JP5895037B2 - 建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラム - Google Patents

建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラム Download PDF

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Description

本発明は、建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラムに関し、特に、3次元CADデータと建築関連情報との間でシームレスに適正な情報にアクセス可能とする建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラムに関するものである。
建築設計にCADシステムが広く普及している。CADシステムは、当初、2次元CADが普及したが、最近は3次元モデルで建築物を記述する場合も多くなりつつある。他方、建築物を構築するためには、3次元モデルで規定した3次元CAD以外に、個別の平面図、立面図、設備設計図、或いは建築確認申請書などの様々な建築関連情報が必要となる。3次元CADで建築プロジェクトを実施している場合でも、個々のフェーズでは、別途、2次元CADで図面を作成していることも多い。従来、3次元モデルの情報と、建築関連情報(2次元CAD情報や関連書類を含む)とは、完全に分離した別個のデータであり、例えば、平面図において些細な修正・変更があった場合には、分離したデータである3次元モデルやその他の建築関連情報に対しても、対応する修正・変更を施す必要があった。このような建築業界の状況に対応して、CADデータと建築関連情報とを統合して管理する手法としてBIM(Building Information Modeling)が提案されている。BIMによる情報統合が実現することによって、設計者、デザイナー、施工監理者、工事施行業者などで情報を共有化することが期待されている。しかしながら、BIMはコンセプトが提案され初歩的なツールが市販されてはいるが、BIMを実現するための具体的な統合情報管理技法は開発されていない。BIMとは若干異なるがCADデータと建築見積情報とを関連付けて管理する従来技術:「建築情報管理システムと建築情報管理プログラムと記録媒体」(特許文献1を参照されたい。)が提案されている。
特開2005-301770号公報
上述した初歩的なBIMツールや特許文献の技術は、CADデータと建築関連情報とを含むデータベースを構築するが、ビルなどの大規模な建築プロジェクトでは、建築関連情報として膨大な書類やデータがデータベースに蓄積されており、そのままではデータベース中の膨大な建築関連情報から必要とされる情報に適切にアクセスすること、或いは、逆に、建築関連情報から3次元CAD情報へのアクセスが困難である。そこで、本発明の目的は、3次元CADデータ(仮想3Dイメージを含む)と建築関連情報との間でシームレスに適正な情報にアクセス可能とする建築情報統合管理システムおよび建築情報統合管理プログラムを提供することである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明による建築情報統合管理システム(装置)は、
建築物を構成する複数のオブジェクトを空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータと、前記建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報(書類、図面、スケジュールなどの工程表、維持管理、耐用期間、検査時期などのメンテナンス資料など)を前記3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータとを格納する記憶部と、
前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示する表示部と、
前記表示部により前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき前記建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、前記3次元モデルマスターデータを参照して前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールに従った複数のビューポートのメニューリスト(外観、1階、2階、3階などの階層平面図や透過斜視図、特定のオフィスの階層平面図や透過斜視図など)を抽出する(例えば、自動的に検索し、建築関連情報をリスト化する)抽出部と、
前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、前記抽出部により抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって前記複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを前記表示部に表示させる表示制御部と、
を有する。
また、第2の発明による建築情報統合管理システムは、
前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクト(即ち、要素オブジェクトである壁、ドア、天井、柱など)と、前記建築関連情報の少なくとも一部とを関連付ける付加情報(例えば、3次元モデルやオブジェクトを特徴付けるキーワードなどのメタ情報など)の入力を受付ける入力部をさらに有し、
前記記憶部が、
前記付加情報を、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクト(即ち、要素オブジェクトである壁、ドア、天井、柱など)、或いは、前記建築関連情報の少なくとも一部に付加して格納する(例えば、モデル、オブジェクト、建築関連情報のメタデータの形式としてモデルやオブジェクトに付加し、格納する)、
ことを特徴とする。
好適には、記憶部が、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報(ファイルタイプなど)に対応した付加情報を選択するための分類ルールをさらに格納し、
前記抽出部が、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報(ファイルタイプなど)に基づき、前記分類ルールを参照して、対応する付加情報を該3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトに自動的に付加し、
前記表示制御部が、
前記付加情報に基づき、付加情報毎に分類した形式で、前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストを表示部に表示させる。
また、第3の発明による建築情報統合管理システムは、
前記3次元マスターデータおよび建築関連情報マスターデータが、履歴情報(過去から現在までの設計や仕様の変更情報を含む3次元マスターデータや建築関連情報マスターデータ)を有し、
前記表示部が、
ユーザから指定された過去の時間に基づき、前記履歴情報を参照して、前記過去の時間において有効な前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示し、現在において有効なオブジェクトと過去の時間において有効なオブジェクトとが異なる場合には、当該オブジェクトを強調表示し、
前記抽出部が、
前記指定された過去の時間に基づき、前記履歴情報を参照して、前記過去の時間において有効な建築関連情報を抽出し、
前記表示制御部が、
前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリストのうち、現在において有効な項目と過去の時間において有効な項目とが異なる場合には、前記表示部に当該項目を強調表示させる、
ことを特徴とする。
また、好適には、前記表示制御部が、前記表示部を制御して、スケジュールと連動したメンテナンス情報及び建築関連情報(のリスト)を表示させる。
また、第4の発明による建築情報統合管理システムは、
前記建築関連情報が、
前記建築物を構成する要素(描画されるべき壁材などのオブジェクト自体、或いはそれを構成するもの)或いは該建築物に附属する部材(例えば、壁材、床材、証明器具、配線、吸気・排気機器、吸気・排気ダクト、空調設備、鉄筋、下水管、上水道管など)のメンテナンス情報(耐用期限、検査時期、検査結果、交換や修理の履歴など)であり、
前記抽出部は、
前記表示部により前記ビューポートに投影されるオブジェクトのなかで、或いは、当該オブジェクトが位置する空間座標において、前記メンテナンス情報に基づき、(例えば、耐用期限或いは検査時期別に設定された猶予期日(期限の2月前など)を経過したものを)前記要素または部材をメンテナンス候補として抽出し、
前記表示制御部は、
