JP5894810B2 - 有段変速機 - Google Patents

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本発明は、駆動源から伝達される動力を変速して被駆動装置に伝達する有段変速機に関する。
図8に示すように、特許文献1には、エンジンによって回転駆動されるクランクシャフト105の動力を、2段変速可能に出力軸106に伝達する変速機100が記載されている。図8において、102(C−1)はクラッチ、103(B−1)はブレーキ、104はプラネタリギヤ機構をそれぞれ表している。
プラネタリギヤ機構104は、エンジンから延びるクランクシャフト105と噛合するサンギヤ108と、サンギヤ108と噛合するプラネタリギヤ109と、プラネタリギヤ109を公転可能に支持するプラネタリキャリア111と、プラネタリギヤ109と噛合し、回転動力を出力軸106に出力するリングギヤ107と、から構成される。
プラネタリギヤ109は、クラッチ102(C−1)によってクランクシャフト105の内プレート123と断接可能とされ、且つプラネタリキャリア111の回転をブレーキ103(B−1)によって規制することによって、その公転を規制可能とされている。
このように構成された変速機100では、クラッチ102(C−1)及びブレーキ103(B−1)を解放した場合、ニュートラル状態となる。
また、クラッチ102(C−1)を締結しブレーキ103(B−1)を解放した場合、クランクシャフト105の回転はサンギヤ108及びプラネタリギヤ109に入力され、これらサンギヤ108及びプラネタリギヤ109は同一速度で回転する。その結果、プラネタリギヤ109と噛合するリングギヤ107も一体となって同一速度で同一方向に回転し、その回転動力が出力軸106に伝達される。
また、クラッチ102(C−1)を解放しブレーキ103(B−1)を締結した場合、クランクシャフト105の回転は、サンギヤ108に入力され、公転を規制されたプラネタリギヤ109を介して、リングギヤ107に減速されて伝達される。このとき、リングギヤ107は、サンギヤ108に対して逆方向に回転する。
特開2009−63159号公報
このように、特許文献1に記載の変速機100では、プラネタリギヤ機構104にクラッチ102(C−1)及びブレーキ103(B−1)を設けることによって、2段変速を可能としている。しかしながら、幅広い回転域に対応させるために、更なる多段化、例えば3段変速を可能とするには、例えば、プラネタリギヤ機構104のプラネタリギヤ109を2連ピニオンとする構成や、複数のプラネタリギヤ機構104を連結する構成等が必要となり、変速機の大型化や複雑化を招く虞があった。
本発明は上述した課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、従来の遊星歯車機構と同様の構成要素を有し、3段変速以上の多段変速が可能な有段変速機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
駆動源(例えば、後述の実施形態のモータMOT)と該駆動源によって駆動される被駆動装置(例えば、後述の実施形態の車輪LW,RW)との動力伝達経路上に配置され、前記駆動源の出力軸(例えば、後述の実施形態の出力軸S)から伝達される動力を変速して、前記被駆動装置の入力軸(例えば、後述の実施形態のドライブシャフトLD,RD)に伝達する有段変速機(例えば、後述の実施形態の有段変速機3)であって、
互いに差動回転を行う第1回転要素(例えば、後述の実施形態の外ピン20)と、第2回転要素(例えば、後述の実施形態の曲線板30)と、第3回転要素(例えば、後述の実施形態の内ピン40)と、第4回転要素(例えば、後述の実施形態の偏心体50)と、を有する遊星歯車機構(例えば、後述の実施形態のサイクロイド減速機10)を備え、
前記第3回転要素は、第2回転要素を公転可能に支持し、
前記第2回転要素は、前記第1回転要素及び前記第4回転要素と当接し、
前記入力軸は、前記第1回転要素と接続され、
前記出力軸は、前記第4回転要素及び前記第3回転要素と接続され、
前記出力軸と前記第4回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記出力軸と前記第4回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第1断接手段(例えば、後述の実施形態のクラッチC1)と、
前記出力軸と前記第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記出力軸と前記第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第2断接手段(例えば、後述の実施形態のクラッチC2)と、
解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第4回転要素を固定要素に固定し前記第4回転要素の回転を制動する第1制動手段(例えば、後述の実施形態のブレーキB1)と、
解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第3回転要素を前記固定要素に固定し前記第3回転要素の回転を制動する第2制動手段(例えば、後述の実施形態のブレーキB2)と、
