JP5894468B2 - プロテクタ - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に配索されるワイヤハーネスを保護するプロテクタに関するものである。
自動車は、様々な機能実現のために高度の電子制御が要求される。また、この電子制御を実現するために、車体には、CPU等の制御部、各種のセンサ、モータ等の駆動部、等が多数車体に設置される。従って、制御部、各種センサ、モータ、等の電気接続に多数本の電線が必要になる。また、これらの電線を配索するために、端末にコネクタを接続したワイヤハーネスが用いられる。
ところで、ワイヤハーネスの車体への配索に際しては、このワイヤハーネスと周囲の器物との接触を回避する必要がある。このため、このワイヤハーネスを収納して保護するためのプロテクタが車体に設置される。このプロテクタは、例えば合成樹脂の射出成形によって樋形や箱形に製造される。
図5は、かかるプロテクタの従来例を示す。図5において、プロテクタ7は、全体としてT字形状をなし、プロテクタ本体7Aに蓋7Bを一体に組み付けた構成である(特許文献1を参照。)。プロテクタ本体7Aは、樋状の縦凹部7aと、この縦凹部7aの先端に連結され、縦凹部7aに対してほぼ直交するように延出される樋状の一側凹部7bと、この縦凹部7aの先端に連結され、縦凹部7aに対してほぼ直交し、かつ一側凹部7bと反対方向に延出される樋状の他側凹部7cとを備えている。プロテクタ本体7Aの縦凹部7aの他端、すなわち一側凹部7bと他側凹部7cが連結された側とは反対側の端部、には、ワイヤハーネスW/Hをテープ固定するための固定用舌状部7dが設けられている。
また、プロテクタ本体7Aの他側凹部7cには、後述するクランプ8を係止するための係止穴7eが、該プロテクタ本体7Aを板厚方向に貫通するように設けられている。この係止穴7eは長穴形状であって、プロテクタ本体7Aの他側凹部7cの長手方向にその長軸方向が向いている。この係止穴7eを設ける位置は、ワイヤハーネスW/H−2とW/H−3の分岐箇所の近傍である。
一方、プロテクタ7の蓋7Bは、プロテクタ本体7Aと対応する形状であって、プロテクタ本体7Aと蓋7Bは、ロック手段10a、10bにより一体に組付け可能になっている。
ワイヤハーネスW/H−2とW/H−3の分岐部の近傍に、図6に示すようなクランプ8が取り付ける。このクランプ8は、細長い帯状で可撓性を有するバンド部8aと、このバンド部8aを挿入して所要の締付位置で係止する基部8bを備えている。また、基部8bの上方側には丸棒状の軸部8cが突設され、この軸部8cの先端部分には上記係止穴7eに差込係止するための係止部8dが設けられている。
前記構成のプロテクタ7では、プロテクタ本体7Aの縦凹部7aにワイヤハーネスW/Hを収容する。一方、一側凹部7bにワイヤハーネスW/H−1を、他側凹部7cにワイヤハーネスW/H−2を、ワイヤハーネスW/Hを分岐して収容する。また、他側凹部7cでは、ワイヤハーネスW/H−2をさらにワイヤハーネスW/H−3に分岐させる。そして、縦凹部7aに収容されたワイヤハーネスW/Hを、縦凹部7aの固定用舌状部7dに粘着テープ3で固定する。さらに、ワイヤハーネスW/H−1とW/H−2の分岐部の近傍を結束具(図示しない)で結束する。
次に、ワイヤハーネスW/H−2とワイヤハーネスW/H−3との分岐部近傍にクランプ8を取り付ける。具体的には、クランプ8のバンド部8aを前記分岐部近傍のワイヤハーネスW/Hに巻き付けた後、基部8bにバンド部8aを挿入して締付け固定する。この状態で係止部8dを上記プロテクタ本体7Aの係止穴7eに挿入して差込係止する。このように、クランプ9の係止部8dを係止穴7eに差し込むだけで、ワイヤハーネスW/H−2とW/H−3の分岐部の直前がプロテクタ本体7Aにワンタッチで固定することができる。
特開平9‐121422号公報
上述した従来のプロテクタは、解決すべき以下の問題を有している。
即ち、ワイヤハーネスW/Hを保持したクランプ8を係止させる係止穴7eが、プロテクタ本体7Aまたは蓋7Bの所要箇所に必要になる。このため、ワイヤハーネスW/Hの配索形態に合ったプロテクタ本体7Aや蓋7B上の所定位置に、1個または複数個の前記係止穴7eを穿設する必要がある。係止穴7eの設置によってプロテクタ本体7Aや蓋7Bの強度が低下し外力を受けて撓み変形する虞がある。このため、プロテクタに穿設される穴の数はできる限り少ないことが好ましい。
