すように膨らませて間仕切り表面に凹凸を形成した場合、中心線ceの左側の凹凸が少ない場合と比較して、間仕切りの表面に接する空気がその位置に留まりやすく、その分、断熱効果が高まる。
上記の使用状態から実施の形態1の間仕切りを収納する場合、使用時とは逆に給排気口23から空気を排出させて空気室30を収縮させる。このとき、空気の排出を、ポンプを用いて行うことにより、空気を効率的に排出して、図2(b)に示すように、表皮材20を芯材10に密着させることができる。
また、空気室30を収縮させることで、各間仕切り本体a1,a2と壁WL、床FL、天井CEとの密着性も低下する。
したがって、間仕切りは、非使用時には、このような巻き付け状態として壁WLに沿わせるなどして収納することができる。
なお、本実施の形態1の間仕切りでは、空気室30の空気を抜いた場合でも芯材10により自立可能であるため、空気室30に空気を入れない状態で間仕切りとして使用することも可能である。
1)間仕切り本体aは、芯材10を有していると共に、芯材10は、自身の形状保持可能な剛性を有した素材により形成され、かつ、間仕切りの厚さ方向(図2において矢印D方向)に自立可能な寸法を有した柱状部11を有した構造であるため、間仕切りは、それ自体で起立させこれを維持することができる。
したがって、実施の形態1の間仕切りは、支柱やレールなどを用いることなく自立して、適宜必要な箇所に設置して居室RMなどの空間を仕切ることが可能であり、従来と比較して、高い設置自由度を得ることができる。
これにより、図9に示すように、間仕切りを連結部材40の位置で折り曲げて居室RM3のコーナ部を他の部分と区画して、より狭い空間のみを使用することも可能となり、この場合、空調装置ACによる熱交換効率を高めることができる。そして、間仕切り本体a1,a2ごとに延在方向を設定でき、間仕切りの設置自由度がいっそう向上する。
加えて、本実施の形態では、表皮材20に裏打ち材21を設けているため、裏打ち材21を設けないものと比較して、より高い断熱性能を得ることができる。
さらに、空気室30を膨らませた際には、床FL、壁WL、天井CEとの密着性が高くなり、空間の遮断性も高くなる。
しかも、使用時の給排気口23からの空気の供給作業、及び収納時の給排気口23からの空気の排出作業の際に、各間仕切り本体a1,a2を自立させたまま行うことができるため、空気の給排作業性に優れる。
加えて、本実施の形態1では、連結部材40の支柱41に、各間仕切り本体a1,a2を巻き付けることを可能としたため、収納作業を効率的に行うことができる。
さらに、自立させた際にも、柱状部11と連結部12とが交互に並んでいることにより、柱状部11の外周縁により、前記延在方向と前記厚み方向とに傾斜した部分が数多く形成され、例えば、芯材を単なる同厚の板状に形成したものと比較して、厚み方向への倒れに強くなって、高い自立性が得られる。加えて、芯材を、柱状部11の厚さの板状に形成したものと比較して、必要な材料を削減できる。
以下に、他の実施の形態について説明する。なお、これら他の実施の形態の説明にあたり、実施の形態1と同一あるいは均等の構成には、実施の形態1と同一の符号を付けてその説明を省略する。
実施の形態2の間仕切りは、実施の形態1の変形例である。
この実施の形態2では、図10に示すように、各間仕切り本体a1,a2において、両端縁部に連結用シート部24を設け、間仕切りにおいて延在方向の両端部に、連結部材40を追加し、各間仕切り本体a1,a2の一端縁のみを連結している。さらに、図示の例では、一方の間仕切り本体a2の連結用シート部24に、金属製のホルダ42に吸着可能な磁石を用いた吸着部材243を用いてホルダ42に着脱可能としている。
また、図10(b)に示すように、連結用シート部24の吸着部材243を金属製のホルダ42から外すことにより、間仕切りを開閉可能として、間仕切りで仕切られた空間を出入りすることも容易になる。
さらに、この実施の形態2のように、間仕切りを開閉可能とした場合、図11に示すように、間仕切り本体a21,a22の上下方向寸法を床FL及び天井CEから離すのが好ましい。この場合、間仕切り本体a21,a22と床FL及び天井CEとの間に隙間が生じるため、この隙間を塞ぐ閉塞部材201,201,202,202を設けるのが好ましい。この閉塞部材201,202は、変形容易な柔軟性を有したスポンジ状の部材やゴムなどの弾性片などで形成するのが好ましいが、間仕切り本体a21,a22と同様に、空気を入れて膨らますようにしてもよい。また、閉塞部材201,202とは別体に、連結部材40を覆ってこの部位に生じる隙間を塞ぐ襟部材203を設けるのが好ましい。