を備え、
前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を締結することで、第1変速段を形成可能であり、
前記第1断接手段を解放し、前記第2断接手段を締結し、前記第1制動手段を締結し、前記第2制動手段を解放することで、第2変速段を形成可能であり、
前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を締結し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放することで、第3変速段を形成可能であり、
前記第1〜第4回転要素は同一の平面(例えば、後述の実施形態の仮想平面P)を含むように配置され、
前記第1制動手段は、前記平面に対して回転軸線方向で一方側に配置され、
前記第2制動手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で一方側に、且つ、前記第1制動手段よりも前記平面に近い位置に前記第1制動手段と隣接して配置され、
前記第1断接手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で一方側に、且つ、前記第1制動手段よりも前記平面から遠い位置に配置され、
前記第2断接手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で他方側に配置されることを特徴とする有段変速機。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて
前記入力軸は、前記第1回転要素及び前記第3回転要素と接続され、
前記入力軸と前記第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記入力軸と第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第3断接手段(例えば、後述の実施形態のクラッチC3)と、
前記入力軸と前記第1回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記入力軸と第1回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第4断接手段(例えば、後述の実施形態のクラッチC4)と、
解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第1回転要素を前記固定要素に固定し前記第1回転要素の回転を制動する第3制動手段(例えば、後述の実施形態のブレーキB3)と、
を備え、
前記第1変速段は、さらに、前記第3断接手段を解放し、前記第4断接手段を締結し、前記第3制動手段を解放することで形成可能であり、
前記第2変速段は、さらに、前記第3断接手段を解放し、前記第4断接手段を締結し、前記第3制動手段を解放することで形成可能であり、
前記第1断接手段を解放し、前記第2断接手段を締結し、前記第3断接手段を締結し、前記第4断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放し、前記第3制動手段を解放することで、第4変速段を形成可能であり、
前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を解放し、前記第3断接手段を締結し、前記第4断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放し、前記第3制動手段を締結することで、第5変速段を形成可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて
前記第1回転要素は、前記第2回転要素の径方向外側に配置され、
前記第4回転要素は、前記第2回転要素の径方向内側に配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加えて
前記第4回転要素及び前記出力軸の回転軸線は、同一線上に配置され、
前記第4回転要素は、軸心に中空部(例えば、後述の実施形態の中空部56)を有する中空構造とされ、
前記中空部に、前記出力軸が挿通して配置されることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れか1項に記載の構成に加えて
前記遊星歯車機構は、サイクロイド減速機構(例えば、後述の実施形態のサイクロイド減速機10)であり、
前記第4回転要素は、偏心部(例えば、後述の実施形態の偏心部52)を有する偏心体(例えば、後述の実施形態の偏心体50)であり、
前記第2回転要素は、外周(例えば、後述の実施形態の外周31)に波形を有し、前記偏心体が挿通されて当接する貫通孔(例えば、後述の実施形態の内側貫通孔32)と、前記貫通孔の径方向外側に配置される他の貫通孔(例えば、後述の実施形態の外側貫通孔34)と、が形成され、前記駆動源の回転に伴って前記回転軸線を中心とする自転運動を行う曲線板(例えば、後述の実施形態の曲線板30)であり、