抽出されたメンテナンス候補の要素または部材、或いは、要素または部材が占める空間にあるオブジェクトを、前記ビューポートにおいて強調表示する(赤などの色付けする、点滅させる、輝度を高めるなど)、および/または、表示された建築関連情報のリスト或いは前記ビューポートのメニューリストのうち、前記メンテナンス候補に関連する項目を強調表示する(赤字にする、太字で表記、点滅させる、ハッチング処理するなど)、
ことを特徴とする。
また、第5の発明による建築情報統合管理システムは、
前記メンテナンス情報は、
前記建築物を構成する要素、或いは該建築物に附属する部材に設置されたICタグの識別情報を搬入時に読み取られ、該識別情報から設定された耐用期限、或いは、検査時期である、
ことを特徴とする。
また、第6の発明による建築情報統合管理システムは、
前記記憶部が、
前記建築物の内部、或いは外部における任意の点から撮影(好適にはパノラマ撮影)した画像を撮影方角情報と共に前記任意の点、或いは、撮影した画像に含まれるオブジェクトが位置する点に対応する、前記3次元モデルが存在する空間座標情報に関連付けた実撮影画像情報を含む画像データをさらに格納し、
指示することによって前記表示部に、前記ビューポートに投影されたオブジェクトを撮影した実撮影画像情報を表示させる機能を持つアイコンを、前記ビューポート内の前記任意の点、或いは、当該オブジェクトが位置する点に対応する空間座標或いはその近傍に描画する画像処理部をさらに有する、
ことを特徴とする。
また、第7の発明による建築情報統合管理システムは、
前記実撮影画像情報は、同じ点から異なる時間に撮影された第1の実撮影画像情報と、第2の実撮影画像情報があり、
前記第1の実撮影画像情報と、前記第2の実撮影画像情報とを比較して、所定の閾値以上変化した領域を検出する画像解析部をさらに有し、
前記表示制御部は、
検出された変化した領域を視覚的にユーザに報知する(画像を色付けして表示する、矩形で囲む、変化前と変化後の画像とを同時に表示する、ビューポート内の当該領域に対応する空間座標に変化した領域の画像を表示したウィンドウを貼り付けるなど)、
ことを特徴とする。
また、第8の発明による建築情報統合管理システムは、
前記建築情報統合管理システムが、
自装置の位置を測位するGPS機能部と、
自装置の姿勢を検知する姿勢センサ部とをさらに有し、
前記表示部が、
前記自装置の位置および姿勢に基づき、前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影し、表示されたオブジェクトより遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクト(一般的には壁内の配線や壁と壁の間の配管類など)が存在する場合には、当該ビューポートに、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
ことを特徴とする。
また、第9の発明による建築情報統合管理システムは、
前記建築情報統合管理システムが、
自装置(自システム)の位置を測位するGPS機能部と、
自装置の姿勢(撮像部の向き、即ち撮影方向情報に変換し得る情報)を検知する姿勢センサ部と、
対象建築物を撮影する撮影部(カメラ)とをさらに有し、
前記表示部が、
前記撮影部で撮影した対象建築物の画像をライブビュー表示部(RV)に表示し、
前記自装置の位置、姿勢、および前記撮影部の撮影情報(画角情報など)に基づき、表示された対象建築物の画像にあるオブジェクト(一般的には壁などの仕切り部材)より遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクト(一般的には壁内の配線や壁と壁の間の配管類など)が存在する場合には、当該ライブビュー表示部に、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
或いは、
前記自装置の位置、姿勢、および前記撮影部の撮影情報(画角情報など)に基づき、前記ライブビュー表示部に表示された対象建築物の画像に含まれる、前記3次元モデルを構成するオブジェクトをビューポートに投影し、表示されたオブジェクトより遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクト(一般的には壁内の配線や壁と壁の間の配管類など)が存在する場合には、当該ビューポートに、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
ことを特徴とする。
上述したように本発明の解決手段をシステム(装置)として説明してきたが、本発明はこれらに実質的に相当する方法、プログラム、プログラムを記録した記憶媒体としても実現し得るものであり、本発明の範囲にはこれらも包含されるものと理解されたい。なお、下記の方法やプログラムの各ステップは、データの処理においては必要に応じて、CPU、DSPなどの演算処理装置を使用するものであり、入力したデータや加工・生成したデータなどを磁気テープ、HDD、メモリなどの記憶装置に格納するものである。
例えば、本発明をプログラムとして実現させた第10の発明によるプログラムは、
建築情報統合管理方法をコンピュータに実行させる建築情報統合管理プログラムであって、
建築物を構成する複数のオブジェクトを空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータと、前記建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報(書類、図面、スケジュールなどの工程表、維持管理、耐用期間、検査時期などのメンテナンス資料など)を前記3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータとを記憶部に格納する記憶ステップと、
前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示部に表示する表示ステップと、
前記表示ステップにより前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき前記建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、前記3次元モデルマスターデータを参照して前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールに従った複数のビューポートのメニューリスト(外観、1階、2階、3階などの階層平面図や透過斜視図、特定のオフィスの階層平面図や透過斜視図など)を抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにより抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、前記抽出部により抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって前記複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
を有する。
本発明によれば、3次元CADデータと建築関連情報との間でシームレスに適正な情報にアクセス可能となり、例えば、大量の建築関連情報から必要とされる情報を適切に抽出してアクセスすることが可能となる。また、建築情報と仮想化した建築モデル(3次元CADデータ)から、即座に情報を抽出および検索し表示することが可能となる。人による建築情報の検索よりも、多くの情報を表示し、その優先順位を抽出ルールにより決め、自動的に表示することが可能となる。さらには、情報の欠落や最新情報を正確に管理し、意思決定が素早くできるようになる。また、データ整理の手間も減り、抽出ルールのための情報を、建築関連情報や3Dモデルに付加しておくだけで、自動的にデータを整理することが可能となる。
図1は、本発明の一実施態様による建築情報統合管理システムの概要を示すブロック図である。 図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図3は、図1に示したシステムにより出力される情報の表示例を示す図である。 図4は、図3のメニューリストMLでビューポートとして「2階」を選択した後に各ウィンドウの表示内容が遷移した表示例を示す図である。 図5は、履歴情報を考慮した情報の表示例を示す図である。 図6は、本発明の一実施態様による建築情報統合管理システムの概要を示すブロック図である。 図7は、図6に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、図6に示したシステムにより出力される情報の表示例を示す図である。 図9は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。 図10は、本実施態様によるメンテナンス情報の処理を説明するための図である。 図11は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。 図12は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。 図13は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。