実施の形態3は、間仕切り本体と連結部材40bとの連結手段が実施の形態1と異なる例であり、図12(a)に示すように、間仕切り本体aには、連結用シート24に帯状の固定用部材45bが固定されている。なお、この固定用部材45bにおいて連結用シート24から飛び出た先端部には、係合用の穴46bが設けられている。
一方、柱41bには、固定用部材45bの穴46bに挿通可能な係合部材44bを締結させるねじ穴47bが設けられている。
したがって、実施の形態3では、連結用シート24に固定された固定用部材45bの穴46bに、係合部材44bを挿通させ、ねじ穴47bに締結させて、図12(b)に示すように、間仕切り本体aと連結部材40bとを係合することが可能となっている。なお、このような係合部材及び被係合部材としては、図示したものの他にも、図31に示すように、柱41にボタン状の係合部材102を設け、連結用シート24に、係合部材102に係合する穴101を設けてもよい。
図13〜図16に示す実施の形態4は、実施の形態1の変形例であり、図13に示すように、芯材210の形状が実施の形態1のものと異なっている。
すなわち、芯材210は、間仕切り本体a3の厚さ方向(矢印D方向)に対して傾斜して延在方向(矢印E方向)に延在されながら折曲を繰り返してジグザグ状に形成されて延在方向に沿って延在されている。そして、芯材210は、実施の形態1と同様に自立可能な剛性を有し、かつ、ジグザグに形成したことによる間仕切りの厚さ方向(矢印D方向)に幅Wを有していることにより自立可能となっている。すなわち、芯材210は、その板厚のみでは自立させたときに安定性に欠けるが、図示のようなジグザグ形状にすることで、間仕切りの厚み方向に倒れにくくなり、安定性を確保できる。
また、芯材210は、弾性変形可能なスポンジ状の素材を用いているため、この図13(b)に示す状態から、間仕切り本体a3を、実施の形態1で示した連結部材40の支柱41に巻き付けて収納することができる。あるいは、間仕切り本体a3を、矢印Eで示す延在方向に押してアコーデオン状に圧縮して収納させることもできる。そして、間仕切り本体a3は、折り畳んだり折り曲げたりして収納することもできる。
具体的には、間仕切り本体a3は、上記1)のように、芯材210を有していると共に、芯材210は、自身の形状保持可能な剛性を有した素材により形成され、かつ、間仕切りの厚み方向(矢印D方向)に自立可能な幅Wを有したジグザグ形状であるため、間仕切りは、それ自体で起立させることができる。
したがって、支柱やレールなどを用いることなく、適宜必要な箇所に設置して居室RMなどの空間を仕切ることが可能であり、従来と比較して、高い設置自由度を得ることができる。
図17〜図20に示す実施の形態5は、実施の形態4の変形例であり、間仕切り本体a4は、表皮材320において、実施の形態4で示した裏打ち材221を省いている。
したがって、間仕切り本体a4は、裏打ち材221による断熱効果及び表皮材220の形状保持効果を得ることはできないものの、それ以外については、実施の形態4と同様の作用効果を得ることができる。
芯材410は、図21に示すように、矢印Dで示す厚さ方向に延在された板状の本体411と、この本体411に直交して矢印Eで示す延在方向に延在された板状の連結材412とにより、上方から見て十字断面形状に形成されたものの連結材412どうしを連結して延在方向に連続させた構造となっている。
さらに、本体411は、連結材412に対し相対的に発泡度が低く変形しにくい高剛性の素材により形成されているのに対し、連結材412は、本体411に対し相対的に発泡度が高く低剛性の素材により形成されている。
したがって、芯材410と表皮材420との間に、菱形を4分割された空気室430が形成されている。
なお、表皮材420には実施の形態1と同様の裏打ち材421が設けられている。この裏打ち材421は、連結材412よりも低剛性の素材により形成されている。
そして、本体411には、本体411を挟んで前記延在方向に隣り合う空気室430どうしを連通する連通部431aが、1または複数形成されている。
さらに、連結材412には、厚さ方向に隣り合う空気室430どうしを連通させる連通部431bが形成され、かつ、十字を成す本体411と連結材412との組を連結する部分に、表皮材420により菱形を成す1つの区画における空気室430を連通するための連通部431cが、1または複数形成されている。
この場合も、芯材410の本体411の剛性及び厚さ方向の寸法に基づいて自立可能である。