さらに、プロテクタ7をワイヤハーネスW/Hに組付ける作業をするにあたっては、治具図板の治具を貫通孔7fに挿通して、プロテクタ本体7Aを治具にセットする(特許文献の図3参照。)。このため、プロテクタ本体7Aには、上述した係止穴7e以外に貫通孔7fが形成される。この結果、プロテクタ本体7Aや蓋7Bの強度が一層低下する虞がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プロテクタに穴を設ける必要を低減させて、プロテクタの強度低下を回避するとともに、周辺の器物等からの干渉を受けても変形せず、さらにハーネスプロテクタを簡単かつ安全に収納スペースに保持させることがきることがきるプロテクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るプロテクタは、下記(1)〜()を特徴としている。
(1) 底壁と、該底壁の両側に立設された側壁とを有し、これらの底壁および側壁によって形成された樋状の収納スペースにワイヤハーネスを収納するプロテクタであって、
記側壁の少なくとも一部が、外壁と、該外壁に対向する内壁と、の2重構造であり、
前記外壁および前記内壁間に形成される溝部は、ワイヤハーネス製造治具のフォークが係合可能な形状、サイズであること。
(2) 上記(1)の構成のプロテクタであって、
前記底壁および前記側壁によって形成される収納スペースは、前記ワイヤハ−ネスに倣った形態をなすこと。
) 上記(1)または(2)の構成のプロテクタであって、
前記外壁および前記内壁には、該外壁および該内壁に作用する外力に対して補強する湾曲部が設けられていること。
) 上記(1)から()のいずれか一つの構成のプロテクタであって、
前記外壁および前記内壁が、天壁を介して連設され、
前記天壁には、該天壁に作用する外力に対し補強する湾曲部が設けられていること。
) 上記(1)から()のいずれか一つの構成のプロテクタであって、
前記外壁の下縁には、該外壁に対して交差する方向に延びる補強フランジが設けられていること。
) 上記(1)から()のいずれか一つの構成のプロテクタであって、
前記底壁には、該底壁に作用する外力に対し補強する湾曲部が設けられていること。
上記(1)の構成によれば、側壁は外壁と内壁の2重構成部分によって強度が高められる。このため、ワイヤハーネスの組付け作業時等に外力或いは周辺部品からの干渉を受けることによってもハーネスプロテクが変形することはなく、各側壁間に設置されたワイヤハーネスが損傷しないように保護することができる。また、可撓性樹脂の成形品である外壁および内壁はそれぞれ弾性を持つため、プロテクタを各側壁の内壁間に簡単かつ安全に保持させることがきる。
加えて、前記フォークを前記溝部に係合することで、プロテクタをフォーク上に容易に支持させることができ、続くワイヤハーネスの組み付け作業をスムースかつ効率的に進めることができる。さらに、治具板上に配索する際にフォークに挿通される、プロテクタの板厚方向に貫通する孔を設ける必要がないため、その孔が不要になった分、プロテクタの強度が高まる。
上記(2)の構成によれば、前記ワイヤハーネスを各側壁間に押し込むように底壁上に設置する操作だけで、このワイヤハーネスを各側壁間および底壁上に適度な摩擦を持つように保持させることができる。
上記()の構成によれば、側壁に作用する外力によって側壁が挫屈変形しないように補強できる。
上記()の構成によれば、側壁の厚み方向に受ける外力によって、この側壁の外壁および内壁がその側壁の厚み方向に潰れないように補強できる。
上記()の構成によれば、前記側壁と底壁および前記フランジ片とが連続する部位を中心として、側壁が倒れる方向に変形しないように補強できる。
上記()の構成によれば、ワイヤハーネスが比較的重量であっても、前記底板上にこのワイハーネスを安定的に支持でき、また各側壁とともに適度な摩擦接触をワイヤハーネスとの間に維持し、ワイヤハーネスの保持を安定に維持できる。