以降、諸図面を参照しながら、本発明の実施態様を詳細に説明する。
<実施態様1>
図1は、本発明の一実施態様による建築情報統合管理システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、建築情報統合管理システム100(BCMS)は、制御部(CPU)110と、入力部INPと、出力部OUTPと、通信部COMと、記憶部MEMと、表示部DISとを有する。記憶部MEMは、建築物を構成する複数のオブジェクトを空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータ3DMと、建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報(書類、図面、スケジュールなどの工程表、維持管理、耐用期間、検査時期などのメンテナンス資料など)を3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータBRIMと、ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき、即ち、建築物の描画のされ方に基づき選択される、オブジェクトの種類や範囲および選択されたオブジェクトの描画のされ方を規定した投影ルールPRLとを格納する。表示部DISは、3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示する。通信部COMは、ネットワークNETを介して外部のサーバである設計事務所サーバCOS、建築部材の販売会社である部材販売会社PSS、環境解析サーバEAS、或いは、端末PC1,PC2,携帯端末PDA1などと情報のやりとりをすることが可能である。出力部OUTPは、抽出した情報、或いは、表示部DISに表示される情報をプリンタPRNで印刷することが可能である。入力部INPは、キーボードKBDやマウスMUSでビューポートのメニューリストや建築関連情報のリストを選択。指定したり、描画される建築物やそのオブジェクトを選択・指定したりすることが可能である。
制御部110は、抽出部111と、表示制御部112とを有する。抽出部111は、表示部DISにより前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、3次元モデルマスターデータを参照してビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールPRLの1つに従った複数のビューポートのメニューリスト(外観、1階、2階、3階などの階層平面図や透過斜視図、特定のオフィスの階層平面図、透過斜視図、パース図など)を抽出する。表示制御部112は、抽出部111により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、抽出部111により抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを表示部DISに表示させる。
入力部INPは、3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクト(即ち、要素オブジェクトである壁、ドア、天井、柱など)と、建築関連情報の少なくとも一部とを関連付ける付加情報(例えば、3次元モデルやオブジェクトを特徴付けるキーワードなど)の入力を受付ける。記憶部MEMは、付加情報を、3次元モデル、或いは、その3次元モデルに含まれるオブジェクト(即ち、要素オブジェクトである壁、ドア、天井、柱など)と、建築関連情報の少なくとも一部とに付加して格納する(例えば、モデル、オブジェクト、建築関連情報のメタデータの形式として付加し、格納する)。付加情報は、建築関連情報を抽出するときに使用してもよいし、建築関連情報のリストを分類するときに使用してもよい。表示制御部112は、建築関連情報のリストFLを見易くして、かつ、ユーザの操作性を向上させるため、リスト中の要素を予め設定した分類ルールに基づきカテゴリー別に自動分類して、分類されたカテゴリー毎に表示させるいわゆる「タブ表示機能」を持つ。分類ルールは、様々なものが考えられるが、具体的には、ファイルタイプが文書を示すTXT,DOCである場合はカテゴリー「書類」、ファイルタイプがイメージ(画像)を示すJPEG,TIFF,BMPである場合はカテゴリー「イメージ」、ファイルタイプが図面を示すJWC,DXFである場合はカテゴリー「図面」などであると見なし、当該ファイルに各カテゴリーを示すキーワードなどの識別情報をメタ情報として自動的に付加することが好適である。但し、メタ情報はユーザが手動で付加してもよい。また、例えば、図に示すように、全てのリストの構成要素をサムネイル表示してもよいし、所望のタブを入力部により指示選択することによって、図面、書類、イメージ、その他などのカテゴリーでフィルタリングした形式でサムネイル表示することが可能である。入力部を介して、サムネイル表示したアイコンを指示選択することによって、当該要素を拡大表示させることも可能である。このようにメタデータを手動や自動で付加する
抽出した情報、即ち、表示部に描画されるオブジェクトに基づき建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報、および、投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールPRLの1つに従った複数のビューポートのメニューリストは、適宜、記憶部MEMに格納し、後で同様のオブジェクトが投影されたときのためのメニューとして再利用可能とする。このように、抽出した或いは生成した情報や中間データおよび取得したデータを記憶部に格納したり、或いは、外部に送信したり、表示部に表示したりすることは、後述する他の実態態様でも同様に可能であることに注意されたい。なお、本システム(装置)は、汎用コンピュータ、特定用途コンピュータ、サーバ、PCなどのコンピュータ、或いは、これらコンピュータに本システムの機能や処理手順(方法)をコンピュータ上で実現(実行)するプログラムモジュールをコンピュータが持つCPUや記憶部に保持したり、外部のサーバやストレージから読み込んだりすることで、コンピュータ上に本システムを構築することが好適であり、後続の各実施態様においても同様である。
図2は、図1に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。図に示すように、ステップS11にて、記憶部MEMは、建築物を構成する複数のオブジェクト(建築物の要素やその付属物を表す立体物)を空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータ3DMと、建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報(書類、図面、スケジュールなどの工程表、維持管理、耐用期間、検査時期などのメンテナンス資料など)を3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータBRIMと、ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき、即ち、建築物の描画のされ方に基づき選択される、オブジェクトの種類や範囲および選択されたオブジェクトの描画のされ方を規定した投影ルールPRLとを格納する。オプションであるが、格納時に、検索可能なキーワードを付加することができる。ファイル名(例えば、ファイル名に含まれるキーワードやファイル識別情報であるファイルタイプなど)に基づき適正なキーワードを自動選択し、当該ファイルに自動付加することも可能である。ステップS12では、表示部DISは、3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示する。次に、ステップS13では、抽出部111は、表示部DISにより前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき建築関連情報マスターデータBRIMを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、3次元モデルマスターデータ3DMを参照してビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールPRLの1つに従った複数のビューポートのメニューリスト(外観、1階、2階、3階などの階層平面図や透過斜視図、特定のオフィスの階層平面図、透過斜視図、パース図など)を抽出する。また、オプションであるが、リスト表示とサムネイル表示の2つで表示できる。「図面、書類、イメージ、その他」のカテゴリ表示で表示データを分類できる。検索ウィンドウから、さらにデータを絞りこんだり、分類したりできる。最後にステップS14にて、表示制御部112は、抽出部111により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、抽出部111により抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを表示部DISに表示させて、処理を終える。オプションであるが、表示する場合には、リスト及びサムネイルデータを拡大表示することも可能である。このフローチャートでは、オプションの処理については、各処理ボックスに吹き出しウィンドウで図示して説明してあるが、以降の同様のフローチャートでも同様の吹き出しウィンドウが図示して有る場合はそれらの説明は省略するものとする。