前記第1回転要素は、前記曲線板の前記外周に当接して係合し、前記曲線板に前記自転運動を生じさせる外ピン(例えば、後述の実施形態の外ピン20)であり、
前記第3回転要素は、前記他の貫通孔に嵌挿される内ピン(例えば、後述の実施形態の内ピン40)であることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、被駆動装置の入力軸は第1回転要素と接続され、駆動装置の出力軸は第4回転要素及び第3回転要素と接続され、出力軸と第4回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、出力軸と第4回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第1断接手段と、出力軸と第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、出力軸と第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第2断接手段と、解放又は締結可能とされ、締結することにより第4回転要素の回転を制動する第1制動手段と、解放又は締結可能とされ、締結することにより第3回転要素の回転を制動する第2制動手段と、を備える。
したがって、第4回転要素が入力要素となり、第1回転要素が出力要素となる第1変速段と、第3回転要素が入力要素となり、第1回転要素が出力要素となる第2変速段と、第3及び第4回転要素が入力要素となり、第1回転要素が出力要素となる第3変速段と、を形成可能である。すなわち、本発明の有段変速機は、遊星歯車機構が従来の遊星歯車機構と同様の構成要素(第1〜第4回転要素)を有するのみでありながら、3段変速が可能である。
また、第1〜第4回転要素は同一の平面上に配置され、第1断接手段は上記平面に対して回転軸線方向一方側に配置され、第2断接手段は上記平面に対して回転軸線方向他方側に配置される。このように、上記平面に対して回転軸線方向両側に第1及び第2断接手段が配置されるので、出力軸と、第4回転要素及び第3回転要素のどちらか一方若しくは両方と、を選択的に接続可能となる。
さらに、第1〜第4回転要素は同一の平面上に配置され、第1及び第2制動手段は上記平面に対して回転軸線方向で一方側に配置されるので、第1及び第2制動手段を駆動するための駆動源を集中的に配置可能となる。
請求項2に記載の発明によれば、被駆動装置の入力軸は第1回転要素及び第3回転要素と接続されており、入力軸と第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、入力軸と第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第3断接手段と、入力軸と第1回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、入力軸と第1回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第4断接手段と、解放又は締結可能とされ、締結することにより第1回転要素の回転を制動する第3制動手段と、を備える。
したがって、第3回転要素が入力要素及び出力要素となる第4変速段と、第4回転要素が入力要素となり、第3回転要素が出力要素となる第5変速段と、がさらに形成可能である。ここで、第3及び第4変速段は、共に駆動源の出力軸の回転が減速されずに被駆動源の入力軸に伝達される同一減速比の変速段である。このように、本発明の有段変速機は、遊星歯車機構が従来の遊星歯車機構と同様の構成要素(第1〜第4回転要素)を有するのみでありながら、4段変速が可能である。
請求項3に記載の発明によれば、第1回転要素が第2回転要素の径方向外側に配置され、第4回転要素が第2回転要素の径方向内側に配置される。したがって、第1回転要素が出力要素で第4回転要素が入力要素となる第1変速段、及び第1回転要素が出力要素で第3回転要素が入力要素となる第2変速段において、駆動源の出力を減速し、トルクを増大させて被駆動源に出力可能となる。
請求項4に記載の発明によれば、第4回転要素及び出力軸の回転軸線は同一線上に配置され、第4回転要素は軸心に中空部を有する中空構造であり、第4回転要素の中空部に出力軸が挿通される。したがって、回転軸線方向で第4回転要素の両側を使って、断接手段及び制動手段を配置することが可能となる。
請求項に記載の発明によれば、遊星歯車機構はサイクロイド減速機で構成されるので、遊星歯車式減速機よりも変速比を大きく取ることが可能で、径方向への拡大を抑えることが可能である。
本発明の第1実施形態に係る動力伝達機構を示すスケルトン図であり、図2に示すサイクロイド減速機をA−A´断面で示した図である。 第1実施形態のサイクロイド減速機の断面図である。 第1変速段における速度共線図である。 第2変速段における速度共線図である。 第3変速段における速度共線図である。 本発明の第2実施形態に係る動力伝達機構を示すスケルトン図であり、 第5変速段における速度共線図である。 (a)は従来の変速機を示すスケルトン図であり、(b)は当該変速機の速度共線図である。