本発明によれば、収納スペースを画成する各側壁は外壁と内壁との2重構造であるため、側壁の強度が高められる。また、外壁および内壁自体が持つ弾性(反発力)を利用でき、各側壁間に押し込まれたワイヤハーネスを安定保持することができる。さらに、治具板上に配索する際にフォークに挿通される、プロテクタの板厚方向に貫通する孔を設ける必要がないため、その孔が不要になった分、プロテクタの強度が高まる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態にかかるプロテクタを示す斜視図である。 図2は、図1に示すプロテクタの下面斜視図である。 図3は、図1中のプロテクタの一部を概念的に示すA‐A断面図である。 図4は、図1中のプロテクタにワイヤハーネスを収納した状態を示す斜視図である。 図5は、従来のプロテクタを示す斜視図である。 図6は、図5におけるプロテクタの一部を拡大して示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかるプロテクタを、図1乃至図4を参照して説明する。
図1において、プロテクタ11は自動車の電装回路に用いられるワイヤハーネスWHを保護するものである。このプロテクタ11は、ワイヤハーネスWHの配索に際し、ワイヤハーネスWHの周辺の器物との干渉防止、ワイヤハーネスWH自体の汚損防止、車体への取り付け容易化の各機能を持つ。プロテクタ11は、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂の成形によって、ワイヤハーネスWHの収納および保持が可能な形態、サイズに作られる。
一方、このワイヤハーネスWHは、図4に示すように複数本の導体(電線)を束ねた幹線27aと、この幹線27aの途中で2本に分岐された分岐線27b、27cとからなる。これらの分岐線27b、27cもまた複数本の電線を束ねたものである。幹線27aおよび分岐線27b、27cそれぞれの外周には絶縁性の粘着テープや熱収縮チューブが被覆される。このワイヤハーネスWHは僅かではあるが曲げ操作が可能な硬さを持つ。従って、この曲げ操作によってワイヤハーネスWHを所定曲げ形状に整えることができる。この結果、ワイヤハーネスWHは、プロテクタ11の収納スペース15に沿うように(倣うように)設置可能になる。なお、このプロテクタ11の収納スペース15は、ワイヤハーネスWHの幹線27aと2本の分岐線27b、27cとを収納および保持可能な形態、サイズを持つ。
次に本発明の一実施形態にかかるプロテクタの構造を詳細に説明する。プロテクタ11は、底壁12と、この底壁12の両側に立設された側壁13、14とを有する。ワイヤハーネスWHは、これらの底壁12および側壁13、14によって形成された樋状の前記収納スペース15内に、図4に示すように収納される。前記側壁13、14は互いに水平方向に対向し、底壁12とともに、幹線路Xとこの幹線路Xから分岐された2本の分岐路Y、Zとを形成している。この幹線路Xおよび分岐路Y、ZはワイヤハーネスWHの前記収納スペース15に対応する。なお、これらの幹線路Xおよび分岐路Y、Zは、上方に開放されている。
分岐路Y、Zは、対向する側壁13、14と、これらの側壁13、14間に設けられた分岐壁16とによって隔成されている。幹線路Xの端部(図1中左方に位置する端部)および分岐路Y、Zの端部(図1中右方に位置する端部)は、収納スペース15に収納されたワイヤハーネスWHの長手方向にそれぞれ開放されている。側壁13、14は、前述のような収納スペース15に収容されたワイヤハーネスWHを所定の摩擦力で保持可能な間隔を保って、対向配置されている。
また、側壁13、14はワイヤハーネスWHの形状に倣った形態、具体的には図示のように、緩くS字状にうねる形態に整形されている。ワイヤハーネスWHは前述のとおり複数本の電線を束ねたものである。このワイヤハーネスWHは前述のように手作業等でその曲げ形状を調整することができる。この曲げ形状の調整によってワイヤハーネスWHをプロテクタ11の収納スペース15内に簡単、容易に挿入でき、側壁13、14相互の挟圧力によってその挿入状態を保持させることができる。
底壁12の上面は、全体に略平坦であるが、幹線路Xおよび分岐路Y、Zの各端部に向かって僅かに傾斜する複数の傾斜面Kを有する。この底壁12には、これの幅方向に複数本の長細い湾曲部としての凹状部17が一体に設けられている。凹状部17は底壁12を隆起するように形成された凸部であり、凹状部17は底壁12を穿つように形成された凹部である。これらの凹状部17は、底壁12に作用する外力によって底壁12が変形するのを防止する。