図3は、図1に示したシステムにより出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部DISの表示画面D10は、3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトを、制御部(CPU)或いは図示しない画像エンジンにより描画され、最終的に表示部により表示されるウィンドウ(サブ画面領域)であるビューポートVPを有する。表示画面D10は、さらに、3次元モデルマスターデータ3DMを参照してビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールPRLの1つに従った複数のビューポートの選択肢をリストしたウィンドウ(サブ画面領域)であるメニューリストML(3Dビューリスト)を有する。この例では、ビューポートVPには、建築物の全体外観が表示されているため(即ち、項目「外観」が選択された状態)、抽出部111による適正な処理によって抽出された選択肢のメニューリストとして、建築物の内部である1階、2階、3階、4階、および、代表的な内部のオフィスの1つであるオフィス1を表示させるためのビューポートの選択肢が表示されている。るメニューリストMLの上部には、3Dビューを示す「キーワード」を入力して、所望の3Dビューを検索するための3D検索ウィンドウ3DSWがある。また、表示画面D10は、さらに、建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むウィンドウ(サブ画面領域)であるリストFLを有し、リストFLの上部には、「キーワード」を入力して、キーワードに基づき抽出される建築関連情報のリストを検索するための建築関連情報検索ウィンドウAISWがある。一旦、表示したリストは、この検索ウィンドウに入力したキーワードに基づき、絞り込んだり、或いは、別途、リストを再作成したりすることが可能である。この例では、建築物の全体的な外観をビューポートVPに表示しているため、抽出部111による適正な処理によって抽出された選択肢のメニューリストが表示される。リストには、例えば、建築確認申請書、構造計算書、各階平面図などの建物全体を総合的に示す建築関連情報の書類の選択肢が表示される。ドキュメントビュー領域DVには、抽出された建築関連情報のサムネイルが表示される。各サムネイルをクリック(指示選択)することで、サムネイルの元データを拡大表示(通常表示)することが可能である。ドキュメントビュー領域DVには、上部にタブTABが表示してあり、各タブをクリック(指示選択)することで、当該タブに対応する分類ルールでフィルタリングした建築関連情報のサムネイルを表示させることが可能である。このように表示画面D10は、ユーザによるキーワード入力、サムネイルのクリック(指示選択)、メニューリストの選択動作に基づくオブジェクトの描画選択動作などに応じて、その表示内容を遷移していく。なお、建築関連情報検索ウィンドウAISWや3D検索ウィンドウ3DSWは、他の表示画面にも表示されるが、それら説明は省略するものとする。
図4は、図3のメニューリストMLでビューポートとして「2階」を選択した後に各ウィンドウの表示内容が遷移した表示例を示す図である。表示部DISの表示画面D11は、ユーザによるメニューリストMLでビューポートとして「2階」を選択する動作によって表示画面D11に遷移する。表示画面D11のビューポートVPには、建築物の2階に含まれる2階部オブジェクト2PD(2階の階層の主要な部分だけを輪切りにしたオブジェクト集合体)が表示される。メニューリストMLには、ビューポートVPの表示状況(即ち、表示されるオブジェクト)に応じて、本システムにより自動的に抽出されたビューポートの選択肢として「2階:パース」、「2階:オフィス1」、「2階:オフィス2」が表示される。このように2階全体が表示されたときに、2階のより詳細な部分であるオフィスなどの選択肢が表示されるため、ユーザはスムーズにビューポートを切り替えて、より詳細なオフィス状況などをビューポートVPに描画/表示して観察することが可能となる。建築関連情報のリストFLには、2階全体を示すビューポートVPの表示状況(即ち、表示されるオブジェクト)に応じて、2階平面図、申請書などを2階に関連する建築関連情報のみを抽出してリストとして表示される。また、このようにビューポートVPに細部を表示する場合には、建築関連情報のリストで選択されたものを表示するためのウィンドウ(サブ画面領域)としてドキュメントビュー領域DVを表示画面D11に表示させることが好適である。この例では、ドキュメントビュー領域DVとして2階平面図2FPが表示されている。こうして、本システムによれば、ビューポートに表示されるオブジェクトの表示状況に応じて、適切な建築関連情報(書類)に容易にアクセスできるような環境(画面インターフェイス)を提供することが可能となる。
3次元モデル情報、および、建築関連情報は、最新の情報が格納されているが、過去の履歴情報を付加して格納しておくことも可能である。本システムは、メニューリストや建築関連情報のリストに、過去の情報を持つ選択肢がある場合は、例えば、当該選択肢を右クリックすることによって、過去の情報の選択肢を選択し、ビューポートに過去の建築物を表示し、その過去の情報に連動して、建築関連情報のリストに過去の書類の選択肢を表示させたり、逆に、ドキュメントビュー領域に過去の書類を選択して表示し、その過去の書類に連動して、ビューポートに当該過去の書類状況に応じた建築物を表示させたりすることが可能である。図5を参照して履歴情報について詳述する。
図5は、履歴情報を考慮した情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部DISの表示画面D12のビューポートVPには、建築物の2階に含まれる2階部オブジェクト2PDが表示される。この例では、ユーザから指定された当該建築物の過去の時間である1年前の3次元モデルに基づき描画されており、ハッチングを施してある部分が過去に現在のものと異なる部分である。即ち、本システムは、表示画面D12の時間指定ウィンドウTLの時間指定ツマミFGを用いて、ユーザから指定された過去の時間に基づき、履歴情報を参照して、過去の時間において有効な前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示し、現在において有効なオブジェクトと過去の時間において有効なオブジェクトとが異なる場合には、当該オブジェクトをハッチング処理により強調表示してある。また、メニューリストMLには、ビューポートVPの表示状況に応じて、本システムにより自動的に抽出されたビューポートの選択肢として「2階:パース」、「2階:オフィス1」、「2階:オフィス2」が表示されてあるが、抽出部が、指定された過去の時間に基づき、履歴情報を参照して過去の時間において有効な建築関連情報を抽出し、表示制御部が、抽出部により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリストのうち、現在において有効な項目と過去の時間において有効な項目とが異なる場合には、表示部に当該項目の輪郭を太字の破線で強調表示させてある(2階平面図の項目)。また、メニューリストにおいても、履歴情報において変更された部分を詳細に描画できる視点のビューポートのための項目(この例では2階:大会議室の項目)を太字の破線で強調する処理を表示部或いは表示制御部が行う。こうして、本システムによれば、ビューポートの表示状況において過去の履歴情報で変更がある場合には、その変更に応じて、変更部分を適切に表示しながら、その変更状況と連動して整合性が取れた形式で、変更があった箇所の建築関連情報(書類)に容易にアクセスできるような環境(画面インターフェイス)を提供することが可能となる。
<実施態様2>