以下、本発明に係る有段変速機の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、本実施形態の有段変速機3が適用される動力伝達機構1は、例えば自動車等の車両に設けられ、駆動源としてのモータMOTと、被駆動装置としての左右の車輪LW,RWと、モータMOTによって駆動され、モータMOTと車輪LW,RWとの間で変速比の変更を伴って動力を伝達する有段変速機3と、を備える。
有段変速機3は、モータMOTと該モータMOTによって駆動される車輪LW,RWとの動力伝達経路上に配置されており、モータMOTの出力軸Sから伝達される動力を変速して、ディファレンシャルギヤDIFFを介して、車輪LW,RWの入力軸としてのドライブシャフトLD,RDに伝達する。
また、有段変速機3は、遊星歯車機構としてのサイクロイド減速機10を有している。図2も参照し、サイクロイド減速機10は、第1回転要素としての外ピン20と、外ピン20の径方向内側に配置される第2回転要素としての曲線板30と、第3回転要素としての内ピン40と、曲線板30の径方向内側に配置される第4回転要素としての偏心体50と、を有する。内ピン40は、外ピン20の径方向内側且つ偏心体50の径方向外側に配置され、曲線板30を公転可能に支持する。また、曲線板30は、外ピン20及び偏心体50と当接する。これら外ピン20,曲線板30,内ピン40,及び偏心体50は、サイクロイド減速機10の回転軸線と直交する仮想平面P上に配置されており、回転軸線方向において互いにオーバーラップしている。
偏心体50は、回転軸線方向に延在する回転軸部51と、回転軸部51の回転軸線方向中間部に一体に形成されて、回転軸部51の軸心から偏心量eだけ偏心した偏心部52と、を有すると共に、回転軸線が出力軸Sの回転軸線と同一線上になるように配置され、軸心にモータMOTの出力軸Sを挿通可能な中空部56を有する中空構造とされている。偏心部52の外周部には、軸受53が設けられており、当該軸受53の複数のころ54は、曲線板30の内側貫通孔32(後述)に当接し、曲線板30を回転自在に支持する。したがって、曲線板30は、サイクロイド減速機10の回転軸線を中心として偏心回転運動(自転運動)することが可能である。
曲線板30は、回転軸心で回転軸線方向一端側面から他端側面に貫通して、偏心体50が挿通されて当接する内側貫通孔32と、内側貫通孔32の径方向外側において回転軸線方向一端側面から他端側面に貫通する外側貫通孔34と、が形成され、外周31にエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される波形を有している。外側貫通孔34は、曲線板30の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に複数個設けられており、その内部に内ピン40が嵌通される。
内ピン40は、サイクロイド減速機10の回転軸線を中心とする円周上に等間隔に設けられ、複数の外側貫通孔34を嵌通する複数のピン42と、複数のピン42の回転軸線方向両側から径方向内側に延びる略円環形状の一対のフランジ44と、から構成される。一対のフランジ44の径方向内側端部は、軸受58を介して、偏心体50の回転軸部51に相対回転可能に支持される。
外ピン20は、回転自在に配置された略円環状のピンホルダー22と、ピンホルダー22に周方向で等間隔に設けられた複数のピン24と、を有している。ピンホルダー22は、その内径が内ピン40の外周面に沿って回転軸線方向他端側に向かうに従って縮径するように形成されており、回転軸線方向他端部に設けられたファイナルギヤ26によって、外ピン20の回転動力がディファレンシャルギヤDIFFを介してドライブシャフトLD,RDに伝達される。また、複数のピン24は、曲線板30の外周31に当接して係合し、曲線板30にサイクロイド減速機10の回転軸線周りの自転運動を生じさせる。
モータMOTの出力軸Sは、回転軸線方向他端側に延びて偏心体50の中空部56を挿通しており、回転軸線方向両端部において偏心体50及び内ピン40と接続可能とされている。
仮想平面Pに対して回転軸線方向で一方側(図1中、左側)に形成された出力軸Sと偏心体50との動力伝達経路上には、解放又は締結することにより、出力軸Sと偏心体50とを遮断状態又は接続状態にする第1断接手段としてのクラッチC1が設けられている。クラッチC1は、出力軸Sの回転軸線方向一端部から径方向外側に延在する一端側クラッチ部材SC1と、偏心体50の回転軸線方向一端部から径方向外側に延在するクラッチ部材50C1と、から構成されており、これらのクラッチ部材SC1,50C1同士を解放又は締結することにより、出力軸Sと偏心体50とを遮断状態又は接続状態にする。
仮想平面Pに対して回転軸線方向で他方側(図1中、右側)に形成された出力軸Sと内ピン40との動力伝達経路上には、解放又は締結することにより、出力軸Sと内ピン40とを遮断状態又は接続状態にする第2断接手段としてのクラッチC2が設けられている。クラッチC2は、出力軸Sの回転軸線方向他端部から径方向外側に延在する他端側クラッチ部材SC2と、内ピン40のフランジ44から回転軸線方他端側に延在するクラッチ部材40C2と、を有しており、これらのクラッチ部材SC2,40C2同士を解放又は締結することにより、出力軸Sと内ピン40とを遮断状態又は接続状態にする。