側壁13、14は、所定の厚みを有し、その側壁13、14の外側面、内側面および天部面から構成される。側壁13、14の内側面とは、側壁13、14における収納スペース15に向かい合う面であり、側壁13、14の外側面とは、側壁13、14における収納スペース15に向かい合わない面であり、側壁13、14の天部面とは、側壁13、14における該側壁13、14が立設する上方向に位置する面である。外側面、内側面および天部面には、それぞれの面に穿設され、該面が延設された方向に延びる凹状部18が形成されている。側壁14の一端部には、この側壁14とともに矩形枠を形成するコ字状壁19が連設されている。このコ字状壁19で囲まれた領域の底部は、前記底壁12とほぼ同一面上に位置する底壁12aとなっている。なお、このコ字状壁19の内側面には、該内側面を隆起するように形成された、上下方向に延びる、複数本の長細い湾曲部としての突条20が設けられている。コ字状壁19の内側面とは、矩形枠に囲まれる空間に向かい合う面である。また、コ字状壁19の外側面には、上下方向に延びる複数本の長細い湾曲部としての凹状部21が設けられている。コ字状壁19の外側面とは、矩形枠に囲まれる空間に向かい合わない面である。凹状部17、凹状部18、21は各壁12、13、14、19の形状、サイズに応じた厚み、形態とされている。
底壁12には、この底壁12の一端と分岐壁16の近傍に、ワイヤハーネスWHを保持したクランプ(図示せず。)を係止させる取り付け孔22、23が形成されている。取り付け孔22は長円形であり、取り付け孔23は円形である。長円の取り付け孔22は、これに通されたクランプに対し、プロテクタ11の位置をその取り付け孔23の長手方向に微調整可能にする。
側壁13、14は、図2および図3に示すような溝部24、25を持つ。これらのうち側壁13は溝部24を介在する外壁13aおよび内壁13bと、これらの外壁13aおよび内壁13bの端部を架橋する狭幅の天壁13cとからなる。側壁14は、溝部25を介在する外壁14aおよび内壁14bと、これらの外壁14aと内壁14bの端部を架橋する狭幅の天壁14cとからなる。このように構成された外壁13aおよび内壁13bは、互いに対向する。同様に、外壁14aおよび内壁14bもまた、互いに対向する。
外壁13a、14a、内壁13b、14bおよび天壁13c、14cには、前述のような複数本の凹状部18が形成されている。このため、これらの外壁13a、14a、内壁13b、14bおよび天壁13c、14cは、各壁に作用する外力に対する強度が高められ、挫屈や変形が防止される。また、側壁13は外壁13aおよび内壁13bの2重構造により、また側壁14は外壁14aおよび内壁14bの2重構造により、それぞれ強度が高められる。また、この2重構造によって、可撓性樹脂からなる外壁13a、14aおよび内壁13b、14bには適度の弾性(反発力)が付与される。
そこで、側壁13、14間の上方からワイヤハーネスWHを軽く押すようにして収納スペース15内に収納することで、ワイヤハーネスWHを各側壁13、14の内壁13b、14b間に弾性保持させることが可能になる。従って、ワイヤハーネスWHは収納スペース15内に安定保持される。
さらに、前記外壁13aおよび内壁13b間の溝部24、前記外壁14aおよび内壁14b間の溝部25は、それぞれワイヤハーネス製造治具のフォークが係合可能な形状、サイズである。治具板上にプロテクタを配索する際にこのフォークを前記溝部24、25に差し込むことで、プロテクタ11を安定的に治具板上に支持できる。治具板上のフォークに溝部24、25を差し込むだけでプロテクタを治具板上に固定できるため、ワイヤハーネスWHに対するプロテクタ11の組み付けをスムースかつ効率的に進めることができる。このように、治具板上に配索する際にフォークに挿通される、プロテクタの板厚方向に貫通する孔を、従来のプロテクタのように設ける必要がないため、その孔が不要になった分、プロテクタの強度が高まる。尚、前記溝部24、25は、側壁13、14の全長に亘って設ける以外に、側壁13、14の全長を区切って複数箇所に分けて設けてもよい。
また、プロテクタ11の下端周縁,つまり側壁13の外壁13aの下端縁および側壁14の外壁14aの下端縁と、幹線路Xおよび分岐路Y、Zの開口端縁には、補強フランジ26が連設されている。この補強フランジ26は所定の短幅であり、外方に向かって底壁12と同一平面内に延びる。この補強フランジ26は外壁13a、14aおよび内壁13b、14bがそれぞれ底壁12および補強フランジ26との結合部を中心に倒れないように支持する。この支持により、側壁13、14間の収納スペース15に収納されたワイヤハーネスWHは変形や損傷が防止される。