図6は、本発明の一実施態様による建築情報統合管理システムの概要を示すブロック図である。図に示すように、建築情報統合管理システム200(BCMS)は、制御部(CPU)210と、入力部INPと、出力部OUTPと、通信部COMと、記憶部MEMと、表示部DISとを有する。本実施態様では、実施態様1と同様の符号や名称の機能部、装置、サーバ、端末などは、特に言及しない限り同様の機能を持つことに注意されたい。このことは他の実施態様でも同様である。制御部210は、抽出部211、表示制御部212、画像処理部213、取得部214、および画像解析部215を有する。通信部COMは、少なくとも1つのICタグリーダICTRおよび少なくとも1つのカメラCAMに接続する。また、本実施態様では、建築関連情報マスターデータBRIMは、建築物を構成する要素(描画されるべき壁材などのオブジェクト自体、或いはそれを構成するもの)或いは該建築物に附属する部材(例えば、壁材、床材、証明器具、配線、吸気・排気機器、吸気・排気ダクト、空調設備、鉄筋、下水管、上水道管など)のメンテナンス情報(耐用期限、検査時期、検査結果、交換や修理の履歴など)を含む建築関連情報を格納している。メンテナンス情報は、取得部214の制御のもと、例えば、対象建築物の資材搬入路などに設置されたICタグリーダICTRによって、搬入資材や搬入部材に取り付けたICタグから読み取ったものであり、典型的には、部材や資材(蛍光灯、パッキン、フィルターなどの消耗品、或いは、法定の定期点検が必要な機器)の耐用期限、或いは、検査時期などである。さらに、メンテナンス情報は、当該建築物を構成する要素、或いは当該建築物に附属する部材に設置されたICタグが格納し、本システムによって読み取られた識別情報そのものである必要はなく、当該識別情報に基づき、例えば、部材販売会社サーバPSSなどから取得したメンテナンス関連データを含む資材情報を参照して、算出或いは設定した耐用期限、或いは、検査時期としてもよい。抽出部211は、メンテナンス情報に基づき、表示部によりビューポートに投影されるオブジェクトのなかで、或いは、当該オブジェクトが位置する空間座標において、耐用期限或いは検査時期別に設定された猶予期日(例えば、期限の2月前など)を過ぎたものをメンテナンス候補として抽出する。表示制御部212は、抽出されたメンテナンス候補、或いは、前記メンテナンス候補が位置する空間を占めるオブジェクトを、前記ビューポートにおいて強調表示する(赤などの色付けする、点滅させる、輝度を高めるなど)、および/または、表示された建築関連情報のリスト或いは前記ビューポートのメニューリストのうち、前記メンテナンス候補に関連する項目を強調表示する(赤字にする、太字で表記、点滅させるなど)。画像処理部213および画像解析部215は実施態様3で詳細にその機能を説明する。
図7は、図6に示したシステムで実行される処理の一例を示すフローチャートである。ステップS21,S23,S24,S26は、図2のステップと同様の処理であるため説明を省略し、変更した処理や追加した処理のみを説明する。図7に示すように、ステップS22にて、取得部214が、通信部COMおよびICタグリーダICTRを用いて、対象の建築物の部材や附属物に関するメンテナンス情報を取得する。取得したメンテナンス情報は、建築物関連情報の関連する部材や要素に関連付けて格納される。ステップS25では、抽出部211が、メンテナンス情報に基づき、表示部によりビューポートに投影されるオブジェクトのなかで、或いは、当該オブジェクトが位置する空間座標において、耐用期限或いは検査時期別に設定された猶予期日(例えば、期限の2月前など)を過ぎたものをメンテナンス候補として抽出する。ステップS26では、表示制御部212が、抽出されたメンテナンス候補、或いは、前記メンテナンス候補が位置する空間を占めるオブジェクトを、前記ビューポートにおいて強調表示する、または、表示された建築関連情報のリスト或いは前記ビューポートのメニューリストのうち、メンテナンス候補に関連する項目を強調表示し、処理を終える。
図8は、図6に示したシステムにより出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部DISの表示画面D20は、3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトを、制御部(CPU)或いは図示しない画像エンジンにより描画され、最終的に表示部により表示されるウィンドウ(サブ画面領域)であるビューポートVPを有する。表示画面D20は、さらに、3次元モデルマスターデータ3DMを参照してビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールPRLの1つに従った複数のビューポートの選択肢をリストしたウィンドウ(サブ画面領域)であるメニューリストMLを有する。この例では、ビューポートVPには、建築物の4階に含まれる4階部オブジェクト4PDが表示される。メニューリストMLには、ビューポートVPの表示状況(即ち、表示されるオブジェクト)に応じて、本システムにより自動的に抽出されたビューポートの選択肢として「4階ビュー1」、「4階ビュー2」、「4階:機械室」、「4階:オフィス1」(図示せず)が表示される。このように4階全体が表示されたときに、4階のより詳細な部分である機械室やオフィスなどの選択肢(リスト)が表示されるため、ユーザはスムーズにビューポートを切り替えて、より詳細な各部屋の状況などをビューポートVPに描画/表示して観察することが可能となる。表示画面D20は、さらに、建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むウィンドウ(サブ画面領域)である建築関連情報のリストFLを有する。
本実施態様では、抽出部211によって、メンテナンス情報に基づき、表示画面D20のビューポートVPに投影されるオブジェクトのなかで、或いは、当該オブジェクトが位置する空間座標において、耐用期限或いは検査時期別に設定された猶予期日(例えば、期限の6月前など)を過ぎたものをメンテナンス候補として、「機械室MR」に設置された部材の1つである「X機器」や「昇降機用電源ユニット」が抽出されている。表示制御部212が、抽出されたメンテナンス候補、或いは、前記メンテナンス候補が位置する空間を占めるオブジェクトである機械室MRを、前記ビューポートにおいて強調表示し、また、表示された建築関連情報のリスト或いは前記ビューポートのメニューリストMLのうち、メンテナンス候補に関連する項目である「4階:機械室」を強調表示することが可能である。また、ビューポートVPで強調表示してあるメンテナンス対応の対象オブジェクトの強調表示に連動して、建築関連情報のリストFLのなかのメンテナンス対応が必要な項目である「4階:機械室」を強調表示することが可能である。或いは、図中の建築関連情報のリストFLに示すように、長期メンテナンス、短期メンテナンス、メンテナンス計画、テナント情報などのようなカテゴリー別に分類したリスト項目(選択肢)を表示し、ユーザ選択に基づき、本実施態様のように、短期メンテナンスの情報をドキュメントビュー領域DVに表示させることも可能である。メンテナンス情報の詳細を表示するメンテナンス情報ウィンドウMAIには、メンテナンス情報として前回の定期検査日およびその検査結果、さらには、次回の検査期限日程が表示され、ユーザは、容易にメンテナンス状況や対応すべき検査およびその期限を把握することが可能となる。また、
表示画面D20にはドキュメントビュー領域DVを表示させてあるが、この例では4階平面図4FPが表示されており、4階機械室MRが強調表示してある。このような表示状況において、ユーザが、ビューポートVPにおいて機械室MRを指示選択するか、メニューリストMLの項目「4階:機械室」を指示選択するか、ドキュメントビュー領域DVの機械室MRを選択するか、建築関連情報のリストFLの項目「4階機械室」を指示選択するかのいずれの指示選択がされると、本システムは、4階:機械室を拡大したものビューポートVPに描画し、メニューリストMLには、4階機械室の細部の複数のビューポートの選択肢を表示し、ドキュメントビュー領域DVには機械室MRの平面図を表示し、建築関連情報のリストFLには、4階機械室のさらに詳細な項目、例えば、そこに設置された機械、装置、設備などの情報の項目を表示する。このようにして、本システムによれば、ビューポートに表示されるオブジェクトの表示状況に応じて、適切なメンテナンス情報およびそれに関連する建築関連情報(書類データ、イメージデータなど)に容易にアクセスできるような環境(画面インターフェイス)を提供することが可能となり、或いは、逆に、建築関連情報の指示選択状況(即ち表示状況)に応じて、ビューポートに表示されるオブジェクトの表示状況を適切なものに変化させることも可能となる。
<実施態様3>