すなわち、間仕切り本体a5は、芯材410を有し、芯材410は、自身の形状保持可能な剛性を有した素材により形成され、かつ、間仕切りの厚さ方向(矢印D方向)に自立可能な寸法を有した本体411を有した構造であるため、それ自体で起立状態を維持させることができる。
したがって、支柱やレールなどを用いることなく、適宜必要な箇所に設置して居室RMなどの空間を仕切ることが可能であり、従来と比較して、高い設置自由度を得ることができる。
よって、間仕切り本体a5は、非使用時に、コンパクトな状態として収納することが可能となる。
すなわち、間仕切り本体a5は、非使用時には、空気室430を、内部の空気をポンプなどを用いて排出して収縮させて間仕切り本体a5をコンパクトな状態にすることができる。
この場合、芯材410において、発泡率の低い本体411は、形状変化が少なく、自立性を保つことができる。逆に言えば、本体411は、内部の空気が抜かれても、自立性を確保できる素材を用いる。
一方、連結材412は、本体411よりも発泡率が高いことから、内部の空気が抜かれて短縮される。また、表皮材420も空気室430が縮むのに応じて変形する。
これにより、間仕切り本体a5は、図22に示すように、矢印Eの延在方向に短縮され、上記のようにコンパクトな状態となる。
次に、図23及び図24に示す実施の形態7について説明する。
この実施の形態7は、実施の形態6と同様に、菱形を延在方向に繋いだ形状に形成されているが、芯材510の構成が異なる。
この本体511は、実施の形態6などと同様に、合成樹脂製の発泡体を用いて形成され、外力を加えない状態では、図示のように菱形断面形状を成し、その剛性並びに直交する2軸方向に長さを有していることに基づいて起立状態を維持(自立)可能となっている。なお、本体511は、その素材として、板幅を拡げる方向の弾性変形が可能なように、実施の形態6で示した本体411よりも発泡率の高い素材を用いている。
この場合も、芯材510の本体511の剛性及び厚さ方向の寸法、さらには表皮材520の剛性に基づいて自立可能である。
すなわち、間仕切り本体a6は、芯材510を有し、芯材510は、外力が入力されない状態で形状保持可能な剛性を有した素材により形成され、かつ、間仕切りの厚さ方向(矢印D方向)に自立可能な寸法を有した四角筒状の本体511を有した構造であるため、それ自体で起立状態を維持することができる。
したがって、支柱やレールなどを用いることなく、適宜必要な箇所に設置して居室RMなどの空間を仕切ることが可能であり、従来と比較して、高い設置自由度を得ることができる。
よって、間仕切り本体a6は、非使用時に、コンパクトな状態として収納することが可能となる。
次に、図25〜図27に示す実施の形態8について説明する。
この実施の形態8は、芯材610が空気室(630)を兼ねるようにした例である。
すなわち、間仕切り本体a7は、図25に示すように、芯材610と表皮材620とを備えている。
表皮材620は、芯材610の外周に、接着、溶着、一体成形などにより結合されており、実施の形態1などと同様に、塩化ビニルなどの変形可能であり気密性を有した素材が用いられている。
この給排気口623は、実施の形態1と同様に単に開閉可能なものであってもよいが、本実施の形態8では、空気の排出のみ可能な状態と、空気の供給のみ可能な状態と、を選択的に切換可能とした一対の一方弁(図示省略)を備えているものを用いている。
また、このように芯材610に空気が充填された状態では、間仕切り本体a7は、延在方向で短縮変形させたときには、延在方向に伸びる復元力が作用する。このため、図27に示すように、間仕切り本体a7の全長が、居室RMの壁WL,WLの間の寸法よりも長い場合、その復元力により間仕切り本体a7を壁WLに密着させることができる。
さらに、本実施の形態8では、給排気口623を開くと共に一方弁(図示省略)を空気の排出のみ可能な状態として、間仕切り本体a7に対して圧縮方向に力を加えると、芯材610が圧縮方向に変形し、これに伴って内部の空気を排出して、図26に示すように圧縮することもできる。
このように、本実施の形態8の間仕切りも、コンパクトに収納することができる。
したがって、支柱やレールなどを用いることなく、適宜必要な箇所に設置して居室RMなどの空間を仕切ることが可能であり、従来と比較して、高い設置自由度を得ることができる。
次に、図28〜図30に示す実施の形態9について説明する。
この実施の形態9は、実施の形態8の変形例であり、間仕切り本体a8は、図28に示すように、芯材710と表皮材720を備えている。