図4は、プロテクタ11にワイヤハーネスWHを収納した状態を示す。このワイヤハーネスWHは複数本の電線を束ねた大径の幹線27aを、途中で小径の2本の分岐線27b、27cに分岐したものである。また、これらの幹線27aおよび分岐線27b、27cは、周囲にハーネス用テープ(粘着テープ)や熱収縮チューブなどが被覆される。これらの幹線27aおよび分岐線27b、27cを有するワイヤハーネスWHは、手操作で僅かに撓ませる程度の硬さを持つ。
このワイヤハーネスWHはプロテクタ11の前記収納スペース15の形状に略倣った形態に整えることで、この収納スペース15内に押し込むようにして収納することができる。この場合に、プロテクタ11の側壁13、14の外壁13a、14aおよび内壁13b、14bは、ワイヤハーネスWHの前記押し込みによって変形する。そして、この変形によって外壁13a、14aおよび内壁13b、14bに蓄えられた反発力(復元力)によって、側壁13、14がそのワイヤハーネスWHを挟圧保持する。このようにワイヤハーネスWHは、このプロテクタ11に簡単かつ確実に保持される。
以上説明してきたように、本実施形態にかかるプロテクタは、底壁12と、この底壁12の両側に立設された側壁13、14とを有し、これらの底壁12および側壁13、14によって形成された樋状の収納スペース15にワイヤハーネスWHを収納するプロテクタ11であって、前記側壁13、14の少なくとも一部を外壁13a、14aと、その外壁13a、14aに対向する内壁13b、14bと、の2重構造にした。この構成により、側壁13、14がその2重構造によって強度が高められ、ワイヤハーネスWHの組付け作業時の外力或いは周辺部品との干渉を受けても変形することなしに、その側壁13、14間に配索されたワイヤハーネスWHを十分に安定保持および保護することができる。
さらに、本実施形態にかかるプロテクタによれば、治具板上に配索する際にフォークに挿通される、プロテクタの板厚方向に貫通する孔を設ける必要がないため、その孔が不要になった分、プロテクタの強度を高めることができる。
11 プロテクタ
12、12a 底壁
13、14 側壁
13a、14a 外壁
13b、14b 内壁
13c、14c 天壁
15 収納スペース
16 分岐壁
17 凹状部(湾曲部)
18 凹状部(湾曲部)
19 コ字状壁
20 突条(湾曲部)
21 凹状部(湾曲部)
22、23 取り付け孔
24、25 溝部
26 補強フランジ
27a 幹線
27b、27c 分岐線
WH ワイヤハーネス

Claims (6)

  1. 底壁と、該底壁の両側に立設された側壁とを有し、これらの底壁および側壁によって形成された樋状の収納スペースにワイヤハーネスを収納するプロテクタであって、
    前記側壁の少なくとも一部が、外壁と、該外壁に対向する内壁と、の2重構造であり、
    前記外壁および前記内壁間に形成される溝部は、ワイヤハーネス製造治具のフォークが係合可能な形状、サイズであることを特徴とするプロテクタ。
  2. 前記底壁および前記側壁によって形成される収納スペースは、前記ワイヤハネスに倣った形態をなすことを特徴とする請求項1記載のプロテクタ。
  3. 前記外壁および前記内壁には、該外壁および該内壁に作用する外力に対して補強する湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のプロテクタ。
  4. 前記外壁および前記内壁が、天壁を介して連設され、
    前記天壁には、該天壁に作用する外力に対し補強する湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のプロテクタ。
  5. 前記外壁の下縁には、該外壁に対して交差する方向に延びる補強フランジが設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のプロテクタ。
  6. 前記底壁には、該底壁に作用する外力に対し補強する湾曲部が設けられていることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載のプロテクタ。
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