最近の建築物は、設計当初から警備体制を考慮した設備が設けられる場合が多い。特に顕著なのは、防犯、警備用の撮影装置として周囲をパノラマ撮影することが可能な魚眼レンズを用いた監視カメラや、上下・左右にパン・チルト、ズームなどで周囲のパノラマ画像(静止画、動画)を撮影する器材が設置されることある。本システムは、このような監視カメラの画像データを取得部214の制御のもとに取得し、画像解析部215によって、画像データに基づきメンテナンス情報を生成し、検査時期や備品の交換時期などを推定し、ユーザに報知することが可能である。図9以降でその詳細を説明するが、実施態様3では実施態様2と同じ建築情報統合管理システム200(BCMS)を使用する。前述したように、図6の建築情報統合管理システム200の記憶部MEMは、建築物の内部、或いは外部における任意の点から撮影した画像を撮影方角情報と共に前記任意の点、或いは、パノラマ撮影した画像に含まれるオブジェクトが位置する点に対応する、3次元モデルが存在する空間座標情報に関連付けた実撮影画像情報を含む画像データをさらに格納してあり、指示することによって表示部に、ビューポートに投影されたオブジェクトを撮影した実撮影画像情報を表示させる機能を持つアイコンを、ビューポート内の前記任意の点、或いは、当該オブジェクトが位置する点に対応する空間座標或いはその近傍に描画する画像処理部213をさらに有する。図9では、これらのデータおよび機能を用いた処理を行う。
図9は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部の表示画面には、ビューポートVP、および、監視カメラで撮影された実画像を表示する表示ウィンドウであるリアルビューRVが表示される。ビューポートVPには、ある建築物の平面図FP1が描画されているが、監視カメラCM1,CM2,CM3が居室R1,R2、応接室に設置されている。図中の丸印が監視カメラであり、他所にも設置されている。居室R1に設置された監視カメラCM1のアイコンをクリックすると、居室R1を監視カメラCM1で撮影した画像を表示するリアルビューRVが表示画面に現れる。リアルビューRVの代わりにドキュメントビュー領域DVに監視カメラCM1で撮影した画像を表示してもよい。また、ビューポートVPの監視カメラCM1には矢印AR1が出現し、この矢印の向きは、リアルビューRVにおける居室R1の撮影方向を示している。監視カメラCM1でその周囲をパノラマしてある場合は、この矢印AR1をドラッグすることによってリアルビューRVでの表示の方向を変更することが可能である。このように本システムによれば、CADの情報から監視カメラの情報の情報にシームレスにストレスなくアクセスすることが可能となる。また、ここでは図示していないが、監視カメラで取得した画像に関連する建築関連情報(この例では居室R1に関連する情報)を抽出して、表示してもよい。
図10は、本実施態様によるメンテナンス情報の処理を説明するための図である。図には照度グラフILGを示してあり、このグラフは、縦軸に、建築物の要素や部材としての照明器具による照度、横軸に時間をとったものである。理想的には照度減衰ラインILLのように照度は使用時間に応じて減衰していくが、照明器具の性能のばらつきや、照明器具の使用頻度が一定でないため使用時間が把握しにくいなどが原因で、照明器具の交換時期や検査時期を設定するのが困難な場合が多い。そのため、建築物の管理者は、照度減衰ラインILLを推定し、一定期間経過後に、一律に、照明器具を定期交換しているのが現状である。本システムは、建築物に設置された監視カメラで取得した画像から照度を算出し、照度グラフILGに組み込んで管理しているため、実測照度AMPが交換すべき照度閾値THを下回った場合に、当該、要素や部材をユーザに要交換対象物として報知する。具体的には、例えば、画像解析部215が、監視カメラで撮影・取得した実撮影画像情報としての画像データの「ある領域」を照度基準領域として設定し、そこにある各画素の輝度から平均照度を求め、予め設定してあり、記憶部MEMに格納済みの数値である照度閾値TH未満になった場合に、監視カメラで撮影した場所(例えば、図9の居室R1)を視覚的にユーザに報知する(画像を色付けして表示する、矩形で囲む、変化前と変化後の画像とを同時に表示する、ビューポート内の当該領域に対応する空間座標に変化した領域の画像を表示したウィンドウを貼り付けるなど)。このとき、当該場所に関連付けてある建築関連情報として、当該場所の照明器具の情報がある場合には、ビューポート内の当該領域に対応する空間座標に照明器具のアイコンを描画し、照明器具の交換や点検が必要である旨のメッセージを表示したり、図8で示したメンテナンス情報ウィンドウMAIなどに照明器具の交換や点検が必要であることを示す情報を表示したりすることが好適である。このような処理によって、建築物を建設した後に、効率よく建築物のメンテナンスを実施することが可能となる。
図11は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部の表示画面には、ビューポートVP、および、監視カメラで撮影された実画像を表示する表示ウィンドウであるリアルビューRV1−RV3が表示される。ビューポートVPは、図9に示したものと同じものである。居室R1を監視カメラCM1で撮影した画像を表示するリアルビューRV1は過去の画像であり、同じ居室R1を同じ条件で撮影した画像を表示するリアルビューRV2は現在の画像である。画像解析部215は、同じ点から異なる時間に撮影された第1の実撮影画像情報(過去の居室R1の画像)と、第2の実撮影画像情報(現在の居室R1の画像)とを比較して、変化した領域を検出する。この例では、クラックCRが検出され、強調表示のサークルEMPを表示し、さらに、ビューポートVPの居室R1もハッチングで強調表示してある。また、上述した例では、過去の画像と現在の画像とで比較し、メンテナンスを必要とされる箇所を検出したが、例えば、同等の仕様で造った場所同士の画像を比較することでも、メンテナンスが必要な箇所を検出することができる。居室R2は居室R1と同様の仕様の居室であり、居室R2を監視カメラCM2で撮影した画像を表示するリアルビューRV3の画像と、対応するリアルビューRV2の画像とを比較することによっても、クラックCRの出現を検出してもよい。
取得部214は、入力部INP、及び、マウスMUSやキーボードKBDを介して、リアルビューで表示される画像やドキュメントビュー領域に対して、追加情報を記入する機能(いわゆる赤入れ機能)を有する。例えば、図に示すように、リアルビューRV3に示す居室R2は、居室R1と同様の仕様の部屋であるため、正面の壁面にクラックが入る可能性が高い。このようにある程度予測可能な危険性をビルの管理者、設計者、施工者、オーナーなどで共有し、注意を喚起するために、取得部214は、マウスMUSやキーボードKBDを介して、画面上の該当箇所にクラックを模した線CR−1の書き込み、および、吹き出し部FKBにこのことを示す文字情報「同仕様の他の部屋にて、該当箇所にクラック発生。要注意!!」を取得し、この画像のファイルに付加する。付加した後のリアルビューRV3−1には、図に示すように、吹き出し部FKBやクラックを模した線CR−1が表示される。管理者などは、後で、この赤入れ(情報追加)をした画像や書類を参照するたびに、このような情報にアクセスすることが可能となり、より注意深く、かつ、より効率的にメンテナンス作業(保守管理作業)を行うことが容易となる。
図12は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部の表示画面には、ビューポートVP、および、監視カメラで撮影された実画像を表示する表示ウィンドウであるリアルビューRV4が表示される。ビューポートVPには、ある建築物の平面図FP1が描画されているが、監視カメラCM1,CM2,CM3が居室R1,R2、応接室に設置されている。平面図FP1は、図9、図11に示したものと同様である。即ち、図中の丸印が監視カメラであり、他所にも設置されている。居室R1に設置された監視カメラCM1のアイコンをクリックすると、居室R1を監視カメラCM1で撮影した画像を表示するリアルビューRV4が表示画面に現れる。リアルビューRV4の代わりにドキュメントビュー領域DVに監視カメラCM1で撮影した画像を表示してもよい。また、ビューポートVPの監視カメラCM1には矢印AR1が出現し、この矢印の向きは、リアルビューRV4における居室R1の撮影方向を示している。監視カメラCM1でその周囲をパノラマしてある場合は、この矢印AR1をドラッグすることによってリアルビューRV4での表示の方向を変更することが可能である。
このように本システムによれば、CADの情報から監視カメラの情報の情報にシームレスにストレスなくアクセスすることが可能となる。また、ここでは図示していないが、監視カメラで取得した画像に関連する建築関連情報(この例では居室R1に関連する情報)を抽出して、表示してもよい。例えば、リアルビューRV4には、撮影方向にある壁の向こう側に存在する機器や部材を表示する透過ウィンドウRV4−PVを表示することが可能である。本システムは、カメラCM1からカメラの撮影方向情報(上下角度、水平角度)を取得し、当該撮影方向にある壁の向こう側に存在する機器や部材の3Dオブジェクトを描画し、当該撮影方向にある壁の対応する位置に設けた透過ウィンドウRV4−PVに表示する機能を有する。また、当該ウィンドウの表示の際には、吹き出し部FKB1に示すようにウィンドウ内に表示された機器や部材などの要素に基づきメンテナンス情報を抽出して「壁のなかにT字配管あり。耐用期限2030年12月10日」のようなメッセージを表示したり、耐用期限がある期限以内に迫っている場合には警告表示や警告音でユーザに注意を喚起したりすることが好適である。このようにして、ユーザは、壁のなかに設置されたT字配管TPの存在やそのメンテナンス情報を容易に認識することが可能となる。また、透過ウィンドウRV4−PVの代わりに、或いは、それと共に、表示部の表示画面には、別のビューポートVP4を表示することも可能である。ビューポートVP4は、カメラCM1の撮影方向と連動して視点や描画対象を変更することが好適である。ビューポートVP4には、透過ウィンドウRV4−PVと同様のものである、透過ウィンドウVP4-PVを表示する。ビューポートVP4に設けた透過ウィンドウVP4-PVは、3D−CADモデルに基づき表示してあるので、正確な位置に透過ウィンドウVP4-PVを設置できるので、壁の中の部材であるT字パイプTPを非常に正確な位置で表示できるというメリットがある。