本体711は、実施の形態8と同様に、内部に空気室730に相当する空気を蓄えることができる発泡率の素材が用いられており、図28に示すように、上方から見て波形の断面形状の本体に形成されている。
外殻材712は、本体711の外側面に設けられ、本体711の波形形状を保持するためのもので、相対的に弾性の低い材質である厚紙、不織布、樹脂などにより形成され、接着、溶着、縫合などにより本体711の表面に結合されている。
この使用時には、間仕切り本体a8は、波状に形成されていることから厚さ方向に寸法を有しているため、自立することができる。
また、間仕切り本体a8は、図27に示すように、外殻材712の形状保持能力により波状を保ったまま、全体を湾曲させたりして所望の形状として用いることができる。そして、連結部材40を、起立状態を維持する補助として用いることができる。
また、実施の形態8で示した一方弁構造の給排気口は、他の実施の形態に用いてもよいもので、その場合、給気・排気中の逆流を防止できる。
11 柱状部
12 連結部
20 表皮材
23 給排気口
30 空気室
40 連結部材
41 支柱
210 芯材
220 表皮材
230 空気室
320 表皮材
410 芯材
411 本体
420 表皮材
423 給排気口
430 空気室
510 芯材
511 本体
520 表皮材
523 給排気口
530 空気室
610 芯材
611 本体
612 連結部
620 表皮材
623 給排気口
630 空気室
710 芯材
711 本体
a 間仕切り本体
FL 床
WL 壁
Claims (9)
- 壁状の間仕切り本体を空間の床上に立設して前記空間を仕切る間仕切りであって、
前記間仕切り本体は、
弾性変形可能な弾性材により形成され、かつ、自身の形状保持可能な剛性と前記間仕切り本体の厚さ方向に有した寸法とによって前記床上に起立状態を維持可能に形成された芯材と、
前記間仕切り本体の外周を覆い、気密性を有した表皮材と、
前記表皮材により気密性を保たれて前記間仕切り本体の内部に設けられ、前記間仕切り本体の延在方向に連続して形成された空気室と、
前記空気室と前記表皮材の外部とを連通し、前記空気室に空気を供給・排出可能な給排気口と、
を備え、
前記芯材は、前記延在方向と前記厚さ方向とに寸法を有して上下方向に延びる柱状に形成され、前記延在方向に並設された複数の柱状部と、
この前記柱状部よりも厚さが薄い板状に形成され、前記柱状部の間に配置されて前記柱状部どうしを連結する連結部と、を備え、
前記表皮材は、前記芯材との間に前記空気室を形成して前記柱状部に結合されていることを特徴とする間仕切り。 - 壁状の間仕切り本体を空間の床上に立設して前記空間を仕切る間仕切りであって、
前記間仕切り本体は、
弾性変形可能な弾性材により形成され、かつ、自身の形状保持可能な剛性と前記間仕切り本体の厚さ方向に有した寸法とによって前記床上に起立状態を維持可能に形成された芯材と、
前記間仕切り本体の外周を覆い、気密性を有した表皮材と、
前記表皮材により気密性を保たれて前記間仕切り本体の内部に設けられ、前記間仕切り本体の延在方向に連続して形成された空気室と、
前記空気室と前記表皮材の外部とを連通し、前記空気室に空気を供給・排出可能な給排気口と、
を備え、
前記芯材は、前記厚さ方向に対して傾斜して前記延在方向に延びながら折曲を繰り返してジグザグ状に前記延在方向に沿って延びた板状に形成され、
前記表皮材は、前記芯材との間に前記空気室を形成して前記芯材の折曲頂点部分に結合されていることを特徴とする間仕切り。 - 前記間仕切り本体を複数備え、
前記間仕切り本体の前記延在方向の端部どうしを連結する連結部材を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の間仕切り。 - 前記連結部材は、前記空気室から空気を抜いた状態の前記間仕切り本体を巻き付けることが可能な支柱を備えていることを特徴とする請求項3に記載の間仕切り。
- 前記連結部材は、前記間仕切り本体を着脱可能に形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の間仕切り。
- 前記連結部材は、この連結部材からの前記間仕切り本体の延在方向を任意に設定可能であることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか1項に記載の間仕切り。
- 壁状の間仕切り本体を空間の床上に立設して前記空間を仕切る間仕切りであって、
前記間仕切り本体は、
弾性変形可能な弾性材により形成され、かつ、自身の形状保持可能な剛性と前記間仕切り本体の厚さ方向に有した寸法とによって前記床上に起立状態を維持可能に形成された芯材と、