さらに、有段変速機3は、仮想平面Pに対して回転軸線方向で一方側において、偏心体50の回転を制動可能な第1制動手段としてのブレーキB1と、内ピン40の回転を制動可能な第2制動手段としてのブレーキB2と、を備えている。ブレーキB1は、偏心体50の回転軸線方向一端側から径方向外側に延在するブレーキ部材50B1と、不図示のハウジングに設けられ、ブレーキ部材50B1と解放又は締結可能であり、締結することにより偏心体50の回転を制動する制動部材HB1と、を有しており、ブレーキB2は、内ピン40の回転軸線方向一端側から径方向外側に延在するブレーキ部材40B2と、不図示のハウジングに設けられ、ブレーキ部材40B2と解放又は締結可能であり、締結することにより内ピン40の回転を制動する制動部材HB2と、を有している。制動部材HB1,HB2は、不図示の駆動源によって駆動されることで、例えば油圧駆動の場合は油圧回路によって駆動されることで、ブレーキ部材50B1,40B2と解放又は締結可能とされている。
このように構成された本実施形態の有段変速機3は、クラッチC1,C2及びブレーキB1,B2を解放又は締結することにより、3段変速を可能とする。より具体的には、表1に示すように、クラッチC1を締結し、クラッチC2を解放し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を締結することで第1変速段を形成可能であり、クラッチC1を解放し、クラッチC2を締結し、ブレーキB1を締結し、ブレーキB2を解放することで、第2変速段を形成可能であり、クラッチC1を締結し、クラッチC2を締結し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を解放することで、第3変速段を形成可能である。なお、表1において、○は締結状態であることを、×は解放状態であることをそれぞれ示している。
Figure 0005894810
ここで、本実施形態のサイクロイド減速機10の呼び減速比をNとすると、図3に示すように第1変速段においては、偏心体50が入力要素、外ピン20が出力要素、減速比がN+1となる。また、図4に示すように第2変速段においては、内ピン40が入力要素、外ピン20が出力要素、減速比が(N+1)/Nとなる。したがって、第2変速段は第1変速段に比べて高速用の変速段となる。また、図5に示すように第3変速段においては、偏心体50及び内ピン40が入力要素、外ピン20が出力要素となり、すべての要素50,40,20が同一速度で回転し、減速比が1となる。したがって、第3変速段は第1,第2変速段よりも高速用の変速段となる。
以上、説明したように、本実施形態の有段変速機3によれば、車輪LW,RWのドライブシャフトLD,RDは外ピン20と接続され、モータMOTの出力軸は偏心体50及び内ピン40と接続され、出力軸Sと偏心体50との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、出力軸Sと偏心体50とを遮断状態又は接続状態にするクラッチC1と、出力軸Sと内ピン40との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、出力軸Sと内ピン40とを遮断状態又は接続状態にするクラッチC2と、解放又は締結可能とされ、締結することにより偏心体50の回転を制動するブレーキB1と、解放又は締結可能とされ、締結することにより内ピン40の回転を制動するブレーキB2と、を備える。
したがって、偏心体50が入力要素となり、外ピン20が出力要素となる第1変速段と、内ピン40が入力要素となり、外ピン20が出力要素となる第2変速段と、偏心体50及び内ピン40が入力要素となり、外ピン20が出力要素となる第3変速段と、を形成可能である。すなわち、本発明の有段変速機3は、遊星歯車機構としてのサイクロイド減速機10が従来の遊星歯車機構と同様の構成要素(外ピン20,曲線板30,内ピン40,偏心体50)を有するのみでありながら、3段変速が可能である。
また、外ピン20が曲線板30の径方向外側に配置され、偏心体50が曲線板30の径方向内側に配置される。したがって、外ピン20が出力要素で偏心体50が入力要素となる第1変速段、及び外ピン20が出力要素で内ピン40が入力要素となる第2変速段において、モータMOTの出力を減速し、トルクを増大させて車輪LW,RWに出力可能となる。
また、偏心体50及び出力軸Sの回転軸線は同一線上に配置され、偏心体50は軸心に中空部56を有する中空構造であり、中空部56には出力軸Sが挿通される。したがって、回転軸線方向で偏心体50の両側を使って、クラッチC1,C2及びブレーキB1,B2を配置することが可能となる。
また、外ピン20,曲線板30,内ピン40,及び偏心体50は同一の仮想平面P上に配置され、クラッチC1は仮想平面Pに対して回転軸線方向一方側に配置され、クラッチC2は仮想平面Pに対して回転軸線方向他方側に配置される。このように、仮想平面Pに対して回転軸線方向両側にクラッチC1,C2が配置されるので、出力軸Sと、偏心体50及び内ピン40のどちらか一方若しくは両方と、を選択的に接続可能となる。
また、外ピン20,曲線板30,内ピン40,及び偏心体50は同一の仮想平面P上に配置され、ブレーキB1,B2は仮想平面Pに対して回転軸線方向で一方側に配置されるので、ブレーキB1,B2を駆動するための駆動源を集中的に配置可能となる。