図13は、本実施態様によって出力される情報の表示例を示す図である。図に示すように、表示部の表示画面には、ビューポートVP、および、監視カメラで撮影された実画像を表示する表示ウィンドウであるリアルビューRV5が表示される。ビューポートVPには、ある建築物の平面図FP1が描画されているが、監視カメラCM1,CM2,CM3が居室R1,R2、応接室に設置されている。平面図FP1は、図9、図11に示したものと同様である。但し、この例では、カメラ(図示せず)およびGPS機能(図示せず)を持った携帯端末PDA1を持った人物が居室R4に位置しており、カメラを用いて矢印AR2の撮影方向で撮影している状況を想定している。本システムBCMS200は、PDA1のカメラからカメラの撮影方向情報(上下角度、水平角度)およびGPS機能部が測位した位置情報を取得し、当該位置から当該撮影方向にある壁の向こう側に存在する機器や部材の3Dオブジェクトを描画し、当該撮影方向にある壁の対応する位置に設けた透過ウィンドウRV5−PVに表示する機能を有し、全ての画面情報をPDA1に送信して、PDA1の表示画面に表示させる機能を有する。或いは、本システムBSMS200の機能を全て携帯端末PDA1に持たせることも好適である。また、当該ウィンドウの表示の際には、吹き出し部FKB2に示すようにウィンドウ内に表示された機器や部材などの要素に基づきメンテナンス情報を抽出して「壁のなかに配管あり。バルブあり」のようなメッセージを表示したり、耐用期限がある期限以内に迫っている場合には警告表示や警告音でユーザに注意を喚起したりすることが好適である。このようにして、ユーザは、壁のなかに設置された配管やバルブVLVの存在やそのメンテナンス情報を容易に認識することが可能となる。また、透過ウィンドウRV5−PVの代わりに、或いは、それと共に、PDA1の表示部の表示画面、或いは、BCMS200の表示画面には、別のビューポートVP5を表示することも可能である。ビューポートVP5は、PDA1のカメラの撮影方向およびその位置情報と連動して視点や描画対象を変更することが好適である。ビューポートVP5には、透過ウィンドウRV5−PVと同様のものである、透過ウィンドウVP5-PVを表示する。ビューポートVP5に設けた透過ウィンドウVP5-PVは、3D−CADモデルに基づき表示してあるので、正確な位置に透過ウィンドウVP5-PVを設置できるので、壁の中の部材である配管やバルブVLVを非常に正確な位置で表示できるというメリットがある。携帯端末PDA1にGPS機能、および、ジャイロ機能などの姿勢センサだけを持たせて、その位置情報と姿勢情報から、ビューポートVP5には、透過ウィンドウRV5−PVを表示させてもよい。本構成によれば、ビルの管理業者などが、実際の現場を巡回しながら、普段は壁のなかに隠れて認識することが困難な機器や部材などの様々な情報に容易にアクセスすることが可能となり、メンテナンスの利便性が飛躍的に高まる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。例えば、メンテナンス情報としては、照明器具や電源ユニットの交換時期や交換・検査時期を記載したが、他のものとして、各種設備、例えば、消防法上の設備の法定点検や交換時期などのメンテナンス情報を本システムで処理することも可能である。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各部、各ステップなどに含まれる処理や機能などは論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の手段/部やステップなどを1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
100(BCMS) 建築情報統合管理システム
110 制御部
111 抽出部
112 表示制御部
200(BCMS) 建築情報統合管理システム
210 制御部
211 抽出部
212 表示制御部
213 画像処理部
214 取得部
215 画像解析部
AMP 実測照度
AR1,AR1,AR2 矢印
BRIM 建築関連情報マスターデータ
CAM カメラ
CM1 監視カメラ
CM1,CM2,CM3 監視カメラ
COM 通信部
COS 設計事務所サーバ
CR クラック
D10 表示画面
D11 表示画面
D12 表示画面
D20 表示画面
DIS 表示部
DV ドキュメントビュー領域
EMP サークル
FG 時間指定ツマミ
FL リスト
FP1 平面図
ICTR タグリーダ
ILG 照度グラフ
ILL 照度減衰ライン
INP 入力部
KBD キーボード
MAI メンテナンス情報ウィンドウ
MEM 記憶部
ML メニューリスト
MR 機械室
MUS マウス
NET ネットワーク
OUTP 出力部
PC1,PC2 端末
PDA1 携帯端末
PRL 投影ルール
PRN プリンタ
PSS 部材販売会社サーバ
R1,R2,R4 居室
RV リアルビュー
RV1 リアルビュー
RV2 リアルビュー
RV3 リアルビュー
RV3−1 リアルビュー
FKB,FKB1,FKB2 吹き出し部
CR−1 クラックを示す線
TH 照度閾値
TL 時間指定ウィンドウ
VP,VP4,VP5 ビューポート
RV4,RV5 リアルビュー
EAS 環境解析サーバ
TP T字配管
VLV バルブ
RV4−PV,RV5−PV 透過ウィンドウ
VP4-PV,VP5-PV 透過ウィンドウ

Claims (10)

  1. 建築物を構成する複数のオブジェクトを空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータと、前記建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報を前記3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータとを格納する記憶部と、
    前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示する表示部と、
    前記表示部により前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき前記建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、前記3次元モデルマスターデータを参照して前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールに従った複数のビューポートのメニューリストを抽出する抽出部と、
    前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、前記抽出部により抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって前記複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを前記表示部に表示させる表示制御部と、
    を有し、
    前記記憶部が、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報に対応した付加情報を選択するための分類ルールをさらに格納し、
    前記抽出部が、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報に基づき、前記分類ルールを参照して、対応する付加情報を該3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトに自動的に付加または関連付け、
    前記表示制御部が、
    前記付加情報に基づき、付加情報毎に分類したカテゴリの形式で、前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストを表示部に表示させる、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  2. 請求項1に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトと、前記建築関連情報の少なくとも一部とを関連付ける付加情報の入力を受付ける入力部をさらに有し、