前記間仕切り本体の外周を覆い、気密性を有した表皮材と、
前記表皮材により気密性を保たれて前記間仕切り本体の内部に設けられ、前記間仕切り本体の延在方向に連続して形成された空気室と、
前記空気室と前記表皮材の外部とを連通し、前記空気室に空気を供給・排出可能な給排気口と、
を備え、
前記芯材は、前記厚さ方向に幅を有し上下方向に延びる板状の本体と、この本体に直交させて前記延在方向に幅を有して上下方向に延びる板状の連結材とにより上方から見て十字状に形成したものを、前記延在方向に連続させて形成され、
前記本体は、前記連結材よりも高剛性の素材により形成され、
前記表皮材は、上方から見て菱形断面形状を成すように前記芯材の十字の頂点部分に結合されて、前記芯材との間に前記空気室を形成していることを特徴とする間仕切り。 - 壁状の間仕切り本体を空間の床上に立設して前記空間を仕切る間仕切りであって、
前記間仕切り本体は、
弾性変形可能な弾性材により形成され、かつ、自身の形状保持可能な剛性と前記間仕切り本体の厚さ方向に有した寸法とによって前記床上に起立状態を維持可能に形成された芯材と、
前記間仕切り本体の外周を覆い、気密性を有した表皮材と、
前記表皮材により気密性を保たれて前記間仕切り本体の内部に設けられ、前記間仕切り本体の延在方向に連続して形成された空気室と、
前記空気室と前記表皮材の外部とを連通し、前記空気室に空気を供給・排出可能な給排気口と、
を備え、
前記芯材は、上下方向に延びる四角筒状に形成されて、その内側に前記空気室を有した複数の本体を備え、かつ、前記本体の四角筒状の角部どうしを結合して形成され、
前記表皮材は、前記本体の側面を覆って設けられていると共に、前記芯材よりも高い剛性であることを特徴とする間仕切り。 - 前記芯材は、合成樹脂を発泡成形して形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の間仕切り。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030123A JP5896773B2 (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 間仕切り |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012030123A JP5896773B2 (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 間仕切り |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013167074A JP2013167074A (ja) | 2013-08-29 |
JP5896773B2 true JP5896773B2 (ja) | 2016-03-30 |
Family
ID=49177667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012030123A Expired - Fee Related JP5896773B2 (ja) | 2012-02-15 | 2012-02-15 | 間仕切り |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5896773B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SE540716C2 (en) * | 2015-10-12 | 2018-10-16 | Extension mechanism for adjusting a bed arrangement, a bed arrangement with said extension mechanism and a vehicle comprising said bed arrangement |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55148472U (ja) * | 1979-04-12 | 1980-10-25 | ||
JPS58191213U (ja) * | 1982-06-16 | 1983-12-19 | 高橋 宏和 | システムパネル |
JPH10248680A (ja) * | 1997-03-12 | 1998-09-22 | Okamoto Ind Inc | クッション |