また、遊星歯車機構としてサイクロイド減速機を適用したので、遊星歯車式減速機よりも変速比を大きく取ることが可能で、径方向への拡大を抑えることが可能である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る有段変速機について説明する。なお、本実施形態の有段変速機は、第1実施形態の有段変速機と基本的構成を同一とするので、同一部分に同一符号を付すことにより説明を省略又は簡略化し、相違部分を中心に説明する。
図6に示すように、本実施形態の有段変速機3は、モータMOTの出力軸Sの回転軸線方向他方側(図6中、右側)に、回転軸線が出力軸Sの回転軸線と同一線上となるように回転シャフト60が配置されている。回転シャフト60の回転軸線方向他端部には、径方向外側に延在するファイナルギヤ66が設けられており、回転シャフト60の回転動力は、ファイナルギヤ66やディファレンシャルギヤDIFFを介してドライブシャフトLD,RDに伝達される。
また、回転シャフト60は、内ピン40及び外ピン20と接続可能とされる。回転シャフト60と内ピン40との動力伝達経路上、すなわち、ドライブシャフトLD,RWと内ピン40の動力伝達経路上には、解放又は締結することにより、ドライブシャフトLD,RDと内ピン40とを遮断状態又は接続状態とする第3断接手段としてのクラッチC3が設けられている。クラッチC3は、回転シャフト60の回転軸線方向一端部から径方向外側に延在するクラッチ部材60C3と、内ピン40のフランジ44から回転軸線方他端側に延在し、クラッチ部材40C2よりも回転軸線方向他端側に形成された他のクラッチ部材40C3と、を有しており、これらのクラッチ部材60C3,40C3同士を解放又は締結することにより、回転シャフト60(ドライブシャフトLD,RW)と内ピン40とを遮断状態又は接続状態にする。
また、回転シャフト60と外ピン20との動力伝達経路上、すなわち、ドライブシャフトLD,RWと外ピン20の動力伝達経路上には、解放又は締結することにより、ドライブシャフトLD,RDと外ピン20とを遮断状態又は接続状態とする第4断接手段としてのクラッチC4が設けられている。クラッチC4は、回転シャフト60の回転軸線方向一端側から径方向外側に延在するクラッチ部材60C4と、外ピン20のピンホルダー22の回転軸線方向他端部から径方向内側に延在するクラッチ部材20C4と、を有しており、これらのクラッチ部材60C4,20C4同士を解放又は締結することにより、回転シャフト60(ドライブシャフトLD,RW)と外ピン20とを遮断状態又は接続状態にする。
さらに、有段変速機3は、仮想平面P上において、外ピン20の回転を制動可能な第3制動手段としてのブレーキB3を備えている。ブレーキB3は、外ピン20のピンホルダー22の回転軸線方向一端部から径方向外側に延在するブレーキ部材20B3と、不図示のハウジングに設けられ、ブレーキ部材20B3と解放又は締結可能であり、締結することにより外ピン20の回転を制動する制動部材HB3と、を有している。制動部材HB3は、他の制動部材HB1,HB2と同様に、不図示の駆動源によって駆動されることで、ブレーキ部材20B3と解放又は締結可能とされている。
このように構成された本実施形態の有段変速機3は、クラッチC1,C2,C3,C4及びブレーキB1,B2,B3を解放又は締結することにより、4段変速を可能とする。より具体的には、表2に示すように、クラッチC1を締結し、クラッチC2を解放し、クラッチC3を解放し、クラッチC4を締結し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を締結し、ブレーキB3を解放することで第1実施形態と同様の第1変速段(図3参照。)を形成可能であり、クラッチC1を解放し、クラッチC2を締結し、クラッチC3を解放し、クラッチC4を締結し、ブレーキB1を締結し、ブレーキB2を解放し、ブレーキB3を解放することで第1実施形態と同様の第2変速段(図4参照。)を形成可能であり、クラッチC1を締結し、クラッチC2を締結し、クラッチC3を解放し、クラッチC4を締結し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を解放し、ブレーキB3を解放することで第1実施形態と同様の第3変速段(図5参照。)を形成可能であり、クラッチC1を解放し、クラッチC2を締結し、クラッチC3を締結し、クラッチC4を解放し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を解放し、ブレーキB3を解放することで第4変速段を形成可能であり、クラッチC1を締結し、クラッチC2を解放し、クラッチC3を締結し、クラッチC4を解放し、ブレーキB1を解放し、ブレーキB2を解放し、ブレーキB3を締結することで第5変速段を形成可能である。
Figure 0005894810
第4変速段においては、内ピン40は、出力軸S及び回転シャフト60に接続するので、入力要素及び出力要素としてはたらく。したがって、出力軸S、内ピン40、及び回転シャフト60が同一速度で回転し、減速比が1となる。また、図7に示すように第5変速段においては、偏心体50が入力要素、内ピン40が出力要素となり、減速比が−Nとなるので、第5変速段は後退用の変速段となる。
ここで、第3及び第4変速段は、共に減速比が1であるが、第3変速段においては偏心体50,内ピン40,外ピン20が同一速度で回転するのに対し、第4変速段においては内ピン40が回転するのみで、偏心体50及び外ピン20は回転しないので、減速比を1とするときは、容易に実現可能な第4変速段を用いることが望ましい。また、第5変速段においては、モータMOTの出力軸Sを逆方向に駆動することによって、減速比Nを設定可能である。
以上、説明したように本実施形態の有段変速機3によれば、ドライブシャフトLD,RDは外ピン20及び内ピン40と接続されており、ドライブシャフトLD,RDと内ピン40との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、ドライブシャフトLD,RDと内ピン40とを遮断状態又は接続状態にするクラッチC3と、ドライブシャフトLD,RDと外ピン20との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、ドライブシャフトLD,RDと外ピン20とを遮断状態又は接続状態にするクラッチC4と、解放又は締結可能とされ、締結することにより外ピン20の回転を制動するブレーキB3と、を備える。
したがって、内ピン40が入力要素及び出力要素となる第4変速段と、偏心体50が入力要素となり、内ピン40が出力要素となる第5変速段と、がさらに形成可能である。ここで、第3及び第4変速段は、共にモータMOTの出力軸Sの回転が減速されずに車輪LW,RWのドライブシャフトLD,RDに伝達される変速段である。このように、本発明の有段変速機3は、遊星歯車機構としてのサイクロイド減速機10が従来の遊星歯車機構と同様の構成要素(外ピン20、曲線板30、内ピン40、偏心体50)を有するのみでありながら、4段変速が可能である。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、有段変速機3に適用される遊星歯車機構は、サイクロイド減速機に限定されず、遊星歯車式減速機であってもよい。この場合、遊星歯車式減速機は、第1回転要素としてのリングギヤと、リングギヤと噛合する第2回転要素としてのプラネタリギヤと、プラネタリギヤを公転可能の支持する第3回転要素としてのプラネタリキャリアと、プラネタリギヤと噛合する第4回転要素としてのサンギヤと、を備える。このように構成した場合であっても、上述の実施形態のように断接手段や制動手段等が設けられる限り、同様の効果を奏することが可能である。
また、偏心体50には、偏心運動に起因する振動を打ち消すために、複数の偏心部52が位相を変えて設けられる構成としてもよい。例えば、偏心体50に、3つの偏心部52を設ける場合には、それぞれ120°ずつ位相を変えて設けられる。
1 動力伝達機構
3 有段変速機
10 サイクロイド減速機(遊星歯車機構)
20 外ピン(第1回転要素)
20B3 ブレーキ部材
20C4 クラッチ部材
22 ピンホルダー
24 ピン
26 ファイナルギヤ
30 曲線板(第2回転要素)
31 外周(外周)
32 内側貫通孔(貫通孔)
34 外側貫通孔(貫通孔)
40 内ピン(第3回転要素)
40B2 ブレーキ部材
40C2,40C3 クラッチ部材
42 ピン
44 フランジ
50 偏心体(第4回転要素)
50B1 ブレーキ部材
50C1 クラッチ部材
51 回転軸部
52 偏心部
53 軸受
56 中空部
58 軸受
60 回転シャフト
60C3,60C4 クラッチ部材
66 ファイナルギヤ
B1 ブレーキ(第1制動手段)
B2 ブレーキ(第2制動手段)
B3 ブレーキ(第3制動手段)
C1 クラッチ(第1断接手段)
C2 クラッチ(第2断接手段)
C3 クラッチ(第3断接手段)
C4 クラッチ(第4断接手段)
HB1,HB2,HB3 制動部材
MOT モータ(駆動源)
LW,RW 車輪(被駆動装置)
LD,RD ドライブシャフト(入力軸)
P 仮想平面(平面)
S 出力軸(出力軸)
SC1,SC2 クラッチ部材

Claims (5)

  1. 駆動源と該駆動源によって駆動される被駆動装置との動力伝達経路上に配置され、前記駆動源の出力軸から伝達される動力を変速して、前記被駆動装置の入力軸に伝達する有段変速機であって、
    互いに差動回転を行う第1回転要素と、第2回転要素と、第3回転要素と、第4回転要素と、を有する遊星歯車機構を備え、
    前記第3回転要素は、第2回転要素を公転可能に支持し、
    前記第2回転要素は、前記第1回転要素及び前記第4回転要素と当接し、
    前記入力軸は、前記第1回転要素と接続され、
    前記出力軸は、前記第4回転要素及び前記第3回転要素と接続され、
    前記出力軸と前記第4回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記出力軸と前記第4回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第1断接手段と、
    前記出力軸と前記第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記出力軸と前記第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第2断接手段と、
    解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第4回転要素を固定要素に固定し前記第4回転要素の回転を制動する第1制動手段と、
    解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第3回転要素を前記固定要素に固定し前記第3回転要素の回転を制動する第2制動手段と、
    を備え、
    前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を締結することで、第1変速段を形成可能であり、
    前記第1断接手段を解放し、前記第2断接手段を締結し、前記第1制動手段を締結し、前記第2制動手段を解放することで、第2変速段を形成可能であり、
    前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を締結し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放することで、第3変速段を形成可能であり、
    前記第1〜第4回転要素は同一の平面を含むように配置され、
    前記第1制動手段は、前記平面に対して回転軸線方向で一方側に配置され、
    前記第2制動手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で一方側に、且つ、前記第1制動手段よりも前記平面に近い位置に前記第1制動手段と隣接して配置され、
    前記第1断接手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で一方側に、且つ、前記第1制動手段よりも前記平面から遠い位置に配置され、
    前記第2断接手段は、前記平面に対して前記回転軸線方向で他方側に配置されることを特徴とする有段変速機。
  2. 前記入力軸は、前記第1回転要素及び前記第3回転要素と接続され、
    前記入力軸と前記第3回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記入力軸と第3回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第3断接手段と、
    前記入力軸と前記第1回転要素との動力伝達経路上に配置され、解放又は締結することにより、いずれも回転要素である前記入力軸と第1回転要素とを遮断状態又は接続状態にする第4断接手段と、
    解放又は締結可能とされ、締結することにより前記第1回転要素を前記固定要素に固定し前記第1回転要素の回転を制動する第3制動手段と、
    を備え、
    前記第1変速段は、さらに、前記第3断接手段を解放し、前記第4断接手段を締結し、前記第3制動手段を解放することで形成可能であり、
    前記第2変速段は、さらに、前記第3断接手段を解放し、前記第4断接手段を締結し、前記第3制動手段を解放することで形成可能であり、
    前記第1断接手段を解放し、前記第2断接手段を締結し、前記第3断接手段を締結し、前記第4断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放し、前記第3制動手段を解放することで、第4変速段を形成可能であり、
    前記第1断接手段を締結し、前記第2断接手段を解放し、前記第3断接手段を締結し、前記第4断接手段を解放し、前記第1制動手段を解放し、前記第2制動手段を解放し、前記第3制動手段を締結することで、第5変速段を形成可能であることを特徴とする請求項1に記載の有段変速機。
  3. 前記第1回転要素は、前記第2回転要素の径方向外側に配置され、
    前記第4回転要素は、前記第2回転要素の径方向内側に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の有段変速機。
  4. 前記第4回転要素及び前記出力軸の回転軸線は、同一線上に配置され、
    前記第4回転要素は、軸心に中空部を有する中空構造とされ、
    前記中空部に、前記出力軸が挿通して配置されることを特徴とする請求項3に記載の有段変速機。
  5. 前記遊星歯車機構は、サイクロイド減速機構であり、
    前記第4回転要素は、偏心部を有する偏心体であり、
    前記第2回転要素は、外周に波形を有し、前記偏心体が挿通されて当接する貫通孔と、前記貫通孔の径方向外側に配置される他の貫通孔と、が形成され、前記駆動源の回転に伴って前記回転軸線を中心とする自転運動を行う曲線板であり、
    前記第1回転要素は、前記曲線板の前記外周に当接して係合し、前記曲線板に前記自転運動を生じさせる外ピンであり、
    前記第3回転要素は、前記他の貫通孔に嵌挿される内ピンであることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の有段変速機。
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