    前記記憶部が、
    前記付加情報を、前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクト、或いは、前記建築関連情報の少なくとも一部に付加して格納する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記3次元モデルマスターデータおよび建築関連情報マスターデータが、履歴情報を有し、
    前記表示部が、
    ユーザから指定された過去の時間に基づき、前記履歴情報を参照して、前記過去の時間において有効な前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示し、現在において有効なオブジェクトと過去の時間において有効なオブジェクトとが異なる場合には、当該オブジェクトを強調表示し、
    前記抽出部が、
    前記指定された過去の時間に基づき、前記履歴情報を参照して、前記過去の時間において有効な建築関連情報を抽出し、
    前記表示制御部が、
    前記抽出部により抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリストのうち、現在において有効な項目と過去の時間において有効な項目とが異なる場合には、前記表示部に当該項目を強調表示させる、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記建築関連情報が、
    前記建築物を構成する要素或いは該建築物に附属する部材のメンテナンス情報であり、
    前記抽出部は、
    前記表示部により前記ビューポートに投影されるオブジェクトのなかで、或いは、当該オブジェクトが位置する空間座標において、前記メンテナンス情報に基づき、前記要素または部材をメンテナンス候補として抽出し、
    前記表示制御部は、
    抽出されたメンテナンス候補の要素または部材、或いは、要素または部材が占める空間にあるオブジェクトを、前記ビューポートにおいて強調表示する、および/または、表示された建築関連情報のリスト或いは前記ビューポートのメニューリストのうち、前記メンテナンス候補に関連する項目を強調表示する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  5. 請求項4に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記メンテナンス情報は、
    前記建築物を構成する要素、或いは該建築物に附属する部材に設置されたICタグの識別情報を搬入時に読み取られ、該識別情報から設定された耐用期限、或いは、検査時期である、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記記憶部が、
    前記建築物の内部、或いは外部における任意の点から撮影した画像を撮影方角情報と共に前記任意の点、或いは、撮影した画像に含まれるオブジェクトが位置する点に対応する、前記3次元モデルが存在する空間座標情報に関連付けた実撮影画像情報を含む画像データをさらに格納し、
    指示することによって前記表示部に、前記ビューポートに投影されたオブジェクトを撮影した実撮影画像情報を表示させる機能を持つアイコンを、前記ビューポート内の前記任意の点、或いは、当該オブジェクトが位置する点に対応する空間座標或いはその近傍に描画する画像処理部をさらに有する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  7. 請求項6に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記実撮影画像情報は、同じ点から異なる時間に撮影された第1の実撮影画像情報と、第2の実撮影画像情報があり、
    前記第1の実撮影画像情報と、前記第2の実撮影画像情報とを比較して、所定の閾値以上変化した領域を検出する画像解析部をさらに有し、
    前記表示制御部は、
    検出された変化した領域を視覚的にユーザに報知する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記建築情報統合管理システムが、
    自装置の位置を測位するGPS機能部と、
    自装置の姿勢を検知する姿勢センサ部とをさらに有し、
    前記表示部が、
    前記自装置の位置および姿勢に基づき、前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影し、表示されたオブジェクトより遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクトが存在する場合には、当該ビューポートに、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の建築情報統合管理システムにおいて、
    前記建築情報統合管理システムが、
    自装置の位置を測位するGPS機能部と、
    自装置の姿勢を検知する姿勢センサ部と、
    対象建築物を撮影する撮影部とをさらに有し、
    前記表示部が、
    前記撮影部で撮影した対象建築物の画像をライブビュー表示部に表示し、
    前記自装置の位置、姿勢、および前記撮影部の撮影情報に基づき、表示された対象建築物の画像にあるオブジェクトより遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクトが存在する場合には、当該ライブビュー表示部に、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
    或いは、
    前記自装置の位置、姿勢、および前記撮影部の撮影情報に基づき、前記ライブビュー表示部に表示された対象建築物の画像に含まれる、前記3次元モデルを構成するオブジェクトをビューポートに投影し、表示されたオブジェクトより遠い箇所に、自装置の位置から見えない隠れたオブジェクトが存在する場合には、当該ビューポートに、前記隠れたオブジェクトを描画して表示するウィンドウを表示する、
    ことを特徴とする建築情報統合管理システム。
  10. 建築情報統合管理方法をコンピュータに実行させる建築情報統合管理プログラムであって、
    建築物を構成する複数のオブジェクトを空間座標で規定した3次元モデル情報を含む3次元モデルマスターデータと、前記建築物を設計、発注、見積計算、施工、或いは維持管理するための情報を前記3次元モデル内の空間座標情報に関連付けた建築関連情報を含む建築関連情報マスターデータとを記憶部に格納する記憶ステップと、
    前記3次元モデルを構成する少なくとも1つのオブジェクトをビューポートに投影して表示部に表示する表示ステップと、
    前記表示ステップにより前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき前記建築関連情報マスターデータを参照して当該オブジェクトに関連する、および/または、当該オブジェクトが位置する空間座標に関連する建築関連情報を抽出し、前記3次元モデルマスターデータを参照して前記ビューポートに投影されるオブジェクトに基づき選択される投影ルールに従った複数のビューポートのメニューリストを抽出する抽出ステップと、
    前記抽出ステップにより抽出された建築関連情報のリストであって指示することによって建築関連情報の各々の内容を表示させるような項目を含むリスト、および、前記抽出ステップにより抽出された複数のビューポートのメニューリストであって指示することによって前記複数のビューポートの各々に含まれる少なくとも1つのオブジェクトを投影して表示させるような項目を含むメニューリストを前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
    前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報)に対応した付加情報を選択するための分類ルールを前記記憶部にさら格納する格納ステップと、
    前記3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトの属性情報に基づき、前記分類ルールを参照して、対応する付加情報を該3次元モデル、或いは、該3次元モデルに含まれるオブジェクトに自動的に付加または関連付けるステップと、
    前記付加情報に基づき、付加情報毎に分類したカテゴリの形式で、前記抽出ステップにより抽出された建築関連情報のリストを表示部に表示させる表示ステップと、
    を有することを特徴とする建築情報統合管理プログラム。
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