JP3051070U (ja) * | 1997-08-22 | 1998-08-11 | 力 東村 | クッション体 |
NL1023310C2 (nl) * | 2003-04-29 | 2004-11-01 | Hendrik Dol | Matras voor op een bed, alsmede werkwijze en bouwpakket voor het vervaardigen daarvan. |
DE202007008971U1 (de) * | 2007-06-27 | 2008-11-06 | Weber, Erhard, Dr. | Abstandshalter aus Schaumstoff zur Füllung von Matratzenkernen, Polsterungen und Kissen |
JP2011074588A (ja) * | 2009-09-29 | 2011-04-14 | Aabuan:Kk | 簡易間仕切り |
-
2012
- 2012-02-15 JP JP2012030123A patent/JP5896773B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013167074A (ja) | 2013-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10934736B2 (en) | Collapsible structure | |
US8661590B2 (en) | Air mattress | |
CN109561767B (zh) | 可充气气床垫内部支撑系统 | |
EP2379934B1 (en) | Flexible furniture system | |
CN103929995B (zh) | 行李箱框架结构 | |
US8656540B2 (en) | Air mattress | |
JP5896773B2 (ja) | 間仕切り | |
EP3089617A1 (en) | Printable bendable sheets, constructions comprising them and methods of making same | |
JP5938247B2 (ja) | 真空断熱パネルの製造方法及び断熱工法 | |
US20180030725A1 (en) | Flexible Furniture System | |
CA2586759C (en) | Flexible furniture system | |
JP3218402U (ja) | 空気テント | |
KR200490212Y1 (ko) | 야외용 접이식 매트 | |
JP6319986B2 (ja) | 折畳式水槽 | |
JP2011030593A (ja) | クッション、枕、及び、クッションカバー | |
KR20120133475A (ko) | 골판지로 제조된 휴대용 접철식 침대 | |
KR200325036Y1 (ko) | 에어 골조 매트 | |
JP2010154913A (ja) | クッション構造体 | |
JP7434425B2 (ja) | 空間構成体 | |
JP2007278626A (ja) | 蓄熱槽形成用袋及び蓄熱槽 | |
JP2023168755A (ja) | エアー間仕切り | |
JP3149128U (ja) | ハンギングラックのフレキシブルな仕切り構造 | |
JP2009281690A (ja) | 床暖房パネル、及び当該床暖房パネルを備えた床暖房設備 | |
JP2003082796A (ja) | 簡易パーティション | |
JP6190147B2 (ja) | 収納用間仕切壁 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20141001 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150925 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20150925 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160301 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5896773 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |